WO2012077337A1 - 光信号制御装置及び光信号制御方法 - Google Patents

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Abstract

 本発明の一態様である光信号制御装置(100)は、光信号制御部(11)及び駆動回路(21)を有する。光信号制御部(11)は、キャリア光(3)を伝搬させるm本の光導波路(WG)、及び各光導波路(WG)にn個ずつ形成された(m×n)個の相互作用領域(IR)を有する。駆動回路(21)は、(m×n)個の位相制御部(PC)を有する。(m×n)個の位相制御部(PC)は、(m×n)個相互作用領域(IR)の作用を制御するデータ信号を前記(m×n)個の相互作用領域(IR)のそれぞれに出力する。(m×n)個の位相制御部(PC)のそれぞれは、データ信号を出力する相互作用領域(IR)にキャリア光(3)が伝搬するタイミングと、データ信号が相互作用領域(IR)に到達するタイミングと、が同期するようにデータ信号を出力する。m及びnのいずれか一方は2以上である。

Description

光信号制御装置及び光信号制御方法
 本発明は光信号制御装置及び光信号制御方法に関し、特に通信システムに用いられる光信号制御装置及び光信号制御方法に関する。
 インターネットや映像配信等の広帯域マルチメディア通信サービスの需要が爆発的に増加している。これに伴い、幹線系やメトロ系では、より長距離伝送が可能で、より大容量かつ高信頼な高密度波長多重光ファイバ通信システムの導入が進んでいる。また、加入者系においても、光ファイバアクセスサービスの普及が急速に進んでいる。こうした光ファイバを使用した通信システムでは、光ファイバ1本当たりの伝送帯域利用効率を高めることが求められる。さらに、環境負荷を軽減するために、光ファイバを使用した通信システムは、小型、低消費電力及び低コストを実現できる構成であることが求められる。
 光ファイバ1本当たりの伝送帯域利用効率を高めるためには、データのシンボル周波数を大きくするか、多値数を大きくする必要がある。
 データのシンボル周波数を大きくして動作させるためには、素子の帯域が重要な要素となる。光ファイバ通信システムで一般的に用いられる光素子(例えば、光変調器や受光器など)を例とすると、主に素子の容量の影響によるCR時定数制限のために、帯域が制限される。これらの光素子は、光と電気の相互作用を利用しているため、電界強度と相互作用長によって必要な電圧と素子の容量が決まる。一般に相互作用長が長ければ、単位長さ当りの電界強度は少なくて済むが、その分、素子の容量は増加する。そのため、例えば、光変調器や光スイッチでは、消費電力及び消光特性と帯域とが、それぞれトレ-ドオフの関係となる。また、受信器では、受信感度と帯域とがそれぞれトレ-ドオフの関係となる。よって、これらの光素子では、上述の様なトレードオフの関係を考慮した、折衷的な設計を行わざるを得なかった。
 これに対し、相互作用長と帯域とのトレードオフを解決する手法が提案されている。その例として、光と電気の伝搬速度を近づけることで帯域の減衰を防ぐ進行波型電極構造(特許文献1)が提案されている。また、長い電極を電気的に分離して独立に駆動することで容量を減らす電極分割構造(特許文献2~4)などが提案されている。
 また、多値数を大きくして、なおかつ環境負荷を軽減する方法が提案されている。このような方法として、複雑な電気信号を生成してから光信号に変換する一般的な方法に代えて、光信号を光信号のまま演算することで、電気信号処理の負荷を軽減した構成が提案されている。このような方法として、例えば、光の位相または振幅を制御する光導波路を並列に配置して光信号を合波することにより、直行振幅変調(QAM:Quadrature Amplitude Modulation)信号が生成可能な光変調器(特許文献5)が提案されている。また、1本の光導波路上において、伝搬方向に沿って光の位相または振幅を制御する領域を分割して配置することで、多相位相変調信号が生成可能な光変調器(特許文献6)などが提案されている。
 さらに、それぞれ独立した複数の光変調器を直列又は並列に接続し、それぞれの光変調器において位相変調又は強度変調が行われる構成が提案されている(特許文献7)。この構成によれば、被変調光を位相軸又は時間軸で重ね合わせることにより、異なるビット間の遅延ずれを補償することができる。
特開平2-196212号公報 特開平5-257102号公報 特開2003-329989号公報 特開平5-289033号公報 特開2009-94988号公報 特開平3-179939号公報 特開2007-158415号公報
 上述のように、光通信において光ファイバ1本当たりの伝送帯域利用効率を高めることと、環境負荷の軽減と、を両立するため、様々な手法が提案されている。これらは、複雑な進行波型電極、光の伝搬方向に分割された電極、又は並列に接続された光素子を有する構成である。これらの構成は、いずれも現在実用化されている構成とくらべて、はるかに複雑な構成となっている。
 このように光素子の構成が複雑になると、配線経路に依存した電気信号伝搬の遅延及び、光伝搬の遅延が特性に大きな影響を与えるようになる。進行波型電極の場合には、特に信号の減衰が大きな課題である。そのため、現状では、進行波型電極の長さを短くするか、大電力を用いることでしか、対策をとり得ない。
 また、光の伝搬方向に電極を分割する構成では信号の遅延が課題であり、これまでは、電気配線長で調整していた(特許文献2)。この方法では、作製時に生じる電気配線長のばらつきにより、素子内及び素子間の特性ばらつきが生じる。この特性ばらつきを補正するためには、素子1つ1つの個別調整や同期が必要となる。さらに、構成が複雑になるに従って電極レイアウトも複雑になるため、設計の難化や自由度・拡張性が低下するといった課題があった。
 さらに、上述の手法においても、遅延調整回路により入力電気信号の遅延時間を調整する構成がある(特許文献3、4及び6)。しかし、これらの構成における遅延調整は、1UI程度、すなわち数100psオーダーで時間を制御することで信号の時分割多重(TDM:Time Division Multiplex)を行うものか、あるいは電気配線遅延又は光伝搬遅延のいずれか一方を調整するものである。時分割多重は、伝送容量の拡大には有効であるが、帯域の向上や環境負荷軽減のための低電圧化といった効果は得られない。また、電気配線遅延や光伝搬遅延の調整に関しては、具体的に実現可能な構成例は示されていない。高帯域の光回路においては、各構成要素の大きさは、容量を低減するために、数100μmかそれ以下のオーダーとなる。このオーダーにおける電気配線遅延や光伝搬遅延は、数psかそれ以下のオーダーとなる。上述の例では、このような精密な制御が可能であることを示すという記載や具体例はない。そのため、広帯域の光回路に要求される精密制御ができるか否かが不明である。
 さらにまた、特許文献7にかかる構成では、多重された異なるビット間の遅延ずれしか保証することができない。
 本発明は、上記の事情に鑑みて為されたものであり、本発明の目的は、外部からプログラマブルに精密制御することが可能な、単純で拡張性の高い光信号制御装置及び光信号制御方法を提供することにある。
 本発明の一態様である光信号制御装置は、入力されるキャリア光の振幅及び位相を変化させた出力光を出力する光信号制御部と、前記キャリア光の振幅及び位相の変化を制御するデータ信号を光信号制御部へ供給する駆動回路と、を備え、前記光信号制御部は、光入力と光出力との間に並列配置され、前記キャリア光を伝搬させるm(mは、1以上の整数)本の光導波路と、前記m本の光導波路にn個(nは、1以上の整数)ずつ形成され、前記m本の光導波路のそれぞれを伝搬する前記キャリア光の振幅及び位相を前記データ信号に応じて変化させる(m×n)個の相互作用領域と、を備え、前記駆動回路は、外部から前記データ信号を受け取り、受け取った前記データ信号の位相を制御して前記(m×n)個の相互作用領域のそれぞれに出力する(m×n)個の位相制御部を備え、前記(m×n)個の位相制御部のそれぞれは、前記データ信号を出力する前記相互作用領域に当該光信号制御部内を伝搬する前記キャリア光が到達するタイミングと、前記データ信号が当該相互作用領域に到達するタイミングと、が同期するように前記データ信号を出力し、m及びnのいずれか一方は2以上であるものである。
 本発明の一態様である光信号制御方法は、m(mは、1以上の整数)本の光導波路にキャリア光を入力し、前記キャリア光の振幅及び位相の変化を制御するデータ信号を、(m×n)個の位相制御部により受け取り、受け取った前記データ信号の位相を制御し、前記m本の光導波路にn個(nは、1以上の整数)ずつ形成された(m×n)個の相互作用領域のそれぞれに前記キャリア光が到達するタイミングに合わせて位相が制御された前記データ信号が当該相互作用領域に到達するように、前記位相が制御された前記データ信号を、前記(m×n)個の位相制御部から前記(m×n)個の相互作用領域へ出力し、前記(m×n)個の相互作用領域により振幅及び位相が変化したキャリア光を、出力光として出力し、m及びnのいずれか一方は2以上であるものである。
 本発明によれば、外部からプログラマブルに精密制御することが可能な、単純で拡張性の高い光信号制御装置及び光信号制御方法を提供することができる。
実施の形態1にかかる光信号制御装置100の構成を示す構成図である。 実施の形態2にかかる光信号制御装置200の構成を示す構成図である。 実施の形態3にかかる光信号制御装置300の構成を示す構成図である。 実施の形態3にかかる光信号制御装置300におけるデータ信号の遅延時間の一例を示すグラフである。 実施の形態3にかかる光信号制御装置300における出力波形の一例を示すグラフである。 実施の形態4にかかる光信号制御装置400の配線構成を示す上面図である。 図6AのVIB-VIB線における配線構成を示す断面図である。 図6AのVIC-VIC線における配線構成を示す断面図である。 図6AのVID-VID線における配線構成を示す断面図である。 図6AのVIE-VIE線における配線構成を示す断面図である。 実施の形態5にかかる光信号制御装置500の構成例を示す構成図である。 実施の形態6にかかる光信号制御装置600の構成例を示す構成図である。 実施の形態7にかかる光信号制御装置700の構成例を示す構成図である。 実施の形態8にかかる光マトリックススイッチ800の構成例を示す構成図である。 実施の形態9にかかる光信号制御装置900の配線構成を示す上面図である。 図11AのXIB-XIB線における配線構成を示す断面図である。 図11AのXIC-XIC線における配線構成を示す断面図である。 図11AのXID-XID線における配線構成を示す断面図である。 図11AのXIE-XIE線における配線構成を示す断面図である。 実施の形態10にかかる光信号制御装置1000の構成例を示す構成図である。 実施の形態11にかかる光信号制御装置1100の構成例を示す構成図である。 実施の形態12にかかる光信号制御装置1200の構成例を示す構成図である。 実施の形態13にかかる光信号制御装置1300の構成例を示す構成図である。 駆動回路21の構成を示すブロック図である。
 以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。各図面においては、同一要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略される。
 実施の形態1
 本発明の実施の形態1について、具体的な構成例を示して説明する。図1は、実施の形態1にかかる光信号制御装置100の構成を示す構成図である。光信号制御装置100は、光信号制御部11及び駆動回路21によって構成される。
 光信号制御部11は、1本の光導波路WG及びn(nは、2以上の整数)個の相互作用領域IR0~IR(n-1)を有する。相互作用領域IR0~IR(n-1)は、光入力側から順に、光導波路WG上に配置される。相互作用領域IR0~IR(n-1)のそれぞれは、電気的に分離されている。光信号制御部11には、キャリア光3が入力される。キャリア光3は、光導波路WGに導入される。光導波路WGに導入されたキャリア光3は、相互作用領域IR0~IR(n-1)により、振幅及び位相が変調される。変調された光信号は、出力光4として出力される。
 駆動回路21は、n個の位相制御部PC0~PC(n-1)及びn個の終端器R0~R(n-1)を有する。位相制御部PC0~PC(n-1)は、終端器R0~R(n-1)を介して、それぞれグランドと接続される。位相制御部PC0~PC(n-1)には、外部からデータ信号5及びクロック信号6が供給される。そして、位相制御部PC0~PC(n-1)は、それぞれ対応する相互作用領域IR0~IR(n-1)に、データ信号S0~S(n-1)を出力する。ただし、図1の駆動回路21内における位相制御部PC0~PC(n-1)及び終端器R0~R(n-1)の配置は、あくまで例示であって、配置を限定するものではないが、高周波特性の観点から、終端器R0~R(n-1)は相互作用領域IR0~IR(n-1)の近くに配置されることが好ましい。
 続いて、光信号制御装置100の動作について説明する。駆動回路21は、基準となるクロック信号6に応じて、データ信号5に遅延を与える。これにより、駆動回路21は、少なくとも相互作用領域IRの数だけ、すなわち、少なくともn通りのタイミング差を有するデータ信号を独立して出力する。具体的には、位相制御部PC0~PC(n-1)は、クロック信号6に応じて、データ信号5にある遅延時間を与えたデータ信号S0~S(n-1)を出力する。
 このとき、位相制御部PC0~PC(n-1)には、psオーダーの位相制御精度が要求される。この位相制御精度は、例えば、位相インターポレータを含む回路で補完し、リタイミングして出力することで実現することができる。
 ここで、位相制御部PC0~PC(n-1)により与えられる遅延時間について説明する。以下、光が伝搬する方向の相互作用領域IR0~IR(n-1)の長さと、隣り合う相互作用領域IR0~IR(n-1)との電気的な分離部分の長さと、の和をLとする。光導波路WGでの光の伝搬速度をVoptとする。光信号制御部11の光入力側から数えてk(kは、1≦k≦(n-1)を満たす整数)番目の相互作用領域を、相互作用領域IRkとする。k番目の相互作用領域IRkへの光の到達は、0番目の相互作用領域IR0と比べて、光伝搬遅延量Dkだけ遅れる。このときの光伝搬遅延量Dkは、以下の式(1)で表される。

 Dk=kL/Vopt  ・・・(1)
 駆動回路22のk番目の位相制御部PCkは、データ信号5に、光伝搬遅延量Dk(=kL/Vopt)から、各相互作用領域IR0~IR(n-1)に至るまでの電気配線経路に起因した遅延量を差し引いた分の遅延を与える。そして、光伝搬遅延量Dkを与えられたデータ信号Skを、k番目の相互作用領域IRkに出力する。つまり、位相制御部PC0~PC(n-1)は、相互作用領域IR0~IR(n-1)に対し、光の伝搬に合わせてカスケードにデータ信号を与える。これにより、相互作用領域IR0~IR(n-1)における光信号制御のタイミングを、光の伝搬に同期させることができる。
 本実施の形態は、光の伝搬に同期させて位相調整したデータ信号を、異なるビット間ではなく、同一ビット内でカスケードに与えるという技術的思想に基づくものである。本実施の形態にかかる技術的思想を実現するために、複数の相互作用領域を有する光信号制御部と、psオーダーの位相制御部を有する駆動回路と、を用いる構成は、前述の特許文献には記載も示唆もない。従って、これらの特許文献の記載に基づいて、当業者が本実施の形態にかかる光信号制御装置に想到することは困難である。
 一方、光の伝搬に対して相互作用領域IR0~IR(n-1)における光信号制御のタイミングを意図的にずらすことで、デジタルプリディストーションなどの波形補償も可能である。
 実施の形態2
 次に、本発明の実施の形態2について、具体的な構成例を示して説明する。図2は、実施の形態2にかかる光信号制御装置200の構成を示す構成図である。光信号制御装置200は、光信号制御部12及び駆動回路22によって構成される。
 光信号制御部12は、m(mは、2以上の整数)本の光導波路WG0~WG(m-1)を有する。光導波路WG0~WG(m-1)の上には、それぞれ相互作用領域IR0~IR(m-1)が配置される。光信号制御部12には、キャリア光3が入力される。キャリア光3は、光導波路WG0~WG(m-1)に導入される。光導波路WG0~WG(m-1)に導入されたキャリア光3は、相互作用領域IR0~IR(m-1)により、振幅及び位相が変調される。変調された光信号は、出力光4として出力される。
 駆動回路22は、m個の位相制御部PC0~PC(m-1)及びm個の終端器R1~R(m-1)を有する。位相制御部PC0~PC(m-1)は、それぞれ終端器R1~R(m-1)と接続される。位相制御部PC0~PC(m-1)には、外部からデータ信号5及びクロック信号6が供給される。そして、位相制御部PC0~PC(m-1)は、それぞれ対応する相互作用領域IR0~IR(m-1)にデータ信号S0~S(m-1)を出力する。
 続いて、光信号制御装置200の動作について説明する。駆動回路22は、基準となるクロック信号6に応じて、データ信号5に遅延を与える。これにより、駆動回路22は、少なくとも相互作用領域IRの数だけ、すなわち、少なくともm通りのタイミング差を有するデータ信号を独立して出力する。具体的には、位相制御部PC0~PC(m-1)は、クロック信号6に応じて、データ信号5にある遅延時間を与えたデータ信号S0~S(m-1)を出力する。このとき、位相制御部PC0~PC(m-1)には、psオーダーの位相制御精度が要求される。この位相制御精度は、実施の形態1と同様の手法で実現することが可能である。
 ここで、位相制御部PC0~PC(m-1)により与えられる遅延時間について説明する。駆動回路22から光導波路WG0~WG(m-1)までの距離は、それぞれ異なる。従って、駆動回路22から光導波路WG0~WG(m-1)へ信号が届くタイミングは、駆動回路22から遠いほど遅くなる。ここで、光導波路WG0~WG(m-1)が等しい間隔Wで配置されていると仮定する。また、駆動回路22から光信号制御部12へ出力される電気信号の伝搬速度をVsigとする。このとき、p(pは、1≦p≦mを満たす整数)番目の相互作用領域IRpに到達するデータ信号Spは、0番目の相互作用領域IR0に到達するデータ信号と比べて、電気伝搬遅延量ΔDだけ遅延する。電気伝搬遅延量ΔDは、以下の式(2)で表される。

 ΔD=W×p/Vsig  ・・・(2)
 従って、相互作用領域IR0~IR(m-1)における光信号制御のタイミングを光の伝搬に同期させるため、駆動回路22から相互作用領域IR0~IR(m-1)に対して、データ信号S0~S(m-1)を供給する。このとき、データ信号Sq(qは、0≦q≦m-1を満たす整数)に与えられる電気伝搬遅延量Dqは、以下の式(3)により表される。

 Dq=W×(m-1-q)/Vsig  ・・・(3)
 すなわち、駆動回路22からは、データ信号S0が最も遅く出力される。この場合のデータ信号S0の電気伝搬遅延量は、(m-1)W/Vsigとなる。一方、データ信号S(m-1)は、最も早く出力される。この場合のデータ信号S(m-1)の電気伝搬遅延量は、0である。これにより、相互作用領域IR0~IR(m-1)における光信号制御のタイミングを、光の伝搬に同期させることができる。
 実施の形態3
 次に、本発明の実施の形態3について、具体的な構成例を示して説明する。図3は、実施の形態3にかかる光信号制御装置300の構成を示す構成図である。光信号制御装置300は、実施の形態1にかかる光信号制御装置100と実施の形態2にかかる光信号制御装置200とを組み合わせた構成を有している。光信号制御装置300は、光信号制御部13及び駆動回路23によって構成される。
 光信号制御部13は、m(mは、1以上の整数)本の光導波路WG0~WG(m-1)を有する。光導波路WG0~WG(m-1)は、並列に配置される。光導波路WG0~WG(m-1)の上には、それぞれn(nは、1以上の整数)個の相互作用領域IRが配置される。つまり、光信号制御部13は、(m×n)個の相互作用領域IRを有する。(m×n)個の相互作用領域IRは、それぞれ電気的に分離されている。なお、図3では、簡略化のため、光導波路ごとに相互作用領域IRを2個ずつのみ表示している。よって、光信号制御部13には、実際には(m×n)個の相互作用領域IRがマトリックス状に配置されている。以下では、光導波路WGi(iは、0≦i≦m-1の整数)の上に配置される、光入力側から数えてj(jは、0≦j≦n-1の整数)番目の相互作用領域IRを、相互作用領域IRi_jとする。
 また、(m×n)個の相互作用領域IRには、電位差を与える、もしくは電流を流すための少なくとも2つの電極(不図示)が形成されている。これらの電極のうち一方は、(m×n)個がそれぞれ電気的に分離されて独立している必要があるが、他方は共通の電極であってもよい。また、これらの電極は、集中定数型電極として形成されている。
 なお、光信号制御部13では、n及びmの両方が1となることはない。従って、少なくともn及びmのいずれか一方は2以上の整数であるとする。
 光信号制御部13は、キャリア光3が入力される。キャリア光3は、光導波路WG1~WG(m-1)に導入される。光導波路WG1~WG(m-1)に導入されたキャリア光3は、相互作用領域IRにより、振幅及び位相が変調される。変調された光信号は、出力光4として出力される。
 駆動回路23は、(m×n)個の位相制御部PC及び(m×n)個の終端器Rを有する。ここで、相互作用領域IRi_jと接続される位相制御部PCを、位相制御部PCi_jとする。位相制御部PCi_jと接続される終端器Rを、終端器Ri_jとする。位相制御部PCi_jは、相互作用領域IRi_jにデータ信号Si_jを出力する。位相制御部PCi_jには、外部からデータ信号5及びクロック信号6が供給される。
 続いて、光信号制御装置300の動作について説明する。位相制御部PCi_jは、クロック信号6に応じて、データ信号5にある遅延時間を与える。駆動回路23は、相互作用領域IRの数だけ、すなわち(m×n)通りのタイミング差を有する遅延データ信号を独立して出力できることが好ましい。具体的には、位相制御部PCi_jは、クロック信号6に応じて、データ信号5にある遅延時間を与えたデータ信号Si_jを出力する。このとき、位相制御部PCi_jには、psオーダーの位相制御精度が要求される。この位相制御精度は、実施の形態1と同様の手法で実現することが可能である。また、独立したデータ信号が相互作用領域IRの数(m×n)より多い場合は、1つの相互作用領域IRに、例えば異なるデータ信号を多重したり、波形をプリエンファシスするような副信号を入力したりすることができる。
 従って、(m×n)個の相互作用領域における作用のタイミングを光の伝搬に同期させるため、駆動回路23は、(m×n)個の相互作用領域IRに対して、(m×n)通りの遅延時間を与えた遅延データ信号を出力する。このとき、相互作用領域IRi_jに供給されるデータ信号Si_jの電気伝搬遅延量Dは、式(1)及び(3)より、以下の式(3)で表される。

 D=Di+Dj=jL/Vopt+(m-1-i)W/Vsig
                                                     ・・・(4)
 つまり、iの値が大きくなるにつれて、データ信号Si_jの電気伝搬遅延量は小さくなる。一方、jの値が大きくなるにつれて、データ信号Si_jの電気伝搬遅延量は大きくなる。これにより、データ信号Si_jに対して、相互作用領域IRi_jの位置に対応した最適な遅延値が与えられる。従って、光信号制御装置300によれば、各相互作用領域における光信号制御のタイミングを、光の伝搬に同期させることができる。
 図4は、光信号制御装置300におけるデータ信号の遅延時間の一例を示すグラフである。この例では、光導波路WG0~WG(m-1)を、InPにより構成している。また、各相互作用領域IRと、隣り合う相互作用領域IRとの電気的な分離部分の長さと、の和の長さを300μmとしている。図4は、駆動回路23から、各相互作用領域IRに同時に信号を出力した場合の、信号到達の遅延を示している。なお、図4では、駆動回路23と最短で接続されている0番目の光導波路WG0を導波路間距離0μmとして基準にとり、導波路間距離0μm、200μm及び1000μmの場合の遅延時間を示している。横軸は、相互作用領域IRの順番を示している。
 図4に示すように、駆動回路23から離れるに従って、電気配線により遅延データ信号の到達は遅れ、数psの遅延が生じる。また、光信号制御部13の光入力側から離れた相互作用領域IRほど、遅延時間が増大することが理解できる。
 従って、マトリックス状に配置された(m×n)個の相互作用領域IRに対しては、合計で(m×n)通りの遅延時間を制御できることが好ましい。光信号制御装置300によれば、(m×n)の位相制御部PCを有する駆動回路23を用いることにより、十分に(m×n)通りの遅延時間の制御を実現することができる。これにより、相互作用領域IRのそれぞれにおいて、光の伝搬に同期した光信号制御を行うことが可能である。ただし、導波路間距離が例えば20μm程度と狭いような配置では、この配線長の違いによる電気伝搬遅延量は0.1psオーダーと十分小さいので、同一の遅延時間で信号を出力しても特性の劣化はまねかない。従って、導波路の配置と必要な特性によっては、遅延時間のパラメータを(m×n)通りより減らすことも可能である。
 つまり、本構成によれば、電気および光の伝搬に伴う遅延時間を外部から補償可能とする制御パラメータを導入することができる。すなわち、入力したキャリア光3を、データ信号を用いて外部からプログラマブルに精密制御することが可能となる。よって、本構成によれば、簡易な構成により、素子作製時のばらつきの影響などを排除することができる。
 本実施の形態は、光の伝搬による遅延だけでなく、電気信号の伝搬による遅延も補償するように位相調整したデータ信号を、異なるビット間ではなく、同一ビット内でカスケードに与えるという技術的思想に基づくものである。本実施の形態にかかる技術的思想を実現するために、複数の相互作用領域を有する光信号制御部と、psオーダーの位相制御部を有する駆動回路と、を用いる構成は、前述の特許文献には記載も示唆もない。従って、これらの特許文献の記載に基づいて、当業者が本実施の形態にかかる光信号制御装置に想到することは困難である。
 また、この例における電気信号の出力波形について検討する。図5は、光信号制御装置300における出力波形の一例を示すグラフである。図5は、ビットレートが10Gb/sの場合について示している。図5に示すように、1UI=100psに対して、数ps~数十psの遅延時間が付加される。このような数psオーダーでの遅延時間の調整は、実際にCMOSプロセスを用いて試作した、実施の形態1で示した位相インターポレータを含む駆動ICにより実現できている。
 さらに、本構成は、多重された異なるビット間の遅延ずれのみならず、同一ビットすなわち単一の変調信号(デジタル2値:01)にかかる遅延ずれも補償することが可能である。
 本実施の形態では、相互作用領域IRが(m×n)個マトリックス状に配置された構成であるが、各行及び列において配置される個数は、それぞれ1<i<m、1<j<nを満たす任意の整数i、jであっても構わない。またその配置も、i番目とi+1番目、及びj番目とj+1番目が隣接しているか、または離れているかは、特に限定されない。
 実施の形態4
 本発明の実施の形態4について、具体的な構成例を示して説明する。図6Aは、実施の形態4にかかる光信号制御装置400の配線構成を示す上面図である。光信号制御装置400は、実施の形態3にかかる光信号制御装置300の具体例である。
 実施の形態3においては、光信号制御装置300の製造方法は特に制限されない。そのため、光信号制御装置300のように並列配置された複数の光導波路WG0~WG(m-1)を有する構成では、相互作用領域IRと駆動回路23とを接続する配線が、他の光導波路を跨ぐこととなる。この場合、相互作用領域IR上に設けられた相互作用電極IM同士がショートしてしまう。これを防ぐために、通常は相互作用領域IRや、相互作用領域IR上の相互作用電極IMを短く形成する。または、相互作用領域IRや相互作用領域IR上の相互作用電極IMをオフセットして配置する。これにより、異なる相互作用領域IR上の相互作用電極IM同士が接触しないように対策が行われる。しかし、これらの手法は、光導波路の並列数が増すにつれ、相互作用領域IRとして使用することができない部分が増大する。その結果、光と電気と間の相互作用効率が減少してしまう。
 本実施の形態にかかる光信号制御装置400は、相互作用領域を短くすることなく相互作用効率の減少を防止するための構成を有している。以下、光信号制御装置400について説明する。図6Aに示すように、光信号制御装置400は、光信号制御装置300における光導波路の並列数を4(すなわち、m=4)、光導波路1本当たりの相互作用領域数を2(すなわち、n=2)とした構成を有している。光信号制御部14は、光信号制御装置300の光信号制御部13に相当する。駆動回路24は、光信号制御装置300の駆動回路23に相当する。相互作用電極IMは、光信号制御装置300の相互作用領域IR上に形成された電極である。
 光信号制御部14では、相互作用電極IMと電極パッドEPとを接続する電気配線が、他の相互作用電極IM上を跨ぐ構成となっている。このため、相互作用電極IM上の電極同士のショートを防止するための対策が施されている。また、駆動回路24の電極E24と電極パッドEPとが、それぞれ電気配線により接続される。なお、相互作用電極IMと上述の電気配線との接続位置は、特に制限されない。従って、相互作用電極IMを集中定数電極として機能させることができるのならば、上述の電気配線を、相互作用電極IMの任意の位置に接続することが可能である。また、図6Aでは相互作用電極IMと電極パッドEPとが直線的な電気配線で接続されているが、あくまで例示であって、電気配線の形状や経路を限定するものではない。よって、経路長に応じた電気伝搬遅延量を調整可能であるならば、直線的な電気配線以外の他の配線経路を有する電気配線を適用できることは言うまでもない。また、駆動回路24は、実施の形態1~3と同等であるので詳細は省略し、電極E24のみを記載している。
 図6B~Eは、それぞれ図6AのVIB-VIB、VIC-VIC、VID-VID及びVIE-VIE線における配線構成を示す断面図である。光信号制御装置400では、相互作用電極IM及び引き出し部の電気配線EWがそれぞれ異なる層に形成されている(多層配線)ことを特徴とする。電極パッドEPは、引き出し部の電気配線EWを介して、それぞれ対応する相互作用電極IMとのみ電気的に接続される。
 上述の多層配線の製造方法を例示する。まず、例えば半導体基板上に、相互作用領域を含んだ光導波路WGを形成する。その後、光導波路WGの上層に相互作用電極IMを形成する。その後、例えば感光性PBO(ポリベンゾオキサゾール)などの絶縁性の樹脂を塗布する。続いて、露光によって電極パッドEPと接続する相互作用電極IM上の感光性PBOのみを除去する。その後、電気配線EWを形成することで、図6Bに示す断面構造を作製することが可能である。ただし、この製造方法は、あくまで例示であって、多層配線の製造方法を限定するものではない。
 本構成によれば、実施の形態1と同様の効果を実現できるのみならず、相互作用領域の長さを減らすことなく光導波路の並列数を増やすことが可能である。また単純で汎用的な構造が実現できることから、各相互作用領域は、例えばある一定の電気的分離領域を挟んで同一の長さで配置が可能である。ただし、光位相変調器領域は、異なる長さであってもよい。
 実施の形態5
 次に、本発明の実施の形態5にかかる光信号制御装置500について、具体的な構成例を示して説明する。図7は、実施の形態5にかかる光信号制御装置500の構成例を示す構成図である。光信号制御装置500は、実施の形態3にかかる光信号制御装置300の光信号制御部13を光信号制御部15に置換した構成を有する。光信号制御部15は、光信号制御部13の光入力側及び光出力側に、それぞれ光合分波器7a及び7bを追加した構成を有する。これにより、光信号制御部15には、少なくとも1組のマッハツェンダ型干渉計が構成される。光信号制御装置500のその他の構成は、光信号制御装置300と同様であるので説明を省略する。
 続いて、光信号制御装置500の動作について説明する。光入力側に入力されるキャリア光3は、光合分波器7aを経て、少なくとも2つに分波される。その後、例えば図7に示すように、それぞれ独立した光導波路WG0及びWG1を伝搬する。この際、分波されたキャリア光3のそれぞれは、相互作用領域IRを通過することにより、その振幅および位相が変化する。この振幅および位相が変化した光は、それぞれ独立した光導波路WG0及びWG1から合分波器7bに入り、干渉によって光波が重ね合わせられる。その後、重ね合わされた光は、出力光4として出力される。
 光信号制御装置500は、例えば1入力2出力、または2入力2出力の光合分波器7a及び7bを用いた場合、一般的なマッハツェンダ(以下MZ:Mach-Zehnder)型干渉計の構成を有することとなる。但し、合分波器の態様、配置、数は、本構成に限定されるものではない。例えば、r入力(rは整数)、s出力(sは整数)の任意の合分波器を適用することも可能である。また、複数の合分波器が並列又は直列に配置されてもよい。
 従って、本構成によれば、光の位相を変化させ、かつ干渉させることができる。これにより、実施の形態1と同様に、任意に位相および振幅を変化させることが可能な光信号制御装置又は光スイッチを提供することができる。
 実施の形態6
 次に、本発明の実施の形態6にかかる光信号制御装置600について、具体的な構成例を示して説明する。図8は、実施の形態6にかかる光信号制御装置600の構成例を示す構成図である。光信号制御装置600は、実施の形態5にかかる光信号制御装置500の具体例である。光信号制御装置600は、光信号制御装置500の光導波路を2本に限定した構成を有している。光信号制御装置600は、MZ変調器16及びIC駆動回路26を有する。MZ変調器16は、光信号制御装置500の光信号制御部13に相当する。IC駆動回路25は、光信号制御装置500の駆動回路23に相当する。
 MZ変調器16は、電極分割型のMZ変調器である。MZ変調器16は、2本の半導体光導波路SWG0及びSWG1、光合分波器7a及び7bを有する。半導体光導波路SWG0及びSWG1は、単一モードの半導体光導波路である。光合分波器7a及び7bは、2入力2出力の光合分波器である。半導体光導波路SWG0及びSWG1上には、それぞれn個の導波路型位相変調領域WGPMが形成されている。導波路型位相変調領域WGPMは、光信号制御装置500の相互作用領域IRに相当する。MZ変調器16は、半導体光導波路SWG0及びSWG1を1対の遅延経路とするMZ干渉計構造を有している。MZ変調器16の光入力側にはキャリア光3が入力され、光出力側から出力光4が出力される。
 半導体光導波路SWG0及びSWG1は、光を閉じ込めて導波させる構造を有する。この構造は、光を閉じ込めて導波させる構造として一般的な、コア層及びコア層を上下から挟み込むクラッド層を用いることができる。
 半導体により形成された導波路型位相変調領域WGPMでは、コア層(図示せず)への電場の印加又は電流注入により、コア層を伝搬するキャリア光に対する屈折率を変化させることができる。これにより、信号光(キャリア光)の振幅と位相を変化させることができる。
 また、半導体光導波路SWG0及びSWG1の両端面は劈開によって形成される。また、この劈開端面近傍には、水平テーパ構造スポットサイズ変換器(図示せず)が設けられている。さらに、両劈開端面には、所望の波長に対する低反射膜(図示せず)が形成されている。従って、十分低い結合損失での光の入射及び出射が可能である。
 n個(n≧2の整数)の導波路型位相変調領域WGPMは、半導体光導波路SWG0及びSWG1の微小区間を画すように設けられる。なお、図8では、n=4の場合について示しているが、個数は例示であって、n=4に限定されるものではない。
 1本の半導体光導波路上で互いに隣接する導波路型位相変調領域WGPMの間は、電気的に分離されている。例えば、導波路の導電性を有する層をエッチングして物理的な溝を形成するか、水素、ヘリウム又はチタンなどの、導電性を阻止する元素を半導体にイオン注入することにより、隣接する導波路型位相変調領域WGPMを電気的に分離することができる。
 また、MZ変調器16は、端子161及び162を有する。端子161及び162は、MZ変調器16とIC駆動回路26との接続に用いられる。端子161は、導波路型位相変調領域WGPMのコア層(不図示)の上部に形成された電極と、電気的に接続される。端子162は、導波路型位相変調領域WGPMのコア層(不図示)の下部に形成された電極と、電気的に接続される。端子161と導波路型位相変調領域WGPM上に形成された電極とを接続する電気配線は、他の導波路型位相変調領域WGPMの上を通過することなく配置されることが好ましい。特に、半導体光導波路SWG1上の導波路型位相変調領域WGPM上に形成された電極と接続される電気配線は、半導体光導波路SWG0の隣接する導波路型位相変調領域WGPM間の電気的に分離された領域上を通過することが、高周波特性の観点から好ましい。ただし、実施の形態4に記載の多層配線を用いればこの限りではない。さらに、導波路型位相変調領域WGPM上に形成された電極と上述の電気配線との接続位置は、特に制限されない。従って、導波路型位相変調領域WGPM上に形成された電極を集中定数電極として機能させることができるのならば、上述の電気配線を、導波路型位相変調領域WGPM上に形成された電極の任意の位置に接続することが可能である。
 IC駆動回路26は、CMOS-IC(Complementary Metal Oxide Semiconductor ― Integrated Circuit)や、SiGe-HBT(Heterojunction Bipolar Transistor)-ICとして構成される。これらのICは、低電圧振幅ではあるが量産性・高均一性・高集積性に優れる。一方、既存のGaAsやInPなどのIII-V族化合物半導体ベースの駆動回路は、高速動作が可能であるものの、駆動電圧が高く、量産性や集積性に劣る。よって、IC駆動回路26をCMOS-IC又はSiGe-HBT-ICとして構成することにより、既存の駆動回路に比べて、小型化、低コスト化及び低消費電力化を実現することができる。
 IC駆動回路26は、端子261及び262を有する。端子161と位相制御部PCとは、端子261を介して接続される。端子162と終端器Rのグランド側端子とは、端子262を介して接続される。これにより、コア層(不図示)の上部の電極と下部の電極との間に、電圧を印加することができる。
 位相制御部PCは、分割されたクロック信号6に同期して、データ信号5をそれぞれ対応する導波路型位相変調領域WGPMへ出力する。位相制御部PCは、遅延制御、振幅調整、バイアス調整及び波形整形の機能を有し、これらの機能を外部からの電気信号(図示せず)で制御することができる。これらの機能は、例えば位相インターポレータ回路(PI回路)とD-フリップフロップ回路(DFF回路)とを組み合わせることで実現可能である。
 また、端子261と端子262との間には、終端器Rが接続される。終端器Rは、信号出力の反射による波形歪や帯域劣化を抑制する。なお、終端器Rのインピーダンスは、接続される位相制御部PCの出力インピーダンスと整合されている。
 本構成によれば、分割されて低容量化された導波路型位相変調領域WGPM上の電極を、集中定数電極として動作させることができる。また、導波路型位相変調領域上の電極のそれぞれに、異なる遅延が与えられた信号を供給することが可能である。これにより、通常の進行波電極では実現不可能であった、自由度の高い電気配線の配置を容易に行うことが可能となる。
 実施の形態7
 次に、本発明の実施の形態7にかかる光信号制御装置700について、具体的な構成例を示して説明する。図9は、実施の形態7にかかる光信号制御装置700の構成例を示す構成図である。光信号制御装置700は、実施の形態6にかかる光信号制御装置600の変形例である。光信号制御装置700は、MZ変調器17及びIC駆動回路27を有する。MZ変調器17は、光信号制御装置600のMZ変調器16に対応する。IC駆動回路27は、光信号制御装置600のIC駆動回路26に対応する。
 MZ変調器17は、導波路型位相変調領域WGPMのコア層の下部に接続される端子162が、隣接する半導体光導波路SWG0及びSWG1間で共通化されている。これにより、MZ変調器17の端子162の数は、MZ変調器16と比べて半減している。
 IC駆動回路27は、隣接する2つの位相制御部PCに接続された終端器Rが、グランド接続を共有している。これにより、IC駆動回路27の端子262の数は、IC駆動回路26と比べて半減している。
 なお、IC駆動回路26では、MZ変調器16側でのコア層上部と下部に形成された電極が、高周波回路として一般的な、グラウンド、シグナル、グラウンドの順で構成されたコプレーナー線路を構成している。そのため、光信号制御装置600では、隣接する2つの位相制御部PCに対して、端子161と端子262が2つずつ設けられている。
 よって、光信号制御装置700は、光信号制御装置600と比べて、端子数を削減することができる。これにより、電極パッド(端子)及びワイヤーボンディングを削減することができ、省面積化を図ることができる。なお、具体的には、光信号制御装置700は、光信号制御装置600と比べて、電極パッド数を3/4に減らすことができる。
 さらに、MZ変調器17を差動で駆動する場合には、シグナルの線路が隣接している方がより好ましいため、本構成は有利である。
 実施の形態8
 次に、本発明の実施の形態8にかかる光マトリックススイッチ800について、具体的な構成例を示して説明する。図10は、実施の形態8にかかる光マトリックススイッチ800の構成例を示す構成図である。光マトリックススイッチ800は、実施の形態5にかかる光信号制御装置500の変形例である。光マトリックススイッチ800は、光信号制御装置500の光信号制御部15を、光スイッチ部18に置換した構成を有する。光マトリックススイッチ800は、光スイッチ部18及び駆動回路25を有する。光スイッチ部18は、光信号制御装置500の光信号制御部15に相当する。光マトリックススイッチ800のその他の構成は、光信号制御装置500と同様であるので、説明を省略する。
 光スイッチ部18は、光信号制御部15の相互作用領域IR及び、光合分波器7a、7bに代えて、l個(l≧2の整数)のMZ変調器114が配置された構成を有する。光スイッチ部18は、l個(l≧2の整数)のMZ変調器114が、互いに光導波路WG及び光導波路WGの交差部分を介して、光学的に接続されている。MZ変調器114は、一般的な構造であっても、実施の形態6、7に記載されたMZ変調器16、17であってもよく、特に制限されない。駆動回路25は、それぞれのMZ変調器内部の相互作用領域と接続され、入力されたキャリア光3の位相又は振幅を変化させ、合波することで、それぞれの経路における光の振幅をオン/オフする。これにより、それぞれのMZ変調器114は、1つの光スイッチとして機能する。
 つまり、光スイッチ部18では、MZ変調器からなる光スイッチが直列及び並列に組み合わされている。その結果、光スイッチ部18は、光マトリックススイッチとして機能する。例えば、光スイッチ部18は、128個のMZ変調器を接続することで、8×8(8入力、8出力)の光マトリックススイッチを構成することができる。
 既存の光マトリックススイッチは、入力されたキャリア光の位相を薄膜ヒーターで変化させることにより、オン/オフ動作を行っていた。しかし、この方法では熱を用いるため、高速な動作は不可能である。また、配線が複雑となり、高速な信号を入力したとしても、その電気信号及び光が相互作用領域に到達する時間差は、位置に依存してばらばらの値となる。さらに、光マトリックススイッチ800のような大規模な光信号制御装置の場合には、既存の配線長による遅延時間の制御や、個々に遅延回路を設けて制御をする方法も、実質的に不可能である。
 ところが、本構成によれば、直列及び並列に組み合わされたMZ変調器を駆動することにより、大規模かつ高速動作が可能な光マトリックススイッチを容易に実現することが可能である。
 実施の形態9
 本発明の実施の形態9について、具体的な構成例を示して説明する。図11Aは、実施の形態9にかかる光信号制御装置900の配線構成を示す上面図である。光信号制御装置900は、実施の形態3にかかる光信号制御装置300の具体例である。
 実施の形態3においては、光信号制御装置300の製造方法は特に制限されない。そのため、光信号制御装置300のように並列配置された複数の光導波路WG0~WG(m-1)を有する構成では、相互作用領域IRと駆動回路23とを接続する配線が、他の光導波路を跨ぐこととなる。この場合、相互作用領域IR上に設けられた相互作用電極IM同士がショートしてしまう。これを防ぐために、通常は相互作用領域IRや、相互作用領域IR上の相互作用電極IMを短く形成する。または、相互作用領域IRや相互作用領域IR上の相互作用電極IMをオフセットして配置する。これにより、異なる相互作用領域IR上の相互作用電極IM同士が接触しないように対策が行われる。しかし、これらの手法は、光導波路の並列数が増すにつれ、相互作用領域IRとして使用することができない部分が増大する。その結果、光と電気と間の相互作用効率が減少してしまう。
 本実施の形態にかかる光信号制御装置900は、相互作用領域を短くすることなく相互作用効率の減少を防止するための構成を有している。以下、光信号制御装置900について説明する。図11Aに示すように、光信号制御装置900は、光信号制御装置300における光導波路の並列数を4(すなわち、m=4)、光導波路1本当たりの相互作用領域数を2(すなわち、n=2)とした構成を有している。光信号制御部19は、光信号制御装置300の光信号制御部13に相当する。駆動回路29は、光信号制御装置300の駆動回路23に相当する。相互作用電極IMは、光信号制御装置300の相互作用領域IR上に形成された電極である。
 光信号制御部19では、相互作用電極IMと電極パッドEPとを接続する電気配線が、他の相互作用電極IM上を跨ぐ構成となっている。このため、相互作用電極IM上の電極同士のショートを防止するための対策が施されている。また、駆動回路29の電極E29と電極パッドEPとが、それぞれ電気配線により接続される。なお、相互作用電極IMと上述の電気配線との接続位置は、特に制限されない。従って、相互作用電極IMを集中定数電極として機能させることができるのならば、上述の電気配線を、相互作用電極IMの任意の位置に接続することが可能である。また、図11Aでは相互作用電極IMと電極パッドEPとが直線的な電気配線で接続されているが、あくまで例示であって、電気配線の形状や経路を限定するものではない。よって、経路長に応じた電気伝搬遅延量を調整可能であるならば、直線的な電気配線以外の他の配線経路を有する電気配線を適用できることは言うまでもない。また、駆動回路29は、実施の形態1~3と同等であるので詳細は省略し、電極E29のみを記載している。
 図11B~Eは、それぞれ図11AのXIB-XIB、XIC-XIC、XID-XID及びXIE-XIE線における配線構成を示す断面図である。光信号制御装置900では、相互作用電極IM及び引き出し部の電気配線EWがそれぞれ異なる層に形成されている(多層配線)ことを特徴とする。電極パッドEPは、引き出し部の電気配線EWを介して、それぞれ対応する相互作用電極IMとのみ電気的に接続される。
 上述の多層配線の製造方法を例示する。まず、例えば半導体基板上に、相互作用領域を含んだ光導波路WGを形成する。その後、光導波路WGの上層に相互作用電極IMを形成する。その後、例えば感光性PBO(ポリベンゾオキサゾール)などの絶縁性の樹脂を塗布する。続いて、露光によって電極パッドEPと接続する相互作用電極IM上の感光性PBOのみを除去する。その後、電気配線EWを形成することで、図11Bに示す断面構造を作製することが可能である。ただし、この製造方法は、あくまで例示であって、多層配線の製造方法を限定するものではない。
 本構成によれば、実施の形態1と同様の効果を実現できるのみならず、相互作用領域の長さを減らすことなく光導波路の並列数を増やすことが可能である。また単純で汎用的な構造が実現できることから、各相互作用領域は、例えばある一定の電気的分離領域を挟んで同一の長さで配置が可能である。ただし、光位相変調器領域は、異なる長さであってもよい。
 実施の形態10
 次に、本発明の実施の形態10にかかる光信号制御装置1000について、具体的な構成例を示して説明する。図12は、実施の形態10にかかる光信号制御装置1000の構成例を示す構成図である。光信号制御装置1000は、実施の形態6にかかる光信号制御装置600のMZ変調器16をMZ変調器110に置換した構成を有する。MZ変調器110は、MZ変調器16の端子162を端子1001に置換した構成を有する。
 端子1001は、MZ変調器110とIC駆動回路26との接続に用いられる。端子1001は、MZ変調器110の上面に形成された電極と、電気的に接続される。端子1001と終端器Rのグランド側端子とは、端子262を介して接続される。これにより、端子161と端子1001との間に、電圧を印加することができる。光信号制御装置1000のその他の構成は、光信号制御装置600と同様であるので、説明を省略する。ただし、終端器Rの配置は、あくまで例示であって、配置を限定するものではないが、高周波特性の観点から、導波路型位相変調領域WGPMの近くに配置されることが好ましい。
 本構成によれば、分割されて低容量化された導波路型位相変調領域WGPM上の電極を、集中定数電極として動作させることができる。また、導波路型位相変調領域上の電極のそれぞれに、異なる遅延が与えられた信号を供給することが可能である。これにより、光信号制御装置600と同様に、通常の進行波電極では実現不可能であった、自由度の高い電気配線の配置を容易に行うことが可能となる。
 実施の形態11
 次に、本発明の実施の形態11にかかる光信号制御装置1100について、具体的な構成例を示して説明する。図13は、実施の形態11にかかる光信号制御装置1100の構成例を示す構成図である。光信号制御装置1100は、実施の形態7にかかる光信号制御装置700のMZ変調器17をMZ変調器111に置換した構成を有する。MZ変調器111は、MZ変調器17の端子162を端子1101に置換した構成を有する。
 端子1101は、MZ変調器111とIC駆動回路27との接続に用いられる。端子1101は、MZ変調器111の上面に形成された電極と、電気的に接続される。端子1101と終端器Rのグランド側端子とは、端子262を介して接続される。これにより、端子161と端子1101との間に、電圧を印加することができる。光信号制御装置1100のその他の構成は、光信号制御装置700と同様であるので、説明を省略する。ただし、終端器Rの配置は、あくまで例示であって、配置を限定するものではないが、高周波特性の観点から、導波路型位相変調領域WGPMの近くに配置されることが好ましい。
 光信号制御装置1100は、光信号制御装置600及び1000と比べて、端子数を削減することができる。これにより、電極パッド(端子)及びワイヤーボンディングを削減することができ、省面積化を図ることができる。なお、具体的には、光信号制御装置700は、光信号制御装置600及び1000と比べて、電極パッド数を3/4に減らすことができる。
 実施の形態12
 次に本発明の実施の形態12にかかる光信号制御装置1200について、具体的な構成例を示して説明する。図14は、実施の形態12にかかる光信号制御装置1200の構成例を示す構成図である。光信号制御装置1200は、実施の形態7にかかる光信号制御装置700の変形例である。光信号制御装置1200は、MZ変調器17及びIC駆動回路212を有する。IC駆動回路212は、光信号制御装置700のIC駆動回路27に対応する。IC駆動回路212は、信号生成部1210、位相制御部PC及び差動ドライバアンプDAMPを有する。
 信号生成部1210は、外部から入力された少なくとも1bitのデータ信号5から、相互作用領域IRを駆動するデータ信号Sを生成する。位相制御部PCのそれぞれは、外部から入力されたクロック信号6を基準として信号生成部1210で生成したデータ信号の位相を制御して出力する。位相制御部PCに一方の入力端子にはデータ信号が正相で入力し、他方の入力端子にはデータ信号が逆相で入力する。差動ドライバアンプDAMPは、位相制御部PCのそれぞれから出力された一対の差動信号を構成するデータ信号の電圧振幅及びオフセット電圧を調整して出力する。差動ドライバアンプDAMPが出力する一対の差動信号のそれぞれは、端子1201及び1202を介して、MZ変調器17の異なるアームの導波路型位相変調領域WGPMに接続される。なお、高周波特性の観点から、MZ変調器17の端子162は、端子1203を介してグランドと接続されていることが望ましい。
 本実施の形態においては、1対の差動出力間の位相は1つの位相制御部PCで決まるため、独立に調整することはできない。しかし、MZ変調器17の両アームの導波路型位相変調領域WGPMは、互いに対向して配置することで、光の伝搬による遅延は影響しない。また1対の半導体光導波路SWGは互いに近い距離に配置することができるので、配線長の差による駆動電気信号の伝搬による遅延の影響も十分小さい。したがって、差動出力間の位相は調整せず、縦列に配置された導波路型位相変調領域WGPM間の位相を調整して光伝搬遅延に合わせることで、特性が得られる。
 本実施の形態は、差動回路を用いることで、同相ノイズの影響を無くすことができるため、高周波領域での信号品質向上に有利である。また、MZ変調器の両アームを差動信号で駆動する、いわゆるプッシュプル動作させる場合に、そのまま適用できるため有利な構成である。
 実施の形態13
 次に本発明の実施の形態13にかかる光信号制御装置1300について、具体的な構成例を示して説明する。図15は、実施の形態13にかかる光信号制御装置1300の構成例を示す構成図である。光信号制御装置1300は、実施の形態12にかかる光信号制御装置1200の変形例である。光信号制御装置1300は、光信号制御装置1200のMZ変調器17をMZ変調器113に置換した構成を有する。MZ変調器113は、MZ変調器17の端子162を端子1301に置換した構成を有する。
 端子1301は、MZ変調器113とIC駆動回路212との接続に用いられる。端子1301は、MZ変調器113の上面に形成された電極と、電気的に接続される。光信号制御装置1300のその他の構成は、光信号制御装置1200と同様であるので、説明を省略する。
 本構成によれば、光信号制御装置1200と同様の効果を奏する光信号制御装置を実現することができる。
 なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、実施の形態6及び7にかかる半導体光導波路は、半導体以外で構成することが可能である。例えば、光導波路を、LiNbO3(以下LN)又はポリマー等の電気光学効果を有する他の材料で形成することも可能である。
 また、上述の実施の形態1~5に係る光信号制御装置、実施の形態6及び7に係る光信号制御装置は、例えば光スイッチ、受光器、半導体発光デバイス、LN光デバイス、有機光デバイスなどの、他の光デバイスにも適用可能である。
 実施の形態7及び8の端子161、162、261及び262は、上記に限られない。例えば、端子161と端子262とを接続し、端子162と端子261とを接続する構成とすることも可能である。
 また、上述の実施の形態1~7に係る光信号制御装置及び実施の形態8に係る光マトリックススイッチは、駆動回路又はIC駆動回路(以下、駆動部)と、光信号制御部、MZ変調器又は光スイッチ部(以下、制御部)とが、同一平面上に配置されて信号が伝達されているが、実用上はこれに限られない。例えば、駆動部及び制御部の一方をもう一方の上にフリップチップ実装したり、インターポーザ基板などを用いて実装したりすることで、立体的に配置することも可能である。
 また、実施の形態1にかかる光信号制御装置100の駆動回路21の構成は上述の例に限られない。図1では駆動回路21の構成要素として、位相制御部PC及び終端器Rのみ記載しているが、当業者にとって周知な要素の記載を省いたためである。ここで、駆動回路21の構成について、より詳細に説明する。図16は、駆動回路21の構成を示すブロック図である。駆動回路21は、信号生成部2101、n個の位相制御部PC及びn個のドライバアンプAMPを有する。
 信号生成部2101は、外部から入力された少なくとも1bitのデータ信号5から、相互作用領域IRを駆動するデータ信号Sを生成する。n個の位相制御部PCのそれぞれは、外部から入力されたクロック信号6を基準として前記信号生成部2101で生成したデータ信号の位相を制御して出力する。n個のドライバアンプAMPは、n個の位相制御部PCのそれぞれから出力されたデータ信号の電圧振幅及びオフセット電圧を調整して、データ信号S0~S(n-1)として出力する。
 なお、図1に記載の終端器Rの配置は例示であって、相互作用領域IRの近くに配置されることが望ましい。すなわち、終端器Rは駆動回路21の必須の構成要素ではない。従って、図16には終端器Rは表示していない。しかし、上述の実施の形態にかかる光信号制御装置を動作させるためには必須の構成要素であることから、駆動回路21の内部、または光信号制御部11の内部、または駆動回路21及び光信号制御部11の外部に別途付加されていて、素子のサイズや実装状態を考慮して最適な位置に配置すればよい。
 また、実施の形態2~11についても、駆動回路及びIC駆動回路を、図16に示す駆動回路と同様に、信号生成部、位相制御部PC及びドライバアンプAMPを用いて構成することが可能である。
 上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
 (付記1)入力されるキャリア光の振幅及び位相を変化させた出力光を出力する光信号制御部と、前記キャリア光の振幅及び位相の変化を制御するデータ信号を光信号制御部へ供給する駆動回路と、を備え、前記光信号制御部は、光入力と光出力との間に並列配置され、前記キャリア光を伝搬させるm(mは、1以上の整数)本の光導波路と、前記m本の光導波路にn個(nは、1以上の整数)ずつ形成され、前記m本の光導波路のそれぞれを伝搬する前記キャリア光の振幅及び位相を前記データ信号に応じて変化させる(m×n)個の相互作用領域と、を備え、前記駆動回路は、外部から前記データ信号を受け取り、受け取った前記データ信号の位相を制御して前記(m×n)個の相互作用領域のそれぞれに出力する(m×n)個の位相制御部を備え、前記(m×n)個の位相制御部のそれぞれは、前記データ信号を出力する前記相互作用領域に当該光信号制御部内を伝搬する前記キャリア光が到達するタイミングと、前記データ信号が当該相互作用領域に到達するタイミングと、が同期するように前記データ信号を出力し、m及びnのいずれか一方は2以上である、光信号制御装置。
 (付記2)前記(m×n)個の位相制御部は、前記データ信号を、それぞれ異なるタイミングで出力することを特徴とする、付記1に記載の光信号制御装置。
 (付記3)前記(m×n)個の位相制御部のそれぞれは、前記データ信号を出力する前記相互作用領域が前記光信号制御部の光入力側から遠いほど、遅いタイミングで前記データ信号を出力することを特徴とする、付記1又は2に記載の光信号制御装置。
 (付記4)前記(m×n)個の位相制御部のそれぞれは、前記データ信号を出力する前記相互作用領域が当該駆動回路に近いほど、遅いタイミングで前記データ信号を出力することを特徴とする、付記1乃至3のいずれか一項に記載の光信号制御装置。
 (付記5)前記光信号制御部は、前記m本の光導波路のうち、いずれか2本の光導波路の光入力側に設けられた第1の光合分波器と、前記2本の光導波路の光出力側に設けられた第2の光合分波器と、を更に備え、前記2本の光導波路、前記第1及び第2の合分波器は、1組のマッハツェンダ型干渉計を構成することを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光信号制御装置。
 (付記6)前記光信号制御部は、前記(m×n)個の相互作用領域のうちの第1の相互作用領域のコア層の上部に形成された第1の電極と、前記第1の相互作用領域の前記コア層の下部に形成された第2の電極と、前記第1の電極と接続される第1の端子と、前記第2の電極と接続される第2の端子と、を更に備え、前記第1の端子及び前記第2の端子のいずれか一方に前記データ信号が供給され、他方がグランドと接続されることを特徴とする、付記1乃至5のいずれか一項に記載の光信号制御装置。
 (付記7) 前記第1の電極と前記第1の端子とは電気配線により接続され、前記第1の相互作用領域、前記第1の電極及び前記電気配線のそれぞれは、異なる層又は隣接する第一の電極間の電気的に分離された領域上に形成されることにより、前記電気配線と前記第1の相互作用領域以外の相互作用領域とが電気的に分離されていることを特徴とする、付記6に記載の光信号制御装置。
 (付記8)前記(m×n)個の相互作用領域のそれぞれに形成された前記第1の電極及び前記第2の電極は、集中定数型電極であることを特徴とする、付記6又は7に記載の光信号制御装置。
 (付記9)前記駆動回路は、前記(m×n)個の位相制御部のうちの第1の位相制御部と、前記第1の端子と、に接続される第3の端子と、前記第1の位相制御部と前記第2の端子とに設続される第4の端子と、一端が前記第1の位相制御部と接続され、他端が前記第4の端子及びグランドと接続される第1の終端器と、を更に備えることを特徴とする、付記6乃至8のいずれか一項に記載の光信号制御装置。
 (付記10)前記駆動回路は、前記(m×n)個の位相制御部のうちの第1の位相制御部と、前記第2の端子と、に接続される第3の端子と、前記第1の位相制御部と前記第1の端子とに設続される第4の端子と、一端が前記第1の位相制御部と接続され、他端が前記第4の端子及びグランドと接続される第1の終端器と、を更に備えることを特徴とする、付記6乃至8のいずれか一項に記載の光信号制御装置。
 (付記11)前記第1の相互作用領域とは異なる第2の相互作用領域のコア層の上部に形成された第3の電極と、前記第2の相互作用領域の前記コア層の下部に形成され、前記第2の端子と接続される第4の電極と、前記第3の電極と接続される第5の端子と、を備え、前記駆動回路は、前記第1の位相制御部とは異なる第2の位相制御部と、前記第5の端子と、に接続される第6の端子と、一端が前記第4の端子と接続され、他端が前記第6の端子と接続される第2の終端器と、を更に備えることを特徴とする、付記9又は10に記載の光信号制御装置。
 (付記12)前記第3の電極及び前記第4の電極は、前記第1の電極及び前記第2の電極と同じ集中定数型電極であることを特徴とする、付記11に記載の光信号制御装置。
 (付記13)前記光信号制御部は、l(lは、2以上の整数)個の光合分波器を備え、前記l個の光合分波器のそれぞれは、前記m本の光導波路のうちのいずれか2本の光導波路に形成された前記相互作用領域の間に設けられることを特徴とする、付記1乃至12のいずれか一項に記載の光信号制御装置。
 (付記14)m(mは、1以上の整数)本の光導波路にキャリア光を入力し、前記キャリア光の振幅及び位相の変化を制御するデータ信号を、(m×n)個の位相制御部により受け取り、受け取った前記データ信号の位相を制御し、前記m本の光導波路にn個(nは、1以上の整数)ずつ形成された(m×n)個の相互作用領域のそれぞれに前記キャリア光が到達するタイミングに合わせて位相が制御された前記データ信号が当該相互作用領域に到達するように、前記位相が制御された前記データ信号を、前記(m×n)個の位相制御部から前記(m×n)個の相互作用領域へ出力し、前記(m×n)個の相互作用領域により振幅及び位相が変化したキャリア光を、出力光として出力し、m及びnのいずれか一方は2以上である、光信号制御方法。
 (付記15)入力されるキャリア光の振幅及び位相を変化させて出力光を出力する光スイッチ部と、前記光信号制御部の動作を制御するデータ信号を供給する駆動回路と、を備え、前記光スイッチ部は、光入力と光出力との間に並列配置され、前記キャリア光を伝搬させるm(mは、1以上の整数)本の光導波路と、前記m本の光導波路のそれぞれの上にn個(nは、1以上の整数)ずつ形成された、(m×n)個の相互作用領域と、l(lは、2以上の整数)個の光合分波器と、を備え、前記駆動回路は、前記(m×n)個の相互作用領域の作用を制御するデータ信号を受け取り、受け取った前記データ信号を、前記(m×n)個の相互作用領域のそれぞれに出力する(m×n)個の位相制御部を備え、前記(m×n)個の位相制御部のそれぞれは、前記データ信号を出力する前記相互作用領域に前記キャリア光が伝搬するタイミングと、前記データ信号が当該相互作用領域に到達するタイミングと、が同期するように前記データ信号を出力し、m及びnのいずれか一方が2以上であり、前記l個の光合分波器のそれぞれは、前記m本の光導波路のうちのいずれか2本の光導波路に形成された前記相互作用領域の間に設けられることを特徴とする、光マトリックススイッチ。
 以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
 この出願は、2010年12月6日に出願された日本出願特願2010-271757を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
 本発明は、例えば、デジタル制御光回路、デジタル制御光回路を用いた光変調器、光スイッチ、受光器などに適用することが可能である。また、このデジタル制御光回路は、例えば、半導体発光デバイス、LN光デバイス、有機光デバイスなどに適用可能である。
3 キャリア光
4 出力光
5 データ信号
6 クロック信号
7a、7b、8 光合分波器
11~15、19 光信号制御部
16、17、110、111、113、114 MZ変調器
18 光スイッチ部
21~25、29 駆動回路
26、27、212 IC駆動回路
100、200、300、400、500、600、700、900、1000、1100、1200、1300 光信号制御装置
800 光マトリックススイッチ
161、162、261、262、1001、1101、1201~1203、1301 端子
1210、2101 信号生成部
AMP ドライバアンプ
DAMP 差動ドライバアンプ
E24、E29 電極
EP 電極パッド
EW 電気配線
IM 相互作用電極
IR 相互作用領域
PC 位相制御部
WGPM 導波路型位相変調領域
R 終端器
S データ信号
SWG0、62 半導体光導波路
WG 光導波路

Claims (10)

  1.  入力されるキャリア光の振幅及び位相を変化させた出力光を出力する光信号制御部と、
     前記キャリア光の振幅及び位相の変化を制御するデータ信号を光信号制御部へ供給する駆動回路と、を備え、
     前記光信号制御手段は、
     光入力と光出力との間に並列配置され、前記キャリア光を伝搬させるm(mは、1以上の整数)本の光導波路と、
     前記m本の光導波路にn個(nは、1以上の整数)ずつ形成され、前記m本の光導波路のそれぞれを伝搬する前記キャリア光の振幅及び位相を前記データ信号に応じて変化させる(m×n)個の相互作用領域と、を備え、
     前記駆動回路は、
     外部から前記データ信号を受け取り、受け取った前記データ信号の位相を制御して前記(m×n)個の相互作用領域のそれぞれに出力する(m×n)個の位相制御手段を備え、
     前記(m×n)個の位相制御手段のそれぞれは、前記データ信号を出力する前記相互作用領域に当該光信号制御手段内を伝搬する前記キャリア光が到達するタイミングと、前記データ信号が当該相互作用領域に到達するタイミングと、が同期するように前記データ信号を出力し、
     m及びnのいずれか一方は2以上である、
     光信号制御装置。
  2.  前記(m×n)個の位相制御手段は、前記データ信号を、それぞれ異なるタイミングで出力することを特徴とする、
     請求項1に記載の光信号制御装置。
  3.  前記(m×n)個の位相制御手段のそれぞれは、前記データ信号を出力する前記相互作用領域が前記光信号制御手段の光入力側から遠いほど、遅いタイミングで前記データ信号を出力することを特徴とする、
     請求項1又は2に記載の光信号制御装置。
  4.  前記(m×n)個の位相制御手段のそれぞれは、前記データ信号を出力する前記相互作用領域が当該駆動回路に近いほど、遅いタイミングで前記データ信号を出力することを特徴とする、
     請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光信号制御装置。
  5.  前記光信号制御手段は、
     前記m本の光導波路のうち、いずれか2本の光導波路の光入力側に設けられた第1の光合分波器と、
     前記2本の光導波路の光出力側に設けられた第2の光合分波器と、を更に備え、
     前記2本の光導波路、前記第1及び第2の合分波器は、1組のマッハツェンダ型干渉計を構成することを特徴とする、
     請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光信号制御装置。
  6.  前記光信号制御手段は、
     前記(m×n)個の相互作用領域のうちの第1の相互作用領域のコア層の上部に形成された第1の電極と、
     前記第1の相互作用領域の前記コア層の下部に形成された第2の電極と、
     前記第1の電極と接続される第1の端子と、
     前記第2の電極と接続される第2の端子と、を更に備え、
     前記第1の端子及び前記第2の端子のいずれか一方に前記データ信号が供給され、他方がグランドと接続されることを特徴とする、
     請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光信号制御装置。
  7.  前記第1の電極と前記第1の端子とは電気配線により接続され、
     前記第1の相互作用領域、前記第1の電極及び前記電気配線のそれぞれは、異なる層又は隣接する第一の電極間の電気的に分離された領域上に形成されることにより、前記電気配線と前記第1の相互作用領域以外の相互作用領域とが電気的に分離されていることを特徴とする、
     請求項6に記載の光信号制御装置。
  8.  前記(m×n)個の相互作用領域のそれぞれに形成された前記第1の電極及び前記第2の電極は、集中定数型電極であることを特徴とする、
     請求項6又は7に記載の光信号制御装置。
  9.  前記駆動回路は、
     前記(m×n)個の位相制御手段のうちの第1の位相制御手段と、前記第1の端子と、に接続される第3の端子と、
     前記第1の位相制御手段と前記第2の端子とに設続される第4の端子と、
     一端が前記第1の位相制御手段と接続され、他端が前記第4の端子及びグランドと接続される第1の終端器と、を更に備えることを特徴とする、
     請求項6乃至8のいずれか一項に記載の光信号制御装置。
  10.  m(mは、1以上の整数)本の光導波路にキャリア光を入力し、
     前記キャリア光の振幅及び位相の変化を制御するデータ信号を、(m×n)個の位相制御手段により受け取り、受け取った前記データ信号の位相を制御し、
     前記m本の光導波路にn個(nは、1以上の整数)ずつ形成された(m×n)個の相互作用領域のそれぞれに前記キャリア光が到達するタイミングに合わせて位相が制御された前記データ信号が当該相互作用領域に到達するように、前記位相が制御された前記データ信号を、前記(m×n)個の位相制御手段から前記(m×n)個の相互作用領域へ出力し、
     前記(m×n)個の相互作用領域により振幅及び位相が変化したキャリア光を、出力光として出力し、
     m及びnのいずれか一方は2以上である、
     光信号制御方法。
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