WO2014208024A1

WO2014208024A1 - コンセント

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Publication number: WO2014208024A1
Application number: PCT/JP2014/003057
Authority: WO
Inventors: 米田　孝; 俊司西垣
Original assignee: パナソニックＩｐマネジメント株式会社
Priority date: 2013-06-28
Filing date: 2014-06-09
Publication date: 2014-12-31
Also published as: KR20160003816A; JP6052678B2; EP3016211A1; KR101764283B1; TW201513499A; JP2015011878A; EP3016211A4

Abstract

　コンセントは、第１，第２の挿通孔（４２ａ、４２ｂ）が一方向に並んで形成されたボディ（１）と、第１，第２の接触子受け（５ａ、５ｂ）と、第１の閉塞位置から第１の開放位置に向かって移動する第１の扉体（６ａ）と、第２の閉塞位置から第２の開放位置に向かって移動する第２の扉体（６ｂ）と、一方向における第１の扉体（６ａ）と第２の扉体（６ｂ）との間に設けられる復帰ばね（７）とを備える。第１の扉体（６ａ）は、第１の挿通孔（４２ａ）に第１のプラグが挿通されると、復帰ばね（７）を圧縮しながら移動して第１の開放位置に変位する。第２の扉体（６ｂ）は、第２の挿通孔（４２ｂ）に第２のプラグが挿通されると、復帰ばね（７）を圧縮しながら移動して第２の開放位置に変位する。

Description

コンセント

　本発明は、一般にコンセントに関し、より詳細には、プラグの接触子が挿通される２つの挿通孔がボディに形成されたコンセントに関するものである。

　従来、トランスを内蔵し、異なる電圧を出力可能な２口コンセントがある（例えば、日本国特許出願公開番号０９－１７４９５参照）。このコンセントは、プラグの接触子が挿通される挿通孔を２組備えており、接触子が挿通孔に挿通される２つのプラグに対して互いに異なる電圧を出力することができる。この種のコンセントは、例えばホテルの洗面所に設けられるシェーバー用のコンセントとして用いられ、使用電圧が異なる様々な機器（例えばシェーバー）に対応することができる。

　また、コンセント内部に異物の侵入を防止するため、扉体を備えたコンセントもある。扉体は、対応する１つの挿通孔を閉塞または開放する扉片を備えており、挿通孔を閉塞する閉塞位置と挿通孔を開放する開放位置との間を移動自在に構成されている。また、各扉片は、復帰ばねが設けられており、復帰ばねによって閉塞位置に付勢されている。そして、各扉片は、挿通孔に挿通されたプラグの接触子に当接し、接触子の挿通量が増加するにつれて、復帰ばねを圧縮しながら閉塞位置から開放位置に向かって移動する。

　しかし、コンセントに内蔵されたトランスの定格出力は小さいので、２組の挿通孔それぞれの組にプラグの接触子が同時に挿入された場合、接続された機器に所望の電力を供給できず、トランスや接続機器が故障するおそれがあった。

　さらに、復帰ばねは、扉片ごとに設けられており、扉片の個数分必要であるので、コンセントが大型化するという問題があった。

　本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型化すると共に、２つのプラグが同時に接続されることを防止することができるコンセントを提供することにある。

　本発明のコンセントは、第１のプラグの接触子が挿通される少なくとも１つの第１の挿通孔および、第２のプラグの接触子が挿通される少なくとも１つの第２の挿通孔が一方向に並んで形成されたボディと、前記ボディに収納され、前記第１の挿通孔に挿通した前記第１のプラグの接触子が接触導通する第１の接触子受けと、前記ボディに収納され、前記第２の挿通孔に挿通した前記第２のプラグの接触子が接触導通する第２の接触子受けと、前記ボディに収納され、前記第１の挿通孔に挿通した前記第１のプラグの接触子に当接し、前記第１のプラグの接触子の挿通量が増加するにつれて、前記第１の挿通孔を閉塞する前記一方向の第１端側の第１の閉塞位置から、前記第１の挿通孔を開放する前記一方向の第２端側の第１の開放位置に向かって移動する第１の扉体と、前記ボディに収納され、前記第２の挿通孔に挿通した前記第２のプラグの接触子に当接し、前記第２のプラグの接触子の挿通量が増加するにつれて、前記第２の挿通孔を閉塞する前記一方向の前記第２端側の第２の閉塞位置から、前記第２の挿通孔を開放する前記一方向の前記第１端側の第２の開放位置に向かって移動する第２の扉体とを備え、前記一方向における前記第１の扉体と前記第２の扉体との間に設けられ、前記第１の扉体を前記一方向の前記第１端側へ付勢して前記第１の閉塞位置に位置させ、前記第２の扉体を前記一方向の前記第２端側へ付勢して前記第２の閉塞位置に位置させる復帰ばねと、前記第１の扉体は、前記第１の挿通孔に前記第１のプラグの接触子が挿通されると、前記復帰ばねを圧縮しながら前記第１の閉塞位置から前記一方向の前記第２端側に向かって移動して前記第１の開放位置に変位し、前記第２の扉体は、前記第２の挿通孔に前記第２のプラグの接触子が挿通されると、前記復帰ばねを圧縮しながら前記第２の閉塞位置から前記一方向の前記第１端側に向かって移動して前記第２の開放位置に変位することを特徴とする。

　以上説明したように、本発明では、一方向における第１の扉体と第２の扉体との間に復帰ばねを設け、いずれか一方の挿通孔にプラグの接触子が挿入されると一方の扉体が復帰ばねを圧縮しながら他方の扉体に向かって移動する。したがって、復帰ばねの個数が削減され、一方の扉体が他方の扉体の移動を制限するので、小型化すると共に、２つのプラグが同時に接続されることを防止することができるという効果がある。

　本発明の好ましい実施形態をより詳細に記述する。本発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な記述および添付図面に関連して一層よく理解される。
本発明の実施形態のコンセントの分解斜視図である。図２Ａは、本発明の実施形態のコンセントの前面図である。図２Ｂは、本発明の実施形態のコンセントの右面図である。図２Ｃは、本発明の実施形態のコンセントの下面図である。図３Ａ，３Ｂは、第１，第２の台座の外観図である。第１，第２の扉体および復帰ばねの外観図である。図５Ａ，５Ｂは、第１の扉体の外観図である。図６Ａは、第１の扉体が第１の閉塞位置にある状態を示す斜視図である。図６Ｂは、第１の扉体が第１の開放位置にある状態を示す斜視図である。図７Ａは、第１の扉体が第１の閉塞位置にある状態を示す側面図である。図７Ｂは、第２の扉体が第２の開放位置にある状態を示す側面図である。図８Ａは、差込方向に直交する方向から見たときの第１のプラグの側面図、図８Ｂは、差込方向に直交する他の方向から見たときの第１のプラグの側面図、図８Ｃは、差込方向から見たときの第１のプラグの前面図、図８Ｄは、第１のプラグの斜視図である。図９Ａは、差込方向から見たときの第２のプラグの前面図、図９Ｂは、差込方向に直交する方向から見たときの第２のプラグの要部の側面図である。

　以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。

　（実施形態）
　本実施形態のコンセントは、プラグが有する一対の接触子が挿通される一対の挿通孔を２組備え、互いに異なる電圧（例えば１１０Ｖ／２２０Ｖまたは１１０Ｖ／２３０Ｖ）を出力する２口コンセントであり、例えばホテルの洗面所に設けられるシェーバー用のコンセントとして用いられる。そして、コンセントには、１１０Ｖを使用電圧とする第１の機器（図示なし）が具備する第１のプラグ９ａ（図８Ａ～８Ｄ参照）または、２２０Ｖもしくは２３０Ｖを使用電圧とする第２の機器（図示なし）が具備する第２のプラグ９ｂ（図９Ａ，９Ｂ参照）が接続される。以下に、本実施形態のコンセントの構成について、図１～図７Ｂを用いて説明する。なお、図２Ａにおける上下左右を基準とし、上下方向Ａ１および左右方向Ａ２の両方に直交する方向を前後方向Ａ３とし、前後方向Ａ３の手前方向を前方向、前後方向Ａ３の奥方向を後方向と規定して説明する。

　本実施形態のコンセントは、プラグ（第１のプラグ９ａ，第２のプラグ９ｂ）の接触子（一対の接触子９１ａ，一対の接触子９１ｂ）が挿通される２組の挿通孔（一対の第１の挿通孔４２ａ，一対の第２の挿通孔４２ｂ）が形成されたボディ１を備える。このボディ１には、接触子が接触導通する２組の接触子受け（一対の第１の接触子受け５ａ，一対の第２の接触子受け５ｂ）、挿通孔を閉塞または開放する２つの扉体（第１，第２の扉体６ａ，６ｂ）、トランス８等が収納される。また、コンセントは、矩形状の開口１１１からボディ１の前面を露出させる取り付け板１１を備えており、この取り付け板１１を用いて構造物の壁面に形成された開口に埋込配設される。また、取り付け板１１の前面には、化粧パネル１２，１３が設けられる。

　ボディ１は、第１の器体２と第２の器体３とカバー４とが組み合わさることで中空の矩形体状に形成されている。第１の器体２は、前面，右面が開口した矩形体状に形成されている。第２の器体３は、前面が開口し、右側から第１の器体２の右側開口を覆う矩形体状に形成されている。カバー４は、前側から第１，第２の器体２，３の前側開口を覆う。

　カバー４は、矩形状の前面を有しており、この前面に第１の挿通部４１ａと第２の挿通部４１ｂとが上下方向Ａ１に並んで形成されている。なお、第１の挿通部４１ａは、第２の挿通部４１ｂに対して上側に形成されている。

　第１の挿通部４１ａは、左右方向Ａ２に並んで形成された一対の第１の挿通孔４２ａ，４２ａで構成されている。一対の第１の挿通孔４２ａ，４２ａは、カバー４（ボディ１）における上下方向Ａ１に沿った前面（所定面）４３に形成されている。この一対の第１の挿通孔４２ａ，４２ａに、第１のプラグ９ａが有する一対の接触子（一対の第１の接触子）９１ａが挿通される。また、第２の挿通部４１ｂは、左右方向Ａ２に並んで形成された一対の第２の挿通孔４２ｂ，４２ｂで構成されている。一対の第２の挿通孔４２ｂ，４２ｂは、カバー４（ボディ１）における上下方向Ａ１に沿った前面（所定面）４３に形成されている。この一対の第２の挿通孔４２ｂ，４２ｂに、第２のプラグ９ｂが有する一対の接触子（一対の第２の接触子）９１ｂが挿通される。なお、左側の第１の挿通孔４２ａと左側の第２の挿通孔４２ｂとは、上下方向Ａ１に並んで形成され、右側の第１の挿通孔４２ａと右側の第２の挿通孔４２ｂとは、上下方向Ａ１に並んで形成されている。また、第１，第２の挿通孔４２ａ，４２ｂのそれぞれは、平板状の接触子（例えば接触子９１ａ）が挿通可能な矩形状の孔と、丸棒状の接触子（例えば接触子９１ｂ）が挿通可能な円形状の孔とが一体に形成された、いわゆるユニバーサル型のコンセント口となっている。したがって、複数種類のプラグの接触子を、第１，第２の挿通孔４２ａ，４２ｂに挿通させることができる。なお、図８Ａ～８Ｄに示す第１のプラグ９ａの接触子９１ａは平刃であるが、第１の挿通孔４２ａに挿通される第１のプラグの接触子は平刃形状以外の形状であってもよい。図９Ａ，９Ｂに示す第２のプラグ９ｂの接触子９１ｂは丸ピンであるが、第２の挿通孔４２ｂに挿通される第２のプラグの接触子は丸ピン形状以外の形状であってもよい。第１の挿通孔４２ａに挿通される第１のプラグの接触子と、第２の挿通孔４２ｂに挿通される第２のプラグの接触子とは、同一形状であってもよいし、異なる形状であってもよい。

　第１の器体２は、カバー４の後方に配設され、トランス８を収納している。第１の器体２は、後面に矩形状の開口２１が形成されており、この開口２１を塞ぐように前方から矩形状の台座２２がはめ込まれる。そして、この台座２２の前面にトランス８が設けられる。トランス８の入力は、第２の器体３に収納されたケーブル８１を介して第２の器体３から露出した接続端子３１に接続されている。この接続端子３１に、分電盤から導出された電線（図示なし）が接続されることで、トランス８に商用電源が供給される。そして、トランス８は、商用電源から１１０Ｖ／２２０Ｖまたは１１０Ｖ／２３０Ｖの出力電圧を生成する。トランス８の出力は、第２の器体３に収納された第１，第２の接触子受け５ａ，５ｂに接続されており、一対の第１の接触子受け５ａ，５ａ間に１１０Ｖの電圧が印加され、一対の第２の接触子受け５ｂ，５ｂ間に２２０Ｖの電圧が印加される。なお、トランス８の出力電圧１１０Ｖ／２２０Ｖまたは１１０Ｖ／２３０Ｖは、一例であって他の電圧値であってもよい。

　第２の器体３は、カバー４に形成された第１，第２の挿通部４１ａ，４１ｂと対向するように、カバー４の後方における第１の器体２の右側に配設され、第１，第２の接触子受け５ａ，５ｂ、第１，第２の扉体６ａ，６ｂを収納している。また、第２の器体３は、第１，第２の接触子受け５ａ，５ｂを保持する第１の台座３２と、第１，第２の扉体６ａ，６ｂを保持する第２の台座３３とを収納しており、第２の台座３３は第１の台座３２の前方に積み重ねられる。第１，第２の台座３２，３３の前面図を図３Ａ、下面図を図３Ｂに示す。

　第１の台座３２は、第２の器体３の後面に設けられており、前面が矩形状に形成され、前面に一対の第１の接触子受け５ａ，５ａおよび一対の第２の接触子受け５ｂ，５ｂが設けられる。また、第１の台座３２は、前面の四隅に凹部３２１が形成されており、各凹部３２１に第１，第２の接触子受け５ａ，５ｂがはめ込まれる。なお、一対の第１の接触子受け５ａ，５ａは、前後方向Ａ３において一対の第１の挿通孔４２ａ，４２ａに対向するように配設され、一対の第２の接触子受け５ｂ，５ｂは、前後方向Ａ３において一対の第２の挿通孔４２ｂ，４２ｂに対向するように配設される。ここで、第１，第２の接触子受け５ａ，５ｂのそれぞれは、ばね性を有する金属材料からなり、第１，第２の挿通孔４２ａ，４２ｂに挿通された接触子９１ａ，９１ｂに対して弾性接触することで接触導通する。また、第１の台座３２の前面中央部には、凹部３２２が形成されており、この凹部３２２には後述するスライド部材３４がはめ込まれる。

　第２の台座３３は、第１の台座３２の前方に積み重ねられ、カバー４の後面に対向した前面に第１，第２の扉体６ａ，６ｂを付勢する２つの復帰ばね７が設けられる。第２の台座３３は、第１の台座３２に設けられた第１，第２の接触子受け５ａ，５ｂを閉塞しないよう四隅に矩形状の開口３３１が形成されている。そして、第２の台座３３の前面には、一対の第１の接触子受け５ａ，５ａに対向する一対の開口３３１，３３１間に案内溝３３２ａが形成されており、一対の第２の接触子受け５ｂ，５ｂに対向する一対の開口３３１，３３１間に案内溝３３２ｂが形成されている。案内溝３３２ａ，３３２ｂは、いずれも上下方向Ａ１に沿って形成されている。さらに、第２の台座３３の中央部には、第１の台座３２に設けられたスライド部材３４を挿通させる矩形状の開口３３３が形成されている。スライド部材３４は、軸部３４１，フランジ３４２，ガイド部３４３で構成されている。軸部３４１は、前後方向Ａ３を長手方向とする棒状に形成されている。フランジ３４２は、軸部３４１の前端から上下方向Ａ１および左右方向Ａ２に拡幅するように形成され、第２の台座３３の開口３３３の周縁に後方から当接して、第２の台座３３を支持する。ガイド部３４３は、第２の台座３３の開口３３３から前方に突出するようにフランジ３４２に形成され、前面に案内溝３４４が上下方向Ａ１に沿って形成されている。なお、第２の台座３３に形成された案内溝３３２ａ，３３２ｂと、ガイド部３４３に形成された案内溝３４４とは、上下方向Ａ１に連続するように形成されている。

　そして、図４に示すように、第２の台座３３の前面に、第１の扉体６ａと第２の扉体６ｂとが上下方向Ａ１に並んで配設される。第１の扉体６ａは、案内溝３３２ａ，３４４に沿って上下方向Ａ１にスライドする。第２の扉体６ｂは、案内溝３３２ｂ，３４４に沿って上下方向Ａ１にスライドする。また、上下方向Ａ１における第１の扉体６ａと第２の扉体６ｂとの間には、２つの復帰ばね７が配設される。なお、案内溝３３２ａ，３３４は第１の案内溝に相当し、案内溝３３２ｂ，３３４は第２の案内溝に相当する。

　第１の扉体６ａの前面図を図５Ａ、上面図を図５Ｂに示す。第１の扉体６ａは、一対の扉片（一対の第１の扉片）６１ａ，６１ａと連結片（第１の連結片）６２ａと突部（第１の突部）６３ａと一対の突部６４ａと一対の突部６５ａと一対の突部６６ａとで構成されている。

　一対の扉片６１ａ，６１ａは、左右方向Ａ２に並んで形成されており、それぞれが対応する第１の挿通孔４２ａを閉塞または開放する。また、扉片６１ａの前面は、下方向（第２端側）から上方向（第１端側）に向かうにつれて後方に傾斜した斜面６１１ａで構成されている。すなわち、各斜面６１１ａは、上下方向Ａ１において下側（第２端側）から上側（第１端側）に向かうにつれて前面４３から離れるように傾斜している。各斜面６１１ａには、第１の挿通孔４２ａに挿通された第１の接触子９１ａが当接する。連結片６２ａは、左右方向Ａ２に並んで形成されている一対の扉片６１ａ，６１ａ同士を連結する。突部６３ａは、連結片６２ａから後方に向かって突出している。一対の突部６５ａ，６５ａは、一対の扉片６１ａ，６１ａの下面に形成されている。各突部６５ａは、上下方向Ａ１に沿って扉片６１ａの下面から突出している。一対の突部６６ａ，６６ａは、一対の扉片６１ａ，６１ａの下面に形成されている。各突部６６ａは、上下方向Ａ１に沿って扉片６１ａの下面から突出している。

　そして、第１の扉体６ａは、突部６３ａが案内溝３３２ａ，３４４にはめ込まれ、案内溝３３２ａ，３４４に沿って上下方向Ａ１にスライド自在に構成される。上記構成により、第１の扉体６ａは、上側（第１端側）の第１の閉塞位置と、下側（第２端側）の第１の開放位置との間を移動する。第１の閉塞位置は、一対の扉片６１ａ，６１ａが一対の第１の挿通孔４２ａ，４２ａの両方を閉塞する位置である。第１の開放位置は、一対の扉片６１ａ，６１ａが一対の第１の挿通孔４２ａ，４２ａの両方を開放する位置である。なお、第１の閉塞位置において、一対の扉片６１ａ，６１ａが一対の第１の挿通孔４２ａ，４２ａを閉塞するとは、前後方向Ａ３において、一対の扉片６１ａ，６１ａが一対の第１の挿通孔４２ａ，４２ａと一対の第１の接触子受け５ａ，５ａとの間に位置することをいう。すなわち、第１の閉塞位置では、第１の挿通孔４２ａに挿通した各第１の接触子９１ａは、扉片６１ａによって、第１の接触子受け５ａに接触導通することができない。

　第２の扉体６ｂは、第１の扉体６ａと上下対称の同一構成であり、一対の扉片（一対の第２の扉片）６１ｂ，６１ｂと連結片（第２の連結片）６２ｂと突部（第２の突部）６３ｂと一対の突部６４ｂと一対の突部６５ｂと一対の突部６６ｂとで構成されている。

　一対の扉片６１ｂ，６１ｂは、左右方向Ａ２に並んで形成されており、それぞれが対応する第２の挿通孔４２ｂを閉塞または開放する。また、扉片６１ｂの前面は、上方向（第１端側）から下方向（第２端側）に向かうにつれて後方に傾斜した斜面６１１ｂで構成されている。すなわち、各斜面６１１ｂは、上下方向Ａ１において上側（第１端側）から下側（第２端側）に向かうにつれて前面４３から離れるように傾斜している。各斜面６１１ｂには、第２の挿通孔４２ｂに挿通された第１の接触子９１ａが当接する。連結片６２ｂは、左右方向Ａ２に並んで形成されている一対の扉片６１ｂ，６１ｂ同士を連結する。突部６３ｂは、連結片６２ｂから後方に向かって突出している。一対の突部６５ｂ，６５ｂは、一対の扉片６１ｂ，６１ｂの上面に形成されている。各突部６５ｂは、上下方向Ａ１に沿って扉片６１ｂの上面から突出している。一対の突部６６ｂ，６６ｂは、一対の扉片６１ｂ，６１ｂの上面に形成されている。各突部６６ｂは、上下方向Ａ１に沿って扉片６１ｂの上面から突出している。

　そして、第２の扉体６ｂは、突部６３ｂが案内溝３３２ｂ，３４４にはめ込まれ、案内溝３３２ｂ，３４４に沿って上下方向Ａ１にスライド自在に構成される。上記構成により、第２の扉体６ｂは、下側（第２端側）の第２の閉塞位置と、上側（第１端側）の第２の開放位置との間を移動する。第２の閉塞位置は、一対の扉片６１ｂ，６１ｂが一対の第２の挿通孔４２ｂ，４２ｂの両方を閉塞する位置である。第２の開放位置は、一対の扉片６１ｂ，６１ｂが一対の第２の挿通孔４２ｂ，４２ｂの両方を開放する位置である。なお、第２の閉塞位置において、一対の扉片６１ｂ，６１ｂが一対の第２の挿通孔４２ｂ，４２ｂを閉塞するとは、前後方向Ａ３において、一対の扉片６１ｂ，６１ｂが一対の第２の挿通孔４２ｂ，４２ｂと一対の第２の接触子受け５ｂ，５ｂとの間に位置することをいう。すなわち、第２の閉塞位置では、第２の挿通孔４２ｂに挿通した各第２の接触子９１ｂは、扉片６１ｂによって、第２の接触子受け５ｂに接触導通することができない。

　復帰ばね７は、上下方向Ａ１に伸縮するコイル状の圧縮ばねで構成されており、上下方向Ａ１における第１の扉体６ａと第２の扉体６ｂとの間に配設されている。第１の扉体６ａは、一対の扉片６１ａそれぞれの下面に突部６４ａが形成され、第２の扉体６ｂは、一対の扉片６１ｂそれぞれの上面に突部６４ｂが形成されている。２つの復帰ばね７それぞれは、上端部が第１の扉体６ａの扉片６１ａに形成された突部６４ａにはめ込まれ、下端部が第２の扉体６ｂの扉片６１ｂに形成された突部６４ｂにはめ込まれる。すなわち、復帰ばね７は、互いに上下方向Ａ１に対向する第１の扉体６ａの扉片６１ａと第２の扉体６ｂの扉片６１ｂとの間に介在し、第１の扉体６ａを上方向、第２の扉体６ｂを下方向に付勢する。

　また、第２の台座３３には、第１の扉体６ａの上端位置を規定する複数の突部３３４ａおよび、第２の扉体６ｂの下端位置を規定する複数の突部３３４ｂが形成されている。そして、第１のプラグ９ａの接触子９１ａが挿入されていない場合、第１の扉体６ａは、復帰ばね７によって上方向に付勢されることで上面が突部３３４ａに当接する。この第１の扉体６ａが突部３３４ａに当接した位置（上端位置）が、第１の扉体６ａが一対の第１の挿通孔４２ａを閉塞する第１の閉塞位置となる。また、第２のプラグ９ｂの接触子９１ｂが挿入されていない場合、第２の扉体６ｂは、復帰ばね７によって下方向に付勢されることで下面が突部３３４ｂに当接する。この第２の扉体６ｂが突部３３４ｂに当接した位置（下端位置）が、第２の扉体６ｂが一対の第２の挿通孔４２ｂを閉塞する第２の閉塞位置となる。

　次に、本実施形態のコンセントにプラグが接続された際の動作について説明する。ここでは、第１のプラグ９ａがコンセントに接続された場合について説明する。

　まず、コンセントに第１，第２のプラグ９ａ，９ｂが接続されていない場合、図６Ａに示すように、第１，第２の扉体６ａ，６ｂは、復帰ばね７によって第１，第２の閉塞位置に付勢されているので、第１，第２の挿通孔４２ａ，４２ｂを閉塞している。

　そして、第１のプラグ９ａが有する一対の接触子９１ａが、一対の第１の挿通孔４２ａに挿通されると、接触子９１ａの先端が第１の扉体６ａの扉片６１ａの前面に形成された斜面６１１ａに当接する。上述したように、扉片６１ａの斜面６１１ａは、下方向から上方向に向かうにつれて後方に傾斜している。したがって、第１のプラグ９ａの接触子９１ａが挿入される後方向への力が、扉片６１ａの斜面６１１ａによって下方向にも分散される。これにより、第１の扉体６ａは、第１のプラグ９ａの接触子９１ａの挿通量が増加するにつれて、復帰ばね７を圧縮しながら案内溝３３２ａ，３４４に沿って下方向に移動する。そして、図６Ｂに示すように、第１の扉体６ａが一対の第１の挿通孔４２ａを開放する第１の開放位置まで変位すると、第１のプラグ９ａの一対の接触子９１ａが一対の第１の接触子受け５ａに接触導通される。このとき、第１の扉体６ａは、復帰ばね７によって上面が第１のプラグ９ａの接触子９１ａの側面（下面）に付勢されているので、ガイド部３４３の前方位置である第１の開放位置に固定される。

　このように、第１のプラグ９ａの接触子９１ａが第１の挿通孔４２ａに挿通されると、第１の扉体６ａは、第２の扉体６ｂに向かって下方向に移動し、第１の開放位置に変位する。このとき、図７Ａに示すように、第１の扉体６ａの突部６５ａが第２の扉体６ｂの突部６５ｂに当接し、第１の扉体６ａの突部６６ａが第２の扉体６ｂの突部６６ｂに当接する。これにより、第１の扉体６ａは、第２の扉体６ｂに対して上側に近接した位置（第１の開放位置）に固定されているので、第２の扉体６ｂは、第１の扉体６ａによって上方向への移動が阻止される。したがって、第２の扉体６ｂは、第２の挿通孔４２ｂを閉塞している第２の閉塞位置から、第２の挿通孔４２ｂを開放する第２の開放位置に向かって上方向への移動ができない。すなわち、第２の扉体６ｂは、第１の扉体６ａが第１の開放位置に変位するとき、復帰ばね７からの力によって第２の閉塞位置に位置したままである。したがって、第１のプラグ９ａの接触子９１ａが第１の挿通孔４２ａに挿通され第１の接触子受け５ａに接触導通されている場合、第２のプラグ９ｂの接触子９１ｂを第２の挿通孔４２ｂに挿通し第２の接触子受け５ｂに接触導通させることが不可となる。

　なお、第１のプラグ９ａの接触子９１ａが第１の挿通孔４２ａに挿通される場合について説明したが、第２のプラグ９ｂの接触子９１ｂが第２の挿通孔４２ｂに挿通される場合についても同様である。すなわち、図７Ｂに示すように、第２のプラグ９ｂの接触子９１ｂが第２の挿通孔４２ｂに挿通されると、第２の扉体６ｂは、第１の扉体６ａに向かって上方向に移動し、第１の扉体６ａの下方向への移動を阻止する。この場合、第２の扉体６ｂの突部６５ｂが第１の扉体６ａの突部６５ａに当接し、第２の扉体６ｂの突部６６ｂが第１の扉体６ａの突部６６ａに当接する。その結果、第１の扉体６ａは、第２の扉体６ｂが第２の開放位置に変位するとき、復帰ばね７からの力によって第１の閉塞位置に位置したままである。したがって、第２のプラグ９ｂの接触子９１ｂが第２の挿通孔４２ｂに挿通され第２の接触子受け５ｂに接触導通されている場合、第１のプラグ９ａの接触子９１ａを第１の挿通孔４２ａに挿通し第１の接触子受け５ａに接触導通させることが不可となる。

　また、第１，第２のプラグ９ａ，９ｂの両方ともコンセントに接続されていない場合、第１，第２の扉体６ａ，６ｂは復帰ばね７によって、第１，第２の閉塞位置に付勢されている。これにより、第１，第２の挿通孔４２ａ，４２ｂが閉塞された状態となるので、第１，第２の挿通孔４２ａ，４２ｂを介してボディ１内に異物等の侵入を防止することができる。

　このように、本実施形態のコンセントは、ボディ１、第１，第２の接触子受け５ａ，５ｂ、第１，第２の扉体６ａ，６ｂ、復帰ばね７を備える。

　ボディ１は、第１のプラグ９ａの接触子９１ａが挿通される少なくとも１つの第１の挿通孔４２ａおよび、第２のプラグ９ｂの接触子９１ｂが挿通される少なくとも１つの第２の挿通孔４２ｂが一方向（上下方向Ａ１）に並んで形成される。

　第１の接触子受け５ａは、ボディ１に収納され、第１の挿通孔４２ａに挿通した第１のプラグ９ａの接触子９１ａが接触導通する。第２の接触子受け５ｂは、ボディ１に収納され、第２の挿通孔４２ｂに挿通した第２のプラグ９ｂの接触子９１ｂが接触導通する。

　第１の扉体６ａは、ボディ１に収納され、第１の挿通孔４２ａに挿通した第１のプラグ９ａの接触子９１ａに当接する。そして、第１の扉体６ａは、第１のプラグ９ａの接触子９１ａの挿通量が増加するにつれて、上記一方向の第１端側（上側、一端側）の第１の閉塞位置から、上記一方向の第２端側（下側、他端側）の第１の開放位置に向かって移動する。第１の閉塞位置は、第１の扉体６ａが第１の挿通孔４２ａを閉塞する位置である。第１の開放位置は、第１の扉体６ａが第１の挿通孔４２ａを開放する位置である。第２の扉体６ｂは、ボディ１に収納され、第２の挿通孔４２ｂに挿通した第２のプラグ９ｂの接触子９１ｂに当接する。そして、第２の扉体６ｂは、第２のプラグ９ｂの接触子９１ｂの挿通量が増加するにつれて、上記一方向の第２端側の第２の閉塞位置から、上記一方向の第１端側の第２の開放位置に向かって移動する。第２の閉塞位置は、第２の扉体６ｂが第２の挿通孔４２ｂを閉塞する位置である。第２の開放位置は、第２の扉体６ｂが第２の挿通孔４２ｂを開放する位置である。

　復帰ばね７は、上記一方向における第１の扉体６ａと第２の扉体６ｂとの間に設けられ、第１の扉体６ａを上記一方向の第１端側へ付勢して第１の閉塞位置に位置させ、第２の扉体６ｂを上記一方向の第２端側へ付勢して第２の閉塞位置に位置させる。

　そして、第１の扉体６ａは、第１の挿通孔４２ａに第１のプラグ９ａの接触子９１ａが挿通されると、復帰ばね７を圧縮しながら第１の閉塞位置から上記一方向の第２端側に向かって移動して第１の開放位置に変位する。第２の扉体６ｂは、第２の挿通孔４２ｂに第２のプラグ９ｂの接触子９１ｂが挿通されると、復帰ばね７を圧縮しながら第２の閉塞位置から上記一方向の第１端側に向かって移動して第２の開放位置に変位する。

　本実施形態のコンセントは、上記構成を備えることによって、第１，第２のプラグ９ａ，９ｂのうちいずれか一方が接続されている場合、他方のプラグを接続することが不可となる。すなわち、２つのプラグ９ａ，９ｂが同時に接続されることを防止することができる。これにより、２つのプラグ９ａ，９ｂが同時接続されることによる、トランス８や接続機器の故障を防止することができる。

　さらに、本実施形態の復帰ばね７は、第１の扉体６ａの扉片６１ａと第２の扉体６ｂの扉片６１ｂとの間に設けられ、第１の扉体６ａの扉片６１ａを上方向に付勢するとともに、第２の扉体６ｂの扉片６１ｂを下方向に付勢している。すなわち、本実施形態では、１つの復帰ばね７で、２つの扉片６１ａ，６１ｂを付勢している。これにより、１つの復帰ばねで１つの扉片を付勢していた従来のコンセントに比べて、復帰ばねの個数を削減することができ、コンセントを小型化することができる。

　本実施形態のように、第１の挿通孔４２ａおよび第２の挿通孔４２ｂは、ボディ１における一方向（上下方向Ａ１）に沿った所定面（前面４３）に形成されていることが好ましい。この場合、第１の扉体６ａは、第１の斜面６１１ａを有する第１の扉片６１ａを含む。第１の斜面６１１ａは、上記一方向において第２端側（下側）から第１端側（上側）に向かうにつれて上記所定面から離れるように傾斜している。第１の挿通孔４２ａに挿通された第１のプラグ９ａの接触子９１ａが第１の斜面６１１ａに当接する。第１の扉体６ａは、第１のプラグ９ａの接触子９１ａが第１の挿通孔４２ａに挿通されて第１の斜面６１１ａに当接すると、復帰ばね７を圧縮しながら上記一方向の第２端側に向かって移動して第１の開放位置に変位する。第２の扉体６ｂは、第２の斜面６１１ｂを有する第２の扉片６１ｂを含む。第２の斜面６１１ｂは、上記一方向において第１端側から第２端側に向かうにつれて上記所定面から離れるように傾斜している。第２の挿通孔４２ｂに挿通された第２のプラグ９ｂの接触子９１ｂが第２の斜面６１１ｂに当接する。第２の扉体６ｂは、第２のプラグ９ｂの接触子９１ｂが第２の挿通孔４２ｂに挿通されて第２の斜面６１１ｂに当接すると、復帰ばね７を圧縮しながら上記一方向の第１端側に向かって移動して第２の開放位置に変位する。

　本実施形態のように、第１の挿通孔４２ａは、ボディ１に一対形成され、第２の挿通孔４２ｂは、ボディ１に一対形成されていることが好ましい。一対の第１の挿通孔４２ａ，４２ａおよび一対の第２の挿通孔４２ｂ，４２ｂは一対一で対応し、対応する第１の挿通孔４２ａおよび第２の挿通孔４２ｂが一方向（上下方向Ａ１）に並んでいる。

　本実施形態のように、一対の第１の挿通孔４２ａ，４２ａおよび一対の第２の挿通孔４２ｂ，４２ｂは、ボディ１における一方向（上下方向Ａ１）に沿った所定面（前面４３）に形成されていることが好ましい。この場合、第１の扉体６ａは、一対の第１の斜面６１１ａ，６１１ａを有する一対の第１の扉片６１ａを含む。一対の第１の斜面６１１ａ，６１１ａは、上記一方向において第２端側（下側）から第１端側（上側）に向かうにつれて上記所定面から離れるように傾斜している。一対の第１の挿通孔４２ａ，４２ａに挿通された第１のプラグ９ａの接触子９１ａが一対の第１の斜面６１１ａ，６１１ａに当接する。第１の扉体６ａは、第１のプラグ９ａの接触子９１ａが一対の第１の挿通孔４２ａ，４２ａに挿通されて一対の第１の斜面６１１ａ，６１１ａに当接すると、復帰ばね７を圧縮しながら上記一方向の第２端側に向かって移動して第１の開放位置に変位する。第２の扉体６ｂは、一対の第２の斜面６１１ｂ，６１１ｂを有する一対の第２の扉片６１ｂを含む。一対の第２の斜面６１１ｂ，６１１ｂは、上記一方向において第１端側から第２端側に向かうにつれて上記所定面から離れるように傾斜している。一対の第２の挿通孔４２ｂ，４２ｂに挿通された第２のプラグ９ｂの接触子９１ｂが一対の第２の斜面６１１ｂ，６１１ｂに当接する。第２の扉体６ｂは、第２のプラグ９ｂの接触子９１ｂが一対の第２の挿通孔４２ｂ，４２ｂに挿通されて一対の第２の斜面６１１ｂ，６１１ｂに当接すると、復帰ばね７を圧縮しながら上記一方向の第１端側に向かって移動して第２の開放位置に変位する。

　本実施形態のように、ボディ１には、第１の案内溝（案内溝３３２ａ，３４４）と第２の案内溝（案内溝３３２ｂ，３４４）とが一方向（上下方向Ａ１）に沿って形成されていることが好ましい。第１の扉体６ａは、第１の連結片６２ａと、第１の突部６３ａとをさらに含む。第１の連結片６２ａは、一対の第１の扉片６１ａ，６１ａを連結する。第１の突部６３ａは、上記一方向に直交する方向（後方）に沿って第１の連結片６２ａから突出し、第１の案内溝にはめ込まれる。第２の扉体６ｂは、第２の連結片６２ｂと、第２の突部６３ｂとをさらに含む。第２の連結片６２ｂは、一対の第２の扉片６１ｂ，６１ｂを連結する。第２の突部６３ｂは、上記一方向に直交する方向に沿って第２の連結片６２ｂから突出し、第２の案内溝にはめ込まれる。

　本実施形態のように、コンセントは、トランス８をさらに備えることが好ましい。トランス８は、ボディ１に収納される。トランス８の出力は、第１の接触子受け５ａおよび第２の接触子受け５ｂに接続される。

　本発明をいくつかの好ましい実施形態によって記述したが、本発明の本来の精神および範囲、すなわち請求の範囲を逸脱することなく、当業者によって様々な修正および変形が可能である。

Claims

　第１のプラグの接触子が挿通される少なくとも１つの第１の挿通孔および、第２のプラグの接触子が挿通される少なくとも１つの第２の挿通孔が一方向に並んで形成されたボディと、
　前記ボディに収納され、前記第１の挿通孔に挿通した前記第１のプラグの接触子が接触導通する第１の接触子受けと、
　前記ボディに収納され、前記第２の挿通孔に挿通した前記第２のプラグの接触子が接触導通する第２の接触子受けと、
　前記ボディに収納され、前記第１の挿通孔に挿通した前記第１のプラグの接触子に当接し、前記第１のプラグの接触子の挿通量が増加するにつれて、前記第１の挿通孔を閉塞する前記一方向の第１端側の第１の閉塞位置から、前記第１の挿通孔を開放する前記一方向の第２端側の第１の開放位置に向かって移動する第１の扉体と、
　前記ボディに収納され、前記第２の挿通孔に挿通した前記第２のプラグの接触子に当接し、前記第２のプラグの接触子の挿通量が増加するにつれて、前記第２の挿通孔を閉塞する前記一方向の前記第２端側の第２の閉塞位置から、前記第２の挿通孔を開放する前記一方向の前記第１端側の第２の開放位置に向かって移動する第２の扉体と、
　前記一方向における前記第１の扉体と前記第２の扉体との間に設けられ、前記第１の扉体を前記一方向の前記第１端側へ付勢して前記第１の閉塞位置に位置させ、前記第２の扉体を前記一方向の前記第２端側へ付勢して前記第２の閉塞位置に位置させる復帰ばねとを備え、
　前記第１の扉体は、前記第１の挿通孔に前記第１のプラグの接触子が挿通されると、前記復帰ばねを圧縮しながら前記第１の閉塞位置から前記一方向の前記第２端側に向かって移動して前記第１の開放位置に変位し、
　前記第２の扉体は、前記第２の挿通孔に前記第２のプラグの接触子が挿通されると、前記復帰ばねを圧縮しながら前記第２の閉塞位置から前記一方向の前記第１端側に向かって移動して前記第２の開放位置に変位する
　ことを特徴とするコンセント。
　前記第１の挿通孔および前記第２の挿通孔は、前記ボディにおける前記一方向に沿った所定面に形成され、
　前記第１の扉体は、
　前記一方向において前記第２端側から前記第１端側に向かうにつれて前記所定面から離れるように傾斜した第１の斜面を有する第１の扉片を含み、前記第１の挿通孔に挿通された前記第１のプラグの接触子が前記第１の斜面に当接し、
　前記第１のプラグの接触子が前記第１の挿通孔に挿通されて前記第１の斜面に当接すると、前記復帰ばねを圧縮しながら前記一方向の前記第２端側に向かって移動して前記第１の開放位置に変位し、
　前記第２の扉体は、
　前記一方向において前記第１端側から前記第２端側に向かうにつれて前記所定面から離れるように傾斜した第２の斜面を有する第２の扉片を含み、前記第２の挿通孔に挿通された前記第２のプラグの接触子が前記第２の斜面に当接し、
　前記第２のプラグの接触子が前記第２の挿通孔に挿通されて前記第２の斜面に当接すると、前記復帰ばねを圧縮しながら前記一方向の前記第１端側に向かって移動して前記第２の開放位置に変位する
　ことを特徴とする請求項１記載のコンセント。
　前記第１の挿通孔は、前記ボディに一対形成され、
　前記第２の挿通孔は、前記ボディに一対形成され、
　前記一対の第１の挿通孔および前記一対の第２の挿通孔は一対一で対応し、対応する第１の挿通孔および第２の挿通孔が前記一方向に並んでいる
　ことを特徴とする請求項１記載のコンセント。
　前記一対の第１の挿通孔および前記一対の第２の挿通孔は、前記ボディにおける前記一方向に沿った所定面に形成され、
　前記第１の扉体は、
　前記一方向において前記第２端側から前記第１端側に向かうにつれて前記所定面から離れるように傾斜した一対の第１の斜面を有する一対の第１の扉片を含み、前記一対の第１の挿通孔に挿通された前記第１のプラグの接触子が前記一対の第１の斜面に当接し、
　前記第１のプラグの接触子が前記一対の第１の挿通孔に挿通されて前記一対の第１の斜面に当接すると、前記復帰ばねを圧縮しながら前記一方向の前記第２端側に向かって移動して前記第１の開放位置に変位し、
　前記第２の扉体は、
　前記一方向において前記第１端側から前記第２端側に向かうにつれて前記所定面から離れるように傾斜した一対の第２の斜面を有する一対の第２の扉片を含み、前記一対の第２の挿通孔に挿通された前記第２のプラグの接触子が前記一対の第２の斜面に当接し、
　前記第２のプラグの接触子が前記一対の第２の挿通孔に挿通されて前記一対の第２の斜面に当接すると、前記復帰ばねを圧縮しながら前記一方向の前記第１端側に向かって移動して前記第２の開放位置に変位する
　ことを特徴とする請求項３記載のコンセント。
　前記ボディには、第１の案内溝と第２の案内溝とが前記一方向に沿って形成され、
　前記第１の扉体は、
　前記一対の第１の扉片を連結する第１の連結片と、
　前記一方向に直交する方向に沿って前記第１の連結片から突出し、前記第１の案内溝にはめ込まれる第１の突部とをさらに含み、
　前記第２の扉体は、
　前記一対の第２の扉片を連結する第２の連結片と、
　前記一方向に直交する方向に沿って前記第２の連結片から突出し、前記第２の案内溝にはめ込まれる第２の突部とをさらに含む
　ことを特徴とする請求項４記載のコンセント。
　前記ボディに収納されるトランスをさらに備え、
　前記トランスの出力は、前記第１の接触子受けおよび前記第２の接触子受けに接続される
　ことを特徴とする請求項１～５のいずれか１項に記載のコンセント。