JP2016200783A - スクリーン及び表示装置 - Google Patents

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梅木 和博
Kazuhiro Umeki
和博 梅木
成田 博和
Hirokazu Narita
博和 成田
高橋 博明
Hiroaki Takahashi
博明 高橋
深雪 小川
Miyuki Ogawa
深雪 小川
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Abstract

【課題】スペックル及びモアレを低減することができるスクリーンを提供する。【解決手段】スクリーン1は、マイクロレンズが複数配置された第1反射面11、第2反射面13及び第1拡散板面9を備えている。第1反射面11及び第2反射面13は対向して配置されている。第1反射面11及び第1拡散板面9は対向して配置されている。第1反射面11にマイクロレンズ11aが配列されている。第2反射面13にマイクロレンズ13aが配列されている。第1拡散板面9において大きさ及び光学素子肉厚が互いに異なるマイクロレンズ9a,9a−1,9a−2,9a−3が不規則に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、スクリーン及び表示装置に関するものである。
表示すべき画像に対応する光を光源装置からスクリーンに照射して表示させる表示装置が知られている(例えば特許文献1を参照)。そのような表示装置に用いられる光源装置としてレーザーが用いられる。特許文献1に開示されている表示装置は、レーザー光を走査ミラーで反射させ、光線のラスター走査により透過型のスクリーンに画像を表示させる。このような表示装置として、例えばヘッドアップディスプレイやヘッドマウントディスプレイなどがある。
ところで、レーザーからの光をマイクロレンズアレイやフライアイレンズを通すことによってひとつの光束を複数の光束に分割する際、通常、分割された光は偏光方向が同一方向に揃っている。光学系の中で特定の条件が整うと、分割された光がそれぞれ迷光の原因となって光学系の途中で光が強めあう点と弱めあう点が発生してスペックルが生じる場合がある。スペックルは光が強めあう点と弱めあう点の輝点間の(標準偏差)/(平均値)で定義される。スペックルは、いろいろな光学系で発生することが知られている。
特許文献1に開示されているスクリーンは、入射光の一部を透過する反射層をマイクロレンズアレイの表面に有しており、複数の反射面を持っていることでスペックルを減少させることができるとされている。
特表2010−539525号公報 特開2013−254031号公報
特許文献1に開示されているスクリーンは、スペックルを減少できるが、規則的な繰り返しパターンであるためにモアレ(干渉縞)が発生するという問題があった。
本発明の目的は、スペックル及びモアレの発生を低減することができるスクリーン及びそれを用いた表示装置を提供することである。
本発明の実施形態に係るスクリーンは、マイクロレンズ、マイクロコーナーキューブ又は四角錐構造からなる光学素子が複数配置された第1反射面、第2反射面及び第1拡散板面を備え、上記第1反射面及び上記第2反射面は対向して配置されており、上記第1反射面及び上記第1拡散板面は対向して配置されており、上記第1拡散板面において上記光学素子が不規則に配置されているものである。
本発明の実施形態に係る表示装置は、本発明の実施形態のスクリーンと、表示すべき画像に対応する光を上記スクリーンに照射する光源装置と、を備えたものである。
本発明の実施形態のスクリーン及び表示装置はスペックル及びモアレの発生を低減することができる。
スクリーンの一実施形態を説明するための模式的な断面図である。 同実施形態のスクリーンの第2面及び第3面におけるマイクロレンズの配置例を説明するための模式的な平面図である。 同実施形態のスクリーンの第1面におけるマイクロレンズの配置例を説明するための模式的な平面図である。 スクリーンの他の実施形態を説明するための模式的な断面図である。 同実施形態のスクリーンの第2面及び第3面におけるマイクロレンズの配置例を説明するための模式的な平面図である。 スクリーンのさらに他の実施形態を説明するための模式的な断面図である。 同実施形態のスクリーンの第0面におけるマイクロレンズの配置例を説明するための模式的な平面図である。 スクリーンのさらに他の実施形態を説明するための模式的な断面図である。 第2面及び第3面に配置されたマイクロレンズアレイのピッチや、拡散板面数を変化させたときのスクリーンのスペックル及びモアレ解消機能の程度について調べた結果を示す図表である。 第2面及び第3面に配置されたマイクロレンズアレイのピッチ及び曲率、拡散板面数を変化させたときのスクリーンのスペックル及びモアレ解消機能の程度について調べた結果を示す図表である。 スクリーンのさらに他の実施形態を説明するための模式的な断面図である。 同実施形態のスクリーンの第2面及び第3面におけるマイクロコーナーキューブの配置例を説明するための模式的な平面図である。 同実施形態のスクリーンの第1面におけるマイクロコーナーキューブの配置例を説明するための模式的な平面図である。 スクリーンのさらに他の実施形態を説明するための模式的な断面図である。 スクリーンのさらに他の実施形態を説明するための模式的な断面図である。 同実施形態のスクリーンの第2面及び第3面における四角錐構造の配置例を説明するための模式的な平面図である。 同実施形態のスクリーンの第1面における四角錐構造の配置例を説明するための模式的な平面図である。 スクリーンのさらに他の実施形態を説明するための模式的な断面図である。 表示装置の一実施形態を説明するための模式的な構成図である。
本発明の実施形態のスクリーンにおいて、「光学素子が不規則に配置されている」とは、複数の光学素子の配置において、光学素子の形状、光学素子肉厚(高さ)、表面の滑らかさのうち少なくとも1つが不規則であることを意味する。もちろん、光学素子の形状が不規則な構成と、光学素子の光学素子肉厚が不規則な構成と、光学素子の表面の滑らかさが不規則な構成が組み合わされていてもよい。
本発明の実施形態のスクリーンにおいて、例えば、光学素子が複数配置された第2拡散板面をさらに備え、上記第1拡散板面及び上記第2拡散板面は対向して配置されており、上記第2拡散板面において上記光学素子が不規則に配置されているようにしてもよい。光学素子が不規則に配置されている第2拡散板面をさらに備えていることにより、本発明の実施形態のスクリーンはスペックル及びモアレの発生をより低減することができる。
本発明の実施形態のスクリーンにおいて、上記第1反射面の反射率と上記第2反射面の反射率の合計反射率は50%以下、好ましくは30%以下である。これにより、光透過性を有するスクリーンを形成できる。ここで言う「光透過性を有する」とは、第1反射面側から入射する光と第2反射面側から入射する光のうち少なくとも一方の光に対して透過性を有することを意味する。例えば、「表示すべき画像に対応する光」が照射される面とは「反対側の面から入射する光(例えば太陽光)」の透過性を有する。
なお、本発明の実施形態のスクリーンにおいて、上記合計反射率は50%を超えていてもよいし、商品によっては100%もありうる。ここで、合計反射率が100%とは全反射を意味する。例えば、本発明の実施形態のスクリーンは、「表示すべき画像に対応する光」が照射される面から入射する光を全反射し、その面とは「反対側の面から入射する光」をわずかに透過する。なお、本発明の実施形態のスクリーンは、反射面が奥行き方向に対して複数あることが通常の反射ミラーとは異なっている。
また、本発明の実施形態のスクリーンは、例えば、上記拡散板において互いに光学素子肉厚が異なる上記光学素子が不規則に配置されているようにしてもよい。例えば、第1拡散板及び第2拡散板を備えている構成において、互いに光学素子肉厚が異なる上記光学素子は、第1拡散板のみ、もしくは第2拡散板のみ、又はその両方において、不規則に配置されている。なお、本発明の実施形態のスクリーンにおいて、「光学素子が不規則に配置されている」構成は、複数の光学素子の配置において、光学素子の形状、光学素子肉厚(高さ)、表面の滑らかさのうち少なくとも1つが不規則であればよい。
本発明の実施形態のスクリーンにおいて、例えば、上記拡散板において上記光学素子として2種以上のマイクロレンズが形成されており、上記2種以上のマイクロレンズは、マイクロレンズの有効径:D及び焦点距離:fが所望の拡散角:2θに対してtanθ=D/(2f)を満たし、かつ、F値:Fn=f/Dがマイクロレンズごとに略同一になるように設定されているようにしてもよい。ただし、本発明の実施形態のスクリーンにおいて、上記拡散板に配置されたマイクロレンズは、上記関係を満たしていなくてもよい。また、本発明の実施形態のスクリーンにおいて、上記拡散板に配置されたマイクロレンズは、1種のみのマイクロレンズであってもよい。
本発明の実施形態のスクリーンは、例えば、レンズに入射させる拡散光を発生するために用いられ、そのレンズの開口数よりも、該スクリーンの拡散角:2θに対するsinθが大きく設定されているようにしてもよい。ただし、本発明の実施形態のスクリーンの用途は、レンズに入射させる拡散光を発生する用途に限定されない。例えば、本発明の実施形態のスクリーンは、ヘッドアップディスプレイに用いられる中間スクリーンやコンバイナなど、光透過性を有するスクリーンに適用できる。
本発明の実施形態の表示装置において、例えば、上記スクリーンの上記第1反射面及び上記第2反射面の少なくとも一方の面において上記光学素子は上記四角錐構造であり、上記四角錐構造は上記スクリーンにおいて上記光源装置からの光の入射面側に凸形状になるように配置されているようにしてもよい。これにより、光源装置からの光の入射面とは反対側の面からスクリーンに入射する光の一部を反射させることができる。
さらに、例えば、上記四角錐構造は上記第1反射面と上記第2反射面のうち上記入射面とは反対側の面に配置されている反射面に少なくとも配置されているようにすれば、上記反対側の面からスクリーンに入射する光の一部をより効率よく反射させることができる。
図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、スクリーンの一実施形態を説明するための模式的な断面図である。図2は、この実施形態のスクリーンの第2面(第1反射面)及び第3面(第2反射面)におけるマイクロレンズの配置例を説明するための模式的な平面図である。図3は、この実施形態のスクリーンの第1面(拡散板面)におけるマイクロレンズの配置例を説明するための模式的な平面図である。
スクリーン1は、例えば基材3、基材5及び基材7を備えている。基材3、基材5及び基材7はそれぞれ光透過性を有する材料で形成されている。
基材3の材料は、例えば、ガラス(窓用ガラスを含む)、樹脂材料からなる基板やシート(PMMA(ポリメチルメタクリレート)、PC(ポリカーボネート)、ポリオレフィン、耐熱性樹脂:ORGA(登録商標))などである。
基材5の材料は、例えば基材3の材料と同じである。ただし、基材5の材料は基材3の材料とは異なっていてもよい。
基材7の材料は、例えば、光硬化性樹脂や熱硬化性樹脂、光・熱硬化性樹脂、高分子材料、ガラス材料、成形可能なガラス材料やセラミック材料などである。
スクリーン1の平面サイズは例えば50mm×50mm(ミリメートル)程度である。例えば、基材3、基材5、基材7の厚みは順に1.0mm程度、0.03mm程度、1.0mm程度である。
スクリーン1には、第1面9(拡散板面)、第2面11(第1反射面)、第3面13(第2反射面)及び第4面15が形成されている。第1面9は、基材3の基材5とは反対側の表面である。第2面11は、基材3と基材5の境界の面である。第3面13は、基材5と基材7の境界の面である。第4面15は、基材7の基材5とは反対側の表面である。第1面9と第2面11、第2面11と第3面13、第3面13と第4面15はそれぞれ対向して配置されている。
第1面9に複数のマイクロレンズ9a,9a−1,9a−2,9a−3(光学素子)が配置されている。第2面11に複数のマイクロレンズ11a(光学素子)が配置されている。第3面13に複数のマイクロレンズ13a(光学素子)が配置されている。マイクロレンズ9a,11a,13aは例えば正六角形が平面充填された六角緻密(ハニカム状)にそれぞれ配列されている。
第1面9において、マイクロレンズ9aの配列の中に、マイクロレンズ9aとは大きさ及び光学素子肉厚が異なっているマイクロレンズ9a−1,9a−2,9a−3が配置されている。マイクロレンズ9a−1,9a−2,9a−3は大きさ及び光学素子肉厚が互いに異なっている。マイクロレンズ9a−1,9a−2,9a−3は不規則に配置されている。これにより、第1面9においてマイクロレンズ9a,9a−1,9a−2,9a−3が不規則に配置されている。
例えば、スクリーン1において、マイクロレンズ9a,11aの配列方向(正六角形の重心が直線上に並ぶ方向)は同じである。また、マイクロレンズ13aの配列方向はマイクロレンズ9a,11aの配列方向に対して例えば反時計回りに90度(30度)回転している(図2を参照。)。なお、マイクロレンズズ9a,11a,13aの配列方向がなす角度は90度に限定されない。これらの配列方向がなす角度は任意であり、例えば15°、45°、70°などでもよい。
また、この実施形態ではマイクロレンズ9a,11a,13aの配列の一例として「正六角形が平面充填された六角緻密(ハニカム状)」を記載したが、マイクロレンズ9a,11a,13aの配列は六角緻密に限定されるものではない。例えば、マイクロレンズ9a,11a,13aの形状は、三角形や四角形などの多角形、円形や楕円形などであってもよい。そして、そのような平面形状を有するマイクロレンズ9a,11a,13aが緻密に又は間隔をもって配列されていてもよい。
マイクロレンズ9aのピッチdx9a(直径)は例えば100μm(マイクロメートル)程度である。マイクロレンズ9a−1,9a−2,9a−3の直径は、順に、例えば200μm、300μm、500μmである。マイクロレンズ9a−1,9a−2,9a−3が互いに重なっている領域も存在している。
マイクロレンズ11aのピッチdx11aは例えば300μm程度である。マイクロレンズ13aのピッチdy13aは例えば180μm程度である。
第1面9を基準としたマイクロレンズ9a,9a−1,9a−2,9a−3の光学素子肉厚(レンズ高さ)は、順に、例えば2.5μm程度、10.1μm程度、22.9μm程度、66.0μm程度である。第2面11を基準としたマイクロレンズ11aの光学素子肉厚は例えば22.9μm程度である。第3面13を基準としたマイクロレンズ13aの光学素子肉厚は例えば8.2μm程度である。
マイクロレンズ9a,9a−1,9a−2,9a−3は、有効径:D及び焦点距離:fが所望の拡散角:2θに対してtanθ=D/(2f)を満たし、かつ、F値:Fn=f/Dがマイクロレンズごとに略同一になるように設定されている(例えば特許文献2を参照。)。マイクロレンズ9a,9a−1,9a−2,9a−3が配置されている第1面9は拡散面として機能する。
第2面11の反射率と第3面13の反射率は、基材3、基材5、基材7の各材料によって決定されうる。例えば、スクリーン1での第2面11の反射率は15%程度、第3面13の反射率は30%程度である。
一般に、凹凸パターンが規則的に配置されている光学素子は、凹凸パターンが回折格子として作用し、モアレを発生させる。
この実施形態のスクリーン1は、第1面9において大きさ及び光学素子肉厚が互いに異なるマイクロレンズ9a,9a−1,9a−2,9a−3が不規則に配置されていることにより、回折格子としての作用が低減される。したがって、スクリーン1はモアレの発生を低減できる。
また、スクリーン1は、第1面9に配置されているマイクロレンズ9a,9a−1,9a−2,9a−3が「tanθ=D/(2f)」を満たしているので、各マイクロレンズの拡散角が一定である。
さらに、マイクロレンズ9a,9a−1,9a−2,9a−3は、F値:Fn(=f/D)がマイクロレンズごとに略同一なので、どのマイクロレンズも同じ明るさを有している。
また、スクリーン1は、凹凸を有する反射面(第2面11及び第3面13)を2面備えているので、スペックルの発生を低減したり、防止したりすることができる。
また、スクリーン1は、凹凸を有する反射面(第2面11及び第3面13)が2面形成されていることにより、視野角を広げることができる。なお、第2面11、第3面13に配置されるマイクロレンズ11a,13aの配置もしくは形状又はそれらの両方を変更によって視野角を調整することができる。これにより、視野角調整機能の設計の自由度が向上した。
また、発生したモアレの距離を観察すると、モアレを発生させる距離を変更することができた。その結果、全体のモアレを消去することができた。例えば、ピッチdx11a,dy13a=100μmの場合はモアレ発生距離が約1mであった。また、ピッチdx11a,dy13a=300μmの場合は発生距離が約0.1m(10cm)であった。
このように、スクリーン1は、光学素子が配置されている反射面として第2面11(第1反射面)及び第3面13(第2反射面)の2面を備えていることや、光学素子が不規則に配置されている第1面9(拡散板面)を備えていることにより、スペックルやモアレが観察されないようにできる。
また、マイクロレンズが不規則に配置されている第1面9は、薄膜による光学的拡散効果を含む。第1面9は、第1面9から入射して基材3を透過するレーザー光の指向性を低減させる。また、第1面9は、第2面11や第3面13で反射された、第2面11側から第1面9を透過するレーザー光の指向性を低減させる。このように、光学素子が不規則に配置されている第1面9はレーザー光の指向性を低減させることができるので、視認者側に反射してきた光におけるスペックルやモアレの発生を低減できる。
図4は、スクリーンの他の実施形態を説明するための模式的な断面図である。図5は、この実施形態のスクリーンの第2面及び第3面におけるマイクロレンズの配置例を説明するための模式的な平面図である。図3及び図4において、図1及び図2と同じ機能を果たす部分には同じ符号が付されている。このスクリーンの実施形態における第1面の平面図は、例えば図3と同じである。
この実施形態のスクリーン21は、第2面11におけるマイクロレンズ11aの配列ピッチと、第3面におけるマイクロレンズ13aの配列ピッチが同じになっている。
スクリーン21は、図1及び図2を参照して説明したスクリーン1と同様に、反射面として第2面11及び第3面13の2面を備えていることや、光学素子肉厚が互いに異なる光学素子が不規則に配置されている第1面9を備えていることにより、スペックルやモアレの発生を低減できる。
なお、本発明の実施形態のスクリーンにおいて、マイクロレンズ9a,11a,13aの配列について、配列ピッチ及び光学素子肉厚が互いに異なっていることが好ましい。
図6は、スクリーンのさらに他の実施形態を説明するための模式的な断面図である。図7は、この実施形態のスクリーンの第0面(第2拡散板面)におけるマイクロレンズの配置例を説明するための模式的な平面図である。図6及び図7において、図1及び図2と同じ機能を果たす部分には同じ符号が付されている。このスクリーンの実施形態における第2面及び第3の平面図は、例えば図2と同じである。また、このスクリーンの実施形態における第1面の平面図は、例えば図3と同じである。
スクリーン31は、図1に示された基材3、基材5及び基材7に加えて、基材63と基材65を備えている。基材63と基材65は基材3、基材5及び基材7を挟み込むようにして配置されている。基材63は基材3側に配置されている。基材65は基材7側に配置されている。基材63及び基材65はそれぞれ光透過性を有する材料で形成されている。
例えば、基材63,65の材料は、ガラス(窓用ガラスを含む)、樹脂材料からなる基板やシート(PMMA(ポリメチルメタクリレート)、PC(ポリカーボネート)、ポリオレフィン、耐熱性樹脂:ORGA(登録商標))、光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、光・熱硬化性樹脂、高分子材料、成形可能なガラス材料やセラミック材料などである。基材63,65の厚みは例えば1.0mm程度である。なお、ここで挙げられた基材63,65の材料や厚みの数値は一例であり、これらに限定されるものではない。例えば、基材63の厚みは、第1面9に配置されたマイクロレンズの光学素子肉厚(レンズ高さ)以上の厚さがあればよく、例えば50μm以上の厚さがあればよい。
スクリーン31には、第0面67(第2拡散板面)、第1面9、第2面11、第3面13及び第5面69が形成されている。第0面67は、基材63の基材3とは反対側の面である。第1面9は、基材63と基材3の境界の面である。第2面11は、基材3と基材5の境界の面である。第3面13は、基材5と基材7の境界の面である。第4面15は、基材7と基材65の境界の面である。第5面69は、基材65の基材7とは反対側の表面である。第0面67と第1面9、第1面9と第2面11、第2面11と第3面13、第3面13と第4面15、第4面15と第5面69、はそれぞれ対向して配置されている。
図1及び図2を参照して説明したスクリーン1と同様に、第1面9にマイクロレンズ9a,9a−1,9a−2,9a−3が配置され、第2面11にマイクロレンズ11aが配置され、第3面13にマイクロレンズ13aが配置されている。
図7に示されるように、第0面67に複数のマイクロレンズ67a,67a−1,67a−2,67a−3(光学素子)が配置されている。マイクロレンズ9aは例えば正六角形が平面充填された六角緻密(ハニカム状)にそれぞれ配列されている。マイクロレンズ67aの配列の中に、マイクロレンズ67aとは大きさ及び光学素子肉厚が異なっているマイクロレンズ67a−1,67a−2,67a−3が配置されている。マイクロレンズ67a−1,67a−2,67a−3は大きさ及び光学素子肉厚が互いに異なっている。マイクロレンズ67a−1,67a−2,67a−3は不規則に配置されている。これにより、第0面67においてマイクロレンズ67a,67a−1,67a−2,67a−3が不規則に配置されている。
第0面67におけるマイクロレンズ67a,67a−1,67a−2,67a−3の配置状態は、例えば、第1面9におけるマイクロレンズ9a,9a−1,9a−2,9a−3の配置状態が反時計回りに90度回転されたものである(図2及び図7を参照。)。ただし、第0面67におけるマイクロレンズの配置状態は、第1面9におけるマイクロレンズの配置状態が90度以外の角度で回転されたものであってもよいし、第1面9におけるマイクロレンズの配置状態とは全く異なっていてもよい。
マイクロレンズ67aのピッチdy67a(直径)は例えば100μm程度である。マイクロレンズ67a−1,67a−2,67a−3の直径は、順に、例えば200μm、300μm、500μmである。マイクロレンズ9a−1,9a−2,9a−3が互いに重なっている領域も存在している。
第0面67を基準としたマイクロレンズ67a,67a−1,67a−2,67a−3の光学素子肉厚(レンズ高さ)は、順に、例えば2.5μm程度、10.2μm程度、22.9μm程度、66.0μm程度である。マイクロレンズ67a,67a−1,67a−2,67a−3の曲率半径は、例えばすべて625μm程度である。
第1面9におけるマイクロレンズと同様に、第0面67におけるマイクロレンズ67a,67a−1,67a−2,67a−3は、有効径:D及び焦点距離:fが所望の拡散角:2θに対してtanθ=D/(2f)を満たし、かつ、F値:Fn=f/Dがマイクロレンズごとに略同一になるように設定されている。第0面67は拡散面として機能する。
スクリーン31は、図1を参照して説明したスクリーン1と同様の作用及び効果を得ることができる。
また、スクリーン31は、図1を参照して説明したスクリーン1と比較して、マイクロレンズ67a,67a−1,67a−2,67a−3が不規則に配置されている第0面67(第2拡散板面)をさらに備えている。スクリーン31は、光学素子肉厚が互いに異なる光学素子が不規則に配置されている拡散板面がスクリーン1と比較して多いので、スペックル及びモアレの発生をより低減することができる。
さらに、スクリーン31は、基材63と基材3との間の第1面9と、基材7と基材65との間の第4面15にも反射面を有する。したがって、スクリーン31は、光学素子肉厚が互いに異なる光学素子が不規則に配置されている拡散板面を備えていることに加えて、光を反射する箇所(反射面の数)を多くすることによって、モアレの発生を分散することができる。
また、基材3と基材63の屈折率差は大きい方が好ましい。光の拡散効率が向上するからである。
なお、スクリーン31では、マイクロレンズ9aの配列ピッチ及び光学素子肉厚とマイクロレンズ67aの配列ピッチ及び光学素子肉厚は同じであるが、本発明の実施形態のスクリーンはこれに限定されない。例えば、本発明の実施形態のスクリーンにおいて、第1拡散板面に配置される光学素子(例えばマイクロレンズ9a)と、第2拡散板面に配置される光学素子(例えばマイクロレンズ67a)は、配列ピッチ及び光学素子肉厚が互いに異なっていることが好ましい。
図8は、スクリーンのさらに他の実施形態を説明するための模式的な断面図である。図8において、図1から図7と同じ機能を果たす部分には同じ符号が付されている。このスクリーンの実施形態における第0面の平面図は、例えば図7と同じである。また、このスクリーンの実施形態における第1面の平面図は、例えば図3と同じである。また、このスクリーンの実施形態における第2面及び第3の平面図は、例えば図5と同じである。
この実施形態のスクリーン41は、図4を参照して説明したスクリーン21と同様に、第2面11におけるマイクロレンズ11aの配列ピッチと、第3面におけるマイクロレンズ13aの配列ピッチが同じになっている。
スクリーン41は、図6及び図7を参照して説明したスクリーン1と同様の作用及び効果を得ることができ、スペックルやモアレの発生を低減できる。
なお、本発明の実施形態のスクリーンにおいて、マイクロレンズ9a,11a,13a,67aの配列について、配列ピッチ及び光学素子肉厚が互いに異なっていることが好ましい。
図9は、第2面及び第3面に配置されたマイクロレンズアレイのピッチや、拡散板面数を変化させたときのスクリーンのスペックル及びモアレ解消機能の程度について調べた結果を示す図表である。図9において、ピッチ及び曲率(曲率半径)の単位はμmである。また、図9において「六角緻密」とは例えば図2に示されたマイクロレンズの配列のような配列を意味している。また、「六角緻密90°回転」とは、例えば図2に示されるように、第2面11のマイクロレンズ11aの配列方向に対して第3面13のマイクロレンズ13aの配列方向が90°回転していることを意味している。また、「拡散板面数」について、「なし(参考)」は例えば図1に示された第1面9にマイクロレンズが形成されていないことを意味している。「第1面のみ」は例えば図1に示されるように拡散板面として第1面9のみが配置されていることを意味している。「第1、第2面」は例えば図6に示されるように拡散板面として第0面67と第1面9が配置されていることを意味している。
図9において、効果「◎」は「モアレが観察されなかった」を意味する。効果「○」は「モアレが見る角度によってはわずかに観察された」を意味する。効果「△」は「モアレが僅かに観察された」を意味する。
図9の結果から、マイクロレンズが不規則に配置された拡散板面が配置されていることにより、モアレ低減の効果が得られることがわかった。特に、拡散板面が2面配置されていると、モアレ低減の効果が顕著になることがわかった。
図10は、第2面及び第3面に配置されたマイクロレンズアレイのピッチ及び曲率、拡散板面数を変化させたときのスクリーンのスペックル及びモアレ解消機能の程度について調べた結果を示す図表である。図10中の語句の意味及び単位は図9と同じである。なお、「六角緻密60°回転」、「六角緻密45°回転」とは、第2面11のマイクロレンズ11aの配列方向に対して第3面13のマイクロレンズ13aの配列方向が60°又は45°だけ回転していることを意味している。
図10の結果から、拡散板面が2面配置されていると、マイクロレンズアレイのピッチや曲率、配列方向の回転角度にかかわらず、良好なモアレ低減の効果が得られることがわかった。
図11は、スクリーンのさらに他の実施形態を説明するための模式的な断面図である。図12は、この実施形態のスクリーンの第2面及び第3面におけるマイクロコーナーキューブの配置例を説明するための模式的な平面図である。図13は、この実施形態のスクリーンの第1面(拡散板面)におけるマイクロコーナーキューブの配置例を説明するための模式的な平面図である。図11から図13において、図1から図3と同じ機能を果たす部分には同じ符号が付されている。
スクリーン51では、図1から図3を参照して説明したスクリーン1と比較して、マイクロレンズマイクロレンズ9a,9a−1,9a−2,9a−3,11a,13aに替えて光学素子としてマイクロコーナーキューブ9b,9b−1,9b−2,11b,13bが配置されている。第1面9に複数のマイクロコーナーキューブ9b,9b−1,9b−2が配置されている。第2面11に複数のマイクロコーナーキューブ11bが配置されている。第3面13に複数のマイクロコーナーキューブ13bが配置されている。
マイクロコーナーキューブ9b,9b−1,9b−2,11b,13bは例えば正三角錐形状を有している。マイクロコーナーキューブ9b,11b,13bは例えば正三角形が平面充填された三角緻密にそれぞれ配列されている。
第1面9において、マイクロコーナーキューブ9bの配列の中に、マイクロコーナーキューブ9bとは大きさ及び光学素子肉厚が異なっているマイクロコーナーキューブ9b−1,9b−2が配置されている。マイクロコーナーキューブ9b−1,9b−2は大きさ及び光学素子肉厚が互いに異なっている。マイクロコーナーキューブ9b−1,9b−2は不規則に配置されている。これにより、第1面9においてマイクロコーナーキューブ9b,9b−1,9b−2が不規則に配置されている。
例えば、スクリーン51において、マイクロコーナーキューブ9b,11bの配列方向(正三角形の辺が直線上に並ぶ方向)は同じである。また、スクリーン51において、マイクロコーナーキューブ13bの配列方向はマイクロコーナーキューブ9b,11bの配列方向に対して例えば90度(30度)回転している(図12を参照。)。なお、マイクロコーナーキューブ9b,11b,13bの配列方向がなす角度は90度に限定されない。これらの配列方向がなす角度は任意である。
マイクロコーナーキューブ9bのピッチdx9b(正三角形の一辺の長さ)は例えば100μm程度である。マイクロコーナーキューブ9b−1,9b−2の一辺の長さは、順に、例えば200μm、300μmである。
マイクロコーナーキューブ11bのピッチdx11bは例えば300μm程度である。マイクロコーナーキューブ13bのピッチdy13bは例えば200μm程度である。
この実施形態のスクリーン51は、第1面9において光学素子肉厚が互いに異なるマイクロコーナーキューブ9b,9b−1,9b−2が不規則に配置されているので、図1から図3を参照して説明したスクリーン1と同様に、スペックル及びモアレの発生を低減できる。
また、スクリーン51は、図1から図3を参照して説明したスクリーン1と同様に、第1面9、第2面11、第3面13に配置されるマイクロコーナーキューブ9b,9b−1,9b−2,11b,13bの配置もしくは形状又はそれらの両方を変更によって視野角を調整することができる。
また、図6及び図7を参照して説明したスクリーン31に対して、マイクロレンズ9a,9a−1,9a−2,9a−3,11a,13a,67a−1,67a−2,67a−3に替えて、それぞれマイクロコーナーキューブを配置するようにすれば、図6及び図7を参照して説明したスクリーン31と同様の作用及び効果が得られる。
図14は、スクリーンのさらに他の実施形態を説明するための模式的な断面図である。図14において、図1及び図11と同じ機能を果たす部分には同じ符号が付されている。
スクリーン61では、図1及び図2を参照して説明したスクリーン1と比較して、第3面13に配置された複数のマイクロレンズ13aに替えて、図11から図13を参照して説明したスクリーン51と同様に複数のマイクロコーナーキューブ13bが配置されている。マイクロレンズ9a,9a−1,9a−2,9a−3の配列は図3と同様である。マイクロレンズ11aの配列は図2と同様である。複数のマイクロコーナーキューブ13bの配列は図12と同様である。
スクリーン61は、スクリーン1及びスクリーン51と同様に、スペックル及びモアレ発生の減少、ならびに視野角調整機能の設計の自由度の向上を実現できる。このように、光学素子としてマイクロレンズ、マイクロコーナーキューブ、後述する四角錐構造が組み合わされている構成であっても、本発明の実施形態は上記作用及び効果が得られる。
また、スクリーン61の構成に対して、図6及び図7を参照して説明したスクリーン31のように基材63,65及び第0面67を配置することも可能である。
図15は、スクリーンのさらに他の実施形態を説明するための模式的な断面図である。図16は、この実施形態のスクリーンの第2面及び第3面における四角錐構造の配置例を説明するための模式的な平面図である。図17は、この実施形態のスクリーンの第1面(拡散板面)における四角錐構造の配置例を説明するための模式的な平面図である。図15から図17において、図1から図3と同じ機能を果たす部分には同じ符号が付されている。
スクリーン71では、図1から図3を参照して説明したスクリーン1と比較して、マイクロレンズマイクロレンズ9a,9a−1,9a−2,9a−3,11a,13aに替えて光学素子として四角錐構造9c,9c−1,9c−2,11c,13cが配置されている。第1面9に複数の四角錐構造9c,9c−1,9c−2が配置されている。第2面11に複数の四角錐構造11cが配置されている。第3面13に複数の四角錐構造13cが配置されている。
四角錐構造9c,9c−1,9c−2,11c,13cは例えば正四角錐形状を有している。四角錐構造9c,11c,13cは例えば正方形が平面充填された正方形緻密(格子状)にそれぞれ配列されている。
第1面9において、四角錐構造9cの配列の中に、四角錐構造9cとは大きさ及び光学素子肉厚が異なっている四角錐構造9c−1,9c−2が配置されている。四角錐構造9c−1,9c−2は大きさ及び光学素子肉厚が互いに異なっている。四角錐構造9c−1,9c−2は不規則に配置されている。これにより、第1面9において四角錐構造9c,9c−1,9c−2が不規則に配置されている。
例えば、スクリーン71において、四角錐構造9c,11cの配列方向(正方形の辺が直線上に並ぶ方向)は同じである。また、スクリーン71において、四角錐構造13cの配列方向は四角錐構造9c,11cの配列方向に対して例えば90度(30度)回転している(図12を参照。)。なお、四角錐構造9c,11c,13cの配列方向がなす角度は90度に限定されない。これらの配列方向がなす角度は任意である。
四角錐構造9cのピッチdx9c(正方形の一辺の長さ)は例えば100μm程度である。四角錐構造9c−1,9c−2の一辺の長さは、順に、例えば200μm、300μmである。
四角錐構造11cのピッチdx11cは例えば300μm程度である。四角錐構造13cのピッチdy13cは例えば200μm程度である。
この実施形態のスクリーン71は、第1面9において光学素子肉厚が互いに異なる四角錐構造9c,9c−1,9c−2が不規則に配置されているので、図1から図3を参照して説明したスクリーン1と同様に、スペックル及びモアレの発生を低減できる。
また、スクリーン71は、図1から図3を参照して説明したスクリーン1と同様に、第1面9、第2面11、第3面13に配置される四角錐構造9c,9c−1,9c−2,11c,13cの配置もしくは形状又はそれらの両方を変更によって視野角を調整することができる。
また、図6及び図7を参照して説明したスクリーン31に対して、マイクロレンズ9a,9a−1,9a−2,9a−3,11a,13a,67a−1,67a−2,67a−3に替えて、それぞれ四角錐構造を配置するようにすれば、図6及び図7を参照して説明したスクリーン31と同様の作用及び効果が得られる。
また、図15に示されるように、スクリーン71は、四角錐構造9c,9c−1,9c−2,11c,13cの凸構造が表示すべき画像に対応する光(光源装置からの光)の入射側に凸形状になるように配置されることが好ましい。ただし、表示すべき画像に対応する光に対するスクリーン71の向きはこれに限定されない。
四角錐構造9c,9c−1,9c−2,11c,13cの凸構造が表示すべき画像に対応する光の入射側に配置されている場合、表示すべき画像に対応する光とは反対側から入射する光(例えば太陽光)に対して四角錐構造9c,9c−1,9c−2,11c,13cは凹形状に配置される。四角錐構造9c,9c−1,9c−2,11c,13cの凹形状に入射した光は、その入射方向と全く同じ方向に光反射される。この効果により、スクリーン71がシースルースクリーンとして使用されるときに、例えば太陽光の一部(基材3,5,7の反射率で決定される反射率:光量)は太陽光の入射方向と同じ方向に反射されるので、太陽光の逆光が低減又は防止される。なお、四角錐構造9c,11c,13cの配列について、配列ピッチ及び光学素子肉厚が互いに異なっていることが好ましい。
また、図6及び図7を参照して説明したスクリーン31に対して、マイクロレンズ9a,9a−1,9a−2,9a−3,11a,13a,67a−1,67a−2,67a−3に替えて、それぞれ四角錐構造を配置するようにすれば、図6及び図7を参照して説明したスクリーン31と同様の作用及び効果が得られる。
図18は、スクリーンのさらに他の実施形態を説明するための模式的な断面図である。図18において、図1及び図15と同じ機能を果たす部分には同じ符号が付されている。
スクリーン81では、図1から図3を参照して説明したスクリーン1と比較して、第3面13に配置された複数のマイクロレンズ13aに替えて、図15から図17を参照して説明したスクリーン71と同様に複数の四角錐構造13cが配置されている。マイクロレンズ9a,9a−1,9a−2,9a−3の配列は図3と同様である。マイクロレンズ11aの配列は図2と同様である。四角錐構造13cの配列は図16と同様である。
この実施形態のスクリーン81は、スクリーン1及びスクリーン71と同様に、スペックル及びモアレ発生の減少、ならびに視野角調整機能の設計の自由度の向上を実現できる。
また、スクリーン81のように、例えば第1面9及び第2面11にマイクロレンズが配置され、第3面13に四角錐構造13cが配置されている場合、第3面13に配置された四角錐構造13cは第2面11側に凸形状を有することが好ましい。そして、スクリーン81は、表示すべき画像に対応する光の入射側に第1面9が位置し、反対側から入射する光(例えば太陽光)の入射側に第3面13が位置するように配置されることが好ましい。これにより、太陽光の逆光を効率よく低減又は防止できる。
また、スクリーン81の構成に対して、図6及び図7を参照して説明したスクリーン31のように基材63,65及び第0面67を配置することも可能である。
本発明の実施形態のスクリーンを備えた表示装置の一例を説明する。
図19は表示装置の一実施形態を説明するための模式的な構成図である。
表示装置91は、スクリーン1と光源装置93を備えている。スクリーン1は、例えば図1から図3を参照して説明した実施形態のものである。
光走査型の光源装置93は、例えば光源95と全反射ミラー97と光偏向器99を備えている。レーザー光を平行光として射出する光源95から射出されたレーザー光は全反射ミラー97で反射されて光偏向器99に入射する。光偏向器99に入射した光は光偏向器99によって偏向走査される。光偏向器99によって偏向走査された光はスクリーン1に照射される。光偏向器99は入射した光が所定の走査角度の範囲内で走査されるように振動されている。
光源装置93からスクリーン1の一表面1a側に照射された光の一部はスクリーン1で反射され、視認者に認識される。
また、一表面1aとは反対側の裏面1bからスクリーン1に入射した光の一部は、スクリーン1を透過して視認者に認識される。
スクリーン1はスペックル及びモアレの発生を低減又は防止できるので、表示装置91はスペックル及びモアレの発生が低減又は防止された画像を表示できる。なお、スクリーン1に替えて、上記実施形態のスクリーン21,31,41,51,61,71,81が配置された構成であっても、同様の作用及び効果が得られる。
表示装置91は例えばヘッドアップディスプレイとして用いられる。ヘッドアップディスプレイにおいて、スクリーン1は、いわゆるコンバイナー(combiner)として使用される。ヘッドアップディスプレイは例えば特許文献2に開示されている。なお、スクリーン1はヘッドアップディスプレイにおいて中間スクリーンとして用いることも可能である。
なお、本発明の実施形態のスクリーンを「レンズに入射させる拡散光」を発生するために用いる場合、そのレンズの開口数よりも、該スクリーンの拡散角:2θに対するsinθが大きく設定し、光の分散を制御してスペックルやモアレを低減するのが好ましい。
以上、本発明の実施例が説明されたが本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
本発明のスクリーンの実施形態において、第1反射面及び第2反射面に配置される光学素子の設計上の解は、ピッチが小さい方が好ましい。例えば、光学素子がマイクロレンズである場合、曲率半径が同じでピッチが大きい場合は、レンズサグ量(レンズ高さ)が大きくなるために、光が谷部に侵入してしまい光が観察者側に戻ってこなくなる。
なお、上記のレンズ設計結果及び考察から、反射面として機能するマイクロレンズアレイは、設計上は曲率半径Rが大きい(曲率が緩やか)である方がよいと考えられがちであるが、曲率半径Rは観察者側の視野角を制御する重要な設計事項である。したがって、一概に曲率半径について大小を論じることはできない。
また、反射面に配置される光学素子は、必ずしも整った形状のマイクロレンズ、マイクロコーナーキューブ、四角錐構造である必要はない。例えば、マイクロレンズ、マイクロコーナーキューブ、四角錐構造の形状において、先端構造が一部平坦構造である物(設計)も有効である。
さらには、言うまでもないが、マイクロレンズの曲率やマイクロコーナーキューブの底面角度は一定である必要ない。例えばマイクロレンズで言えば、非球面構造や自由曲面構造であってもよい。マイクロコーナーキューブや四角錐構造の反射面は、平面である必要はなく、曲面の構造であってもよい。
また、第2面11(第1反射面)と第3面13(第2反射面)において、四角錐構造の場合は、底面が正方形である必要はなく、長方形であってもよいし、楕円形状であってもよい。なお、第2面11における光学素子の配列方向と、第3面13における光学素子の配列方向は、例えば図2に示すように、互いにある角度をもっている方が効果はある(θ方向にズレていることがよい)。
また、第2面11(第1反射面)と第3面13(第2反射面)において、光学素子は平面充填されているが、光学素子の配置領域の中に光学素子が配置されていない領域(隙間)があってもよい。
また、本発明の実施形態のスクリーンの用途はヘッドアップディスプレイに限定されない。また、本発明の実施形態の表示装置はヘッドアップディスプレイに限定されない。本発明の実施形態の表示装置は、スクリーンと、表示すべき画像に対応する光をスクリーンに照射する光源装置とを備えた表示装置に適用できる。本発明の実施形態のスクリーンは、例えばショーウインドウや透明窓、自動車のフロントガラスやリヤガラス、電話ボックスやエスカレータ側面などの透明壁、展示物の保護ガラスなど、透明部材に適用できる。
1,21,31,41,51,61,71,81 スクリーン
9 第1面(拡散板面)
11 第2面(第1反射面)
13 第3面(第2反射面)
9a,9a−1,9a−2,9a−3,11a,13a マイクロレンズ(光学素子)
9b,9b−1,9b−2,11b,13b マイクロコーナーキューブ(光学素子)
9c,9c−1,9c−2,11c,13c 四角錐構造(光学素子)
67 第0面(第2拡散板面)
91 表示装置
93 光源装置

Claims (9)

  1. マイクロレンズ、マイクロコーナーキューブ又は四角錐構造からなる光学素子が複数配置された第1反射面、第2反射面及び第1拡散板面を備え、
    前記第1反射面及び前記第2反射面は対向して配置されており、
    前記第1反射面及び前記第1拡散板面は対向して配置されており、
    前記第1拡散板面において前記光学素子が不規則に配置されているスクリーン。
  2. 光学素子が複数配置された第2拡散板面をさらに備え、
    前記第1拡散板面及び前記第2拡散板面は対向して配置されており、
    前記第2拡散板面において前記光学素子が不規則に配置されている、請求項1に記載のスクリーン。
  3. 前記第1反射面の反射率と前記第2反射面の反射率の合計反射率は50%以下、好ましくは30%以下である、請求項1又は2に記載のスクリーン。
  4. 前記拡散板において互いに光学素子肉厚が異なる前記光学素子が不規則に配置されている、請求項1から3のいずれか一項に記載のスクリーン。
  5. 前記拡散板において前記光学素子として2種以上のマイクロレンズが形成されており、
    前記2種以上のマイクロレンズは、マイクロレンズの有効径:D及び焦点距離:fが所望の拡散角:2θに対してtanθ=D/(2f)を満たし、かつ、F値:Fn=f/Dがマイクロレンズごとに略同一になるように設定されている、請求項1から4のいずれか一項に記載のスクリーン。
  6. 該スクリーンは、レンズに入射させる拡散光を発生するために用いられ、
    そのレンズの開口数よりも、該スクリーンの拡散角:2θに対するsinθが大きく設定されている請求項5に記載のスクリーン。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のスクリーンと、
    表示すべき画像に対応する光を前記スクリーンに照射する光源装置と、を備えた表示装置。
  8. 前記スクリーンの前記第1反射面及び前記第2反射面の少なくとも一方の面において前記光学素子は前記四角錐構造であり、
    前記四角錐構造は前記スクリーンにおいて前記光源装置からの光の入射面側に凸形状になるように配置されている、請求項7に記載の表示装置。
  9. 前記四角錐構造は、前記第1反射面と前記第2反射面のうち前記入射面とは反対側の面に配置されている反射面に少なくとも配置されている、請求項8に記載の表示装置。
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