WO2014091856A1 - セパレータ、電極素子、蓄電デバイスおよび前記セパレータの製造方法 - Google Patents

セパレータ、電極素子、蓄電デバイスおよび前記セパレータの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
WO2014091856A1
WO2014091856A1 PCT/JP2013/080571 JP2013080571W WO2014091856A1 WO 2014091856 A1 WO2014091856 A1 WO 2014091856A1 JP 2013080571 W JP2013080571 W JP 2013080571W WO 2014091856 A1 WO2014091856 A1 WO 2014091856A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
separator
negative electrode
nanofiber layer
positive electrode
base material
Prior art date
Application number
PCT/JP2013/080571
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
井上 和彦
志村 健一
由佳里 加我
Original Assignee
日本電気株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本電気株式会社 filed Critical 日本電気株式会社
Priority to JP2014551935A priority Critical patent/JPWO2014091856A1/ja
Publication of WO2014091856A1 publication Critical patent/WO2014091856A1/ja

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/40Separators; Membranes; Diaphragms; Spacing elements inside cells
    • H01M50/409Separators, membranes or diaphragms characterised by the material
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/40Separators; Membranes; Diaphragms; Spacing elements inside cells
    • H01M50/489Separators, membranes, diaphragms or spacing elements inside the cells, characterised by their physical properties, e.g. swelling degree, hydrophilicity or shut down properties
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/40Separators; Membranes; Diaphragms; Spacing elements inside cells
    • H01M50/489Separators, membranes, diaphragms or spacing elements inside the cells, characterised by their physical properties, e.g. swelling degree, hydrophilicity or shut down properties
    • H01M50/491Porosity
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/40Separators; Membranes; Diaphragms; Spacing elements inside cells
    • H01M50/489Separators, membranes, diaphragms or spacing elements inside the cells, characterised by their physical properties, e.g. swelling degree, hydrophilicity or shut down properties
    • H01M50/497Ionic conductivity
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Cell Separators (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)

Abstract

 本発明は、電極素子におけるマイクロショートの発生を抑制し、かつ生産性の高いセパレータを提供する。本発明のセパレータは、正極と負極とを対向配置させた電極素子用のセパレータ13であって、無機繊維13a1を含む基材13aと、基材13aの片面または両面に積層されたナノファイバー層13bと、を有する。

Description

セパレータ、電極素子、蓄電デバイスおよび前記セパレータの製造方法
 本発明は、無機繊維を含む基材を有するセパレータ、このセパレータを用いた電極素子および蓄電デバイスに関する。本発明はまた、上記セパレータの製造方法に関する。
 ノート型パソコン、携帯電話、電気自動車などの急速な市場拡大に伴い、キャパシタや二次電池などの蓄電デバイスが盛んに研究されている。中でも二次電池は、より多くのエネルギーを蓄えることができる点で、魅力的である。現在は更に高エネルギー密度の二次電池が求められており、その候補としてスズやシリコンなどの金属あるいはそれらの合金や酸化物を負極活物質として利用することが提案されている。また、リチウム空気電池などの理論容量の大きな電池を用いることも提案されている。しかし、より高エネルギー密度の電池ほど、放出できるエネルギーが大きくなるため、安全性についての配慮がより必要になる。
 例えばリチウムイオン二次電池等の蓄電デバイスにおいて、セパレータは、正極と負極の短絡を防ぎ、リチウムイオンを効果的に移動させる役割を果たす。これまで、ポリプロピレンやポリエチレン材料からなるポリオレフィン系の微多孔質セパレータが主として用いられてきた。その理由は、これらの材料がもつシャットダウン効果が、電池の発熱時の安全性に寄与するためである。しかしながら、高エネルギー密度の電池にポリエチレン材料を用いると、シャットダウン効果が得られる前にセパレータが溶融してしまい、広い面積で電極間の短絡が発生する可能性がある。
 このような有機高分子セパレータに代えて、無機材料または有機高分子-無機複合材料をリチウムイオン電池において使用することも提案されている。無機材料は、上述のシャットダウン効果は有しないものの、有機高分子に比べて圧倒的に融点が高いので、むしろ安全性に優れる場合がある。
 特許文献1(特許第4831937号公報)には、ガラスクロスを基材として用い、その表裏に、バインダとして有機高分子からなる層が一体化されたセパレータが記載されている。有機高分子として、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン共重合体またはポリフッ化ビニリデンなどが例示されている。これにより、補強と過充電防止機能が付与できるとしている。
 特許文献2(特表2011-500717号公報)には、樹脂のナノファイバーをシート状に加工したセパレータの例が記載されている。
 特許文献3(特開2008‐169521号公報)には、オレフィン系繊維から作られた不織布基材と樹脂のナノファイバーとを含む複合不織布が記載されている。
 特許文献1:特許4831937号公報
 特許文献2:特表2011-500717号公報
 特許文献3:特開2008‐169521号公報
 ポリオレフィン系の微多孔質セパレータでは、ポリプロピレンやポリエチレン材料で形成されたセパレータ自身のイオン伝導性が無いため、リチウムイオン伝導度を高めるためには、セパレータの空隙や孔のサイズを大きくする必要がある。また、ポリプロピレンやポリエチレン材料の融点は、110~160℃であるため、高温時に熱収縮が起き、短絡が生じる可能性が指摘されていた。
 一方、特許文献1に記載されたような。ガラス繊維などの無機繊維を基材とするセパレータでは、高温時の熱収縮の問題は小さいと考えられる。しかし、ガラス繊維からなる基材が不織布でなく織物または編物である場合は、端部にほつれが生じることにより正極と負極が短絡する可能性がある。また、織物や編物の網目は微多孔膜を用いたセパレータの孔径に比べ大きいため、マイクロショートが発生しやすくなる。特許文献1では、バインダで織目や網目を実質的に小さくすることによってマイクロショートを防いでいるが、バインダを用いたこの方法ではイオン伝導性の制御が難しい。すなわち、電解液に対して膨潤性のある有機高分子をバインダとして用いても、イオン伝導度は1mS/cm未満となり、電池内部抵抗の上昇をもたらす。バインダ量を減らして、透気度を上げることによりイオン伝導度を1mS/cm程度とすることもできる。しかし、この場合、孔の大きさはセパレータの網目や織目とおなじく、数十~数百μm程度となり、通常リチウム二次電池のセパレータに用いられる微多孔膜の孔径(数十~数百nm)と比べるとはるかに大きいため、マイクロショートの発生が懸念される。
 ナノファイバーによる不織布は、特許文献2に示されているように、繊維径が1~3000nm、孔の大きさは1~5000nmであり、微多孔膜の孔径に近いサイズを形成することができるため、マイクロショートの懸念はなくなる。しかしながら、ナノファイバーは、エレクトロンスピニング法で製造されるのが一般的であるため、繊維径が細いがゆえに生産速度が遅く、実用的でないのが現状である。
 特許文献3に記載された複合不織布は、これを、抗菌性を有する金属イオン水溶液に浸漬させた後に乾燥させることによって、長期間にわたって抗菌性を維持するものであり、セパレータとしての用途は意図していない。仮に、特許文献3に記載された複合不織布をセパレータとして用いた場合であっても、不織布基材がオレフィン系繊維で構成されているため、高温時に熱収縮が発生し短絡してしまう。
 本発明の目的は、高温時の寸法安定性が良好な無機繊維を用いつつも、電極素子におけるマイクロショートが発生し難く、かつ、生産性の高いセパレータ、このセパレータを用いた各種デバイス、およびセパレータの製造方法を提供することである。
 上記目的を達成するため本発明のセパレータは、正極と負極とを対向配置させた電極素子用のセパレータであって、無機繊維を含む基材と、前記基材の片面または両面に積層されたナノファイバー層と、を有する。
 また、本発明の電極素子は、上記本発明のセパレータと、前記セパレータを間において対向配置された正極および負極と、を有する。
 また、本発明の蓄電デバイスは、上記本発明の電極素子と、電解液と、前記電極素子および前記電解液を内包する外装体と、を有する。
 本発明は、セパレータの製造方法をさらに提供する。本発明のセパレータの製造方法は、正極と負極とを対向配置させた電極素子用のセパレータの製造方法であって、無機繊維を含む基材を用意する工程と、前記基材の片面または両面にナノファイバー層を形成する工程と、を有する。
 本発明によれば、無機繊維を含む基材を用いつつも、正極と負極とを対向配置させた電極素子におけるマイクロショートの発生が極めて低減される。しかも、マイクロファイバーの使用量が少なくて済むので、セパレータの生産性が向上する。
本発明の一実施形態による蓄電デバイスの分解斜視図である。 図1に示す電極素子の分解斜視図である。 図2に示すセパレータの模式的断面図である。 本発明の他の形態によるセパレータの模式的平面図(A)および模式的断面図(B)である。 本発明の他の形態による、袋状に加工されたセパレータとそれに挿入される電極の斜視図である。 図5に示すセパレータを用いる場合の電極素子の分解斜視図である。
 本発明の一実施形態は、正極と負極とを対向配置させた電極素子用のセパレータであって、無機繊維を含む基材と、この基材の片面または両面に積層されたマイクロファイバー層と、を有するセパレータに関する。また、本発明の他の形態は、このセパレータを有する電極素子および蓄電デバイスに関する。また、本発明の他の形態は、正極と負極とを対向配置させた電極素使用のセパレータの製造方法であって、無機繊維を含む基材を用意する工程と、この基材の片面または両面にナノファイバー層を形成する工程と、を有するセパレータの製造方法に関する。
 以下、上述した各構成部材および構成材料について説明する。
 <セパレータ>
 (基材)
 セパレータは、無機繊維を含む基材を有し、正極と負極の間に存在している。基材に含まれる無機繊維は電気伝導性がないが、基材は、正極と負極との短絡を防止し、かつ、イオン伝導性を有するように構成されていれば、どのような無機材料を含んでいてもよい。無機繊維を構成する材料としては、セラミックやガラスなどが挙げられ、これらの中でもアルミナ繊維またはガラス繊維を好ましく用いることができ、特にガラス繊維が好ましい。ガラス繊維は、プリント基板をはじめとする電子材料用途や船舶などに用いるFRP樹脂用途など、工業的に広く普及しており、容易に得られる材料であるからである。ガラス繊維としては、例えば、マイクロファイバーウールや、グラスウールグラスファイバー等が挙げられる。
 一般に、リチウムイオン電池で使用されているセパレータとしては、有機高分子材料であるポリエチレンやポリプロピレン、耐熱性の高いポリイミド、セルロース、PVdF等で形成される多孔質膜や、不織布が広く用いられている。本発明のセパレータは、これらのセパレータと重ね合わせて使用することができる。
 基材に含まれる無機繊維は、長繊維であってもよいし短繊維であってもよい。無機繊維が長繊維の場合は、そのまま織るまたは編み、それによって得られた無機繊維からなる織物または編物を用いて基材を製造することができる。無機繊維が短繊維の場合は、その短繊維を撚って糸状とし、それを織るまたは編んで得られた織物または編物を用いて基材を製造することができる。
 上記のように、無機繊維は織物または編物であることができるが、それらの中でも、織物であることが好ましい。これは、50μm以下の厚みの薄いセパレータを容易に得ることができるからである。また、織物は、後述するように基材がバインダをさらに含む場合に、バインダの使用量を少なくすることができる。セパレータの厚みは、電池エネルギーの重量密度や体積密度に影響するため、できるだけ薄いほうが好ましい。織り方としては、例えば、平織、綾織、朱子織、からみ織、模紗織、破れ斜紋織、二重織等が挙げられ、これらの中でも、薄く軽いセパレータが得られるという観点からは、特に平織が好ましい。また、織目が小さく密なものほど絶縁機能に優れるため、この観点からは、平織、綾織、朱子織が好ましい。また同様の理由から、無機繊維は細いものの方がよく、繊維径は、20μm以下が好ましく、より好ましくは10μm以下、更に好ましくは5μm以下である。一方、無機繊維の強度および製造の容易性の点から、繊維径は1μm以上であることが好ましい。繊維径が1μm未満の無機繊維は製造が困難であり、結果的に基材の高コスト化を招くおそれがある。
 基材は、無機繊維を補強する目的で、バインダをさらに含有してもよい。バインダを加えることにより、無機繊維の織目が緩みにくくなり、自己支持性も増すため、電池を組み立てる際の生産性が向上する。バインダは、無機材料からなる無機バインダであってもよいし、有機材料を含む有機バインダであってもよい。
 無機バインダとしては、特に限定はされないが、シリカ系材料、アルミナ系材料、シリカアルミナ系材料、アルミニウム系、リン酸アルミニウム系材料、銀系等が挙げられる。有機バインダであれば、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリエチレンオキサイド(PEO)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)及びこれらの高分子の共重合体を好適に用いることができる。これらのバインダは、単独の材料が用いられてもよいし、2種以上の材料を混合したものが用いられてもよい。
 (ナノファイバー層)
 基材の片面または両面には、ナノファイバーからなるナノファイバー層を有する。つまり、ナノファイバー層は、セパレータの表層に存在する。本発明において、ナノファイバーとは、直径が1nm~1000nmの繊維をいう。
 ナノファイバー層は、基材の片面または両面に積層されることができる。ナノファイバー層を基材の両面に積層した場合は、セパレータの反りが生じず寸法安定性に優れるため、電極素子さらには蓄電デバイスを製造する上で好ましい。ナノファイバーは、その素材によっては、電池内で還元分解する性質を有するものがある。この場合は、ナノファイバー層を基材の片面にのみに積層し、セパレータをナノファイバー層が正極と対向するように配置すれば、還元分解を防止することが可能となる。この逆に、電池内で酸化分解する性質を有するナノファイバーの場合は、ナノファイバー層を基材の片面のみに積層し、セパレータをナノファイバー層が負極と対向するように配置すれば、酸化分解を防止することが可能となる。このように、ナノファイバーが電池内で還元分解または酸化分解する性質を有する場合は、ナノファイバー層を基材の片面のみに積層することが好ましい。
 ナノファイバーを形成する樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂、ポリビニルアルコール、ポリエチレンビニルアルコール、ポリビニルアセテート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド、ポリ(ビニリデンフルオライド―コ―ヘキサフルオロプロピレン)、ペルフルオロポリマー、ポリビニルクロライド若しくはポリビニリデンクロライド及びこれらの共重合体、、ポリビニルピロリドン、ポリ(ビニルピロリドン―ビニルアセテート)、ポリスチレン及びポリスチレンアクリロニトリル共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリアクリロニトリルメチルメタクリレート共重合体を含むポリアクリロニトリル共重合体、ポリメチルメタクリレート、ポリメチルメタクリレート共重合体などのビニル化合物樹脂、ポリ-ε-カプロラクトン、ポリ乳酸、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂、ポリエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレングリコールジアルキルエーテル及びポリエチレングリコールジアルキルエステルを含むポリエチレングリコール誘導体、ポリ(オキシメチレン―オリゴ―オキシエチレン)、ポリエチレンオキシド、及びポリプロピレンオキシドを含むポリオキシドなどのポリエーテル樹脂、ポリウレタン及びポリエーテルウレタンを含むポリウレタン共重合体などのポリウレタン樹脂、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリ(メタ―フェニレンイソフタルアミド)などのナイロン樹脂、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネートなどのセルロース樹脂、その他、ポリスルホン、ポリジフェノキシホスファゼン、ポリ{ビス[2―(2―メトキシエトキシ)ホスファゼン]}などのポリホスファゼン類、などが挙げられる。これらは、単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用することも可能である。
 ナノファイバーの製造方法としては、エレクトロスピニング法、エレクトロブローイング法、メルトブローン法、フラッシュ紡糸法、およびエレクトロバブルスピニング法などが挙げられる。本発明では、これらの任意の製造方法を用いることが可能である。
 ナノファイバー層の厚みは、マイクロショートを防止する機能を高くするという観点からは厚い方が良く、具体的には、好ましくは0.5μm以上、より好ましくは1μm以上、更に好ましくは5μm以上である。一方、厚みが薄い方が、製造時間が短くなり低コスト化による実用性が高くなる。この観点からは、ナノファイバー層の厚みは、好ましくは15μm以下、より好ましくは、10μm以下である。マイクロショート防止機能および生産性を総合的に考慮すると、ナノファイバー層の厚みは、1~10μmであることが好ましい。
 ナノファイバー層を形成する樹脂が、ポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂であれば、2枚のセパレータをナノファイバー層が対向するように重ねて熱融着することが可能となる。よって、セパレータを、正極(または負極)よりも大きいサイズで形成し、2枚のセパレータで正極(または負極)を挟んだ状態でセパレータをその外周縁に沿って熱融着することにより、袋状に加工されたセパレータを形成することが可能となる。セパレータを袋状とすることで、セパレータ内に正極または負極を収納することができる。熱融着は、ライン状であってもよいしスポット状であってもよい。セパレータを袋状とすることにより、振動によるセパレータのずれを防止することができ、これによる短絡を防止できる。
 (セパレータ全般)
 セパレータは、不燃性であるほうが、電池の安全性に有利である。そのことから、セパレータを構成する材料の50質量%以上が、無機材料(即ち、無機繊維、無機粒子および無機バインダ等)であることが好ましく、70質量%以上含むことがより好ましく、90質量%以上含むことが特に好ましい。
 ただし、有機材料であっても、ポリイミドやポリアミドイミドなど耐熱性に優れる樹脂であれば、上記無機材料の割合にかかわらず、バインダおよび/ナノファイバー層に含まれる材料として好適に用いることができる。
 セパレータの厚みは、特に限定されるものではないが、1層(または1枚)を単独で用いる場合には、電池のエネルギー密度を高くできるという観点から薄い方が好ましい。また、セパレータの厚みが薄い方が、電池の内部抵抗を低減することができることから、エネルギーを有効利用することができる。一方、セパレータの強度や電極間の絶縁能力の観点からは、厚い方が好ましい。これは、厚さ方向の強度が向上し、内部短絡の発生率を抑えることができるからである。したがって、セパレータの厚みの上限は、200μm以下とすることが好ましく、100μm以下とすることがより好ましく、更に好ましくは、50μm以下である。また、セパレータ厚みの下限は、5μm以上とすることが好ましく、10μm以上であることがより好ましい。
 セパレータの空隙率は、30%以上99%以下とすることが望ましい。空隙率を30%以上とすることにより、セパレータの抵抗値が低減し、電池性能が向上するからである。この効果を高めるためには、空隙率は50%以上であることが望ましく、より好ましくは60%以上である。また、空隙率の上限値は99%とすることにより、内部短絡の発生を抑制できる。空隙率は、例えば、セパレータの原料となる材料の真密度や総体積、セパレータの重量および体積から求めることができる。さらに、内部短絡の発生を抑制するという観点から、セパレータの厚み方向における突刺し強度は高い値であることが望ましい。突刺し強度は、例えば、テクスチャーアナライザー等の強度試験機を用いて、測定対象となるセパレータに金属針(直径1~2mm、先端部r=0.5mm)を一定速度で突き刺した際の荷重で評価することができる。
 セパレータのイオン伝導度の値は、電池の内部抵抗値に大きく影響するため、大きいほうが好ましい。たとえば、リチウム2次電池の電解液としてイオン伝導度が10-3S/cmである電解液を用いた場合、これを浸漬した状態で、セパレータのイオン伝導度は10-3~10-6S/cmであることが望ましい。
 以上説明したように、無機繊維を含む基材上にマイクロファイバー層を積層することで、イオン伝導性に大きく影響を与えるセパレータの孔のサイズを、マイクロファイバー層の厚み等により簡単に調整することができる。その結果、高温時の安全性のために無機繊維を用いつつ、マイクロショートの発生を抑制することができる。また、マイクロファイバー層は、バインダほどではないが基材に含まれる無機繊維を拘束する働きも有し、これによって、電極素子や蓄電デバイスの組み立て時における無機繊維のほつれに起因する正極と負極との短絡を防止することができる。さらに、マイクロファイバー層は、上記の効果を発揮できる厚みがあれば十分であり、マイクロファイバーの使用量も少なくて済むので、セパレータの生産性も向上したものとなる。
 <電極素子および蓄電デバイスの構成>
 本発明は、上述した本発明によるセパレータと、セパレータを間において対向配置された正極および負極と、を有する電極素子に関する。また、本発明は、上記電極素子と、電解液と、これら電極素子および電解液を内包する外装体と、を有する蓄電デバイスに関する。
 本発明の電極素子および蓄電デバイスは、電荷を蓄積できるものであれば、種々のデバイスに適用できる。代表的なデバイスとしては、リチウムイオン二次電池が挙げられるが、その他の二次電池、さらには電気二重層キャパシタ等のキャパシタに適用することが可能である。以下の説明ではリチウムイオン二次電池を例に説明するが、これに限定されるものではなく、本発明が適用されるデバイスの種対に応じて、形状、構成および材料を適宜変更することができる。
 二次電池は、電極の構造や形状等により、円筒型、扁平捲回角型、積層角型、コイン型、扁平捲回ラミネート型および積層ラミネート型等、種々のタイプがある。本発明はこれらの何れのタイプにも適用可能である。これらのうち、本発明が適用される二次電池の形状は、セパレータが破れ難いという観点から、積層ラミネート型であることが好ましい。以下、積層ラミネート型の二次電池について説明する。
 図1を参照すると、電極素子10と、外装材21、22によって電極素子10をその厚み方向両側から包囲することによって、電極素子10を電解液とともに内包する外装体とを有する、本発明の一実施形態による二次電池1の分解斜視図が示されている。電極素子10には負極端子31および正極端子32が、それぞれ一部を外装体から突出させて接続されている。
 電極素子10は、図2に示すように、複数の負極11と複数の正極12とがセパレータ13を介して対向配置された構造を有する。負極11と正極12は、セパレータ13によって互いに絶縁状態を保っている。
 負極11は、金属箔で形成することができる負極集電体11aと、負極集電体11aの両面に形成された負極活物質11bとを有する。負極集電体11aは、セパレータ13と対向する部分から延長した延長部を有して形成され、この延長部には負極活物質11bは形成されていない。
 正極12も、負極11と同様、金属泊で形成することができる正極集電体12aと、正極集電体12aの両面に形成された正極活物質12bとを有する。正極集電体12aは、セパレータ13と対向する部分から延長した延長部を有して形成され、この延長部には正極活物質12bは形成されていない。
 負極11および正極12は、それらの延長部が互いに反対方向に向かって延びるように配置されている。複数の負極11は、その延長部同士が溶接によって電気的に接続されて、図1に示す負極タブ10aを形成する。複数の正極12も、その延長部同士が溶接によって電気的に接続されて、図1に示す正極タブ10bを形成する。負極端子31は負極タブ10aに電気的に接続され、正極端子32は正極タブ10bに電気的に接続される。
 セパレータ13は、図3に示すように、好ましくは織物とされた無機繊維13a1を含む基材13aと、基材13aの片面または両面に積層されたナノファイバー層13bとを基本構成として有する。あるいは、セパレータ13は、図4に示すように、好ましくは織物とされた無機繊維13a1および無機繊維13a1に含浸したバインダ13a2を含む基材13aと、基材13aの片面または両面に積層されたナノファイバー層13bとを有することもできる。バインダ13a2を含浸させることにより、無機繊維13a1がバインダ13a2により拘束され、無機繊維13a1のほつれが防止される。無機繊維13a1の織物または編物は、網目(織目または編目)が比較的大きい。そのため、バインダ13a2は、網目には入り込まず、網目の部分に開口部を有した状態で無機繊維13a1の織物または編物に含浸している。図4では、無機繊維13a1の配列を示すためにナノファイバー層13bが基材13aの片面側のみに積層されているが、基材13aの両面にナノファイバー層13bを有していてもよい。
 また、図5に示すように、袋状に加工したセパレータ13が用いられる場合は、例えば、正極12を袋状のセパレータ13に挿入し、図6に示すように、複数の負極11と、袋状のセパレータ13に挿入された複数の正極12と、を交互に重ね合わせて電極素子10が構成される。
 その他、セパレータ13の構造や材料等の詳細は、前述したとおりである。
 このような平面的な積層構造を有する電極素子10は、曲率半径の小さい部分(捲回構造の巻き芯に近い領域)がないため、捲回構造を持つ電極素子に比べて、充放電に伴う電極の体積変化に対する影響を受けにくいという利点がある。すなわち、体積膨張を起こしやすい活物質を用いた電極素子として有効である。
 <負極>
 本実施形態のリチウム二次電池は、負極活物質を有する負極を備える。負極活物質は負極用結着材によって負極集電体上に結着されることができる。
 本実施形態における負極活物質は、特に制限されるものではなく、例えば、リチウムイオンを吸蔵、放出し得る炭素材料(a)、リチウムと合金可能な金属(b)、およびリチウムイオンを吸蔵、放出し得る金属酸化物(c)等が挙げられる。
 炭素材料(a)としては、例えば、炭素、非晶質炭素、ダイヤモンド状炭素、カーボンナノチューブ、またはこれらの複合物等が挙げられる。ここで、結晶性の高い炭素は、電気伝導性が高く、銅などの金属からなる負極集電体との接着性および電圧平坦性が優れている。一方、結晶性の低い非晶質炭素は、体積膨張が比較的小さいため、負極全体の体積膨張を緩和する効果が高く、かつ結晶粒界や欠陥といった不均一性に起因する劣化が起きにくい。
 金属(b)としては、例えば、Al、Si、Pb、Sn、In、Bi、Ag、Ba、Ca、Hg、Pd、Pt、Te、Zn、La、またはこれらの2種以上の合金等が挙げられる。また、これらの金属又は合金は2種以上混合して用いてもよい。また、これらの金属又は合金は1種以上の非金属元素を含んでもよい。本実施形態では、負極活物質としてスズ若しくはシリコンを含むことが好ましく、シリコンを含むことがより好ましい。その理由として、本実施形態の蓄電デバイス用セルロースに含まれるリン酸残基はスズやシリコンと反応し難いため、不可逆容量が増大するのを抑制することができるからである。
 金属酸化物(c)としては、例えば、酸化シリコン、酸化アルミニウム、酸化スズ、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化リチウム、またはこれらの複合物等が挙げられる。本実施形態では、負極活物質として酸化スズ若しくは酸化シリコンを含むことが好ましく、酸化シリコンを含むことがより好ましい。これは、酸化シリコンは、比較的安定で他の化合物との反応を引き起こしにくいからである。また、金属酸化物(c)に、窒素、ホウ素およびイオウの中から選ばれる一種または二種以上の元素を、例えば0.1~5質量%添加することもできる。こうすることで、金属酸化物(c)の電気伝導性を向上させることができる。
 金属酸化物(c)は、その全部または一部がアモルファス構造を有することが好ましい。アモルファス構造の金属酸化物(c)は、他の負極活物質である炭素材料(a)や金属(b)の体積膨張を抑制することができる。このメカニズムは明確ではないが、金属酸化物(c)がアモルファス構造であることにより、炭素材料(a)と電解液の界面への皮膜形成に何らかの影響があるものと推定される。また、アモルファス構造は、結晶粒界や欠陥といった不均一性に起因する要素が比較的少ないと考えられる。なお、金属酸化物(c)の全部または一部がアモルファス構造を有することは、エックス線回折測定(一般的なXRD測定)にて確認することができる。具体的には、金属酸化物(c)がアモルファス構造を有しない場合には、金属酸化物(c)に固有のピークが観測されるが、金属酸化物(c)の全部または一部がアモルファス構造を有する場合が、金属酸化物(c)に固有ピークがブロードとなって観測される。
 また、金属(b)はシリコンであり、金属酸化物(c)は酸化シリコンであることが好ましい。つまり、負極活物質は、シリコン、酸化シリコン及び炭素材料の複合体(以下、Si/SiO/C複合体とも称す)からなることが好ましい。また、あらかじめ、負極活物質が、リチウムを化学的・熱的にドープした材料を用いることも可能である。例えば、化学的ドープは、リチウム金属あるいはリチウム化合物を含んだ溶媒と還元剤を用いて、活物質に強制的にリチウムをドープする方法で得られることが出来る。また、熱ドープは、負極活物質とリチウム金属を接触させ、全体を温めることによって、負極活物質にリチウムをドープさせることが出来る。
 Si/SiO/C複合体において、例えば、酸化シリコンの全部または一部がアモルファス構造であり、シリコンはその全部または一部が酸化シリコン中に分散している。このようなSi/SiO/C複合体は、例えば、特開2004-47404号公報で開示されているような方法で作製することができる。すなわち、Si/SiO/C複合体は、例えば、酸化シリコンをメタンガスなどの有機物ガスを含む雰囲気下でCVD処理を行うことで得ることができる。このような方法で得られるSi/SiO/C複合体は、シリコンを含む酸化シリコンからなる粒子の表面がカーボンで被覆された形態となる。また、シリコンは酸化シリコン中にナノクラスター化している。
 Si/SiO/C複合体において、炭素材料、シリコンおよび酸化シリコンの割合は、特に制限はない。炭素材料は、Si/SiO/C複合体に対し、2質量%以上50質量%以下とすることが好ましく、より好ましくは2質量%以上30質量%以下である。シリコンは、Si/SiO/C複合体に対し、5質量%以上90質量%以下とすることが好ましく、20質量%以上50質量%以下とすることがより好ましい。酸化シリコンは、Si/SiO/C複合体に対し、5質量%以上90質量%以下とすることが好ましく、40質量%以上70質量%以下とすることがより好ましい。
 また、Si/SiO/C複合体は、炭素材料、シリコンおよび酸化シリコンの混合物からなることができる。例えば、Si/SiO/C複合体は、それぞれの炭素材料、シリコンおよび酸化シリコンが粒子状のものを混合して得ることができる。例えば、シリコンの平均粒子径は、炭素材料の平均粒子径および酸化シリコンの平均粒子径よりも小さい構成とすることができる。このようにすれば、充放電時に伴う体積変化の大きいシリコンが相対的に小粒径となり、体積変化の小さい炭素材料や酸化シリコンが相対的に大粒径となるため、デンドライト生成および合金の微粉化がより効果的に抑制される。また、充放電の過程で大粒径の粒子、小粒径の粒子、大粒径の粒子の順にリチウムが吸蔵、放出されることとなり、この点からも、残留応力、残留歪みの発生が抑制される。シリコンの平均粒子径は、例えば20μm以下とすることができ、15μm以下とすることが好ましい。
 負極用結着剤としては、特に制限されるものではないが、例えば、ポリフッ化ビニリデン、ビニリデンフルオライド-ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ビニリデンフルオライド-テトラフルオロエチレン共重合体、スチレン-ブタジエン共重合ゴム、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアクリル酸等を用いることができる。中でも、結着性が強いことから、ポリイミドまたはポリアミドイミドが好ましい。使用する負極用結着剤の量は、トレードオフの関係にある「十分な結着力」と「高エネルギー化」の観点から、負極活物質100質量部に対して、5~25質量部が好ましい。
 負極集電体としては、電気化学的な安定性から、アルミニウム、ニッケル、ステンレス、クロム、銅、銀、およびそれらの合金が好ましい。その形状としては、箔、平板状、メッシュ状が挙げられる。
 負極は、負極集電体上に、負極活物質と負極用結着剤を含む負極活物質層を形成することで作製することができる。負極活物質層の形成方法としては、ドクターブレード法、ダイコーター法、CVD法、スパッタリング法などが挙げられる。予め負極活物質層を形成した後に、蒸着、スパッタ等の方法でアルミニウム、ニッケルまたはそれらの合金の薄膜を形成して、負極としてもよい。
 <正極>
 正極は、例えば、正極活物質が正極用結着剤によって正極集電体を覆うように結着されてなる。
 正極活物質としては、LiMnO、LixMn(0<x<2)、LiMnO、LixMn1.5Ni0.5(0<x<2)等の層状構造を持つマンガン酸リチウムまたはスピネル構造を有するマンガン酸リチウム;LiCoO、LiNiOまたはこれらの遷移金属の一部を他の金属で置き換えたもの;LiNi1/3Co1/3Mn1/3などの特定の遷移金属が半数を超えないリチウム遷移金属酸化物;これらのリチウム遷移金属酸化物において化学量論組成よりもLiを過剰にしたもの;LiFePOなどのオリビン構造を有するもの等が挙げられる。また、これらの金属酸化物に、Al、Fe,P,Ti,Si、Pb、Sn、In、Bi、Ag、Ba、Ca、Hg、Pd、Pt、Te、Zn、La等により一部置換した材料も使用することができる。特に、LiαNiβCoγAlδ(1≦α≦2、β+γ+δ=1、β≧0.7、γ≦0.2)またはLiαNiβCoγMnδ(1≦α≦1.2、β+γ+δ=1、β≧0.6、γ≦0.2)が好ましい。正極活物質は、一種を単独で、または二種以上を組み合わせて使用することができる。
 また、ラジカル材料等を正極活物質として用いることも可能である。
 正極用結着剤としては、負極用結着剤と同様のものと用いることができる。中でも、汎用性や低コストの観点から、ポリフッ化ビニリデンが好ましい。使用する正極用結着剤の量は、トレードオフの関係にある「十分な結着力」と「高エネルギー化」の観点から、正極活物質100質量部に対して、2~15質量部が好ましい。
 正極集電体としては、負極集電体と同様のものを用いることができる。
 正極活物質を含む正極活物質層には、インピーダンスを低下させる目的で、導電補助材を添加してもよい。導電補助材としては、グラファイト、カーボンブラック、アセチレンブラック等の炭素質微粒子が挙げられる。
 <電解液>
 本実施形態で用いる電解液は、リチウム塩(支持塩)と、この支持塩を溶解する非水溶媒を含む非水電解液を用いることができる。
 非水溶媒としては、炭酸エステル(鎖状又は環状カーボネート)、カルボン酸エステル(鎖状又は環状カルボン酸エステル)、リン酸エステル等の非プロトン性有機溶媒を用いることができる。
 炭酸エステル溶媒としては、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ブチレンカーボネート(BC)、ビニレンカーボネート(VC)等の環状カーボネート類;ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジプロピルカーボネート(DPC)等の鎖状カーボネート類;プロピレンカーボネート誘導体が挙げられる。
 カルボン酸エステル溶媒としては、ギ酸メチル、酢酸メチル、プロピオン酸エチル等の脂肪族カルボン酸エステル類;γ-ブチロラクトン等のラクトン類が挙げられる。
 これらの中でも、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)、ビニレンカーボネート(VC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(MEC)、ジプロピルカーボネート(DPC)等の炭酸エステル(環状または鎖状カーボネート類)が好ましい。
 リン酸エステルとしては、例えば、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル、リン酸トリプロピル、リン酸トリオクチル、リン酸トリフェニル等が挙げられる。
 また、非水電解液に含有できる溶媒としては、その他にも、例えば、エチレンサルファイト(ES)、プロパンサルトン(PS)、ブタンスルトン(BS)、Dioxathiolane-2,2-dioxide(DD)、スルホレン、3-メチルスルホレン、スルホラン(SL)、無水コハク酸(SUCAH)、無水プロピオン酸、無水酢酸、無水マレイン酸、ジアリルカーボネート(DAC)、2,5-ジオキサヘキサンニ酸ジメチル、2,5-ジオキサヘキサンニ酸ジメチル、フラン、2,5-ジメチルフラン、ジフェニルジサルファイド(DPS)、ジメトキシエタン(DME)、ジメトキシメタン(DMM)、ジエトキシエタン(DEE)、エトキシメトキシエタン、クロロエチレンカーボネート、ジメチルエーテル、メチルエチルエーテル、メチルプロピルエーテル、エチルプロピルエーテル、ジプロピルエーテル、メチルブチルエーテル、ジエチルエーテル、フェニルメチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、2-メチルテトラヒドロフラン(2-MeTHF)、テトラヒドロピラン(THP)、1,4-ジオキサン(DIOX)、1,3-ジオキソラン(DOL)、メチルアセテート、エチルアセテート、プロピルアセテート、イソプロピルアセテート、ブチルアセテート、メチルジフルオロアセテート、メチルプロピオネート、エチルプロピオネート、プロピルプロピオネート、メチルフォルメイト、エチルフォルメイト、エチルブチレート、イソプロピルブチレート、メチルイソブチレート、メチルシアノアセテート、ビニルアセテート、ジフェニルジスルフィド、ジメチルスルフィド、ジエチルスルフィド、アジポニトリル、バレロニトリル、グルタロニトリル、マロノニトリル、スクシノニトリル、ピメロニトリル、スベロニトリル、イソブチロニトリル、ビフェニル、チオフェン、メチルエチルケトン、フルオロベンゼン、ヘキサフルオロベンゼン、カーボネート電解液、グライム、エーテル、アセトニトリル、プロピオンニトリル、γ-ブチロラクトン、γ-バレロラクトン、ジメチルスルホキシド(DMSO)イオン液体、ホスファゼン、ギ酸メチル、酢酸メチル、プロピオン酸エチル等の脂肪族カルボン酸エステル類、又は、これらの化合物の一部の水素原子がフッ素原子で置換されたものが挙げられる。
 本実施形態における支持塩としては、LiPF、LiAsF、LiAlCl、LiClO、LiBF、LiSbF、LiCFSO、LiCSO、LiC(CFSO3、LiN(CFSO等の通常のリチウムイオン電池に使用可能なリチウム塩を用いることができる。支持塩は、一種を単独で、または二種以上を組み合わせて使用することができる。
 非水溶媒は、一種を単独で、または二種以上を組み合わせて使用することができる。 
 フッ素化カーボネートの含有量は、非水電解液中、0.01質量%以上50質量%以下であることが好ましい。フッ素化カーボネートは電解液中に含まれていると放電容量が大きくなるが、多すぎると電解液中の粘度が上がり抵抗が上がる傾向がある。そのため、フッ素化カーボネートの含有量は、非水電解液中、0.1質量%以上であることが好ましく、1質量%以上であることが好ましく、2質量%以上であることがより好ましい。また、フッ素化カーボネートの含有量は、非水電解液中、30質量%以下であることが好ましく、15質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましい。
 更に難燃効果を上げるため、Rv1-O-Rv2(Rv1,Rv2はそれぞれアルキル基あるいはフッ素アルキル基)構造をもつフッ素化エーテル、イオン液体、ホスファゼン等を混合させてもよい。
 <外装体>
 外装体としては、電解液に安定で、かつ十分な水蒸気バリア性を持つものであれば、適宜選択することができる。例えば、積層ラミネート型の二次電池の場合、外装体としては、アルミニウム、シリカをコーティングしたポリプロピレン、ポリエチレン等のラミネートフィルムを用いることができる。特に、体積膨張を抑制する観点から、アルミニウムラミネートフィルムを用いることが好ましい。また、外装体は、単一の部材で構成してもよいし、図1に示したように複数の部材(外装材21、22)を組み合わせて構成してもよい。
 以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
 <実施例1>
 <電池の作製>
 (正極作製方法)
 正極活物質として、リチウムマンガン複合酸化物(LiMn)材料を85質量%、導電助剤としてアセチレンブラックを7質量%、バインダとしてポリフッ化ビニリデン8質量%とを混合し、これをN-メチルピロリドン(NMP)に分散させてスラリーとした後、正極集電体としてのアルミニウム箔(15μm)に塗布し、乾燥させた。その後、電極をプレス処理し、処理後の厚さが80μmになるように作製した。活物質塗布部分は幅100mm、長さ200mmとした。
 (負極作製方法)
 負極活物質として、黒鉛材料を90質量%、バインダとしてポリフッ化ビニリデン10質量%とを混合し、N-メチルピロリドン(NMP)に分散させてスラリーとした後、負極集電体として10μmの銅箔に塗布し、乾燥させた。その後、電極をプレス処理し、処理後の厚さが65μmになるように作製した。
 (織物セパレータの作製)
 基材としてガラスクロス(ガラス繊維直径20μm、平織)を用意し、この上にポリ乳酸のナノファイバーをエレクトロンスピニング法により紡糸し、ガラスクロスの表面にナノファイバー層を積層した。より詳しくは、まず、ポリ乳酸をクロロホルムに溶解し(約10wt%)た溶液をシリンジ(ノズル内径0.5mm)に充填した。溶液中のポリ乳酸の含有量は、約10質量%とした。一方、コレクタ電極(直径100mm, 長さ150mmの回転電極)にはガラスクロスを貼り付け、これを約500rpmで回転させた。シリンジと電極間(約100mm)には20kVの電圧を印加し、吐出量が約2ml/hとなるようシリンジを加圧した。これにより得られたナノファイバーの直径は、50~500nmであった。
 ガラスクロス上に積層されたナノファイバー層の厚みが約0.5μmとなったところでナノファイバーの紡糸を終了した。以上により、ガラスクロスの片面にナノファイバー層が0.5μmの厚みで積層されたセパレータを得た。
 (融着性の評価)
 得られたセパレータが、熱融着による袋加工が可能か否かを評価した。熱融着は、2枚のセパレータを、ナノファイバー層同士を向かい合わせて配置し、ラミネーターを用いて、ナノファイバーを構成する樹脂の融点よりも10~50℃高い温度でセパレータの周縁部を加熱加圧することで行なった。なお、セパレータの熱融着は、後工程で正極を挿入できるように、正極挿入用の開口を有するように行なった。このようにして10個の袋状セパレータを作製して、熱融着部が自重で剥がれなければ○、1個以上9個以下が剥がれれば△、1個も接合できなければ×と評価した。
 (電極素子の作製)
 得られた正極を上記袋状セパレータに挿入し、4層の負極と袋状セパレータに挿入された3層の正極とを交互に重ねた。正極活物質に覆われていない正極集電体の端部および負極活物質に覆われていない負極集電体の端部をそれぞれ溶接した。さらにその溶接箇所に、アルミニウム製の正極端子およびニッケル製の負極端子をそれぞれ溶接して、平面的な積層構造を有する電極素子を得た。
 (電解液)
 EC/PC/DMC/EMC/DEC=20/20/20/20/20(体積比)からなるカーボネート系非水電解液を調製し、さらに、支持塩としてのLiPFを1モル/lの濃度で溶解して、電解液を形成した。
 (電池の組み立て)
 上記電極素子を外装体としてのアルミニウムラミネートフィルムで包み、内部に電解液を注液した後、0.1気圧の減圧雰囲気下で封止することで、二次電池を作製した。
 上述のように作製した二次電池について、正極と負極が短絡しているものの数をカウントした。これらは、組み立て時にガラスクロスがほつれることによって、電極間が短絡したものであると考えられる。次に、短絡していなかった電池に対して、初回放電容量を測定した。初回充放電の条件は、0.05Cの電流、20℃環境下、4.2V上限、2.5V下限とした。このとき、電位がかからず充電することができないものや、充電は可能であるものの充電電位が4.2Vに至らないもの、また、充放電効率(=放電容量/充電容量)が60%に満たないものは、マイクロショートが発生しているものと判断した。
 <実施例2>
 実施例1においてセパレータのナノファイバー層の厚みを1μmとした以外は、実施例1と同じ条件で二次電池を作製し、作製した二次電池について実施例1と同様の評価を行なった。
 <実施例3>
 実施例1においてセパレータのナノファイバー層の厚みを5μmとした以外は、実施例1と同じ条件で二次電池を作製し、作製した二次電池について実施例1と同様の評価を行なった。
 <実施例4>
 実施例1においてセパレータのナノファイバー層の厚みを15μmとした以外は、実施例1と同じ条件で二次電池を作製し、作製した二次電池について実施例1と同様の評価を行なった。
<実施例5>
 実施例1においてセパレータのナノファイバー層の厚みを1μmとし、かつ、ナノファイバーを紡糸する際にシリンジに充填する溶液を、ポリ乳酸のクロロホルム溶液に代え、ポリビニルアルコール樹脂の水溶液(約10質量%)とした以外は、実施例1と同じ条件で二次電池を作製し、作製した二次電池について実施例1と同様の評価を行なった。
 <実施例6>
 実施例5においてセパレータのナノファイバー層の厚みを5μmとした以外は、実施例5と同じ条件で二次電池を作製し、作製した二次電池について実施例1と同様の評価を行なった。
 <実施例7>
 実施例5においてセパレータのナノファイバー層の厚みを15μmとした以外は、実施例5と同じ条件で二次電池を作製し、作製した二次電池について実施例1と同様の評価を行なった。
 <参考例1>
 実施例1においてセパレータのナノファイバー層の厚みを0.1μmとした以外は、実施例1と同じ条件で二次電池を作製し、作製した二次電池について実施例1と同様の評価を行なった。
 <比較例1>
 実施例1のセパレータに換えて、ナノファイバー層を積層しないガラスクロスを用いた以外は、実施例1と同じ条件で二次電池を作製し、作製した二次電池について実施例1と同様の評価を行なった。
 <参考例2>
 実施例1においてセパレータのナノファイバー層の厚みを20μmとした以外は、実施例1と同じ条件で二次電池を作製し、作製した二次電池について実施例1と同様の評価を行なった。
 これらの結果を表1に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 実施例1~7の結果から、ガラスクロスからなる基材にナノファイバー層を積層することにより、ガラスクロスのほつれによる組み立て時の短絡を防止する効果が認められた。また、充電後のマイクロショートによる電位降下を抑制する効果が認められた。ナノファイバー層の厚みが1μm未満では、マイクロショートは発生するものの、ナノファイバー層を有しない場合と比較すると発生率は半分以下に抑制されている。さらに、ポリ乳酸のような熱可塑性樹脂を用いることにより、ガラスクロスの熱融着加工が可能であることを見出した。
 本発明は、電源を必要とするあらゆる産業分野、ならびに電気的エネルギーの輸送、貯蔵および供給に関する産業分野にて利用することができる。具体的には、携帯電話、ノートパソコンなどのモバイル機器の電源;電気自動車、ハイブリッドカー、電動バイク、電動アシスト自転車などの電動車両を含む、電車や衛星や潜水艦などの移動・輸送用媒体の電源;UPSなどのバックアップ電源;太陽光発電、風力発電などで発電した電力を貯める蓄電設備;などに、利用することができる。
 1  二次電池
 10  電極素子
 11  負極
 12  正極
 13  セパレータ
 13a  基材
 13b  ナノファイバー層
 21、22  外装材
 31  負極端子
 32  正極端子

Claims (13)

  1.  正極と負極とを対向配置させた電極素子用のセパレータであって、
     無機繊維を含む基材と、
     前記基材の片面または両面に積層されたナノファイバー層と、
    を有するセパレータ。
  2.  前記ナノファイバー層の厚みが1~10μmである請求項1に記載のセパレータ。
  3.  前記ナノファイバー層は、ポリ乳酸またはポリビニルアルコールからなるナノファイバーを有する請求項1または2に記載のセパレータ。
  4.  前記ナノファイバー層は、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリウレタン樹脂、ナイロン樹脂またはセルロース樹脂からなる繊維の少なくとも1種を有する請求項1または2に記載のセパレータ。
  5.  前記無機繊維はガラス繊維である請求項1から4のいずれか一項に記載のセパレータ。
  6.  前記基材は、前記無機繊維の織物を有する請求項1から5のいずれか一項に記載のセパレータ。
  7.  前記基材は、前記無機繊維の織物に含浸されたバインダを有する請求項6に記載のセパレータ。
  8.  前記ナノファイバー層は熱可塑性樹脂からなるナノファイバーを有し、
     前記ナノファイバー層を向かい合わせて2枚が重ね合わせられ、外周縁に沿って熱融着されることによって袋状に加工されている請求項1または2に記載のセパレータ。
  9.  請求項1から8のいずれか一項に記載のセパレータと、
     前記セパレータを間において対向配置された正極および負極と、
    を有する電極素子。
  10.  請求項9に記載の電極素子と、
     電解液と、
     前記電極素子および前記電解液を内包する外装体と、
    を有する蓄電デバイス。
  11.  正極と負極とを対向配置させた電極素子用のセパレータの製造方法であって、
     無機繊維を含む基材を用意する工程と、
     前記基材の片面または両面にナノファイバー層を形成する工程と、
    を有するセパレータの製造方法。
  12.  前記基材を用意する工程は、前記無機繊維の織物を用意することを含む請求項11に記載の製造方法。
  13.  前記基材を用意する工程は、前記無機繊維の織物にバインダを含浸させることを含む請求項12に記載の製造方法。
PCT/JP2013/080571 2012-12-12 2013-11-12 セパレータ、電極素子、蓄電デバイスおよび前記セパレータの製造方法 WO2014091856A1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014551935A JPWO2014091856A1 (ja) 2012-12-12 2013-11-12 セパレータ、電極素子、蓄電デバイスおよび前記セパレータの製造方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012-271235 2012-12-12
JP2012271235 2012-12-12

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2014091856A1 true WO2014091856A1 (ja) 2014-06-19

Family

ID=50934153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2013/080571 WO2014091856A1 (ja) 2012-12-12 2013-11-12 セパレータ、電極素子、蓄電デバイスおよび前記セパレータの製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPWO2014091856A1 (ja)
WO (1) WO2014091856A1 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018519622A (ja) * 2015-05-29 2018-07-19 リクリッス カンパニー リミテッド 選択的イオン移動が可能な分離膜およびこれを含む二次電池
WO2018158545A1 (fr) * 2017-03-03 2018-09-07 Arkema France Composition d'electrolyte polymere destinee a etre utilisee dans une batterie
JP2019530954A (ja) * 2016-09-22 2019-10-24 ジーアールエスティー・インターナショナル・リミテッド 電極アセンブリを乾燥させる方法
JP2019533126A (ja) * 2016-09-22 2019-11-14 ジーアールエスティー・インターナショナル・リミテッド 電極アセンブリを乾燥させる方法
JP2021514111A (ja) * 2018-05-16 2021-06-03 シェンチェン シニア テクノロジー マテリアル カンパニー リミテッド 電池、電池用セパレータ及びその製造方法
US11830672B2 (en) 2016-11-23 2023-11-28 KYOCERA AVX Components Corporation Ultracapacitor for use in a solder reflow process

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7215011B2 (ja) * 2018-08-09 2023-01-31 トヨタ自動車株式会社 リチウムイオン電池の製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1012211A (ja) * 1996-06-18 1998-01-16 Tonen Chem Corp 電池セパレーター用複合膜
JP2011210524A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Sanyo Electric Co Ltd 積層式電池
JP4831937B2 (ja) * 2003-01-31 2011-12-07 帝人株式会社 リチウムイオン二次電池用セパレータ及びリチウムイオン二次電池
JP2012178320A (ja) * 2011-02-28 2012-09-13 Itm Co Ltd 多孔質シート

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1012211A (ja) * 1996-06-18 1998-01-16 Tonen Chem Corp 電池セパレーター用複合膜
JP4831937B2 (ja) * 2003-01-31 2011-12-07 帝人株式会社 リチウムイオン二次電池用セパレータ及びリチウムイオン二次電池
JP2011210524A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Sanyo Electric Co Ltd 積層式電池
JP2012178320A (ja) * 2011-02-28 2012-09-13 Itm Co Ltd 多孔質シート

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018519622A (ja) * 2015-05-29 2018-07-19 リクリッス カンパニー リミテッド 選択的イオン移動が可能な分離膜およびこれを含む二次電池
US10461295B2 (en) 2015-05-29 2019-10-29 Rekrix Co., Ltd. Separator capable of selective ion migration, and secondary battery comprising same
JP2019530954A (ja) * 2016-09-22 2019-10-24 ジーアールエスティー・インターナショナル・リミテッド 電極アセンブリを乾燥させる方法
JP2019533126A (ja) * 2016-09-22 2019-11-14 ジーアールエスティー・インターナショナル・リミテッド 電極アセンブリを乾燥させる方法
US11830672B2 (en) 2016-11-23 2023-11-28 KYOCERA AVX Components Corporation Ultracapacitor for use in a solder reflow process
WO2018158545A1 (fr) * 2017-03-03 2018-09-07 Arkema France Composition d'electrolyte polymere destinee a etre utilisee dans une batterie
JP2021514111A (ja) * 2018-05-16 2021-06-03 シェンチェン シニア テクノロジー マテリアル カンパニー リミテッド 電池、電池用セパレータ及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2014091856A1 (ja) 2017-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6337777B2 (ja) セパレータ、電極素子、蓄電デバイスおよび前記セパレータの製造方法
US9799864B2 (en) Battery, separator, and laminated microporous film
JP5962646B2 (ja) 非水電解液二次電池用セパレータ及び非水電解液二次電池
WO2014091856A1 (ja) セパレータ、電極素子、蓄電デバイスおよび前記セパレータの製造方法
KR101148747B1 (ko) 전지 팩
WO2011027530A1 (ja) 非水溶媒、並びにそれを用いた非水電解液および非水系二次電池
WO2010128584A1 (ja) 非水溶媒、並びにそれを用いた非水電解液および非水系二次電池
WO2012115093A1 (ja) 蓄電デバイス用セパレータ及び蓄電デバイス
JP6601065B2 (ja) 二次電池
WO2010016432A1 (ja) 電池
WO2016152922A1 (ja) 二次電池、二次電池の製造方法、電動車両および蓄電システム
JP2014514712A (ja) 高電圧のリチウムイオンバッテリー
JP6384477B2 (ja) リチウムイオン二次電池およびその製造方法
US10333174B2 (en) Lithium ion secondary battery and method for manufacturing same
WO2013176275A1 (ja) 蓄電デバイス
JP2016126880A (ja) 電池およびその製造方法
WO2013176273A1 (ja) 蓄電デバイス
KR20170062170A (ko) 내열성 이차전지용 분리막 및 이를 포함하는 리튬 이차전지
US9093695B2 (en) High-power lithium-ion storage battery
JP6064540B2 (ja) 電池用セパレータ、その製造方法、およびリチウムイオン二次電池
JP6108735B2 (ja) リチウムイオン二次電池用セパレータ及びリチウムイオン二次電池
JP2014116271A (ja) セパレータ、電極素子、蓄電デバイスおよび前記セパレータの製造方法
JP6388009B2 (ja) 電池用セパレータ、その製造方法、およびリチウムイオン二次電池
JP2017139086A (ja) 電池用セパレータ、その製造方法及び二次電池
JP2023515016A (ja) リチウム二次電池及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 13863199

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

ENP Entry into the national phase

Ref document number: 2014551935

Country of ref document: JP

Kind code of ref document: A

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

122 Ep: pct application non-entry in european phase

Ref document number: 13863199

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1