JP2001252257A - 体脂肪測定方法及びその装置 - Google Patents

体脂肪測定方法及びその装置

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JP2001252257A JP2000398022A JP2000398022A JP2001252257A JP 2001252257 A JP2001252257 A JP 2001252257A JP 2000398022 A JP2000398022 A JP 2000398022A JP 2000398022 A JP2000398022 A JP 2000398022A JP 2001252257 A JP2001252257 A JP 2001252257A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便且つ高精度に、人体の表面近傍に層状に
存在する皮下脂肪の断面積等の皮下脂肪量や人体の内部
に存在する内臓脂肪の断面積などの内臓脂肪量を測定す
る体脂肪測定方法を提供する。 【解決手段】 人体1の外周上に人体1を挟んで略対向
して配置した二つの電流用電極2−3間に電流源4によ
り電流を流し、人体1の外周上で二つの電流用電極2−
3間の略中間の位置に人体1の外周長に比べ十分に距離
を短くして配置した二つの測定用電極21−22間に発
生する電圧を電圧計7で測定し、体脂肪算出部25は、
測定された電圧に、人体1の大きさを反映する特性量の
べき乗を乗じた値を用いて、人体1の脂肪量を算出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体の表面近傍に
層状に存在する皮下脂肪、及び人体の内部に存在する内
臓脂肪を簡便且つ高精度で測定する体脂肪測定方法及び
その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】媒体の電気インピーダンスの違いを利用
して、三次元物体中の媒体の空間分布を導出する方法と
して、測定対象の物体に電流を印加し、物体の表面上に
誘起した電位分布から物体の内部のインピーダンス分布
を画像化するインピーダンスCT法が知られている。こ
の技術は、生体中の血液、肺、脂肪等の分布の測定に応
用されつつある(日本ME学会BME Vol,8, No.8(199
4)p.49)。インピーダンスCT法の外、電気インピーダ
ンスの測定によって皮下脂肪量並びに内臓脂肪量を測定
する装置として、特開平11−113870号公報に記
載された体脂肪測定装置(従来技術1)や特開平11−
123182号公報に記載された体内脂肪計(従来技術
2)がある。従来技術1に記載の体脂肪測定装置は、複
数の電極を体表面に装着し、電極間のインピーダンスを
計測し電極装着部位断面のインピーダンス行列を生成
し、演算手段が入力手段からの装着部位情報に応じた係
数行列との積を求めて対象断面の体脂肪分布を算出して
いる。また、従来技術2に記載の体内脂肪計は、被験者
の腹部の周囲に巻き付けた巻帯の内側に略等間隔でそれ
ぞれ電流路形成電極及び計測用電極を有する電極対を設
け、選択した2つの電極対の電流路形成電極間に交流を
流して電流路を形成し、計測用電極は、形成された電流
路におけるインピーダンスを計測する。2つの電極対を
適宜選択することで、隣接する電極対間では主として測
定部位の皮下脂肪を計測し、対向する電極間では主とし
て測定部位の内臓脂肪を計測している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】インピーダンスCT法
を体脂肪測定に応用した装置では、体内の脂肪分布を推
定する空間分解能が十分でないため、体脂肪量の定量的
算出が難しく、しかも、その算出に大規模な数値計算が
必要であった。
【0004】従来技術1の体脂肪測定装置は、装着部位
に応じた係数行列の具体的生成方法及びインピーダンス
行列と係数行列との積から対象断面の体脂肪分布画像を
生成する具体的方法に関する記載が無い。
【0005】従来技術2の体内脂肪計は、測定部位の皮
下脂肪量を測定できるが、測定量には、人体の内部に存
在する他の媒体の量や分布の影響が含まれ、精度が不十
分であった。また、人体内部の内臓脂肪を測定しようと
しても、人体の表面近傍に層状に存在する皮下脂肪の影
響が非常に大きく測定が困難であった。
【0006】本発明は、簡便且つ高精度に、人体の表面
近傍に層状に存在する皮下脂肪の断面積等の皮下脂肪量
や人体の内部に存在する内臓脂肪の断面積などの内臓脂
肪量を測定することができる体脂肪測定法を提供するこ
とを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の体脂肪測定方法は、被測定体の外周上に被
測定体を挟んで略対向して配置した二つの電流用電極間
に電流を流し、被測定体の外周上で二つの電流用電極間
の略中間の位置に発生した電位の空間変化率を測定し、
その電位の空間変化率に、被測定体の大きさを反映する
特性量のべき乗を乗じた値を用いて、被測定体の内臓脂
肪量を算出する。
【0008】また、被測定体の外周上に被測定体を挟ん
で略対向して配置した二つの電流用電極間に電流を流
し、二つの電流用電極のそれぞれの電極近傍に一つずつ
配置した測定用電極間に発生する電圧を測定し、その電
圧に、被測定体の大きさを反映する特性量のべき乗を乗
じた値を用いて、被測定体の皮下脂肪量と内臓脂肪量の
和の値を算出する。
【0009】なお、本発明では、被測定体の内部に存在
する脂肪量のことを便宜上総称して内臓脂肪量と呼び、
それは内臓周囲に付着した本来の内臓脂肪量の他、肝脂
肪など体内に存在する脂肪一般の量をさすものとする。
【0010】また、被測定体の大きさを反映する特性量
とは、被測定体、例えば人体の断面の大きさを反映する
量のことであり、人体の全断面積Sや人体の断面の外周
長U、図5に示すような人体の断面の縦幅W1と横幅W
2などがあげられる。人体の大きさを反映する特性量の
べき乗とは、典型的には、全断面積Sの一乗、縦幅と横
幅の積W1・W2及び外周長Uの二乗Uが例としてあ
げられる。実際上は全断面積Sを正確に測定するのは繁
雑であり、Sと相関の高いW1・W2やUを用いるの
がより簡便である。また上記以外にも、W1,W2,U
などの一乗や、W1,W2,W1・U,W2・Uな
どの二乗、U、W1・W2・Uなどの三乗、Uなど
の四乗などの整数乗を用いることもできる。あるいはま
た、U 1.8やU2.2などの大きさを反映する特性量
の非整数乗を用いても良いし、これらの量のうちのいく
つかの重み付き線形和又は差でもよい。人体の大きさを
反映する特性量として、上記のような長さの他に、人体
の断面の大きさを間接的に反映する人体の体重又は体重
と身長の比などを用いることもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)第1の実施
の形態の体脂肪測定方法及びその装置は、人体の内部に
存在する内臓脂肪の断面積などの内臓脂肪量を測定す
る。
【0012】図1に示す第1実施例の体脂肪測定装置
は、人体1の外周上に人体1を挟んで略対向して配置さ
れた二つの電流用電極2,3と、電流源4と、人体1の
外周上で二つの電流用電極2−3間の略中間の位置に、
外周長に比べ十分に距離を短くして配置された二つの測
定用電極21,22と、測定用電極21,22の電位を
測定するための基準電位17と、基準電位17と測定用
電極21あるいは22とを結ぶための切換えスイッチ1
6と、二つの測定用電極21,22の電位を測定する電
圧計7と、電圧計7で測定された電圧値と別に測定した
人体1の大きさを反映する特性量のべき乗とに基づいて
人体1内部に存在する内臓脂肪10の量を算出する体脂
肪算出部25とを備える。なお、図2に示すように、測
定用電極21´,22´を、図1に示す電圧測定用電極
21,22とは左右反対の位置に配置して、電圧を測定
してもよい。電流用電極2,3の人体上の位置は、例え
ばそれぞれ背中周辺と腹部周辺、あるいは両脇腹部など
に配置できるが、内臓脂肪量を測定する精度の観点から
は、背中周辺と腹部周辺に配置するのが好ましい。ま
た、人体1に横断的に電流を流せるならば、人体1の外
周上に配置する電流用電極の数は、図3に示すように
‘2’より多くてもよい。
【0013】さらに、図1や図2に示す体脂肪測定装置
は、人体1の外周長及び電極21−22間及び/又は2
1´−22´間の距離のデータを入力するデータ入力装
置33を備えた構成でも良い。このとき、体脂肪算出部
25は、電圧計7で測定された電圧値とデータ入力装置
33から入力された人体1の外周長及び電極21−22
間及び/又は21´−22´間の距離のデータと人体1
の大きさを反映する特性量のべき乗とに基づいて内臓脂
肪量を算出する。
【0014】次に、体脂肪測定方法を説明する。まず、
電流源4は、人体1の外周上に人体1を挟んで略対向し
て配置した電流用電極2−3間に電流を流し、切換えス
イッチ16を切換えながら、電圧計7は、測定用電極2
1と基準電位17の間の電圧V1並びに測定用電極22
と基準電位17の間の電圧V2を測定し、体脂肪算出部
25は、電圧計7で測定された電圧値V1,V2と別に
測定した人体1の大きさを反映する特性量のべき乗とに
基づいて内臓脂肪10の量mを算出する。
【0015】なお、図1〜図3において、電流源4は直
流電源、交流電源の何れでも良い。電流源4が交流電源
である場合、電圧計7での電圧値(電圧の振幅又は実効
値)の測定の際に位相遅れを同時に測定してもよく、そ
の場合、測定した位相遅れをデータ解析に利用できる。
人体の測定では、扱いやすさの観点から交流であること
が好ましく、交流の周波数は、通常10kHz〜500
kHzを用いることができ、特に50kHz〜200k
Hzを用いるのが好ましい。また、この時の電流値は通
常0.3mA〜3mAを用いることができる。
【0016】ここで、電極2から電極3に電流が流れて
いるときの、人体1の外周に誘起される電位分布(瞬時
値)の概略を図4に示す。電極21,22近傍あるいは
電極21´,22´近傍では電位の空間変化率(傾き)
の絶対値は小さくなるが、該電極近傍での電位の空間変
化率は、内臓脂肪10の量と強く相関している。すなわ
ち、電位の空間変化率の絶対値が大きい場合、内臓脂肪
10の量が多く、電位の空間変化率の絶対値が小さい場
合、内臓脂肪10の量が少ない。また、その空間変化率
は、人体1の外周近傍に存在する皮下脂肪8の分布や量
にほとんど影響されない。このため、人体1の外周近傍
に存在する皮下脂肪8の分布や量にほとんど影響され
ず、内臓脂肪10の量mを簡便且つ高精度に算出でき
る。
【0017】この際、電極21,22近傍の電位の空間
変化率あるいは電極21’,22’近傍の電位の空間変
化率のいずれか一方を用いて内臓脂肪10の量mを算出
してもよい。また、二つの電位の空間変化率の平均を求
め、その平均から内臓脂肪量mを算出してもよい。ま
た、内臓脂肪量の多い人は概して総脂肪量(内臓脂肪量
と皮下脂肪量の和)も多いという相関があるため、上記
の電位の空間変化率を用いて、人体の総脂肪量を近似的
に算出することもできる。
【0018】電位の空間変化率としては、測定用電極2
1と基準電位17の間の電圧V1と、測定用電極22と
基準電位17の間の電圧V2との差|V1−V2|を用
いることができる。あるいは文字通り、|V1−V2|
を電極21と22の間の距離L12で割った値|V1−
V2|/L12を用いることができる。あるいは、より
一般的な電位の空間変化率ζとして、人体1の外周長U
で規格化した電極間距離L12/Uで|V1−V2|を
割った値ζ=|V1−V2|・U/L12を用いること
もできる。内臓脂肪10の量の定量的な算出のため、電
位の空間変化率と人体1の大きさを反映する特性量のべ
き乗との積、例えばζ×W1×W2又はζ×Uと、内
臓脂肪10の量mとを関係付ける相関式を予め作成して
おく。具体的には、同じ媒体で構成されているが、種々
の量mを持つサンプルを複数用意し、それらに対して前
述の方法で測定した値ζ×W1×W2又はζ×Uと、
実際の内臓脂肪量mの相関式を作成する。電圧値V1,
V2の測定では、全てのサンプルで流す電流を同一にす
るか、あるいは、サンプル毎に異なる電流を流し、得ら
れた電圧値を同一の電流量を流したときに発生する電圧
値に換算する。大きさを反映する特性量W1,W2及び
Uの測定には、例えば、巻き尺やものさし等の測長器を
使うことができる。内臓脂肪量mを測定する方法とし
て、X線CT法やMRI法から得られた断層像から断面
積や体積を求める方法、あるいはサンプルが人体でない
場合にはサンプルを機械的に切断し直接的に断面積や体
積を測定する方法などがある。予め内部構造のわかって
いるサンプルを用いてもよい。なお、断層像から断面積
を算出する場合、電流の拡がりを考慮して、該断面だけ
でなく、その近傍の断層像をも撮影し、それらの複数枚
の断層像の平均から内臓脂肪の断面積を算出すると精度
が向上する。電位の空間変化率によって総脂肪量(内臓
脂肪量と皮下脂肪量の和)を算出する場合も、同様な方
法で相関式を作成すればよい。
【0019】相関式は多変量解析手法を用いて線形多項
式で近似して表せ、回帰係数a0、a1を用いて、m=
a0+a1・ζ・W1・W2あるいはm=a0+a1・
ζ・Uとなる。あるいは、W1・W2やUを独立変
数にとり且つ回帰係数a2を用いて、m=a0+a1・
ζ・W1・W2+a2・W1・W2又はm=a0+a1
・ζ・U+a2・Uとしたり、人体1に対して別の
電流路で測定した別の電圧V’を用いて、m=a0+a
1・ζ・W1・W2+a2・V’・W1・W2又はm=
a0+a1・ζ・U+a2・V’・Uとして相関式
の精度を向上させることもできる。人体1の大きさを反
映する特性量のべき乗として、W1・W2やU 以外
の量を選んだときには、その量を上式中のW1・W2や
と置き換えればよい。図1における測定の際に、電
極21と22の間の距離L12を外周長Uに比例して変
化させた場合には、電位の空間変化率ζの代わりに電圧
値|V1−V2|を用いることもできる。このときの相
関式は、m=a0+a1・|V1−V2|・W1・W2
あるいはm=a0+a1・|V1−V2|・Uなどと
なる。電極21−22間の距離を外周長に比例させて変
化させる方法としては、ゴムなどの伸縮性材料からなる
ベルトに電極を固定し、ベルトを被測定サンプルの外周
に沿って巻いたときのベルトの伸縮を利用する方法、あ
るいは、別に被測定サンプルの外周長を測定し、その情
報をもとに機械的に電極間距離を変化させる方法などが
ある。相関式が設定されれば、内臓脂肪量の未知のサン
プルに対して測定された電位の空間変化率ζあるいは電
圧値|V1−V2|と人体1の大きさを反映する特性量
とから相関式に従って内臓脂肪量mを算出できる。
【0020】図1(あるいは図2)において、測定用電
極21−22間(あるいは21´−22´間)の距離は
最適な範囲に設定することが好ましい。電極21と電極
22との距離が小さすぎると、電極21−22間に十分
な電位差が発生せず、測定感度上好ましくない。この観
点から、電極21−22間の距離は通常3cm以上であ
ることが好ましい。一方、電極21と電極22との距離
が大きすぎると、測定電圧に皮下脂肪8の分布や量の影
響が現れるため、電極間距離は外周長の1/6以下であ
ることが好ましい。また、この時に用いる電極の形状と
してはたとえば円盤状や矩形状のものを用いることがで
きる。このうち、図6に示すように、電極のエッジ間距
離Ledgeがエッジに沿って一定に保たれる矩形電極や半
円形電極が好ましい。また、電極の大きさとしては、電
極形状が円盤状の場合、たとえば直径0.6cm〜3.
5cmの電極を用いることができ、特に直径1.5cm
〜2.5cmの電極を用いることが好ましい。電極形状
が矩形状の場合、たとえば、横幅0.6〜3cm、縦幅
1.5〜7cmの電極を用いることができる。
【0021】次に第2実施例を説明する。図7に示す第
2実施例の体脂肪測定装置は、人体1の外周上に人体1
を挟んで略対向して配置された二つの電流用電極2,3
と、電流源4と、人体1の外周上で二つの電流用電極2
−3間の略中間の位置に、隣接する電極間の距離を外周
長に比べ十分に短くして配置された四つの測定用電極2
1〜24と、測定用電極21〜24の電位を測定するた
めの基準電位17と、基準電位17と測定用電極21〜
24とを結ぶための切換えスイッチ16と、四つの測定
用電極21〜24の電位を測定する電圧計7と、人体1
の外周長U及び測定用電極の位置のデータを入力するデ
ータ入力装置33と、電圧計7で測定された電圧値とデ
ータ入力装置33から入力された外周長U及び電極位置
のデータと人体1の大きさを反映する特性量のべき乗と
に基づいて人体1内部に存在する内臓脂肪10の量を算
出する体脂肪算出部25とを備える。電流用電極2,3
の人体上の位置は、例えばそれぞれ背中周辺と腹部周
辺、あるいは両脇腹部などに配置できるが、内臓脂肪量
を測定する精度の観点からは、背中周辺と腹部周辺に配
置するのが好ましい。
【0022】次に、体脂肪測定方法を説明する。まず、
電流源4は、人体1の外周上に人体1を挟んで略対向し
て配置した電流用電極2−3間に電流を流し、切換えス
イッチ16を切換えながら、電圧計7は、測定用電極2
1〜24と基準電位17との間の電圧値V1〜V4をそ
れぞれ測定し、体脂肪算出部25は、電圧計7で測定さ
れた電圧値V1〜V4とデータ入力装置33から入力さ
れた外周長U及び電極位置のデータとに基づいて電位の
空間変化率ζを求め、その空間変化率ζに人体1の大き
さを反映する特性量のべき乗を乗じた値から内臓脂肪1
0の量mを算出する。
【0023】電圧値V1〜V4から電位の空間変化率ζ
を求めるにはたとえば以下のようにすればよい。図8に
示すように、人体1の表面上の一点から測定用電極の中
心点までの距離xで表した電極21,22,23,24
の位置x1,x2,x3,x4を、データ入力装置33
に入力しておく。体脂肪算出部25は、データ入力装置
33から入力されたx1,x2,x3,x4を用いて、
電極21−22間距離L12=x2−x1、電極22−
23間距離L23=x3−x2、電極23−24間距離
L34=x4−x3を計算し、これらから各電極間の電
位の局所的な空間変化率ζ12=|V1−V2|・U/
L12、ζ23=|V2−V3|・U/L23、ζ34
=|V3−V4|・U/L34を求める。電位の空間変
化率ζは、最も簡単には、局所的な空間変化率ζ12,
ζ23,ζ34の算術平均から求めることができる。ま
た、ζ12,ζ23,ζ34の中の最小のものをζとし
てもよいし、あるいは、図9に示すように、x/U=
(x1+x2)/2Uにζ12を、x/U=(x2+x
3)/2Uにζ23を、x/U=(x3+x4)/2U
にζ34をプロットし、これら3点を二次関数でフィッ
ティングしたときの二次関数の極小値ζminを電位の
空間変化率ζとしてもよい。
【0024】このようにして定めた電位の空間変化率ζ
を用いて、第1実施例と同様な方法で、内臓脂肪量ある
いは総脂肪量(内臓脂肪量と皮下脂肪量の和)を算出す
ることができる。
【0025】次に第3実施例を説明する。図10に示す
第3実施例の体脂肪測定装置は、図7に示す体脂肪測定
装置の中の基準電位17を、人体1上、特に電極24に
とったものである。図10において、切換えスイッチ1
6は測定用基準電極24と測定用電極21〜23とを結
ぶための切換えを行い、電圧計7は測定用基準電極24
と測定用電極21〜23との間に発生する電圧を測定す
る。
【0026】図10に示す体脂肪測定装置では以下のよ
うな方法で体脂肪量を測定する。まず、電流源4は、電
流用電極2−3間に電流を流し、切換えスイッチ16を
切換えながら、電圧計7は、測定用電極21〜23と測
定用基準電極24との間の電圧V1〜V3をそれぞれ測
定し、体脂肪算出部25は、電圧計7で測定された電圧
値V1〜V3とデータ入力装置33から入力された外周
長U及び電極位置のデータとに基づいて電位の空間変化
率ζを求め、その空間変化率ζに人体1の大きさを反映
する特性量のべき乗を乗じた値から内臓脂肪10の量m
を算出する。
【0027】電圧値V1〜V3から電位の空間変化率ζ
を求めるには、第2実施例における空間変化率ζ34を
ζ34=V3・U/L34に置換えるだけで、第2実施
例と同様にして行うことができる。このようにして定め
られた電位の空間変化率ζを用いて第1実施例と同様な
方法で、内臓脂肪量あるいは総脂肪量(内臓脂肪量と皮
下脂肪量の和)を算出することができる。
【0028】次に第4実施例を説明する。図11に示す
第4実施例の体脂肪測定装置は、図1に示す体脂肪測定
装置の中の基準電位17を、人体1上、特に電極22に
とったものである。電圧計7は測定用基準電極22と測
定用電極21との間に発生する電圧Vを測定する。
【0029】図11に示す体脂肪測定装置では以下のよ
うな方法で体脂肪量を測定する。まず、電流源4は、電
流用電極2−3間に電流を流し、電圧計7は、測定用電
極21と測定用基準電極22との間の電圧Vを測定し、
体脂肪算出部25は、電圧計7で測定された電圧値Vと
別に測定した人体1の大きさを反映する特性量のべき乗
とから内臓脂肪10の量mを算出する。具体的には、第
1実施例の記載における電圧値|V1−V2|を電圧値
Vに置換えるだけで、第1実施例と同様な方法で、内臓
脂肪量あるいは総脂肪量(内臓脂肪量と皮下脂肪量の
和)を算出することができる。
【0030】次に第5実施例を説明する。第5実施例の
体脂肪測定装置は、図11に示す体脂肪測定装置に、図
14に示す体脂肪測定装置を追加した。図14に示す体
脂肪測定装置は、被測定体である人体1の例えば腹部の
外周上に、該人体1を挟んで略対向して配置した二つの
電流用電極2,3と、電流源4と、電極2の近傍に配置
した測定用電極42と、電極3の近傍に配置した測定用
電極43と、二つの測定用電極42−43間に発生する
電圧を測定する電圧計7と、電圧計7で測定された電圧
値を入力する体脂肪算出部25を備える。電流用電極
2,3の人体上の位置は、例えばそれぞれ背中周辺と腹
部周辺、あるいは両脇腹部などに配置できるが、脂肪量
を測定する精度の観点からは、背中周辺と腹部周辺に配
置するのが好ましい。又、図15に示すように、電極3
の近傍に配置すべき測定用電極43’は、電極3を挟ん
で電極43と略対称な位置に配置することもできる。
【0031】体脂肪測定方法を説明する。まず、図11
に示す測定装置において、電流源4は、電流用電極2−
3間に電流を流し、電圧計7は、測定用電極21−22
間に発生する第1電圧Vを測定する。次に、図14に示
す測定装置において、電流源4は、電流用電極2−3間
に電流を流し、電圧計7は、測定用電極42−43間に
発生する第2電圧V’を測定し、体脂肪算出部25は、
電圧計7で測定された第1電圧Vと第2電圧V’と人体
1の大きさを反映する特性量のべき乗に基づき、人体1
の内臓脂肪10の量mを算出する。第1電圧値Vを第2
電圧V’で補正するので、脂肪量mをより高精度に算出
することができる。
【0032】第1電圧V及び第2電圧V’と脂肪量mと
を関連付ける相関式は、たとえばm=a0+a1・(V
・U/L12)・W1・W2+a2・V’W1・W2又
はm=a0+a1・(V・U/L12)・U+a2
・V’・Uなどとなる。あるいは、W1・W2やU
を独立変数にとってm=a0+a1・(V・U/L1
2)・W1・W2+a2・V’W1・W2+a3・W1
・W2又はm=a0+a1・(V・U/L12)・U
+a2・V’・U+a3・Uとして相関式の精度
を向上させることもできる。ここに、a0,a1,a
2,a3は回帰係数であり、L12は電極21−22間
の距離である。
【0033】次に、第6実施例を説明する。図12に示
す第6実施例の体脂肪測定装置は、複数の方向に順次電
流を流しながら人体1の内臓脂肪量を自動的に測定す
る。図12において、人体1の外周上には複数の電極2
6a〜26hが配置され、複数の電極26a〜26hは
電流電極選択用スイッチ27及び電圧電極選択用スイッ
チ28に接続されている。
【0034】データ入力装置33から入力された電極選
択用データをコンピュータ35からの指示で電流電極選
択用スイッチ27に伝え、電流電極選択用スイッチ27
によって、複数の電極26a〜26hのうちいずれか二
つを電流用電極として選択する。交流発振器29の出力
を電圧・電流変換器30により変換して印加すること
で、電流用電極間に所定の電流を流すことができる。
【0035】コンピュータ35の指示に従って電圧電極
選択スイッチ28により残りの電極から選択した測定用
電極間の電圧値を差動増幅器31及びA/D変換器32
を介してコンピュータ35に取り込む。以上の処理を、
コンピュータ35の指示に従って電流用電極及び測定用
電極を順次選択しながら繰り返す。コンピュータ35に
取り込まれた電圧データは標準電流を流した時に発生す
る電圧値に変換された後、データ入力装置33からコン
ピュータ35に入力された人体1の大きさを反映する特
性量とともに、予めデータ入力装置33から入力されて
いた、電圧と人体1の大きさを反映する特性量と内臓脂
肪の量mとの相関式に当てはめられ、内臓脂肪量mが求
められる。内臓脂肪量mはコンピュータ35からデータ
出力装置34に送られ、表示される。
【0036】ここで、複数の電極26a〜26hに対し
て、例えば、図13(a)及び図13(b)に示すよう
な電流用電極及び測定用電極の配置となるように順次電
極を選択して2個の電圧V1’,V2’を測定し、別に
測定した人体1の縦幅W1と横幅W2または外周長Uと
ともに、回帰係数a0,a1,a2を用いて、第4実施
例と同様な相関式m=a0+a1・ζ1・W1・W2+
a2・ζ2・W1・W2またはm=a0+a1・ζ1・
+a2・ζ2・Uに当てはめることにより、人体
1の内部に存在する内臓脂肪10の量を高精度で測定す
る。ここでζ1,ζ2はV1’,V2’から計算した電
位の空間変化率であり、電極21−22間の距離L12
を用いて、たとえばζ1=V1’・U/L12,ζ2=
V2’・U/L12と表される。なお、背骨のごく周囲
は、体表面が凹凸していて設置した電極が肌との間の接
触不良を起こしやすい。このため、電極3を腹部のへそ
近傍、電極2を背骨の左脇及び右脇の略左右対称な位置
に配置することで、精度よく測定できる。
【0037】また、第1乃至第6の実施例において、複
数の周波数の電流で測定を行って、それらの測定結果を
比較することにより、測定結果の信頼性が高まる。
【0038】(第2の実施の形態)第2の実施の形態の
体脂肪測定方法及びその装置は、人体の皮下脂肪の断面
積などの皮下脂肪量と内臓脂肪の断面積などの内臓脂肪
量との和の値を測定する。
【0039】図14に示す第2の実施の形態の第1の実
施例の体脂肪測定装置は、被測定体である人体1の例え
ば腹部の外周上に、該人体1を挟んで略対向して配置し
た二つの電流用電極2,3と、電流源4と、電極2の近
傍に配置した測定用電極42と、電極3の近傍に配置し
た測定用電極43と、二つの測定用電極42−43間に
発生する電圧を測定する電圧計7と、電圧計7で測定さ
れた電圧に基づいて人体1の皮下脂肪8の断面積と内臓
脂肪10の断面積の和を算出する体脂肪算出部25を備
える。電流用電極2,3の人体上の位置は、例えばそれ
ぞれ背中周辺と腹部周辺、あるいは両脇腹部などに配置
できるが、脂肪量を測定する精度の観点からは、背中周
辺と腹部周辺に配置するのが好ましい。又、図15に示
すように、電極3の近傍に配置すべき測定用電極43′
は、電極3を挟んで電極43と略対称な位置に配置する
こともできる。また、人体1に横断的に電流を流せるな
らば、人体1の外周上に配置する電流用電極の数は、図
16に示すように‘2’より多くてもよい。
【0040】次に体脂肪測定方法を説明する。まず、図
14に示す測定装置において、電流源4は、電流用電極
2−3間に電流を流し、電圧計7は、測定用電極42と
測定用電極43との間に発生する電圧Vを測定し、体脂
肪算出部25は、電圧計7で測定された電圧値Vから、
人体1の皮下脂肪8の断面積と内臓脂肪10の断面積と
の和m′を算出する。また、総脂肪量(皮下脂肪量と内
臓脂肪量の和)の多い人は概して内臓脂肪量も多いとい
う相関があるため、電圧Vを用いて人体1の内臓脂肪1
0の断面積mを算出することもできる。
【0041】なお、電流源4については、第1の実施の
形態で既に説明したので、ここではその詳細な説明は省
略する。
【0042】図14に示すように、人体1に対し略横断
する方向に電流を流したときに発生する電圧が、人体1
の電気抵抗の主要部を占める脂肪量と何らかの相関があ
ることは容易に予測されたが、驚くことに、電圧値V
は、外周に電極を配置した断面又はその近傍の断面にお
ける人体1の全断面積に対する、該人体1の皮下脂肪8
の断面積と内臓脂肪10の断面積との和の値の比(相対
値)を正確に反映していた。さらに、意外なことに、電
圧値に人体1の大きさを反映する特性量のべき乗を乗じ
ることによって、その値は該断面上の皮下脂肪8の断面
積と内臓脂肪10の断面積との和(絶対値)と極めて強
い相関を示した。
【0043】皮下脂肪8と内臓脂肪10の量の和m’の
定量的な算出のため、電圧Vと脂肪量m′とを関係付け
る相関式あるいは電圧Vと人体1の大きさを反映する特
性量のべき乗との積、例えばV×W1×W2又はV×U
と、脂肪量m’とを関係付ける相関式を予め作成して
おく。
【0044】具体的には、同じ媒体で構成されている
が、種々の量m’をもつサンプルを複数用意し、それら
に対して前述の方法で測定した電圧値VあるいはV×W
1×W2又はV×Uと、実際の脂肪量m’の相関式を
作成する。電圧値Vの測定では、全てのサンプルで流す
電流を同一にするか、あるいは、サンプル毎に異なる電
流を流し、得られた電圧値を同一の電流量を流したとき
に発生する電圧値に換算する。大きさを反映する特性量
W1,W2及びUの測定には、例えば、巻き尺やものさ
し等の測長器を使うことができる。皮下脂肪及び内臓脂
肪の断面積を測定する方法として、X線CT法やMRI
法から得られた断層像から求める方法、あるいはサンプ
ルが人体でない場合にはサンプルを機械的に切断しその
切断面から直接的に断面積を測定する方法などがある。
予め内部構造のわかっているサンプルを用いてもよい。
なお、断層像から断面積を算出する場合、電流の拡がり
を考慮して、該断面だけでなく、その近傍の断層像をも
撮影し、それらの複数枚の断層像の平均から脂肪の断面
積を算出すると精度が向上する。
【0045】相関式は多変量解析手法を用いて線形多項
式で近似して表せ、量m’が皮下脂肪8と内臓脂肪10
の断面積の和の、人体1の全断面積に対する比(相対
値)を表す場合、回帰係数a0、a1・a2を用いて、
たとえばm’=a0+a1・V+a2・L/Uとなる。
ここで、Lは電極2−42間の距離又は電極3−43間
の距離である。あるいは、量m’が皮下脂肪8と内臓脂
肪10の断面積の和(絶対値)を表す場合、相関式は
m’=a0+a1・V・W1・W2あるいはm’=a0
+a1・V・Uとなる。あるいは、W1・W2やU
を独立変数にとり且つ回帰係数a3を用いて、m’=a
0+a1・V・W1・W2+a2・W1・W2+a3・
W1・W2・L/U又はm’=a0+a1・V・U
a2・U+a3・U・L/Uなどとすることによ
り、相関式の精度を向上させることもできる。また、人
体1に対して別の電流路で測定した別の電圧V’を用い
て、m’=a0+a1・V・W1・W2+a2・V’・
W1・W2又はm’=a0+a1・V・U+a2・
V’・Uとすることにより、相関式の精度を向上させ
ることもできる。人体1の大きさを反映する特性量のべ
き乗として、W1・W2やU 以外の量を選んだとき
には、その量を上式中のW1・W2やUと置き換えれ
ばよい。相関式が設定されれば、脂肪量の未知のサンプ
ルに対して測定された電圧値Vと人体1の大きさを反映
する特性量とから相関式に従って脂肪量m’を算出でき
る。
【0046】図14において、電流用電極2と測定用電
極42との距離は最適な範囲に設定することが好まし
い。電極2と電極42との距離があまり大きいと、皮下
脂肪8での電圧降下が測定電圧Vに占める割合が少なく
なり、測定精度が悪くなる。また、皮下脂肪8の厚みが
薄いサンプルに対して測定感度が悪くなる。距離があま
り小さいと、皮下脂肪8の厚みが厚いサンプルに対して
測定感度が悪くなり、又電極の形状やサイズあるいは電
極と人体1との間の接触状態が測定電圧値Vに影響して
好ましくない。電極2と電極42との距離はおおむね、
被測定サンプルにおける皮下脂肪8の厚みの0.3〜3
倍にするのが好ましい。例えば、人体の胴回りに電極を
配置して測定を行う場合には、電極2−42間の距離
(電極の中心間距離)を0.6cm〜12cmにするの
が好ましく、1cm〜6cmにするのがさらに好まし
い。またこのとき電極2−42間の距離を人体の外周長
Uに比例させて変化させることもできる。電極間の距離
を外周長に比例させて変化させる方法としては、ゴムな
どの伸縮性材料からなるベルトに電極を固定し、ベルト
を人体の外周に沿って巻いたときのベルトの伸縮を利用
する方法などがある。また電流用電極3と測定用電極4
3との距離も同様である。
【0047】電流用電極及び測定用電極の形状としては
たとえば円盤状や矩形状のものを用いることができる。
このうち、図6に示すように、電極のエッジ間距離Led
geがエッジに沿って一定に保たれる矩形電極や半円形電
極が好ましい。また、電極の大きさとしては、電極形状
が円盤状の場合、たとえば直径0.6cm〜3.5cm
の電極を用いることができ、特に直径1.5cm〜2.
5cmの電極を用いることが好ましい。電極形状が矩形
状の場合、たとえば、横幅0.6〜3cm、縦幅1.5
〜7cmの電極を用いることができる。
【0048】次に第2実施例を説明する。図17に示す
第2実施例の体脂肪測定装置は、被測定体である人体1
の例えば腹部の外周上に、該人体1を挟んで略対向して
配置した二つの電流用電極2,3と、電流源4と、電極
3の近傍に配置した測定用電極44と、人体1の外周上
で二つの電流用電極2−3間の略中間の位置に配置した
測定用電極45と、二つの測定用電極44−45間に発
生する電圧を測定する電圧計7と、電圧計7で測定され
た電圧値に基づいて人体1の皮下脂肪8の断面積と内臓
脂肪10の断面積の和を算出する体脂肪算出部25を備
える。電流用電極2,3の人体上の位置は、例えばそれ
ぞれ背中周辺と腹部周辺、あるいは両脇腹部などに配置
できるが、脂肪量を測定する精度の観点からは、背中周
辺と腹部周辺に配置するのが好ましい。電流用電極3と
測定用電極44との距離は図14における電流用電極2
と測定用電極42との距離と同様な最適な範囲に設定す
ることが好ましい。
【0049】次に体脂肪測定方法を説明する。まず、図
17に示す測定装置において、電流源4は、電流用電極
2−3間に電流を流し、電圧計7は、測定用電極44及
び測定用電極45の間に発生する電圧Vを測定し、体脂
肪算出部25は、電圧計7で測定された電圧値Vから、
人体1の皮下脂肪8の断面積と内臓脂肪10の断面積と
の和m’を算出する。また、総脂肪量(皮下脂肪量と内
臓脂肪量の和)の多い人は概して内臓脂肪量も多いとい
う相関があるため、電圧Vを用いて人体1の内臓脂肪1
0の断面積mを算出することもできる。
【0050】皮下脂肪8と内臓脂肪10の量の和m’の
定量的な算出のため、電圧Vと脂肪量m’とを関係付け
る相関式あるいは電圧Vと人体1の大きさを反映する特
性量のべき乗との積、例えばV×W1×W2又はV×U
と、脂肪量m’とを関係付ける相関式を予め作成し
ておく。その作成は、第1実施例と同様な方法で行うこ
とができ、相関式は、第1実施例で示した相関式におい
て、Lを電極3−44間の距離と定義しなおしたもので
与えられる。この相関式に従って、脂肪量の未知のサン
プルに対して測定された電圧値Vと人体1の大きさを反
映する特性量とから脂肪量m’を算出できる。
【0051】次に第3実施例を説明する。第3実施例の
体脂肪測定装置は、図14に示す体脂肪測定装置に、図
18に示す体脂肪測定装置を追加した。図18に示す体
脂肪測定装置は被測定体である人体1の例えば腹部の外
周上に、該人体1の外周長に比べ十分に距離を短くして
配置した二つの電流用電極2,3と、電流源4と、電極
2の近傍に配置した第1測定用電極5と、人体1を挟ん
で電流用電極2,3と略反対側の位置に配置した第2測
定用電極11と、測定用電極5−11間に発生した電圧
を測定する電圧計7と、電圧計7で測定された電圧値を
入力する体脂肪算出部25とを備える。
【0052】体脂肪測定方法を説明する。まず、図14
に示す測定装置において、電流源4は、電流用電極2−
3間に電流を流し、電圧計7は、測定用電極42−43
間に発生する第1電圧Vを測定する。次に、図18に示
す測定装置において、電流源4は、電流用電極2−3間
に電流を流し、電圧計7は、測定用電極5−11間に発
生する第2電圧V’を測定し、体脂肪算出部25は、電
圧計7で測定された第1電圧Vと第2電圧V’に基づ
き、人体1の皮下脂肪8の断面積と内臓脂肪10の断面
積との和m’を算出する。第1電圧値Vを第2電圧V’
で補正するので、脂肪量m’をより高精度に算出するこ
とができる。
【0053】皮下脂肪8と内臓脂肪10の断面積の和
m’の定量的な算出のため、第1電圧V及び第2電圧
V’と脂肪量m’とを関係付ける相関式を予め作成して
おく。相関式は多変量解析手法を用いて線形多項式で近
似して表せ、量m’が皮下脂肪8と内臓脂肪10の断面
積の和の、人体1の全断面積に対する比(相対値)を表
す場合、たとえばm’=a0+a1・V+a2・V’+
a3・L1/U+a4・L2/U+a5・L2’/U+
a6・L2・L2’/Uとなる。ここで、a0〜a
6は回帰回数であり、L1は図14における電極2−4
2間の距離又は電極3−43間の距離を表し、L2は図
18の電極2−3間の距離を表し、L2’は図18の電
極2−5間の距離を表す。あるいは量m’が皮下脂肪8
と内臓脂肪10の断面積の和(絶対値)を表す場合、相
関式は、m’=a0+a1・V・ε+a2・V’・ε’
あるいはより精度を高めると、m’=a0+a1・V・
ε+a2・V’・ε’+(a3+a4・L1/U)・ε
+(a5+a6・L2/U+a7・L2’/U+a8・
L2・L2’/U)・ε’などとなる。ここで、a0
〜a8は回帰係数であり、またε、ε’は人体1の大き
さを反映する特性量のべき乗であり、たとえば、人体1
の断面の縦幅W1と横幅W2の積W1・W2や、外周長
Uの二乗Uなどを表す。このときのべき乗の指数は
‘1’や‘2’に限らず、最も相関が良くなるように決
めることができる。相関式が設定されれば、脂肪量の未
知のサンプルに対して測定された電圧値V、V’と人体
1の大きさを反映する特性量とから相関式に従って脂肪
量m’を算出できる。
【0054】本実施例の体脂肪測定装置において、図1
8中の電流用電極及び測定用電極を人体1の外周上の他
の位置に配置し、図18における測定方法と同様にして
別の第2電圧を測定し、それらの複数の第2電圧値を第
1電圧値Vの補正に用いればさらに測定精度が向上す
る。
【0055】また、本実施例の中の図18に示す体脂肪
測定装置にかえて図19に示す体脂肪測定装置を用いて
も、同様にして脂肪量m’を算出できる。図19に示す
測定装置は、人体1の外周上に人体1の外周長に比べて
十分に距離を短くして配置された二つの電流用電極2,
3と電流源4と、電極2,3の近傍に配置した測定用電
極5,6と、測定用電極5−6間に発生した第2電圧を
測定する電圧計7と、測定された電圧値を入力する体脂
肪算出部25とを備える。図18の測定装置で測定した
第2電圧V’の代わりに図19の測定装置で測定した第
2電圧V’を用いることによって、脂肪量m’を算出で
きる。
【0056】図18及び図19に示す体脂肪測定装置に
おいて、電極2と電極3との距離は、外周長Uの1/6
未満であることが好ましく、1/8以下であることがさ
らに好ましい。また、電極2−5間の距離及び電極3−
6間の距離はおおむね、被測定サンプルにおける皮下脂
肪8の平均厚みの0.5倍〜3倍にするのが好ましい。
例えば、1〜4cmの厚みの皮下脂肪をもつ人体の胴回
りを測定する場合、電極2−3間の距離(電極の中間距
離)を1cm〜15cmにするのが好ましく、2cm〜
10cmにするのがさらに好ましい。電極2−5間の距
離及び電極3−6間の距離(電極の中間距離)は0.6
cm〜10cmにするのが好ましく、1cm〜6cmに
するのがさらに好ましい。
【0057】本実施例の中の図14に示す体脂肪測定装
置に代えて図17に示す体脂肪測定装置を用いても、同
様にして脂肪量m’を算出できる。
【0058】次に第4実施例を説明する。第4実施例の
体脂肪測定装置は、図14に示す体脂肪測定装置に、図
11に示す体脂肪測定装置を追加した。装置について
は、第2の実施の形態の第1実施例及び第1の実施の形
態の第4実施例ですでに説明したので、ここでは省略す
る。
【0059】体脂肪測定方法を説明する。まず、図14
に示す測定装置において、電流源4は、電流用電極2−
3間に電流を流し、電圧計7は、測定用電極42−43
間に発生する第1電圧Vを測定する。次に、図11に示
す測定装置において、電流源4は、電流用電極2−3間
に電流を流し、電圧計7は、測定用電極21−22間に
発生する第2電圧V’を測定し、体脂肪算出部25は、
電圧計7で測定された第1電圧Vと第2電圧V’に基づ
き、人体1の皮下脂肪8の断面積と内臓脂肪10の断面
積との和m’を算出する。第1電圧値Vを第2電圧V’
で補正するので、脂肪量m’をより高精度に算出するこ
とができる。
【0060】第1電圧V及び第2電圧V’と脂肪量m’
とを関係付ける相関式は量m’が皮下脂肪8と内臓脂肪
10の断面積の和の、人体1の全断面積に対する比(相
対値)を表す場合、たとえばm’=a0+a1・V+a
2・V’・U/L12となる。あるいは、量m’が皮下
脂肪8と内臓脂肪10の断面積の和(絶対値)を表す場
合、相関式はm’=a0+a1・V・W1・W2+a2
・V’・W1・W2・U/L12あるいはm’=a0+
a1・V・U+a2・V’・U/L12などと
なる。ここで、a0,a1,a2は回帰係数であり、L
12は電極21−22間の距離を表す。
【0061】本実施例の中の図14に示す体脂肪測定装
置に代えて図17に示す体脂肪測定装置を用いても、同
様にして脂肪量m’を算出できる。
【0062】次に、第5実施例を説明する。第5実施例
の体脂肪測定装置は図12と同じ構成からなり、複数の
方向に順次電流を流しながら人体1の皮下脂肪量と内臓
脂肪量の和を自動的に測定する。予めデータ入力装置3
3が皮下脂肪量と内臓脂肪量の和m’と電圧との相関式
をコンピュータ35に入力し、コンピュータ35が該相
関式を用いて量m’を求め、求められた量m’がコンピ
ュータ35からデータ出力装置34に送られ、表示され
る以外は、第1の実施の形態の第6実施例と同様にして
計測を行う。
【0063】ここで複数の電極26a〜26hに対し
て、例えば、図20(a)及び図20(b)に示すよう
な電流用電極及び測定用電極の配置となるように順次電
極を選択して2個の電圧V1、V2を測定し、別に測定
した人体1の縦幅W1と横幅W2または外周長Uととも
に、回帰係数a0、a1、a2を用いて、第1実施例と
同様な相関式m’=a0+a1・V1・W1・W2+a
2・V2・W1・W2またはm’=a0+a1・V1・
+a2・V2・Uに当てはめることにより、人体
1の皮下脂肪8と内臓脂肪10の量の和を高精度で測定
できる。なお、背骨のごく周囲は、体表面が凹凸してい
て設置した電極が肌との間の接触不良を起こしやすい。
このため、電極3を腹部のへそ近傍、電極2を背骨の左
脇及び右脇の略左右対称な位置に配置することで、精度
良く測定できる。
【0064】あるいは電流用電極及び測定用電極として
図17に示す配置関係に対応する配置を複数選択しても
よく、また、図11または図18または図19に示すよ
うな配置関係をも選択し、得られた電圧値による補正処
理を、前記複数の方向の処理に対して追加すれば、さら
に高精度に皮下脂肪8の断面積と内臓脂肪10の断面積
との和m’を測定できる。
【0065】また、第1乃至第5の実施例において、複
数の周波数の電流で測定を行って、それらの測定結果を
比較することにより、測定結果の信頼性が高まる。
【0066】第1の実施の形態及び第2の実施の形態の
体脂肪測定装置において、電極と人体などの被測定体と
の間の接触抵抗を低減するために、電極と被測定体との
間に導電性ゲルを塗布したり、シート状の導電性ゲルを
挟んだりすることができる。また、人体の電気インピー
ダンスが日内変動することを考慮に入れ、体脂肪を測定
した時刻を用いて測定電圧を補正し、電気インピーダン
スの日内変動に起因する体脂肪量の測定誤差を補正して
もよい。あるいは、食事の前後で腹部の状態が変わるこ
とを考慮に入れ、食事から体脂肪を測定するまでの経過
時間を用いて測定電圧を補正し、食事に起因する体脂肪
量の測定誤差を補正することもできる。
【0067】なお、本発明は、第1の実施の形態の体脂
肪測定装置と第2の実施の形態の体脂肪測定装置とを組
み合わせた装置としても実現できる。この場合、第2の
実施の形態の体脂肪測定装置で測定された皮下脂肪量と
内臓脂肪量の和の値から、第1の実施の形態の体脂肪測
定装置で測定された内臓脂肪量を差し引くことによっ
て、人体の皮下脂肪量を高精度に測定でき、したがって
内臓脂肪量/皮下脂肪量の比率(V/S比)を算出でき
る。また、内臓脂肪が高脂血症、糖尿病、高血圧などの
生活習慣病の源泉になっているという医学的見地から、
第1の実施の形態の体脂肪測定装置で測定された内臓脂
肪量に基づき、データ出力装置に健康アドバイスを表示
することができる。また、第2の実施の形態の体脂肪測
定装置で測定された皮下脂肪量と内臓脂肪量の和の値
を、従来の体脂肪計の表示に使われている体脂肪率と相
関させることもでき、データ出力装置に体脂肪率を表示
することもできる。
【0068】また、本発明は内臓脂肪量として一般の内
臓脂肪のみならず肝脂肪量の推定に用いることもでき
る。また、被測定体としての人体の腹部は勿論、大腿部
や上腕等への適用も可能であり、それらの測定部位の皮
下脂肪量等を測定することもできる。また、被測定体は
人体に限定されることなく、豚、牛等の動物、まぐろ等
の魚類であっても良く、これらの皮下脂肪量及び内部に
存在する脂肪量も測定できる。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、インピーダンスCT法
よりも極めて簡便且つ高精度に、被測定体の表面近傍に
層状に存在する皮下脂肪の断面積等の皮下脂肪量や被測
定体の内部に存在する内臓脂肪の断面積などの内臓脂肪
量を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の体脂肪測定装置の第1実施
例を示す構成図。
【図2】第1の実施の形態の体脂肪測定装置の第1実施
例の他の構成例を示す図。
【図3】第1の実施の形態の体脂肪測定装置の第1実施
例の他の構成例を示す図。
【図4】電流用電極間に電流を流したときの人体外周の
電位分布を示す図。
【図5】人体の大きさを反映する特性量の一例として人
体の縦幅と横幅を示す図。
【図6】電極のエッジ間距離を示す図。
【図7】第1の実施の形態の体脂肪測定装置の第2実施
例を示す構成図。
【図8】人体の表面上の一点から各測定用電極の中心点
までの距離で表した各測定用電極の位置を示す図。
【図9】規格化距離と電位の空間変化率との相関を示す
図。
【図10】第1の実施の形態の体脂肪測定装置の第3実
施例を示す構成図。
【図11】第1の実施の形態の体脂肪測定装置の第4実
施例を示す構成図。
【図12】第1の実施の形態の体脂肪測定装置の第6実
施例を示す構成図。
【図13】図12に示す第6実施例における電流用電極
及び測定用電極を順次選択した一例を示す構成図。
【図14】第2の実施の形態の体脂肪測定装置の第1実
施例を示す主要構成図。
【図15】第2の実施の形態の体脂肪測定装置の第1実
施例の他の構成例を示す構成図。
【図16】第2の実施の形態の体脂肪測定装置の第1実
施例の他の構成例を示す構成図。
【図17】第2の実施の形態の体脂肪測定装置の第2実
施例を示す構成図。
【図18】第2の実施の形態の体脂肪測定装置の第3実
施例を示す主要構成図。
【図19】第2の実施の形態の体脂肪測定装置の第3実
施例の他の構成例を示す構成図。
【図20】電流用電極及び測定用電極を順次選択した一
例を示す構成図。
【符号の説明】
1…人体、2,3…電流用電極、4…電流源、7…電圧
計、8…皮下脂肪、9…非脂肪、10…内臓脂肪、2
1,22…測定用電極、25…体脂肪算出部、26a〜
26h…複数の電極、27…電流電極選択用スイッチ、
28…電圧電極選択用スイッチ、29…交流発振器、3
0…電圧・電流変換器、31…差動増幅器、32…A/
D変換器、33…データ入力装置、34…データ出力装
置、35…コンピュータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 毅 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606番地 花王株 式会社研究所内 (72)発明者 槙 和男 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606番地 花王株 式会社研究所内 (72)発明者 山口 亨 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606番地 花王株 式会社研究所内 Fターム(参考) 4C027 AA07 CC00 DD03 FF01 GG09 GG10 HH13 KK03 KK05

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定体の外周上に被測定体を挟んで略
    対向して配置した二つの電流用電極間に電流を流し、 前記被測定体の外周上で前記二つの電流用電極間の略中
    間の位置に発生した電位の空間変化率を測定し、 前記電位の空間変化率に、前記被測定体の大きさを反映
    する特性量のべき乗を乗じた値を用いて、前記被測定体
    の脂肪量を算出する体脂肪測定方法。
  2. 【請求項2】 前記被測定体の外周上で前記二つの電流
    用電極間の略中間の位置に、前記被測定体の外周長に比
    べて十分に距離を短くして配置された二つの測定用電極
    間に発生する第1電圧を測定することによって前記電位
    の空間変化率を求める請求項1記載の体脂肪測定方法。
  3. 【請求項3】 前記脂肪量が内臓脂肪量である請求項1
    又は請求項2記載の体脂肪測定方法。
  4. 【請求項4】 被測定体の外周上に被測定体を挟んで略
    対向して配置した二つの電流用電極間に電流を流し、 前記二つの電流用電極のそれぞれの電極近傍に一つずつ
    配置した測定用電極間に発生する電圧を測定し、 前記電圧に基づき、外周に前記電極を配置した断面又は
    その近傍の断面における前記被測定体の体脂肪の断面積
    と前記被測定体の断面積との比を算出する体脂肪測定方
    法。
  5. 【請求項5】 被測定体の外周上に被測定体を挟んで略
    対向して配置した二つの電流用電極間に電流を流し、 前記二つの電流用電極のいずれか一つの電極近傍に配置
    した測定用電極及び前記被測定体の外周上で前記二つの
    電流用電極間の略中間の位置に配置した測定用電極間に
    発生する電圧を測定し、 前記電圧に基づき、外周に前記電極を配置した断面又は
    その近傍の断面における前記被測定体の体脂肪の断面積
    と前記被測定体の断面積との比を算出する体脂肪測定方
    法。
  6. 【請求項6】 前記体脂肪の断面積が皮下脂肪と内臓脂
    肪の断面積の和である請求項4又は請求項5記載の体脂
    肪測定方法。
  7. 【請求項7】 被測定体の外周上に被測定体を挟んで略
    対向して配置した二つの電流用電極間に電流を流し、 前記二つの電流用電極のそれぞれの電極近傍に一つずつ
    配置した測定用電極間に発生する電圧を測定し、 前記電圧に、前記被測定体の大きさを反映する特性量の
    べき乗を乗じた値を用いて、前記被測定体の脂肪量を算
    出する体脂肪測定方法。
  8. 【請求項8】 被測定体の外周上に被測定体を挟んで略
    対向して配置した二つの電流用電極間に電流を流し、 前記二つの電流用電極のいずれか一つの電極近傍に配置
    した測定用電極及び前記被測定体の外周上で前記二つの
    電流用電極間の略中間の位置に配置した測定用電極間に
    発生する電圧を測定し、 前記電圧に、前記被測定体の大きさを反映する特性量の
    べき乗を乗じた値を用いて、前記被測定体の脂肪量を算
    出する体脂肪測定方法。
  9. 【請求項9】 前記脂肪量が皮下脂肪量と内臓脂肪量の
    和である請求項7又は請求項8記載の体脂肪測定方法。
  10. 【請求項10】 前記大きさを反映する特性量が、前記
    被測定体の幅あるいは外周長である請求項1乃至請求項
    3及び請求項7乃至請求項9のいずれか1項記載の体脂
    肪測定方法。
  11. 【請求項11】 被測定体の外周上に被測定体を挟んで
    略対向して配置した二つの電流用電極と、 前記二つの電流用電極間に電流を流し、前記被測定体の
    外周上で前記二つの電流用電極間の略中間の位置に発生
    した電位の空間変化率を測定する測定手段と、 前記測定手段で測定された前記空間変化率に前記被測定
    体の大きさを反映する特性量のべき乗を乗じた値に基づ
    き前記被測定体の脂肪量を算出する体脂肪算出手段と、
    を備える体脂肪測定装置。
  12. 【請求項12】 被測定体の外周上に被測定体を挟んで
    略対向して配置した二つの電流用電極と、 前記二つの電流用電極のそれぞれの電極近傍に一つずつ
    配置した測定用電極と、 二つの電流用電極間に電流を流し、前記測定用電極間に
    発生する電圧を測定する測定手段と、 前記測定手段で測定された前記電圧に基づき、外周に前
    記電極を配置した断面又はその近傍の断面における前記
    被測定体の体脂肪の断面積と前記被測定体の断面積との
    比を算出する体脂肪算出手段と、を備える体脂肪測定装
    置。
  13. 【請求項13】 被測定体の外周上に被測定体を挟んで
    略対向して配置した二つの電流用電極と、 前記二つの電流用電極のいずれか一つの電極近傍に配置
    した測定用電極及び前記被測定体の外周上で前記二つの
    電流用電極間の略中間の位置に配置した測定用電極と、 前記二つの電流用電極間に電流を流し、前記測定用電極
    間に発生する電圧を測定する測定手段と、 前記測定手段で測定された前記電圧に基づき、外周に前
    記電極を配置した断面又はその近傍の断面における前記
    被測定体の体脂肪の断面積と前記被測定体の断面積との
    比を算出する体脂肪算出手段と、を備える体脂肪測定装
    置。
  14. 【請求項14】 被測定体の外周上に被測定体を挟んで
    略対向して配置した二つの電流用電極と、 前記二つの電流用電極のそれぞれの電極近傍に一つずつ
    配置した測定用電極と、 二つの電流用電極間に電流を流し、前記測定用電極間に
    発生する電圧を測定する測定手段と、 前記測定手段で測定された前記電圧に、前記被測定体の
    大きさを反映する特性量のべき乗を乗じた値を用いて、
    前記被測定体の脂肪量を算出する体脂肪算出手段と、 を備える体脂肪測定装置。
  15. 【請求項15】 被測定体の外周上に被測定体を挟んで
    略対向して配置した二つの電流用電極と、 前記二つの電流用電極のいずれか一つの電極近傍に配置
    した測定用電極及び前記被測定体の外周上で前記二つの
    電流用電極間の略中間の位置に配置した測定用電極と、 前記二つの電流用電極間に電流を流し、前記測定用電極
    間に発生する電圧を測定する測定手段と、 前記測定手段で測定された前記電圧に、前記被測定体の
    大きさを反映する特性量のべき乗を乗じた値を用いて、
    前記被測定体の脂肪量を算出する体脂肪算出手段と、を
    備える体脂肪測定装置。
  16. 【請求項16】 前記電極と被測定体との接触面に導電
    性ゲル部を有する請求項11乃至請求項15のいずれか
    1項記載の体脂肪測定装置。
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