JP3396663B2 - 体脂肪測定装置 - Google Patents
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- Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
Description
層状に存在する皮下脂肪、及び人体の内部に存在する内
臓脂肪を簡便且つ高精度で測定する体脂肪測定装置に関
する。
して、三次元物体中の媒体の空間分布を導出する方法と
して、測定対象の物体に電流を印加し、物体の表面上に
誘起した電位分布から物体の内部のインピーダンス分布
を画像化するインピーダンスCT法が知られている。こ
の技術は、生体中の血液、肺、脂肪等の分布の測定に応
用されつつある(日本ME学会BME Vol.8, No.8(199
4)p.49)。
ダンスの測定によって皮下脂肪量並びに内臓脂肪量を測
定する装置として、特開平11−113870号公報に
記載された体脂肪測定装置(従来技術1)や特開平11
−123182号公報に記載された体内脂肪計(従来技
術2)がある。従来技術1に記載の体脂肪測定装置は、
複数の電極を体表面に装着し、電極間のインピーダンス
を計測し電極装着部位断面のインピーダンス行列を生成
し、演算手段が入力手段からの装着部位情報に応じた係
数行列との積を求めて対象断面の体脂肪分布を算出して
いる。また、従来技術2に記載の体内脂肪計は、被験者
の腹部の周囲に巻き付けた巻帯の内側に略等間隔でそれ
ぞれ電流路形成電極及び計測用電極を有する電極対を設
け、選択した2つの電極対の電流路形成電極間に交流を
流して電流路を形成し、計測用電極は、形成された電流
路におけるインピーダンスを計測する。2つの電極対を
適宜選択することで、隣接する電極対間では主として測
定部位の皮下脂肪を計測し、対向する電極間では主とし
て測定部位の内臓脂肪を計測している。
を体脂肪測定に応用した装置では、体表面に誘起された
電位から体内の脂肪分布を推定できる空間分解能が十分
でないため、体脂肪量の定量的算出が難しく、しかも、
その算出に大規模な数値計算が必要であった。
に応じた係数行列の具体的生成方法及びインピーダンス
行列と係数行列との積から対象断面の体脂肪分布画像を
生成する具体的方法に関する記載が無い。
下脂肪量を測定できるが、測定量には、人体の内部に存
在する他の媒体の量や分布の影響が含まれ、精度が不十
分であった。また、人体内部の内臓脂肪を測定しようと
しても、人体の表面近傍に層状に存在する皮下脂肪の影
響が非常に大きく内臓脂肪量を十分な精度で測定できな
かった。
の特定成分のみを用いることにより、簡便且つ高精度
に、人体の表面近傍に層状に存在する皮下脂肪の厚み、
断面積又は体積等の皮下脂肪量や人体の内部に存在する
内臓脂肪量を測定することができる体脂肪測定装置を提
供することを課題とする。
に、本発明の体脂肪測定装置は、被測定体の外周上に被
測定体の外周長に比べて十分に距離を短くして配置され
た第1及び第2電流用電極と、この第1及び第2電流用
電極の一方の電極の近傍に配置した第1測定用電極及び
被測定体を挟んで第1及び第2電流用電極と略対向する
位置に配置した第2測定用電極と、第1及び第2電流用
電極間に電流を流し、第1及び第2測定用電極間に発生
する第1電圧を測定する測定手段と、この測定手段で測
定された第1電圧に基づき被測定体の皮下脂肪量を算出
する体脂肪算出手段とを備える。
上に被測定体を挟んで略対向して配置した第1及び第2
電流用電極と、第1及び第2電流用電極間に電流を流
し、被測定体の外周上で第1及び第2電流用電極間の略
中間の位置に発生した電位の空間変化率を測定する測定
手段と、測定手段で測定された空間変化率に基づき被測
定体の内臓脂肪量を算出する体脂肪算出手段とを備え
る。
する脂肪量のことを便宜上総称して内臓脂肪量と呼び、
それは内臓周囲に付着した本来の内臓脂肪量の他、肝脂
肪など体内に存在する脂肪一般の量をさすものとする。
の形態の体脂肪測定方法及びその装置では、人体の表面
近傍に層状に存在する皮下脂肪の厚み、面積、体積、重
量等の皮下脂肪量を測定する。
の体脂肪測定装置は、被測定体である人体1の例えば腹
部の外周上に、該人体1の外周長に比べ十分に距離を短
くして配置した二つの電流用電極2,3と、二つの電流
用電極2,3間に電流を流すための電流源4と、電極2
の近傍に配置した第1測定用電極5と、人体1を挟んで
電流用電極2,3と略反対側の位置に配置した第2測定
用電極11と、測定用電極5−11間に発生した電圧を
測定する電圧計7と、電圧計7で測定された電圧値に基
づき人体1の表面近傍に層状に存在する皮下脂肪8の厚
みを算出する体脂肪算出部25とを備える。人体1は、
被測定媒体である皮下脂肪8、皮下脂肪8とはインピー
ダンスが異なる筋肉等の非脂肪9、非脂肪9とはインピ
ーダンスが異なる内臓脂肪10からなる。体脂肪算出部
25は、コンピュータで構成する。
明する。まず、電流源4は、人体1の外周上に、該人体
1の外周長に比べ十分に距離を短くして配置した電極2
−3間に電流を流す。電圧計7は、電極2近傍に配置し
た第1測定用電極5及び人体1を挟んで電流用電極2,
3と略反対側の位置に配置した第2測定用電極11の間
に発生した電圧を測定する。体脂肪算出部25は、測定
された電圧値に基づいて人体1の表面近傍に層状に存在
する皮下脂肪8の厚みを算出する。
いるときの、人体1の外周に誘起される電位分布(の瞬
時値)の概略を図2に示す。電極11近傍では、電位の
空間変化率は小さくなるため、電極11の位置が多少ず
れても、電圧計7で測定される電圧値Vの変動は少な
い。しかも、電圧値Vは人体1の内部に存在する非脂肪
9,内臓脂肪10の量や分布にほとんど影響されないの
で、電極2,3,5近傍における皮下脂肪8の厚みを簡
便且つ高精度で測定できる。典型的には、電圧値Vは電
流用電極2と第1測定用電極5の略中間の位置の皮下脂
肪8の厚みdを反映する。
れでも良い。電流源4が交流電源である場合、電圧計7
での電圧値(電圧の振幅あるいは実効値)の測定の際に
位相遅れを同時に測定してもよく、その場合、測定した
位相遅れをデータ解析に利用できる。人体の測定では、
扱いやすさの観点から交流であることが好ましく、周波
数は、通常10kHz〜500kHzを用いることがで
き、特に50kHz〜200kHzを用いるのが好まし
い。また、この時の電流値は通常0.3mA〜3mAを
用いることができる。
dを算出するために、電圧値V(あるいは複素電圧)と
皮下脂肪8の厚みdとを関係付ける相関式を予め作成し
ておく。具体的には、同じ媒体で構成されているが、厚
みdの異なる複数のサンプルを用意し、それらに対して
図1の方法で測定した電圧値Vと、実際の厚みdの相関
式を作成する。電圧Vの測定では、全てのサンプルで流
す電流を同一にするか、あるいは、サンプル毎に異なる
電流量を流し得られた電圧値を同一の電流量を流した時
に発生する電圧値に換算する。また、実際の厚みdを測
定する方法には、X線CT法やMRI法で得られた断層
像から皮下脂肪の厚みを求める方法、あるいはサンプル
が人体でない場合にはサンプルを機械的に切断しその切
断面から直接厚みを測定する方法などがある。予め内部
構造のわかっているサンプルを用いてもよい。あるい
は、電気伝導の方程式をコンピュータで解いて、数値計
算によって電圧値V(あるいは複素電圧)と皮下脂肪8
の厚みdとの相関式を求めることもできる。なお、相関
式は、人体1の表面の曲率や皮下脂肪8と非脂肪9との
界面の形成具合などに依存するため、一般的に、皮下脂
肪8の厚みを測る部位(へそ周囲、脇腹、背中など)ご
とに異なっている。それゆえ、人体1上の複数の点で皮
下脂肪の厚みを測るときは、各部位ごとに相関式を作る
ことが好ましい。
下脂肪8の厚みの絶対値や人体1の断面のさしわたしを
反映する長さに対する比(相対値)などから、最適なも
のを適宜選択できる。なお、人体1の断面のさしわたし
を反映する長さとしては、人体1の断面の外周長Uや断
面の縦幅W1あるいは横幅W2などがあげられる。
を図3に示す。図中の×点は相関式作成用に用意された
サンプルのデータ点であり、破線はデータ点を最適フィ
ッティングした相関式である。皮下脂肪の厚みdが厚く
なると、電圧値Vは皮下脂肪8のインピーダンスを反映
する値V8に収束し、厚みdが薄くなると、電圧値Vは
非脂肪9のインピーダンスを反映する値V9に収束す
る。この相関を解析的な関数で近似的に表すには、ハイ
パーボリックタンジェント関数(y=tanhx)を用い
ると良い。あるいは、厚みdと電圧値Vとの間の相関式
を多変量解析の手法によって電圧値Vの線形多項式で近
似して表すこともできる。厚みdが皮下脂肪8の厚みの
絶対値である場合は、回帰係数a0,a1及び人体1の
外周長Uを用いて、たとえばd=a0+a1・V・Uな
どと表せ、あるいは外周長Uによる補正を加え、d=a
0+a1・V・U+a2・U+a3/Uなどとすること
により、より高い精度の相関式を得ることもできる。こ
こで、a2,a3は回帰係数である。厚みdが皮下脂肪
8の厚みの相対値である場合も同様にしてd=a0+a
1・Vあるいはd=a0+a1・V+a2/U+a3/
U2などと表すことができる。図3では、皮下脂肪8の
インピーダンスが非脂肪9のインピーダンスよりも大き
く、電圧Vは厚みdの増加関数となっている。相関式が
設定されれば、同じ媒体で構成されているが厚みが未知
のサンプルに対して、電圧計7に表示される電圧値から
相関式に従って皮下脂肪8の厚みdを算出できる。
は、外周長の1/6未満であることが好ましく、1/8
以下であることがさらに好ましい。電流用電極2−3間
の距離が大きすぎると、多くの電流が人体内部にも流れ
込み、測定電圧値Vに非脂肪9,内臓脂肪10の分布や
量の影響が現れる。電流用電極2−3間の距離が小さす
ぎると、皮下脂肪8の厚みが厚い時には測定感度が悪く
なり、しかも電極の形状やサイズの影響が測定電圧値V
に現れて好ましくない。
ついても、電流用電極と測定用電極との距離を最適な範
囲に設定することが好ましい。電流用電極と測定用電極
の距離があまり大きいと、非脂肪9,内臓脂肪10の分
布や量の影響が測定電圧値Vに現れて好ましくない。ま
た、図4に示すように皮下脂肪8の厚みが薄いサンプル
に対して測定感度が悪くなる。逆に、電極間距離があま
り小さいと、図4に示すように皮下脂肪8の厚みが厚い
サンプルに対して測定感度が悪くなり、また電極の形状
やサイズあるいは電極と人体1との間の接触状態が測定
電圧値Vに影響して好ましくない。電流用電極と測定用
電極との間の距離はおおむね、被測定サンプルにおける
皮下脂肪8の平均厚みの0.5倍〜3倍にするのが好ま
しい。例えば、人体の胴回りにある1〜4cmの厚みの
皮下脂肪を測定する場合、電流用電極間の距離(電極の
中心間距離)を1cm〜15cmにするのが好ましく、
2cm〜10cmにするのがさらに好ましい。電流用電
極とその近傍に配置した測定用電極との距離(電極の中
心間距離)は0.6cm〜10cmにするのが好まし
く、1cm〜6cmにするのがさらに好ましい。また、
この時に用いる電極の形状としてはたとえば円盤状や矩
形状のものを用いることができる。また、電極の大きさ
としては、電極形状が円盤状の場合、たとえば直径0.
6cm〜3.5cmの電極を用いることができ、特に、
直径1.5cm〜2.5cmの電極を用いることが好ま
しい。
をもつサンプルなどに対する一連のデータ測定では、人
体の外周長に比例して、電流用電極間距離及び電流用電
極と測定用電極との間の距離を変化させて測定するか、
人体1の外周長によらず全てのサンプルに対して前記電
極間距離を前記最適値に固定して測定するのが便利であ
る。また、サンプルの厚みdが薄いものから厚いものま
で広範囲に拡がり、ある一つの固定された電極間距離で
は全ての厚みを測定しきれない場合は、電極間距離をい
くつかの値に固定した複数の測定系を用意し、サンプル
の厚みdに応じてそれらを使いわけながらサンプルを測
定すればよい。
5に示す測定装置を追加し、皮下脂肪8の厚みdの算出
精度を向上させることもできる。図5では、皮下脂肪8
の厚みdの測定部位(電極2と電極5の中間点)に関
し、電極等を図1と略対称に配置した。図5に示す測定
装置によって、図1に示す測定装置におけるのと同様に
して電圧計7で電圧V*を測定すれば、電圧値V*も前
記皮下脂肪8の厚みdを反映する。この電圧値V*と図
1に示す測定装置で測定した前記電圧値Vとの平均電圧
値を求め、平均電圧値と皮下脂肪8の厚みdとを関係付
ける相関式を作成すれば、この平均電圧値からより高精
度に皮下脂肪8の厚みdを算出できる。
形態の第2実施例の体脂肪測定装置は、図1に示す測定
装置に図6に示す測定装置を追加した。図6に示す測定
装置は、人体1を挟んで略対向して配置された二つの電
流用電極2,12と、電流源4と、人体1の外周上で且
つ電極2と電極12との略中間に配置した測定用電極1
3,14と、測定用電極13−14間に発生した電圧を
測定する電圧計15と、電圧計15で測定された電圧値
を用いて図1に示す電圧計7で測定された電圧値を補正
し、補正された電圧値に基づいて皮下脂肪8の厚みを算
出する体脂肪算出部25とを備える。
図1に示す測定装置において、電流源4は、電極2−3
間に電流を流し、電圧計7は、電極2の近傍に配置した
第1測定用電極5及び人体1を挟んで電流用電極2,3
と略反対側の位置に配置した第2測定用電極11の間に
発生した第1電圧を測定する。
源4は、人体1を挟んで略対向して配置された二つの電
流用電極2−12間に電流を流す。電圧計15は、測定
用電極13−14間に発生した第2電圧を測定し、体脂
肪算出部25は、電圧計15で測定された第2電圧値を
用いて、電圧計7で測定された第1電圧値を補正し、補
正された電圧値に基づいて皮下脂肪8の厚みを算出す
る。
値Vには、人体1内部に存在する非脂肪9及び内臓脂肪
10の分布や量の影響がわずかに含まれているが、電極
2,12による別の電流路に対して測定した第2電圧
(インピーダンス)V’を用いてその影響を除去できる
ので、皮下脂肪8の厚みの測定精度を向上できる。
相関式を作成する際に、図3における縦軸をV+a’
V’として、係数a’を最適に選択してよりよい相関を
得る方法がある。あるいは、多変量解析の手法を用いて
線形多項式で近似的に相関式を作成することもできる。
厚みdが皮下脂肪8の厚みの絶対値である場合は、回帰
係数a0,a1,a2及び人体1の外周長U、測定用電
極13−14間の距離Lを用いて、たとえばd=a0+
a1・V・U+a2・(V’・U/L)・Uなどと表
せ、あるいは外周長Uによる補正を加え、d=a0+a
1・V・U+a2・(V’・U/L)・U+a3・U+
a4/Uなどとすることにより、より高い精度の相関式
を得ることもできる。ここで、a3,a4は回帰係数で
ある。厚みdが皮下脂肪8の厚みの相対値である場合も
同様にして、d=a0+a1・V+a2・V’・U/L
あるいはd=a0+a1・V+a2・V’・U/L+a
3/U+a4/U2などと表すことができる。このよう
な補正された相関式を作成しておけば、皮下脂肪8の厚
みdの未知のサンプルに対して電圧VとV’を測定する
ことにより、その相関式を介して高精度でサンプルの厚
みdを測定できる。
に、さらに図5に示す測定装置を追加して皮下脂肪8の
厚みdの算出精度をさらに向上させることもできる。す
なわち、図1に示す測定装置で測定した電圧Vと図5に
示す測定装置で測定した電圧V *との平均電圧値を、図
6に示す測定装置で測定した電圧V´で補正して皮下脂
肪8の厚みdを算出する。このときの相関式には、たと
えば、図3における縦軸を(V+V*)/2+a’・
V’として係数a’を最適に選択したもの、あるいは多
変量解析において前記相関式中のVを(V+V*)/2
に置き換えたものを用いればよい。
第3実施例の体脂肪測定装置は、図7(a)に示す測定
装置と図7(b)に示す測定装置によって構成される。
図7(a)に示す測定装置は、人体1の外周上に人体1
の外周長に比べて十分に距離を短くして配置された二つ
の電流用電極2,3と、電流源4と、電極2,3の近傍
に配置した測定用電極5,6と、測定用電極5−6間に
発生した第1電圧を測定する電圧計7と、測定された電
圧値を入力する体脂肪算出部25とを備える。図7
(b)に示す測定装置は図6に示す測定装置と同一であ
るので、その説明は省略する。また、第1実施例で説明
した電圧値と厚みとの相関式の作成法、電流用電極間距
離、電流用電極と測定用電極間の距離等の記載内容は、
第3実施例に適用される。
図7(a)に示す測定装置において、電流源4は、電流
用電極2−3間に電流を流し、電圧計7は、測定用電極
5−6間に発生した第1電圧を測定する。
て、電流源4は、電流用電極2−12間に電流を流し、
電圧計15は、測定用電極13−14間に発生した第2
電圧を測定し、体脂肪算出部25は、電圧計15で測定
された第2電圧値を用いて、電圧計7で測定された第1
電圧値を補正し、補正された電圧値に基づいて、電極
2,3,5,6近傍の皮下脂肪8の厚みを算出する。第
2電圧値による第1電圧値の補正は、第2実施例と同様
な方法によって行われ、第2実施例と同様な相関式を作
成することによって、補正された電圧値から皮下脂肪量
を求める。
第4実施例の体脂肪測定装置は、複数の方向に順次電流
を流しながら人体1の外周上の複数の点で皮下脂肪8の
厚みを自動的に測定する。図8において、人体1の外周
上には複数の電極26a〜26hが配置され、複数の電
極26a〜26hは電流電極選択用スイッチ27及び電
圧電極選択用スイッチ28に接続されている。
択用データをコンピュータ35からの指示で電流電極選
択用スイッチ27に伝え、電流電極選択用スイッチ27
により、複数の電極26a〜26hのうちいずれか二つ
を電流用電極として選択する。交流発振器29の出力を
電流・電圧変換器30により変換して印加することで、
電流用電極間に所定の電流を流すことができる。
選択スイッチ28により残りの電極から選択した測定用
電極間の電圧値を差動増幅器31及びA/D変換器32
を介してコンピュータ35に取り込む。以上の処理を、
コンピュータ35の指示に従って電流用電極及び測定用
電極を順次選択しながら繰り返す。コンピュータ35に
取り込まれた電圧データは標準電流を流した時に発生す
る電圧値に変換された後、予めデータ入力装置33から
入力されていた電圧と皮下脂肪8の厚みdとの相関式に
当てはめられ、皮下脂肪8の厚みdが求められる。厚み
dはコンピュータ35からデータ出力装置34に送ら
れ、表示される。
て、図1に示すような電流用電極及び測定用電極の配置
となるように順次電流用電極を選択すれば、人体1の外
周上の複数の点における皮下脂肪8の厚みを高精度で測
定できる。皮下脂肪8の厚み測定を人体1の断面に沿っ
た外周の複数点で行い、別に測定した人体1の外周形状
のデータと皮下脂肪8の各厚みのデータと組み合わせる
ことで、コンピュータ35によって、人体1の該断面に
おける皮下脂肪8のおおよその断面像を得ることもでき
る。図9に、人体1の外周上の9ヶ所の点で行った厚み
測定結果d1,d2,…d9を用いて、皮下脂肪8の断
面像を得た例を示す。
の所定断面上での皮下脂肪8の断面積Sを求めることも
できる。この場合、電圧値Vと皮下脂肪8の断面積Sと
を関係付ける相関式を作成する。たとえば脇腹などの、
人体1の外周上の1箇所の電圧測定で断面積Sを粗い精
度で算出することもできるが、所定断面の外周のn箇所
で電圧値V1,V2,…Vnを測定し、それらと皮下脂
肪8の断面積Sとの相関式を作成するのが好ましい。さ
らに、人体1の該断面における周長Uを別に測定し、該
周長Uも相関式に取り込めば、さらに良好な相関式が得
られる。
積Sとの相関式の作成は、電圧Vと皮下脂肪8の厚みd
との相関式の作成と同様に行えばよい。人体1中の皮下
脂肪8の断面積Sを求める方法として、X線CT法やM
RI法で得られた断層像から求める方法、あるいはサン
プルが人体でない場合にはサンプルを機械的に切断しそ
の断面から測定する方法などがある。多変量解析などを
用いて線形多項式で近似して表す際の相関式は、量Sが
皮下脂肪8の断面積の、人体1の全断面積に対する比
(相対値)を表す場合、S=a0+a1・V1+a2・
V2+…+an・Vnなどとなる。ここで、a0,a
1,a2…anは回帰係数である。あるいは、周長Uを
相関式に取り込んで精度を向上させた場合、相関式はS
=a0+a1・V1+a2・V2+…an・Vn+b1
/U+b2/U2などとなる。b1,b2は回帰係数で
ある。あるいは、量Sが皮下脂肪8の断面積の絶対値を
表す場合、相関式はたとえばS=a0+(a1・V1+
a2・V2+・・・+an・Vn)・U2+b1・U+
b2・U2などとなる。この相関式を設定することで、
未知のサンプルに対して測定された電圧値の組(V1,
V2,…Vn)あるいは電圧値と周長の組(V1,V
2,Vn,U)から、皮下脂肪8の断面積Sを算出でき
る。
できる。この場合、人体1の外表面上の複数の箇所の電
圧値V1,V2,…Vn(n:自然数)を測定し、測定
された複数の電圧値と皮下脂肪8の体積Bとの相関式を
作成する。人体1の周長U及び/又は体重B0及び/又
は体重と身長の比を別に測定し、該周長U及び/又は体
重B0及び/又は体重と身長の比をも相関式に取り込め
ば、さらに良好な相関式が得られる。皮下脂肪8の体積
としては、人体の腹部あるいは大腿部や上腕に含まれる
体積などが例示される。いずれの場合も、被測定部分の
外周表面に電極を配置して測定を行う。
Bとの相関式の作成は、電圧Vと皮下脂肪8の厚みdと
の相関式の作成と同様に行えばよい。人体1中の皮下脂
肪8の体積Bを測定する方法として、X線CT法やMR
I法を用いる方法がある。多変量解析などを用いて線形
多項式で近似して表す際の相関式は、量Bが皮下脂肪8
の体積の、人体1の測定部位の全体積に対する比(相対
値)を表す場合、B=a0+a1・V1+a2・V2+
…+an・Vnなどとなる。ここで、a0,a1,a2
…anは回帰係数である。あるいは、周長Uを相関式に
取り込んで精度を向上させた場合には、相関式はB=a
0+a1・V1+a2・V2+…+an・Vn+b1/
U+b2/U2、人体1の体重B0を相関式に取り込ん
だ場合、相関式はB=a0+a1・V1+a2・V2+
…+an・Vn+b1/B01/ 2+b2/B0などと
なる。b1,b2は回帰係数である。あるいは、量Bが
皮下脂肪8の体積の絶対値を表す場合、相関式はたとえ
ばB=a0+(a1・V1+a2・V2+…+an・V
n)・U2+b1・U+b2・U2あるいはB=a0+
(a1・V1+a2・V2+…+an・Vn)・U2+
b1・B01/2+b2・B0などとなる。相関式が設
定されれば、未知のサンプルに対して測定された電圧値
の組(V1,V2,…Vn)あるいは電圧値と周長の組
(V1,V2,…Vn,U)あるいは電圧値と人体1の
体重の組(V1,V2,…Vn,B0)から、相関式に
従って皮下脂肪8の体積Bを算出できる。また、皮下脂
肪の体積のかわりに重量を算出することもできる。
及び図6に示すような電流用電極及び測定用電極の配置
関係となるように電極を選択することもできる。すなわ
ち、二つの電流用電極26a,26b及び二つの測定用
電極26h,26eを選択し、その後に二つの電流用電
極26a,26d及び二つの測定用電極26g,26f
を選択すれば、電極26a,26h間の皮下脂肪8の厚
みが高精度で得られる。電流用電極を順次選択しながら
上記操作を繰り返すことにより、人体1の外周上の複数
の点における皮下脂肪8の厚みが高精度で得られる。あ
るいは、複数の電極26a〜26hに対して、図1及び
図5に示すような電流用電極及び測定用電極の配置や図
1及び図5及び図6に示すような電流用電極及び測定用
電極の配置を順次選択することもできる。
て、図7(a)及び図7(b)に示すような電流用電極
及び測定用電極の配置関係となるように電極を選択して
も良い。すなわち、二つの電流用電極26a,26b及
び二つの測定用電極26h,26cを選択し、その後に
二つの電流用電極26a,26d及び二つの測定用電極
26g,26fを選択すれば、電極26a,26b近傍
の皮下脂肪8の厚みが高精度で得られる。電流用電極を
順次選択しながら上記操作を繰り返すことにより、人体
1の外周上の複数の点における皮下脂肪8の厚みが高精
度で得られる。すなわち、電圧値を補正することによ
り、人体1内部に存在する非脂肪9,内臓脂肪10の量
や分布の影響を除去し、人体1の皮下脂肪8の厚みや断
面積や体積を高精度で測定できる。
流周波数で測定を行って、それらの測定結果を比較する
ことで、測定結果の信頼性が高まる。
体脂肪測定方法及びその装置は、人体の内部に存在する
内臓脂肪量を測定する。
は、人体1の外周上に人体1を挟んで略対向して配置さ
れた二つの電流用電極2,3と、電流源4と、人体1の
外周上で二つの電流用電極2−3間の略中間の位置に、
外周長に比べ十分に距離を短くして配置された二つの測
定用電極21,22と、測定用電極21,22の電位を
測定するための基準電位17と、基準電位17と測定用
電極21あるいは22とを結ぶための切換えスイッチ1
6と、二つの測定用電極21,22の電位を測定する電
圧計7と、電圧計7で測定された電圧値に基づいて人体
1内部に存在する内臓脂肪10の量を算出する体脂肪算
出部25とを備える。なお、図11に示すように、測定
用電極21´,22´を、図10に示す電圧測定用電極
21,22とは左右反対の位置に配置して、電圧を測定
してもよい。電流用電極2,3の人体上の位置は、例え
ばそれぞれ背中周辺と腹部周辺、あるいは両脇腹部など
に配置できるが、内臓脂肪量を測定する精度の観点から
は、背中周辺と腹部周辺に配置するのが好ましい。ま
た、人体1に横断的に電流を流せるならば、人体1の外
周上に配置する電流用電極の数は、図12に示すように
‘2’より多くてもよい。
装置は、人体1の外周長及び電極21−22間及び/又
は21´−22´間の距離のデータを入力するデータ入
力装置33を備えた構成でも良い。このとき、体脂肪算
出部25は、電圧計7で測定された電圧値とデータ入力
装置33から入力された人体1の外周長及び電極21−
22間及び/又は21´−22´間の距離のデータとに
基づいて内臓脂肪量を算出する。
電流源4は、人体1の外周上に人体1を挟んで略対向し
て配置した電流用電極2−3間に電流を流し、切換えス
イッチ16を切換えながら、電圧計7は、測定用電極2
1と基準電位17の間の電圧V1並びに測定用電極22
と基準電位17の間の電圧V2を測定し、体脂肪算出部
25は、電圧計7で測定された電圧値V1,V2に基づ
いて内臓脂肪10の量mを算出する。
は直流電源、交流電源の何れでも良い。電流源4が交流
電源である場合、電圧計7での電圧値(電圧の振幅又は
実効値)の測定の際に位相遅れを同時に測定してもよ
く、その場合、測定した位相遅れをデータ解析に利用で
きる。人体の測定では、扱いやすさの観点から交流であ
ることが好ましく、交流の周波数は、通常10kHz〜
500kHzを用いることができ、特に50kHz〜2
00kHzを用いるのが好ましい。また、この時の電流
値は通常0.3mA〜3mAを用いることができる。
いるときの、人体1の外周に誘起される電位分布(瞬時
値)の概略を図13に示す。電極21,22近傍あるい
は電極21´,22´近傍では電位の空間変化率(傾
き)の絶対値は小さくなるが、該電極近傍での電位の空
間変化率は、内臓脂肪10の量と強く相関している。す
なわち、電位の空間変化率の絶対値が大きい場合、内臓
脂肪10の量が多く、電位の空間変化率の絶対値が小さ
い場合、内臓脂肪10の量が少ない。また、その空間変
化率は、人体1の外周近傍に存在する皮下脂肪8の分布
や量にほとんど影響されない。このため、人体1の外周
近傍に存在する皮下脂肪8の分布や量にほとんど影響さ
れず、内臓脂肪10の量mを簡便且つ高精度に算出でき
る。
変化率あるいは電極21’,22’近傍の電位の空間変
化率のいずれか一方を用いて内臓脂肪10の量mを算出
してもよい。また、二つの電位の空間変化率の平均を求
め、その平均から内臓脂肪量mを算出してもよい。ま
た、内臓脂肪量の多い人は概して総脂肪量(内臓脂肪量
と皮下脂肪量の和)も多いという相関があるため、上記
の電位の空間変化率を用いて、人体の総脂肪量を近似的
に算出することもできる。
1と基準電位17の間の電圧V1と、測定用電極22と
基準電位17の間の電圧V2との差|V1−V2|を用
いることができる。あるいは文字通り、|V1−V2|
を電極21と22の間の距離L12で割った値|V1−
V2|/L12を用いることができる。あるいは、より
一般的な電位の空間変化率ζとして、人体1の外周長U
で規格化した電極間距離L12/Uで|V1−V2|を
割った値ζ=|V1−V2|・U/L12を用いること
もできる。
電位の空間変化率と内臓脂肪10の量mを関係付ける相
関式を予め作成しておく。具体的には、同じ媒体で構成
されているが種々の量mをもつサンプルを複数用意し、
それらに対して図10あるいは図11の方法で測定した
電位の空間変化率と、実際の内臓脂肪量mの相関式を作
成する。電圧値V1とV2の測定では全てのサンプルで
流す電流を同一にするか、あるいは、サンプル毎に異な
る電流量を流し、得られた電圧値を同一の電流量を流し
た時に発生する電圧値に換算する。内臓脂肪量mを測定
する方法として、X線CT法やMRI法で得られた断層
像から断面積や体積を求める方法、あるいは、サンプル
が人体でない場合はサンプルを機械的に切断し直接的に
断面積や体積を測定する方法などがある。予め内部構造
のわかっているサンプルを用いてもよい。なお、断層像
から断面積を算出する場合、電流の広がりを考慮して、
該断面だけでなく、その近傍の断層像をも撮像し、それ
らの複数枚の断層像の平均から内臓脂肪の断面積を算出
すると精度が向上する。電位の空間変化率によって総脂
肪量(内臓脂肪量と皮下脂肪量の和)を算出する場合
も、同様な方法で相関式を作成すればよい。
10の断面積や体積の他、人体1の全断面積に対する内
臓脂肪10の断面積の比、又は、周囲の非脂肪9の断面
積に対する内臓脂肪10の断面積の比などから最適なも
のを適宜選択できる。電位の空間変化率と最も相関のよ
いものを実際の測定において選択すればよい。
V2|・U/L12は原理的には、人体1の全断面積に
対する内臓脂肪10の断面積の比、又は、周囲の非脂肪
9の断面積に対する比などの相対値とよく相関する。人
体1全体が相似的に大きくなっても、一定電流を流す限
り、図13に示す電位分布は不変であるという相似則が
およそ成立しているためである。すなわち、人体1の外
周上の電位分布がV=g(x)である場合、相似的にξ
倍に大きくあるいは小さくなった人体1´の外周上の電
位分布はおよそV=g(ξx)となる。それゆえ、空間
変化率ζから内臓脂肪量mを算出するには、量mを上記
のような相対値に選ぶことが好ましい。電位の空間変化
率ζと内臓脂肪量10の量mとの相関の一例を図14に
示す。図中の×は相関式作成用に用意された各サンプル
のデータ点であり、破線はデータ点を最適フィッティン
グした相関式である。図14では、内臓脂肪10のイン
ピーダンスが非脂肪9のインピーダンスより大きく、ζ
は内臓脂肪量mの増加関数となっている。内臓脂肪量m
と空間変化率ζとの相関式m=f(ζ)を、多変量解析
の手法を用いて線形関数で近似的に表す場合には、相関
式はm=a0+a1・ζとなる。ここにa0とa1は回
帰係数である。設定した相関式に従って、内臓脂肪量m
が未知のサンプルに対し、電圧計7に表示される電圧値
から求めた空間変化率ζによって内臓脂肪量mを算出で
きる。
ある場合、電極21と22の間(あるいは電極21´と
22´の間)の距離L12を一定にしておけば、規格化
した電位の空間変化率ζと電圧値|V1−V2|とは等
価となる。それゆえζの代わりに|V1−V2|を用い
ることもできる。また、測定するサンプルの外周長Uが
様々である場合も、電極21と22の間(あるいは電極
21’と22’の間)の距離L12を外周長Uに比例さ
せて変化させれば、規格化した電位の空間変化率ζと電
圧値|V1−V2|とはやはり等価となり、ζの代わり
に|V1−V2|を用いることができる。電極21−2
2間(あるいは電極21´−22´間)の距離を外周長
に比例させて変化させる方法としては、ゴムなどの伸縮
性材料からなるベルトに電極を固定し、ベルトを被測定
サンプルの外周に沿って巻いたときのベルトの伸縮を利
用する方法、あるいは、別に被測定サンプルの外周長を
測定し、その情報をもとに機械的に電極間距離を変化さ
せる方法などがある。
用電極21−22間(あるいは21´−22´間)の距
離は最適な範囲に設定することが好ましい。電極21と
電極22との距離が小さすぎると、電極21−22間に
十分な電位差が発生せず、測定感度上好ましくない。こ
の観点から、電極21−22間の距離は通常3cm以上
であることが好ましい。一方、電極21と電極22との
距離が大きすぎると、測定電圧に皮下脂肪8の分布や量
の影響が現れるため、電極間距離は外周長の1/6以下
であることが好ましい。また、この時に用いる電極の形
状としてはたとえば円盤状や矩形状のものを用いること
ができる。また、電極の大きさとしては、電極形状が円
盤状の場合、たとえば直径0.6cm〜3.5cmの電
極を用いることができ、特に直径1.5cm〜2.5c
mの電極を用いることが好ましい。
に、人体1の大きさを反映する特性量のべき乗を乗じた
値から内臓脂肪量の絶対値を算出することもできる。一
般にこの方が、規格化した電位の空間変化率ζから内臓
脂肪量の相対値を算出するよりも、精度の高い算出を行
うことができる。このとき、内臓脂肪量の絶対値として
は、周囲に電極を配置した断面あるいはその近傍面にお
ける内臓脂肪10の断面積をとるのが好ましい。また、
規格化した電位の空間変化率ζに、人体1の大きさを反
映する特性量のべき乗を乗じた値から総脂肪量の絶対値
を近似的に算出することもできる。このときは、総脂肪
量の絶対値として、周囲に電極を配置した断面あるいは
その近傍面における、内臓脂肪10の断面積と皮下脂肪
8の断面積との和をとるのが好ましい。
の断面の大きさを反映する量のことであり、人体の全断
面積Sや人体の断面の外周長U、図15に示すような人
体の断面の縦幅W1と横幅W2などがあげられる。人体
の大きさを反映する特性量のべき乗とは、典型的には、
全断面積Sの一乗、縦幅と横幅の積W1・W2及び外周
長Uの二乗U2が例としてあげられる。実際上は全断面
積Sを正確に測定するのは繁雑であり、Sと相関の高い
W1・W2やU2を用いるのがより簡便である。また上
記以外にも、W1,W2,Uなどの一乗や、W12,W
22,W1・U,W2・Uなどの二乗、U3、W1・W
2・Uなどの三乗、U4などの四乗などの整数乗を用い
ることもできる。あるいはまた、U1.8やU2.2な
どの大きさを反映する特性量の非整数乗を用いても良い
し、これらの量のうちのいくつかの重み付き線形和又は
差でもよい。人体の大きさを反映する特性量として、上
記のような長さの他に、人体の断面の大きさを間接的に
反映する人体の体重又は体重と身長の比などを用いるこ
ともできる。
電位の空間変化率ζと人体1の大きさを反映する特性量
のべき乗との積、例えばζ×W1×W2又はζ×U
2と、内臓脂肪10の断面積mとを関係付ける相関式を
予め作成しておく。相関式は多変量解析手法を用いて線
形多項式で近似して表せ、回帰係数a0、a1を用い
て、m=a0+a1・ζ・W1・W2あるいはm=a0
+a1・ζ・U2となる。あるいは、W1・W2やU2
を独立変数にとり且つ回帰係数a2を用いて、m=a0
+a1・ζ・W1・W2+a2・W1・W2又はm=a
0+a1・ζ・U2+a2・U2としたり、人体1に対
して別の電流路で測定した別の電圧V’を用いて、m=
a0+a1・ζ・W1・W2+a2・V’・W1・W2
又はm=a0+a1・ζ・U2+a2・V’・U2とし
て相関式の精度を向上させることもできる。人体1の大
きさを反映する特性量のべき乗として、W1・W2やU
2 以外の量を選んだときには、その量を上式中のW1
・W2やU2と置き換えればよい。図10における測定
の際に、電極21と22の間の距離L12を外周長Uに
比例して変化させた場合には、電位の空間変化率ζの代
わりに電圧値|V1−V2|を用いることもできる。こ
のときの相関式は、m=a0+a1・|V1−V2|・
W1・W2あるいはm=a0+a1・|V1−V2|・
U2などとなる。相関式が設定されれば、未知のサンプ
ルに対して測定された電位の空間変化率ζあるいは電圧
値|V1−V2|と人体1の大きさを反映する特性量と
から相関式に従って内臓脂肪量mを算出できる。
第2実施例の体脂肪測定装置は、人体1の外周上に人体
1を挟んで略対向して配置された二つの電流用電極2,
3と、電流源4と、人体1の外周上で二つの電流用電極
2−3間の略中間の位置に、隣接する電極間の距離を外
周長に比べ十分に短くして配置された四つの測定用電極
21〜24と、測定用電極21〜24の電位を測定する
ための基準電位17と、基準電位17と測定用電極21
〜24とを結ぶための切換えスイッチ16と、四つの測
定用電極21〜24の電位を測定する電圧計7と、人体
1の外周長U及び測定用電極の位置のデータを入力する
データ入力装置33と、電圧計7で測定された電圧値と
データ入力装置33から入力された外周長U及び電極位
置のデータとに基づいて人体1内部に存在する内臓脂肪
10の量を算出する体脂肪算出部25とを備える。電流
用電極2,3の人体上の位置は、例えばそれぞれ背中周
辺と腹部周辺、あるいは両脇腹部などに配置できるが、
内臓脂肪量を測定する精度の観点からは、背中周辺と腹
部周辺に配置するのが好ましい。
電流源4は、人体1の外周上に人体1を挟んで略対向し
て配置した電流用電極2−3間に電流を流し、切換えス
イッチ16を切換えながら、電圧計7は、測定用電極2
1〜24と基準電位17との間の電圧値V1〜V4をそ
れぞれ測定し、体脂肪算出部25は、電圧計7で測定さ
れた電圧値V1〜V4とデータ入力装置33から入力さ
れた外周長U及び電極位置のデータとに基づいて電位の
空間変化率ζを求め、その空間変化率ζから内臓脂肪1
0の量mを算出する。
を求めるにはたとえば以下のようにすればよい。図17
に示すように、人体1の表面上の一点から測定用電極の
中心点までの距離xで表した電極21,22,23,2
4の位置x1,x2,x3,x4を、データ入力装置3
3に入力しておく。体脂肪算出部25は、データ入力装
置33から入力されたx1,x2,x3,x4を用い
て、電極21−22間距離L12=x2−x1、電極2
2−23間距離L23=x3−x2、電極23−24間
距離L34=x4−x3を計算し、これらから各電極間
の電位の局所的な空間変化率ζ12=|V1−V2|・
U/L12、ζ23=|V2−V3|・U/L23、ζ
34=|V3−V4|・U/L34を求める。電位の空
間変化率ζは、最も簡単には、局所的な空間変化率ζ1
2,ζ23,ζ34の算術平均から求めることができ
る。また、ζ12,ζ23,ζ34の中の最小のものを
ζとしてもよいし、あるいは、図18に示すように、x
/U=(x1+x2)/2Uにζ12を、x/U=(x
2+x3)/2Uにζ23を、x/U=(x3+x4)
/2Uにζ34をプロットし、これら3点を二次関数で
フィッティングしたときの二次関数の極小値ζminを
電位の空間変化率ζとしてもよい。
を用いて、第1実施例と同様な方法で、内臓脂肪量ある
いは総脂肪量(内臓脂肪量と皮下脂肪量の和)を算出す
ることができる。
第3実施例の体脂肪測定装置は、図16に示す体脂肪測
定装置の中の基準電位17を、人体1上、特に電極24
にとったものである。図19において、切換えスイッチ
16は測定用基準電極24と測定用電極21〜23とを
結ぶための切換えを行い、電圧計7は測定用基準電極2
4と測定用電極21〜23との間に発生する電圧を測定
する。
うな方法で体脂肪量を測定する。まず、電流源4は、電
流用電極2−3間に電流を流し、切換えスイッチ16を
切換えながら、電圧計7は、測定用電極21〜23と測
定用基準電極24との間の電圧V1〜V3をそれぞれ測
定し、体脂肪算出部25は、電圧計7で測定された電圧
値V1〜V3とデータ入力装置33から入力された外周
長U及び電極位置のデータとに基づいて電位の空間変化
率ζを求め、その空間変化率ζから内臓脂肪10の量m
を算出する。
を求めるには、第2実施例における空間変化率ζ34を
ζ34=V3・U/L34に置換えるだけで、第2実施
例と同様にして行うことができる。このようにして定め
られた電位の空間変化率ζを用いて第1実施例と同様な
方法で、内臓脂肪量あるいは総脂肪量(内臓脂肪量と皮
下脂肪量の和)を算出することができる。
第4実施例の体脂肪測定装置は、図10に示す体脂肪測
定装置の中の基準電位17を、人体1上、特に電極22
にとったものである。電圧計7は測定用基準電極22と
測定用電極21との間に発生する電圧Vを測定する。
うな方法で体脂肪量を測定する。まず、電流源4は、電
流用電極2−3間に電流を流し、電圧計7は、測定用電
極21と測定用基準電極22との間の電圧Vを測定し、
体脂肪算出部25は、電圧計7で測定された電圧値Vか
ら内臓脂肪10の量mを算出する。具体的には、第1実
施例の記載における電圧値|V1−V2|を電圧値Vに
置換えるだけで、第1実施例と同様な方法で、内臓脂肪
量あるいは総脂肪量(内臓脂肪量と皮下脂肪量の和)を
算出することができる。
(a)に示す体脂肪測定装置は、人体1を挟んで略対向
する第1方向Aに配置した電流用電極2−3間に電流源
4から電流を流し、電流用電極2−3間の略中間に配置
された測定用電極21−22間に発生する電圧を電圧計
7で測定する。図21(b)に示す体脂肪測定装置は、
人体1を挟んで略対向する第2方向Bに配置した電流用
電極2−3間に電流源4から電流を流し、電流用電極2
−3間の略中間に配置された測定用電極21−22間に
発生する電圧を電圧計7で測定する。
数の方向に順次電流を流し、それぞれの方向の電流に対
して測定した電圧Vの複数個の組を用いて、体脂肪算出
部25によって、人体1の内臓脂肪10を算出するの
で、さらに高精度に内臓脂肪10の量を測定できる。
電圧値の組(V1,V2,…Vn)と内臓脂肪量mとの
相関式を作成する。電圧値の組(V1,V2,…Vn)
と内臓脂肪量mとの相関式の作成は、第1実施例と同様
な方法で行えばよい。多変量解析などを用いて線形多項
式で近似して表す際の相関式はm=a0+a1・V1+
a2・V2+…+an・Vnなどとなる。ここで、a
0,a1,a2…anは回帰係数である。相関式が設定
されれば、未知のサンプルに対して測定された電圧値の
組(V1,V2,…Vn)から、相関式に従って内臓脂
肪10の量mを算出できる。あるいは測定された電圧値
Vi(i=1…n)に、別に測定した外周長Uを乗算
し、さらに該電圧測定用の電極間距離Li(i=1…
n)で割った値の組(V1・U/L1,V2・U/L
2,…Vn・U/Ln)と内臓脂肪量mとの相関式を作
成し、未知のサンプルに対して測定された(V1・U/
L1,V2・U/L2,…Vn・U/Ln)の値から相
関式に従って内臓脂肪10の量mを算出できる。さら
に、人体1の断面の縦幅W1と横幅W2あるいは外周長
Uなどの特性量を用いて、相関式m=a0+(a1・V
1・U/L1+a2・V2・U/L2+…+an・Vn
・U/Ln)・W1・W2あるいはm=a0+(a1・
V1・U/L1+a2・V2・U/L2+…+an・V
n・U/Ln)・U2を作り、内臓脂肪10の断面積m
を算出できる。
体脂肪測定装置は、図20に示す体脂肪測定装置に図2
2(a)及び/又は図22(b)に示す測定装置を追加
した。あるいは図23(a)に示す測定装置及び/又は
図23(b)に示す測定装置を追加しても良い。図22
(a)及び図22(b)に示す測定装置は、図7(a)
に示す測定装置に対応しており、また図23(a)及び
図23(b)に示す測定装置は図1に示す測定装置に対
応しており、その詳細な説明は省略する。
図20に示す測定装置は、電流用電極2−3間に電流源
4から電流を流し、測定用電極21−22間に発生する
第1電圧Vを電圧計7で測定する。
て、電流源4は、二つの電流用電極36−37間に電流
を流し、電圧計40は、二つの測定用電極38−39間
の第2電圧V´を測定する。図22(b)に示す測定装
置において、電流源4は、二つの電流用電極36´−3
7´間に電流を流し、電圧計40は、二つの測定用電極
38´−39´間の第2電圧V”を測定し、体脂肪算出
部25は、電圧計40で測定された第2電圧値V’と
V”とを用いて電圧計7で測定された第1電圧値Vを補
正し、補正された電圧値に基づいて内臓脂肪10の量を
算出する。
には、人体1の外周近傍に存在する皮下脂肪8の分布の
影響、特に、電極2と電極3近傍での皮下脂肪8の厚み
の影響がわずかに含まれるが、図22(b)に示すよう
に電極2周辺に電流を流して測定した電圧(インピーダ
ンス)V”、及び、図22(a)のように電極3周辺に
電流を流して測定した電圧(インピーダンス)V’を用
いてそれらの影響を除去でき、測定精度を向上できる。
なお、電極2近傍の皮下脂肪8の厚みと電極3近傍の皮
下脂肪の厚みがほぼ等しいと予めわかっている場合は、
電圧V’とV”とのいずれか一方のみの電圧を用いて電
圧計7で測定された電圧値Vを補正しても良い。
する際に、図14における縦軸をV−a’V’−a”
V”として、係数a’、a”を最適に選択してよりよい
相関を得る方法、あるいは多変量解析の手法を用いて線
形多項式で近似的に相関式を作成する場合には、m=a
0+a・V−a’・V’−a”・V”として回帰係数a
0、a1、a’、a”を決定する方法がある。
21−22間の距離L12と人体1の外周長Uを用い
て、図14における縦軸をV・U/L12−a’・V’
−a”・V”とする方法や多変量解析における相関式を
m=a0+a・V・U/L12−a’・V’−a”・
V”とする方法がある。あるいは人体1の外周長Uやそ
の二乗U2を独立変数にとり、かつ回帰係数a1,a2
を用いて、m=a0+a・V・U/L12−a’・V’
−a”・V”+a1/U+a2/U2などとすることに
より相関式の精度を向上させることもできる。
量のべき乗をも用いて内臓脂肪10の断面積mを求める
場合には、多変量解析における相関式をm=a0+a・
V・(U/L12)・ε−a’・V’・ε’−a”・
V”・ε”などとすればよい。ここで、ε、ε’、ε”
は人体1の大きさを反映する特性量のべき乗であり、た
とえば、人体1の断面の縦幅W1と横幅W2の積W1・
W2や、外周長Uの二乗U2などを表す。このときのべ
き乗の指数は‘1’や‘2’に限らず、最も相関が良く
なるように決めることができる。たとえば、ε、ε’、
ε”をU2に選んだ場合、相関式はm=a0+a・V・
(U/L12)・U2−a’・V’・U2−a”・V”
・U2となり、さらにUやU2を独立変数にとりかつ回
帰係数a1,a2を用いて、m=a0+a・V・(U/
L12)・U2−a’・V’・U2−a”・V”・U2
+a1・U+a2・U2などとすることにより、相関式
の精度を向上させることもできる。電極21−22間の
距離L12を外周長Uに比例して変化させる場合には、
相関式をm=a0+a・V・ε−a’・V’・ε’−
a”・V”・ε”又はm=a0+a・V・U2−a’・
V’・U2−a”・V”・U2+a1・U+a2・U2
としてもよい。
置を用いて電圧値を補正したが、図22(a)に代え、
図23(a)に示す測定装置を、さらに図22(b)に
示す測定装置に代え、図23(b)に示す測定装置を用
いれば、電圧計40で測定される電圧値は、電極41,
41´の位置が多少ずれても大きく変動しない。このた
め、電極の取付位置が多少ずれても高精度で電圧値を測
定でき、これによって、内臓脂肪の量をさらに高精度に
算出することができる。あるいは、図22又は図23中
の電流用電極及び測定用電極を人体1の外周上の他の位
置に配置し、図22又は図23における測定方法と同様
にして別の第2電圧を測定し、それらの複数の第2電圧
値を第1電圧値Vの補正に用いればさらに測定精度が向
上する。また図20の代わりに、図10,図11,図1
2,図16,図19に示す測定装置に、図22又は図2
3に示す測定装置を追加することによっても、精度のよ
り高い内臓脂肪量の測定を同様にして行うことができ
る。
の体脂肪測定装置は図8と同じ構成からなり、複数の方
向に順次電流を流しながら人体1の内臓脂肪を自動的に
測定する。予めデータ入力装置33が電圧と内臓脂肪の
量mとの相関式をコンピュータ35に入力し、コンピュ
ータ35が該相関式を用いて内臓脂肪量mを求め、求め
られた内臓脂肪量mがコンピュータ35からデータ出力
装置34に送られ、表示される以外は、第1の実施の形
態の第4実施例と同様にして計測を行う。
は例えば、図20に示す配置関係、図21(a)に示す
配置関係、図21(b)に示す配置関係を順次選択すれ
ばよい。そしてこのときの相関式には、第5実施例で示
したものと同様な相関式を用いればよい。また、図22
又は図23に示すような電圧値の補正処理を、前記複数
の方向の処理に対して追加すれば、人体1の皮下脂肪8
の分布や量の影響を除去できるので、さらに高精度に内
臓脂肪10の量を測定できる。
数の周波数の電流で測定を行って、それらの測定結果を
比較することにより、測定結果の信頼性が高まる。
体脂肪測定装置において、電極と人体などの被測定体と
の間の接触抵抗を低減するために、電極と被測定体との
間に導電性ゲルを塗布したり、シート状の導電性ゲルを
挟んだりすることができる。また、人体の電気インピー
ダンスが日内変動することを考慮に入れ、体脂肪を測定
した時刻を用いて測定電圧を補正し、電気インピーダン
スの日内変動に起因する体脂肪量の測定誤差を補正して
もよい。あるいは、食事の前後で腹部の状態が変わるこ
とを考慮に入れ、食事から体脂肪を測定するまでの経過
時間を用いて測定電圧を補正し、食事に起因する体脂肪
量の測定誤差を補正することもできる。
態の体脂肪測定装置と第2の実施の形態の体脂肪測定装
置とを組み合わせた装置としても実現できる。この場
合、人体の皮下脂肪量及び内臓脂肪量のそれぞれを高精
度に測定でき、しかも、内臓脂肪量/皮下脂肪量の比率
(V/S比)を算出できる。内臓脂肪が高脂血症、糖尿
病、高血圧などの生活習慣病の源泉になっているという
医学的見地から、本発明の体脂肪測定装置で測定された
内臓脂肪量に基づき、データ出力装置に健康アドバイス
を表示することができる。あるいは、本発明の体脂肪測
定装置で測定された皮下脂肪量に基づき、データ出力装
置に美容アドバイスを表示することができる。また、本
発明の体脂肪測定装置で測定された皮下脂肪量と内臓脂
肪量との和の値を、従来の体脂肪計の表示に使われてい
る体脂肪率と相関させることもでき、データ出力装置に
は体脂肪率を表示することもできる。また、本発明は内
臓脂肪量として一般の内臓脂肪のみならず肝脂肪量の推
定に用いることもできる。また、被測定体として人体の
腹部は勿論、大腿部や上腕等への適用も可能であり、そ
れらの被測定部位の皮下脂肪量等を測定することができ
る。また、被測定体は人体に限定されることなく、豚、
牛等の動物、まぐろ等の魚類であっても良く、これらの
皮下脂肪量及び内部に存在する脂肪量も測定できる。
よりも極めて簡単で且つ高精度に体内脂肪量を測定する
ことができる。
とんど影響されることなく、被測定体の皮下脂肪の厚
み、断面積又は体積を簡便且つ高精度に測定できる。ま
た、被測定体の内部に存在する内臓脂肪等の他の媒体の
量や分布の影響を除去し、さらに精度良く、皮下脂肪の
厚み、断面積又は体積を測定できる。
とんど影響されることなく、被測定体の内臓脂肪量を簡
便且つ高精度に測定できる。また、被測定体の皮下脂肪
の量や分布の影響を除去し、さらに精度良く、内臓脂肪
量を測定できる。
例を示す構成図。
電位分布を示す図。
関係を示す図。
例の他の一例を示す主要構成図。
例を示す主要構成図。
例を示す構成図。
例を示す構成図。
施例を示す構成図。
成図。
成図。
の電位分布を示す図。
す図。
人体の縦幅と横幅を示す図。
施例を示す構成図。
点までの距離で表した各測定用電極の位置を示す図。
す図。
施例を示す構成図。
施例を示す構成図。
施例を示す構成図。
施例を示す主要構成図。
施例の他の一例を示す主要構成図。
…測定用電極、7…電圧計、8…皮下脂肪、9…非脂
肪、10…内臓脂肪、25…体脂肪算出部、27…電流
電極選択用スイッチ、28…電圧電極選択用スイッチ、
29…交流発振器、30…電圧・電流変換器、31…差
動増幅器、32…A/D変換器、33…データ入力装
置、34…データ出力装置、35…コンピュータ。
Claims (11)
- 【請求項1】 被測定体の外周上に被測定体の外周長に
比べて十分に距離を短くして配置された第1及び第2電
流用電極と、 この第1及び第2電流用電極の一方の電極の近傍に配置
した第1測定用電極及び前記被測定体を挟んで前記第1
及び第2電流用電極と略対向する位置に配置した第2測
定用電極と、 前記第1及び第2電流用電極間に電流を流し、前記第1
及び第2測定用電極間に発生する第1電圧を測定する測
定手段と、 この測定手段で測定された第1電圧に基づき前記被測定
体の皮下脂肪量を算出する体脂肪算出手段と、を備える
体脂肪測定装置。 - 【請求項2】 被測定体の外周上に被測定体の外周長に
比べ十分に距離を短くして配置した第1及び第2電流用
電極と、第1及び第2 電流用電極のそれぞれの電極近傍に一つず
つ配置した第1及び第2測定用電極と、前記被測定体を挟んで前記第1及び第2電流用電極の一
方の電流用電極と略対向して配置した第3電流用電極
と、 前記被測定体の外周上で且つ前記一方の電流用電極と前
記第3電流用電極との略中間に配置した第3及び第4測
定用電極と、 前記第1及び第2電流用電極間に電流を流し、前記第1
及び第2測定用電極間に発生する第1電圧を測定し、前
記一方の電流用電極と前記第3電流用電極間に電流を流
し、前記第3及び第4測定用電極間に発生する第2電圧
を測定する測定手段と、 この測定手段で測定された第2電圧を用いて前記第1電
圧を補正し、補正された第1電圧に基づき前記被測定体
の皮下脂肪量を算出する体脂肪算出手段と、を備える体
脂肪測定装置。 - 【請求項3】 被測定体の外周上に配置された複数の電
極の内の、相互間距離が被測定体の外周長に比べ十分に
短い二つの電極を二つの電流用電極として順次選択し、
選択された二つの電流用電極の一方の電極の近傍に配置
された電極及び前記被測定体を挟んで前記二つの電流用
電極と略対向する位置に配置された電極を二つの測定用
電極として順次選択する選択手段と、 この選択手段で順次選択される前記二つの電流用電極間
に電流を流し、前記選択手段で順次選択される前記二つ
の測定用電極間に発生する第1電圧を測定する測定手段
と、 この測定手段で測定された複数の第1電圧に基づき前記
被測定体の皮下脂肪量を算出する体脂肪算出手段と、を
備える体脂肪測定装置。 - 【請求項4】 被測定体の外周上に配置された複数の電
極の内の、相互間距離が被測定体の外周長に比べ十分に
短い二つの電極を第1及び第2電流用電極として順次選
択し、選択された第1及び第2電流用電極のそれぞれの
電極近傍に一つずつ配置した電極を第1及び第2測定用
電極として順次選択し、前記被測定体を挟んで前記第1
及び第2電流用電極の一方の電流用電極と略対向して配
置した電極を第3電流用電極として順次選択し、前記被
測定体の外周上で且つ前記一方の電流用電極と前記第3
電流用電極との略中間に配置した二つの電極を第3及び
第4測定用電極として順次選択する選択手段と、 この選択手段で順次選択される前記第1及び第2電流用
電極間に電流を流し、前記選択手段で順次選択される前
記第1及び第2測定用電極間に発生する第1電圧を測定
し、前記選択手段で順次選択される前記一方の電流用電
極と前記第3電流用電極間に電流を流し、前記選択手段
で順次選択される前記第3及び第4測定用電極間に発生
する第2電圧を測定する測定手段と、 この測定手段で測定された複数の第2電圧を用いて複数
の第1電圧を補正し、補正された複数の第1電圧に基づ
き前記被測定体の皮下脂肪量を算出する体脂肪算出手段
と、を備える体脂肪測定装置。 - 【請求項5】 被測定体の外周上に被測定体を挟んで略
対向して配置した第1及び第2電流用電極と、 前記第1及び第2電流用電極間に電流を流し、前記被測
定体の外周上で前記第1及び第2電流用電極間の略中間
の位置に発生した電位の空間変化率を測定する測定手段
と、 前記測定手段で測定された前記空間変化率に基づき前記
被測定体の脂肪量を算出する体脂肪算出手段と、を備え
る体脂肪測定装置。 - 【請求項6】 被測定体の外周上に配置された複数の電
極の内の二つの電極を二つの電流用電極として前記被測
定体を挟んで略対向するように順次選択し、前記被測定
体の外周上で且つ選択された二つの電流用電極の略中間
の位置に外周長に比べ十分に距離を短くして配置された
二つの電極を二つの測定用電極として順次選択する選択
手段と、 この選択手段で順次選択される前記二つの電流用電極間
に電流を流し、前記選択手段で順次選択される前記二つ
の測定用電極間に発生する第1電圧を測定する測定手段
と、 この測定手段で測定された複数の第1電圧に基づき前記
被測定体の脂肪量を算出する体脂肪算出手段と、を備え
る体脂肪測定装置。 - 【請求項7】 前記電極と被測定体との接触面に導電性
ゲル部を有する請求項1乃至請求項6のいずれか1項記
載の体脂肪測定装置。 - 【請求項8】 前記被測定体を挟んで前記第1及び第2
電流用電極の一方の電流用電極と略対向して配置した第
3電流用電極と、 前記被測定体の外周上で且つ前記一方の電流用電極と前
記第3電流用電極との略中間に配置した第3及び第4測
定用電極とを備え、 前記測定手段は、前記一方の電流用電極と前記第3電流
用電極間に電流を流し、前記第3及び第4測定用電極間
に発生する第2電圧を測定し、 前記体脂肪算出手段は、前記第2電圧を用いて前記第1
電圧を補正し、補正された第1電圧に基づき前記被測定
体の皮下脂肪量を算出する請求項1記載の体脂肪測定装
置。 - 【請求項9】 前記測定手段は、前記被測定体の外周上
で前記第1及び第2電流用電極間の略中間の位置に、前
記被測定体の外周長に比べて十分に距離を短くして配置
された第1及び第2測定用電極間に発生する第1電圧を
測定すること によって前記電位の空間変化率を求める請
求項5記載の体脂肪測定装置。 - 【請求項10】 前記被測定体の外周上に前記被測定体
の外周長に比べ十分に距離を短くして配置した第3及び
第4電流用電極と、 前記第3及び第4電流用電極のそれぞれの電極近傍に一
つずつ配置した第3及び第4測定用電極、あるいは前記
第3及び第4電流用電極の一方の電極の近傍に配置した
第3測定用電極及び前記被測定体を挟んで前記第3及び
第4電流用電極と略対向する位置に配置した第4測定用
電極とを備え、 前記測定手段は、前記第3及び第4電流用電極間に電流
を流し、前記第3及び第4測定用電極間に発生する第2
電圧を測定し、 前記体脂肪算出手段は、前記第2電圧を用いて前記空間
変化率を補正し、補正された前記空間変化率に基づき前
記被測定体の脂肪量を算出する請求項5又は請求項9記
載の体脂肪測定装置。 - 【請求項11】 前記脂肪量が内臓脂肪量である請求項
5、請求項6、請求項9、請求項10のいずれか1項記
載の体脂肪測定装置。
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