JP2006318962A - ダイヤル操作装置 - Google Patents

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善彦 五島
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Abstract

【課題】 回転検出器の形状や構造に制約を受けずに第1及び第2ダイヤル部材の設計ができるようにし、回転軸方向への突出量を小さく抑えたコンパクトかつ配線容易な構造で両ダイヤル部材の回転量を検出可能とする。
【解決手段】 第1ダイヤル部材及び第2ダイヤル部材を同軸回りに回転可能となるように重ね合せて基材10の支持部20,22に支持する。その回転中心軸から互いに異なる方向に離れた位置に回転検出器13,14を配設し、その入力軸13a,14aと各ダイヤル部材とが連動して回転するように歯車32,34,36,42,44,46等を含む連動機構を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の操作パネル等に設けられるダイヤル操作装置に関するものである。
従来、自動車のインストゥルメントパネル等に設けられる操作機構として、回転操作可能なダイヤル部材と、その回転量を検出する手段とを備え、前記ダイヤル部材を回すことによって特定の操作対象(例えばエアコンディショナーの風量やオーディオ機器の音量)を操作できるようにしたものが知られている。
例えば特許文献1には、図7に示すようなダイヤル操作装置が開示されている。図において、共通の底板2に、同一の軸(図では鉛直軸)回りに回転操作可能となるように第1ダイヤル部材4A及び第2ダイヤル部材4Bが重ねて配置され、各ダイヤル部材4A,4Bにフランジ部6A,6Bが設けられてこれらのフランジ部6A,6Bがダイヤル回転軸方向に相互位置をずらして配置される一方、各フランジ部6A,6Bにそれぞれリング状の回転抵抗器からなるボリュームスイッチ8A,8Bを対向させ、これらのボリュームスイッチ8A,8Bにより前記各ダイヤル部材4A,4Bの回転量を個別に検出するようにしたものが開示されている。
特開2005−63875号公報
前記図7に示す装置では、各ダイヤル部材4A,4Bの回転量を検出するためにその径寸法に見合った専用のボリュームスイッチ8A,8Bを用意しなければならず、コスト高は免れ得ない。逆に、市販のボリュームスイッチを使用しようとすれば、その寸法に合せてダイヤル部材4A,4Bの形状及び構造を特定しなければならず、その設計に著しい制約を受けることになる。
さらに、前記図7に示す構造では、ダイヤル部材4A,4Bの摘み部分をその回転軸方向に重ね合せるだけでなく、その回転量検出のためのフランジ部6A,6B、さらには、これらのフランジ部6A,6Bにそれぞれ対向するボリュームスイッチ8A,8Bを全て軸方向に重ねて配置しなければならず、その分パネルからの突出量は非常に大きなものとなってしまう不都合がある。特に、ボリュームスイッチ8Bはフランジ部6A,6Bによって軸方向の両側から挟まれた位置にあり、このボリュームスイッチ8Bと回路基板等とを接続するための配線の取回しは容易でない。
本発明は、このような事情に鑑み、回転検出器の形状や構造に制約を受けずにダイヤル部材の設計が可能であり、しかも回転軸方向への突出量を小さく抑えたコンパクトかつ配線容易な構造で第1ダイヤル部材及び第2ダイヤル部材の回転量をそれぞれ検出することができるダイヤル操作装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、基材と、共通の軸回りに相互独立して回転するようにその回転中心軸方向と平行な方向に重ねられた状態で前記基材に支持される第1ダイヤル部材及び第2ダイヤル部材と、前記第1ダイヤル部材の回転量を検出する第1回転検出手段及び前記第2ダイヤル部材の回転量を検出する第2回転検出手段とを備えたダイヤル操作装置において、前記第1回転検出手段は、回転可能な入力軸を有し、この入力軸の回転量に対応する検出信号を出力する第1回転検出器と、前記ダイヤル部材の回転に連動して前記第1回転検出器の入力軸が回転するように当該ダイヤル部材と当該第1回転検出器の入力軸とを連結する第1連動機構とを含み、前記第2回転検出手段は、回転可能な入力軸を有し、この入力軸の回転量に対応する検出信号を出力する第2回転検出器と、前記ダイヤル部材の回転に連動して前記第2回転検出器の入力軸が回転するように当該ダイヤル部材と当該第2回転検出器の入力軸とを連結する第2連動機構とを含み、前記第1回転器及び前記第2回転器はその入力軸が前記両ダイヤル部材の回転中心軸から互いに異なる方向に離れた位置であって略同一平面上に並ぶ位置にそれぞれ配置されているものである。
この構成によれば、第1回転検出器及び第2回転検出器の形状や構造によって第1ダイヤル部材及び第2ダイヤル部材の設計に制約を受けることがなく、これらダイヤル部材の直径その他の形状を自由に設定することができる。また、前記各ダイヤル部材の操作フィーリング(回転抵抗)も各連動機構での速度比の設定によって自由に調節することができる。
しかも、両ダイヤル部材の回転中心軸から互いに異なる方向に離れた位置であって略同一平面上に並ぶ位置に各回転検出器の入力軸を配するようにしているので、両ダイヤル部材とその回転検出器及びこれらの連動機構を平面的に分散配置することができ、これにより、両ダイヤル部材の突出量を小さく抑えることができる。また、各回転検出器についての配線も容易となる。
特に、前記第1回転検出器及び第2回転器が共通の回路基板上に実装されている構成にすれば、両回転検出器について配線の取り回しが不要になるとともに、回路基板も統一して構造をより簡素化することができる。
前記第1連動機構及び第2連動機構は、回転伝達機能をもつものであればよく、例えば巻掛け伝動機構の適用も可能であるが、前記第1連動機構が、前記第1ダイヤル部材にこれと一体に回転するように設けられた第1ダイヤル側歯車と、前記第1回転検出器の入力軸にこれと一体に回転するように設けられた第1検出側歯車とを含んでこれら第1ダイヤル側歯車と第1検出側歯車とが連動する歯車列を具備し、前記第2連動機構が、前記第2ダイヤル部材にこれと一体に回転するように設けられた第2ダイヤル側歯車と、前記第2回転検出器の入力軸にこれと一体に回転するように設けられた第2検出側歯車とを含んでこれら第2ダイヤル側歯車と第2検出側歯車とが連動する歯車列を具備し、かつ、前記第1ダイヤル側歯車とこれに隣接する歯車との噛合位置が、前記第2ダイヤル側歯車とこれに隣接する歯車との噛合位置に対して両ダイヤル部材の回転周方向にずれた位置に設定されている構成とすれば、各ダイヤル部材の回転を確実に各回転検出器の入力軸に伝達することができる。そして、前記第1ダイヤル側歯車とこれに隣接する歯車との噛合位置を、前記第2ダイヤル側歯車とこれに隣接する歯車との噛合位置に対して両ダイヤル部材の回転周方向にずれた位置に設定することにより、前記中間歯車同士の干渉を生ずることなく、コンパクトな構造を維持しながら各ダイヤル部材の回転を回転検出器の入力軸にそれぞれ伝達することが可能になる。
さらに、前記第1ダイヤル部材の周囲に前記第2ダイヤル部材が配されて当該第1ダイヤル部材に相対回転可能に支持されるとともに、前記第1ダイヤル側歯車のピッチ円直径が前記第2ダイヤル側歯車のピッチ円直径よりも小さく、かつ、当該第1ダイヤル側歯車が当該第2ダイヤル側歯車よりも前記基材寄りの位置に配され、その第1ダイヤル側歯車に隣接する歯車が前記第2ダイヤル側歯車と前記基材との間の隙間を通じて前記第1ダイヤル側歯車に噛合している構成とすれば、前記第1ダイヤル部材の周囲に第2ダイヤル部材を支持することによって両ダイヤル部材の突出量をより小さく抑えながら、各ダイヤル部材に設けられているダイヤル側歯車にこれに隣接する歯車を干渉等の不都合なく噛合することが可能になる。
前記各歯車列においては、前記第1ダイヤル側歯車と第1検出側歯車とが直接噛合し、あるいは前記第2ダイヤル側歯車と第2検出側歯車とが直接噛合していてもよいが、前記第1連動機構を構成する歯車列、前記第2連動機構を構成する歯車列の少なくとも一方が中間歯車を含む構成とすれば、回転検出器の位置や速度比の設定自由度をより高めることができる。その場合、当該中間歯車が前記第1ダイヤル部材及び第2ダイヤル部材とともに共通の基材に回転可能に支持されている構成とすることにより、装置の構造をより一層簡素化することができるとともに、歯車間の相対位置をより正確に設定することが可能になる。
また、前記両ダイヤル部材をリング状とし、これらのダイヤル部材の内側中空領域に押しボタンスイッチ、操作表示部の少なくとも一方を配設することによって、装置の占有面積を拡大することなく、これに押しボタンスイッチ機能や操作表示機能を付加することができる。
以上のように、本発明によれば、第1ダイヤル部材及び第2ダイヤル部材の回転量をそれぞれ検出するための第1回転検出器及び第2回転検出器をその入力軸が両ダイヤル部材の回転中心軸から互いに異なる方向に離れた位置に配し、各入力軸と各ダイヤル部材とを連結機構を介して連結したものであるので、回転検出器の形状や構造に制約を受けずにダイヤル部材の設計が可能であり、しかも回転軸方向への突出量を小さく抑えたコンパクトかつ配線容易な構造で第1ダイヤル部材及び第2ダイヤル部材の回転量をそれぞれ検出することができる効果がある。
本発明の好ましい実施の形態を図1〜図6を参照しながら説明する。
ここに示すダイヤル操作装置は、パネルPの裏側に配置される板状の基材10と、この基材10に支持される第1ダイヤルリング(第1ダイヤル部材)11及び第2ダイヤルリング(第2ダイヤル部材)12と、前記第1ダイヤルリング11の回転量を検出するための第1回転検出器13と、前記第2ダイヤルリング12の回転量を検出するための第2回転検出器14と、前記ダイヤルリング11,12とこれに対応する回転検出器13,14との間にそれぞれ介在する第1連動機構及び第2連動機構とを備え、前記基材10の裏面に回路基板16が固定されている。
なお、図1及び図2の斜視図では、前記各構成要素のうちの基材10及び両回転検出器13,14が図1に、前記パネルP及び両ダイヤルリング11,12が図2にそれぞれ振り分けて描かれている。
前記パネルPには円形の貫通孔15が設けられ、この貫通孔15を通じて前記第1ダイヤルリング11及び第2ダイヤルリング12がパネル表側に回転操作可能な状態で突出するようになっている。
これら第1ダイヤルリング11と第2ダイヤルリング12との間にはダイヤル連結リング18が介在し、このダイヤル連結リング18を介して両ダイヤルリング11,12が図1及び図6に示すような共通の回転中心軸X回りに相対回転可能となるように結合されている。詳しくは、前記第1ダイヤルリング11の周囲(径方向外側)に前記第2ダイヤルリング12が配され、この第2ダイヤルリング12の内周面と前記第1ダイヤルリング11の外周面との間に前記ダイヤル連結リング18が介在している。
前記第1ダイヤルリング11は、そのリング本体の前端部(図6では左端部)から径方向外側に突出する摘み部11aと、この摘み部11aよりも奥側(基材10寄りの側)に位置する係止爪11bとを有し、これら摘み部11aと係止爪11bとの間に前記ダイヤル連結リング18の径方向内側部分が嵌め込まれることにより、このダイヤル連結リング18と第1ダイヤルリング11とが相対回転可能となるように結合されている。同様に、前記ダイヤルリング18は、そのリング本体の前端部(図6では左端部)から径方向外側に突出する鍔部18aと、この鍔部18aよりも奥側(基材10寄りの側)に位置する係止爪18bとを有し、これら鍔部18aと係止爪18bとの間に前記第2ダイヤルリング12の径方向内側部分が嵌め込まれることにより、この第2ダイヤルリング12と前記ダイヤル連結リング18とが相対回転可能となるように結合されている。
前記基材10の表側面からは、円筒状外周面をもつ中空の支持凸部20と、この支持凸部20を取り巻く支持円弧部22とが突出している。前記支持円弧部22は、正面から見て中心角が360°に近い円弧状をなし、その両終端間の間隙22aが下方を向く形状となっている。
これに対し、前記第1ダイヤルリング11はその係止爪11bよりもさらに基材10側に突出する嵌合環部11cを有している。そして、図6に示すように、前記嵌合環部11cが前記支持凸部20と支持円弧部22との隙間に嵌入されるとともに、前記ダイヤル連結リング18の内周面が前記支持円弧部22の外周面に嵌合されるようにして、第1ダイヤルリング11及びダイヤル連結リング18が前記基材10に回転可能に取付けられている。
前記第1回転検出器13及び第2回転検出器14は、共通の前記回路基板16上に実装されている。
各回転検出器13,14は、この実施の形態ではロータリエンコーダにより構成されており、その入力軸13a,14aの回転量に対応した検出信号を回路基板16上の回路に出力するように構成されている。そして、これらの入力軸13a,14aがそれぞれ前記両ダイヤルリング11,12の回転中心軸Xから互いに異なる方向(図例では正面から見て左斜め下方向と左斜め上方向)に離れた位置であって略同一平面上に並ぶ位置に各回転検出器13,14が実装されている。
なお、前記基材10は、前記各回転検出器13,14にそれぞれ対応する位置に貫通孔23,24を有しており、これらの貫通孔23,24を通じて前記各回転検出器13,14が基材10の表側に突出するようになっている。
前記第1連動機構は、前記第1ダイヤルリング11の回転に連動して前記第1回転検出器13の出力軸13aを回転させるものであり、図例では複数の平歯車からなる歯車列により構成されている。具体的には、第1ダイヤル側歯車30と、第1検出側歯車32と、中間歯車34,36とを備え、中間歯車36は大径歯車37と小径歯車38とが同軸配置で重なった状態で一体化された二重歯車となっている。
前記第1ダイヤル側歯車30は、前記第1ダイヤルリング11の嵌合環部11cの外周面に当該嵌合環部11cと一体に形成されている。この第1ダイヤル側歯車30は、前記第2ダイヤルリング12の後端(図6では右端)よりもさらに基材10寄りの位置にあり、その下側部分が局所的に前記支持円弧部22の両終端間の間隙22aを通じて下方に開放されている。
前記第1検出側歯車32は、前記基材10の貫通孔23を通じてその表側に突出する前記第1回転検出器13の入力軸13aに、この入力軸13aと一体に回転するように固定されている。
前記中間歯車34,36は、前記基材10の表側面に突設された支軸25,26にそれぞれ回転可能に支持されている。このうち、前記中間歯車34は、前記基材10上における支持円弧部22の両終端間に形成された周方向の間隙22a、さらには、前記第2ダイヤルリング12の後端と基材10の表面との間に形成された軸方向の隙間35を通じて、前記第1ダイヤル側歯車30に下側から噛合されている。前記中間歯車36は、その小径歯車38が前記中間歯車34に噛合されると同時に、大径歯車37が前記第1検出側歯車32に噛合されている。従って、前記第1ダイヤルリング11の回転は、第1ダイヤル側歯車30→中間歯車34→中間歯車36→第1検出側歯車32を順に経由して第1回転検出器13の入力軸13aに伝達されるようになっている。
前記第2連動機構は、前記第2ダイヤルリング12の回転に連動して前記第2回転検出器14の出力軸14aを回転させるものであり、前記第1連動機構と同様に複数の平歯車からなる歯車列により構成されている。具体的には、第2ダイヤル側歯車40と、第2検出側歯車42と、中間歯車44,46とを備え、中間歯車46は大径歯車47と小径歯車48とが同軸配置で重なった状態で一体化された二重歯車となっている。
前記第2ダイヤル側歯車40は、前記第2ダイヤルリング12の外周面に形成されている。この第2ダイヤルリング12は、その前半部に摘み部12aを有しており、この摘み部12aの奥の後端部外周面に当該後端部と一体に前記第2ダイヤル側歯車40が形成されている。
前記第2検出側歯車42は、前記基材10の貫通孔24を通じてその表側に突出する前記第2回転検出器14の入力軸14aに、この入力軸14aと一体に回転するように固定されている。
前記中間歯車44,46は、前記基材10の表側面に突設された支軸27,28にそれぞれ回転可能に支持されている。このうち、前記中間歯車44は前記第2ダイヤル側歯車40に上側から噛合されている。中間歯車46は、その小径歯車48が前記中間歯車44に噛合されると同時に、大径歯車47が前記第2検出側歯車42に噛合されている。従って、前記第2ダイヤルリング12の回転は、第2ダイヤル側歯車40→中間歯車44→中間歯車46→第2検出側歯車42を順に経由して前記第2回転検出器14の入力軸14aに伝達されるようになっている。
さらに、この装置では、前記両ダイヤルリング11,12の内側中空領域に、図3及び図5に示すような操作表示部50及び押しボタンスイッチ60が配設されている。
前記操作表示部50は、前記内側中空領域の上下方向中間位置で左右に延びる領域に設けられている。この操作表示部50は、前記回路基板16上に実装される発光素子52と、この発光素子52の前側に配される液晶ディスプレイ54とを備え、この液晶ディスプレイ54の本体がホルダ56を介して前記回路基板16に支持されるとともに、当該液晶ディスプレイ54の端子54aが前記回路基板16の適所に接続されている。また、前記基材10の支持凸部20の前面には前記液晶ディスプレイ54を前側に開放する窓20aが形成され、さらにこの窓20aを表側から覆うように透明板58が支持凸部20に装着される。
前記押しボタンスイッチ60は、前記内側中空領域から前記操作表示部50の配設領域を除く上下の三日月型領域に設けられている。各押しボタンスイッチ60は、前記回路基板16上に実装されるスイッチ素子62と、このスイッチ素子62を押圧操作するための押しボタン64とを備えている。この押しボタン64は、筒状のボタン本体65と、このボタン本体65よりも一回り大きな三日月状をなして当該ボタン本体65の前端に固定される被操作部66とを有し、前記ボタン本体65が前記支持凸部20の上下に形成された三日月状のボタン案内筒部20b内に押圧操作可能に嵌め込まれている。
次に、この装置の作用を説明する。
パネルPから突出するダイヤルリング11,12のうち、第1ダイヤルリング11の摘み部11aを把持してこれを適当に回すと、当該第1ダイヤルリング11の回転が第1ダイヤル側歯車30、中間歯車34,36、及び第1検出側歯車32を経由して第1回転検出器13の入力軸13aに伝達されることにより、当該第1回転検出器13は前記第1ダイヤルリング11の回転操作量に対応した検出信号を回路基板16の回路に出力する。これにより、前記第1ダイヤルリング11の回転方向及び回転量に見合った制御(例えば空調装置の風量制御や温度制御)が実行される。
同様にして前記第2ダイヤルリング12の摘み部12aを把持してこれを適当に回すと、当該第2ダイヤルリング12の回転が第2ダイヤル側歯車40、中間歯車44,46、及び第2検出側歯車42を経由して第2回転検出器14の入力軸14aに伝達されることにより、当該第2回転検出器14は前記第2ダイヤルリング12の回転操作量に対応した検出信号を回路基板16の回路に出力する。これにより、前記第2ダイヤルリング12の回転方向及び回転量に見合った制御が実行される。
また、ダイヤルリング11,12の内側のボタン本体65を押すことによってそのスイッチ切換をすることができるとともに、この押しボタンスイッチ60やダイヤルリング11,12の操作内容が自動的に操作表示部50に表示される。
このような装置によれば、第1回転検出器13及び第2回転検出器14の形状や構造によって第1ダイヤルリング11及び第2ダイヤルリング12の設計に制約を受けることがなく、当該ダイヤルリング11,12の直径その他の形状を自由に設定することができる。また、各ダイヤルリング11,12の操作フィーリング(回転抵抗)も各連動機構での速度比の設定によって自由に調節することができる。
しかも、両ダイヤルリング11,12の回転中心軸Xから互いに異なる方向に離れた位置であって略同一平面上に並ぶ位置に各回転検出器13,14の入力軸13a,14aを配しているので、両ダイヤルリング11,12と各回転検出器13,14及びその連動機構を平面的に分散配置することができ、これにより、両ダイヤルリング11,12のパネルからの突出量を小さく抑えることができる。
なお、両回転検出器13,14は必ずしも完全に同一平面上に配する必要はないが、図示のように両回転検出器13,14が共通の回路基板16上に実装されている構成にすれば、両回転検出器13,14について配線の取り回しが不要になるとともに、回路基板も統一して構造をより簡素化することができる。
その他、本発明は次のような実施の形態をとることも可能である。
・図例は、第1のダイヤル部材(第1のダイヤルリング11)および第2のダイヤル部材(第2のダイヤルリング12)のみを備えたものとなっているが、本発明はこれに加えて第3のダイヤル部材、第4のダイヤル部材を前記両ダイヤルリング11,12に重ねて設けることを妨げない。その場合も、前記各ダイヤル部材に対応する回転検出器をダイヤル部材回転中心軸Xから互いに異なる方向に離れた位置に配して連動機構でダイヤル部材と連結することにより、優れた効果を得ることが可能である。
・本発明では各連動機構の具体的な構造を問わず、巻掛け伝動機構等の適用も可能である。ただし、図示のような歯車機構を具備するようにすれば、両ダイヤルリング11,12の回転を確実に回転検出器13,14の入力軸13a,14aに伝達することができるとともに、第1ダイヤル側歯車30と中間歯車34との噛合位置を第2ダイヤル側歯車40と中間歯車44との噛合位置に対して両ダイヤルリング11,12の回転周方向にずれた位置に設定することにより、前記中間歯車34,44同士の干渉を生ずることなく、コンパクトな構造を維持しながら各ダイヤルリング11,12の回転を回転検出器13,14の入力軸13a,14aにそれぞれ伝達することが可能になる。
・両ダイヤルリング11,12の具体的な支持構造は問わず、例えば両ダイヤルリング11,12をそれぞれ個別に基材10側に支持するようにしてもよい。ただし、図示のように第1ダイヤルリング11の周囲に第2ダイヤルリング12が配されてこの第1ダイヤルリング11に相対回転可能に支持される構造とすれば、両ダイヤルリング11,12の突出量をより小さく抑えることができる。しかも、図5に示すように、前記第1ダイヤル側歯車30のピッチ円直径を前記第2ダイヤル側歯車40のピッチ円直径よりも小さくしてその第1ダイヤル側歯車30を第2ダイヤル側歯車40よりも前記基材10寄りに配置し、この第2ダイヤル側歯車40と前記基材10との間の隙間35を通じて中間歯車34を前記第1ダイヤル側歯車30に噛合させることにより、当該中間歯車34と第2ダイヤル側歯車40との干渉等の不都合を生ずることなく歯車列を構成するこどかできる。
・本発明では、中間歯車の省略が可能である。例えば、第1ダイヤル側歯車30に直接第1検出側歯車32が噛合し、あるいは第2ダイヤル側歯車40に直接第2検出側歯車42が噛合する構造としてもよい。ただし、図示のように中間歯車34,36や中間歯車44,46を含む構成とすれば、回転検出器13,14の位置や歯車列の速度比の設定自由度をより高めることができる。そして、これらの中間歯車34,36,44,46を図例のように両第1ダイヤルリング11,12とともに共通の基材10に回転可能に支持するようにすれば、装置の構造をより一層簡素化することができるとともに、歯車間の相対位置をより正確に設定することが可能になる。
・本発明ではダイヤル部材が必ずしもリング状でなくてもよく、例えば中実円柱状のものとしてもよい。ただし、図示のようなダイヤルリング11,12とし、これらダイヤルリング11,12の内側中空領域に押しボタンスイッチ60や操作表示部50を配設することによって、装置の占有面積を拡大することなく、これに押しボタンスイッチ機能や操作表示機能を付加することが可能になる。
本発明の実施の形態に係るダイヤル操作装置の一部を示す分解斜視図である。 前記ダイヤル操作装置の他の部分を示す分解斜視図である。 前記ダイヤル操作装置の正面図である。 前記ダイヤル操作装置の一部断面側面図である。 前記ダイヤル操作装置の断面正面図である。 前記ダイヤル操作装置の断面側面図である。 従来のダイヤル操作装置を示す断面図である。
符号の説明
10 基材
11 第1ダイヤルリング
12 第2ダイヤルリング
13 第1回転検出器
13a 第1回転検出器の入力軸
14 第2回転検出器
14a 第2回転検出器の入力軸
16 回路基板
18 ダイヤル連結リング
20 支持凸部
22 支持円弧部
25,26,27,28 支柱
30 第1ダイヤル側歯車
32 第1検出側歯車
34,36 第1連動機構の中間歯車
40 第2ダイヤル側歯車
42 第2検出側歯車
44,46 第2連動機構の中間歯車
50 操作表示部
60 押しボタンスイッチ

Claims (6)

  1. 基材と、共通の軸回りに相互独立して回転するようにその回転中心軸方向と平行な方向に重ねられた状態で前記基材に支持される第1ダイヤル部材及び第2ダイヤル部材と、前記第1ダイヤル部材の回転量を検出する第1回転検出手段及び前記第2ダイヤル部材の回転量を検出する第2回転検出手段とを備えたダイヤル操作装置において、前記第1回転検出手段は、回転可能な入力軸を有し、この入力軸の回転量に対応する検出信号を出力する第1回転検出器と、前記ダイヤル部材の回転に連動して前記第1回転検出器の入力軸が回転するように当該ダイヤル部材と当該第1回転検出器の入力軸とを連結する第1連動機構とを含み、前記第2回転検出手段は、回転可能な入力軸を有し、この入力軸の回転量に対応する検出信号を出力する第2回転検出器と、前記ダイヤル部材の回転に連動して前記第2回転検出器の入力軸が回転するように当該ダイヤル部材と当該第2回転検出器の入力軸とを連結する第2連動機構とを含み、前記第1回転器及び前記第2回転器はその入力軸が前記両ダイヤル部材の回転中心軸から互いに異なる方向に離れた位置であって略同一平面上に並ぶ位置にそれぞれ配置されていることを特徴とするダイヤル操作装置。
  2. 請求項1記載のダイヤル操作装置において、前記第1回転検出器及び第2回転器が共通の回路基板上に実装されていることを特徴とするダイヤル操作装置。
  3. 請求項1または2記載のダイヤル操作装置において、前記第1連動機構は、前記第1ダイヤル部材にこれと一体に回転するように設けられた第1ダイヤル側歯車と、前記第1回転検出器の入力軸にこれと一体に回転するように設けられた第1検出側歯車とを含んでこれら第1ダイヤル側歯車と第1検出側歯車とが連動する歯車列を具備し、前記第2連動機構は、前記第2ダイヤル部材にこれと一体に回転するように設けられた第2ダイヤル側歯車と、前記第2回転検出器の入力軸にこれと一体に回転するように設けられた第2検出側歯車とを含んでこれら第2ダイヤル側歯車と第2検出側歯車とが連動する歯車列を具備し、かつ、前記第1ダイヤル側歯車とこれに隣接する歯車との噛合位置が、前記第2ダイヤル側歯車とこれに隣接する歯車との噛合位置に対して両ダイヤル部材の回転周方向にずれた位置に設定されていることを特徴とするダイヤル操作装置。
  4. 請求項3記載のダイヤル操作装置において、前記第1ダイヤル部材の周囲に前記第2ダイヤル部材が配されて当該第1ダイヤル部材に相対回転可能に支持されるとともに、前記第1ダイヤル側歯車のピッチ円直径が前記第2ダイヤル側歯車のピッチ円直径よりも小さく、かつ、当該第1ダイヤル側歯車が当該第2ダイヤル側歯車よりも前記基材寄りの位置に配され、その第1ダイヤル側歯車に隣接する歯車が前記第2ダイヤル側歯車と前記基材との間の隙間を通じて前記第1ダイヤル側歯車に噛合していることを特徴とするダイヤル操作装置。
  5. 請求項3または4記載のダイヤル操作装置において、前記第1連動機構を構成する歯車列、前記第2連動機構を構成する歯車列の少なくとも一方が中間歯車を含んでおり、当該中間歯車が前記第1ダイヤル部材及び第2ダイヤル部材とともに共通の基材に回転可能に支持されていることを特徴とするダイヤル操作装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のダイヤル操作装置において、前記両ダイヤル部材はリング状をなし、これらのダイヤル部材の内側中空領域に押しボタンスイッチ、操作表示部の少なくとも一方が配設されていることを特徴とするダイヤル操作装置。
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