WO2012114795A1

WO2012114795A1 - マッサージ機

Info

Publication number: WO2012114795A1
Application number: PCT/JP2012/051015
Authority: WO
Inventors: 辻　佳子; 谷澤　孝欣; 聡梶山; 山本　浩平
Original assignee: パナソニック株式会社
Priority date: 2011-02-21
Filing date: 2012-01-19
Publication date: 2012-08-30
Also published as: CN103313689A; KR20130098427A; JP2012170611A

Abstract

マッサージ機は、エアバッグ（２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂ）を有する複数の制御系統（３４ａ，３４ｂ）と、その制御系統（３４ａ，３４ｂ）と同数の電磁弁（３２ａ，３２ｂ）とがそれぞれ設けられている。制御部の制御により、エアバッグ（２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂ）を用いた保圧によるマッサージを行う際、エアポンプ（３１）を非駆動状態とし、自身に備える逆止弁３１ａから電磁弁（３２ａ，３２ｂ）を介して制御系統（３４ａ，３４ｂ）のエアバッグ（２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂ）までの空気路内が密閉区間（Ｓ１）とされて、各エアバッグ（２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂ）の保圧を行うようにした。

Description

マッサージ機

　本発明は、エアポンプ及び電磁弁にてエアバッグを膨縮動作させ、使用者のマッサージ部位に対して押圧や圧迫等のマッサージを行うマッサージ機に関する。

　この種のマッサージ機を具体化した椅子型のマッサージ椅子は、着座した使用者の臀部や腰部、ふくらはぎ部等の複数のマッサージ部位をそれぞれマッサージする複数のエアバッグと、複数のエアバックがそれぞれ接続された複数の制御系統とを含む（例えば特許文献１参照）。このようなマッサージ機は、エアポンプと各制御系統の電磁弁との動作にてエアバックに空気を給気してエアバッグを膨張させるか、又はエアバックから空気を排気してエアバックを収縮させる。これにより、マッサージ機は、使用者の各マッサージ部位にエアマッサージを施す。

　ここで、駆動装置の動作について、エアポンプでは圧縮空気が生成されて、電磁弁（この場合、三方電磁弁）が大気開放側から供給側に切り替わる。従って、エアポンプからの圧縮空気の給気に基づいて各制御系統のエアバッグが膨張する。また電磁弁が供給側から大気開放側に切り替わって、各制御系統内の空気が大気に排気される。これにより、エアバッグが収縮する。エアマッサージ時には、このエアバッグの膨縮動作が繰り返されている。

特開２００７－２６０１７３号公報

　しかしながら、エアバッグの単純な膨縮動作のみならず、エアバッグの膨張状態を維持（保圧）してマッサージ部位の押圧や圧迫状態を所定時間継続させ、マッサージ効果の向上やマッサージ動作のバリエーションを増加させたいという要求がある。この場合、所定膨張状態に達した後もエアポンプからの給気を継続して保圧する場合があるが、このような保圧を行う方法ではエアポンプに対する負荷が増加するとともに稼働時間が長くなることで、エアポンプ内部の温度が上昇することが問題であった。

　本発明の目的は、エアポンプの負荷を軽減してエアバッグを膨張状態で保圧できるマッサージ機を提供することにある。

　上記課題を解決するために、本発明のマッサージ機は、使用者のマッサージ部位をマッサージする複数のエアバッグと、複数の制御系統であって、各制御系統は、少なくとも一つの前記エアバックを含む、前記複数の制御系統と、前記複数のエアバックの各々に前記複数の制御系統を介して空気を給気するエアポンプ、前記複数の制御系統にそれぞれ設けられた複数の電磁弁、及び前記複数の電磁弁及び前記エアポンプを制御する制御部を含む駆動装置とを備え、前記制御部の制御に基づいて駆動装置が前記エアバックに空気を給気して前記エアバックを膨張させるか、又は前記駆動装置が前記エアバックから空気を排気して前記エアバックを収縮させて、前記使用者のマッサージ部位をマッサージするマッサージ機であって、前記エアポンプは、前記複数の制御系統からの空気の流入を防止する逆止弁を含み、膨張状態にある少なくとも１つの前記エアバッグを保圧状態にしてマッサージを行う際、前記制御部が、前記エアポンプを非駆動状態に設定するとともに、前記エアポンプと保圧対象の前記エアバッグとを前記電磁弁にて接続し、前記エアポンプの逆止弁により前記少なくとも一つのエアバッグの保圧状態を維持する。

　一例では、前記制御部は、前記エアポンプを非駆動状態に設定するとともに、前記複数の制御系統の各々に対応する前記エアバッグを前記電磁弁を介して前記エアポンプと接続し、複数の制御系統に対応する前記複数のエアバッグ間で空気を流通させる。

　本発明によれば、エアポンプの負荷を軽減してエアバッグを膨張状態で保圧できるマッサージ機を提供することができる。

本実施形態におけるマッサージ機の概略斜視図。エアマッサージの構成を説明するためのブロック図。（ａ）は給気における電磁弁の状態を説明するための説明図、（ｂ）は排気における電磁弁の状態を説明するための説明図。エアマッサージの制御を説明するためのタイミングチャート。保圧状態を説明するためのブロック図。保圧状態を説明するためのブロック図。

　以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。

　図１に示すように、椅子型マッサージ機１０の椅子本体１０ａは、支持脚部１１と、支持脚部１１にて支持された座部１２と、座部１２の後端に組み付けられた背もたれ部１３と、座部１２の前端に組み付けられたオットマン１４とを含む。また、椅子本体１０ａは、座部１２の左右に設けられた、着座した使用者の腕部を置くための２つの肘掛け部１５を含む。さらに、椅子本体１０ａは、一方の肘掛け部１５の近傍に設けられた、使用者によってマッサージ機１０の各部を操作可能な操作器１６を含む。

　オットマン１４は、使用者の脚部のうち下腿部分を保持するための脚部用保持部２１と、足先部分の足裏部分を保持するための足部用保持部２２とを含む。脚部用保持部２１と足部用保持部２２とは別体である。ここでの「下腿部分」は膝から足首までの部分を意味し、「足先部分」は足首から先の部分を意味する。

　オットマン１４の脚部用保持部２１は、使用者の下腿部分の裏側（脹脛）を保持可能な２つの下腿保持面２１ａと、２つの下腿保持面２１ａの左右両側からそれぞれ延出する複数の側壁２１ｂとを含む。このため、各側壁２１ｂ間には、使用者の脚部（下腿）が挿入可能である。複数の側壁２１ｂは、使用者の左右の脚部に対応して膨張動作及び収縮動作が可能な複数のエアバッグ２３ａ，２３ｂをそれぞれ含む。各エアバッグ２３ａ，２３ｂは、側壁２１ｂに内装される。また、オットマン１４の足部用保持部２２は、使用者の足裏部分を保持可能な１つの足裏保持面２２ａと、この足裏保持面２２ａの左右方向における両側からそれぞれ延出する２つの側壁２２ｂとを含む。足部用保持部２２は、使用者の左足裏部分及び右足裏部分にそれぞれ対応して膨張動作及び収縮動作が可能な２つのエアバッグ２４ａ，２４ｂを含む。エアバッグ２４ａ，２４は、足部用保持部２２に内装される。座部１２は、座部１２の下側の支持脚部１１間に設置される図２に示す駆動装置３０を含む。複数のマッサージ部位にそれぞれ対応するエアバッグ２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂは、接続ホース３５ａ～３５ｃを介して（図２参照）、駆動装置３０に接続される。

　このようなオットマン１４は、本実施形態では、スライド機構２７によってオットマン１４が前後方向において移動可能である。オットマン１４は、座部１２の下部に収納される収納状態と、座部１２の前方に向かってオットマン１４が露出されてオットマン１４を使用可能な使用状態とに切り替え可能である。

　図２に示すように、駆動装置３０は、電動駆動されるエアポンプ３１と、該エアポンプ３１に接続された２つの三方電磁弁３２ａ，３２ｂと、エアポンプ３１及び電磁弁３２ａ，３２ｂを制御する制御部３３とを含む。エアポンプ３１は、吐出口（２つの電磁弁３２ａ，３２ｂとの接続口）と、吐出口に設けられた逆止弁３１ａとを含む。ここで、椅子型マッサージ機１０は、使用者の左脚部及び右脚部のマッサージを行う制御系統３４ａと、使用者の左右の足裏部分のマッサージを行う制御系統３４ｂとを含む。エアバッグ２３ａ，２３ｂは、制御系統３４ａに属し、エアバッグ２４ａ，２４ｂは、制御系統３４ｂに属する。電磁弁３２ａには、制御系統３４ａに属するエアバッグ２３ａ，２３ｂが接続されている。また、電磁弁３２ｂには、制御系統３４ｂに属するエアバッグ２４ａ，２４ｂが接続されている。電磁弁３２ａ，３２ｂは、制御部３３の制御に基づいて、図３（ａ）に示すエアポンプ３１からの空気が各制御系統３４ａ，３４ｂのエアバッグ２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂに供給される供給側と、図３（ｂ）に示す各制御系統３４ａ，３４ｂのエアバッグ２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂ内の空気が大気中に排気される大気開放側とに切り替わる。

　そして、制御部３３の制御に基づいて、エアポンプ３１の駆動により圧縮空気が生成され、且つマッサージ対象の電磁弁３２ａ，３２ｂが大気開放側から供給側に切り替わる。該エアポンプ３１からの圧縮空気は、その対象の制御系統３４ａ，３４ｂのエアバッグ２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂに給気されてエアバッグ２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂが膨張する。一方、エアバッグ２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂの所定の膨張動作が終了すると、電磁弁３２ａ，３２ｂが供給側から大気開放側に切り替わる。これにより、制御系統３４ａ，３４ｂのエアバッグ２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂ内の空気が大気中に排気されてエアバッグ２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂが収縮する。エアマッサージ時には、この膨張動作と収縮動作とが繰り返される。

　また、制御部３３は、エアバッグ２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂの単純な膨縮動作に加え、膨張状態を所定時間（例えば１秒）維持してマッサージ部位の押圧や圧迫状態を所定時間継続させる制御も行っている。因みに、本実施形態では、使用者の足裏部分を下方から押圧し、脚部を左右から圧迫するマッサージが行われる。

　図４は、所定のエアマッサージ時におけるエアポンプ３１及び電磁弁３２ａ，３２ｂの動作態様を示す。所定時間Ｔ１において、エアポンプ３１の駆動（ＯＮ）に基づいて圧縮空気が生成されるとともに、電磁弁３２ａが大気開放側から供給側に切り替わる。これにより、マッサージ対象が脚部である制御系統３４ａに圧縮空気が給気されて、エアバッグ２３ａ，２３ｂが膨張する。やがて、所定膨張状態となる所定時間Ｔ２において、マッサージ対象に対応する電磁弁３２ａを供給側に維持したまま、エアポンプ３１が停止（ＯＦＦ）される。これにより、図５に示すように、エアポンプ３１の逆止弁３１ａ及び電磁弁３２ａを介して制御系統３４ａのエアバッグ２３ａ，２３ｂまでの空気路内が密閉区間Ｓ１となる。その密閉区間Ｓ１を形成することでエアバッグ２３ａ，２３ｂ内の空気の逃げ場がなく制御系統３４ａのエアバッグ２３ａ，２３ｂが保圧される。そして、所定時間Ｔ３において、電磁弁３２ａが供給側から大気開放側に切り替わり、エアバッグ２３ａ，２３ｂが収縮される。

　その後、所定時間Ｔ４において、エアポンプ３１の駆動（ＯＮ）に基づいて圧縮空気が生成されるとともに、電磁弁３２ａが大気開放側から供給側に切り替わることで、圧縮空気が先の制御系統３４ａのエアバッグ２３ａ，２３ｂに再び給気される。また、所定時間Ｔ５において、エアポンプ３１の駆動状態を維持したまま電磁弁３２ｂが大気開放側から供給側に切り替わることで、マッサージ対象が足部である制御系統３４ｂに給気され、マッサージ対象のエアバッグ２４ａ，２４ｂが膨張する。やがて、所定膨張状態となる所定時間Ｔ６において電磁弁３２ａ，３２ｂを供給側に維持したまま、エアポンプ３１が停止（ＯＦＦ）される。これにより、図６に示すように、エアポンプ３１の逆止弁３１ａ及び各電磁弁３２ａ，３２ｂを介して各制御系統３４ａ，３４ｂのエアバッグ２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂまでの空気路内が密閉区間Ｓ２となり、制御系統３４ａ，３４ｂのエアバッグ２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂが保圧される。

　その後、所定時間Ｔ７において、電磁弁３２ｂが供給側から大気開放側に切り替わり、エアバッグ２４ａ，２４ｂ内の空気が大気中に排気される。この場合、電磁弁３２ａが供給側に維持されて、制御系統３４ａのエアバッグ２３ａ，２３ｂは保圧される。そして、所定時間Ｔ８において、電磁弁３２ｂが大気開放側から供給側に切り替わり、所定時間Ｔ６と同様の密閉区間Ｓ２が再び形成される。この場合、制御系統３４ａのエアバッグ２３ａ，２３ｂを保圧していた空気は、電磁弁３２ａ，３２ｂを介して制御系統３４ｂのエアバッグ２４ａ，２４ｂに移動する。つまり、制御系統３４ａ，３４ｂのエアバッグ２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂの保圧力は、所定時間Ｔ７におけるエアバッグ２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂの保圧力に比べて減圧される。所定時間Ｔ９において、所定のエアマッサージの終了に伴って電磁弁３２ａ，３２ｂが供給側から大気開放側に切り替わって、エアバッグ２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂが収縮される。そして、一連のマッサージ動作が終了し、マッサージ動作が次に移行する。

　この実施形態は、以下の効果を奏する。

　（１）第１実施形態のマッサージ機１０は、エアバッグ２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂを有する複数の制御系統３４ａ，３４ｂと、その制御系統３４ａ，３４ｂと同数の電磁弁３２ａ，３２ｂとを含む。制御部３３の制御により、エアバッグ２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂを用いた保圧によるマッサージを行う際、エアポンプ３１を非駆動状態に設定し、逆止弁３１ａ及び電磁弁３２ａ，３２ｂを介して制御系統３４ａ，３４ｂのエアバッグ２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂまでの空気路内が密閉区間Ｓ１や密閉区間Ｓ２に変更される。従って、エアバッグ２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂの保圧が行われる。これにより、従来のような所定膨張状態に達した後も給気を継続させる場合に比べてエアポンプ３１の負荷を軽減できるとともに、エアポンプ３１を非駆動状態にすることでエアポンプ３１内部の温度上昇を低減することができる。また、所定のエアマッサージにおいて保圧する際にエアポンプ３１を停止することで、稼働時間を短くしてエアポンプ３１の長寿命化を図ることができる。

　（２）制御系統３４ａ，３４ｂと同数の電磁弁３２ａ，３２ｂを用いてエアバッグ２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂの保圧が可能である。つまり、更に二方電磁弁を追加してエアバッグ２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂからの空気を遮断してエアバッグ２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂを保圧する構成のものに対して部品点数の低減が図られるため、簡易な構成で実現することができる。

　（３）所定時間Ｔ８の状態等において、制御系統３４ａ，３４ｂ間で空気の流通を可能とし、制御系統３４ａのエアバッグ２３ａ，２３ｂ内の空気がもう一方の制御系統３４ｂのエアバッグ２４ａ，２４ｂに移動するようにした。これにより、エアポンプ３１を駆動が不要なため、エアポンプ３１の負荷を軽減することができる。また、この場合、両制御系統３４ａ，３４ｂのエアバッグ２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂの保圧力が減圧されるため、マッサージのバリエーションが増加する。

　尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。

　・第１実施形態では、使用者の左脚部及び右脚部をそれぞれ圧迫するエアバッグ２３ａ，２３ｂと、左足裏部分及び右足裏部分をそれぞれ押圧するエアバッグ２４ａ，２４ｂとの動作態様を図４のように設定したが、各動作態様、即ちエアポンプ３１や電磁弁３２ａ，３２ｂのそれぞれの動作タイミングや動作時間長さ等を適宜変更してもよい。

　・第１実施形態において、エアバッグによるマッサージを使用者の脚部や足裏部分（２系統）に行うものであったが、それ以外で例えば、座部１２、背もたれ部１３、肘掛け部１５等に設定してもよい。

　・第１実施形態において、電磁弁３２ａ，３２ｂとして三方電磁弁を用いたが給気と排気とを切り替え可能な他の電磁弁を用いてもよい。

　・第１実施形態では、オットマン１４をスライド機構２７によって座部１２の下部に収納可能に構成したが、スライド機構２７を省略しオットマン１４の収納が不能な構成に変更してもよい。

　・第１実施形態において、背中のマッサージを行う施療子（揉み玉）を備えたマッサージ機構を背もたれ部１３に内装した構成に変更してもよい。

　・第１実施形態では、座部１２の後部に背もたれ部１３を備えた椅子型のマッサージ機１０に適用したが、例えば使用者が寝た状態で使用可能なベッド（マット）タイプのマッサージ機や、特定部位のみのマッサージを行うその他のマッサージ機に適用してもよい。

　１０…マッサージ機、２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂ…エアバッグ、３０…駆動装置、３１…エアポンプ、３１ａ…逆止弁、３２ａ，３２ｂ…電磁弁、３３…制御部、３４ａ，３４ｂ…制御系統。

Claims

　マッサージ機であって、
　使用者のマッサージ部位をマッサージする複数のエアバッグと、
　複数の制御系統であって、各制御系統は、少なくとも一つの前記エアバックを含む、前記複数の制御系統と、
　前記複数のエアバックの各々に前記複数の制御系統を介して空気を給気するエアポンプ、前記複数の制御系統にそれぞれ設けられた複数の電磁弁、及び前記複数の電磁弁及び前記エアポンプを制御する制御部を含む駆動装置とを備え、
　前記制御部の制御に基づいて駆動装置が前記エアバックに空気を給気して前記エアバックを膨張させるか、又は前記駆動装置が前記エアバックから空気を排気して前記エアバックを収縮させて、前記使用者のマッサージ部位をマッサージするマッサージ機であって、
　前記エアポンプは、前記複数の制御系統からの空気の流入を防止する逆止弁を含み、
　膨張状態にある少なくとも１つの前記エアバッグを保圧状態にしてマッサージを行う際、前記制御部が、前記エアポンプを非駆動状態に設定するとともに、前記エアポンプと保圧対象の前記エアバッグとを前記電磁弁にて接続し、前記エアポンプの逆止弁により前記少なくとも一つのエアバッグの保圧状態を維持する、マッサージ機。
　請求項１に記載のマッサージ機において、
　前記制御部は、前記エアポンプを非駆動状態に設定するとともに、前記複数の制御系統の各々に対応する前記エアバッグを前記電磁弁を介して前記エアポンプと接続し、複数の制御系統に対応する前記複数のエアバッグ間で空気を流通させる、マッサージ機。