JPH0917495A - コンセント装置 - Google Patents

コンセント装置

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JPH0917495A
JPH0917495A JP16647395A JP16647395A JPH0917495A JP H0917495 A JPH0917495 A JP H0917495A JP 16647395 A JP16647395 A JP 16647395A JP 16647395 A JP16647395 A JP 16647395A JP H0917495 A JPH0917495 A JP H0917495A
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JP
Japan
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transformer
outlet
block
terminal block
terminal
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Application number
JP16647395A
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English (en)
Inventor
Masaji Sakabe
正司 坂部
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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  • Connections Arranged To Contact A Plurality Of Conductors (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】組立の作業性を向上させる。 【構成】コンセント装置は、ボディ30の背面にトラン
ス1と、端子ブロック10と、一対のコンセントブロッ
ク201 ,202 とが取着されて組み立てられる。端子
ブロック10の器体11の両側面には係止爪19が突設
されている。一方、ボディ30には上記係止爪19と係
合する係止孔31aを有する係止片31が背面より突設
されている。また、1個モジュール寸法に形成されたコ
ンセントブロック201 ,202 の本体21は組立金具
24により固定されており、この組立金具24には係合
爪24bが突設されている。また、ボディ30の背面に
はこれら係合爪24bに係合する係合孔34が設けてあ
る。よって、端子ブロック10、コンセントブロック2
1 ,202 はボディ30の背面に容易に取り付けるこ
とができ、組立の作業性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、壁面のような造営面に
配設されるコンセント装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、1乃至複数のタップを有する
トランスを用いて商用電源の電源電圧を昇圧あるいは降
圧し、相異なる複数の電源電圧を供給可能としたコンセ
ント装置が提案されている。このような従来のコンセン
ト装置では、トランスの1次側及び2次側は端子ブロッ
ク及びコンセントブロックを介してそれぞれ商用電源の
電線及び接触子(栓刃や導電ピンなど)と電気的に接続
されており、これらトランス、端子ブロック及びコンセ
ントブロックが合成樹脂製のボディに取着されて構成さ
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来構
成では、ボディへのトランス、端子ブロック及びコンセ
ントブロックの取付けはねじを用いて行っており、組立
作業に手間がかかるという問題があった(第1の問題
点)。また、ボディに取着されたトランスは露出してお
り、トランスの1次側及び2次側と端子ブロック及びコ
ンセントブロックとを接続するためのリード線がトラン
ス(特に鉄心)の外形角部(エッジ)の尖りによって損
傷してしまうという問題があった(第2の問題点)。
【0004】さらに、ボディは壁面のような造営面に設
けられた取付孔に背面側に取着されたトランスなどを埋
め込んだ状態で、取付孔の内部に埋込配設されたスイッ
チボックス等に固定ねじなどを使って固定されるように
なっているが、ボディの前面側に固定ねじの頭部などが
露出するために外観の見栄えが悪いという問題があった
(第3の問題点)。
【0005】一方、端子ブロックの端子には所謂ピラー
端子が用いられていたが、このピラー端子はねじ式の端
子であって、結線の作業性が低く、複数の端子間で不均
一な結線状態になり易いという問題や充電部が露出して
いるために感電や短絡事故の恐れがあるという問題があ
った(第4の問題点)。また、端子ブロックの器体が熱
可塑性樹脂により形成されているため、通電により端子
部分やトランスに生じる熱により変形する恐れがあると
いう問題があった(第5の問題点)。
【0006】さらに、トランスの2次側には正特性サー
ミスタから成る保護素子が接続され、定格を越えるよう
な過負荷が誤って使用された場合に過電流がトランスに
流れるのを上記保護素子(正特性サーミスタ)により防
止してトランスを保護しているが、万が一、何らかの要
因で保護素子が破損したり、過負荷使用時に動作しなか
った場合には、過大な電流がトランスに流れることにな
り、最悪は発火の恐れがあるという問題もあった(第6
の問題点)。
【0007】請求項1及び2の発明は上記第1の問題点
の解決を目的とするものであり、組立の作業性を向上さ
せたコンセント装置を提供しようとするものである。請
求項3の発明は上記第2の問題点の解決を目的とするも
のであり、トランスの外形角部によりリード線が損傷す
るのを防止したコンセント装置を提供しようとするもの
である。
【0008】請求項4の発明は上記第3の問題点の解決
を目的とするものであり、外観の見栄えが改善されたコ
ンセント装置を提供しようとするものである。請求項5
の発明は上記第4の問題点の解決を目的とするものであ
り、電線の接続作業が容易であって充電部の安全性が高
いコンセント装置を提供しようとするものである。
【0009】請求項6の発明は上記第5の問題点の解決
を目的とするものであり、端子ブロックの器体が熱によ
り変形することのないコンセント装置を提供しようとす
るものである。請求項7の発明は上記第6の問題点の解
決を目的とするものであり、過負荷時にトランスを確実
に保護することのできるコンセント装置を提供しようと
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、1乃至複数のタップを有するト
ランスと、電力供給用の電線をトランスの1次側に接続
するための端子部が器体の内部に納装されて成る端子ブ
ロックと、前面に複数の接触子挿入口を有する本体内に
接触子をトランスの2次側に接続するための出力端子部
が納装されて成る1乃至複数のコンセントブロックと、
接触子挿入口を前面側に露出させてコンセントブロッ
ク、トランス及び端子ブロックが背面側に取着されると
ともに壁面のような造営面に取り付けられてコンセント
ブロック、トランス及び端子ブロックを造営面に設けら
れた取付孔に埋込配設するボディとを備え、端子ブロッ
クの器体の外側面に突設された係止爪と係合し端子ブロ
ックが着脱自在に係止固定される係止固定部をボディの
背面側に設けて成ることを特徴とする。
【0011】請求項2の発明は、上記目的を達成するた
めに、請求項1の発明において、埋込型の配線器具用に
規格化されている大角形3個用の取付枠に3個まで取り
付けることができる単位寸法の配線器具の1個分の寸法
にコンセントブロックの本体を形成するとともにその取
付枠に設けた取付孔に係合可能な係合爪を本体の両側面
に突設し、この係合爪と係合しコンセントブロックが着
脱自在に係止固定される係合部をボディの背面側に設け
て成ることを特徴とする。
【0012】請求項3の発明は、上記目的を達成するた
めに、請求項1又は2の発明において、ボディの背面側
に露出するトランスの外形角部を覆うアールのついた保
護片を有してトランスをボディに固定する固定金具を備
えたことを特徴とする。請求項4の発明は、上記目的を
達成するために、請求項1〜3の発明において、ボディ
の前面を覆う化粧プレートが着脱自在に装着される装着
手段をボディに設けて成ることを特徴とする。
【0013】請求項5の発明は、上記目的を達成するた
めに、請求項1〜4の発明において、少なくとも端子ブ
ロックの端子部を速結端子構造としたことを特徴とす
る。請求項6の発明は、上記目的を達成するために、請
求項1〜5の発明において、端子ブロックの器体を熱硬
化性樹脂により形成したことを特徴とする。請求項7の
発明は、上記目的を達成するために、請求項1〜6の発
明において、トランスの2次側に過負荷時のトランス保
護用の保護素子を接続するとともに、トランスの1次側
に温度ヒューズを接続して成ることを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1の発明の構成では、1乃至複数のタッ
プを有するトランスと、電力供給用の電線をトランスの
1次側に接続するための端子部が器体の内部に納装され
て成る端子ブロックと、前面に複数の接触子挿入口を有
する本体内に接触子をトランスの2次側に接続するため
の出力端子部が納装されて成る1乃至複数のコンセント
ブロックと、接触子挿入口を前面側に露出させてコンセ
ントブロック、トランス及び端子ブロックが背面側に取
着されるとともに壁面のような造営面に取り付けられて
コンセントブロック、トランス及び端子ブロックを造営
面に設けられた取付孔に埋込配設するボディとを備え、
端子ブロックの器体の外側面に突設された係止爪と係合
し端子ブロックが着脱自在に係止固定される係止固定部
をボディの背面側に設けて成るので、係止爪と係止固定
部との凹凸係合によりボディに端子ブロックの器体を容
易に取り付けることができ、組立時の作業性を向上させ
るとともに作業の安定化を図ることができる。
【0015】請求項2の発明の構成では、埋込型の配線
器具用に規格化されている大角形3個用の取付枠に3個
まで取り付けることができる単位寸法の配線器具の1個
分の寸法にコンセントブロックの本体を形成するととも
にその取付枠に設けた取付孔に係合可能な係合爪を本体
の両側面に突設し、この係合爪と係合しコンセントブロ
ックが着脱自在に係止固定される係合部をボディの背面
側に設けて成るので、係合爪と係合部との凹凸係合によ
りコンセントブロックをボディに容易に取り付けること
ができ、組立時の作業性をさらに向上させるとともに作
業の安定化を図ることができ、しかも、上記単位寸法に
形成された他の配線器具にも対応することができる。
【0016】請求項3の発明の構成では、ボディの背面
側に露出するトランスの外形角部を覆うアールのついた
保護片を有してトランスをボディに固定する固定金具を
備えたので、トランスと端子ブロック及びコンセントブ
ロックとを接続するリード線がトランスの外形角部に当
接し、そのエッジによってリード線が破損してしまうよ
うなことを防止できる。
【0017】請求項4の発明の構成では、ボディの前面
を覆う化粧プレートが着脱自在に装着される装着手段を
ボディに設けて成るので、ボディの前面が化粧プレート
に覆われることでコンセント装置の外観上の見栄えを良
くすることができる。請求項5の発明の構成では、少な
くとも端子ブロックの端子部を速結端子構造としたの
で、結線作業が容易になるとともに均一な結線を行うこ
とができ、また充電部が露出することがなく、経年的に
も結線状態が緩むことがない。
【0018】請求項6の発明の構成では、端子ブロック
の器体を熱硬化性樹脂により形成したので、熱による器
体の変形を防止することができる。請求項7の発明の構
成では、トランスの2次側に過負荷時のトランス保護用
の保護素子を接続するとともに、トランスの1次側に温
度ヒューズを接続して成るので、過負荷に対して2重の
保護が図られることになり、安全性を向上することがで
きる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
細に説明する。図1は本実施例の分解斜視図、図2は平
面図及び断面図等を示すものであり、タップTを有する
トランス1と、電力供給用の電線をトランス1の1次側
に接続するための端子部が器体11の内部に納装されて
成る端子ブロック10と、前面に複数の接触子挿入口2
2を有する本体21内に接触子をトランス1の2次側に
接続するための出力端子部が納装されて成るコンセント
ブロック201 ,202と、接触子挿入口22を前面側
に露出させてコンセントブロック201 ,202、トラ
ンス1及び端子ブロック10が背面側に取着されるとと
もに壁面のような造営面に取り付けられてコンセントブ
ロック201 ,202 、トランス1及び端子ブロック1
0を造営面に設けられた取付孔に埋込配設するボディ3
0と、ボディ30の前面を覆う化粧カバー50と、トラ
ンス1をボディ30の背面側に固定する固定金具60と
を備えている。
【0020】トランス1は矩形状の積層型鉄心2と、そ
の積層方向両側へ突出した突出部3a,3bとを有し、
図3に示すように一方の突出部3aから一対の1次側リ
ード線4と3本の2次側リード線5がそれぞれ突出部3
aの背向する両側面より導出されている。図4に示すよ
うに、2次側リード線5の先端の芯線にはそれぞれ棒状
圧着端子6が圧着され、さらに、その圧着部分が絶縁カ
バー7によって絶縁、保護されている。なお、鉄心2の
外側面には絶縁テープ(図示せず)が貼着されており、
鉄心2に対する絶縁が図られている。
【0021】図5(a)は端子ブロック10の平面図、
同図(b)は一部破断した側面断面図を示し、その器体
11は熱硬化性樹脂により一面が開口した略函状に形成
されている。器体11の内部は底面より立設された仕切
片13aによって2つの収納室13に仕切られており、
これら収納室13は1つの収納室13に対して各一対ず
つ器体11に設けられた電線挿入口17を通して、器体
11の外部と連通させてある。各収納室13内には速結
端子構造を有する端子部が収納される。速結端子は周知
のように、端子枠14の中に錠ばね15を配設し、電線
挿入口17から挿入された電線の芯線を錠ばね15のば
ね力によって端子枠14との間に挟持する構成のもので
あって、錠ばね15は板ばねよりなり、電線接続時には
電線の芯線に食い込んで抜け止めをするように形成され
ている。また、錠ばね15による電線の接続状態を解除
するための解除釦16を備え、解除釦16は器体11の
前面(電線挿入口17が設けられている面)に設けられ
た操作孔11aからドライバのような工具で操作できる
ようになっている。
【0022】一方、端子枠14の一部から延設された接
続片14aが器体11の開口面より突出させてあり、こ
の接続片14aにはトランス1の1次側リード線4が半
田付けにより接続される。なお、端子枠14と器体11
の内側壁との間には略H状に形成された絶縁板18の一
方の片が圧入されており、この圧入後に他方の片が折り
曲げられて器体11の開口面側から端子枠14に当接さ
せてある。
【0023】コンセントブロック201 ,202 は端子
ブロック10の端子部と同じく速結端子構造を有する出
力端子部が本体21内に納装されている。本体21は合
成樹脂製のコンセントボディ21aとカバー21bとが
組立金具24により組み立てられて構成されている。な
お、出力端子部の構成は端子ブロック10の端子部と共
通であるから説明は省略する。
【0024】カバー21bの前面には突台21cが一体
に突設され、この突台21cの前面に栓刃や導電ピンな
どの接触子が挿入される一対の接触子挿入口22が設け
てある。この接触子挿入口22は、図2(c)に示すよ
うに略短冊形の栓刃や略円柱状の導電ピンなどの種々の
接触子に対応可能な形状、すなわち、栓刃が挿入される
矩形孔22aと、導電ピンが挿入される円形孔22bと
が一体となった形状に形成してある。そして、この接触
子挿入口22に挿入された接触子と接触導通する受け金
具(図示せず)が本体21の内部に納装されており、こ
の受け金具と出力端子部とが電気的に接続されている。
また、突台21cの両側の肩部には略コ字状に形成され
た組立金具24がそれぞれ嵌合され、この組立金具24
の両端に形成された略V形の引掛爪24aがコンセント
ボディ21aの側面に形成された段部に係合し、カバー
21bとコンセントボディ21aとが組立金具24によ
り固定される。ここで、本体21は埋込型の配線器具用
に規格化されている大角形3個用の取付枠に3個まで取
り付けることができる単位寸法の配線器具の1個分の寸
法(これを1個モジュールという。)に形成され、ま
た、組立金具24には上記取付枠に設けられた取付孔に
係合可能な一対の係合爪24bが突設されている。
【0025】さて、上記トランス1、端子ブロック10
及び2個のコンセントブロック20 1 ,202 は合成樹
脂により矩形状に形成されたボディ30の背面側に取着
される。ボディ30の背面長手方向の一端側には、端子
ブロック10の器体11の長手方向両外側面に突設され
た係止爪19に係合する係止孔31aを有する一対の係
止片31が器体11の長手方向の寸法に略等しい間隔だ
け離間されて突設してあり、この係止片31の係止孔3
1aの周縁に係止爪19を係合させることで器体11が
ボディ30に着脱自在に取着されるようになっている。
器体11の係止爪19には開口面側に傾斜するテーパ面
19aが形成され、しかも、弾性を有する係止片31の
先端内側面にもボディ30側へ傾斜するテーパ面31b
が形成されている。これにより、係止爪19のテーパ面
19aと係止片31のテーパ面31bとを当接させた状
態から端子ブロック10の器体11を取付方向(ボディ
30の背面に近付ける方向)に押し込んでいけば、互い
のテーパ面19a,31bにガイドされた係止片31が
外方へ撓み、やがて係止爪19が係止孔31aの周縁に
係合し、係止片31は復元力によって元の状態に復帰す
ることになり、非常に容易に端子ブロック10をボディ
30に取着することができる。また、係止片31の一方
を外方へ撓めることにより係止爪19と係止孔31aと
の係合を解除すれば、容易に器体11をボディ30から
取り外すことができる。なお、係止爪19が突設された
器体11の外側面の両端縁には各々ガイド壁11bが突
設してあり、係止爪19が係止孔31aの周縁に係合さ
れたときに各一対のガイド壁11bの間に係止片31が
嵌まり込み、ガイド壁11bと係止片31とによってボ
ディ30に対する器体11のガタつきが防止されてい
る。
【0026】また、ボディ30の背面の略中央には矩形
筒状の一対の台部32が突設され、この台部32の間に
突出部3bを収めた状態でトランス1が台部32の上に
載置され、固定金具60を用いてトランス1をボディ3
0に固定するようになっている。固定金具60は平板状
の金属板を折曲して形成されており、トランス1の突出
部3aを突出させるための矩形状の開口61aを有する
中央片61と、中央片61の対向する両端辺より略直角
に折曲されている一対の側片62と、各側片62の先端
より外側へ略直角に折曲されている固定片63とを有
し、この固定片63の両端部には固定金具60をボディ
30にねじ止めするためのタッピングねじ70が挿通さ
れる挿通孔63aが形成してある。また、中央片61及
び各側片62にはそれぞれの両側辺を内側へ折曲して成
る保護片64が設けてあり、これら保護片64の折曲部
にはアールが付けてある。したがって、トランス1に固
定金具60を被着した状態では矩形状の鉄心2の外形角
部が保護片64によって覆われるため、トランス1の1
次側リード線4や2次側リード線5がアールの付いた保
護片64により保護され上記外形角部に直接当たること
なく、リード線の被覆が破れるなどの不具合の発生を防
止することができる。
【0027】また、ボディ30の背面の他端側にはコン
セントブロック201 ,202 の突台21cの接触子挿
入口22が設けられた前面をボディ30の前面側に露出
させる開口33が設けてある。さらに、ボディ30の長
手方向に沿ったこの開口33の両側には、コンセントブ
ロック201 ,202 の組立金具24に突設された係合
爪24bと係合する係合孔34が各コンセントブロック
201 ,202 に対応して設けてある。なお、これら複
数の係合孔34のうちでボディ30の中央側に列設され
ている係合孔34は、ボディ30の背面より撓み自在に
立設された係合片35に設けられている。また、この係
合片35の先端内側面にはボディ30側へ傾斜するテー
パ面35aが形成してある。したがって、端子ブロック
10の場合と同様に、係合爪24bを係合片35のテー
パ面35aに当接させた状態からコンセントブロック2
1 ,202 の本体21を取付方向(ボディ30の背面
に近付ける方向)に押し込んでいけば、係合爪24bに
よって係合片35が外方へ撓み、やがて係合爪24bと
係合孔34とが係合し、係合片35は復元力によって元
の状態に復帰することになり、非常に容易にコンセント
ブロック201 ,202 をボディ30に取着することが
できる。また、係合片35を外方へ撓めることにより係
合爪24bと係合孔34との係合を解除すれば、容易に
本体21をボディ30から取り外すことができる。ここ
で、コンセントブロック201 ,20 2 の本体21は埋
込型の配線器具の1個モジュール寸法に形成されてお
り、しかも、ボディ30側の係合孔34同士の間隔等は
上記モジュール寸法に対応した取付枠の設けられた係止
孔同士の間隔等と同じくしてある。したがって、本実施
例のコンセントブロック201 ,202 以外にも上記モ
ジュール寸法に対応した他の埋込型の配線器具をボディ
30に取り付けることが可能である。
【0028】ところで、本実施例は次のような手順で組
み立てられる。すなわち、トランス1に固定金具60を
被着した後、トランス1の1次側リード線4を端子ブロ
ック10の接続片14aに半田付けし、端子ブロック1
0を上述のようにしてボディ30の背面側に取着すると
ともに、固定金具60の固定片63に設けられた挿通孔
63aにそれぞれタッピングねじ70を挿通し、これら
のタッピングねじ70をボディ30の背面の台部32近
傍に設けられたねじ挿通孔36に螺合させ、固定金具6
0にてトランス1をボディ30に押さえつけて固定す
る。次に、2個のコンセントブロック201 ,202
上述のようにしてボディ30に取着した後、トランス1
の2次側リード線5の圧着端子を各コンセントブロック
201 ,202 の本体21に設けられた電線挿入口25
に挿入して接続し、さらに、各コンセントブロック20
1 ,202 を別途リード線71によって共通接続して組
立が完了する。
【0029】ここで、図6は本実施例の内部回路を示す
図であり、トランス1の2次側出力端T1 ,Tcが一方
のコンセントブロック202 の出力端子部に接続され、
トランス1の2次側共通端Tcと中間タップT2 とが他
方のコンセントブロック20 1 の出力端子部に接続され
る。例えば、トランス1の1次側に接続される商用電源
ACの電源電圧が220Vであれば、一方のコンセント
ブロック201 からは電源電圧を昇圧した230Vの出
力電圧が得られ、また、他方のコンセントブロック20
2 からは電源電圧を降圧した110Vの出力電圧が得ら
れる。
【0030】また、トランス1内には過負荷が接続され
た場合の保護のため、1次側に温度ヒューズ40、2次
側の共通端Tcに正特性サーミスタ41がそれぞれ接続
されている。すなわち、トランス1の2次側に過負荷が
接続された場合には、その負荷の容量に応じた電流(ト
ランス1のインピーダンスにより最大1.5A程度)が
流れ、その電流によって正特性サーミスタ41が自己発
熱してその抵抗値が上昇するので、トランス1の2次側
には電流が流れなくなり、これによってトランス1が保
護される。また、過負荷がトランス1の2次側から切り
離されれば、正特性サーミスタ41の温度が次第に低下
して自己復帰し、再度負荷を接続すれば負荷に電流を供
給することができる。
【0031】一方、上記正特性サーミスタ41が破損等
によって過負荷接続時に動作しない場合や、あるいはト
ランス1の1次側のみに大きな電流が流れた場合には、
トランス1の自己発熱によりトランス1の温度が上昇
し、その温度が限界温度を越えれば温度ヒューズ40が
溶断するため、上記のような場合でも発火等の最悪の事
態を招くことは防止することができる。なお、温度ヒュ
ーズ40が溶断する程度の過電流が2次側にも流れ、し
かも正特性サーミスタ41が正常であれば、温度ヒュー
ズ40が溶断するよりも先に正特性サーミスタ41が動
作して過電流を遮断することができる。
【0032】ところで、本実施例のコンセント装置は壁
面などの造営面に設けられた取付孔にトランス1、端子
ブロック10及びコンセントブロック201 ,202
埋め込んだ状態で壁などに配設される。そこで、ボディ
30の長手方向両端部には、上記取付孔の内部に埋め込
み配設されるスイッチボックス(図示せず)にボディ3
0を固定するための固定ねじが挿通されるねじ挿通孔3
7が設けてある。
【0033】一方、上記のようにボディ30を壁等に配
設したときに露出するボディ30の前面には、上記固定
ねじのねじ頭等が露になっており外観上の見栄えが悪
い。そこで、本実施例ではボディ30の前面にボディ3
0とほぼ同形状の化粧カバー50を被着し、ボディ30
の前面を覆い隠して外観上の見栄えを改善するようにし
ている。
【0034】化粧カバー50は合成樹脂により矩形板状
に形成されるとともに、接触子挿入口22が設けられた
コンセントブロック201 ,202 の前面を露出させる
ための開口51が設けてある。化粧カバー50の背面に
は複数の係止突起52が突設されており、これらの係止
突起52をボディ30に設けられた係合凹所38にそれ
ぞれ係合させることにより、化粧カバー50はボディ3
0の前面に着脱自在に取り付けられる。なお、本実施例
のように、1種類の商用電源ACから電圧の異なる複数
種の出力電圧が得られることにより、1つのコンセント
装置で電源電圧の異なる複数種の電気機器に対応するこ
とができる。つまり、商用電源ACの電源電圧は各国に
より違いがあるから、このようなコンセント装置をホテ
ルの客室等に配設しておけば、電源電圧の異なる電気機
器(例えば、電気かみそりなど)を使用する泊客に対応
可能となる。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明は、1乃至複数のタップ
を有するトランスと、電力供給用の電線をトランスの1
次側に接続するための端子部が器体の内部に納装されて
成る端子ブロックと、前面に複数の接触子挿入口を有す
る本体内に接触子をトランスの2次側に接続するための
出力端子部が納装されて成る1乃至複数のコンセントブ
ロックと、接触子挿入口を前面側に露出させてコンセン
トブロック、トランス及び端子ブロックが背面側に取着
されるとともに壁面のような造営面に取り付けられてコ
ンセントブロック、トランス及び端子ブロックを造営面
に設けられた取付孔に埋込配設するボディとを備え、端
子ブロックの器体の外側面に突設された係止爪と係合し
端子ブロックが着脱自在に係止固定される係止固定部を
ボディの背面側に設けて成るので、係止爪と係止固定部
との凹凸係合によりボディに端子ブロックの器体を容易
に取り付けることができ、組立時の作業性を向上させる
とともに作業の安定化を図ることができるという効果が
ある。
【0036】請求項2の発明は、埋込型の配線器具用に
規格化されている大角形3個用の取付枠に3個まで取り
付けることができる単位寸法の配線器具の1個分の寸法
にコンセントブロックの本体を形成するとともにその取
付枠に設けた取付孔に係合可能な係合爪を本体の両側面
に突設し、この係合爪と係合しコンセントブロックが着
脱自在に係止固定される係合部をボディの背面側に設け
て成るので、係合爪と係合部との凹凸係合によりコンセ
ントブロックをボディに容易に取り付けることができ、
組立時の作業性をさらに向上させるとともに作業の安定
化を図ることができ、しかも、上記単位寸法に形成され
た他の配線器具にも対応することができるという効果が
ある。
【0037】請求項3の発明は、ボディの背面側に露出
するトランスの外形角部を覆うアールのついた保護片を
有してトランスをボディに固定する固定金具を備えたの
で、トランスと端子ブロック及びコンセントブロックと
を接続するリード線がトランスの外形角部に当接し、そ
のエッジによってリード線が破損してしまうようなこと
を防止できるという効果がある。
【0038】請求項4の発明は、ボディの前面を覆う化
粧プレートが着脱自在に装着される装着手段をボディに
設けて成るので、ボディの前面が化粧プレートに覆われ
ることでコンセント装置の外観上の見栄えを良くするこ
とができるという効果がある。請求項5の発明は、少な
くとも端子ブロックの端子部を速結端子構造としたの
で、結線作業が容易になるとともに均一な結線を行うこ
とができ、また充電部が露出することがなく、経年的に
も結線状態が緩むことがないという効果がある。
【0039】請求項6の発明は、端子ブロックの器体を
熱硬化性樹脂により形成したので、熱による器体の変形
を防止することができ、安全性の向上が図れるという効
果がある。請求項7の発明は、トランスの2次側に過負
荷時のトランス保護用の保護素子を接続するとともに、
トランスの1次側に温度ヒューズを接続して成るので、
過負荷に対して2重の保護が図られることになり、安全
性を向上することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す分解斜視図である。
【図2】同上を示すものであり、(a)は背面図、
(b)は一部破断した側面図、(c)は正面図、(d)
は上面図、(e)は下面図である。
【図3】同上におけるトランスを示す平面図である。
【図4】(a)〜(c)は同上のトランスの要部を示す
図である。
【図5】同上における端子ブロックを示すものであり、
(a)は背面平面図、(b)は(a)のB−B’線で一
部破断した側面図である。
【図6】同上を示す回路図である。
【符号の説明】
1 トランス 10 端子ブロック 11 器体 19 係止爪 201 ,202 コンセントブロック 30 ボディ 31 係止片 31a 係止孔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1乃至複数のタップを有するトランス
    と、電力供給用の電線をトランスの1次側に接続するた
    めの端子部が器体の内部に納装されて成る端子ブロック
    と、前面に複数の接触子挿入口を有する本体内に接触子
    をトランスの2次側に接続するための出力端子部が納装
    されて成る1乃至複数のコンセントブロックと、接触子
    挿入口を前面側に露出させてコンセントブロック、トラ
    ンス及び端子ブロックが背面側に取着されるとともに壁
    面のような造営面に取り付けられてコンセントブロッ
    ク、トランス及び端子ブロックを造営面に設けられた取
    付孔に埋込配設するボディとを備え、端子ブロックの器
    体の外側面に突設された係止爪と係合し端子ブロックが
    着脱自在に係止固定される係止固定部をボディの背面側
    に設けて成ることを特徴とするコンセント装置。
  2. 【請求項2】 埋込型の配線器具用に規格化されている
    大角形3個用の取付枠に3個まで取り付けることができ
    る単位寸法の配線器具の1個分の寸法にコンセントブロ
    ックの本体を形成するとともにその取付枠に設けた取付
    孔に係合可能な係合爪を本体の両側面に突設し、この係
    合爪と係合しコンセントブロックが着脱自在に係止固定
    される係合部をボディの背面側に設けて成ることを特徴
    とする請求項1記載のコンセント装置。
  3. 【請求項3】 ボディの背面側に露出するトランスの外
    形角部を覆うアールのついた保護片を有してトランスを
    ボディに固定する固定金具を備えたことを特徴とする請
    求項1又は2記載のコンセント装置。
  4. 【請求項4】 ボディの前面を覆う化粧プレートが着脱
    自在に装着される装着手段をボディに設けて成ることを
    特徴とする請求項1〜3記載のコンセント装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも端子ブロックの端子部を速結
    端子構造としたことを特徴とする請求項1〜4記載のコ
    ンセント装置。
  6. 【請求項6】 端子ブロックの器体を熱硬化性樹脂によ
    り形成したことを特徴とする請求項1〜5記載のコンセ
    ント装置。
  7. 【請求項7】 トランスの2次側に過負荷時のトランス
    保護用の保護素子を接続するとともに、トランスの1次
    側に温度ヒューズを接続して成ることを特徴とする請求
    項1〜6記載のコンセント装置。
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