WO2015040666A1 - 回転電機、及びエレベータ用巻上機 - Google Patents

回転電機、及びエレベータ用巻上機 Download PDF

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Abstract

 回転電機では、ロータヨークにそれぞれ設けられた複数のロータ磁極部が、ロータヨークとステータとの間の空間で周方向について互いに間隔を置いて配置されている。各ロータ磁極部は、ロータヨークの表面に設けられた永久磁石と、磁性材料により構成され、永久磁石のステータ側の面に重なる磁極片とを有している。永久磁石は、ロータの軸線方向に対してロータの周方向へ傾斜する軸線を持っている。磁極片は、永久磁石の軸線方向について永久磁石の範囲に亘って配置された磁極片本体部を有している。磁極片本体部の側面は、ロータの軸線方向に対してロータの周方向へ傾斜して形成されている。

Description

回転電機、及びエレベータ用巻上機
 この発明は、例えばモータや発電機等として用いられ、ステータに対して回転するロータに永久磁石が含まれている回転電機、及びこの回転電機を含むエレベータ用巻上機に関するものである。
 従来、ロータとステータとの間にトルクの脈動が発生することを抑制するために、ロータコアに永久磁石挿入孔をロータの軸方向に対して斜めに形成し、永久磁石挿入孔に永久磁石を挿入することにより永久磁石をスキューさせた回転電機が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2009-50099号公報
 しかし、特許文献1に示されている従来の回転電機では、ロータコアに形成された永久磁石挿入孔に永久磁石が挿入されているので、各永久磁石の磁束がロータコアの全周からステータへ通りやすくなっている。これにより、永久磁石のスキューによる周方向の磁束のずれが起こりにくくなり、永久磁石のスキューによってトルク脈動を低減する効果が小さくなってしまう。従って、ロータとステータとの間に生じるトルク脈動を効果的に低減することができなくなってしまう。
 また、特許文献1に示されている従来の回転電機では、ロータコアに永久磁石挿入孔を形成する必要があるので、回転電機の製造に手間がかかってしまう。
 この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、永久磁石のスキューによるトルク脈動の抑制効果を低下しにくくすることができ、製造を容易にすることができる回転電機、及びエレベータ用巻上機を得ることを目的とする。
 この発明による回転電機、及びエレベータ用巻上機は、ステータコアと、ステータコアに周方向へ並べられた複数のステータコイルとを有するステータ、及び径方向についてステータに対向するロータヨークと、ロータヨークにそれぞれ設けられ、ロータヨークとステータとの間の空間で周方向について互いに間隔を置いて配置された複数のロータ磁極部とを有し、ステータに対して回転可能なロータを備え、各ロータ磁極部は、ロータヨークの表面に設けられた永久磁石と、磁性材料により構成され、ロータヨークから離れた状態で永久磁石のステータ側の面に重なる磁極片とを有し、永久磁石は、ロータの軸線方向に対してロータの周方向へ傾斜する軸線を持ち、永久磁石の側面は、永久磁石の軸線に沿って形成されており、磁極片は、永久磁石の軸線方向について永久磁石の範囲に亘って配置された磁極片本体部を有し、磁極片本体部の側面は、ロータの軸線方向に対してロータの周方向へ傾斜して形成されている。
 この発明による回転電機、及びエレベータ用巻上機によれば、永久磁石のスキューによるトルク脈動の抑制効果を低下しにくくすることができ、製造を容易にすることができる。
この発明の実施の形態1による回転電機を示す縦断面図である。 図1のII-II線に沿った断面図である。 図2のロータを示す断面図である。 図3のロータ磁極部を示す拡大図である。 図4のロータ磁極部を示す上面図である。 図6は、図4のスキュー角度とスキュー係数との関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態1による回転電機におけるロータ磁極部の他の例を示す上面図である。 この発明の実施の形態1による回転電機におけるロータ磁極部の他の例を示す上面図である。 この発明の実施の形態1による回転電機におけるロータ磁極部の他の例を示す正面図である。 図9のロータ磁極部を示す上面図である。 この発明の実施の形態1による回転電機におけるロータ磁極部の他の例を示す正面図である。 この発明の実施の形態2による回転電機のロータの要部を示す正面図である。 図12のロータ磁極部を示す上面図である。 この発明の実施の形態3による回転電機のロータの要部を示す正面図である。 図14のロータ磁極部を示す上面図である。 この発明の実施の形態4による回転電機のロータの要部を示す正面図である。 図16のロータ磁極部を示す上面図である。 この発明の実施の形態5による回転電機のロータの要部を示す正面図である。 図18のロータ磁極部を示す上面図である。 この発明の実施の形態6による回転電機のロータの要部を示す正面図である。 図20のロータ磁極部を示す上面図である。 この発明の実施の形態7による回転電機のロータの要部を示す正面図である。 図22のロータ磁極部を示す上面図である。 この発明の実施の形態8による回転電機のロータの要部を示す正面図である。 図24のロータ磁極部を示す上面図である。 この発明の実施の形態9による回転電機を適用したエレベータ用巻上機を示す縦断面図である。 図26の磁極片に生じる鉄損が巻上機全体の鉄損に占める割合と、ロータの電気角周波数との関係を示すグラフである。
 以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
 実施の形態1.
 図1は、この発明の実施の形態1による回転電機を示す縦断面図である。また、図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。さらに、図3は、図2のロータを示す断面図である。図において、回転電機1は、円環状のステータ2と、ステータ2の内側に配置され、ステータ2に対して回転可能なロータ3と、ステータ2及びロータ3を支持するハウジング4とを有している。
 ハウジング4は、ステータ2を囲む円筒状のハウジング筒部5を有している。また、ハウジング4には、図1に示すように、ハウジング筒部5の中心軸線上に配置された支軸6が固定されている。ロータ3は、ベアリング7を介して支軸6に回転自在に取り付けられている。また、ロータ3は、支軸6を介してハウジング4に支持されている。
 ステータ2は、ロータ3と同軸に配置されている。また、ステータ2は、ロータ3の外周を囲む円環状のステータコア8と、ステータコア8にそれぞれ設けられ、ステータコア8の周方向へ並べられた複数のステータコイル9と、ステータコア8に設けられ、ステータコア8と各ステータコイル9との間に介在するインシュレータ10とを有している。ステータ2は、ステータコア8がハウジング筒部5内に嵌められた状態でハウジング4に支持されている。また、各ステータコイル9とステータコア8との間の絶縁状態は、インシュレータ10により確保される。
 ステータコア8は、支軸6の軸線方向に積層された複数枚の鋼板(磁性体)により構成されている。また、ステータコア8は、ハウジング筒部5の内周面に沿った円環状のバックヨーク部11と、バックヨーク部11から径方向内側へそれぞれ突出し、ステータコア8の周方向について互いに間隔を置いて配置された複数の磁極ティース部12とを有している。各磁極ティース部12は、ステータコア8の周方向について等間隔に配置されている。
 ステータコイル9は、各磁極ティース部12に個別に設けられている。従って、各ステータコイル9は、ステータコア8の周方向について等間隔に配置されている。ステータ2には、各ステータコイル9への通電により回転磁界が発生する。ロータ3は、ステータ2の回転磁界の発生により支軸6の軸線を中心に回転される。
 ロータ3は、ロータヨーク13と、ロータヨーク13にそれぞれ設けられた複数のロータ磁極部14とを有している。
 ロータヨーク13は、鋳鉄で構成された鋳物とされている。また、ロータヨーク13は、支軸6と同軸に配置された円筒状のロータ筒部15を有している。さらに、ロータヨーク13は、ロータ3の径方向についてロータ筒部15の外周面をステータ2に対向させた状態で、ステータ2の内側に配置されている。これにより、ロータ筒部15の外周面は、径方向について各磁極ティース部12の先端面に対向している。
 各ロータ磁極部14は、ロータ筒部15の外周面にそれぞれ設けられている。また、各ロータ磁極部14は、ロータ筒部15とステータ2との間の空間でロータ3の周方向(ロータ3の回転方向)について互いに間隔を置いて配置されている。この例では、各ロータ磁極部14がロータ3の周方向について等間隔に配置されている。
 ここで、図4は、図3のロータ磁極部14を示す拡大図である。また、図5は、図4のロータ磁極部14を示す上面図である。なお、図4は、図5のロータ磁極部14を矢印IVに沿って見たときの図となっている。各ロータ磁極部14は、ロータ筒部15の外周面(表面)に固定された板状の永久磁石16と、ロータヨーク13から離れた状態で永久磁石16のステータ2側の面に重なる板状の磁極片17とを有している。各永久磁石16は、ロータ3の周方向について極性を交互に異ならせて配置されている。従って、各ロータ磁極部14の極性も、ロータ3の周方向について交互に異なっている。
 永久磁石16は、ロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ一定の角度で傾斜する軸線を持っている。永久磁石16の形状は、永久磁石16の軸線方向(長手方向)について均一の厚さ及び均一の幅を持つ直方体状(平板状)となっている。これにより、永久磁石16は、いわゆる連続スキューされた状態でロータ3に対して取り付けられている。永久磁石16の幅方向両側面(一方及び他方の側面)は永久磁石16の軸線に沿って形成され、永久磁石16の軸線方向両端面(一方及び他方の端面)は永久磁石16の軸線に対して垂直に形成されている。従って、永久磁石16の幅方向両側面及び軸線方向両端面のいずれも、ロータ3の軸線方向に対して傾斜している。
 永久磁石16の厚さ方向は、ロータ3の軸線に沿ってロータ3を見たときに、永久磁石16の中心とロータ3の軸線とを結ぶ直線の方向(中心径方向)に一致している。永久磁石16は、ロータ筒部15に接着剤により固定されている。なお、永久磁石16の幅方向は、永久磁石16の軸線方向及び厚さ方向のいずれに対しても垂直な方向である。
 永久磁石16は、ロータ3の径方向に沿って回転電機1を見たとき、図5に示すように、ステータコア8の範囲に永久磁石16の全体が入るように配置されている。また、永久磁石16は、ロータ3の径方向に沿って回転電機1を見たとき、4つの角部のうち、対角の2つの角部がステータコア8の軸線方向両端面8aにそれぞれ接するように配置されている。これにより、永久磁石16は、永久磁石16の軸線方向全体をステータコア8に対向させて配置されている。
 磁極片17の外周面(即ち、磁極片17のステータ2に対向する面)21は、図4に示すように、ステータ2に沿った円弧状面となっている。これにより、各磁極ティース部12の先端面(ステータ2の内周面)80と各磁極片17の外周面21との間の間隔(空間寸法)は、ロータ3の周方向について均一になっている。この例では、各磁極片17の永久磁石16に重なる面が平面になっている。従って、各磁極片17の厚さ寸法は、ロータ3の周方向について、磁極片17の中心から磁極片17の両端部に向かって連続的に小さくなっている。
 また、磁極片17は、磁性材料(例えば鉄等)により構成されている。これにより、磁極片17の透磁率は、永久磁石16よりも高くなっている。さらに、磁極片17は、板材に対する塑性加工により作製されている。これにより、磁極片17は、同一の磁性材料により構成された単一片となっている。この例では、磁極片17が、冷間圧延鋼板材(SPCC)に例えばプレス加工(打ち抜き加工又はプレス成形加工)や鍛造等を行うことによって作製されている。また、磁極片17は、永久磁石16に接着剤により固定されている。
 ロータ3の周方向についての磁極片17の寸法(磁極片17の周方向寸法)Wyは、図5に示すように、ロータ3の軸線方向のどの位置においても同じ値になっている。また、磁極片17は、ロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ永久磁石16と同じ一定の角度で傾斜している。即ち、磁極片17は、磁極片17の幅方向を永久磁石16の幅方向と一致させて永久磁石16に重なっている。これにより、磁極片17の幅方向両側面(一方及び他方の側面)は、ロータ3の軸線方向の全範囲において、ロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ永久磁石16と同じ一定の角度で傾斜している。また、磁極片17の外周面21は、ロータ3の軸線方向の全範囲において、ロータ3の軸線方向一端面から軸線方向他端面に向かってロータ3の周方向へ連続的にずれながら磁極片17の両側面に沿って形成されている。即ち、磁極片17は、いわゆる連続スキューされた状態で永久磁石16に重なっている。
 磁極片17は、図5に示すように、永久磁石16の軸線方向について永久磁石16の範囲に亘って配置された磁極片本体部17aと、磁極片本体部17aから延びて、永久磁石16の軸線方向について永久磁石16の範囲から両側へ張り出している一対の磁極片張出部17bとを有している。
 磁極片17の一方の側面は、磁極片本体部17a及び一方の磁極片張出部17bに連続して形成され、磁極片17の他方の側面は、磁極片本体部17a及び他方の磁極片張出部17bに連続して形成されている。従って、磁極片本体部17a及び各磁極片張出部17bのそれぞれの側面は、ロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ永久磁石16と同じ一定の角度で傾斜している。
 磁極片本体部17aの幅方向寸法Wy1は、図5に示すように、永久磁石16の幅方向寸法Wmよりも大きくなっている。磁極片本体部17aの幅方向両端部は、永久磁石16の軸線方向の全範囲において、永久磁石16の幅方向について永久磁石16から均等に突出している。
 磁極片17の軸線方向両端面(ロータ3の軸線方向についての磁極片17の一方及び他方の端面)は、磁極片張出部17bに形成されている。ステータコア8及び磁極片17のそれぞれの軸線方向両端面は、ロータ3の軸線に対して垂直な平面と平行になっている。また、磁極片17の軸線方向一端面の位置はロータ3の軸線方向についてステータコア8の軸線方向一端面8aの位置と同じ位置となっており、磁極片17の軸線方向他端面の位置はロータ3の軸線方向についてステータコア8の軸線方向他端面8aの位置と同じ位置となっている。
 ロータ筒部15の外周面には、図4に示すように、ロータ筒部15に対する永久磁石16の位置決めをロータ3の周方向について行うとともに、永久磁石16に作用する回転トルクの反力を受ける複数のロータヨーク突起18が設けられている。
 各ロータヨーク突起18は、ロータ筒部15の外周面から径方向外側へ突出した状態で各永久磁石16間に介在している。各ロータヨーク突起18の高さ寸法Hrは、永久磁石16の厚さ寸法(永久磁石16の径方向寸法)Hmよりも小さくなっている(Hr<Hm)。この例では、Hr≦(Hm/5)とされている。各磁極片17とロータヨーク突起18との間には、空間が介在している。
 図4では、ロータ3の軸線方向に沿ってロータ磁極部14を見たとき、磁極片17の軸線方向一端面及び軸線方向他端面のそれぞれの中心とロータ3の軸線とを結ぶ2本の直線がなす角度が磁極片17のスキュー角度γ1として示され、永久磁石16の軸線方向一端面及び軸線方向他端面のそれぞれの中心とロータ3の軸線とを結ぶ2本の直線がなす角度が永久磁石16のスキュー角度γ2として示されている。
 次に、スキュー角度γ1及びγ2について説明する。磁極片17及び永久磁石16がスキューされていない回転電機(即ち、永久磁石16及び磁極片17がロータ3の周方向へずれることなくロータ3の軸線方向に沿って配置されている回転電機)のトルクT(θ,t)は、式(1)~式(4)に示すように、パーミアンスA(θ)と、ステータ2の起磁力Ns(θ,t)及びロータ3の起磁力Nr(θ,t)の合計との積である磁束密度B(θ,t)に比例する。ここで、θはステータ2及びロータ3に共通する周方向の角度、tは時間、ωは電気角の角速度、ai、kAi、φAiはパーミアンスA(θ)の定数、nsj、kNsj、φNsjはステータ2の起磁力Ns(θ,t)の定数、nrm、kNrm、φNrm、kωmはロータ3の起磁力Nr(θ,t)の定数である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000001
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000002
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000003
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000004
 次に、磁極片17のスキュー角度がγ1、永久磁石16のスキュー角度がγ2である場合を考える。この場合、磁極片17のパーミアンスをA(θ+γ1)とすると、回転電機のトルクT(θ,t)に比例する磁束密度B(θ,t)は、式(5)で表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000005
 従って、式(5)により、磁極片17のスキュー角度がγ1=360×p/kAi[°](pは正の整数)、又は永久磁石16のスキュー角度がγ2=360×q/kNrm[°](qは正の整数)で表されるとき、トルクリップルのkAi次成分又はkNrm次成分をキャンセルして0に近い値にすることができる。例えば、トルクリップルの6次成分(kAi、kNrm=6)をキャンセルしたい場合には、γ1、γ2=60×a[°](aは正の整数)がスキュー角度として理想の値となる。
 図6は、スキュー角度γ1、γ2とスキュー係数との関係を示すグラフである。なお、スキュー係数は、スキューしない場合に対してスキューした場合におけるトルクリップルの特定成分の割合を表す係数である。図6からも、スキュー角度がγ1、γ2=60×a[°](aは正の整数)であるときに、トルクリップルの6次成分がほぼ0になることが分かる。即ち、磁極片17及び永久磁石16のスキュー角度γ1、γ2を調整することにより、回転電機1のトルクリップルの特定成分がキャンセルされることが分かる。また、図6から、高次のトルクリップル成分を同じスキュー角度で同時に低減することができることが分かる。
 このような回転電機1では、各ロータ磁極部14がロータ3の周方向について互いに間隔を置いて配置され、ロータ磁極部14の永久磁石16及び磁極片17のそれぞれがロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ傾斜して連続スキューを構成しているので、ステータ2とロータ3との間で生じるトルク脈動を抑制することができる。また、各ロータ磁極部14間の磁気抵抗を大きくすることができるので、各ロータ磁極部14間の漏れ磁束の量を低減することができ、トルク脈動に対する永久磁石16及び磁極片17のそれぞれのスキューによる抑制効果を低下しにくくすることができる。さらに、永久磁石を挿入する磁石挿入孔をロータヨーク13に形成する必要がなくなるので、ロータ3の製造を容易にすることができ、回転電機1の製造を容易にすることができる。
 また、磁極片17は、永久磁石16の軸線方向について永久磁石16の範囲に亘って配置された磁極片本体部17aと、磁極片本体部17aから延びて、永久磁石16の軸線方向について永久磁石16の範囲から張り出している磁極片張出部17bとを有しているので、永久磁石16の大きさが磁極片17の大きさよりも小さい場合であっても、永久磁石16の軸線方向について永久磁石16の端面から磁極片17を延長させることができ、回転電機1のトルクを向上させることができる。これにより、永久磁石16を有効利用することができる。
 また、複数の薄板を周方向へずらしながら積層することによりロータの軸線方向に対して傾斜された磁石挿入孔をロータヨークに形成し、磁石挿入孔に永久磁石を挿入するロータの構造では、各薄板を周方向へずらしてロータの回転軸に位置決めする必要があるが、本実施の形態では、その必要はなく、連続スキューさせた磁極片17を1つの金型で作製することができ、積層された薄板を回転軸に位置決めする作業をなくすことができる。従って、製造工程数を削減することができ、回転電機1の製造を容易にすることができる。
 また、各ロータ磁極部14が、永久磁石16と、磁性材料により構成されて永久磁石16のステータ2側の面に重なる磁極片17とを有しているので、磁極片17によって永久磁石16からの磁束を通す磁路を構成することができ、パーミアンスを向上させることもできる。これにより、ステータ2の反磁界による永久磁石16の減磁を抑制することができる。磁極片17を構成する磁性材料としては、ステータ2の反磁界の影響を低減するために、透磁率又は飽和磁束密度の小さい材料が望ましく、例えば、電磁鋼板よりも透磁率又は飽和磁束密度の小さい圧延鋼板又は機械構造用炭素鋼等が挙げられる。
 また、磁極片17によって永久磁石16の減磁を抑制することができるので、保磁力を向上させた高価な永久磁石をロータ3に用いる必要がなくなり、製造コストの低減を図ることもできる。例えば、高価な希土類材料(例えばジスプロシウム等)の添加量を減らしたネオジム焼結磁石を永久磁石16として用いることができ、コストの低減を図ることもできる。さらに、ロータヨーク13に永久磁石16を埋めるための永久磁石用穴を設ける必要がないので、ロータヨーク13の加工を容易にすることができ、回転電機1の製造を容易にすることができる。特に、ロータヨーク13が鋳物である場合には、製造が容易になる効果が大きくなる。
 また、永久磁石16とステータ2との間の空間に永久磁石16よりも透磁率の高い磁極片17が介在することにより、永久磁石16とステータ2との間の空間が同じ寸法であっても、永久磁石16とステータ2との間における磁気抵抗を減らすことができ、ステータ2及びロータ3間の磁束量を増加させることができる。さらに、各ロータ磁極部14が互いに間隔を置いて配置されているので、各ロータ磁極部14間の漏れ磁束の量を低減することができる。このようなことから、永久磁石16及び磁極片17の連続スキューによる回転電機1のトルクの低下を抑制することができる。
 また、磁極片17は、永久磁石16のステータ2側の平らな面に重なっているので、磁極片17と永久磁石16との接着剤による接着を容易にすることができる。
 また、磁極片本体部17aの幅方向寸法Wy1は、永久磁石16の幅方向寸法Wmよりも大きくなっているので、ステータ2と永久磁石16との間に磁極片17をより確実に介在させることができ、パーミアンスの向上をより確実に図ることができる。さらに、反磁界が図4の磁極片17の一方の端部から他方の端部へ、又はその逆の方向へ通るため、永久磁石16が反磁界の影響を受けにくくなる。これにより、ステータ2の反磁界による永久磁石16の減磁をさらに確実に抑制することができる。
 また、磁極片本体部17aの幅方向両端部は、永久磁石16の幅方向について、永久磁石16から均等に突出しているので、ロータ4のトルクの方向が正転方向(図4の時計回りの方向)及び逆転方向(図4の反時計回りの方向)の両方にかかる場合であっても、永久磁石16の幅方向両端部の減磁を均等に抑制することができる。また、仮に永久磁石16が減磁したとしても、磁束密度のアンバランスが生じにくく、ばらつき成分であるトル脈動の発生を抑制することができる。
 また、磁極片17とステータ2との間の間隔は、ロータ3の周方向について均一になっているので、回転電機1のトルクの向上を図ることができる。
 また、磁極片17は、同一の磁性材料により構成された単一片となっているので、例えば単一の板材(金属板)をプレス加工や鍛造により磁極片17を容易に作製することができる。これにより、回転電機1の製造をさらに容易にすることができる。さらに、薄板の積層体をかしめて作製した磁極片の積層方向の占積率は、薄板の絶縁被膜の厚さや、かしめによる薄板間の隙間の発生等によって100%未満となるが、同一材料により構成された単一片を磁極片17とすることにより、磁極片17の占積率を100%にすることができる。また、磁極片17を単一片とすると、薄板を積層してかしめることによって形成されるかしめ部が磁極片17に生じないので、磁極片17の厚さの縮小化を図ることができるとともに、かしめ部による磁極片17の劣化もなくすことができる。このようなことから、回転電機1の特性を向上させることができる。
 また、永久磁石16の形状は、直方体状であるので、永久磁石16をロータヨーク13に取り付けやすくすることができ、磁極片17も永久磁石16に取り付けやすくすることができる。これにより、回転電機1の製造をさらに容易にすることができる。
 また、ロータヨーク13に対する各永久磁石16の位置決めをロータ3の周方向について行う複数のロータヨーク突起18がロータヨーク13に設けられているので、ロータヨーク13に対する各永久磁石16の位置ずれをより確実に防止することができる。さらに、各永久磁石16の位置決めを行うための他の部品を不要にすることができる。
 また、各ロータヨーク突起18の高さ寸法Hrが永久磁石16の厚さ寸法Hmよりも小さくされている(Hr<Hm)ので、磁極片17とロータヨーク突起18とが空間を介して互いに離れた状態を保つことができ、磁極片17とロータヨーク突起18との間を磁気的に絶縁させることができる。これにより、各ロータ磁極部14間の漏れ磁束の量の増加を抑制し、トルクの向上を図ることができる。なお、磁極片17とロータヨーク突起18との間の空間に非磁性部材(例えば樹脂又はステンレス等)が設けられていてもよい。
 なお、上記の例では、ロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ傾斜される角度が、永久磁石16と磁極片17とで同じ角度になっているが、ロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ傾斜される角度を、永久磁石16と磁極片17とで異なる角度としてもよい。
 即ち、図7に示すように、ロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ傾斜される角度が、永久磁石16よりも磁極片17のほうが大きくなっていてもよいし、図8に示すように、ロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ傾斜される角度が、磁極片17よりも永久磁石16のほうが大きくなっていてもよい。このようにすれば、互いに異なるトルク脈動成分に対応する式(5)で示すスキュー角度γ1、γ2に永久磁石16及び磁極片17を個別に合わせることができ、互いに異なるトルク脈動成分を同時に低減することができる。
 また、上記の例では、ステータ2の内周面80と各磁極片17の外周面21との間の空間の寸法がロータ3の周方向について均一になっているが、図9及び図10に示すように、ステータ2の内周面80と磁極片17の外周面21との間の空間の寸法が磁極片17の中心から両端部に向かって連続的に大きくなるように、各磁極片17の外周面21の形状を、ロータ3の軸線を中心とする円弧状よりも曲率半径の小さい円弧状としてもよい。このようにすれば、上記の式(1)で表されるパーミアンスA(θ)の周方向角度θに対する分布を磁極の正弦波状に近づけることができ、磁束密度B(θ,t)の高次成分を小さくすることができる。これにより、トルクリップルの低減をさらに図ることができる。
 また、上記の例では、磁極片本体部17aの幅方向両端部が、永久磁石16の幅方向について永久磁石16から均等に突出しているが、ロータ3の正転方向及び逆転方向のどちらか一方にのみトルクがかかる場合や、ロータ3の正転方向及び逆転方向のうち、一方の方向にかかるトルクのほうが他方の方向にかかるトルクよりも大きい場合には、磁極片本体部17aの幅方向両端部の永久磁石16から突出する長さを互いに異ならせてもよい。
 即ち、図4においてトルクの方向が時計回りの場合又は時計回りのトルクのほうが大きい場合には、永久磁石16から突出する磁極片本体部17aの長さについて図4の左側が右側よりも長くなるように設計してもよい。逆に図4においてトルクの方向が反時計回りの場合又は反時計回りのトルクのほうが大きい場合には、永久磁石16から突出する磁極片本体部17aの長さについて図4の右側が左側よりも長くなるように設計してもよい。このようにすれば、トルクの方向が偏った場合であっても、ステータ2の反磁界による永久磁石16の減磁を左右均一に抑制することができる。また、仮に永久磁石16が減磁したとしても、磁束密度のアンバランスが生じにくく、ばらつき成分であるトルク脈動の発生を抑制することができる。
 また、上記の例では、永久磁石16の形状が直方体状となっているが、磁極片17が永久磁石16に例えば接着剤等により取り付け可能であれば、永久磁石16の形状は直方体状に限定されない。例えば、永久磁石16の形状を、ロータ3の径方向に沿って永久磁石16を見たときの形状が平行四辺形となる断面長方形の平板状としてもよい。この場合、永久磁石16の形状を磁極片17の形状と同じにすることができるので、永久磁石16の軸線方向両端面の位置を磁極片17の軸線方向両端面の位置に一致させることにより、永久磁石16の設置面積を増やすことができ、トルクの向上を図ることができる。永久磁石16の軸線方向両端面の位置が磁極片17の軸線方向両端面の位置と一致する場合、永久磁石16の軸線方向について永久磁石16の範囲から張り出す磁極片張出部17bが磁極片17からなくなり、磁極片17は磁極片本体部17aのみを有する。
 また、上記の例では、各磁極片17の外周面21が円弧状面となっているが、図11に示すように、各磁極片17の形状を、永久磁石16の厚さよりも薄い均一の厚さを持つ平板状としてもよい。即ち、各磁極片17の永久磁石16側の面及びステータ2側の面を、互いに平行な平面としてもよい。このようにすれば、例えば仕上げの研磨等を容易にすることができ、回転電機1の製造をさらに容易にすることができる。また、材料の歩留まりも向上させることができる。さらに、この場合にも、例えば単一の板材(金属板)をプレス加工や鍛造により磁極片17を容易に作製することができ、回転電機1の製造をさらに容易にすることができる。
 実施の形態2.
 図12は、この発明の実施の形態2による回転電機のロータ3の要部を示す正面図である。また、図13は、図12のロータ磁極部14を示す上面図である。なお、図12は、図13の矢印XIIに沿って見たときのロータ3の要部を示す図となっている。図において、永久磁石16の軸線方向についての磁極片本体部17aの両端部(磁極片本体部17aの軸線方向両端部)には、永久磁石16の幅方向について永久磁石16を挟む一対の磁極片突起31が1組ずつ設けられている。また、永久磁石16の軸線方向についての磁極片本体部17aの中間部(磁極片本体部17aの軸線方向中間部)の幅方向寸法は、磁極片本体部17aの軸線方向両端部の幅方向寸法よりも大きくなっている。各磁極片突起31は、磁極片本体部17aからロータ筒部15に向けてそれぞれ突出している。この例では、磁極片本体部17aの軸線方向中間部及び磁極片張出部17bには磁極片突起31が設けられていない。各磁極片17は、鋼板に対してプレス加工を行うことにより作製されている。他の構成は実施の形態1と同様である。
 このような回転電機1では、永久磁石16の幅方向について永久磁石16を挟む一対の磁極片突起31が磁極片17に設けられているので、永久磁石16に対する磁極片17の位置決めを永久磁石16の幅方向について容易に行うことができ、磁極片17を永久磁石16に取り付けやすくすることができる。これにより、回転電機1の製造をさらに容易にすることができ、トルク脈動を精度良く低減することができる。
 実施の形態3.
 実施の形態2では、一対の磁極片突起31が磁極片本体部17aの軸方向両端部にのみ設けられているが、一対の磁極片突起31を、永久磁石16の軸線方向について、磁極片17の全範囲に亘って配置してもよい。
 即ち、図14は、この発明の実施の形態3による回転電機のロータ3の要部を示す正面図である。また、図15は、図14のロータ磁極部14を示す上面図である。なお、図14は、図15の矢印XIVに沿って見たときのロータ3の要部を示す図となっている。磁極片17には、永久磁石16の幅方向について永久磁石16を挟む一対の磁極片突起31が設けられている。各磁極片突起31は、磁極片17からロータ筒部15に向けてそれぞれ突出している。また、各磁極片突起31は、永久磁石16の両側面に沿って永久磁石16の軸線方向へ磁極片17の全範囲に亘って配置されている。即ち、各磁極片突起31は、磁極片本体部17a及び磁極片張出部17bに連続して配置されている。さらに、磁極片17では、磁極片17の幅方向の範囲(磁極片17の両側面間の範囲)の内側に各磁極片突起31がそれぞれ配置されている。他の構成は実施の形態1と同様である。
 このようにすれば、永久磁石16に対する磁極片17の位置決めをさらに容易に行うことができ、回転電機1の製造をさらに容易にすることができる。また、ステータ2に対して磁極片17で永久磁石16をより確実に覆うことができるとともに、磁極片17によるスキュー角度を正確に出すことができるので、トルク脈動をさらに確実に低減することができる。さらに、ステータ2に対して磁極片17で永久磁石16を覆うことによりパーミアンスが向上するため、ステータ2の反磁界による永久磁石16の減磁の抑制をより確実に図ることができる。
 実施の形態4.
 図16は、この発明の実施の形態4による回転電機のロータ3の要部を示す正面図である。また、図17は、図16のロータ磁極部14を示す上面図である。なお、図16は、図17の矢印XVIに沿って見たときのロータ3の要部を示す図となっている。磁極片17の各磁極片張出部17bは、図17に示すように、ロータ3の軸線方向について、ステータコア8の範囲から互いに逆方向へ突出している。この例では、各磁極片張出部17bの突出方向が永久磁石16の軸線方向と一致している。従って、磁極片17(即ち、磁極片本体部17a及び各磁極片張出部17b)の両側面は、磁極片17の軸線方向全範囲に亘って、ロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ永久磁石16と同じ角度で傾斜している。磁極片17の軸線方向両端面は、ステータコア8の軸線方向両端面8aと平行な状態で各磁極片張出部17bに形成されている、また、磁極片17の軸線方向両端面の位置は、ステータコア8の範囲からロータ3の軸線方向へ外れた位置となっている。他の構成は実施の形態1と同様である。
 このような回転電機1では、磁極片17の磁極片張出部17bが、ロータ3の軸線方向についてステータコア8の範囲から突出しているので、ロータ3を軸線方向へ延長させたのと同じ効果を得ることができる。これにより、永久磁石16を延長することなく回転電機1のトルクの向上を図ることができ、永久磁石16をさらに有効に利用することができる。
 実施の形態5.
 図18は、この発明の実施の形態5による回転電機のロータ3の要部を示す正面図である。また、図19は、図18のロータ磁極部14を示す上面図である。なお、図18は、図19の矢印XVIIIに沿って見たときのロータ3の要部を示す図となっている。磁極片17の各磁極片張出部17bの側面は、図19に示すように、ロータ3の軸線方向に沿って形成されている。即ち、この例では、ロータ3の軸線方向に対する各磁極片張出部17bの側面の傾斜角度が0度となっている。他の構成は実施の形態1と同様である。
 このような回転電機1では、磁極片張出部17bの側面をロータ3の軸線方向に沿って形成しているので、磁極片張出部17bの側面をロータ3の軸線方向に対して傾斜させる場合よりも、スキュー係数を向上させることができる。これにより、永久磁石16をさらに有効に利用することができ、回転電機1のトルクの向上をさらに図ることができる。
 実施の形態6.
 図20は、この発明の実施の形態6による回転電機のロータ3の要部を示す正面図である。また、図21は、図20のロータ磁極部14を示す上面図である。なお、図20は、図21の矢印XXに沿って見たときのロータ3の要部を示す図となっている。磁極片17の各磁極片張出部17bは、図21に示すように、ロータ3の軸線方向について、ステータコア8の範囲から互いに逆方向へ突出している。この例では、各磁極片張出部17bの突出方向がロータ3の軸線方向と一致している。従って、各磁極片張出部17bの両側面は、ロータ3の軸線方向に沿って形成されている。他の構成は実施の形態5と同様である。
 このような回転電機1では、磁極片17の磁極片張出部17bが、ロータ3の軸線方向についてステータコア8の範囲から突出しているので、ロータ3を軸線方向へ延長させたのと同じ効果を得ることができる。また、磁極片張出部17bの側面をロータ3の軸線方向に沿って形成しているので、スキュー係数を向上させることができる。このようなことから、これにより、永久磁石16をさらに有効に利用することができ、回転電機1のトルクの向上をさらに図ることができる。
 なお、上記実施の形態5及び6では、磁極片張出部17bの側面がロータ3の軸線方向に沿って形成されているが、ロータ3の軸線方向に対する磁極片張出部17bの側面の傾斜角度が、ロータ3の軸線方向に対する磁極片本体部17aの側面の傾斜角度よりも小さい角度であれば、磁極片張出部17bの側面がロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ傾斜していてもよい。このようにしても、実施の形態1よりもスキュー係数を向上させることができ、永久磁石16の有効利用を図ることができる。
 実施の形態7.
 図22は、この発明の実施の形態7による回転電機のロータ3の要部を示す正面図である。また、図23は、図22のロータ磁極部14を示す上面図である。なお、図22は、図23の矢印XXIIに沿って見たときのロータ3の要部を示す図となっている。ロータ磁極部14は、一対の永久磁石16と、一対の永久磁石16に個別に重なる一対の対称部41を持つ磁極片17とを有している。ロータ磁極部14では、ロータ3の軸線に対して垂直な平面である共通の境界面を境界として、各永久磁石16が対称に配置されているとともに、各対称部41が対称に配置されている。
 各永久磁石16は、実施の形態1での永久磁石16と同様の構成となっている。また、各永久磁石16は、ロータ3の軸線方向について並んだ状態で、ロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向について一定の角度で互いに逆方向へ傾斜している。
 各永久磁石16は、ロータ3の径方向に沿って回転電機1を見たとき、図23に示すように、ステータコア8の範囲に各永久磁石16の全体が入るように配置されている。また、ロータ3の径方向に沿って回転電機1を見たとき、一方の永久磁石16の1つの角部がステータコア8の軸線方向一端面8aに接し、他方の永久磁石16の1つの角部がステータコア8の軸線方向他端面8aに接している。さらに、ロータ3の径方向に沿って回転電機1を見たとき、一方及び他方の永久磁石16の角部同士が境界面において接している。
 磁極片17の各対称部41のそれぞれは、実施の形態1の磁極片17と同様の構成となっている。従って、各対称部41は、各永久磁石16に個別に対応する磁極片本体部17a及び磁極片張出部17bをそれぞれ有している。即ち、各対称部41は、対応する永久磁石16の軸線方向について永久磁石16の範囲に亘って配置された磁極片本体部17aと、磁極片本体部17aから延びて、対応する永久磁石16の軸線方向について永久磁石16の範囲から張り出している一対の磁極片張出部17bとを有している。
 各対称部41の側面は、磁極片本体部17a及び磁極片張出部17bに亘って、ロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ各永久磁石16と同じ角度で傾斜している。これにより、境界面を境界として分けられたロータ3の左右部分のそれぞれにおいて、永久磁石16及び対称部41のそれぞれをロータ3の軸線方向に対して傾斜させた連続スキューが構成されている。
 磁極片17の軸線方向両端面は、各対称部41の4つの磁極片張出部17bのうち、境界面から離れた2つの磁極片張出部17bに形成されている。また、磁極片17の軸線方向両端面は、ロータ3の軸線に対して垂直な平面と平行になっている。磁極片17の軸線方向一端面の位置は、ロータ3の軸線方向についてステータコア8の軸線方向一端面8aの位置と同じ位置となっており、磁極片17の軸線方向他端面の位置は、ロータ3の軸線方向についてステータコア8の軸線方向他端面8aの位置と同じ位置となっている。
 各対称部41の4つの磁極片張出部17bのうち、境界面に近い2つの磁極片張出部17bは、境界面において一体になっている。これにより、各対称部41は、互いに連続して一体に形成されている。
 この例では、磁極片本体部17a及び各磁極片張出部17bの側面が、磁極片17の軸線方向全範囲に亘って、ロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ永久磁石16と同じ角度で傾斜している。磁極片17の全体形状は、ロータ3の径方向に沿って見たとき、境界面を境界としたV字状となっている。他の構成は実施の形態1と同様である。
 このような回転電機1では、共通の境界面を境界としてそれぞれ対称に配置された各永久磁石16及び各対称部41がロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ傾斜しているので、境界面を境界として分けられたロータ3の左右部分において、永久磁石16及び対称部41の連続スキューをそれぞれ構成することができる。これにより、ロータ3の左右部分のそれぞれにおいて、永久磁石16から磁極片17を通ってステータ2に流れる磁束のロータ3の周方向の位相をずらすことができ、トルク波形を周方向についてずらして重ね合わせることができる。これにより、回転電機1のトルク脈動の低減を図ることができる。また、トルクを発生する力のうち、ロータ3の軸線方向成分であるスラスト力が連続スキューによって生じるが、スラスト力の方向が境界面を境界として互いに逆方向となるので、スラスト力を打ち消すことができる。これにより、ロータ3を支える支持物(例えばベアリンク7及びハウジング4等)にかかる力を抑制することができ、回転電機1の小形化を図ることができる。
 なお、上記の例では、磁極片17の軸線方向両端面の位置が、ロータ3の軸線方向についてステータコア8の軸線方向両端面8aの位置と同じ位置となっているが、各対称部41の磁極片張出部17bを、ロータ3の軸線方向についてステータコア8の範囲から互いに逆方向へ突出させてもよい。このように、磁極片17を延長することにより、ロータ3を軸線方向へ延長させたのと同じ効果を得ることができ、永久磁石16を有効に利用することができる。これにより、回転電機1のトルクの向上をさらに図ることができる。
 実施の形態8.
 図24は、この発明の実施の形態8による回転電機のロータ3の要部を示す正面図である。また、図25は、図24のロータ磁極部14を示す上面図である。なお、図24は、図25の矢印XXIVに沿って見たときのロータ3の要部を示す図となっている。各対称部41のそれぞれの磁極片張出部17bの側面は、図25に示すように、ロータ3の軸線方向に沿って形成されている。即ち、この例では、ロータ3の軸線方向に対する各磁極片張出部17bの側面の傾斜角度が0度となっている。各対称部41の境界面で一体となっている2つの磁極片張出部17bのそれぞれの側面は、境界面において互いに連続している。他の構成は実施の形態1と同様である。
 このような回転電機1では、磁極片張出部17bの側面をロータ3の軸線方向に沿って形成しているので、実施の形態7と同様の効果を得ることができるとともに、磁極片張出部17bの側面をロータ3の軸線方向に対して傾斜させる実施の形態7の場合よりも、スキュー係数を向上させることができる。これにより、永久磁石16をさらに有効に利用することができ、回転電機1のトルクの向上をさらに図ることができる。
 なお、上記の例では、磁極片17の軸線方向両端面の位置が、ロータ3の軸線方向についてステータコア8の軸線方向両端面8aの位置と同じ位置となっているが、各対称部41の磁極片張出部17bを、ロータ3の軸線方向についてステータコア8の範囲から互いに逆方向へ突出させてもよい。この場合、各磁極片張出部17bの両側面は、ロータ3の軸線方向に沿って形成される。このように、磁極片17を延長することにより、ロータ3を軸線方向へ延長させたのと同じ効果を得ることができ、永久磁石16を有効に利用することができる。これにより、回転電機1のトルクの向上をさらに図ることができる。
 また、上記の例では、磁極片張出部17bの側面がロータ3の軸線方向に沿って形成されているが、ロータ3の軸線方向に対する磁極片張出部17bの側面の傾斜角度が、ロータ3の軸線方向に対する磁極片本体部17aの側面の傾斜角度よりも小さい角度であれば、磁極片張出部17bの側面がロータ3の軸線方向に対してロータ3の周方向へ傾斜していてもよい。このようにしても、実施の形態7よりもスキュー係数を向上させることができ、永久磁石16の有効利用を図ることができる。
 実施の形態9.
 上記実施の形態1~8による回転電機1をエレベータ用巻上機に適用してもよい。
 即ち、図26は、この発明の実施の形態9による回転電機を適用したエレベータ用巻上機を示す縦断面図である。図において、エレベータ用巻上機は、実施の形態1と同様の回転電機であるモータ71と、モータ71の駆動力により回転される駆動シーブ72とを有している。
 駆動シーブ72は、ベアリング7を介して支軸6に回転自在に支持されている。駆動シーブ72は、ロータヨーク13と一体に成形されている。この例では、駆動シーブ72及びロータヨーク13を構成する材料が鋳鉄とされている。駆動シーブ72は、支軸6の軸線方向について、ステータ2の範囲から外れた位置に設けられている。駆動シーブ72及びロータ3は、ステータコイル9への通電により、支軸6の軸線を中心に一体に回転される。駆動シーブ72の外周面には、複数本の主索用溝73が駆動シーブ72の周方向に沿って設けられている。
 かご及び釣合おもり(いずれも図示せず)を吊り下げる複数本の主索は、各主索用溝73に沿って駆動シーブ72に巻き掛けられる。かご及び釣合おもりは、駆動シーブ72の回転により昇降路内を昇降される。
 ロータ筒部15の内側には、駆動シーブ72及びロータ3に対して制動力を与えるブレーキ装置74が設けられている。ブレーキ装置74は、ロータ筒部15に対してロータ3の径方向へ変位可能なブレーキシュー(図示せず)を有している。ブレーキ装置74は、ブレーキシューをロータ筒部15の内周面に接触させることにより駆動シーブ72及びロータ3に制動力を与え、ブレーキシューをロータ筒部15から離すことにより駆動シーブ72及びロータ3に対する制動力を解除する。
 このようなエレベータ用巻上機では、実施の形態1による回転電機がモータ71として用いられているので、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。即ち、永久磁石16の減磁を抑制することができるとともに、モータ71のトルクの向上及びコストの低減を図ることができ、エレベータ用巻上機の製造を容易にすることができる。
 ここで、エレベータ用巻上機のロータ3の回転速度と鉄損との関係について説明する。エレベータ用巻上機に適用される回転電機1に発生する鉄損Wは、式(6)で表される。即ち、鉄損Wは、ヒステリシス損Wh及び渦損Weの和で表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000006
 また、ヒステリシス損Whは、鉄損係数kh、磁極片17等の磁性体に流れる磁束密度Bのnh乗、ロータ3の電気角周波数f、質量Mにそれぞれ比例する。さらに、渦損Weは、鉄損係数ke、磁束密度Bのne乗、ロータ3の電気角周波数fのnf乗、質量Mにそれぞれ比例する。従って、ヒステリシス損Whは式(7)で表され、渦損Weは式(8)で表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000007
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000008
 式(6)~式(8)により、渦損Weが電気角周波数fのnf乗に比例し、nfの値が通常1.7~2の値となることから、ロータ3の電気角周波数fが増加すると、渦損Weが鉄損Wの中で支配的になることが分かる。
 図27は、図26の磁極片17に生じる鉄損が巻上機全体の鉄損に占める割合と、ロータ3の電気角周波数fとの関係を示すグラフである。図27に示すように、巻上機のロータ3の回転速度を表す電気角周波数を約260[Hz]以下に抑制すれば、磁極片17に発生する渦損が巻上機全体の鉄損に対して50%を超えずに支配的にならない。従って、電気角周波数を約260[Hz]以下に抑制すれば、渦損の発生を抑制できるため、巻上機全体の温度上昇を抑制する必要がある場合に有利となる。また磁極片17が、磁性板の積層体ではなく、同一の磁性材料で構成した単一片の場合でも、巻上機全体の温度上昇を抑制できるため、積層体でない単一の板材を塑性加工することにより磁極片17を容易に作製することができる。また、図27の巻上機全体の鉄損は回転電機1に発生する鉄損と等しいため、巻上機全体の鉄損を回転電機の鉄損に置き換えられることは言うまでもない。
 なお、上記の例では、実施の形態1と同様の回転電機が巻上機のモータ71とされているが、実施の形態2~8のいずれかと同様の回転電機を巻上機のモータ71としてもよい。
 また、実施の形態1~8では、磁極片本体17aの幅方向寸法Wy1が永久磁石16の幅方向寸法Wmよりも大きくなっている(Wy1>Wm)が、磁極片本体17aの幅方向寸法Wy1を永久磁石16の幅方向寸法Wmとほぼ同一(完全同一を含む)にしてもよいし(Wy=Wm)、磁極片本体17aの幅方向寸法Wy1を永久磁石16の幅方向寸法Wmよりも小さくしてもよい(Wy1<Wm)。このようにすれば、各ロータ磁極部14間の漏れ磁束の量をさらに低減することができ、回転電機1のトルクの向上を図ることができる。
 また、実施の形態1~8では、磁極片17の外周面21が円弧状の面とされているが、実施の形態1の図9及び図10の変形例と同様に、各磁極片17の外周面21の形状を、ロータ3の軸線を中心とする円弧状よりも曲率半径の小さい円弧状としてもよいし、実施の形態1の図11の変形例と同様に、磁極片17の外周面21を平面とすることにより磁極片17の形状を平板状としてもよい。
 また、実施の形態4~8では、実施の形態2又は3での一対の磁極片突起31を磁極片17に設けることにより、永久磁石16に対する磁極片17の幅方向の位置決めを行ってもよい。
 また、実施の形態1~8では、複数のロータヨーク突起18がロータヨーク13に設けられているが、各永久磁石16がロータヨーク13に対して位置ずれしないのであれば、ロータヨーク突起18はなくてもよい。
 また、実施の形態1~8では、ロータ3の外周を環状のステータ2が囲むインナロータ型の回転電機にこの発明が適用されているが、ステータ2の外周を環状のロータ3が囲むアウタロータ型の回転電機にこの発明を適用してもよい。

Claims (14)

  1.  ステータコアと、上記ステータコアに周方向へ並べられた複数のステータコイルとを有するステータ、及び
     径方向について上記ステータに対向するロータヨークと、上記ロータヨークにそれぞれ設けられ、上記ロータヨークと上記ステータとの間の空間で周方向について互いに間隔を置いて配置された複数のロータ磁極部とを有し、上記ステータに対して回転可能なロータ
     を備え、
     各上記ロータ磁極部は、上記ロータヨークの表面に設けられた永久磁石と、磁性材料により構成され、上記ロータヨークから離れた状態で上記永久磁石の上記ステータ側の面に重なる磁極片とを有し、
     上記永久磁石は、上記ロータの軸線方向に対して上記ロータの周方向へ傾斜する軸線を持ち、
     上記永久磁石の側面は、上記永久磁石の軸線に沿って形成されており、
     上記磁極片は、上記永久磁石の軸線方向について上記永久磁石の範囲に亘って配置された磁極片本体部を有し、
     上記磁極片本体部の側面は、上記ロータの軸線方向に対して上記ロータの周方向へ傾斜して形成されている回転電機。
  2.  上記磁極片は、上記磁極片本体部から延びて、上記永久磁石の軸線方向について上記永久磁石の範囲から張り出している磁極片張出部をさらに有している請求項1に記載の回転電機。
  3.  上記ロータの軸線方向に対する上記磁極片張出部の側面の傾斜角度は、上記ロータの軸線方向に対する上記磁極片本体部の側面の傾斜角度よりも小さくなっている請求項2に記載の回転電機。
  4.  上記磁極片張出部の側面は、上記ロータの軸線方向に沿って形成されている請求項2に記載の回転電機。
  5.  上記磁極片本体部の幅方向両端部は、上記永久磁石の幅方向について、上記永久磁石から均等に突出している請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の回転電機。
  6.  上記磁極片の軸線方向端面の位置は、上記ロータの軸線方向について、上記ステータコアの軸線方向端面の位置と同じ位置である請求項1~請求項5のいずれか一項に記載の回転電機。
  7.  上記磁極片は、上記ロータの軸線方向について、上記ステータコアの範囲から突出している請求項1~請求項5のいずれか一項に記載の回転電機。
  8.  上記ロータ磁極部は、上記ロータの軸線に対して垂直な境界面を境界として対称に配置された一対の上記永久磁石と、各上記永久磁石に個別に重なる一対の対称部を持ち、各上記対称部が上記境界面を境界として対称に配置されている状態で各上記対称部が一体に形成されている上記磁極片とを有し、
     各上記対称部は、各上記永久磁石に個別に対応する上記磁極片本体部をそれぞれ有している請求項1~請求項7のいずれか一項に記載の回転電機。
  9.  上記磁極片には、上記永久磁石の幅方向について上記永久磁石を挟む一対の磁極片突起が設けられている請求項1~請求項8のいずれか一項に記載の回転電機。
  10.  上記磁極片突起は、上記永久磁石の軸線方向について、上記永久磁石の全範囲に亘って配置されている請求項9に記載の回転電機。
  11.  上記磁極片は、同一の磁性材料で構成された単一片である請求項1~請求項10のいずれか一項に記載の回転電機。
  12.  上記磁極片と上記ステータとの間の間隔は、上記ロータの周方向について均一になっている請求項1~請求項11のいずれか一項に記載の回転電機。
  13.  上記永久磁石の形状は、直方体状である請求項1~請求項12のいずれか一項に記載の回転電機。
  14.  請求項1~請求項13のいずれか一項に記載の回転電機であるモータ、及び
     上記モータの駆動力により回転される駆動シーブ
     を備えているエレベータ用巻上機。
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