JP5784428B2 - 導光板ユニット - Google Patents

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Description

本発明は導光板ユニット、面光源装置、透過型画像表示装置、及び導光板に関する。
液晶表示装置等の透過型画像表示装置は、一般に、液晶表示パネルといった透過型画像表示部の背面側に配置され、透過型画像表示部にバックライトを供給する面光源装置を有する。このような面光源装置としてエッジライト型の面光源装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
エッジライト型の面光源装置は、透光性を有する導光板と、導光板の側方に配置され、導光板の側面に光を供給するための光源とを備える。導光板の背面側には、光を反射させるための白色ドットが設けられている。この構成では、光源から出力された光は、光源と対向する導光板の側面から導光板内に入射され、導光板内を全反射しながら伝搬する。導光板の背面側には、白色ドットが複数形成されている(例えば、特許文献1参照)ので、白色ドットで反射した光は導光板の透過型画像表示部側の出射面から出射される。
従来、透過型画像表示装置では、導光板の出射面から出射された光を正面方向に集光することで透過型画像表示部に効率的に入射させるため、導光板と透過型画像表示部との間にプリズム板を配置している。このようなプリズム板としては、透過型画像表示部側の面に複数のプリズム部が並列配置されたものがある。
特開2005−38768号公報
しかしながら、白色ドットを有する導光板に対して、上記のように導光板と対向する側の面にプリズム部が形成されたプリズム板を配置した場合、正面方向の輝度の向上を十分に図ることができないことがあった。
そこで、本発明は、正面方向の輝度の向上を図ることができる導光板ユニット並びにその導光板ユニットを含む面光源装置及び透過型画像表示装置、導光板を提供することを目的とする。
本発明に係る導光板ユニットは、一方向に延在している複数のプリズム部が形成された第1の面と第1の面と反対側の第2の面とを有しており、複数のプリズム部がプリズム部の延在方向に略直交する方向に並列配置されたプリズム板と、プリズム板における第1の面に対向する第3の面と、第3の面とは反対側の第4の面と、第3及び第4の面に交差しており光が入射される入射面とを含む板状の本体部、及び第4の面に形成されており、第3の面と反対側に凸である複数のレンズ部を有する導光板と、を備えており、複数のレンズ部の各々は、導光板における入射面から入射され第3の面から出射される光の角度分布において最も出射強度が大きい角度であるピーク角度θが60°以上となり、かつ、第3の面から出射される光の第1の光束に対する第2の光束の比に、第3の面から出射される光の出射効率を乗じた値が1.770%より大きくなるような外形を有しており、ピーク角度θは、プリズム部の延在方向に略直交する面内において第1の面の法線に対する角度であり、第1の光束は、第3の面上の一点から全方向に出射される光の全光束であり、第2の光束は、一点からピーク角度θの方向に出射される光の単位立体角あたりの光束であり、出射効率は、入射面へ入射する光の量に対する第3の面から出射される光の量であり、プリズム部の屈折率をnとしたとき、プリズム部は、下記式(1)を満たす頂角αを有している。
本発明に係る面光源装置は、一方向に延在している複数のプリズム部が形成された第1の面と第1の面と反対側の第2の面とを有しており、複数のプリズム部がプリズム部の延在方向に略直交する方向に並列配置されたプリズム板と、プリズム板における第1の面に対向する第3の面と、第3の面とは反対側の第4の面と、第3及び第4の面に交差しており光が入射される入射面とを含む板状の本体部、及び第4の面に形成されており、第3の面と反対側に凸である複数のレンズ部を有する導光板と、導光板の入射面に対向して配置されており入射面に光を供給する光源部と、を備えており、複数のレンズ部の各々は、導光板における入射面から入射され第3の面から出射される光の角度分布において最も出射強度が大きい角度であるピーク角度θが60°以上となり、かつ、第3の面から出射される光の第1の光束に対する第2の光束の比に、第3の面から出射される光の出射効率を乗じた値が1.770%より大きくなるような外形を有しており、ピーク角度θは、プリズム部の延在方向に略直交する面内において第1の面の法線に対する角度であり、第1の光束は、第3の面上の一点から全方向に出射される光の全光束であり、第2の光束は、一点からピーク角度θの方向に出射される光の単位立体角あたりの光束であり、出射効率は、入射面へ入射する光の量に対する第3の面から出射される光の量であり、プリズム部の屈折率をnとしたとき、プリズム部は、下記式(2)を満たす頂角αを有している。
また、本発明に係る透過型画像表示装置は、一方向に延在している複数のプリズム部が形成された第1の面と第1の面と反対側の第2の面とを有しており、複数のプリズム部がプリズム部の延在方向に略直交する方向に並列配置されたプリズム板と、プリズム板における第1の面に対向する第3の面と、第3の面とは反対側の第4の面と、第3及び第4の面に交差しており光が入射される入射面とを含む板状の本体部、及び第4の面に形成されており、第3の面と反対側に凸である複数のレンズ部を有する導光板と、導光板の入射面に対向して設けられており、入射面に光を供給する光源部と、プリズム板の第2の面側に設けられており、プリズム板から出射される光により照明され画像を表示する透過型画像表示部と、を備えており、複数のレンズ部の各々は、導光板における入射面から入射され第3の面から出射される光の角度分布において最も出射強度が大きい角度であるピーク角度θが60°以上となり、かつ、第3の面から出射される光の第1の光束に対する第2の光束の比に、第3の面から出射される光の出射効率を乗じた値が1.770%より大きくなるような外形を有しており、ピーク角度θは、プリズム部の延在方向に略直交する面内において第1の面の法線に対する角度であり、第1の光束は、第3の面上の一点から全方向に出射される光の全光束であり、第2の光束は、一点からピーク角度θの方向に出射される光の単位立体角あたりの光束であり、出射効率は、入射面へ入射する光の量に対する第3の面から出射される光の量であり、プリズム部の屈折率をnとしたとき、プリズム部は、下記式(3)を満たす頂角αを有している。
上記構成の導光板ユニット、面光源装置及び透過型画像表示装置において、導光板の入射面から入射した光は、導光板内を全反射しながら伝搬する。導光板内を伝搬する光が第4の面上に設けられたレンズ部に入射すると、レンズ部により全反射条件と異なる条件で反射する。よって、レンズ部で反射した光は本体部における第3の面から出射され、プリズム板における第1の面から入射して第2の面から出射される。導光板ユニットでは、プリズム部における頂角αが、導光板から出射される光のピーク角度θに基づいて、正面方向(板厚方向)に出射される角度に形成されているので、プリズム板から出射される光は、正面方向により多く集光される。また、導光板ユニットでは、導光板から出射される光のピーク角度θが60°以上となるようなレンズ部を有しているので、導光板からプリズム板に入射された光は効率的に出射される。さらに、導光板ユニットでは、導光板の第4の面上に設けられたレンズ部が上記条件を満たす形状に形成されているので、プリズム板における第2の面から正面方向に出射される割合が高い。これらの作用により、正面方向の輝度が向上する。そして、本発明に係る透過型画像表示装置では、導光板ユニット上に透過型画像表示部が設けられているので、正面方向輝度がより高い光で透過型画像表示部が照明される。その結果、透過型画像表示部で表示される画像の輝度向上を図ることができる。
また、本発明に係る導光板は、一方向に延在している複数のプリズム部が形成された第1の面と第1の面とは反対側の第2の面とを有しており、複数のプリズム部がプリズム部の延在方向に略直交する方向に並列配置されたプリズム板と対向して配置される導光板であって、プリズム板における第1の面に対向して配置される第3の面、第3の面とは反対側の第4の面、及び第3及び第4の面に交差しており光が入射される入射面とを含む板状の本体部と、第4の面に形成されており、第3の面と反対側に凸である複数のレンズ部と、を備えており、複数のレンズ部の各々は、入射面から入射され第3の面から出射される光の角度分布において最も出射強度が大きい角度であるピーク角度θが60°以上となり、かつ、第3の面から出射される光の第1の光束に対する第2の光束の比に、第3の面から出射される光の出射効率を乗じた値が1.770%より大きくなるような外形を有しており、ピーク角度θは、プリズム部の延在方向に略直交する面内において第1の面の法線に対する角度であり、第1の光束は、第3の面上の一点から全方向に出射される光の全光束であり、第2の光束は、一点からピーク角度θの方向に出射される光の単位立体角あたりの光束であり、出射効率は、入射面へ入射する光の量に対する第3の面から出射される光の量である。
上記構成の導光板において、入射面から入射した光は、導光板内を全反射しながら伝搬する。導光板内を伝搬する光が第4の面上に設けられたレンズ部に入射すると、レンズ部により全反射条件と異なる条件で反射する。よって、レンズ部で反射した光は本体部における第3の面から出射される。このとき、導光板から出射される光のピーク角度θが60°以上となるようなレンズ部を有している。このような導光板は、所定の頂角を有するプリズム部が第1の面に形成されたプリズム板に対して当該第1の面と対向して配置したとき、プリズム板から出射させる光を正面方向に多く集光させる。これらの作用により、正面方向の輝度が向上する。
本発明によれば、正面方向の輝度の向上を図ることができる導光板ユニット並びにその導光板ユニットを含む面光源装置及び透過型画像表示装置、導光板を提供することができる。
本発明に係る導光板ユニットの一実施形態を適用した透過型画像表示装置の概略構成を示す模式図である。 図1に示した導光板を背面側からみた場合の平面図である。 レンズ部の形状を説明するための図面であり、出射面上での局所的な座標系の設定状態を示す図面と、この座標系におけるz軸及びx軸からの角度の規定方法を説明するための図面である。 レンズ部の外形形状の例を説明するための図面である。 レンズ部の外形形状を規定する条件を示す図表である。 図1に示した透過型画像表示装置の一部拡大図である。 導光板からの光の出射角とプリズム部の頂角とプリズム板からの光の出射角との関係を説明する図面である。 プリズム板における出射効率を説明する図面である。 シミュレーションモデルを示す模式図である。 シミュレーションに用いたレンズ部の外形形状を示す図面である。 シミュレーションに使用したレンズ形状と、ピーク角度との関係を示す図表である。 シミュレーションに使用したレンズ形状と、ピーク角度との関係を示す図表である。 シミュレーションと比較実験とにおける導光板ユニットの概略構成を示した図面である。 シミュレーションに使用したレンズ形状と、光出射効率との関係を示す図表である。 シミュレーションに使用したレンズ形状と、光出射効率との関係を示す図表である。 シミュレーションに使用したレンズ形状と、所定方向における光出射割合との関係を示す図表である。 シミュレーションに使用したレンズ形状と、所定方向における光出射割合との関係を示す図表である。 シミュレーションに使用したレンズ形状と、所定方向における有効光出射割合との関係を示す図表である。 シミュレーションに使用したレンズ形状と、所定方向における有効光出射割合との関係を示す図表である。 図18に示した、kとアスペクト比[h/w]とで決まるレンズ形状の底部角度を示す図表である。 図19に示した、kとアスペクト比[h/w]とで決まるレンズ形状の底部角度を示す図表である。 図18に示した、kとアスペクト比[h/w]とで決まるレンズ形状の幅wに対する先端部の曲率半径rを示す図表である。 図19に示した、kとアスペクト比[h/w]とで決まるレンズ形状の幅wに対する先端部の曲率半径rを示す図表である。 レンズ部の外形形状を規定する条件を示す図表である。 レンズ部の外形形状を規定する条件を示す図表である。 レンズ部の外形形状を規定する条件を示す図表である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図面の説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。また、説明中、「上」、「下」等の方向を示す語は、図面に示された状態に基づいた便宜的な語である。
図1は、本発明に係る導光板ユニットの一実施形態を適用した透過型画像表示装置の概略構成を示す模式図である。図1では、透過型画像表示装置10の断面構成を分解して示している。透過型画像表示装置10は、携帯電話や各種電子機器の表示装置やテレビ装置として好適に利用することができる。
透過型画像表示装置10は、透過型画像表示部20と、透過型画像表示部20に供給するための面状の光を出力する面光源装置30とを備える。以下、説明の便宜のため、図1に示すように、面光源装置30に対して、プリズム板40及び透過型画像表示部20が配列されている方向をZ方向又は正面方向と称する。また、Z方向に直交する2つの方向をX方向及びY方向と称する。X方向及びY方向は互いに直交する。
透過型画像表示部20は、面光源装置30から出射される面状の光で照明されることによって画像を表示する。透過型画像表示部20の例は、液晶セル21の両面に直線偏光板22,23が配置された偏光板貼合体としての液晶表示パネルである。この場合、透過型画像表示装置10は、液晶表示装置(又は液晶テレビ)である。液晶セル21及び偏光板22,23は、従来の液晶表示装置等の透過型画像表示装置で用いられているものを用いることができる。液晶セル21の例は、TFT(Thin Film Transistor)型の液晶セルやSTN(SuperTwisted Nematic)型の液晶セル等である。
面光源装置30は、透過型画像表示部20に対するバックライトを供給するエッジライト型のバックライトユニットである。面光源装置30は、プリズム板40と導光板50とを含む導光板ユニット55と、導光板50の互いに対向する側面50a,面50bのそれぞれに対向して配置された光源部60,60とを備える。
光源部60,60は、ライン状に配列(図1では、Y方向に配列)された複数の点状光源61を有する。点状光源61の例は、発光ダイオードである。光源部60は、導光板50に光を効率的に入射するために、導光板50と反対側に、光を反射させる反射部としてのリフレクターを備えてもよい。ここでは、複数の点状光源61を有する光源部60を例示したが、光源部60は、冷陰極管(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)などの線状光源であってもよい。
プリズム板40は、導光板50から出射された光を正面方向に集光するために用いられる。プリズム板40は、複数のプリズム部41が透過型画像表示部20側とは反対側の面である表面(第1の面)40aに形成された光学シートである。プリズム板40の平面視形状の例は、略長方形及び略正方形を含む。
プリズム部41は、一方向(図1では、Y方向)に延在している。複数のプリズム部41は、プリズム部41の延在方向と直交する方向に並列配置されている。プリズム部41の延在方向に直交する断面の形状は、下記に示す頂角αを有し、二等辺三角形であることが好ましい。頂角αは、導光板50からの出射角度θ(図6参照)に合わせて設定される。具体的には、出射角度θを、導光板50からの出射される光のピーク角度θとして下記式(4)を満たすような頂角αに設定される。ピーク角度とは、出射光の角度分布において最も出射強度が大きい角度を示す。また、下記式(4)におけるnは、プリズム部41の屈折率を示している。
プリズム部41の頂角αは、通常、60°以上75°以下に設定されている。プリズム部41の頂部41aの形状は、製造誤差などによって生じる程度の湾曲形状であってもよい。
プリズム板40は、透光性材料(又は透明材料)からなる。透光性材料の屈折率の例は、1.46〜1.62であり、好ましくは、1.49〜1.59である。透光性材料の例は、透光性樹脂材料、透光性ガラス材料である。透光性樹脂材料の例は、ポリカーボネート樹脂(屈折率:1.59)、MS樹脂(メタクリル酸メチル−スチレン共重合体樹脂)(屈折率:1.56〜1.59)、ポリスチレン樹脂(屈折率:1.59)、AS樹脂(アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂)(屈折率:1.56〜1.59)、アクリル系紫外線硬化樹脂(屈折率:1.46〜1.58)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)(屈折率:1.49)などである。なお、プリズム板40には、本発明の趣旨を逸脱しない程度であれば、拡散剤などが添加されていてもよい。また、プリズム板40の裏面(第2の面)40bは、通常、平滑な面である。しかしながら、裏面40bは、本発明の趣旨を逸脱しない程度の粗さを有する粗面であってもよい。裏面40bを前述した粗面とすることによって、例えば、プリズム板40と透過型画像表示部20との間に他の光学部材を配置した場合に、その光学部材とプリズム板40との貼り付きを防止できる。
プリズム板40の厚さtは、プリズム部41の頂部41aとプリズム板40の略平坦な裏面40b(表面40aと反対側の面)との間の距離とすることができる。プリズム板40の厚さの例は、0.1mm以上5mm以下の厚さである。
面光源装置30は、導光板ユニット55に対して透過型画像表示部20と反対側に位置する反射部70を備えてもよい。反射部70は、導光板50から反射部70側に出射された光を導光板50に再度入射させるためのものである。反射部70は、図1に示すようにシート状であり得る。また、反射部70は、導光板50を収容する面光源装置30の筐体底面であって、鏡面加工を施された底面であってもよい。
図1及び図2を参照して、導光板50について説明する。図2は、図1に示した導光板50を背面側からみた場合の平面図である。導光板50の平面視形状の例は略長方形及び略正方形を含む。
導光板50は、板状の本体部51と本体部51に形成された複数のレンズ部52とを有する。本体部51は透光性材料(又は透明材料)からなる。透光性材料の屈折率の例は、1.46〜1.62である。透光性材料の例は、透光性樹脂材料、透光性ガラス材料である。透光性樹脂材料の例は、ポリカーボネート樹脂(屈折率:1.59)、MS樹脂(メタクリル酸メチル−スチレン共重合体樹脂)(屈折率:1.56〜1.59)、ポリスチレン樹脂(屈折率:1.59)、AS樹脂(アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂)(屈折率:1.56〜1.59)、アクリル系紫外線硬化樹脂(屈折率:1.46〜1.58)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)(屈折率:1.49)などである。透光性樹脂材料としては、透明性の観点からPMMAがより好ましい。
図1に示すように、本体部51は、プリズム板40と互いに対向する出射面(第3の面)51aと、出射面51aと反対側の背面(第4の面)51bとを有する。出射面51a及び背面51bは略平坦である。本体部51は、出射面51a及び背面51bに交差する4つの側面51c,51d,51e,51fを有する(図3参照)。図1では、X方向において互いに対向している2つの側面51c及び51dを示している。側面51c及び側面51dは、光源部60と対向する上記側面50a及び側面50bでもある。この場合、側面51c及び側面51dは、光源部60からの光が入射される入射面である。本体部51が有する4つの側面51c,51d,51e,51fのうち残りの2つの側面51e,51f(図3参照)はY方向において互いに対向している。図1では、側面51c及び側面51dと出射面51a及び背面51bとの配置関係の一例として、側面51c及び側面51dは出射面51a及び背面51bに略直交している状態を示している。本実施形態では、本体部51の他の側面51e,51fも出射面51a及び背面51bと直交しているとする。
図1及び図2に示すように、複数のレンズ部52は、背面51b上に形成されている。レンズ部52は、透明であり、導光板50内を伝搬する光を出射面51a側から出射するためのものである。また、各レンズ部52の外形形状はドーム状である。
各レンズ部52の形状について説明する。説明の簡略化のため、複数のレンズ部52の大きさは同じであるとして説明する。
レンズ部52は、出射面51a上の任意の点(一点)pから光が出射される場合、出射位置である点pから出射される光の第1の光束に対する第2の光束の比(比率)に出射効率を乗じた値が1.770%より大きくなるような外形形状を有する。点pは、出射面(第3の面)51aの中央部の点(一点)、すなわち、出射面51aの中心とすることができる。
「第1の光束」は、点pから導光板50の外側の全方向(全方位)に出射される光(出射光)の全光束である。「第2の光束」は、点pから所定方向への出射光の単位立体角あたりの光束である。本実施形態において「単位立体角」は1/4πである。「所定方向」は、Y方向に直交する面内において出射面51aの法線に対する角度θであり、点pから出射される光のピーク角度θの方向である。「出射効率」は、入射面としての側面51c,51dに入射される光、すなわち、導光板50に入射される光の量に対する出射面51aから出射される全ての光の量の比である。
図3を参照してより具体的に説明する。図3は、レンズ部52の形状を説明するための図面である。図3の(a)は、出射面51a上での局所的な座標系の設定状態を示す図面である。図3の(b)は、図3(a)に示した座標系におけるz軸及びx軸からの角度の規定方法を説明するための図面である。
図3(a)に示すように出射面51a上の任意の点pを原点とした局所的なxyz座標系を設定し、原点を中心とした単位球を仮定する。xyz座標系においてz軸は出射面51aに直交している。すなわち、z軸は出射面51aの法線に対応する。x軸は、X方向に略平行である。すなわち、x軸は、入射面である側面51c,51dに略直交する方向である。この場合、y軸はY方向に略一致する。x軸、y軸及びz軸が、X方向、Y方向及びZ方向に対応していることは、図3(b)においても同様である。
図3(b)に示すように、点pからの出射光の方向とz軸との間のなす角度(偏角)をθとし、出射光の方向とx軸とのなす角度(偏角)をφとする。この設定では、上記所定方向は、xz平面内においてピーク角度θの方向である。換言すれば、所定方向は、θ=ピーク角度θ且つφ=0°で規定される方向である。ただし、所定方向は、θ及びφがそれぞれθ=ピーク角度θ±5°及びφ=0±5°を満たす範囲内の方向であればよい。点pから全方向への出射光の全光束をΦとし、所定方向への出射光の単位立体角あたりの光束をΦとする。全光束Φに対する光束Φの比は、所定方向における光出射割合である。以下では、「所定方向における光出射割合」を、単に「光出射割合」とも称する。この光出射割合をRとしたとき、R=Φ/Φである。導光板50に入射される光の量をQと、出射面51aから出射されるすべての光の量をQとする。光出射効率をEとしたとき、E=Q/Qである。
このとき、レンズ部52の外形形状は、
1.770(%)<R×E×100(=R
を満たす形状である。以下の説明では、Rを有効光出射割合とも称す。
図4は、レンズ部52の外形形状の例を説明するための図面であり、レンズ部52の中心軸線Cを含む導光板50の断面構成の模式図である。
レンズ部52において、レンズ部52の頂部をレンズ部52の先端部52aと称し、レンズ部52の裾部をレンズ部52の底部52bと称する。本実施形態では、レンズ部52の形状は、図4に示した断面形状を、中心軸線Cを回転軸として回転させた形状であるとする。よって、レンズ部52の形状は、中心軸線Cを含む任意の断面において左右対称となる。また、レンズ部52は、レンズ部52に接する接平面と背面51bとのなす角度が、レンズ部52の底部52b側から先端部52a側にかけて単調に減少するような外形形状を有している。
図4を参照して、レンズ部52の外形形状の種々の例について説明する。有効光出射割合R(%)が上記範囲を満たすレンズ部52の外形形状は、図5に示した図表内の組み合わせの何れかによって規定される形状とすることができる。以下、図5に示したアスペクト比〔h/w〕、幅に対する曲率半径〔r/w〕及び底部角度γ(°)について説明する。
(I)アスペクト比〔h/w
アスペクト比〔h/w〕とは、図4において、レンズ部52の幅をw(μm)、レンズ部52の最大高さをh(μm)としたとき、幅wに対する最大高さhの比である。
(II)幅に対する曲率半径〔r/w
幅に対する曲率半径〔r/w〕とは、レンズ部52の幅をw(μm)、レンズ部52の先端部52aの曲率半径をr(μm)としたとき、幅wに対する曲率半径rの比である。先端部52aの曲率半径rは、レンズ部52の頂部としての先端部52aの曲がり具合を表すものである。例えば、先端部52aの曲率半径rは、図4に示すように、先端部52aに接する円(図4中の破線で示す円)を仮定した場合の円の半径である。
(III)底部角度γ
底部角度γは、中心軸線Cをとおる断面でのレンズ部52の輪郭線と背面51bとの交点の位置でのレンズ部52の接平面Pと背面51bとの間のなす角度である。この底部角度γは、レンズ部52を液滴とみなした場合の接触角に対応する。また、先端部52aに対して底部はレンズ部52の裾部でもある。よって、底部角度γは裾部角度でもある。
以下、図5の図表に示したアスペクト比[h/w]に基づいた場合分けに応じてレンズ部52が満たす外形形状の条件を具体的に例示する。
(1)0.01≦h/w<0.03の場合
レンズ部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件を満たす形状である。
0.63≦r/w≦12.19且つ2.41≦γ≦47.09
(2)0.03≦h/w<0.05の場合
レンズ部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件を満たす形状である。
0.16≦r/w≦6.09且つ4.68≦γ≦67.66
(3)0.05≦h/w<0.07の場合
レンズ部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件を満たす形状である。
0.10≦r/w≦4.06且つ7.00≦γ≦75.97
(4)0.07≦h/w<0.09の場合
レンズ部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件を満たす形状である。
0.08≦r/w≦3.05且つ9.30≦γ≦79.97
(5)0.09≦h/w<0.11の場合
レンズ部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件の何れかを満たす形状である。
(5A)0.06≦r/w≦1.69且つ11.57≦γ≦31.72
(5B)1.94≦r/w≦2.44且つ41.83≦γ≦82.23
(6)0.11≦h/w<0.13の場合
レンズ部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件を満たす形状である。
0.57≦r/w≦1.20且つ18.33≦γ≦29.52
(7)0.13≦h/w<0.15の場合
レンズ部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件の何れかを満たす形状である。
(7A)0.40≦r/w≦0.85且つ19.88≦γ≦28.11
(7B)1.47≦r/w≦1.56且つ58.14≦γ≦66.08
(8)0.15≦h/w<0.17の場合
レンズ部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件の何れかを満たす形状である。
(8A)0.12≦r/w≦0.59且つ19.09≦γ≦27.14
(8B)1.21≦r/w≦1.37且つ55.00≦γ≦68.77
(9)0.17≦h/w<0.19の場合
レンズ部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件の何れかを満たす形状である。
(9A)0.03≦r/w≦0.38且つ20.23≦γ≦26.43
(9B)1.01≦r/w≦1.15且つ52.71≦γ≦64.16
(10)0.19≦h/w<0.21の場合
レンズ部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件の何れかを満たす形状である。
(10A)0.03≦r/w≦0.28且つ22.27≦γ≦27.32
(10B)0.84≦r/w≦1.03且つ50.97≦γ≦66.44
(11)0.21≦h/w<0.23の場合
レンズ部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件の何れかを満たす形状である。
(11A)0.03≦r/w≦0.14且つ24.25≦γ≦26.71
(11B)0.77≦r/w≦0.94且つ53.61≦γ≦68.37
(12)0.23≦h/w<0.25の場合
レンズ部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件を満たす形状である。
0.65≦r/w≦0.81且つ52.05≦γ≦64.93
(13)0.25≦h/w<0.27の場合
レンズ部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件を満たす形状である。
0.55≦r/w≦0.70且つ50.78≦γ≦62.17
(14)0.27≦h/w<0.29の場合
レンズ部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件を満たす形状である。
0.51≦r/w≦0.60且つ52.84≦γ≦59.91
(15)0.29≦h/w<0.31の場合
レンズ部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件を満たす形状である。
0.44≦r/w≦0.52且つ51.66≦γ≦58.03
また、幅wの例は、5μm以上1mm以下であり、好ましくは、10μm以上500μm以下である。このようなサイズのレンズ部52は、いわゆるマイクロレンズである。
図4は、レンズ部52の中心軸線Cを含む断面の構成を示しているので、幅wはレンズ部52の最大幅に対応する。また、hはレンズ部52の先端部52aの位置での厚さである。よって、上記アスペクト比[h/w]は、レンズ部52の最大幅に対する先端部52aの位置でのレンズ部52の厚さ(又は高さ)、すなわち、[先端部位置での厚さ]/[レンズ部の最大幅]に対応する。通常、先端部52aの位置でのレンズ部52の厚さは最大であるので、先端部52aの位置でのレンズ部52の厚さはレンズ部52の最大厚さでもある。また、上記(II)に記載した比は、曲率半径rとレンズ部52の最大幅との比、すなわち、[曲率半径]/[レンズ部の最大幅]に対応する。
レンズ部52の材料は、本体部51と同じ材料とすることができる。また、レンズ部52の材料は、透光性材料であれば、本体部51の材料と異なっていてもよい。
上記構成の導光板50の本体部51は、単独の透光性材料で構成された単層の板状体であってもよいし、互いに異なる透光性材料で構成された層が積層された多層構造の板状体でもよい。なお、レンズ部52の材料が本体部51と同じ場合は、導光板50が単独の透光性材料で構成された板状体となる。
更に、本体部51及びレンズ部52を構成する透光性材料として透光性樹脂材料を用いる場合、この透光性樹脂材料に紫外線吸収剤、帯電防止剤、酸化防止剤、加工安定剤、難燃剤、滑剤等の添加剤を添加することもできる。これらの添加剤はそれぞれ単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。なお、導光板50に紫外線吸収剤が添加されていれば、光源部60から出力される光に紫外線が多く含まれている場合などにおいて、紫外線による導光板50の劣化を防止できるため好ましい。
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、マロン酸エステル系紫外線吸収剤、シュウ酸アニリド系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤等が挙げられ、好ましくはベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤である。
透光性樹脂材料は、通常、添加剤として光拡散剤を添加することなく用いられるが、本発明の趣旨を逸脱しない僅かな量であれば、光拡散剤を添加して用いてもよい。
光拡散剤として、通常は、導光板50、具体的には、本体部51及びレンズ部52を主に構成する上述したような透光性材料(又は透明材料)とは屈折率が異なる粉末が用いられ、これを透光性材料中に分散させて用いられる。かかる光拡散剤としては、例えばスチレン樹脂粒子、メタクリル樹脂粒子などの有機粒子、炭酸カリウム粒子、シリカ粒子等の無機粒子が用いられ、その粒子径は通常0.8μm〜50μmである。
また、出射面51aは、平坦であることが好ましい。しかしながら、モアレ低減のために出射面51aは、僅かに表層拡散を有していてもよい。
上記レンズ部52を備えた導光板50は、インクジェット印刷(インクジェット法)、フォトポリマー法、押出成形又は射出成形などにより製造することができる。
インクジェット印刷(インクジェット法)やフォトポリマー法を用いて導光板50を製造する際には、レンズ部52の材料として、紫外線硬化樹脂を利用することができ、紫外線硬化樹脂としては、アクリル系紫外線硬化樹脂を用いることができる。
レンズ部52の材料をアクリル系紫外線硬化樹脂としてインクジェット印刷を利用する場合の導光板50の製造方法の一例について説明する。この場合、板状体としての本体部51を押出成形又は射出成形などにより形成する。次に、本体部51の背面51bとなるべき面に、インクジェットヘッドを操作しながら、紫外線硬化樹脂を滴下(印刷)する。次いで、紫外線を紫外線硬化樹脂に照射して硬化させることでレンズ部52とする。
レンズ部52の形成にインクジェット印刷を採用した場合、他の印刷手法であるスクリーン印刷で必須の原版などが不要である。複数のレンズ部52は、通常、設計工程及び試作工程を適宜繰り返して、出射面51aから出射される光の輝度が高くなるように所定のドットパターンで配置される。原版を有しないインクジェット印刷では、上記所定のドットパターンの決定に要する時間を短縮できる。その結果、導光板50をより効率的に製造し得る。
ここでは、インクジェット印刷による製造方法を例示したが、導光板50は、前述したように、押出成形や射出成形などによって直接レンズ部52が形成された導光板50を製造してもよい。この場合、レンズ部52の材料は、本体部51の材料と同じになる。
次に、上記導光板ユニット55の作用効果について、図1に示したように面光源装置30の一部として透過型画像表示装置10に適用した場合を例にして説明する。図6は、図1に示した透過型画像表示装置10の一部拡大図である。図6では、図1中において側面50a(側面51c)側を拡大して示している。
光源部60が有する点状光源61を発光させると、点状光源61からの光は、点状光源61に対向する導光板50の側面50aから導光板50に入射する。導光板50に入射した光は、導光板50内を全反射しながら伝搬する。導光板50内を伝搬する光が、レンズ部52に入射すると、レンズ部52内では光が全反射条件以外の条件で反射する。そのため、レンズ部52内で反射した光は出射面51aから出射角θoで出射される。
出射面51aから出射された光はプリズム板40におけるプリズム部41の一方の斜辺41bに入射する。プリズム部41の一方の斜辺41bに入射した光は、プリズム部41の他方の斜辺41cにおいて板厚方向(Z方向)に向かって全反射し、プリズム板40における裏面40bから正面方向に出射されるようにプリズム部41の頂角αが設定されている。すなわち、プリズム板40から出射される光の正面方向への輝度が大きくなるようにプリズム部41の頂角αが設定されている。
具体的には、図7に示すように、導光板50の出射面51aから出射角θoで出射された場合、プリズム部41の一方の斜辺41bに対して入射角θで入射する。このとき入射角θを出射角θoとプリズム部41の頂角αとを用いて表すと、θ=θo−0.5π+0.5αとなる。また、図7に示すように、正面方向(Z方向)と斜辺41cとの交角は、プリズム部41の頂角αとを用いて表すとα/2となる。プリズム部41の一方の斜辺41bから入射した光が、他方の斜辺41cで全反射してプリズム板40における正面方向に出射されるためには(すなわち、斜辺41cに対してα/2の角度で出射されるためには)、入射角θに対する屈折角θが1.5α−0.5πであることが必要となる。これらの条件と、下記式(5)に示すスネルの法則(n:プリズム部41の屈折率)とに基づけば、設定すべき上記頂角αは、下記式(6)によって導出することができる。

導光板ユニット55では、プリズム板40のプリズム部41の頂角αが上述したような角度に設定されているので、プリズム板40に入射する光を正面方向に出射することができる。
ここで、導光板50からの出射角θが60°よりも小さい場合、導光板ユニット55に用いられる、屈折率が1.46〜1.62の樹脂材料によって形成されるプリズム部41の頂角αを上記式(6)により算出される値としても、図8(a)に示すように、正面方向に向かわない一部の光(図8(a)において点線矢印で示す)が発生するおそれがある。
例えば、導光板50からの出射角θを50°、プリズム部41の屈折率nを1.58とすると、上記式(6)により算出される頂角αは54.7°となる。ところがこの場合、図8(a)に示すように、プリズム部41を構成する一方の斜辺41bから入射した光の一部は、他方の斜辺41cによって反射されないことがある。このため、プリズム板40に入射した光の一部が正面方向に向かわないこととなり、出射効率が低下してしまうおそれがある。
一方、導光板50からの出射角θが60°以上である場合、導光板ユニット55に用いられる、屈折率が1.46〜1.62の樹脂材料によって形成されるプリズム板40の頂角αを上記式(6)により算出される値とすると、図8(b)に示すように、全ての光が正面方向に向かうようになる。
例えば、導光板50からの出射角θを60°、プリズム板40の屈折率nを1.58とすると、上記式(6)により、設定される頂角αは60.0°となる。この場合、図8(b)に示すように、プリズム部41を構成する一方の斜辺41bから入射した光は、他方の斜辺41cによって確実に反射される。このため、プリズム板40に入射した光は全て正面方向に向かうこととなり、プリズム板40の正面方向からの出射効率が高まる。
導光板ユニット55において、導光板50は出射面51aから出射される光のピーク角度θが60°以上となる外形形状のレンズ部52を有しているので、プリズム板40に入射する光を効率的に出射することができる。この結果、プリズム板40を経て透過型画像表示部20に入射される光の輝度が向上する。
さらに、有効光出射割合R(%)が1.770%より大きくなる外形形状をレンズ部52が有することから、プリズム板40の出射面から正面方向に出射される光の割合がより高くなる。その結果、プリズム板40を経て透過型画像表示部20に入射される光の輝度がより向上する。
次に、レンズ部52が図5に示す条件を満たす場合に、導光板ユニット55におけるプリズム板40の正面方向への出射光がより多くなる点についてシミュレーション結果に基づいて説明する。ただし、本発明はこれらシミュレーションに限定されるものではない。
図9は、シミュレーションモデルを示す模式図である。説明の便宜のため、図1に示した構成要素に対応する構成要素には、導光板50のようにMを付して記載する。シミュレーションは、図10に示したように導光板50の側面50a,50b(51c,51d)に対向する位置にそれぞれ点状光源61,61を配置すると共に、導光板50の下方に反射部70としての反射シートを配置したモデルにおいて、光線追跡法を用いて行った。点状光源61,61は、導光板50の短辺方向において、短辺方向の中央部に位置している。
シミュレーション条件は、次のとおりである。
・導光板50の構成材料:本体部51及びレンズ部52はいずれもPMMA(屈折率:1.49)を仮定
・導光板50の平面視形状(板厚方向からみた形状):長方形
・導光板50の長辺の長さW1:500mm
・導光板50の短辺の長さW2: 20mm
・本体部51の厚さt:4mm
・導光板50のレンズ部52の先端部52aと反射部70との間の距離:0.1mm
・反射部70:ミラー(反射率100%)を仮定
・点状光源61の特性:点光源とし、等方出射を仮定
・点状光源61から出射される光の波長:550nmを仮定
・点状光源61と導光板50との距離:0.1mm
なお、本体部51の側面51e及び側面51fでは周期的境界条件を仮定した。すなわち、側面51e及び51fでは光はすべて反射し導光板50内に戻るとした。このように、導光板50における短辺方向(Y方向)に周期的境界条件を設けることによって、短辺方向の長さが実質的に無限の導光板を想定したシミュレーションを実施していることになる。
シミュレーションでは、図4に示したようにレンズ部52の中心軸線Cを含むレンズ部52の断面構成において、レンズ部52の輪郭線を円錐曲線で表した。具体的には、図10に示すように、uv座標系を設定し、レンズ部52の断面形状を下記式(7)で示す円錐曲線v(u)により規定した。uv座標系のv軸は図4におけるレンズ部52の中心軸線Cに対応する。また、u軸は図4に示すX方向に対応する。
式(7)において、kは、式(7)で表される円錐曲線のとがり方を示すパラメータであり、レンズ部52の先端部52aのとがり方を表している。例えばkが0のとき、レンズ部52の外形は放物線形状となり、kが1のとき、レンズ部52の外形はプリズム形状となり、kが−1のとき、レンズ部52の外形は楕円を半分に切った形状となる。
シミュレーションモデルでは、本体部51の背面51bに複数のレンズ部52を一定間隔で配置した。具体的には、複数の正方形が配列されてなる正方格子を背面51bに対して設定し、正方格子の構成単位である各正方形に一つのレンズ部52を配置した。正方格子の構成単位に対するレンズ部52の占有率(構成単位に対するレンズ部52の被覆率)は78.5%とした。また、正方格子の構成単位である正方形の一辺の長さは500μmとした。
シミュレーションでは、まず、式(7)で規定される外形を有するレンズ部52を設計した。設計したレンズ部52を有する導光板50に対して、点状光源61から光が入射した場合を想定し、導光板50の出射面51aの中央部に光の出射位置としての点pを仮定した。
次に、k及びh/wを変更することによって、設定される複数のレンズ部52の形状に対して導光板50から出射される光のピーク角度θについてシミュレーションをそれぞれ実施した。シミュレーション結果は、図11及び図12に示した図表のとおりである。図11及び図12は、式(7)におけるkとアスペクト比[h/w]とで規定されるレンズ形状と、出射光のピーク角度θ(°)の関係を示す図表である。図11はkが0.1以上且つ0.9以下の範囲を示している。図12は、kが−0.9以上且つ0以下の範囲を示している。図11及び図12において着色が施されたセルは、ピーク角度θが60°以上であることを示している。すなわち、着色が施されたセルに対応するkとアスペクト比[h/w]とで規定される形状のレンズ部52を有する導光板50から出射される光のピーク角度θは60°以上となる。
次に、図3(a)(又は図3(b))に示した局所的なxyz座標系を設定し、点pからの全放射束と、点pからピーク角度θの方向、且つφ=0°の方向(以下、所定方向と称す)に出射された出射光の単位立体角あたりの放射束を算出した。具体的には、シミュレーションでは、後述する比較実験と対比するため、0°≦θ≦90°及び0°≦φ≦360°の範囲(図3(b)に示した単位球の球面のうちz≧0の領域の半球面に相当)に出射された出射光の放射輝度を半球面上の複数の点で算出した。その後、算出された放射輝度に基づいて、半球面全体の全放射束及び所定方向の単位立体角当たりの放射束を算出した。
放射輝度を算出する上記複数の点は、所定方向の点を含むように、θ方向に5°刻みで設定すると共に、φ方向に10°刻みで設定した。放射輝度から全放射束及び放射束の算出は次のように実施した。
すなわち、まず、各算出点の放射輝度を、単位立体角あたりの放射束に換算した。単位立体角としては1/4πを設定した。次に、各放射束を単位球面上の面要素あたりの放射束に換算した。その後、単位球面上の面要素あたりの放射束を半球面全体にわたって数値積分することによって全放射束を算出した。所定方向に対する単位立体角あたりの放射束には、所定方向上の算出点における換算値を使用した。シミュレーションでは、物理量として放射束を算出しているが、放射束は、いわゆる心理物理量の光束(単位時間あたりの光量)に対応する。よって、算出した全放射束に対する所定方向の単位立体角当たりの放射束の比、すなわち、[単位立体角当たりの放射束]/[全放射束]は、光出射割合(所定方向への光出射割合)Rに対応する。
導光板50に入射する光の量に対する出射面51aからの全ての出射光の量の比を算出することで光出射効率Eが得られる。
及びh/wを変更することによって、設定される複数のレンズ部52の形状に対して上記シミュレーションをそれぞれ実施し、光出射割合R及び光出射効率Eをそれぞれ算出し、各シミュレーション結果に対する有効光出射割合Rを得た。
比較のために、図13(a)に示すような、白色ドット81を備えた導光板80を含む導光板ユニット155を用いて実測値に基づく有効光出射割合Rfを得た。比較のための実験(以下、「比較実験」と称す)では、ソニー株式会社製「KDL−40EX700」に使用されているバックライトユニットを取り出し、当該バックライトユニットの導光板ユニットを導光板ユニットとして使用した。当該バックライトの導光板ユニット155は、導光板80、拡散フィルム144、プリズムフィルム(頂角90°)140及び反射型偏光フィルム145を有していた。比較実験に使用した導光板ユニット155に含まれる導光板80は白色ドット81を備えていた。そして、バックライトユニットの導光板ユニット155と点状光源61(光源部60)とを使用して、導光板80の背面側に白色反射板を設けた。
比較実験では、導光板80の側面から白色光を導光板80内に供給して、反射型偏光フィルム145上の所定位置(反射型偏光フィルム145の中央位置)からの輝度を測定した。測定は、輝度計(TOPCOM社製「色彩輝度計BM-5AS」)を用いて行った。具体的には、反射型偏光フィルム145上の一点pに図3(b)に示すような局所的なx座標系を設定し、点pからθ=0°の方向(以下、正面方向と称す)に出射された輝度を測定した。
測定した輝度を光度、すなわち、単位立体角あたりの光束に換算した。単位立体角としては、上記輝度計で設定されている1/4πを採用した。次に、各単位立体角あたりの光束(光度)を単位球面上の面要素あたりの光束に換算した。その後、単位球面上の面要素あたりの光束を半球面全体にわたって数値積分することによって全光束を算出した。所定方向への単位立体角あたりの光束としては、所定方向に位置する測定点の輝度に基づいて換算された単位立体角あたりの光束を採用した。所定方向に対する単位立体角あたりの光束Φを全光束Φで除することによって、比較実験における光出射割合(正面方向における光出射割合)Rfを算出した。その結果、比較実験における光出射割合Rfは4.430%であった。
スクリーン印刷で形成された白色ドット81を有する導光板ユニット55の出射効率は80%として知られている。そのため、比較実験において、導光板ユニット55の出射効率を80%と仮定した。算出した所定方向への光出射割合Rfに、仮定した光出射効率Eである80%を乗算することによって、比較実験における有効光出射割合Rfを算出した。その結果、得られた有効光出射割合Rfの値は3.540%であった。
ここで、この比較実験において算出される有効光出射割合Rfの値は、図13(a)に示す正面方向(白抜矢印方向)からの実測を元に、反射型偏光フィルム145の出射面145aから出射される光出射割合Rfとして算出された値に、後述する光出射効率Eを乗じたものである。これに対して、当該シミュレーションにおいて得られる光出射割合Rは、導光板50の出射面51aから出射される光としての値である。そこで、両者が単純に比較できるように検討した。具体的には、当該シミュレーションにおいてプリズム板40の出射面40aから出射される光は、図13(b)に示すように、プリズム部41における一方の斜辺41bから入射する光と、他方の斜辺41cから入射する光があることを考慮して、上記シミュレーションにおいて得られる光出射割合Rを2倍した光出射割合R2に基づいて算出される有効光出射割合R2と、比較実験における有効光出射割合Rfとを比較するようにした。
シミュレーション結果は、図14〜図23に示した図表のとおりである。図14及び図15は、式(7)におけるkとアスペクト比[h/w]とで規定されるレンズ形状と、光出射効率Eとの関係を示す図表である。図14はkが0.1以上且つ0.9以下の範囲を示している。図15は、kが−0.9以上且つ0以下の範囲を示している。図14及び図15に示す光出射効率Eはパーセンテージ(百分率)で示されている。また、図14及び図15に示す図表において着色が施されたセルは、図11及び図12に示した図表のセルと同様に、ピーク角度θが60°以上であることを示している。
図16及び図17は、式(7)におけるkとアスペクト比[h/w]とで規定されるレンズ形状と、所定方向(ピーク角度θ方向)に対する光出射割合R2との関係を示す図表である。図16は、kが0.1以上且つ0.9以下の範囲を示している。図17は、kが−0.9以上且つ0以下の範囲を示している。図16及び図17では、図14及び図16の場合と同様に、光出射割合R2はパーセンテージで示されている。図16及び図17に示す光出射割合R2は、上述したように2つの光の経路を考慮した数値であるから、所定方向(ピーク角度θ方向)に対する光出射割合Rを2倍した数値となっている。また、図16及び図17に示す図表において着色が施されたセルは、図11及び図12に示した図表のセルと同様に、ピーク角度θが60°以上であることを示している。
図18及び図19は、式(7)におけるkとアスペクト比[h/w]とで規定されるレンズ形状と、有効光出射割合R2との関係を示す図表である。図18はkが0.1以上且つ0.9以下の範囲を示している。図19は、kが−0.9以上且つ0以下の範囲を示している。図18に示す図表中の各セルの値は、図14及び図16に示した図表の対応するセルの値に基づいている。同様に、図19に示す図表中の各セルの値は、図15及び図17に示した図表の対応するセルの値に基づいている。図18及び図19では、図14及び図16の場合と同様に、有効光出射割合R2はパーセンテージで示されている。また、図18及び図19に示す有効光出射割合R2は、図16及び図17と同様に、上述したように2つの光の経路を考慮した数値であるから、所定方向(ピーク角度θ方向)に対する有効光出射割合R2を2倍した数値となっている。また、図18及び図19に示す図表において着色が施されたセルは、図11及び図12に示した図表のセルと同様に、ピーク角度θが60°以上であることを示し、セル内に数値がなく「−」が記載されたセルは、ピーク角度θが60°未満であることを示している。
図20及び図21は、図18及び図19に示したkとアスペクト比[h/w]とで決まるレンズ形状の底部角度γを示す図表である。図22及び図23は、図18及び図19に示したkとアスペクト比[h/w]とで決まるレンズ形状の幅wに対する先端部52aの曲率半径[r/w]を示す図表である。
図18及び図19に示した図表では、比較実験における有効光出射割合Rfの値(3.540%)よりも大きい有効光出射割合R2にハッチングが付されている。この図表に示される有効光出射割合R2は、上述したように2つの光の経路を考慮した数値であるから、上記シミュレーションにより得られる値を2倍した数値となっている。すなわち、ハッチングが付されたセルは、導光板50の出射面51aから出射される有効光出射割合Rとして1.770%よりも大きくなる部分である。有効光出射割合R(R2)の大きい方が、プリズム板40の正面方向近傍に出射される光が多いことを示している。すなわち、有効光出射割合R(R2)が大きい方が、プリズム板40と組み合わせた際に、輝度向上が図れる。よって、図18及び図19に示した図表において、ハッチングを付した箇所(セル)に対応する形状を有するレンズ部を備える導光板50とプリズム板40とを備えた導光板ユニット55では、比較実験の導光板ユニット155の場合より、プリズム板40と組み合わせた際に、輝度向上が図れることになる。
また、図18及び図19に示した図表では、上記ハッチングに加え、有効光出射割合R2の値に応じて、以下に示すように、下線なし、波線下線、二重下線、及び太線下線表示をしている。
・比較実験における有効光出射割合Rfの値(3.540%)より大きく1.2倍未満(3.540%より大きく4.250%未満)となるレンズ部52の形状に対応する有効光出射割合R2には、ハッチングのみが付され下線は付されていない。
・比較実験における有効光出射割合Rfの値(3.540%)の1.2倍以上1.5倍未満(4.250%以上5.310%未満)となるレンズ部52の形状に対応する有効光出射割合R2には、ハッチングに加え波線下線が付されている。
・比較実験における有効光出射割合Rfの値(3.540%)の1.5倍以上2.0倍未満(5.310%以上7.090%未満)となるレンズ部52の形状に対応する有効光出射割合R2には、ハッチングに加え二重下線が付されている。
・比較実験における有効光出射割合Rfの値(3.540%)の2.0倍以上(7.090%以上)となるレンズ部52の形状に対応する有効光出射割合R2には、ハッチングに加え太線下線が付されている。
また、図20〜図23においても、図18及び図19と対応するセルに同様の処理(ハッチング、下線なし、波線下線、二重下線、及び太線下線表示)を施している。
図18〜図23において、ハッチングが付されたセルについて検討する。これらのセルに対応するレンズ部52のアスペクト比[h/w]、幅に対する曲率半径[r/w]及び底部角度γは、図5に示した図表の範囲内である。よって、図5に示したアスペクト比[h/w]、幅に対する曲率半径[r/w]及び底部角度γの組み合わせで規定されるレンズ部52を有する導光板50とプリズム板40とを備える導光板ユニット55では、導光板50から出射される光のピーク角度θが60°以上となり、かつ、プリズム板40の正面方向に出射される光の割合が多い。そのため、本実施形態における導光板ユニット55を採用することで、透過型画像表示装置10において、より高い輝度で透過型画像表示部20を照明することが可能である。その結果、透過型画像表示部20で表示される画像の輝度向上を図ることができる。
次に、図18〜図23において、ハッチング及び波線下線が付されたセルについて検討する。ハッチング及び波線下線が付されたセルに対応するアスペクト比[h/w]、幅に対する曲率半径[r/w]及び底部角度γの組み合わせで規定されるレンズ部52を有する導光板50を含む導光板ユニット55では、比較実験における有効光出射割合Rfの値(3.540%)の1.2倍(4.250%)以上となり、比較実験の導光板ユニット155と比べると、プリズム板40の正面方向に出射される光の割合がより多くなる。このため、ハッチング及び波線下線が付されたセルに対応するアスペクト比[h/w]、幅に対する曲率半径[r/w]及び底部角度γの組み合わせは、比較実験における有効光出射割合Rfの値(3.540%)よりも大きくなる図5に示す組み合わせよりも好ましいと言える。これらのセルに対応するレンズ部52のアスペクト比[h/w]、幅に対する曲率半径[r/w]及び底部角度γの組み合わせを算出すると、図24に示した図表の範囲内となる。
次に、図18〜図23において、ハッチング及び二重下線が付されたセルについて検討する。ハッチング及び二重下線が付されたセルに対応するアスペクト比[h/w]、幅に対する曲率半径[r/w]及び底部角度γの組み合わせで規定されるレンズ部52を有する導光板50を含む導光板ユニット55では、比較実験における有効光出射割合Rf2の値(3.540%)の1.5倍(5.310%)以上となり、比較実験の導光板ユニット155と比べると、プリズム板40の正面方向に出射される光の割合がより多くなる。このため、ハッチング及び二重下線が付されたセルに対応するアスペクト比[h/w]、幅に対する曲率半径[r/w]及び底部角度γの組み合わせは、比較実験における有効光出射割合Rfの値(3.540%)の1.2倍(4.250%)以上となる図24に示す組み合わせよりも好ましいと言える。これらのセルに対応するレンズ部52のアスペクト比[h/w]、幅に対する曲率半径[r/w]及び底部角度γの組み合わせを算出すると、図25に示した図表の範囲内となる。
次に、図18〜図23において、ハッチング及び太線下線が付されたセルについて検討する。ハッチング及び太線下線が付されたセルに対応するアスペクト比[h/w]、幅に対する曲率半径[r/w]及び底部角度γの組み合わせで規定されるレンズ部52を有する導光板50を含む導光板ユニット55では、比較実験における有効光出射割合Rfの値(3.540%)の2.0倍(7.090%)以上となり、比較実験の導光板ユニット155と比べると、プリズム板40の正面方向に出射される光の割合がより多くなる。このため、ハッチング及び太線下線が付されたセルに対応するアスペクト比[h/w]、幅に対する曲率半径[r/w]及び底部角度γの組み合わせは、比較実験における有効光出射割合Rfの値(3.540%)の1.5倍(4.250%)以上となる図25に示す組み合わせよりも好ましいと言える。これらのセルに対応するレンズ部52のアスペクト比[h/w]、幅に対する曲率半径[r/w]及び底部角度γの組み合わせを算出すると、図26に示した図表の範囲内となる。
なお、図5に示した組み合わせで規定されるレンズ部52を有する導光板50を含む導光板ユニット55には、図24、図25及び図26に示した組み合わせで規定されるレンズ部を有する導光板を含む導光板ユニットが含まれることがある。また、図24に示した組み合わせで規定されるレンズ部を有する導光板を含む導光板ユニットには、図25及び図26に示した組み合わせで規定されるレンズ部を有する導光板を含む導光板ユニットが含まれることがある。また、図25に示した組み合わせで規定されるレンズ部を有する導光板を含む導光板ユニットには、図26に示した組み合わせで規定されるレンズ部を有する導光板を含む導光板ユニットが含まれることがある。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施形態では、背面51b上に形成されている複数のレンズ部52は有効光出射割合R2が3.540%(有効光出射割合Rとしては1.770%)より大きくなるような形状を有するとして説明した。しかしながら、背面51b上に形成されている複数のレンズ部のうち、少なくも半分以上のレンズ部が上記実施形態で説明したレンズ部52であればよい。換言すれば、背面51bに形成される複数のレンズ部は、その半分が上記レンズ部52としての第1のレンズ部と、残りの半分が上記実施形態で説明した条件を満たしていない第2のレンズ部とから構成されていてもよい。レンズ部52としての第1のレンズ部の数と、上記第2のレンズ部との数の比は、6:4でもよい。
また、レンズ部52の形状は、図4に例示したように、レンズ部52の接平面と背面51bとのなす角度が、レンズ部52の底部側から先端部側にかけて単調に減少する形状を有することが好ましい。しかしながら、レンズ部52は、図5に示したh/w、r/w及びγで示した組み合わせで規定される形状を有するなどにより、有効光出射割合R2が3.540%(有効光出射割合Rとしては1.770%)より大きくなるような形状を有していれば、レンズ部52の接平面と背面51bとのなす角度との先端部52a側にかけて単調に減少していなくてもよい。
更に、光源部60の配置位置は、2つの箇所に限定されない。例えば、光源部60は、3つ以上の箇所に配置することもできる。この場合、例えば、本体部51が有する側面51e,51fのうちの少なくとも一つに対して更に設けることができる。また、光源部60は一箇所に配置することもできる。この場合、光源部60は、図1に示した側面51c及び側面51dのうちの一方に対して配置される。光源部60からの光が入射される一方の側面と対向する他方の側面には、光漏れを防止するための、ミラーテープや白色拡散テープなどの反射テープが貼付されてもよい。
また、図1に示した透過型画像表示装置10において、本発明の趣旨を逸脱しなければ、導光板50とプリズム板40との間に他の光学部材を配置したり、プリズム板40と透過型画像表示部20との間に他の光学部材を配置したりすることもできる。導光板50とプリズム板40との間に設ける他の光学部材の例は、本発明の趣旨を逸脱しない程度の光拡散特性を有する光拡散シート、マイクロレンズシートである。また、プリズム板40と透過型画像表示部20との間に設ける他の光学部材の例は、反射型偏光分離シート、光拡散シート、マイクロレンズシート、レンチキュラーレンズシート及びプリズムシートが含まれる。
10…透過型画像表示装置、20…透過型画像表示部、21…液晶セル、22,23…偏光板、30…面光源装置、40…プリズム板、40a…表面(第1の面)、40b…裏面(第2の面)、41…プリズム部、41a…頂部、41b…斜辺、41c…斜辺、50…導光板、51…本体部、51a…出射面(第3の面)、51b…背面(第4の面)、51c,51d…側面(入射面)、52…レンズ部、52a…先端部、52b…底部、55…導光板ユニット、60…光源部、61…点状光源、70…反射部。

Claims (4)

  1. 一方向に延在している複数のプリズム部が形成された第1の面と前記第1の面とは反対側の第2の面とを有しており、複数の前記プリズム部が前記プリズム部の延在方向に略直交する方向に並列配置されたプリズム板と、
    前記プリズム板における前記第1の面に対向する第3の面と、前記第3の面とは反対側の第4の面と、前記第3及び第4の面に交差しており光が入射される入射面とを含む板状の本体部、及び前記第4の面にドット状に形成されており、前記第3の面と反対側に凸である複数のレンズ部を有する導光板と、を備えており、
    複数の前記レンズ部の各々は、
    前記導光板における前記入射面から入射され前記第3の面から出射される光の角度分布において最も出射強度が大きい角度であるピーク角度θが60°以上となり、かつ、前記第3の面から出射される光の第1の光束に対する第2の光束の比に、前記第3の面から出射される光の出射効率を乗じた値が1.770%より大きくなるような、ドーム状の外形形状を有しており、
    前記ピーク角度θは、前記プリズム部の延在方向に略直交する面内において前記第1の面の法線に対する角度であり、
    前記第1の光束は、前記第3の面上の一点から全方向に出射される光の全光束であり、
    前記第2の光束は、前記一点から前記ピーク角度θの方向に出射される光の単位立体角あたりの光束であり、
    前記出射効率は、前記入射面へ入射する光の量に対する前記第3の面から出射される光の量であり、
    前記プリズム部の屈折率をnとしたとき、前記プリズム部は、下記式(1)を満たす頂角αを有し、

    前記レンズ部の外形形状における幅をW
    前記レンズ部の外形形状における最大高さをh
    前記レンズ部の外形形状におけるアスペクト比をh /w
    前記レンズ部の外形形状における先端部の曲率半径をrとしたときの前記幅w に対する前記曲率半径rの比をr/w
    前記レンズ部の底部における接平面と前記第4の面とのなす角度をγとしたとき、
    前記h /w 、前記r/w 及び前記γが、以下の組合せ(1)〜(15)の何れかによって規定される形状である導光板ユニット。
    (1)0.01≦h /w <0.03の場合、
    0.63≦r/w ≦12.19且つ2.41≦γ≦47.09
    (2)0.03≦h /w <0.05の場合
    0.16≦r/w ≦6.09且つ4.68≦γ≦67.66
    (3)0.05≦h /w <0.07の場合
    0.10≦r/w ≦4.06且つ7.00≦γ≦75.97
    (4)0.07≦h /w <0.09の場合
    0.08≦r/w ≦3.05且つ9.30≦γ≦79.97
    (5)0.09≦h /w <0.11の場合
    (5A)0.06≦r/w ≦1.69且つ11.57≦γ≦31.72
    又は
    (5B)1.94≦r/w ≦2.44且つ41.83≦γ≦82.23
    (6)0.11≦h /w <0.13の場合
    0.57≦r/w ≦1.20且つ18.33≦γ≦29.52
    (7)0.13≦h /w <0.15の場合
    (7A)0.40≦r/w ≦0.85且つ19.88≦γ≦28.11
    又は
    (7B)1.47≦r/w ≦1.56且つ58.14≦γ≦66.08
    (8)0.15≦h /w <0.17の場合
    (8A)0.12≦r/w ≦0.59且つ19.09≦γ≦27.14
    又は
    (8B)1.21≦r/w ≦1.37且つ55.00≦γ≦68.77
    (9)0.17≦h /w <0.19の場合
    (9A)0.03≦r/w ≦0.38且つ20.23≦γ≦26.43
    又は
    (9B)1.01≦r/w ≦1.15且つ52.71≦γ≦64.16
    (10)0.19≦h /w <0.21の場合
    (10A)0.03≦r/w ≦0.28且つ22.27≦γ≦27.32
    又は
    (10B)0.84≦r/w ≦1.03且つ50.97≦γ≦66.44
    (11)0.21≦h /w <0.23の場合
    (11A)0.03≦r/w ≦0.14且つ24.25≦γ≦26.71
    又は
    (11B)0.77≦r/w ≦0.94且つ53.61≦γ≦68.37
    (12)0.23≦h /w <0.25の場合
    0.65≦r/w ≦0.81且つ52.05≦γ≦64.93
    (13)0.25≦h /w <0.27の場合
    0.55≦r/w ≦0.70且つ50.78≦γ≦62.17
    (14)0.27≦h /w <0.29の場合
    0.51≦r/w ≦0.60且つ52.84≦γ≦59.91
    (15)0.29≦h /w <0.31の場合
    0.44≦r/w ≦0.52且つ51.66≦γ≦58.03
  2. 一方向に延在している複数のプリズム部が形成された第1の面と前記第1の面とは反対側の第2の面とを有しており、複数の前記プリズム部が前記プリズム部の延在方向に略直交する方向に並列配置されたプリズム板と、
    前記プリズム板における前記第1の面に対向する第3の面と、前記第3の面とは反対側の第4の面と、前記第3及び第4の面に交差しており光が入射される入射面とを含む板状の本体部、及び前記第4の面にドット状に形成されており、前記第3の面と反対側に凸である複数のレンズ部を有する導光板と、
    前記導光板の前記入射面に対向して配置されており前記入射面に光を供給する光源部と、を備えており、
    複数の前記レンズ部の各々は、
    前記導光板における前記入射面から入射され前記第3の面から出射される光の角度分布において最も出射強度が大きい角度であるピーク角度θが60°以上となり、かつ、前記第3の面から出射される光の第1の光束に対する第2の光束の比に、前記第3の面から出射される光の出射効率を乗じた値が1.770%より大きくなるような、ドーム状の外形形状を有しており、
    前記ピーク角度θは、前記プリズム部の延在方向に略直交する面内において前記第1の面の法線に対する角度であり、
    前記第1の光束は、前記第3の面上の一点から全方向に出射される光の全光束であり、
    前記第2の光束は、前記一点から前記ピーク角度θの方向に出射される光の単位立体角あたりの光束であり、
    前記出射効率は、前記入射面へ入射する光の量に対する前記第3の面から出射される光の量であり、
    前記プリズム部の屈折率をnとしたとき、前記プリズム部は、下記式(2)を満たす頂角αを有し

    前記レンズ部の外形形状における幅をW
    前記レンズ部の外形形状における最大高さをh
    前記レンズ部の外形形状におけるアスペクト比をh /w
    前記レンズ部の外形形状における先端部の曲率半径をrとしたときの前記幅w に対する前記曲率半径rの比をr/w
    前記レンズ部の底部における接平面と前記第4の面とのなす角度をγとしたとき、
    前記h /w 、前記r/w 及び前記γが、以下の組合せ(1)〜(15)の何れかによって規定される形状である面光源装置。
    (1)0.01≦h /w <0.03の場合、
    0.63≦r/w ≦12.19且つ2.41≦γ≦47.09
    (2)0.03≦h /w <0.05の場合
    0.16≦r/w ≦6.09且つ4.68≦γ≦67.66
    (3)0.05≦h /w <0.07の場合
    0.10≦r/w ≦4.06且つ7.00≦γ≦75.97
    (4)0.07≦h /w <0.09の場合
    0.08≦r/w ≦3.05且つ9.30≦γ≦79.97
    (5)0.09≦h /w <0.11の場合
    (5A)0.06≦r/w ≦1.69且つ11.57≦γ≦31.72
    又は
    (5B)1.94≦r/w ≦2.44且つ41.83≦γ≦82.23
    (6)0.11≦h /w <0.13の場合
    0.57≦r/w ≦1.20且つ18.33≦γ≦29.52
    (7)0.13≦h /w <0.15の場合
    (7A)0.40≦r/w ≦0.85且つ19.88≦γ≦28.11
    又は
    (7B)1.47≦r/w ≦1.56且つ58.14≦γ≦66.08
    (8)0.15≦h /w <0.17の場合
    (8A)0.12≦r/w ≦0.59且つ19.09≦γ≦27.14
    又は
    (8B)1.21≦r/w ≦1.37且つ55.00≦γ≦68.77
    (9)0.17≦h /w <0.19の場合
    (9A)0.03≦r/w ≦0.38且つ20.23≦γ≦26.43
    又は
    (9B)1.01≦r/w ≦1.15且つ52.71≦γ≦64.16
    (10)0.19≦h /w <0.21の場合
    (10A)0.03≦r/w ≦0.28且つ22.27≦γ≦27.32
    又は
    (10B)0.84≦r/w ≦1.03且つ50.97≦γ≦66.44
    (11)0.21≦h /w <0.23の場合
    (11A)0.03≦r/w ≦0.14且つ24.25≦γ≦26.71
    又は
    (11B)0.77≦r/w ≦0.94且つ53.61≦γ≦68.37
    (12)0.23≦h /w <0.25の場合
    0.65≦r/w ≦0.81且つ52.05≦γ≦64.93
    (13)0.25≦h /w <0.27の場合
    0.55≦r/w ≦0.70且つ50.78≦γ≦62.17
    (14)0.27≦h /w <0.29の場合
    0.51≦r/w ≦0.60且つ52.84≦γ≦59.91
    (15)0.29≦h /w <0.31の場合
    0.44≦r/w ≦0.52且つ51.66≦γ≦58.03
  3. 一方向に延在している複数のプリズム部が形成された第1の面と前記第1の面とは反対側の第2の面とを有しており、複数の前記プリズム部が前記プリズム部の延在方向に略直交する方向に並列配置されたプリズム板と、
    前記プリズム板における前記第1の面に対向する第3の面と、前記第3の面とは反対側の第4の面と、前記第3及び第4の面に交差しており光が入射される入射面とを含む板状の本体部、及び前記第4の面にドット状に形成されており、前記第3の面と反対側に凸である複数のレンズ部を有する導光板と、
    前記導光板の前記入射面に対向して設けられており、前記入射面に光を供給する光源部と、
    前記プリズム板の前記第2の面側に設けられており、前記プリズム板から出射される光により照明され画像を表示する透過型画像表示部と、を備えており、
    複数の前記レンズ部の各々は、
    前記導光板における前記入射面から入射され前記第3の面から出射される光の角度分布において最も出射強度が大きい角度であるピーク角度θが60°以上となり、かつ、前記第3の面から出射される光の第1の光束に対する第2の光束の比に、前記第3の面から出射される光の出射効率を乗じた値が1.770%より大きくなるような、ドーム状の外形形状を有しており、
    前記ピーク角度θは、前記プリズム部の延在方向に略直交する面内において前記第1の面の法線に対する角度であり、
    前記第1の光束は、前記第3の面上の一点から全方向に出射される光の全光束であり、
    前記第2の光束は、前記一点から前記ピーク角度θの方向に出射される光の単位立体角あたりの光束であり、
    前記出射効率は、前記入射面へ入射する光の量に対する前記第3の面から出射される光の量であり、
    前記プリズム部の屈折率をnとしたとき、前記プリズム部は、下記式(3)を満たす頂角αを有し

    前記レンズ部の外形形状における幅をW
    前記レンズ部の外形形状における最大高さをh
    前記レンズ部の外形形状におけるアスペクト比をh /w
    前記レンズ部の外形形状における先端部の曲率半径をrとしたときの前記幅w に対する前記曲率半径rの比をr/w
    前記レンズ部の底部における接平面と前記第4の面とのなす角度をγとしたとき、
    前記h /w 、前記r/w 及び前記γが、以下の組合せ(1)〜(15)の何れかによって規定される形状である透過型画像表示装置。
    (1)0.01≦h /w <0.03の場合、
    0.63≦r/w ≦12.19且つ2.41≦γ≦47.09
    (2)0.03≦h /w <0.05の場合
    0.16≦r/w ≦6.09且つ4.68≦γ≦67.66
    (3)0.05≦h /w <0.07の場合
    0.10≦r/w ≦4.06且つ7.00≦γ≦75.97
    (4)0.07≦h /w <0.09の場合
    0.08≦r/w ≦3.05且つ9.30≦γ≦79.97
    (5)0.09≦h /w <0.11の場合
    (5A)0.06≦r/w ≦1.69且つ11.57≦γ≦31.72
    又は
    (5B)1.94≦r/w ≦2.44且つ41.83≦γ≦82.23
    (6)0.11≦h /w <0.13の場合
    0.57≦r/w ≦1.20且つ18.33≦γ≦29.52
    (7)0.13≦h /w <0.15の場合
    (7A)0.40≦r/w ≦0.85且つ19.88≦γ≦28.11
    又は
    (7B)1.47≦r/w ≦1.56且つ58.14≦γ≦66.08
    (8)0.15≦h /w <0.17の場合
    (8A)0.12≦r/w ≦0.59且つ19.09≦γ≦27.14
    又は
    (8B)1.21≦r/w ≦1.37且つ55.00≦γ≦68.77
    (9)0.17≦h /w <0.19の場合
    (9A)0.03≦r/w ≦0.38且つ20.23≦γ≦26.43
    又は
    (9B)1.01≦r/w ≦1.15且つ52.71≦γ≦64.16
    (10)0.19≦h /w <0.21の場合
    (10A)0.03≦r/w ≦0.28且つ22.27≦γ≦27.32
    又は
    (10B)0.84≦r/w ≦1.03且つ50.97≦γ≦66.44
    (11)0.21≦h /w <0.23の場合
    (11A)0.03≦r/w ≦0.14且つ24.25≦γ≦26.71
    又は
    (11B)0.77≦r/w ≦0.94且つ53.61≦γ≦68.37
    (12)0.23≦h /w <0.25の場合
    0.65≦r/w ≦0.81且つ52.05≦γ≦64.93
    (13)0.25≦h /w <0.27の場合
    0.55≦r/w ≦0.70且つ50.78≦γ≦62.17
    (14)0.27≦h /w <0.29の場合
    0.51≦r/w ≦0.60且つ52.84≦γ≦59.91
    (15)0.29≦h /w <0.31の場合
    0.44≦r/w ≦0.52且つ51.66≦γ≦58.03
  4. 一方向に延在している複数のプリズム部が形成された第1の面と前記第1の面とは反対側の第2の面とを有しており、複数の前記プリズム部が前記プリズム部の延在方向に略直交する方向に並列配置されると共に、前記プリズム部の屈折率をnとしたとき、前記プリズム部は、下記式(4)を満たす頂角αを有するプリズム板と対向して配置される導光板であって、

    前記プリズム板における前記第1の面に対向して配置される第3の面、前記第3の面とは反対側の第4の面、及び前記第3及び第4の面に交差しており光が入射される入射面とを含む板状の本体部と、
    前記第4の面にドット状に形成されており、前記第3の面と反対側に凸である複数のレンズ部と、を備えており、
    複数の前記レンズ部の各々は、
    前記入射面から入射され前記第3の面から出射される光の角度分布において最も出射強度が大きい角度であるピーク角度θが60°以上となり、かつ、前記第3の面から出射される光の第1の光束に対する第2の光束の比に、前記第3の面から出射される光の出射効率を乗じた値が1.770%より大きくなるような、ドーム状の外形形状を有しており、
    前記ピーク角度θは、前記プリズム部の延在方向に略直交する面内において前記第1の面の法線に対する角度であり、
    前記第1の光束は、前記第3の面上の一点から全方向に出射される光の全光束であり、
    前記第2の光束は、前記一点から前記ピーク角度θの方向に出射される光の単位立体角あたりの光束であり、
    前記出射効率は、前記入射面へ入射する光の量に対する前記第3の面から出射される光の量であり
    前記レンズ部の外形形状における幅をW
    前記レンズ部の外形形状における最大高さをh
    前記レンズ部の外形形状におけるアスペクト比をh /w
    前記レンズ部の外形形状における先端部の曲率半径をrとしたときの前記幅w に対する前記曲率半径rの比をr/w
    前記レンズ部の底部における接平面と前記第4の面とのなす角度をγとしたとき、
    前記h /w 、前記r/w 及び前記γが、以下の組合せ(1)〜(15)の何れかによって規定される形状である導光板。
    (1)0.01≦h /w <0.03の場合、
    0.63≦r/w ≦12.19且つ2.41≦γ≦47.09
    (2)0.03≦h /w <0.05の場合
    0.16≦r/w ≦6.09且つ4.68≦γ≦67.66
    (3)0.05≦h /w <0.07の場合
    0.10≦r/w ≦4.06且つ7.00≦γ≦75.97
    (4)0.07≦h /w <0.09の場合
    0.08≦r/w ≦3.05且つ9.30≦γ≦79.97
    (5)0.09≦h /w <0.11の場合
    (5A)0.06≦r/w ≦1.69且つ11.57≦γ≦31.72
    又は
    (5B)1.94≦r/w ≦2.44且つ41.83≦γ≦82.23
    (6)0.11≦h /w <0.13の場合
    0.57≦r/w ≦1.20且つ18.33≦γ≦29.52
    (7)0.13≦h /w <0.15の場合
    (7A)0.40≦r/w ≦0.85且つ19.88≦γ≦28.11
    又は
    (7B)1.47≦r/w ≦1.56且つ58.14≦γ≦66.08
    (8)0.15≦h /w <0.17の場合
    (8A)0.12≦r/w ≦0.59且つ19.09≦γ≦27.14
    又は
    (8B)1.21≦r/w ≦1.37且つ55.00≦γ≦68.77
    (9)0.17≦h /w <0.19の場合
    (9A)0.03≦r/w ≦0.38且つ20.23≦γ≦26.43
    又は
    (9B)1.01≦r/w ≦1.15且つ52.71≦γ≦64.16
    (10)0.19≦h /w <0.21の場合
    (10A)0.03≦r/w ≦0.28且つ22.27≦γ≦27.32
    又は
    (10B)0.84≦r/w ≦1.03且つ50.97≦γ≦66.44
    (11)0.21≦h /w <0.23の場合
    (11A)0.03≦r/w ≦0.14且つ24.25≦γ≦26.71
    又は
    (11B)0.77≦r/w ≦0.94且つ53.61≦γ≦68.37
    (12)0.23≦h /w <0.25の場合
    0.65≦r/w ≦0.81且つ52.05≦γ≦64.93
    (13)0.25≦h /w <0.27の場合
    0.55≦r/w ≦0.70且つ50.78≦γ≦62.17
    (14)0.27≦h /w <0.29の場合
    0.51≦r/w ≦0.60且つ52.84≦γ≦59.91
    (15)0.29≦h /w <0.31の場合
    0.44≦r/w ≦0.52且つ51.66≦γ≦58.03
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