WO2015046241A1 - 連続鋳造方法 - Google Patents

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Abstract

 タンディッシュ101内に延びるロングノズル3が取鍋2に設けられた連続鋳造装置100を用いてアルミニウム脱酸が行われたステンレス溶鋼1を鋳造する連続鋳造方法では、注出口3aを注入したステンレス溶鋼1に浸漬させつつロングノズル3を通じてタンディッシュ101内にステンレス溶鋼1を注入すると共に、タンディッシュ101内のステンレス溶鋼1を鋳型105に注入する。さらに、タンディッシュ101内のステンレス溶鋼1の表面を覆うようにTDパウダー5を散布し、ステンレス溶鋼1の周囲に窒素ガスを供給し、タンディッシュ101内のステンレス溶鋼1にカルシウム含有物を加える。そして、鋳造後のステンレス溶鋼1の表面を研削する。

Description

連続鋳造方法
 この発明は、連続鋳造方法に関する。
 金属の一種であるステンレス鋼の製造工程では、電気炉で原料を溶解して溶銑が生成され、生成された溶銑は、転炉、真空脱ガス装置でステンレス鋼の特性を低下させる炭素を除去する脱炭処理等を含む精錬が行われて溶鋼とされ、その後、溶鋼が連続鋳造されることによって凝固して板状のスラブ等を形成する。なお、精錬工程では、溶鋼の最終的な成分の調整が行われる。
 連続鋳造工程では、溶鋼は、取鍋からタンディッシュに注がれ、さらに、タンディッシュから連続鋳造用の鋳型の中に注がれて鋳造される。このとき、最終的な成分調整後の溶鋼が、大気中の窒素又は酸素と反応して窒素の含有量を増大させること又は酸化されるのを防ぐために、タンディッシュ内における取鍋から鋳型に至る溶鋼の周囲には、溶鋼表面を大気から遮断するシールガスが供給される。
 例えば、特許文献1には、シールガスとしてアルゴンガスを使用する連続鋳造スラブの製造方法が記載されている。
特開平4-284945号公報
 特許文献1の製造方法のように、シールガスとしてアルゴンガスを使用すると、溶鋼内に取り込まれたアルゴンガスが、スラブにおいて、その表面及び内部にわたって気泡として残る。この気泡を含む部位は、スラブの品質を損なうものであるため、スラブ表面から気泡が形成されている部位までの表面欠陥部位をスラブ全体にわたって表面研削して除去する必要があり、コストが増大するという問題がある。
 また、ステンレス鋼には、酸化しやすいチタン等を成分として含む鋼種がある。このような鋼種のステンレス鋼の精錬工程では、脱炭素用に吹精される酸素とチタンとの反応を防ぐために、酸素とさらに反応しやすいアルミニウムを添加して溶鋼中の酸素を除去するアルミニウム脱酸が行われる。アルミニウムは、酸素と反応してアルミナとなることによって、溶鋼中の酸素を取り除く。しかしながら、アルミナの融点は2020℃と高いため、溶鋼中のアルミナは、溶鋼の温度が低下する鋳造工程で析出し、タンディッシュから鋳型へのノズルの内壁に付着・堆積して閉塞させるという問題、及び固化したスラブ内で大型介在物としてスラブの表面及びその内部に存在して表面欠陥を招くという問題を生じる。
 この発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、アルミニウム脱酸が行われた溶鋼(溶融金属)の鋳造時におけるタンディッシュから鋳型へのノズルの閉塞を防止しつつ、溶鋼を鋳造したスラブ(金属片)における表面欠陥の低減を図る連続鋳造方法を提供することを目的とする。
 上記の課題を解決するために、この発明に係る連続鋳造方法は、取鍋内のアルミニウム脱酸が行われた溶融金属をタンディッシュ内に注入し、タンディッシュ内の溶融金属を鋳型に連続注入して金属片を鋳造する連続鋳造方法において、取鍋内の溶融金属をタンディッシュ内に注入するための注入ノズルとして、タンディッシュ内に延びるロングノズルを取鍋に設けるロングノズル設置ステップと、ロングノズルの注出口をタンディッシュ内に注入された溶融金属に浸漬させつつ、ロングノズルを通じてタンディッシュ内に溶融金属を注入すると共に、タンディッシュ内の溶融金属を鋳型に注入する鋳造ステップと、タンディッシュ内の溶融金属の表面を覆うようにタンディッシュパウダーを散布する散布ステップと、タンディッシュパウダーを散布した溶融金属の周囲にシールガスとして窒素ガスを供給するシールガス供給ステップと、タンディッシュ内で貯留されている溶融金属にカルシウム含有物を加えるカルシウム含有物付加ステップと、鋳造された金属片の表面を研削する研削ステップとを含む。
 この発明に係る連続鋳造方法によれば、アルミニウム脱酸が行われた溶融金属の鋳造時におけるタンディッシュから鋳型へのノズルの閉塞を防止しつつ、溶融金属を鋳造した金属片における表面欠陥を低減することが可能になる。
この発明の実施の形態に係る連続鋳造方法で用いる連続鋳造装置の構成を示す模式図である。 連続鋳造時における図1のタンディッシュの状態を示す模式図である。
実施の形態
 以下、この発明の実施の形態に係る連続鋳造方法について添付図面に基づいて説明する。なお、以下の実施の形態では、二次精錬工程でアルミニウム脱酸を必要とするステンレス鋼の1つであるチタン(Ti)を成分として含有するステンレス鋼の連続鋳造方法について説明する。
 まず、ステンレス鋼の製造は、溶解工程、一次精錬工程、二次精錬工程、及び鋳造工程がこの順で実施されて行われる。
 溶解工程では、ステンレス製鋼用の原料となるスクラップ及び合金などが電気炉で溶解されて溶銑が生成され、生成された溶銑は転炉に注銑される。次の一次精錬工程では、転炉内の溶銑に酸素を吹精することによって含有されている炭素を除去する粗脱炭処理が行われ、それによりステンレス溶鋼と酸化物及び不純物を含むスラグとが生成する。また、一次精錬工程では、ステンレス溶鋼の成分が分析され、目的とする成分に近づけるために合金を投入する成分の粗調整も実施される。さらに、一次精錬工程で生成したステンレス溶鋼は、取鍋に出鋼されて二次精錬工程に移される。
 二次精錬工程では、ステンレス溶鋼は、取鍋と共に真空酸素脱炭装置(真空脱ガス装置、VODとも呼ばれ、以下、VODと称す)内に入れられ、仕上げ脱炭処理、最終的な脱硫、酸素・窒素・水素などの脱ガス処理、及び介在物の除去等がなされる。そして、ステンレス溶鋼が上述の処理を受けることによって、製品としての目的の特性を有するステンレス溶鋼が生成する。なお、二次精錬工程では、ステンレス溶鋼の成分が分析され、目的とする成分にさらに近づけるために合金を投入する、成分の最終的な調整も実施される。
 図1を参照すると、鋳造工程では、取鍋2がVODから取り出されて連続鋳造装置(CC)100にセットされる。取鍋2内のステンレス溶鋼1は、連続鋳造装置100に注ぎ込まれ、さらに連続鋳造装置100が備える鋳型105によって、例えば金属片としてスラブ状のステンレス鋼片1cに鋳造される。鋳造されたステンレス鋼片1cは、次の図示しない圧延工程において、熱間圧延又は冷間圧延され熱間圧延鋼帯又は冷間圧延鋼帯とされる。
 ここで、ステンレス溶鋼1は、溶融金属を構成している。
 さらに、連続鋳造装置(CC)100の構成の詳細を説明する。
 図1を引き続き参照すると、連続鋳造装置100は、取鍋2から送られるステンレス溶鋼1を一時的に貯留しつつ鋳型105に送るための容器であるタンディッシュ101を有している。タンディッシュ101は、上部が開放した本体101bと、本体101bの開放した上部を閉鎖し外部と遮断する上蓋101cと、本体101bの底部から延びる浸漬ノズル101dとを有している。そして、タンディッシュ101では、本体101b及び上蓋101cによってこれらの内部に閉鎖された内部空間101aが形成される。浸漬ノズル101dは、入口101eで本体101bの底部から内部空間101a内に開口している。
 また、取鍋2は、タンディッシュ101の上方にセットされ、取鍋2の底部には、上蓋101cを貫通して内部空間101a内に延びる注入ノズルとしてのロングノズル3が接続されている。そして、ロングノズル3の下方先端の注出口3aが、内部空間101aで開口している。また、ロングノズル3と上蓋101cとの間は、シールされて気密性が保たれている。
 上蓋101cには、複数のガス供給ノズル102が設けられている。ガス供給ノズル102は、図示しないガスの供給源に接続されており、内部空間101a内に上方から下方に向かって所定のガスを送出する。また、ロングノズル3は、この所定のガスがその内部に供給されるように構成されている。
 さらに、上蓋101cには、内部空間101a内に上方から下方に向かってタンディッシュパウダー(以下、TDパウダーと呼ぶ)5を送出するためのパウダノズル103が設けられている。パウダノズル103は、図示しないTDパウダー供給源に接続されている。なお、TDパウダー5は、合成スラグ剤等からなり、ステンレス溶鋼1の表面を覆うことによって、ステンレス溶鋼1の表面の酸化防止作用、ステンレス溶鋼1の保温作用、ステンレス溶鋼1の介在物を溶解吸収する作用等を、ステンレス溶鋼1に対して奏する。
 また、浸漬ノズル101dの上方には、上下方向に移動可能な棒状のストッパ104が設けられており、ストッパ104は、上蓋101cを貫通してタンディッシュ101の内部空間101aから外部にわたって延在している。
 ストッパ104は、下方に移動することによってその先端で浸漬ノズル101dの入口101eを閉鎖することができる他、入口101eを閉鎖した状態から上方に引き上げられることによって、引き上げ量に応じて入口101eの開口面積を調節し、タンディッシュ101内のステンレス溶鋼1を浸漬ノズル101d内に流入させると共に流入量を制御することができるように構成されている。また、ストッパ104と上蓋101cとの間は、シールされて気密性が保たれている。
 また、タンディッシュ101の底部から外部に突出する浸漬ノズル101dの先端101fは、下方の鋳型105の貫通穴105a内に延在し、その側方で開口している。
 貫通穴105aは、矩形断面を有し上下に鋳型105を貫通している。貫通穴105aは、その内壁面が図示しない一次冷却機構によって水冷されるように構成され、内部のステンレス溶鋼1を冷却して凝固させ所定の断面の鋳片1bを形成する。
 さらに、鋳型105の貫通穴105aの下方には、鋳型105によって形成された鋳片1bを下方に引き出して移送するためのロール106が間隔をあけて複数設けられている。また、ロール106の間には、鋳片1bに対して散水して冷却するための図示しない二次冷却機構が設けられている。
 次に、本実施の形態に係る連続鋳造方法による連続鋳造装置100及びその周辺の動作を説明する。
 図1及び図2をあわせて参照すると、二次精錬工程後、図示しないVODから取り出された、Tiを成分として含むステンレス溶鋼1を収容している取鍋2は、連続鋳造装置100におけるタンディッシュ101の上方に設置される。
 なお、二次精錬工程において、ステンレス溶鋼には、仕上げ脱炭処理、最終的な脱硫、酸素・窒素・水素などの脱ガス処理、及び介在物の除去、成分であるTiの添加等がなされる。
 仕上げ脱炭処理では、ステンレス溶鋼に酸素が吹精され、ステンレス溶鋼中の炭素は、吹精された酸素と反応して一酸化炭素に酸化されることによって除去される。このため、二次精錬工程でのステンレス溶鋼は、炭素と未反応のものを含んだ酸素を含有している。そして、上述のような酸素の脱ガス処理において、酸素と反応しやすいTiを添加する前のステンレス溶鋼に対して、脱酸剤(脱酸素剤)として、Tiよりも酸素との反応性が高いアルミニウム(Al)含有合金が添加される。Al含有合金中のAlは、ステンレス溶鋼中の酸素と反応してアルミナ(Al23)となり、Al23の多くはステンレス溶鋼中で凝集してスラグとなって分離され、一部がステンレス溶鋼中に残る。つまり、ステンレス溶鋼では、Al含有合金を加えて含有酸素を除去した後、成分であるTiが添加される。これにより、Alがステンレス溶鋼中でTiよりも先に酸素と反応して除去するため、Tiの酸化が抑制される。
 アルミニウム脱酸が行われたステンレス溶鋼1を含む取鍋2がタンディッシュ101に設置された連続鋳造装置100において、取鍋2の底部にロングノズル3が取り付けられ、ロングノズル3における注出口3aを有する先端がタンディッシュ101の内部空間101aに延びている。このとき、ストッパ104は、浸漬ノズル101dの入口101eを閉鎖している。
 次に、ガス供給ノズル102からタンディッシュ101の内部空間101a内に、シールガス4として不活性ガスであるアルゴン(Ar)ガス4aが噴射されると共に、ロングノズル3の内部にもArガス4aが供給される。これによって、内部空間101a及びロングノズル3内に存在していた不純物を含む空気が、タンディッシュ101の外部に押し出され、内部空間101a及びロングノズル3内はArガス4aで満たされる。つまり、取鍋2からタンディッシュ101の内部空間101aまでが、Arガス4aで満たされる。
 その後、取鍋2に設けられた図示しないバルブが開放され、取鍋2内のステンレス溶鋼1が、重力の作用によってロングノズル3内を流下し、内部空間101a内に流入する。つまり、タンディッシュ101内は、図2の工程Aに示す状態となる。
 このとき、流入したステンレス溶鋼1は、内部空間101aに充満するArガス4aによって周囲がシールされ空気と接触しないため、空気中に含まれ且つステンレス溶鋼1への溶解性を有する窒素(N2)のステンレス溶鋼1への溶け込みによるN2成分の増加が抑制される。これにより、窒素成分(N)とステンレス溶鋼1に成分として含有されるTiとが接触して反応することによるTiNの生成が抑えられる。なお、TiNは、クラスター化してステンレス溶鋼1中で大型介在物(例えば、230μmの径程度)として存在するようになる。しかしながら、TiNによる大型介在物の発生が抑えられるため、冷却されて固化したステンレス溶鋼1内でも、TiNが大型介在物として析出することが抑えられる。
 また、タンディッシュ101内では、ロングノズル3の注出口3aから流下するステンレス溶鋼1が溜まっているステンレス溶鋼1の表面1aをたたき込むことによって、少量であるがArガス4aがステンレス溶鋼1に巻き込まれて混入する。しかしながら、Arガス4aは、ステンレス溶鋼1と反応を起こしたりしない。
 そして、タンディッシュ101内では、次々に流入するステンレス溶鋼1によって、その表面1aが上昇する。上昇する表面1aがロングノズル3の注出口3aの近傍となると、注出口3aから流下するステンレス溶鋼1による表面1aのたたき込みが小さくなり周囲の気体の巻き込み量も少なくなるため、パウダノズル103からステンレス溶鋼1の表面1aに向かって、TDパウダー5が散布される。TDパウダー5は、表面1a上の全体を覆うように散布される。
 TDパウダー5の散布後、ガス供給ノズル102からは、Arガス4aに換えて、不活性ガスである窒素(N2)ガス4bが噴射される。これにより、タンディッシュ101の内部空間101a内では、Arガス4aが外部に押し出され、TDパウダー5とタンディッシュ101の上蓋101cとの間の領域が、N2ガス4bで満たされる。
 このとき、ステンレス溶鋼1の表面1a上に層状に堆積したTDパウダー5が、ステンレス溶鋼1の表面1aとN2ガス4bとの接触を遮断し、N2ガス4bのステンレス溶鋼1への溶け込みを防ぐ。これにより、ステンレス溶鋼1に成分として含有されているTiと窒素成分(N)との接触が抑制されてTiNの生成が抑制されるため、ステンレス溶鋼1中におけるTiNによる大型介在物の発生が抑えられる。さらには、冷却されて固化したステンレス溶鋼1内においても、TiNが大型介在物として析出することが抑えられる。
 また、二次精錬工程では、脱酸処理で発生したAl23の一部がスラグとして分離せずにステンレス溶鋼1中に残留する。Al23は、融点が2020℃と高いため、ステンレス溶鋼1中で析出してクラスター化し、固化後のステンレス溶鋼1中でも大型介在物として存在するようになる。さらに、Al23は、ステンレス溶鋼1中で析出することによって、浸漬ノズル101dの内側及びその近傍に付着・堆積し浸漬ノズル101dを閉塞させることもある。
 このため、TDパウダー5の散布後のステンレス溶鋼1に対して、カルシウム含有物である線状のカルシウム含有ワイヤ(以下、Ca含有ワイヤと呼ぶ)6が投入される。Ca含有ワイヤ6は、タンディッシュ101の外部から上蓋101cを貫通して内部空間101a内に延在し、TDパウダー5の層を貫通してステンレス溶鋼1中に浸漬させるように配置される。なお、Ca含有ワイヤ6として、カルシウムワイヤ(Caワイヤ)、カルシウムシリコンワイヤ(CaSiワイヤ)等がある。
 Ca含有ワイヤ6は、含有するCaとAl23とを反応させ、Al23をアルミン酸カルシウム(12CaO・7Al23)に変化させる。なお、Ca含有ワイヤ6は、Al23との反応で分解して消失してしまうため、反応の経過に合わせてステンレス溶鋼1中に順次送り出される。
 そして、生成した12CaO・7Al23は、Al23の融点よりも大幅に低い1400℃の融点を有しており、ステンレス溶鋼1中で溶解して分散する。このため、12CaO・7Al23は、ステンレス溶鋼1中において、Al23のように大型介在物として析出するようなことがなく、さらに、浸漬ノズル101dの内側及びその近傍に析出・付着してこれを閉塞させるということもない。
 しかしながら、Ca含有ワイヤ6がステンレス溶鋼1に挿入されて溶解しAl23と反応することによって、Ca含有ワイヤ6の投入部位のTDパウダー5の層が乱される。この乱れた部位でN2ガス4bとステンレス溶鋼1中のTiとが接触して反応し、僅かであるがTiNがステンレス溶鋼1中に形成される。この形成されたTiNは、生成量が少ないため、冷却されて固化したステンレス溶鋼1において表面近傍のごく浅い領域で析出する。
 従って、ステンレス溶鋼1では、N2ガス4bの溶け込みによるTiNの析出量が低く抑えられつつ、Al23の析出が抑制される。また、Ca含有ワイヤ6はタンディッシュ101内の鋳造される直前のステンレス溶鋼1に投入されるため、12CaO・7Al23が析出した場合においても溶解して分散される。
 また、タンディッシュ101の内部空間101a内では、上昇する表面1aがロングノズル3の注出口3aをステンレス溶鋼1に浸漬させ、さらに内部空間101aにおけるステンレス溶鋼1の深さが所定深さDとなると、ストッパ104が上昇される。それにより、内部空間101a内のステンレス溶鋼1が、浸漬ノズル101d内を通って鋳型105の貫通穴105a内に流入し、鋳造が開始する。また、同時に、取鍋2内のステンレス溶鋼1は、ロングノズル3を通って内部空間101aに継続して注出され、内部空間101aには新たなステンレス溶鋼1が補充される。このとき、タンディッシュ101内は、図2の工程Bに示すような状態となる。
 鋳造中、タンディッシュ101では、ロングノズル3の注出口3aをステンレス溶鋼1に浸漬させつつ、ステンレス溶鋼1が所定深さDの近傍の深さを維持し、ステンレス溶鋼1の表面1aがほぼ一定の位置になるように、浸漬ノズル101dからのステンレス溶鋼1の流出量及びロングノズル3を通じたステンレス溶鋼1の流入量が調節される。
 なお、内部空間101aにおけるステンレス溶鋼1の深さが所定深さDのとき、ロングノズル3は、注出口3aがステンレス溶鋼1の表面1aから約100~150mmの深さとなるように、ステンレス溶鋼1に貫入していることが好ましい。上記の深さよりも深くロングノズル3が貫入すると、内部空間101aに溜まっているステンレス溶鋼1の内圧による抵抗によって、注出口3aからのステンレス溶鋼1の注出が困難になる。一方、上記の深さよりも浅くロングノズル3が貫入すると、鋳造時に所定の位置付近に維持するように制御されるステンレス溶鋼1の表面1aが変動して注出口3aが露出することがあり、この場合、注出されたステンレス溶鋼1が表面1aをたたき込み、N2ガス4bを巻き込み混入させる可能性があるためである。
 また、鋳型105の貫通穴105a内に流入したステンレス溶鋼1は、貫通穴105aを流通する過程で図示しない一次冷却機構によって冷却され、貫通穴105aの内壁面側を凝固させて凝固シェル1baを形成する。なお、貫通穴105aの内壁面には、浸漬ノズル101dの先端101f側からモールドパウダーが供給される。モールドパウダーは、ステンレス溶鋼1の表面でスラグ溶融化する、貫通穴105a内でのステンレス溶鋼1の表面の酸化を防止する、鋳型105と凝固シェル1baとの間を潤滑する、貫通穴105a内でのステンレス溶鋼1の表面を保温する等の役割を果たす。
 凝固シェル1baとその内部の未凝固のステンレス溶鋼1とによって鋳片1bが形成され、鋳片1bは、ロール106によって両側から挟まれて下方に向かって引き出される。引き出された鋳片1bは、ロール106の同士の間を通って送られる過程で、図示しない二次冷却機構によって散水冷却され、内部のステンレス溶鋼1を完全に凝固させる。これにより、鋳片1bがロール106によって鋳型105から引き出されつつ、新たな鋳片1bが鋳型105内で形成されることで、鋳型105からロール106の延在方向の全体にわたって連続する鋳片1bが形成される。さらに、ロール106により送り出された鋳片1bが切断されることによって、スラブ状のステンレス鋼片1cが形成される。そして、ステンレス鋼片1cに対しては、気泡、介在物等による表面欠陥が存在する場合には、表面全体を一様に削り取る表面切削が行われる。
 なお、ストッパ104には、鋳型105の貫通穴105a内でのステンレス溶鋼1の表面が一定高さとなるように、浸漬ノズル101dの入口101eの開放面積を調節する制御がなされる、これによって、ステンレス溶鋼1の流出量が制御される。さらに、入口101eからのステンレス溶鋼1の流出量と同等になるように、取鍋2からのロングノズル3を通じたステンレス溶鋼1の流入量が調節される。これにより、タンディッシュ101の内部空間101a内におけるステンレス溶鋼1の表面1aは、ステンレス溶鋼1の深さが所定深さDの近傍を維持する状態で、鉛直方向にほぼ一定の位置を維持するように制御される。このとき、ロングノズル3は、その先端の注出口3aをステンレス溶鋼1に浸漬させている。そして、上述のように、タンディッシュ101内において、注出口3aをステンレス溶鋼1に浸漬させつつ、ステンレス溶鋼1の表面1aの鉛直方向の位置をほぼ一定に維持した鋳造状態を、定常状態と呼ぶ。
 よって、定常状態で鋳造が行われている間、内部空間101a内では、ロングノズル3から流入するステンレス溶鋼1による表面1a及びTDパウダー5のたたき込みが生じず、Ca含有ワイヤ6の周りでTDパウダー5の層が乱れるだけのため、N2ガス4bは、TDパウダー5によってステンレス溶鋼1からほぼ遮断された状態を維持する。これにより、N2ガス4bのステンレス溶鋼1への溶け込みが抑えられる。そして、ステンレス溶鋼1中でのTiN及びAl23による大型介在物の析出も抑制される。
 また、取鍋2内のステンレス溶鋼1が無くなると、取鍋2からロングノズル3が取り外され、ロングノズル3をタンディッシュ101に残した状態で、ステンレス溶鋼1を含む別の取鍋2に取り替えられる。取り替えられた取鍋2には、再びロングノズル3が接続される。また、この取鍋2の交換作業中も鋳造作業は継続して実施され、このため、タンディッシュ101の内部空間101aにおけるステンレス溶鋼1の表面1aが下降する。この取鍋2の交換作業中も、N2ガス4bの内部空間101aへの供給、及びCa含有ワイヤ6のステンレス溶鋼1への挿入は継続される。そして、タンディッシュ101内は、図2の工程Cに示すような状態となる。
 なお、取鍋2の交換作業中、内部空間101aにおいてステンレス溶鋼1の表面1aがロングノズル3の注出口3aよりも下方とならないように、ストッパ104によって浸漬ノズル101dの入口101eの開口面積を調節し、ステンレス溶鋼1の流出量、つまり鋳造速度が制御される。上述のように複数の取鍋2内のステンレス溶鋼1を連続して鋳造することによって、鋳片1bでは、取鍋2の取り替え時に起因する継ぎ目をなくすことができる。さらに、取鍋2が変わる毎に鋳造の初期等で鋳片1bの品質が変化することも低減される。そして、1つの取鍋2毎に鋳造を終了する場合に必要であった工程であるタンディッシュ101にステンレス溶鋼1を溜めて鋳造を開始するまでの工程の省略が可能となる。
 さらに、鋳造が進行して交換した取鍋2内のステンレス溶鋼1が無くなり鋳造を終了する場合、取鍋2及びロングノズル3が取り除かれ、タンディッシュ101内は、図2の工程Dに示すような状態となる。このとき、ステンレス溶鋼1の新たな流下がなくたたき込み等による表面1a及びTDパウダー5の乱れが生じず、Ca含有ワイヤ6の周りでTDパウダー5の層が乱れるだけのため、鋳造終了までにわたり、N2ガス4bのステンレス溶鋼1への溶け込みが抑制される。そして、ステンレス溶鋼1中での大型介在物の析出も抑制される。
 また、ロングノズル3の注出口3aが内部空間101a内のステンレス溶鋼1に浸漬する前(図2の工程A参照)においても、注出口3aとタンディッシュ101の本体101bの底部との距離が短いこと、注出口3aと注入中のステンレス溶鋼1の表面1aとの距離が短いこと、及び、ステンレス溶鋼1による表面1aのたたき込みが注出口3aの浸漬までの短時間に限られることによって、ステンレス溶鋼1への空気及びArガス4aの巻き込みによる混入量が低くなっている。
 なお、ステンレス溶鋼1による表面1aのたたき込みが発生する状態のときにArガスの代わりにシールガスとしてN2ガス4bを使用する、或いは、表面1aにTDパウダー5を散布してシールガスとしてN2ガス4bを使用すると、N2ガス4bがステンレス溶鋼1に過度に溶解してその成分を製品として不適合なものにすると共にTiNによる多量の介在物を生じさせる可能性がある。このため、ロングノズル3の注出口3aが浸漬するまでの鋳造初期に内部空間101aに溜められたステンレス溶鋼1から鋳造されたステンレス鋼片1cの全てを廃棄する必要が生じる可能性がある。しかしながら、鋳造初期にArガス4aを使用することによって、ステンレス溶鋼1の成分を変化させずに所要の範囲に収めることができると共にTiNの発生を防ぐことができる。また、鋳造初期では、Al23による大型介在物の析出も少ない。よって、鋳造初期の僅かな空気又はArガス4aが混入したステンレス溶鋼1から鋳造されたステンレス鋼片1cは、大型介在物をほとんど含まず且つ所要の成分構成を有しているため、混入したArガス4aによる気泡及び大型介在物を除去するための研削深さが浅い表面研削がなされた後、製品として使用することができる。
 また、鋳造初期の後から鋳造終了までの鋳造時間の大部分を占める、鋳造初期以外の時期に鋳造されたステンレス鋼片1cは、鋳造初期に混入した空気及びArガス4aの影響を受けなくなっており、TDパウダー5によってN2ガス4bの混入が抑えられてもいる。そして、N2ガス4bは、混入したとしても、ステンレス溶鋼1内に溶け込んでしまうため気泡として残りにくく、Tiと反応して生成するTiNの量も僅かである。さらに、TDパウダー5は、ステンレス溶鋼1に混入したN成分を吸収する作用も有している。このため、鋳造初期以外の時期に鋳造されたステンレス鋼片1cでは、二次精錬後の状態から窒素含有量が増加しておらず、混入した気体の気泡化による欠陥の発生もほとんどなく、TiNによる大型介在物も表面のごく浅い領域に僅かに存在するのみである。
 さらに、鋳造初期以外の時期のステンレス溶鋼1は、TDパウダー5の散布後、Ca含有ワイヤ6が投入されて含有するAl23が低減される。このため、ステンレス鋼片1cでは、Al23による介在物の発生が大きく抑制される。
 上述より、鋳造初期以外の時期に鋳造されたステンレス鋼片1cでは、気泡による表面欠陥が防がれ、TiN及びAl23からなる大型介在物による表面欠陥が大きく低減されるため、表面研削が必要な場合であっても、研削深さが非常に浅い研削を行うだけで、所望の品質の製品を得ることができる。
(実施例)
 以下、実施の形態に係る連続鋳造方法を用いて鋳造したステンレス鋼片の実施例に対するCa含有ワイヤの効果を調べた結果を説明する。
 Ti添加フェライト系ステンレス鋼について、実施の形態の連続鋳造方法を用いた例であり、ステンレス鋼片であるスラブを鋳造した後に表面研削を行った実施例1~2と、実施例1~2において表面研削を実施しなかった比較例1~2と、実施の形態と異なる連続鋳造方法を用いてスラブを鋳造した後に表面研削を行った比較例3~4とを比較した。
 実施例1~2では、比較例1~2の鋳造後のスラブに対して2mm厚で表面研削を行った。
 比較例3~4では、図1に示すタンディッシュ101において、先端が上蓋101cの下面で終端するショートノズルを注入ノズルとして使用し、シールガスとしてArガスのみを用いてTDパウダーを散布せずにスラブを鋳造した。さらに、比較例3~4では、鋳造時、タンディッシュ101内のステンレス溶鋼1に対してCa含有ワイヤ6を挿入、添加した。そして、鋳造後のスラブに対して2mm厚で表面研削を行った。
 また、実施例1~2、及び比較例1~4について、ステンレス鋼の化学成分構成の規格は、以下の表1の通りである。なお、実施例1、比較例1及び比較例3の間のステンレス鋼の化学成分構成の規格が同一であり、実施例2、比較例2及び比較例4の間のステンレス鋼の化学成分構成の規格が同一である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 また、以下に示す各例の検出結果は、実施例では、鋳造初期を除く定常状態で鋳造されたスラブからサンプリングしたものであり、比較例では、鋳造開始からの実施例のサンプリング時期と同時期に鋳造されたスラブからサンプリングしたものである。
 実施例及び比較例のそれぞれについて、シールガスの種類、注入ノズルの種類、TDパウダーの使用の有無、及び鋳造後のスラブの表面研削の有無からなる鋳造条件を以下の表2に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000002
 さらに、以下の表3において、製造した多数のスラブから気泡欠陥が検出されたスラブ数の割合と、上記スラブから介在物による欠陥が検出されたスラブ数の割合とについて、実施例1~2及び比較例1~4の結果の間で比較した。
 表3に示されるように、実施例1及び2では、比較例1及び2のスラブに対して2mm厚の表面研削を行うことによって介在物による欠陥が0になった。一方、比較例3及び4では、2mm厚の表面研削を行っても欠陥が0にはならなかった。よって、実施例1及び2は、比較例3及び4に対してスラブの研削量を大幅に減少することができる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000003
 なお、上記鋼種以外にも18Cr-1Mo-0.5Ti系及び22Cr-1.2Mo-Nb-Ti系のステンレス鋼など、二次精錬工程でAl含有合金を脱酸剤として加えられ且つTiを成分として含む鋼種について本発明を適用し、浸漬ノズル閉塞防止が得られることを確認した。
 また、実施の形態に係る連続鋳造方法は、Tiを成分として含むステンレス鋼について説明したが、二次精錬工程でアルミニウム脱酸を必要とし且つNbを成分として含むステンレス鋼にも適用すると効果的である。
 また、実施の形態に係る連続鋳造方法は、ステンレス鋼の製造に適用されていたが、他の金属の製造に適用してもよい。
 また、実施の形態に係る連続鋳造方法におけるタンディッシュ101での制御は、連続鋳造に適用されていたが、他の鋳造方法に適用してもよい。

Claims (4)

  1.  取鍋内のアルミニウム脱酸が行われた溶融金属をタンディッシュ内に注入し、前記タンディッシュ内の前記溶融金属を前記鋳型に連続注入して金属片を鋳造する連続鋳造方法において、
     前記取鍋内の前記溶融金属を前記タンディッシュ内に注入するための注入ノズルとして、前記タンディッシュ内に延びるロングノズルを前記取鍋に設けるロングノズル設置ステップと、
     前記ロングノズルの注出口を前記タンディッシュ内に注入された前記溶融金属に浸漬させつつ、前記ロングノズルを通じて前記タンディッシュ内に前記溶融金属を注入すると共に、前記タンディッシュ内の前記溶融金属を前記鋳型に注入する鋳造ステップと、
     前記タンディッシュ内の前記溶融金属の表面を覆うようにタンディッシュパウダーを散布する散布ステップと、
     前記タンディッシュパウダーを散布した前記溶融金属の周囲にシールガスとして窒素ガスを供給するシールガス供給ステップと、
     前記タンディッシュ内に貯留されている前記溶融金属にカルシウム含有物を加えるカルシウム含有物付加ステップと、
     鋳造された前記金属片の表面を研削する研削ステップと
    を含む連続鋳造方法。
  2.  前記溶融金属はチタンを成分として含有する請求項1に記載の連続鋳造方法。
  3.  前記カルシウム含有物は、カルシウム含有ワイヤであり、前記カルシウム含有ワイヤは、前記タンディッシュパウダーが散布された前記溶融金属に加えられる請求項1または2に記載の連続鋳造方法。
  4.  前記タンディッシュパウダーを散布する前では、シールガスとしてアルゴンガスを前記タンディッシュ内の前記溶融金属の周囲に供給する請求項1~3のいずれか一項に記載の連続鋳造方法。
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