WO2013035384A1

WO2013035384A1 - 無線映像伝送システム及び送信装置

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Publication number: WO2013035384A1
Application number: PCT/JP2012/063058
Authority: WO
Inventors: 田代　秀樹; 浩一田代; 順一田代; 昌史梅村; 弓磨谷田
Original assignee: オリンパスメディカルシステムズ株式会社
Priority date: 2011-09-09
Filing date: 2012-05-22
Publication date: 2013-03-14
Also published as: JP5351360B2; EP2755385A4; CN103458760B; US20130265402A1; CN103458760A; EP2755385B1; US9030544B2; EP2755385A1; JPWO2013035384A1

Abstract

　医療用画像を無線通信にて送受する無線映像伝送システム１０において使用される送信部１において、送信Ｉ／Ｆ１３は、複数のモニター２のそれぞれと接続される複数の受信部３との間で無線通信が可能である。制御部１７は、複数のモニター２の中から、医療用画像を表示する１台のモニター２を選択する操作を受け付けると、選択された１台のモニター２につながった受信部３を識別するための識別子を取得して、識別子を医療用画像の送信に利用するよう送信Ｉ／Ｆ１３を制御する。

Description

無線映像伝送システム及び送信装置

　本発明は、医療用画像を送信装置から受信装置に伝送する映像伝送システム及び送信装置に関し、特に、無線通信にて医療用画像を伝送する映像伝送システム及び送信装置に関する。

　従来より、内視鏡像等の医療用画像を、映像ケーブルを介してモニターに表示させ、術者がモニターの画像を見ながら内視鏡手術を行う方法が、一般的に行われている。

　内視鏡手術において、症例や手技の経過により術者の立ち位置が変化すると、これに応じて、内視鏡像等の医療用画像を表示するモニターの最適な位置も変化することが多い。モニターの最適位置の変化に対応させるため、複数台のモニターを設置する手術室も増えてきている。

　従来は、このような複数台のモニターが設置されている手術室において、術者が所望するモニターに内視鏡像を表示するためには、術者以外の者、例えば一般的には、術者から指示を受けた外回りの看護師等がモニター切り替えの作業を行う。術者は手術室の減菌域にいるため、非減菌域（不潔域）にある機材に触れることができないためである。

　モニターの切り替えにおいては、例えば外回りの看護師は、術者にとっては見えにくい位置のモニターから映像ケーブルを抜去して、見易い位置のモニターに映像ケーブルを接続する。この場合、映像ケーブルの抜き差しを行う必要があり、手数を要する。

　あるいは、予めモニターの台数分の映像ケーブルを接続しておき、外回りの看護師が、術者の指示に応じてモニターの入力選択操作等を行う。この場合、複数の映像ケーブルが床等を這うこととなるため、手術室の環境が乱雑となり、手術室内の移動の際に術者や看護師等がケーブルを引っ掛けるリスクも増大する。

　このような問題に対して、例えば、内視鏡の観察像を複数のモニターに連動して表示する技術について開示されている（例えば、特許文献１）。

　また、プロセッサにおいて、撮像素子より得た被写体像を映像信号として外部モニターへと無線により送信する無線送信回路を備える技術について開示されている（例えば、特許文献２）。
特開２００２－１２５２１９号公報特開２００５－３４２４００号公報特開２００７－３０７２９８号公報特開２００１－１０４３３１号公報特開２００８－０９９８７５号公報

　移動するごとに映像ケーブルを抜き差しして、切り替えを行うのは非常に煩雑であり、複数のモニターのそれぞれに映像ケーブルが接続されている状態は、術者等が映像ケーブルを引っ掛けるリスクがあり、好ましくない。複数のモニターの中から術者等が所望する１台のモニターに対して無線にて医療用画像等の映像を表示させることができることが望ましい。

　前述した目的を達成するために、本発明の態様の一つである送信装置は、医療用画像を無線通信にて送受する無線映像伝送システムにおいて使用される送信装置であって、複数の表示装置のそれぞれと接続される複数の受信装置との間で無線通信が可能な送信部と、前記複数の表示装置の中から、前記医療用画像を表示する１台の表示装置を選択する操作を受け付けると、該選択された１台の表示装置とつながった受信部を識別するための識別子を取得して、該識別子を前記医療用画像の送信に利用するよう前記送信部を制御する制御部とを備えることを特徴とする。

　また、本発明の他の態様の一つである無線映像伝送システムは、医療用画像を無線通信にて送受する送信装置と受信装置とを有する無線映像伝送システムであって、前記送信装置は、複数の表示装置のそれぞれと接続される複数の受信装置との間で無線通信が可能な送信部と、前記複数の表示装置の中から、前記医療用画像を表示する１台の表示装置を選択する操作を受け付けると、該選択された１台の表示装置とつながった受信部を識別する識別子を取得して、該識別子を前記医療用画像の送信に利用するよう前記送信部を制御する制御部とを備えることを特徴とする。

　また、本発明の他の態様の一つである無線映像伝送システムは、観察像を表示するための映像信号を無線送信する映像信号送信手段と、前記映像信号を表示するモニターを指定するための第１の識別信号と第２の識別信号を選択的に無線送信する識別信号送信手段と、前記映像信号送信手段と前記識別信号送信手段とを有する送信装置と、前記送信装置から送信された第１の識別信号を認識する第１識別信号認識部と、前記第１識別信号認識部の認識結果に応じて前記送信装置からの映像信号を受信する第１映像信号受信部と、前記第１映像信号受信部で受信した前記映像信号を表示可能な第１の表示部と、前記第１識別信号認識部と前記第１映像信号受信部、及び前記第１の表示部とを有する第１のモニターと、前記送信装置から送信された第２の識別信号を認識する第２識別信号認識部と、前記第２識別信号認識部の認識結果に応じて前記送信装置からの映像信号を受信する第２映像信号受信部と、前記第２映像信号受信部で受信した前記映像信号を表示可能な第２の表示部と、前記第２識別信号認識部と前記第２映像信号受信部、及び前記第２の表示部とを有する第２のモニターと、を有することを特徴とする。

無線映像伝送システムを備える手術室の構成例を示す図である。第１の実施形態に係る無線映像伝送システムの全体構成図である。送信部及び受信部の構成図である。第１の実施形態に係る送信部の機能ブロック図である。第１の実施形態に係る送信部の制御部による映像伝送に係わる制御処理を示したフローチャートである。送信部－受信部間においてメッセージを送受するときのシーケンス及び送受するメッセージの構造例を示す図である。選択操作部の操作に伴うモニターの切り替え動作を説明する図（その１）である。選択操作部の操作に伴うモニターの切り替え動作を説明する図（その２）である。第２の実施形態に係る無線映像伝送システムの全体構成図である。選択表示部に表示する画面例を示す図である。選択操作部を例示する図である。第２の実施形態に係る送信部の機能ブロック図である。第２の実施形態に係る送信部の制御部による映像伝送に係わる制御処理を示したフローチャートである。第３の実施形態に係る無線映像伝送システムの全体構成図である。第３の実施形態に係る送信部の機能ブロック図である。第３の実施形態に係る送信部の制御部による映像伝送に係わる制御処理を示したフローチャートである。

　図１は、無線映像伝送システムを備える手術室の構成例を示す図である。手術台４を取り囲むように複数台（図１に示す例では５台）のモニター２Ａ～２Ｅが配置されている。トロリー７は、図１においては不図示の内視鏡装置や、無線映像伝送システム１０の送信部等の内視鏡手術に必要な機材を搭載している。

　無線映像伝送システム１０は、プロセッサにおいて、不図示の内視鏡から入力された内視鏡像等に映像変換を行い、画像処理を施す。無線映像伝送システム１０は、トロリー７に搭載されている送信部１を介して、モニター２Ａ～２Ｅのうちのいずれか１台に映像信号を伝送する。

　モニター２Ａ～２Ｅは、術者の位置５が、図１に示す以外の位置、すなわち、手術台４の周囲のいずれの箇所にある場合であっても、表示される内視鏡像を見ることができるよう考慮して配置されている。例えば図１に示す位置に術者の位置５がある場合には、術者にとって最も画像の見易い位置にあるモニターは、「モニター２Ａ」である。この場合、無線映像伝送システム１０は、モニター２Ａの受信部宛に映像信号を伝送し、モニター２Ａに映像を表示させる。

　このように、図１に示す無線映像伝送システム１０は、複数のモニター２Ａ～２Ｅを備え、この中の１台のモニター２と接続される受信部に対して無線にて医療用画像を送信する。術者の位置５の変化等に応じて適切な位置にあるモニター２と接続される受信部を画像の送信先に設定し、設定した送信先の受信部に無線にて医療用画像を送信する。

　なお、図１では、無線映像伝送システム１０に５台のモニター２Ａ～２Ｅを備える構成を示しているが、以降の説明においては、各モニター２を区別する必要がある場合にのみ「Ａ～Ｅ」等の符号を付すこととする。モニター２と接続される受信部３（詳しくは後述する）や、受信部３内の構成についても同様とする。

　以下に、無線映像伝送システム１０が複数のモニター２の中から術者の位置５に応じて適切なモニター２に映像を表示させる方法について、具体的に説明する。
＜第１の実施形態＞
　図２は、本実施形態に係る無線映像伝送システムの全体構成図である。ここでは、説明の簡単のため、複数のモニター２のうち、２台のモニター２Ａ、２Ｂのみを示す。図２に示すモニター２Ａ、２Ｂは、いずれも映像非表示中である。モニター２が映像非表示中であることを、図中においては灰色の画面で表す。

　送信部１は、内視鏡４０で取得し、プロセッサ５０で画像処理された医療用画像等の映像を、無線を介してモニター２と接続されている受信部３に対して送信する。前述のとおり、無線映像伝送システム１０内には複数のモニター２が設けられている。各モニター２は受信部３と接続されており、送信部１が複数の受信部３のうち所定の１台の受信部３に対して映像信号を送信することで、複数のモニター２の中の所望の１台のモニター２に映像を表示させる。

　本実施形態に係る無線映像伝送システム１０においては、送信部１と映像信号の送信先となる受信部３との間で、所定の周波数チャンネル（以下チャンネルと略記）で無線にてメッセージの送受を行う。送信部１は、所定のチャンネルでの無線通信により映像信号の送信先を識別する情報を受信部３より取得し、その情報を用いて映像信号を送信する。

　送信部１の筐体表面には、選択操作部１６及び周波数チャンネル表示部（ＣＨ表示部）１５が設けられる。選択操作部１６は、無線映像伝送システム１０のオペレータによるチャンネルの選択操作を受け付ける。ＣＨ表示部１５は、選択操作部１６により選択されているチャンネルを表示する。

　受信部３の筐体表面には、周波数チャンネル操作部（ＣＨ操作部）３６及びチャンネル表示部（ＣＨ表示部）３５が設けられる。ＣＨ操作部３６を利用して、無線映像伝送システム１０内の複数のモニター２（とそれぞれ接続される受信部３）に対して、それぞれ互いに異なるチャンネルを設定する。ＣＨ表示部３５は、ＣＨ操作部３６により設定されたチャンネルを表示する。また、受信部３は、メモリ３２を備える。メモリ３２には、自装置を識別する情報を記憶している。

　図２に示す例では、モニター２Ａと接続されている受信部３Ａには、チャンネル「ＣＨ１」が、モニター２Ｂと接続されている受信部３Ｂには、チャンネル「ＣＨ２」が割り当てられている。送信部１は、例えばチャンネル「ＣＨ１」を選択した場合には、受信部３Ａとの間でメッセージを送受可能となり、これにより、受信部３Ａを識別する情報を取得する。

　送信部１は、メモリ１２を備え、受信部３から取得した受信部３を識別する情報をメモリ１２に記憶して、映像信号の伝送のときに利用する。以下においては、映像信号の伝送に利用する受信部３を識別する情報を、「個体識別子」とする。

　図３は、送信部及び受信部の構成図である。図３においては、本実施形態に係る映像信号の伝送方法に係わる構成のみを示す。

　図３に示す送信部１は、プロセッサ５０から医療用画像が入力されると、無線を介して、モニター２と接続されている受信部３へ向けて医療用画像を送信する。

　送信部１は、インタフェース部（Ｉ／Ｆ）１１、メモリ１２、送信インタフェース（以下、送信Ｉ／Ｆとする）１３及びＣＰＵ１４を有する。

　インタフェース部（Ｉ／Ｆ）１１は、例えば映像コネクタ等からなり、プロセッサ５０から入力される医療用画像等の映像信号やコマンド等を受け付ける。

　メモリ１２は、送信部１の各種制御や動作に必要なデータ等を記憶する。

　送信Ｉ／Ｆ１３は、複数のモニター２のそれぞれと接続される受信部３との間で無線通信が可能であり、プロセッサ５０から入力された医療用画像等の映像信号を、無線により受信部３宛に送信する。

　ＣＰＵ１４は、本実施形態に係る映像信号の伝送方法に係わる制御処理等の送信部１内の各部の制御や、各種演算を行う。

　受信部３は、受信インタフェース（以下、受信Ｉ／Ｆとする）３１、ＣＰＵ３４、メモリ３２及びインタフェース部（Ｉ／Ｆ）３３を有する。

　受信Ｉ／Ｆ３１は、個体識別子を利用して無線にて送信部１の送信Ｉ／Ｆ１３から送出された医療用画像等の映像信号を受信する。

　インタフェース部（Ｉ／Ｆ）３３は、例えば映像コネクタ等からなり、受信Ｉ／Ｆ３１において受信した映像信号をモニター２へと出力する。

　メモリ３２は、受信部３の各種制御や動作に必要なデータ等を記憶する。

　ＣＰＵ３４は、送信部１から受信した映像信号のモニター２への表示に係わる制御処理等の受信部３内の各部の制御や、各種演算を行う。

　このように、送信部１は、複数のモニター２のうち、１台のモニター２の受信部３に対して医療用画像の映像信号を送信する。受信部３は、受信した映像信号をモニター２に対して出力する。モニター２は、受信部３から入力された映像を表示させる。送信部１が映像信号の送信先として適切なモニター２の受信部３を設定することで、術者の位置５（図１）に応じた適切なモニター２に映像が表示される。

　図２の説明において述べたとおり、本実施形態に係る無線映像伝送システム１０の送信部１は、選択操作部１６を介してオペレータが選択したチャンネルを用いて所定の受信部３との間でメッセージを送受することにより、映像信号の伝送に利用する個体識別子を取得する。図４を参照して、本実施形態において送信部１が受信部３から個体識別子を取得する処理に係わる構成について説明する。

　図４は、本実施形態に係る送信部１の機能ブロック図である。ここでは、映像信号の伝送方法、特に、受信部３から個体識別子を取得する方法に係わる構成を中心に記載している。図４に示す構成のうち、図３等と対応する構成には同じ符号を付し、ここでは説明を省略する。

　制御部１７は、図３のＣＰＵ１４に含まれ、受信部３への映像信号の伝送処理に関して、送信部１内の各部の制御を行う。本実施形態に係る送信部１の制御部１７は、特に、要求メッセージ生成部１８及びチャンネル設定部１９を有し、制御部１７は、複数のモニター２の中から、医療用画像等の映像を表示する１台のモニター２を選択する操作を受け付けると、選択された１台のモニター２と接続される受信部３を識別する個体識別子を取得する。そして、制御部１７は、個体識別子を医療用画像の送信に利用するよう送信Ｉ／Ｆ１３を制御する。

　チャンネル設定部１９は、図２の選択操作部１６を介して選択されたチャンネルを、メッセージの送受に使用するチャンネルとして設定するよう制御を行う。要求メッセージ生成部１８は、個体識別子を取得するために、受信部３に送信するメッセージを生成する。制御部１７は、要求メッセージ生成部１８が生成したメッセージを、チャンネル設定部１９が設定したチャンネルを用いて送信Ｉ／Ｆ１３に送信させる。そして、制御部１７は、送信したメッセージに対する応答メッセージから個体識別子を取り出し、送信先に個体識別子を設定して、図３の送信Ｉ／Ｆ１３による映像信号の送信を制御する。

　図５は、本実施形態に係る送信部１の制御部１７による映像伝送に係わる制御処理を示したフローチャートである。送信部１の制御部１７は、選択操作部１６の操作によりチャンネルが選択されると、図５に示す一連の処理を開始する。

　まず、ステップＳ１で、制御部１７は、チャンネル設定部１９において設定したチャンネルの周波数帯で、要求メッセージ生成部１８が生成した個体識別子の取得要求メッセージを出すよう送信Ｉ／Ｆ１３を制御する。

　ステップＳ２で、制御部１７は、応答メッセージを受信したか否かを判定する。所定の期間を超えて応答メッセージを受信しない場合には、ステップＳ１に戻り、メッセージを再送する。応答メッセージを受信すると、ステップＳ３に進む。

　ステップＳ３で、制御部１７は、同一のチャンネルに設定された受信部３（の受信Ｉ／Ｆ３１）から受け取った応答メッセージの所定のフィールドより、個体識別子を読み取る。

　最後に、ステップＳ４で、制御部１７は、ステップＳ３において取得した個体識別子を持つ受信部３の受信Ｉ／Ｆ３１を送信先に指定し、医療用画像等の映像信号を無線により送信して、処理を終了する。

　なお、ステップＳ４における映像信号の送信処理に関しては、公知の無線通信方法を用いている。

　図６は、送信部１－受信部３間においてメッセージを送受するときのシーケンス及び送受するメッセージの構造例を示す図である。

　図６に示すように、送信部１の送信Ｉ／Ｆ１３から送信される要求メッセージＲＥＱは、（１）送信先の相手の個体識別子、（２）個体識別子要求コマンド及び（３）送信Ｉ／Ｆ１３の個体識別子を含む。

　送信部１が要求メッセージＲＥＱを送信するときは、（１）のフィールドには、特定の受信部３の受信Ｉ／Ｆ３１を示す情報ではなく、例えばブロードキャストアドレスのように、「１」を設定する。これにより、無線映像伝送システム１０内の複数の受信部３に一斉に要求メッセージＲＥＱが送信されるが、要求メッセージＲＥＱを受信することができる受信部３は同一のチャンネルを設定している１台の受信部３のみである。

　受信部３は、要求メッセージＲＥＱを受信すると、（２）のフィールドより、送信部１からの自装置の個体識別子の要求と認識し、図６に示す応答メッセージＲＥＰを生成する。応答メッセージＲＥＰは、（４）送信Ｉ／Ｆ１３の個体識別子、（５）個体識別子応答コマンド及び（６）受信Ｉ／Ｆ３１の個体識別子を含む。

　受信部３は、要求メッセージＲＥＱを受信すると、（３）のフィールドから取り出した送信Ｉ／Ｆ１３の個体識別子を、応答メッセージＲＥＰの（４）のフィールドに設定し、自装置の受信Ｉ／Ｆ３１の個体識別子を（６）のフィールドに設定して、生成した応答メッセージＲＥＰを送信する。

　送信部１は、応答メッセージＲＥＰであることを、（５）のフィールドより認識すると、（６）のフィールドから受信部３の（受信Ｉ／Ｆ３１の）個体識別子を取り出して、メモリ１２に記憶する。図５のステップＳ４において映像信号を伝送するときは、メモリ１２から読み出した個体識別子を用いる。

　送信部１は、図２の選択操作部１６が操作され、チャンネルが新たに選択されるごとに、図６に示すように、選択されたチャンネルを用いてメッセージの送受を行い、医療用画像等の画像データの送信先を表す個体識別子を取得する。オペレータは、映像を表示中のモニター２から他のモニター２へと切り替えたい場合には、選択操作部１６を操作して、映像を表示させたいモニター２（の受信部３）に設定されているチャンネルへと切り替える。

　図７Ａ及び図７Ｂは、選択操作部１６の操作に伴うモニター２の切り替え動作を説明する図である。図７Ａは、送信部１がメッセージの送受に使用するチャンネルとして「ＣＨ１」が設定されている場合を示す。この場合は、送信部１は、チャンネル「ＣＨ１」を設定している受信部３Ａとの間でメッセージを送受して取得した個体識別子を用いて、医療用画像等の映像信号を伝送するため、映像は、モニター２Ａに表示される。映像表示中であることは、図においては画面を白色で表すことにより示す。他のチャンネル、ここでは「ＣＨ２」を設定している受信部３Ｂは、送信部１と通信を行うことができず、待機状態を継続し、モニター２Ｂは、映像非表示中（図においては画面を灰色で示す）となっている。

　ここで、術者が手術台４の周囲を移動し、映像を表示させるモニター２を、モニター２Ａからモニター２Ｂに切り替えたい場合は、送信部１側のチャンネルを「ＣＨ２」に設定し直す。送信部１のチャンネルの切り替えにより、送信部１と通信を行う受信部３は、チャンネルＣＨ２の設定されている受信部３Ｂへと切り替わり、待機状態の受信部３は、チャンネルＣＨ１の設定されている受信部３Ａへと切り替わる。

　チャンネルを切り替えると、送信部１は、新たに設定されたチャンネルＣＨ２を用いてメッセージを送信する。送信部１は、チャンネルＣＨ２が割り当てられている受信部３Ｂより受信部３Ｂの個体識別子を含む応答メッセージを受信し、応答メッセージから取得した個体識別子を送信先に設定して、医療用画像等の映像信号を無線により送信する。モニター２Ｂと接続されている受信部３Ｂが映像信号を受信することとなり、映像表示中のモニター２は、モニター２Ａから「モニター２Ｂ」へと切り替わる。

　上記においては、２台のモニター２Ａ、２Ｂを例に映像を表示するモニター２を切り替える方法について説明しているが、無線映像伝送システム１０内に３台以上のモニター２を備える場合であっても同様の方法により切り替えが可能である。

　すなわち、例えば図１の構成例のように、５台のモニター２Ａ～２Ｅを備える場合には、５つのチャンネルを用意しておき、各モニター２Ａ～２Ｅに設定する。送信部１には、５つのチャンネルを選択可能に設定しておく。術者の位置５が図１の位置５´に移動した場合には、オペレータは、送信部１の選択操作部１６を操作して、送信部１のチャンネルを、術者の移動先において術者が見易い位置にあるモニター２ＣのＣＨ表示部３５に表示されているチャンネルに切り替える。上記と同様に、切り替え後のチャンネルでのメッセージの送受により、送信部１は、所望のモニター２Ｃと接続されている受信部３Ｃについての個体識別子を取得して、新たに取得した個体識別子を送信先に設定して映像信号の送信を開始する。これにより、映像を表示させるモニター２が、所望のモニター２Ｃへと切り替わる。

　なお、図２等においては、送信部１は、プロセッサ５０の外付けユニットとして表されているが、これに限定されるものではない。例えば、プロセッサ５０の内部に設けられる構成としてもよいし、内視鏡４０のカメラヘッド内部等に設ける構成としてもよい。

　受信部３についても同様に、モニター２の内部に設けられる構成としてもよいし、モニター２の外付けユニットで構成されることとしてもよい。

　以上説明したように、本実施形態に係る無線映像伝送システム１０によれば、医療用画像等の映像を無線にて伝送することで、内視鏡手術等の場面において術者等が映像ケーブルを引っ掛けるリスクを軽減するとともに、複数のモニター２の中から所望の１台のモニター２に映像を表示させることが可能となる。

　なお、上記においては、選択操作部１６については、図１のトロリー７に搭載される送信部１に設けられる構成例を示しているが、これに限定されるものではない。例えば、選択操作部１６を図２の内視鏡４０の操作部に設ける構成とすることもできる。このような構成においては、術者自らがオペレータとして、自らの移動先の位置（例えば図１の位置５´）において内視鏡画像等の映像を表示させるのに適したモニター２（図１の例ではモニター２Ｃ）のチャンネルを、選択操作部１６を介して選択する。選択操作部１６のチャンネル選択操作を受け付けた送信部１の制御部１７は、これに応じて自装置の使用チャンネルを切り替えて、図５の一連の処理を開始し、映像を表示するモニター２を切り替える。減菌域に選択操作部１６を設けることで、術者自身が直接操作を行うことが可能となり、より簡便にモニター２の切り替えを行うことが可能となる。
＜第２の実施形態＞
　第１の実施形態においては、送信部１の選択操作部１６を介して送信部１－受信部３間で使用するチャンネルを指定し、送信部１は、指定したチャンネルを用いて受信部３との間でメッセージを送受することにより、所望の個体識別子を取得している。これに対し、本実施形態においては、送信部１は、無線映像伝送システム１０内に設けられる全ての受信部３から個体識別子を取得し、個体識別子を用いて各受信部３との間で順次通信を行ってゆく。そして、オペレータが選択した受信部３に対して映像信号を送信して、送信先の受信部３と接続されているモニター２に映像を表示させる点で異なる。

　以下に、第１の実施形態と異なる点を中心に、本実施形態に係る無線映像伝送システム１０による映像の伝送方法について説明する。

　なお、送信部１及び受信部３の構成については、図３に示すとおりであり、第１の実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。以降の説明においても、第１の実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明は省略する。

　図８は、本実施形態に係る無線映像伝送システム１０の全体構成図である。

　送信部１及び複数の受信部３は、共通する所定のチャンネルを、使用チャンネルとして設定し、設定されているチャンネルを用いてメッセージを送受する。受信部３は、要求メッセージＲＥＱを受信すると、自装置のメモリ３２に記憶している個体識別子を読み出して、応答メッセージＲＥＰに読み出した個体識別子を含めて送信する。送信部１は、無線映像伝送システム１０内の全ての受信部３から個体識別子を取得し、取得した個体識別子をメモリ１２に記憶する。

　送信部１は、メモリ１２に記憶した全ての受信部３を識別する個体識別子を１つずつ読み出して、通信を開始していく。図８においては、受信部３Ａの個体識別子を利用して、モニター２Ａと接続されている受信部３Ａと通信を行っている場合を示す。

　モニター２は、その画面上に、モニター２に映像を表示させるか否かをオペレータに選択させる選択表示部７０を有する。図８に示す例では、送信部１は、受信部３Ａと個体識別子を用いて通信を行っており、受信部３Ａと接続されるモニター２Ａの選択表示部７０を介して、オペレータは、モニター２Ａに映像を表示させるか否かを選択する。モニター２Ａに映像を表示させるか否かの選択は、内視鏡４０の操作部４５等に設けられた選択操作部４１を介して送信部１に入力される。

　図９は、選択表示部７０に表示する画面例を示す図であり、図１０は、選択操作部４１を例示する図である。

　図９に示すとおり、モニター２の選択表示部７０には、そのモニター２に映像を表示させるか否かをオペレータに選択させるメッセージ７１を表示する。図１０の選択操作部４１には、２つのボタン（ボタン１及びボタン２）４２、４３が設けられている。図に示す例では、メッセージ７１を出力中のモニター２に映像を表示させたい場合は、オペレータは、メッセージ７１の内容にしたがって、ボタン４２を押下し、他のモニター２に映像を表示させたい場合は、ボタン４３を押下する。

　送信部１は、選択操作部４１を介して映像を表示させるモニター２が選択されると（図１０の例ではボタン４２が押下されると）、以降はそのモニター２と接続される受信部３に対して医療用画像等の映像を無線にて伝送する。

　図１１は、本実施形態に係る送信部１の機能ブロック図である。図１１に示す送信部１の制御部１７は、要求メッセージ生成部１８及びモニター指定部２０を有する。

　モニター指定部２０は、オペレータが選択操作部４１を介して入力した、図８の選択表示部７０を出力中のモニター２に映像を表示させるか否かを示す情報を受け付け、受け付けた情報を制御部１７に渡す。制御部１７は、モニター指定部２０から受け付けた情報を参照して、選択表示部７０を出力中のモニター２に映像を表示させるか否かを判定する。制御部１７は、選択表示部７０にメッセージ７１を出力中のモニター２に映像を表示させると判定した場合には、送信Ｉ／Ｆ１３を制御して、そのモニター２と接続される受信部３に対し、映像信号の送信を開始させる。

　図１２は、本実施形態に係る送信部１の制御部１７による映像伝送に係わる制御処理を示したフローチャートである。

　まず、ステップＳ１１で、制御部１７は、図１０の選択操作部４１のボタン４２、４３のうち、いずれかのボタンが押下されたことを検知すると、ステップＳ１２で、制御部１７は、個体識別子を要求する要求メッセージＲＥＱを送信する。

　ステップＳ１３で、制御部１７は、受信部３の受信Ｉ／Ｆ３１のそれぞれから応答メッセージＲＥＰを受け取り、応答メッセージＲＥＰの所定のフィールド（例えば図６の（６）のフィールド）から個体識別子を取り出して、取得した順にメモリ１２に格納していく。全ての受信部３から応答メッセージＲＥＰを受信し、各受信部３を識別する個体識別子のメモリ１２への格納が終了すると、処理をステップＳ１４へと移行させる。

　ステップＳ１４で、制御部１７は、メモリ１２に格納されている個体識別子のうち、１番目に格納されている個体識別子を読み出す。そして、制御部１７は、送信Ｉ／Ｆ１３を制御して、読み出した個体識別子を持つ受信部３の受信Ｉ／Ｆ３１との間で通信を開始させる。

　なお、ステップＳ１３及びステップＳ１４の送信部１－受信部３間のメッセージの送受信の方法やメッセージのフォーマット等については、図６に示すとおりであり、第１の実施形態と同様である。

　ステップＳ１５で、制御部１７は、選択操作部４１から入力される情報が、通信中の受信部３と接続されているモニター２への映像を表示させることを示す情報であるか否かを判定する。通信中の受信部３と接続されているモニター２に映像を表示させることを示す情報である場合は、ステップＳ２０へと処理を移行させる。通信中の受信部３と接続されているモニター２へは映像を表示させないことを示す情報である場合は、ステップＳ１６へと進む。

　ステップＳ１６で、制御部１７は、メモリ１２に格納されている個体識別子のうち、２番目に格納されている個体識別子を読み出す。そして、制御部１７は、ステップＳ１４の処理と同様に、送信Ｉ／Ｆ１３を制御して、読み出した個体識別子を持つ受信部３の受信Ｉ／Ｆ３１との間で通信を開始させる。

　以降は、同様の処理を順次実行してゆき（図１２のステップＳ１７～ステップＳ１９）、選択操作部４１を介して、送信部１が通信中の受信部３と接続されているモニター２に映像を表示させることを示す情報が入力されると、処理をステップＳ２０へと移行させる。

　ステップＳ２０で、制御部１７は、選択操作部４１により選択されたモニター２と接続されている受信部３へと医療用画像等の映像信号の送信を行い、処理を終了する。

　図１に示すシステム構成において、術者が位置５から位置５´へと移動したことに伴い、例えば５台のモニター２のうちモニター２Ａからモニター２Ｃに切り替える場合を例に説明する。この場合は、まず、選択操作部４１を押下して送信部１－受信部３Ａ～３Ｅ間のメッセージの送受を実行して、全ての受信部３Ａ～３Ｅから個体識別子を取得する。取得した個体識別子をメモリ１２に格納して、順次通信を開始する。送信部１と通信を開始した受信部３は、自装置のメモリ３２からメッセージ７１を読み出して、接続されているモニター２の表示選択部７０にメッセージ７１を表示させる。オペレータは、モニター２Ｃにメッセージ７１が表示されたときに、図１０のボタン４２を押下することにより、映像を表示するモニター２を所望のモニター２（ここではモニター２Ｃ）に切り替えることができる。

　以上説明したように、本実施形態に係る無線映像伝送システム１０によれば、上記の実施形態と同様に、医療用画像等の映像を無線にて伝送し、複数のモニター２の中から所望の１台のモニター２に映像を表示させることが可能となる。

　更には、本実施形態に係る無線映像伝送システム１０によれば、個体識別子を取得するために必要な周波数チャンネルは、１つで足りるという利点を有する。選択操作部４１を内視鏡４０の操作部４５等に設けた場合には、術者自身が選択操作部４１の操作を行って、複数のモニター２の中から所望の１台を選択してそのモニター２に内視鏡画像等の映像を表示させることが可能となる。
＜第３の実施形態＞
　上記第１及び第２の実施形態においては、送信部１と受信部３との間でメッセージを送受することにより、送信部１が、受信部３を識別する個体識別子を取得して、取得した個体識別子を用いて映像の送信を行っている。これに対し、本実施形態においては、送信部１は、無線映像伝送システム１０に含まれる全ての受信部３についての個体識別子を保有している点で異なる。

　以下に、上記の実施形態と異なる点を中心に、本実施形態にかかる無線映像伝送システム１０による映像の伝送方法について説明する。送信部１及び受信部３の構成については、図３と同様であるため、ここでは説明を省略する。以降の説明においても、第１または第２の実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明は省略する。

　図１３は、本実施形態に係る無線映像伝送システム１０の全体構成図である。

　送信部１は、メモリ１２にシステム内の全ての受信部３についての個体識別子を記憶している。メモリ１２には、個体識別子と受信部３との対応付けが可能に記憶されている。実施例では、テーブル構造の１番目には受信部３Ａの個体識別子を、２番目には受信部３Ｂの個体識別子を記憶する。各受信部３は、メモリ３２に自装置の個体識別子を記憶している。

　図１３に示す２台のモニター２Ａ、２Ｂのうち、モニター２Ａに映像を表示させたいとする。この場合は、例えば図１０の選択操作部４１を介してオペレータが表示させたいモニター２を表す情報を入力すると、送信部１は、入力されたモニター２と対応する受信部３の個体識別子をメモリ１２から読み出す。そして、送信部１は、読み出した個体識別子を送信先に設定して映像信号を送信する。

　図１４は、本実施形態に係る送信部１の機能ブロック図である。図１４に示す送信部１の制御部１７は、モニター指定部２０を有する。

　モニター指定部２０は、無線映像伝送システム１０内の複数のモニター２のうち、オペレータが図１０の選択操作部４１を介して入力した、映像を表示させるべきモニター２を示す情報を受け付ける。

　図１３においては、モニター２が２台の場合を例に説明しているため、選択操作部４１としては、図１０に示すように２つのボタンのうち一方のボタン、例えばボタン４２にモニター２Ａを、他方のボタン４３にモニター２Ｂを割り当てておくことで足りる。オペレータが２つのボタンのうち、映像を表示させたいモニター２と対応する方のボタンを押下することで、いずれのモニター２を選択したかを判定できる。

　図１５は、本実施形態に係る送信部１の制御部１７による映像伝送に係わる制御処理を示したフローチャートである。モニター２は２台であり、選択操作部４１は図１０の構成をとる場合を例に説明する。

　まず、ステップＳ３１で、制御部１７は、選択操作部４１のボタンが押下されたことを検知する。押下されたボタンが図１０のボタン４２である場合は、処理をステップＳ３２へと移行させ、押下されたボタンが図１０のボタン４３である場合は、処理をステップＳ３３へと移行させる。

　ステップＳ３２では、制御部１７は、メモリ１２に格納されている個体識別子のうち、１番目に格納されている個体識別子を通信相手として指定する。そして、ステップＳ３４で、制御部１７は、通信相手として指定した個体識別子を送信先に設定して、映像信号を受信部３の受信Ｉ／Ｆ３１宛に送信し、処理を終了する。

　ステップＳ３３では、制御部１７は、メモリ１２に格納されている個体識別子のうち、２番目に格納されている個体識別子を通信相手として指定し、ステップＳ３４において、上記と同様の処理を実行し、処理を終了する。

　上記においては、２台のモニター２Ａ、２Ｂを例にモニター２の切り替えを行う方法について説明しているが、無線映像伝送システム１０内に３台以上のモニター２を備える場合であっても、同様の方法により切り替えが可能である。

　例えば、図１に示すように、５台のモニター２Ａ～２Ｅを備える構成例において、術者が位置５から位置５´へと移動したとする。モニター２の切り替え方法としては、例えば、選択操作部４１が、モニター２の台数分のボタンを備えることとしてもよい。この場合、オペレータが、移動後の位置５´に対応する位置のモニター２Ｃと対応するボタンを押下することで、送信部１は、送信先に受信部３Ｃの個体識別子を設定して映像信号を送信する。あるいは、選択操作部４１が、図１０に示すように２つのボタンを備え、各ボタンが、あるモニター２に対して映像を表示させるか否かを示す構成としてもよい。この場合は、５台のモニター２Ａ～２Ｅのそれぞれについて映像を表示させるか否かをオペレータに入力させる。オペレータは、所定のボタンを押下して、モニター２Ｃについて映像を表示させる旨を指示する。これにより、送信部１は、同様に、送信先に受信部３Ｃの個体識別子を設定して映像信号を送信する。

　また、本実施形態においては、送信部１は、無線映像伝送システム１０内の全てのモニター２と接続される受信部３の個体識別子を予め保有しており、個体識別子を取得するためのメッセージの送受が不要である。

　更には、選択操作部４１を内視鏡４０の操作部４５等に設けた場合には、術者自身が選択操作部４１の操作を行って、複数のモニター２の中から所望の１台を選択してそのモニター２に内視鏡画像等の映像を表示させることが可能となる。

　この他にも、本発明は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の改良及び変更が可能である。例えば、前述の各実施形態に示された全体構成からいくつかの構成要素を削除してもよく、更には各実施形態の異なる構成要素を適宜組み合わせてもよい。

　本発明によれば、術者等が映像ケーブルを引っ掛けるリスクについては軽減することができ、且つ複数台のモニターの中から所望の１台のモニターに内視鏡像等の医療用画像を表示させることが可能となる。

Claims

　医療用画像を無線通信にて送受する無線映像伝送システムにおいて使用される送信装置であって、
　複数の表示装置のそれぞれと接続される複数の受信装置との間で無線通信が可能な送信部と、
　前記複数の表示装置の中から、前記医療用画像を表示する１台の表示装置を選択する操作を受け付けると、該選択された１台の表示装置につながった受信装置を識別するための識別子を取得して、該識別子を前記医療用画像の送信に利用するよう前記送信部を制御する制御部と
　を備えることを特徴とする送信装置。
　前記表示装置につながった受信装置の識別子の取得を求める取得要求を生成する生成部と、
　を更に備え、
　前記制御部は、前記複数の受信装置のそれぞれに設定されているチャンネルのうち、前記選択された表示装置につながった受信装置に割り当てられたチャンネルを用いて前記取得要求を送信するよう前記送信部を制御し、前記取得要求に対する応答から取り出した前記識別子を送信先に設定して前記医療用画像の送信を行うよう該送信部を制御する
　ことを特徴とする請求項１記載の送信装置。
　前記表示装置につながった受信装置の識別子の取得を求める取得要求を生成する生成部と、
　を更に備え、
　前記制御部は、前記複数の受信装置に共通して設定されている所定のチャンネルを用いて前記取得要求を送信するよう前記送信部を制御し、前記取得要求に対する応答に含まれる識別子のうち、前記選択された表示装置につながった受信装置を表す識別子を送信先に設定して前記医療用画像の送信を行うよう該送信部を制御する
　ことを特徴とする請求項１記載の送信装置。
　前記制御部は、
　　前記表示装置につながった受信装置から受信した前記応答のうち、最先で受信した第１の応答より第１の識別子を取得して、該第１の識別子を送信先に設定して前記送信部を制御することにより該表示装置につながった受信装置との無線通信を開始し、
　　通信中の受信装置が接続されている表示装置を選択する旨の操作を受け付けた場合には、前記送信部に該通信中の受信装置への医療用画像の送信処理を開始させ、通信中の受信装置が接続されている表示装置を選択しない旨の操作を受け付けた場合には、前記第１の応答の次に受信した第２の応答より第２の識別子を取得して、該第２の識別子を送信先に設定して前記送信部を制御することにより受信装置との無線通信を開始し、
　　通信中の受信装置を選択する旨の操作を受け付けるまで、上記の処理を繰り返す
　ことを特徴とする請求項３記載の送信装置。
　前記複数の表示装置につながった受信装置を表す識別子を記憶する記憶部と、
　を更に備え、
　前記制御部は、前記選択された表示装置につながった受信装置を表す識別子を前記記憶部から読み出して、該読み出した識別子を送信先に設定して前記医療用画像の送信を行うよう前記送信部を制御する
　ことを特徴とする請求項１記載の送信装置。
　医療用画像を無線通信にて送受する送信装置と受信装置とを有する無線映像伝送システムであって、
　前記送信装置は、
　複数の表示装置のそれぞれと接続される複数の受信装置との間で無線通信が可能な送信部と、
　前記複数の表示装置の中から、前記医療用画像を表示する１台の表示装置を選択する操作を受け付けると、該選択された１台の表示装置につながった受信装置を識別する識別子を取得して、該識別子を前記医療用画像の送信に利用するよう前記送信部を制御する制御部と
　を備え、
　前記受信装置は、
　前記識別子を利用して送信された前記医療用画像を受信する受信部と
　を備えることを特徴とする無線映像伝送システム。
　観察像を表示するための映像信号を無線送信する映像信号送信手段と、
　前記映像信号を表示するモニターを指定するための第１の識別信号と第２の識別信号を選択的に無線送信する識別信号送信手段と、
　前記映像信号送信手段と前記識別信号送信手段とを有する送信装置と、
　前記送信装置から送信された第１の識別信号を認識する第１識別信号認識部と、
　前記第１識別信号認識部の認識結果に応じて前記送信装置からの映像信号を受信する第１映像信号受信部と、
　前記第１映像信号受信部で受信した前記映像信号を表示可能な第１の表示部と、
　前記第１識別信号認識部と前記第１映像信号受信部、及び前記第１の表示部とを有する第１のモニターと、
　前記送信装置から送信された第２の識別信号を認識する第２識別信号認識部と、
　前記第２識別信号認識部の認識結果に応じて前記送信装置からの映像信号を受信する第２映像信号受信部と、
　前記第２映像信号受信部で受信した前記映像信号を表示可能な第２の表示部と、
　前記第２識別信号認識部と前記第２映像信号受信部、及び前記第２の表示部とを有する第２のモニターと、
　を有することを特徴とする無線映像伝送システム。