WO2013140739A1

WO2013140739A1 - 送風装置

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Publication number: WO2013140739A1
Application number: PCT/JP2013/001549
Authority: WO
Inventors: 一平小田; 谷口　和宏; 広幸近藤
Original assignee: パナソニック株式会社
Priority date: 2012-03-22
Filing date: 2013-03-11
Publication date: 2013-09-26

Abstract

送風装置（１１）は筐体（１２）に、吸込口（１５）と、高圧空気発生部（１８）と吹出口（１９）と、高圧空気発生部から吹出口に連通する第一風路（２０）と、誘引空気吸込口（２１）と、誘引空気混合部（２２）と、誘引空気吹出口（２３）と、誘引空気吸込口と誘引空気混合部と誘引空気吹出口とをつなぐ第二風路（２４）とを備えている。

Description

送風装置

　本発明は、送風装置に関する。

　従来の扇風機および天井扇などの送風装置は、羽根車とモータとを台座となる基部に内包していた。そして送風装置は、基部上部に備えられた円環形状の送風部から空気を床面と平行に吹出し、空気の循環及び流れを生じさせていた（例えば、特許文献１、２参照）。

　以下、その送風装置について図１４および図１５を参照しながら説明する。図１４は従来の送風装置の正面図、図１５は同送風装置の部分断面図である。送風装置である送風機組立体３００は、中央開口部３０２を画定している環状ノズル３０１を有している。モータ３２２は、環状ノズル３０１を通る空気流を生じさせる。モータ３２２と、モータハウジング３２６とが、基部３１６の内部に配置されている。さらに、インペラ（羽根車）３３０が、モータ３２２から外方に延びる回転シャフトに連結されている。ディフューザ３３２が、インペラ３３０の下流側に位置決めされている。モータ３２２は、電気接続部及び電源に接続されている。ユーザは複数個の選択ボタン３２０により、送風機組立体３００を操作することができる。

　上記構成において、上述した送風機組立体３００は以下のように動作する。ユーザが複数個の選択ボタン３２０の中から適当なボタンを選択し、モータ３２２が駆動される。そして、空気が空気入口３２４を介して送風機組立体３００内に吸い込まれる。空気は、外側ケーシング３１８を通り、インペラ３３０の入口３３４まで流れる。ディフューザ３３２の出口３３６及びインペラ３３０の排気部を出た空気流は、内部通路３１０を通って互いに逆の方向に進む２つの空気流に分けられる。

　空気流は、口３１２に入る際に絞られ、そして口３１２の出口３４４のところにおいて更に絞られる。この絞りにより、送風機組立体３００中に圧力が生じる。

　このように作られた空気流は、絞りにより生じる圧力に打ち勝つ。そして空気流は、一次空気流として出口３４４を通って出る。一次空気流は、ガイド部分３４８の配置により、ユーザに向かって集中、又は集束される。二次空気流は外部環境、特に出口３４４周りの領域及び環状ノズル３０１の外縁部周りからの空気の同伴によって生じる。この二次空気流は、中央開口部３０２を通る。そして中央開口部３０２において二次空気流は、一次空気流と混ざり合って送風機組立体３００から前方に放出される全空気流となる。

　このような従来の送風装置では、中央開口部３０２の前後は、二次空気流を通過させるために開放されている必要がある。そのため、一次空気流を発生させるための羽根車３３０と、モータ３２２とを内包した基部３１６を内部通路３１０の外に設ける必要がある。その結果、送風機組立体３００がコンパクト化されないという課題があった。

特開２０１０－０７７９６９号公報特開２０１２－０３６８９７号公報

　本発明の送風装置は筐体に、筐体外の空気を取り入れる吸込口と、空気を高圧空気にするための羽根車と羽根車を駆動するためのモータとを有する高圧空気発生部とを備えている。また筐体は、高圧空気を吹出す環形状の吹出口と、高圧空気を羽根車から吹出口に導く第一風路と、吹出口から吹出す高圧空気に誘引されて空気を吸込む複数の誘引空気吸込口とを備えている。さらに筐体は、複数の誘引空気吸込口に吸込まれた空気を混合する誘引空気混合部と、誘引空気混合部の誘引空気を吹出す誘引空気吹出口と、誘引空気吸込口と誘引空気混合部と誘引空気吹出口とをつなぐ第二風路とを備えている。

　このような送風装置は、筐体内に第一風路と第二風路とを備える構成としたため、環形状の吹出口と高圧空気発生部との間に複数の誘引空気吸込口と、誘引空気混合部とを配置でき、コンパクトにできる。

図１は、本発明の実施の形態１の送風装置の斜視図である。図２は、図１の平面Ａにより切断した断面図である。図３は、本発明の実施の形態１の送風装置の正面図である。図４は、同送風装置の異なる構成の斜視図である。図５は、同送風装置のさらに異なる構成の斜視図である。図６は、図５の平面Ｂにより切断した断面図である。図７は、本発明の実施の形態２の送風装置の斜視図である。図８は、図７の平面Ｃにより切断した断面図である。図９Ａは、本発明の実施の形態３の送風装置の斜視図である。図９Ｂは、図９Ａの平面Ｄにより切断した断面図である。図１０は、本発明の実施の形態４の送風装置の斜視図である。図１１は、図１０の平面Ｅにより切断した断面図である。図１２は、本発明の実施の形態５の送風装置の斜視図である。図１３は、図１２の平面Ｆにより切断した断面図である。図１４は、従来の送風装置の正面図である。図１５は、同送風装置の部分断面図である。

　以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。

　（実施の形態１）
　図１は本発明の実施の形態１の送風装置の斜視図、図２は図１の平面Ａにより切断した断面図である。図１、図２に示すように、送風装置１１は筐体１２に、吸込口１５と、高圧空気発生部１８と、吹出口１９と、第一風路２０と、誘引空気吸込口２１と、誘引空気混合部２２と、誘引空気吹出口２３と、第二風路２４とを備えている。

　ここで筐体１２は球形状であり、外壁１３と内壁１４との二重壁を備えている。吸込口１５は、筐体１２外の空気３３を取り入れる。高圧空気発生部１８は、空気３３を高圧空気３３ａにするための羽根車１６と、羽根車１６を駆動するためのモータ１７とを有する。吹出口１９は環形状であり、高圧空気３３ａを吹出す。第一風路２０は、高圧空気３３ａを羽根車１６から吹出口１９に導く風路である。誘引空気吸込口２１は、複数（本実施の形態１では６個）備えられている。そして吹出口１９から吹出す高圧空気３３ａに誘引され、誘引空気吸込口２１から空気３３が吸込まれる。誘引空気混合部２２では、複数の誘引空気吸込口２１から吸込まれた空気３３が混合される。誘引空気吹出口２３は、誘引空気混合部２２の誘引空気３３ｂを吹出す。第二風路２４は、誘引空気吸込口２１と誘引空気混合部２２と誘引空気吹出口２３とをつなぐ風路である。

　また第一風路２０は、外壁１３と内壁１４と貫通壁２５とから形成されている。第二風路２４は、内壁１４と貫通壁２５とから形成されている。誘引空気吹出口２３は、吹出口１９の内環を構成する内壁１４に囲まれて形成されている。

　また、誘引空気吸込口２１から誘引空気混合部２２まで、貫通壁２５が形成されている。そして第二風路２４と、第一風路２０とは周囲を貫通壁２５により形成された貫通孔２５ａにおいて交差している。

　ここで、複数の誘引空気吸込口２１それぞれは、筐体１２における羽根車１６上端の水平位置１６ａと吹出口１９との間に等間隔に位置している。また筐体１２の外周面１２ａに、誘引空気吸込口２１の中心である誘引空気吸込口中心２１ａが、円環状の吹出口１９の中心である吹出中心位置１９ａから等距離に設けられている。そのため、誘引空気混合部２２の中心部において効率よく混合された誘引空気３３ｂは、誘引空気吹出口２３の方向に流れを変更され、誘引空気吹出口２３からまとまって吹出される。吹出された誘引空気３３ｂは、中心部にコア領域が形成されるため直進性に優れ、遠方まで風速の減衰が少なく到達する。

　また吸込口１５は、吹出口１９の吹出中心位置１９ａから最も距離の離れた吸込位置１５ａを中心に複数設けられている。そのため、吸込口１５と吹出口１９との距離が離れ、吹出口１９から吹出された高圧空気３３ａが吸込口１５に再び吸込まれることが防がれ、効率よく遠方に高圧空気３３ａが送られる。

　また、本実施の形態１では筐体１２は球形状としたが、特に球形状に限定されない。筐体１２の形状は多面体形状（正多面体および切頂多面体（truncated polyhedron））、円柱形状、多角柱形状、および有機的なフォルム形状などが選択されるとよい。また、環形状とは円に限定されず、環になっていれば多角形、または曲線により構成された形状であってもよい。また環形状は、性能に影響が出ない範囲であればリブなどにより部分的に途切れていてもよい。

　このような構成によれば、羽根車１６が送風装置１１の外部から接触できないよう筐体１２内に内包されている。そのため使用者が、羽根車１６に接触して怪我をするという不安を抱くことなく安心して使用できる。

　また、複数の誘引空気吸込口２１から誘引された空気３３は、誘引空気混合部２２において混合される。そして混合された誘引空気３３ｂは、誘引空気吹出口２３の方向に変えられ、誘引空気吹出口２３からまとまって吹出される。そのため、吹出された誘引空気３３ｂは中心部にコア領域が形成されて直進性に優れ、遠方まで風速の減衰が少なく到達する。このように送風装置１１は、直進性に優れた高圧空気３３ａと誘引空気３３ｂとからなる気流を効率よく生み出すことができ、コンパクトな構成でありながら近距離から遠方まで広い範囲に効率よく涼感が得られる。ここで、高圧空気３３ａとは大気圧以上、大気圧＋１０ｋＰａ以下の空気である。

　また、誘引空気吸込口２１の位置は、吹出口１９より羽根車１６に近い方が誘引空気混合部２２を大きくでき、誘引空気３３ｂが効率よくまとめられる。誘引空気吸込口２１の数、および大きさは、複数の誘引空気吸込口２１全体での断面積の合計が、誘引空気吹出口２３の断面積と同等か、大きくなるようにする。その結果、効率よく空気３３が誘引される。

　また、送風装置１１の誘引空気混合部２２には、放電部である放電電極ユニット２６が備えられている。その結果、放電により発生する脱臭および除菌などに効果のある各種イオンおよびオゾンが誘引空気３３ｂに乗せられ、長距離まで搬送できるため、効率よく広い空間の脱臭、除菌ができる。

　ここで放電電極ユニット２６は、一対の金属電極を任意の距離を置いて配置されている。また放電電極ユニット２６としては高電圧を印加するオゾン発生電極ユニット、またはイオン発生電極ユニットなどが用いられる。

　図３は、本発明の実施の形態１の送風装置の正面図である。図３に示すように送風装置１１の筐体１２は、球形状のため吹出口１９が塞がらない角度であれば、任意の角度にて使用できる。そのため、送風対象がどこにあっても気流が効率よく当てられる。また地面２７に吸込口１５が接触するように置かれても、吸込口１５が完全に塞がれることがない。また、誘引空気吸込口２１が複数あるため、誘引空気吸込口２１が地面２７に接触するように置かれても、他の誘引空気吸込口２１から空気３３が誘引される。ここで、吸込口１５の形状としては、多孔形状など吸込口１５が塞がれる面積を最小にできる形状が望ましい。

　図４は、本発明の実施の形態１の送風装置の異なる構成の斜視図である。送風装置３１は、誘引空気吸込口３２ａ、３２ｂ、３２ｃそれぞれの大きさが異なっている。また図４では図示しないが、本体の反対側の面にも大きさの異なる誘引空気吸込口が備えられている。

　このような送風装置３１によれば、複数の誘引空気吸込口３２ａ、３２ｂ、３２ｃから誘引される空気量が異なる。そのため、誘引空気混合部２２において空気が混合される際、空気の乱れが大きくなり、誘引空気吹出口２３から吹出す気流にランダムな揺らぎが与えられる。これにより、誘引空気吹出口２３から吹出される気流は、機械的なリズムではなく、より自然の風に近い揺らぎのある気流となり、気流にあたったときの快適性が高められる。また、一部の誘引空気吸込口が塞がれると、塞がれた側の誘引空気吹出口２３からの風量が少なくなり、塞がれていない側に片寄った気流が誘引空気吹出口２３から吹出される。このため、塞ぐ誘引空気吸込口が変えられることにより、それぞれ異なった揺らぎ、風向の風が生み出される。

　なお、本発明の実施の形態１では複数の誘引空気吸込口３２ａ、３２ｂ、３２ｃの大きさがすべて異なる例を挙げたが、特にこれに限定されるものではなく、例えば２種類の大きさを有する誘引空気吸込口であってもよい。大きい誘引空気吸込口を誘引空気吸込口３２ａ、３２ｂ、３２ｃの位置に、小さい誘引空気吸込口をそれ以外の位置に配置すれば、大きい誘引空気吸込口３２ａ、３２ｂ、３２ｃの側に片寄った風が発生する。このように、誘引空気吸込口の大きさと配置とにより任意の風向、揺らぎの風が作り出される。

　図５は本発明の実施の形態１の送風装置のさらに異なる構成の斜視図、図６は図５の平面Ｂにより切断した断面図である。図６に示すように送風装置４１は、複数の誘引空気吸込口４２を構成する貫通壁２５の開口方向が、誘引空気混合部２２の誘引空気混合部中心２２ａに向かう方向ではなく、誘引空気混合部２２での誘引空気３３ｂの旋回方向である。複数の貫通壁２５それぞれの傾斜角度２５ｂは、同じである。ここで傾斜角度２５ｂは、貫通壁２５の開口方向と、誘引空気吸込口４２から誘引空気混合部中心２２ａに向かう方向とのズレ角度である。なお図５、図６の矢印は、誘引される空気３３および誘引空気３３ｂを示している。

　図５、図６に示すように送風装置４１では、複数の誘引空気吸込口４２から誘引される空気３３は、誘引空気混合部２２において旋回しながら混合される。そのため、誘引空気吹出口２３から吹出す誘引空気３３ｂは旋回流となり、遠方まで風速の減衰が少なく到達する。

　（実施の形態２）
　本発明の実施の形態２では、実施の形態１と同じ構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明は省略し、異なる点のみを説明する。図７は本発明の実施の形態２の送風装置の斜視図、図８は図７の平面Ｃにより切断した断面図である。図７、図８に示すように送風装置１１１は、さらに第二風路２４内の誘引空気混合部２２に照明部としてＬＥＤライトユニット１２６を備えている。

　このような送風装置１１１では、離れた場所からでも送風装置１１１の運転／停止が容易に判別できる。また、ＬＥＤライトユニット１２６が発する光により誘引空気３３ｂが誘引空気吹出口２３から、どの方向に流れているかを容易に判別できる。

　また、複数の誘引空気吸込口２１それぞれが吹出中心位置１９ａから等距離、かつ等間隔に設けられている。そのため複数の誘引空気吸込口２１から誘引された空気３３は、誘引空気混合部２２の中心部において効率よく混合され、誘引空気３３ｂによりＬＥＤライトユニット１２６は効率よく冷却される。これにより、ＬＥＤライトユニット１２６の熱劣化が防止され、長期間安定して送風装置１１１が使用される。

　また広角に光を出せるＬＥＤライトユニット１２６が使用されれば、誘引空気吸込口２１からも光が漏れるため、送風装置１１１は室内での間接照明としても使用できる。

　また、吸込口１５と吹出中心位置１９ａとが送風装置１１１において、最も距離を設けて配置されている。そのため、ＬＥＤライトユニット１２６を冷却した温かい吹出した誘引空気３３ｂが吸込口１５に再び吸込まれることがなく、効率よくＬＥＤライトユニット１２６が冷却される。

　なお、本実施の形態２では複数の誘引空気吸込口２１を示したが、誘引空気吸込口２１が１つであっても上記の「誘引空気吸込口２１が複数ある」効果以外は、同様の効果が得られる。

　（実施の形態３）
　図９Ａは本発明の実施の形態３の送風装置の斜視図、図９Ｂは図９Ａの平面Ｄにより切断した断面図である。図９Ａ、図９Ｂに示すように送風装置１３１は、天井面１３２に可動アーム１３３を介して設置されている。ここで送風装置１３１は、可動アーム１３３により方向が自由に変えられる。

　送風装置１３１は円筒形状の筐体１３４に、吸込口１３７と、高圧空気発生部１４０と、吹出口１４１と、第一風路１４２と、誘引空気吸込口１４３と、誘引空気混合部１４４と、誘引空気吹出口１４５と、第二風路１４６とを備えている。さらに送風装置１３１は、第二風路１４６内の誘引空気混合部１４４に照明部としてＬＥＤライトユニット１４７を備えている。

　ここで筐体１３４は、外壁１３５と内壁１３６との二重壁を備えている。吸込口１３７は、筐体１３４外の空気３３を取り入れる。高圧空気発生部１４０は、空気３３を高圧空気３３ａにするための羽根車１３８と、羽根車１３８を駆動するためのモータ１３９とを有する。吹出口１４１は環形状であり、高圧空気３３ａを吹出す。第一風路１４２は、高圧空気３３ａを羽根車１３８から吹出口１４１に導く風路である。誘引空気吸込口１４３は、複数（本実施の形態３では５個）備えられている。そして吹出口１４１から吹出される高圧空気３３ａに誘引され、誘引空気吸込口１４３から空気３３が吸込まれる。誘引空気混合部１４４では、複数の誘引空気吸込口１４３から吸込まれた空気３３が混合される。誘引空気吹出口１４５から、誘引空気混合部１４４の誘引空気３３ｂが吹出される。第二風路１４６は、誘引空気吸込口１４３と誘引空気混合部１４４と誘引空気吹出口１４５とをつなぐ風路である。ここで、高圧空気３３ａとは大気圧以上、大気圧＋１０ｋＰａ以下の空気である。

　送風装置１３１に備えられたＬＥＤライトユニット１４７は、指向性を有する。ここでは一例として照明方向１４８と、送風方向１４９とが同一方向に設定されている。

　このような送風装置１３１では、吹出される気流は、中心部にコア領域が形成されるため直進性に優れ、遠方まで風速の減衰が少なく到達する指向性を有する。また、照明が指向性を有するため、送風方向１４９と照明方向１４８とが一義に決まる。そして照明を目視することにより送風方向１４９が容易に確認できる。その結果、照明方向１４８を調整することにより容易に気流を任意の場所に当てられるよう送風装置１３１が設置される。

　また、実施の形態３では一例として照明方向１４８と、送風方向１４９とが同一方向の場合を示した。しかし照明方向１４８と送風方向１４９とは、ＬＥＤライトユニット１４７の設置場所がずらされたり傾斜されたりして、任意にずらしてもよい。そのため、たとえばキッチンにおいて送風装置１３１が使用される場合、照明を手元に、気流を使用者に当てることも可能である。

　（実施の形態４）
　本発明の実施の形態４では、実施の形態１と同じ構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明は省略し、異なる点のみを説明する。図１０は本発明の実施の形態４の送風装置の斜視図、図１１は図１０の平面Ｅにより切断した断面図である。

　図１０、図１１に示すように送風装置２１１は、第一風路２０内の高圧空気発生部１８と誘引空気吸込口２１との間にさらに空気加熱部としてセラミックヒーター２２６を備える。

　また、セラミックヒーター２２６は板状であり、羽根車１６の周囲近傍に放射状に配置されている。本実施の形態４では、セラミックヒーター２２６は逆Ｖ字形状としている。これは高圧空気３３ａとセラミックヒーター２２６との接触面積が増大し、空気加熱効率が向上するためであり、形状は特にこれに限定されない。

　また、空気加熱部としては特にセラミックヒーター２２６に限定されず、電熱線、カーボンヒーター、ハロゲンヒーターなどが利用できる。ここで、高圧空気３３ａは大気圧以上、大気圧プラス１０ｋＰａ以下である。

　また、図１０に示すように送風装置２１１は、設置台２２７の上に設置されている。そのため、自由に吹出口１９の方向が変更できる。なお、設置台２２７としては吸込口１５への空気３３の流入を妨げないように、設置台開口部２２８が備えられているとよい。なお、設置台２２７がなく、床または卓上に筐体１２が直接設置されると、吹出口１９の方向は変更、固定が難しいが、送風性能に影響はない。

　また、図１１に示すように板状のセラミックヒーター２２６が、羽根車１６の周囲に放射状に配置されている。そのため、羽根車１６から旋回流として吹出口１９に送られる高圧空気３３ａが、吹出口１９方向に流れやすいように整流化される。その結果、セラミックヒーター２２６が吸込んだ空気３３の温度を上昇させると共に、高圧空気３３ａが吹出口１９に効率よく送られる。また、セラミックヒーター２２６が加熱手段として使用されない場合にも、セラミックヒーター２２６は高圧空気３３ａの整流化手段として機能する。そのため、部品点数を増やすことなく室温空気送風時の送風効率が高くなる。

　なお、本実施の形態４では複数の誘引空気吸込口２１が配置されている場合を示した。しかし、誘引空気吸込口２１が１つであっても誘引空気吸込の開口面積が、複数の場合と同等にすれば上記の「誘引空気吸込口２１が複数ある」効果以外は、同様の効果が得られる。

　（実施の形態５）
　本発明の実施の形態５では、実施の形態１、実施の形態４と同じ構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明は省略し、異なる点のみを説明する。

　図１２は本発明の実施の形態５の送風装置の斜視図、図１３は図１２の平面Ｆにより切断した断面図である。図１２及び図１３に示すようにドライヤー２３１は、実施の形態４の筐体１２を壺形状筐体２３２に形状変更している。ドライヤー２３１の誘引空気吸込口２１は、隣り合う誘引空気吸込口２１に手を入れて持てる大きさの開口面積を有している。

　このようなドライヤー２３１は、吹出口１９からは温風が、誘引空気吹出口２３からは室温の誘引空気３３ｂが吹出される。そのため、吹出口１９の近傍では温度差のある空気流を作ることができる。その結果、温度差がついた状態の空気流が髪にあてられることにより、髪の艶向上および髪の流れが整えられる。

　本発明の送風装置は、居室内の床、机上、天井または壁に設置され、直接気流による体感温度の低下、または室内の空気の循環に使用される各種送風機器等として有用である。

１１，３１，４１，１１１，１３１，２１１　　送風装置
１２，１３４　　筐体
１２ａ　　外周面
１３，１３５　　外壁
１４，１３６　　内壁
１５，１３７　　吸込口
１５ａ　　吸込位置
１６，１３８　　羽根車
１６ａ　　水平位置
１７，１３９　　モータ
１８，１４０　　高圧空気発生部
１９，１４１　　吹出口
１９ａ　　吹出中心位置
２０，１４２　　第一風路
２１，３２ａ，３２ｂ，３２ｃ，４２，１４３　　誘引空気吸込口
２１ａ　　誘引空気吸込口中心
２２，１４４　　誘引空気混合部
２２ａ　　誘引空気混合部中心
２３，１４５　　誘引空気吹出口
２４，１４６　　第二風路
２５　　貫通壁
２５ａ　　貫通孔
２５ｂ　　傾斜角度
２６　　放電電極ユニット（放電部）
２７　　地面
３３　　空気
３３ａ　　高圧空気
３３ｂ　　誘引空気
１２６，１４７　　ＬＥＤライトユニット
１４８　　照明方向
１４９　　送風方向
２２６　　セラミックヒーター
２２７　　設置台
２２８　　設置台開口部
２３１　　ドライヤー
２３２　　壺形状筐体

Claims

筐体に、
前記筐体外の空気を取り入れる吸込口と、
前記空気を高圧空気にするための羽根車と前記羽根車を駆動するためのモータとを有する高圧空気発生部と、
前記高圧空気を吹出す環形状の吹出口と、
前記高圧空気を前記羽根車から前記吹出口に導く第一風路と、
前記吹出口から吹出す前記高圧空気に誘引されて前記空気を吸込む複数の誘引空気吸込口と、
複数の前記誘引空気吸込口に吸込まれた前記空気を混合する誘引空気混合部と、
前記誘引空気混合部の誘引空気を吹出す誘引空気吹出口と、
前記誘引空気吸込口と前記誘引空気混合部と前記誘引空気吹出口とをつなぐ第二風路とを
備えたことを特徴とする送風装置。
前記吸込口は、前記吹出口の吹出中心位置から最も距離の離れた吸込位置を中心に複数設けられたことを特徴とする請求項１に記載の送風装置。
複数の前記誘引空気吸込口それぞれは、前記羽根車の前記筐体における水平位置と前記吹出口との間に等間隔に位置し、前記筐体の外周面に前記誘引空気吸込口の中心である誘引空気吸込口中心が前記吹出中心位置から等距離に設けられたことを特徴とする請求項２に記載の送風装置。
前記筐体は外壁と内壁とを備え、前記第一風路は前記外壁と前記内壁と貫通壁とから形成され、前記第二風路は前記内壁と前記貫通壁とから形成され、前記第二風路と前記第一風路とは周囲を前記貫通壁により形成された貫通孔において交差し、前記誘引空気吹出口は前記内壁により形成されていることを特徴とする請求項１に記載の送風装置。
複数の前記貫通壁それぞれの傾斜角度が同じであることを特徴とする請求項４記載の送風装置。
複数の前記誘引空気吸込口それぞれの大きさが異なっていることを特徴とする請求項１に記載の送風装置。
前記誘引空気混合部には、放電部が設けられていることを特徴とする請求項１に記載の送風装置。
前記筐体は、球形状であることを特徴とする請求項１に記載の送風装置。
照明部が、前記第二風路内にさらに備えられたことを特徴とする請求項１に記載の送風装置。
空気加熱部が、前記第一風路内の前記高圧空気発生部と前記誘引空気吸込口との間にさらに備えられたことを特徴とする請求項１に記載の送風装置。