WO2014155793A1 - 内視鏡 - Google Patents
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Abstract
挿入部と、軟性部材と、軟性部材における先端側の外周に対し基端側部位の内周が固定された連結部材と、軟性部材の外周に対し被覆されるとともに、先端が基端側部位の基端よりも離間して位置する外皮と、軟性部材の外周に対し、先端と基端との間に塗布された第1の充填剤と、少なくとも第1の充填剤の外周を被覆する環状部材と、少なくとも環状部材の外周と外皮の先端側の外周とを連続的に被覆するよう塗布された第2の充填剤と、を具備する。
Description
本発明は、被検体内に挿入される細長な挿入部を構成する第1の筒状部材と第2の筒状部材とが連結部材によって連結された内視鏡に関する。
近年、内視鏡は、医療分野及び工業用分野において広く利用されている。医療分野において用いられる内視鏡は、細長い挿入部を被検体となる体腔内に挿入することによって、体腔内の臓器を観察したり、必要に応じて内視鏡が具備するチャンネル内に挿入した処置具を用いて各種処置をしたりすることができる。
また、工業用分野において用いられる内視鏡は、内視鏡の細長い挿入部をジェットエンジン内や、工場の配管等の被検体内に挿入することによって、被検体内の被検部位の傷及び腐蝕等の観察や各種処置等の検査を行うことができる。
内視鏡の挿入部は、該挿入部の挿入方向の先端(以下、単に先端と称す)に位置するとともに内部に被検体内を撮像する撮像ユニット等が設けられた先端部と、該先端部の挿入方向の基端(以下、単に基端と称す)に連設された複数方向に湾曲自在な湾曲部と、該湾曲部の基端に連設された細長かつ可撓性を有する可撓管部とを具備した構成が周知である。
ここで、湾曲部の基端と可撓管部の先端との接続は、連結部材が用いられて行われる構成が周知である。
図12は、従来の湾曲部の基端と可撓管部の先端との接続構成を示す部分断面図である。特開2012-95719号公報には、図12に示すように、挿入方向Sの中途位置(以下、単に中途位置と称す)がクランク状に折り曲げられた連結部材150を用いて湾曲部120の基端と可撓管部130の先端とが接続された構成が開示されている。
具体的には、図12に示すように、連結部材150は、筒状に形成されているとともに、中途位置にクランク部150cが形成されている。このことにより、連結部材150においては、クランク部150cよりも挿入方向Sの先端側(以下、単に先端側と称す)に位置する先端側部位150sが、クランク部150cよりも挿入方向の基端側(以下、単に基端側と称す)に位置する基端側部位150kに比して、挿入部の径方向Kの内側に位置している。
また、連結部材150の先端側部位150sの外周に対して、湾曲部120を構成するとともに、その先端側部位150sの外周には第2の被覆部材である湾曲カバー120gを被覆している。そして、湾曲カバー120gが被覆された第2の筒状部材である複数の湾曲駒120kの内、挿入方向Sの最も後方(以下、単に後方と称す)に位置する湾曲駒120eは固定されている。尚、湾曲駒120e及び湾曲カバー120gの各基端は、連結部材150のクランク部150cの先端に突き当てられている。
さらに、連結部材150の基端側部位150kの内周には、可撓管部130を構成するとともに、第1の筒状部材である内周部分には、筒状のフレックス130fが固定されたブレード130b(以下、内周にフレックス130fが固定されたブレード130bを軟性部材130nと称す)の先端側が固定されている。尚、軟性部材130nの先端は、連結部材150のクランク部150cの基端に突き当てられている。
また、連結部材150の基端側部位150kの外周には、ブレード130bの外周を被覆する第1の被覆部材である外皮130gの先端側が前記湾曲カバー120gの基端に突き当てられた状態で固定されている。
また、特開2012-95719号公報においては図示されていないが、連結部材150を用いた湾曲部120と可撓管部130との連結後において湾曲部120の基端と可撓管部130の先端との間における接続部の水密性を確保するため、通常、図12に示すように、湾曲カバー120gの基端側の外周及び外皮130gの先端側の外周には、緊縛糸160が巻き付けられている。さらに、緊縛糸160及び湾曲部120の基端と可撓管部130の先端との隙間を覆うよう接着剤170が塗布されている。即ち、所謂糸巻き接着が施された構成が周知である。
しかしながら、糸巻き接着を用いた構成では、緊縛糸160を水密性及び緊縛性を確保すべく湾曲カバー120g及び外皮130gの両外周部分を隙間無く密着させる必要がある。さらに、一定の力量で縛らなければならないため、糸巻き作業は繁雑である他、熟練を要するといった問題があった。
また、特開2012-95719号公報に開示された構成では、連結部材150の基端側部位150kの外周には、外皮130gの先端側が固定されるため、固定部位の外径、即ち、上述した接続部の外径K1が大きくなってしまうといった問題があった。
このような問題に鑑み、外皮130gの先端側を、該外皮130gの先端が連結部材150の基端側部位150kの基端に突き当たるようブレード130bの外周に固定する。そして、糸巻き接着が、湾曲カバー120gの基端側の外周に対して行われることに加え、連結部材150の基端側部位150kの外周及び外皮130gの先端側の外周に対して行われることにより上述した固定部位の外径の小径化を実現する構成も考えられる。
さらに、緊縛糸160を用いずに、接着剤170のみで上述した接続部の水密性を確保することにより、小径化を実現するとともに接続作業を容易とする構成も考えられる。
ところが、例えば挿入部を小径の管路内に挿入することにより、接着剤170が擦れたり管路内に当接したり、さらには可撓管部130が変形したりする等により、硬化された接着剤170に外力が付与される。すると、接着剤170に亀裂が発生したり、接着剤170が剥離してしまったりする可能性があり、上述した接続部の水密性を確保することが難しいといった問題があった。
尚、可撓管部130は、柔軟性を有していることから捩れやすいため、接着剤170への亀裂や接着剤170の剥離は、外皮130g及び連結部材150の基端側部位150k上に塗布されている接着剤170に対して発生しやすい。よって、連結部材150を用いた湾曲部120の基端と可撓管部130の先端との接続においては、特に、連結部材150に対する可撓管部130の先端の水密性の確保が課題となっていた。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、簡単かつ作業性良く、湾曲部と可撓管部との接続部における小径化及び水密性を確実に確保することが可能な内視鏡を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の一態様による内視鏡は、被検体内に挿入される細長な挿入部と、前記挿入部を構成する該挿入部の挿入方向に沿って延在する第1の筒状部材と、前記第1の筒状部材における前記挿入方向の先端側の外周に対し、前記挿入方向の基端側の内周が固定された連結部材と、前記第1の筒状部材の前記外周に対し被覆されるとともに、前記挿入方向の先端が前記連結部材の前記挿入方向の基端よりも離間して位置する第1の被覆部材と、前記第1の筒状部材の前記外周に対し、前記挿入方向における前記第1の被覆部材の前記先端と前記連結部材の前記基端との間に塗布された第1の充填剤と、少なくとも前記第1の充填剤の外周を被覆する環状部材と、少なくとも前記環状部材の外周と、前記第1の被覆部材の前記挿入方向の先端側の外周とを前記挿入方向に沿って連続的に被覆するよう塗布された第2の充填剤と、を具備する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本第1実施の形態の内視鏡を示す部分斜視図、図2は、図1中のII-II線に沿う湾曲部の基端と可撓管部の先端との接続部を拡大して示す部分断面図である。
図1は、本第1実施の形態の内視鏡を示す部分斜視図、図2は、図1中のII-II線に沿う湾曲部の基端と可撓管部の先端との接続部を拡大して示す部分断面図である。
図1に示すように、内視鏡1は、被検体内に挿入されるとともに挿入方向Sに沿って細長な挿入部2と、該挿入部2の基端に連設された操作部3とを具備している。また、内視鏡1は、操作部3から延出するユニバーサルコード5と、該ユニバーサルコードの延出端に設けられた図示しないコネクタとを具備している。また、内視鏡1は、コネクタが、図示しない画像処理装置及び光源装置等に接続自在なことにより、内視鏡1の外部装置に接続自在となっている。
挿入部2は、先端側から順に、硬質な先端部11と、該先端部11の基端に連設された湾曲部12と、該湾曲部12の基端に連設された可撓管部13とを具備して主要部が構成されている。先端部11内には、図示しない撮像ユニット等が設けられている。湾曲部12は、複数方向、例えば上下の2方向に湾曲自在となっている。可撓管部13は、可撓性を有するとともに柔軟に形成されている。
尚、湾曲部12は、挿入部2を構成する第2の筒状部材である複数の湾曲駒32(図2参照)が挿入方向Sに沿って連結されることにより、例えば上下の2方向に湾曲自在となっている。
また、湾曲部12の湾曲方向は、上下の2方向に限定されず、左右の2方向であっても構わない。さらに、湾曲部12の湾曲方向は、上下左右の4方向であっても構わないし、さらには、4方向以上であっても構わない。
さらに、図2に示すように、複数の湾曲駒32の外周32gには、該湾曲駒32を保護する第2の被覆部材である湾曲カバー33が被覆されている。即ち、湾曲部12は、複数の湾曲駒32の外周32gに湾曲カバー33が被覆されていることにより構成されている。
また、可撓管部13は、図2に示すように、挿入方向Sに沿って延在するとともに、網状管のブレード22が固定された柔軟なフレックス21を具備している。尚、フレックス21は、ブレード22の内周に固定されている。尚、以下、ブレード22が固定されたフレックス21を、軟性部材20と称す。
尚、軟性部材20は、本実施の形態における挿入部2を構成する第1の筒状部材を構成している。
また、図2に示すように、ブレード22の外周22gには、第1の被覆部材である外皮23が被覆されている。即ち、可撓管部13は、軟性部材20の外周、即ち、ブレード22の外周22gに対し、外皮23が被覆されていることにより構成されている。
操作部3には、フリーズ、レリーズなどの画像制御指示等を行う用のリモートスイッチ14や、湾曲部12の湾曲を操作するための湾曲操作レバー85が設けられている。さらに、操作部3には、吸引操作を行うための吸引ボタン16や、挿入部2内に設けられた図示しない吸引チャンネルに連通する吸引口金17等が設けられている。尚、湾曲部12を湾曲操作する部材は、レバーに限定されず、回動自在なノブ等であっても構わない。
さらに、操作部3の挿入部2寄りの部位には、鉗子などの処置具を挿入するための処置具挿入口18が設けられている。処置具挿入口18には、鉗子栓19が着脱自在となっている。
次に、図2を用いて湾曲部12の基端と可撓管部13の先端とを接続するための接続部の構成を説明する。
図2に示すように、湾曲部12を構成する複数の湾曲駒32の内、最も後方に位置する湾曲駒32eと、可撓管部13を構成する軟性部材20とが連結部材15によって連結される。これにより、湾曲部12の基端と可撓管部13の先端とが、挿入方向Sに沿って互いに連結して接続されている。
図2に示すように、湾曲部12を構成する複数の湾曲駒32の内、最も後方に位置する湾曲駒32eと、可撓管部13を構成する軟性部材20とが連結部材15によって連結される。これにより、湾曲部12の基端と可撓管部13の先端とが、挿入方向Sに沿って互いに連結して接続されている。
具体的には、連結部材15は、筒状に形成されているとともに、挿入方向Sの中途位置がクランク状に折り曲げられている、即ち、中途位置にクランク部15cが形成されている。このことにより、クランク部15cよりも先端側に位置する先端側部位15sが、クランク部15cよりも基端側に位置する基端側部位15kよりも、挿入部2の径方向Kの内側に位置している。
また、連結部材15の先端側部位15sの外周15sgに対して、複数の湾曲駒32の内、挿入方向Sの最も後方に位置する湾曲駒32eの内周32enが接着固定されている。尚、湾曲駒32e及び湾曲カバー33の各基端は、クランク部15cの先端に突き当てられている。
尚、連結部材15において先端側部位15sが基端側部位15kよりも径方向Kの内側に位置しているのは、先端側部位15sの外周15sgに対し固定された湾曲駒32e及び該湾曲駒32eの外周に被覆された湾曲カバー33が、基端側部位15kや外皮23よりも径方向Kの外側に大きくはみ出てしまうことを防ぐためである。即ち、上述した接続部の外径K2が大きくなってしまうことを防ぐためである。
さらに、連結部材15の基端側部位15kの内周15knに、軟性部材20の先端側の外周、即ち、ブレード22の先端側の外周22gが接着固定されている。尚、フレックス21及びブレード22の先端は、連結部材15のクランク部15cの基端に突き当てられている。
このことにより、湾曲駒32eと軟性部材20とが、連結部材15によって連結されている。
また、連結部材15の基端側部位15kの内周15knに対し、ブレード22の先端側の外周22gが固定された状態において、ブレード22の外周22gを被覆する外皮23の先端23aは、基端側部位15kの基端15kbよりも後方に離間して位置している。このように離間して隙間を設けることで、後述する第1の充填剤51による水密性の確保に加え、太径化することなく第1の充填剤51の充填量を増やして、後述する環状部材55のより確実な固定が可能となる。
即ち、外皮23は、ブレード22の外周22gにおける基端側部位15kの内周15knに固定されるブレードの先端側は被覆しておらず、ブレード22の先端から所定の距離後方に離間した位置からブレード22の基端まで挿入方向Sに沿って外周22gを被覆している。尚、外皮23の被覆方法は、たとえば熱収縮チューブによる被覆や樹脂の熱溶着などの手段である。
さらに、ブレード22の外周22gにおいて、外皮23の先端23aと基端側部位15kの基端15kbとの間に、先端23aと基端15kbとの間に挿入方向に沿って形成された空間を塞ぐように第1の充填剤51が塗布されている。
第1の充填剤51は、連結部材15の基端側部位15kの外周15kgに後述する環状部材55を固定する他、基端側部位15kと可撓管部13との間の水密性を確保する機能を有している。
尚、第1の充填剤51は、その外周51gが、基端側部位15kの外周15kgと同じ外径となるよう、または後述する図6に示すよう外周15kgよりも径方向Kの内側に位置するよう塗布されている。
また、第1の充填剤51は、例えば接着剤から構成されている。また、第1の充填剤51は、後述する第2の充填剤52と同じ材料から構成されていても良いが、第2の充填剤52よりも硬化後の硬度が柔らかい材料、例えば柔軟なシリコン系の材料から構成されていることが好ましい。
これは、外周22gに第1の充填剤51が塗布されたブレード22は、フレックス21とともに可撓性を有していることから変形しやすい。このため、硬化後の第1の充填剤51が硬い材料から構成されていると、ブレード22の変形に伴い第1の充填剤51に亀裂等が発生しやすい。逆に言えば、硬化後の第1の充填剤51が柔らかい材料から構成されておれば、ブレード22が変形したとしても第1の充填剤51もブレード22と一緒に変形しやすくなり、第1の充填剤51に亀裂等が発生しにくくなる。
また、第1の充填剤51の外周51gには、環状部材55が、基端が外皮23の先端23aに突き当てられた状態で被覆されている。環状部材55は、例えば樹脂や金属から筒状に形成されており、挿入方向Sにおいて少なくとも第1の充填剤51の外周51gを被覆する長さに形成されている。尚、図2においては、環状部材55は、連結部材15の基端側部位15kの外周15kgも被覆している。
さらに、環状部材55は、外皮23よりも径方向Kの厚みが薄くなるよう形成されている。これは、環状部材55の厚みが厚く形成されていると、上述した接続部の外径K2が大きくなってしまうためである。
また、環状部材55の外周55gと、外皮23の先端側の外周23gとには、第2の充填剤52が外周55gと外周23gの先端側とを挿入方向Sに沿って連続的に被覆するよう塗布されている。
尚、第2の充填剤52は、例えば接着剤から構成されている。また、第2の充填剤52は、第1の充填剤51よりも硬い材料から構成されていることが好ましい。これは、第2の充填剤52は、上述した接続部における最外層に位置しているため、挿入部2を管路内等に挿入した際、管路内壁等に接触しやすい部位となっている。よって、硬化後の第2の充填剤52が柔い材料から構成されていると、接触に伴い削れてしまうためである。逆にいえば、硬い材料から構成されていれば、接触しても硬化後の第2の充填剤52が削れにくいためである。
また、第2の充填剤52は、図2に示すように、さらに湾曲カバー33の基端側の外周33gを環状部材55の外周55gとともに連続的に被覆するよう塗布されている。
第2の充填剤52は、連結部材15に対する湾曲部12の基端の水密性及び可撓管部13の先端の水密性を確保するものである。具体的には、連結部材15の先端側部位15sの外周15sgと湾曲駒32eの内周32enとの間及び環状部材55の基端と外皮23の先端23aとの間、連結部材15の基端側部位15kの外周15kgと環状部材55との間の水密性を確保するものである。
ここで、環状部材55は、上述したように第1の充填剤51の外周51gを覆っており、基端が外皮23の先端23aに突き当てられている。このことにより、環状部材55は、第2の充填剤52における可撓管部13の先端近傍位置に外力が付与され、該第2の充填剤52の可撓管部13の先端近傍位置に亀裂等が発生した場合、該亀裂が第1の充填剤51まで進行してしまうことを防ぐ部材となっている。即ち、環状部材55は、径方向Kにおいて、第1の充填剤51と第2の充填剤52との間に挟まれて位置している。
尚、第2の充填剤52の可撓管部13の先端近傍位置に亀裂等が発生しやすいのは、上述したように、可撓管部13は可撓性を有していることから変形しやすいためである。つまり、可撓管部13の変形に伴い、外皮23の先端側の外周23g及び環状部材55の基端側の外周55gに塗布された第2の充填剤52の位置に亀裂等が発生しやすいためである。
反対に、第2の充填剤52において、湾曲部12の基端近傍位置は、可撓管部13の先端から前方に離間しており、硬質部材である先端側部位15s、湾曲駒32eの上に位置していることから、可撓管部13の変形に伴って亀裂等が発生する可能性が低い。また、仮に、第2の充填剤52における湾曲部12の基端近傍位置に亀裂等が発生したとしても、連結部材15の先端側部位15sの外周15sgは、湾曲駒32eの内周32enに接着固定されていることから、水密性が十分確保されている。
尚、本実施の形態においては、図2に示すように、外皮23は、ブレード22の外周22gに対して固定されており、外皮23の先端側は、従来のように連結部材15の基端側部位15kの外周15kgに対して固定されていない。
このことにより、第2の充填剤52の外周52gによって規定される上述した接続部の外径K2は、従来の図12に示した接続部の外径K1よりも小さくなる(K2<K1)。即ち、本実施の形態の構成においては、従来よりも接続部の外径が小径化されている。
次に、連結部材15を用いた湾曲部12の基端と可撓管部13の先端との接続方法について、上述した図2と、図3~図5を用いて説明する。
図3は、図2の連結部材の基端側部位の内周にフレックス、ブレードが固定され、第1の充填剤が塗布された状態を示す部分断面図、図4は、図3の第1の充填剤の外周及び連結部材の基端側部位の外周に環状部材が被覆された状態を示す部分断面図、図5は、図4の連結部材の先端側部位の外周に、外周に湾曲カバーが被覆された湾曲駒が固定された状態を示す部分断面図である。
湾曲部12の基端に可撓管部13の先端を接続する際は、先ず作業者は、図3に示すように、連結部材15の基端側部位15kの内周15knに、軟性部材20におけるブレード22の先端側の外周22gを接着固定する。その後、外皮23の先端23aが連結部材15の基端側部位15kの基端25kbから後方に離間するようブレード22の外周22gに被覆される。そのような外皮23の被覆状態において、ブレード22の外周22gにおける基端側部位15kの基端15kbと外皮23の先端23aとの間、及びブレード22の外周22gの一部に対して、第1の充填剤51を塗布する。なお、連結部材15と軟性部材20と外皮23は、先に組み立てておき、その後、湾曲部12に接続するという手順でもよい。
次に、作業者は、図4に示すように、連結部材15の基端側部位15kの外周15kg及び第1の充填剤51の外周51gに対し、挿入方向Sの前方(以下、単に前方と称す)から環状部材55を、該環状部材55の基端が外皮23の先端23aに突き当たるまで後方に移動させて被覆させる。その結果、環状部材55は、連結部材15の基端側部位15kの外周15kg及び第1の充填剤51の外周51gに固定される。
次いで、作業者は、図5に示すように、先端側部位15sの外周15sgに、最後方の湾曲駒32eを、前方から連結部材15のクランク部15cの先端に突き当たるまで挿入した後、接着固定する。その後、複数の湾曲駒32の外周に、湾曲カバー33を、前方から湾曲カバー33の基端が連結部材15のクランク部15cの先端に突き当たるまで挿入する。これにより、湾曲カバー33を湾曲駒32の外周に被覆しかつ接着固定する。
最後に、作業者は、図2に示すように、湾曲カバー33の基端側の外周33g、環状部材55の外周55g、外皮23の外周23gに対し、挿入方向Sに沿って連続的に第2の充填剤52を塗布する。これにより、湾曲部12の基端に対して、可撓管部13の先端が連結部材15により固定される。
このように、本実施の形態においては、可撓管部13の外皮23の先端23aは、連結部材15の基端側部位15kの基端15kbよりも後方に離間した位置において、ブレード22の外周22gに固定されていることを示した。また、ブレード22の外周において、外皮23の先端23aと連結部材15の基端15kbとの間には、第1の充填剤51が塗布されていることを示した。
また、第1の充填剤51の外周51gは、環状部材55によって覆われており、環状部材55の外周55g及び外皮23の先端側の外周23gは、挿入方向Sに沿って第2の充填剤52が連続的に塗布されることにより覆われていることを示した。
このことによれば、挿入部2を管路内において挿入していく際、例えば可撓管部13が捻られたりまたは曲げられたりする等によって変形され、第2の充填剤52における可撓管部13の先端近傍位置に対して外力が付与されることになる。その結果、可撓管部13の先端近傍位置に亀裂等が発生したとしても、径方向Kにおける第2の充填剤52と第1の充填剤51との間には、環状部材55が位置しており、第2の充填剤52と第1の充填剤51とを分断していることから、亀裂等が第1の充填剤51に進入してしまうことがない。
よって、第2の充填剤52に亀裂等が発生してもそれに起因して第1の充填剤51に亀裂等が発生してしまうことがない。このことから、連結部材15の基端側部位15kと可撓管部13との間の水密性を、緊縛糸160を用いることなく第1の充填剤51及び第2の充填剤52を用いる簡単な構成により十分確保することができるため、作業性が向上する。
また、第2の充填剤52は、湾曲カバー33の基端側の外周33gまで挿入方向Sに沿って連続的に被覆しているとともに、連結部材15の先端側部位15sの外周15sgは、湾曲駒32eに接着固定されている。このことから、連結部材15の先端側部位15sと湾曲部12との間の水密性も、緊縛糸160を用いなくても第2の充填剤52のみで十分確保することができる。
さらに、外皮23の先端側は、従来の構成のように、連結部材15の基端側部位15kの外周15kgを被覆しておらず、ブレード22の外周に被覆されている。さらには、環状部材55は、外皮23よりも径方向Kにおいて薄く形成されている。このことから、湾曲部12の基端と可撓管部13の先端との接続部における径方向の外径K2を従来の接続部の外径K1よりも小さくすることができる。
以上から、簡単かつ作業性良く、湾曲部12と可撓管部13との接続部における小径化及び水密性を確実に確保することが可能な内視鏡1を提供することができる。
尚、以下、第1実施の形態の変形例を、図6を用いて示す。図6は、図2の第1の充填剤の外周が連結部材の基端側部位の外周よりも径方向の内側に位置するとともに、環状部材が第1の充填剤の外周のみを被覆した状態を示す部分断面図である。
上述した本実施の形態の図2においては、第1の充填剤51の外周51gが、連結部材15の基端側部位15kの外周15kgと同じ外径となるよう、第1の充填剤51は、ブレード22の外周22gに塗布されていることを示した。
また、環状部材55は、基端側部位15kの外周15kg及び第1の充填剤51の外周51gを被覆していることを示した。
これに限らず、図6に示すように、第1の充填剤51は、外周51gが連結部材15の基端側部位15kの外周15kgよりも径方向Kの内側に位置するよう塗布されていてもよい。さらには、環状部材55も、第1の充填剤51の外周51gのみに塗布され、環状部材55の外周55gが連結部材15の基端側部位15kの外周15kgと同じ外径となるよう位置していてもよい。
このような図6の変形例の構成によれば、環状部材55の組み立て性は、本実施の形態よりも悪くはなる。しかしながら、接続部の外径を本実施の形態よりも環状部材55の径方向Kの厚み分だけ小さくすることができる。尚、その他の効果は、上述した本実施の形態と同じである。
(第2実施の形態)
図7は、本第2実施の形態の内視鏡の挿入部における湾曲部の基端と可撓管部の先端との接続部を拡大して示す部分断面図である。
図7は、本第2実施の形態の内視鏡の挿入部における湾曲部の基端と可撓管部の先端との接続部を拡大して示す部分断面図である。
この第2実施の形態の内視鏡の構成は、上述した図1~図5に示した第1実施の形態の内視鏡と比して、環状部材の基端側が外皮の先端側の外周を被覆している点が異なる。
よって、この相違点のみを説明し、第1実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図7に示すように、本実施の形態においては、外皮23の先端側の外周23gは、基端側部位15kの外周15kg及び第1の充填剤51の外周51gと同じ外径に形成されている。さらに、外皮23の先端側の外周23gにも、環状部材55の基端側が被覆されている。
尚、本実施の形態においても、第2の充填剤52は、湾曲カバー33の基端側の外周33g、環状部材55の外周55g及び外皮23の先端側の外周23gを連続的に被覆するよう塗布されている。
また、その他の構成は、第1実施の形態と同じである。さらに、本実施の形態における接続方法も、連結部材15の基端側部位15kの外周15kg及び外皮23の先端側の外周23gに環状部材55の基端側を被覆する以外、上述した第1実施の形態と同じであるため、その説明は省略する。
このような構成によれば、環状部材55の基端側は、外皮23の先端側の外周23gをも被覆していることから、環状部材55により、水分及び亀裂等が第2の充填剤52から第1の充填剤51に進入してしまうことが第1実施の形態よりも確実に防がれる構成となっている。尚、その他の効果は、第1実施の形態と同じである。
(第3実施の形態)
図8は、本第3実施の形態の内視鏡の挿入部における湾曲部の基端と可撓管部の先端との接続部を拡大して示す部分断面図である。
図8は、本第3実施の形態の内視鏡の挿入部における湾曲部の基端と可撓管部の先端との接続部を拡大して示す部分断面図である。
この第3実施の形態の内視鏡の構成は、上述した図1~図5に示した第1実施の形態の内視鏡、図7に示した第2実施の形態の内視鏡と比して、環状部材が熱収縮チューブから構成されている点が異なる。
よって、この相違点のみを説明し、第1、第2実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
上述した第1、第2実施の形態においては、環状部材55は、金属または樹脂から構成されていることを示した。
これに限らず、図8に示すように、環状部材55は、熱収縮チューブから構成されていても構わない。また、図8においては、熱収縮チューブ55の基端は、第2実施の形態と同様に、外皮23の先端側の外周も被覆している。
尚、本実施の形態においても、第2の充填剤52は、湾曲カバー33の基端側の外周33g、熱収縮チューブ55の外周55g及び外皮23の先端側の外周23gを連続的に被覆するよう塗布されている。
また、その他の構成は、第1、第2実施の形態と同じである。また、本実施の形態における接続方法も、連結部材15の基端側部位15kの外周15kg及び外皮23の先端側の外周23gに熱収縮チューブ55の基端側を被覆し、その後熱収縮チューブ55に熱を付与して収縮させる。それ以外は、上述した第1実施の形態と同じであるため、その説明は省略する。
このような構成によれば、環状部材55を熱収縮チューブから構成すれば、金属や樹脂から構成されている場合よりも環状部材55を径方向Kに薄く形成することができる。このため、接続部の外径を小さくすることができる他、環状部材55の被覆作業が容易となる。尚、その他の効果は、第1、第2実施の形態と同じである。
(第4実施の形態)
図13は、本第4実施の形態の内視鏡の挿入部における湾曲部の基端と可撓管部の先端との接続部を拡大して示す部分断面図である。
図13は、本第4実施の形態の内視鏡の挿入部における湾曲部の基端と可撓管部の先端との接続部を拡大して示す部分断面図である。
この第4実施の形態の内視鏡の構成は、上述した図1~図5に示した第1実施の形態の内視鏡と比して、環状部材の基端側部位の外周が環状部材の先端側部位の外周よりも小径に形成されている点と、第2の充填剤が環状部材の基端側部位の外周と外皮の先端側の外周とを挿入方向に沿って連続的に被覆している点とが異なる。
よって、この相違点のみを説明し、第1実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図13に示すように、本実施の形態においては、環状部材55は、連結部材15の基端側部位15kの外周15kg及びクランク部15cの外周15cgを被覆する先端側部位55aと、第1の充填剤51の外周51gを被覆する基端側部位55bとから主要部が構成されており、基端側部位55bの基端が外皮23の先端23aに当接している。
尚、環状部材55の基端側部位55bの外周55bgは、先端側部位55aの外周55agよりも小径に形成されており、外周55bgは、外周55agよりも径方向Kの内側に位置している。具体的には、外周55bgは、外皮23の外周23gと略同一面または同一面となるよう位置している。
また、第2の充填剤52は、環状部材55の基端側部位55bの外周55bgと、外皮23の外周23gの先端側とを挿入方向Sに沿って連続的に被覆するよう塗布されている。このことにより、第2の充填剤52によって、環状部材55の基端側部位55bと外皮23の先端23aとの間の水密性が確保されている。
尚、第2の充填剤52は、外周52gが、環状部材55の先端側部位55aの外周55agと略同じまたは同じ外径となるよう塗布されている。即ち、本実施の形態においては、第2の充填剤52は、環状部材55の先端側部位55aの外周や、湾曲カバー33の外周33gには塗布されていない。
また、本実施の形態においては、湾曲カバー33の基端側の外周33gには、先端側部位55aの先端にも付着される他の充填剤152が被覆されている。尚、充填剤152の外周152gは、先端側部位55aの外周55agよりも径方向Kの内側に位置している。この充填剤152により、先端側部位15sの外周15sgと湾曲駒32eの内周32enとの間の水密性が確保されている。
尚、その他の構成は、上述した第1実施の形態と同じである。さらに、本実施の形態における接続方法も、連結部材15の基端側部位15kの外周15kg及びクランク部15cの外周15cgに環状部材55を被覆し、環状部材55の基端側部位55bの外周55bg及び外皮23の先端側の外周23gを挿入方向Sに沿って連続的に被覆するよう第2の充填剤52を塗布する。さらに、上述した充填剤152を塗布する。それ以外、第1実施の形態と同じであるため、その説明は省略する。
このように、本実施の形態においては、環状部材55の基端側部位55bの外周55bgは、先端側部位55aの外周55agよりも小径に形成されており、第2の充填剤52は、基端側部位55bの外周55bgと、外皮23の外周23gの先端側とを挿入方向Sに沿って連続的に被覆するよう塗布されていることを示した。
このことによれば、第2の充填剤52の外周52gが、環状部材55の先端側部位55aの外周55agよりも径方向Kの外側にはみ出ることがないことから、接続部の外径K2を、第1実施の形態よりも小さくすることができる。
また、第2の充填剤52は、外周52gが、環状部材55の先端側部位55aの外周55agと略同じまたは同じ外径となるよう塗布されていることから、挿入方向Sにおける外周52gと外周55agとの間が滑らかとなる。このため、接続部が管路の内壁等へ接触したとしても、第2の充填剤52が削れ難くなる。
尚、その他の効果は、上述した第1実施の形態と同じである。
以下、図14を用いて本実施の形態の変形例を示す。図14は、図13の接続部における環状部材の先端側部位の変形例を示す部分断面図である。
上述した本実施の形態においては、図13に示すように、連結部材15のクランク部15cの先端に、湾曲カバー33の基端及び湾曲駒32eの基端が突き当たっている構成において、環状部材55の先端側部位55aは、連結部材15の基端側部位15kの外周15kg及びクランク部15cの外周15cgを被覆していることを示した。
これに限らず、図14に示すように、環状部材55の先端側部位55aの先端に、径方向Kの内側に折れ曲がった突出部55atを設け、該突出部55atの基端がクランク部15cの先端を覆った状態とてもよい。この状態で環状部材55の先端側部位55aは、連結部材15の基端側部位15kの外周15kg及びクランク部15cの外周15cgを被覆していてもよい。この場合、湾曲カバー33の基端及び湾曲駒32eの基端は、突出部55atの先端に突き当たる。
このような構成によっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる他、充填剤152の環状部材55の先端側部位55aへの当接面積が本実施の形態の構成よりも大きくなる。
図9は、図1の内視鏡の挿入部が、他の内視鏡の挿入部のチャンネルに挿通可能な内視鏡システムの構成を示す図である。
図9に示すように、上述した第1~第3実施の形態に示した内視鏡1の挿入部2は、他の内視鏡201の挿入部202内に設けられたチャンネル202tに対して挿通自在であっても構わない。
具体的には、図9に示すように、内視鏡201は、先端部211、湾曲部212、可撓管部213を具備する挿入部202と、該挿入部202の基端に連設された操作部203とを具備している。また、内視鏡201は、操作部203から延出するユニバーサルコード205と、該ユニバーサルコード205の延出端に設けられた、外部装置に着脱自在な図示しないコネクタとを具備している。
挿入部202には、内部にチャンネル202tが形成されている。チャンネル202tの先端は、先端部211の側面に開口されており、チャンネル202tの基端は、操作部203に設けられた処置具挿入口218に開口している。
内視鏡1の挿入部2は、処置具挿入口218を介してチャンネル202tに挿通自在となっており、挿入後、挿入部2の先端部11及び湾曲部12は、先端部211の側面の開口から挿入方向Sの側方に突出される。
尚、このような内視鏡1と内視鏡201とを具備する内視鏡システムは、内視鏡201としては、挿入方向Sに対し側方を観察する側視型の内視鏡が例として挙げられる。また、内視鏡1としては、チャンネル202tを介して胆管に挿入される胆道鏡が例として挙げられる。
図10は、図12(従来例)とは異なる湾曲部の基端と可撓管部の先端との接続構成を示す部分断面図、図11は、本構成の湾曲部の基端と可撓管部の先端との接続構成を示す部分断面図である。
尚、図10、図11において、図12と同じ構成には、同じ符号を付し、その説明は省略する。また、図10、図11においては、図12とは異なり、湾曲カバー120gは、ブレード130bの外周も被覆する長さに形成されている。即ち、湾曲カバー120gの基端は、ブレード130bの外周上に位置し、ブレード130bの外周を被覆している。
ところで、図10に示すように、従来の湾曲部120の基端と可撓管部130の先端との接続構成においては、複数の湾曲駒120kの内、最も後方に位置するとともに連結部材150の先端側部位150sの外周に固定される湾曲駒120eは、該湾曲駒120eよりも挿入方向Sの1つ前の湾曲駒120fにリベット180によって湾曲自在に接続される。
また、湾曲駒120eのリベット180が通過される部位には、湾曲駒120fの凹部に係合自在な図10における紙面に対し奧側に出っ張る凸部185tを有する耳部185が設けられているのが一般的である。
しかしながら、凸部185tが形成されていると、先端側部位150sの外周に対する湾曲駒120eの固定構造において、先端側部位150sの先端150saは、凸部185tに突き当たってしまうことを避けるため、凸部185tよりも若干後方に位置せざるを得ない。
このため、湾曲部120の基端と可撓管部130の先端との接続部における硬い部位の挿入方向Sにおける長さ(以下、硬質長と称す)S1を挿入方向Sに長く設定せざるを得ない。
その結果、挿入部の挿入性及び操作性が低下する他、図9に示したように、他の挿入部202のチャンネル202tに挿入した際、内視鏡1の接続部が挿入部202の先端部211内におけるチャンネル202tに設けられた内視鏡201の処置具起上台に引っ掛かってしまい、内視鏡1が破損してしまう可能性があった。
しかしながら、接続部の強度を確保するためには、連結部材150を用いて接続する構成では、ある程度、接続部の硬質長を確保しなければならない。即ち、先端側部位150sの外周に対する湾曲駒120eの嵌合長をある程度確保しなければならず、硬質長S1よりも硬質長を短くすることができないといった問題があった。
そこで、本構成では、図11に示すように、先端側部位150sの凸部185tに当たる先端150saの位置に、凸部185tを避ける円弧状の切り欠き150skを設け、該切り欠き150skによって凸部185tを避けた状態とする。この状態において、先端側部位150sの外周に湾曲駒120eを固定する構成とした。
このような構成によれば、先端側部位150sの外周に対する湾曲駒120eの嵌合長を、図10と同じ長さだけ確保したまま、先端側部位150sの先端を、切り欠き150skの後方への深さ分だけ、前方側に移動させることができる。このことから、接続部の強度を確保したまま接続部の硬質長S2を、図10の硬質長S1よりも短くすることができる(S2<S1)。
よって、挿入部の挿入性及び操作性が向上する他、他の内視鏡の挿入部202のチャンネル202tに挿入しても、内視鏡1の接続部が内視鏡201の処置具起上台に引っ掛かることが防げるため、内視鏡1の破損を防ぐことができる。
本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
本出願は、2013年 3月28日に日本国に出願された特願2013-70058号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の開示内容は、本願明細書、請求の範囲に引用されるものである。
Claims (14)
- 被検体内に挿入される細長な挿入部と、
前記挿入部を構成する該挿入部の挿入方向に沿って延在する第1の筒状部材と、
前記第1の筒状部材における前記挿入方向の先端側の外周に対し、前記挿入方向の基端側の内周が固定された連結部材と、
前記第1の筒状部材の前記外周に対し被覆されるとともに、前記挿入方向の先端が前記連結部材の前記挿入方向の基端よりも離間して位置する第1の被覆部材と、
前記第1の筒状部材の前記外周に対し、前記挿入方向における前記第1の被覆部材の前記先端と前記連結部材の前記基端との間に塗布された第1の充填剤と、
少なくとも前記第1の充填剤の外周を被覆する環状部材と、
少なくとも前記環状部材の外周と、前記第1の被覆部材の前記挿入方向の先端側の外周とを前記挿入方向に沿って連続的に被覆するよう塗布された第2の充填剤と、
を具備することを特徴とする内視鏡。 - 前記環状部材は、さらに前記連結部材の前記基端側の外周を被覆していることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
- 前記環状部材は、さらに前記第1の被覆部材の前記先端側の前記外周を被覆していることを特徴とする請求項1または2に記載の内視鏡。
- 前記環状部材は、熱収縮チューブから構成されていることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡。
- 前記環状部材は、前記第1の被覆部材よりも前記挿入部における径方向の厚みが薄く成されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の内視鏡。
- 前記第1の充填剤は、前記第2の充填剤よりも硬度が柔らかいことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の内視鏡。
- 前記第1の筒状部材は、前記挿入部において、前記挿入方向に沿って細長な可撓性を有する可撓管部を構成する軟性部材であるとともに、前記第1の被覆部材は、前記軟性部材の外周を被覆する外皮であることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の内視鏡。
- 前記環状部材は、前記挿入方向における基端側部位の外周が、前記挿入方向における先端側部位の外周よりも小径に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の内視鏡。
- 前記挿入部を構成するとともに前記第1の筒状部材よりも前記挿入方向の前方に位置する、外周に第2の被覆部材が被覆された第2の筒状部材をさらに具備し、
前記連結部材は、さらに前記挿入方向の先端側の外周が前記第2の筒状部材の前記挿入方向の基端側の内周に固定されることにより、前記第1の筒状部材と前記第2の筒状部材とを前記挿入方向に沿って連結していることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の内視鏡。 - 前記挿入部を構成するとともに前記第1の筒状部材よりも前記挿入方向の前方に位置する、外周に第2の被覆部材が被覆された第2の筒状部材をさらに具備し、
前記連結部材は、さらに前記挿入方向の先端側の外周が前記第2の筒状部材の前記挿入方向の基端側の内周に固定されることにより、前記第1の筒状部材と前記第2の筒状部材とを前記挿入方向に沿って連結していることを特徴とする請求項8に記載の内視鏡。 - 前記第2の充填剤は、さらに前記第2の被覆部材の前記挿入方向の基端側の外周も前記環状部材の前記外周とともに前記挿入方向に沿って連続的に被覆するよう塗布されていることを特徴とする請求項9に記載の内視鏡。
- 前記連結部材は、前記挿入方向の中途位置がクランク状に曲げられていることにより、前記先端側が、前記基端側よりも前記挿入部の径方向内側に位置していることを特徴とする請求項9~11のいずれか1項に記載の内視鏡。
- 前記第2の筒状部材は、前記挿入部に設けられた湾曲自在な湾曲部を構成する前記挿入方向に沿って連結された複数の湾曲駒であるとともに、前記第2の被覆部材は、前記複数の湾曲駒の外周を被覆する湾曲カバーであることを特徴とする請求項9~12のいずれか1項に記載の内視鏡。
- 前記挿入部は、該挿入部とは別の挿入部内に設けられたチャンネルに挿通自在であることを特徴とする請求項1~13のいずれか1項に記載の内視鏡。
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