WO2014077035A1 - コネクタ - Google Patents
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Abstract
コネクタは、上下方向に沿って相手側構造物と嵌合可能かつ相手側構造物から抜去可能である。相手側構造物は、上方に延びるロックハウジングを備えている。コネクタは、ハウジングと、ハウジングと別体の操作部材とを備えている。操作部材は、ハウジングに支持されている。操作部材は、上下方向と平行な回転軸を中心に解除位置とロック位置との間を回転可能である。操作部材には、回転軸と直交する径方向に突出した被ロック部が設けられている。被ロック部は、操作部材が解除位置にあるとき、コネクタが相手側構造物と嵌合すること及び相手側構造物から抜去されることを許容する。被ロック部は、操作部材がロック位置にあるとき、ロックハウジングと干渉して、コネクタが相手側構造物と嵌合すること及び相手側構造物から抜去されることを妨げる。
Description
本発明は、ピンコンタクト及びロックハウジングを備える相手側構造体と嵌合可能であり且つ相手側構造体から抜去可能なコネクタに関する。
このタイプのコネクタは、例えば特許文献1に開示されている。
図20(A)及び図20(B)に示されるように、特許文献1に開示された雌コネクタ(コネクタ)は、嵌合方向に沿って、蓄電池本体上に形成された相手側構造体と嵌合可能であり且つ相手側構造体から抜去可能である。相手側構造体は、蓄電池本体の上面に取り付けられた雄端子(ピンコンタクト)及び係止リブ(ロックハウジング)から構成されている。コネクタは、ハウジングと、ハウジングに保持された雌端子(コンタクト)とを備えている。ハウジングには、係止突部を有する可撓アーム(弾性片)が設けられている。可撓アームは、ハウジングの外周に設けられている。係止突部は、嵌合方向と直交する横方向に移動可能に支持されている。コネクタを相手側構造体に嵌合させると、係止突部が係止リブにロックされ、これによって意図しないコネクタの抜去が防止される。相手側構造体に嵌合したコネクタ(即ち、嵌合状態にあるコネクタ)は、係止突部をハウジングの中心に向かって横方向に移動させることで相手側構造体から抜去することができる。
特許文献1の係止突部は、コネクタの相手側構造体との嵌合および相手側構造体からの抜去を可能にするため、比較的容易に横方向に移動するように構成されている。このため、相手側構造体と嵌合したコネクタが上向きの強い力(即ち、コネクタを抜去するような力)を受けたとき、係止突部が移動してコネクタが抜去されるおそれがある。特許文献1のコネクタは、例えばコネクタが煽られた際に相手側構造体から外れ易い。
そこで、本発明は、ピンコンタクト及びロックハウジングを備える相手側構造体と嵌合可能であり且つ相手側構造体から抜去可能なコネクタであって、相手側構造体からの意図しない抜去をより確実に防止可能なコネクタを提供することを目的とする。
本発明の一の側面は、上下方向に沿って相手側構造物と嵌合可能かつ相手側構造物から抜去可能なコネクタを提供する。前記相手側構造物は、上面を有しており且つ前記上面から前記上下方向に沿って上方に延びるピンコンタクト及びロックハウジングを備えている。前記コネクタは、ハウジングと、コンタクトと、操作部材とを備えている。前記コンタクトは、前記ハウジングに保持されている。前記コンタクトは、前記コネクタと前記相手側構造物とが嵌合した嵌合状態において前記ピンコンタクトと接触する。前記操作部材は、前記ハウジングと別体に形成されており、且つ、前記ハウジングに支持されている。前記操作部材は、前記上下方向と平行な回転軸を中心に解除位置とロック位置との間を回転可能である。前記操作部材には、前記回転軸と直交する径方向に突出した被ロック部が設けられている。前記被ロック部は、前記操作部材が前記解除位置にあるとき、前記コネクタが前記相手側構造物と嵌合すること及び前記相手側構造物から抜去されることを許容する。前記被ロック部は、前記操作部材が前記ロック位置にあるとき、前記ロックハウジングと干渉して、前記コネクタが前記相手側構造物と嵌合すること及び前記相手側構造物から抜去されることを妨げる。
本発明によれば、コネクタの操作部材を解除位置からロック位置に回転させることで、相手側構造物と嵌合したコネクタの抜去が妨げられる。このため、コネクタの意図しない抜去を、より強固に防止することができる。
添付の図面を参照しながら下記の最良の実施の形態の説明を検討することにより、本発明の目的が正しく理解され、且つその構成についてより完全に理解されるであろう。
本発明については多様な変形や様々な形態にて実現することが可能であるが、その一例として、図面に示すような特定の実施の形態について、以下に詳細に説明する。図面及び実施の形態は、本発明をここに開示した特定の形態に限定するものではなく、添付の請求の範囲に明示されている範囲内においてなされる全ての変形例、均等物、代替例をその対象に含むものとする。
図1乃至図3から理解されるように、本発明の実施の形態によるコネクタ10は、上下方向(Z方向)に沿って相手側構造物90と嵌合可能であり且つ相手側構造物90から抜去可能なケーブルコネクタである。詳しくは、コネクタ10は、下方に位置する相手側構造物90と下方に向かって(即ち、-Z方向に沿って)嵌合可能である。相手側構造物90と嵌合したコネクタ10は、嵌合状態にある。嵌合状態にあるコネクタ10は、上方に向かって(即ち、+Z方向に沿って)相手側構造物90から抜去可能である。即ち、本実施の形態による嵌合方向は-Z方向であり、抜去方向は+Z方向である。
図1、図3及び図4に示されるように、相手側構造物90は、絶縁された上面90Uを有している。また、相手側構造物90は、導電性材料からなるピンコンタクト910と、絶縁性材料からなるロックハウジング950とを備えている。ピンコンタクト910及びロックハウジング950は、上面90UからZ方向に沿って上方に延びている。本実施の形態による上面90Uは、蓄電池本体(図示せず)の上面(即ち、+Z側の面)の一部である。本実施の形態によるピンコンタクト910は、蓄電池本体と接続されている。ピンコンタクト910は、コネクタ10を経由して供給された電力を蓄電池本体にチャージするため、又は、蓄電池本体にチャージされた電力をコネクタ10に接続された機器(図示せず)に供給するために使用される。即ち、本実施の形態によれば、コネクタ10は電源コネクタであり、ピンコンタクト910は電源コンタクトである。但し、本発明は電源コネクタ以外のコネクタにも適用可能である。
図4に示されるように、上面90Uには、保持孔92が形成されている。図3及び図4から理解されるように、ピンコンタクト910は、Z方向に延びるようにして保持孔92に保持されている。詳しくは、図4に示されるように、ピンコンタクト910は、接触部912と、被保持部914と、接続部916とを有している。接続部916は、保持孔92に挿入されて蓄電池(図示せず)と電気的に接続されている。被保持部914は保持孔92によって保持されており、これにより接触部912は、上面90Uから上方に延びている(図3参照)。本実施の形態による接触部912は、円柱形状を有している。このため接触部912は、Z方向と直交する平面形状に形成された上端(即ち、+Z側の端)を有している。
本実施の形態によるロックハウジング950は、ピンコンタクト910を取り囲むようにして設けられている。詳しくは、ロックハウジング950は、側壁952と、ロック壁954とを有している。側壁952は、上面90Uから上方に延びている。側壁952は、ピンコンタクト910の幅方向(Y方向)における両側及びピンコンタクト910の前後方向(X方向)における前側(-X側)を覆っている。ロック壁954は、側壁952の上端部に形成されている。ロック壁954は、Z方向においてピンコンタクト910の上方に位置している。更に、ロック壁954は、XY平面内において側壁952からピンコンタクト910に向かって張り出している。ロックハウジング950は上述のように構成されているため、ピンコンタクト910との接触による感電を防止することができる。
本実施の形態によるロック壁954は、1つの円弧部962と2つの直線部964とから構成されている。本実施の形態による円弧部962は、Z方向と直交する平面(即ち、水平面であるXY平面)において半円形状を有している。但し、円弧部962は、半円形状以外の円弧形状(例えば、三分の一円形状)を有していてもよい。円弧部962は、前方に向かって(即ち、-X方向に)張出すようにして形成されている。直線部964は、円弧部962のX方向における2つの後端(即ち、+X側の端)から後方に(即ち、+X方向に)夫々延びている。
図3から理解されるように、本実施の形態による円弧部962は、ピンコンタクト910の接触部912の円柱形状の中心(CP)から一定の距離(R0)だけ離れるようにして形成されている。換言すれば、本実施の形態によれば、XY平面において、円弧部962の中心(CA)は、ピンコンタクト910の中心(CP)と同じ位置にある。但し、円弧部962の中心(CA)は、ピンコンタクト910の中心(CP)から離れていてもよい。
図3、図4及び図15から理解されるように、ロック壁954は、下面(即ち、-Z側の面)を有している。ロック壁954の下面には、ロック部956が形成されている。本実施の形態によるロック部956は、主として直線部964の下側(即ち、-Z側)に形成されたZ方向と直交する平面である。但し、ロック部956は、Z方向と斜交していてもよい。更に、ロック部956は、Z方向と交差する曲面であってもよい。
図5に示されるように、コネクタ10は、絶縁性材料からなるハウジング200と、導電性材料からなるコンタクト300と、絶縁性材料からなる操作部材400とを備えている。操作部材400は、ハウジング200と別体に形成されている。本実施の形態によるハウジング200は、第1部材210と、第2部材280とから構成されている。但し、ハウジング200は、その他の部材を更に備えていてもよい。
図5に示されるように、第1部材210は、上板部220と、底板部230と、側板部240とを有している。また、第1部材210には、コンタクト300を収容するための収容部270が形成されている。詳しくは、上板部220及び底板部230は、ハウジング200のZ方向における両端に夫々位置している。側板部240は、ハウジング200のY方向における両端の一方に形成されている。本実施の形態による側板部240は、ハウジング200の+Y側の端部に位置している。側板部240は、上板部220及び底板部230をZ方向において連結している。収容部270は、上板部220、底板部230及び側板部240に囲まれた空間である。換言すれば、収容部270は、上板部220、底板部230及び側板部240によって形成されている。
上板部220は、XY平面と平行な上面220Uを有している。上面220Uには、位置合せマーク220Mが形成されている。本実施の形態による位置合せマーク220Mは、三角形状を有している。上板部220には、支持孔222と、係合孔224とが形成されている。支持孔222は、上板部220の前側(即ち、-X側)の部位を-Y側から部分的に切欠くようにして形成されている。より具体的には、支持孔222は、半円形の孔(即ち、半円部)と矩形の切欠きとから構成されている。係合孔224は、上板部220の-Y側の端部に形成された孔である。係合孔224は、上板部220をZ方向に貫通しつつX方向に長く延びている。
底板部230には、挿入孔232と、係合孔234とが形成されている。挿入孔232は、底板部230をZ方向に貫通する円形の孔である。XY平面において、挿入孔232は、ピンコンタクト910の接触部912(図3参照)よりも少し大きい。XY平面において、挿入孔232の中心は、嵌合状態における接触部912の中心(CP)(図3参照)と同じ位置にある。また、XY平面において、挿入孔232の中心は、支持孔222の半円部の中心から離れている(図17参照)。係合孔234は、上板部220の係合孔224に対応するようにして、底板部230の-Y側の端部に形成された孔である。係合孔234は、底板部230をZ方向に貫通しつつX方向に長く延びている。
図17に示されるように、上板部220及び底板部230には、段差部226及び段差部236が夫々形成されている。段差部226及び段差部236は、上板部220及び底板部230から収容部270の内部に夫々突出している。
図5に示されるように、第1部材210は、前板部250と、後板部260とを更に有している。前板部250及び後板部260は、ハウジング200のX方向における両端に夫々位置している。詳しくは、前板部250は、ハウジング200の前端(即ち、-X側の端)に形成されており、後板部260は、ハウジング200の後端(即ち、+X側の端)に形成されている。前板部250は、収容部270の前端を塞いでいる。後板部260には、接続孔262が形成されている。接続孔262は、後板部260を-Y側から切欠くようにして形成されている。
図18に示されるように、ハウジング200には、窪み242及び凹み252が設けられている。窪み242及び凹み252は、支持孔222と共に、操作部材400の一部を収容するための部位を形成している。詳しくは、側板部240の内壁の一部は+Y方向に窪んでおり、これにより窪み242が形成されている。前板部250の内壁の一部は前方に凹んでおり、これにより凹み252が形成されている。本実施の形態による窪み242の及び凹み252は互いに異なる形状を有している。しかしながら、窪み242及び凹み252は、同様の形状を有していてもよい。
図5及び図13に示されるように、第2部材280は、概ねXZ平面上を延びる板形状を有している。第2部材280には、2つの係合突部282が形成されている。係合突部282は、係合孔224及び係合孔234と夫々対応する形状を有している。より具体的には、係合突部282の夫々は、X方向に長く延びつつZ方向外側に突出している。
図5及び図17から理解されるように、本実施の形態によるコンタクト300は、一体に形成された本体部310及び接続部330を有している。
本体部310は、半円柱と四角柱とを組み合わせた形状を有している。本体部310には、受容部320が形成されている。受容部320は、本体部310をZ方向に貫通する円柱形状の孔である。受容部320には、内壁322が形成されている。
接続部330は、本体部310の後端から後方に延びる円柱形状を有している。接続部330は、ケーブル800と接続されている。ケーブル800は、X方向(即ち、Z方向と直交する方向)に延びている。コンタクト300は、ケーブル800を経由して電源(図示せず)から電力を受けることができる。コンタクト300は、接続部330とケーブル800との接続部位においてかしめ部材850をかしめることにより、ケーブル800と強固に接続されている。
図17に示されるように、受容部320の内壁322には、金属製の接触部材340が取り付けられている。接触部材340は、概ね円環形状を有している。接触部材340のZ方向における中間部分は、Z方向における両端部分よりも小さな円形状を有している。詳しくは、XY平面において、接触部材340の中間部分の内径は、ピンコンタクト910の接触部912(図3参照)の径よりも小さい。一方、接触部材340の両端部分の夫々の内径は、接触部912の径よりも大きい。また、接触部材340の中間部分は、XY平面において弾性変形可能である。
図5及び図17から理解されるように、上述のように構成され且つケーブル800と接続されたコンタクト300は、+Y方向に沿って第1部材210の収容部270に挿入され収容されている。収容部270に収容されたコンタクト300は、Z方向において上板部220と底板部230とに挟まれ、これによりコンタクト300のZ方向における移動が防止されている(図17参照)。更に、コンタクト300の本体部310は、X方向において前板部250と段差部226及び236とに挟まれ、これによりコンタクト300のX方向における移動が防止されている(図17参照)。
図5及び図13から理解されるように、第2部材280は、コンタクト300が第1部材210に収容された後に、+Y方向に沿って第1部材210に取り付けられている。詳しくは、2つの係合突部282が係合孔224及び係合孔234と夫々係合しており、これにより、第2部材280は第1部材210に固定されている。第2部材280が第1部材210に固定されると、コンタクト300は、Y方向において側板部240と第2部材280とに挟まれ、これによりコンタクト300のY方向における移動が防止される。
図5及び図17から理解されるように、コンタクト300は、収容部270内の所定の位置に保持されている。所定の位置に保持されたコンタクト300の受容部320は、底板部230の挿入孔232の上に位置している。ケーブル800は、後板部260の接続孔262を通過してハウジング200の外部に延びている。上述のように、本実施の形態によるハウジング200は、第1部材210と第2部材280とをZ方向と直交する方向に連結させて組立てられている。このため例えばケーブル800が煽られてコンタクト300がZ方向の力を受けた場合であっても、コンタクト300を収容部270の内部に確実に保持することができる。
図1及び図2から理解されるように、本実施の形態による操作部材400は、Z方向と平行な回転軸(AX)を中心に回転方向に沿って回転可能となるようにしてハウジング200に支持されている。本実施の形態によれば、-Z方向に沿って見た場合の回転方向は、時計方向である。但し、操作部材400を、反時計方向に回転可能に構成することも可能である。
図5乃至図7に示されるように、操作部材400は、全体として円盤形状に形成されている。詳しくは、操作部材400は、被回転部410と、2つの被ロック部420と、操作部430と、下板部440とを有している。
図5及び図6に示されるように、被回転部410は、XY平面と平行な上面410Uを有している。上面410Uには、位置合せマーク410Mが形成されている。本実施の形態による位置合せマーク410Mは、位置合せマーク220M(図2参照)と同様な三角形状を有している。被回転部410は、円柱形の円柱部412と、円柱部412から円柱の径方向(即ち、回転軸(AX)と直交する方向)外側に突出した2つの側部414とから構成されている。被ロック部420は、側部414の下端部(即ち、-Z側の端部)から径方向外側に更に突出している。
図6、図8及び図9に示されるように、被ロック部420の上側(即ち、上面)は、Z方向と交差するように延びている。詳しくは、被ロック部420の上側には、平坦部422と、傾斜部424とが形成されている。平坦部422は、XY平面上を回転方向に沿って(即ち、側部414に沿って)延びている。傾斜部424は、平坦部422から回転方向に沿って下方に傾斜しつつ延びている。従って、被ロック部420の回転方向における先端部の高さ(H1)(即ち、Z方向におけるサイズ)は、被ロック部420のうち平坦部422が形成された部位の高さ(H2)よりも小さい(図9参照)。換言すれば、傾斜部424の回転方向における先端部は、平坦部422の下方に位置している。
図7、図8及び図10に示されるように、下板部440は、被回転部410から離れて、被回転部410の下方に形成されている。被回転部410と下板部440とは、被回転部410及び下板部440よりも小さな円柱形状の部位によってZ方向に連結されており、これにより操作部材400には、凹部480が形成されている。凹部480は、Z方向において被回転部410と下板部440との間に位置している。
図7に示されるように、下板部440は、第1円弧部442と、第2円弧部444と、2つの接線部446とを有している。本実施の形態によれば、第1円弧部442は、XY平面において半円形状を有しており、第2円弧部444は、XY平面において円弧形状を有している。第2円弧部444を一部として有する仮想円のサイズは、第1円弧部442を一部として有する仮想円のサイズよりも大きい。接線部446は、第1円弧部442と第2円弧部444とを連結している。接線部446と第2円弧部444との接続部分には、角部448が形成されている。即ち、下板部440は、2つの角部448を有している。
第1円弧部442の半円の中心は、操作部材400の回転軸(AX)上に位置している。同様に、第2円弧部444の円弧の中心は、操作部材400の回転軸(AX)上に位置している。従って、操作部材400が回転すると、第1円弧部442及び第2円弧部444は、回転軸(AX)を中心に回転する。
図7、図10及び図11に示されるように、下板部440には、下板部440をZ方向に貫通する溝部460が形成されている。溝部460は、第2円弧部444に沿うようにして第2円弧部444の近傍を延びており、これにより下板部440には、支持部450が形成されている。即ち、支持部450は、溝部460に沿って細長く延びる円弧形状の部位である。このように構成された支持部450は、溝部460に向かって弾性変形可能である。
下板部440には(即ち、操作部材400には)、径方向に突出した突出部(維持部材)470が設けられている。突出部470は、支持部450の中間部分に形成されている。突出部470は、第2円弧部444の円弧の中心に向かって(即ち、径方向に)移動可能となるように支持部450に支持されている。
図5、図8及び図17から理解されるように、操作部材400は、突出部470が下板部440の前端に位置するようにして、ハウジング200の第1部材210に取り付けられている。詳しくは、操作部材400は、第1部材210の上板部220と操作部材400の凹部480とが係合するようにして、支持孔222に取り付けられている。このため、操作部材400のZ方向及びX方向における移動が防止されている。また、第2部材280は、コンタクト300及び操作部材400の双方が第1部材210に取り付けられた後で、前述のように第1部材210に固定されている。第2部材280が第1部材210に固定されると、操作部材400のY方向における移動が防止される。即ち、操作部材400は、回転軸(AX)を中心として回転することのみが実質的に許容されている。
図2、図12及び図13に示されるように、コネクタ10が上述のように組み立てられたとき、操作部材400の被ロック部420は、ハウジング200の上方に位置している。また、被ロック部420は、XY平面においてハウジング200の内側に位置している。このときの操作部材400の位置(図2、図12及び図13における操作部材400の位置)を「解除位置」という。解除位置にある操作部材400の被ロック部420は、XY平面においてハウジング200から張り出していない。
以上に説明したコネクタ10は、以下に説明するように相手側構造物90と嵌合可能であり且つ相手側構造物90から抜去可能である。
図12から理解されるように、操作部材400が解除位置にあるとき、コネクタ10は、ロックハウジング950に干渉されることなく、Z方向に沿って相手側構造物90と嵌合可能であり且つ相手側構造物90から抜去可能である。即ち、解除位置にある操作部材400の被ロック部420は、コネクタ10と相手側構造物90との嵌合を妨げない。また、解除位置にある操作部材400の被ロック部420は、コネクタ10の相手側構造物90からの抜去を妨げない。換言すれば、被ロック部420は、操作部材400が解除位置にあるとき、コネクタ10が相手側構造物90と嵌合すること及び相手側構造物90から抜去されることを許容する。
図13及び図17から理解されるように、コネクタ10と相手側構造物90とが嵌合状態にあるとき、ピンコンタクト910の接触部912(図13参照)は、ハウジング200の挿入孔232を通過してコンタクト300の受容部320に挿入されている。詳しくは、接触部912は、コンタクト300の接触部材340の内側に挿入されて接触部材340と接触している。即ち、コンタクト300は、嵌合状態においてピンコンタクト910と接触するようにしてハウジング200に保持されている。以上の説明から理解されるように、嵌合状態にあるコネクタ10及び相手側構造物90とは、電気的に接続されている。
図13に示されるように、操作部材400の被ロック部420は、嵌合状態において、ピンコンタクト910の上方に位置している。換言すれば、本実施の形態によるピンコンタクト910の接触部912の高さは、ハウジング200の高さよりも低い。このため、ピンコンタクト910との接触による感電を、より効果的に防止することができる。
図18に示されるように、操作部材400が解除位置にあるとき、操作部材400の突出部470はハウジング200の凹み252内に位置しており、これにより前板部250によって押圧されることなく前方に突出している。本実施の形態によれば、解除位置にある操作部材400の突出部470は、前板部250から離れている。但し、突出部470の前端が前板部250と僅かに接触していてもよい。
図18から理解されるように、解除位置にある操作部材400が回転方向に回転すると、突出部470が前板部250と突き当たる。このため、操作部材400の回転方向に沿った意図しない回転(即ち、回転操作によらない回転)が防止されている。更に、凹み252が窪み242と同様な形状を有するように形成されている場合、操作部材400が、回転方向と逆の方向である逆回転方向に沿って意図せずに回転することを防止することも可能である。以上の説明から理解されるように、本実施の形態による突出部470は、操作部材400を解除位置に維持するための維持部材470として機能する。
本実施の形態によれば、解除位置にある操作部材400を逆回転方向に回転させると、操作部材400の角部448がハウジング200の第2部材280と突き当たる。このため、操作部材400の逆回転方向の回転が規制される。以上の説明から理解されるように、本実施の形態による操作部材400は、逆回転方向の回転を規制する角部448(即ち、規制部)を備えている。
図1、図12及び図14に示されるように、解除位置にある操作部材400の操作部430を回転方向に回転操作すると、操作部材400の被回転部410も回転方向に回転する。被回転部410が回転方向に回転する際、操作部材400の被ロック部420は、ハウジング200からXY平面において突出するようにして移動する(図14参照)。
図12に示されるように、本実施の形態によれば、XY平面において、操作部材400の回転軸(AX)の位置は、円弧部962の円弧の中心(CA)から距離D0だけ離れている。このため、被ロック部420は、ロックハウジング950のロック部956の下を通過するようにして回転方向に移動する。本実施の形態による被ロック部420には傾斜部424が設けられているため、被ロック部420は、ロックハウジング950のロック壁954と突き当たって停止することなく、ロック部956の下に移動することができる。
図14から理解されるように、操作部材400が回転方向に回転するにつれ、被ロック部420は、より大きくロック部956の下に張り出す。本実施の形態によれば、操作部材400が回転方向に90°だけ回転したとき、2つの被ロック部420は、互いに同様にロック部956の下に大きく張り出している。このときの操作部材400の位置(図14における操作部材400の位置)を「ロック位置」という。
ロック位置にある操作部材400の被ロック部420は、XY平面においてハウジング200から張り出しており、これにより被ロック部420の大きな部分がZ方向においてロック部956に覆われている。このため、操作部材400がロック位置にあるとき、コネクタ10は、Z方向に沿って相手側構造物90から抜去できない。また、操作部材400をロック位置まで回転させた状態のコネクタ10は、相手側構造物90と嵌合できない。換言すれば、被ロック部420は、操作部材400がロック位置にあるとき、ロックハウジング950と干渉して、これによりコネクタ10が相手側構造物90と嵌合すること及び相手側構造物90から抜去されることを妨げる。
詳しくは、ロック位置にある操作部材400の被ロック部420は、ロック部956と干渉し(即ち、ロック部956にロックされ)、これによりコネクタ10の相手側構造物90からの抜去を妨げる。即ち、コネクタ10の操作部材400を解除位置からロック位置に回転させることで、相手側構造物90と嵌合したコネクタ10の抜去が妨げられる。このため、コネクタ10の意図しない抜去を、より強固に防止することができる。また、ロック位置にある操作部材400の被ロック部420は、コネクタ10の相手側構造物90との嵌合を妨げる。
図12及び図14に示されるように、本実施の形態によれば、解除位置にある操作部材400は、回転方向に90°回転するとロック位置に到達する。換言すれば、本実施の形態によれば、操作部材400を解除位置からロック位置まで回転させるための所定回転角度は90°である。例えば被ロック部420及びロック部956の構造を変形することにより、所定回転角度を90°以外の角度にすることも可能である。但し、ロック部956によって被ロック部420をより確実にロックするためには、本実施の形態のように構成することが好ましい。
図14から理解されるように、嵌合状態にあるコネクタ10は、ピンコンタクト910を中心に、時計方向及び反時計方向に回転可能である。例えばコネクタ10に接続されたケーブル800(図1参照)が煽られると、コネクタ10が回転する。本実施の形態によるコネクタ10は、ハウジング200がロックハウジング950と突き当たる位置まで回転可能である。図14の2点鎖線は、反時計方向に回転したハウジング200の側板部240がロックハウジング950と突き当たった状態でのコネクタ10の形状の一部を示している。本実施の形態によれば、コネクタ10が上述のように回転した場合であっても、被ロック部420がロック部956によってロックされる。即ち、本実施の形態による被ロック部420は、コネクタ10がピンコンタクト910を中心にXY平面上を回転した場合であってもコネクタ10の抜去を防止するように構成されている。
更に、本実施の形態によれば、操作部材400がロック位置にあるとき、2つの被ロック部420が、ロック部956によって均等にロックされている。このため、意図しないコネクタ10の抜去を、より確実に防止することができる。但し、操作部材400には、3つ以上の被ロック部420が設けられていてもよい。換言すれば、本実施の形態による操作部材400には、少なくとも2つの被ロック部420が設けられていればよい。更に、被ロック部420及びロック部956の位置やサイズを変形することにより、1つのみの被ロック部420によって意図しないコネクタ10の抜去を防止することも可能である。
図18及び図19から理解されるように、回転操作された操作部材400が解除位置(図18参照)からロック位置(図19参照)に向かって回転し始めると、突出部470は、ハウジング200の前板部250に押圧されて径方向内側に移動する。操作部材400がロック位置に到達すると、突出部470は、窪み242に到達して径方向外側に移動する。このとき、操作部材400の操作者は、クリック感を得ることができ、これによって操作部材400がロック位置に到達したことを認識することができる。
図19から理解されるように、ロック位置にある操作部材400が逆回転方向に回転すると、突出部470が窪み242の縁と突き当たる。このため、操作部材400の逆回転方向に沿った意図しない回転(即ち、回転操作によらない回転)が防止されている。以上の説明から理解されるように、本実施の形態による突出部470は、操作部材400をロック位置に維持するための維持部材470としても機能する。即ち、本実施の形態によるコネクタ10は、操作部材400を解除位置及びロック位置に維持するための維持部材である突出部470を有している。但し、維持部材を、突出部470以外の部位によって構成することも可能である。
ロック位置にある操作部材400を回転方向に更に回転させると、操作部材400の角部448がハウジング200と突き当たる。このため、操作部材400の回転方向の回転が規制される。以上の説明から理解されるように、本実施の形態による操作部材400は、回転方向の過度な回転を規制する角部448(即ち、規制部)を備えている。即ち、本実施の形態による操作部材400は、解除位置から前記ロック位置まで回転方向に沿って回転可能である。
図14、図16及び図19から理解されるように、ロック位置にある操作部材400の操作部430は、逆回転方向に回転操作することができる。操作部430を逆回転方向に回転操作すると、突出部470は、ハウジング200の前板部250に押圧されて径方向内側に移動する(図19参照)。操作部材400が解除位置に到達すると、突出部470は、凹み252に到達して径方向外側に移動する。このとき、操作部材400の操作者は、クリック感を得ることができ、これによって操作部材400が解除位置に到達したことを認識することができる。以上の説明から理解されるように、操作部材400は、解除位置とロック位置との間を回転することができる。
図12及び図14に示されるように、操作部材400が解除位置にあるとき、操作部材400の位置合せマーク410Mは、ハウジング200の位置合せマーク220Mから回転方向に沿って離れた位置にある。本実施の形態によれば、位置合せマーク410Mと位置合せマーク220Mとは、回転方向に沿って90°離れている。このため、操作部材400がロック位置にあるとき、位置合せマーク410Mは、X方向において位置合せマーク220Mと対向している。本実施の形態によれば、位置合せマーク410M及び位置合せマーク220Mの位置関係によって、操作部材400の位置を認識することができる。特に、本実施の形態によれば、位置合せマーク410Mの角と位置合せマーク220Mの角とが対向することで操作部材400がロック位置にあることを認識することができる。但し、位置合せマーク410M及び位置合せマーク220Mは、本実施の形態と異なる形状を有していてもよい。
以上、本発明の実施の形態について具体的に説明してきたが、本発明によるコネクタは上述した実施の形態に限られず、様々に変形することができる。
例えば、本発明は、ケーブルコネクタ以外のコネクタに適用することもできる。また、相手側構造物のロックハウジングは、上述した実施の形態とは異なる形状に形成されていてもよい。例えば、ロックハウジングの円弧部は、嵌合状態にあるコネクタの前端から大きく離れるようにして設けられていてもよい。また、円弧部は、例えば三分の一円形状を有していてもよい。この場合、操作部材の回転軸の位置は、円弧部の円弧の中心と一致していてもよい。また、円弧部は、連続しない複数の円弧部から構成されていてもよいし、複数の直線部によって構成された円弧に近似した形状を有していてもよい。更に、ロックハウジングに円弧部を設けないことも可能である。
本発明は2012年11月13日に日本国特許庁に提出された日本特許出願第2012-249661号に基づいており、その内容は参照することにより本明細書の一部をなす。
本発明の最良の実施の形態について説明したが、当業者には明らかなように、本発明の精神を逸脱しない範囲で実施の形態を変形することが可能であり、そのような実施の形態は本発明の範囲に属するものである。
10 コネクタ
200 ハウジング
210 第1部材
220 上板部
220U 上面
220M 位置合せマーク
222 支持孔
224 係合孔
226 段差部
230 底板部
232 挿入孔
234 係合孔
236 段差部
240 側板部
242 窪み
250 前板部
252 凹み
260 後板部
262 接続孔
270 収容部
280 第2部材
282 係合突部
300 コンタクト
310 本体部
320 受容部
322 内壁
330 接続部
340 接触部材
400 操作部材
410 被回転部
410U 上面
410M 位置合せマーク
412 円柱部
414 側部
420 被ロック部
422 平坦部
424 傾斜部
430 操作部
440 下板部
442 第1円弧部
444 第2円弧部
446 接線部
448 角部
450 支持部
460 溝部
470 突出部(維持部材)
480 凹部
AX 回転軸
800 ケーブル
850 かしめ部材
90 相手側構造物
90U 上面
92 保持孔
910 ピンコンタクト
912 接触部
914 被保持部
916 接続部
950 ロックハウジング
952 側壁
954 ロック壁
956 ロック部
962 円弧部
964 直線部
CA 中心
CP 中心
200 ハウジング
210 第1部材
220 上板部
220U 上面
220M 位置合せマーク
222 支持孔
224 係合孔
226 段差部
230 底板部
232 挿入孔
234 係合孔
236 段差部
240 側板部
242 窪み
250 前板部
252 凹み
260 後板部
262 接続孔
270 収容部
280 第2部材
282 係合突部
300 コンタクト
310 本体部
320 受容部
322 内壁
330 接続部
340 接触部材
400 操作部材
410 被回転部
410U 上面
410M 位置合せマーク
412 円柱部
414 側部
420 被ロック部
422 平坦部
424 傾斜部
430 操作部
440 下板部
442 第1円弧部
444 第2円弧部
446 接線部
448 角部
450 支持部
460 溝部
470 突出部(維持部材)
480 凹部
AX 回転軸
800 ケーブル
850 かしめ部材
90 相手側構造物
90U 上面
92 保持孔
910 ピンコンタクト
912 接触部
914 被保持部
916 接続部
950 ロックハウジング
952 側壁
954 ロック壁
956 ロック部
962 円弧部
964 直線部
CA 中心
CP 中心
Claims (10)
- 上下方向に沿って相手側構造物と嵌合可能かつ相手側構造物から抜去可能なコネクタであって、前記相手側構造物は、上面を有しており且つ前記上面から前記上下方向に沿って上方に延びるピンコンタクト及びロックハウジングを備えており、前記コネクタは、ハウジングと、コンタクトと、操作部材とを備えており、
前記コンタクトは、前記ハウジングに保持されており、前記コンタクトは、前記コネクタと前記相手側構造物とが嵌合した嵌合状態において前記ピンコンタクトと接触し、
前記操作部材は、前記ハウジングと別体に形成されており、且つ、前記ハウジングに支持されており、前記操作部材は、前記上下方向と平行な回転軸を中心に解除位置とロック位置との間を回転可能であり、前記操作部材には、前記回転軸と直交する径方向に突出した被ロック部が設けられており、前記被ロック部は、前記操作部材が前記解除位置にあるとき、前記コネクタが前記相手側構造物と嵌合すること及び前記相手側構造物から抜去されることを許容し、前記被ロック部は、前記操作部材が前記ロック位置にあるとき、前記ロックハウジングと干渉して、前記コネクタが前記相手側構造物と嵌合すること及び前記相手側構造物から抜去されることを妨げる
コネクタ。 - 請求項1記載のコネクタであって、
前記操作部材には、少なくとも2つの前記被ロック部が設けられている
コネクタ。 - 請求項1又は請求項2記載のコネクタであって、
前記ロックハウジングは円弧部を備えており、前記円弧部は、前記上下方向と直交する平面において円弧形状を有しており、
前記嵌合状態において、前記上下方向と直交する平面における前記操作部材の前記回転軸の位置は、前記上下方向と直交する平面における前記円弧部の円弧の中心から離れている
コネクタ。 - 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のコネクタであって、
前記操作部材は、前記解除位置から前記ロック位置まで回転方向に沿って回転可能であり、
前記被ロック部は、前記上下方向における上側に形成された傾斜部を有しており、
前記傾斜部は、前記回転方向に沿って下方に傾斜している
コネクタ。 - 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のコネクタであって、
前記被ロック部は、前記ハウジングの上方に位置している
コネクタ。 - 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のコネクタであって、
前記被ロック部は、前記嵌合状態において、前記ピンコンタクトの上方に位置している
コネクタ。 - 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のコネクタであって、
前記ハウジングは、第1部材と第2部材とを有しており、
前記第1部材は、上板部と底板部と側板部とを有しており、前記上板部及び前記底板部は、前記上下方向における前記第1部材の両端に夫々位置しており、前記側板部は、前記上板部及び前記底板部を前記上下方向に連結しており、前記第1部材には、前記コンタクトを収容するための収容部が形成されており、前記収容部は、前記上板部,前記底板部および前記側板部によって形成されており、
前記第2部材は、前記上下方向と直交する幅方向に沿って前記第1部材に取り付けられている
コネクタ。 - 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のコネクタであって、
前記コネクタは、前記操作部材を前記解除位置及び前記ロック位置に維持するための維持部材を有している
コネクタ。 - 請求項8記載のコネクタであって、
前記操作部材には、前記径方向に突出した突出部が設けられており、
前記突出部は、前記径方向に移動可能となるように支持されており、前記維持部材として機能する
コネクタ。 - 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載のコネクタであって、
前記上下方向と直交する平面において、前記ロック位置にある前記操作部材の前記被ロック部は前記ハウジングから張り出している一方、前記解除位置にある前記操作部材の前記被ロック部は前記ハウジングから張り出していない
コネクタ。
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WWE | Wipo information: entry into national phase |
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NENP | Non-entry into the national phase |
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122 | Ep: pct application non-entry in european phase |
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