WO2015022799A1

WO2015022799A1 - 製本装置

Info

Publication number: WO2015022799A1
Application number: PCT/JP2014/064139
Authority: WO
Inventors: 博志土屋; 邦昭木村; 研一渡辺
Original assignee: グラドコジャパン株式会社
Priority date: 2013-08-16
Filing date: 2014-05-28
Publication date: 2015-02-19
Also published as: JP2015036342A; JP6308347B2

Abstract

画像が形成された用紙を揃えて製本処理を施す製本装置（１０）であり，用紙を揃えて用紙束にするコンパイル部（４０）を備え，コンパイル部は，用紙を揃えて用紙束にする一対のジョガーと，一対のジョガーを，搬送される用紙を受け止める待機位置と，受け止めた用紙を揃える揃え位置へ移動し整合動作を行う駆動機構（８００）と，を有し，一対のそれぞれのジョガーは，用紙を揃える揃え作動を行う可動ガイド（４１ａ，４２ａ）と，可動ガイドに対して開閉可能な開閉ガイド（４１ｂ，４２ｂ）と，で構成し，待機位置から揃える整合動作において開閉ガイドを閉じ，揃え製本された用紙束を排出位置へ移動し，排出時に開閉ガイドを解放して用紙束を排出可能にする開閉手段（８１０ａ，８１０ｂ）を備えることにより，一対のジョガーが製本された用紙束を排出する際に必要とするスペースを軽減し，装置の小型化を可能とする。

Description

製本装置

　この発明は、用紙を揃えて用紙束とし、製本処理を施す製本装置に関するものである。

　従来、複写機やプリンター等の画像形成装置から排出される用紙に対して、用紙を揃えて製本処理を施す製本装置が知られている。この製本装置として、例えば画像形成装置より排出される用紙を一対のジョガーにより揃え、製本された用紙束を積載トレイ上に落して積載するものがある（特許文献１）。

特開平８－２２５２２７号公報

　このようにして、画像形成装置より排出される用紙を一対のジョガーにより揃え、製本された用紙束を積載トレイ上に落して積載するが、一対のジョガーは、製本された用紙束を排出する際に左右方向に開いており、この一対のジョガーが用紙束の幅方向に開くために必要なスペースが装置サイズを大きくしている。

　この発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであって、一対のジョガーが製本された用紙束を排出する際に必要とするスペースを軽減することで、装置の小型化が可能な製本装置を提供することを目的とする。

　前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。

　請求項１に記載の発明は、画像が形成された用紙を揃えて製本処理を施す製本装置であり、
　用紙を揃えて用紙束にするコンパイル部を備え、
　前記コンパイル部は、
　用紙を揃えて用紙束にする一対のジョガーと、
　前記一対のジョガーを、搬送される用紙を受け止める待機位置と、受け止めた用紙を揃える揃え位置へ移動し整合動作を行う駆動機構と、を有し、
　前記一対のそれぞれのジョガーは、
　用紙を揃える揃え作動を行う可動ガイドと、
　前記可動ガイドに対して開閉可能な開閉ガイドと、で構成し、
　待機位置から揃える整合動作において前記開閉ガイドを閉じ、揃え製本された用紙束を排出位置へ移動し、排出時に前記開閉ガイドを解放して用紙束を排出可能にする開閉手段を備えることを特徴とする製本装置である。

　請求項２に記載の発明は、前記開閉手段は、
　前記開閉ガイドの基部を押動する駆動コロと、
　前記可動ガイドを排出位置へ移動させる可動ガイド移動手段を有し、
　前記可動ガイドを排出位置へ移動させることで前記駆動コロが前記開閉ガイドの基部を押動し、前記可動ガイドに対して前記開閉ガイドを解放することを特徴とする請求項１に記載の製本装置である。　　　　

　請求項３に記載の発明は、前記開閉手段は、
　前記開閉ガイドの基部を押動する駆動コロと、
　前記駆動コロを待機位置と排出位置へ移動させる移動手段を有し、
　前記駆動コロを排出位置へ移動させることで前記駆動コロが前記開閉ガイドの基部を押動し、前記可動ガイドに対して前記開閉ガイドを解放することを特徴とする請求項１に記載の製本装置である。

　請求項４に記載の発明は、揃える用紙のサイズに応じて前記待機位置と、前記揃え位置と、前記排出位置を変化させる位置可変手段を備えることを特徴とする請求項１に記載の製本装置である。

　前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。

　請求項１に記載の発明では、一対のそれぞれのジョガーは、用紙を揃える揃え作動を行う可動ガイドと、可動ガイドに対して開閉可能な開閉ガイドと、で構成し、待機から揃える整合動作において開閉ガイドを閉じ、揃えた用紙束を排出時に開閉ガイドを解放して用紙束を排出可能にする開閉手段を備えることで、一対のジョガーを左右方向に開くことなく、製本された用紙束を排出することができ、排出に必要とするスペースの軽減が可能で、その結果装置を小型化することができる。

　請求項２に記載の発明では、可動ガイドを排出位置へ移動させることで駆動コロが開閉ガイドの基部を押動し、可動ガイドに対して開閉ガイドを簡単に解放することができる。

　請求項３に記載の発明では、駆動コロを排出位置へ移動させることで駆動コロが開閉ガイドの基部を押動し、可動ガイドに対して開閉ガイドを簡単に解放することができる。

　請求項４に記載の発明では、揃える用紙のサイズに応じて待機位置と、揃え位置と、排出位置を変化させ、一対のジョガーを左右方向に開くことなく、製本された用紙束を排出することができる。

図１は製本装置の概略構成を示す図である。用紙束を綴じて製本した状態を示す斜視図である。くし状リングを示す図である。綴じ孔を形成した用紙を示す図である。コンパイル部の用紙を揃える作動を説明する図である。バインド部のくし状リング受取位置の状態を示す図である。バインド部の用紙束受取位置の状態を示す図である。バインド部の斜視図である。バインド部の作動を示す斜視図である。バインド部の構成を示す斜視図である。用紙を揃えて製本し排出する状態の斜視図である。コンパイル部の第１の実施の形態の動作を説明する図である。コンパイル部の第２の実施の形態の動作を説明する図である。コンパイル部の第３及び第４の実施の形態の動作を説明する図である。バインド部の平面図である。バインド部の正面図である。くし状リングのリング部を開くカム機構の構成を示す図である。くし状リングのリング部を開く作動を示す図である。くし状リング供給部のくし状リング供給状態を示す図である。製本装置を利用して製本される用紙の状態を例示する図である。比較例の　ヒータユニットの含まれた製本装置を概略的に現わす立体図である。比較例のヒータユニットを利用して製本する過程を現わす図面である。実施の形態のヒータユニットの含まれた製本装置を概略的に現わす立体図である。実施の形態のヒータユニットの分解指示図である。実施の形態のヒータユニット　の　ヒータが後退された状態を現わす側面図である。実施の形態のヒータユニットのヒータが前進された状態を現わす側面図である。用紙束移動手段及びテープガイドユニット移動手段の構成を示す図である。製本装置の制御ブロック図である。製本する過程を現わす図である。製本装置の作動を示すフローチャートである。製本装置の平面図である。製本装置の正面図である。製本装置の側面図である。製本装置の斜視図である。製本装置の構成図である。製本装置の制御図である。サポートの作動を示し、（ａ）はサポートが後進した状態を示す図、（ｂ）はサポートが前進した状態を示す図である。スタック及びジョガーを示す斜視図である。用紙束の積載を示し、（ａ）は揃えた用紙束の先端側を積載トレイ上に落す状態を示す図、（ｂ）は揃えた用紙束の後端側を積載トレイ上に落す状態を示す図である。ジョガー及びスタックの状態を示す図である。スティプルの状態を示す図である。スティプルしない場合の作動を説明する図である。スティプルしない場合の作動を説明する図である。スティプルする場合の作動を説明する図である。スティプルする場合の作動を説明する図である。

　以下、この発明の製本装置の実施の形態について説明する。この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明はこれに限定されない。

［第１の形態の製本装置］
　この実施の形態の製本装置を、図１乃至図１９に基づいて説明する。図１は製本装置の概略構成を示す図、図２は用紙束を綴じて製本した状態を示す斜視図、図３はくし状リングを示す図、図４は綴じ孔を形成した用紙を示す図、図５はコンパイル部の用紙を揃える作動を説明する図、図６はバインド部のくし状リング受取位置の状態を示す図、図７はバインド部の用紙束受取位置の状態を示す図、図８はバインド部の斜視図、図９はバインド部の作動を示す斜視図、図１０はバインド部の構成を示す斜視図、図１１は用紙を揃えて製本し排出する状態の斜視図、図１２はコンパイル部の第１の実施の形態の動作を説明する図、図１３はコンパイル部の第２の実施の形態の動作を説明する図、図１４はコンパイル部の第３及び第４の実施の形態の動作を説明する図、図１５はバインド部の平面図、図１６はバインド部の正面図、図１７はくし状リングのリング部を開くカム機構の構成を示す図、図１８はくし状リングのリング部を開く作動を示す図、図１９はくし状リング供給部のくし状リング供給状態を示す図である。

　この実施の形態の製本装置１０は、画像が形成された用紙を揃えて製本する製本処理を施す装置であり、用紙搬送路２０、綴じ孔形成部３０、コンパイル部４０、バインド部５０、くし状リング供給部６０、製本排出部７０及び収納スタッカ８０を包含して構成され、図２に示すように、用紙束１００の用紙に形成された綴じ孔１００ａにくし状リング２００のリング部２００ａを挿入して、用紙束１００を綴じて製本する。くし状リング２００は、図３に示すように、樹脂によってリング部２００ａが軸方向に所定間隔で一体形成され、リング部２００ａは基部に形成された切り欠き２００ｂによって開閉可能になっている。

［用紙搬送路の構成］
　この用紙搬送路２０には、綴じ孔形成部３０と、コンパイル部４０と、バインド部５０と、製本排出部７０とを順に備え、装置本体の上方位置に配置されている用紙搬送路の左側には搬送ローラ２１が配置され、右側には搬送ローラ２２が配置されている。搬送ローラ２１はローラ駆動手段２３で駆動され、搬送ローラ２２はローラ駆動手段２４で駆動され、プリンターから送られる用紙を装置本体の両側から搬入可能にしている。左側の搬送ローラ２１と、右側の搬送ローラ２２との間には、ゲート２５が配置されている。

　用紙が装置本体の左側から搬入される場合は、ローラ駆動手段２３及びローラ駆動手段２４が用紙を左側から右側方向に搬送するように搬送ローラ２１及び搬送ローラ２２を駆動し、用紙はゲート２５を介して綴じ孔形成部３０へ送られ、不要な用紙はゲート２５を水平に切り替えることで右側に排出される。用紙が装置本体の右側から搬入される場合は、ゲート２５を水平方向に切り替え、ローラ駆動手段２３及びローラ駆動手段２４が用紙を右側から左側方向に搬送するように搬送ローラ２１及び搬送ローラ２２を駆動し、用紙がゲート２５を通過すると、ゲート２５を切り替えて左側の搬送ローラ２１の逆転によりスイッチバックさせて綴じ孔形成部３０へ送られる。用紙が装置本体の右側から搬入される場合の不要な用紙は搬送ローラ２１の正転を続けることで左側に排出される。

　このように、用紙搬送路２０にゲート２５によるスイッチバック経路Ｋを配置することで、プリンターから送られる用紙を装置本体の両側から搬入可能にし、用紙の綴じ部側を先端側にして綴じ孔形成部３０へ送ることができる。

［綴じ孔形成部の構成］
　この綴じ孔形成部３０は、スイッチバック経路Ｋの次段に配置され、パンチユニット３１とダストボックス３２を有する。パンチユニット３１は、図４に示すように、用紙の綴じ部に綴じ孔１００ａを形成し、ローラ駆動手段３３により搬送ローラ３４を駆動し、綴じ孔１００ａを形成した用紙をコンパイル部４０に送る。この綴じ孔１００ａは用紙の打ち抜きによって形成され、打ち抜きによって生じる紙くずはダストボックス３２に収納される。

［コンパイル部の構成］
　このコンパイル部４０は、図５乃至図７に示すように、フロントジョガー４１、リアジョガー４２、エンドフェンス４３及びパドルユニット４４を有する。パドルユニット４４には、パドル４４０が回転軸４４１に設けられ、回転軸４４１のプーリー４４２と駆動プーリー４４３との間にベルト４４４が掛け渡され、駆動プーリー４４３を減速機構、駆動モータで構成される駆動手段４４５で回転し、パドル４４０によりコンパイル部４０に送
られてくる用紙を整列させる。　　　

　用紙がコンパイル部４０に搬送されるときには、フロントジョガー４１とリアジョガー４２が待機位置（図５（ａ））であり、用紙がコンパイル部４０に収納されてエンドフェンス４３に支持された状態で揃え位置（図５（ｂ））へ移動し整合動作を行い、この繰り返しにより所定枚数の用紙を揃え、最終用紙の整合作動実施後にバインド位置（図５（ｃ））に移動する。バインド実施後は、排出位置（図５（ｄ））に移動する。バインド部５０が整合した用紙束１００の用紙に形成された綴じ孔１００ａにくし状リング２００のリング部２００ａを挿入して綴じて製本排出部７０へ送り出し、フロントジョガー４１とリアジョガー４２の両方が待機位置（図５（ａ））へ移動完了してから、次の用紙がコンパイル部４０に送られる。

（第１の実施の形態）
　このコンパイル部の第１の実施の形態は、図８乃至図１２に示すように構成される。用紙を揃えて用紙束にするコンパイル部４０は、用紙を揃えて用紙束にするフロントジョガー４１とリアジョガー４２の一対のジョガーと、この一対のジョガーを、搬送される用紙を受け止める待機位置と、受け止めた用紙を揃える揃え位置へ移動し整合動作を行う駆動機構８００を有する。

　一対のそれぞれのジョガーであるフロントジョガー４１とリアジョガー４２は、用紙を揃える揃え作動を行う可動ガイド４１ａ，４２ａと、可動ガイド４１ａ，４２ａに対して開閉可能な開閉ガイド４１ｂ，４２ｂとで構成される。可動ガイド４１ａ，４２ａは、断面Ｌ字状に形成され、開閉ガイド４１ｂ，４２ｂも同様に、断面Ｌ字状に形成され、可動ガイド４１ａ，４２ａと開閉ガイド４１ｂ，４２ｂは、断面コ字状に組み付けられている。

　可動ガイド４１ａと開閉ガイド４１ｂの組み付けは、可動ガイド４１ａに形成された支持片４１ａ１に、開閉ガイド４１ｂに形成された支持片４１ｂ１を支持軸４１ｃにより連結し、可動ガイド４１ａに対して開閉ガイド４１ｂが支持軸４１ｃを支点に開閉可能になっている。この開閉ガイド４１ｂは復帰バネ４１ｄにより常に閉じ方向に付勢されている。同様に、可動ガイド４２ａと開閉ガイド４２ｂの組み付けは、可動ガイド４２ａに形成された支持片４２ａ１に、開閉ガイド４２ｂに形成された支持片４２ｂ１を支持軸４２ｃにより連結し、可動ガイド４２ａに対して開閉ガイド４２ｂが支持軸４２ｃを支点に開閉可能になっている。この開閉ガイド４２ｂは復帰バネ４２ｄにより常に閉じ方向に付勢されている。　

　駆動機構８００は、ラック８０１ａ，８０１ｂ、ピニオン８０２ａ，８０２ｂ、駆動モータ８０３ａ，８０３ｂで構成される。ラック８０１ａ，８０１ｂは、用紙の搬送方向に直交するように移動可能に配置され、ラック８０１ａにフロントジョガー４１の可動ガイド４１ａが固定され、ラック８０１ｂにリアジョガー４２の可動ガイド４２ａが固定されている。ラック８０１ａにピニオン８０２ａが噛み合い、ピニオン８０２ａは駆動モータ８０３ａにより回転し、ラック８０１ａを介してフロントジョガー４１が移動する。同様に、ラック８０１ｂにピニオン８０２ｂが噛み合い、ピニオン８０２ｂは駆動モータ８０３ｂにより回転し、ラック８０１ｂを介してリアジョガー４２が移動する。

　この実施の形態では、開閉手段８１０ａ，８１０ｂを備え、この開閉手段８１０ａ，８１０ｂ　は、待機から揃える整合動作において開閉ガイド４１ｂ，４２ｂを閉じ、揃え製本された用紙束を排出時に開閉ガイド４１ｂ，４２ｂを解放して用紙束を排出可能にする。

　この開閉手段８１０ａ，８１０ｂは、開閉ガイド４１ｂ，４２ｂの基部４１ｂ２，４２ｂ２を押動する駆動コロ８１１ａ，８１１ｂと、可動ガイド４１ａ，４２ａを開放位置へ移動させる可動ガイド移動手段８１２ａ，８１２ｂを有する。駆動コロ８１１ａ，８１１ｂは、ホルダー８１１ａ１，８１１ｂ１を介して固定プレート８１３に支持されている。可動ガイド移動手段８１２ａ，８１２ｂは、駆動機構８００を構成するラック８０１ａ，８０１ｂ、ピニオン８０２ａ，８０２ｂ、駆動モータ８０３ａ，８０３ｂから構成され、この駆動機構８００は制御手段８８０により制御される。

　この制御手段８８０は、駆動機構８００を構成する駆動モータ８０３ａ，８０３ｂを制御することで、フロントジョガー４１とリアジョガー４２は、図１２に示すように作動する。以下、この作動について説明する。フロントジョガー４１とリアジョガー４２は、待機位置において用紙を受け入れる。この待機位置では、フロントジョガー４１の開閉ガイド４１ｂと、リアジョガー４２の開閉ガイド４２ｂは、それぞれ開閉ガイド４１ｂの基部４１ｂ２と、開閉ガイド４２ｂの基部４２ｂ２は駆動コロ８１１ａ，８１１ｂに接触することがないようになっている（図１２（ａ））。

　フロントジョガー４１とリアジョガー４２は、待機位置において用紙を受け入れると共に、駆動機構８００の駆動により用紙を受け入れる毎に待機から揃える整合動作を行い、この整合動作において開閉ガイド４１ｂ，４２ｂを閉じたままである。この開閉ガイド４１ｂ，４２ｂを閉じたままで行う整合動作では、開閉ガイド４１ｂの基部４１ｂ２と、開閉ガイド４２ｂの基部４２ｂ２は駆動コロ８１１ａ，８１１ｂに接触することがないようになっている（図１２（ｂ））。図１２（ａ）のフロントジョガー４１とリアジョガー４２の待機位置では待機幅であり、図１２（ｂ）のフロントジョガー４１とリアジョガー４２の整合位置では整合幅であり、待機幅より整合幅が狭くなっている。

　フロントジョガー４１とリアジョガー４２に所定枚数の用紙が搬送され、開閉ガイド４１ｂ，４２ｂを閉じたままで行う整合動作が終了すると、バインド部５０で揃えた用紙束の綴じ孔１００ａにくし状リング２００のリング部２００ａを挿入して綴じて製本する。

このように、揃えて製本された用紙束を排出時に、駆動機構８００を構成する駆動モータ８０３ａ，８０３ｂを駆動し、可動ガイド４１ａ，４２ａを開放位置へ移動させることで、開閉ガイド４１ｂの基部４１ｂ２と、開閉ガイド４２ｂの基部４２ｂ２が駆動コロ８１１ａ，８１１ｂに接触し、さらに移動することで駆動コロ８１１ａ，８１１ｂが開閉ガイド４１ｂ，４２ｂの基部４１ｂ２，４２ｂ２を押動し、可動ガイド４１ａ，４２ａに対して開閉ガイド４１ｂ，４２ｂを解放する（図１２（ｃ））。このように、開閉ガイド４１ｂ，４２ｂが解放されると、製本された用紙束が排出可能となり、製本された用紙束は落下することなく開放された可動ガイド４１ａ，４２ａに、製本された用紙束の左右の端部がガイドされながらゆっくり排出される。

　一対のそれぞれのジョガーであるフロントジョガー４１とリアジョガー４２により用紙束を揃え、製本された用紙束を排出する際に、一対のジョガーであるフロントジョガー４１とリアジョガー４２を左右方向に移動して開くことなく、可動ガイド４１ａ，４２ａに対して開閉ガイド４１ｂ，４２ｂを解放し、開閉ガイド４１ｂ，４２ｂによりガイドするようにして製本された用紙束を排出することができる。このフロントジョガー４１とリアジョガー４２が排出位置での開閉ガイド４１ｂ，４２ｂが解放して用紙束を排出する排出幅は、整合幅、待機幅より広くなっているが、略駆動コロ８１１ａ，８１１ｂ間の幅であり、排出に必要とするスペースの軽減が可能で、その結果装置を小型化することができる。　　

　この実施の形態では、可動ガイド４１ａ，４２ａを開放位置へ移動させることで駆動コロ８１１ａ，８１１ｂが開閉ガイド４１ａ，４２ａの基部４１ｂ２，４２ｂ２を押動する簡単な構成で、可動ガイド４１ａ，４２ａに対して開閉ガイド４１ａ，４２ａを簡単に解放することができる。

（第２の実施の形態）
　この第２の実施の形態は、図１３に示すように構成される。この実施の形態では、第１の実施の形態と同様に構成されるが、開閉手段８１０ａ，８１０ｂは、開閉ガイド４１ｂ，４２ｂの基部４１ｂ２，４２ｂ２を押動する駆動コロ８１１ａ，８１１ｂと、駆動コロ８１１ａ，８１１ｂを待機位置と排出位置へ移動させる移動手段８３０ａ，８３０ｂを有する。

　駆動コロ８１１ａ，８１１ｂは、ホルダー８１１ａ１，８１１ｂ１を介して固定プレート８１３に移動可能に支持されている。移動手段８３０ａ，８３０ｂは、ラック８３０ａ１，８３０ｂ１と、ピニオン８３０ａ２，８３０ｂ２、駆動モータ８３０ａ３，８３０ｂ３を有する。ラック８３０ａ１，８３０ｂ１は、ホルダー８１１ａ１，８１１ｂ１に固定され、このラック８３０ａ１，８３０ｂ１はピニオン８３０ａ２，８３０ｂ２が噛み合い、駆動モータ８３０ａ３，８３０ｂ３により回転する。駆動モータ８３０ａ３，８３０ｂ３は、制御手段８８０により制御される。　

　この実施の形態の待機位置では、フロントジョガー４１の開閉ガイド４１ｂと、リアジョガー４２の開閉ガイド４２ｂは、それぞれ開閉ガイド４１ｂの基部４１ｂ２と、開閉ガイド４２ｂの基部４２ｂ２は駆動コロ８１１ａ，８１１ｂに接触することがないようになっている（図１３（ａ））。

　フロントジョガー４１とリアジョガー４２は、待機位置において用紙を受け入れると共に、用紙を受け入れる毎に待機から揃える整合動作を行い、この整合動作において開閉ガイド４１ｂ，４２ｂを閉じたままである。この開閉ガイド４１ｂ，４２ｂを閉じたままで行う整合動作では、開閉ガイド４１ｂの基部４１ｂ２と、開閉ガイド４２ｂの基部４２ｂ２は駆動コロ８１１ａ，８１１ｂに接触することがないようになっている（図１３（ｂ））。図１３（ａ）のフロントジョガー４１とリアジョガー４２の待機位置では待機幅であり、図１３（ｂ）のフロントジョガー４１とリアジョガー４２の整合位置では整合幅であり、待機幅より整合幅が狭くなっている。

　この実施の形態では、開閉手段８１０ａ，８１０ｂを備え、制御手段８８０により駆動モータ８３０ａ３，８３０ｂ３を制御し、ピニオン８３０ａ２，８３０ｂ２を回転しラック８３０ａ１，８３０ｂ１を介して駆動コロ８１１ａ，８１１ｂを排出位置へ移動させることで、駆動コロ８１１ａ，８１１ｂが開閉ガイド４１ｂ，４２ｂの基部４１ｂ２，４２ｂ２を押動し、可動ガイド４１ａ，４２ａに対して開閉ガイド４１ｂ，４２ｂを解放する（図１３（ｃ））。このように、駆動コロ８１１ａ，８１１ｂを排出位置へ移動させることで駆動コロ８１１ａ，８１１ｂが開閉ガイド４１ｂ，４２ｂの基部４１ｂ２，４２ｂ２を押動し、可動ガイド４１ａ，４２ａに対して開閉ガイド４１ｂ，４２ｂを簡単に解放することができる。このフロントジョガー４１とリアジョガー４２が排出位置での開閉ガイド４１ｂ，４２ｂが解放して用紙束を排出する排出幅は、整合幅、待機幅より広くなっているが、略駆動コロ８１１ａ，８１１ｂ間の幅であり、排出に必要とするスペースの軽減が可能で、その結果装置を小型化することができる。

（第３の実施の形態）
　この実施の形態は、図１４に示すように構成される。この実施の形態では、第２の実施の形態と同様に構成されるが、揃える用紙のサイズに応じて待機位置と、揃え位置と、排出位置を変化させる位置可変手段８４０を備える。

　制御手段８８０は、揃える用紙のサイズの情報に基づき、位置可変手段８４０を介して駆動機構８００を制御し、揃える用紙のサイズに応じて待機位置と、揃え位置と、排出位置を変化させる。この揃える用紙のサイズの情報は、画像形成装置からの情報、または製本装置１０で得られる情報である。

　揃える用紙のサイズの情報が小サイズである場合には、制御手段８８０は、位置可変手段８４０を介して駆動機構８００を制御し、小サイズの用紙を整合するように待機位置と揃え位置を狭めて用紙を揃える整合動作を行い（図１４（ａ））、整合が終了すると第１の実施の形態と同様に、可動ガイド４１ａ，４２ａを開放位置へ移動させることで駆動コロ８１１ａ，８１１ｂが開閉ガイド４１ａ，４２ａの基部４１ｂ２，４２ｂ２を押動し、可動ガイド４１ａ，４２ａに対して開閉ガイド４１ａ，４２ａを解放する（図１４（ｂ））。

　揃える用紙のサイズの情報が大サイズである場合には、制御手段８８０は、位置可変手段８４０を介して駆動機構８００を制御し、大サイズの用紙を整合するように待機位置と揃え位置を広げて用紙を揃える整合動作を行い（図１４（ｃ））、整合が終了すると第１の実施の形態と同様に、可動ガイド４１ａ，４２ａを開放位置へ移動させることで駆動コロ８１１ａ，８１１ｂが開閉ガイド４１ａ，４２ａの基部４１ｂ２，４２ｂ２を押動し、可動ガイド４１ａ，４２ａに対して開閉ガイド４１ａ，４２ａを解放する（図１４（ｄ））。

（第４の実施の形態）
　この実施の形態は、第３の実施の形態と同様に構成されるが、第２の実施の形態と同様に、駆動コロ８１１ａ，８１１ｂを開放位置へ移動させることで駆動コロ８１１ａ，８１１ｂが開閉ガイド４１ａ，４２ａの基部４１ｂ２，４２ｂ２を押動し、可動ガイド４１ａ，４２ａに対して開閉ガイド４１ａ，４２ａを解放する。

［第１の実施の形態のバインド部の構成］
　このバインド部５０は、図６乃至図１８に示すように、くし状リング供給部６０から１個ずつ供給されるくし状リング２００を受け取り、またコンパイル部４０から用紙束１００を受け取り、用紙の綴じ孔１００ａにくし状リング２００のリング部２００ａを挿入して綴じて製本する。

バインド部５０は、綴じ手段５１、移動手段５２とを備える。綴じ手段５１は、リングバインダ受取位置Ｐ１で供給されるくし状リング２００を受け取り、用紙束受取位置Ｐ２へ移動してくし状リング２００のリング部２００ａを開いた状態で用紙束１００を受け取り、用紙束１００の綴じ孔１００ａにくし状リング２００のリング部２００ａを挿入して綴じ、移動手段５２は、綴じ手段５１をくし状リング受取位置Ｐ１と用紙束受取位置Ｐ２の間を往復移動させる。この綴じ手段５１及び移動手段５２の構成を詳細に説明する。

　綴じ手段５１は、保持爪部材５１０、開閉爪部材５２０、リング部開閉機構５３０を有する。保持爪部材５１０は、ホルダ体５１１の端部に沿って突出して一体に設けられ、保持爪部材５１０の間隔は、くし状リング２００のリング部２００ａ間に挿入可能に設定されている。保持爪部材５１０は、供給されるくし状リング２００のリング部２００ａ間に挿入されてくし状リング２００を保持する。

　開閉爪部材５２０は、可動プレート５２１の端部に沿って突出して一体に設けられ、開閉爪部材５２０の間隔は、くし状リング２００のリング部２００ａ間に挿入可能に設定されている。開閉爪部材５２０は、立ち上がり部５２０ａと、曲がり部５２０ｂとを有し、曲がり部５２０ｂは保持爪部材５１０とほぼ同じ幅であり、保持爪部材５１０とともにくし状リング２００のリング部２００ａ間に挿入可能に設定されている。開閉爪部材５２０は、供給されるくし状リング２００のリング部２００ａ間に挿入されてリング部２００ａに係止する位置に移動してリング部２００ａを開くように作動する。

　リング部開閉機構５３０は、可動プレート５２１、駆動プレート５３１、ガイドプレート５３２を有する。可動プレート５２１が、駆動プレート５３１の上に配置され、可動プレート５２１の上にガイドプレート５３２が配置されている。可動プレート５２１の端部に開閉爪部材５２０が一体に形成され、中央部にカム孔５２１ａが３箇所に形成されている。駆動プレート５３１には、中央部にカムピン５３１ａが３箇所に形成され、このカムピン５３１ａにカム孔５２１ａが接動可能に係合され、駆動プレート５３１を前進、後進させると可動プレート５２１が移動するようになっている。

　ガイドプレート５３２には、ガイド溝５３２ａが形成され、ガイド溝５３２ａは広幅部５３２ａ１と細幅部５３２ａ２を有する。広幅部５３２ａ１は、保持爪部材５１０に対向して保持爪部材５１０の幅とほぼ同じ幅に形成され、細幅部５３２ａ２は広幅部５３２ａ１から保持爪部材５１０から離れる方向に延びている。可動プレート５２１が移動することで、開閉爪部材５２０がガイド溝５３２ａに沿って移動する。　　

　駆動プレート５３１の下側には、左右にラック５３３が形成され、このラック５３３にピニオン５３４が噛み合い、ピニオン５３４は駆動軸５３５に固定されている。駆動軸５３５の両端部はホルダ体５１１に回動可能に支持され、一方の端部には駆動ギヤ５３６が固定されている。駆動ギヤ５３６は減速機構５３７を介してウォームギヤ５３８に噛み合い、ウォームギヤ軸５３９に設けたプーリー５４０はベルト５４１を介して駆動モータ５４２に連結されている。駆動モータ５４２の駆動力が、ベルト５４１、プーリー５４０、ウォームギヤ軸５３９、ウォームギヤ５３８、減速機構５３７、駆動ギヤ５３６、駆動軸５３５に伝達してピニオン５３４を回転し、これによりラック５３３を介して駆動プレート５３１が前進または後進する。

　開閉爪部材５２０は保持爪部材５１０と同じ位置の初期位置Ａ（図１８（ａ））にあり、駆動モータ５４２の駆動によって駆動プレート５３１が後進すると、カムピン５３１ａがカム孔５２１ａを接動し、これによって可動プレート５２１が開閉爪部材５２０をガイド溝５３２ａの広幅部５３２ａ１に沿ってくし状リング２００のリング部２００ａに係合する方向へ移動させる。開閉爪部材５２０がくし状リング２００のリング部２００ａに係合する係合位置Ｂ（図１８（ｂ））からガイド溝５３２ａの細幅部５３２ａ２に沿ってくし状リング２００のリング部２００ａを開く方向に移動してリング部２００ａが開いた位置Ｃ（図１８（ｃ））で停止する。この開閉爪部材５２０の停止は、駆動プレート５３１に設けた検知フラグ５４３をセンサＳ１１が検知すると駆動モータ５４２の駆動を停止することで行い、これにより開閉爪部材５２０がくし状リング２００のリング部２００ａを開く。

　この開閉爪部材５２０がくし状リング２００のリング部２００ａを開いた位置Ｃ（図１８（ｃ））で、駆動モータ５４２の駆動によって駆動プレート５３１が前進してカムピン５３１ａがカム孔５２１ａを接動し、これによって可動プレート５２１が開閉爪部材５２０をガイド溝５３２ａの細幅部５３２ａ２に沿って移動し、くし状リング２００のリング部２００ａを閉じ、開閉爪部材５２０がくし状リング２００のリング部２００ａに係合する係合位置Ｂ（図１８（ｂ））に戻る。さらに、駆動プレート５３１を前進させると、カムピン５３１ａがカム孔５２１ａを接動し、これによって可動プレート５２１が開閉爪部材５２０をガイド溝５３２ａの広幅部５３２ａ１に沿ってくし状リング２００のリング部２００ａから係合を解除する方向へ移動させ、開閉爪部材５２０が保持爪部材５１０と同じ位置の初期位置Ａ（図１８（ａ））に戻り、くし状リング２００のリング部２００ａを閉じて停止する。この開閉爪部材５２０の停止は、駆動プレート５３１に設けた検知フラグ５４４をセンサＳ１２が検知すると駆動モータ５４２の駆動を停止することで行う。このように、センサＳ１１及びセンサＳ１２の検知情報に基づき、制御手段５５は駆動モータ５４２を制御し、開閉爪部材５２０をくし状リング２００のリング部２００ａ間に挿入される初期位置Ａと、リング部２００ａを開いた位置Ｃ間を往復移動させ、これにより用紙の綴じ孔１００ａにくし状リング２００のリング部２００ａを挿入して綴じる。　

　移動手段５２は、左右一対の支持フレーム５５０の上部に、左右一対の従動ローラ５２１を回転可能に設け、下部に一対の駆動ローラ５２２を駆動軸５２３の両端に設けている。従動ローラ５２１と駆動ローラ５２２にベルト５２４を掛け渡し、駆動モータ５２５が動力伝達機構５２６を介して駆動軸５２３を回転させる。

　左右一対のベルト５２４の間にはホルダ体５１１が配置され、このホルダ体５１１の両端部がベルト５２４に固定され、駆動モータ５２５の回転により動力伝達機構５２６を介して駆動軸５２３が回転することで、ベルト５２４により上昇または下降するように構成される。センサＳ２１及びセンサＳ２２の検知情報に基づき、制御手段５５は駆動モータ５２５を制御し、綴じ手段５１をくし状リング受取位置Ｐ１と用紙束受取位置Ｐ２の間を往復移動させる。

　このように、移動手段５２は、綴じ手段５１をくし状リング受取位置Ｐ１と用紙束受取位置Ｐ２の間を往復移動させ、綴じ手段５１はくし状リング受取位置Ｐ１で供給されるくし状リング２００を受け取り、用紙束受取位置Ｐ２へ移動してくし状リング２００のリング部２００ａを開いた状態で用紙束を受け取り、用紙束の綴じ孔１００ａにくし状リング２００のリング部２００ａを挿入して綴じる。

　綴じ手段５１は、くし状リング受取位置Ｐ１で供給されるくし状リング２００を受け取り、くし状リング２００のリング部２００ａを開きながら用紙束受取位置Ｐ２へ移動してくし状リング２００のリング部２００ａを開いた状態で用紙束を受け取るように構成すると、移動しながらくし状リング２００のリング部２００ａを開くから開く時間を短縮でき製本効率が向上する。

　また、綴じ手段５１は、くし状リング受取位置Ｐ１で供給されるくし状リング２００を受け取り、このくし状リング受取位置Ｐ１でくし状リング２００のリング部２００ａを開いた後用紙束受取位置Ｐ２へ移動してくし状リング２００のリング部２００ａを開いた状態で用紙束を受け取るように構成することができ、確実にくし状リング２００を受け取り移動することが可能である。

［くし状リング供給部の構成］
　くし状リング供給部６０は、図１９に示すように、カートリッジ６１、昇降手段６２、送出手段６３を有し、くし状リング２００を１個ずつバインド部５０へ供給し、バインド部５０は供給されるくし状リング２００をくし状リング受取位置Ｐ１で受け取る。

　カートリッジ６１は、複数のくし状リング２００を縦列と横列にして積載した構成であり、くし状リング供給部６０に着脱可能になっており、収納されたくし状リング２００がなくなると新たなカートリッジ６１と交換される。

　昇降手段６２は、下側プーリー６２０と上側プーリー６２１との間にベルト６２２が掛け渡され、上側プーリー６２１が駆動手段である駆動モータ６２３により回転するように構成される。ベルト６２２には、持ち上げプレート６２４が固定され、駆動モータ６２３の駆動によりカートリッジ６１に収納されたくし状リング２００を横１列ずつ上昇させる。

　送出手段６３は、左右一対のプーリー６３０，６３１に無端搬送手段であるベルト６３２が掛け渡され、駆動モータ６３３により一対のプーリー６３０，６３１を介してベルト６３２を回転させる。ベルト６３２は、最上段の横１列のくし状リング２００に対向して上方位置に配置されている。このベルト６３２には、送り出し爪６３４が最上段の横１列のくし状リング２００の間に挿入されるように所定間隔で設けられている。ベルト６３２の駆動により送り出し爪６３４が最上段の横１列のくし状リング２００を１個ずつ送り出す。

　くし状リング供給部６０は、バインド部５０の供給されるくし状リング２００を受け取るくし状リング受取位置Ｐ１の検出情報に基づき、制御手段５５が駆動モータ６３３を駆動し、ベルト６３２を回転して送り出し爪６３４により１個のくし状リング２００を送り出す。このくし状リング２００の送り出により検知レバー６５０が作動し、センサＳ３１がくし状リング２００の送り出しを検知し、検知情報を制御手段５５に送る。また、送り出し爪６３４の回転により検知レバー６５１が作動し、センサＳ３２が最上段の横１列の全てのくし状リング２００の送り出しを検知し、この検知情報を制御手段５５に送る。　

　制御手段５５は、センサＳ３２の検知情報に基づき、昇降手段６２の駆動モータ６２３を駆動し、ベルト６２２に固定された持ち上げプレート６２４によりカートリッジ６１に収納されたくし状リング２００を横１列ずつ上昇させ、カートリッジ６１に収納されたくし状リング２００がなくなると持ち上げプレート６２４を下降させて新たなカートリッジと交換する。

　制御手段５５は、その他にプリンター側との制御を行う。すなわち、バインド部５０のセンサー（図示せず）が取り決められた用紙の残数（例えば５枚）を検出したら、それを直ちにプリンター側に送信し、プリンター側ではそれに応じた判断により、バインド部５０の作動停止を指示する。また、例えば、製本装置側で用紙のジャムの発生、　部品故障の発生、積載トレイ９００の満杯などをプリンター側へ通知して、プリンター側で装置の停止、復帰の制御を行う。この場合、用紙のジャムの発生箇所、故障の発生した箇所では、以降の動作は不可能であり、積載トレイ９００の満杯では、プリンター側から「動作停止」の指示が無い限り物理的に詰まるまで動作を継続する。

［製本排出部の構成］
　製本排出部７０は、押出手段７１、搬送手段７２を有し、バインド部５０により製本した用紙束を押出手段７１により搬送手段７２に押出して収納スタッカ８０へ搬送する。押出手段７１は、支持台４４６に支持され、プッシュレバー７１０に一体化されたラック４４７とピニオン４４８により前進し、製本された用紙束を搬送手段７２へ押し出した後、後退して待機位置に戻る。

　搬送手段７２は、くし状リング供給部６０の上方で、収納スタッカ８０とバインド部５０との間に配置され、無端搬送手段であるベルト７２０、搬送爪７２１、駆動手段である駆動モータ７２２を有する。ベルト７２０は一対のプーリー７２３，７２３に掛け渡され、ベルト７２０には搬送爪７２１が設けられている。駆動モータ７２２によりベルト７２０を駆動することで、搬送爪７２１がバインド部５０により製本された用紙束を収納スタッカ８０へ搬送する。

　収納スタッカ８０には、積載トレイ９００が昇降可能に設けられ、積載トレイ９００に製本された用紙束を重ねながら積載トレイ９００が下降し、大量の製本を行うことができる。

［第２の実施の形態のバインド部の構成］
　このバインド部５０は、図２０乃至図３０に示すように、コンパイル部４０により用紙を揃えた用紙束１２０に製本用テープにヒータにより所定の熱を加えて一面に付着された接着剤の溶融により用紙束１２０の綴じ部を圧着させて綴じて製本する。

　図２０は製本装置を利用して製本される用紙の状態を例示する図である。製本装置１０は、テープガイドユニット１０１５及びヒータユニット１０２５を有し、グリップされた用紙束１２０を製本装置１０に移動させる。

製本装置１０に用紙束１２０が移動されれば、テープガイドユニット１０１５により製本用テープ１０３３がヒータユニット１０２５に供給され、ヒータユニット１０２５に供給された製本用テープ１０３３に熱を加えてテープ接着面１０３３ａが用紙束１２０の綴じ部に接着されることで用紙束１２０の製本が完了する。

この製本装置１０のヒータユニット１０２５の構造及び動作は、比較例の図２１及び図２２を参照して説明する。ヒータユニット１０２５は支持軸１０１３を基準に回転するように設置される角形のヒータ１０２７を備える。

角形のヒータ１０２７は、互いに直角をなすＡ、Ｂ、Ｃ面を有し、Ｂ面とＡ面は互いに対向し、Ｃ面とＢ面は支持軸１０１３の回転によって選択方向を前面に位置するように構成される。また、Ｂ面と支持軸１０１３との間の間隔Ｄ１は、Ｃ面と支持軸１０１３との間の間隔Ｄ２より小さいように構成される。

ヒータ１０２７のＣ面が前面に位した状態で、ヒータユニット１０１５を通じて製本用テープ１０３３がヒータ１０２７のＡ面と平行した位置に移送され、用紙束１２０を製本用テープ１０３３の付着位置に移動させた後、用紙束１２０の綴じ部を製本用テープ１０３３とともにヒータ１０２７のＡ面方向で密着させる。

製本用テープ１０３３の一部が、用紙束１２０の綴じ部とヒータ１０２７のＡ面によって圧着されて接着されれば、テープガイドユニット１０１５は、製本に邪魔にならないように元の位置に移動する。

この製本過程をもっと具体的に説明すれば、図２２の段階Ｓ１１のように、　製本用テープ１０３３が用紙束１２０とヒータ１０２７のＡ面と圧着されてヒータ１０２７の熱によって用紙束１２０の端部の上面に溶着される。

続いて、テープガイドユニット１０１５が元の位置に移動された後には、用紙束１２０をヒータ１０２７から所定の間隔下降させる段階Ｓ１２、ヒータ１０２７を矢印方向に９０位回転させてＢ面が前面を向けるようにする段階Ｓ１３、所定の間隔位下降された用紙束１２０をヒータ１０２７の方で上昇移動させて用紙束１２０の側面に製本用テープ１０３３を溶着させる段階Ｓ１４、側面が溶着された用紙束１２０を上方向にもっと移動させる段階Ｓ１５、ヒータ１０２７をまた元の位置へ回転させて用紙束１２０の残り端部をＢ面の熱によって製本用テープ１０３３と接着する段階Ｓ１６の過程を経って用紙束１２０の製本が行われる。

しかし、ヒータユニット１０２５構造を利用して製本用テープ１０３３を溶着する場合、図２２の段階Ｓ１１及び段階Ｓ１６の通りに、ヒータ１０２７がテープ領域を通って用紙束１２０の内側まで突き出される状態になるから熱に露出した用紙束１２０の用紙に印刷した文字のインクの滲む問題点が発生することがある。

このため、用紙束１２０のテープ溶着過程で用紙に印刷した文字のインク滲むことが起きないようにし、製本品質の向上を図ることが可能に構成した製本装置を、図２３乃至図３０を参考して説明する。図２３はヒータユニットが含まれた製本装置１０を概略的に現わす立体図、図２４はヒータユニットの分解斜視図、図２５はヒータユニットのヒータが後退された状態を現わす側面図、図２６はヒータユニットのヒータが前進された状態を現わす側面図、図２７は用紙束移動手段及びテープガイドユニット移動手段の構成を示す図、図２８は製本装置の制御ブロック図、図２９は製本する過程を現わす図面、図３０は製本装置の作動を示すフローチャートである。

まず、図２３に基づいて製本装置１０の動作構造を説明する。ヒータユニット１１２５は支持板１０７０ａ、１０７０ｂの下端に形成されたスリット孔１０６０ａ、１０６０ｂに挟まれて用紙束１２０の面と並行に直線方向に移動して進退されることができるように設置される角形のヒータ１１２７を具備する。　　

角形のヒータ１１２７は前面Ｃに対して互いに直角を成す対面Ｂと面Ａを持つように構成される。ヒータ１１２７のＣ面が前面をなした状態で、テープガイドユニット１１１５を通じて製本用テープ１１３３がヒータ１１２７の端面Ａとおおよそ並行な位置に移送されて、用紙束１２０を用紙束移動手段１５００によってグリップした状態で製本用テープ１１３３の付着位置に移動させた後、用紙束１２０の綴じ部１２０ａを製本用テープ１１３３とともにヒータ１１２７の端面Ａ方向へ密着させる。

　用紙束移動手段１５００は、図２７（ａ）に示すように、用紙束１２０を挟む下側ヒータクランプ１５０１と上側ヒータクランプ１５０２とを有し、下側ヒータクランプ１５０１と上側ヒータクランプ１５０２とでヒータ１１２７の下部に搬送されてくる用紙束１２０の綴じ部１２０ａ側を挟み込んだままで上下方向に移動する。この下側ヒータクランプ１５０１と上側ヒータクランプ１５０２を移動する機構は、例えば、下側ヒータクランプ１５０１に連結部材１５１１を介してラック１５１２に接続し、ラック１５１２にピニオン１５１３を噛み合わせ、ピニオン１５１３をステッピングモータ１５１４により回転することで上下方向に移動し、上側ヒータクランプ１５０２に連結部材１５２１を介してラック１５２２に接続し、ラック１５２２にピニオン１５２３を噛み合わせ、ピニオン１５２３をステッピングモータ１５２４により回転することで上下方向に移動するように構成される。ステッピングモータ１５１４及びステッピングモータ１５２４は、それぞれ制御手段１２００によって駆動される。

　下側ヒータクランプ１５０１に対応する位置に第１検出センサＳＷ１が配置され、上側ヒータクランプ１５０２に対応する位置に第２検出センサＳＷ２が配置され、この第１検出センサＳＷ１と第２検出センサＳＷ２の検出情報は制御手段１２００に送られる。上側ヒータクランプ１５０２は第２検出センサＳＷ２が検出状態（ＯＮ）の位置で待機し、下側ヒータクランプ１５０１は第１検出センサＳＷ１が検出状態（ＯＮ）の位置で待機し、下側ヒータクランプ１５０１の上に用紙束１２０を供給し、用紙束１２０が載せられた下側ヒータクランプ１５０１が用紙束１２０を挟むために上方向へ移動する。この下側ヒータクランプ１５０１が移動開始時に、第１検出センサＳＷ１が非検出状態（ＯＦＦ）になり、下側ヒータクランプ１５０１が上昇して用紙束１２０が上側ヒータクランプ１５０２に当接し、上側ヒータクランプ１５０２が押されて移動すると、下側ヒータクランプ５０１と上側ヒータクランプ１５０２による用紙束１２０の挾み込みが完了し、第２検出センサＳＷ２が非検出状態（ＯＦＦ）になる。

　この下側ヒータクランプ１５０１の第１検出センサＳＷ１が非検出状態（ＯＦＦ）になってから、上側ヒータクランプ１５０２の第２検出センサＳＷ２が非検出状態（ＯＦＦ）になるまでの時間を、ステップモータ１５１４のステップ数で測定し、これにより下側ヒータクランプ１５０１が上昇を開始し、下側ヒータクランプ１５０１と上側ヒータクランプ１５０２とで用紙束１２０を挟むまでの移動距離を検出する移動距離検出手段１２２０を構成する。制御手段１２００は、検出された移動距離に基づき用紙束１２０の厚さを演算して求めて用紙束移動手段１５００を制御し、求めた用紙束１２０の厚さに応じた距離を移動させる。

　この用紙束移動手段１５００は、図２７（ｂ）に示すように、下側ヒータクランプ１５０１と上側ヒータクランプ１５０２を平行方向に移動する機構を設けても良い。例えば製本装置１１０５に移動可能に支持体１５３０に支持され、支持体１５３０にはタイミングベルト１５３１が連結され、タイミングベルト１５３１をステッピングモータ１５３２によって駆動することでヒータ１１２７に対して平行方向に移動するように構成される。ステッピングモータ１５３２は、それぞれ制御手段１２００によって駆動される。

　下側ヒータクランプ１５０１と上側ヒータクランプ１５０２による用紙束１２０の挾み込んでいる状態で、下降させて第２検出センサＳＷ２が検出状態（ＯＮ）になる位置まで移動し、この位置でタイミングベルト１５３１をステッピングモータ１５３２によって駆動することで、用紙束１２０をヒータ１１２７に対して平行方向に移動する。このように、用紙束移動手段１５００を制御し、下側ヒータクランプ１５０１と上側ヒータクランプ１５０２とで用紙束１２０を挟み込む位置から平行方向に移動してヒータ１１２７の下部に位置させる。

　製本装置１１０５は、供給された製本用テープ１１３３を受け取り保持するテープガイドユニット１１１５と、テープガイドユニット１１１５を受取位置と付着位置間を移動させるテープガイドユニット移動手段１６０１を備える。テープガイドユニット１１１５は、保持部１１１５ａに供給された製本用テープ１１３３を受取位置において受け取り保持する。テープガイドユニット移動手段１６０１は、テープガイドユニット１１１５を連結板１６１０を介してラック１６１１に連結し、このラック１６１１にピニオン１６１２を噛み合わせ、ピニオン１６１２をステッピングモータ１６１３により回転することで上下方向に移動するように構成される。

　制御手段１２００は、ヒータ移動手段１２１０及び用紙束移動手段１５００を制御し、ヒータユニット１１２５のヒータ１１２７により用紙束１２０の綴じ部１２０ａを予め加熱する予備加熱工程と、加熱された用紙束１２０の綴じ部１２０ａに製本用テープ１１３３を重ねた状態で、ヒータ１１２７により用紙束１２０の綴じ部１２０ａに製本用テープ１１３３を溶着させる溶着工程とを実行する。

　予備加熱工程において、用紙束移動手段１５００により用紙束１２０の綴じ部１２０ａを予備加熱位置へ移動し、ヒータ移動手段１２１０によりヒータ１１２７を移動し、ヒータ１１２７により用紙束１２０の綴じ部１２０ａを予め加熱し、ヒータ１１２７を初期位置に復帰させる。

　溶着工程において、加熱工程において予備加熱位置で加熱された用紙束１２０の綴じ部１２０ａに製本用テープ１１３３を重ね、この製本用テープ１１３３を重ねた状態でヒータ１１２７により用紙束１２０の綴じ部１２０ａに製本用テープ１１３３を溶着させる。

　この製本用テープ１１３３の溶着では、用紙束１２０の綴じ部１２０ａがヒータ１１２７により予め加熱されており、ヒータ１１２７による熱によっては十分に製本用テープ１１３３を溶着することができる。また、用紙束１２０の綴じ部１２０ａがヒータ１１２７により予め加熱されていることで、溶着工程においてヒータ１１２７による熱の温度が高くなることを抑えることができ、熱の影響によって用紙に印刷した文字のインク滲むことが起きないようにし、製本品質の向上を図ることが可能である。

　また、予備加熱工程において、用紙束１２０を予備加熱位置へ移動させ、ヒータ１１２７を予備加熱位置へ移動させて用紙束１２０の綴じ部１２０ａをヒータ１１２７により予め加熱し、溶着工程において、予備加熱位置で加熱された用紙束１２０の綴じ部１２０ａにヒータ１１２７により用紙束１２０の綴じ部１２０ａに製本用テープ１１３３を溶着させ、予備加熱と溶着を同じ位置で行うことで、短時間に製本を行うことができる。

　また、用紙束１２０を予め加熱する加熱時間を、製本用テープ１１３３を溶着させる時間に基づいて設定する。例えば、溶着させる時間が長い場合には、加熱温度を高くして予め加熱する加熱時間を短くして処理時間を短縮し、かつ用紙束１２０の綴じ部１２０ａを確実に予め加熱することができる。

　また、加熱時間設定手段１３００を備えることができ、この加熱時間設定手段１３００により用紙束１２０を予め加熱する加熱時間を、用紙束１２０の用紙種類、用紙束１２０の用紙枚数、用紙束１２０の用紙サイズ、加熱温度のいずれかに基づき設定する。この予め加熱する加熱時間は、製本用テープ１１３３を溶着させる時間より短く設定してもよく、また製本用テープ１１３３を溶着させる時間より長いことを条件として設定してもよい。

　用紙束１２０の用紙としては、普通紙、コート紙などがあり、予め加熱する加熱時間は、普通紙の場合をコート紙の場合により長く設定する。例えば、コート紙の場合には、予め加熱することでコート剤が溶融して製本用テープ１１３３をより確実に溶着させることができる。用紙束１２０の用紙枚数としては、例えば１０枚～１００枚の範囲があり、用紙枚数が多くなるのに応じて予め加熱する加熱時間を長く設定する。用紙束１２０の用紙サイズとしては、Ｂ５、Ａ４、Ｂ４，Ａ３などがあり、用紙サイズが大きくなるのに応じて予め加熱する加熱時間を長く設定する。加熱温度としては、例えば１５０℃～２５０℃の範囲で用いられ、加熱温度が大きくなるのに応じて予め加熱する加熱時間を短く設定する。

　加熱時間設定手段１３００では、例えば、加熱温度を一定とし、プリンター側において、用紙束１２０の用紙種類、用紙束１２０の用紙枚数、用紙束１２０の用紙サイズが設定されると、このプリンター側の設定情報に基づき予め加熱する加熱時間が自動的に設定される。また、例えば、用紙束１２０を予め加熱する加熱時間を一定とし、プリンター側において、用紙束１２０の用紙種類、用紙束１２０の用紙枚数、用紙束１２０の用紙サイズが設定されると、このプリンター側の設定情報に基づき予め加熱する加熱温度が自動的に設定される。

　このように、用紙束１２０の綴じ部１２０ａを予め加熱する加熱時間を、用紙束１２０の用紙種類、用紙束１２０の用紙枚数、用紙束１２０の用紙サイズ、加熱温度のいずれかに基づき設定することで、使用状況に応じて用紙束１２０の綴じ部１２０ａを予め加熱することができる。

　溶着工程において、テープガイドユニット移動手段１６０１を制御してテープガイドユニット１１１５を移動し、テープガイドユニット１１１５は受取位置において供給された製本用テープ１１３３を受け取り保持し、用紙束１２０の綴じ部１２０ａの上面に製本用テープ１１３３を重ねた状態で上昇させて、圧着位置においてヒータ１１２７により用紙束１２０の綴じ部１２０ａの上面に製本用テープ１１３３を溶着させ、この製本用テープ１１３３を溶着させた後に、圧着位置から受取位置に戻す。このように、製本用テープ１１３３の一部が、用紙束１２０の綴じ部１２０ａと、ヒータ１２７の端面Ａによって圧着されればテープガイドユニット１１１５は製本に邪魔にならないように元の受取位置に移動する。

　製本用テープ１１３３を加熱するヒータユニット１１２５の構造を、図２４乃至図２６を参考して説明する。スリット孔１０６０ａ、１０６０ｂを有する支持板１０７０ａ、１０７０ｂが設置され、この支持板１０７０ａ、１０７０ｂの間に結合されて回転可能になるように軸１０８２が設置される。スリット孔１０６０ａ、１０６０ｂには、ヒータ１１２７の両端部１１２８ａ、１１２８ｂが結合され、そのスリット孔１０６０ａ、１０６０ｂに沿って進退することができるように構成される。一方、軸１０８２には、一対のアーム１０８３ａ、１０８３ｂが固定され、連結部材１０８５を介在してヒータ１１２７と結合される。

　一対のアーム１０８３ａ、１０８３ｂの端部を、ヒータ１１２７に直接結合することができるが、連結部材１０８５を介在する理由は、軸１０８２と連動してアーム１０８３ａ、１０８３ｂを回転する時、アーム１０８３ａ、１０８３ｂが、この上側のガイド板１０８６などの構造物にかからないようにするためである。　　

　一方、軸１０８２には、ウォームホイール１０８８が設置され、ウォームホイール１０８８と噛み合うウォームギア１０８９が設置された固定板１０９５が支持板１０７０ａ、１０７０ｂと結合される。固定板１０８５には、ウォーム１０８９を駆動させるモータ１０９０が設置され、固定板１０９５の側部にはセンサ１０９６が固定される。センサ１０９６は、アーム１０８３ａ、１０８３ｂのホームポジション位置を感知するためのセンサであり、アーム１０８３ａの中間に突き出された板状の突起１０９７によってアームのホームポジション位置が感知される。

　図２５に示すように、ヒータ１１２７を直線方向に移動するヒータ移動手段１２１０は、ウォームギア１０８９がウォームホイール１０８８を回転させることで、アーム１０８３ａ、１０８３ｂを反時計方向に回転させてヒータ　１１２７を後退させるとか、図２６に示すように、アーム１０８３ａ、１０８３ｂを時計方向に回転させて用紙束１２０の用紙面と並行な方向に前進させるように構成され、前進及び後退間隔は、ウォームギア１０８９がウォームホイール１０８８を回転駆動を適切に制御して調整するように構成される。図面符号１０９９は、製本装置１０内でヒータユニット１１２５を位置調整するように支持板１０７０ａ、１０７０ｂに固定される軸である。

　この実施の形態では、図２９の段階Ｓ２０で、予備加熱工程を実行する。この予備加熱工程では、用紙束移動手段１５００を制御し、用紙束１２０を予備加熱位置へ移動し、ヒータ移動手段１２１０を制御し、ヒータ１１２７を用紙束１２０の綴じ部１２０ａに接触させて予め加熱する。この用紙束１２０の綴じ部１２０ａの加熱はヒータ１１２７に接触させないで、近傍に位置させることで加熱するようにしてもよい。

　この予備加熱工程を実行した後で、溶着工程を実行する。溶着工程において、加熱された用紙束１２０の綴じ部１２０ａに製本用テープ１１３３を重ねた状態で、ヒータ１１２７により用紙束１２０の綴じ部１２０ａに製本用テープ１１３３を溶着させる。この溶着工程を詳細に説明すると、図２９の段階Ｓ２１で、製本用テープ１１３３が用紙束１２０とヒータ１１２７の端面Ａと圧着され、ヒータ１１２７の熱によって用紙束１２０の綴じ部１２０ａの上面に溶着されたならテープガイドユニット１１１５は、製本用テープ１１３３を溶着する製本作業に邪魔にならない位置に後退して待機する。

　特に、ヒータ１１２７の端部は、製本用テープ１１３３の端部と一致する位置までに移動されることができるようにあらかじめプログラムされた制御によってウォームギア１０８９の回転が制御される。

　続いて、ウォームホイール１０８８を駆動して、矢印方向にヒータ１１２７を、用紙束１２０の綴じ部１２０ａの側面位置まで後退させる（段階Ｓ２２）。続いて、用紙束１２０を矢印方向に移動させて、用紙束１２０の綴じ部１２０ａの側面がヒータ１１２７の前面Ｃに接触されるようにする（段階Ｓ２３）。続いて、用紙束１２０の綴じ部１２０ａの側面が溶着された後には、おおよそ用紙束１２０の綴じ部１２０ａの側面位置が　ヒータ１１２７の対面　Ｂの端部に位置するように用紙束１２０をもっと上昇させる（段階Ｓ２４）。続いて、ウォームホイール１０８８を駆動して、矢印方向にヒータ　１１２７を用紙束１２０の綴じ部１２０ａの下面位置まで前進させて用紙束１２０の綴じ部１２０ａの下面に製本用テープ１１３３を溶着する（段階Ｓ２５）。

　また、溶着工程においては、加熱工程において加熱された用紙束１２０の綴じ部１２０ａの側面に製本用テープ１１３３を重ね、この製本用テープ１１３３を重ねた状態でヒータ１１２７により用紙束１２０の綴じ部１２０ａの上面に製本用テープ１１３３を溶着させ、その後用紙束１２０の綴じ部１２０ａの下面に製本用テープ１１３３を溶着させてもよい。

　次に、製本装置１０の作動を、図３０に示すフローチャートに基づいて説明する。製本装置１０の作動を介して用紙束１２０が用紙束移動手段１５００に送られてくるとき、上側ヒータクランプ１５０２は第２検出センサＳＷ２が検出状態（ＯＮ）の位置で待機し、下側ヒータクランプ１５０１は第１検出センサＳＷ１が検出状態（ＯＮ）の位置で待機する（Ｓ３１）。

　用紙束１２０が用紙束移動手段１５００に送られてくると、用紙束１２０が下側ヒータクランプ１５０１の上に載り、この状態で下側ヒータクランプ１５０１が用紙束１２０を挟むために上方向へ移動する。この下側ヒータクランプ１５０１の移動開始時に、第１検出センサＳＷ１が非検出状態（ＯＦＦ）になる（Ｓ３２）。

　下側ヒータクランプ１５０１が上昇して用紙束１２０が上側ヒータクランプ１５０２に当接し、上側ヒータクランプ１５０２が押されて移動すると、下側ヒータクランプ１５０１と上側ヒータクランプ１５０２による用紙束１２０の挾み込みが完了し、第２検出センサＳＷ２が非検出状態（ＯＦＦ）になる（Ｓ３３）。

　この下側ヒータクランプ１５０１の第１検出センサＳＷ１が非検出状態（ＯＦＦ）になってから、上側ヒータクランプ１５０２の第２検出センサＳＷ２が非検出状態（ＯＦＦ）になるまでの時間を、ステップモータ１５１４のステップ数で測定し、これにより下側ヒータクランプ１５０１が上昇を開始し、下側ヒータクランプ１５０１と上側ヒータクランプ１５０２とで用紙束１２０を挟むまでの移動距離を検出し、検出された移動距離に基づき用紙束１２０の厚さを演算する（Ｓ３４）。

　下側ヒータクランプ１５０１と上側ヒータクランプ１５０２による用紙束１２０の挾み込んでいる状態で、下降させて第２検出センサＳＷ２が検出状態（ＯＮ）になる位置まで移動する（Ｓ３５）。

　このように、用紙束移動手段１５００を制御し、用紙束１２０を予備加熱位置へ移動し、ヒータ移動手段１２１０を制御し、ヒータ１１２７を用紙束１２０の綴じ部に接触させて予め加熱する（Ｓ３６）。

　この予備加熱工程の実行が終了すると、溶着工程を実行する。溶着工程では、テープガイドユニット１１１５を移動し、製本用テープ１１３３を用紙束１２０の綴じ部１２０ａの上面に重ねる（Ｓ３７）。

　軸１０８２を時計回りに必要角度回転させ、ヒータ１１２７を前進させてヒータ１１２７の端面Ａを用紙束１２０の綴じ部１２０ａの上面の必要位置へ移動し手前進させ（Ｓ３８）、この前進位置においてヒータ１１２７の端面Ａで製本用テープ１１３３を、用紙束１２０の綴じ部１２０ａの上面に溶着し（Ｓ３９）、軸１０８２を反時計回りに回転させる（Ｓ４０）。

　軸１０８２を反時計回り回転させることによりヒータ１１２７が移動して後退し、センサ１０９６が検出状態（ＯＮ）になる後退位置において（Ｓ４１）、下側ヒータクランプ１５０１と上側ヒータクランプ１５０２が用紙束１２０を挾み込んでいる状態で上昇させて用紙束１２０の綴じ部１２０ａの側面を溶着するための適正な位置へ移動し、この時の移動距離は、既に演算された用紙束１２０の厚さに基づいて算出される（Ｓ４２）。　

　ヒータ１１２７の側面Ｃで、製本用テープ１１３３を用紙束１２０の綴じ部１２０ａの側面に溶着し（Ｓ４３）、下側ヒータクランプ１５０１と上側ヒータクランプ１５０２が用紙束１２０を挾み込んでいる状態で上昇して用紙束１２０の綴じ部１２０ａの下面を溶着する適正な位置へ移動し、この時の移動距離は既に演算された用紙束１２０の厚さに基づいて算出される（Ｓ４４）。

　軸１０８２を時計回りに回転させ、ヒータ１１２７を用紙束１２０の綴じ部１２０ａの下面の必要位置へ移動して前進させ、（Ｓ４５）、ヒータ１１２７の端面Ｂで製本用テープ１１３３を用紙束１２０の綴じ部１２０ａの下面に溶着する（Ｓ４６）。

　この溶着工程は、下側ヒータクランプ１５０１と上側ヒータクランプ１５０２とで用紙束１２０を挟み込み、前進位置のヒータ１１２７の下部に位置において、用紙束１２０の綴じ部１２０ａの上面に製本用テープ１１３３を重ねた状態で、用紙束１２０を上昇させてヒータ１１２７の下面に製本用テープ１１３３を当接させ、ヒータ１１２７により用紙束１２０の綴じ部１２０ａの上面に製本用テープ１１３３を溶着させる（図２９のＳ２１）。そして、ヒータ１１２７を直線方向に用紙束１２０の綴じ部１２０ａの側面まで移動して後退させ（図２９のＳ２２）、用紙束１２０を挟み込んだままで用紙束１２０を上昇させてヒータ１１２７により用紙束１２０の綴じ部１２０ａの側面に製本用テープ１３３を溶着させ（図２９のＳ２３）、さらに用紙束１２０を上昇させて、用紙束１２０の綴じ部１２０ａの下面がヒータ１１２７のＣ面から外れる位置に移動し（図２９のＳ２４）、ヒータ１１２７を直線方向へ移動して前進させ、用紙束１２０の綴じ部１２０ａの下面に製本用テープ１１３３を溶着させて製本を完了する。

　このように、用紙束１２０を上下方向へ移動し、ヒータ１１２７を直線方向へ前進位置と後退位置に移動する簡単な構造で、用紙束１２０のテープ溶着過程で用紙に印刷した文字のインク滲むことが起きないようにし、製本品質の向上を図ることが可能である。また、ガイド板１０８６がヒータ１１２７の水平方向の移動をガイドすることで、ヒータ１１２７の移動を正確に行うことができ、かつ移動する構造を簡単にすることができる。

　また、下側ヒータクランプ１５０１が上昇を開始し、下側ヒータクランプ１５０１と上側ヒータクランプ１５０２とで用紙束１２０を挟むまでの移動距離を検出し、移動距離に基づき用紙束１２０の厚さを求めて用紙束１２０の厚さに応じた距離を垂直方向に上昇させることで、実際の用紙束１２０の厚さに応じて用紙束１２０を垂直方向に移動することができる。

　また、テープガイドユニット移動手段１６０１を制御してテープガイドユニット１１１５を移動し、受取位置において供給された製本用テープ１１３３を受け取り保持し、付着位置に移動し、付着位置においてヒータ１１２７により用紙束１２０の綴じ部１２０ａの上面に製本用テープ１１３３を溶着させ、この溶着した後に受取位置の戻すことで、テープガイドユニット１１１５が邪魔にならず製本用テープ１１３３を確実に用紙束１２０の綴じ部１２０ａに溶着させることができる。

［第２の形態の製本装置］
　この実施の形態の製本装置を、図３１乃至図３５に基づいて説明する。図３１は製本装置の平面図、図３２は製本装置の正面図、図３３は製本装置の側面図、図３４は製本装置の斜視図、図３５は製本装置の構成図である。

　この実施の形態の製本装置２００１は、装置本体２００２に、積載トレイ２００３、サポート２０２０、ジョガー・スタック手段２０３０、スティプル手段２０４０、用紙搬送手段２０１０などを有する。この装置本体２００２の底部には、左右の両側に位置決め部材２０９０が下方に突出して設けられ、この位置決め部材２０９０を複写機やプリンタ等の画像形成装置の上部に挿入して製本装置２００１が配置され、画像形成装置から排出される用紙が下方から搬入される。用紙搬送手段２０１０は、画像形成装置の上部から搬入される用紙を積載トレイ２００３に搬送するように構成され、ジョガー・スタック手段２０３０及びスティプル手段２０４０によりジョガー・スタック処理及びスティプル処理を施し、処理された用紙束は積載トレイ２００３上に積載される。

　図３６乃至図３９は製本装置の作動を示し、図３６は製本装置の制御図、図３７はサポートの作動を示し、図３７（ａ）はサポートが後進した状態を示す図、図３７（ｂ）はサポートが前進した状態を示す図、図３８はスタック及びジョガーを示す斜視図、図３９は用紙束の積載を示し、図３９（ａ）は揃えた用紙束の先端側を積載トレイ上に落す状態を示す図、図３９（ｂ）は揃えた用紙束の後端側を積載トレイ上に落す状態を示す図である。

　この実施の形態の装置本体２００２には、用紙搬送手段２０１０と、サポート２０２０と、ジョガー・スタック手段２０３０と、スティプル手段２０４０などが配置される。用紙搬送手段２０１０は、搬送ガイド２０１１と、搬送ローラ２０１２から構成され、画像形成装置より排出される用紙２１００を、装置本体２００２の下方位置から積載トレイ２００３上に搬送する。搬送ローラ２０１２は、例えばモータ、ベルト、ギヤなどの動力伝達手段などで構成される搬送駆動手段２２００によって駆動され、この搬送駆動手段２２００によって搬送ローラ２０１２を駆動して用紙２１００が搬送される。

　サポート２０２０は、積載トレイ２００３の上方位置に例えば３個横方向に並べて配置される。このサポート２０２０は、装置本体２００２に用紙排出方向に前後進可能であり、用紙搬送手段２０１０により排出された用紙２１００の後端部を、サポート２０２０の前進位置で支持し、後進位置で落下させる。サポート２０２０は、例えばモータ、カムなどの動力伝達手段などで構成されるサポート駆動２２０１によって駆動され、このサポート駆動２２０１によってサポート２０２０を前後進する。

　ジョガー・スタック手段２０３０は、スタック及びジョガーする左右一対のジョガー２０３１を有する。この左右一対のジョガー２０３１は、装置本体２００２に用紙排出センター位置に対して左右方向に移動可能である。この左右一対のジョガー２０３１は、下ガイド２０３１ａと、上ガイド２０３１ｂと、連結ガイド２０３１ｃからなる断面コ字状であり、用紙搬送手段２０１０により排出された用紙の先端両側端部と先端両側底部とを支持してスタック及びジョガーする。

　左右一対のジョガー２０３１は、スライドレバー２０３２によって移動体２０３８に設けられ、左右一対のジョガー２０３１の揃えや開閉には、モータ、作動軸などの動力伝達手段などで構成されるジョガー駆動手段２２０２によって駆動され、左右方向の移動はモータ、ギヤ、ベルトなどの動力伝達手段などで構成されるジョガー移動駆動手段２２０３によって駆動される。左右一対のジョガー２０３１により用紙２１００を揃える。

　積載トレイ２００３に対してジョガー・スタック手段２０３０を上方位置に配置し、積載トレイ２００３とジョガー・スタック手段２０３０との間にサポート２０２０を配置した構成である。このため、用紙搬送手段２０１０により排出される用紙２１００は、その先端側がジョガー・スタック手段２０３０の左右一対のジョガー２０３１に支持され、後端部を前進位置のサポート２０２０に載せ揃えて用紙束２１１０とする。このとき、サポート２０２０は、用紙２１００の後端部の幅方向内側を支持しており、サポート２０２０が揃えた用紙束２１１０の後端部の幅方向内側を支持することから、画像形成装置の搬送系の構造から用紙２１００が搬送方向を中心としてカールすることがあっても、用紙束２１１０がずれることを軽減することができる。　

　左右一対のジョガー２０３１を開くことにより、揃えた用紙束２１１０の先端側を積載トレイ２００３上に落し、用紙束２１１０の後端部のみをサポート２０２０に載せた状態とし、そしてサポート２０２０を後進させて、サポート２０２０に載せた用紙束２１１０の後端部を積載トレイ２００３上に落して積載する。

　この積載するとき、左右一対のジョガー２０３１は、下ガイド２０３１ａと、上ガイド２０３１ｂと、連結ガイド２０３１ｃからなる断面コ字状であり、用紙２１００の先端両側端部と先端両側底部とを支持していることから、左右一対のジョガー２０３１を開くことにより、揃えた用紙束２１１０の先端側が積載トレイ２００３上に落ちる。用紙束２１１０の後端部はサポート２０２０に載っており、このサポート２０２０は、積載トレイ２００３とジョガー・スタック手段２０３０との間に配置されており、左右一対のジョガー２０３１より低い位置にあり、サポート２０２０を後進させて、サポート２０２０に載せた用紙束２１１０の後端部を積載トレイ２００３上に落して積載することで、用紙束２１１０を積載トレイ２００３上に円滑かつ迅速に落とすことができ、しかも落すときに、用紙束２１１０の先端側から後端側に空気が逃げることから、空気によって積載する用紙束２１１０がずれことがない。

　また、積載トレイ２００３上に左右一対のジョガー２０３１を配置し、積載トレイ２００３と左右一対のジョガー２０３１の間にサポート２０２０が配置され、このサポート２０２０は、左右一対のジョガー２０３１より低い位置にあることで、サポート２０２０を後進させて、用紙束２１１０を短時間に積載トレイ２００３上に落して積載し、次の用紙２１００を左右一対のジョガー２０３１を受け入れることができ、受け入れ時間を短縮し、生産性を向上することができる。

　スティプル手段２０４０は、装置本体２００２の右側に内臓して配置され、ジョガー・スタック手段２０３０により揃えられた用紙束２１１０をスティプルし、このスティプルは、揃えられた用紙束２１１０の後端の隅部を針によって閉じる構成であり、従来公知のものが用いられている。

　図４０はジョガー及びスタックの状態を示す図、図４１はスティプルの状態を示す図である。装置本体２００２の右側には、ジョガー・スタック手段２０３０により揃えられた用紙束２１１０をスティプルする位置に用紙束ホルダ２０５０を配置する。この用紙材束ホルダ２０５０は、スティプルする用紙束２１１０の押さえ、またスティプル手段２０４０を覆うカバーとして機能する。　

　図４０では、ジョガー・スタック手段２０３０の左右一対のジョガー２０３１は、ジョガー・スタックの位置にあり、用紙束ホルダ２０５０はスティプル手段２０４０を覆うカバーとして機能し、指などがスティプルする位置に入ることを防止している。この状態では、右側のジョガー２０３１を支持するスライドレバー２０３２に形成した突起２０３３がアーム２０３４を作動させない位置にある。アーム２０３４は、補助レバー２０３５を介してリンク２０３６の一方の端部２０３６ａを押すと、他方の端部２０３６ｂが安全スイッチ２０３７の接点２０３７ａを押して安全スイッチ２０３７をオフ状態とする。

　ジョガー・スタック手段２０３０の左右一対のジョガー２０３１が、ジョガー・スタックの位置にあるときは、右側のジョガー２０３１を支持するスライドレバー２０３２に形成した突起２０３３がアーム２０３４を作動させない位置にあることから、アーム２０３４は、補助レバー２０３５を介してリンク２０３６の一方の端部２０３６ａを押すことがなく、リンク２０３６が作動しないから安全スイッチ２０３７は非通電のオフ状態でスティプル手段２０４０の作動を禁止している。　　　

　図４１では、ジョガー・スタック手段２０３０の左右一対のジョガー２０３１がスティプルの位置に移動し、スティプルするがこのスティプル位置では、右側のジョガー２０３１を支持するスライドレバー２０３２に形成した突起２０３３がアーム２０３４を作動させることから、アーム２０３４は、補助レバー２０３５を介してリンク２０３６の一方の端部２０３６ａを押し、リンク２０３６が作動して他方の端部２０３６ｂが安全スイッチ２０３７の接点２０３７ａを押して安全スイッチ２０３７を通電のオン状態とし、スティプル手段２０４０が作動してスティプルする。

（製本装置の作動）　
　制御装置２３００は、用紙２１００の揃えの枚数の指令を画像形成装置の制御装置から受け、搬送駆動手段２２００、サポート駆動２２０１、ジョガー駆動手段２２０２、ジョガー移動駆動手段２２０３を駆動して、スティプルしない場合のシフト積作動及び棒積作動、スティプルする場合のシフト積作動及び棒積作動を行う。

［スティプルしない場合のシフト積作動］
　スティプルしない場合の作動を、図４２及び図４３に基づいて説明する。左右一対のジョガー２０３１は、用紙排出センター位置Ｋ１に対して左右方向に移動可能であり、用紙２１００は搬送されてきた用紙排出センター位置Ｋ１を基準とし、用紙２１００の右側端面と左側端面を左右一対のジョガー２０３１の作動で揃える。用紙２１００の後端部は、前進位置のサポート２０２０によって支持する（ステップａ１１）。

　用紙２１００の右側端面と左側端面を揃えた後に、用紙束２１１０の右側端面と左側端面を左右一対のジョガー２０３１によって挟みながら用紙排出センター位置Ｋ１から右方向へ移動し、距離Ｌ１離れた積載位置Ｋ２とする（ステップａ１２）。

　この積載位置Ｋ２で、左右一対のジョガー２０３１を開き、揃えた用紙束２１１０の先端側を積載トレイ２００３上に落し、用紙束２１１０の後端部のみをサポート２０２０に載せた状態となる。この状態で、次にサポート２０２０を後進させて、サポート２０２０に載せた用紙束２１１０の後端部を積載トレイ２００３上に落して積載する（ステップａ１３）。この用紙束２１１０を積載トレイ２００３上に落すときに、落とす用紙束２１１０の先端側から後端側に空気が逃げることから、空気によって積載する用紙束２１１０がずれことがない。

　次に、左右一対のジョガー２０３１を用紙排出センター位置Ｋ１へ移動し、次に送られてくる用紙２１００は用紙排出センター位置Ｋ１を基準とし、用紙２１００の右側端面と左側端面を左右一対のジョガー２０３１の作動で揃え、用紙２１００の後端部は、前進位置のサポート２０２０によって支持する（ステップａ１４）。

　用紙２１００の右側端面と左側端面を揃えた後に、用紙束２１１０の右側端面と左側端面を左右一対のジョガー２０３１によって挟みながら用紙排出センター位置Ｋ１から左方向へ移動し、距離Ｌ２離れた積載位置Ｋ３とする（ステップａ１５）。

　この積載位置Ｋ３で、左右一対のジョガー２０３１を開き、揃えた用紙束２１１０の先端側を積載トレイ２００３上に落し、用紙束２１１０の後端部のみをサポート２０２０に載せた状態となる。この状態で、次にサポート２０２０を後進させて、サポート２０２０に載せた用紙束２１１０の後端部を積載トレイ２００３上に落して積載する（ステップａ１６）。この用紙束２１１０を積載トレイ２００３上に落すときに、落とす用紙束２１１０の先端側から後端側に空気が逃げることから、空気によって積載する用紙束２１１０がずれことがない。　　

　このように、用紙排出センター位置Ｋ１において用紙束２１１０を揃えて左右方向の一方へ移動して積載位置Ｋ２で左右一対のジョガー２０３１を開き、サポート２０２０を後進させて用紙束２１１０を積載トレイ２００３上に落して積載する動作と、用紙排出センター位置Ｋ１において用紙束２１１０を揃えて左右方向の他方へ移動して積載位置Ｋ３で左右一対のジョガー２０３１を開き、サポート２０２０を後進させて用紙束２１１０を積載トレイ２００３上に落して積載する動作とを繰り返し、用紙束２１１０を積載トレイ２００３上に交互に変位Ｌ３させて積載する（ステップａ１７）。

［スティプルしない場合の棒積作動］
　スティプルしない場合のシフト積作動で説明したステップａ１１乃至ステップａ１３を繰り返して行い、ステップａ１４以降の作動はしない。このように、用紙排出センター位置Ｋ１において用紙束２１１０を揃えて左右方向の一方へのみ移動して積載位置Ｋ２で左右一対のジョガー２０３１を開き、サポート２０２０を後進させて用紙束２１１０を積載トレイ２００３上に落して積載する動作を繰り返し、用紙束２１１０を積載トレイ２００３上に交互に変位させることなく積載する。

［スティプルする場合のシフト積作動］
　スティプルする場合の作動を、図４４及び図４５に基づいて説明する。左右一対のジョガー２０３１を用紙排出センター位置Ｋ１に対して左右方向に移動可能であり、用紙２１００は搬送されてきた用紙排出センター位置Ｋ１を基準とし、用紙２１００の右側端面と左側端面を左右一対のジョガー２０３１の作動で揃える。用紙２１００の後端部は、前進位置のサポート２０２０によって支持される（ステップａ２１）。

　用紙２１００の右側端面と左側端面を揃えた後に、用紙束２１１０の右側端面と左側端面を左右一対のジョガー２０３１によって挟みながら右方向へ移動してスティプル位置Ｋ４でスティプル手段によりスティプルする（ステップａ２２）。スティプル後、用紙束２１１０の右側端面と左側端面を左右一対のジョガー２０３１によって挟みながら左方向へ移動して戻し積載位置Ｋ２とする（ステップａ２３）。

　この積載位置Ｋ２で、左右一対のジョガー２０３１を開き、スティプルした用紙束２１１０の先端側を積載トレイ２００３上に落し、用紙束２１１０の後端部のみをサポート２０２０に載せた状態とする。この状態で、次にサポート２０２０を後進させて、サポート２０２０に載せた用紙束２１１０の後端部を積載トレイ２００３上に落して積載する（ステップａ２４）。

　次に、左右一対のジョガー２０３１を用紙排出センター位置Ｋ１へ移動し、次に送られてくる用紙２１００は用紙排出センター位置Ｋ１を基準とし、用紙２１００の右側端面と左側端面を左右一対のジョガー２０３１の作動で揃え、用紙束２１１０の後端部は、前進位置のサポート２０２０によって支持される（ステップａ２５）。

　用紙の右側端面と左側端面を揃えた後に、用紙束２１１０の右側端面と左側端面を左右一対のジョガー２０３１によって挟みながら右方向へ移動してスティプル位置Ｋ４でスティプル手段によりスティプルする（ステップａ２６）。スティプル後、用紙束２１１０の右側端面と左側端面を左右一対のジョガー２０３１によって挟みながら左方向へ移動して戻し積載位置Ｋ３とする（ステップａ２７）。

　この積載位置Ｋ３で、左右一対のジョガー２０３１を開き、スティプルした用紙束２１１０の先端側を積載トレイ２００３上に落し、用紙束２１１０の後端部のみをサポート２０２０に載せた状態とする。この状態で、次にサポート２０２０を後進させて、サポート２０２０に載せた用紙束２１１０の後端部を積載トレイ２００３上に落して積載する（ステップａ２８）。

　このように、用紙排出センター位置Ｋ１において用紙束２１１０を揃えて左右方向の一方へ移動してスティプル位置Ｋ４でスティプル手段２０４０によりスティプルする動作と、その後移動して一方の積載位置Ｋ２で左右一対のジョガー２０３１を開き、サポート２０２０を後進させて用紙束２１１０を積載トレイ２００３上に落して積載する動作と、用紙排出センター位置Ｋ１において用紙束２１１０を揃えて左右方向の一方へ移動してスティプル位置Ｋ４でスティプル手段２０４０によりスティプルする動作と、その後移動して他方の積載位置Ｋ３で左右一対のジョガー２０３１を開き、サポート２０２０を後進させて用紙束２１１０を積載トレイ２００３上に落して積載する動作を繰り返し、用紙束２１１０を積載トレイ２００３上に交互に変位Ｌ３させて積載する（ステップａ２９）。

［スティプルする場合の棒積作動］
　スティプルする場合のシフト積作動で説明したステップａ２１乃至ステップａ２４を繰り返して行い、ステップａ２５以降の作動はしない。このように、用紙排出センター位置Ｋ１において用紙束２１１０を揃えて左右方向の一方へのみ移動してスティプル位置Ｋ４でスティプル手段２０４０によりスティプルする動作と、その後移動して一方の積載位置Ｋ２で左右一対のジョガー２０３１を開き、サポート２０２０を後進させて用紙束２１１０を積載トレイ２００３上に落して積載する動作とを繰り返し、用紙束２１１０を積載トレイ２００３上に交互に変位させることなく積載する。

　この実施の形態の製本装置２００１は、装置本体２００２に、積載トレイ２００３、サポート２０２０、ジョガー・スタック手段２０３０、スティプル手段２０４０、用紙搬送手段２０１０などを有し、用紙を揃えて用紙束にするコンパイル部は、ジョガー・スタック手段２０３０を備え、第１の製本装置と同様に、ジョガー・スタック手段２０３０は、用紙を揃えて用紙束にする一対のジョガー２０３１を、搬送される用紙を受け止める待機位置と、受け止めた用紙を揃える揃え位置へ移動し整合動作を行う駆動機構を有し、一対のそれぞれのジョガー２０３１は、用紙を揃える揃え作動を行う可動ガイドと、可動ガイドに対して開閉可能な開閉ガイドと、で構成し、待機位置から揃える整合動作において開閉ガイドを閉じ、揃え製本された用紙束を排出位置へ移動し、排出時に開閉ガイドを解放して用紙束を排出可能にする開閉手段を備えるようにする。

　この発明は、用紙を揃えて用紙束とし、製本処理を施す製本装置に適用でき、一対のジョガーが製本された用紙束を排出する際に必要とするスペースを軽減することで、装置の小型化が可能である。

１０　製本装置
２０　用紙搬送路
２１，２２　搬送ローラ
２３，２４　ローラ駆動手段
２５　ゲート
３０　綴じ孔形成部
３１　パンチユニット
３２　ダストボックス
３３、３４　ローラ駆動手段
４０　コンパイル部
４１　フロントジョガー
４２　リアジョガー
４１ａ，４２ａ可動ガイド
４１ｂ，４２ｂ開閉ガイド
４３　エンドフェンス
４４　パドルユニット
５０　バインド部
５１　綴じ手段
５２　移動手段
６０　くし状リング供給部
６１　カートリッジ
６２　昇降手段
６３　送出手段
７０　製本排出部
７１　押出手段
７２　搬送手段
８０　収納スタッカ
１００　用紙束
１００ａ　綴じ孔
１２０　用紙束
１２０ａ　用紙束
１２０の綴じ部
２００　くし状リング
２００ａ　リング部
Ｋ　スイッチバック経路
５１０　保持爪部材
５２０　開閉爪部材
５２１　可動プレート
５３０　リング部開閉機構
５３１　駆動プレート
５３２　ガイドプレート
８００　駆動機構
８０１ａ，８０１ｂ　ラック
８０２ａ，８０２ｂ　ピニオン
８０３ａ，８０３ｂ　駆動モータ
８１０ａ，８１０ｂ　開閉手段
８１１ａ，８１１ｂ　駆動コロ
８１２ａ，８１２ｂ　可動ガイド移動手段
８３０ａ，８３０ｂ　移動手段
８３０ａ１，８３０ｂ１　ラック
８３０ａ２，８３０ｂ２　ピニオン
８３０ａ３，８３０ｂ３　駆動モータ
８４０　位置可変手段
８８０　制御手段
９００　積載トレイ
１０１３　支持軸　
１０１５、１１１５　テープガイドユニット
１０１６　トレー
１０２５、１１２５　ヒータユニット
１０２７、１１２７　ヒータ
１０３３、１１３３　製本用テープ
１０３３ａ　接着剤
１０６０ａ、１０６０ｂ　スリット孔
１０７０ａ、１０７０ｂ　支持板
１０８２　軸　
１０８３ａ、１０８３ｂ　アーム
１０８５　連結部材　
１０８６　ガイド板
１０８８　ウォームホイール　
１０８９　ウォームギア
１０９０　モータ
１０９７　突起
１１０５　製本装置
１２００　制御手段
１２１０　ヒータ移動手段
１２２０　移動距離検出手段
１５００　用紙束移動手段
１５０１　下側ヒータクランプ
１５０２　上側ヒータクランプ
１５１１、１５２１　連結部材
１５１２、１５２２，１６１１　ラック
１５１３、１５２３，１６１２　ピニオン
１５１４、１５２４　ステッピングモータ
１１１５　テープガイドユニット
１５３０　支持体
１５３１　タイミングベルト
１５３２、１６１３　ステッピングモータ
１６０１　テープガイドユニット移動手段
１６１０　連結板
ＳＷ１　第１検出センサ
ＳＷ２　第２検出センサ
２００１　製本装置
２００２　装置本体
２００３　積載トレイ
２０１０　用紙搬送手段
２０２０　サポート
２０３０　ジョガー・スタック手段
２０４０　スティプル手段
２０９０　位置決め部材

Claims

　画像が形成された用紙を揃えて製本処理を施す製本装置であり、
　用紙を揃えて用紙束にするコンパイル部を備え、
　前記コンパイル部は、
　用紙を揃えて用紙束にする一対のジョガーと、
　前記一対のジョガーを、搬送される用紙を受け止める待機位置と、受け止めた用紙を揃える揃え位置へ移動し整合動作を行う駆動機構と、を有し、
　前記一対のそれぞれのジョガーは、
　用紙を揃える揃え作動を行う可動ガイドと、
　前記可動ガイドに対して開閉可能な開閉ガイドと、で構成し、
　待機位置から揃える整合動作において前記開閉ガイドを閉じ、揃え製本された用紙束を排出位置へ移動し、排出時に前記開閉ガイドを解放して用紙束を排出可能にする開閉手段を備えることを特徴とする製本装置。
　前記開閉手段は、
　前記開閉ガイドの基部を押動する駆動コロと、
　前記可動ガイドを排出位置へ移動させる可動ガイド移動手段を有し、
　前記可動ガイドを排出位置へ移動させることで前記駆動コロが前記開閉ガイドの基部を押動し、前記可動ガイドに対して前記開閉ガイドを解放することを特徴とする請求項１に記載の製本装置。
　前記開閉手段は、
　前記開閉ガイドの基部を押動する駆動コロと、
　前記駆動コロを待機位置と排出位置へ移動させる移動手段を有し、
　前記駆動コロを排出位置へ移動させることで前記駆動コロが前記開閉ガイドの基部を押動し、前記可動ガイドに対して前記開閉ガイドを解放することを特徴とする請求項１に記載の製本装置。
　揃える用紙のサイズに応じて前記待機位置と、前記揃え位置と、前記排出位置を変化させる位置可変手段を備えることを特徴とする請求項１に記載の製本装置。