WO2013035285A1

WO2013035285A1 - 端末装置

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Publication number: WO2013035285A1
Application number: PCT/JP2012/005516
Authority: WO
Inventors: 勉糀谷; 伸之後藤; 楢木野　滋; 山本　直樹; 俊二郎竹森
Original assignee: パナソニック株式会社
Priority date: 2011-09-06
Filing date: 2012-08-31
Publication date: 2013-03-14
Also published as: EP2754558A1; US20140210925A1; CN203854323U; EP2754558A4

Abstract

　端末装置（２０１）は、表示部（２０５）が配置された表示面を備える筐体（２０４）と、筐体（２０４）の内部において表示面と対向して設けられ、記録紙ロール（２１６）から引き出された記録紙に印字するためのプリンタヘッド（２１２）と、プリンタヘッド（２１２）を挟んで表示面と反対側に、プリンタヘッド（２１２）と対向して設けられる記録紙ロール収納部（２２２）を備える。これにより、端末装置（２０１）の縦方向の小型化を実現することができる。

Description

端末装置

　本発明は、プリンタ機能を備えた端末装置であるプリンタ付き端末装置に関するものである。

　従来から、プリンタ機能を備えた端末装置（プリンタ付き端末装置）が、飲食店、小売店や宅配便等の業務に使用されている。例えば、宅配便の集配センターに設置されるプリンタ付き端末装置には、決済機能なども備えられており、宅配の受付処理や決済処理の結果がロール紙などに印字して出力される（例えば特許文献１参照）。このような従来の端末装置では、通常、筐体の表面（おもて面）の上半部に表示部が設けられており、その表示部の上部（筐体の上端部）にプリンタユニットが設けられている。すなわち、平面視で、表示部とプリンタユニットが、端末装置の表面上に並べて配置されている（特許文献１）。また、ロール紙が交換しやすいようにロール紙のカッターが移動するものがある（特許文献２）。

　しかしながら、従来の端末装置においては、端末装置の表面に表示部とプリンタユニットが並べて配置されるため、表示部の上部（筐体の上端部）にプリンタユニットを設けるためのスペースを確保する必要があり、端末装置の縦サイズ（上下方向のサイズ）を小さくするのが困難であった。また、小型化を進めるほどプリンタ用紙のカッターがプリンタ用紙に近づくため、用紙の交換がしづらくなっていた。これらが要因となり、端末装置、特に縦方向の小型化が困難であった。

特開２００４－１１４６４０号公報特開２０１０－６４３２３号公報

　本発明は、上記背景の下でなされたものである。本発明の目的は、端末装置の縦方向の小型化を実現することのできるプリンタ付き端末装置を提供することにある。

　本発明の一の態様は、端末装置であり、この端末装置は、表示部が配置された表示面を備える筐体と、筐体の内部において表示面と対向して設けられ、記録紙ロールから引き出された記録紙に印字するためのプリンタヘッドと、プリンタヘッドを挟んで表示面と反対側に、プリンタヘッドと対向して設けられる記録紙ロールの収納部と、を備えている。

　以下に説明するように、本発明には他の態様が存在する。したがって、この発明の開示は、本発明の一部の態様の提供を意図しており、ここで記述され請求される発明の範囲を制限することは意図していない。

図１は、本発明の第１の実施形態におけるプリンタ付き端末装置（ペーパーカバーが閉じた状態）の外観斜視図図２は、本発明の第１の実施形態におけるプリンタ付き端末装置（ペーパーカバーが開いた状態）の外観斜視図図３は、本発明の第１の実施形態におけるプリンタ付き端末装置の部分側面図図４は、本発明の第１の実施形態におけるプリンタ付き端末装置の筐体及びペーパーカバーの外観斜視図図５は、本発明の第２の実施の形態におけるプリンタ付き端末装置の斜視図図６は、本発明の第２の実施の形態におけるプリンタ付き端末装置の分解斜視図図７は、本発明の第２の実施の形態におけるプリンタ付き端末装置（ペーパーカバーを閉じた状態）の側面図図８は、本発明の第２の実施の形態におけるプリンタ付き端末装置（ペーパーカバーを開いた状態）の側面図図９は、本発明の第２の実施の形態におけるプリンタ付き端末装置（ペーパーホルダを開いた状態）の側面図図１０は、本発明の第２の実施の形態においてペーパーホルダが自重で開く様子を説明する図図１１は、本発明の第２の実施の形態において小径のロール紙が取付けられた状態を説明する図図１２は、本発明の第２の実施の形態において大径のロール紙が取付けられた状態を説明する図図１３は、本発明の第２の実施の形態においてペーパーカバーが最大開き位置からさらに開かれた状態を説明する図

　以下に本発明の詳細な説明を述べる。ただし、以下の詳細な説明と添付の図面は発明を限定するものではない。

　本発明のプリンタ付き端末装置は、表面に表示部と操作部が設けられる筐体と、記録紙ロールを筐体内部に装填するために、筐体に開閉可能に取り付けられるペーパーカバーと、筐体の内部において表示部に対応する位置に設けられ、記録紙ロールから引き出された記録紙に印字するためのプリンタヘッドと、プリンタヘッドの近傍に形成され、記録紙を装置の側面から排出する排紙口と、ペーパーカバーに設けられる一対の第１ガイド部とを備え、記録紙が第１ガイド部の間を通過可能に構成されている。

　かかる構成により、記録紙ロールから引き出された記録紙が、第１ガイド部によって支持された状態で、記録紙ロールが装置に装填されるようになるから、装置の小型化を図りつつ記録紙ロールを適正な位置に確実にセットすることが可能となる。

　本発明のプリンタ付き端末装置において、一対の第１ガイド部は、記録紙の幅とほぼ等しい間隔で配置された突条部であってよい。この構成により、記録紙ロールを適正な位置により確実にセットすることが可能となる。

　本発明のプリンタ付き端末装置において、第１ガイド部は、排紙口の一部を構成してよい。この構成により、記録紙をガイドする第１ガイド部に、排紙口としての機能を持たせることができ、装置の小型化、部品点数の削減を図ることができる。

　本発明のプリンタ付き端末装置は、プリンタヘッドの近傍に設けられ、記録紙の通過を検出する用紙センサと、ペーパーカバーに設けられ記録紙を支持する第２ガイド部を備え、第２ガイド部は、ペーパーカバーが閉じられたときに用紙センサと対向する位置に配置されてよい。

　かかる構成により、記録紙ロールから引き出された記録紙を、用紙センサと第２ガイド部によって挟むことで、記録紙の通過を確実に検出することができる。また、ペーパーカバーが閉じられたときに、第２ガイド部が用紙センサと対向する位置に配置されるから、第２ガイド部の有無を検出することで、ペーパーカバーの開閉状態を検出することができる。したがって、ペーパーカバーの開閉を検出するセンサを設ける必要がなくなり、装置の小型化、低コスト化を図ることができる。

　本発明によれば、簡素な構成により、装置の小型化を図りつつ記録紙ロールを適正な位置に確実にセットすることができる。

　また、本発明のプリンタ付き端末装置は、表面に表示部と操作部が設けられる筐体と、筐体の内部において表面の表示部に対応する位置に設けられるプリンタユニットと、筐体の内部においてプリンタユニットの近傍の位置に設けられ、プリント用のロール紙を保持するペーパーホルダと、ロール紙の取付けまたは取外しを可能とするために、カバー用ヒンジを介して筐体に開閉可能に取り付けられるペーパーカバーと、を備えた構成を有している。

　この構成により、筐体の内部において表面の表示部に対応する位置（平面視で表示部と同じ位置）に、プリンタユニットとロール紙が配置される。このように、プリンタユニット（とロール紙）を表示部と対応する位置（平面視で同じ位置）に配置することにより、プリンタユニットを表示部の上部（筐体の上端部）に配置する場合に比べて、端末装置の縦サイズ（上下方向のサイズ）を小さくすることができる。また、この場合、プリンタユニットのペーパーカバーを開くことにより、カッターを気にせず、ロール紙の取付けや取外しを容易に行うことができる。

　また、本発明のプリンタ付き端末装置では、ペーパーホルダは、ペーパーカバーに連結されており、ペーパーカバーが開かれるときにペーパーカバーとともに開く構成を有してよい。

　この構成により、ペーパーホルダがペーパーカバーに連結されているので、ペーパーカバーを開くと、ペーパーカバーとともにペーパーホルダも開かれて、ペーパーホルダに保持されたロール紙もペーパーカバーを開いた側に出てくるようになる。したがって、ロール紙の取外しを容易に行うことができる。

　また、本発明のプリンタ付き端末装置では、ペーパーホルダは、ホルダ用ヒンジを介してペーパーカバーに連結されており、ペーパーカバーとともに開かれた状態で、ホルダ用ヒンジを中心にしてペーパーカバーから離れる方向に開く構成を有してよい。

　この構成により、ペーパーホルダは、ペーパーカバーとともに開かれた状態で、ペーパーカバーから離れる方向に開くことができる。ペーパーホルダをペーパーカバーから離れる方向に開くことにより、大径のロール紙でも容易に取付けや取外しを行うことができる。

　また、本発明のプリンタ付き端末装置では、ペーパーホルダがペーパーカバーとともに開かれた状態で、ペーパーホルダの重心の位置は、ホルダ用ヒンジの位置よりペーパーホルダ側に設定されており、ペーパーホルダは、ペーパーカバーから離れる方向に自重で開く構成を有してよい。

　この構成により、ペーパーホルダがペーパーカバーとともに開かれたときに、ペーパーホルダの重心の位置が、ホルダ用ヒンジの位置よりペーパーホルダ側に設定されている。したがって、例えば、ペーパーホルダにロール紙が保持されていない状態で、ペーパーカバーを開くと、ペーパーカバーとともにペーパーホルダも開かれ、さらに、ペーパーホルダは、ペーパーカバーから離れる方向に自重で（自動的に）開くようになる。したがって、ペーパーホルダを手で開く必要がなく、ロール紙の取付け作業が容易になる。

　また、本発明のプリンタ付き端末装置では、ペーパーカバーが最大開き位置まで開かれた状態からさらに開かれたときに、カバー用ヒンジが外れて、ペーパーカバーとペーパーホルダが筐体から外れる構成を有してよい。

　この構成により、ペーパーカバーが最大開き位置からさらに開かれた場合には、カバー用ヒンジが外れて、ペーパーカバーとペーパーホルダが筐体から外れる。したがって、カバー用ヒンジに過度な負荷がかかり、カバー用ヒンジやその周辺部分が破壊されてしまうのを防ぐことができる。

　また、本発明のプリンタ付き端末装置では、筐体の側面には、ペーパーホルダに保持されたロール紙を視認するための窓部が設けられており、ホルダ用ヒンジは、窓部から視認できない位置に設けられている構成を有してよい。

　この構成により、筐体の側面の窓部から、ペーパーホルダに保持されたロール紙を視認することができ、ロール紙の残量などを容易に確認することができる。この場合、ホルダ用ヒンジが窓部から視認できない位置に配置されているので、窓部からホルダ用ヒンジが見えてしまうことによって外観が損なわれるのを防ぐことができる。

　本発明によれば、端末装置の縦方向の小型化を実現することができ、さらに、ロール紙の取付けや取外しを容易に行うことができる。

　以下、本発明の実施形態に係るプリンタ付き端末装置について、図面を用いて説明する。本実施の形態では、宅配便の集配センターに設置される決済端末装置に用いられるプリンタ付き端末装置の場合を例にして説明する。なお、本実施形態では、据置型の装置である場合を例にして説明するが、プリンタ付き端末装置は例えば宅配業者が所持するような携帯型の装置であってもよい。

（第１の実施の形態）
　図１及び図２に示すように、第１の実施の形態におけるプリンタ付き端末装置１１１は、上ケース１１２と下ケース１１３で構成される筐体１１４を備えている。筐体１１４の表面（おもて面）には、上半部に表示部１１５が、下半部に操作部１１６が設けられている。筐体１１４の表面（上面）は、表示部１１５が配置された表示面と呼ぶこともできる。表示部１１５は、例えば液晶パネルで構成されており、操作部１１６は例えば入力キーで構成されている。筐体１１４の側面には、磁気カードの情報を読み取るための磁気カード読取デバイス１１７が設けられている。

　下ケース１１３は、操作部１１６に対向する部分は操作部１１６に平行で、かつ、表示部１１５に対向する部分に設けられた記録紙ロール収納部１１８とで略Ｐ形状の断面を形成している。そのため、利用者は操作部１１６を手に持って操作することもできる。なお、表示部１１５は、タッチパネルで構成されていてもよく、その場合は、表示部１１５と操作部１１６を一体に形成してもよい。

　図３に示すように、筐体１１４の内部で表示部１１５の下側には、プリンタヘッド１２０，用紙センサ１２１及びカッター１２２から構成されるプリンタユニットが設けられている。プリンタヘッド１２０は、筐体１１４の内部において表示面と対向して（すなわち、表示面と互いに向き合って）設けられている。この場合、プリンタヘッド１２０と記録紙ロール収納部１１８は、筐体１１４の表示面からみて、表示部１１５が設けられている筐体１１４の一端部（長手方向の一端部）側に偏らせて設けられている。そして、筐体１１４の表示面、プリンタヘッド１２０において筐体１１４の表示面と対向する面および記録紙ロール１２６の仮想中心軸は、互いに平行である。また、筐体１１４の側面（操作部１１６から遠い側の側面）には、記録済みの記録紙１２３を装置外部に排出するための排紙口１２４が形成されている。カッター１２２は、筐体１１４の内部において、プリンタヘッド１２０と排紙口１２４との間であって、かつ、表示面の側に配置されている。

　プリンタヘッド１２０は、例えばサーマルヘッドが用いられ、対向して設けられたプラテンローラ１２５との間で、記録紙ロール１２６から搬送される記録紙１２３の先端部分を挟持するとともに、図示しないドライバからの制御を受けて、記録紙１２３に印字する。

　用紙センサ１２１は、搬送路上に記録紙１２３が存在するか否かを検出し、記録紙１２３がないことを検出した場合は、用紙切れ（あるいは用紙が正しくセットされていない）として、表示部１１５にエラーメッセージを出力表示するための信号を出力する。

　カッター１２２は、プリンタヘッド１２０による記録紙１２３への印字が終了した後に、記録紙１２３の方向へ移動することにより、記録紙１２３を切断する。あるいは、カッター１２２と対向する部分に可動部材を設け、この可動部材をカッター１２２に向けて移動することで、カッター１２２と可動部材に挟まれた記録紙１２３を切断するようにしても良い。

　図１において、筐体１１４の下ケース１１３には、カバー用ヒンジ１２７を介してペーパーカバー１３０が開閉可能に取り付けられている。カバー用ヒンジ１２７は、記録紙ロール収納部１１８を挟んでプリンタヘッド１２０と反対側に設けられている。ペーパーカバー１３０は、カバー用ヒンジ１２７とは反対側の端部において、排紙口１２４の一部分を構成している。図４に示すように、ペーパーカバー１３０には、記録紙ロールを保持するペーパーホルダ１３１が設けられている。ペーパーホルダ１３１は、ホルダ用ヒンジ１３２を介してペーパーカバー１３０の近傍の位置に取り付けられており、記録紙ロール１２６を表示部１１５の下部に保持している。記録紙ロール１２６を交換するためにペーパーカバー１３０が開かれると、ペーパーホルダ１３１もペーパーカバー１３０とともに開かれるが、ペーパーホルダ１３１は、ホルダ用ヒンジ１３２を中心としてペーパーカバー１３０から離れる方向に開かれる。これにより、ペーパーカバー１３０を開いた状態で、記録紙ロール１２６の交換作業を容易に行うことができる。また、カッター１２２に指を近づけることなく、記録紙ロール１２６の交換作業を行うことができる。

　図１及び図２に示すように、筐体１１４の側面には、ペーパーホルダ１３１に保持された記録紙ロール１２６を外部から視認するための窓部１２８が設けられている。窓部１２８は、筐体１１４において排紙口１２４が設けられた排紙面と表示面のいずれにも交わる面に設けられている。この場合、ホルダ用ヒンジ１３２は、窓部１２８を通して外部から視認できない位置（窓部の周囲）に配置することが好ましい。

　図４に示すように、ペーパーカバー１３０には、プラテンローラ１２５を支持するための支持穴１３３が形成されるとともに、記録紙１２３の搬送をガイドする第１ガイド部１３４、第２ガイド部１３５が設けられている。第１ガイド部１３４は、排紙口１２４の一部を構成しており、記録紙１２３はこの第１ガイド部１３４の間を通過して装置の外部へ排出される。

　この第１ガイド部１３４は、排紙口１２４の近傍に設けられ、記録紙ロール１２６の幅とほぼ同一の間隔で設けられた一対の突条である。第１ガイド部１３４は、ペーパーカバー１３０のカバー用ヒンジ１２７とは反対側の端部に設けられている。記録紙ロール１２６から引き出された記録紙１２３の先端部分がこの第１ガイド部１３４の間を通過して、排紙口１２４より筐体１１４の外部に排紙される。また、図２に示すように、記録紙ロール１２６を装置にセットする際に、記録紙１２３の先端部分をこの第１ガイド部１３４の間に通すことにより、記録紙１２３の先端部分の向きが常に一定に揃えられる。そのため、記録紙ロール１２６のセット位置にずれが生じるのを防止することができる。

　ペーパーカバーの第２ガイド部１３５は、ペーパーカバー１３０が閉じられたときに用紙センサ１２１と対向する位置に配置されるよう形成されている。第２ガイド部１３５は、カバー用ヒンジ１２７とは反対側の端部において、記録紙１２３の排出路を挟んで用紙センサ１２１と反対側に相対して位置している。用紙センサ１２１がこの第２ガイド部１３５でガイドされた記録紙１２３を検出することで、ペーパーカバー１３０が閉じられていること及び記録紙の有無を検出することができる。また、記録紙１２３の先端部分は第２ガイド部１３５と用紙センサ１２１の間を搬送される。そのため、記録紙ロール１２６の径が小さくなったとしても記録紙１２３を確実に検出することができる。

　以上のように構成されたプリンタ付き端末装置について、その動作を説明する。本実施形態における端末装置１１１では、ペーパーカバー１３０が開かれた状態で、記録紙ロール１２６を記録紙ロール収納部１１８にセットする。ペーパーカバー１３０が開いた状態では、第２ガイド部１３５が用紙センサ１２１と対向していないため、用紙センサ１２１が第２ガイド部１３５を検出することができない。これにより、端末装置１１１は、ペーパーカバー１３０が開かれていることを認識することができ、ペーパーカバー１３０の開閉状態を検出するセンサを省略することができる。

　そして、記録紙ロール１２６から記録紙１２３を引き出して、これをペーパーカバー１３０の第１ガイド部１３４の間を通過させる。第１ガイド部１３４の間隔が用紙の幅とほぼ等しくなっているため、記録紙ロール１２６の先端を第１ガイド部１３４に揃えた状態で、ペーパーカバー１３０を閉じることにより、記録紙ロール１２６のセット位置を目視することなく、記録紙ロール１２６を適正な位置に確実にセットすることができる。この点は、例えばプリンタ付き端末装置が据置型の場合、操作者が端末装置の後側（操作部とは反対側）を目視しながら用紙ロールをセットする手間を省略することができるため、効果的である。

　ペーパーカバー１３０が閉じられると、図４に示すように、ペーパーカバー１３０の第２ガイド部１３５が用紙センサ１２１と対向する位置にセットされ、その間に挟まれた領域を記録紙１２３の先端部が通過する。このため、用紙センサ１２１による記録紙１２３の検出を確実に行うことができる。

　そして、操作者がプリンタ付き端末装置１１１を操作して、プリント指示が発せられると、プラテンローラ１２５が駆動して、記録紙１２３を排紙口１２４に向けて搬送するとともに、プリンタヘッド１２０が駆動して所定の文字等を記録紙１２３に印字する動作を行う。印字処理が終了すると、プラテンローラ１２５によって記録紙１２３が更に引き出され、カッター１２２が作動して用紙を所定サイズに切断する。

　本実施形態では、第１及び第２ガイド部１３４、１３５を、ペーパーカバー１３０と一体に設けているが、これらは分離されていても良く、この場合は、ペーパーカバー１３０に第１及び第２ガイド部１３４、１３５を組み付けて利用することができる。

（第２の実施の形態）
　図５は、第２の実施の形態におけるプリンタ付き端末装置の斜視図であり、図６は、第２の実施の形態におけるプリンタ付き端末装置の分解斜視図である。また、図７～図９は、第２の実施の形態におけるプリンタ付き端末装置の側面図である。

　図５に示すように、本実施の形態のプリンタ付き端末装置２０１は、上ケース２０２と下ケース２０３で構成される筐体２０４を備えている。筐体２０４の表面（おもて面）には、上半部に表示部２０５が設けられており、下半部に操作部２０６が設けられている。筐体２０４の表面（上面）は、表示部２０５が配置された表示面と呼ぶこともできる。表示部２０５は、液晶パネルなどで構成されており、操作部２０６は、入力キーなどで構成されている。操作部２０６の裏面に当たる下ケース２０３は操作部２０６にほぼ平行で、表示部２０５の裏に設けられた下ケース２０３の一部が下方に膨らんで形成された記録紙ロール収納部２２２とでローマ字のＰ形状の断面を形成しているため、操作部２０６を手で持って操作することも容易である。例えば、図６に示すように、表示部２０５は、例えば、筐体２０４の表面に取り付けられるパネル２０７と、筐体２０４の内部のプリント回路基板２０８に接続される液晶ユニット２０９で構成される。また、操作部２０６は、例えば、入力用のゴムキーと、プリント回路基板２０８に設けられた入力用の回路（図示せず）で構成される。なお、表示部２０５は、タッチパネルで構成されてもよく、その場合、表示部２０５と操作部２０６は、一体化されてもよい。

　図６に示すように、筐体２０４の内部には、表面の表示部２０５に対応する位置（平面視で表示部２０５と同じ位置）にプリンタユニット２１０が設けられている。プリンタユニット２１０は、例えば、プリンタシャーシ２１１とプリンタヘッド２１２とカッター２１３で構成される。プリンタヘッド２１２は、筐体２０４の内部において表示面と対向して（すなわち、表示面と互いに向き合って）設けられている。この場合、プリンタヘッド２１２と記録紙ロール収納部２２２は、筐体２０４の表示面からみて、表示部２０５が設けられている筐体２０４の一端部（長手方向の一端部）側に偏らせて設けられている。そして、筐体２０４の表示面、プリンタヘッド２１２において筐体２０４の表示面と対向する面および記録紙ロール収納部２２２に収納される記録紙ロール２１６（後に示す図８、図９など参照）の仮想中心軸は、互いに平行である。

　図７～図９に示すように、筐体２０４には、ペーパーカバー２１４が設けられている。ペーパーカバー２１４は、カバー用ヒンジ２１５を介して筐体２０４に開閉可能に取付けられている。カバー用ヒンジ２１５は、記録紙ロール収納部２２２を挟んでプリンタヘッド２１２と反対側に設けられている。また、ペーパーカバー２１４には、プリント用の記録紙ロール２１６を保持するペーパーホルダ２１７が設けられている。ペーパーホルダ２１７は、ホルダ用ヒンジ２１８を介してペーパーカバー２１４に連結されている。ペーパーホルダ２１７は、筐体２０４の内部においてプリンタユニット２１０の近傍の位置に設けられており、記録紙ロール２１６を表示部２０５に対応する位置（平面視で表示部２０５と同じ位置）に保持できるように構成されている。

　なお、図５および図６に示すように、筐体２０４の側面には、ペーパーホルダ２１７に保持された記録紙ロール２１６を外部から視認するための窓部２１９が設けられている。窓部２１９は、筐体２０４において排紙口が設けられた排紙面と表示面のいずれにも交わる面に設けられている。この場合、ホルダ用ヒンジ２１８は、窓部２１９を通して外部から視認できない位置である窓部２１９の周りに設けられることが望ましい。

　以上のように構成されたプリンタ付き端末装置２０１について、図面を参照してその動作を説明する。

　本実施の形態のプリンタ付き端末装置２０１では、ペーパーカバー２１４を開いて、記録紙ロール２１６を記録紙ロール収納部２２２への取付けまたは取外しを行う。図８に示すように、ペーパーカバー２１４は、カバー用ヒンジ２１５を中心にして回動させることにより開くことができる。このとき、ペーパーカバー２１４が開かれると、ペーパーホルダ２１７もペーパーカバー２１４とともに開かれる。図９に示すように、ペーパーホルダ２１７は、ホルダ用ヒンジ２１８を中心にしてペーパーカバー２１４から離れる方向（図９における左方向）に開くことができる。このようにして、ペーパーカバー２１４を開いた状態で、記録紙ロール２１６の取付けまたは取外しが行われる。

　ここで、ペーパーホルダ２１７の重心位置について説明しておく。図１０に示すように、ペーパーホルダ２１７の重心位置は、ペーパーホルダ２１７がペーパーカバー２１４とともに開かれた状態で、ホルダ用ヒンジ２１８の位置よりペーパーホルダ２１７側（図１０における左側）に設定されている。したがって、記録紙ロール２１６が取付けられていない状態では、ペーパーカバー２１４とともに開かれたペーパーホルダ２１７は、ペーパーカバー２１４から離れる方向（図１０における左方向）に自重で開くようになっている。

　図１１に示すように、小径の記録紙ロール２１６が取付けられた状態でも、ペーパーカバー２１４とともに開かれたペーパーホルダ２１７は、ペーパーカバー２１４から離れる方向（図１１における左方向）に自重で開くようになる。一方、図１２に示すように、大径の記録紙ロール２１６を取付けた状態では、ペーパーホルダ２１７の下部に記録紙ロール２１６が乗ることにより、ペーパーホルダ２１７は、ペーパーカバー２１４に近づく方向（図１２における右方向）に閉じるようになる。

　なお、図１３（ａ）に示すように、通常の記録紙ロール２１６の取付けや取外しは、ペーパーカバー２１４を通常開き位置まで開いた状態で行われるが、大径の記録紙ロール２１６の取付けや取外しを行うときには、図１３（ｂ）に示すように、ペーパーカバー２１４が最大開き位置まで開かれる。最大開き位置では、カバー用ヒンジ２１５の円弧状の係止片２２０の先端が、被係止部２２１の当接面に当接する。ペーパーカバー２１４が最大開き位置まで開かれた状態からさらに開かれると、図１３（ｃ）に示すように、円弧状の係止片２２０の先端を支点としてカバー用ヒンジ２１５が回転し、カバー用ヒンジ２１５の係止片２２０と被係止部２２１との係止が外れる。このようにしてカバー用ヒンジ２１５が外れると、ペーパーカバー２１４が筐体２０４から外れる。このとき、ペーパーホルダ２１７は、ペーパーカバー２１４に連結されているので、ペーパーカバー２１４と一緒に筐体２０４から外れる。

　このような本発明の実施の形態のプリンタ付き端末装置２０１によれば、端末装置の縦方向の小型化を実現することができ、さらに、記録紙ロール２１６の取付けや取外しを容易に行うことができる。

　すなわち、本実施の形態では、筐体２０４の内部において表面の表示部２０５に対応する位置（平面視で表示部２０５と同じ位置）に、プリンタユニット２１０と記録紙ロール２１６が配置される。このように、プリンタユニット２１０（と記録紙ロール２１６）を表示部２０５と対応する位置（平面
視で同じ位置）に配置することにより、プリンタユニット２１０を表示部２０５の上部（筐体２０４の上端部）に配置する場合に比べて、端末装置の縦サイズ（上下方向のサイズ）を小さくすることができる。また、この場合、プリンタユニット２１０のペーパーカバー２１４を開くことにより、記録紙ロール２１６の取付けや取外しを容易に行うことができる。

　また、本実施の形態では、ペーパーホルダ２１７がペーパーカバー２１４に連結されているので、図８に示すように、ペーパーカバー２１４を開くと、ペーパーカバー２１４とともにペーパーホルダ２１７も開かれて、ペーパーホルダ２１７に保持された記録紙ロール２１６もペーパーカバー２１４を開いた側に記録紙ロール収納部２２２から押し出されてくるようになる。したがって、指がロール紙の両端に入りやすく、カッター２１３も気にする必要が無いため記録紙ロール２１６の取外しを容易に行うことができる。

　また、本実施の形態では、図９に示すように、ペーパーホルダ２１７は、ペーパーカバー２１４とともに開かれた状態で、ペーパーカバー２１４から離れる方向に開くことができる。ペーパーホルダ２１７をペーパーカバー２１４から離れる方向に開くことにより、ペーパホルダ２１７とペーパーカバー２１４との開口部が大きくなるため大径の記録紙ロール２１６でも容易に取付けや取外しを行うことができる。

　また、図１０に示すように、ペーパーホルダ２１７がペーパーカバー２１４とともに開かれたときに、ペーパーホルダ２１７の重心の位置が、ホルダ用ヒンジ２１８の位置よりペーパーホルダ２１７側に設定されている。したがって、例えば、ペーパーホルダ２１７に記録紙ロール２１６が保持されていない状態で、ペーパーカバー２１４を開くと、ペーパーカバー２１４とともにペーパーホルダ２１７も開かれ、さらに、ペーパーホルダ２１７は、ペーパーカバー２１４から離れる方向に自重で（自動的に）開くようになる。したがって、ペーパーホルダ２１７を手で開く必要がなく、記録紙ロール２１６の取付け作業が容易になる。

　また、図１３に示すように、ペーパーカバー２１４が最大開き位置からさらに開かれた場合には、カバー用ヒンジ２１５が外れて、ペーパーカバー２１４とペーパーホルダ２１７が筐体２０４から外れる。したがって、カバー用ヒンジ２１５に過度な負荷がかかり、カバー用ヒンジ２１５やその周辺部分が破壊されてしまうのを防ぐことができる。

　また、本実施の形態では、筐体２０４の側面の窓部２１９から、ペーパーホルダ２１７に保持された記録紙ロール２１６を視認することができ、記録紙ロール２１６の残量などを容易に確認することができる。この場合、ホルダ用ヒンジ２１８が窓部２１９から視認できない位置に配置されているので、窓部２１９からホルダ用ヒンジ２１８が見えてしまうことによって外観が損なわれるのを防ぐことができる。

　以上、本発明の実施の形態を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。

　本発明にかかるプリンタ付き端末装置は、宅配便の集配センターに設置される場合のみならず、小売店、スーパーマーケット、レストラン等でも当然に使用することができる。

　以上に現時点で考えられる本発明の好適な実施の形態を説明したが、本実施の形態に対して多様な変形が可能なことが理解され、そして、本発明の真実の精神と範囲内にあるそのようなすべての変形を添付の請求の範囲が含むことが意図されている。

　以上のように、本発明にかかるプリンタ付き端末装置は、端末装置の縦方向の小型化を実現することができるという効果を有し、例えば宅配便の集配センターに設置される決済端末装置等として有用である。

　１１１　プリンタ付き端末装置
　１１２　上ケース
　１１３　下ケース
　１１４　筐体
　１１５　表示部
　１１６　操作部
　１１８　記録紙ロール収納部
　１２０　プリンタヘッド
　１２１　用紙センサ
　１２２　カッター
　１２３　記録紙
　１２４　排紙口
　１２５　プラテンローラ
　１２６　記録紙ロール
　１３０　ペーパーカバー
　１３４　第１ガイド部
　１３５　第２ガイド部
　２０１　プリンタ付き端末装置
　２０２　上ケース
　２０３　下ケース
　２０４　筐体
　２０５　表示部
　２０６　操作部
　２０７　パネル
　２０８　プリント回路基板
　２０９　液晶ユニット
　２１０　プリンタユニット
　２１１　プリンタシャーシ
　２１２　プリンタヘッド
　２１３　カッター
　２１４　ペーパーカバー
　２１５　カバー用ヒンジ
　２１６　記録紙ロール
　２１７　ペーパーホルダ
　２１８　ホルダ用ヒンジ
　２１９　窓部
　２２０　係止片
　２２１　被係止部
　２２２　記録紙ロール収納部

Claims

　表示部が配置された表示面を備える筐体と、
　前記筐体の内部において前記表示面と対向して設けられ、記録紙ロールから引き出された記録紙に印字するためのプリンタヘッドと、
　前記プリンタヘッドを挟んで前記表示面と反対側に、前記プリンタヘッドと対向して設けられる前記記録紙ロールの収納部と、
を備えたことを特徴とする端末装置。
　前記表示面、前記プリンタヘッドにおいて前記表示面と対向する面および前記記録紙ロールの仮想中心軸は、互いに平行であることを特徴とする請求項１記載の端末装置。
　前記プリンタヘッドおよび前記記録紙ロールの収納部は、前記筐体の一端部側に偏らせて設けられたことを特徴とする請求項１記載の端末装置。
　前記筐体は、前記記録紙ロールの取付けまたは取外しを行うために、カバー用ヒンジ部を介して開閉可能に取り付けられるペーパーカバーを、さらに備え、
　前記ペーパーカバーは前記記録紙ロールの収納部の一部分を構成し、前記記録紙ロールを保持し、
　前記カバー用ヒンジ部は、前記記録紙ロールの収納部を挟んで前記プリンタヘッドと反対側に設けられたことを特徴とする請求項１記載の端末装置。
　前記筐体の内部において前記記録紙ロールの収納部の一部分を構成し前記記録紙ロールを保持するペーパーホルダを、さらに備え、
　前記ペーパーホルダは、前記ペーパーカバーが開かれると、前記カバー用ヒンジ部がある側の端部に配置されたホルダ用ヒンジを中心として前記ペーパーカバーから離れる方向に開かれるよう、前記ペーパーカバーに取り付けられたことを特徴とする請求項４記載の端末装置。
　前記記録紙ロールから引き出された記録紙を前記収納部から排出するための排紙口と、
　前記引き出された記録紙を切断するカッターと、
をさらに備え、
　前記カッターは、前記筐体の内部において、前記プリンタヘッドと前記排紙口との間であって、かつ前記表示面の側に配置されたことを特徴とする請求項１記載の端末装置。
　前記ペーパーカバーは、前記カバー用ヒンジ部とは反対側の端部において、前記排紙口の一部分を構成したことを特徴とする請求項６記載の端末装置。
　前記ペーパーカバーの前記カバー用ヒンジ部とは反対側の端部において、前記記録紙ロールの幅とほぼ同一の間隔で設けられた一対の第１ガイド部が前記排紙口の一部分を構成したことを特徴とする請求項６記載の端末装置。
　前記記録紙ロールから引き出され前記収納部から前記排紙口へと排出される記録紙を検出するセンサをさらに備え、
　前記ペーパーカバーには、前記カバー用ヒンジ部とは反対側の端部において、前記記録紙の排出路を挟んで前記センサと反対側に相対して位置する第２ガイド部が設けられたことを特徴とする請求項６記載の端末装置。
　前記筐体は、
　前記記録紙ロールの取付けまたは取外しを行うために、カバー用ヒンジ部を介して開閉可能に取り付けられるペーパーカバーと、
　前記記録紙ロールから引き出された記録紙を前記収納部から排出するための排紙口と、
をさらに備え、
　前記ペーパーカバーは、前記記録紙ロールの収納部および前記排紙口のそれぞれ一部分を構成し、
　前記カバー用ヒンジ部は、前記ペーパーカバーが前記排紙口の一部分を構成する端部とは反対側の端部に設けられたことを特徴とする請求項１記載の端末装置。
　前記筐体の内部において前記記録紙ロールの収納部の一部分を構成し前記記録紙ロールを保持するペーパーホルダを、さらに備え、
　前記ペーパーホルダは、前記ペーパーカバーが開かれると、前記カバー用ヒンジ部がある側の端部に配置されたホルダ用ヒンジを中心として前記ペーパーカバーから離れる方向に開かれるよう、前記ペーパーカバーに取り付けられたことを特徴とする請求項１０記載の端末装置。
　前記引き出された記録紙を切断するカッターを、さらに備え、
　前記カッターは、前記筐体の内部において、前記プリンタヘッドと前記排紙口との間であって、かつ前記表示面の側に配置されたことを特徴とする請求項１０記載の端末装置。
　前記記録紙ロールの幅とほぼ同一の間隔で設けられた一対の第１ガイド部が前記排紙口の一部分を構成したことを特徴とする請求項１２記載の端末装置。
　前記記録紙ロールから引き出され前記収納部から前記排紙口へと排出される記録紙を検出するセンサをさらに備え、
　前記ペーパーカバーには、前記記録紙の排出路を挟んで前記センサと反対側に相対して位置する第２ガイド部が設けられたことを特徴とする請求項１２記載の端末装置。
　前記筐体は、
　前記記録紙ロールから引き出された記録紙を前記収納部から排出するための排紙口と、
　前記収納部にある前記記録紙ロールを視認するための窓部と、をさらに備え、
　前記窓部は、前記筐体において前記排紙口が設けられた排紙面および前記表示面のいずれにも交わる面に設けられたことを特徴とする請求項１記載の端末装置。