WO2013031050A1 - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Abstract

ドラム(3)を回転駆動するドラム駆動部(4)と、ドラム内の洗濯物の汚れを検知するドラム内の洗濯物の状態を検知する状態検知部としての汚れ検知部(18)の出力を入力し、洗い、すすぎ、脱水の各工程を逐次制御する制御部(30)とを備える。また、洗い工程は、ドラム(3)内で洗濯物が張り付かない程度の低速でドラム(3)を回転する攪拌工程と、洗濯物がドラム(3)の内周壁面に張り付いた状態となる高速でドラム(3)を回転させて洗濯物から遠心力で洗濯水を排出する遠心力洗浄工程を有し、制御部(30)は、汚れ検知部(18)の出力に応じて、遠心力洗浄工程におけるドラムの回転数を変化するようにした。

Description

ドラム式洗濯機
 本発明は、衣類等の洗濯物を洗うドラム式洗濯機に関する。
 従来、この種のドラム式洗濯機は、洗濯物をドラムに投入した後、給水部によって洗濯機外部より水道水が供給され、あらかじめ既定量の洗剤が投入されている洗剤入れを介してドラムを収容する水槽に注水される。注水後は、ドラムを低速で回転させながら、洗濯物を十分に洗濯水で濡らした後、ドラムを一定時間、洗濯物がドラムの壁面に張り付かない程度の低速で回転させながら、濡れた洗濯物が回転に伴ってドラムの上部より落下する際の衝撃によって汚れを落とすことで洗浄を行っている。このようなドラム式洗濯機においては、特に、洗濯物の量が多い場合には、洗濯物を濡らす工程において、ドラム内に投入された衣類等の洗濯物を均一に濡らすことが困難であるため、洗いムラが発生し、洗浄性能が著しく低下するといった課題が存在した。
 そこで、給水後に、ドラムを比較的低速な回転数で回転させて、たたき洗いを行うとともに、洗濯物の中の洗濯水を遠心力によりドラムの外に排出し得る角速度以上の回転数であって、所定の回転数よりも多い回転数でドラムを回転させてしぼり洗いを行うことで、洗濯物がより入り交じるようにして撹拌することが考えられている(例えば、特許文献1参照)。
 また、他の従来の洗濯機では、洗い工程前に重量検知部によって検知した衣類の重量ランクと、衣類が水分を含んでいる状態のときのトルク検知部によって検知したトルク出力ランクに基づいて、衣類の布質を判定し、吸水率が低いと判定したときは、すすぎ工程時の水量を減少させるようにすることである(例えば、特許文献2参照)。
 また、他の従来の洗濯機では、衣類等の洗濯物の布質を判別し、洗濯時のドラムの回転数を変えるようにすることである。具体的には、綿類が多い場合には、洗濯物がたたき洗い状態となるようにドラムの回転数を設定し、化繊類が多い場合には、洗濯物がドラムに張り付くことなく持ち上げられて、洗濯物がたたき洗いされるように回転数を低くすることである(例えば、特許文献3参照)。
 しかしながら、特許文献1記載の構成では、洗濯物の汚れ量の多少に関わらず、一定の高速回転動作が入るため、洗濯物の汚れが少ないときでも高速回転動作をすることになり、不要な電力が消費されて、省エネルギーの点で課題があった。
 また、特許文献1記載の構成では、投入された洗剤量の多少に関わらず、一定の高速回転動作がされるため、洗剤量が多く、洗剤濃度の高い洗浄液が衣類の汚れに作用しやすいときには、必要以上に無駄な高速回転動作をしてしまう。これになり、省エネルギー性に欠けるという課題を有していた。
 さらに、特許文献1~3記載の構成では、衣類等の洗濯物の布質を判別し、洗濯を最適におこなうものであるが、布質に応じて効果的に洗浄することができないという問題があった。すなわち、特許文献3には、綿類が多い場合と、化繊類が多い場合とで、ドラムの回転数を変えるようにしたものであるが、いずれの場合も洗濯物がたたき洗いされるようにしたものである。特に、化繊類の場合は、含水率が低く軽量であるため、たたき洗いでは洗濯物に加わる機械的衝撃が弱く、汚れ落ちが悪いという課題があった。
 本発明は、従来の課題を解決するもので、汚れ量に応じて最適な、高洗浄力で低消費電力となる洗濯運転を行うドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
 また、本発明は、従来の課題を解決するもので、洗剤量に応じて最適な洗浄を行い、かつ省エネルギー性の高い洗い運転を行うことができるドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
 また、本発明は、従来の課題を解決するもので、判別した布質に応じて、洗い工程におけるドラムの駆動を最適におこなうことができるドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
特開平8-299658号公報 特開2008-6179号公報 特開平11-114278号公報
 従来の課題を解決するために、本発明のドラム式洗濯機は、筐体内に弾性支持された水槽と、水槽内に回転可能に設けたドラムと、ドラムを回転駆動するドラム駆動部と、ドラム内の洗濯物の状態を検知する状態検知部と、状態検知部の出力を入力し、洗い、すすぎ、脱水の各工程を逐次制御する制御部とを備える。また、洗い工程は、ドラム内で洗濯物が張り付かない程度の低速でドラムを回転する攪拌工程と、洗濯物がドラムの内周壁面に張り付いた状態となる高速でドラムを回転させ、洗濯物から遠心力で洗濯水を排出する遠心力洗浄工程を有する。そして、制御部は、状態検知部からの出力に応じて洗い工程におけるドラム駆動部の動作を制御するものである。
 また、従来の課題を解決するために、本発明のドラム式洗濯機は、状態検知部をドラム内の洗濯物の汚れを検知する汚れ検知部とし、制御部が、汚れ検知部で検知した汚れに応じて、遠心力洗浄工程におけるドラムの回転数を変化するものである。
 また、従来の課題を解決するために、本発明のドラム式洗濯機は、状態検知部を洗剤の量を判定する洗剤量判定部とし、制御部が、洗剤量判定部が判定した洗剤の量が多いほど、遠心力洗浄工程におけるドラムの回転数を低くするものである。
 また、従来の課題を解決するために、本発明のドラム式洗濯機は、状態検知部を洗濯物の布質を判定する布質判定部とし、水槽内の洗濯水をドラム内へ循環させる循環部を有する。また、制御部が、布質判定部によって洗濯物の布質が、化繊類が多いと判定された場合は、洗い工程において撹拌工程を行う。さらに、布質判定部によって洗濯物の布質が、綿類が多いと判定された場合は、洗い工程において、遠心力洗浄工程を行うとともに、循環部により水槽内の洗濯水をドラム内の洗濯物に散布するものである。
図1は、本発明の実施の形態1のドラム式洗濯機の概略構成を示す側面断面図である。 図2は、本発明の実施の形態1のドラム式洗濯機の概略構成を示す制御ブロック図である。 図3Aは、本発明の実施の形態1のドラム式洗濯機の洗濯運転時の制御部の動作を示すフローチャートである。 図3Bは、本発明の実施の形態1のドラム式洗濯機の洗濯運転時の制御部の動作を示すフローチャートである。 図4は、本発明の実施の形態2のドラム式洗濯機の概略構成を示す側面断面図である。 図5は、本発明の実施の形態2のドラム式洗濯機の概略構成を示す制御ブロック図である。 図6Aは、本発明の実施の形態2のドラム式洗濯機の洗濯運転時の制御部の動作を示すフローチャートである。 図6Bは、本発明の実施の形態2のドラム式洗濯機の洗濯運転時の制御部の動作を示すフローチャートである。 図7は、本発明の実施の形態5のドラム式洗濯機の概略構成を示す側面断面図である。 図8は、本発明の実施の形態7のドラム式洗濯機の概略構成を示す側面断面図である。 図9は、本発明の実施の形態7のドラム式洗濯機の概略構成を示す制御ブロック図である。 図10Aは、本発明の実施の形態7のドラム式洗濯機において洗濯物が回転ドラム内で回転する挙動を示す図である。 図10Bは、本発明の実施の形態7のドラム式洗濯機において洗濯物が回転ドラム内で張り付く状態を示す図である。 図11は、本発明の実施の形態8におけるドラム式洗濯機の動作を示すタイムチャートである。
 (実施の形態1)
 図1は、本発明の第1の実施の形態のドラム式洗濯機の概略構成を示す要部断面図、図2は、同ドラム式洗濯機の概略構成を示す制御ブロック図である。
 図1および図2において、筐体1内に洗濯水を貯める筒状の水槽2が弾性支持されている。ここで、洗濯水とは、洗い工程にて洗剤成分を供給して洗濯物を洗う洗剤水と、すすぎ工程にて洗剤成分をすすぐためのすすぎ水とを包括するものである。水槽2内には、洗濯物を収容する前面開口で底面を有する筒状のドラム3が回転可能に内包されている。水槽2の背面には、ドラム3の回転軸3aを前上がりに傾斜して回転させるドラム駆動モータ4(ドラム駆動部)が取り付けられている。
 水道に接続された給水経路5に給水弁6が設けてあり、この給水弁6を介して水槽2に給水し、ドラム3内に流入させる。給水弁6と水槽2の間には、あらかじめ既定量の洗剤を投入するための洗剤ケース7(洗剤投入部)が設けられており、給水された水で洗剤を溶かしながら、給水配管8を通して水槽2に給水される。
 水槽2の最低部には、水槽2に貯まった洗濯水を加熱するヒータ(加熱部)(図示せず)が設けられ、水道水が低温の場合であっても、洗濯水温を高くする(例えば、30~40℃)ことで、洗剤による洗浄効果を高めることができる。
 また、水槽2の最低部には、取水部10が接続されており、排水弁11を介して、排水管12から洗濯後の洗濯水や、すすぎ後のすすぎ水を機外に排水することができる。取水部10には、水槽2およびドラム3に給水された洗濯水の水位を検知する水位センサ13(水位検知部)が設置されている。
 取水部10と排水弁11の間には、取水部10から取り込んだ洗濯水を、ドラム3の前面に設けた開口部3bからドラム3内へ吐出する吐出口14につながった循環水路15が連通接続しており、水槽2内の洗濯水やすすぎ水をドラム3内へ循環できるようにしている。この循環水路15への洗濯水の取り込みは、循環ポンプ16で行うようにしている。これにより、循環水路15による洗濯水の循環は、循環ポンプ16の制御のみで行えるので、ドラム3の回転による水流などの通常洗浄力を制御する洗浄制御とは関係なく循環させることができる。
 循環水路15を流れる洗濯水に洗濯物の繊維や毛髪等の異物が多く含まれると、循環ポンプ16が詰まってくる恐れがあるため、循環ポンプ16の上流側の循環水路15に排水フィルタ17を設置し、洗濯物の繊維や毛髪等の異物を取り除くようにしている。循環水路15には、ドラム3内の洗濯物の状態を検知する状態検知部としての汚れセンサ18(汚れ検知部)が設置してあり、循環水路15を流れる洗濯水の汚れを検出するようにしている。
 筐体1の前面側には、ドラム3の開口部3bに対向させて扉体19が設けてあり、使用者は扉体19を開くことにより、ドラム3に対して洗濯物(衣類)を出し入れすることができる。
 ドラム3の内周壁には、複数の突起体20が設けられており、ドラム3を低速で回転させることにより、衣類を突起体20で引っ掛けて上方に持ち上げた後、適当な高さで落下させるといった攪拌動作(タンブリング動作)を与えることができる。また、ドラム3の内周壁には、複数の透孔21が設けられており、ドラム3と水槽2の間を洗濯水や空気が自由に往来できるようになっている。
 図2に示すように、ドラム式洗濯機は、制御部30を有している。この制御部30は、入力設定部31を介して使用者から入力される設定情報を表示部32に表示し、設定情報と各部の動作状態監視とに基づいて、洗濯、すすぎ、脱水にわたる一連の運転動作を制御する。
 制御部30は、例えば、図示しないCPU(Central Processing Unit)、プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、各種処理の実行時にプログラムやデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、入出力インタフェースおよびこれらを接続するバスにより構成することができる。
 また、制御部30は、タイマ33を有している。タイマ33としては、制御部30の動作上の内部機能として組み込まれている内部タイマを用いることができる。なお、タイマ33として、制御部30とは独立したタイマ装置を用いることもできる。
 ドラム式洗濯機においては、交流電力40を整流器41により整流し、その後、チョークコイル42および平滑コンデンサ43からなる平滑回路により平滑化する。そして、平滑化された直流電力を駆動電力として、インバータ回路44によりドラム駆動モータ4を回転駆動するようになっている。
 制御部30は、入力設定部31から入力される運転指示および各検知部により検知される運転状態の監視情報に基づいてドラム駆動モータ4の回転を制御する。さらに制御部30は、負荷駆動部45を介して給水弁6、加熱部9、排水弁11、循環ポンプ16などの必要負荷の動作を制御する。
 ドラム駆動モータ4は、例えば、3相巻線4a、4b、4cを有するステータと、2極の永久磁石を有するロータとを備え、3つの位置検出素子27a~27cを設けた直流ブラシレスモータとして構成することができる。このドラム駆動モータ4は、スイッチング素子44a~44fによりPWM制御可能に構成されたインバータ回路44によって回転制御することができる。
 ここで、位置検出素子27a~27cが検出するロータ位置検出信号は制御部30に入力される。そして、制御部30は、ロータ位置検出信号に基づいてインバータ駆動回路46に制御信号を出力し、インバータ回路44を介してスイッチング素子44a~44fのオン、オフ状態をPWM制御する。
 このようにして、制御部30はステータの3相巻線4a、4b、4cに対する通電を制御し、ドラム駆動モータ4のロータを所望の回転速度で回転させる。なお、制御部30は、3つの位置検出素子27a~27cのいずれかの信号の状態が変わるたびにその周期を検出し、その周期よりロータの回転速度を内部機能としての回転数検知部34によって算出する。さらに、ドラム駆動モータ4に流れる電流信号を布量検知部35が検知し、ドラム3の重さ、つまり、洗濯物の重量を判定する機能も有している。
 以上のように構成されたドラム式洗濯機について、以下、その動作および作用効果を、図3A、図3Bを参照しながら詳細に説明する。
 ドラム3に洗濯物が投入されて洗濯を開始すると、制御部30は、洗濯物の量を検出する(S1)。この洗濯物の量の検出は、ドラム駆動モータ4を制御して洗濯物とともにドラム3を回転させるときのドラム駆動モータ4の電流信号の大きさを検出することによって行う。
 基本的な給水量は、この洗濯物の量をもとに決定する。例えば、洗濯物の量が「少」と判定した時は、「低」水位のWL1を設定水位とする。洗濯物の量が「中」と判定した時は、「中」水位のWL2を設定水位とする。また、洗濯物の量が「多」と判定した時は、「高」水位のWL3を設定水位とする(S2)。
 次に、制御部30は、給水弁6を開放して(S3)、水槽2およびドラム3に設定水位になるまで給水を行う(S4)。
 給水中は、制御部30により循環ポンプ16を制御して、洗剤とともに給水された洗濯水を循環水路15を介して吐出口14よりドラム3内へ循環させることで、洗剤の水への溶け込みを促進する。吐出口14からドラム3内に洗濯水が吐出すると、洗剤が水に溶ける前に衣類が水を吸ってしまうため、循環ポンプ16の回転数は、ドラム3内に洗濯水があまり吐出しない程度に弱くすることが望ましい。
 次に、設定水位に到達すると(S4のYES)、給水弁6を閉じ(S5)、ドラム3を低速で回転させながら撹拌を開始する(S6)。ドラム3の回転速度は、洗濯物がドラム3内で上方へ持ち上げられ、ドラム3内の上部より重力によって落下し、落下時の運動エネルギーが効果的に洗濯物に加えられるように、ドラム3の内周壁面に遠心力によって張り付かない程度の回転速度が好ましく、洗濯物の量にも依存するが、50rpm以下が好ましい。回転方向は、同一方向でも、正逆回転を切り替えるようにしてもよい。
 この時、制御部30により循環ポンプ16を制御して、洗剤が十分に溶けた洗濯水を、循環水路15を介して吐出口14よりドラム3内へ循環させることで、洗濯水の洗濯物への浸透を促進する。このため、循環ポンプ16の回転数は、ドラム3内に洗濯水が循環し、しっかり吐出して洗濯物に洗濯水が浸透しやすくできる回転数とする。
 ドラム3が低速回転を開始してから所定時間(例えば2分)が経過すると(S7のYES)、汚れセンサ18は汚れ量を検知する(S8)。制御部30は、汚れセンサ18の出力から、汚れ量を決定する。汚れセンサで汚れを検知する時期は、汚れが洗濯水中に溶け出してくる時間である。
 汚れセンサ18の出力が、所定値A(例えば100)以上であれば(S9のYES)、パラメータRを300rpmとし(S10)、所定値B(例えば50)以上であれば(S11のYES)、パラメータRを200rpmとし(S12)、そうでなければ(S11のNO)パラメータRを150rpmとする(S13)。つまり、汚れセンサ18の出力値が大きいほどパラメータの値は大きいものとする。
 その後、ドラム3を上記のように設定したパラメータRの回転数にて高速で回転させる(S14)。ドラム3を高速回転させることで発生する遠心力によって、洗濯物はドラム3の壁面方向に張り付いた状態となり、洗濯物が含んでいる水分は絞り出された後、ドラム3の透孔21を通過して水槽2側へ移動する。
 ドラム3を高速で回転させる速度は、遠心力によって洗濯物が含んでいる水分が強制的に離脱させることが可能な100rpm以上が必要である。洗濯物が含んでいる水分が強制的に離脱させることが十分可能な150rpm以上であればより好ましく、さらに好ましくは300rpm以上である。
 本実施の形態では、検知した汚れセンサ18の出力に応じて回転数を変動させている。すなわち、汚れが少ないときはドラム3を300rpmまで高速回転させる必要がなく、洗濯物が含んでいる水分を離脱するのに最低限必要な150rpmにとどめ、ドラム駆動モータ4の消費電力が少ない省エネ運転を行う。
 一方、汚れが多いときは、ドラム3を300rpmまで高速回転させて汚れ物質を除去する。また、本高速回転を行う際の単位操作としては、連続的な一度の操作であっても短時間でON/OFFを行うような断続的に繰り返し行うものでも構わない。
 ドラム3を高速で回転させる遠心力洗浄工程においては、先に行われた低速で回転させる攪拌工程時に、衣類繊維の汚れ物質に付着した界面活性剤によってなる洗剤が含まれている衣類繊維近傍の洗濯水を遠心力によって除去し、繊維中から汚れ物質を洗濯水とともに効率よく除くことが可能となる。
 また、ドラム3の高速回転時に、洗濯水を循環ポンプ16によってドラム3内の洗濯物に向けて吐出することとすれば、汚れがまだ付着していない洗濯水が洗濯物に効果的に吸収されることにより、衣類繊維に含まれる洗濯水の入れ替わりを促進することができる。
 ドラム3を高速で回転させる時間は、洗濯物に含まれる洗濯水を絞り出すことができればよいため比較的短時間でよく、例えば30秒間だけ行う(S15のYES)。
 続いて、再びドラム3を低速で回転させる攪拌工程を実施する(S16)。本攪拌工程では、S6の工程と同様に循環ポンプ16を駆動し、循環水路15を経由して吐出口14から洗濯水をドラム3内へ吐出させる。この時、ドラム3は、洗濯物が張り付かずドラム3内で転がる程度の回転数で回転し、循環ポンプ16を駆動させ、吐出口14より洗濯水を吐出させるタイミングは、連続であっても間欠であっても構わない。
 ドラム3を高速で回転させる遠心力洗浄工程の後、さらに継続してドラム3を低速で回転させる攪拌工程を行うことで、再び洗剤の化学力とドラム3の回転に伴う機械力によって、繊維に残存していた汚れ物質もさらに剥ぎ取ることが可能となる。繊維間の洗濯水中の汚れ物質濃度が高い場合には繊維への再付着が懸念されるが、洗剤の界面活性剤に付着して囲まれた汚れは再付着しにくく、汚れに付着していない界面活性剤のみが洗濯物に吸い付くので、残った汚れに対して働かせることができる。
 ドラム3を低速で回転させる攪拌工程の時間は、残りの洗剤を洗濯物に十分に浸透させる時間があればよいため、布量にかかわらず所定の時間に固定してもよい。例えば、本実施の形態では2回目の撹拌工程を開始してから5分たてば洗い工程を終了する(S17のYES)ようにすれば、演算や定数テーブルが少なくて済むため、制御部30の負荷を軽くすることができる。
 以上のように、汚れセンサ18の出力が大きいほど、遠心力洗浄工程におけるドラム3の回転数を高くすることで、洗濯物の汚れの量が多いほど、洗濯物近傍の洗剤の混ざった洗濯水および洗剤に付着した汚れを強力に引き剥がすことができ、洗浄力を高めることができる。一方、汚れセンサ18の出力が小さいほど、遠心力洗浄工程におけるドラム3の回転数を低くすることで、洗濯物の汚れの量が少なければ、必要最低限のドラム駆動モータ4の消費電力で洗浄を行うことができ、省エネルギーな運転を実現することができる。
 なお、上記の実施の形態においては、ドラム3を高速で回転させる遠心力洗浄工程(S14)を1回のみ実施する洗い工程を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、洗濯物の量や汚れの量が多い場合、遠心力洗浄工程(S14)と、攪拌工程(S16)を交互に複数回繰り返すことで、遠心力洗浄工程(S14)の頻度を増加させ、汚れをより強力に引き剥がすことができる。
 なお、上記の実施の形態においては、洗濯機能のみ具備するドラム式洗濯機について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、洗濯機能および衣類の乾燥機能をともに具備したドラム式洗濯乾燥機にも適用することができる。
 本実施の形態におけるドラム式洗濯機は、筐体内に弾性支持された水槽と、水槽内に回転可能に設けたドラムと、ドラムを回転駆動するドラム駆動部と、ドラム内の洗濯物の汚れを検知する汚れ検知部と、汚れ検知部の出力を入力し、洗い、すすぎ、脱水の各工程を逐次制御する制御部とを備える。そして、洗い工程は、ドラム内で洗濯物が張り付かない程度の低速でドラムを回転する攪拌工程と、洗濯物がドラムの内周壁面に張り付いた状態となる高速でドラムを回転させ、洗濯物から遠心力で洗濯水を排出する遠心力洗浄工程を有する。さらに、制御部は、汚れ検知部で検知した汚れに応じて、遠心力洗浄工程におけるドラムの回転数を変化するようにした。 このことにより、汚れ検知部で検知した汚れに応じて、遠心力洗浄工程におけるドラムの回転数を変化させることができ、洗濯物の汚れが多いときは、回転速度を速くして効率よく汚れをはがし出して洗浄力を高め、洗濯物の汚れが少ないときは、回転速度を遅くしてドラム駆動モータの消費電力を抑え、電力の消費を少なくすることができる。
 また、本実施の形態におけるドラム式洗濯機は、制御部が、汚れ検知部で検知した汚れの量が多いほど、遠心力洗浄工程におけるドラムの回転数を高くするようにしたことにより、洗濯物から洗濯水に汚れが十分に溶け出して飽和してきたところで、ドラムを高速で回転させて、さらに汚れを洗濯物から引きはがすことができ、洗浄力を高めることができる。
 また、本実施の形態におけるドラム式洗濯機は、洗濯物に洗濯水を含水させる含水部を備え、含水部は、遠心力洗浄工程において洗濯物に洗濯水を含水させるようにしたことにより、洗濯物に付着した汚れに洗濯水を作用させて、洗浄力を高めることができる。
 また、本実施の形態におけるドラム式洗濯機は、水槽内の底部に溜まった洗濯水に洗濯物の一部を浸漬させて含水するようにしたことにより、汚れがまだ付着していない洗濯水を洗濯物に効果的に吸収させて、衣類繊維に含まれる洗濯水の入れ替わりを促進し、洗浄力を高めることができる。
 また、本実施の形態におけるドラム式洗濯機は、水槽の底部に溜まる洗濯水を吸引してドラム内の洗濯物に吐出する循環シャワーで構成したことにより、洗濯水の循環を循環ポンプの制御のみで行えるので、ドラムの回転による水流などの通常洗浄力を制御する洗浄制御とは関係なく循環させることができ、汚れがまだ付着していない洗濯水を洗濯物に効果的に吸収させて、衣類繊維に含まれる洗濯水の入れ替わりを促進し、洗浄力を高めることができる。
 また、本実施の形態におけるドラム式洗濯機は、その汚れ検知部として、濁度、導電率、色(落ち)の少なくとも1つ以上のセンサを用いて検知するようにしたことにより、洗濯物に含まれるさまざまな汚れ成分に応じた精度の良い汚れ検知と、汚れに応じた洗浄に対応することができる。
 また、本実施の形態におけるドラム式洗濯機は、洗濯した衣類を乾燥する乾燥部を備えたことにより、洗濯物の汚れ量に応じて、洗浄力が高くて消費電力の少ないドラム式洗濯乾燥機を実現することができる。
 (実施の形態2)
 図4は、本発明の実施の形態2に係るドラム式洗濯機の概略構成を示す側面断面図である。また、図5は本発明の実施の形態2に係るドラム式洗濯機の制御ブロック図である。
 図4において、水槽102は、筐体100内に弾性的に支持されて、洗剤成分を含む洗濯水を貯める筒状の水槽である。前面開口で底面を有する筒状のドラム101は、水槽102に回転可能に内包され、洗濯物を収容する。水槽102の背面には、ドラム101の回転軸を前上がりに傾斜して回転させるドラム駆動モータ103(ドラム駆動部)が取り付けられている。
 給水口104は水道に接続されており、給水弁105を介して水槽102やドラム101を順次、で満たしていく。
 給水弁105と水槽102の間にはあらかじめ洗剤を投入するための洗剤ケース118(洗剤投入部)が設けられている。給水された水と、投入された洗剤が混ざり合いながら、給水配管119を通じて、ドラム101内に注水される。
 水槽102の最低部には図示しないが、水槽102に貯まった洗濯水を加熱するためのヒータ(加熱部)が設けられ、水道水が低温の場合であっても、洗濯水の温度を高くすることができ、洗剤の洗浄能力を高めることができる。
 水槽102の最低部には、取水部106が接続されており、排水弁107を介して、排水管108から洗い後の洗浄水や、すすぎ後のすすぎ水が機外に排水される。
 取水部106には、水槽102およびドラム101に給水された水位を検知するための水位センサ109(水位検知部)が設置されている。
 また、取水部106と排水弁107の間からは、取水部106から取り込んだ洗浄水やすすぎ水を、ドラム101に吐出する吐出口110につながった循環水路111が連通されている。水槽102の洗浄水やすすぎ水が、取水部106から、循環水路111を通り、吐出口110からドラム101内に送水されることで、循環できる。循環水路111への水の取り込みは、含水部としての循環ポンプ112を用いて行うこととすれば、循環水路111による洗濯水の循環は、循環ポンプ112の制御のみで行えるので、ドラム101の回転による水流など、通常洗浄力を制御する洗浄制御とは関係なく循環させることができる。
 循環時の洗濯水(洗浄水やすすぎ水)に洗濯物の繊維や髪の毛などの異物が多く含まれると、循環ポンプ112が詰まる恐れがあるため、循環ポンプ112の上流に排水フィルタ113が設置されている。排水フィルタ113により、洗濯物の繊維や髪の毛などの異物が取り除かれる。
 本実施の形態において、洗剤量を検知するために、循環水路111内を通過する水の透過度を検出することができる濁度センサ114をドラム101内の洗濯物の状態を検知する状態検知部として循環水路111に設けている。濁度センサ114は、発光素子であるLEDと、受光素子であるフォトトランジスタで構成され、循環水路111を挟んで左右の略水平位置に対峙して設置されている。投入された洗剤が水と混ざり合って溶けた際に、洗剤量に応じて洗濯水の透過率(濁度)が変動することから、濁度センサ114の出力結果に応じて洗剤量が検知される。濁度センサ114は、赤外光線を出射する発光素子と、発光素子から出射された赤外光線を受光する受光素子とを含む。発光素子及び受光素子は、循環水路111の外側に位置し、互いに対向する。したがって、発光素子と受光素子の間には、赤外光線の光軸が形成されるため、濁度センサ114が取り付けられた循環水路111は、少なくとも部分的に、赤外光線を透過させる材質を含む。濁度センサ114が取り付けられている位置に相当する循環水路111内の洗濯水中を、発光素子からの赤外光線が通過する。洗濯水の洗剤量が多く、濁りが大きいとき、受光素子に到達する赤外光線の光量は小さくなり、洗濯水の洗剤量が少なく、濁りが小さいとき、受光素子に到達する赤外光線の光量は大きくなる。したがって、濁度センサ114は、洗濯水の濁度に応じた出力を出力して、洗剤量判定部132が洗剤量を判定することができる。
 筐体100には、ドラム101の開口端側に対向させて扉体115が設けられており、使用者は、扉体115を開くことで、ドラム101に対して洗濯物(衣類)を出し入れすることができる。
 ドラム101の内周壁には、複数の突起体116が設けられている。ドラム101を低速で回転させることにより、衣類は突起体116により引っ掛けられて、上方に持ち上げられる。その後、衣類は適当な高さから落下する。このように、突起体116により、撹拌動作(タンブリング動作)を行うことができる。
 また、ドラム101の内周壁には、複数の透孔117が設けられており、ドラム101と水槽102の間を水が自由に往来できるようになっている。
 図5に示すように、ドラム式洗濯機は、制御部170を有している。制御部170は、入力設定部130を介して、使用者から入力される設定情報を表示部131に表示し、設定情報と各部の動作状態の監視状況とに基づいて、洗い、すすぎ、脱水にわたる一連の運転動作を制御する。
 制御部170は、例えば、図示しないCPU(Central Processing Unit)、プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、各種処理の実行時にプログラムやデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、入出力インタフェース及びこれらを接続するバスにより構成することができる。また、制御部170は、洗剤量判定部132とタイマ171を有している。洗剤量判定部132は、投入された洗剤の量を判定する。タイマ171には、制御部170の動作上の内部機能として組み込まれている内部タイマが用いられる。なお、タイマ171として、制御部170とは独立したタイマ装置が用いられることとしてもよい。
 本実施の形態のドラム式洗濯機においては、交流電力120を整流器124により整流し、その後、チョークコイル125及び平滑コンデンサ126からなる平滑回路により平滑化する。そして、平滑化された直流電力を駆動電力として、インバータ回路122によりドラム駆動モータ103を回転駆動するようになっている。制御部170は、入力設定部130から入力される運転指示および各検知部により検知される運転状態の監視情報に基づいてドラム駆動モータ103の回転を制御する。さらに制御部170は、負荷駆動部123を介して給水弁105、排水弁107、循環ポンプ112などの必要負荷の動作を制御する。
 ドラム駆動モータ103は、例えば、3相巻線103a、103b、103cを有するステータと、2極の永久磁石を有するロータとを備え、3つの位置検出素子127a~127cを設けた直流ブラシレスモータとして構成することができる。このドラム駆動モータ103は、スイッチング素子122a~122fによりPWM制御可能に構成されたインバータ回路122によって回転制御することができる。ここで、位置検出素子127a~127cが検出するロータ位置検出信号は制御部170に入力される。そして、制御部170は、ロータ位置検出信号に基づいてインバータ駆動回路121に制御信号を出力し、インバータ駆動回路121を介してスイッチング素子122a~122fのオン、オフ状態をPWM制御する。このようにして、制御部170はステータの3相巻線103a、103b、103cに対する通電を制御し、ドラム駆動モータ103のロータを所望の回転速度で回転させる。なお、制御部170は、3つの位置検出素子127a、127b、127cのいずれかの信号の状態が変わるたびにその周期を検出し、その周期よりロータの回転速度を内部機能としての回転数検知部172によって算出する。
 さらに、ドラム駆動モータ103に流れる電流信号を布量検知部173が検知してドラム101の重さつまり洗濯物の重量を判定する機能も有している。
 以上のように構成されたドラム式洗濯機について、以下、その動作および作用効果を、図6A、図6Bを参照しながら詳細に説明する。
 洗濯機に洗濯物が投入されて洗濯が開始されると、制御部170の布量検知部173は、洗濯物の量を検出する(S1)。洗濯物の量の検出は、ドラム駆動モータ103を制御して、洗濯物とともにドラム101を回転させるときのドラム駆動モータ103の電流信号の大きさや、加速度、加速時間などを検出することによって行われる。
 基本的な給水量は、この洗濯物の量をもとに決定する。たとえば、布量検知部173が、洗濯物の量を「少」と判定した時は、制御部170は「低」水位のWL1を設定水位とする。布量検知部173が、洗濯物の量を「中」と判定した時は、制御部170は「中」水位のWL2を設定水位とする。また、布量検知部173が、洗濯物の量を「多」と判定した時は、制御部170は「高」水位のWL3を設定水位とする(S2)。
 次に、制御部170は、給水弁105を開放して(S3)、水槽102およびドラム101に設定水位になるまで給水を行う(S4)。
 次に、設定水位に到達すると(S4のYES)、給水弁105を閉じ(S5)、洗剤量判定部132が洗剤量を決定する(S6)。
 循環ポンプ112やドラム101を駆動してしまうと、洗剤が水に溶ける前に衣類が洗濯水を吸ってしまうため、洗剤量の判定は、これらを駆動させる前に実施することが望ましい。もしくは、洗剤を均一濃度にするために、洗濯水が衣類に吐出されないくらいの回転数で循環ポンプ112を駆動して、洗剤量を判定してもよい。
 洗剤量判定部132の判定結果が、所定値A以下の洗剤量であれば(S7のYES)、パラメータR(ドラム高速回転時の回転数)を300rpmとする(S8)。判定結果が所定値Aより多く、その1.2倍以下の洗剤量であれば(S9のYES)、パラメータRを200rpmとする(S10)。そうでなければ(S9のNO)、すなわち、判定結果が所定値Aの1.2倍より多い洗剤量であれば、パラメータRを150rpmとする(S17)。つまり、洗剤量判定部132が判定した洗剤量が少ないほど、パラメータRの値は大きいものとする。このようにすることで、洗剤量が多いときには高速回転の回転速度を低くして、ドラム駆動モータの消費電力を抑えることで、省エネルギー性能を高くすることができる。また、洗剤量が多いために洗剤濃度が高い状態で、ドラムの高速回転の回転速度を低くするので、異常発泡の発生を低減することができる。一方で、洗剤量が少ないときには、高速回転の回転速度を高くして、効率良く洗浄液を衣類の汚れに作用させ、洗浄力を高めることができる。
 次に、ドラム101内で洗濯物が張り付かない程度の低速でドラム101を回転する撹拌工程を開始する(S12)。ドラム101の回転速度は洗濯物がドラム101内で持ち上げられ、ドラム101の上部より重力によって落下し、落下時の運動エネルギーが効果的に加えられるようにドラム101壁面に遠心力によって張り付かない程度の回転速度である。このときの回転速度は、洗濯物の量にも依存するが50rpm以下が好ましい。回転方向は、同一方向でも、定期的に切り替えることとしてもよい。
 この時、制御部170により循環ポンプ112を制御して、洗剤が十分に溶けた洗濯水が循環水路111を介して吐出口110よりドラム101内へ循環する循環シャワーにより、洗濯水の洗濯物への浸透が促進される。このため、循環ポンプ112の回転数は、ドラム101内に循環水がしっかり吐出して洗濯物に洗濯水を浸透しやすくできる回転数とする。また、ドラム101内の洗濯物は水槽102の内底部に溜まる洗濯水に浸漬している。ドラム101が回転することによって、洗濯物全体が繰り返し浸漬し、洗濯水の含水と脱水が繰り返されて、洗濯水の洗濯物への浸透が促進される。
 一定時間(例えば2分)経過した後(S13のYES)に、遠心力洗浄工程を行う(S14)。この時の回転速度は、上記設定したパラメータRの回転数にて高速で回転させる。
 高速にドラム101を回転させることで発生する遠心力によって、洗濯物はドラムの壁面方向に張り付いた状態となり、洗濯物が含んでいる水分は絞り出された後、ドラム101の透孔117を通過して水槽102側へ移動する。
 高速にドラム101を回転させる速度は、少なくとも、遠心力によって洗濯物が含んでいる水分が強制的に離脱させることが可能な100rpmが必用である。洗濯物が含んでいる水分が強制的に離脱させることが十分可能な150rpm以上であればより好ましく、さらに好ましくは300rpm以上である。
 ただし、上記のように、洗剤量判定部132が判定した洗剤量に応じて回転数を変動させている。すなわち、洗剤量が多い(洗濯水の洗剤濃度が高い)ときには300rpmまで高速回転させず、洗濯物が含んでいる水分を離脱するのに最低限必要な150rpmにとどめ、モータ消費電力の少ない省エネ運転を行う。一方で、洗剤量が少ない(洗濯水の洗剤濃度が低い)ときには300rpmまで高速回転させて効果的に洗濯物に含まれる洗浄液の入れ替えを促進する。また、本高速回転を行う際の単位操作としては、連続的な一度の操作であっても短時間でON/OFFを行うような断続的に繰り返し行うものでも構わない。
 高速でドラム101を回転させる遠心力洗浄工程において、先に行われた撹拌工程時に、衣類繊維の汚れ物質に付着した、界面活性剤によってなる洗剤が含まれている衣類繊維近傍の洗濯水を遠心力によって除去する。これによって、繊維中から汚れ物質が洗濯水と共に効率良く除かれることが可能となる。さらに、高速回転時に洗濯水を循環ポンプ112によってドラム101内の洗濯物に向けて吐出することとすれば、汚れがまだ付着していない洗濯水が洗濯物に効果的に吸収されることにより、衣類繊維に含まれる洗濯水の入れ替わりを促進することができる。
 遠心力洗浄工程の時間は、洗濯物に含まれる洗濯水を絞り出すことができればよいため比較的短時間でよく、例えば30秒間だけ行うこととする(S15のYES)。
 続いて再びドラム101を低速で回転する撹拌工程を実施する(S16)。本工程ではS12の工程と同様に循環ポンプ112を起動させ、循環水路111を経由して吐出口110よりドラム101内へ吐出させる。この時、ドラム101は洗濯物が張り付かずドラム101内で転がる程度の回転数で回転し、循環ポンプ112を稼動させ吐出口110より洗濯水を吐出させるタイミングは連続であっても間欠であっても構わない。
 ドラム101を高速で回転させる工程の後、さらに継続して撹拌工程を行うことで、再び洗剤の化学力とドラム101の回転に伴う機械力によって繊維に残存していた汚れ物質もさらに剥ぎ取ることが可能となる。繊維間の洗濯水中の汚れ物質濃度が高い場合には、繊維への再付着が懸念されるが、洗剤の界面活性剤に付着して囲まれた汚れは再付着しにくく、汚れに付着していない界面活性剤のみが洗濯物に吸い付くので、洗剤の化学力を残った汚れに対して働かせることができる。
 その後、遠心力洗浄工程後の撹拌工程を開始してから5分経過したことをタイマ171が確認すると(S17のYES)、ドラム101の回転を止めて洗い工程は終了する。
 遠心力洗浄工程の後の撹拌工程の時間は、残りの洗剤を洗濯物に十分に浸透させる時間があればよいため、布量にかかわらず特定の時間に固定している。演算や定数テーブルが少なくて済むため、制御部170の負荷を軽くすることができる。なお、本実施の形態では、遠心力洗浄工程後の撹拌工程を開始してから5分としたが、洗い工程の時間を規定し、洗い工程開始から規定時間、たとえば10分が経過すると、遠心力洗浄工程後の撹拌工程を終了することとしてもよい。このようにすることで、洗い工程を不要に長くすることがない。
 以上のように、洗剤量判定部132が判定した洗剤量が多いほど遠心力洗浄工程におけるドラムの回転数を低くすることで、洗剤濃度の高い洗濯水が、洗濯物に含まれる洗濯水と入れ替わるだけの必要最低限のドラム駆動モータの消費電力で洗浄を行うことができる。このため、省エネルギー性の高い運転を実現することができる。一方、洗剤量判定部132が判定した洗剤量が少ないほど、遠心力洗浄工程におけるドラムの回転数を高くすることで、効果的に洗濯物に含まれる洗濯水の入れ替えを促進することができ、洗浄力を高めることができる。
 なお、本実施の形態においては、洗剤量検知部として濁度センサ114から構成されるものについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。たとえば、水の導電率を検出する導電率センサから構成されるものとしてもよい。すなわち、洗剤が水と混ざり合って溶けた際に溶け出した成分に応じて水の導電率が変化することから、その変化率に応じて洗剤量を判定する構成とすることもできる。また、洗剤量判定部132は水の色度を検出する色度センサから構成されるものとしてもよい。すなわち、洗剤が水と混ざり合って溶けた際に溶け出した成分に応じて水の色度が変化することから、その変化率に応じて洗剤量を判定する構成とすることもできる。
 なお、本実施の形態においては、遠心力洗浄工程(S14)を1回のみ実施する洗い工程を例示したが、これに限定されるものではない。たとえば、洗濯物量が多い場合に、遠心力洗浄工程(S14)と撹拌工程(S15)を交互に複数回繰り返すことで、ドラム高速回転の工程の頻度を増加させ、汚れをより強力に排出すことのできる洗い工程とすることもできる。
 なお、上記の各実施の形態においては、洗濯機能のみ具備するドラム式洗濯機について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、洗濯した衣類を乾燥するための乾燥部を備えてドラム乾燥機能を具備したドラム式洗濯乾燥機にも適用できる。
 本実施の形態におけるドラム式洗濯機は、洗濯物を収容して回転するドラムと、ドラムを収容する水槽と、ドラムを駆動するドラム駆動部と、洗剤の量を判定する洗剤量判定部を有し、洗剤量判定部の判定結果を基に、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程の各工程を逐次制御する制御部とを備える。そして、洗い工程が、ドラム内で洗濯物が張り付かない程度の低速でドラムを回転する撹拌工程と、洗濯物がドラムの壁面方向に張り付いた状態となる高速でドラムを回転させ洗濯物から遠心力で洗濯水を排出する遠心力洗浄工程とを含む。さらに、制御部は、洗剤量判定部が判定した洗剤の量が多いほど、遠心力洗浄工程におけるドラムの回転数を低くするようにしたものである。
 このような構成によって、洗剤量が多いときには高速回転の回転速度を低くして、ドラム駆動モータの消費電力を抑えることで、省エネルギー性能を高くすることができる。また、本実施の形態におけるドラム式洗濯機は、洗剤量が多いために洗剤濃度が高い状態で、ドラムの高速回転の回転速度を低くするので、異常発泡の発生を低減することができる。一方で、洗剤量が少ないときには、高速回転の回転速度を高くして、効率良く洗浄液を衣類の汚れに作用させ、洗浄力を高めることができる。
 また、本実施の形態におけるドラム式洗濯機は、洗濯物に洗濯水を含水させる含水部をさらに備え、含水部は、遠心力洗浄工程において洗濯物に洗濯水を含水させるようにしたものである。
 このような構成によって、洗濯物に付着した汚れに対して、積極的に洗剤成分を含んだ洗濯水を作用させ、洗浄力を高めることができる。
 また、本実施の形態におけるドラム式洗濯機は、含水部は、水槽の内底部に溜まった洗濯水に洗濯物の一部が浸漬することで含水することを特徴とするものである。
 このような構成によって、水槽の内定部に溜まった汚れがまだ付着していない洗濯水を洗濯物に効果的に吸収させて、さらに、遠心力により、洗濯物から汚れ成分を含む洗濯水が脱水されて、衣類繊維に含まれる洗濯水の入れ替わりを促進することができる。
 また、本実施の形態におけるドラム式洗濯機は、含水部が、水槽の内底部に溜まる洗濯水を吸引してドラム内の洗濯物に再び吐出する循環シャワーであることを特徴とするものである。
 このような構成によって、洗濯水の循環は循環ポンプの制御のみで行えるので、ドラム回転による水流など、通常、洗浄力を制御する洗浄制御とは関係なく洗濯水を循環させることができる。汚れがまだ付着していない洗濯水を洗濯物に効果的に吸収させて、さらに、遠心力により、洗濯物から汚れ成分を含む洗濯水が脱水されて、衣類繊維に含まれる洗濯水の入れ替わりを促進することができる。
 また、本実施の形態におけるドラム式洗濯機は、洗剤量判定部による洗剤の量の判定を、濁度、導電率、色度の少なくとも1つ以上のセンサを用いて行うようにしたものである。
 このような構成によって、洗剤量判定部が洗剤の種類や洗剤成分に応じた精度の良い洗剤量判定をすることができ、洗剤量に応じた洗浄に対応することができる。
 また、本実施の形態におけるドラム式洗濯機は、洗濯した衣類を乾燥するための乾燥部を含むものである。
 このように、上記ドラム式洗濯機を適用することにより、洗剤量に応じた、洗浄力が高くて省エネなドラム式洗濯乾燥機を実現できる。
 (実施の形態3)
 本実施の形態に係るドラム式洗濯機は、収容した洗濯物の量を検知するドラム101内の洗濯物の状態を検知する状態検知部としての布量検知部173を備え、ドラム101内の洗濯物の状態を検知する状態検知部としての洗剤量判定部132は、布量検知部173が検知した洗濯物の量に応じて洗剤の量を決定するようにしたものである。すなわち、洗剤量判定部132は、洗濯に必要な洗剤の量を間接的に判定している。その他の構成は、本発明の実施の形態2と同様である。
 洗剤量判定部132は投入された洗濯物の量を検知する布量検知部173が検知した洗濯物量に応じて洗剤量を判定する。すなわち、洗濯物量に応じて推奨される洗剤量が洗剤の種類や銘柄によって決まっており、洗濯物量を検知すれば使用者が投入する洗剤量の目安が分かることから、布量検知部の検知結果に応じて洗剤量を判定する。このように、布量検知部173の出力から、間接的に洗剤量を判定することによって、新たに洗剤量検知部を設ける必要がなく、低コストで洗剤量の判定を実現することができる。
 (実施の形態4)
 本実施の形態に係るドラム式洗濯機は、収容した洗濯物の量を検知するドラム101内の洗濯物の状態を検知する状態検知部としての布量検知部173と、洗剤自動投入装置を備え、ドラム101内の洗濯物の状態を検知する状態検知部としての洗剤量判定部132は、布量検知部173が検知した洗濯物の量に応じて洗剤の量を決定し、制御部170が決定された洗剤の量に応じた洗剤を洗剤自動投入装置により水槽102へ供給するようにしたものである。すなわち、洗剤量判定部132は、自動的に投入される洗剤の量を決定している。その他の構成は、本発明の実施の形態2と同様である。
 洗剤量判定部132は投入された洗濯物の量を検知する布量検知部173が検知した洗濯物量に応じて洗剤量を決定する。すなわち、洗剤量判定部132は、投入する洗剤の量を検知したり、洗剤の量を推定したりすることなく、投入された洗剤の量が確実に判定できる。布量検知部173の検知結果に応じて洗剤量を決定し、制御部170は、この洗剤量をもって遠心力洗浄工程におけるドラム101の回転数を決定する。このように、洗剤自動投入装置を設けることで、高精度で洗剤量を判定することができる。よって、実際に投入された洗剤量に応じて、遠心力洗浄を行うことができ、省エネルギー性能の向上および洗浄力の確保ができる。
 (実施の形態5)
 本実施の形態に係るドラム式洗濯機は、洗剤ケース118(洗剤投入部)の洗剤の重量を検知する洗剤投入部重量検知部133をさらに備え、ドラム101内の洗濯物の状態を検知する状態検知部としての洗剤量判定部132は、洗剤投入部重量検知部133が検知した洗剤の重量に応じて洗剤量を決定するようにしたものである。その他の構成は、本発明の実施の形態2と同様である。
 図7は、本発明の実施の形態5に係るドラム式洗濯機の概略構成を示す側面断面図である。洗剤ケース118の洗剤の重量を検知する洗剤投入部重量検知部133が備えられている。
 洗剤ケース118に洗剤が投入されると、洗剤ケース118の重量を検知する洗剤投入部重量検知部133が洗剤の重量を検知する。検知された洗剤の重量によって、洗剤量判定部132が洗剤量を判定する。このように、投入された洗剤の重量に応じて変化する洗剤投入部の重量を直接検知して、洗剤量を判定するので、使用者によって投入された洗剤を直接重量で検知することができ、高精度で洗剤量を判定することができる。よって、実際に投入された洗剤量に応じて、遠心力洗浄を行うことができ、省エネルギー性能の向上および洗浄力の確保ができる。
 (実施の形態6)
 本実施の形態に係るドラム式洗濯機は、入力設定部130を備え、洗剤量判定部132は、入力設定部130を介して設定された洗剤量に応じて洗剤の量を決定するようにしたものである。すなわち、洗剤量判定部132は、使用者の意向を反映した洗剤の量から、洗剤量判定している。その他の構成は、本発明の実施の形態2と同様である。
 使用者は入力設定部130を介して洗剤量を設定する。制御部170は、設定された洗剤量に応じて、遠心力洗浄の回転数を決定する。すなわち使用者が、投入する洗濯物の量や洗濯物の汚れ度合いから、自ら洗剤量の多少を判断して洗剤量を決定し、入力設定部130を介して、入力された洗剤量を洗剤量判定部132が判定する。このような構成によって、新たに洗剤量検知部を設ける必要がなく、また判定時間を要することもないため、簡易な構成とすることができる。
 (実施の形態7)
 図8は、本発明の実施の形態7におけるドラム式洗濯機の要部断面図、図9は、同ドラム式洗濯機のブロック図である。
 図8および図9において、ドラム式洗濯機の筐体201は、その内部には洗濯水を溜める水槽202を前上がりに傾斜させた状態に配設されており、吊り下げばね(図示せず)およびダンパー(図示せず)によって弾性支持している。水槽202内には洗濯物を収容する有底円筒状のドラム203が回転可能に設けられている。ドラム203の周側壁面には、複数のバッフル204と、水槽202内と連通する多数の透孔205が設けられ、前面側には洗濯物を出し入れする開口部206が設けられている。
 ドラム203を回転駆動するドラム駆動モータ207は、水槽202の外周下部に固定され、ベルト208およびプーリー209を介してドラム203を回転させる構成となっている。水槽202内に洗濯水を供給する給水部としての給水弁210は、給水経路211中に設けた洗剤を投入する洗剤ケース212を介して水槽202内に洗濯水を供給する。
 水槽202内の底部には洗濯水を溜める水溜部213が設けられている。この水溜部213内に水槽202内に溜められる洗濯水の水面と略平行にヒータ214が配設され、水溜部213に溜められた洗濯水を洗濯に適した所定の温度(例えば、30~40℃)に加熱することができる。水溜部213の温度はサーミスタ等の温度検知部215によって検知する。
 水槽202内の水溜部213に溜められた洗濯水は、循環水路216に設けた循環部としての循環ポンプ217によってドラム203内へ循環させることができる。水溜部213の底部に循環水路216と連通した洗濯水を吸い込む吸い込み部218を設け、ドラム203の前面側に設けた開口部206の上部に、ドラム203内に向けて洗濯水が吐出されるように吐出部219を設けている。
 循環水路216には循環ポンプ217の下流側に切換弁220が設けてあり、吐出部219に通じる循環水路216と、洗濯水を機外へ排出する排水路221のいずれかに選択的に切換えることができる。洗いおよびすすぎ時は、水溜部213内の洗濯水を、循環水路216を通して吐出部219からドラム203内の洗濯物に向けて吐出することができ、洗いおよびすすぎ後の洗濯水を、排水路221を通して機外へ排出することができる。
 筐体201内に設けられた制御部222は、ドラム駆動モータ207、給水弁210、ヒータ214、循環ポンプ217、切換弁220等を駆動し、洗い、すすぎ、脱水の各工程を逐次制御する。
 以上のように構成されたドラム式洗濯機について、以下その動作、作用を説明する。筐体201の前面側に開閉自在に設けた扉体223を開いて開口部206からドラム203内に洗濯物を投入し、操作部224の電源スイッチ(図示せず)をオンし、スタートスイッチ(図示せず)を操作して運転を開始すると、ドラム203内の洗濯物の状態を検知する状態検知部としての重量検知部225により投入された洗濯物の量が検知され、給水弁210が動作して給水が開始される。
 水量は投入される布量に応じてあらかじめ設定されており、洗剤ケース212内に投入された洗剤とともに水槽2内に洗濯水が給水される。水位検知部226により設定量の洗濯水が給水されたことを検知すると給水を停止し、ドラム駆動モータ207を駆動する。
 洗い行程では、ドラム駆動モータ207によってドラム203を正逆回転駆動し、ドラム203内の洗濯物はバッフル204によって持ち上げられ、ドラム203内の上方から水面上に落下させてたたき洗いが行われる。給水された洗濯水の温度が低いときはヒータ214に通電し、水溜部213の洗濯水を洗濯に適した温度に加熱する。温水洗浄時の洗濯水の加熱温度は、一般的には30~40℃であり、給水時の温度が例えば10℃以下の低温時に加熱すると洗浄効果を高める上で効果的である。
 水槽202の底部に溜められた洗濯水はヒータ214によって加熱され、水溜部213の温度はその外底部に設けた温度検知部215によって検知し、制御部222によって洗濯水があらかじめ設定された温度になるように制御される。制御部222は、切換弁220を循環水路216側に切換えるとともに、循環ポンプ217はあらかじめ設定された回転数で駆動し、所定量の洗濯水をドラム203内に循環させて、ドラム203内で撹拌されている洗濯物に洗濯水を散布し、浸透させることができる。
 水溜部213で加熱された温水を吐出部219から吐出して洗濯物に迅速に浸透させることにより、洗剤の溶解を促進させるとともに、衣類から汚れを分離する作用を強めて洗浄効果を高めることができる。
 循環ポンプ217により水溜部213内の洗濯水をドラム203内へ循環させることによって、水槽202内の水位が低下する。温度検知部215によって検知した水溜部213の温度が所定温度(例えば、70℃)を超えると、循環ポンプ217の回転数を減少させて洗濯水を循環させる能力を低下させるようにしている。
 これにより、洗濯水の循環量が減少し、水槽202内の水位を上昇させることができる。水位が上昇すると水溜部213の温度が低下し、再び設定された温度に制御される。ヒータ214は上昇した洗濯水に水没し、制御部222によって安定的に設定温度が維持される。したがって、ヒータ214は洗濯水の水面から露出することなく洗濯水に放熱可能な状態を保持し、洗濯水を最適な温度に加熱しながらドラム203内に循環させることができる。
 制御部222は、ドラム内の洗濯物の状態を検知する状態検知部としての布質判定部227によりドラム203内で洗濯水に濡れた衣類の布質判定を行う。ドラム203を回転駆動することにより、回転時のドラム駆動モータ207の電流値を測定し、ドラム駆動モータ207の出力トルク特性を測定する。これは出力トルクがドラム203を駆動するドラム駆動モータ207の回転数の上昇に比例するようにして上昇するが、ドラム203内の衣類の重量に応じてトルクの上昇は異なることが知られている。
 この出力トルクは、一般的に知られているように直流ブラシレスモータをベクトル制御する場合に得られるq軸電流値に比例したものとなっており、この性質を利用してドラム駆動モータ207の電流値を測定することにより、ドラム駆動モータ207の出力トルク特性から布質を判断することができる。
 この検知した電流値をドラム駆動モータ207の出力トルク特性から、トルク値のランク付けを行い、衣類の重量判定から導き出した衣類重量と、出力トルク判定ランクから導き出したドラム駆動モータ207のトルクランクとのデータに基づいて、制御部222に記憶された布質判定基準に照らして布質判定が行われる。
 ドラム203に投入された衣類は、洗濯水で濡れることによって吸水し重量が増加する。布質が綿類の場合、化繊類より吸水率が高く、洗濯水の含水量が多くなることから、衣類が洗濯水で濡れる前後の含水量の変化の相違を利用して衣類の布質の違いを判定するものである。
 この布質判定部227で判定した布質レベルをそれぞれ3段階に分けて、それをテーブルとして持つことにより、吸水率を「低」、「標準」、「高」とする。吸水率が「低」と判定した場合、ドラム203内の衣類は化繊類が多いことが分かるため、制御部222はドラム駆動モータ207を制御し、ドラム203を37rpm~41rpmで回転する。
 これにより、図10Aに示すように、ドラム203が矢印イ方向へ回転すると、衣類はバッフル204で回転方向へ持ち上げられるが、ドラム203内の底で転がるようにしてバッフル204に衝突し、このバッフル204への衝突による機械力によって化繊類の洗濯物を効果的に洗浄することができる(撹拌工程)。
 また、吸水率が「高」と判定した場合、ドラム3内の衣類は綿類が多いことが分かるため、制御部222はドラム駆動モータ207を制御し、循環ポンプ217により水溜部213内の洗濯水をドラム203内へ循環させるとともに、ドラム203を150rpm~200rpmまで上昇させ回転する。
 これにより、図10Bに示すように、ドラム203が矢印イ方向へ回転すると、遠心力で洗濯物がドラム203の内面に張り付くような状態になる。この時、洗濯物の中に含まれる洗濯水を遠心力で外に一旦排出することにより、繊維間に溜まった汚れを取り去り、繊維中の洗濯水の交換を盛んにすることができるため、綿類の洗濯物を効果的に洗浄することができる(遠心力洗浄工程)。
 洗い工程に続いて実行されるすすぎ行程においても同様に、水槽202内の洗濯水を排水した後、給水弁210が開いて給水が開始され、水槽202内に所定量のすすぎ水が給水される。水位検知部226によって所定の水位を検知すると給水を停止し、ドラム駆動モータ207が駆動する。すすぎ行程では、ドラム203はドラム駆動モータ207によって正逆回転駆動され、ドラム203内の洗濯物は持ち上げられて水面上に落下される。
 このとき、水槽202の底部に設けたヒータ214に通電し、水槽202内のすすぎ水を加熱してすすぎを行うことが可能である。このため、すすぎ行程においても、切換弁220を循環水路216側に切換えて循環ポンプ217を動作させることにより、すすぎ水をドラム203内に循環させ、洗剤成分や残った汚れを早く衣類から離脱させ、すすぎ効果を高めることができる。
 以上のように、本実施の形態においては、布質判定部227によって洗濯物の布質が、化繊類が多いと判定された場合は、洗い工程において、洗濯物がドラム203の底部で転がる回転数でドラム203を回転駆動し、綿類が多いと判定された場合は、洗い工程において、洗濯物がドラム203の内面に張り付く回転数でドラム203を回転駆動するようにしたものである。これによって、洗濯物が綿類と化繊類のいずれが多い場合でも、洗い工程において、ドラム203の駆動を最適にし、布質を問わず効果的に洗浄することができるとともに、化繊類の汚れ落ちをよくすることができるものである。
 (実施の形態8)
 図11は、本発明の実施の形態8におけるドラム式洗濯機の動作を示すタイムチャートである。本実施の形態の特徴は、ドラム203内の洗濯物の状態を検知する状態検知部としての布質判定部227によって洗濯物の布質が綿類と化繊類のいずれにも偏っていないと判定された場合は、洗い工程において、洗濯物がドラム203の底部で転がる回転数(撹拌工程)と、ドラム203の内面に洗濯物が張り付く回転数(遠心力洗浄工程)で、正逆回転を繰り返すようにしたものである。他の構成は実施の形態7と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態7のものを援用する。
 ドラム203内の洗濯物の状態を検知する状態検知部としての布質判定部227で判定した布質レベルの吸水率が「標準」と判定した場合、すなわち、洗濯物の布質が綿類と化繊類のいずれにも偏っていないと判定された場合は、洗い工程において、洗濯物がドラム203の底部で転がる回転数で所定時間正逆回転駆動した後、ドラム203の内面に洗濯物が張り付く回転数で所定時間正逆回転させ、これを繰り返すようにしたものである。
 上記の構成によれば、綿類と化繊類の洗濯物がほぼ同程度に混在した状態であっても、ドラム203内で洗濯物の位置の入れ替わりを促進することができるため、洗いムラをなくして洗浄効果を高めることができる。
 (実施の形態9)
 本実施の形態の特徴は、重量検知部225により洗濯物の量が多いと判定され、かつ、布質判定部227によって洗濯物の布質が、綿類が多いと判定された場合、洗い工程において、ドラム203の内面に洗濯物が張り付く回転数でドラム3を回転させるとともに、循環部としての循環ポンプ217により、水槽202内の洗濯水をドラム203内の洗濯物に散布するようにしたものである。他の構成は実施の形態7、8と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態7、8のものを援用する。
 重量検知部225および布質判定部227により、洗濯物の量が多く、かつ布質が、綿類が多い場合、制御部222は、ドラム駆動モータ207を制御し、循環ポンプ217により水溜部213内の洗濯水をドラム203内へ循環させるとともに、ドラム203を150rpm~200rpmまで上昇させ回転する。
 これにより、図10Bに示すように、ドラム203が矢印イ方向へ回転すると、洗濯物は遠心力でドラム203の内面に張り付くような状態になる(遠心力洗浄工程)。この時、洗濯物の中に含まれる洗濯水を遠心力で外に一旦排出することにより、繊維間に溜まった汚れを取り去り、繊維中の洗濯水を盛んに交換することができるため、綿類の洗濯物を効果的に洗浄することができる。
 特に、洗濯物の量が多く、ドラム203の定格容量、或いは、それに近い量の洗濯物がドラム203に投入されると、洗濯物はドラム203の中で自由に移動可能なスペースが少なくなる。したがって、低速回転或いは叩き洗い(55rpm~65rpm)では、洗濯物に機械力を作用させることができず、洗濯物の汚れを効果的に落とすことができない。そこで、ドラム3を高速回転(150rpm~200rpm)し、洗濯物に遠心力を作用させることによって、繊維間に洗濯水を盛んに交換することができるため、効果的に洗浄することができるようになる。
 以上のように、本発明にかかるドラム式洗濯機は、洗濯物の汚れ量に応じて最適な、高洗浄力で低消費電力となる洗濯運転を行うことができるので、ドラム式洗濯機として有用である。
 1,100,201  筐体
 2,102,202  水槽
 3,101,203  ドラム
 3a  回転軸
 3b,206  開口部
 4,103,207  ドラム駆動モータ(ドラム駆動部)
 4a~4c,103a~103c  3相巻線
 5,211  給水経路
 6,105,210  給水弁
 7,118,212  洗剤ケース
 8,119  給水配管
 10,106  取水部
 11,107  排水弁
 12,108  排水管
 13,109  水位センサ
 14,110  吐出口
 15,111,216  循環水路
 16,112,217  循環ポンプ(循環部)
 17,113  排水フィルタ
 18  汚れセンサ(汚れ検知部)
 19,115,223  扉体
 20,116  突起体
 21,117,205  透孔
 27a~27c,127a~127c  位置検出素子
 30,170,222  制御部
 31,130  入力設定部
 32,131  表示部
 33,171  タイマ
 34,172  回転数検知部
 35,173  布量検知部
 40,120  交流電力
 41,124  整流器
 42,125  チョークコイル
 43,126  平滑コンデンサ
 44,122  インバータ回路
 44a~44f,122a~122f  スイッチング素子
 45,123  負荷駆動部
 46,121  インバータ駆動回路
 104  給水口
 114  濁度センサ
 132  洗剤量判定部
 133  洗剤投入部重量検知部
 204  バッフル
 208  ベルト
 209  プーリー
 213  水溜部
 214  ヒータ
 215  温度検知部
 218  吸い込み部
 219  吐出部
 220  切換弁
 221  排水路
 224  操作部
 225  重量検知部
 227  布質判定部

Claims (19)

  1. 筐体内に弾性支持された水槽と、
    前記水槽内に回転可能に設けたドラムと、
    前記ドラムを回転駆動するドラム駆動部と、
    前記ドラム内の洗濯物の状態を検知する状態検知部と、
    前記状態検知部の出力を入力し、洗い、すすぎ、脱水の各工程を逐次制御する制御部とを備え、
    前記洗い工程は、前記ドラム内で洗濯物が張り付かない程度の低速で前記ドラムを回転する攪拌工程と、前記洗濯物が前記ドラムの内周壁面に張り付いた状態となる高速で前記ドラムを回転させ、前記洗濯物から遠心力で洗濯水を排出する遠心力洗浄工程とを有し、
    前記制御部は、前記状態検知部からの出力に応じて前記洗い工程における前記ドラム駆動部の動作を制御するようにしたドラム式洗濯機。
  2. 前記状態検知部が前記ドラム内の前記洗濯物の汚れを検知する汚れ検知部であり、
    前記制御部は、前記汚れ検知部で検知した汚れに応じて、前記遠心力洗浄工程における前記ドラムの回転数を変化するようにした請求項1に記載のドラム式洗濯機。
  3. 前記制御部は、前記汚れ検知部で検知した汚れの量が多いほど、前記遠心力洗浄工程における前記ドラムの回転数を高くするようにした請求項2に記載のドラム式洗濯機。
  4. 前記洗濯物に前記洗濯水を含水させる含水部を備え、
    前記含水部は、前記遠心力洗浄工程において前記洗濯物に前記洗濯水を含水させるようにした請求項2に記載のドラム式洗濯機。
  5. 前記含水部は、前記水槽内の前記洗濯水に前記洗濯物の一部を浸漬させて含水するようにした請求項4に記載のドラム式洗濯機。
  6. 前記含水部は、前記水槽内の前記洗濯水を前記ドラム内へ循環させる循環部で構成した請求項4記載のドラム式洗濯機。
  7. 前記汚れ検知部は、濁度、導電率、色(落ち)の少なくとも1つ以上のセンサを用いて検知するようにした請求項2に記載のドラム式洗濯機。
  8. 前記状態検知部が洗剤の量を判定する洗剤量判定部であり、
    前記制御部は、前記洗剤量判定部が判定した前記洗剤の量が多いほど、前記遠心力洗浄工程における前記ドラムの回転数を低くするようにした請求項1記載のドラム式洗濯機。
  9. 前記洗濯物に前記洗濯水を含水させる含水部をさらに備え、
    前記含水部は、前記遠心力洗浄工程において前記洗濯物に前記洗濯水を含水させるようにした請求項8に記載のドラム式洗濯機。
  10. 前記含水部は、前記水槽の内底部に溜まった前記洗濯水に前記洗濯物の一部が浸漬することで含水することを特徴とする請求項9に記載のドラム式洗濯機。
  11. 前記含水部は、前記水槽内の前記洗濯水を前記ドラム内へ循環させる循環部で構成した請求項9記載のドラム式洗濯機。
  12. 前記洗剤量判定部による前記洗剤の量の判定は、濁度、導電率、色度の少なくとも1つ以上のセンサを用いて行うようにした請求項8に記載のドラム式洗濯機。
  13. 収容した前記洗濯物の量を検知する布量検知部をさらに備え、
    前記洗剤量判定部は、前記布量検知部が検知した前記洗濯物の量に応じて前記洗剤の量を判定するようにした請求項8に記載のドラム式洗濯機。
  14. 前記洗剤を投入するための洗剤投入部と、
    前記洗剤投入部の前記洗剤の重量を検知する洗剤投入部重量検知部とをさらに備え、
    前記洗剤量判定部は、前記洗剤投入部重量検知部が検知した前記洗剤の重量に応じて前記洗剤量を判定するようにした請求項8に記載のドラム式洗濯機。
  15. 入力設定部をさらに備え、
    前記洗剤量判定部は、前記入力設定部を介して設定された洗剤量に応じて前記洗剤の量を判定するようにした請求項8に記載のドラム式洗濯機。
  16. 前記状態検知部が前記洗濯物の布質を判定する布質判定部である請求項1に記載のドラム式洗濯機。
  17. 前記水槽内の前記洗濯水を前記ドラム内へ循環させる循環部を有し、
    前記制御部は、
    前記布質判定部によって前記洗濯物の布質が、化繊類が多いと判定された場合は、前記洗い工程において前記撹拌工程を行い、
    前記布質判定部によって前記洗濯物の布質が、綿類が多いと判定された場合は、前記洗い工程において、前記遠心力洗浄工程を行うとともに、前記循環部により前記水槽内の前記洗濯水を前記ドラム内の洗濯物に散布するようにした請求項16記載のドラム式洗濯機。
  18. 前記制御部は、前記布質判定部によって前記洗濯物の布質が綿類と化繊類のいずれにも偏っていないと判定された場合は、洗い工程において、前記撹拌工程と前記遠心力洗浄工程で、正逆回転を繰り返すようにした請求項17記載のドラム式洗濯機。
  19. 前記状態検知部として前記ドラム内に投入された前記洗濯物の量を検知する重量検知部を加え、前記制御部は、前記重量検知部によって前記洗濯物の量が多いと判定され、かつ、前記布質判定部によって綿類が多いと判定された場合は、前記洗い工程において、前記遠心力洗浄工程を行うとともに、前記循環部により前記水槽内の前記洗濯水を前記ドラム内の洗濯物に散布するようにした請求項17記載のドラム式洗濯機。
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