WO2012033037A1 - ノック式吐出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】指先の間隔にたよることなく、液体を容器本体から滴下させることができ、温度変化にも対応することができる吐出容器を提供すること。 【解決手段】ノック式吐出容器1には、容器本体2の一端に吐出口8が設けられ他端にノックボタン4が設け、容器本体2の内部には、液体を充填させる収容室22を設け、ノックボタン4の操作に連動して収容室22に充填されている液体を吐出口8から吐出させる。

Description

ノック式吐出容器
 本発明は、指先の間隔にたよることなく、液体を容器本体から適量を安定的に滴下させることができ、衛生上にも問題なく、容器本体内の液体が温度上昇により揮発・膨張して容器本体の内部圧力が大きくなることによって、液体の注出時に液体が必要以上に吐出するのを防止し、又は容器本体内の液体が吐出される際に、ノズルなどの吐出部の吐出口から吐出部の周囲に液体が上昇して回り込むのを抑止することができるノック式吐出容器に関する。
 歯科医療の分野において、比較的軽度の虫歯の修復にコンポジットレジンと呼ばれる樹脂材料が使用されている。コンポジットレジンによる虫歯の修復は、虫歯の部分を削り取って除去した後に、この部分にエッチング材による前処理を施して、コンポジットレジンとの接着性の高いボンディング材と呼ばれる硬化性組成物の硬化層を形成し、該ボンディング材層上にコンポジットレジンを付着させる。ボンディング材としては、光硬化型や化学硬化型の液体状の硬化性組成物を使用することができる。
 このような、歯科材料は樹脂製の容器本体に入れて、使用するときは容器を指先で押し潰すようにして、容器本体内に内圧を加えて、材料を注出口から滴下するようにしている。
 すなわち、下記の特許文献1によれば、容器を親指と人差し指や中指などとの間に挟み込んで、容器の液体収納室を加圧することにより、液体収容室内の液体をノズル先端開口より必要量滴出し、液体収容室の加圧を解除すると、容器の復元力でノズル先端開口の液体を容器内に吸引するワンプッシュスクイズ式液体容器が開示されている。このようなスクイズ式液体容器は、収容室の液体を容器のボディを押すだけでノズル先端開口から液体を滴出できるので、簡単な構造であることから上記歯科用ボンディング材の収容容器として頻繁に使用されている。
 なお、歯科材料には揮発性の高いものがあり、容器本体を掴むときに容器本体の外周壁から内部へ人の体温が伝わり、その温度上昇によって接着材が揮発し、注出口から接着材が必要以上に吐出されることがある。特に、接着材を保存するときには、冷温庫に保管されている場合があり、このような状態から冷温庫から取り出された場合は、かなりの温度上昇も考えられ、使用に支障が生じるおそれもある。
 そこで、特許文献1に開示されている容器は、容器本体の底部と胴部を収容する袋状の包囲体を容器本体とは別体にして設けている。包囲体は、上下方向に延在するリブ間に設けられた空隙が、断熱材の役目を果たし、容器本体内の温度上昇を防止し、指先操作によって適量の液体が滴下されるようにしている。
 下記の特許文献2によれば、インキ、墨、絵の具などの液体を貯溜した筆記具、また、アイライナー、リップカラー、マニキュアなどの液体を貯溜した化粧具、さらには、目薬、消毒液、化膿止めなどの液体を貯溜した薬剤容器、調味料、機械油、洗浄液などの液体を貯溜した塗布具として、ノック式容器が開示されている。
 ノック式吐出容器は、先端の吐出部に断面が円形の筆穂を有し、他端にノックボタンが設けられている。そして、ノックボタンを押すたびにピストン部材が貯溜室内の液体を加圧し、液体が筆穂へ押し出される構造になっている。そして、液体が筆穂に染み込むようにして、使用時には目的物に内容液を塗布するようにしている。
 下記の特許文献3によれば、引用文献1と同様に、容器を親指と人差し指や中指などとの間に挟み込んで、容器の液体収納室を加圧することにより、液体収容室内の液体をノズル先端開口より必要量滴出し、液体収容室の加圧を解除すると、容器の復元力でノズル先端開口の液体を容器内に吸引するワンプッシュスクイズ式液体容器が開示されている。このようなスクイズ式液体容器は、収容室の液体を容器のボディを押すだけでノズル先端開口から液体を滴出できるので、簡単な構造であることから上記歯科用ボンディング材の収容容器として頻繁に使用されている。
特開平10-175683号公報 特開2000-281112号公報 特開平9-150856号公報
 特許文献1の技術によると、上述したように、容器本体を指先の親指と人差し指(若しくは中指なども利用)との間に挟み込んで、容器本体から歯科材料を滴下させていた。したがって、歯科材料の滴下量の調整は、指先のみの間隔で調整していた。そのため、内容液の減少にしたがって、容器本体に空気が入り込むと、押出圧力が変化し指先の感覚も異なり調整が難しくなることがある。
 特許文献2の技術によると、液体を穂筆に染み込むようにして使用するので、ノック式吐出容器を適用すると、直接歯科材料を患部に塗布するときなどは、衛生的観念から穂筆の交換や清掃などしなければならず難があった。また、ノック式吐出容器の場合、上記ワンプッシュスクイズ式液体容器のように、液体収容室の加圧を解除した際の容器の復元力による吸引力は働かないか、働くよう機構を設けてもそれは弱いものになるため、容器の使用を止めた際に穂筆に染み込んでいた液体は、そのままほとんどが筆穂に含有されて残る。したがって、使用後に穂筆が乾燥すると固まり、この意味でも、穂筆の交換を頻繁に行なわないと、内容液の塗布が円滑に行えないものであった。
 さらに、ノック式の容器としては、内容液の滴下量を指先の間隔にたよることなく、一定量の内容液を滴下できる利点はあるが、親指以外の4本の指と手の平で容器を握りしめて使用するので、容器に人の体温が伝わって保温状態となってしまい、内部温度が急上昇する傾向がある。このような場合、揮発性のない材料であれば問題は生じないが、揮発性のある材料であれば、ノックのボタンを操作することなしに、操作者の意図に反して、必要以上の内容液が穂筆に行きわたってしまう現象が顕著に生じるなどの問題点がある。
 スクイズ式液体容器は、上述したように、容器から歯科用ボンディング材を滴下させていたが、滴下させる際にノズル開口から吐出された液体がそのままノズル開口から離れないまま、容器の加圧を解除しても、ノズル内に戻らないような場合がある(この現象を液ダレともいう。図9のBの液ダレb参照)。このようなノズル開口の外に残留した液体は、歯科医師が使用においてノズルの先端を傾斜させたような場合に、ノズルの外周面に上昇してノズルの周囲に回り込んで付着したりすることがある。液体の付着量が大きくなったような状態では、付着した液体と次に滴下された液体とが併せて滴下し、所定量の液体が供給できないこともある。また、そのままノズルの周囲に付着したような場合は、ノズルを汚染する。これを防止するために、特許文献3では、ノズルの先端形状を適宜変更することによって、残存液がノズルの1カ所に集中しないようにするものが開示されている。
 本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、指先の間隔にたよることなく、液体を容器本体から滴下させることができ、衛生上にも問題なく、温度上昇にも容器本体内の内容液を噴出させることを防止又は抑止し、又はノズルなどの吐出部に液の回り込みを抑止することができるノック吐出容器を提供することを目的とする。
 上記目的を達成するために、本発明のノック式吐出容器は、
容器本体の一端に吐出ノズルが設けられ他端にノックボタンが設けられ、容器本体の内部には、液体状の歯科材料を収容させる収容室が設けられ、前記ノックボタンの押し込み操作に連動して前記収容室に収容されている歯科材料を吐出ノズルから滴下させるようにした。
 上記ノック式吐出容器は、少なくとも該収容室の周囲を内周壁と外周壁とからなる2重壁構造とし、前記内周壁と前記外周壁との間に断熱部を設けることが好ましい。
 上記ノック式吐出容器は、前記断熱部が前記外周壁と前記内周壁との間に形成されている空隙部に充填された空気とすることができる。
 上記ノック式吐出容器の前記外周壁は、内周壁に対して脱着可能に嵌合させることができる。
 上記ノック式吐出容器は、前記内周壁の少なくとも一部を前記歯科材料の収容量を外部から認識できる透明材料で形成するか、またはスリット孔を穿切することができる。
 上記ノック式吐出容器の前記吐出ノズルは、先端側のノズル先端部と基端側のノズル本体とからなり、これらのノズル先端部とノズル本体との境界部にはノズル先端部の全周にわたって、ノズル先端部の外周面から半径方向外側へ拡径する段差面を形成することができる。
 上記ノック式吐出容器は、前記ノックボタンの押し込み操作によってノズル部から排出される1滴の滴下量Vに対して、ノズル先端部の吐出口内径をD1、ノズル先端部の吐出口外径をD2、前記段差面の外径をD3、ノズル先端部の吐出口から段差面までの長さをHとして、
 吐出口内径D1をaV1/3(aは0.5~0.7の範囲)に設定し、
 吐出口外径D2をbV1/3(bは0.8~1.1の範囲)に設定し、
 段差面の外径D3をcV1/3(cは1.3~1.7の範囲)に設定し、
 ノズル先端部の吐出口から段差面の長さHをdV1/3(dは1.0~1.2の範囲)に設定して、これらのD1、D2、D3及びHを全て満たすことが好ましい。
 上記ノック式吐出装置は、前記ノックボタンの2回以上の押し込み操作によって、1滴の液体を吐出部から滴下させることが好ましい。
 上記ノック式吐出装置は、内容液が歯科用ボンディング材であることが好ましい。
 本発明のノック式吐出容器は、容器本体の一端に吐出ノズルが設けられ他端にノックボタンが設けられ、容器本体の内部には、液体状の歯科材料を収容させる収容室が設けられ、前記ノックボタンの押し込み操作に連動して前記収容室に収容されている歯科材料を吐出ノズルから滴下させるようにしたので、指先の感覚に頼ることなく、適量の歯科材料を安定的に滴下させることができる。しかも、容器からの歯科材料の注出が、上記吐出ノズルからの滴下により行なわれるため、該抽出部が筆穂の場合のような短期間での交換や清掃が必要なく効率的である。
 上記ノック式吐出容器は、少なくとも該収容室の周囲を内周壁と外周壁とからなる2重壁構造とし、前記内周壁と前記外周壁との間に断熱部を設けたので、容器本体を手の平と指によって握りしめても、体温が収容室まで伝わるのを防止し、特に揮発性の大きな歯科材料を使用するときに、揮発を抑制することができる。また、断熱部が前記外周壁と内周壁との間に形成した空隙部に取り入れられた空気とすることで、特別な断熱材を要することがない。
 上記ノック式吐出容器は、外周壁を、内周壁に対して脱着可能に嵌合するようにしたので、揮発性の小さな歯科材料を収容するときは、外周壁を装着することなく、揮発性の大きな歯科材料を使用するときは、外周壁を装着することによって、使い分けが可能であり、容器の汎用性を向上させる。
 上記ノック式吐出容器は、外周壁と内周壁を介して容器本体の歯科材料の収容状態を認識できるようにしたので、使い勝手がよくなる。
 上記ノック式吐出容器は、ノズルの先端側のノズル先端部と基端側のノズル本体とからなり、これらのノズル先端部とノズル本体との境界部にはノズル先端部の全周にわたって、ノズル先端部の外周面から半径方向外側へ拡径し、かつ前記ノックボタンの押し込み操作によってノズル部から吐出された液体がノズル本体への回り込みを抑止するための段差面を形成したので、液ダレの成長を抑制することができる。
 上記ノック式吐出容器は、前記ノックボタンの2回以上の押し込み操作によって、1滴の液体を吐出部から滴下させるようにした。すなわち、液体の滴の核を先に形成し、後から滴下させるための量を追加するようにしたことで、1回のみの押し込み操作によって1滴滴下させる場合よりも液ダレを抑制することができる。
本発明の第1の実施形態によるノック式吐出容器の部分破断正面図である。 本発明の第2の実施形態によるノック式吐出容器の部分破断正面図である。 図2のノック式吐出容器の空気室に形成したリブを示し、図2に示すA-A線方向における断面図である。 本発明の第3の実施形態によるノック式吐出容器の部分破断正面図である。 本発明の第4の実施形態によるノック式吐出容器(図1のノック式吐出容器に円筒形状の断熱材を装着した状態)の部分破断正面図である。 図5における断熱材の単体の斜視図である。 本発明の第5の実施形態によるノック式吐出容器の部分破断正面図である。 図7のノック式吐出容器の吐出部の拡大断面図である。 Aは、本発明の第5の実施形態による段差面のある吐出部から液ダレが生じた状態の吐出部の拡大図であり、Bは従来の段差面のない吐出部から液ダレが生じた状態の吐出部の拡大図である。
 以下、本発明の実施形態によるノック式吐出容器について図面を参照しながら説明する。
 図1は、本発明の第1の実施形態によるノック式吐出容器1を示す。
 なお、図1のノック式吐出容器1の上方を先端(若しくは前)、下方を後端(若しくは後)とする(図2、図4、図5及び図7も同じである)。
 ノック式吐出容器1とは、シャープペンシルのような押し込み式のノックボタンのように、1回の操作によって一定長さ量だけ、芯をペン先から突出させる代わりに、1回の押し込み操作によって、一定量の内容物である液体を吐出口から吐出させるものである。
 ノック式吐出容器1は、容器本体2と、キャップ3と、ノックボタン4と、ノック機構5を備えている。本実施形態では、歯科用ボンディング材を収容するノック式吐出容器1として説明する。ノック式吐出容器1に収容する内容物は歯科用ボンディング材に限らないが、ノック式吐出容器1は一定量の内容液を吐出することが可能なため、上記歯科用ボンディング材等のような高価な液状の歯科材料である場合に好適である。
 容器本体2は、筒状の周壁17と該周壁17の先端側に吐出部7を装着する支持部21を形成し、支持部21は周壁17よりも小径に形成されている。また、容器本体2は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、エチレン・ビニルアルコール共重合体などの合成樹脂が使用できる。容器本体2の材料は、容器本体2に収納させる歯科用ボンディング材などの内容物の材質に影響を与えないものであればよい。歯科用ボンディング材以外の材料を用いるときは、同様にその内容物の材質に影響を与えない物を使用する。
 容器本体2の先端側には、吐出部7が設けられている。吐出部7は容器本体2と一体成形によって形成されていてもよく、別部材で取付けられてもよい。本実施形態では、別部材で容器本体2に一体化された例で示す。
 吐出部7は、装着部26とノズル部27とからなり、装着部26は外径が容器本体2の内径に等しく、装着部26が容器本体2の開口に嵌入することにより吐出部7が装着される。
 なお、容器本体2と吐出部7とが一体成形で形成されているものは、装着部26は省略される。
 ノズル部27の内部は、ノズル先端部の吐出口8まで同一径の流路10がノズル部27の中央位置を貫通している。吐出口8及び流路10の径は、ノズル部27の先端を下側に向けても、材料が吐出されることなく、外力によって(本実施形態では後述するピストン23の押し込み力)、例えば目薬などの容器のように内容物である材料が滴となって、したたり落ちる大きさである。吐出口8は、流路10を介して吐出室9と連通する。
 吐出室9は、吐出部7における装着部26の内部に設けられ、装着部26は容器本体2の支持部21に装着される。支持部の外周面には雄ねじ12が形成されている。雄ねじ12には、吐出口8を閉塞するキャップ3の内面に形成した雌ねじ13が螺着してキャップ3が吐出口8を閉塞する。
 図1に示すように、容器本体2の胴部14の周壁16の吐出部7側には液状の歯科材料を充填する収容室22を形成している。収容室22は断面が円形であって、先端側の吐出部7側が吐出室9に連通し、容器本体2の後端側のノックボタン4側にノック機構5が設けられている。収容室22はノック機構5により、容積が等量減少するように可変する。ノック機構5は、公知のノック機構であればよく収容室22に臨むピストン23が設けられ、ピストン23は外周部が収容室22の内周面に密接して配設されている。ピストン23には背面にロッド24が設けられ、ノックボタン4を押すと、1回毎にピストンが所定量だけ前進するような機構に構成され、ノックボタン4はコイルばね25によってもとの位置に戻される。
 次に、本実施形態の作用について説明する。
 このような、ノック式吐出容器1が収容するために液体は、特に制限されるものではないが、歯科材料も含めて、比較的揮発性の小さな材料が適しており、具体的には、後述する揮発性溶媒(沸点が90℃以下の溶媒)を含まないか、含んでいたとしてもその含有量が10質量%未満に抑えられており、主溶媒が水、ブタノール、ジエチルケトン等の90℃を越える沸点、より好適には100℃以上の沸点を有するものからなる液体が適当である。また、これらの揮発性の小さな材料は、蒸気圧が20℃で30hPa未満の液体であるのが特に適している。
 ノック式吐出容器1の使用時には、キャップ3を外し、形態がノック式であるので、右手であっても左手であっても、通常は親指の平をノックボタン4の頂面に当て、胴部14を4本の指で保持する。そして、採取皿や練和紙、さらには患部などの目的箇所の直上方に吐出部7の先端を位置合わせして、位置合わせが完了したら、親指でノックボタン4を押す。ノック式吐出容器1は、1回毎にピストン23の前進移動量が等しいので、内容物である液体が等量宛、吐出される。
 なお、1回の操作で歯科材料を滴下させる場合は、ピストン23は所定距離を前進移動するが、ノックボタン4が押されてノックボタン4が戻されるときには、同時(同時である必要はないが)にピストン23が前進位置よりも多少戻されるように形成してもよい。
 ノックボタン4を押して歯科材料を滴下させた後、ピストン23を前進させたままであると、歯科材料が滴下した後歯科材料が、そのまま流路10を塞ぐようにして残ってしまう。流路10に歯科材料が残ると、歯科材料が揮発したような場合、吐出室9や収容室22に空気が残されていると、容器内が密閉状態となり歯科材料が揮発することによって内圧が上昇し、流路10の残留液が吐出口8から噴出するおそれがある。そこで、ノックボタン4を押して、歯科材料を滴下させた後に、流路10に液体が残らない程度にピストンを後退させて、流路10の液体を吐出室9に戻してやれば、液体の噴き出しを防止することができる。したがって、ピストン23の後退量は流路10の容積などを考慮して、流路10内の残留液が吐出室9に戻されるように決定するとよい。
 別の形態として、容器本体2から液体を直接患部に滴下させる場合若しくは別の受け皿などに移す場合は、吐出部7の吐出口8を目的箇所の直上方にねらいを定め、ノックボタン4を複数回、例えば2回押し込むことによって、吐出口8から液体を滴下させるようにしてもよい。
 1回のノックボタンの操作によるピストン23の前進量では、吐出口8から液体が吐出されるが、1回のピストンの前進による液体の吐出量では、吐出口8から吐出された液体が滴下することなく、2回のノックボタン4のプッシュ操作で、ピストン23が2回前進することによって、吐出口8から1つの滴が滴下するようにしてもよい。これは、1回目にノックボタンを押すことによって、滴の核となるものを形成し、2回目にノックボタンを押すことによって、核を滴下する大きさまで成長させて液体を滴下させることになる。説明は省略するが、以下の第2の実施形態~第4の実施形態についても複数回のノックで滴を滴下させてもよい(なお、第5の実施形態では再度詳述する)。
 図2は、本発明の第2の実施形態によるノック式吐出容器11を示す。
 ノック式吐出容器11は、容器本体2と、キャップ3と、ノックボタン4と、ノック機構5を備えている。本実施形態では、歯科材料を収容するノック式吐出容器11として説明する。
 容器本体2は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、エチレン・ビニルアルコール共重合体などの合成樹脂とすることができるが、容器本体2の材料は容器本体2に収納させる歯科材料などの内容物の材質に影響を与えないものであればよい。本実施形態では、一例として歯科材料を用い、特に揮発性の大きな材料を収容する容器を対象とする。
 容器本体2の先端側には先細りの吐出部7が設けられ、中心部に小径の流路10が吐出部7の中央位置を貫通している。吐出口8及び流路10の径は、目薬の容器のように歯科材料が一滴宛、したたり落ちる大きさである。吐出口8は、流路10を介して吐出室9と連通する。
 吐出室9は、吐出部7の基端側に設けられ、その周壁の外側には雄ねじ12が形成されている。雄ねじ12には、吐出口8を閉塞するキャップ3が螺着する。
 吐出部7に隣接する容器本体2の胴部14は、吐出部7よりも外径が大きい。胴部14は外周壁15と内周壁16とを設けている。これらの外周壁15と内周壁16(図1の周壁と同じ符号を付す)との間には、隙間が形成され、図3に示すように、容器本体2の軸方向に複数のリブ18(図3参照)が形成され、これらのリブ18は外周壁15と内周壁16とを連結し、容器本体2の胴部14の前端(吐出部7側)部から後端(ノックボタン4側)部にわたって形成されている。外周壁15と内周壁16との間には、これらの外周壁15と内周壁16と、さらにリブ18,18間に囲まれた複数の空気室19が形成されている(図3)。空気室19は容器本体2の成形時において、型抜きができるように、容器本体2の軸方向の一方側が開放されるか、若しくは両端が開放されるが、このような場合は、例えばキャップ部材20のようのものによって、閉塞するとよい。ただし、必ずしも空気室19は密閉空間である必要はない。
 空気室19の形状は、例えば容器本体2が比較的硬質材料で形成されている場合は、リブ18を省略して全体として1つの環状の空気室として形成してもよく、胴部14のノックボタン4側のみリブを形成するようにしてもよく、種々の構造が考えられるが、外周壁15と内周壁16との間に充分な断熱空間があればよい。この意味では、リブ18の容器本体2の周方向における幅は、断熱効果を考慮すると小さい方がよく、その数も少ない方が好ましいが、容器本体2の材質の硬度などを考慮してリブ18の幅を薄くするように決定するとよい。空気室19は、断熱効果を十分に発揮させるためには、容器本体2の半径方向に0.5~5mmの幅、より好ましくは1~3mmの幅で形成するのが好ましい。
 容器本体2の胴部14の内周壁16の吐出部7側には液状の歯科材料を充填する収容室22を形成している。収容室22は断面が円形であって、吐出部7側が吐出室9に連通し、収容室22のノックボタン4側にノック機構5が設けられている。収容室22はノック機構5により、容積が等量減少するように一方的に可変する。ノック機構5は、公知のノック機構であればよく収容室22に臨むピストン23が設けられ、ピストン23は外周部が収容室22の内周面に密接して配設されている。ピストン23には背面にロッド24が設けられ、ノックボタン4を押すと、1回毎にピストンが所定量だけ前進するような機構に構成され、ノックボタン4はコイルばね25によってもとの位置に戻される。
 次に、本実施形態の作用について説明する。
 このような、ノック式吐出容器11が収容する液体は、揮発性を有する液体であることが、1液ずつの滴下性を改善する本発明の効果が特に顕著に発揮できて好ましい。ここで、揮発性を有する液体とは、沸点が90℃以下、より好適には80℃以下、特に好適には30~70℃である揮発性溶媒を含む液体のことをいう。また、上記揮発性溶媒の含有量は、10質量%以上、より好適には40質量%以上であるのが好適である。さらに、こうした揮発性を有する液体は、蒸気圧が20℃で30hPa以上である場合に効果的である。
 歯科材料も含めて、本発明の容器に収容するために適した液体の具体例は、メタノール、エタノール、2-プロパノール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;エチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類;酢酸エチル、蟻酸エチル等のエステル類;塩化メチレン等の塩素系溶媒;トリフルオロエタノール等のフッ素系溶媒等が適している。このような液体の保存箇所は、常温で保存されたり、冷蔵庫などで保存されることもある。
 使用時において、ノック式吐出容器11は、所定量の揮発性の歯科用材料が充填される。使用時には、キャップ3を外し、形態がノック式であるので、右手であっても左手であっても、通常は親指の平をノックボタン4の頂面に当て、胴部14を4本の指で保持する。そして、採取皿や練和紙、さらには患部などの目的箇所の直上方に吐出部7の先端を位置合わせして、位置合わせが完了したら、親指でノックボタン4を押す。ノック式吐出容器11は、1回毎にピストン23の前進移動量が等しいので、目的箇所に適量の歯科材料を滴下させることができる。
 従来の歯科材料の容器では、容器の胴部を指で挟んで押圧し、指先の押し込み力による感覚や押し潰された容器の間隔によって液体を適度に滴下するよう調整していたが、こうしたノック式吐出容器は、ノックボタンを押すだけでピストンが前進し、指先の押し込み力による感覚や押し潰された容器の間隔に頼ることなく、一定量の歯科材料を滴下できる利点がある。
 しかしながら、ノック式吐出容器の特性から、ノック式吐出容器を保持するときには、親指をノックボタンに載せ、残りの4本の指で容器本体の胴部を握りしめて用いる場合が殆どである。よって、人の指先や手の平の体温が歯科用材料の容器壁部の全周から内部へ伝わることになる。特に、揮発性の大きな液体を取り扱うような場合は、液体が容器内にて揮発することによって、容器内の内圧が上昇し、必要以上の歯科用材料がノック式吐出容器の注出口から滴下してしまうことがある。
 本実施形態のノック式吐出容器11は、容器本体2の胴部14に空気室19を形成している。周知のように空気は大きな断熱効果をもたらし、外周壁15に伝わった人の体温が空気によって遮断され、内周壁16に伝わるのを防止若しくは抑制する。したがって、収容室22内の温度上昇がなく、揮発性の液体も揮発することなく、収容室22の内圧が大きくなって、容器本体2の吐出口8から自然滴下することを防止できる。その結果、所定量の歯科材料を目的箇所に滴下することができる。
 特に、冷蔵庫にノック式吐出容器11を保存していたような状態では、20~30℃の温度差が生じるときもあり、このような場合には、空気による断熱材が効果的に作用する。
なお、ノック式吐出容器11を手で把持することなく、キャップ部材20を外したまま歯科医師が、ノック式吐出容器11を横たえて放置しているようなときにも、吐出部7の吐出口8から歯科材料が噴出するのを防止でき、歯科材料の浪費を防止する。
 次に、本発明における第3の実施形態のノック式吐出容器について説明する。
 なお、上記第2の実施形態と同一構造については、同一の番号を付して説明する。
 図4に示すように、ノック式吐出容器31の容器本体32の胴部33は、外周壁34と内周壁35とを胴部33の吐出部7側のほぼ半分領域に形成している。したがって、胴部33のノックボタン4側の半分領域は、1重壁である周壁36を有している。
 外周壁34と内周壁35との間には、空気室37が形成されている。胴部33において空気室37を形成する部分は、容器本体2の先端部から、後端側はピストン23が最後端位置(初期位置)にある状態で、少なくともピストン23の側部まで形成される必要がある。図示は省略するが、本実施形態における空気室19にも、上記第2の実施形態と同様なリブが形成されている(図3のリブ18を参照)。
 その他の部分については、上記第2の実施形態と同じであるので、説明を省略する。
 このような構成により、本実施形態のノック式吐出容器31は、上記第2の実施形態と同様に用いられる。本実施形態では、収容室22の周辺のみに空気室37が形成されているが、ノック式吐出容器31を握りしめても、収容室22の周囲は空気室37に常に囲まれているので、空気が断熱材となって収容室の温度上昇を抑止する。その他の効果については、上記第2の実施形態と同様の効果を奏する。
 本実施形態でも、ノック式吐出容器が人の指先の間隔にたよることなく、液体を容器本体から適量を滴下させるようにし、収容室を温度変化させないようにしている。
 次に、本発明のノック式吐出容器の第4の実施例について図5及び図6を参照しながら説明する。
 本実施形態のノック式吐出容器1は、上記第1の実施形態のノック式吐出容器に、図6に示す断熱材41を脱着可能にしたものである。
 図6に示すように、断熱材41は円筒形状をしており、断熱材41の周壁(外周壁)42の内周面には直線状の複数の縦リブ43を、軸方向の一端部から他端部まで形成している。縦リブ43の突出方向(径方向内側)の先端部同士間の長さ(内径)は、ノック式吐出容器1の周壁16の外径にほぼ等しく形成されている。
 本実施形態では、容器本体2の周壁16は、図5に示すL1の範囲が透明な材料で形成されており、断熱材41のL2で示す範囲に図6に示すようなスリット孔44若しくは、透明な部材で形成され、ピストン23の位置が認識できるようになっている。
 本実施形態におけるノック式吐出容器1は、収容室22に入れられる歯科材料が揮発性のないものであれば、上記第1の実施形態のノック式吐出容器のように断熱材41を使用することなく、揮発性があれば断熱材41を使用する。
 断熱材41には縦リブ43と縦リブ43との間に隙間が形成されていることから、容器本体2に断熱材41を装着すると、周壁17と周壁42との間に空気が入り込み断熱効果が生じるようになる。また、スリット孔44からはピストン23の位置が確認することができ、歯科材料の残量を確認できる。
 なお、上記第1~第3及び図5の実施形態でも、容器本体の周壁の全体若しくは一部を透明にし、且つ断熱材の周壁にスリット孔を穿切するか、全体若しくは一部を透明にして、歯科材料の残量が分かるようにしてもよい。
 図7は、本発明の第5の実施形態によるノック式吐出容器1を示す。
 ノック式吐出容器1とは、シャープペンシルのような押し込み式のノックボタンのように、1回の操作によって一定長さ量だけペン先から芯を突出させる代わりに、1回の押し込み操作によって、一定量の内容物である液体を吐出口から吐出させるものである。
 ノック式吐出容器1は、容器本体2と、キャップ3と、ノックボタン4と、ノック機構5を備えている。本実施形態では、歯科用ボンディング材を収容するノック式吐出容器1として説明する。ノック式吐出容器1に収容する内容物は歯科用ボンディング材に限らないが、ノック式吐出容器1は一定量の内容液を吐出することが可能なため、上記歯科用ボンディング材等の価格が高価な液状の歯科材料である場合に好適である。
 容器本体2は、筒状の周壁16と該周壁16の先端側に吐出部7を装着する支持部21を形成し、支持部21は周壁16よりも小径に形成されている。また、容器本体2は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、エチレン・ビニルアルコール共重合体などの合成樹脂とすることができる。容器本体2の材料は、容器本体2に収納させる歯科用ボンディング材などの内容物の材質に影響を与えないものであればよい。歯科用ボンディング材以外の材料を用いるときは、その内容物の材質に与えない物を使用する。
 容器本体2の先端側には、吐出部7が設けられている。吐出部7は容器本体2と一体成形によって形成されていてもよく、別部材で取付けられてもよい。本実施形態では、別部材で容器本体2に一体化された例で示す。
 図8は、吐出部7の拡大断面図である。吐出部7は、装着部26とノズル部47とからなり、装着部26は円筒断面の嵌入部48とフランジ49とから形成されている。嵌入部48は外径が容器本体2の内径に等しく、容器本体2に嵌入することにより装着される。フランジ49は嵌入部48の外周よりも半径方向外側へ突出する環状フランジであり、嵌入部48が容器本体2に嵌入された後にストッパとしての役割を果たす。
 なお、容器本体2と吐出部7とが一体成形で形成されているものは、装着部26は省略される。
 ノズル部47は、フランジ49の前側に隣接して設けられ、ノズル本体50とノズル先端部51とからなる。ノズル本体50は外面がテーパ形状であり、先端側に向かって減径し、ノズル先端部51へ至る。ノズル先端部51は本実施形態では、後端から先端の吐出口8まで同一径の円筒形状である。ノズル部47の内部はノズル本体50からノズル先端部51まで同一径の流路10が吐出部7の中央位置を貫通している。吐出口8及び流路10の径は、吐出部7の先端を下側に向けても、材料が吐出されることなく、外力によって(本実施形態では後述するピストン23の押し込み力)、例えば目薬の容器のように内容物である材料が滴となって、したたり落ちる大きさである。吐出口8は、流路10を介して吐出室9と連通する。
 吐出室9は、吐出部7の装着部26の内部に設けられ、装着部26は容器本体2の支持部21に装着される。支持部の外周面には雄ねじ12が形成されている。図9に示す雄ねじ12には、吐出口8を閉塞するキャップ3の内面に形成した雌ねじ13(図7)が螺着してキャップ3が吐出口8を閉塞する。
 ノズル本体50とノズル先端部51との境界部には、段差面52が形成されている。すなわち、段差面52は、ノズル先端部51の後端からノズル先端部51の径方向外側に向かって形成される平らな環状面であって、ノズル本体50のテーパ面の端縁に連なる。したがって、段差面52の向きは、ノズル部47の先端側に面している。
 段差面52は、ノズル部47の吐出口8から吐出されて、滴下せずに吐出口8の周辺に付着したままの滴をノズル本体50よりも後端側への回り込みを阻止すること、また、付着した滴同士が混合して過度に成長しないようにするために設けている。
 したがって、ノズル先端部51から段差面52までの長さは、滴下し得なかった液体の最大回り込み長さよりも小さく形成する必要がある。環状の段差面52の半径方向の幅については、段差面52の幅が広いと容器本体2の先端側を下向きに傾けて使用した際、液体が段差面52に沿って下方に流れてしまい、段差面52とノズル本体50の角部から落滴したり、ノズル本体50側へ液ダレする虞が生じてしまうので、その影響を受けない幅とするが、段差が小さいと回り込みが生じるので、両者の影響を適宜考慮して決定する。
 次に、ノズル部47と段差面52の具体的なサイズについて説明する。
ノックボタンの押し込み操作によって吐出部7から排出され、液体が落下するときの1滴の滴下量(体積)をVとし、図8に示す吐出部7におけるノズル先端部51の吐出口内径をD1、ノズル先端部51の吐出口外径をD2、段差面52の外径をD3、ノズル先端部51の吐出口8から段差面52までの長さをHとすると、D1、D2、D3、Hは以下のように設定される。
 ノズル先端部51の吐出口内径D1は、aV1/3(aは0.5~0.7の範囲)、
 すなわち、0.5V1/3≦D1≦0.7V1/3の範囲とし、
 ノズル先端部51の吐出口外径D2は、bV1/3(bは0.8~1.1の範囲)、
 すなわち、0.8V1/3≦D2≦1.1V1/3の範囲とし、
 段差面52の外径D3はcV1/3(cは1.3~1.7の範囲)、
 すなわち、1.3V1/3≦D3≦1.7V1/3の範囲とし、
 ノズル先端部51の吐出口8から段差面52までの長さHはdV1/3(dは1.0~1.2の範囲)、
 すなわち、1.0V1/3≦H≦1.2V1/3の範囲とする。
 ノズル先端部51の吐出口内径D1、外径D2は、ノック式吐出容器1の通常使用されるノズル部47の吐出口8と液体の滴下量Vの1滴あたりの体積と関連付けてa及びbの範囲を設定した。本発明のノック式吐出容器において、好適な液体の滴下量Vは、内用液が歯科用ボンディング材である場合、通常5~20mmになる。したがって、この場合、D1は0.9~1.9mmが好適になり、D2は1.4~3.0mmが好適になる。
 段差面の外径D3は、ノズル先端部51の吐出口外径D2と、液体の滴下量Vの1滴あたりの体積と関連付けて、液体が段差面52を乗り越えない長さであって、また、段差面52の幅が広いと液体が段差面52とノズル本体50との角部に向かって流れ易くなるので、このような影響を受けない幅とし、これを液体の滴下量Vの1滴あたりの体積と関連付けてcの範囲を設定した。前記内用液が歯科用ボンディング材であれば、通常2.2~4.6mmが好適になる。
 ノズル先端部51の吐出口8から段差面52までの長さHは、ノズル部47を下方に傾けたときに、液体の回り込みの長さを液体の滴下量Vの1滴あたりの体積と関連付けてdの範囲を設定した。前記内用液が歯科用ボンディング材であれば、通常1.7~3.3mmが好適になる。
 これらのD1、D2、D3及びHの全てがそれらの範囲を満たすことが好ましい。
 図7に示すように、容器本体2の胴部14の内周壁16の吐出部7側には液状の歯科材料を充填する収容室22を形成している。収容室22は断面が円形であって、吐出部7側が吐出室9に連通し、容器本体2のノックボタン4側にノック機構5が設けられている。収容室22はノック機構5により、容積が等量減少するように可変する。ノック機構5は、公知のノック機構であればよく収容室22に臨むピストン23が設けられ、ピストン23は外周部が収容室22の内周面に密接して配設されている。ピストン23には背面にロッド24が設けられ、ノックボタン4を押すと、1回毎にピストンが所定量だけ前進するような機構に構成され、ノックボタン4はコイルばねによってもとの位置に戻される。
 本実施形態のノック式吐出容器1のノック機構の特徴とするのは、1回ノックボタンの操作によるピストン23の前進量では、吐出口8から液体が吐出されるが、1回のピストンの前進による液体の吐出量では、吐出口8から吐出された液体が滴下することなく、複数回のノックボタン4の操作(若しくは複数回のピストン23の前進)によって、液体が滴下するようにしている。本実施形態では2回のノックボタン4の操作で、ピストン23が2回前進することによって、吐出口8から1つの滴が滴下するようにしている。
 次に、本実施形態の作用について説明する。
 このような、ノック式吐出容器1が収容する液体は、歯科材料も含めて、本発明の容器に収容するために適した液体の具体例は、メタノール、エタノール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;エチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類;酢酸エチル、蟻酸エチル等のエステル類;塩化メチレン等の塩素系溶媒;トリフルオロエタノール等のフッ素系溶媒等が適している。
 ノック式吐出容器1の使用時には、キャップ3を外し、形態がノック式であるので、右手であっても左手であっても、通常は親指の平をノックボタン4の頂面に当て、胴部14を4本の指で保持する。そして、採取皿や練和紙、さらには患部などの目的箇所の直上方に吐出部7の先端を位置合わせして、位置合わせが完了したら、親指でノックボタン4を押す。ノック式吐出容器1は、1回毎にピストン23の前進移動量が等しいので、内容物である液体が等量宛、吐出される。
 容器本体2から液体を直接患部に滴下させる場合は、吐出部7の吐出口8を目的箇所の直上方にねらいを定め、ノックボタン4を2回押し込む。すると、吐出口8から液体が滴下する。容器本体2を垂直に向けているときは、液体のノズル先端部51への回り込みは少ないが、容器本体2を傾けたとき、例えば患者の歯に直接液体を滴下させるときには、容器本体2の先端側を下向きに傾けて使うことが殆どであり、傾けた時に液体の回り込みが生じて液ダレが生じる原因となる。特に、歯科用ボンディング材のように、1回毎の使用でキャップを開閉するものについて、液ダレが生じた場合は、液体を適量供給できなかったり、残留した液体をそのまま残した場合は、蓋の開閉に支障が生じることもあり、液体を拭き取っていたりした。材料によっては高価なものが多く、液ダレが生じると経済的にも損失が大きい。
 この液体の回り込みは、液体の粘性や容器の材質の濡れ性、容器本体2の傾きなどで異なるが、連続操作した場合は、滴下される滴の直径の2倍程度の長さまで回り込むことがある。
 本実施形態では、液体の回り込みがあった場合に、ノズル先端部51の先端から段差面52までの長さを液体の回り込む長さよりも短い部位に段差面を形成しており、段差面52によって液体が堰き止められるようになり、段差面52よりも上に回り込むことがない。通常は液ダレが生じた場合は1回毎に液体を拭き取るが、拭き取ることなく連続使用するような場合は、液ダレの量も多くなるが、段差面を設けていないものでは容器本体2の下向きに傾けている場合において、おおよそ、滴下する滴の大きさの2滴程度の大きさの液ダレが発生する。本実施形態では段差面52を形成しているので、液体の回り込みが制限され、図9のAに示すように、液ダレaが狭いところで成長せざるを得ないので、その成長量も小さい。
 ノック式吐出容器1において、1回のノックボタンの操作で液体を滴下させることができ、上述した段差面52による液体の回り込みがなくなる効果がある。しかしながら、1回のノックボタンで操作させる場合は、1度で必ず、1滴の液体を滴下させなければならないので、吐出される滴は大きくなる傾向がある。すなわち、液体を1回で必ず滴下させるために、滴下させるための必要量(最低量)よりも多く吐出量を設定し、吐出された液体の全体が滴下しないで、ノズル先端部51の周囲に回り込み液ダレが生じることがある。
 本実施形態では、ノックボタン4を2回押す毎に1滴の液体が滴下されるようにしている。これは、1回目にノックボタンを押すことによって、滴の核となるものを形成し、2回目にノックボタンを押すことによって、核を滴下する大きさまで成長させて液体を滴下させている。このように、2回(複数回)のノックボタンを操作させることにより、いきなり大きな滴とすることなく、複数回の操作によって液体を滴下させている。
 たとえ、核となるものがノズル先端部51の周囲に回り込んで液ダレaとなっても、液ダレが段差面52によってこれよりも上にいかず、比較的ノズル部47の下方に位置するので、2回目の操作で、液ダレaが吐出された液体と共に混ざり合って滴下するようにもなる。
 上述した特許文献1のように、従来の歯科材料の容器では、容器の胴部を指で挟んで押圧し、指先の押し込み感覚によって調整していたが、こうしたノック式吐出容器は、ノックボタンを押すだけでピストンが前進し、指先の感覚に頼ることなく、一定量の歯科用ボンディング材を滴下できる利点がある。
 また、従来例で述べたノック式吐出容器のように先端が穂筆でなくノズル形式であるので、衛生的な観点から患者毎に穂筆を交換するような手間を必要としない。
 以上、本発明を実施形態に基づいて添付図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく、更に他の変形あるいは変更が可能である。
 例えば、上記実施形態では、ノック式吐出容器の容器本体2,32の外周壁15,34と内周壁16,35との間に断熱材として空気を用い、そのため空気室19を設けたが、断熱部としては空気などの気体のほか、固体などの断熱材であってもよいし、上記第1の実施形態のノック式吐出容器であっても、揮発性の歯科材料を使用する場合は、周壁17を断熱性のある材料で形成してもよい。
 例えば、第5の実施形態において、揮発性の大きな材料を用いるような場合は、第2~第4の実施形態のように容器本体を内外の2重壁として、内側に液体の収容室、外側に断熱室として空気などの断熱材を収容しても良い。
 1,11,31 ノック式吐出容器
 2,32 容器本体
 3 キャップ
 4 ノックボタン
 5 ノック機構
 7 吐出部
 8 吐出口
 14 胴部
 15,34 外周壁
 16,33 周壁(内周壁)
 17,42 周壁
 18,43 リブ
 19,37 空気室
 22 収容室
 23 ピストン
 41 断熱材
 44 スリット孔
 47 ノズル部
 50 ノズル本体
 51 ノズル先端部
 52 段差面

Claims (9)

  1.  容器本体の一端に吐出ノズルが設けられ他端にノックボタンが設けられ、容器本体の内部には、液体状の歯科材料を収容させる収容室が設けられ、前記ノックボタンの押し込み操作に連動して前記収容室に収容されている歯科材料を吐出ノズルから滴下させるようにしたノック式吐出容器。
  2.  少なくとも該収容室の周囲を内周壁と外周壁とからなる2重壁構造とし、前記内周壁と前記外周壁との間に断熱部を設けた請求項1に記載のノック式吐出容器。
  3.  前記断熱部が前記外周壁と前記内周壁との間に形成されている空隙部に充填された空気である請求項2に記載のノック式吐出容器。
  4.  前記外周壁は、内周壁に対して脱着可能に嵌合するようにした請求項2に記載のノック式吐出容器。
  5.  前記内周壁の少なくとも一部を前記歯科材料の収容量を外部から認識できる透明材料によって形成し、前記外周壁の少なくとも一部を前記内周壁の透明部を外部から認識できる透明材料で形成するか、またはスリット孔を穿切するようにした請求項2に記載のノック式吐出容器。
  6.  前記吐出ノズルは、先端側のノズル先端部と基端側のノズル本体とからなり、
     これらのノズル先端部とノズル本体との境界部にはノズル先端部の全周にわたって、ノズル先端部の外周面から半径方向外側へ拡径する段差面を形成した請求項1に記載のノック式吐出容器。
  7.  前記ノックボタンの押し込み操作によってノズル部から排出される1滴の滴下量Vに対して、ノズル先端部の吐出口内径をD1、ノズル先端部の吐出口外径をD2、前記段差面の外径をD3、ノズル先端部の吐出口から段差面までの長さをHとして、
     吐出口内径D1をaV1/3(aは0.5~0.7の範囲)に設定し、
     吐出口外径D2をbV1/3(bは0.8~1.1の範囲)に設定し、
     段差面の外径D3をcV1/3(cは1.3~1.7の範囲)に設定し、
     ノズル先端部の吐出口から段差面の長さHをdV1/3(dは1.0~1.2の範囲)に設定して、これらのD1、D2、D3及びHを全て満たすようにした請求項6に記載のノック式吐出装置。
  8.  前記ノックボタンの2回以上の押し込み操作によって、1滴の液体を吐出部から滴下させるようにしたことを特徴とする請求項6に記載のノック式吐出容器。
  9.  内容液が歯科用ボンディング材であることを特徴とする請求項6に記載のノック式吐出容器。
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