WO2012002261A1 - 体組成測定装置 - Google Patents

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Abstract

体組成測定装置(1)は、電流を印加する電流電極対(30)と、複数の測定点における電圧を測定する複数の電圧電極対(40A~40E)とを備える。制御部(50)は、電圧電極対(40A~40E)を介して測定した複数の測定点における測定電圧に基づいて体脂肪を測定する。制御部(50)は、複数の測定点における測定電圧を用いて積分を行い、その結果に基づいて体脂肪量を算出する。

Description

体組成測定装置
 本発明は、体組成測定装置に関する。
 特許文献1の体脂肪測定装置は、電圧電極対によって測定された1つの電圧測定値と、被測定者パラメータとから回帰分析して被測定者の総体脂肪量を推定する。
特開2002-369806号公報
 ところで、図17に示されるように、体脂肪70は内臓脂肪72および皮下脂肪71を含むが、体脂肪70および筋肉73は、体幹軸に直交する断面上において不均一に存在している。しかし、1つの電圧測定値の回帰分析により推定された体脂肪量には、体脂肪70の分布が反映されておらず、満足できる精度で体脂肪量を測定できないことがあることに本願発明者は気付いた。
 そこで、本発明の目的は、体脂肪の分布を反映した体脂肪量を測定することのできる体組成測定装置を提供することにある。
 本発明の一側面に従う体組成測定装置は、電流印加のための電流電極対と、複数の測定点における電圧を測定する複数の電圧電極対と、前記複数の電圧電極対により測定された複数の測定点の測定値を用いて積分を行い、その結果に基づいて体脂肪量を算出する制御部とを備える。
 前記複数の電圧電極対は、被測定体の前額面付近及び前額面の電圧を測定することが好ましい。
 一例では、制御部は前記体脂肪量として、被測定体の測定断面における体脂肪の面積を算出することができる。
 一例では、制御部は前記体脂肪量として、被測定体の測定断面の体脂肪の分布を推定することができる。
 一例では、制御部は前記体脂肪量として、内臓脂肪量を測定することができる。
 一例では、制御部は前記体脂肪量として、皮下脂肪量を測定することができる。
 一例では、制御部は第1の測定断面上における複数の測定点の測定値を用いて第1の積分を行い、第2の測定断面上における複数の測定点の測定値を用いて第2の積分を行い、前記第1の積分の算出結果および前記第2の積分の算出結果に基づいて、体脂肪量として体脂肪の体積を算出する。
 前記電流電極対は、被測定体を挟んで対向する位置に配置された第1の電流電極および第2の電流電極を含み、前記第1の電流電極と前記第2の電流電極の間に前記複数の電圧電極対が配置されることが好ましい。
 一例では、電流電極対は、被測定体の右半身の前額面上に配置される第1の電流電極と、左半身の前額面上に配置される第2の電流電極とを含む。
 一例の体組成測定装置は、皮下脂肪量を測定する皮下脂肪測定手段を更に備え、制御部は、前記皮下脂肪量を反映して、前記体脂肪量としての前記内臓脂肪量を算出する。
 前記複数の電圧電極対のうちの少なくとも1つの電圧電極対を構成する2つの電圧電極の電極間距離は可変であり、制御部は前記電極間距離を前記積分に反映することが好ましい。
 体組成測定装置は、前記電流電極対および前記電圧電極対を構成する電極のうちの隣り合う2つの電極間の距離を測定する距離測定機構を更に備えることが好ましい。
 一例では、前記距離測定機構は、前記隣り合う2つの電極間の距離を測定する距離センサを含む。
 一例では、体組成測定装置は、第1の電圧電極と第2の電圧電極とを接続する第1接続部と第1の電圧電極と第3の電圧電極とを接続する第2接続部とを更に備え、前記距離測定機構は、前記第1接続部と前記第2接続部と角度を検出する角度センサを含む。
 一例では、前記制御部は、前記距離測定機構を介して測定した、前記隣り合う2つの電極間の距離に基づいて腹囲を推定する。
 一例では、前記制御部は、前記複数の測定点の位置と、対応する複数の測定値とを互いに対応付けて記録し、前記複数の測定点の位置と対応する前記複数の測定値とに基づいて体脂肪量を算出する。
 一例の体組成測定装置は、電流印加のための電流電極対と、複数の測定点における電圧を測定する複数の電圧電極対と、前記電流電極対及び前記複数の電圧電極対と接続された制御部とを備え、前記電流電極対と前記複数の電圧電極対を構成する複数の電極は、直列に配置されて、被測定体の測定断面の輪郭の一部を構成する円弧上に配列可能であり、前記制御部は、前記複数の電圧電極対により測定された複数の測定値と、前記複数の測定点の位置とに基づき、積分して体脂肪量を算出する。
 本発明によれば、体脂肪の分布に対応した体脂肪量を測定することのできる体組成測定装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に従う体組成測定装置のブロック図。 第1実施形態の体脂肪測定装置の正面図。 (a)(b)は図2の体脂肪測定装置の部分拡大図。 (a)(b)は図2の体脂肪測定装置の部分拡大図。 (a)(b)は図1の体組成測定装置の正面図。 (a)~(c)は図2の体脂肪測定装置の電極の引き出しを説明するための正面図。 (a)は体組成測定装置と被測定体との位置を示す模式図、(b)は体脂肪測定装置の電極の位置を示す断面図。 体脂肪の測定処理のフローチャート。 体脂肪測定装置により作成される体脂肪分布グラフ。 本発明の第2実施形態に従う体組成測定装置の部分拡大図。 本発明の第4実施形態の体組成測定装置について、体脂肪測定装置の電極の位置と被測定体との関係を模式的に示す模式図。 本発明のその他の実施形態について、電極の位置と被測定体との関係を模式的に示す模式図。 本発明の第1実施形態の変形例について、電極の位置と被測定体との関係を模式的に示す模式図。 本発明の第1実施形態の変形例について、電極の位置と被測定体との関係を模式的に示す模式図。 本発明の第1実施形態の変形例について、電極の位置と被測定体との関係を模式的に示す模式図。 本発明の第1実施形態の変形例について、体脂肪測定装置により作成される体脂肪分布グラフ。 各実施形態の体脂肪測定装置の被測定体としての人体腹部について、その体脂肪分布の一例を模式的に示す模式図。
 (第1実施形態)
 図1~図9を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
 図1に示されるように、体組成測定装置1は、体脂肪測定装置10と、体脂肪測定装置10に接続可能な体重計80とを含む。図7(a)は、被測定体60(使用者ともいう)によって使用されている体組成測定装置1を示す。体組成測定装置1の操作は、被測定体60自身が行ってもよく、被測定体60以外の人が行ってもよい。以下の説明では、被測定体60自身または被測定体60以外の人を測定者と呼ぶことがある。
 体脂肪測定装置10は、体脂肪70の測定を行う測定部20を含む。測定部20は、被測定体60に電流を印加して電圧を検出する検出部21と、体脂肪70の測定に必要な情報を入力するための操作部22と、各種情報を測定者に提示する表示部23と、検出部21から供給される測定結果を用いて演算を行う制御部50とを含む。
 検出部21は被測定体60に電流を印加する第1電流電極31および第2電流電極32と、被測定体60の電圧を測定する第1電圧電極41、第2電圧電極42、第3電圧電極43、第4電圧電極44、第5電圧電極45および第6電圧電極46とを含む。
 図第1電流電極31および第2電流電極32は、電流電極対30を構成する。第1電圧電極41および第2電圧電極42は、電圧電極対40Aを構成する。第2電圧電極42および第3電圧電極43は、電圧電極対40Bを構成する。第3電圧電極43および第4電圧電極44は、電圧電極対40Cを構成する。第4電圧電極44および第5電圧電極45は、電圧電極対40Dを構成する。第5電圧電極45および第6電圧電極46は、電圧電極対40Eを構成する。電極31,32、41~46はそれぞれ信号伝達線により制御部50に接続されている。
 測定者が操作部22を操作して体脂肪70の測定開始が指示されたとき、制御部50は電流電極対30による電流の印加を開始させる。電圧電極41~46によって測定された複数の電圧値および操作部22を介して入力された入力値および体重計80によって測定された体重に基づいて、制御部50は、体脂肪量を算出する。この算出結果には、体内深部に横たわる内臓脂肪72の量が主として反映される。算出結果には、測定断面における体脂肪70の面積および分布を含めることができる。制御部50は、この算出結果に基づいて、体脂肪の面積および分布に基づいたグラフを生成し、表示部23に表示する。
 図2を参照して、体脂肪測定装置10の構造について説明する。
 体脂肪測定装置10は、本体部11と、複数の電極配置部12とを含む。図示した例では、8つの電極配置部12に8つの電極31、32、41~46がそれぞれ接続される。各電極31、32、41~46の電極材は、ステンレス合金、金属メッキ処理した樹脂材であり得る。本体部11には体脂肪測定装置10に用いられる電源及び制御部50が収容され得る。操作部22および表示部23は本体部11の外面に露出し得る。
 複数の電極配置部12は、直列に配置される。いくつかの電極配置部12は本体部11に一体的に形成してもよい。図示した例では、複数の電極配置部12には、第1電流電極31、第1電圧電極41、第2電圧電極42、第3電圧電極43、第4電圧電極44、第5電圧電極45、第6電圧電極46および第2電流電極32の順に並ぶように、接続されている。第1及び第2電流電極31、32は直列配置の電極配置部12の両端に配置されており、第3電圧電極43及び第4電圧電極44は、電極配置部12としての本体部11の一部に配置されている。隣接する2つの電極配置部12は接続部13により接続されている。接続部13の構造を図2~4を参照して説明する。
 まず、接続部13の可変長構造について説明する。全ての接続部13は同じ構造であるため、代表として第5電圧電極45の電極配置部12と第6電圧電極46の電極配置部12とを接続する接続部13を説明する。
 図3(a)(b)に示すように、接続部13は、第5電圧電極45の電極配置部12に接続される外側パイプ13Aと、第6電圧電極46の電極配置部12に接続される内側パイプ13Bと、外側パイプ13Aと内側パイプ13Bとを接続する中間パイプ13Cとにより構成される。内側パイプ13Bおよび中間パイプ13Cが外側パイプ13Aに対して軸方向に移動することにより接続部13が延伸および短縮する。
 図3(a)は、接続部13の長さが最小(延伸量が最小(「0」))の状態を示している。図3(b)は、接続部13の長さが最大(延伸量が最大)の状態を示している。接続部13の延伸量が最小のとき、第5電圧電極45の電極配置部12と第6電圧電極46の電極配置部12とが接触する。接続部13の延伸量が最大のとき、第5電圧電極45の電極配置部12と第6電圧電極46の電極配置部12とが最も離間する。
 図示した例では、接続部13が外側パイプ13Aおよび内側パイプ13Bおよび中間パイプ13Cにより構成される3重の構造を示しているが、所望の接続部13の最大の延伸量に応じてパイプの数やパイプの長さを変更することができる。例えば、接続部13は2重構造または4重以上の構造でもよい。
 次に、接続部13の回転構造について説明する。
 図2と図4に示されるように、接続部13Xおよび接続部13Yは、回転ヒンジ構造により同じ電極配置部12に接続されている。接続部13Xに対して接続部13Yを回転させることにより、接続部13Xの長手軸と接続部13Yの長手軸との角度θを変更することができる。角度θは電極配置部12の屈曲角度と呼ぶこともある。
 図4(a)は、角度θが最大となる状態を示している。角度θの最大値は、接続部13Xと接続部13Yが直線的に配列されるように決めることができる。図4(b)は、角度θが最小となる状態を示している。角度θの最小値は、接続部13Xと接続部13Yが直交するように決めることができる。
 接続部13の最大の延伸量および角度θの最小値は、一般的な被測定体60の腹囲に基づいて決めるのが好ましい。このように電極配置部12間の距離と角度を被測定体60に応じて変更することができる。
 図5~図7を参照して、体組成測定装置1により体脂肪を測定するときの手順について説明する。なお、図7(b)は、被測定体60の腹部61の臍62を通過し、かつ立位の被測定体60の体幹軸に直交する断面DA(図7(a)参照)を示している。本明細書において、「前額面」は、被測定体60の断面DAと直交し、体幹軸と平行で、被測定体60の左右方向と平行な面を意味する。前額面よりも前側を前腹部61Aとし、前額面よりも後側を背部61Bとする。前額面と交差する体表面のうち、右半身部分及び左半身部分をそれぞれ右脇腹61C、左脇腹61Dとする(図7(b)参照)。
 まず、図5および図6を参照して、測定前の準備手順について説明する。
(準備手順1)図5(a)に示されるように、体組成測定装置1を用意する。このとき、体脂肪測定装置10と体重計80とは互いに接続されている。
(準備手順2)図5(b)に示されるように、体重計80から体脂肪測定装置10を取り外す。
(準備手順3)図6(a)に示されるように、電極配置部12を本体部11の両側から引き出し、電極間距離を長くする。
(準備手順4)図6(b)に示されるように、被測定体60の腹囲および形状に対応するように接続部13を延伸する。具体的には、図7(b)に示されるように、第1電流電極31が被測定体60の左脇腹61Dに接触し、第2電流電極32が被測定体60の右脇腹61Cに接触するように、接続部13を延伸する。このとき、全ての電極31,32,41~46が腹部61に接触するように角度θを調整する。全ての接続部13の延伸量を等しくして、隣接電極間距離すなわち、第1電流電極31と第1電圧電極41、第1電圧電極41と第2電圧電極42、第2電圧電極42と第3電圧電極43、第4電圧電極44と第5電圧電極45、第5電圧電極45と第6電圧電極46、第6電圧電極46と第2電流電極32の距離を等しくする。
(準備手順5)図6(c)に示されるように、被測定体60の腹囲が大きい場合には、接続部13をさらに延伸して、電極間距離を大きくする。
 図7を参照して、測定手順について説明する。
(測定手順1)図7(a)に示されるように、被測定体60は体重計80の上に直立し、手に持った体脂肪測定装置10を腹部61に当てる。このとき、電極31,32,41~46が水平方向に配置されるようにする。
(測定手順2)図7(b)に示されるように、被測定体60は、体脂肪測定装置10の中央部、すなわち第3電圧電極43と第4電圧電極44の間の中央位置が被測定体60の臍62に一致するように体脂肪測定装置10の垂直方向の位置を調節する。
(測定手順3)被測定体60は操作部22を操作して被測定体60の腹囲、年齢、性別を含む各種のパラメータを入力し、測定開始を指示する。
 測定が開始されると、制御部50の制御によって、電流電極対30に電流が印加される。電流電極対30に印加された電流は、図7(b)の矢印Aに示されるように、被測定体60内の深部を横切り、左脇腹61Dと右脇腹61Cとの間を電流電極31から電流電極32に向けて流れる。電極41~46は、この電流が被測定体60の内部を流れる際に、被測定体60の組成、皮下脂肪71、内臓脂肪72および筋肉73のそれぞれのインピーダンスに応じた電圧を体表面の複数位置で検出する。このとき、体重計80は被測定体60の体重を計測する。図7(b)に示すような、第1電流電極31と第2電流電極32とを結ぶ直線が被測定体60内部の比較的深い位置を横切る電極配置を、内臓脂肪測定重視の電極配置と呼ぶことがある。
 図8を参照して、測定者の指示により測定が開始されてから、制御部50により実行される体脂肪測定処理の手順について説明する。なお、この処理は、測定が開始される毎に実行される。
 ステップS11では、電流電極31、32が被測定体60に電流を供給したとき、制御部50は、電圧電極対40A、電圧電極対40B、電圧電極対40C、電圧電極対40Dおよび電圧電極対40Eによって測定される5つの測定点における電圧測定値を記録する。好ましい例では、制御部50は、各電圧測定値を、対応する測定点の位置情報と関連付けて記録する。例えば、各測定点の位置情報は、基点から、対応する電極対40A~40Eを構成する2つの電圧電極の中間位置までの距離であり得る。非限定的な例では、基点は第1電流電極31の位置である。
 ステップS12では、制御部50は、ステップS11で測定された5つの電圧測定値に基づいて、図9に示されるように電圧測定値の座標を結ぶ関数fを設定する。図9の縦軸Yは、電圧測定値であり、横軸Xは、電流電極31から各測定点までの距離である。図示した例では、関数fは、隣り合う電圧測定値の座標を直線補間して設定されている。
 具体的には、基点である電流電極31から電圧電極対40Aの中間位置までの距離が、電圧電極対40AのX座標として設定される。電圧電極対40AのX座標に、電圧電極対40Aの中間位置から電圧電極対40Bまでの中間位置までの距離を加算した値が、電圧電極対40BのX座標として設定される。電圧電極対40BのX座標に、電圧電極対40Bの中間位置から電圧電極対40Cまでの中間位置までの距離を加算した値が、電圧電極対40CのX座標として設定される。電圧電極対40CのX座標に、電圧電極対40Cの中間位置から電圧電極対40Dまでの中間位置までの距離を加算した値が、電圧電極対40DのX座標として設定される。電圧電極対40DのX座標に、電圧電極対40Dの中間位置から電圧電極対40Eまでの中間位置までの距離を加算した値が、電圧電極対40EのX座標として設定される。制御部50がこれらの距離の算出と座標の設定を行う。
 制御部50は、電極対40A、電極対40B、電極対40C、電極対40Dおよび電極対40Eに対応する電圧測定値の座標を結ぶ、傾きおよび切片の異なる複数の一次関数を接続することにより、関数fを設定する。なお、隣り合う電極対40A~40Eの距離は、予め設定されているデフォルト値でもよいが、制御部50は、各接続部13の延伸量の計測値から、実際の電極間距離を算出してもよい。接続部13の延伸量の計測値は、被測定体60に対する電極対40A~40Eの位置に対応するため、被測定体60の外周形状にマッチした関数fを設定することができる。各接続部13の延伸量の計測値は、各測定点の位置の算出に用いることもできる。
 ステップS13では、制御部50はステップS12で設定した関数fを積分して体脂肪面積を算出する。
 ステップS14では、制御部50はステップS12で設定した関数fを積分して、体脂肪分布グラフ(例えば図9の斜線部)を作成する。
 ステップS15では、制御部50は、測定手順3において入力された被測定体60のパラメータおよび予め設定されているアルゴリズムに基づいて体脂肪量および体脂肪分布を演算する。具体的には、制御部50は、ステップS13で算出した体脂肪面積およびステップS14で作成した体脂肪分布グラフを過去に集めたデータに基づいたアルゴリズムにより確定する。図9に示されるように、電流電極31,32の近くに配置される電圧電極対40A,40Eの測定値は、電流電極31,32から電圧電極対40A,40Eよりも遠くに配置される電圧電極対40B,40C,40Dの測定値よりも、実際の体脂肪70の量に対して高い電圧測定値を示す傾向にある。そこで、このステップS15において、このような電圧測定値を補正することにより、実際の体脂肪量により近い値にすることもできる。図9のグラフを補正したグラフによれば、電極対40Cの位置すなわち臍62付近に体脂肪70および内臓脂肪72が多く分布していることが確認できる。
 ステップS15で演算された体脂肪量および体脂肪分布の演算結果として図9に示されるグラフをアルゴリズムで確定したグラフが表示部23に表示される。
 以上詳述したように、第1実施形態の体組成測定装置1によれば以下に示す効果を得られる。
 (1)制御部50は、複数の測定点の電圧測定値を用いて関数fを設定し、この関数fを積分することにより体脂肪70の量を測定している。このため、腹部61の断面DAにおける体脂肪70の分布を反映した体脂肪量を測定することができる。
 (2)前腹部61Aに電圧電極対40A~40Eが配置されている。このため、前腹部61Aに分布する内臓脂肪72を主に反映した測定値を得ることができる。
 (3)制御部50は、関数fの積分により体脂肪70の面積を算出している。このため、電圧電極対の1つの測定値の回帰分析により体脂肪の面積を算出する従来例と比較して、第1実施形態の体組成測定装置1は体脂肪70の分布を反映した体脂肪量を算出することができる。
 (4)制御部50は、関数fの積分により体脂肪の分布を推定し、推定結果である分布グラフを作成している。このため、腹部61の断面上において、体脂肪70の分布を測定者に知らせることができる。
 (5)体組成測定装置1は、体脂肪70としての内臓脂肪72を測定している。このため、測定者に被測定体60の断面DAにおける内臓脂肪72の分布を反映した内臓脂肪72の脂肪量およびその分布図を測定者に示すことができる。
 (6)電流電極対30を構成する第1電流電極31および第2電流電極32が被測定体60を挟んで対向する位置、すなわち左脇腹61Dと右脇腹61Cに配置される。この配置の場合、電流電極対30に印加された電流が被測定体60の深部を通過する。これにより、電圧電極対は、腹部61の中心に多く分布する内臓脂肪72を主に反映した電圧測定値を測定することができるようになる。
 (7)電流電極対30の間に電圧電極対40A~40Eが配置される。この配置では、電流電極対30から離れた場所に電圧電極対40A~40Eが配置される場合と比較して、電圧測定における感度が高くなる。
 (8)腹部61のうち、臍62の高さにおいてもっとも内臓脂肪72がつく傾向にある。本実施形態では、電極31,32,41~46は臍62を通過する断面DA上に配置されているため、最も内臓脂肪72の多い部位の脂肪を反映した電圧を検出することができる。一般的に、肥満やメタボリックシンドロームの判定には、臍62を通過する断面DAにおける体脂肪量が基準値として用いられる。従って、体組成測定装置1によって得られる測定結果は、前述のような基準値と比較されて、肥満やメタボリックシンドロームを判定するのに有用である。
 (9)接続部13は電圧電極対40A~40Eの電極間の相対的な位置を変更することができる。このため、1つの体脂肪測定装置10でさまざまな腹囲の被測定体60の体脂肪量を測定することができる。
 (第2実施形態)
 図10を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
 第2実施形態では、第1実施形態の接続部13に接続部13の延伸量を測定するための距離センサ51を備えている。以下にこの変更された部分についての詳細を示す。なお、その他の点については第1実施形態と同様の構成が採用されているため、共通する構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
 図10に示される例では、距離センサ51は各接続部13の外側パイプ13Aに設けられ、内側パイプ13Bおよび中間パイプ13Cに向かって光を照射しその反射光を受光するリニアエンコーダを含む。内側パイプ13Bおよび中間パイプ13Cには、所定間隔毎に目盛が形成された目盛部13Dが設けられている。
 内側パイプ13Bが外側パイプ13Aに対して移動するとき、距離センサ51は、目盛部13Dの目盛によって周期的に変化する反射光に基づいた検出値を制御部50に供給する。制御部50は、その検出値に基づいて外側パイプ13Aに対する内側パイプ13Bおよび中間パイプ13Cの移動量をカウントし、外側パイプ13Aに対する内側パイプ13Bおよび中間パイプ13Cの位置、すなわち接続部13の延伸量を算出する。
 以上詳述したように、第2実施形態によれば第1実施形態の(1)すなわち、腹部61の断面における体脂肪70の分布に対応した体脂肪量を測定することができる旨の効果および(2)~(9)の効果に加えて以下の効果を得られる。
 (10)制御部50は、距離センサ51を用いて隣り合う電極間の距離、すなわち接続部13の延伸量を算出しているため、測定者が接続部13の延伸量を目視等で確認する必要がない。
 (11)制御部50は、各接続部13の延伸量に基づいて被測定体60の腹囲を算出している。このため、測定手順3において、被測定体60によって入力される腹囲に代えて制御部50により算出された腹囲の算出結果を用いることができる。これにより、被測定体60が腹囲を入力する手間を省くことができる。
 (第3実施形態)
 図4を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。
 第3実施形態では、第1実施形態の電極配置部12の内部に角度θを測定するための角度センサ52を備えている。角度センサ52は、距離測定機構の一例である。以下にこの変更された部分についての詳細を示す。なお、その他の点については第1実施形態と同様の構成が採用されているため、共通する構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
 図4に示されるように、角度センサ52は、接続部13の接続部分に配置されることができ、角度θに応じた電圧信号を制御部50に出力するロータリーポテンショメータであり得る。制御部50は、角度センサ52からの電圧信号に基づいて角度θを算出する。制御部50は算出した角度θと予め実験等により設定された腹囲算出マップとに基づいて被測定体60の腹囲を算出する。被測定体60の腹囲が大きくなるほど角度θが大きくなるため、腹囲算出マップは、角度θが大きいときに腹囲が大きいマップとして制御部50に設定されている。
 以上詳述したように、第3実施形態によれば第1実施形態の(1)すなわち、腹部61の断面における体脂肪70の分布に対応した体脂肪量を測定することができる旨の効果、(2)~(9)の効果に加えて以下の効果を得られる。
 (12)制御部50は、角度センサ52の測定した角度θに基づいて接続部13の延伸量を算出しているため、測定者が接続部13の延伸量を目視等で確認する必要がない。
 (13)制御部50は、角度θに基づいて被測定体60の腹囲を算出している。制御部50は、測定手順3において、被測定体60によって入力される腹囲に代えて、角度θに基づいて算出した腹囲を用いることができる。これにより、被測定体60が腹囲を入力する手間を省くことができる。
 (第4実施形態)
 図11を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。
 第4実施形態では、被測定体60に対する電極の配置の点で第1実施形態とは異なる。以下にこの変更された部分についての詳細を示す。なお、その他の点については第1実施形態と同様の構成が採用されているため、共通する構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
 図11に示されるように、第1電流電極31は、左脇腹61Dと臍62との中間位置に配置される。第2電流電極32は、右脇腹61Cと臍62との中間位置に配置される。電圧電極41~46は、この順に電流電極対30の間に配置される。このとき、第1電流電極31と第1電圧電極41の電極間距離、第1電圧電極41と第2電圧電極42の電極間距離、第2電圧電極42と第3電圧電極43の電極間距離、第4電圧電極44と第5電圧電極45の電極間距離、第5電圧電極45と第6電圧電極46の電極間距離、第6電圧電極46と第2電流電極32の電極間距離は等しい。
 測定中に電流電極対30に印加された電流は前腹部61Aの浅い部分を流れる。体表面から比較的浅い部分には皮下脂肪71が多く分布している(図17参照)。従って、図11の電極の配置において電圧電極対40A~40Eにより測定される電圧測定値は皮下脂肪71の分布を主に反映する。図11に示すような、第1電流電極31と第2電流電極32とを結ぶ直線が被測定体60内部の比較的浅い位置を横切る電極配置を、皮下脂肪測定重視の電極配置と呼ぶことがある。
 以上詳述したように、第4実施形態によれば第1実施形態の(1)すなわち、腹部61の断面における体脂肪70の分布に対応した体脂肪量を測定することができる旨の効果および(3)、(4)、(7)および(9)に準じた効果に加えて以下の効果を得られる。
 (14)体組成測定装置1は、体脂肪70としての皮下脂肪71を測定している。このため、測定者に被測定体60の測定断面における皮下脂肪71の分布を反映した脂肪量および分布図を示すことができる。
 (15)体組成測定装置1は、電流電極対30の距離を小さくすることによって、被測定体60の浅い部分に多く分布する皮下脂肪71の量を主に反映した電圧を測定することができる。
 (16)体組成測定装置1は、電極31、32、41~46を皮下脂肪測定重視の電極配置にすることにより、皮下脂肪71を主に反映した測定結果を得ることができる。また、体組成測定装置1は、電極31、32、41~46を内臓脂肪測定重視の電極配置にすることにより、内臓脂肪72を主に反映した測定結果を得ることができる。
 本発明の実施態様は上記実施形態に限られるものではなく、実施形態同士を組合せてもよく、また、例えば以下ように変更してもよく、変形例同士を組み合わせてもよい。
 ・制御部50は、電圧電極対40A~40Eの測定値を用いて積分することで体脂肪70としての内臓脂肪72の脂肪量および分布を算出したが、第1実施形態で得られる体脂肪70の脂肪量および分布には、皮下脂肪71の量および分布が含まれることがある。そこで、内臓脂肪72を測定したときとは別の皮下脂肪測定手段により測定された皮下脂肪71の脂肪量および分布を反映して内臓脂肪72の脂肪量および分布を算出することができる。具体的には、図8のステップS15において、制御部50が体脂肪量と体脂肪分布を確定する際に、別の皮下脂肪測定手段により測定された皮下脂肪71の脂肪量および分布を、皮下脂肪量と内臓脂肪量とを含む体脂肪量から除算することで、内臓脂肪72の脂肪量および分布を補正することができる。
 別の皮下脂肪測定手段としては、第4実施形態のように皮下脂肪測定重視の電極配置で被測定体60の浅い部分に電流を流す方法、近赤外線光を用いて皮下脂肪71を測定する方法、または、被測定体60の腹囲により皮下脂肪71を推定する方法等を採用することもがきる。これらの別の皮下脂肪測定手段を、体脂肪測定装置10に含め、別の皮下脂肪測定手段の測定結果を制御部50が記憶することにより、内臓脂肪72の脂肪量および分布を補正することもできる。また、体脂肪測定装置10とは別の装置で測定した皮下脂肪量を制御部50に入力することにより内臓脂肪72の脂肪量および分布を補正することもできる。
 ・上記第2実施形態では、距離センサ51として光学式のリニアエンコーダを採用したが、その他のセンサを用いることもできる。例えば、以下の(A)~(D)のセンサも用いることができる。
(A)1つの電極配置部12から隣り合う電極配置部12までの距離を超音波が跳ね返って来るまでの時間に基づいて求める超音波距離計。
(B)接続部13の延伸量に応じて変化する電圧値から距離を算出するリニアポテンショメータ。
(C)1つの電極配置部12から隣り合う電極配置部12に設けられる反射プリズムに光波を発射するとともに、反射プリズムからの反射光を感知するまでの発振回数から距離を検出する光学式測距。
(D)1つの電極配置部12に設けられるプローブと隣り合う電極配置部12との間にできる静電容量を電圧に変換して距離を検出する静電容量変位計。
 ・上記第2実施形態では、各接続部13に距離センサ51を設けたが、1つの接続部13のみに距離センサ51を設けるとともに、この距離センサ51の検出値に基づいて腹囲を算出することもできる。
 ・上記第3実施形態では、角度センサ52としてロータリーポテンショメータを採用したが、その他のセンサを用いることができる。例えば、一方の接続部13に対する他方の接続部13の回転移動量に対応して出力されるパルスをカウントして回転角度を検出するロータリーエンコーダを用いることもできる。
 ・上記第3実施形態では、各接続部13に角度センサ52を設けたが、1つの接続部13の接続部のみに角度センサ52を設けるとともに、この角度センサ52の検出値に基づいて腹囲を算出することもできる。
 ・上記第2実施形態では、距離センサ51を用いて隣り合う電極間の距離を算出し、上記第3実施形態では、角度センサ52を用いて隣り合う電極間の距離を算出したが、隣り合う電極間の距離を以下のように取得することもできる。すなわち、距離測定機構としての接続部13の延伸量と対応した目盛を接続部13に設けるとともに、測定者がこの目盛の値を操作部22に入力する。
 ・全ての電極31,32,41~46を前腹部61Aに配置したが、少なくとも1つの電極を背部61B側に配置してもよい。
 ・制御部50は、電圧電極対40A~40Eの測定値の座標を直線補間して関数fを設定したが、制御部50は電圧電極対40A~40Eの測定値の座標に基づいた近似曲線に対応する関数fを設定することもできる。
 ・上記各実施形態では、検出部21を含む電極配置部12は本体部11に接続されるものとしたが、電極配置部12と本体部11とを別体にすることもできる。具体的には、図12に示されるように、検出部21に、それぞれの電極31,32,41~46と対応する8つの電極配置部12と、隣り合う電極配置部12を接続する7つの接続部13とを設ける。検出部21を本体部11とをコード14で接続して体脂肪測定装置10を構成してもよい。
 ・上記各実施形態では、制御部50および測定部20を体脂肪測定装置10に設けるようにしたが、体重計80に制御部50および測定部20をのうち少なくとも1つを設けることもできる。
 ・上記各実施形態では、体脂肪測定装置10と体重計80とを組み合わせた体組成測定装置1を採用したが、体重計80を省略することもできる。
 ・上記各実施形態では、体脂肪測定装置10を被測定体60が手に持った状態で測定するものとしたが、体脂肪測定装置10にベルトを設けて被測定体60に固定して測定することもできる。具体的には図13に示されるように、第1電流電極31と対応する電極配置部12と第2電流電極32と対応する電極配置部12とを、長さを調整することのできるベルト15で接続する。測定時には、電極配置部12および接続部13およびベルト15により、体脂肪測定装置10が被測定体60に対して固定される。
 ・上記各実施形態では、第3電圧電極43と第4電圧電極44の間には接続部13は設けられていないが、第3電圧電極43と第4電圧電極44の間に接続部13を設けてこれら電極43,44の電極間距離を変更可能にすることもできる。
 ・上記各実施形態では、電極配置部12同士を接続部13で接続するようにしたが、接続部13を省略して、電極を独立して被測定体60に取り付けることもできる。
 ・上記各実施形態では、電極間距離を変更することのできる接続部13で電極配置部12同士を接続したが、電極間距離を変更することのできない接続部で電極配置部12同士を接続することもできる。
 ・上記各実施形態では、6つの電圧電極41~46を設けたが、電圧電極を7つ以上にすることもできる。例えば、図14に示されるように、電圧電極41~46に加えて、第7電圧電極47および第8電圧電極48を設ける。第7電圧電極47は、第1電流電極31と第1電圧電極41との間に配置される。第8電圧電極48は、第6電圧電極46と第2電流電極32との間に配置される。このとき、電圧電極対40A~40Eの測定値に加えて、第1電圧電極41および第7電圧電極47から構成される電圧電極対40F、および第6電圧電極46および第8電圧電極48から構成される電圧電極対40Gによる測定値に基づいて関数fが設定される。
 ・上記各実施形態では、6つの電圧電極41~46を設けたが、このうち1~3つの電圧電極を省略することもできる。例えば、図15に示されるように、第1電圧電極41および第6電圧電極46を省略する。このとき、制御部50は、電圧電極対40B,40C,40Dによる測定値に基づいて関数fを設定する。
 ・上記各実施形態では、6つの電圧電極41~46を設けて5つの電圧電極対40A~40Eを構成したが、電流電極対30および被測定体60に対して可動な電圧電極対を1つのみ設けることもできる。この場合、電圧電極対を移動させて複数点で電圧を測定し、測定値を順次記録する。制御部50は、この複数の測定値に基づいて関数fを設定する。
 ・上記各実施形態では、第1電流電極31および第1電圧電極41、第1電圧電極41および第2電圧電極42、第2電圧電極42および第3電圧電極43、第4電圧電極44および第5電圧電極45、第5電圧電極45および第6電圧電極46、第6電圧電極46および第2電流電極32の電極間距離を等しくしたが、電極間距離を互いに異なる大きさに変更することもできる。
 ・上記各実施形態では、臍62を中心に電極31,32,41~46を配置して、臍62を中心とする体脂肪量を測定したが、電極31,32,41~46を右半身または左半身のみに配置することもできる。これにより、右半身または左半身のみの体脂肪量を測定することができる。また、このとき、一方の半身に配置した電極対による半身の測定結果に基づいて他方の半身の体脂肪量を推定することもできる。また、一方の半身の測定結果に基づいて全体の体脂肪量を推定することもできる。また、右半身および左半身をそれぞれ測定することにより、右半身および左半身との間での体脂肪量のバランスを確認することもできる。
 ・上記各実施形態では、臍62を通過する断面DAに電極31,32,41~46を配置したが、電極31,32,41~46を別の断面に配置することもできる。すなわち、臍62よりも上または下の高さにある断面に配置することもできる。また、腹部61以外の断面、例えば胸部等の腹部以外の体幹の各部位や、太腿等の体肢の各部位に配置することもできる。また、水平方向に対して垂直または傾斜した断面上に電極31,32,41~46を配置することもできる。
 ・上記各実施形態では、同一断面上の電圧電極対40A~40Eの測定値に基づいて同断面上の体脂肪面積および体脂肪70の分布を算出したが、さらに以下の構成を付加して体脂肪量として体脂肪の体積を算出することもできる。
 具体的には、体脂肪測定装置10を垂直方向に沿って移動させ、臍62を通過する断面DAとは異なり、かつ断面DAと平行な断面DBにおける複数の電圧測定値に基づいて関数gを設定してこれを積分する。次に、関数fの積分と関数gの積分とを電極間の距離Xおよび電圧測定値Yに加えて断面間の距離Zのパラメータを加えた三次元グラフ上で結んだ立体と対応した関数hを設定する。換言すれば、断面DAの体脂肪70の分布グラフと断面DBの体脂肪70の分布グラフとを断面に持つ関数hを設定する。この関数hを断面DAから断面DBまでの範囲で積分することにより、図16に示されるように、断面DAから断面DBまでの体脂肪70の分布を反映した体脂肪70の体積値および三次元分布を算出することができる。
 また、体脂肪70の体積の算出方法としては、上述のような関数hを設定するほか、以下のような算出方法にすることもできる。すなわち、断面DAと断面DBとの距離の2分の1を距離Lとして、断面DAの体脂肪面積と距離Lの積と、断面DBの体脂肪面積の距離Lの積との和により体脂肪70の体積を算出する。
 ・上記各実施形態では、体脂肪70の測定結果としての体脂肪70の脂肪量をグラフで表示部23に表示したが、体脂肪70の測定結果を数値で表示することもできる。この場合の例の1つとして、「腹部右:50cm3」のように被測定体60の部位毎に体脂肪70の脂肪量を表示するものが挙げられる。また、腹部61の断面図を表示してこの断面図に体脂肪70の脂肪量を色調やコントラスト等を利用して表示することもできる。
 ・上記各実施形態では、内臓脂肪72の測定結果を表示部23に表示したが、測定者に対して測定結果を伝達するための方法はこれに限らない。例えば、表示部23に加えてまたは表示部23に代えて、測定者に対して音声により測定結果を伝達する音声部を備えることもできる。
 ・上記各実施形態では、接続部13として伸縮可能な部材を採用して電極間距離を可変としたが、電極配置部および接続部が互いにスライド可能な部材を採用して電極間距離可変とすることもできる。
 ・上記各実施形態では、電極材は、ステンレス合金、金属メッキ処理した樹脂材に限らず、ゲル材を用いることもできる。
 ・上記各実施形態では、測定部20に電源を内蔵したが、体脂肪測定装置10はその外部から電源の供給を受けることもできる。
 ・上記各実施形態では、測定方法の例として被測定体60が立位にある状態での測定方法を説明したが、被測定体60が座位または仰臥位にある状態でも上記各実施形態での測定方法に準じて内臓脂肪72の測定を行うことができる。
 ・被測定体60は人体に限らず、動物でもよい。

Claims (17)

  1.  電流印加のための電流電極対と、
     複数の測定点における電圧を測定する複数の電圧電極対と、
     前記複数の電圧電極対により測定された複数の測定点の測定値を用いて積分を行い、その結果に基づいて体脂肪量を算出する制御部と、
     を備える体組成測定装置。
  2.  請求項1に記載の体組成測定装置において、
     前記複数の電圧電極対は、被測定体の前額面付近及び前腹部の電圧を測定する
     ことを特徴とする体組成測定装置。
  3.  請求項1または2に記載の体組成測定装置において、
     前記制御部は、前記体脂肪量として、被測定体の測定断面における体脂肪の面積を算出する
     ことを特徴とする体組成測定装置。
  4.  請求項1~3のいずれか一項に記載の体組成測定装置において、
     前記制御部は、前記体脂肪量として、被測定体の測定断面の体脂肪の分布を推定する
     ことを特徴とする体組成測定装置。
  5.  請求項1~4のいずれか一項に記載の体組成測定装置において、
     前記制御部は、前記体脂肪量として、内臓脂肪量を測定する
     ことを特徴とする体組成測定装置。
  6.  請求項1~5のいずれか一項に記載の体組成測定装置において、
     前記制御部は、前記体脂肪量として、皮下脂肪量を測定する
     ことを特徴とする体組成測定装置。
  7.  請求項1~6のいずれか一項に記載の体組成測定装置において、前記制御部は、
     被測定体の第1の測定断面上における複数の測定点の測定値を用いて第1の積分を行い、第2の測定断面上における複数の測定点の測定値を用いて第2の積分を行い、
     前記第1の積分の算出結果および前記第2の積分の算出結果に基づいて、体脂肪量として体脂肪の体積を算出する
     ことを特徴とする体組成測定装置。
  8.  請求項1~7のいずれか一項に記載の体組成測定装置において、
     前記電流電極対は、被測定体を挟んで対向する位置に配置された第1の電流電極および第2の電流電極を含み、前記第1の電流電極と前記第2の電流電極の間に前記複数の電圧電極対が配置される
     ことを特徴とする体組成測定装置。
  9.  請求項1~8のいずれか一項に記載の体組成測定装置において、
     前記電流電極対は、被測定体の右半身の前額面上に配置された第1の電流電極と、左半身の前額面上に配置された第2の電流電極とを含む
     ことを特徴とする体組成測定装置。
  10.  請求項5および請求項5を引用する請求項6~9のいずれか一項に記載の体組成測定装置において、
     皮下脂肪量を測定する皮下脂肪測定手段を備え、前記制御部は、前記皮下脂肪量を反映して前記体脂肪量としての前記内臓脂肪量を算出する
     ことを特徴とする体組成測定装置。
  11.  請求項1~10のいずれか一項に記載の体組成測定装置において、
     前記複数の電圧電極対のうちの少なくとも1つの電圧電極対を構成する2つの電圧電極間の距離は可変であり、前記制御部は、前記距離を前記積分に反映する
     ことを特徴とする体組成測定装置。
  12.  請求項1~11のいずれか一項に記載の体組成測定装置において、
     前記電流電極対および前記電圧電極対を構成する電極のうちの隣り合う2つの電極間の距離を測定する距離測定機構を更に備える
     ことを特徴とする体組成測定装置。
  13.  請求項12に記載の体組成測定装置において、
     前記距離測定機構は、前記隣り合う2つの電極間の距離を測定する距離センサを含む
     ことを特徴とする体組成測定装置。
  14.  請求項12に記載の体組成測定装置は、
     第1の電圧電極と第2の電圧電極とを接続する第1接続部と、第1の電圧電極と第3の電圧電極とを接続する第2接続部とを更に備え、前記距離測定機構は、前記第1接続部と前記第2接続部との角度を検出する角度センサを含む
     ことを特徴とする体組成測定装置。
  15.  請求項12~14のいずれか一項に記載の体組成測定装置において、
     前記制御部は、前記距離測定機構を介して測定した、前記隣り合う2つの電極間の距離に基づいて腹囲を推定する
     ことを特徴とする体組成測定装置。
  16.  請求項1に記載の体組成測定装置において、
     前記制御部は、前記複数の測定点の位置と、対応する複数の測定値とを互いに対応付けて記録し、前記複数の測定点の位置と対応する前記複数の測定値とに基づいて体脂肪量を算出することを特徴とする体組成測定装置。
  17.  電流印加のための電流電極対と、
     複数の測定点における電圧を測定する複数の電圧電極対と、
     前記電流電極対及び前記複数の電圧電極対と接続された制御部とを備え、
     前記電流電極対と前記複数の電圧電極対を構成する複数の電極は、直列に配置されて、被測定体の測定断面の輪郭の一部を構成する円弧上に配列可能であり、前記制御部は、前記複数の電圧電極対により測定された複数の測定値と、前記複数の測定点の位置とに基づき、積分して体脂肪量を算出することを特徴とする体組成測定装置。
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