WO2012005135A1

WO2012005135A1 - 光拡散シートおよび当該光拡散シートを備えた表示装置

Info

Publication number: WO2012005135A1
Application number: PCT/JP2011/064698
Authority: WO
Inventors: 時由梅田; 彰規伊藤
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2010-07-07
Filing date: 2011-06-27
Publication date: 2012-01-12

Abstract

　本発明の光拡散シートは、光入射面から入射した入射光を拡散させて光出射面から出射する光拡散シートであって、入射光を透過または全反射させる壁面を有し、光出射面に開口する複数の凹部と、光出射面において複数の凹部の間に設けられ、入射光および反射光を屈折させる少なくとも１つの光屈折部と、光出射面において光屈折部の外縁をなすように設けられた平坦部と、を具備する。

Description

光拡散シートおよび当該光拡散シートを備えた表示装置

　本発明は、光拡散シートおよび当該光拡散シートを備えた表示装置に関する。
　本願は、２０１０年７月７日に、日本に出願された特願２０１０－１５４９９７号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。

　近年、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）などの薄型のフラットパネルディスプレイ（ＦＰＤ）の表示装置が広く利用されるようになっている。これらの表示装置は、主に、表示画面の背面（観察者とは反対側）に設けられたバックライトなどにより光が照射されている。そして、表示画面から出射された光を観察者が視認する。

　しかし、観察する方向によって表示の見え方が異なる、すなわち、視野角特性に劣るという問題があった。そこで、表示装置の視野角特性を向上させる方法の１つとして、バックライトなどの光を集光するとともに、表示装置の観察者側で光を拡散させるシート（以下、「光拡散シート」と言う。）を設けることにより、斜め方向からの表示画面の視野角特性を向上させる方法が開発されている。

　光拡散シートとしては、シート表面に凹凸処理を施したもの、または、シート内部に光拡散性微粒子を含有させたものなどが挙げられる。このような光拡散シートは、屈折率の差を利用して、光を多方向に屈折または全反射させる。そして、光拡散シートによって屈折した光は、その表面から多方向に拡散して観察者側に出射される。このように、光拡散シートを用いれば、表示装置からの出射光が拡散するので、視野角を広げることが可能となる。

　このような光拡散シート２００としては、図２０に示すように、平坦な形状をした一方の面（観察面）２００ａ側に、断面が略Ｖ字状をなす複数の溝２０１が並列に形成された構成のものが知られている。また、複数の溝２０１の間の部分は、光拡散シート２００の他方の面（画像源側の面）２００ｂと平行な面をなしている。

　しかし、図２０に示す光拡散シート２００は、他方の面２００ｂから入射した平行光（入射光）を、一方の面２００ａから出射するものの、特定の観察角にて、出射光の輝度が大きくなるという問題があった。すなわち、光拡散シート２００は、図２１のグラフに示すように、光拡散シート２００をほぼ垂直に透過して、一方の面２００ａ側に出射した光２１１ａ、２１１ｂ、２１１ｃ、２１１ｄの輝度、および、溝２０１の壁面２０１ａで全反射して、一方の面２００ａ側に出射した光２１２ａ、２１２ｂ、２１２ｃ、２１２ｄの輝度のみが大きくなり、観察角に伴って出射光の輝度を少しずつ連続的に変化させることができなかった。そのため、観察角を変えながら、光拡散シート２００を適用した表示装置の表示画面を観察した場合、観察角によって明暗が生じ、観察者が違和感を覚えることがあった。

　そこで、このような問題を解決する方法の１つとして、図２０において、複数の溝２０１の間の部分の全面に、球面レンズを設けた構造のものが知られている（例えば、特許文献１参照）。

特開２００７－２４８９３８号公報

　しかしながら、特許文献１に開示されているような光拡散シートは、特定の観察角において出射光の輝度が大きくなるのを緩和することができるものの、光の拡散性が十分ではないため、依然として、観察角の変化に伴って出射光の輝度を少しずつ連続的に変化させることができないという問題があった。

　本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、観察者が視野角を変えながら映像を観察した場合に、輝度明暗の起伏が小さく、違和感を覚えることのない良好な視覚特性、すなわち、輝度を少しずつ連続的に変化させることができる光拡散シートおよび当該光拡散シートを備えた表示装置を提供することを目的とする。

　本発明の一実施形態に係る光拡散シートは、光入射面から入射した入射光を拡散させて光出射面から出射する光拡散シートであって、前記入射光を透過または全反射させる壁面を有し、前記光出射面に開口する複数の凹部と、前記光出射面において前記複数の凹部の間に設けられ、前記入射光および前記反射光を屈折させる少なくとも１つの光屈折部と、前記光出射面において前記光屈折部の外縁をなすように設けられた平坦部と、を具備する。

　本発明の上記実施形態に係る光拡散シートにおいて、前記光屈折部は、略凸レンズ部、略凹レンズ部および略プリズム部からなる群より選択される少なくとも１種であることが好ましい。

　本発明の上記実施形態に係る光拡散シートにおいて、前記平坦部は、前記光入射面と平行または前記光入射面に対して斜めに設けられたことが好ましい。

　本発明の上記実施形態に係る光拡散シートにおいて、前記凹部に遮光性材料を含有することが好ましい。

　本発明の他の実施形態に係る光拡散シートは、光入射面から入射した入射光を拡散させて光出射面から出射する光拡散シートであって、前記入射光を透過または全反射させる壁面を有し、前記光出射面に開口する複数の凹部と、前記光出射面において前記複数の凹部の間に設けられ、前記入射光および前記反射光を屈折させる１つの光屈折部と、前記光出射面において前記光屈折部の外縁をなすように設けられた平坦部と、を具備し、前記光屈折部が略凸レンズ部であり、前記平坦部は、前記光入射面と平行に設けられている。

　本発明の上記実施形態に係る光拡散シートは、光入射面から入射した入射光を拡散させて光出射面から出射する光拡散シートであって、前記入射光を透過または全反射させる壁面を有し、前記光出射面に開口する複数の凹部と、前記光出射面において前記複数の凹部の間に設けられ、前記入射光および前記反射光を屈折させる１つの光屈折部と、前記光出射面において前記光屈折部の外縁をなすように設けられた平坦部と、を具備し、前記光屈折部が略プリズム部であり、前記平坦部は、前記光入射面と平行に設けられている。

　本発明の他の実施形態に係る光拡散シートは、光入射面から入射した入射光を拡散させて光出射面から出射する光拡散シートであって、前記入射光を透過または全反射させる壁面を有し、前記光出射面に開口する複数の凹部と、前記光出射面において前記複数の凹部の間に設けられ、前記入射光および前記反射光を屈折させる１つの光屈折部と、前記光出射面において前記光屈折部の外縁をなすように設けられた平坦部と、を具備し、前記光屈折部が略凸レンズ部であり、前記平坦部は、前記光入射面に対して斜めに設けられている。

　本発明の他の実施形態に係る光拡散シートは、光入射面から入射した入射光を拡散させて光出射面から出射する光拡散シートであって、前記入射光を透過または全反射させる壁面を有し、前記光出射面に開口する複数の凹部と、前記光出射面において前記複数の凹部の間に設けられ、前記入射光および前記反射光を屈折させる１つの光屈折部と、前記光出射面において前記光屈折部の外縁をなすように設けられた平坦部と、を具備し、前記光屈折部が略プリズム部であり、前記平坦部は、前記光入射面に対して斜めに設けられている。

　本発明の他の実施形態に係る光拡散シートは、光入射面から入射した入射光を拡散させて光出射面から出射する光拡散シートであって、前記入射光を透過または全反射させる壁面を有し、前記光出射面に開口する複数の凹部と、前記光出射面において前記複数の凹部の間に設けられ、前記入射光および前記反射光を屈折させる２つの光屈折部と、前記光出射面において前記光屈折部の外縁をなすように設けられた平坦部と、を具備し、前記光屈折部が略凸レンズ部であり、前記平坦部は、前記光入射面と平行に設けられている。

　本発明の他の実施形態に係る光拡散シートは、光入射面から入射した入射光を拡散させて光出射面から出射する光拡散シートであって、前記入射光を透過または全反射させる壁面を有し、前記光出射面に開口する複数の凹部と、前記光出射面において前記複数の凹部の間に設けられ、前記入射光および前記反射光を屈折させる１つの光屈折部と、前記光出射面において前記光屈折部の外縁をなすように設けられた平坦部と、を具備し、前記光屈折部が略凹レンズ部であり、前記平坦部は、前記光入射面と平行に設けられている。

　本発明の他の実施形態に係る光拡散シートは、光入射面から入射した入射光を拡散させて光出射面から出射する光拡散シートであって、前記入射光を透過または全反射させる壁面を有し、前記光出射面に開口する複数の凹部と、前記光出射面において前記複数の凹部の間に設けられ、前記入射光および前記反射光を屈折させる２つの光屈折部と、前記光出射面において前記光屈折部の外縁をなすように設けられた平坦部と、を具備し、前記光屈折部が略凹レンズ部であり、前記平坦部は、前記光入射面と平行に設けられている。

　本発明の他の実施形態に係る光拡散シートは、光入射面から入射した入射光を拡散させて光出射面から出射する光拡散シートであって、前記入射光を透過または全反射させる壁面を有し、前記光出射面に開口する複数の凹部と、前記光出射面において前記複数の凹部の間に設けられ、前記入射光および前記反射光を屈折させる２つの光屈折部と、前記光出射面において前記光屈折部の外縁をなすように設けられた平坦部と、を具備し、前記複数の凹部の間において、光屈折部が略凸レンズ部からなる部分と、光屈折部が略凸レンズ部および略凹レンズ部からなる部分とを有し、前記平坦部は、前記光入射面と平行に設けられている。

　本発明の他の実施形態に係る光拡散シートは、光入射面から入射した入射光を拡散させて光出射面から出射する光拡散シートであって、前記入射光を透過または全反射させる壁面を有し、前記光出射面に開口する複数の凹部と、前記光出射面において前記複数の凹部の間に設けられ、前記入射光および前記反射光を屈折させる１つの光屈折部と、前記光出射面において前記光屈折部の外縁をなすように設けられた平坦部と、を具備し、前記光屈折部が略凸レンズ部であり、前記平坦部は、前記光入射面と平行に設けられ、前記凹部に遮光性材料を含有する。

　本発明の上記実施形態に係る光拡散シートにおいて、前記光屈折部の前記光出射面に対する面積比が１０～９０％であることが好ましい。

　本発明の上記実施形態に係る光拡散シートにおいて、前記凹部は、前記光出射面において、一次元方向または二次元方向に、周期的に形成されたことが好ましい。

　本発明の上記実施形態に係る光拡散シートにおいて、前記凹部は、前記光出射面において、一次元方向または二次元方向に、周期性を乱して形成されたことが好ましい。

　本発明の上記実施形態に係る光拡散シートにおいて、前記光屈折部は、前記光出射面において、一次元方向または二次元方向に、周期的に形成されたことが好ましい。

　本発明の上記実施形態に係る光拡散シートにおいて、前記光屈折部は、前記光出射面において、一次元方向または二次元方向に、周期性を乱して形成されたことが好ましい。

　本発明の他の実施形態に係る表示装置は、本発明の光拡散シートを備える。

　本発明の光拡散シートによれば、観察者が違和感を覚えることなく、本発明の光拡散シートを適用した表示装置の表示画面を、広い視野角で観察することができる。

本発明の光拡散シートの第一の実施形態を示す概略断面図である。本発明の光拡散シートの第一の実施形態における視野角特性を示すグラフである。本発明の光拡散シートの出射面における凹部の配置の一例を示す概略平面図である。本発明の光拡散シートの出射面における凹部の配置の他の例を示す概略平面図である。本発明の光拡散シートの出射面における凹部の配置の他の例を示す概略平面図である。本発明の光拡散シートの出射面における凹部の配置の他の例を示す概略平面図である。本発明の光拡散シートの第二の実施形態を示す概略断面図である。本発明の光拡散シートの第三の実施形態を示す概略断面図である。本発明の光拡散シートの第四の実施形態を示す概略断面図である。本発明の光拡散シートの第五の実施形態を示す概略断面図である。本発明の光拡散シートの出射面における凹部の配置の他の例を示す概略平面図である。本発明の光拡散シートの出射面における凹部の配置の他の例を示す概略平面図である。本発明の光拡散シートの第六の実施形態を示す概略断面図である。本発明の光拡散シートの第七の実施形態を示す概略断面図である。本発明の光拡散シートの第八の実施形態を示す概略断面図である。本発明の光拡散シートの第九の実施形態を示す概略断面図である。本発明の光拡散シートの第十の実施形態を示す概略断面図である。本発明の表示装置の一実施形態を示す概略断面図である。本発明の表示装置を構成する液晶パネルおよび光拡散シートの一実施形態を示す概略断面図である。従来の光拡散シートの一例を示す概略断面図である。従来の光拡散シートにおける視野角特性を示すグラフである。

　本発明の光拡散シートおよび当該光拡散シートを備えた表示装置の実施の形態について説明する。なお、この実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、本発明を限定するものではない。

（光拡散シート）
（１）第一の実施形態
　図１は、本発明の光拡散シートの第一の実施形態を示す概略断面図である。
　本実施形態の光拡散シート１０は、光透過性のシート状の基材からなるものである。光拡散シート１０は、液晶表示装置などにおいて、表示画面の前面に取り付けられて用いられるものである。具体的には、表示装置を区画した表示画面に照射され、観察者側に出射される光を拡散させ、表示装置の視野角を広げるために用いられるものである。

　光拡散シート１０の一方の面１０ａは、光拡散シート１０内に入射され、光拡散シート１０内で拡散された入射光を出射する光出射面である。また、光拡散シート１０の他方の面１０ｂは、光源からの光を入射する光入射面である。すなわち、光拡散シート１０が表示装置に適用される場合、表示画面側に他方の面１０ｂが配置され、表示画面とは反対側に一方の面１０ａが配置される。

　光拡散シート１０は、他方の面１０ｂから入射された入射光を透過または全反射させる壁面１２ａを有し、一方の面１０ａに開口する複数の凹部１２と、一方の面１０ａにおいて隣り合う２つの凹部１２の間に設けられた光屈折部１３と、一方の面１０ａにおいて光屈折部１３の外縁をなすように設けられた平坦部１４と、を備えている。

　凹部１２は、光拡散シート１０の一方の面１０ａを基端とし、光拡散シート１０の厚さ方向に刻設されており、光拡散シート１０の厚さ方向の断面形状が略Ｖ字形状をなしている。これにより、凹部１２は光拡散シート１０の一方の面１０ａにおいて開口している。以下、光拡散シート１０の厚さ方向の断面を単に「断面」という。
　また、断面形状が略Ｖ字形状の凹部１２は、円錐または四角錐などの略錐体をなしていることが好ましい。なお、凹部１２の形状はこれに限定されるものではなく、光拡散シート１０の一方の面１０ａから他方の面１０ｂに向かうに従って次第に断面の幅が狭くなり、少なくとも上下左右方向に光が拡散するような形状をなしていればよい。例えば、凹部１２は、断面における２つの壁面１２ａが互いに対称でない形状、断面形状が多角形をなす形状、断面における壁面１２ａが湾曲した曲面をなす形状などであってもよい。これにより、凹部１２で入射光を拡散し、広い視野角を実現することができる。

　なお、本実施形態では、複数の凹部１２の深さが全て等しい場合を例示しているが、本発明の光拡散シートはこれに限定されるものではない。複数の凹部１２の深さは、それぞれ異なっていてもよい。

　複数の凹部１２は、光拡散シート１０の一方の面１０ａにおいて、一次元方向に、周期的に形成されている。すなわち、複数の凹部１２は、光拡散シート１０の一方の面１０ａの一辺（縦または横）に沿って、光拡散シート１１の縦または横の全長にわたって延在する溝状をなし、並列かつ等間隔に形成されている（図３参照）。なお、光拡散シート１０の一方の面１０ａにおける複数の凹部１２の配置はこれに限定されるものではない。

　例えば、複数の凹部１２は、光拡散シート１０の一方の面１０ａにおいて、一次元方向に、周期性を乱して形成されていてもよい。すなわち、複数の凹部１２は、光拡散シート１０の一方の面１０ａの一辺（縦または横）に沿って、光拡散シート１０の縦または横の全長にわたって延在する溝状をなし、並列に、かつ、それぞれの間隔がランダムに形成されていてもよい（図４参照）。このようにすることで、複数の凹部１２がランダムに配置され、光拡散シート１０と、このシートが適用される表示装置に既存の周期構造との間で発生するモアレを抑制することができる。さらに、光拡散シート１０を透過する光が周期的な凹部などの構造物によって引き起こされる干渉を抑制することができる。

　また、複数の凹部１２は、光拡散シート１０の一方の面１０ａにおいて、二次元方向に、周期的に形成されていてもよい。すなわち、複数の凹部１２はそれぞれ、点状（ドット状）をなし、これら複数の点状の凹部１２が、光拡散シート１０の一方の面１０ａにおいて、マトリックス状（碁盤目状）をなして、等間隔に形成されていてもよい（図５参照）。

　また、複数の凹部１２は、光拡散シート１０の一方の面１０ａにおいて、二次元方向に、周期性を乱して形成されていてもよい。すなわち、複数の凹部１２はそれぞれ、点状をなし、これら複数の点状の凹部１２が、光拡散シート１０の一方の面１０ａにおいて、それぞれの間隔がランダムに形成されていてもよい。この場合、複数の点状の凹部１２は、マトリックス状をなすことなく形成されている（図６参照）。このようにすることで、複数の凹部１２がランダムに配置され、光拡散シート１０と、このシートが適用される表示装置に既存の周期構造との間で発生するモアレを抑制することができる。さらに、光拡散シート１０を透過する光が周期的な凹部などの構造物によって引き起こされる干渉を抑制することができる。

　光屈折部１３は、光拡散シート１０の他方の面１０ｂから入射された入射光、および、その入射光が凹部１２の壁面１２ａで全反射した反射光を屈折させる部分である。また、光屈折部１３は、その断面形状が略半円形状をなす略凸レンズ部である。

　光屈折部１３の光拡散シート１０の一方の面１０ａに対する面積比は、１０～９０％であることが好ましく、より好ましくは３０～６０％である。光屈折部１３の面積比が１０％未満では、光屈折部１３にて、光拡散シート１０への入射光を屈折させることにより、その反射光を、光拡散シート１０の一方の面１０ａの外側に拡散させる効果が十分に得られない。一方、光屈折部１３の面積比が９０％を超えると、凹部１２の光拡散シート１０の一方の面１０ａに対する面積比が小さくなり過ぎて、凹部１２の壁面１２ａにて、光拡散シート１０への入射光を全反射させることにより、その反射光を、光拡散シート１０の一方の面１０ａの外側に拡散させる効果が十分に得られない。

　なお、本実施形態では、複数の光屈折部１３の曲率半径が全て等しい場合を例示しているが、本発明の光拡散シートはこれに限定されるものではない。複数の光屈折部１３の曲率半径は、それぞれ異なっていてもよい。

　複数の光屈折部１３は、光拡散シート１０の一方の面１０ａにおいて、一次元方向に、周期的に形成されている。すなわち、複数の光屈折部１３は、光拡散シート１０の一方の面１０ａの一辺（縦または横）に沿って、光拡散シート１０の縦または横の全長にわたって延在する突条をなし、その突条が、並列かつ等間隔に形成されている（図３参照）。また、複数の光屈折部１３は、光拡散シート１０の一方の面１０ａの一辺（縦または横）に沿って、光拡散シート１０の縦または横の全長にわたり、等間隔に配置された複数の点状をなし、その複数の点からなる列が、並列かつ等間隔に形成されていてもよい。なお、光拡散シート１０の一方の面１０ａにおける複数の凹部１２の配置はこれに限定されるものではない。

　例えば、複数の光屈折部１３は、光拡散シート１０の一方の面１０ａにおいて、一次元方向に、周期性を乱して形成されていてもよい。すなわち、複数の光屈折部１３は、光拡散シート１０の一方の面１０ａの一辺（縦または横）に沿って、光拡散シート１０の縦または横の全長にわたって延在する突条をなし、その突条が並列に、かつ、それぞれの間隔がランダムに形成されていてもよい（図４参照）。また、複数の光屈折部１３は、光拡散シート１０の一方の面１０ａの一辺（縦または横）に沿って、光拡散シート１０の縦または横の全長にわたり、それぞれの間隔がランダムに配置された複数の点状をなし、その複数の点からなる列が、並列かつ等間隔に形成されていてもよい。このようにすることで、複数の光屈折部１３がランダムに配置され、光拡散シート１０と、このシートが適用される表示装置に既存の周期構造との間で発生するモアレを抑制することができる。

　また、複数の光屈折部１３は、光拡散シート１０の一方の面１０ａにおいて、二次元方向に、周期的に形成されていてもよい。すなわち、複数の光屈折部１３はそれぞれ、点状をなし、これら複数の点状の光屈折部１３が、光拡散シート１０の一方の面１０ａにおいて、マトリックス状をなして、等間隔に形成されていてもよい（図５参照）。

　また、複数の光屈折部１３は、光拡散シート１０の一方の面１０ａにおいて、二次元方向に、周期性を乱して形成されていてもよい。すなわち、複数の光屈折部１３はそれぞれ、点状をなし、これら複数の点状の光屈折部１３が、光拡散シート１０の一方の面１０ａにおいて、それぞれの間隔がランダムになるように形成されていてもよい。この場合、複数の点状の光屈折部１３は、マトリックス状をなすことなく形成されている（図６参照）。
　また、複数の凹部１２は、図５に示すように、光拡散シート１０の一方の面１０ａにおいて、二次元方向に周期的に形成され、一方、複数の凹部１２の間に設けられる点状の光屈折部１３は、光拡散シート１０の一方の面１０ａにおいて、二次元方向に周期性を乱して形成されていてもよい。
　このようにすることで、複数の光屈折部１３がランダムに配置され、光拡散シート１０と、このシートが適用される表示装置に既存の周期構造との間で発生するモアレを抑制することができる。

　平坦部１４は、光拡散シート１０の一方の面１０ａから入射された入射光、および、その入射光が凹部１２の壁面１２ａで全反射した反射光を屈折させる部分である。また、平坦部１４は、光拡散シート１０の一方の面１０ａと平行に設けられている。

　平坦部１４は、光屈折部１３の外縁をなすように設けられているから、光拡散シート１０の一方の面１０ａにおいて、光屈折部１３に対応して配置される。すなわち、平坦部１４は、光拡散シート１０の一方の面１０ａにおいて、光屈折部１３の配置に対応して一次元方向または二次元方向に、周期的に形成されている。また、平坦部１４は、光拡散シート１０の一方の面１０ａにおいて、光屈折部１３の配置に対応して一次元方向または二次元方向に、周期性を乱して形成されている。

　光拡散シート１０をなすシート状の基材としては、高屈折率を有する樹脂材料などが用いられる。具体的には、ポリメタクリル酸メチル樹脂（ＰＭＭＡ）、改質アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリプロピレン、または、他の光学ポリマーなどの透明高分子樹脂が挙げられる。

　凹部１２、光屈折部１３を具備する光拡散シート１０の作製方法としては、コンタクトプリンティングなどの転写法、特開２０００－３５２６０８号公報、特開２００４－４１４８号公報、特表２００７－５１７９２９号公報、特開２００８－９０３２４号公報、特開２００８－１０２５４７号公報に記載されているような、従来公知の方法を適用することができる。

　光拡散シート１０では、他方の面１０ｂから入射された入射光が、凹部１２、光屈折部１３および平坦部１４のいずれかに入射する。なお、光拡散シート１０の他方の面１０ｂ側に配置された光源から、光拡散シート１０にされる光は、高い指向性を有することが好ましい。
　凹部１２に入射した光は、その壁面１２ａにて全反射または透過し、全反射した光は、光屈折部１３または平坦部１４で屈折されて、光拡散シート１０の一方の面１０ａの外側に出射される。例えば、凹部１２の壁面１２ａにて全反射した反射光２２は、光屈折部１３の外縁近傍（平坦部１４との境近傍）で屈折されて、光拡散シート１０の一方の面１０ａの外側に出射される。また、凹部１２の壁面１２ａにて全反射した反射光２２は、光屈折部１３の頂部で屈折されて、光拡散シート１０の一方の面１０ａの外側に出射される。
　また、光屈折部１３および平坦部１４に入射した光は、これらの部分をほぼ垂直に透過して、光拡散シート１０の一方の面１０ａの外側に出射される。

　このように、光拡散シート１０は、凹部１２における光の全反射、並びに、光屈折部１３および平坦部１４における光の屈折を利用することにより、他方の面１０ｂから入射された入射光を、一方の面１０ａの外側に向かって拡散させることができる。したがって、観察者が違和感を覚えることなく、光拡散シート１０を適用した表示装置の表示画面を、広い視野角で観察することができる。

　ここで、図２に、光拡散シート１０の視野角特性を示す。
　光拡散シート１０としては、凹部１２の光拡散シート１０の一方の面１０ａに対する面積比を５０％、光屈折部１３の光拡散シート１０の一方の面１０ａに対する面積比を４０％、平坦部１４の光拡散シート１０の一方の面１０ａに対する面積比を１０％とし、光拡散シート１０の一方の面１０ａにおいて、凹部１２、光屈折部１３および平坦部１４が、一次元方向に周期的に形成されてなり、光屈折部１３は曲率半径が９．２μｍの略凸レンズ部であるものを用いた。
　視野角特性の測定は、光拡散シート１０の一方の面１０ａ側に光検出器を配置し、光拡散シート１０の他方の面１０ｂ側に配置された光源から、光拡散シート１０に光を入射して、光拡散シート１０の一方の面１０ａの外側に出射された光の強度を測定することにより行った。すなわち、光拡散シート１０の一方の面１０ａに対する垂線を基準（観察角０°）とし、その垂線に対する傾き角を変えて光の強度を測定することにより、観察角に応じた出射光の輝度を測定した。

　なお、図２に示すグラフにおける符号は、図１に示す符号に対応している。すなわち、光拡散シート１０の他方の面１０ｂに入射した平行光（入射光）のうち、平坦部１４をほぼ垂直に透過して、光拡散シート１０の一方の面１０ａの外側に出射した光２１ａの輝度は、図２に示すグラフにおいて符号２１ａで表す線で示す大きさであった。
　光拡散シート１０の他方の面１０ｂに入射した平行光（入射光）のうち、光屈折部１３で屈折されて、光拡散シート１０の一方の面１０ａの外側に出射した光２１ｂの輝度は、図２に示すグラフにおいて符号２１ｂで表す線で示す大きさであった。
　光拡散シート１０の他方の面１０ｂに入射した平行光（入射光）のうち、光屈折部１３をほぼ垂直に透過して、光拡散シート１０の一方の面１０ａの外側に出射した光２１ｃの輝度は、図２に示すグラフにおいて符号２１ｃで表す線で示す大きさであった。
　光拡散シート１０の他方の面１０ｂに入射した平行光（入射光）のうち、光屈折部１３で屈折されて、光拡散シート１０の一方の面１０ａの外側に出射した光２１ｄの輝度は、図２に示すグラフにおいて符号２１ｄで表す線で示す大きさであった。

　光拡散シート１０の他方の面１０ｂに入射した平行光（入射光）のうち、凹部１２の壁面１２ａにて全反射した後、平坦部１４で屈折され、光拡散シート１０の一方の面１０ａの外側に出射した光２２ａの輝度は、図２に示すグラフにおいて符号２２ａで表す線で示す大きさであった。
　光拡散シート１０の他方の面１０ｂに入射した平行光（入射光）のうち、凹部１２の壁面１２ａにて全反射した後、光屈折部１３で屈折され、光拡散シート１０の一方の面１０ａの外側に出射した光２２ｂの輝度は、図２に示すグラフにおいて符号２２ｂで表す線で示す大きさであった。
　光拡散シート１０の他方の面１０ｂに入射した平行光（入射光）のうち、凹部１２の壁面１２ａにて全反射した後、光屈折部１３で屈折され、光拡散シート１０の一方の面１０ａの外側に出射した光２２ｃの輝度は、図２に示すグラフにおいて符号２２ｃで表す線で示す大きさであった。
　光拡散シート１０の他方の面１０ｂに入射した平行光（入射光）のうち、凹部１２の壁面１２ａにて全反射した後、光屈折部１３で屈折され、光拡散シート１０の一方の面１０ａの外側に出射した光２２ｄの輝度は、図２に示すグラフにおいて符号２２ｄで表す線で示す大きさであった。

　このように、光拡散シート１０は、凹部１２における全反射、光屈折部１３における屈折、および、平坦部１４における屈折により、光拡散シート１０の他方の面１０ｂに入射した平行光を、光拡散シート１０の一方の面１０ａの外側に拡散して出射することができる。
　したがって、光拡散シート１０は、観察角の変化に伴って、出射光の輝度を少しずつ連続的に変化させることができる。ゆえに、観察者が違和感を覚えることなく、光拡散シート１０を適用した表示装置の表示画面を、広い視野角で観察することができる。

　また、光拡散シート１０では、凹部１２、光屈折部１３および平坦部１４の一方の面１０ａに対する面積比を調整することにより、他方の面１０ｂから光屈折部１３と平坦部１４に直接入射する光（直抜け光）、および、凹部１２の壁面１２ａにて全反射し、光屈折部１３と平坦部１４に入射する光のいずれについても、輝度を制御することができる。

（２）第二の実施形態
　図７は、本発明の光拡散シートの第二の実施形態を示す概略断面図である。
　本実施形態の光拡散シート３０は、光透過性のシート状の基材からなるものである。光拡散シート３０の一方の面３０ａは、光拡散シート３０内に入射され、光拡散シート３０内で拡散された入射光を出射する光出射面である。また、光拡散シート３０の他方の面３０ｂは、光源からの光を入射する光入射面である。

　光拡散シート３０は、他方の面３０ｂから入射された入射光を透過または全反射させる壁面３２ａを有し、一方の面３０ａに開口する複数の凹部３２と、一方の面３０ａにおいて隣り合う２つの凹部３２の間に設けられた光屈折部３３と、一方の面３０ａにおいて光屈折部３３の外縁をなすように設けられた平坦部３４と、を備えている。

　この光拡散シート３０が、上述の第一の実施形態と異なる点は、光屈折部３３が、その断面形状が略三角形状をなす略プリズム部をなしている点である。光拡散シート３０は、これ以外の点においては、上述の第一の実施形態と同様の構成をなしている。

　なお、本実施形態では、複数の光屈折部３３の斜辺３３ａの角度が全て等しい場合を例示しているが、本発明の光拡散シートはこれに限定されるものではない。複数の光屈折部３３の斜辺３３ａの角度は、それぞれ異なっていてもよい。

　また、光屈折部３３の断面形状は略三角形状に限定されない。光屈折部３３が略プリズム部である場合、その断面形状は略四角形状、五角形以上の略多角形状であってもよい。

　光拡散シート３０は、凹部３２における光の全反射、並びに、光屈折部３３および平坦部３４における光の屈折を利用することにより、他方の面３０ｂから入射された入射光を、一方の面３０ａの外側に向かって拡散させることができる。したがって、光拡散シート３０は、観察角の変化に伴って、出射光の輝度を少しずつ連続的に変化させることができる。ゆえに、観察者が違和感を覚えることなく、光拡散シート３０を適用した表示装置の表示画面を、広い視野角で観察することができる。

（３）第三の実施形態
　図８は、本発明の光拡散シートの第三の実施形態を示す概略断面図である。
　本実施形態の光拡散シート４０は、光透過性のシート状の基材からなるものである。光拡散シート４０の一方の面４０ａは、光拡散シート４０内に入射され、光拡散シート４０内で拡散された入射光を出射する光出射面である。また、光拡散シート４０の他方の面４０ｂは、光源からの光を入射する光入射面である。

　光拡散シート４０は、他方の面４０ｂから入射された入射光を透過または全反射させる壁面４２ａを有し、一方の面４０ａに開口する複数の凹部４２と、一方の面４０ａにおいて隣り合う２つの凹部４２の間に設けられた光屈折部４３と、一方の面４０ａにおいて光屈折部４３の外縁をなすように設けられた平坦部４４と、を備えている。

　この光拡散シート４０が、上述の第一の実施形態と異なる点は、平坦部４４が、光拡散シート４０の他方の面４０ｂに対して斜めに設けられている点である。光拡散シート４０は、これ以外の点においては、上述の第一の実施形態と同様の構成をなしている。

　なお、本実施形態では、複数の平坦部４４の傾き角が全て等しい場合を例示しているが、本発明の光拡散シートはこれに限定されるものではない。複数の平坦部４４の傾き角は、それぞれ異なっていてもよい。

　光拡散シート４０は、凹部４２における光の全反射、並びに、光屈折部４３および平坦部４４における光の屈折を利用することにより、他方の面４０ｂから入射された入射光を、一方の面４０ａの外側に向かって拡散させることができる。したがって、光拡散シート４０は、観察角の変化に伴って、出射光の輝度を少しずつ連続的に変化させることができる。ゆえに、観察者が違和感を覚えることなく、光拡散シート４０を適用した表示装置の表示画面を、広い視野角で観察することができる。

（４）第四の実施形態
　図９は、本発明の光拡散シートの第四の実施形態を示す概略断面図である。
　本実施形態の光拡散シート５０は、光透過性のシート状の基材からなるものである。光拡散シート５０の一方の面５０ａは、光拡散シート５０内に入射され、光拡散シート５０内で拡散された入射光を出射する光出射面である。また、光拡散シート５０の他方の面５０ｂは、光源からの光を入射する光入射面である。

　光拡散シート５０は、他方の面５０ｂから入射された入射光を透過または全反射させる壁面５２ａを有し、一方の面５０ａに開口する複数の凹部５２と、一方の面５０ａにおいて隣り合う２つの凹部５２の間に設けられた光屈折部５３と、一方の面５０ａにおいて光屈折部５３の外縁をなすように設けられた平坦部５４と、を備えている。

　この光拡散シート５０が、上述の第一の実施形態と異なる点は、光屈折部５３が、その断面形状が略三角形状をなす略プリズム部をなしている点と、平坦部５４が、光拡散シート５０の他方の面５０ｂに対して斜めに設けられている点である。光拡散シート５０は、これ以外の点においては、上述の第一の実施形態と同様の構成をなしている。

　なお、本実施形態では、複数の光屈折部５３の斜辺５３ａの角度が全て等しい場合を例示しているが、本発明の光拡散シートはこれに限定されるものではない。複数の光屈折部５３の斜辺５３ａの角度は、それぞれ異なっていてもよい。

　また、光屈折部５３の断面形状は略三角形状に限定されない。光屈折部５３が略プリズム部である場合、その断面形状は略四角形状、五角形以上の略多角形状であってもよい。

　なお、本実施形態では、複数の平坦部５４の傾き角が全て等しい場合を例示しているが、本発明の光拡散シートはこれに限定されるものではない。複数の平坦部５４の傾き角は、それぞれ異なっていてもよい。

　光拡散シート５０は、凹部５２における光の全反射、並びに、光屈折部５３および平坦部５４における光の屈折を利用することにより、他方の面５０ｂから入射された入射光を、一方の面５０ａの外側に向かって拡散させることができる。したがって、光拡散シート５０は、観察角の変化に伴って、出射光の輝度を少しずつ連続的に変化させることができる。ゆえに、観察者が違和感を覚えることなく、光拡散シート５０を適用した表示装置の表示画面を、広い視野角で観察することができる。

（５）第五の実施形態
　図１０は、本発明の光拡散シートの第五の実施形態を示す概略断面図である。
　本実施形態の光拡散シート６０は、光透過性のシート状の基材からなるものである。光拡散シート６０の一方の面６０ａは、光拡散シート６０内に入射され、光拡散シート６０内で拡散された入射光を出射する光出射面である。また、光拡散シート６０の他方の面６０ｂは、光源からの光を入射する光入射面である。

　光拡散シート６０は、他方の面６０ｂから入射された入射光を透過または全反射させる壁面６２ａを有し、一方の面６０ａに開口する複数の凹部６２と、一方の面６０ａにおいて隣り合う２つの凹部６２の間に設けられた光屈折部６３と、一方の面６０ａにおいて光屈折部６３の外縁をなすように設けられた平坦部６４と、を備えている。

　凹部６２は、光拡散シート６０の一方の面６０ａを基端とし、光拡散シート６０の厚さ方向に刻設されており、光拡散シート６０の厚さ方向の断面形状が略台形状をなしている。これにより、凹部６２は光拡散シート６０の一方の面６０ａにおいて開口している。
　また、断面形状が略台形状の凹部６２は、円錐台または四角錐台などの略錐台形をなしていることが好ましい。なお、凹部６２の形状はこれに限定されるものではなく、光拡散シート６０の一方の面６０ａから他方の面６０ｂに向かうに従って次第に断面の幅が狭くなり、少なくとも上下左右方向に光が拡散するような形状をなしていればよい。例えば、凹部６２は、断面における２つの壁面１２ａが互いに対称でない形状、断面形状が多角形をなす形状、断面における壁面６２ａが湾曲した曲面をなす形状などであってもよい。これにより、凹部６２で入射光を拡散し、広い視野角を実現することができる。

　また、凹部６２の底（凹部６２の断面の台形の下底）が、光拡散シート６０の他方の面６０ｂ側にて同一面上に配置されて、凹部６２はその面上にて連続に設けられている。これにより、複数の光屈折部６３は、光拡散シート６０の一方の面６０ａにおいて、二次元方向に、周期的に形成されている。すなわち、複数の光屈折部６３はそれぞれ、点状をなし、これら複数の点状の光屈折部６３が、光拡散シート６０の一方の面６０ａにおいて、マトリックス状をなして、等間隔に形成されていてもよい（図１１参照）。

　また、複数の光屈折部６３は、光拡散シート６０の一方の面６０ａにおいて、二次元方向に、周期性を乱して形成されていてもよい。すなわち、複数の光屈折部６３はそれぞれ、点状をなし、これら複数の点状の光屈折部６３が、光拡散シート６０の一方の面６０ａにおいて、それぞれの間隔がランダムになるように形成されていてもよい。この場合、複数の点状の光屈折部６３は、マトリックス状をなすことなく形成されている（図１２参照）。

　光屈折部６３は、その断面形状が略半円形状をなす略凸レンズ部である。また、平坦部６４は、光拡散シート６０の他方の面６０ｂと平行に設けられている。

　平坦部６４は、光屈折部６３の外縁をなすように設けられているから、光拡散シート６０の一方の面６０ａにおいて、光屈折部６３に対応して配置される。すなわち、平坦部６４は、光拡散シート６０の一方の面６０ａにおいて、光屈折部６３の配置に対応して二次元方向に、周期的に形成されている。また、平坦部６４は、光拡散シート６０の一方の面６０ａにおいて、光屈折部６３の配置に対応して二次元方向に、周期性を乱して形成されている。

　光拡散シート６０をなすシート状の基材としては、上述の第一の実施形態と同様のものが用いられる。

　なお、本実施形態では、光屈折部６３の曲率半径が全て等しい場合を例示しているが、本発明の光拡散シートはこれに限定されるものではない。複数の光屈折部６３の曲率半径は、それぞれ異なっていてもよい。

　また、本実施形態では、平坦部６４が、光拡散シート６０の他方の面６０ｂと平行に設けられた場合を例示したが、本発明の光拡散シートはこれに限定されるものではない。複数の平坦部６４の傾き角は、それぞれ異なっていてもよい。

　また、本実施形態では、光屈折部６３が、その断面形状が略半円形状をなす略凸レンズ部である場合を例示したが、本発明の光拡散シートはこれに限定されるものではない。光屈折部６３は、断面形状が略三角形状、略四角形状、五角形以上の略多角形状をなす略プリズム部であってもよい。

　光拡散シート６０は、凹部６２における光の全反射、並びに、光屈折部６３および平坦部６４における光の屈折を利用することにより、他方の面６０ｂから入射された入射光を、一方の面６０ａの外側に向かって拡散させることができる。したがって、光拡散シート６０は、観察角の変化に伴って、出射光の輝度を少しずつ連続的に変化させることができる。ゆえに、観察者が違和感を覚えることなく、光拡散シート６０を適用した表示装置の表示画面を、広い視野角で観察することができる。

（６）第六の実施形態
　図１３は、本発明の光拡散シートの第六の実施形態を示す概略断面図である。
　本実施形態の光拡散シート７０は、光透過性のシート状の基材からなるものである。光拡散シート７０の一方の面７０ａは、光拡散シート７０内に入射され、光拡散シート７０内で拡散された入射光を出射する光出射面である。また、光拡散シート７０の他方の面７０ｂは、光源からの光を入射する光入射面である。

　光拡散シート７０は、他方の面７０ｂから入射された入射光を透過または全反射させる壁面７２ａを有し、一方の面７０ａに開口する複数の凹部７２と、一方の面７０ａにおいて隣り合う２つの凹部７２の間に設けられた光屈折部７３と、一方の面７０ａにおいて光屈折部７３の外縁をなすように設けられた平坦部７４と、を備えている。

　この光拡散シート７０が、上述の第一の実施形態と異なる点は、２つの凹部７２の間に、その断面形状が略半円形状をなす略凸レンズ部である光屈折部７３が２つ設けられている点である。光拡散シート７０は、これ以外の点においては、上述の第一の実施形態と同様の構成をなしている。

　なお、本実施形態では、複数の光屈折部７３の曲率半径が全て等しい場合を例示しているが、本発明の光拡散シートはこれに限定されるものではない。複数の光屈折部７３の曲率半径は、それぞれ異なっていてもよい。

　また、本実施形態では、２つの凹部７２の間に、光屈折部７３が２つ設けられている場合を例示しているが、本発明の光拡散シートはこれに限定されるものではない。２つの凹部７２の間には、光屈折部７３が３つ以上設けられていてもよい。

　また、本実施形態では、光屈折部７３が、その断面形状が略半円形状をなす略凸レンズ部である場合を例示しているが、本発明の光拡散シートはこれに限定されるものではない。光屈折部７３は、断面形状が略三角形状、略四角形状または五角形以上の略多角形状をなす略プリズム部であってもよい。

　光拡散シート７０は、凹部７２における光の全反射、並びに、光屈折部７３および平坦部７４における光の屈折を利用することにより、他方の面７０ｂから入射された入射光を、一方の面７０ａの外側に向かって拡散させることができる。したがって、光拡散シート７０は、観察角の変化に伴って、出射光の輝度を少しずつ連続的に変化させることができる。ゆえに、観察者が違和感を覚えることなく、光拡散シート７０を適用した表示装置の表示画面を、広い視野角で観察することができる。

　また、光拡散シート７０では、凹部７２に対する光屈折部７３および平坦部７４の位置を調整することによっても、他方の面７０ｂから入射された入射光を、一方の面７０ａの外側に向かって拡散させることができる。すなわち、凹部７２に対する光屈折部７３および平坦部７４の位置を調整することによっても、出射光の輝度を制御することができる。

　さらに、光拡散シート７０では、２つの凹部７２の間に、光屈折部７３を２つ設けることにより、上述の第一の実施形態における光拡散シート１０のように、２つの凹部１２の間に、光屈折部１３を１つ設けた場合よりも、光拡散シート７０全体に占める光屈折部７３の体積を小さくすることができ、ひいては、材料の使用量を削減することができる。

（７）第七の実施形態
　図１４は、本発明の光拡散シートの第七の実施形態を示す概略断面図である。
　本実施形態の光拡散シート８０は、光透過性のシート状の基材からなるものである。光拡散シート８０の一方の面８０ａは、光拡散シート８０内に入射され、光拡散シート８０内で拡散された入射光を出射する光出射面である。また、光拡散シート８０の他方の面８０ｂは、光源からの光を入射する光入射面である。

　光拡散シート８０は、他方の面８０ｂから入射された入射光を透過または全反射させる壁面８２ａを有し、一方の面８０ａに開口する複数の凹部８２と、一方の面８０ａにおいて隣り合う２つの凹部８２の間に設けられた光屈折部８３と、一方の面８０ａにおいて光屈折部８３の外縁をなすように設けられた平坦部８４と、を備えている。

　この光拡散シート８０が、上述の第一の実施形態と異なる点は、光屈折部８３が、その断面形状が略半円形状をなす略凹レンズ部をなしている点である。光拡散シート８０は、これ以外の点においては、上述の第一の実施形態と同様の構成をなしている。

　なお、本実施形態では、複数の光屈折部８３の曲率半径が全て等しい場合を例示しているが、本発明の光拡散シートはこれに限定されるものではない。複数の光屈折部８３の曲率半径は、それぞれ異なっていてもよい。

　光拡散シート８０は、凹部８２における光の全反射、並びに、光屈折部８３および平坦部８４における光の屈折を利用することにより、他方の面８０ｂから入射された入射光を、一方の面８０ａの外側に向かって拡散させることができる。したがって、光拡散シート８０は、観察角の変化に伴って、出射光の輝度を少しずつ連続的に変化させることができる。ゆえに、観察者が違和感を覚えることなく、光拡散シート８０を適用した表示装置の表示画面を、広い視野角で観察することができる。

　また、光拡散シート８０では、光屈折部８３を略凹レンズ部とすることにより、第一の実施形態のように、光屈折部１３を略凸レンズ部とした場合よりも、材料の使用量を削減することができる。
　さらに、光拡散シート８０では、光屈折部８３を略凹レンズ部とすることにより、第一の実施形態のように、光屈折部１３を略凸レンズ部とした場合よりも、摩擦や引っ掻きなどにより、光屈折部８３が変形することを防止できる。

（８）第八の実施形態
　図１５は、本発明の光拡散シートの第八の実施形態を示す概略断面図である。
　本実施形態の光拡散シート９０は、光透過性のシート状の基材からなるものである。光拡散シート９０の一方の面９０ａは、光拡散シート９０内に入射され、光拡散シート９０内で拡散された入射光を出射する光出射面である。また、光拡散シート９０の他方の面９０ｂは、光源からの光を入射する光入射面である。

　光拡散シート９０は、他方の面９０ｂから入射された入射光を透過または全反射させる壁面９２ａを有し、一方の面９０ａに開口する複数の凹部９２と、一方の面９０ａにおいて隣り合う２つの凹部９２の間に設けられた光屈折部９３と、一方の面９０ａにおいて光屈折部９３の外縁をなすように設けられた平坦部９４と、を備えている。

　この光拡散シート９０が、上述の第一の実施形態と異なる点は、隣り合う２つの凹部９２の間に、その断面形状が略半円形状をなす略凹レンズ部である光屈折部９３が２つ設けられている点である。なお、光拡散シート９０は、これ以外の点においては、上述の第一の実施形態と同様の構成をなしている。

　なお、本実施形態では、複数の光屈折部９３の曲率半径が全て等しい場合を例示しているが、本発明の光拡散シートはこれに限定されるものではない。複数の光屈折部９３の曲率半径は、それぞれ異なっていてもよい。

　また、本実施形態では、隣り合う２つの凹部９２の間に、光屈折部９３が２つ設けられている場合を例示しているが、本発明の光拡散シートはこれに限定されるものではない。隣り合う２つの凹部９２の間には、光屈折部９３が３つ以上設けられていてもよい。

　光拡散シート９０は、凹部９２における光の全反射、並びに、光屈折部９３および平坦部９４における光の屈折を利用することにより、他方の面９０ｂから入射された入射光を、一方の面９０ａの外側に向かって拡散させることができる。したがって、光拡散シート９０は、観察角の変化に伴って、出射光の輝度を少しずつ連続的に変化させることができる。ゆえに、観察者が違和感を覚えることなく、光拡散シート９０を適用した表示装置の表示画面を、広い視野角で観察することができる。

　また、光拡散シート９０では、凹部９２に対する光屈折部９３および平坦部９４の位置を調整することによっても、他方の面９０ｂから入射された入射光を、一方の面９０ａの外側に向かって拡散させることができる。すなわち、凹部９２に対する光屈折部９３および平坦部９４の位置を調整することによっても、出射光の輝度を制御することができる。

　さらに、光拡散シート９０では、光屈折部９３を略凹レンズ部とすることにより、第一の実施形態のように、光屈折部１３を略凸レンズ部とした場合よりも、摩擦や引っ掻きなどにより、光屈折部９３が変形することを防止できる。

（９）第九の実施形態
　図１６は、本発明の光拡散シートの第九の実施形態を示す概略断面図である。
　本実施形態の光拡散シート１００は、光透過性のシート状の基材からなるものである。光拡散シート１００の一方の面１００ａは、光拡散シート１００内に入射され、光拡散シート１００内で拡散された入射光を出射する光出射面である。また、光拡散シート１００の他方の面１００ｂは、光源からの光を入射する光入射面である。

　光拡散シート１００は、他方の面１００ｂから入射された入射光を透過または全反射させる壁面１０２ａを有し、一方の面１００ａに開口する複数の凹部１０２と、一方の面１００ａにおいて隣り合う２つの凹部１０２の間に設けられた光屈折部１０３と、一方の面１００ａにおいて光屈折部１０３の外縁をなすように設けられた平坦部１０４と、を備えている。

　この光拡散シート１００が、上述の第一の実施形態と異なる点は、隣り合う２つの凹部１０２の間において、略凸レンズ部である光屈折部１０３Ａが１つ設けられている部分と、略凸レンズ部である光屈折部１０３Ｂおよび略凹レンズ部である光屈折部１０３Ｃがそれぞれ１つずつ設けられている部分とを有する点である。なお、略凸レンズ部である光屈折部１０３Ａ、１０３Ｂは、その断面形状が略半円形状をなしている。また、略凹レンズ部である光屈折部１０３Ｃは、その断面形状が略半円形状をなしている。なお、光拡散シート１００は、これ以外の点においては、上述の第一の実施形態と同様の構成をなしている。

　なお、本実施形態では、光屈折部１０３Ａと光屈折部１０３Ｂの曲率半径が異なる場合を例示しているが、本発明の光拡散シートはこれに限定されるものではない。光屈折部１０３Ａと光屈折部１０３Ｂの曲率半径は等しくてもよい。

　また、本実施形態では、隣り合う２つの凹部１０２の間に、略凸レンズ部である光屈折部１０３Ｂと略凹レンズ部である光屈折部１０３Ｃがそれぞれ１つずつ設けられている部分を有する場合を例示しているが、本発明の光拡散シートはこれに限定されるものではない。隣り合う２つの凹部１０２の間には、略凸レンズ部である光屈折部１０３Ｂと略凹レンズ部である光屈折部１０３Ｃのいずれか一方または両方が２つ以上設けられていてもよい。

　光拡散シート１００は、凹部１０２における光の全反射、並びに、光屈折部１０３および平坦部１０４における光の屈折を利用することにより、他方の面１００ｂから入射された入射光を、一方の面１００ａの外側に向かって拡散させることができる。したがって、光拡散シート１００は、観察角の変化に伴って、出射光の輝度を少しずつ連続的に変化させることができる。ゆえに、観察者が違和感を覚えることなく、光拡散シート１００を適用した表示装置の表示画面を、広い視野角で観察することができる。

　また、光拡散シート１００では、隣り合う２つの凹部１０２の間に設けられた光屈折部１０３の数が部分的に異なっているとともに、隣り合う２つの凹部１０２の間に、略凸レンズ部である光屈折部１０３Ｂと略凹レンズ部である光屈折部１０３Ｃが混在しているので、光拡散シート１００と、このシートが適用される表示装置に既存の周期構造との間で発生するモアレを抑制することができる。

（１０）第十の実施形態
　図１７は、本発明の光拡散シートの第十の実施形態を示す概略断面図である。
　本実施形態の光拡散シート１１０は、光透過性のシート状の基材からなるものである。光拡散シート１１０の一方の面１１０ａは、光拡散シート１１０内に入射され、光拡散シート１１０内で拡散された入射光を出射する光出射面である。また、光拡散シート１１０の他方の面１１０ｂは、光源からの光を入射する光入射面である。

　光拡散シート１１０は、他方の面１１０ｂから入射された入射光を透過または全反射させる壁面１１２ａを有し、一方の面１１０ａに開口する複数の凹部１１２と、一方の面１１０ａにおいて隣り合う２つの凹部１１２の間に設けられた光屈折部１１３と、一方の面１１０ａにおいて光屈折部１１３の外縁をなすように設けられた平坦部１１４と、を備えている。

　この光拡散シート１１０が、上述の第一の実施形態と異なる点は、凹部１１２に遮光性材料１１５を含有し、凹部１１２内に含有した遮光性材料１１５により光吸収部を形成している点である。なお、光拡散シート１１０は、これ以外の点においては、上述の第一の実施形態と同様の構成をなしている。

　遮光性材料１１５としては、一般的にブラックマトリックス用に用いられるカーボンブラックなどの顔料含有樹脂、低反射クロム、低反射二層ニッケル合金またはモリブデン（Ｍｏ）／酸化モリブデン（ＭｏＯｘ）などの金属類、前記材料のいずれかと樹脂とを組み合わせた複合材、または、この複合材でシリカ球などをコーティングしたものなどが用いられる。

　光拡散シート１１０は、凹部１１２における光の全反射、並びに、光屈折部１１３および平坦部１１４における光の屈折を利用することにより、他方の面１１０ｂから入射された入射光を、一方の面１１０ａの外側に向かって拡散させることができる。したがって、光拡散シート１１０は、観察角の変化に伴って、出射光の輝度を少しずつ連続的に変化させることができる。ゆえに、観察者が違和感を覚えることなく、光拡散シート１１０を適用した表示装置の表示画面を、広い視野角で観察することができる。

　また、光拡散シート１１０では、遮光性材料１１５からなる光吸収部が、他方の面１１０ｂから入射された入射光を吸収することができるので、迷光が生じるのを防止することができ、ひいては、高画質の表示を実現することができる。

　さらに、光拡散シート１１０では、遮光性材料１１５からなる光吸収部が、一方の面１１０ａ側からの光（外光）を吸収することができるので、外光散乱を防止することができる。

（表示装置）
　図１８は、本発明の表示装置の一実施形態を示す概略断面図である。図１９は、本発明の表示装置を構成する液晶パネルおよび光拡散シートの一実施形態を示す概略断面図である。
　本実施形態の表示装置１２０は、液晶パネル１３０と、液晶パネル１３０の表示画面１３０ａに取り付けられた光拡散シート１４０と、液晶パネル１３０の表示画面１３０ａとは反対側の面（以下、「他方の面」という。）１３０ｂ側に配置されたバックライト１５０とから概略構成されている。

　液晶パネル１３０は、第１の偏光板１３１と、第１の位相差板１３２と、第１のガラス基板１３３と、液晶層１３４と、カラーフィルター１３５と、第２のガラス基板１３６と、第２の位相差板１３７と、第２の偏光板１３８とを備えてなり、これらが順に積層された構造をなしている。そして、粘着層１６０を介して、液晶パネル１３０の表示画面１３０ａに、光拡散シート１４０が取り付けられている。

　光拡散シート１４０としては、上述の光拡散シート１０と同様のものが用いられる。すなわち、光拡散シート１４０は、他方の面１４０ｂから入射された入射光を透過または全反射させる壁面１４２ａを有し、一方の面１４０ａに開口する複数の凹部１４２と、一方の面１４０ａにおいて隣り合う２つの凹部１４２の間に設けられた光屈折部１４３と、一方の面１４０ａにおいて光屈折部１４３の外縁をなすように設けられた平坦部１４４と、を備えている。

　また、液晶パネル１３０とバックライト１５０との間には、ルーバーと呼ばれるブラインド状に配置された線状のフィルムを配置してもよい。この線状のフィルムにより、バックライト１５０から出射された光がコリメートされて、そのコリメート光（平行光）が、液晶パネル１３０に照射される。あるいは、その線状のフィルムにより、バックライト１５０から出射された光が略コリメートされて、その略コリメート光（略平行光）が、液晶パネル１３０に照射される。

　表示装置１２０によれば、液晶パネル１３０の表示画面１３０ａに光拡散シート１４０が取り付けられているので、光拡散シート１４０によって、バックライト１５０から液晶パネル１３０に照射され、観察者側（光拡散シート１４０の一方の面１４０ａ側）に出射される光を拡散し、視野角を広げることができる。すなわち、表示装置１２０は、広い視野角を実現しつつ、光の利用効率が高く、迷光の発生を抑え、高い視認性を有するものとなる。

　なお、本実施形態では、光拡散シート１４０としては、上述の光拡散シート１０と同様のものを用いた場合を例示したが、本発明の表示装置はこれに限定されるものではない。光拡散シート１４０としては、本発明の光拡散シートを全て適用することができる。

　本発明は、液晶表示装置などの表示装置において使用し、その表示装置の視野角を拡大する光拡散シートに利用することができる。

　１０，３０，４０，５０，６０，７０，８０，９０，１００，１１０　　光拡散シート
　１２，３２，４２，５２，６２，７２，８２，９２，１０２，１１２　　凹部
　１３，３３，４３，５３，６３，７３，８３，９３，１０３，１１３　　光屈折部
　１４，３４，４４，５４，６４，７４，８４，９４，１０４，１１４　　平坦部
　１２０　　表示装置
　１３０　　液晶パネル
　１３１　　第１の偏光板
　１３２　　第１の位相差板
　１３３　　第１のガラス基板
　１３４　　液晶層
　１３５　　カラーフィルター
　１３６　　第２のガラス基板
　１３７　　第２の位相差板
　１３８　　第２の偏光板
　１４０　　光拡散シート
　１５０　　バックライト
　１６０　　粘着層

Claims

　光入射面から入射した入射光を拡散させて光出射面から出射する光拡散シートであって、
　前記入射光を透過または全反射させる壁面を有し、前記光出射面に開口する複数の凹部と、
　前記光出射面において前記複数の凹部の間に設けられ、前記入射光および前記反射光を屈折させる少なくとも１つの光屈折部と、
　前記光出射面において前記光屈折部の外縁をなすように設けられた平坦部と、
　を具備する光拡散シート。
　前記光屈折部は、略凸レンズ部、略凹レンズ部および略プリズム部からなる群より選択される少なくとも１種である請求項１に記載の光拡散シート。
　前記平坦部は、前記光入射面と平行または前記光入射面に対して斜めに設けられている請求項１または２に記載の光拡散シート。
　前記凹部に遮光性材料を含有する請求項１～３のいずれか１項に記載の光拡散シート。
　光入射面から入射した入射光を拡散させて光出射面から出射する光拡散シートであって、
　前記入射光を透過または全反射させる壁面を有し、前記光出射面に開口する複数の凹部と、
　前記光出射面において前記複数の凹部の間に設けられ、前記入射光および前記反射光を屈折させる１つの光屈折部と、
　前記光出射面において前記光屈折部の外縁をなすように設けられた平坦部と、
　を具備し、
　前記光屈折部が略凸レンズ部であり、
　前記平坦部は、前記光入射面と平行に設けられている光拡散シート。
　光入射面から入射した入射光を拡散させて光出射面から出射する光拡散シートであって、
　前記入射光を透過または全反射させる壁面を有し、前記光出射面に開口する複数の凹部と、
　前記光出射面において前記複数の凹部の間に設けられ、前記入射光および前記反射光を屈折させる１つの光屈折部と、
　前記光出射面において前記光屈折部の外縁をなすように設けられた平坦部と、
　を具備し、
　前記光屈折部が略プリズム部であり、
　前記平坦部は、前記光入射面と平行に設けられている光拡散シート。
　光入射面から入射した入射光を拡散させて光出射面から出射する光拡散シートであって、
　前記入射光を透過または全反射させる壁面を有し、前記光出射面に開口する複数の凹部と、
　前記光出射面において前記複数の凹部の間に設けられ、前記入射光および前記反射光を屈折させる１つの光屈折部と、
　前記光出射面において前記光屈折部の外縁をなすように設けられた平坦部と、
　を具備し、
　前記光屈折部が略凸レンズ部であり、
　前記平坦部は、前記光入射面に対して斜めに設けられている光拡散シート。
　光入射面から入射した入射光を拡散させて光出射面から出射する光拡散シートであって、
　前記入射光を透過または全反射させる壁面を有し、前記光出射面に開口する複数の凹部と、
　前記光出射面において前記複数の凹部の間に設けられ、前記入射光および前記反射光を屈折させる１つの光屈折部と、
　前記光出射面において前記光屈折部の外縁をなすように設けられた平坦部と、
　を具備し、
　前記光屈折部が略プリズム部であり、
　前記平坦部は、前記光入射面に対して斜めに設けられている光拡散シート。
　光入射面から入射した入射光を拡散させて光出射面から出射する光拡散シートであって、
　前記入射光を透過または全反射させる壁面を有し、前記光出射面に開口する複数の凹部と、
　前記光出射面において前記複数の凹部の間に設けられ、前記入射光および前記反射光を屈折させる２つの光屈折部と、
　前記光出射面において前記光屈折部の外縁をなすように設けられた平坦部と、
　を具備し、
　前記光屈折部が略凸レンズ部であり、
　前記平坦部は、前記光入射面と平行に設けられている光拡散シート。
　光入射面から入射した入射光を拡散させて光出射面から出射する光拡散シートであって、
　前記入射光を透過または全反射させる壁面を有し、前記光出射面に開口する複数の凹部と、
　前記光出射面において前記複数の凹部の間に設けられ、前記入射光および前記反射光を屈折させる１つの光屈折部と、
　前記光出射面において前記光屈折部の外縁をなすように設けられた平坦部と、
　を具備し、
　前記光屈折部が略凹レンズ部であり、
　前記平坦部は、前記光入射面と平行に設けられている光拡散シート。
　光入射面から入射した入射光を拡散させて光出射面から出射する光拡散シートであって、
　前記入射光を透過または全反射させる壁面を有し、前記光出射面に開口する複数の凹部と、
　前記光出射面において前記複数の凹部の間に設けられ、前記入射光および前記反射光を屈折させる２つの光屈折部と、
　前記光出射面において前記光屈折部の外縁をなすように設けられた平坦部と、
　を具備し、
　前記光屈折部が略凹レンズ部であり、
　前記平坦部は、前記光入射面と平行に設けられている光拡散シート。
　光入射面から入射した入射光を拡散させて光出射面から出射する光拡散シートであって、
　前記入射光を透過または全反射させる壁面を有し、前記光出射面に開口する複数の凹部と、
　前記光出射面において前記複数の凹部の間に設けられ、前記入射光および前記反射光を屈折させる２つの光屈折部と、
　前記光出射面において前記光屈折部の外縁をなすように設けられた平坦部と、
　を具備し、
　前記複数の凹部の間において、光屈折部が略凸レンズ部からなる部分と、光屈折部が略凸レンズ部および略凹レンズ部からなる部分とを有し、
　前記平坦部は、前記光入射面と平行に設けられている光拡散シート。
　光入射面から入射した入射光を拡散させて光出射面から出射する光拡散シートであって、
　前記入射光を透過または全反射させる壁面を有し、前記光出射面に開口する複数の凹部と、
　前記光出射面において前記複数の凹部の間に設けられ、前記入射光および前記反射光を屈折させる１つの光屈折部と、
　前記光出射面において前記光屈折部の外縁をなすように設けられた平坦部と、
　を具備し、
　前記光屈折部が略凸レンズ部であり、
　前記平坦部は、前記光入射面と平行に設けられ、
　前記凹部に遮光性材料を含有する光拡散シート。
　前記光屈折部の前記光出射面に対する面積比が１０～９０％である請求項１～１３のいずれか１項に記載の光拡散シート。
　前記凹部は、前記光出射面において、一次元方向または二次元方向に、周期的に形成されている請求項１～１４のいずれか１項に記載の光拡散シート。
　前記凹部は、前記光出射面において、一次元方向または二次元方向に、周期性を乱して形成されている請求項１～１４のいずれか１項に記載の光拡散シート。
　前記光屈折部は、前記光出射面において、一次元方向または二次元方向に、周期的に形成されている請求項１～１６のいずれか１項に記載の光拡散シート。
　前記光屈折部は、前記光出射面において、一次元方向または二次元方向に、周期性を乱して形成されている請求項１～１６のいずれか１項に記載の光拡散シート。
　請求項１～１８のいずれか１項に記載の光拡散シートを備える表示装置。