JP2001252256A - 体脂肪測定方法及びその装置 - Google Patents

体脂肪測定方法及びその装置

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JP2001252256A JP2000395838A JP2000395838A JP2001252256A JP 2001252256 A JP2001252256 A JP 2001252256A JP 2000395838 A JP2000395838 A JP 2000395838A JP 2000395838 A JP2000395838 A JP 2000395838A JP 2001252256 A JP2001252256 A JP 2001252256A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人体の表面近傍に層状に存在する皮下脂肪量
及び人体の内部に存在する内臓脂肪量を簡便且つ高精度
に測定する体脂肪測定方法を提供する。 【解決手段】 人体1の外周上に人体1を挟んで略対向
して配置した電流用電極3−2間に電流を流し電流用電
極3の近傍に配置した第1測定用電極5及び人体1の外
周上で電流用電極3−2間の略中間の位置に配置した第
2測定用電極6間に発生する第1電圧を電圧計7で測定
すると共に、人体1の外周上に人体1を挟んで略対向し
て配置した第3及び第4電流用電極11−12間に電流
を流し人体1の外周上で第3及び第4電流用電極11−
12間の略中間の位置に発生した電位の空間変化率を測
定し、第1電圧及び空間変化率に基づき人体1の皮下脂
肪量を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体の表面近傍に
層状に存在する皮下脂肪、及び人体の内部に存在する内
臓脂肪を簡便且つ高精度で測定する体脂肪測定方法及び
その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】媒体の電気インピーダンスの違いを利用
して、三次元物体中の媒体の空間分布を導出する方法と
して、測定対象の物体に電流を印加し、物体の表面上に
誘起した電位分布から物体の内部のインピーダンス分布
を画像化するインピーダンスCT法が知られている。こ
の技術は、生体中の血液、肺、脂肪等の分布の測定に応
用されつつある(日本ME学会BME Vol.8, No.8(199
4)p.49)。
【0003】インピーダンスCT法の外、電気インピー
ダンスの測定によって皮下脂肪量並びに内臓脂肪量を測
定する装置として、特開平11−113870号公報に
記載された体脂肪測定装置(従来技術1)や特開平11
−123182号公報に記載された体内脂肪計(従来技
術2)がある。従来技術1に記載の体脂肪測定装置は、
複数の電極を体表面に装着し、電極間のインピーダンス
を計測し電極装着部位断面のインピーダンス行列を生成
し、演算手段が入力手段からの装着部位情報に応じた係
数行列との積を求めて対象断面の体脂肪分布を算出して
いる。また、従来技術2に記載の体内脂肪計は、被験者
の腹部の周囲に巻き付けた巻帯の内側に略等間隔でそれ
ぞれ電流路形成電極及び計測用電極を有する電極対を設
け、選択した2つの電極対の電流路形成電極間に交流を
流して電流路を形成し、計測用電極は、形成された電流
路におけるインピーダンスを計測する。2つの電極対を
適宜選択することで、隣接する電極対間では主として測
定部位の皮下脂肪を計測し、対向する電極間では主とし
て測定部位の内臓脂肪を計測している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】インピーダンスCT法
を体脂肪測定に応用した装置では、体表面に誘起された
電位から体内の脂肪分布を推定できる空間分解能が十分
でないため、体脂肪量の定量的算出が難しく、しかも、
その算出に大規模な数値計算が必要であった。
【0005】従来技術1の体脂肪測定装置は、装着部位
に応じた係数行列の具体的生成方法及びインピーダンス
行列と係数行列との積から対象断面の体脂肪分布画像を
生成する具体的方法に関する記載が無い。
【0006】従来技術2の体内脂肪計は、測定部位の皮
下脂肪量を測定できるが、測定量には、人体の内部に存
在する他の媒体の量や分布の影響が含まれ、精度が不十
分であった。また、人体内部の内臓脂肪を測定しようと
しても、人体の表面近傍に層状に存在する皮下脂肪の影
響が非常に大きく内臓脂肪量を十分な精度で測定できな
かった。
【0007】本発明は、簡便且つ高精度に、人体の表面
近傍に層状に存在する皮下脂肪の厚み、断面積又は体積
等の皮下脂肪量や人体の内部に存在する内臓脂肪量を測
定することができる体脂肪測定方法及びその装置を提供
することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の体脂肪測定方法は、被測定体の外周上に被
測定体を挟んで略対向して配置した第1及び第2電流用
電極間に電流を流し第1電流用電極の近傍に配置した第
1測定用電極及び被測定体の外周上で第1及び第2電流
用電極間の略中間の位置に配置した第2測定用電極間に
発生する第1電圧を測定すると共に、被測定体の外周上
に被測定体を挟んで略対向して配置した第3及び第4電
流用電極間に電流を流し被測定体の外周上で第3及び第
4電流用電極間の略中間の位置に発生した電位の空間変
化率を測定する測定ステップと、第1電圧及び空間変化
率に基づき被測定体の皮下脂肪量を算出する算出ステッ
プとを備える。
【0009】また、被測定体の外周上に被測定体を挟ん
で略対向して配置した第1及び第2電流用電極間に電流
を流し第1電流用電極の近傍に配置した第1測定用電極
及び被測定体の外周上で第1及び第2電流用電極間の略
中間の位置に配置した第2測定用電極間に発生する第1
電圧を測定すると共に、被測定体の外周上に被測定体の
外周長に比べ十分に距離を短くして配置した第3及び第
4電流用電極間に電流を流したときに発生する第2電圧
を測定する測定ステップと、第1電圧及び第2電圧に基
づき被測定体の内臓脂肪量を算出する算出ステップとを
備える。
【0010】なお、本発明では、被測定体の内部に存在
する脂肪量のことを便宜上総称して内臓脂肪量と呼び、
それは内臓周囲に付着した本来の内臓脂肪量の他、肝脂
肪など体内に存在する脂肪一般の量をさすものとする。
【0011】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)第1の実施
の形態の体脂肪測定方法及びその装置は、人体の表面近
傍に層状に存在する皮下脂肪の厚み、面積、体積、重量
等の皮下脂肪量を測定する。
【0012】図1(a)に示す第1の実施の形態の第1
実施例の体脂肪測定装置は、被測定体である人体1の例
えば腹部の外周上に、該人体1を挟んで略対向して配置
した二つの電流用電極2,3と、電流源4と、電極3の
近傍に配置した第1測定用電極5と、人体1の外周上で
二つの電流用電極2−3間の略中間の位置に配置した第
2測定用電極6と、測定用電極5−6間に発生した第1
電圧を測定する電圧計7を備える。図1(b)に示す体
脂肪測定装置は、人体1の外周上に人体1を挟んで略対
向して配置した二つの電流用電極11,12と、電流源
4と、人体1の外周上で二つの電流用電極11−12間
の略中間の位置に外周長に比べ十分に距離を短くして配
置した二つの測定用電極13,14と、二つの測定用電
極13−14間に発生する第2電圧を測定する電圧計7
を備える。さらに、図1に示す体脂肪測定装置は、電圧
計7で測定された第1電圧と第2電圧に基づき人体1の
表面近傍に層状に存在する皮下脂肪の量を算出する体脂
肪算出部26を備える。体脂肪算出部26は、コンピュ
ータで構成する。人体1は、被測定媒体である皮下脂肪
8、皮下脂肪8とはインピーダンスが異なる筋肉等の非
脂肪9、非脂肪9とはインピーダンスが異なる内臓脂肪
10からなる。電極2と電極11並びに電極3と電極1
2はそれぞれ同一電極でも良く、電流用電極11,12
の人体上の位置は、例えばそれぞれ背中周辺と腹部周辺
に配置できる。
【0013】次に、体脂肪測定方法を説明する。まず、
図1(a)に示す測定装置において、第1及び第2電流
用電極3−2間に電流を流し、第1測定用電極5及び第
2測定用電極6に発生する第1電圧を電圧計7で測定す
る。次に、図1(b)に示す測定装置において、第3及
び第4電流用電極11−12間に電流を流し、第3及び
第4測定用電極13−14間に発生する第2電圧を電圧
計7で測定し、体脂肪算出部26は、電圧計7で測定さ
れた第1電圧と第2電圧に基づき人体1の皮下脂肪8の
量を算出する。皮下脂肪8の量としては、電極3近傍の
皮下脂肪の厚みdや周囲に電極を配置した断面あるいは
その近傍面における皮下脂肪の断面積Sなどがあげられ
る。第1電圧は、およそ、電極3近傍の皮下脂肪8に起
因する電圧降下と内臓脂肪10に起因する電圧降下の和
からなり、第2電圧は、およそ、内臓脂肪10による電
圧降下に起因するため、第1電圧から第2電圧を差し引
くことで電極3近傍の皮下脂肪8の厚みが高精度で求め
られる。あるいは、第1電圧から第2電圧を差し引いた
値によって皮下脂肪8の断面積を近似的に求めることが
できる。なお、第1電圧、第2電圧の各電圧の測定順番
は問われず、第2電圧を測定した後に第1電圧を測定し
てもよい。
【0014】第2電圧V2は、電流用電極11−12間
に電流を流したとき電極13および電極14の近傍で発
生する電位の空間変化率を表す。あるいは、第2電圧V
2を電極13−14間の距離L2で割った値V2/L2
又は、人体1の断面の外周長(ウエスト長)Uで規格化
した電極間距離L2/Uで割った値(V2/L2)×U
を作れば、それらの値は文字通り電位の空間変化率とな
る。
【0015】電流源4は直流電源、交流電源の何れでも
良い。電流源4が交流電源である場合、電圧計7での電
圧値(電圧の振幅あるいは実効値)の測定の際に位相遅
れを同時に測定してもよく、その場合、測定した位相遅
れをデータ解析に利用できる。人体の測定では、扱いや
すさの観点から交流であることが好ましく、周波数は、
通常10kHz〜500kHzを用いることができ、特
に50kHz〜200kHzを用いるのが好ましい。ま
た、この時の電流値は通常0.3mA〜3mAを用いる
ことができる。
【0016】皮下脂肪8の電流用電極3近傍での厚みd
や皮下脂肪8の断面積Sを算出するために、第1電圧V
1並びに第2電圧V2とそれらの量とを関係付ける相関
式を予め作成しておく。具体的には、同じ媒体で構成さ
れているが、種々の厚みdや断面積Sを持った複数のサ
ンプルを用意し、それらに対して図1(a)の方法で測
定した電圧値V1並びに図1(b)の方法で測定した電
圧値V2と、実際の厚みdや断面積Sとの相関式を作成
する。電圧値V1の測定及び電圧値V2の測定では、そ
れぞれ、全てのサンプルで流す電流を同一にするか、あ
るいは、サンプル毎に異なる電流量を流し得られた電圧
値を同一の電流量を流したときに発生する電圧値に換算
する。また、実際の厚みdや断面積Sを測定する方法に
は、X線CT法やMRI法で得られた断層像から皮下脂
肪の厚みや断面積を求める方法、あるいはサンプルが人
体でない場合にはサンプルを機械的に切断しその切断面
から直接厚みや断面積を測定する方法などがある。予め
内部構造のわかっているサンプルを用いても良い。
【0017】皮下脂肪8の厚みdの表示法としては、皮
下脂肪8の厚みの絶対値の他、人体1の外周長Uなど人
体1の断面のさしわたしを反映する長さに対する比(相
対値)などから、最適なものを適宜選択できる。相関式
は、多変量解析手法を用いて線形多項式で近似して表
せ、量dが皮下脂肪8の厚みの絶対値である場合、たと
えばd=a0+a1・V1・ε1−a2・(V2・U/
L2)・ε2+a3・ε1+a4・(L1/U)・ε1
などと表せ、厚みdが皮下脂肪8の厚みの相対値である
場合は、たとえばd=a0+a1・V1−a2・(V2
・U/L2)+a3・L1/Uなどと表すことができ
る。ここで、a0,a1,a2,a3,a4は回帰係数
であり、L1は電極3−5間の距離を表し、L2は電極
13−14間の距離を表す。また、ε1、ε2は人体1
の大きさを反映する特性量のべき乗である。人体の大き
さを反映する特性量とは、人体の断面の大きさを反映す
る量のことであり、人体の全断面積S´や人体の断面の
外周長U、図6に示すような人体の断面の縦幅W1と横
幅W2などがあげられる。人体の大きさを反映する特性
量のべき乗とは、典型的には、Uの1乗やW1の1乗、
W2の1乗、S´の0.5乗などがあげられる。この時
のべき乗の指数は‘1’や‘0.5’に限らず、最も相
関が良くなるように決めることができ、さらに、これら
の量のうちのいくつかの重み付き線形和又は差でもよ
い。人体の大きさを反映する特性量として、上記のよう
な長さの他に、人体の断面の大きさを間接的に反映する
人体の体重又は体重と身長の比などを用いることもでき
る。電極間距離L1,L2を人体1の外周長Uに比例し
て変化させる場合には、相関式をd=a0+a1・V1
・ε1−a2・V2・ε2+a3・ε1やd=a0+a
1・V1−a2・V2とすることができる。電極間距離
を外周長に比例させて変化させる方法としては、ゴムな
どの伸縮性材料からなるベルトに電極を固定し、ベルト
を被測定サンプルの外周に沿って巻いたときのベルトの
伸縮を利用する方法、あるいは、別に被測定サンプルの
外周長を測定し、その情報をもとに機械的に電極間距離
を変化させる方法などがある。相関式が設定されれば、
未知のサンプルに対して測定された電圧値V1とV2と
から相関式に従って皮下脂肪8の厚みdを算出できる。
【0018】皮下脂肪8の断面積Sの表示法としては、
皮下脂肪8の断面積の絶対値の他、人体1の全断面積に
対する皮下脂肪8の断面積の比(相対値)などから、最
適なものを適宜選択できる。相関式は、多変量解析手法
を用いて線形多項式で近似して表せ、量Sが皮下脂肪8
の断面積の絶対値である場合、たとえば上記と同様なS
=a0+a1・V1・ε1−a2・(V2・U/L2)
・ε2+a3・ε1+a4・(L1/U)・ε1と表
せ、量Sが皮下脂肪8の断面積の相対値である場合は、
たとえばS=a0+a1・V1−a2・(V2・U/L
2)+a3・L1/Uなどと表すことができる。ただ
し、今度の場合、人体1の大きさを反映する特性量のべ
き乗ε1、ε2は典型的には全断面積S´の一乗、縦幅
と横幅の積W1・W2及び外周長Uの二乗Uなどを
表す。実際上は全断面積S´を正確に測定するのは繁雑
であり、S´と相関の高いW1・W2やUを用いる
のがより簡便である。この時のべき乗の指数は‘1’や
‘2’に限らず、最も相関が良くなるように決めること
ができる。たとえばW1,W2,Uなどの一乗や、W1
,W2,W1・U,W2・Uなどの二乗、U
、W1・W2・Uなどの三乗、Uなどの四乗な
どの整数乗あるいはU1.8 やU2.2 などの非整
数乗を用いることもできる。電極間距離L1,L2を人
体1の外周長Uに比例して変化させる場合には、相関式
をS=a0+a1・V1・ε1−a2・V2・ε2+a
3・ε1やS=a0+a1・V1−a2・V2とするこ
とができる。相関式が設定されれば、未知のサンプルに
対して測定された電圧値V1とV2とから相関式に従っ
て皮下脂肪8の断面積Sを算出できる。
【0019】図1(a)において、電流用電極3と測定
用電極5との距離は最適な範囲に設定することが好まし
い。電流用電極3と測定用電極5との距離があまり大き
いと、皮下脂肪8での電圧降下が測定電圧V1に占める
割合が少なくなり、測定精度が悪くなる。また、皮下脂
肪8の厚みが薄いサンプルに対して測定感度が悪くな
る。距離があまり小さいと、皮下脂肪8の厚みが厚いサ
ンプルに対して測定感度が悪くなり、また電極の形状や
サイズあるいは電極と人体1との間の接触状態が測定電
圧値V1に影響して好ましくない。電流用電極3と測定
用電極5との距離はおおむね、被測定サンプルにおける
皮下脂肪8の厚みの0.3〜3倍にするのが好ましい。
例えば、人体の胴回りに電極を配置して測定を行う場合
には、電極3−5間の距離(電極の中心間距離)を0.
6cm〜12cmにするのが好ましく、1cm〜6cm
にするのがさらに好ましい。図1(b)において、測定
用電極13と測定用電極14との距離も最適な範囲に設
定することが好ましい。電極13と電極14との距離が
小さすぎると、電極13−14間に十分な電位差が発生
せず、測定感度上好ましくない。この観点から、電極1
3−14間の距離は通常3cm以上であることが好まし
い。一方、電極13と電極14との距離が大きすぎる
と、測定電圧に皮下脂肪8の分布や量の影響が現れるた
め、電極間距離は外周長の1/6以下であることが好ま
しい。また、図1(a)の電極3−5間の距離及び図1
(b)の電極13−14間の距離を人体の外周長Uに比
例させて変化させることもできる。
【0020】電流用電極及び測定用電極の形状としては
たとえば円盤状や矩形状のものを用いることができる。
このうち、図7に示すように、電極のエッジ間距離Ledg
eがエッジに沿って一定に保たれる矩形電極や半円形電
極が好ましい。また、電極の大きさとしては、電極形状
が円盤状の場合、たとえば直径0.6cm〜3.5cm
の電極を用いることができ、特に直径1.5cm〜2.
5cmの電極を用いることが好ましい。電極形状が矩形
状の場合、たとえば、横幅0.6〜3cm、縦幅1.5
〜7cmの電極を用いることができる。
【0021】本実施例において、図1(b)に示す測定
装置にかえて、図8又は図9又は図10に示す測定装置
を用いてもよい。このようにしても、電流用電極11−
12間に電流を流したときに、人体1の外周上で電極1
1−12間に電流を流したときに、人体1の外周上で電
極11−12間の略中間の位置に発生する電位の空間変
化率を求めることができる。
【0022】図8に示す体脂肪測定装置は、人体1の外
周上に人体1を挟んで略対向して配置された二つの電流
用電極11,12と、電流源4と、人体1の外周上で二
つの電流用電極11−12間の略中間の位置に、外周長
に比べ十分に距離を短くして配置された二つの測定用電
極13,14と、測定用電極13,14の電位を測定す
るための基準電位40と、基準電位40と測定用電極1
3あるいは14とを結ぶための切換えスイッチ39と、
二つの測定用電極13,14の電位を測定する電圧計7
と、電圧計7で測定された電圧値に基づいて電極13,
14近傍の電位の空間変化率を計算し、該空間変化率と
図1(a)の電圧計7で測定された第1電圧とから人体
1の皮下脂肪8の量を算出する体脂肪算出部26を備え
る。また、人体1に横断的に電流を流せるならば、人体
1の外周上に配置する電流用電極の数は、図9に示すよ
うに‘2’より多くてもよい。
【0023】さらに、図8や図9に示す体脂肪測定装置
は、人体1の外周長及び電極13−14間の距離のデー
タを入力するデータ入力装置34を備えた構成でも良
い。このとき、体脂肪算出部26は、データ入力装置3
4からの人体1の外周長U及び電極13−14間の距離
L2のデータと電圧計7で測定された電圧値とに基づい
て皮下脂肪量を算出する。
【0024】次に、体脂肪測定方法を説明する。図8に
おいて、まず、電流源4は、人体1の外周上に人体1を
挟んで略対向して配置した電流用電極11−12間に電
流を流し、切換えスイッチ39を切換ながら、電圧計7
は、測定用電極13と基準電位40の間の電圧V´3並
びに測定用電極14と基準電位40の間の電圧V´4を
測定し、体脂肪算出部26は、電圧計7で測定された電
圧値V´3,V´4から第2電圧V2=|V´3−V´
4|又は電位の空間変化率|V´3−V´4|/L2又
は|V´3−V´4|×U/L2を計算し、これらの量
と図1(a)の電圧計7で測定された第1電圧とから人
体1の皮下脂肪8の量を算出する。
【0025】図10に示す体脂肪測定装置は、人体1の
外周上に人体1を挟んで略対向して配置された二つの電
流用電極11,12と、電流源4と、人体1の外周上で
二つの電流用電極11−12間の略中間の位置に、隣接
する電極間の距離を外周長に比べ十分に短くして配置さ
れた四つの測定用電極41〜44と、測定用電極41〜
44の電位を測定するための基準電位40と、基準電位
40と測定用電極41〜44とを結ぶための切換えスイ
ッチ39と、四つの測定用電極41〜44の電位を測定
する電圧計7と、人体の外周長U及び測定用電極の位置
のデータを入力するデータ入力装置34と、電圧計7で
測定された電圧値とデータ入力装置34から入力された
外周長U及び電極位置のデータとに基づいて、人体1の
外周上で電極11−12間の略中間の位置の電位の空間
変化率を計算し、該空間変化率と図1(a)の電圧計7
で測定された第1電圧とから人体1の皮下脂肪8の量を
算出する体脂肪算出部26を備える。
【0026】次に、体脂肪測定方法を説明する。図10
において、まず、電流源4は、人体1の外周上に人体1
を挟んで略対向して配置した電流用電極11−12間に
電流を流し、切換えスイッチ39を切換えながら、電圧
計7は、測定用電極41〜44と基準電位40との間の
電圧値V´1〜V´4をそれぞれ測定し、体脂肪算出部
26は、電圧計7で測定された電圧値V´1〜V´4と
データ入力装置34から入力された外周長U及び電極位
置のデータとに基づいて電位の空間変化率ζを求め、そ
の空間変化率ζと図1(a)の電圧計7で測定された第
1電圧とから人体1の皮下脂肪8の量を算出する。
【0027】電圧値V´1〜V´4から電位の空間変化
率ζを求めるにはたとえば以下のようにすればよい。図
11に示すように、人体1の表面上の一点から測定用電
極の中心点までの距離xで表した電極41,42,4
3,44の位置x1,x2,x3,x4を、データ入力
装置34に入力しておく。体脂肪算出部26は、データ
入力装置34から入力されたx1,x2,x3,x4を
用いて、電極41−42間距離L12=x2−x1、電
極42−43間距離L23=x3−x2、電極43−4
4間距離L34=x4−x3を計算し、これらから各電
極間の電位の局所的な空間変化率ζ12=|V´1−V
´2|・U/L12、ζ23=|V´2−V´3|・U
/L23、ζ34=|V´3−V´4|・U/L34を
求める。電位の空間変化率ζは、最も簡単には、局所的
な空間変化率ζ12,ζ23,ζ34の算術平均から求
めることができる。また、ζ12,ζ23,ζ34の中
の最小のものをζとしてもよいし、あるいは、図12に
示すように、x/U=(x1+x2)/2Uにζ12
を、x/U=(x2+x3)/2Uにζ23を、x/U
=(x3+x4)/2Uにζ34をプロットし、これら
3点を二次関数でフィッティングしたときの二次関数の
極小値ζminを電位の空間変化率ζとしてもよい。
【0028】次に、第2実施例を説明する。第2実施例
の体脂肪測定装置は、図1に示す第1実施例の測定装置
に図2(a)又は図2(b)に示す測定装置を追加し
た。図2(a)に示す測定装置は、人体1の外周上に人
体1の外周長に比べ十分に距離を短くして配置した二つ
の電流用電極15,16と、電流源4と、電極15の近
傍に配置した測定用電極17と、人体1を挟んで電流用
電極15,16と略反対側の位置に配置した測定用電極
18と、測定用電極17−18間に発生した第3電圧を
測定する電圧計7と、体脂肪算出部26とを備える。図
2(b)に示す測定装置は、人体1の外周上に人体1の
外周長に比べ十分に距離を短くして配置した二つの電流
用電極15,16と、電流源4と、電極15,16の近
傍に配置した測定用電極17,19と、測定用電極17
−19間に発生した第3電圧を測定する電圧計7と、体
脂肪算出部26とを備える。体脂肪算出部26は、電圧
計7で測定された第1電圧乃至第3電圧に基づき皮下脂
肪8の量を算出する。電極15と電極16は電極3を配
置した位置又はその近傍に配置することが好ましく、特
に電極15又は電極16が電極3と同一でも良い。
【0029】次に体脂肪測定方法を説明する。図2
(a)に示す測定装置において、電極15−16間に電
流を流し、第1測定電極17及び第2測定用電極18の
間に発生した第3電圧を電圧計7で測定する。図2
(b)に示す測定装置において、二つの電流用電極1
5,16間に電流を流し、二つの測定用電極17−19
間に発生した第3電圧を電圧計7で測定する。体脂肪算
出部26は、電圧計7で測定された第1電圧乃至第3電
圧に基づき皮下脂肪8の量を算出する。第3電圧は、主
に電極15,16近傍すなわち電極3近傍の皮下脂肪8
による電圧降下に起因するため、第3電圧を第1実施例
の第1電圧、第2電圧と組み合わせることでさらに精度
良く電極3近傍の皮下脂肪8の量を測定できる。なお、
第1電圧乃至第3電圧の各電圧の測定順番は問わず、い
ずれの電圧を先に測定してもよい。
【0030】皮下脂肪8の電流用電極3近傍での厚みd
や皮下脂肪8の断面積Sを算出するために、第1電圧V
1、第2電圧V2、第3電圧V3とそれらの量とを関係
付ける相関式を予め作成しておく。相関式は多変量解析
手法を用いて線形多項式で近似して表せ、量dが皮下脂
肪8の厚みの絶対値である場合、たとえばd=a0+a
1・V1・ε1−a2・(V2・U/L2)・ε2+a
3・V3・ε3+(a4+a5・L1/U)・ε1+
(a6・L3/U+a7・L3’/U+a8・L3・L
3’/U)・ε3となる。ここで、a0〜a8は回
帰係数であり、L1は電極3−5間の距離を表し、L2
は電極13−14間の距離を表し、L3は電極15−1
6間の距離を表し、L3’は電極15−17間の距離を
表す。ε1〜ε3は人体1の大きさを反映する特性量の
べき乗であり、たとえば、人体1の外周長U(の1乗)
や人体1の断面の縦幅W1や横幅W2などを表す。この
時のべき乗の指数は‘1’に限らず、最も相関が良くな
るように決めることができる。電極間距離L1,L2,
L3.L3’を人体1の外周長Uに比例して変化させる
場合には相関式をd=a0+a1・V1・ε1−a2・
V2・ε2+a3・V3・ε3+a4・ε1とできる。
また、量Sが皮下脂肪8の断面積の絶対値である場合、
相関式はたとえば上記と同様なS=a0+a1・V1・
ε1−a2・(V2・U/L2)・ε2+a3・V3・
ε3+(a4+a5・L1/U)・ε1+(a6・L3
/U+a7・L3’/U+a8・L3・L3’/
)・ε3と表される。ただし、ε1〜ε3は典型
的には人体1の外周長Uの二乗Uや人体1の断面の
縦幅W1と横幅W2との積W1・W2などを表す。電極
間距離L1,L2,L3.L3’を人体1の外周長Uに
比例して変化させる場合には、相関式をS=a0+a1
・V1・ε1−a2・V2・ε2+a3・V3・ε3+
a4・ε1とできる。相関式が設定されれば、皮下脂肪
量の未知のサンプルに対して測定された電圧値V1,V
2,V3とから相関式に従って皮下脂肪8の厚みd及び
断面積Sを算出できる。
【0031】図2において、電流用電極15と電流用電
極16との間の距離は、外周長の1/6未満であること
が好ましく、1/8以下であることがさらに好ましい。
電流用電極15−16間の距離が大きすぎると、多くの
電流が人体内部にも流れ込み、測定電圧値V3に非脂肪
9、内臓脂肪10の分布や量の影響が現れる。電流用電
極15−16間の距離が小さすぎると、皮下脂肪8の厚
みが厚い時には測定感度が悪くなり、しかも電極の形状
やサイズの影響が測定電圧値V3に現れて好ましくな
い。図2において、電流用電極15と測定用電極17と
の距離も最適な範囲に設定することが好ましい。電流用
電極15と測定用電極17との距離があまり大きいと、
皮下脂肪8での電圧降下が測定電圧V3に占める割合が
少なくなり、測定精度が悪くなる。また、皮下脂肪8の
厚みが薄いサンプルに対して測定感度が悪くなる。距離
があまり小さいと、皮下脂肪8の厚みが厚いサンプルに
対して測定感度が悪くなり、また電極の形状やサイズあ
るいは電極と人体1との間の接触状態が測定電圧値V3
に影響して好ましくない。電流用電極15と測定用電極
17との距離はおおむね、被測定サンプルにおける皮下
脂肪8の厚みの0.5〜3倍にするのが好ましい。図2
(b)における電流用電極16と測定用電極19との距
離も同様である。例えば、人体の胴回りにある1〜4c
mの厚みの皮下脂肪を測定する場合、電流用電極間の距
離(電極の中心間距離)を1cm〜15cmにするのが
好ましく、2cm〜10cmにするのがさらに好まし
い。電流用電極とその近傍に配置した測定用電極との距
離(電極の中心間距離)は0.6cm〜10cmにする
のが好ましく、1cm〜6cmにするのがさらに好まし
い。また、これらの電極間距離を人体1の外周長Uに比
例させて変化させることもできる。
【0032】図2に示す体脂肪測定装置においても、第
1実施例で記したものと同様の形状の電極を用いること
ができる。
【0033】また、第2実施例において、第1実施例と
同様にして、図1(b)に示す測定装置にかえて図8又
は図9又は図10に示す測定装置を用いてもよい。
【0034】次に、第3実施例を説明する。第3実施例
の体脂肪測定装置は、図3に示す測定装置と図1(b)
に示す測定装置とから構成される。図3に示す測定装置
は、人体1の外周上に人体1を挟んで略対向して配置し
た二つの電流用電極2,3と、電流源4と、電極3の近
傍に配置した測定用電極5と、電極2の近傍に配置した
測定用電極20と、測定用電極5−20間に発生した第
1電圧を測定する電圧計7を備える。図1(b)の電圧
計7は測定用電極13−14間に発生する第2電圧を測
定する。体脂肪算出部26は、電圧計7で測定された第
1電圧と第2電圧に基づき皮下脂肪8の量を算出する。
電極2と電極11並びに電極3と電極12はそれぞれ同
一電極でも良い。電流用電極2,3の人体上の位置は、
例えばそれぞれ背中周辺と腹部周辺、あるいは両脇腹部
などに配置できるが、脂肪量を測定する精度の観点から
は、背中周辺と腹部周辺に配置するのが好ましい。又、
図13に示すように、電極3の近傍に配置すべき測定用
電極5’は、電極3を挟んで電極5と略対称な位置に配
置することもできる。また、人体1に横断面に電流を流
せるならば、人体1の外周上に配置する電流用電極の数
は、図14に示すように‘2’より多くてもよい。
【0035】次に体脂肪測定方法を説明する。まず、図
3に示す測定装置において、第1及び第2電流用電極3
−2間に電流を流し、第1測定用電極5と第2測定用電
極20との間に発生する第1電圧を電圧計7で測定す
る。次に、図1(b)の電圧計7は測定用電極13−1
4間に発生する第2電圧を測定し、体脂肪算出部26は
電圧計7で測定された第1電圧と第2電圧に基づき人体
1の皮下脂肪8の量を算出する。皮下脂肪8の量として
は、電極3近傍の皮下脂肪の厚みdと電極2近傍の皮下
脂肪の厚みd’との和d+d’や周囲に電極を配置した
断面あるいはその近傍面における皮下脂肪の断面積Sな
どがあげられる。第1電圧は、およそ、電極3近傍及び
電極2近傍の皮下脂肪8に起因する電圧降下と内臓脂肪
10に起因する電圧降下の和からなり、第2電圧は、お
よそ、内臓脂肪10による電圧降下に起因するため、第
1電圧から第2電圧を差し引くことで電極3近傍の皮下
脂肪8の厚みと電極2近傍の皮下脂肪8の厚みの和を高
精度に求めることができる。あるいは、第1電圧から第
2電圧を差し引いた値によって皮下脂肪8の断面積を近
似的に求めることもできる。なお、第1電圧、第2電圧
の各電圧の測定順番は問わず、第2電圧を測定した後に
第1電圧を測定してもよい。
【0036】皮下脂肪8の電流用電極3近傍での厚みd
と電流用電極2近傍での厚みd’の和d+d’を算出す
るために、第1電圧V1、第2電圧V2と皮下脂肪の厚
みd+d’とを関係付ける相関式を予め作成しておく。
相関式は、多変量解析手法を用いて線形多項式で近似し
て表せ、量d+d’が皮下脂肪8の厚みの絶対値である
場合、たとえばd+d’=a0+a1・V1・ε1−a
2・(V2・U/L2)・ε2+a3・ε1+a4・
(L1/U)・ε1となる。ここで、a0,a1,a
2,a3,a4は回帰係数であり、L1は電極2−20
間の距離あるいは電極3−5間の距離を表し、L2は電
極13−14間の距離を表す。ε1,ε2は人体1の大
きさを反映する特性量のべき乗であり、たとえば、人体
1の外周長U(の1乗)や人体1の断面の縦幅W1や横
幅W2などを表す。この時のべき乗の指数は‘1’に限
らず、最も相関が良くなるように決めることができる。
電極間距離L1,L2を人体1の外周長Uに比例して変
化させる場合には、相関式をd+d’=a0+a1・V
1・ε1−a2・V2・ε2+a3・ε1とすることが
できる。また、量d+d’が皮下脂肪8の厚みの相対値
である場合の相関式は、上記二式でε1=ε2=1,a
3=0とおいたもので与えられる。
【0037】皮下脂肪8の断面積Sを算出するために、
第1電圧V1、第2電圧V2と皮下脂肪の断面積Sとを
関係付ける相関式を予め作成しておく。量Sが皮下脂肪
8の断面積の絶対値である場合、相関式はたとえば上記
と同様なS=a0+a1・V1・ε1−a2・(V2・
U/L2)・ε2+a3・ε1+a4・(L1/U)・
ε1と表させる。ただし、ε1,ε2は、典型的には人
体1の外周長Uの二乗Uや人体1の断面の縦幅W1と
横幅W2との積W1・w2などを表す。電極間距離L
1,L2を人体1の外周長Uに比例して変化させる場合
には、相関式をS=a0+a1・V1・ε1−a2・V
2・ε2+a3・ε1とすることができる。また、量S
が皮下脂肪8の断面積の相対値である場合の相関式は、
上記二式でε1=ε2=1,a3=0とおいたもので与
えられる。
【0038】図3において、第1電流用電極3と第1測
定用電極5との距離については、第1実施例(図1
(a))で説明したように設定するのが好ましく、ま
た、第2電流用電極2と第2測定用電極20との距離も
同様である。図3に示す体脂肪測定装置においても、第
1実施例で説明したものと同様の電極を用いることがで
きる。
【0039】また、第3実施例においても、第1実施例
と同様にして、図1(b)に示す測定装置にかえて図8
又は図9又は図10に示す測定装置を用いてもよい。
【0040】次に、第4実施例を説明する。第4実施例
の体脂肪測定装置は、第3実施例の体脂肪測定装置に図
2(a)又は図2(b)に示す測定装置と図4(a)又
は図4(b)に示す測定装置とを追加した。図2(a)
又は図2(b)の電圧計7は測定用電極17−18又は
測定用電極17−19間に発生する第3電圧を測定す
る。図4(a)又は図4(b)に示す測定装置は、図2
に示す測定装置と略同様に構成され、電圧計7は測定用
電極23−24又は測定用電極23−25間に発生する
第4電圧を測定する。体脂肪算出部26は、電圧計7で
測定された第1電圧乃至第4電圧に基づき第3実施例と
同様な皮下脂肪8の量を算出する。電極15と電極16
は電極3を配置した位置又はその近傍に配置することが
好ましく、特に、電極15又は電極16が電極3と同一
でも良い。電極21と電極22は電極2を配置した位置
又はその近傍に配置することが好ましく、特に、電極2
1又は電極22が電極2と同一でも良い。
【0041】次に体脂肪測定方法を説明する。まず、図
2(a)又は図2(b)の電圧計7で第3電圧を測定
し、図4(a)又は図4(b)の電圧計7で第4電圧を
測定し、体脂肪算出部26は、電圧計7で測定された第
1電圧乃至第4電圧に基づき第3実施例と同様な皮下脂
肪8の量を算出する。
【0042】第3電圧は、主に、電極15,16近傍す
なわち電極3近傍の皮下脂肪8による電圧降下に起因
し、第4電圧は主に電極21,22近傍すなわち電極2
近傍の皮下脂肪8による電圧降下に起因するため、第3
電圧と第4電圧を第3実施例の第1電圧、第2電圧と組
み合わせることにより、さらに精度良く電極3近傍及び
電極2近傍の皮下脂肪の厚みの和や皮下脂肪の断面積を
測定できる。なお、第1電圧乃至第4電圧の各電圧の測
定順番は問わず、いずれの電圧を先に測定してもよい。
【0043】皮下脂肪8の電流用電極3近傍での厚みd
と電流用電極2近傍での厚みd’の和d+d’を算出す
るために、第1電圧V1、第2電圧V2、第3電圧V
3、第4電圧V4と皮下脂肪の厚みd+d’を関係付け
る相関式を予め作成しておく。相関式は多変量解析手法
を用いて線形多項式で近似して表せ、量d+d’が皮下
脂肪8の厚みの絶対値である場合、たとえばd+d’=
a0+a1・V1・ε1−a2・(V2・U/L2)・
ε2+a3・V3・ε3+a4・V4・ε4+(a5+
a6・L1/U)・ε1+(a7・L3/U+a8・L
3’/U+a9・L3・L3’/U)・ε3+(a
10・L4/U+a11・L4’/U+a12・L4・
L4’/U)・ε4となる。ここで、a0〜a12
は回帰係数であり、L1は電極2−20間の距離あるい
は電極3−5間の距離を表し、L2は電極13−14間
の距離を表し、L3は電極15−16間の距離を表し、
L3’は電極15−17間の距離を表し、L4は電極2
1−22間の距離を表し、L4’は電極21−23間の
距離を表す。ε1〜ε4は人体1の大きさを反映する特
性量のべき乗であり、たとえば、人体1の外周長U(の
1乗)や人体1の断面の縦幅W1や横幅W2などを表
す。この時のべき乗の指数は‘1’に限らず、最も相関
が良くなるように決めることができる。電極間距離L
1,L2,L3,L3’,L4,L4’を人体1の外周
長Uに比例して変化させる場合には相関式をd+d’=
a0+a1・V1・ε1−a2・V2・ε2+a3・V
3・ε3+a4・V4・ε4+a5・ε1とできる。
【0044】皮下脂肪8の断面積Sを算出するために、
第1電圧V1〜第4電圧V4と皮下脂肪の断面積Sとを
関係付ける相関式を予め作成しておく。量Sが皮下脂肪
8の断面積の絶対値である場合、相関式はたとえば上記
と同様なS=a0+a1・V1・ε1−a2・(V2・
U/L2)・ε2+a3・V3・ε3+a4・V4・ε
4+(a5+a6・L1/U)・ε1+(a7・L3/
U+a8・L3’/U+a9・L3・L3’/U
・ε3+(a10・L4/U+a11・L4’/U+a
12・L4・L4’/U)・ε4と表される。ただ
し、ε1〜ε4は典型的には人体1の外周長Uの二乗U
や人体1の断面の縦幅W1と横幅W2との積W1・
w2などを表す。電極間距離L1,L2,L3,L
3’,L4,L4’を人体1の外周長Uに比例して変化
させる場合には、相関式をS=a0+a1・V1・ε1
−a2・V2・ε2+a3・V3・ε3+a4・V4・
ε4+a5・ε1とできる。
【0045】相関式が設定されれば、皮下脂肪量の未知
のサンプルに対して測定された電圧値V1,V2,V
3,V4とから相関式に従って皮下脂肪8の量を算出で
きる。
【0046】次に第5実施例を説明する。図5に示す第
5実施例の体脂肪測定装置は、複数の方向に順次電流を
流しながら人体1の外周上の複数の点で皮下脂肪8の厚
みを自動的に測定する。図5において、人体1の外周上
には複数の電極27a〜27hが配置され、複数の電極
27a〜27hは電流電極選択用スイッチ28及び電圧
電極選択用スイッチ29に接続されている。
【0047】データ入力装置34から入力された電極選
択用データをコンピュータ36からの指示で電流電極選
択用スイッチ28に伝え、電流電極選択用スイッチ28
によって、複数の電極27a〜27hのうちいずれか二
つを電流用電極として選択する。交流発振器30の出力
を電圧・電流変換器31により変換して印加すること
で、電流用電極間に所定の電流を流すことができる。
【0048】コンピュータ36の指示に従って電圧電極
選択用スイッチ29により残りの電極から選択した測定
用電極間の電圧値を差動増幅器32及びA/D変換器3
3を介してコンピュータ36に取り込む。以上の処理
を、コンピュータ36の指示に従って電流用電極及び測
定用電極を順次選択しながら繰り返す。コンピュータ3
6に取り込まれた電圧データは標準電流を流したときに
発生する電圧値に変換された後、予めデータ入力装置3
4から入力されていた電圧と皮下脂肪8の厚みdとの相
関式に当てはめられ、皮下脂肪8の厚みdが求められ
る。厚みdはコンピュータ36からデータ出力装置35
に送られ、表示される。
【0049】ここで、複数の電極27a〜27hに対し
て、図1に示すような電流用電極及び測定用電極の配置
となるように順次電極を選択して第1電圧及び第2電圧
を測定し、第1実施例と同様な相関式を用いることで、
人体1の外周上の複数の点における皮下脂肪8の厚みを
高精度で測定できる。また、複数の電極27a〜27h
に対して、図1及び図2(a)(又は図2(b))に示
すような電流用電極及び測定用電極の配置となるように
順次電極を選択して第1電圧乃至第3電圧を測定し、第
2実施例と同様な相関式を用いることで、人体1の外周
上の複数の点における皮下脂肪8の厚みをさらに高精度
で測定できる。皮下脂肪8の厚みの測定を人体1の断面
に沿った外周の複数点で行い、別に測定した人体1の外
周形状のデータと皮下脂肪8の各厚みのデータと組み合
わせることで、コンピュータ36によって、人体の該断
面における皮下脂肪8のおおよその断面像が得られる。
【0050】また、コンピュータ36によって、人体1
の所定断面上での皮下脂肪8の断面積Sを求めることも
できる。この場合、電圧値と皮下脂肪8の断面積とを相
関付ける相関式を作成する。すなわち、所定断面の外周
のn箇所で測定した第1電圧値V1(1),V
(1),…Vn(1)及び該断面の外周のm箇所で測
定した第2電圧値V1(2),V2(2),…Vm
(2)と、皮下脂肪8の断面積Sとの相関式を作成す
る。
【0051】第1電圧値と第2電圧値の組(V
(1),V2(1),…Vn(1),V1 (2),V
(2),…Vm(2))と断面積Sとの相関式の作成
は電圧と皮下脂肪8の厚みdとの相関関係の作成と同様
にして行えば良い。人体1中の皮下脂肪8の断面積Sを
求める方法として、例えば、X線CT法やMRI法で得
られた断層像から求める方法、あるいはサンプルが人体
でない場合にはサンプルを機械的に切断しその断面から
測定する方法などがある。相関式は多変量解析手法を用
いて線形多項式で近似して表せ、量Sが皮下脂肪8の断
面積の、人体1の全断面積に対する比(相対値)を表す
場合、回帰係数a0,a1(1),a2(1)…an
(1),a1(2)…am(2)を用いて、相関式はた
とえばS=a0+a1(1)・V1(1)+a2(1)
・V2(1)+…+an(1)・Vn(1)+a1
(2)・V1(2)+a2(2)・V2(2)+…+a
(2)・Vm 2)となる。あるいは、量Sが皮下脂
肪8の断面積の絶対値を表す場合、相関式はたとえばS
=a0+(a1(1)・V1(1)+a2(1)・V2
(1)+…+an(1)・Vn(1))・U+(a
(2)・V1(2)+a2(2)・V2(2)+…+
am(2)・Vm(2))・U+b・Uなどと
なる。ここでbは回帰係数、Uは人体1の外周長であ
る。この相関式を設定することで、未知のサンプルに対
して測定された第1電圧値と第2電圧値の組(V1(1
,V2(1),…Vn(1),V1(2),V2
(2),…Vm(2))あるいはそれらの電圧値と周長
の組(V1(1),V2(1),…Vn(1),V1
(2),V2(2),…Vm(2),U)から皮下脂肪
8の断面積Sを算出できる。
【0052】また、皮下脂肪8の体積Bを求めることも
できる。この場合、前記第1電圧値と第2電圧値の組
(V1(1),V2(1),…Vn(1),V
(2),V2 (2),…Vm(2))と皮下脂肪8の
体積Bとの相関式を作成する。人体1の周長U及び/又
は体重B0を別に測定し、該周長U及び/又は該体重B
0をも相関式に取り込めば、さらに良好な相関式が得ら
れる。皮下脂肪8の体積としては、人体の腹部あるいは
大腿部や上腕に含まれる体積などが例示される。いずれ
の場合も、被測定部分の外周表面に電極を配置して測定
を行う。
【0053】第1電圧値と第2電圧値の組(V
(1),V2(1),…Vn(1),V1 (2),V
(2),…Vm(2))と体積Bとの相関式の作成
は、電圧と皮下脂肪8の厚みdとの相関関係の作成と同
様にして行えば良い。人体1中の皮下脂肪8の体積Bを
測定する方法としては、X線CT法やMRI法を用いる
方法がある。相関式は多変量解析手法を用いて線形多項
式で近似して表せ、量Bが皮下脂肪8の体積の、人体1
の測定部位の全体積に対する比(相対値)を表す場合、
回帰係数a0,a1(1),a2(1)…an(1)
a1(2),a2(2)…am(2)を用いて、相関式
はたとえばB=a0+a1(1)・V1(1)+a2
(1)・V2(1)+…+an(1)・Vn(1)+a
(2)・V1(2)+a2(2)・V2(2)+…+
am(2)・Vm(2)となる。あるいは、量Bが皮下
脂肪8の体積の絶対値を表す場合、相関式はたとえば、
B=a0+(a1(1)・V1(1)+a2(1)・V
(1)+…+an(1)・Vn(1))・U
(a1(2)・V1(2)+a2(2)・V2(2)
…+am 2)・Vm(2))・U+b・U
るいは、B=a0+(a1(1)・V1(1)+a2
(1)+V2(1)+…+an(1)・Vn(1))・
+(a1(2)・V1(2)+a2(2)・V2
(2)+…+am(2)・Vm (2))・U+b・
B0となる。相関式が設定されれば、未知のサンプルに
対して測定された第1電圧値と第2電圧値の組(V1
(1),V2(1),…Vn(1),V1(2),V2
(2),…Vm(2))あるいはそれらの電圧値と周長
の組(V1(1),V2(1),…Vn(1),V1
(2),V2(2),…Vm(2),U)あるいはそれ
らの電圧値と人体1の体重の組(V1(1),V2
(1),…Vn(1),V1(2),V2(2),…V
(2),B0)から、相関式に従って皮下脂肪8の体
積Bを算出できる。また、皮下脂肪の体積のかわりに重
量を算出することもできる。
【0054】さらに、図2(a)又は図2(b)に示す
電極配置を用いて、所定断面の外周のk箇所で第3電圧
値を測定し、第3電圧値の組(V1(3),V
(3),…Vk(3))をも相関式に組み込めば、さ
らに精度良く皮下脂肪8の断面積Sや体積Bを求めるこ
とができる。
【0055】第1乃至第5の実施例において、複数の電
流周波数で測定を行って、それらの測定結果を比較する
ことで、測定結果の信頼性が高まる。
【0056】(第2の実施の形態)第2の実施の形態の
体脂肪測定方法及びその装置は、人体の内部に存在する
内臓脂肪の量を測定する。
【0057】第2の実施の形態の体脂肪測定装置の第1
実施例は、図1(a)に示す測定装置と図2(a)(又
は図2(b))に示す測定装置とから構成される。図1
(a)の電圧計7は測定用電極5−6間に発生する第1
電圧を測定する。図2(a)又は図2(b)の電圧計7
は測定用電極17−18又は測定用電極17−19間に
発生する第2電圧を測定する。体脂肪算出部26は、電
圧計7で測定された第1電圧と第2電圧に基づき人体1
の内部にある内臓脂肪10の量を算出する。電極15と
電極16は電極3を配置した位置又はその近傍に配置す
ることが好ましく、特に、電極15又は電極16が電極
3と同一電極でも良く、電流用電極2,3の人体上の位
置は、例えばそれぞれ背中周辺と腹部周辺に配置でき
る。電流源4及び電極の形状及び図1(a)における電
極間距離は、第1の実施の形態の第1実施例で、図2に
おける電極間距離は、第1の実施の形態の第2実施例で
説明した通りである。
【0058】このように、図1(a)の電圧計7で第1
電圧を測定し、図2(a)又は図2(b)の電圧計7で
第2電圧を測定し、体脂肪算出部26は、電圧計7で測
定された第1電圧と第2電圧に基づき内臓脂肪10の量
を算出する。第1電圧は、およそ、電極3近傍の皮下脂
肪8に起因する電圧降下と内臓脂肪10に起因する電圧
降下の和からなり、第2電圧は、およそ、電極3近傍の
皮下脂肪8による電圧降下に起因するため、第1電圧か
ら第2電圧を差し引くことで内臓脂肪10の量を求める
ことができる。なお、第1電圧、第2電圧の各電圧の測
定順番は問わず、第2電圧を測定した後に第1電圧を測
定してもよい。
【0059】内臓脂肪10の量の定量的な算出のため、
第1電圧V1並びに第2電圧V2と内臓脂肪10の量m
を関係付ける相関式を予め作成しておく。具体的には、
同じ媒体で構成されているが、種々の量mをもつサンプ
ルを複数用意し、それらに対して図1(a)の方法で測
定した電圧値V1並びに図2(a)又は図2(b)の方
法で測定した電圧値V2と、実際の内臓脂肪量mの相関
式を作成する。電圧値V1の測定及び電圧値V2の測定
では、それぞれ、全てのサンプルで流す電流を同一にす
るか、あるいは、サンプル毎に異なる電流量を流し、得
られた電圧値を同一の電流量を流したときに発生する電
圧値に換算する。実際に内臓脂肪量mを測定する方法と
して、X線CT法やMRI法から得られた断層像から断
面積や体積を求める方法、あるいはサンプルが人体でな
い場合にはサンプルを機械的に切断しその切断面から直
接的に断面積や体積を測定する方法などがある。予め内
部構造のわかっているサンプルを用いても良い。なお、
断層像から断面積を算出する場合、電流の拡がりを考慮
して、該断面だけでなく、その近傍の断層像をも撮影
し、それらの複数枚の断層像の平均から内臓脂肪の断面
積を算出すると精度が向上する。
【0060】内臓脂肪量mの表示法としては、内臓脂肪
10の断面積や体積などの絶対値の他、人体1の全断面
積に対する内臓脂肪10の断面積の比、又は、周囲の非
脂肪9の断面積に対する内臓脂肪10の断面積の比、又
は、内臓脂肪10の断面積を人体の周長の二乗で割った
値などから最適なものを適宜選択できる。測定電圧値V
1,V2と最も相関の良いものを実際の測定において選
択すれば良い。
【0061】量mが、内臓脂肪10の断面積の人体1の
全断面積に対する比、又は周囲の非脂肪9の断面積に対
する比などの相対値を表す場合、相関式は、最も簡単に
は回帰係数a0,a1,a2を用いて、m=a0+a1
・V1−a2・V2などと表される。量mが、内臓脂肪
10の断面積などの絶対値を表す場合には、相関式はた
とえば、m=a0+a1・V1・ε1−a2・V2・ε
2+(a3+a4・L1/U)・ε1+(a5・L2/
U+a6・L2’・/U+a7・L2・L2’/
)・ε2と表される。ここで、a0〜a7は回帰
係数であり、L1は電極3−5間の距離を表し、L2は
電極15−16間の距離を表し、L2’は電極15−1
7間の距離を表す。ε1,ε2は人体1の大きさを反映
する特性量のべき乗であり、たとえば、人体1の外周長
Uの二乗Uや人体1の断面の縦幅W1と横幅W2と
の積W1・W2などを表す。この時のべき乗の指数は
‘1’や‘2’に限らず、最も相関が良くなるように決
めることができる。電極間距離L1,L2,L2’を人
体1の外周長Uに比例して変化させる場合には、相関式
をm=a0+a1・V1・ε1−a2・V2・ε2+a
3・ε1とできる。相関式が設定されれば、内臓脂肪量
の未知のサンプルに対して測定された電圧値V1とV2
とから相関式に従って内臓脂肪量mを算出できる。
【0062】本実施例の測定装置は、電極を人体1の外
周上の別の位置に配置した図2又は図4と略同一の測定
装置を追加し、追加した測定装置の電圧計7で測定した
電圧を相関式の中に加えれば、内臓脂肪10の量mをさ
らに高精度に算出できる。
【0063】次に、第2実施例を説明する。第2実施例
の体脂肪測定装置は、第1実施例の測定装置に図1
(b)に示す測定装置を追加した。図1(b)の電圧計
7は測定用電極13−14間に発生する第3電圧を測定
する。体脂肪算出部26は、電圧計7で測定された第1
電圧乃至第3電圧に基づき内臓脂肪10の量を算出す
る。電極2と電極11並びに電極3と電極12はそれぞ
れ同一電極でも良い。
【0064】図1(b)における電極間距離及び電極の
形状については、第1の実施の形態の第1実施例で説明
したとおりである。
【0065】このように、図1(b)の電圧計7で第3
電圧を測定し、体脂肪算出部26は、電圧計7で測定さ
れた第1電圧乃至第3電圧に基づき内臓脂肪10の量を
算出する。第3電圧は、主に内臓脂肪10による電圧降
下に起因するため、第3電圧を第1実施例の第1電圧、
第2電圧と組み合わせることにより、さらに精度良く内
臓脂肪10の量を測定できる。なお、第1電圧乃至第3
電圧の各電圧の測定順番は問わず、いずれの電圧を先に
測定してもよい。
【0066】内臓脂肪10の量mの算出のために、第1
電圧V1、第2電圧V2、第3電圧V3と内臓脂肪の量
mとを関係付ける相関式を予め作成しておく。量mが内
臓脂肪10の断面積の人体1の全断面積に対する比、又
は周囲の非脂肪9の断面積に対する比などの相対値を表
す場合、相関式は、最も簡単には回帰係数a0,a1,
a2,a3を用いて、m=a0+a1・V1−a2・V
2+a3・V3などと表される。量mが、内臓脂肪10
の断面積などの絶対値を表す場合には、相関式はたとえ
ば、m=a0+a1・V1・ε1−a2・V2・ε2+
a3・(V3・U/L3)・ε3+(a4+a5・L1
/U)・ε1+(a6・L2/U+a7・L2’/U+
a8・L2・L2’/U)・ε2と表される。ここ
でa0〜a8は回帰係数であり、L1は電極3−5間の
距離を表し、L2は電極15−16間の距離を、L2’
は電極15−17間の距離を、L3は電極13−14間
の距離を表す。ε1,ε2,ε3は人体1の大きさを反
映する特性量のべき乗であり、たとえば、人体1の外周
長Uの二乗Uや人体1の断面の縦幅W1と横幅W2
との積W1・W2などを表す。この時のべき乗の指数は
‘1’や‘2’に限らず、最も相関が良くなるように決
めることができる。電極間距離L1,L2,L2’,L
3を人体1の外周長Uに比例して変化させる場合には、
相関式をm=a0+a1・V1・ε1−a2・V2・ε
2+a3・V3・ε3+a4・ε1+a5・ε2とでき
る。相関式が設定されれば、内臓脂肪量の未知のサンプ
ルに対して、電圧値V1,V2,V3とから相関式に従
って内臓脂肪量mを算出できる。
【0067】また本実施例において、図1(b)に示す
測定装置にかえて図8又は図9又は図10に示す測定装
置を用いてもよい。
【0068】次に第3実施例を説明する。第3実施例の
体脂肪測定装置は、図3に示す測定装置と図2(a)又
は図2(b)に示す測定装置と図4(a)又は図4
(b)に示す測定装置とから構成される。図3の電圧計
7は測定用電極5−20間に発生する第1電圧を測定す
る。図2(a)(又は図2(b))の電圧計7は測定用
電極17−18(又は測定用電極17−19)間に発生
する第2電圧を測定する。図4(a)(又は図4
(b))の電圧計7は測定用電極23−24(又は測定
用電極23−25)間に発生する第3電圧を測定する。
体脂肪算出部26は、電圧計7で測定された第1電圧乃
至第3電圧に基づき内臓脂肪10の量を算出する。電極
15と電極16は電極3を配置した位置又はその近傍に
配置することが好ましく、特に、電極15又は電極16
が電極3と同一でも良い。電極21と電極22は電極2
を配置した位置又はその近傍に配置することが好まし
く、特に、電極21又は電極22は電極2と同一でも良
い。また、図3に示す測定装置に代えて、図13又は図
14に示す測定装置を用いることもできる。電流源4及
び電極の形状及び図3における電極間距離は、第1の実
施の形態の第1実施例及び第3実施例で説明した通りで
ある。
【0069】次に体脂肪測定方法を説明する。まず、図
3の電圧計7で第1電圧を測定し、図2(a)(又は図
2(b))の電圧計7で第2電圧を測定し、図4(a)
(又は図4(b))の電圧計7で第3電圧を測定し、体
脂肪算出部26は、電圧計7で測定された第1電圧乃至
第3電圧に基づき内臓脂肪10の量を算出する。第1電
圧は、およそ、電極3近傍の皮下脂肪8に起因する電圧
降下と内臓脂肪10に起因する電圧降下と電極2近傍の
皮下脂肪8に起因する電圧降下の和からなり、第2電圧
は、およそ、電極3近傍の皮下脂肪8による電圧降下に
起因し、第3電圧は、およそ、電極2近傍の皮下脂肪8
による電圧降下に起因するため、第1電圧から第2電圧
と第3電圧を差し引くことで内臓脂肪10の量を求める
ことができる。なお、第1電圧乃至第3電圧の各電圧の
測定順番は問わず、いずれの電圧を先に測定してもよ
い。
【0070】内臓脂肪10の量mの算出のため、第1電
圧V1、第2電圧V2、第3電圧V3と内臓脂肪の量m
とを関係付ける相関式を予め作成しておく。量mが、内
臓脂肪10の断面積の人体1の全断面積に対する比、又
は周囲の非脂肪9の断面積に対する比などの相対値を表
す場合、相関式は、最も簡単には、回帰係数a0,a
1,a2,a3を用いて、m=a0+a1・V1−a2
・V2−a3・V3などと表される。電極2近傍の皮下
脂肪8の厚みと電極3近傍の皮下脂肪8の厚みがほぼ等
しいことが予めわかっている場合には、第2電圧と第3
電圧のどちらかの測定を省略しても良い。あるいは、電
極2近傍の皮下脂肪8の厚みが薄い場合には第3電圧の
測定を省略することもでき、同様に、電極3近傍の皮下
脂肪8の厚みが薄い場合には第2電圧の測定を省略する
こともできる。たとえば第3電圧の測定を省略したとき
の相関式はm=a0+a1・V1−a2・V2などとな
る。
【0071】量mが、内臓脂肪10の断面積などの絶対
値を表す場合には、相関式はたとえば、m=a0+a1
・V1・ε1−a2・V2・ε2−a3・V3・ε3+
(a4+a5・L1/U)・ε1+(a6・L2/U+
a7・L2’/U+a8・L2・L2’/U)・ε
2+(a9・L3/U+a10・L3’/U+a11・
L3・L3’/U)・ε3と表される。ここで、a
0〜a11は回帰係数であり、L1は電極2−20間の
距離あるいは電極3−5間の距離を表し、L2は電極1
5−16間の距離を表し、L2’は電極15−17間の
距離を表し、L3は電極21−22間の距離を表し、L
3’は電極21−23間の距離を表す。ε1,ε2,ε
3は人体1の大きさを反映する特性量のべき乗であり、
たとえば人体1の外周長Uの二乗Uや人体1の断面
の縦幅W1と横幅W2との積W1,W2などを表す。こ
の時のべき乗の指数は‘1’や‘2’に限らず、最も相
関が良くなるように決めることができる。前記理由によ
り、たとえば第3電圧の測定を省略できる場合には、相
関式は、前記相関式においてa3及びa9〜a11を零
としたもので与えられる。電極間距離L1,L2,L
2’,L3,L3’を人体1の外周長Uに比例して変化
させる場合には、相関式をm=a0+a1・V1・ε1
−a2・V2・ε2−a3・V3・ε3+a4・ε1と
できる。
【0072】本実施例の測定装置は、電極を人体1の外
周上の別の位置に配置した図2又は図4と略同一の測定
装置を追加し、追加した測定装置の電圧計7で測定した
電圧を相関式の中に加えれば、内臓脂肪の量mをさらに
高精度に算出できる。
【0073】次に、第4実施例を説明する。第4実施例
の体脂肪測定装置は、第3実施例の測定装置に図1
(b)に示す測定装置を追加した。図1(b)の電圧計
7は測定用電極13−14間に発生する第4電圧を測定
する。体脂肪算出部26は、電圧計7で測定された第1
電圧乃至第4電圧に基づき内臓脂肪10の量を算出す
る。電極2と電極11並びに電極3と電極12はそれぞ
れ同一電極でも良い。
【0074】このように、図1(b)の電圧計7で第4
電圧を測定し、体脂肪算出部26は、電圧計7で測定さ
れた第1電圧乃至第4電圧に基づき内臓脂肪10の量を
算出する。第4電圧は、主に内臓脂肪10による電圧降
下に起因するため、第4電圧を第3実施例の第1電圧乃
至第3電圧と組み合わせることでさらに精度良く内臓脂
肪10の量を測定できる。なお、第1電圧乃至第4電圧
の各電圧の測定順番は問わず、いずれの電圧を先に測定
しても同様な効果が得られる。
【0075】内臓脂肪10の量mの算出のため、第1電
圧V1、第2電圧V2、第3電圧V3、第4電圧V4と
内臓脂肪の量mとを関係付ける相関式を予め作成してお
く。量mが、内臓脂肪10の断面積の人体1の全断面積
に対する比、又は周囲の非脂肪9の断面積に対する比な
どの相対値を表す場合、相関式は、最も簡単には回帰係
数a0,a1,a2,a3,a4を用いて、m=a0+
a1・V1−a2・V2−a3・V3+a4・V4など
と表される。電極2近傍の皮下脂肪8の厚みと電極3近
傍の皮下脂肪8の厚みがほぼ等しいことが予めわかって
いる場合には、第2電圧と第3電圧のどちらかの測定を
省略しても良い。電極2近傍あるいは電極3近傍のいず
れかの皮下脂肪8の厚みが薄い場合も同様である。この
時の相関式は例えばm=a0+a1・V1−a2・V2
+a4・V4となる。
【0076】量mが、内臓脂肪10の断面積などの絶対
値を表す場合には、相関式はたとえばm=a0+a1・
V1・ε1−a2・V2・ε2−a3・V3・ε3+a
4・(V4・U/L4)・ε4+(a5+a6・L1/
U)・ε1+(a7・L2/U+a8・L2’/U+a
9・L2・L2’/U)・ε2+(a10・L3/
U+a11・L3’/U+a12・L3・L3’/U
)・ε3と表される。ここで、a0〜a12は回帰
係数であり、L1,L2,L2’,L3,L3’は第3
実施例で説明したような電極間距離を表し、L4は電極
13−14間の距離を表す。
【0077】ε1,ε2,ε3,ε4は人体1の大きさ
を反映する特性量のべき乗であり、たとえば人体1の外
周長Uの二乗Uや人体1の断面の縦幅W1と横幅W
2との積W1,W2などを表す。この時のべき乗の指数
は、‘1’や‘2’に限らず、最も相関が良くなるよう
に決めることができる。前記理由によりたとえば第3電
圧の測定を省略できる場合には、相関式は、前記相関式
において、a3及びa10〜a12を零としたもので与
えられる。電極間距離L1,L2,L2’,L3,L
3’,L4を人体1の外周長Uに比例して変化させる場
合には、相関式をm=a0+a1・V1・ε1−a2・
V2・ε2−a3・V3・ε3+a4・V4・ε4+a
5・ε1などとできる。
【0078】本実施例の測定装置は、電極を人体1の外
周上の別の位置に配置した図2又は図4と略同一の測定
装置を追加し、追加した測定装置の電圧計7で測定した
電圧を相関式の中に加えれば、内臓脂肪の量mをさらに
高精度に算出できる。また、図1(b)に示す測定装置
にかえて図8又は図9又は図10に示す測定装置を用い
てもよい。
【0079】次に第5実施例を説明する。図5に示す第
5実施例の体脂肪測定装置は、複数の方向に順次電流を
流しながら人体1の内臓脂肪量を自動的に測定する。図
5に示すコンピュータ36によって内臓脂肪量mが求め
られ、求められた内臓脂肪量mはコンピュータ36から
データ出力装置35に送られ、表示される。
【0080】ここで、複数の電極27a〜27hに対し
て、図1(a)及び図2(a)(又は図2(b))に示
すような電流用電極及び測定用電極の配置となるように
順次電極を選択してn個の第1電圧V1(1),V2
(1),…Vn(1)及び第2電圧V1(2),V2
(2),…Vn(2)を測定し、第1実施例と同様な相
関式m=a0+a1(1)・V1(1)+a2(1)
V2(1)+…+an(1 ・Vn(1)−an(2)
・V1(2)−a2(2)・V2(2)−…−an
(2)・Vn(2)などを用いることで、内臓脂肪10
の量を高精度で測定できる。また、複数の電極27a〜
27hに対して、図1及び図2(a)(又は図2
(b))に示すような電流用電極及び測定用電極の配置
となるように順次電極を選択して、n個の第1電圧V1
(1),V2(1),…Vn(1)及び第2電圧V1
(2),V2(2),…Vn(2)、m個の第3電圧V
(3),V2(3 ,…Vm(3)を測定し、第2実
施例と同様な相関式m=a0+a1(1)・V1(1)
+a2(1)・V2(1)+…+an(1)・Vn
(1)−a1(2 ・V1(2)−a2(2)・Vn
(2)−…−an(2)・Vn(2)+a1 (3)・V
(3)+a2(3)・V2(3)+…+am(3)
Vm(3)などを用いることで、内臓脂肪10の量を高
精度で測定できる。
【0081】同様にして、複数の電極27a〜27hに
対して、図3及び図2(a)(又は図2(b))及び図
4(a)(又は図4(b))に示すような電流用電極及
び測定用電極の配置となるように順次電極を選択して、
複数個の第1電圧乃至第3電圧を測定し、第3実施例と
同様な相関式を用いることで、内臓脂肪10の量を高精
度で測定できる。また、複数の電極27a〜27hに対
して、図3及び図1(b)及び図2(a)(又は図2
(b))及び図4(a)(又は図4(b))に示すよう
な電流用電極及び測定用電極の配置となるように順次電
極を選択して、複数個の第1電圧乃至第4電圧を測定
し、第4実施例と同様な相関式を用いることで、内臓脂
肪10の量を高精度で測定できる。
【0082】また、第1乃至第5の実施例において、複
数の電流周波数で測定を行って、それらの測定結果を比
較することで、測定結果の信頼性が高まる。
【0083】第1の実施の形態及び第2の実施の形態の
体脂肪測定装置において、電極と人体などの被測定体と
の間の接触抵抗を低減するために、電極と被測定体との
間に導電性ゲルを塗布したり、シート状の導電性ゲルを
挟んだりすることができる。また、人体の電気インピー
ダンスが日内変動することを考慮に入れ、体脂肪を測定
した時刻を用いて測定電圧を補正し、電気インピーダン
スの日内変動に起因する体脂肪量の測定誤差を補正して
もよい。あるいは、食事の前後で腹部の状態が変わるこ
とを考慮に入れ、食事から体脂肪を測定するまでの経過
時間を用いて測定電圧を補正し、食事に起因する体脂肪
量の測定誤差を補正することもできる。
【0084】なお、本発明は、例えば、第1の実施の形
態の体脂肪測定装置と第2の実施の形態の体脂肪測定装
置とを組み合わせた装置としても実現できる。この場
合、人体の皮下脂肪量及び内臓脂肪量のそれぞれを高精
度に測定でき、しかも、内臓脂肪量/皮下脂肪量の比率
(V/S比)を算出できる。内臓脂肪が高脂血症、糖尿
病、高血圧などの生活習慣病の源泉になっているという
医学的見地から、本発明の体脂肪測定装置で測定された
内臓脂肪量に基づき、データ出力装置に健康アドバイス
を表示することができる。あるいは、本発明の体脂肪測
定装置で測定された皮下脂肪量に基づき、データ出力装
置に美容アドバイスを表示することができる。また、本
発明の体脂肪測定装置で測定された皮下脂肪量の値ある
いは皮下脂肪量と内臓脂肪量との和の値を、従来の体脂
肪計の表示に使われている体脂肪率と相関させることも
でき、データ出力装置には体脂肪率を表示することもで
きる。また、本発明は内臓脂肪量として一般の内臓脂肪
のみならず肝脂肪量の推定に用いることもできる。ま
た、被測定体として人体の腹部は勿論、大腿部や上腕等
への適用も可能であり、それらの被測定部位の皮下脂肪
量等を測定することができる。また、被測定体は人体に
限定されることなく、豚、牛等の動物、まぐろ等の魚類
であっても良く、これらの皮下脂肪量及び内部に存在す
る脂肪量も測定できる。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、インピーダンスCT法
よりも極めて簡単で且つ高精度に体内脂肪量、特に、被
測定体の皮下脂肪量及び内臓脂肪量を簡便且つ高精度に
測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の体脂肪測定装置の第1実施
例を示す構成図。
【図2】第1の実施の形態の体脂肪測定装置の第2実施
例を示す主要構成図。
【図3】第1の実施の形態の体脂肪測定装置の第3実施
例を示す主要構成図。
【図4】第1の実施の形態の体脂肪測定装置の第4実施
例を示す主要構成図。
【図5】第1の実施の形態の体脂肪測定装置の第5実施
例を示す構成図。
【図6】人体の大きさを反映する特性量の一例として人
体の縦幅と横幅を示す図。
【図7】電極のエッジ間距離を示す図。
【図8】図1に示す体脂肪測定装置の第1実施例の他の
一例を示す図。
【図9】図1に示す体脂肪測定装置の第1実施例の他の
一例を示す図。
【図10】図1に示す体脂肪測定装置の第1実施例の他
の一例を示す図。
【図11】人体の表面上の一点から各測定用電極の中心
点までの距離で表した各測定用電極の位置を示す図。
【図12】規格化距離と電位の空間変化率との相関を示
す図。
【図13】図3に示す体脂肪測定装置の第3実施例の他
の一例を示す図。
【図14】図3に示す体脂肪測定装置の第3実施例の他
の一例を示す図。
【符号の説明】
1…人体、2,3…電流用電極、4…電流源、5,6…
測定用電極、7…電圧計、8…皮下脂肪、9…非脂肪、
10…内臓脂肪、26…体脂肪算出部、28…電流電極
選択用スイッチ、29…電圧電極選択用スイッチ、30
…交流発振器、31…電圧・電流変換器、32…差動増
幅器、33…A/D変換器、34…データ入力装置、3
5…データ出力装置、36…コンピュータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 槙 和男 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606番地 花王株 式会社研究所内 (72)発明者 山口 亨 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606番地 花王株 式会社研究所内 (72)発明者 片嶋 充弘 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606番地 花王株 式会社研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定体の外周上に被測定体を挟んで略
    対向して配置した第1及び第2電流用電極間に電流を流
    し前記第1電流用電極の近傍に配置した第1測定用電極
    及び前記被測定体の外周上で前記第1及び第2電流用電
    極間の略中間の位置に配置した第2測定用電極間に発生
    する第1電圧を測定すると共に、前記被測定体の外周上
    に前記被測定体を挟んで略対向して配置した第3及び第
    4電流用電極間に電流を流し前記被測定体の外周上で前
    記第3及び第4電流用電極間の略中間の位置に発生した
    電位の空間変化率を測定するステップと、 前記第1電圧及び前記空間変化率に基づき前記被測定体
    の皮下脂肪量を算出するステップと、を含む体脂肪測定
    方法。
  2. 【請求項2】 被測定体の外周上に被測定体を挟んで略
    対向して配置した第1及び第2電流用電極間に電流を流
    し前記二つの電流用電極のそれぞれの電極近傍に一つず
    つ配置した第1及び第2測定用電極間に発生する第1電
    圧を測定すると共に、前記被測定体の外周上に前記被測
    定体を挟んで略対向して配置した第3及び第4電流用電
    極間に電流を流し前記被測定体の外周上で前記第3及び
    第4電流用電極間の略中間の位置に発生した電位の空間
    変化率を測定するステップと、 前記第1電圧及び前記空間変化率に基づき前記被測定体
    の皮下脂肪量を算出するステップと、を含む体脂肪測定
    方法。
  3. 【請求項3】 前記第3及び第4電流用電極間に電流を
    流し、 前記被測定体の外周上で前記第3及び第4電流用電極間
    の略中間の位置に、前記被測定体の外周長に比べて十分
    に距離を短くして配置した第3及び第4測定用電極間に
    発生する第2電圧を測定することによって前記電位の空
    間変化率を求めるステップを含む請求項1又は請求項2
    記載の体脂肪測定方法。
  4. 【請求項4】 被測定体の外周上に被測定体を挟んで略
    対向して配置した第1及び第2電流用電極間に電流を流
    し前記第1電流用電極の近傍に配置した第1測定用電極
    及び前記被測定体の外周上で前記第1及び第2電流用電
    極間の略中間の位置に配置した第2測定用電極間に発生
    する第1電圧を測定すると共に、前記被測定体の外周上
    に前記被測定体の外周長に比べ十分に距離を短くして配
    置した第3及び第4電流用電極間に電流を流したときに
    発生する第2電圧を測定する測定ステップと、 前記第1電圧及び前記第2電圧に基づき前記被測定体の
    内臓脂肪量を算出する算出ステップと、を含む体脂肪測
    定方法。
  5. 【請求項5】 被測定体の外周上に被測定体を挟んで略
    対向して配置した第1及び第2電流用電極間に電流を流
    し前記二つの電流用電極のそれぞれの電極近傍に一つず
    つ配置した第1及び第2測定用電極間に発生する第1電
    圧を測定すると共に、前記被測定体の外周上に前記被測
    定体の外周長に比べ十分に距離を短くして配置した第3
    及び第4電流用電極間に電流を流したときに発生する第
    2電圧を測定する測定ステップと、 前記第1電圧及び前記第2電圧に基づき前記被測定体の
    内臓脂肪量を算出するステップと、を含む体脂肪測定方
    法。
  6. 【請求項6】 前記第3及び第4電流用電極を、前記第
    1又は第2電流用電極を配置した位置又はその近傍に配
    置した請求項4又は請求項5記載の体脂肪測定方法。
  7. 【請求項7】 被測定体の外周上に被測定体を挟んで略
    対向して配置した第1及び第2電流用電極と、 前記被測定体の外周上に前記被測定体を挟んで略対向し
    て配置した第3及び第4電流用電極と、 前記第1電流用電極の近傍に配置した第1測定用電極及
    び前記被測定体の外周上で前記第1及び第2電流用電極
    間の略中間の位置に配置した第2測定用電極と、 前記第1及び第2電流用電極間に電流を流し前記第1及
    び第2測定用電極間に発生する第1電圧を測定すると共
    に、前記第3及び第4電流用電極間に電流を流し前記被
    測定体の外周上で前記第3及び第4電流用電極間の略中
    間の位置に発生した電位の空間変化率を測定する測定手
    段と、 前記測定手段で測定された前記第1電圧及び前記空間変
    化率に基づき前記被測定体の皮下脂肪量を算出する体脂
    肪算出手段と、 を備える体脂肪測定装置。
  8. 【請求項8】 被測定体の外周上に被測定体を挟んで略
    対向して配置した第1及び第2電流用電極と、 前記被測定体の外周上に前記被測定体を挟んで略対向し
    て配置した第3及び第4電流用電極と、 前記第1及び第2電流用電極のそれぞれの電極近傍に一
    つずつ配置した第1及び第2測定用電極と、 前記第1及び第2電流用電極間に電流を流し前記第1及
    び第2測定用電極間に発生する第1電圧を測定すると共
    に、前記第3及び第4電流用電極間に電流を流し前記被
    測定体の外周上で前記第3及び第4電流用電極間の略中
    間の位置に発生した電位の空間変化率を測定する測定手
    段と、 前記測定手段で測定された前記第1電圧及び前記空間変
    化率に基づき前記被測定体の皮下脂肪量を算出する体脂
    肪算出手段と、を備える体脂肪測定装置。
  9. 【請求項9】 被測定体の外周上に被測定体を挟んで略
    対向して配置した第1及び第2電流用電極と、 前記被測定体の外周上に前記被測定体の外周長に比べ十
    分に距離を短くして配置した第3及び第4電流用電極
    と、 前記第1電流用電極の近傍に配置した第1測定用電極及
    び前記被測定体の外周上で前記第1及び第2電流用電極
    間の略中間の位置に配置した第2測定用電極と、 前記第1及び第2電流用電極間に電流を流し前記第1及
    び第2測定用電極間に発生する第1電圧を測定すると共
    に、前記第3及び第4電流用電極間に電流を流したとき
    に発生する第2電圧を測定する測定手段と、 前記測定手段で測定された前記第1電圧及び前記第2電
    圧に基づき前記被測定体の内臓脂肪量を算出する体脂肪
    算出手段と、を備える体脂肪測定装置。
  10. 【請求項10】 被測定体の外周上に被測定体を挟んで
    略対向して配置した第1及び第2電流用電極と、 前記被測定体の外周上に前記被測定体の外周長に比べ十
    分に距離を短くして配置した第3及び第4電流用電極
    と、 前記第1及び第2電流用電極のそれぞれの電極近傍に一
    つずつ配置した第1及び第2測定用電極と、 前記第1及び第2電流用電極間に電流を流し前記第1及
    び第2測定用電極間に発生する第1電圧を測定すると共
    に、前記第3及び第4電流用電極間に電流を流したとき
    に発生する第2電圧を測定する測定手段と、 前記測定手段で測定された前記第1電圧及び前記第2電
    圧に基づき前記被測定体の内臓脂肪量を算出する体脂肪
    算出手段と、を備える体脂肪測定装置。
  11. 【請求項11】 前記電極と被測定体との接触面に導電
    性ゲル部を有する請求項7乃至請求項10のいずれか1
    項記載の体脂肪測定装置。
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