WO2011145241A1

WO2011145241A1 - 操作装置

Info

Publication number: WO2011145241A1
Application number: PCT/JP2011/000970
Authority: WO
Inventors: 浩勝中嶋; 悟茶園
Original assignee: 住友電装株式会社
Priority date: 2010-05-20
Filing date: 2011-02-22
Publication date: 2011-11-24
Also published as: US8664551B2; CN102906845B; CN102906845A; US20130037392A1; JP2011243493A

Abstract

【課題】必要スペース及び部品点数の増大を伴うことなく２つの回転操作ノブを相互独立して回転操作可能な操作装置を提供する。【解決手段】回転軸Ｌを中心に回転する第１回転操作ノブ１２０および第２回転操作ノブ１４０と、これら回転操作ノブ１２０，１４０を独立して回転可能に保持する回転操作ノブ保持部６４を含む保持部材６０とを設け、回転操作ノブ保持部６４に回転軸Ｌを中心とする略円筒状の第１支持面６４ａと第２支持面６４ｂとを設け、第１回転操作ノブ１２０に、第１スイッチ素子１２に信号を出力させる第１スイッチ操作部３８と第１支持面６４ａ上を摺動可能な略円筒状の第１摺動面３２ｂを設け、第２回転操作ノブ１４０に、第２スイッチ素子１４に信号を出力させる第２スイッチ操作部５８と第２支持面６４ｂ上を摺動可能な略円筒状の第２摺動面５２ｂを設ける。

Description

操作装置

　本発明は、回転操作される回転操作ノブを有する操作装置に関する。

　従来、自動車のインストゥルメントパネル等には、回転操作される回転操作ノブを備えた操作装置が設けられている。前記回転操作ノブが回転操作されると、エアコンの温度や風量等の操作対象が操作される。

　例えば、特許文献１には、パネルに、左右に２つの回転操作ノブが並んで配置されている操作装置が開示されている。具体的に、この操作装置は、２つの回転操作ノブに加えて、回路基板と、２つの保持部材と、スイッチ素子とを備える。前記回路基板は、パネルの裏側に配置される。前記２つの回転操作ノブは、回路基板上の左右の位置にそれぞれ設けられる。２つの保持部材は、各回転操作ノブを保持する。これらの回転操作ノブは、互いに平行な回転軸回りに回転可能である。スイッチ素子は、前記各回転操作ノブの回転を検出する。

　前記従来の操作装置では、２つの回転操作ノブが互いに離間する位置に並べて配置される。そのため、設置スペースが著しく増大する。また、回路基板の必要面積が増大する。さらに、各回転操作ノブがそれぞれ個別に保持部材によって保持されている。そのため、操作装置全体の部品点数が多くなる。このことは、操作装置の重量を大きくして、取り付け手間を増大させる。

特開２００８－３０９９５４号公報

　そこで、本発明の目的は、必要スペース及び部品点数の大幅な増大を伴うことなく２つの回転操作ノブの相互独立した回転操作が可能な操作装置を提供する。

　この目的を達成するために、本発明の操作装置は、前後方向に延びる回転軸を中心に回転するように回転操作される第１回転操作ノブと、前記第１回転操作ノブの回転径方向の外側に配置されて、前記第１回転操作ノブの回転軸と共通の回転軸を中心に回転するように回転操作される第２回転操作ノブと、前記第１回転操作ノブと第２回転操作ノブとの間に介在して、これら第１回転操作ノブ及び第２回転操作ノブを両者が互いに独立して回転可能となるように保持する筒状の回転操作ノブ保持部を含む保持部材と、前記第１回転操作ノブの回転量に応じた信号を出力する第１スイッチ素子と、前記第２回転操作ノブの回転量に応じた信号を出力する第２スイッチ素子とを備え、前記回転操作ノブ保持部は、前記回転軸を中心とする略円筒状の第１支持面を含む内周面と、前記第１支持面よりも大径でかつ前記回転軸を中心とする略円筒状の第２支持面を含む外周面とを有し、前記第１回転操作ノブは、その回転周方向に並ぶ複数の位置に設けられて、前記第１スイッチ素子と対向する位置を通過するたびに当該第１スイッチ素子に第１検出信号を出力させる第１スイッチ操作部と、前記第１支持面上を前記回転周方向に摺動可能な略円筒状の第１摺動面を含む外周面とを有し、前記第２回転操作ノブは、その回転周方向に並ぶ複数の位置に設けられ、前記第２スイッチ素子と対向する位置を通過するたびに当該第２スイッチ素子に第２検出信号を出力させる第２スイッチ操作部と、前記第２支持面上を前記回転周方向に摺動可能な略円筒状の第２摺動面を含む内周面とを有する。

　この操作装置によれば、必要スペース及び部品点数の大幅な増大を伴うことなく２つの回転操作ノブの相互独立した回転操作が可能になる。

本発明の実施形態に係る操作装置がパネル部材に取り付けられた状態を示す概略斜視図である。図１に示す操作装置の正面図である。図１に示す操作装置の概略分解斜視図である。図２のＩＶ―ＩＶ線断面図である。図２のＶ―Ｖ線断面図である。図２のＶＩ―ＶＩ線断面図である。

　本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。

　図１は、操作装置１がフロントカバー２に取付けられた状態の概略斜視図である。前記フロントカバー２は、自動車のインストゥルメントパネル等に固定される。図２は、図１の正面図である。図３は、操作装置１の概略分解斜視図である。図４は、図２のＩＶ－ＩＶ線断面図である。図５は、図２のＶ－Ｖ線断面図である。図６は、図２のＶＩ－ＶＩ線断面図である。

　前記操作装置１は、回路基板３と、内側回転操作ノブ（第１回転操作ノブ）１２０と、外側回転操作ノブ（第２回転操作ノブ）１４０と、保持部材６０と、押圧操作ノブ７０と、２つのスプリング８２，８２と各スプリング８２，８２の先端に固定される２つのプランジャ８４，８４とを有している。回路基板３には、内側スイッチ素子（第１スイッチ素子）１２と、外側スイッチ素子（第２スイッチ素子）１４と、タクトスイッチ素子（押圧スイッチ素子）１６と、ＬＥＤ６とが実装されている。前記内側回転操作ノブ１２０は、内側ダイアル部（第１ダイアル部）２０と、内側ホルダー３０とを有している。前記外側回転操作ノブ１４０は、外側ダイアル部（第２ダイアル部）４０と、外側ホルダー５０とを有している。

　前記保持部材６０は、前記内側回転操作ノブ１２０と、前記外側回転操作ノブ１４０と、前記押圧操作ノブ７０とを保持している。保持部材６０により保持された状態で、前記内側回転操作ノブ１２０と外側回転操作ノブ１４０とは、前後方向に延びる共通の回転軸Ｌを中心として回転可能である。保持部材６０により保持された状態で、前記押圧操作ノブ７０は、前記回転軸Ｌと平行な方向に沿ってスライド変位可能である。前記内側回転操作ノブ１２０が回転操作を受けて回転した場合、この内側回転操作ノブ１２０により前記内側スイッチ素子１２が操作される。前記外側回転操作ノブ１４０が回転操作を受けて回転した場合、この外側回転操作ノブ１４０により前記外側スイッチ素子１４が操作される。前記押圧操作ノブ７０が押圧操作されて後方にスライド変位した場合、この押圧操作ノブ７０により前記タクトスイッチ素子１６が操作される。本実施形態では、前記回転軸Ｌは、前記回路基板３と直交して延びている。

　各スイッチ素子の構造について説明する。

　前記内側スイッチ素子１２は、内側スイッチ素子本体（第１スイッチ素子本体）１２ａと、内側検出子（第１検出子）１２ｂとを有している。前記内側スイッチ素子本体１２ａは、回路基板３の表側方向すなわち前方に突出した状態で、回路基板３に固定されている。前記内側検出子１２ｂは、この内側スイッチ素子本体１２ａからさらに前方に突出している。この内側検出子１２ｂは、回路基板３と平行な方向に力を受けた場合、前方に突出した起立状態から回路基板３と平行な方向に倒伏する。内側検出子１２ｂは、前記力が除去されると前記起立状態に復帰する。前記内側スイッチ素子本体１２ａは、前記内側検出子１２ｂが倒伏するたびに所定の信号（第１検出信号）を出力する。

　前記外側スイッチ素子１４は、前記内側スイッチ素子１２と同様の構造を有している。外側スイッチ素子１４は、外側スイッチ素子本体（第２スイッチ素子本体）１４ａと外側検出子（第２検出子）１４ｂとを有している。外側スイッチ素子１４は、外側スイッチ素子本体１４ａと外側検出子１４ｂとが回路基板３の表側方向に突出した状態で、回路基板３に固定されている。前記外側検出子１４ｂが回路基板３と平行な方向に力を受けて倒伏するたびに、外側スイッチ素子本体１４ａは所定の信号（第２検出信号）を出力する。

　前記タクトスイッチ素子１６は、タクトスイッチ素子本体１６ａとタクトスイッチ検出子１６ｂとを有している。前記タクトスイッチ素子本体１６ａは、前方に突出した状態で、回路基板３に固定されている。前記タクトスイッチ検出子１６ｂは、タクトスイッチ素子本体１６ａからさらに前方に突出している。タクトスイッチ検出子１６ｂは、その前端面に回路基板３に向かう方向の力が加えられた場合に、回路基板３から離間した離間位置から回路基板３に近づく方向に変位する。タクトスイッチ検出子１６ｂは、前記力が除去されると前記離間位置に復帰する。前記タクトスイッチ素子本体１６ａは、前記タクトスイッチ検出子１６ｂが回路基板３に近づく方向に変位するたびに、所定の信号（押圧検出信号）を出力する。

　前記内側ダイアル部２０および内側ホルダー３０の構造について説明する。

　前記内側ダイアル部２０と前記内側ホルダー３０とは、前述のように、前記内側回転操作ノブ１２０を構成する。この内側回転操作ノブ１２０は、回転操作を受けることで前記回転軸Ｌを中心に回転して前記内側スイッチ素子１２を操作する。

　前記内側ダイアル部２０は、前記回転軸Ｌを中心としてこの回転軸Ｌ方向に延びる略円筒状を有する。この内側ダイアル部２０は、中空状であり、回転軸Ｌを囲む内側面をもつ。この内側ダイアル部２０の前側部分は、操作装置１が前記フロントカバー２に取付けられた状態において、前記フロントカバー２よりも前方に突出して外部に露出している。使用者は、この内側ダイアル部２０の前側部分を把持して内側ダイアル部２０を回転操作する。この内側ダイアル部２０の後端部には、前記内側ホルダー３０に係止される被係止部２０ａが設けられている。

　前記内側ホルダー３０は、前記回転軸Ｌを中心としてこの回転軸Ｌ方向に延びる略円筒状を有している。この内側ホルダー３０は、内側摺動部３２と、内側鍔部３４と、内側操作感付与部３６と、複数の内側スイッチ操作突起（第１スイッチ操作部）３８とを有している。

　前記内側摺動部３２は、前記回転軸Ｌを中心としてこの回転軸Ｌ方向に延びる略円筒状を有している。この内側摺動部３２の外周面３２ａには、そのほぼ全体にわたる部分に、滑らかな面で構成された内側摺動面（第１摺動面）３２ｂが形成されている。この内側摺動面３２ｂは、前記回転軸Ｌを中心とする円柱面状すなわち円筒状を有する。前記内側摺動面３２ｂは、前記保持部材６０の後述するダイアル保持部６４の内側支持面（第１支持面）６４ａに沿って摺動可能である。前記ダイアル保持部６４の内側支持面６４ａは、円柱面状すなわち円筒状を有する。前記内側摺動部３２の内周面には、係止部３２ｃが形成されている。この係止部３２ｃは、前記内側ダイアル部２０の被係止部２０ａと係合する。これら被係止部２０ａと係止部３２ｃとの係合により、前記内側ホルダー３０は、前記内側ダイアル部２０に、この内側ダイアル部２０と一体に回転可能に連結される。この連結状態において、前記内側ダイアル部２０の後側部分は、前記内側摺動部３２の内側に挿入されている。　

　前記内側鍔部３４は、前記内側摺動部３２の後端部から内側すなわち前記回転軸Ｌ側に向かって突出している。

　前記内側操作感付与部３６は、前記スプリング８２とプランジャ８４とともに、使用者に良好な操作感を与えるための操作感付与機構を構成する。この内側操作感付与部３６は、前記回転軸Ｌを中心とする略円筒状を有する。この内側操作感付与部３６は、前記内側鍔部３４の後端面から後方に延びている。この内側操作感付与部３６の内周面３６ａには、内側に突出する凸部が周方向に等間隔で形成されている。

　前記スプリング８２は、前記保持部材６０の後述する内側スプリング保持部６８により、この内側スプリング保持部６８と前記内側操作感付与部３６の内周面３６ａとの間に、固定されている。この固定状態において、前記スプリング８２は、回路基板３と平行な方向に圧縮されている。前記プランジャ８４は、このスプリング８２の固定端と反対側の端部に固定されている。前記プランジャ８４は、前記スプリング８２の弾性反力により前記内側操作感付与部３６の内周面３６ａに押し付けられている。前記内側ダイアル部２０が回転操作されて前記内側ホルダー３０が回転した場合、前記プランジャ８４が押し付けられる箇所が前記凸部とこの凸部間の部分とで変化する。この押し付け箇所が変化するのに伴って、前記スプリング８２は回路基板３と平行な方向に伸縮する。このスプリング８２の伸縮に伴って、前記スプリング８２から前記内側ホルダー３０および内側ダイアル部２０に加えられる力は変化する。この力の変化は、使用者に良好なクリック感を与える。

　前記内側スイッチ操作突起３８は、前記内側スイッチ素子１２と対向する位置を通過するたびに、この内側スイッチ素子１２に第１検出信号を出力させる。これら内側スイッチ操作突起３８は、前記内側鍔部３４の後端面から後方に突出している。これら内側スイッチ操作突起３８は、前記回転軸Ｌを中心とする回転周方向に等間隔に並んでいる。前記内側スイッチ素子１２は、これら内側スイッチ操作突起３８が並ぶ円周上に配置されている。前記内側検出子１２ｂは、これら内側スイッチ操作突起３８の回転周方向に沿って倒伏する姿勢で配置されている。これら内側スイッチ操作突起３８は、前記内側スイッチ素子１２と対向する位置を通過するたびに、前記内側検出子１２ｂに側方から当接してこの内側検出子１２ｂを倒伏させる。このように、前記内側スイッチ素子１２は、この内側スイッチ操作突起３８の通過量すなわち前記内側ホルダー３０ひいては内側回転操作ノブ１２０の回転量に応じて倒伏して、この回転量に応じた信号を出力する。

　なお、前記内側スイッチ素子１２は、前記内側検出子１２ｂの倒伏方向すなわち前記内側回転操作ノブ１２０の回転方向の違いに応じて異なる信号を出力してもよい。また、前記内側スイッチ素子１２は、一方向に倒伏した場合すなわち前記内側回転操作ノブ１２０が正回転方向あるいは逆回転方向のいずれか一方向に回転操作された場合にのみ、信号を出力してもよい。

　前記外側ダイアル部４０および外側ホルダー５０の構造について説明する。

　前記外側ダイアル部４０と前記外側ホルダー５０とは、前述のように、前記外側回転操作ノブ１４０を構成する。この外側回転操作ノブ１４０は、回転操作を受けることで前記回転軸Ｌを中心に回転して前記外側スイッチ素子１４を操作する。

　前記外側ダイアル部４０は、前記回転軸Ｌを軸中心としてこの回転軸Ｌ方向に延びる略円筒状を有している。この外側ダイアル部４０の前側部分は、操作装置１が前記フロントカバー２に取付けられた状態において、前記フロントカバー２よりも前方に突出して外部に露出している。使用者は、この外側ダイアル部４０の前側部分を把持して外側ダイアル部４０を回転操作する。この外側ダイアル部４０は、前記内側ダイアル部２０よりも大径である。この外側ダイアル部４０の内径は、その内側に前記内側ダイアル部２０を収容可能な値に設定されている。この外側ダイアル部４０の後端部には、前記外側ホルダー５０に係止される被係止部４０ａが設けられている。

　前記外側ホルダー５０は、前記回転軸Ｌを軸中心としてこの回転軸Ｌ方向に延びる略円筒状を有している。この外側ホルダー５０は、外側摺動部５２と、外側鍔部５４と、外側操作感付与部５６と、複数の外側スイッチ操作突起（第２スイッチ操作部）５８とを有している。

　前記外側摺動部５２は、前記回転軸Ｌを軸中心としてこの回転軸Ｌ方向に延びる略円筒状を有している。この外側摺動部５２の内周面５２ａには、そのほぼ全体にわたる部分に、滑らかな面で構成された外側摺動面（第２摺動面）５２ｂが形成されている。この外側摺動面５２ｂは、前記回転軸Ｌを中心とする円柱面状すなわち円筒状を有する。前記外側摺動面５２ｂは、前記保持部材６０の後述するダイアル保持部６４の外側支持面（第２支持面）６４ｂに沿って摺動可能である。前記ダイアル保持部６４の外側支持面６４ｂは、円柱面状すなわち円筒状を有する。前記外側摺動部５２の外周面には、係止部５２ｃが形成されている。この係止部５２ｃは、前記外側ダイアル部４０の被係止部４０ａと係合する。これら被係止部４０ａと係止部５２ｃとの係合により、前記外側ホルダー５０は、前記外側ダイアル部４０に、この外側ダイアル部４０と一体に回転可能に連結されている。この連結状態において、前記外側摺動部５２は、前記外側ダイアル部４０の後側部分の内側に挿入されている。

　前記外側鍔部５４は、前記外側摺動部５２の後端部から径方向外側に突出している。

　前記外側操作感付与部５６は、前記内側操作感付与部３６と同様に、前記スプリング８２とプランジャ８４とともに、使用者に良好な操作感を与えるための操作感付与機構を構成する。この外側操作感付与部５６は、前記回転軸Ｌを中心とする略円筒状を有する。この外側操作感付与部５６は、前記外側鍔部５４の後端面から後方に延びている。この外側操作感付与部５６の外周面５６ａには、外側に突出する凸部が周方向に等間隔で形成されている。

　前記スプリング８２は、前記保持部材６０の後述する外側スプリング保持部６９により、この外側スプリング保持部６９と前記外側操作感付与部５６の外周面５６ａとの間に固定されている。この固定状態において、前記スプリング８２は、回路基板３と平行な方向に圧縮されている。前記プランジャ８４は、このスプリング８２の固定端と反対側の端部に固定されている。前記プランジャ８４は、前記スプリング８２の弾性反力により前記外側操作感付与部５６の外周面５６ａに押し付けられている。前記外側ダイアル部４０が回転操作されて前記外側ホルダー５０が回転した場合、前記プランジャ８４が押し付けられる箇所が前記凸部とこの凸部間の部分とで変化する。この押し付け箇所が変化するのに伴って、前記スプリング８２は回路基板３と平行な方向に伸縮する。このスプリング８２の伸縮に伴って、前記スプリング８２から前記外側ホルダー５０および外側ダイアル部４０に加えられる力は変化する。この力の変化は、使用者に良好なクリック感を与える。

　前記外側スイッチ操作突起５８は、前記外側スイッチ素子１４と対向する位置を通過するたびに、この外側スイッチ素子１４に第２検出信号を出力させる。これら外側スイッチ操作突起５８は、前記外側鍔部５４の後端面から後方に突出している。これら外側スイッチ操作突起５８は、前記回転軸Ｌを中心とする回転周方向に等間隔に並んでいる。前記外側スイッチ素子１４は、これら外側スイッチ操作突起５８が並ぶ円周上に配置されている。前記外側検出子１４ｂは、これら外側スイッチ操作突起５８の回転周方向に沿って倒伏する姿勢で配置されている。これら外側スイッチ操作突起５８は、前記外側スイッチ素子１４と対向する位置を通過するたびに、前記外側検出子１４ｂに側方から当接してこの外側検出子１４ｂを倒伏させる。このように、前記外側スイッチ素子１４は、この外側スイッチ操作突起５８の通過量すなわち前記内側ホルダー５０ひいては外側回転操作ノブ１４０の回転量に応じて倒伏して、この回転量に応じた信号を出力する。

　なお、前記外側スイッチ素子１４は、前記内側スイッチ素子１２と同様に、前記外側検出子１４ｂの倒伏方向すなわち前記外側回転操作ノブ１４０の回転方向の違いに応じて異なる信号を出力してもよい。また外側スイッチ素子１４は、一方向に倒伏した場合すなわち前記外側回転操作ノブ１４０が正回転方向あるいは逆回転方向のいずれか一方向に回転操作された場合にのみ信号を出力してもよい。

　前記押圧操作ノブ７０の具体的構成について説明する。

　前記押圧操作ノブ７０は、前述のように、押圧操作を受けて後方にスライド変位して前記タクトスイッチ１６を操作する。

　前記押圧操作ノブ７０は、ボタン部７２と、ボタン支持部７４とを有する。ボタン部７２は、前記回転軸Ｌを中心とする円板状を有する。前記ボタン支持部７４は、このボタン部７２の後面から後方に延びる略円筒状を有する。この押圧操作ノブ７０の外径は、前記内側ダイアル部２０の内径よりも小さく設定されている。この押圧操作ノブ７０は、前記内側ダイアル部２０の内側面で囲まれた空間内に配置されている。この配置状態において、前記ボタン支持部７４の中心軸は、前記回転軸Ｌと一致する。

　使用者は、前記ボタン部７２を押圧操作することができる。このボタン部７２は、前記内側ダイアル部２０の内側面の前端で囲まれた空間を覆う位置に配置されており、前方に露出している。

　前記ボタン支持部７４の外周面には、スライド部７４ａが設けられている。このスライド部７４ａは、ボタン支持部７４の外周面から径方向外側に突出しているとともに前記回転軸Ｌ方向に延びている。このスライド部７４ａは、前記保持部材６０の後述する押圧操作ノブ保持部６６の案内溝６６ｂ内に配置される。この配置状態において、前記スライド部７４ａは、前記案内溝６６ｂに沿って前後方向にスライド可能である。前記押圧操作ノブ７０は、前記スライド部７４ａが前記案内溝６６ｂに沿って移動するのに伴って、前後方向すなわち前記回路基板３と接離する方向にスライド変位する。

　前記ボタン支持部７４の後端の一部には、タクトスイッチ操作部７４ｂが設けられている。このタクトスイッチ操作部７４ｂは、前記ボタン支持部７４の後端から後方に延びている。このタクトスイッチ操作部７４ｂは、使用者により前記ボタン部７２に加えられた押圧力を前記タクトスイッチ１６に伝達して、このタクトスイッチ１６を押圧操作する。前記タクトスイッチ１６は、このタクトスイッチ操作部７４ｂの後方に配置されている。このタクトスイッチ操作部７４ｂの後端面と前記タクトスイッチ検出子１６ｂの前端面とは当接している。前記ボタン部７２が押圧された場合、前記ボタン支持部７４はこのボタン部７２とともに後方にスライド移動する。前記タクトスイッチ操作部７４ｂは、前記ボタン部７２の後方へのスライド移動に伴い後方に移動して、前記タクトスイッチ検出子１６ｂを後方に押圧する。

　前記ボタン支持部７４の後端には、被係止突起７４ｃが設けられている。この被係止突起７４ｃは、ボタン支持部７４から回転軸Ｌ側に向かって突出している。

　前記保持部材６０の具体的構成について説明する。

　前記保持部材６０は、ベース部６２と、ダイアル保持部（回転操作ノブ保持部）６４と、押圧操作ノブ保持部６６と、内側スプリング保持部６８と、外側スプリング保持部６９とを有している。

　前記ベース部６２は、その略中央に貫通孔６２ａが形成された略円筒状を有している。このベース部６２は、前記回路基板３に固定されている。この固定状態において、前記回転軸Ｌは、前記貫通孔６２ａの略中心を通る。

　前記ダイアル保持部６４は、前記内側ホルダー３０と前記外側ホルダー５０とを保持するためのものである。このダイアル保持部６４は、前記内側ホルダー３０と前記外側ホルダー５０との間に介在している。このダイアル保持部６４は、前記ベース部６２の外周端よりも径方向内側の位置において、このベース部６２の前端面から前方に突出している。このダイアル保持部６４は、前記回転軸Ｌを中心とする円筒状を有している。このダイアル保持部６４の内周面６４ａは、前記回転軸Ｌを中心とする円筒状の内側支持面６４ａを構成している。このダイアル保持部６４の外周面６４ｂは、前記回転軸Ｌを中心とする円筒状の外側支持面６４ｂを構成している。この外側支持面６４ｂは、前記内側支持面６４ａよりも大径である。

　前記ダイアル保持部６４の内側には、前記内側ホルダー３０が、収容されている。この収容状態において、前記内側ホルダー３０の内側摺動面３２ｂは、前記ダイアル保持部６４の内側支持面６４ａと接触している。この内側摺動面３２ｂは、前記内側ホルダー３０の回転に伴って前記内側支持面６４ａに沿って摺動する。前記内側摺動面３２ｂと前記内側支持面６４ａとの接触は、前記内側ホルダー３０の径方向への移動を規制する。ここで、前述のように、前記ダイアル保持部６４の内側支持面６４ａは、前記回転軸Ｌを中心とする円筒状を有している。そして、前記内側ホルダー３０は、前記内側摺動面３２ｂと前記内側支持面６４ａとが接触した状態で、前記ダイアル保持部６４の内側に収容されている。そのため、前記ダイアル保持部６４は、前記内側支持面６４ａと接触する前記内側摺動面３２ｂひいては内側ホルダー３０および内側ダイアル部２０を、その各中心軸が前記回転軸Ｌとなる位置に保持する。

　前記ダイアル保持部６４の外側には、前記外側ホルダー５０が、配置されている。この配置状態において、前記外側ホルダー５０の内側には、前記ダイアル保持部６４と前記内側ホルダー３０とが収容されている。また、この配置状態において、前記外側ホルダー５０の外側摺動面５２ｂと前記ダイアル保持部６４の外側支持面６４ｂとは接触している。前記外側摺動面５２ｂは、前記外側ホルダー５０の回転に伴って前記外側支持面６４ｂに沿って摺動する前記外側摺動面５２ｂと外側支持面６４ｂとの接触は、前記外側ホルダー５０の径方向の移動を規制する。ここで、前述のように、前記ダイアル保持部６４の外側支持面６４ｂは、前記回転軸Ｌを中心とする円筒状を有している。そして、前記外側ホルダー５０は、前記外側摺動面５２ｂと前記外側支持面６４ｂとが接触した状態で、前記ダイアル保持部６４の内側に配置されている。そのため、前記ダイアル保持部６４は、前記外側支持面６４ｂと接触する前記外側摺動面５２ｂひいては外側ホルダー５０および外側ダイアル部４０を、その各中心軸が前記回転軸Ｌとなる位置に保持する。

　前記外側ホルダー５０および前記内側ホルダー３０が前記ダイアル保持部６４に保持され、かつ、この外側ホルダー５０と内側ホルダー３０とがそれぞれ前記外側ダイアル部４０と内側ダイアル部２０とに連結された保持連結状態において、前記内側ダイアル部２０は、前記外側ダイアル部４０の内側に位置しているとともに、前記外側ダイアル部４０よりも前方に突出している。すなわち、前記外側ダイアル部４０および外側ホルダー５０の前後方向の長さは、前記保持連結状態において、外側ダイアル部４０および外側ホルダー５０の前端が、前記内側ダイアル部２０の前端よりも後方に位置する寸法に設定されている。このように、本操作装置１では、外側ダイアル部４０と内側ダイアル部２０の径方向および前後方向の位置が異なっている。そのため使用者がこれらダイアル部２０，４０を誤って操作するという事態は、回避される。

　前記ベース部６２のうち前記ダイアル保持部６４よりも径方向内側の部分には、内側係止部６２ｂが設けられている。本実施形態では、複数の内側係止部６２ｂが設けられている。これら内側係止部６２ｂは、ベース部６２の前端面から前方に突出している。これら内側係止部６２ｂは、互いに周方向離間している。これら内側係止部６２ｂには、それぞれ、回路基板３と平行に延びる係止面６２ｃが形成されている。これら係止面６２ｃは、前記ベース部６２の前端面よりも前方に離間した位置において、内側係止部６２ｂから径方向外側に向けて突出している。これら係止面６２ｃは、前記内側ホルダー３０の内側鍔部３４の前端面に前方から当接する。この当接は、前記内側ホルダー３０の前方への抜けを規制する。

　前記ベース部６２の外周端すなわちベース部６２のうち前記ダイアル保持部６４よりも径方向外側の部分には、外側係止部６２ｄが設けられている。本実施形態では、複数の外側係止部６２ｄが設けられている。これら外側係止部６２ｄは、前記ベース部６２の前端面から前方に突出している。これら外側係止部６２ｄは、互いに周方向に離間している。これら外側係止部６２ｄには、それぞれ、回路基板３と平行に延びる係止面６２ｅが形成されている。これら係止面６２ｅは、前記ベース部６２の前端面よりも前方に離間した位置において、外側係止部６２ｄから径方向内側に向けて突出している。これら係止面６２ｅは、前記外側ホルダー３０の外側鍔部５４の前端面に前方から当接する。この当接は、前記外側ホルダー５０の前方への抜けを規制する。

　前記ベース部６２には、このベース部６２を前後方向に貫通する内側スイッチ素子貫通孔６２ｆが形成されている。前記内側スイッチ素子貫通孔６２ｆは、ベース部６２のうち前記内側支持面６４ａよりも径方向内側、かつ、前記内側スイッチ操作突起３８が通過する部分に形成されている。前記内側スイッチ素子１２は、この内側スイッチ素子貫通孔６２ｆ内に、配置されている。この配置状態において、前記内側検出子１２ｂは、前記ベース部６２の前端面よりも前方、さらには、この前端面の前方を通過する前記内側スイッチ操作突起３８の後端よりも前方に、突出している。この配置状態において、前記内側検出子１２ｂは、前記内側スイッチ操作突起３８と接触可能である。また、この配置状態において、前述のように、前記内側検出子１２ｂは、前記回転軸Ｌを中心とする周方向に沿って倒伏する姿勢になっている。

　前記ベース部６２には、このベース部６２を前後方向に貫通する外側スイッチ素子貫通孔６２ｇが形成されている。前記外側スイッチ素子貫通孔６２ｇは、ベース部６２のうち前記外側支持面６４ｂよりも径方向外側、かつ、前記外側スイッチ操作突起５８が通過する部分に形成されている。前記外側スイッチ素子１４は、この外側スイッチ素子貫通孔６２ｇ内に、配置されている。この配置状態において、前記外側検出子１４ｂは、前記ベース部６２の前端面よりも前方、さらには、この前端面の前方を通過する前記外側スイッチ操作突起５８の後端よりも前方に、突出している。この配置状態において、前記外側検出子１４ｂは、前記外側スイッチ操作突起５８と接触可能である。また、この配置状態において、前述のように、前記外側検出子１４ｂは、前記回転軸Ｌを中心とする周方向に沿って倒伏する姿勢になっている。

　本実施形態では、前記内側スイッチ素子貫通孔６２ｆと前記外側スイッチ素子貫通孔６２ｇとは、径方向に並んでいる。前記内側スイッチ素子１２と前記外側スイッチ素子１４とは、径方向に並んでいる。

　前記押圧操作ノブ保持部６６は、前記押圧操作ノブ７０を保持する。この押圧操作ノブ保持部６６は、前記ベース部６２の内周端から前方に突出している。この押圧操作ノブ保持部６６は、前記回転軸Ｌを囲む筒状を有している。この押圧操作ノブ保持部６６は、前記ダイアル保持部６４よりも内側に配置されている。この押圧操作ノブ保持部６６の外周面には、案内溝６６ｂが形成されている。この案内溝６６ｂは、前記回転軸Ｌと平行な方向に延びている。前述のように、この案内溝６６ｂは、前記ボタン支持部７４のスライド部７４ａひいては前記押圧操作ノブ７０を前後方向に案内する。

　前記押圧操作ノブ保持部６６の外周面には、係止部６６ｃが設けられている。この係止部６６ｃは、前記押圧操作ノブ７０の被係止突起７４ｃと係合する。この係合により、前記押圧操作ノブ７０は、前記押圧操作ノブ保持部６６に前後方向にスライド変位可能に保持される。具体的には、前記係止部６６ｃは、前記押圧操作ノブ７０の被係止突起７４ｃに前方から当接して、この押圧操作ノブ７０の前方への抜けを規制する。前記保持状態において、前記押圧操作ノブ７０の前記ボタン支持部７４の径方向内側には、前記押圧操作ノブ保持部６６の前側部分が挿入されている。

　前記ベース部６２には、このベース部６２を前後方向に貫通するタクトスイッチ貫通孔６２ｈが形成されている。前記タクトスイッチ貫通孔６２ｈは、前記押圧操作ノブ保持部６６よりも径方向外側、かつ、前記押圧操作ノブ７０のタクトスイッチ操作部７４ｂと対向する位置に形成されている。前記タクトスイッチ素子１６は、このタクトスイッチ貫通孔６２ｈ内に、配置されている。この配置状態において、タクトスイッチ素子１６の前端面は、前方に露出して前記タクトスイッチ操作部７４ｂの後端面と当接する

　前記ＬＥＤ６は、前記押圧操作ノブ保持部６６の内側面で囲まれた領域のうち前記回転軸Ｌ近傍の部分に配置されている。このＬＥＤ６から発せられた光は、前記押圧操作ノブ保持部６６の内側面で囲まれた空間を通り、前記押圧操作ノブ７０のボタン部７２に到達して、このボタン部７２を照明する。

　前記内側スプリング保持部６８および外側スプリング保持部６９は、それぞれ、前記各プランジャ８４および各スプリング８２を保持する。

　前記内側スプリング保持部６８は、前記ノブ保持部６６の内側面から径方向内側に突出している。この内側スプリング保持部６８は、回路基板３と平行に延びている。この内側スプリング保持部６８は、前記スプリング８２の基端を保持している。この保持状態において、前記スプリング８２は、前記ダイアル保持部６４よりも径方向内側に位置する。また、前記スプリング８２の先端に固定された前記プランジャ８４は、前記ダイアル保持部６４側を向く。さらに、このスプリング８２は、回路基板３と平行な方向に弾性変形している。

　前記外側スプリング保持部６９は、前記ベース部６２よりも径方向外側に位置する。この外側スプリング保持部６９は、回路基板３から前方に突出している。この外側スプリング保持部６９は、前記スプリング８２の基端を保持している。この保持状態において、前記スプリング８２は、前記ダイアル保持部６４よりも径方向外側に位置する。また、前記スプリング８２の先端に固定された前記プランジャ８４は、前記ダイアル保持部６４側を向く。さらにこのスプリング８２は、回路基板３と平行な方向に弾性変形している。

　以上のように、本操作装置１では、前記保持部材６０のダイアル保持部６４が、前記内側スイッチ素子１２を操作する内側ホルダー３０ひいては内側回転操作ノブ１２０と、前記外側スイッチ素子１４を操作する外側ホルダー５０ひいては外側回転操作ノブ１４０とを、それぞれ相互独立して共通の回転軸Ｌ周りに回転可能に保持している。そのため、個別の保持部材がこれら回転操作ノブ１２０，１４０を異なる回転軸周りに保持する場合に比べて、保持部材の個数が低減するとともに操作装置の必要スペースが小さく抑えられる。

　しかも、前記内側ホルダー３０と外側ホルダー５０とは、前記ダイアル保持部６４の外周面で構成された前記内側支持面６４ａと前記ダイアル保持部６４の内周面で構成された前記外側支持面６４ｂとに沿って摺動するように配置されている。そして、共通のダイアル保持部６４によって、前記内側ホルダー３０と外側ホルダー５０の各径方向の位置が決定されている。そのため、これら内側ホルダー３０と外側ホルダー５０の径方向の位置ずれ、ひいては、前記内側ダイアル部２０と外側ダイアル部４０との径方向の位置ずれが、小さく抑えられて意匠性が高まる。

　ここで、前記内側スイッチ素子１２と外側スイッチ素子１４は、これらと対向する位置を前記内側スイッチ操作突起３８および外側スイッチ操作突起５８が通過するたびに信号を出力するものであればよく、その具体的構成は前記に限らない。例えば、非接触タイプのスイッチ素子であってもよい。

　また、各スイッチ素子１２，１４として、その検出子１２ｂ，１４ｂが所定の方向に倒伏することで信号を出力するタイプのものが用いられる場合においても、これらスイッチ素子１２，１４の配置は前記に限らない。例えば、各スイッチ素子１２，１４は、前記各スイッチ操作突起３８，５８の径方向内側あるいは外側に配置されてもよい。そして、各検出子１２ｂ，１４ｂは、前記回転軸Ｌと垂直な方向に突出してもよい。ただし、前記実施形態のように、各スイッチ素子１２，１４が各スイッチ操作突起３８，５８の後方に配置され、かつ、各検出子１２ｂ，１４ｂがこれらスイッチ操作突起３８，５８の回転周方向に倒伏する場合は、回転軸Ｌと直交する面において、これらスイッチ素子１２，１４の配置に必要なスペースが小さく抑えられる。

　また、前記タクトスイッチ素子１６およびこのタクトスイッチ素子１６を押圧操作可能な前記押圧操作ノブ７０は省略可能である。ただし、前記保持部材６０に押圧操作ノブ保持部６６が設けられ、かつ、この押圧操作ノブ保持部６６が前記押圧操作ノブ７０を前記内側ダイアル部２０の内側面で囲まれた空間内に配置した状態で保持する場合は、操作装置１の必要スペースが大幅に増大することなく、前記内側回転操作ノブ１２０および外側回転操作ノブ１４０に加えてこの押圧操作ノブ７０の操作が可能になる。

　また、前記押圧操作ノブ７０のスライド部７４ａおよび前記押圧操作ノブ保持部６６の案内溝６６ｂは省略可能である。ただし、これらが設けられて、前記押圧操作ノブ保持部６６が前記押圧操作ノブ７０を前後方向にスライド可能に保持した場合は、押圧操作ノブ７０からの押圧力が安定して前記タクトスイッチ素子１６に伝達される。このことは、操作性を向上する。

　以上のように、本発明は、前後方向に延びる回転軸を中心に回転するように回転操作される第１回転操作ノブと、前記第１回転操作ノブの回転径方向の外側に配置されて、前記第１回転操作ノブの回転軸と共通の回転軸を中心に回転するように回転操作される第２回転操作ノブと、前記第１回転操作ノブと前記第２回転操作ノブとの間に介在して、これら第１回転操作ノブ及び第２回転操作ノブを両者が互いに独立して回転可能となるように保持する筒状の回転操作ノブ保持部を含む保持部材と、前記第１回転操作ノブの回転量に応じた信号を出力する第１スイッチ素子と、前記第２回転操作ノブの回転量に応じた信号を出力する第２スイッチ素子とを備え、前記回転操作ノブ保持部は、前記回転軸を中心とする略円筒状の第１支持面を含む内周面と、前記第１支持面よりも大径でかつ前記回転軸を中心とする略円筒状の第２支持面を含む外周面とを有し、前記第１回転操作ノブは、その回転周方向に並ぶ複数の位置に設けられて、前記第１スイッチ素子と対向する位置を通過するたびに当該第１スイッチ素子に第１検出信号を出力させる第１スイッチ操作部と、前記第１支持面上を前記回転周方向に摺動可能な略円筒状の第１摺動面を含む外周面とを有し、前記第２回転操作ノブは、その回転周方向に並ぶ複数の位置に設けられ、前記第２スイッチ素子と対向する位置を通過するたびに当該第２スイッチ素子に第２検出信号を出力させる第２スイッチ操作部と、前記第２支持面上を前記回転周方向に摺動可能な略円筒状の第２摺動面を含む内周面とを有する操作装置を提供する。

　この操作装置では、前記保持部材が、前記第１スイッチ素子に信号を出力させる第１スイッチ操作部を有する第１回転操作ノブと、前記第２スイッチ素子に信号を出力させる第２スイッチ操作部を有する第２回転操作ノブとを、共通の回転軸を中心として、相互独立して回転可能に保持する。そのため、２つの回転操作ノブひいては２つのスイッチ素子が相互独立して操作可能とされつつ、これら回転操作ノブが個別の保持部材により個別の回転軸周りに保持される場合に比べて、保持部材の個数が低減するとともに、回転軸と垂直な方向の必要スペースが小さく抑えられる。

　しかも、この操作装置では、前記回転操作ノブ保持部が、前記第１回転操作ノブと第２回転操作ノブとを、その外周面に含まれる第１支持面に沿って前記第１回転操作ノブの第１摺動面が摺動するように、かつ、その内周面に含まれる第２支持面に沿って前記第２回転操作ノブの第２摺動面が摺動するように保持して、前記第１回転操作ノブに加えて第２回転操作ノブの回転径方向の位置を決定している。そのため、これら回転操作ノブ間の回転径方向の位置ずれひいてはこれら回転操作ノブ間の回転軸の位置ずれが小さく抑えられる。このことは、操作装置の意匠性を高める。

　本発明において、前記第１回転操作ノブ及び前記第２回転操作ノブの後方に配置される回路基板をさらに備え、前記回路基板に前記保持部材が固定されるとともに、当該回路基板のうち前記回転操作ノブ保持部の第１支持面よりも内側の部分に前記第１スイッチ素子が実装され、当該回路基板のうち前記回転操作ノブ保持部の第２支持面よりも外側の部分に前記第２スイッチ素子が実装されるのが好ましい。

　この構成によれば、共通の前記回転操作ノブ保持部が、前記第１回転操作ノブと第２回転操作ノブとをこの回転操作ノブ保持部の内外にそれぞれ保持する。そして、共通の回路基板のうち前記回転操作ノブの内外の部分にそれぞれ実装された前記第１スイッチ素子と第２スイッチ素子とが、これら回転操作ノブの回転量を、それぞれ検出できる。また、この構成では、前記第１スイッチ素子よび第２スイッチ素子が実装される回路基板に、前記第１回転操作ノブおよび第２回転操作ノブを保持する保持部材が固定されている。そのため、各スイッチ素子に対する各回転操作ノブの位置ずれが小さく抑えられる。

　この場合において、前記第１スイッチ素子としては、前記第１スイッチ操作部の後方に配置されて前記第１回転操作ノブの回転に伴い前記第１スイッチ操作部が通過するたびにこの第１スイッチ操作部によって前記第１回転操作ノブの回転周方向に操作される第１検出子と、この第１検出子が操作されるたびに前記第１検出信号を出力する第１スイッチ素子本体とを有するものが挙げられる。また、前記第２スイッチ素子としては、前記第２スイッチ操作部の後方に配置されて前記第２回転操作ノブの回転に伴い前記第２スイッチ操作部が通過するたびにこの第２スイッチ操作部によって前記第２回転操作ノブの回転周方向に操作される第２検出子と、この第２検出子が操作されるたびに前記第２検出信号を出力する第２スイッチ素子本体とを有するものが挙げられる。

　また、本発明において、前記回転軸と平行な方向に沿って前記回路基板に近づく向きに変位するようにこの回路基板に近づく向きに押圧操作を受ける押圧操作ノブと、前記回路基板に実装され、押圧操作を受けて変位した前記押圧操作ノブからの押圧力を受けて押圧検出信号を出力する押圧スイッチ素子とをさらに備え、前記第１回転操作ノブはその回転軸を囲む内側面をもつ中空状をなし、前記押圧操作ノブは、前記第１回転操作ノブの内側面で囲まれた空間内に配置された状態で前記保持部材により保持されるのが好ましい。

　この構成では、前記保持部材が、前記第１回転操作ノブおよび第２回転操作ノブに加えて前記押圧操作ノブを保持している。そのため、押圧操作ノブを保持するための保持部材を別途設ける場合に比べて、部品点数が少なく抑えられる。さらに、前記第１回転操作ノブと第２回転操作ノブすなわち前記第１スイッチ素子と第２スイッチ素子に加えて押圧操作ノブすなわち押圧スイッチ素子の操作が可能となる。特に、前記押圧操作ノブは、前記第１回転操作ノブの内側面で囲まれた空間内に配置されている。そのため、押圧操作ノブが設けられつつ装置全体の大型化が抑制される。

　この場合において、前記保持部材は、前記回転操作ノブ保持部に加え、この回転操作ノブ保持部の内側に位置して前記押圧操作ノブをその押圧操作方向にスライド可能に保持する押圧操作ノブ保持部を有するのが好ましい。

　この構成によれば、前記押圧操作ノブからの押圧力が、前記押圧スイッチ素子により安定して伝達される。このことは、操作性を高める。

　また、本発明において、前記第１回転操作ノブは、前記回転操作のために把持されることが可能な第１ダイアル部を含み、前記第２回転操作ノブは、前記第１ダイアル部よりも外側に位置して前記回転操作のために把持されることが可能な略円筒状の第２ダイアル部を含み、前記第１ダイアル部は前記第２ダイアル部よりも前記回転軸に沿った方向の前側に配置されるのが好ましい。

　この構成では、前記第１ダイアル部の回転軸方向の位置と第２ダイアル部の回転軸方向の位置とが、互いに異なる。そのため、これら第１ダイアル部と第２ダイアル部とが間違って把持されるのが抑制される。このことは、操作装置の操作性を高める。

Claims

　前後方向に延びる回転軸を中心に回転するように回転操作される第１回転操作ノブと、
　前記第１回転操作ノブの回転径方向の外側に配置されて、前記第１回転操作ノブの回転軸と共通の回転軸を中心に回転するように回転操作される第２回転操作ノブと、
　前記第１回転操作ノブと前記第２回転操作ノブとの間に介在して、これら第１回転操作ノブ及び第２回転操作ノブを両者が互いに独立して回転可能となるように保持する筒状の回転操作ノブ保持部を含む保持部材と、
　前記第１回転操作ノブの回転量に応じた信号を出力する第１スイッチ素子と、
　前記第２回転操作ノブの回転量に応じた信号を出力する第２スイッチ素子とを備え、
　前記回転操作ノブ保持部は、前記回転軸を中心とする略円筒状の第１支持面を含む内周面と、前記第１支持面よりも大径でかつ前記回転軸を中心とする略円筒状の第２支持面を含む外周面とを有し、
　前記第１回転操作ノブは、その回転周方向に並ぶ複数の位置に設けられて、前記第１スイッチ素子と対向する位置を通過するたびに当該第１スイッチ素子に第１検出信号を出力させる第１スイッチ操作部と、前記第１支持面上を前記回転周方向に摺動可能な略円筒状の第１摺動面を含む外周面とを有し、
　前記第２回転操作ノブは、その回転周方向に並ぶ複数の位置に設けられ、前記第２スイッチ素子と対向する位置を通過するたびに当該第２スイッチ素子に第２検出信号を出力させる第２スイッチ操作部と、前記第２支持面上を前記回転周方向に摺動可能な略円筒状の第２摺動面を含む内周面とを有することを特徴とする操作装置。
　請求項１に記載の操作装置であって、
　前記第１回転操作ノブ及び前記第２回転操作ノブの後方に配置される回路基板をさらに備え、
　前記回路基板に前記保持部材が固定されるとともに、当該回路基板のうち前記回転操作ノブ保持部の第１支持面よりも内側の部分に前記第１スイッチ素子が実装され、当該回路基板のうち前記回転操作ノブ保持部の第２支持面よりも外側の部分に前記第２スイッチ素子が実装されることを特徴とする操作装置。
　請求項２に記載の操作装置であって、
　前記第１スイッチ素子は、前記第１スイッチ操作部の後方に配置されて前記第１回転操作ノブの回転に伴い前記第１スイッチ操作部が通過するたびにこの第１スイッチ操作部によって前記第１回転操作ノブの回転周方向に操作される第１検出子と、この第１検出子が操作されるたびに前記第１検出信号を出力する第１スイッチ素子本体とを有し、
　前記第２スイッチ素子は、前記第２スイッチ操作部の後方に配置されて前記第２回転操作ノブの回転に伴い前記第２スイッチ操作部が通過するたびにこの第２スイッチ操作部によって前記第２回転操作ノブの回転周方向に操作される第２検出子と、この第２検出子が操作されるたびに前記第２検出信号を出力する第２スイッチ素子本体とを有することを特徴とする操作装置。
　請求項２または３記載の操作装置であって、
　前記回転軸と平行な方向に沿って前記回路基板に近づく向きに変位するようにこの回路基板に近づく向きに押圧操作を受ける押圧操作ノブと、前記回路基板に実装され、押圧操作を受けて変位した前記押圧操作ノブからの押圧力を受けて押圧検出信号を出力する押圧スイッチ素子とをさらに備え、
　前記第１回転操作ノブはその回転軸を囲む内側面をもつ中空状をなし、
　前記押圧操作ノブは、前記第１回転操作ノブの内側面で囲まれた空間内に配置された状態で前記保持部材により保持されることを特徴とする操作装置。
　請求項４記載の操作装置であって、
　前記保持部材は、前記回転操作ノブ保持部に加え、この回転操作ノブ保持部の内側に位置して前記押圧操作ノブをその押圧操作方向にスライド可能に保持する押圧操作ノブ保持部を有することを特徴とする操作装置。
　請求項１～５のいずれかに記載の操作装置であって、
　前記第１回転操作ノブは、前記回転操作のために把持されることが可能な第１ダイアル部を含み、
　前記第２回転操作ノブは、前記第１ダイアル部よりも外側に位置して前記回転操作のために把持されることが可能な略円筒状の第２ダイアル部を含み、
　前記第１ダイアル部は前記第２ダイアル部よりも前記回転軸に沿った方向の前側に配置されることを特徴とする操作装置。