WO2013008329A1

WO2013008329A1 - 充電用ケーブル収容装置

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Publication number: WO2013008329A1
Application number: PCT/JP2011/066065
Authority: WO
Inventors: 茂樹木野村; 友也大野
Original assignee: トヨタ自動車株式会社
Priority date: 2011-07-14
Filing date: 2011-07-14
Publication date: 2013-01-17
Also published as: CN103650276A; JPWO2013008329A1; JP5737402B2; CN103650276B; EP2733804B1; EP2733804A1; US9172232B2; EP2733804A4; US20140117144A1

Abstract

　この充電用ケーブル収容装置（１００）は、外周面に充電用ケーブル（１６０）が巻き付けられる巻芯(１３０)と、巻芯（１３０）から半径方向（Ｒ）に延び所定の幅を有する第１スリット（１０１Ｓ）が設けられる端部板（１０１）と、ベース板（１０３）と端部板（１０１）とを連結するように配置され、第１スリット（１０１Ｓ）に連通し第１スリット（１０１Ｓ）と同一の幅を有する第２スリット（１０２Ｓ）が設けられる側部板（１０２）とを備える。巻芯（１３０）に巻かれた充電用ケーブル（１６０）の一端は、第１スリット（１０１Ｓ）または第２スリット（１０２Ｓ）から引き出されている。

Description

充電用ケーブル収容装置

　この発明は、充電用ケーブル収容装置に関する。

　近年、環境への配慮からバッテリに充電された電力を駆動輪の動力に利用する車両が注目されている。特に、プラグインハイブリッド車両や電気自動車などのように駆動用のバッテリを搭載した車両が脚光を浴びている。このような車両には、外部充電設備に設けられた充電コネクタの接続が可能な充電用のインレットが設けられている。

　上記のように車両への注目の高まりから、充電コネクタを備えた充電用ケーブル収容装置についての開発も進められている。

　特開平８－３３１２１号公報（特許文献１）に記載された電気自動車用充電装置は、電源ケーブルに接続された操作ボックスと、この操作ボックスを介して電源ケーブルに接続された充電用ケーブルと、充電用ケーブルの先端に接続され、自動車側コネクタと連結可能な充電コネクタと、充電用ケーブルを収容する充電用ケーブル収容装置とを備える。

　この充電用ケーブル収容装置は、充電用ケーブルを巻き付けて収容するリールタイプの収容装置であって、充電時には充電用ケーブル収容装置から充電用ケーブルが引き出される。

　特開平１１－３３５０００号公報（特許文献２）に記載されたコイル巻きワイヤおよびその送給アダプタは、円筒状に多層巻きしたワイヤ（ケーブル）の両端面がリング状の平板であって、この平板には中心軸から平板端部に至る切欠が設けられている。

　特開平７－１３７９３８号公報（特許文献３）に記載された端末具付きケーブルの巻取り方法及び巻取りドラムは、ケーブルの巻取りドラムに仕切り体を有し、仕切り体にはスリットが設けられている。

　特開２００１－２１８３５０号公報（特許文献４）に記載されたワイヤーハーネス巻取装置は、ハーネス巻取りドラム本体のドラムの軸に垂直な巻取胴には、ハーネス通過口が設けられ、また、このハーネス通過口には、ガイドローラが設けられている。

特開平８－３３１２１号公報特開平１１－３３５０００号公報特開平７－１３７９３８号公報特開２００１－２１８３５０号公報

　上記のような車両の普及にともない、充電用ケーブル収容装置の開発が急務となっている。充電用ケーブルを巻き取る巻芯を備える場合に、巻芯からの充電用ケーブルの引き出しまたは巻き取りの際に、巻芯に設けられる端部板が邪魔になり、巻芯からの充電用ケーブルの引き出しまたは巻き取りをスムーズに行なえない場合がある。

　したがって、本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、ユーザの使用に際して、引き出し方向の制約を受けることなく、巻芯に巻き付けられた充電用ケーブルの引き出しを容易に行なうことのできる構造を備える充電用ケーブル収容装置を提供することにある。

　この発明に基づいた充電用ケーブル収容装置においては、充電用ケーブルと、ベース板と、上記ベース板に対し回転軸を中心に回動可能に設けられ、外周面に上記充電用ケーブルが巻き付けられる巻芯と、
　上記巻芯の上記ベース板とは反対側に配置され、上記巻芯から半径方向に延び所定の幅を有する第１スリットが設けられる端部板と、上記巻芯から上記半径方向に所定距離離れた位置において上記巻芯の周囲を取囲み、上記ベース板と上記端部板とを連結するように配置され、上記第１スリットに連通する第２スリットが設けられる側部板とを備え、上記巻芯に巻かれた上記充電用ケーブルの一端は、上記第１スリットまたは上記第２スリットから引き出されている。

　他の形態においては、上記ベース板は、壁に固定され、上記第１スリットは、上記巻芯から鉛直下方に向かって延びるように設けられ、上記第２スリットは、上記巻芯の鉛直下方側において、上記巻芯の軸方向に沿って設けられている。

　他の形態においては、上記第１スリットに面する上記端部板の一対の端面には、上記充電用ケーブルの接触移動にともない回動する第１接触ローラがぞれぞれ設けられ、上記第２スリットに面する上記側部板の一対の端面には、上記充電用ケーブルの接触移動にともない回動する第２接触ローラがぞれぞれ設けられている。

　他の形態においては、上記第１スリットに面する上記端部板の一対の端面の間隔は、上記半径方向の外側に向かうほど大きくなるように設けられることで、上記第１スリットは扇型形状を有し、上記一対の端面の最外端部の間隔は、上記充電用ケーブルを上記巻芯に巻き付けた時の上記充電用ケーブルによって生じる最大巻半径の２倍よりも大きく設けられている。

　他の形態においては、上記巻芯に巻かれた上記充電用ケーブルの引き出される一端側には、上記第１スリットおよび上記第２スリットよりも外側の位置に、おもりが設けられている。

　他の形態においては、上記第１スリットまたは上記第２スリットから引き出されている上記充電用ケーブルの一端側には、被充電装置側に設けられるインレットに装着される充電コネクタが連結され、上記充電用ケーブルの他端側からは電力が供給されている。

　他の形態においては、上記ベース板は、車両駆動用のバッテリを搭載した車両に固定され、上記第１スリットは、上記巻芯から鉛直下方に向かって延びるように設けられ、上記第２スリットは、上記巻芯の鉛直下方側において、上記巻芯の軸方向に沿って設けられている。

　他の形態においては、上記第１スリットに面する上記端部板の一対の端面には、上記充電用ケーブルの接触移動にともない回動する第１接触ローラがぞれぞれ設けられ、上記第２スリットに面する上記側部板の一対の端面には、上記充電用ケーブルの接触移動にともない回動する第２接触ローラがぞれぞれ設けられている。
　他の形態においては、上記第１スリットに面する上記端部板の一対の端面の間隔は、上記半径方向の外側に向かうほど大きくなるように設けられることで、上記第１スリットは扇型形状を有し、上記一対の端面の最外端部の間隔は、上記充電用ケーブルを上記巻芯に巻き付けた時の上記充電用ケーブルによって生じる最大巻半径の２倍よりも大きく設けられている。

　他の形態においては、上記第１スリットまたは上記第２スリットから引き出されている上記充電用ケーブルの一端側には、外部商用電源側に設けられるコンセントに装着されるプラグが連結され、上記充電用ケーブルの他端側は上記車両に搭載された上記バッテリに連結されている。

　この発明に基づいた充電用ケーブル収容装置によれば、引き出し方向の制約を受けることなく、巻芯に巻き付けられた充電用ケーブルの引き出しを容易に行なうことのできる構造を備える充電用ケーブル収容装置を提供することができる。

実施の形態１の充電用ケーブル収容装置の外観構成を示す斜視図である。実施の形態１の充電用ケーブル収容装置の正面図である。実施の形態１の充電用ケーブル収容装置の充電用ケーブルを引き出した状態における正面図である。図３中のＩＶ線矢視断面図である。図４中のＶ線矢視図である。実施の形態２の充電用ケーブル収容装置の充電用ケーブルを引き出した状態における正面図である。実施の形態３の充電用ケーブル収容装置の使用状態における正面図である。実施の形態３の充電用ケーブル収容装置の使用状態における正面図である。

　本発明に基づいた実施の形態における充電用ケーブル収容装置について、以下、図を参照しながら説明する。なお、以下に説明する各実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。また、各実施の形態における構成を適宜組み合わせて用いることは当初から予定されていることである。

　（実施の形態１：充電用ケーブル収容装置１００）
　図１から図５を参照して、本実施の形態における充電用ケーブル収容装置１００の構造について説明する。なお、図１は、充電用ケーブル収容装置１００の外観構成を示す斜視図、図２は、充電用ケーブル収容装置１００の正面図、図３は、充電用ケーブル収容装置１００の使用状態における正面図、図４は、図３中のＩＶ線矢視断面図、図５は、図４中のＶ線矢視図である。

　図１および図２を参照して、本実施の形態における充電用ケーブル収容装置１００は、駐車場施設１等の壁２に取り付けられている。充電用ケーブル収容装置１００の外形形状は、円形形状であり、直径（φＤ）は約５００ｍｍ、壁２からの突出厚さは、約１００ｍｍ程度である。ユーザーの利用に際して、使い勝手を良くするために、充電用ケーブル収容装置１００の取り付け高さ（下端部から地面までの距離Ｈ）は、約７００ｍｍ程度である。

　図４および図５を参照して、この充電用ケーブル収容装置１００の詳細構造について説明する。充電用ケーブル収容装置１００は、壁２に固定される円盤状のベース板１０３と、ベース板１０３に対し固定され、回転軸１７１を支持するベース部１７０と、回転軸１７１を中心に回動可能に設けられる巻芯１３０を含む。巻芯１３０は、巻胴１３１と、壁２側に配置される円盤状の支持盤１３２とを有する。

　巻芯１３０には、充電用ケーブル１６０が巻き付けられる。充電用ケーブル１６０の一端には、駆動用のバッテリが搭載された車両側に設けられるインレットに装着される充電コネクタ１５０が連結される。本実施の形態では、充電用ケーブル１６０は、反時計回転方向に巻芯１３０に巻き付けられている。

　回転軸１７１と巻芯１３０との間には、スリップリング１８０が設けられている。スリップリング１８０は、壁２に埋め込まれた外部電源ライン２００と、充電用ケーブル１６０の他端側とが連結され、巻芯１３０とともに回動する充電用ケーブル１６０への電力の供給を可能とする。

　巻芯１３０のベース板１０３とは反対側には、円盤状の端部板１０１が設けられている。円盤状の端部板１０１の外周面の中央部には、充電コネクタ１５０を着脱可能に収納する凹部収納領域１９０が設けられている。

　なお、凹部収納領域１９０は必須の構成ではないが、ユーザーの使い勝手を向上させるためには、設けておくことが良い。凹部収納領域１９０を設ける位置は、端部板１０１の外周面の中央部に限定されるものではない。

　端部板１０１の中央部には、充電用ケーブル１６０を巻き取る際に、回転軸１７１に装着するハンドル（図示せず）を差し込むための開口３００（図３参照）が設けられている。なお、回転軸１７１の駆動にモータを用いる場合には、この開口は設けられない。

　ベース板１０３と端部板１０１との外周面の間には、巻芯１３０から半径方向（Ｒ）に所定距離離れた位置において巻芯１３０の周囲を取囲み、ベース板１０３と端部板１０１とを連結し、ベース部１７０、回転軸１７１、巻芯１３０、および充電用ケーブル１６０を収容する空間を規定する環状の側部板１０２が設けられている。

　図５に示すように、端部板１０１には、巻芯１３０から半径方向（Ｒ）に延び所定の幅Ｗを有する第１スリット１０１Ｓが設けられている。本実施の形態では、第１スリット１０１Ｓは、巻芯１３０から鉛直下方に向かって延びるように設けられ、第１スリット１０１Ｓに面する端部板１０１の一対の端面１０１Ｔ，１０１Ｔは、平行に設けられている。

　端部板１０１の内面には、回転軸が半径方向（Ｒ）に延びる摺動ローラ１４０が、所定のピッチ（Ｐ）で、５箇所に設けられている。この摺動ローラ１４０の数量は、５箇所に限定されるものでなく、適宜選択されるものである。

　摺動ローラ１４０を設けることで、充電用ケーブル１６０の引き出し時および巻き取り時には、充電用ケーブル１６０との接触により摺動ローラ１４０が回動（Ｒ３方向）する。これにより、端部板１０１の内面と充電用ケーブル１６０との間の摺動による摩擦を低減させることができる。

　端部板１０１の一対の端面１０１Ｔ，１０１Ｔは平行に設けられ、この端面１０１Ｔ，１０１Ｔにも、ぞれぞれ充電用ケーブル１６０の接触移動にともない回動（Ｒ１方向）する第１接触ローラ１１０が設けられている。

　側部板１０２にも、第１スリット１０１Ｓに連通し第１スリット１０１Ｓと同一の幅（Ｗ）を有する第２スリット１０２Ｓが設けられている。この第２スリット１０２Ｓは、第１スリット１０１Ｓに連通していることから、巻芯１３０の鉛直下方側において、巻芯１３０の軸方向に沿って設けられる。

　側部板１０２の一対の端面１０２Ｔ，１０２Ｔは平行に設けられ、この端面１０２Ｔ，１０２Ｔにも、ぞれぞれ充電用ケーブル１６０の接触移動にともない回動（Ｒ２方向）する第２接触ローラ１２０が設けられている。

　図２および図３を参照して、上記構成を有する充電用ケーブル収容装置１００において、充電用ケーブル１６０は、第１スリット１０１Ｓまたは第２スリット１０２Ｓから引き出される。図２中において、矢印Ｆ１は、充電用ケーブル１６０の引き出し時の巻芯１３０の回転方向を示し、矢印Ｆ２は、充電用ケーブル１６０の巻き取り時の巻芯１３０の回転方向を示している。

　充電用ケーブル１６０において、第１スリット１０１Ｓおよび第２スリット１０２Ｓよりも外側の位置には、おもり１６１が設けられている。このおもり１６１の重量により、ユーザーが充電用ケーブル１６０を引き出すことを助けることができる。

　本実施の形態では、一対の第２接触ローラ１２０の間隔（Ｗ５）よりも直径が大きい球形のおもり１６１を用いることで、充電用ケーブル１６０の巻き取り停止位置を決定することができる。

　巻き取り時には、充電用ケーブル収容装置１００の取り付け高さ（下端部から地面までの距離Ｈ）が約７００ｍｍ程度あることから、充電用ケーブル１６０、およびおもり１６１の自重により、充電用ケーブル１６０は第２スリット１０２Ｓの鉛直下方に位置し、ユーザーによる充電用ケーブル１６０の巻き取り動作に支障を生じさせることはない。

　このように本実施の形態における充電用ケーブル収容装置１００によれば、充電用ケーブル１６０は、第１スリット１０１Ｓまたは第２スリット１０２Ｓから引き出すことができる。特に、側部板１０２に設けられる第２スリット１０２Ｓに連通するように、端部板１０１に第１スリット１０１Ｓを設けることで、ユーザーが、充電用ケーブル１６０を壁２に対して略垂直方向に引き出すことができる。

　これにより、ユーザーが、車両に向かって充電用ケーブル１６０を引き出す際の作業性を向上させ、ユーザーは充電用ケーブルの１６０の引き出しを容易に行なうことが可能となる。

　また、ユーザーから見やすい位置に、第１スリット１０１Ｓが設けられていることから、万が一充電用ケーブル１６０の巻き取り不良が発生した場合でも、容易に巻き取り不良に気づくことができる。また、充電用ケーブル１６０自体に損傷が発生した場合でも、容易に損傷に気づくことができる。

　また、第１スリット１０１Ｓおよび第２スリット１０２Ｓが連結することで大きな開口が形成されることから、充電用ケーブル収容装置１００の内部に導入された落ち葉、ごみ等の異物を容易に排出することができる。また、電力の供給時に発生する熱を、外部に放出して、充電用ケーブル収容装置１００の温度上昇を回避することができる。

　（実施の形態２：充電用ケーブル収容装置１００Ａ）
　図６を参照して、実施の形態における充電用ケーブル収容装置１００Ａについて説明する。ここでは、上記充電用ケーブル収容装置１００との相違点について説明し、共通点については、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない。なお、図６は、充電用ケーブル収容装置１００Ａの充電用ケーブル１６０を引き出した状態における正面図である。

　本実施の形態における充電用ケーブル収容装置１００Ａは、端部板１０１に設けられる第１スリット１０１Ｓおよび側部板１０２に設けられる第２スリット１０２Ｓの形態に特徴を有している。

　第１スリット１０１Ｓに面する端部板１０１の一対の端面１０１Ｔ，１０１Ｔの間隔は、半径方向（Ｒ）の外側に向かうほど大きくなるように設けられることで、第１スリット１０１Ｓは扇型形状を有している。

　また、一対の端面１０１Ｔ，１０１Ｔの最外端部の間隔（Ｗ２）は、充電用ケーブル１６０を巻芯１３０に巻き付けた時の充電用ケーブル１６０によって生じる最大巻半径（Ｗ１１）の２倍よりも大きく設けられている。第２スリット１０２Ｓの端面１０２Ｔ，１０２Ｔの間隔は、一対の端面１０１Ｔ，１０１Ｔの最外端部の間隔（Ｗ２）となり、一対の端面１０２Ｔ，１０２Ｔは平行に設けられる。

　これにより、充電用ケーブル１６０が自重により下方に垂下した場合であっても、充電用ケーブル１６０は、一対の端面１０１Ｔ，１０１Ｔの最外端部の間に位置することになる。なお、本実施の形態では、一対の端面１０１Ｔ，１０１Ｔには、第１接触ローラ１１０が設けられているが、側部板１０２の一対の端面１０２Ｔ，１０２Ｔには、第２接触ローラ１２０を設けていない。

　これは、第１スリット１０１Ｓを扇型形状にすることで、側部板１０２の一対の端面１０２Ｔ，１０２Ｔに充電用ケーブル１６０が接触する可能性が低くなるからである。なお、側部板１０２の一対の端面１０２Ｔ，１０２Ｔに第２接触ローラ１２０を設ける構成を採用してもかまわない。

　以上、本実施の形態における充電用ケーブル収容装置１００Ａによっても、実施の形態１における充電用ケーブル収容装置１００と同様の作用効果を得ることができる。さらに、第１スリット１０１Ｓを扇型形状にすることで、開口面積が拡大するため、引き出し方向の拡大、一充電用ケーブル１６０に不具合が生じた場合の発見の容易性の向上、および放熱性の向上を図ることができる。

　（実施の形態３：充電用ケーブル収容装置１００の車両への搭載）
　図７を参照して、実施の形態１における充電用ケーブル収容装置１００を車両１０００に搭載した場合について説明する。車両１０００は、プラグインハイブリッド車両や電気自動車などのように駆動用のバッテリ１１００を車両本体１００１に搭載している。

　図７においては、車両本体１００１のバックドア１００２に、充電用ケーブル収容装置１００を外付けした状態を示している。なお、充電用ケーブル収容装置１００を搭載する位置は、バックドア１００２の外側に限定されるものでなく、トランクルーム等であっても構わない。

　充電用ケーブル収容装置１００を車両１０００に搭載した場合には、第１スリット１０１Ｓまたは第２スリット１０２Ｓから引き出されている充電用ケーブル１６０の一端側には、充電コネクタ１５０に代わり、外部商用電源側に設けられるコンセント２００１に装着されるプラグ１５０Ａが連結される。また、充電用ケーブル１６０の他端側は車両１０００に搭載されたバッテリ１１００に連結するための内部電源ハーネス１２００に、スリップリング１８０を介して接続される。

　このように、実施の形態１の構成を備える充電用ケーブル収容装置１００を車両１０００に搭載した場合であっても、同様の作用効果を得ることができる。

　（実施の形態４：充電用ケーブル収容装置１００Ａの車両への搭載）
　図８を参照して、実施の形態２における充電用ケーブル収容装置１００Ａを車両１０００に搭載した場合について説明する。車両１０００は、実施の形態３と同じである。

　充電用ケーブル収容装置１００Ａを車両１０００に搭載した場合にも、第１スリット１０１Ｓまたは第２スリット１０２Ｓから引き出されている充電用ケーブル１６０の一端側には、充電コネクタ１５０に代わり、外部商用電源側に設けられるコンセント２００１に装着されるプラグ１５０Ａが連結される。また、充電用ケーブル１６０の他端側は車両１０００に搭載されたバッテリ１１００に連結するための内部電源ハーネス１２００に、スリップリング１８０を介して接続される。

　このように、実施の形態２の構成を備える充電用ケーブル収容装置１００Ａを車両１０００に搭載した場合であっても、同様の作用効果を得ることができる。

　以上、上記各実施の形態おける充電用ケーブル収容装置１００、１００Ａによれば、引き出し方向の制約を受けることなく、巻芯に巻き付けられた充電用ケーブルの引き出しを容易に行なうことのできる構造を備える充電用ケーブル収容装置を提供することができる。

　今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

　１　駐車場施設、２　壁、１００，１００Ａ　充電用ケーブル収容装置、１０１　端部板、１０１Ｓ　第１スリット、１０１Ｔ，１０２Ｔ　端面、１０２　側部板、１０２Ｓ　第２スリット、１０３　ベース板、１１０　第１接触ローラ、１２０　第２接触ローラ、１３０　巻芯、１３１　巻胴、１３２　支持盤、１４０　摺動ローラ、１５０　充電コネクタ、１６０　充電用ケーブル、１６１　おもり、１７０　ベース部、１７１　回転軸、１８０　スリップリング、１９０　凹部収納領域、２００　外部電源ライン、３００　開口、１０００　車両、１１００　バッテリ、１００１　車両本体、１００２　バックドア。

Claims

　充電用ケーブル（１６０）と、
　ベース板（１０３）と、
　前記ベース板（１０３）に対し回転軸（１７１）を中心に回動可能に設けられ、外周面に前記充電用ケーブル（１６０）が巻き付けられる巻芯(１３０)と、
　前記巻芯(１３０)の前記ベース板（１０３）とは反対側に配置され、前記巻芯（１３０）から半径方向（Ｒ）に延び所定の幅を有する第１スリット（１０１Ｓ）が設けられる端部板（１０１）と、
　前記巻芯（１３０）から前記半径方向（Ｒ）に所定距離離れた位置において前記巻芯（１３０）の周囲を取囲み、前記ベース板（１０３）と前記端部板（１０１）とを連結するように配置され、前記第１スリット（１０１Ｓ）に連通する第２スリット（１０２Ｓ）が設けられる側部板（１０２）とを備え、
　前記巻芯（１３０）に巻かれた前記充電用ケーブル（１６０）の一端は、前記第１スリット（１０１Ｓ）または前記第２スリット（１０２Ｓ）から引き出されている、充電用ケーブル収容装置。
　前記ベース板（１０３）は、壁(2)に固定され、
　前記第１スリット（１０１Ｓ）は、前記巻芯（１３０）から鉛直下方に向かって延びるように設けられ、
　前記第２スリット（１０１Ｓ）は、前記巻芯（１３０）の鉛直下方側において、前記巻芯（１３０）の軸方向に沿って設けられている、請求項１に記載の充電用ケーブル収容装置。
　前記第１スリット（１０１Ｓ）に面する前記端部板（１０１）の一対の端面（１０１Ｔ，１０１Ｔ）には、前記充電用ケーブル（１６０）の接触移動にともない回動する第１接触ローラ（１１０）がぞれぞれ設けられ、
　前記第２スリット（１０２Ｓ）に面する前記側部板（１０２）の一対の端面（１０２Ｔ，１０２Ｔ）には、前記充電用ケーブル（１６０）の接触移動にともない回動する第２接触ローラ（１２０）がぞれぞれ設けられている、請求項２に記載の充電用ケーブル収容装置。
　前記第１スリット（１０１Ｓ）に面する前記端部板（１０１）の一対の端面（１０１Ｔ，１０１Ｔ）の間隔は、前記半径方向（Ｒ）の外側に向かうほど大きくなるように設けられることで、前記第１スリット（１０１Ｓ）は扇型形状を有し、
　前記一対の端面（１０１Ｔ，１０１Ｔ）の最外端部の間隔（Ｗ２）は、前記充電用ケーブル（１６０）を前記巻芯（１３０）に巻き付けた時の前記充電用ケーブル（１６０）によって生じる最大巻半径（Ｗ１１）の２倍よりも大きく設けられている、請求項２または３に記載の充電用ケーブル収容装置。
　前記巻芯（１３０）に巻かれた前記充電用ケーブル（１６０）の引き出される一端側には、前記第１スリット（１０１Ｓ）および前記第２スリット（１０２Ｓ）よりも外側の位置に、おもり（１６１）が設けられている、請求項２に記載の充電用ケーブル収容装置。
　前記第１スリット（１０１Ｓ）または前記第２スリット（１０２Ｓ）から引き出されている前記充電用ケーブル（１６０）の一端側には、被充電装置側に設けられるインレットに装着される充電コネクタ（１５０）が連結され、
　前記充電用ケーブル（１６０）の他端側からは電力が供給されている、請求項２に記載の充電用ケーブル収容装置。
　前記ベース板（１０３）は、車両駆動用のバッテリ（１１００）を搭載した車両(１０００)に固定され、
　前記第１スリット（１０１Ｓ）は、前記巻芯（１３０）から鉛直下方に向かって延びるように設けられ、
　前記第２スリット（１０１Ｓ）は、前記巻芯（１３０）の鉛直下方側において、前記巻芯（１３０）の軸方向に沿って設けられている、請求項１に記載の充電用ケーブル収容装置。
　前記第１スリット（１０１Ｓ）に面する前記端部板（１０１）の一対の端面（１０１Ｔ，１０１Ｔ）には、前記充電用ケーブル（１６０）の接触移動にともない回動する第１接触ローラ（１１０）がぞれぞれ設けられ、
　前記第２スリット（１０２Ｓ）に面する前記側部板（１０２）の一対の端面（１０２Ｔ，１０２Ｔ）には、前記充電用ケーブル（１６０）の接触移動にともない回動する第２接触ローラ（１２０）がぞれぞれ設けられている、請求項７に記載の充電用ケーブル収容装置。
　前記第１スリット（１０１Ｓ）に面する前記端部板（１０１）の一対の端面（１０１Ｔ，１０１Ｔ）の間隔は、前記半径方向（Ｒ）の外側に向かうほど大きくなるように設けられることで、前記第１スリット（１０１Ｓ）は扇型形状を有し、
　前記一対の端面（１０１Ｔ，１０１Ｔ）の最外端部の間隔（Ｗ２）は、前記充電用ケーブル（１６０）を前記巻芯（１３０）に巻き付けた時の前記充電用ケーブル（１６０）によって生じる最大巻半径（Ｗ１１）の２倍よりも大きく設けられている、請求項７または８に記載の充電用ケーブル収容装置。
　前記巻芯（１３０）に巻かれた前記充電用ケーブル（１６０）の引き出される一端側には、前記第１スリット（１０１Ｓ）および前記第２スリット（１０２Ｓ）よりも外側の位置に、おもり（１６１）が設けられている、請求項７に記載の充電用ケーブル収容装置。
　前記第１スリット（１０１Ｓ）または前記第２スリット（１０２Ｓ）から引き出されている前記充電用ケーブル（１６０）の一端側には、外部商用電源側に設けられるコンセントに装着されるプラグ（１５０Ａ）が連結され、
　前記充電用ケーブル（１６０）の他端側は前記車両（１０００）に搭載された前記バッテリ（１１００）に連結されている、請求項７に記載の充電用ケーブル収容装置。