JP2016099634A - 制御システム、中継装置、および制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】制御装置が二重化された制御システムにおいて、稼働系/待機系の切り替えに要する時間を短縮する。
【解決手段】稼働系および待機系の各制御装置と、稼働系の制御装置とIOネットワークとの通信を仲介するIOマスタの各々が、所定の異常に基づく異常検知および異常検知に基づく稼働/待機切り替えのために周期的に実行する各処理の最初の実行タイミングに時間差を設ける。
【選択図】図3
【解決手段】稼働系および待機系の各制御装置と、稼働系の制御装置とIOネットワークとの通信を仲介するIOマスタの各々が、所定の異常に基づく異常検知および異常検知に基づく稼働/待機切り替えのために周期的に実行する各処理の最初の実行タイミングに時間差を設ける。
【選択図】図3
Description
本発明は、制御対象機器の作動制御を行う制御装置を含む制御システムに関し、特に、二重化された制御装置を含む制御システムに関する。
工場や各種プラント等の産業施設においては、各種操業を制御するために制御システムと呼ばれる通信システムが構築されることが多い。制御システムには、産業施設内に設置されたセンサからの監視データの収集やその収集結果に応じて電動機等の駆動制御を行う制御装置が含まれている。このような制御装置としては、DCS(Distributed
Control System:分散型制御システム或いは分散型制御装置)やプログラマブルロジックコントローラ(以下、PLC)が用いられる。一般的なFA(Factory Automation)システムでは制御装置としてPLCが用いられることが多く、高信頼性を要求されるプラント設備では制御装置としてDCSが用いられることが多い。DCSはPLCに比較して信頼性が高いからである。上記センサのように制御装置による監視データの収集対象となる装置や電動機などの制御対象装置(以下、両者をまとめて「IOスレーブ装置」と呼ぶ)は、IOネットワークと呼ばれるネットワーク(或いはシリアルバス)に接続される。
Control System:分散型制御システム或いは分散型制御装置)やプログラマブルロジックコントローラ(以下、PLC)が用いられる。一般的なFA(Factory Automation)システムでは制御装置としてPLCが用いられることが多く、高信頼性を要求されるプラント設備では制御装置としてDCSが用いられることが多い。DCSはPLCに比較して信頼性が高いからである。上記センサのように制御装置による監視データの収集対象となる装置や電動機などの制御対象装置(以下、両者をまとめて「IOスレーブ装置」と呼ぶ)は、IOネットワークと呼ばれるネットワーク(或いはシリアルバス)に接続される。
この種の制御システムでは、制御装置等の故障に起因する操業停止を回避するために、制御装置の二重化および監視データのデータ伝送経路の二重化が行われることが一般的である。制御装置の二重化とは、2台の制御装置を設け、その一方を稼働系、他方を待機系として動作させることを言う。これら2台の制御装置の各々は、監視データを収集し、収集した監視データ(或いは収集した監視データと過去の演算結果)を用いて機器制御のための所定の演算を行う。稼働系の制御装置は当該演算結果に基づく制御を行い、待機系の制御装置は、稼働系の制御装置の停止に備える。そして、待機系の制御装置は、稼働系が停止するとき(或いは停止したとき)には、稼働系として動作し、機器制御を継続する。ここで、稼働系の制御装置の停止の具体例としては、何らかの故障や不具合の発生に起因する予期せぬ停止や、保守メンテナンス等による予め計画された停止などが考えられる。待機系の制御装置はこれら2種類の停止の両方に備える。データ伝送経路の二重化とは、例えばIOスレーブ装置から二重化された制御装置の一方へ至るデータ伝送経路と、他方へ至るデータ伝送経路とを各々別個に設けることを言う。
図8は、従来の制御システム2の構成例を示す図である。制御システム2は、制御装置110Aおよび制御装置110Bの2台の制御装置と、IOマスタ局21_1およびIOマスタ局21_2の2つのIOマスタ局とを有している。IOマスタ局21_1およびIOマスタ局21_2は、システムバス60Aを介して制御装置110Aに接続されている。また、IOマスタ局21_1およびIOマスタ局21_2は、システムバス60Bを介して制御装置110Bに接続されている。IOマスタ局21_1には、IOネットワーク40_1に接続されている一群の装置(すなわち、IOマスタ210_1AおよびIOマスタ210_1BとIOスレーブ装置50_1およびIOスレーブ装置50_2)が含まれている。IOマスタ局21_2には、IOネットワーク40_2に接続されている一群の装置(すなわち、IOマスタ210_2AおよびIOマスタ210_2BとIOスレーブ装置50_3およびIOスレーブ装置50_4)が含まれている。IOマスタ210_1AおよびIOマスタ210_2Aはシステムバス60Aを介して制御装置110Aに接続されている。IOマスタ210_1BおよびIOマスタ210_2Bはシステムバス60Bを介して制御装置110Bに接続されている。図8に示す制御システム2では、制御装置110Aと制御装置110Bのうちの一方が稼働系となり、他方は待機系となって稼働系の停止に備える。IOマスタ210_1AおよびIOマスタ210_2Aと、IOマスタ210_1BおよびIOマスタ210_2Bについても、一方が稼働系となり、他方は待機系となる。以下、制御装置110A、IOマスタ210_1AおよびIOマスタ210_2Aが稼働系となっている場合を例にとって制御システム2の動作を説明する。
IOマスタ210_1AおよびIOマスタ210_2Aの各々は、故障監視処理および故障通知処理を予め定められた周期で実行する。制御装置110Aは、故障検知処理および切り替え通知処理を予め定められた周期で実行し、制御装置110Bは、切り替え検知処理を予め定められた周期で実行する。制御システム2においては、上記各処理の最初の実行タイミングは全て揃っている。上記各処理の内容は次の通りである。
まず、IOマスタ210_1AおよびIOマスタ210_2Aが実行する故障監視処理および故障通知処理について説明する。故障監視処理は、周期10msで実行される処理である。この故障監視処理では、IOマスタ210_1AはIOネットワーク40_1との通信の状態(途絶の有無)を監視し、IOマスタ210_2AはIOネットワーク40_2との通信の状態を監視する。IOマスタ210_1Aは、故障監視処理により通信の途絶を3回連続して検知すると、故障発生と判定する。IOマスタ210_2Aも同様に、故障監視処理によりIOネットワーク40_2との通信の途絶を3回連続して検知すると、故障発生と判定する。なお、通信の途絶を3回連続で検知して初めて故障発生と判定するのは、たまたま発生した途絶により故障発生と誤判定されるのを回避するためである。故障通知処理は周期30msで実行される処理である。この故障通知処理では、IOマスタ210_1AおよびIOマスタ210_2Aの各々は、当該処理に先立って実行された故障監視処理において故障発生と判定されていると、故障発生を通知する故障通知データを生成し、システムバス60Aを介して制御装置110Aに送信する。
次に、制御装置110Aが実行する故障検知処理および切り替え通知処理と、制御装置110Bが実行する切り替え検知処理について説明する。故障検知処理は、周期10msで実行される処理である。この故障検知処理では、制御装置110Aは、故障通知データの受信により故障発生を検知する。切り替え通知処理は周期30msで実行される処理である。この切り替え通知処理では、制御装置110Aは、当該処理に先立って実行された故障検知処理において故障発生が検知された場合に、稼働系/待機系の切り替えを指示する切り替え通知データを生成し、ステータス交換バス30を介して他方の制御装置に送信し、自装置を稼働系から待機系に切り替える。切り替え検知処理は、周期30msで実行される処理である。この切り替え検知処理では、制御装置110Bは、切り替え通知データの受信を検知し、自装置を待機系から稼働系に切り替える。
図9は、IOマスタ210_1AとIOネットワーク40_1との通信の途絶により、稼働系/待機系の切り替えが発生する場合の動作の流れを示したタイムチャートである。図9に示す例では、時刻T0´において、IOマスタ210_1AとIOネットワーク40_1との通信が途絶し、以降、その途絶状態が継続する。IOマスタ210_1Aは、時刻T1´(途絶の発生から3回目の故障監視処理の実行タイミング)において故障の発生を検出する。IOマスタ210_1Aは、時刻T1´から30ms経過のタイミングT2´において故障通知データを生成し制御装置110Aに送信する。時刻T1´においても故障通知処理は実行されるが、この時点では故障検出されないからである。制御装置110Aは、時刻T2´から10ms経過した時刻T3´において故障通知データの受信を検知し、故障発生を検知する。制御装置110Aは、時刻T3´から30ms経過後の時刻T4´において切り替え通知データを生成して制御装置110Bに送信するとともに、自装置を稼働系から待機系に切り替える。制御装置110Bは、時刻T4´から30ms経過した時刻T5´において切り替え通知データの受信を検知し、自装置を待機系から稼働系に切り替える。
近年では、生産性を向上させるために、故障の発生の検出から稼働系/待機系の切り替えまでに要する時間を短縮したいといったニーズが高まっている。しかし、図9に示す例では、IOマスタ210_1Aが故障発生と判定(時刻T1´)してから、待機系/稼働系の切り換えが発生(時刻T5´)するまでに100msの時間を要しており、このようなニーズに応えることはできない。
本発明は以上に説明した課題に鑑みて為されたものであり、制御装置が二重化された制御システムにおいて、稼働系/待機系の切り替えに要する時間を短縮することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、ネットワークに接続された機器から監視データを収集し、該監視データに基づいて制御を行う制御システムとして、一方は稼働系、他方は待機系となる第1および第の制御装置と、第1の制御装置と上記ネットワークとに接続された第1の中継装置と、第2の制御装置と上記ネットワークとに接続された第2の中継装置と、第1および第2の制御装置間の通信を仲介する通信手段とを有する制御システムを提供する。第1および第2の中継装置の各々は、所定の異常の発生を検知した場合に異常発生を通知する異常通知データを自装置の接続先の制御装置に送信する異常通知処理を、自装置の接続先の制御装置が稼働系である場合に周期的に実行する第1の処理手段、を有する。第1および第2の制御装置の各々は、以下の第2および第3の処理手段を有する。第2の処理手段は、第1の処理手段が送信した異常通知データを受信し、稼働/待機の切り替えを指示する切り替え通知データを通信手段を介して他方の制御装置へ送信するとともに、自装置を待機系に切り替える切り替え通知処理を、自装置が稼働系である場合に周期的に実行する。第3の処理手段は、第2の処理手段が送信した切り替え通知データを受信し、自装置を稼働系に切り替える切り替え検知処理を、自装置が待機系である場合に周期的に実行する。そして、異常通知処理、切り替え通知処理および切り替え検知処理のうちの少なくとも1つは、最初の実行タイミングがその他の処理の最初の実行タイミングと異なり、この点に本制御システムの特徴がある。
例えば、異常通知処理、切り替え通知処理および切り替え検知処理の各々の最初に実行タイミングに時間差があれば、切り替え通知処理ではその直近に先立って実行された異常通知処理により送信された異常通知データの受信が検知され、切り替え検知処理では、その直近に先立って実行された切り替え通知処理により送信された切り替え通知データが検知され、稼働系/待機系の切り替えに要する時間を短縮することができる。本発明によれば、特許文献1に開示された技術(恒常的に稼働系の制御装置から待機系の制御装置に情報を送信し、当該情報の送信が途絶すると稼働系/待機系の切り替えを始めるという技術)よりも、切り替えに要する時間を短縮することができる。さらに、本発明によれば、特許文献2に開示された技術(切り替えリクエストを稼働系の制御装置と待機系の制御装置の両者に送信するという技術)よりも、切り替えに要する時間を短縮することができる。よって、本発明は、特許文献1に開示の技術とは異なり、特許文献2に開示の技術とも異なる。
より好ましい態様においては、前記第1および第2の中継装置のうち稼働系の制御装置に接続されている方は、前記異常通知処理の実行周期を自装置の処理負荷に応じて調整する。この態様によれば、稼働系の制御装置に接続されている中継装置は、自装置の処理負荷に応じて異常通知処理の実行周期を調整する(例えば、処理負荷が高いほど異常通知処理の実行周期を長くする等)ため、異常通知処理の周期実行による処理負荷により、当該中継装置本来の処理であるデータ中継処理に支障が生じることを回避することができる。同様に、稼働系の制御装置における切り替え通知処理の実行周期を当該制御装置の処理負荷に応じて調整するようにしてもよい。
さらに好ましい態様においては、第1および第2の制御装置のうち稼働系となっている方は、接続先の中継装置における異常通知処理の最初の実行タイミングと自装置における切り替え通知処理の最初の実行タイミングとの時間差を、当該中継装置との間のデータ通信の遅延に応じて決定する。このような態様によれば、切り替え通知処理において、その直近に実行された異常通知処理により送信された異常通知データの受信を確実に検知し、当該異常通知データが次の切り替え通知処理の実行タイミングまで検知されないといった事態の発生を回避することができる。同様に、稼働系の制御装置における切り替え通知処理の最初の実行タイミングと待機系における切り替え検知処理の最初の実行タイミングとの時間差を、通信手段を介した通信の遅延に応じて待機系の制御装置に決定させるようにしてもよい。
また上記課題を解決するために本発明は、一方が稼働系となり他方が待機系となる第1および第2の制御装置の一方に接続されるとともに、監視データを送信する機器が接続されたネットワークに接続される中継装置として、以下の異常監視手段と異常通知手段とを有する中継装置を提供する。異常監視手段は、所定の異常の発生を監視する異常監視処理を、接続先の制御装置が稼働系である場合に周期的に実行する。異常通知手段は、直近に実行された前記異常監視処理において所定の異常の発生が検知された場合に異常の発生を通知する異常通知データを自装置の接続先の制御装置に送信する異常通知処理を、当該制御装置が稼働系である場合に周期的に実行する。そして、異常監視処理の最初の実行タイミングと異常通知処理の最初の実行タイミングとには時間差が設けられている。このような中継装置を用いて制御システムを構築すれば、稼働系/待機系の切り替えに要する時間を短くすることができる。
また上記課題を解決するために本発明は、一方が稼働系となって制御を行い、他方が待機系となる2つの制御装置を含む制御システムにおける制御装置として、以下の切り替え通知手段と、切り替え検知手段とを有する制御装置を提供する。切り替え通知手段は、自装置とネットワークとのデータ通信を仲介する中継装置から所定の異常の発生を通知する異常通知データを受信し、稼働/待機の切り替えを指示する切り替え通知データを他方の制御装置へ送信するとともに、自装置を待機系に切り替える切り替え通知処理を、自装置が稼働系となっている場合に周期的に実行する。切り替え検知手段は、切り替え通知処理が送信した切り替え通知データを受信し、自装置を稼働系に切り替える切り替え検知処理を、自装置が待機系となっている場合に周期的に実行する。そして、稼働系における切り替え通知処理の最初の実行タイミングと待機系における前記切り替え検知処理の最初の実行タイミングとには時間差が設けられている。このような中継装置を用いて制御システムを構築すれば、稼働系/待機系の切り替えに要する時間を短くすることができる。
本発明によれば、制御装置の二重化された制御システムにおいて、稼働系/待機系の切り替えに要する時間を短縮することが可能になる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
(A:構成)
図1は、本発明の制御システム1の構成例を示す図である。
図1では、図8におけるものと同一の構成要素には同一の符号が付されている。図1と図8を対比すれば明らかなように、制御システム1は、以下の2つの点が制御システム2と異なる。第1に、制御装置110Aおよび制御装置110Bに代えて制御装置100Aおよび制御装置100Bを設けた点である。第2に、IOマスタ局21_1およびIOマスタ局21_2に代えてIOマスタ局20_1およびIOマスタ局20_2を設けた点である。IOマスタ局20_1は、IOマスタ210_1AおよびIOマスタ210_1Bの代わりにIOマスタ200_1AおよびIOマスタ200_1Bを有する点がIOマスタ局21_1と異なる。そして、IOマスタ局20_2は、IOマスタ210_2AおよびIOマスタ210_2Bの代わりにIOマスタ200_2AおよびIOマスタ200_2Bを有する点がIOマスタ局21_2と異なる。以下では、制御システム1の構成の特徴を顕著に表すIOマスタ200_1A、IOマスタ200_1B、IOマスタ200_2A、IOマスタ200_2B、制御装置100Aおよび制御装置100Bについて説明する。
(A:構成)
図1は、本発明の制御システム1の構成例を示す図である。
図1では、図8におけるものと同一の構成要素には同一の符号が付されている。図1と図8を対比すれば明らかなように、制御システム1は、以下の2つの点が制御システム2と異なる。第1に、制御装置110Aおよび制御装置110Bに代えて制御装置100Aおよび制御装置100Bを設けた点である。第2に、IOマスタ局21_1およびIOマスタ局21_2に代えてIOマスタ局20_1およびIOマスタ局20_2を設けた点である。IOマスタ局20_1は、IOマスタ210_1AおよびIOマスタ210_1Bの代わりにIOマスタ200_1AおよびIOマスタ200_1Bを有する点がIOマスタ局21_1と異なる。そして、IOマスタ局20_2は、IOマスタ210_2AおよびIOマスタ210_2Bの代わりにIOマスタ200_2AおよびIOマスタ200_2Bを有する点がIOマスタ局21_2と異なる。以下では、制御システム1の構成の特徴を顕著に表すIOマスタ200_1A、IOマスタ200_1B、IOマスタ200_2A、IOマスタ200_2B、制御装置100Aおよび制御装置100Bについて説明する。
まず、IOマスタ200_1Aの構成について説明する。
図2は、IOマスタ200_1Aの構成例を示すブロック図である。IOマスタ200_1Aは、図2に示すように、制御部2100、第1通信インタフェース(以下、「I/F」と略記)部2200、第2通信I/F部2300、タイマ2400、記憶部2500、カウンタ2700、およびこれら構成要素間のデータ授受を仲介するバス2600を含む。
図2は、IOマスタ200_1Aの構成例を示すブロック図である。IOマスタ200_1Aは、図2に示すように、制御部2100、第1通信インタフェース(以下、「I/F」と略記)部2200、第2通信I/F部2300、タイマ2400、記憶部2500、カウンタ2700、およびこれら構成要素間のデータ授受を仲介するバス2600を含む。
制御部2100は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部2100は記憶部2500(より正確には不揮発性記憶部2540)に記憶されているプログラムを実行することにより、IOマスタ200_1Aの制御中枢として機能する。図2に示すように不揮発性記憶部2540には、中継制御プログラム2542とタイマ同期プログラム2544が予め記憶されている。制御部2100は、IOマスタ200_1Aの電源オン或いはリセットを契機としてタイマ同期プログラム2544を実行し、その後、中継制御プログラム2542を実行する。制御部2100がこれらプログラムにしたがって実行する処理の詳細については後に明らかにする。また、本実施形態では、制御システム1に含まれる各装置の電源は一斉にオン/オフされるため、各装置の電源を一斉にオンとすることを「制御システム1の電源をオンにする」と言う。
第1通信I/F部2200および第2通信I/F部2300は、例えばNIC(Network Interface Card)である。第1通信I/F部2200はシステムバス60Aに接続されている。第1通信I/F部2200は、制御部2100から引き渡されるデータ(監視データや故障通知データ)をシステムバス60Aへ送出する。第1通信I/F部2200は、システムバス60Aへ送出する監視データや故障通知データを蓄積する通信バッファを有する(図2では図示略)。第2通信I/F部2300はIOネットワーク40_1に接続されている。第2通信I/F部2300は、IOネットワーク40_1を介して送信されてくる監視データを受信し、この監視データを制御部2100に引き渡す。第2通信I/F部2300は、IOネットワーク40_1を介して受信した監視データを蓄積する通信バッファを有する(図2では図示略)。
タイマ2400は、例えばリアルタイムクロックである。タイマ2400は、制御部2100からの要求に応じてその要求のあった時刻を示す時刻データを返信する。前述したタイマ同期プログラム2544は、タイマ2400が制御装置100Aのタイマと同じ時刻を示すように、IEEE1588やSNTP(Simple Network Time Protocal)といった既存のタイマ同期プロトコルにしたがって同期化する処理を制御部2100に実行させるプログラムである。カウンタ2700は制御部2100からの指示に応じて値を1ずつ増やすアップカウンタであり、制御部2100からの要求に応じて、その要求のあった時点のカウント値を返信する。
記憶部2500は、図2に示すように揮発性記憶部2520と不揮発性記憶部2540とを有する。揮発性記憶部2520は、例えばRAM(Random Access Memory)である。揮発性記憶部2520は、中継制御プログラム2542やタイマ同期プログラム2544を実行するためのワークエリアとして使用される。不揮発性記憶部2540は例えばフラッシュROMである。前述したように、不揮発性記憶部2540には中継制御プログラム2542とタイマ同期プログラム2544が予め格納されている。
制御部2100は、制御システム1の電源オン或いはリセットを契機として不揮発性記憶部2540から揮発性記憶部2520へタイマ同期プログラム2544を読み出して実行し、前述したタイマ同期を行う。そして、タイマ同期が完了すると、制御部2100は、中継制御プログラム2542を読み出し、その実行を開始する。中継制御プログラム2542にしたがって作動している制御部2100は、接続先の制御装置(IOマスタ200_1Aであれば、制御装置100A)の動作状態を監視し、当該制御装置が稼働系であれば、当該故障監視処理2542a、中継処理2542bおよび故障通知処理2542cの各々を予め定められたタイミングで実行する。
中継処理2542bは、第2通信I/F部2300を介して監視データを受信したことを契機として実行される処理(すなわち、非周期的に実行される処理)である。これに対して、故障監視処理2542aと故障通知処理2542cは周期的に実行される処理である。より詳細に説明すると、中継制御プログラム2542にしたがって作動している制御部2100は、タイマ2400のタイマ値を参照しつつ故障監視処理2542aを10ms周期(図3参照)で実行するとともに、故障通知処理2542cを30ms周期(同図3参照)で実行する。本実施形態では、図3に示すように、故障監視処理2542aおよび故障通知処理2542cの各々の最初の実行タイミングには1msの時間差が設定されている。具体的には、故障監視処理2542aの最初の実行タイミングから1ms経過後が故障通知処理2542cの最初の実行タイミングである。
故障監視処理2542aの処理内容は、従来のIOマスタ210_1Aにおける故障監視処理と変わるところはなく、故障通知処理2542cの処理内容も、従来のIOマスタ210_1Aにおける故障通知処理と変わるところはない。なお、カウンタ2700は、故障監視処理2542aによる途絶の検知回数のカウントに用いられる。中継処理2542bについても、従来のIOマスタ210_1Aにおける中継処理と変わるところはない。すなわち、中継処理2542bは、IOスレーブ装置50_1或いはIOスレーブ装置50_2から受信した監視データを接続先の制御装置へ転送する処理である。よって、これら各処理の処理内容の詳細については説明を省略する。本実施形態のIOマスタ200_1Aでは、制御システム1の電源オン或いはリセット時にタイマ同期を行う点と、故障監視処理2542aおよび故障通知処理2542cの各々の最初の実行タイミングに1msの時間差が設けられている点がIOマスタ210_1Aと異なるのである。
以上がIOマスタ200_1Aの構成である。
以上がIOマスタ200_1Aの構成である。
IOマスタ200_1Bの構成は、第1通信I/F部2200の接続先がシステムバス60Bであること以外はIOマスタ200_1Aの構成と同じであるため、説明を省略する。IOマスタ200_2Aの構成は、第2通信I/F部2300の接続先がIOネットワーク40_2であること以外はIOマスタ200_1Aの構成と同じであるため、説明を省略する。IOマスタ200_2Bの構成は、第1通信I/F部2200の接続先がシステムバス60Bであること、および第2通信I/F部2300の接続先がIOネットワーク40_2であること以外はIOマスタ200_1Aの構成と同じであるため、説明を省略する。
次に、制御装置100Aの構成について説明する。
図4は、制御装置100Aの構成例を示すブロック図である。制御装置100Aは、図4に示すように、制御部1100、第1通信I/F部1200、第2通信I/F部1300、タイマ1400、記憶部1500、およびこれら構成要素間のデータ授受を仲介するバス1600を含む。
図4は、制御装置100Aの構成例を示すブロック図である。制御装置100Aは、図4に示すように、制御部1100、第1通信I/F部1200、第2通信I/F部1300、タイマ1400、記憶部1500、およびこれら構成要素間のデータ授受を仲介するバス1600を含む。
制御部1100は、例えばCPUである。制御部1100は記憶部1500(より正確には不揮発性記憶部1540)に記憶されているプログラムを実行することにより、制御装置100Aの制御中枢として機能する。図4に示すように、不揮発性記憶部1540には、制御プログラム1542とタイマ同期プログラム1544が予め記憶されている。制御部1100は、制御システム1の電源オン或いはリセットを契機としてタイマ同期プログラム1544を実行し、その後、制御プログラム1542を実行する。制御部1100がこれらプログラムにしたがって実行する処理の詳細については後に明らかにする。
第1通信I/F部1200および第2通信I/F部1300は、例えばNICである。第1通信I/F部1200はシステムバス60Aに接続されている。第1通信I/F部1200は、システムバス60Aを介して送信されてくる監視データや故障通知データを受信し、制御部1100に引き渡す。第1通信I/F部1200は、システムバス60Aを介して受信した監視データや故障通知データを蓄積する通信バッファを有する(図4では図示略)。第2通信I/F部1300にはステータス交換バス30が接続されている。第2通信I/F部1300は、ステータス交換バス30を介して切り替え通知データの送受信を行う。
タイマ1400は、タイマ2400と同様に例えばリアルタイムクロックである。タイマ同期プログラム1544は、自装置のタイマ1400とタイマ2400との同期、および自装置のタイマ1400と他方の制御装置(すなわち、制御装置100B)のタイマ1400との同期を、前述した既存のタイマ同期プロトコルにしたがって制御部1100に実現させるプログラムである。
記憶部1500は、図4に示すように揮発性記憶部1520と不揮発性記憶部1540とを有する。揮発性記憶部1520は、例えばRAMである。揮発性記憶部1520は、制御プログラム1542やタイマ同期プログラム1544を実行するためのワークエリアとして使用される。また、揮発性記憶部1520には、当該揮発性記憶部1520を有する制御装置100が稼働系として動作しているのか、それとも待機系として動作しているのかを示す稼働/待機フラグが格納される。本実施形態では、制御装置100Aの稼働/待機フラグには、稼働系を示す値が初期値として設定され、制御装置100Bの稼働/待機フラグには、待機系を示す値が初期値として設定される。不揮発性記憶部1540は例えばフラッシュROMである。前述したように不揮発性記憶部1540には制御プログラム1542とタイマ同期プログラム1544が予め格納されている。
制御部1100は、制御システム1の電源オン或いはリセットを契機として不揮発性記憶部1540から揮発性記憶部1520へタイマ同期プログラム1544を読み出して実行し、前述したタイマ同期を行う。そして、タイマ同期が完了すると、制御部1100は、制御プログラム1542を読み出し、その実行を開始する。制御プログラム1542にしたがって作動している制御部1100は、自装置の動作状態を監視しその監視結果に応じて稼働/待機フラグを更新する処理を実行する。そして、制御部1100は、自装置が稼働系として動作している場合(すなわち、自装置の稼働/待機フラグが稼働系を示す値である場合)には、故障検知処理1542a、制御処理1542bおよび切り替え通知処理1542cの各々を予め定められたタイミングで実行し、待機系として動作している場合には、切り替え検知処理1542dを予め定められたタイミングで実行する。
制御処理1542bは、監視データの受信を契機として実行される処理(すなわち、非周期的に実行される処理)である。これに対して故障検知処理1542a、切り替え通知処理1542cおよび切り替え検知処理1542dは周期的に実行される処理である。より詳細に説明すると、稼働系の制御装置においては、制御部1100は、タイマ1400のタイマ値を参照しつつ故障検知処理1542aを10ms周期(図3参照)で実行するとともに、切り替え通知処理1542cを30ms周期(同図3参照)で実行する。これに対して待機系の制御装置においては、制御部1100は、タイマ1400のタイマ値を参照しつつ切り替え検知処理1542dを30ms周期(図3参照)で実行する。
加えて、本実施形態では、図3に示すように、切り替え通知処理1542cおよび切り替え検知処理1542dの各々の最初の実行タイミングには1msの時間差が設定されている。具体的には、故障検知処理1542aの最初の実行タイミングから1ms経過後が切り替え通知処理1542cの最初の実行タイミングであり、それからさらに1ms経過後が待機系の制御装置における切り替え検知処理1542dの最初の実行タイミングである。また、図3を参照すれば明らかように、稼働系の制御装置に接続されているIOマスタにおける故障通知処理2542cの最初の実行タイミングと稼働系の制御装置における故障検知処理1542aの最初の実行タイミングにも1msの時間差が設定されている。本実施形態では、制御装置およびIOマスタの各々において周期的に実行される各処理の最初の実行タイミングの時間差が設定値である1msとなるように、制御システム1の電源オン或いはリセット直後に前述したタイマ同期が行われるのである。
故障検知処理1542aの処理内容は、従来の制御装置における故障検知処理と変わるところはなく、切り替え通知処理1542cおよび切り替え検知処理1542dの処理内容も、従来の制御装置におけるものと変わるところはない。また、制御処理1542bについても、従来の制御装置におけるもとのと変わるところはない。よって、これら各処理の処理内容の詳細については説明を省略する。本実施形態の制御装置100Aでは、制御システム1の電源オン或いはリセット時にタイマ同期を行う点と、故障検知処理1542a、切り替え通知処理1542cおよび切り替え検知処理1542dの各々の最初の実行タイミングに1msの時間差が設けられている点が制御装置110Aと異なるのである。
以上が制御装置100Aの構成である。
以上が制御装置100Aの構成である。
制御装置100Bの構成は、第1通信I/F部1200の接続先がシステムバス60Bであること以外、制御装置100Aの構成と同じであるため、詳細な説明を省略する。
以上が制御システム1の構成である。
以上が制御システム1の構成である。
(B:動作)
次いで、本実施形態の動作を説明する。以下に説明する動作例では、制御装置100Aが稼働系となっている状況下でIOマスタ200_1AとIOネットワーク40_1との間の通信が途絶した場合について説明する。
次いで、本実施形態の動作を説明する。以下に説明する動作例では、制御装置100Aが稼働系となっている状況下でIOマスタ200_1AとIOネットワーク40_1との間の通信が途絶した場合について説明する。
各装置が実行する各処理の周期は10ms或いは30msであるので、IOマスタ200_1AとIOネットワーク40_1との接続が途絶したタイミングに応じて、本実施形態の動作は次の3つのパターンに分かれる。第1に、故障通知処理2542cの実行前1msから実行後9msまでの期間TT1(図3参照)において途絶が発生するパターン(以下、パターン1)である。第2に、故障通知処理2542cの実行後9msから19msまでの期間TT2(図3参照)において途絶が発生するパターン(以下、パターン2)である。そして、第3に、故障通知処理2542cの実行後19msから29msまでの期間TT3において途絶が発生するパターン(以下、パターン3)である。以下では、各パターンの動作について説明する。
(B−1:パターン1の動作)
図5は、パターン1における各装置の動作の流れを示すタイムチャートである。期間TT1内の時刻T0においてIOマスタ200_1AとIOネットワーク40_1との通信が途絶すると、図5に示すように、IOマスタ200_1Aでは、その後3回目に実行される故障監視処理2542aにおいて初めて故障発生と判定される。この3回目の故障監視処理2542aの実行タイミングを時刻T1とすると、IOマスタ200_1Aでは、時刻T1から1ms経過した時刻T2において故障通知処理2542cが実行され、IOマスタ200_1Aから制御装置100Aに故障通知データが送信される。
図5は、パターン1における各装置の動作の流れを示すタイムチャートである。期間TT1内の時刻T0においてIOマスタ200_1AとIOネットワーク40_1との通信が途絶すると、図5に示すように、IOマスタ200_1Aでは、その後3回目に実行される故障監視処理2542aにおいて初めて故障発生と判定される。この3回目の故障監視処理2542aの実行タイミングを時刻T1とすると、IOマスタ200_1Aでは、時刻T1から1ms経過した時刻T2において故障通知処理2542cが実行され、IOマスタ200_1Aから制御装置100Aに故障通知データが送信される。
このようにして、IOマスタ200_1Aから制御装置100Aに送信された故障通知データは、時刻T2から1ms経過した時刻T3において制御装置100Aが実行する故障検知処理1542aで検知される。そして、当該時刻T3から1ms経過した時刻T4において実行される切り替え通知処理1542cにより、制御装置100Aから制御装置100Bへ切り替え通知データが送信されるとともに、制御装置100Aは待機系に切り換えられる。制御装置100Bは、時刻T4から1ms経過した時刻T5において実行する切り替え検知処理1542dにより当該切り替え通知データを検知し、自装置の動作モードを稼働系に切り換える。したがって、パターン1では、IOマスタ200_1Aが故障を検出してから稼働系/待機系の切り替えが発生するまでに要する時間はT5−T1=4msである。
(B−2:パターン2の動作)
図6は、パターン2における各装置の動作の流れを示すタイムチャートである。故障通知処理2542cの実行後9msから19msまでの期間TT2内の時刻T0においてIOマスタ200_1AとIOネットワーク40_1との通信の途絶が発生すると、前述したパターン1と同様に、時刻T0以降で3回目に実行される故障監視処理2542aにおいて初めて故障発生と判定される。この3回目の故障監視処理2542aの実行タイミングを時刻T1とすると、IOマスタ200_1Aでは、図6に示すように、時刻T1から21ms経過した時刻T2において実行される故障通知処理2542cで故障通知データがIOマスタ200_1Aから制御装置100Aに送信される。以降の各装置の動作はパターン1における場合と同一である。つまり、パターン2とパターン1とでは、時刻T1と時刻T2の時間間隔のみが異なる。図6に示すように、パターン2では、IOマスタ200_1Aが故障を検出してから稼働系/待機系の切り替えが発生するまでに要する時間はT5−T1=24msである。
図6は、パターン2における各装置の動作の流れを示すタイムチャートである。故障通知処理2542cの実行後9msから19msまでの期間TT2内の時刻T0においてIOマスタ200_1AとIOネットワーク40_1との通信の途絶が発生すると、前述したパターン1と同様に、時刻T0以降で3回目に実行される故障監視処理2542aにおいて初めて故障発生と判定される。この3回目の故障監視処理2542aの実行タイミングを時刻T1とすると、IOマスタ200_1Aでは、図6に示すように、時刻T1から21ms経過した時刻T2において実行される故障通知処理2542cで故障通知データがIOマスタ200_1Aから制御装置100Aに送信される。以降の各装置の動作はパターン1における場合と同一である。つまり、パターン2とパターン1とでは、時刻T1と時刻T2の時間間隔のみが異なる。図6に示すように、パターン2では、IOマスタ200_1Aが故障を検出してから稼働系/待機系の切り替えが発生するまでに要する時間はT5−T1=24msである。
(B−3:パターン3の動作)
図7は、パターン3における各装置の動作の流れを示すタイムチャートである。故障通知処理2542cの実行後19msから29ms経過までの期間TT3内の時刻T0においてIOマスタ200_1AとIOネットワーク40_1との通信の途絶が発生すると、前述したパターン1と同様に、時刻T0以降で3回目に実行される故障監視処理2542aにおいて初めて故障発生と判定される。この3回目の故障監視処理2542aの実行タイミングを時刻T1とすると、図7に示すように、時刻T1から11ms経過した時刻T2において実行される故障通知処理2542cで故障通知データがIOマスタ200_1Aから制御装置100Aに送信される。以降の各装置の動作はパターン1における場合と同一である。つまり、パターン3とパターン1とでは、時刻T1と時刻T2の時間間隔のみが異なる。図7に示すように、パターン3では、IOマスタ200_1Aが故障を検出してから稼働系/待機系の切り替えが発生するまでに要する時間はT5−T1=14msである。
図7は、パターン3における各装置の動作の流れを示すタイムチャートである。故障通知処理2542cの実行後19msから29ms経過までの期間TT3内の時刻T0においてIOマスタ200_1AとIOネットワーク40_1との通信の途絶が発生すると、前述したパターン1と同様に、時刻T0以降で3回目に実行される故障監視処理2542aにおいて初めて故障発生と判定される。この3回目の故障監視処理2542aの実行タイミングを時刻T1とすると、図7に示すように、時刻T1から11ms経過した時刻T2において実行される故障通知処理2542cで故障通知データがIOマスタ200_1Aから制御装置100Aに送信される。以降の各装置の動作はパターン1における場合と同一である。つまり、パターン3とパターン1とでは、時刻T1と時刻T2の時間間隔のみが異なる。図7に示すように、パターン3では、IOマスタ200_1Aが故障を検出してから稼働系/待機系の切り替えが発生するまでに要する時間はT5−T1=14msである。
以上説明したように本実施形態によれば、パターン1〜パターン3の何れにおいても、IOマスタ200_1AがIOネットワーク40_1との接続の故障を検出してから稼働系/待機系の切り替えが発生するまでに要する時間は、従来の制御システムのおける時間よりも短くなる。
<変形例>
以上本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態に以下の変形を加えても勿論良い。
(1)上記実施形態の制御システム1に含まれるIOマスタや制御装置を単体で提供する(すなわち、製造・販売する)態様であっても良い。このようなIOマスタや制御装置を従来の制御システムにおけるIOマスタや制御装置と置き換えることで、従来の制御システムを上記実施形態の制御システムとして機能させることが可能になるからである。また、上記実施形態では、IOスレーブ装置と制御装置とのデータ通信を仲介するIOマスタへの本発明の適用例を説明したが、ネットワークアダプタに本発明を適用してもよい。要は、制御装置をネットワークに接続し、両者のデータ通信を仲介する中継装置であれば本発明を適用可能である。また、このような中継装置を介して制御装置に接続されるネットワークはIOネットワークには限定されず、他の制御装置が接続された制御ネットワークであってもよい。
以上本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態に以下の変形を加えても勿論良い。
(1)上記実施形態の制御システム1に含まれるIOマスタや制御装置を単体で提供する(すなわち、製造・販売する)態様であっても良い。このようなIOマスタや制御装置を従来の制御システムにおけるIOマスタや制御装置と置き換えることで、従来の制御システムを上記実施形態の制御システムとして機能させることが可能になるからである。また、上記実施形態では、IOスレーブ装置と制御装置とのデータ通信を仲介するIOマスタへの本発明の適用例を説明したが、ネットワークアダプタに本発明を適用してもよい。要は、制御装置をネットワークに接続し、両者のデータ通信を仲介する中継装置であれば本発明を適用可能である。また、このような中継装置を介して制御装置に接続されるネットワークはIOネットワークには限定されず、他の制御装置が接続された制御ネットワークであってもよい。
(2)上記実施形態では、故障監視処理2542a、故障通知処理2542c、故障検知処理1542a、切り替え通知処理1542c、および切り替え検知処理1542dの各々の最初の実行タイミングが1msずつずれていたが、これらのうちの少なくとも1つの最初の実行タイミングが他のものからずれている態様であっても良い。上記5つの処理の最初の実行タイミングが全て揃っている場合に、図9に示すような不具合が生じるからである。また、上記実施形態では、故障監視処理2542aと故障通知処理2542cとを別個の処理としたが、前者と後者とを一体の処理として30ms周期で実行するようにしても良い。また、故障検知処理1542aと切り替え通知処理1542cについても同様に両者を一体の処理として30ms周期で実行するようにしても良い。
(3)上記各実施形態では、故障監視処理2542aおよび故障通知処理2542cをソフトウェアにより実現した。しかし、各処理を実行する手段の各々を電子回路で構成し、これら電子回路を組み合わせて上記各実施形態のIOマスタを構成してもよい。同様に、故障検知処理1542a、切り替え通知処理1542cおよび切り替え検知処理1542dの各処理を実行する手段の各々を電子回路で構成し、これら電子回路を組み合わせて上記実施形態の制御装置を構成してもよい。また、上記各実施形態では制御装置間通信手段としてステータス交換バス30を用いたが、無線LANインタフェースなどの無線通信手段を上記通信手段として用いても良い。
(4)上記実施形態では、故障監視処理2542a、故障通知処理2542c、故障検知処理1542a、切り替え通知処理1542c、および切り替え検知処理1542dの各々の最初の実行タイミングの時間差が1msである場合であったが、当該時間差は1msに限定されるものではなく、適宜実験を行って好適な値に設定しておけばよい。故障監視処理2542a、故障通知処理2542c、故障検知処理1542a、切り替え通知処理1542c、および切り替え検知処理1542dの各々の実行周期についても同様に適宜実験を行って好適な値に設定しておけばよい。
故障監視処理2542a、故障通知処理2542c、故障検知処理1542a、切り替え通知処理1542c、および切り替え検知処理1542dの各々の実行周期を可変にしても良い。具体的には、稼働系の制御装置に接続されているIOマスタは、故障監視処理2542a或いは故障通知処理2542c(或いは、両方)の実行周期を自装置の処理負荷に応じて調整する、といった具合である。この態様によれば、例えば、自装置の処理負荷が高いほど故障監視処理2542a或いは故障通知処理2542cの実行周期を長くする態様であれば、これらの処理の周期実行による処理負荷により、IOマスタ本来の処理であるデータ中継処理に支障が生じることを回避することができる。同様に、稼働系の制御装置においても、故障検知処理1542a或いは切り替え通知処理1542c(或いは両方)の実行周期を当該制御装置の処理負荷に応じて調整してもよい。
稼働系の制御装置は、接続先のIOマスタにおける故障通知処理2542cの最初の実行タイミングと自装置における故障検知処理1542a(或いは故障検知処理1542aを含む切り替え通知処理)の最初の実行タイミングとの時間差を、当該IOマスタとの間のデータ通信の遅延(より正確には、当該遅延の理論値やカタログ値、或いは実運用を通じて得られた統計値)に応じて決定するようにしても良い。このような態様によれば、故障検知処理において、その直近に実行された故障通知処理により送信された故障通知データの受信を確実に検知し、当該故障通知データが次の故障検知処理の実行タイミングまで検知されないといった事態の発生を回避することができる。同様に、稼働系の制御装置における切り替え通知処理1542cの最初の実行タイミングと待機系における切り替え検知処理1542dの最初の実行タイミングとの時間差を、ステータス交換バス30を介した通信の遅延に応じて待機系の制御装置に決定させるようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、制御部2100は、IOネットワークとの通信の途絶を3回連続して検知した場合に、故障発生と判定した。しかし、制御システム1の稼働系/待機系の切り替えについて求められる性能に応じて、通信の途絶が連続して4回検知された場合に故障発生と判定してもよく、通信の途絶が検知された場合には即座に故障発生と判定してもよい。
(6)上記実施形態では、制御部2100がIOネットワークとの通信の途絶を検知して制御システム1の稼働系/待機系の切り替えを行っていたが、制御部2100がIOネットワークとの通信の途絶以外の異常を検知して制御システム1の稼働系/待機系の切り替えを行う態様でもよい。例えば、制御部2100が自装置の故障を検知して制御システム1の稼働系/待機系の切り替えを行ってもよい。この態様は、不揮発性記憶部2500の中継制御プログラム2542を書き換えることで実現できる。
1,2……制御システム、100A,100B,110A,110B…制御装置、20_1,20_2,21_1,21_2…IOマスタ局、30……ステータス交換バス、40_1,40_2……IOネットワーク、50_1〜50_4……IOスレーブ装置、60A,60B……システムバス、1100,2100……制御部、1200,2200……第1通信I/F部、1300,2300……第2通信I/F部、1400,2400……タイマ、200_1A,200_1B,200_2A,200_2B,210_1A,210_1B,210_2A,210_2B……IOマスタ、1500,2500……記憶部、1520,2520……揮発性記憶部、2700……カウンタ、1540,2540……不揮発性記憶部、1542……制御プログラム、2542……中継制御プログラム、1542a……故障検知処理、2542a……故障監視処理、1542b……制御処理、2542b……中継処理、1542c……切り替え通知処理、2542c……故障通知処理、1542d……切り替え検知処理、1544,2544……タイマ同期プログラム。
Claims (7)
- ネットワークに接続された機器から監視データを収集し、該監視データに基づいて制御を行う制御システムにおいて、
一方は稼働系、他方は待機系となる第1および第2の制御装置と、
前記ネットワークに接続されているとともに、前記第1の制御装置に接続されている第1の中継装置と、
前記ネットワークに接続されているとともに、前記第2の制御装置に接続されている第2の中継装置と、
前記第1の制御装置と前記第2の制御装置の通信を仲介する通信手段と、を有し、
前記第1および第2の中継装置の各々は、
所定の異常の発生を通知する異常通知データを自装置の接続先の制御装置へ送信する異常通知処理を、当該制御装置が稼働系である場合に周期的に実行する第1の処理手段、を有し、
前記第1および第2の制御装置の各々は、
前記第1の処理手段が送信した前記異常通知データを受信し、稼働/待機の切り替えを指示する切り替え通知データを前記通信手段を介して他方の制御装置へ送信するとともに、自装置を待機系に切り替える切り替え通知処理を、自装置が稼働系である場合に周期的に実行する第2の処理手段と、
前記第2の処理手段が送信した前記切り替え通知データを受信し、自装置を稼働系に切り替える切り替え検知処理を、自装置が待機系である場合に周期的に実行する第3の処理手段と、を有し、
前記異常通知処理、前記切り替え通知処理および前記切り替え検知処理のうちの少なくとも1つは、最初の実行タイミングがその他の処理の最初の実行タイミングと異なる
ことを特徴とする制御システム。 - 前記第1および第2の中継装置のうち稼働系の制御装置に接続されている方は、前記異常通知処理の実行周期を自装置の処理負荷に応じて調整する
ことを特徴とする請求項1に記載の制御システム。 - 前記第1および第2の制御装置のうち稼働系となっている方は、前記切り替え通知処理の実行周期を自装置の処理負荷に応じて調整する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の制御システム。 - 前記第1および第2の制御装置のうち稼働系となっている方は、接続先の中継装置における前記異常通知処理の最初の実行タイミングと自装置における前記切り替え通知処理の最初の実行タイミングとの時間差を、当該中継装置との間の通信の遅延に応じて決定する
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の制御システム。 - 前記第1および第2の制御装置のうち待機系となっている方は、稼働系の制御装置における前記切り替え通知処理の最初の実行タイミングと自装置における前記切り替え検知処理の最初の実行タイミングとの時間差を、前記通信手段を介した通信の遅延に応じて決定する
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の制御システム。 - 一方が稼働系となり他方が待機系となる第1および第2の制御装置の一方に接続されるとともに、監視データを送信する機器が接続されたネットワークに接続される中継装置において、
所定の異常の発生を監視する異常監視処理を、接続先の制御装置が稼働系である場合に周期的に実行する異常監視手段と、
直近に実行された前記異常監視処理において所定の異常の発生を検知し、異常の発生を通知する異常通知データを自装置の接続先の制御装置に送信する異常通知処理を、当該制御装置が稼働系である場合に周期的に実行する異常通知手段と、を有し、
前記異常監視処理の最初の実行タイミングと前記異常通知処理の最初の実行タイミングに時間差が設けられている
ことを特徴とする中継装置。 - 一方が稼働系となって制御を行い、他方が待機系となる2つの制御装置を含む制御システムにおける制御装置において、
自装置とネットワークとのデータ通信を仲介する中継装置から所定の異常の発生を通知する異常通知データを受信し、稼働/待機の切り替えを指示する切り替え通知データを他方の制御装置へ送信するとともに、自装置を待機系に切り替える切り替え通知処理を、自装置が稼働系となっている場合に周期的に実行する切り替え通知手段と、
前記切り替え通知手段が送信した前記切り替え通知データを受信し、自装置を稼働系に切り替える切り替え検知処理を、自装置が待機系となっている場合に周期的に実行する切り替え検知手段と、を有し、
稼働系における前記切り替え通知処理の最初の実行タイミングと待機系における前記切り替え検知処理の最初の実行タイミングに時間差が設けられている
ことを特徴とする制御装置。
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