WO2013176129A1

WO2013176129A1 - 電線保護カバー

Info

Publication number: WO2013176129A1
Application number: PCT/JP2013/064080
Authority: WO
Inventors: 渡辺　哲也; 智幸笠島
Original assignee: 矢崎総業株式会社
Priority date: 2012-05-22
Filing date: 2013-05-21
Publication date: 2013-11-28
Also published as: US9496641B2; AU2013263929A1; DE112013002664T5; JP2013243072A; CN104335428A; AU2013263929B2; US20150068785A1; JP5914160B2

Abstract

　コネクタ（１０）に組み付けされ、コネクタ（１０）から引き出された電線（Ｗ）を被う電線保護カバー（１）。電線保護カバー（１）は、電線（Ｗ）が収容され、且つ、電線（Ｗ）の配策方向に沿って開口された電線収容路（４）を有するカバー本体（２）と、カバー本体（２）より電線収容路（４）の開口を狭める方向に向かって突出し、電線収容路（４）の内側への撓み変形によって電線（Ｗ）の挿入を許容すると共に、電線収容路（４）に収容された電線（Ｗ）の外側への移動を阻止する電線仮保持片（５、５Ａ，５Ｂ）とを備える。

Description

電線保護カバー

　本発明は、コネクタに組み付けされ、コネクタから引き出された電線を被う電線保護カバーに関する。

　特許文献１、２に、電線保護カバーが提案されている。特許文献３に、コネクタに組み付けされ、コネクタより引き出された電線を被う電線保護カバーが提案されている。かかる電線保護カバーの例が図１～図５に示されている。

　図１～図５において、電線保護カバー１００が組み付けされるコネクタ１１０は、コネクタハウジング１１１とコネクタハウジング１１１内に収容された複数の端子１１２とを備えている。各端子１１２には、電線Ｗがそれぞれ接続されている。これら電線Ｗがコネクタハウジング１１１の後面より引き出されている。

　電線保護カバー１００は、コネクタハウジング１１１の後面側に組み付けされる。電線保護カバー１００は、コネクタハウジング１１１の後面を被い、且つ、電線配策方向に延びるカバー本体１０１と、カバー本体１０１の一端側に設けられたコネクタ組付部１０２とを有する。カバー本体１０１は、大略半筒形状であり、その内部に電線収容路１０４が形成されている。電線収容路１０４は、電線配策方向に沿って開口部１０４ａを有する。開口部１０４ａの開口寸法Ｄは、電線収容路１０４の最大幅と同程度に設定されている。つまり、束とされた電線Ｗの幅より広い。

　コネクタ１１０への電線保護カバー１００の組み付けは、電線保護カバー１００の電線収容路１０４内に開口部１０４ａより電線Ｗを挿入する。電線Ｗを収容した電線保護カバー１００のコネクタ組付部１０２をコネクタハウジング１１１の後面側に嵌合すれば、組み付けが完了する。

　電線保護カバー１００では、図５に示すように、電線収容路１０４の開口部１０４ａの開口寸法Ｄが電線Ｗの幅より大きいため、容易に電線Ｗを挿入できる。

特開昭６３－５１５１８号公報特開平８－１８２１６３号公報特開２００５－２６０４８号公報

　ところで、電線保護カバー１００では、図５に示すように、電線収容路１０４の開口部１０４ａの開口寸法Ｄが束とされた電線Ｗの幅より広いため、組み付け作業過程で電線保護カバー１００が電線Ｗに対して矢印Ｙ１方向に容易に脱落する。そのため、電線保護カバー１００の組み付け作業性が悪い。

　本発明は、コネクタへの組み付け作業性が良い電線保護カバーを提供することを目的とする。

　実施形態に係る電線保護カバーは、コネクタに組み付けされ、前記コネクタから引き出された電線を被う。電線保護カバーは、前記電線が収容され、且つ、前記電線の配策方向に沿って開口された電線収容路を有するカバー本体と、前記カバー本体より前記電線収容路の開口を狭める方向に向かって突出し、前記電線収容路の内側への撓み変形によって前記電線の挿入を許容すると共に、前記電線収容路に収容された前記電線の外側への移動を阻止する電線仮保持片とを備える。

　また、前記電線仮保持片は、前記カバー本体に一対設けられてもよい。

　また、前記電線仮保持片は、前記カバー本体のいずれか一方に設けられてもよい。

　また、一対の前記電線仮保持片は、前記電線収容路から外側への撓み変形では、互いに干渉してもよい。

　また、一対の前記電線仮保持片は、先端側に係止部をそれぞれ有し、前記電線収容路から外側への撓み変形では、双方の前記係止部が係止することによって互いに干渉してもよい。

　また、単一の前記電線仮保持片は、前記電線収容路から外側への撓み変形では、前記カバー本体に干渉してもよい。

　また、前記電線仮保持片は、前記電線収容路の内側に入り込む方向に傾斜していてもよい。

　また、前記電線仮保持片は、前記カバー本体との連結箇所の外面がアール面であってもよい。

　また、前記電線仮保持片は、前記電線の前記配策方向における端部が先端に向かって徐々に開口を広げるテーパ面であってもよい。

　上記構成によれば、電線を電線収容路に収容するべく電線仮保持片を押圧すると、電線仮保持片が電線収容路の内側に向かって撓み変形し、電線を電線収容路に収容することができる。、電線収容路に電線が収容されると、電線仮保持片が復帰変形によって元の位置に戻り、電線保護カバーが電線に仮係止される。このため、電線保護カバーが電線より容易に脱落しない。従って、コネクタへの組み付け作業性が良い。

図１は、関連する例に係る、組み付け前の電線保護カバーとコネクタの斜視図である。図２は、関連する例に係る、組み付け状態の電線保護カバーとコネクタの斜視図である。図３は、関連する例に係る、組み付け状態の電線保護カバーとコネクタの断面図である。図４は、関連する例に係るコネクタの断面図である。図５は、関連する例に係る、電線保護カバー内から電線が容易に外れることを説明する側面図である。図６は、本発明の第１実施形態に係る、組み付け前の電線保護カバーとコネクタの斜視図である。図７は、本発明の第１実施形態に係る、組み付け状態の電線保護カバーとコネクタの断面図である。図８は、本発明の第１実施形態に係るコネクタの断面図である。図９は、本発明の第１実施形態に係る、電線が電線保護カバー内に収容された状態を示す要部斜視図である。図１０は、本発明の第１実施形態に係る電線保護カバーの斜視図である。図１１Ａは、本発明の第１実施形態に係る電線保護カバーの側面図である。図１１Ｂは、本発明の第１実施形態に係る、電線を電線保護カバーに収容する過程を示す側面図である。図１１Ｃは、本発明の第１実施形態に係る電線保護カバー内に収容された電線が外部に移動するのを電線仮係止片が阻止する状態を示す側面図である。図１２は、本発明の第２実施形態に係る電線保護カバーの斜視図である。図１３Ａは、本発明の第２実施形態に係る電線保護カバーの側面図である。図１３Ｂは、本発明の第２実施形態に係る、電線を電線保護カバーに収容する過程を示す側面図である。図１３Ｃは、本発明の第２実施形態に係る電線保護カバー内に収容された電線が外部に移動するのを電線仮係止片が阻止する状態を示す側面図である。図１４Ａは、本発明の第３実施形態に係る電線保護カバーの側面図である。図１４Ｂは、本発明の第３実施形態に係る、電線を電線保護カバーに収容する過程を示す側面図である。図１４Ｃは、本発明の第３実施形態に係る電線保護カバー内に収容された電線が外部に移動するのを電線仮係止片が阻止する状態を示す側面図である。図１５Ａは、本発明の第４実施形態に係る電線保護カバーの側面図である。図１５Ｂは、本発明の第４実施形態に係る、電線を電線保護カバーに収容する過程を示す側面図である。図１５Ｃは、本発明の第４実施形態に係る電線保護カバー内に収容された電線が外部に移動するのを電線仮係止片が阻止する状態を示す側面図である。図１６は、本発明の第５実施形態に係る電線保護カバーの斜視図である。図１７Ａは、本発明の第５実施形態に係る電線保護カバーの側面図である。図１７Ｂは、本発明の第５実施形態に係る、電線を電線保護カバーに収容する過程を示す側面図である。図１７Ｃは、本発明の第５実施形態に係る電線保護カバー内に収容された電線が外部に移動するのを電線仮係止片が阻止する状態を示す側面図である。

　以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。

（第１実施形態）
　図６～図１１Ｃは、本発明の第１実施形態を示す。図６～図１０において、電線保護カバー１が組み付けされるコネクタ１０は、コネクタハウジング１１と、このコネクタハウジング１１内に収容された複数の端子１２とを備えている。コネクタハウジング１１の前面には、相手コネクタ（図示せず）の嵌合口１３が開口されている。各端子１２は、嵌合口１３に臨むようにしてコネクタハウジング１１内に収容されている。各端子１２には電線Ｗの端部がそれぞれ接続されている。コネクタハウジング１１の後面側は、電線保護カバー１のコネクタ組付部３が嵌合可能に形成されている。この嵌合可能に形成された箇所には、係止爪１４が複数箇所に設けられている。複数の電線Ｗは、コネクタハウジング１１の後面側から引き出されている。コネクタハウジング１１より引き出された複数の電線Ｗには、拘束テープ１５が巻き付けられ、束ねられている。説明の便宜上、束ねられた複数の電線Ｗを単に電線Ｗとして以下説明する。

　電線保護カバー１は、コネクタハウジング１１の後面側に組み付けされる。電線保護カバー１は、コネクタハウジング１１の後面を被い、且つ、電線配策方向に延びるカバー本体２と、カバー本体２の一端側に設けられたコネクタ組付部３とを有する。

　カバー本体２は、大略半筒形状である。カバー本体２の内部には、電線配策方向に沿って開口する電線収容路４が形成されている。カバー本体２には、左右一対の電線仮保持片５が設けられている。

　一対の電線仮保持片５は、電線収容路４の開口を狭める方向に突出されている。これにより、電線収容路４の開口部４ａの寸法Ｄ１は、収容される電線Ｗの幅より小さく設定されている。一対の電線仮保持片５は、電線収容路４の内側に入り込む方向に傾斜している。従って、各電線仮保持片５の根本から先端に向かって徐々に電線収容路４の内側に入り込む位置とされ、電線Ｗを電線収容路４の開口部４ａに誘導するようになっている。

　一対の電線仮保持片５は、電線収容路４の内側への撓み変形によって電線Ｗの挿入を許容すると共に、電線収容路４に収容された電線Ｗの外側への移動を阻止する。

　各電線仮保持片５は、カバー本体２との連結箇所の外面がアール面５ａに形成されている。各電線仮保持片５は、電線配策方向の一方の端部が先端に向かって徐々に開口部４ａを広げるテーパ面５ｂに形成されている。

　コネクタ組付部３には、係止孔６が複数箇所に設けられている。

　次に、電線保護カバー１のコネクタ１０への組み付け作業を簡単に説明する。図１１Ａに示すように、電線Ｗを開口部４ａより電線収容路４に挿入する。すると、図１１Ｂに示すように、電線Ｗが一対の電線仮保持片５に当接する。この状態より更に電線Ｗを電線収容路４に挿入するべく押圧すると、一対の電線仮保持片５が電線収容路４の内側に向かって撓み変形し、電線Ｗが電線収容路４に収容される。電線収容路４に電線Ｗが収容されると、一対の電線仮保持片５が復帰変形して元の位置に戻る。これにより、一対の電線仮保持片５の間の開口部４ａの寸法Ｄ１は、電線Ｗの幅より小さくなる。最後に、コネクタ組付部３をコネクタハウジング１１の後面側に位置合わせして嵌合する。この嵌合によって複数の係止孔６と係止爪１４がそれぞれ係止される。これで、組み付けが完了する。

　この組み付け過程にあって、電線収容路４に電線Ｗが収容されると、図１１Ｃに示すように、一対の電線仮保持片５の間の開口部４ａの寸法Ｄ１が電線Ｗの幅より小さいため、電線保護カバー１が電線Ｗに仮係止され、電線保護カバー１が電線Ｗより容易に脱落しない。従って、コネクタ１０への組み付け作業性が良い。

　電線仮保持片５は、カバー本体２の左右に一対設けられている。従って、電線Ｗの挿入位置が適正な位置より多少左右にずれてもいずれか一方の電線仮保持片５に突き当たり、撓み変形することによって電線Ｗの挿入が可能である。

　一対の電線仮保持片５は、電線収容路４の内側に入り込む方向に傾斜している。従って、電線Ｗを電線保護カバー１内に挿入する際に、電線Ｗの挿入位置が開口部４ａより多少ずれても各電線仮保持片５によって開口部４ａの位置に誘導されるため、電線Ｗの挿入作業性が良い。

　各電線仮保持片５は、カバー本体２との連結箇所の外面は、アール面５ａに形成されている。従って、電線Ｗを電線保護カバー１内に挿入する際に、電線Ｗがエッジに突き当たって損傷するような事態を極力回避できる。

　各電線仮保持片５の電線配策方向の端部箇所は、中央より先端に向かって徐々に開口部４ａを広げる向きのテーパ面５ｂに形成されている。従って、電線仮保持片５の端部の開口部４ａより電線Ｗを先に挿入するようにすれば、電線Ｗを電線収容路４内に容易に誘い込むことができ、電線Ｗの挿入作業性が向上する。

　電線保護カバー１は、一対の電線仮保持片５によって電線収容路４の開口部４ａの寸法Ｄ１が狭くなるため、防水性、防塵性が向上する。

（第２実施形態）
　図１２及び図１３Ａ～Ｃは、本発明の第２実施形態を示す。この第２実施形態は、前記第１実施形態と比較するに、電線仮保持片５Ａの構成が相違する。

　つまり、図１２及び図１３Ａ～Ｃに示すように、カバー本体２には、単一の電線仮保持片５Ａのみが設けられている。単一の電線仮保持片５Ａは、電線収容路４の開口を狭くする方向で、且つ、電線収容路４の内側に入り込む方向に傾斜して突出している。

　他の構成は、前記第１実施形態と同様であるため、説明を省略する。又、図面の同一構成箇所には同一符号を付して明確化を図る。

　電線保護カバー１のコネクタ１０への組み付け作業を簡単に説明する。図１２Ａに示すように、電線Ｗを開口部４ａより電線収容路４に挿入する。すると、図１２Ｂに示すように、電線Ｗが電線仮保持片５に当接する。この状態より更に電線Ｗを電線収容路４に挿入するべく押圧すると、電線仮保持片５Ａが電線収容路４の内側に向かって撓み変形し、電線Ｗが電線収容路４に収容される。電線収容路４に電線Ｗが収容されると、電線仮保持片５Ａが復帰変形して元の位置に戻る。これにより、電線仮保持片５Ａの間の開口部４ａの寸法Ｄ２は、電線Ｗの幅より小さくなる。最後に、コネクタ組付部３をコネクタハウジングの後面側に位置合わせして嵌合すれば、組み付けが完了する。

　この組み付け過程にあって、電線収容路４に電線Ｗが収容されると、図１２Ｃに示すように、単一の電線仮保持片５Ａとカバー本体２の間の開口部４ａの寸法Ｄ２が電線Ｗの幅より小さいため、電線保護カバー１が電線Ｗに仮係止され、電線保護カバー１が電線Ｗより容易に脱落しない。従って、コネクタへの組み付け作業性が良い。

（第３実施形態）
　図１４Ａ～Ｃは、本発明の第３実施形態を示す。この第３実施形態は、前記第１実施形態と比較するに、一対の電線仮保持片５の一部構成のみが相違する。

　つまり、図１４Ａ～Ｃに示すように、一対の電線仮保持片５は、電線収容路４内から外側への撓み変形過程では、互いに干渉してそれ以上の撓み変形が阻止されるよう設定されている。図１４Ａ、１４Ｃでは、一対の電線仮保持片５の撓み変形時の先端軌跡Ｌ１，Ｌ２が示され、外側に向かっての撓み変形過程で双方の先端軌跡Ｌ１，Ｌ２が交差するよう設定されている。

　他の構成は、前記第１実施形態と同様であるため、同一構成箇所には同一符号を付して説明を省略する。

　この第３実施形態では、電線収容路４に収容された電線Ｗより一対の電線仮保持片５に対し外側に向かって撓み変形させるような外力が作用しても、図１４Ｃに示すように、一対の電線仮保持片５が互いに干渉してそれ以上の撓み変形ができないため、電線保護カバー１が電線Ｗより離脱することがない。従って、コネクタへの組み付け作業性がより向上する。

（第４実施形態）
　図１５Ａ～Ｃは、本発明の第４実施形態を示す。この第４実施形態は、前記第２実施形態と比較するに、単一の電線仮保持片５Ａの一部構成のみが相違する。

　つまり、図１５Ａ～Ｃに示すように、単一の電線仮保持片５Ａは、電線収容路４内から外側への撓み変形過程では、カバー本体２の内面に突き合ってそれ以上の撓み変形が阻止されるよう設定されている。図１５Ａ、１５Ｃでは、単一の電線仮保持片５Ａの撓み変形時の先端軌跡Ｌが示され、外側に向かっての撓み変形過程で先端軌跡Ｌがカバー本体２の内面に交差するよう設定されている。

　この第４実施形態では、電線収容路４に収容された電線Ｗより単一の電線仮保持片５に対し外側に向かって撓み変形させるような外力が作用しても、図１５Ｃに示すように、単一の電線仮保持片５がカバー本体２の内面に干渉してそれ以上の撓み変形ができないため、電線保護カバー１が電線Ｗより離脱することがない。従って、コネクタへの組み付け作業性がより向上する。

（第５実施形態）
　図１６及び図１７Ａ～Ｃは、本発明の第５実施形態を示す。この第５実施形態は、前記第１実施形態と比較するに、一対の電線仮保持片Ｂの一部構成のみが相違する。

　つまり、図１６、図１７Ａに示すように、一対の電線仮保持片５Ｂは、その先端側に係止部７，８をそれぞれ有する。一対の係止部７，８は、一対の電線仮保持片５Ｂの撓み変形前の状態では、互いに係止する位置に配置されている。これにより、電線収容路４は、その電線配策方向に沿って完全に閉じられている。一対の係止部７，８は、一対の電線仮保持片５Ｂが電線収容路４の外側に移動するのを互いの係止によって阻止する。一対の係止部７，８は、一対の電線仮保持片５Ｂが電線収容路４の内側への移動では、係止状態を解除し、一対の電線仮保持片５Ｂ間を徐々に開口する。これにより、電線Ｗの挿入を許容する。

　図１７Ａに示すように、電線Ｗを電線収容路４に挿入するべく一対の電線仮保持片５Ｂの先端位置を電線Ｗで外側より押圧する。すると、図１７Ｂに示すように、電線Ｗが一対の電線仮保持片５Ｂの先端箇所に当接する。この状態より更に電線Ｗを電線収容路４に挿入するべく押圧すると、一対の電線仮保持片５Ｂが電線収容路４の内側に向かって撓み変形し、電線Ｗが電線収容路４に収容される。電線収容路４に電線Ｗが収容されると、一対の電線仮保持片５Ｂが復帰変形して元の位置に戻る。これにより、一対の電線仮保持片５Ｂの間の開口が完全に閉じられる。最後に、コネクタ組付部をコネクタハウジングの後面側に位置合わせして嵌合する。この嵌合によって複数の係止孔と係止爪がそれぞれ係止される。これで、組み付けが完了する。

　この組み付け過程にあって、電線収容路４に電線Ｗが収容されると、図１７Ｃに示すように、一対の電線仮保持片５Ｂによって開口が完全に閉じられているため、電線保護カバー１が電線Ｗに仮係止される。その上、電線収容路４に収容された電線Ｗより一対の電線仮保持片５Ｂに対し外側に向かって撓み変形させるような外力が作用しても、図１７Ｃに示すように、一対の電線仮保持片５Ｂの双方の係止部７，８が互いに係止する位置を維持し、一対の電線仮保持片５Ｂが外側への撓み変形ができないため、電線保護カバー１が電線Ｗより離脱することがない。従って、コネクタへの組み付け作業性がより向上する。

　電線保護カバー１は、一対の電線仮保持片５Ｂによって電線収容路４の開口が完全に閉じられるため、防水性、防塵性が非常に良い。

　このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められる。

　特願２０１２－１１６４６０号（出願日：２０１２年５月２２日）の全内容は、ここに援用される。

Claims

　コネクタに組み付けされ、前記コネクタから引き出された電線を被う電線保護カバーであって、
　前記電線が収容され、且つ、前記電線の配策方向に沿って開口された電線収容路を有するカバー本体と、
　前記カバー本体より前記電線収容路の開口を狭める方向に向かって突出し、前記電線収容路の内側への撓み変形によって前記電線の挿入を許容すると共に、前記電線収容路に収容された前記電線の外側への移動を阻止する電線仮保持片と、
を備えた電線保護カバー。
　前記電線仮保持片は、前記カバー本体に一対設けられた
請求項１記載の電線保護カバー。
　前記電線仮保持片は、前記カバー本体のいずれか一方に設けられた
請求項１記載の電線保護カバー。
　一対の前記電線仮保持片は、前記電線収容路から外側への撓み変形では、互いに干渉する
請求項２に電線保護カバー。
　一対の前記電線仮保持片は、先端側に係止部をそれぞれ有し、前記電線収容路から外側への撓み変形では、双方の前記係止部が係止することによって互いに干渉する
請求項４記載の電線保護カバー。
　単一の前記電線仮保持片は、前記電線収容路から外側への撓み変形では、前記カバー本体に干渉する
請求項３記載の電線保護カバー。
　前記電線仮保持片は、前記電線収容路の内側に入り込む方向に傾斜している
請求項１～請求項５のいずれかに記載の電線保護カバー。
　前記電線仮保持片は、前記カバー本体との連結箇所の外面がアール面である
請求項１～請求項６のいずれかに記載の電線保護カバー。
　前記電線仮保持片は、前記電線の前記配策方向における端部が先端に向かって徐々に開口を広げるテーパ面である
請求項１～請求項７のいずれかに記載の電線保護カバー。