WO2011148541A1

WO2011148541A1 - 操作装置

Info

Publication number: WO2011148541A1
Application number: PCT/JP2011/000971
Authority: WO
Inventors: 浩勝中嶋; 悟茶園
Original assignee: 住友電装株式会社
Priority date: 2010-05-26
Filing date: 2011-02-22
Publication date: 2011-12-01
Also published as: CN102906844A; JP2011249097A; US8680417B2; US20130032463A1; CN102906844B

Abstract

【課題】簡単な構成で回転操作ノブを保持するための保持部材が回路基板から離脱するのを抑制できる操作装置を提供する。【解決手段】回転操作ノブ１４０を回転可能に保持する保持部材６０に、回路基板２０に形成された貫通孔２２を挿通可能であるとともに回路基板２０と平行な特定方向に撓み変形可能な被係止部６７を設け、当該被係止部６７の後端に、特定方向一方側に突出して、被係止部６７が他方側に撓み変形するのに伴い他方側に所定量変位することで貫通孔２２を通過可能であるとともに貫通孔２２の通過後に被係止部６７の弾性復帰に伴い回路基板２０の裏側面に裏側から当接する被係止突起６７ｂを設け、リアカバー１０に、被係止突起６７ｂに他方側から当接して被係止突起６７ｂの他方側へ変位を所定量未満に規制する変形規制部１４を設ける。

Description

操作装置

　本発明は、回転操作される回転操作ノブを有する操作装置に関する。

　従来、自動車のインストゥルメントパネル等には、回転操作される回転操作ノブを備えた操作装置が設けられている。前記回転操作ノブが回転操作されると、エアコンの温度や風量等の操作対象が操作される。

　例えば、特許文献１には、図８に示すような操作装置５０１が開示されている。この操作装置５０１は、回路基板５２０と、操作ノブ５４０と、ホルダー５５０と、保持部材５６０（特許文献１におけるベース）とを有している。前記回路基板５２０には、スイッチ素子が実装されている。前記操作ノブ５４０は、回転操作されることで、前記スイッチ素子を操作する。前記ホルダー５５０は、前記操作ノブ５４０と一体に回転可能に連結されている。前記保持部材５６０は、前記回路基板５２０に係止されているとともに、前記ホルダー５５０および前記操作ノブ５４０を回転可能に保持する。前記回路基板５２０には、その表裏を貫通する複数の貫通孔５２２が形成されている。前記保持部材５６０は、複数の被係止部５６７を有している。これら被係止部５６７は、前記貫通孔５２２に挿通されており、前記回路基板５２０の表裏方向に延びている。これら被係止部５６７の裏側端には、被係止突起５６７ｂが設けられている。前記被係止突起５６７ｂは、前記操作ノブ５４０の回転径方向外側に突出している。前記被係止部５６７が前記貫通孔５２２に挿通された状態で、前記被係止突起５６７ｂは前記回路基板５２０の裏側面に裏側から当接する。この当接により、前記保持部材５６０は前記回路基板５２０に係止されている。

　前記従来の操作装置５０１では、前記被係止部５６７が前記回路基板５２０の貫通孔５２２に挿通されて、当該被係止部５６７の被係止突起５６７ｂが前記回路基板５２０の裏側面に当接している。そして、この当接により前記保持部材５６０が回路基板５２０に係止されている。そのため、前記被係止突起５６７ｂと前記貫通孔５２２の寸法設定が難しい。例えば、前記貫通孔５２２の孔径を小さくして前記被係止突起５６７ｂをこの貫通孔５２２に無理やり押し込むように設定した場合には、被係止突起５６７ｂを前記貫通孔５２２に挿通する作業が困難になる。すなわち、前記保持部材５６０の前記回路基板５２０への取り付け作業が困難になる。一方、前記貫通孔５２２の孔径を大きくした場合には、前記保持部材５６０の前記回路基板５２０への取り付け作業は容易になる。しかし、この場合には、前記被係止突起５６７ｂが容易に前記貫通孔５２２を通過可能となる。そのため、この場合には、前記保持部材５６０が前記回路基板５２０に取り付けられた後、前記被係止突起５６７ｂが前記貫通孔５２２を通過するおそれがある。すなわち、前記被係止突起５６７ｂが前記回路基板５２０の表側に抜けて前記保持部材５６０が前記回路基板５２０から離脱してしまうおそれがある。

特開２００８－４１６５４号公報

　そこで、本発明の目的は、保持部材の回路基板への取り付けが容易になるとともに、この保持部材の回路基板からの離脱が抑制される操作装置を提供する。

　この目的を達成するために、本発明の操作装置は、パネルと、表裏を貫通する貫通孔が形成されるとともにスイッチ素子が実装された状態で前記パネルの裏側に配置される回路基板と、所定の回転軸を中心に回転するように回転操作されて前記スイッチ素子を操作する回転操作ノブと、前記回路基板の表裏方向に延びて当該回路基板に形成された前記貫通孔を挿通可能な被係止部を有するとともに、前記回転操作ノブを回転可能に保持する保持部材と、前記回路基板を裏側から覆うように前記パネルに取り付けられるリアカバーとを備え、前記被係止部は、前記回路基板と平行な特定方向に撓み変形可能な形状を有するとともに、その裏側端に前記特定方向の一方側に突出する被係止突起を有し、前記被係止突起は、前記被係止部が前記特定方向の他方側に撓み変形するのに伴いこの特定方向の他方側に所定量変位することで前記貫通孔を通過可能であるとともに、この貫通孔の通過後に前記被係止部が弾性復帰するのに伴い前記回路基板の裏側面に裏側から当接して前記回路基板に係止される形状を有し、前記リアカバーは、前記回路基板の裏側面に向かって突出して前記被係止突起に前記特定方向の他方側から当接可能な変形規制部を有し、前記変形規制部は、前記被係止突起が前記回路基板に係止されるとともに前記リアカバーが前記パネルに取り付けられた状態において、前記被係止突起と当接することで当該被係止突起の前記特定方向の他方側へ変位を前記所定量未満に規制する。

　この操作装置によれば、前記被係止部が撓み変形した状態で前記被係止突起が前記貫通孔に挿通されることで、前記保持部材が回路基板に取り付けられる。そのため、前記保持部材の前記回路基板への取付け作業が容易になる。しかも、前記リアカバーの前記変形規制部が、前記被係止突起の前記貫通孔の通過を規制する。そのため、前記保持部材が回路基板から離脱するのがより確実に抑制される。

本発明の実施形態に係る操作装置がパネル部材に取り付けられた状態を示す概略正面図である。図１に示す操作装置の概略分解斜視図である。図１のＩＩＩ―ＩＩＩ線断面図である。図１のＩＶ―ＩＶ線断面図である。図１のＶ―Ｖ線断面図である。図３のＶＩ―ＶＩ線断面図である。本発明の他の実施形態に係る操作装置の概略断面図である。従来の操作装置の側面図である。

　本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。

　図１は、本発明の実施形態に係る操作装置１の正面図である。図２は、前記操作装置１の概略分解斜視図である。図３は、図１のＩＩＩ－ＩＩＩ線断面図である。図４は、図１のＩＶ－ＩＶ線断面図である。図５は、図１のＶ―Ｖ線断面図である。図６は、図３のＶＩ―ＶＩ線断面図である。

　前記操作装置１は、パネル９０と、リアカバー１０と、回路基板２０と、蓋部３０と、回転操作ノブ１４０と、保持部材６０と、スプリング８２と、スプリング８２の先端に固定されるプランジャ８４とを有している。前記回転操作ノブ１４０は、ダイアル部４０と、ダイアルホルダー５０とを有している。前記回路基板２０には、スイッチ素子７０が実装されている。

　前記保持部材６０は、前記回転操作ノブ１４０を、前記パネル９０とリアカバー１０との間に保持している。この保持状態において、前記回転操作ノブ１４０は、所定の方向に延びる回転軸Ｌを中心として回転可能である。前記回転操作ノブ１４０は、回転操作を受けると、回転して前記スイッチ素子７０を操作する。スイッチ素子７０は、この回転操作ノブ１４０の回転量に応じた信号を出力する。本実施形態では、前記パネル９０と前記リアカバー１０と前記回路基板２０とは、それぞれ略板状部材である。これらパネル９０とリアカバー１０と回路基板２０とは、互いに平行に延びている。前記回転軸Ｌは、これらパネル９０とリアカバー１０と回路基板２０と直交して延びている。

　前記パネル９０の構造について説明する。

　前記パネル９０は、例えば、操作装置１が自動車に取り付けられた際に、この自動車のインストゥルメントパネルの一部を構成する。このパネル９０の中央には、パネル９０の表裏を貫通する操作ノブ貫通孔９２が形成されている。図５に示すように、パネル９０には、複数のリアカバー取付部９９が設けられている。これらリアカバー取付部９９は、パネル９０から後方に向かって延びる。これらリアカバー取付部９９は、前記リアカバー１０および前記回路基板２０を保持する。前記各リアカバー取付部９９の後端には、ねじ９が螺合するねじ孔９９ａが形成されている。本実施形態では、前記回転軸Ｌを中心とする円周上に、４つのリアカバー取付部９９が互いに等間隔に設けられている。

　前記回路基板２０の構造について説明する。

　前記回路基板２０は、前記パネル９０の裏側すなわち後方に配置されている。この回路基板２０には、その表裏を貫通する複数の貫通孔２２と、複数の位置決め用孔２４と、複数の基板側ねじ挿通孔２９が形成されている。本実施形態では、前記回路基板２０に、４つの貫通孔２２と、２つの位置決め用孔２４と、４つの基板側ねじ挿通孔２９とが形成されている。前記４つの貫通孔２２は、前記回転軸Ｌを中心とする円周上に、互いに等間隔に形成されている。これら貫通孔２２は、それぞれ前記回転軸Ｌを中心とする円周方向に沿って所定量延びている。前記２つの位置決め用孔２４は、前記回転軸Ｌを中心とする円周上に、互いに等間隔に形成されている。これら位置決め用孔２４は、それぞれ、略円形を有している。前記基板側ねじ挿通孔２９には、前記リアカバー取付部９９に螺合するねじ９が挿通される。これら基板側ねじ挿通孔２９は、回路基板２０のうち前記リアカバー取付部９９と対応する部分に形成されている。これら基板側ねじ挿通孔２９は、前記貫通孔２２よりも、前記回転操作ノブ１４０の回転径方向外側に形成されている。前記回路基板２０は、前記基板側ねじ挿通孔２９にねじ９が挿通されて、このねじ９が前記リアカバー取付部９９のねじ孔９９ａに螺合することで前記パネル９０に取り付けられる。

　前記スイッチ素子７０の構造について説明する。

　前記スイッチ素子７０は、スイッチ素子本体７２と、検出子７４とを有している。前記スイッチ素子本体７２は、前記回路基板２０に固定されている。この固定状態において、前記スイッチ素子本体７２は、前記回路基板２０から表側方向すなわち前方に突出している。前記検出子７４は、このスイッチ素子本体７２からさらに前方に突出している。この検出子７４は、前方に突出した起立状態において回路基板２０と平行な方向に力を受けると、回路基板２０と平行な方向に倒伏する。この検出子７４は、前記力が除去されると、前記起立状態に復帰する。前記スイッチ素子本体７２は、前記検出子７４が倒伏するたびに、所定の信号を出力する。

　前記回転操作ノブ１４０の構造について説明する。

　前述のように、前記回転操作ノブ１４０は、ダイアル部４０とダイアルホルダー５０とを有している。

　前記ダイアル部４０は、使用者等により把持されて使用者からの回転操作を受ける。このダイアル部４０は、前記回転軸Ｌを中心としてこの回転軸Ｌ方向に延びる略円筒状を有している。このダイアル部４０の後端部には、ダイアル被係止孔４０ａが設けられている。このダイアル被係止孔４０ａは、前記ダイアルホルダー５０に係止される。このダイアル部４０は、前記パネル９０の操作ノブ貫通孔９２内に挿通される。この挿通状態において、前記ダイアル部４０の前側部分は、前記パネル９０よりも前方に突出する。使用者は、このダイアル部４０の前側部分を把持して、このダイアル部４０を操作する。

　前記ダイアルホルダー５０は、内筒部５２と、外筒部５６と、複数の連結部５４とを有している。前記各連結部５４は、前記内筒部５２と前記外筒部５６とを連結する。これら内筒部５２と外筒部５６と連結部５４とは、互いに一体に成形されている。

　前記内筒部５２は、前記回転軸Ｌを中心としてこの回転軸Ｌ方向に延びる略円筒状を有している。

　前記内筒部５２の外周面には、ダイアル係止突起５２ｂが設けられている。前記ダイアル係止突起５２ｂは、前記ダイアル部４０のダイアル被係止孔４０ａと係合する。この係合により、前記内筒部５２ひいてはダイアルホルダー５０は、前記ダイアル部４０にこのダイアル部４０と一体に回転可能に連結される。この連結状態において、前記内筒部５２の前側部分は、前記ダイアル部４０の内側に挿入される。

　前記外筒部５６は、前記回転軸Ｌを中心としてこの回転軸Ｌ方向に延びる略円筒状を有している。この外筒部５６は、前記内筒部５２より大径である。この外筒部５６は、前記内筒部５２を囲む。

　前記外筒部５６および前記連結部５４の後端には、複数のスイッチ操作突起５６ａが設けられている。これらスイッチ操作突起５６ａは、前記外筒部５６の後端面および前記連結部５４の後端面から後方に突出している。これらスイッチ操作突起５６ａは、前記回転軸Ｌを中心とする回転周方向に等間隔に並んでいる。前記スイッチ素子７０は、前記スイッチ操作突起５６ａが並ぶ円周上に配設されている。前記スイッチ素子７０の検出子７４は、前記スイッチ操作突起５６ａの回転周方向に沿って倒伏する姿勢で配設されている。前記スイッチ操作突起５６ａは、前記スイッチ素子７０を通過するたびに、このスイッチ素子７０の前記検出子７４に側方から当接して、この検出子７４を倒伏させる。これにより、前記スイッチ素子７０は、前記スイッチ操作突起５６ａの通過量すなわちダイアルホルダー５０およびダイアル部４０からなる回転操作ノブ１４０の回転量に応じた信号を出力する。

　なお、前記スイッチ素子７０は、前記検出子７４の倒伏方向すなわち前記回転操作ノブ１４０の回転方向の違いに応じて異なる信号を出力してもよい。また、前記スイッチ素子７０は、一方向に倒伏した場合すなわち前記回転操作ノブ１４０が正回転方向あるいは逆回転方向のいずれか一方向に回転操作された場合にのみ、信号を出力してもよい。

　前記外筒部５６の前端には、回転径方向外側に広がる鍔部５６ｂが設けられている。この鍔部５６ｂの外周端は、その全周にわたって前記回路基板２０と平行に延びている。

　前記外筒部５６のうち前記スイッチ操作突起５６ａと前記鍔部５６ｂとの間の部分の外周面５６ｃは、前記スプリング８２とプランジャ８４とともに、操作感付与機構を構成している。この操作感付与機構は、使用者に良好な操作感を与える。前記外筒部５６の外周面５６ｃには、外側に突出する凸部が、周方向に等間隔で形成されている。

　前記スプリング８２は、前記回路基板２０と平行な方向に圧縮変形された状態で、前記保持部材６０に固定されている。前記プランジャ８４は、このスプリング８２の先端に固定されている。前記外筒部５６の外周面５６ｃには、前記スプリング８２の弾性反力により、前記プランジャ８４が押し付けられている。前記ダイアル部４０が回転操作されるのに伴って前記ダイアルホルダー５０が回転した場合、前記外筒部５６の外周面５６ｃのうち前記プランジャ８４が押し付けられる部分が前記凸部とこの凸部間の部分とで変化する。この押し付け部分が変化するのに伴って、前記スプリング８２は回路基板２０と平行な方向に伸縮する。このスプリング８２の伸縮に伴って、前記スプリング８２から前記ダイアルホルダー５０およびダイアル部４０に加えられる力は変化する。この力の変化は、使用者に良好なクリック感を与える。

　前記連結部５４は、前記内筒部５２の後端部から前記外筒部５６の後端部まで径方向外側に延びている。この連結部５４は、これら内筒部５２の後端部と外筒部５６の後端部どうしを連結している。本実施形態では、各連結部５４は、回転軸Ｌを中心とする円周上に互いに等間隔に設けられている。

　前記蓋部３０の構造について説明する。

　前記蓋部３０は、前記ダイアル部４０の前端の開口部分を覆う。この蓋部３０の表側面３２は、前記回転軸Ｌを中心とする円板状を有する。この表側面３２の裏側から後方に向かって、角筒部３４が延びている。前記角筒部３４は、前記回転軸Ｌを囲む角筒状を有する。この蓋部３０は、前記保持部材６０により、前記ダイアル部４０の内側面で囲まれた位置に保持されている。この保持状態において、前記蓋部３０の表側面３２は、前記ダイアル部４０の前端の開口部分を覆う。

　前記保持部材６０の構造について説明する。

　前記保持部材６０は、前記回転操作ノブ１４０を回転可能に保持するとともに、前記蓋部３０を保持する。この保持部材６０は、内側保持部６２と、外側保持部６６と、保持部材連結部６４と、複数の位置決めボス（リアカバー保持部）６９とを有している。前記保持部材連結部６４は、前記内側保持部６２と前記外側保持部６６とを連結する。これら内側保持部６２と外側保持部６６と保持部材連結部６４と位置決めボス６９とは、互いに一体に成形されている。

　前記内側保持部６２は、前記回転軸Ｌを中心とする略円筒状を有している。この内側保持部６２は、前記蓋部３０の角筒部３４を回転不能に保持している。この保持状態において、前記蓋部３０の表側面３２は、前記ダイアル部４０の前端の開口部分を覆う。前記内側保持部６２は、前記ダイアルホルダー５０の径方向内側に挿入されている。この挿入状態において、前記内側保持部６２は、前記ダイアルホルダー５０の径方向の移動を規制している。前記ダイアルホルダー５０が前記ダイアル部４０を介して回転操作を受けた場合、ダイアルホルダー５０の内側面は、前記内側保持部６２の外周面に沿って摺動する。そして、前記ダイアルホルダー５０は、前記回転軸Ｌ周りに回転する。

　前記外側保持部６６は、前記回転軸Ｌを中心としてこの回転軸Ｌ方向に延びる略円筒状を有している。この外側保持部６６は、前記内側保持部６２より大径である。前記外側保持部６６は、前記内側保持部６２を囲む。前記外側保持部６６は、複数の被係止部６７と、複数のホルダー支持部６８とを有している。

　前記ホルダー支持部６８は、前後方向および回転周方向に沿って延びている。本実施形態では、４つの前記ホルダー支持部６８が、回転周方向に互いに等間隔に設けられている。前記各ホルダー支持部６８の前端部には、前記回路基板２０と平行に、かつ、回転周方向に沿って延びるホルダー支持面６８ａが形成されている。このホルダー支持面６８ａは、前記ダイアルホルダー５０の鍔部５６ｂの後端面に後方から当接している。この当接により、前記ダイアルホルダー５０は、後方への移動が規制されている。

　前記被係止部６７は、前後方向および回転周方向に延びる板状部材である。これら被係止部６７は、前記回路基板２０に形成された前記貫通孔２２にこれら貫通孔２２に対応する位置にそれぞれ設けられている。これら被係止部６７は、前記貫通孔２２にそれぞれ挿通される。本実施形態では、前記貫通孔２２に対応して、４つの被係止部６７が回転周方向に互いに等間隔に設けられている。

　前記被係止部６７は、板部６７ｃと、係止突起６７ａと、被係止突起６７ｂとを有している。前記板部６７ｃは、前後方向に延びる。前記係止突起６７ａは、前記被係止部６７の前端に設けられている。この被係止突起６７ａは、前記板部６７ｃの回転径方向内側面よりも径方向内側に突出している。前記被係止突起６７ｂは、前記被係止部６７の後端に設けられている。この被係止突起６７ｂは、前記板部６７ｃの回転径方向外側面よりも径方向外側に突出している。

　前記各被係止部６７は、前記ホルダー支持部６８間に配置されてこれらホルダー支持部６８により支持されている。前記各被係止部６７は、その前後方向中央部分においてのみ前記ホルダー支持部６８に連結支持されている。従って、前記各被係止部６７は、その前後方向中央部分を中心として回転径方向に容易に撓み変形可能である。

　前記係止突起６７ａは、前記ダイアルホルダー５０の鍔部５６ｂの前方への移動を規制する。前記各係止突起６７ａは、前記ダイアルホルダー５０の鍔部５６ｂの前端面に前方から当接して、この鍔部５６ｂの前方への移動を規制する。

　具体的には、前記板部６７ｃは、前記鍔部５６ｂよりも回転径方向外側に位置する。前記各係止突起６７ａは、前記鍔部５６ｂよりも回転径方向内側の位置まで突出している。前記各係止突起６７ａは、前記各被係止部６７の前側部分が回転径方向外側に撓み変形するのに伴って、前記鍔部５６ｂよりも回転径方向外側の位置まで変位する。これにより、前記ダイアルホルダー５０は、これら係止突起６７ａで囲まれた領域に挿入可能となる。前記ダイアルホルダー５０が前記領域に挿入されて、さらに、前記係止突起６７ａよりも後方に移動すると、前記被係止部６７は弾性復帰する。そして、前記被係止部６７は、前記鍔部５６ｂよりも回転径方向内側の位置まで戻り、前記鍔部５６ｂの前端面と当接する。

　このように、前記ダイアルホルダー５０は、前記保持部材６０の内側保持部６２と、外側保持部６６のホルダー支持部６８と、被係止部６７の係止突起６７ａとによって回転径方向および前後方向の移動が規制されて、この保持部材６０により回転可能に保持されている。

　前記各被係止突起６７ｂは、前記回路基板２０に係止される。これら被係止突起６７ｂは、前記回路基板２０の前記貫通孔２２に挿通される。この挿入状態において、これら被係止突起６７ｂは、前記回路基板２０の後端面に後方から当接する位置に配置される。この当接により、前記被係止突起６７ｂは、前記回路基板２０よりも前方への移動が規制される。

　具体的には、前記被係止突起６７ｂの回転径方向の幅は、前記貫通孔２２の回転径方向の幅よりも小さい寸法に設定されている。前記被係止突起６７ｂの回転周方向の幅は、前記貫通孔２２の回転周方向の幅とほぼ同等の寸法に設定されている。このように前記被係止突起６７ｂは、前記回路基板２０の貫通孔２２を挿通可能な形状を有している。前記板部６７ｃは、前記貫通孔２２の回転径方向外側面２２ａよりも回転径方向内側に位置している。前記被係止突起６７ｂは、前記貫通孔２２の外側面２２ａよりも回転径方向外側の位置まで突出している。

　前記各被係止突起６７ｂは、前記被係止部６７の後側部分が回転径方向内側に撓み変形するのに伴って、前記貫通孔２２の外側面２２ａよりも回転径方向内側の位置まで変位する。これにより、前記各被係止突起６７ｂは、前記貫通孔２２に挿通される。すなわち、前記各被係止突起６７ｂは、前記貫通孔２２を通過して前記回路基板２０の後方に移動する。その後、前記被係止部６７が弾性復帰すると、前記各被係止突起６７ｂは、前記貫通孔２２の外側面２２ａよりも回転径方向外側の位置まで移動する。そして、前記各被係止突起６７ｂは、前記回路基板２０の裏側面に当接してこの回路基板２０に係止される。

　なお、前記被係止突起６７ｂの回転径方向外側面は、前方に向かうほど回転径方向外側に傾斜している。そのため、前記被係止突起６７ｂは、前記貫通孔２２を前方から容易に通過できる。また、前記被係止突起６７ｂの前端面は、前記回路基板２０と平行に延びている。そのため、前記被係止突起６７ｂは、その前端面が前記回路基板２０の後端面と当接することで、前記回路基板２０に安定して係止される。

　このようにして、前記被係止突起６７ｂが前記回路基板２０に係止されることで、前記保持部材６０は、その前方への移動が規制されてこの回路基板２０に係止される。ここで、前記被係止突起６７ｂが前記回路基板２０に係止されている状態において、前記被係止部６７の前記板部６７ｃは前記貫通孔２２に挿通されている。そして、この板部６７ｃの回転周方向両端面が前記貫通孔２２の内側面の回転周方向の両端面に当接している。この当接は、前記保持部材６０の回転周方向の移動を規制する。

　前記保持部材連結部６４は、前記内側保持部６２の後端部から前記外側保持部６６の後端部まで径方向外側に延びている。前記保持部材連結部６４は、これら内側保持部６２の後端部と前記外側保持部６６の後端部どうしを連結している。この保持部材連結部６４は、内側保持部６２と外側保持部６６とを、回転周方向全体にわたって連結している。

　前記位置決めボス６９は、略円柱部材である。前記位置決めボス６９は、前記保持部材連結部６４の後端面から後方に延びている。前記位置決めボス６９は、前記回路基板２０に形成された前記位置決め用孔２４に挿入される。前記位置決めボス６９は、前記位置決め用孔２４に挿入可能な形状を有している。前記位置決めボス６９は、これら位置決め用孔２４に対応する位置にそれぞれ設けられている。本実施形態では、前記位置決め用孔２４に対応して、２つの前記位置決めボス６９が回転周方向に互いに等間隔に設けられている。前記位置決めボス６９は、前記位置決め用孔２４に、回路基板２０の後端面から後方に突出する状態で挿入される。また、前記位置決めボス６９は、前記回路基板２０の後方において、前記リアカバー１０の後述するボス受け部１８内に挿入される。

　前記リアカバー１０の構造について説明する。

　前記リアカバー１０は、前記回路基板２０を裏側から覆う。前記リアカバー１０は、被覆部１２と、複数の変形規制部１４と、補強部１６と、複数のボス受け部１８と、複数のパネル被取付部１９とを有している。

　前記被覆部１２は、底部１２ａと外壁１２ｂとを有する箱状部材である。前記底部１２ａは、前記回路基板２０と平行に延びている。前記外壁１２ｂは、前記底部１２ａの外周から前記回路基板２０側に突出している。前記被覆部１２は、前記底部１２ａが回路基板２０を裏側から覆う位置に配置されている。この配置状態において、前記外壁１２ｂで囲まれた領域内には、前記回路基板２０が収容されている。

　前記パネル被取付部１９には、前記リアカバー取付部９９に螺合する前記ねじ９が挿通される。前記パネル被取付部１９は、前記被覆部１２の底部１２ａから前方に突出する有底の円柱状を有している。このパネル被取付部１９の底部を構成する表側端部には、その中央に前後方向に貫通するリアカバー側ねじ挿通孔１９ａが形成されている。前記リアカバー側ねじ挿通孔１９ａには、前記ねじ９が挿通可能である。前記パネル被取付部１９は、前記リアカバー取付部９９と対応する位置に設けられている。本実施形態では、４つのパネル被取付部１９が設けられている。前記ねじ９は、前記リアカバー側ねじ挿通孔１９ａに挿通されて、前記リアカバー取付部９９のねじ孔９９ａに螺合する。これにより、前記リアカバー１０は、前記パネル９０に取り付けられる。より詳細には、前記ねじ９は、前記リアカバー側ねじ挿通孔１９ａに挿通され、かつ、前記回路基板２０に形成された基板側ねじ挿通孔２９に挿通された状態で、前記リアカバー取付部９９のねじ孔９９ａと螺合する。これにより、前記リアカバー１０は、前記パネル９０との間に前記回路基板２０を挟みこんだ状態で、前記パネル９０に取り付けられる。ここで、前記リアカバー１０を前記パネル９０により容易に取り付けるために、前記リアカバー側ねじ挿通孔１９ａの孔径はねじ９の外径よりも大きく設定されている。そのため、前記リアカバー１０は、前記パネル９０に対して前記回路基板２０と平行な方向に当該回路基板と相対変位可能である。

　前記変形規制部１４は、前記保持部材６０の各被係止突起６７ｂに当接する。前記変形規制部１４は、前記当接により、前記被係止突起６７ｂの変位を規制する。本実施形態では、前記４つの被係止突起６７ｂに対応して、４つの変形規制部１４が、回転周方向に沿って互いに等間隔に設けられている。

　前記変形規制部１４は、板状部材である。前記変形規制部１４は、前記被覆部１２の底部１２ａから前方すなわち回路基板２０に向かって突出するとともに回転周方向に沿って延びている。具体的には、前記変形規制部１４は、前記リアカバー１０が前記パネル９０に取り付けられた状態において、前記回路基板２０に係止された前記被係止突起６７ｂの後端よりも前方にまで延びている。そして、前記変形規制部１４の回転径方向外側面が、前記回路基板２０に係止された前記被係止突起６７ｂの回転径方向内側面と面接触している。このように、前記変形規制部１４は、その外側面が前記被係止突起６７ｂの内側面と当接することで、前記被係止突起６７ｂの回転径方向内側への変位を規制する。本実施形態では、前記変形規制部１４の外側面は、前記被係止部６７が撓み変形しておらず前記被係止突起６７ｂが変位していない状態で、この被係止突起６７ｂの内側面と接触する。

　前述のように、前記被係止突起６７ｂは、前記被係止部６７が撓み変形するのに伴って径方向内側へ変位することで、前記貫通孔２２を通過することができる。従って、前記変形規制部１４が前記被係止突起６７ｂの径方向内側方向への移動を規制することで、前記被係止突起６７ｂは前記貫通孔２２を通過不能となる。すなわち、前記被係止突起６７ｂは、前記回路基板２０に係止された状態で拘束される。

　前記補強部１６は、前記変形規制部１４の変形を抑制する。前記補強部１６は、回転径方向に延びる板状部材である。前記補強部１６は、互いに対向する前記変形規制部１４の周方向端部どうしを連結している。すなわち、前記補強部１６は前記変形規制部１４から径方向内側に延びており、前記変形規制部１４の径方向内側への変形を規制している。これにより、前記変形規制部１４と当接している前記被係止突起６７ｂの径方向内側への変位は、より確実に規制される。

　前記ボス受け部１８の内側には、前記位置決めボス６９が挿入される。本実施形態では、前記２つの位置決めボス６９に対応して、２つのボス受け部１８が設けられている。これらボス受け部１８は、前記被覆部１２の底部１２ａから前方すなわち回路基板２０側に突出する略円筒状を有している。本実施形態では、前記ボス受け部１８は、前記回路基板２０の裏側面と当接する位置まで延びている。

　前記ボス受け部１８の内径は、このボス受け部１８の内周面に前記位置決めボス６９の外周面が当接する大きさに設定されている。従って、前記位置決めボス６９が前記ボス受け部１８に挿入されることで、前記ボス受け部１８の内周面に前記位置決めボス６９の外周面が当接する。これにより、前記ボス受け部１８を有する前記リアカバー１０は、前記保持部材６０に前記回路基板２０と平行な方向にこの保持部材６０と相対変位不能に保持される。

　前記ボス受け部１８は、前記変形規制部１４が前記被係止突起６７ｂと当接する状態で、その内側に前記位置決めボス６９が挿入される位置に設けられている。そのため、前記ボス受け部１８に前記位置決めボス６９が挿入された状態において、前記リアカバー１０は、前記変形規制部１４が前記被係止突起６７ｂに当接する位置に、前記保持部材６０に前記回路基板２０と平行な方向にこの保持部材６０と相対変位不能に保持される。

　ここで、前記位置決めボス６９は、前記被係止突起６７ｂよりも後方に延びている。一方、前記変形規制部１４と前記ボス受け部１８とはほぼ同じ位置まで前方に延びている。従って、前記リアカバー１０が前記回路基板２０の裏側に配置される際には、まず、前記位置決めボス６９が前記ボス受け部１８内に挿入される。この挿入により、前記リアカバー１０が前記保持部材６０により保持される。そして、この状態から、前記リアカバー１０が前方に押し出されることで、前記各変形規制部１４が前記被係止突起６７ｂに沿って摺動しつつ前方に移動する。そして、前記各変形規制部１４と前記被係止突起６７ｂとの当接が実現される。本実施形態では、変形規制部１４の径方向外側面の前端部は前方に向かうにしたがって被係止突起６７ｂと離間するように傾斜している。また、前記被係止突起６７ｂの径方向内側面の後端部は後方に向かうにしたがって前記変形規制部１４と離間するように傾斜している。そのため、前記変形規制部１４は、前記被係止突起６７ｂに沿って容易に摺動できる。

　以上のように、本操作装置１では、前記保持部材６０の被係止部６７を撓み変形させて前記被係止突起６７ｂを回転径方向内側に変位させつつ、この被係止突起６７ｂを前記貫通孔２２に挿通するとともに、前記パネル９０に前記リアカバー１０を取り付けるという簡単な作業で、前記被係止突起６７ｂが前記回路基板２０に係止された状態に拘束される。この拘束は、前記保持部材６０の回路基板２０からの離脱をより確実に抑制する。

　特に、前記変形規制部１４は、前記リアカバー１０に設けられている。そのため、、前述のように前記リアカバー１０を前記パネル９０に取り付けるだけで、前記変形規制部１４が前記被係止突起６７ｂを前記回路基板２０に係止された状態に拘束することができる。さらに、前記変形規制部１４が前記リアカバー１０とは別の部材として構成される場合に比べて、部品点数が少なく抑えられる。

　ここで、前記変形規制部１４と被係止突起６７ｂとの相対位置は、前記に限らない。前記変形規制部１４は、前記被係止突起６７ｂが、前記貫通孔２２を通過可能な所定量、特定の向きに変位するのを規制すればよい。この特定の向きは、前記被係止突起６７ｂの突出向きと反対の向きであってこの被係止突起６７ｂが前記貫通孔２２を通過可能な向きである。例えば、前記被係止部６７が前記特定の向きと反対向きに撓み変形して、前記被係止突起６７ｂが前記特定の向きと反対向きに変位している状態において、前記変形規制部１４がこの変位している前記被係止突起６７ｂと当接してもよい。

　また、前記変形規制部１４は、前記所定量未満の範囲であれば、前記変位していない被係止突起６７ｂから前記特定の向きに離間していてもよい。ただし、前記変形規制部１４が、変位していない状態の前記被係止突起６７ｂと当接する場合は、前記被係止突起６７ｂの前記貫通孔２２からの抜けがより確実に抑制される。また、前記変形規制部１４が、撓み変形した状態の前記被係止突起６７ｂと当接する場合は、この被係止突起６７ｂに過剰な応力が付与される。これに対して、前記変形規制部１４が、変位していない状態の前記被係止突起６７ｂと当接する場合は、前記被係止突起６７ｂに前記過剰な応力が付与されない。

　また、前記被係止突起６７ｂの突出方向は前記に限らない。例えば、前記被係止突起６７ｂは、回転径方向内側に突出してもよい。この場合には、前記変形規制部１４は、径方向外側から前記被係止突起６７ｂに当接する形状となる。

　また、前記被係止突起６７ｂの数および配置は前記に限らない。ただし、これら被係止突起６７ｂが回転周方向に互いに等間隔となる位置に配置された場合は、前記保持部材６０がより安定して前記回路基板２０に係止される。

　また、前記保持部材６０が前記リアカバー１０を保持する具体的構成は、前記位置決めボス６９が前記ボス受け部１８に挿入される構成に限らない。また、前記保持部材６０が前記リアカバー１０を保持する構成は省略可能である。ただし、前記リアカバー１０が前記保持部材６０に保持される場合は、前記変形規制部１４が、前記被係止突起６７ｂの変位を規制する位置に、より確実に、かつ、より容易に配置される。特に、前記リアカバー１０が前記パネル９０に対して相対変位可能に取り付けられて前記リアカバー１０が前記パネル９０に対して位置決めされない場合に、有用である。

　また、前記保持部材６０が前記回転操作ノブ１４０を保持する構成は、前記に限らない。また、前記回転操作ノブ１４０の具体的構成は、前記に限らない。また、前記スイッチ素子７０の具体的構成は、前記に限らない。

　例えば、図７に示すように、前記保持部材６０およびスイッチ素子７０等に代えて、前記保持部材６０と前記スイッチ素子７０の機能を含むロータリーエンコーダ素子１５０が用いられてもよい。この図７において、前記ロータリーエンコーダ素子１５０以外の構成要素は、前記実施形態に係る操作装置と同様である。図７において、前記実施形態と同様の構成要素については、同じ符号を付す。

　前記ロータリーエンコーダ素子１５０は、保持部１６０と、検出子１７０と、出力部とを有する。前記保持部１６０は、前記回転操作ノブ１４０を保持して前記保持部材６０として機能する。前記検出子１７０は、前記回転操作ノブ１４０と一体に回転可能に連結された状態で、前記保持部１６０に回転可能に保持される。前記出力部は、前記検出子１７０の回転量に応じた信号を出力する。

　前記保持部１６０の後端には、前記被係止突起１６７ｂを有する被係止部１６７と、前記位置決めボス１６９とが設けられている。前記位置決めボス１６９は、前記ボス受け部１８に挿入されている。前記被係止突起１６７ｂは、前記貫通孔２２に挿通された状態で、回路基板２０に係止されている。前記リアカバー１０の変形規制部１４は、前記被係止突起１６７ｂと当接する。この当接により、前記被係止突起１６７ｂの変位は規制される。このように前記ロータリーエンコーダ素子１５０は、前記規制によって回路基板２０から離脱するのが抑制された状態で、この回路基板２０に保持されている。

　以上のように、本発明は、パネルと、表裏を貫通する貫通孔が形成されるとともにスイッチ素子が実装された状態で前記パネルの裏側に配置される回路基板と、所定の回転軸を中心に回転するように回転操作されて前記スイッチ素子を操作する回転操作ノブと、前記回路基板の表裏方向に延びて当該回路基板に形成された貫通孔を挿通可能な被係止部を有するとともに、前記回転操作ノブを回転可能に保持する保持部材と、前記回路基板を裏側から覆うように前記パネルに取り付けられるリアカバーとを備え、前記被係止部は、前記回路基板と平行な特定方向に撓み変形可能な形状を有するとともに、その裏側端に前記特定方向の一方側に突出する被係止突起を有し、前記被係止突起は、前記被係止部が前記特定方向の他方側に撓み変形するのに伴いこの特定方向の他方側に所定量変位することで前記貫通孔を通過可能であるとともに、この貫通孔の通過後に前記被係止部が弾性復帰するのに伴い前記回路基板の裏側面に裏側から当接して前記回路基板に係止される形状を有し、前記リアカバーは、前記回路基板の裏側面に向かって突出して前記被係止突起に前記特定方向の他方側から当接可能な変形規制部を有し、前記変形規制部は、前記被係止突起が前記回路基板に係止されるとともに前記リアカバーが前記パネルに取り付けられた状態において、前記被係止突起と当接することで当該被係止突起の前記特定方向の他方側へ変位を前記所定量未満に規制する操作装置を提供する。

　この操作装置では、前記被係止突起は、前記被係止部が撓み変形することで前記回路基板の貫通孔を通過する。前記被係止突起は、前記貫通孔の通過後に前記被係止部が弾性復帰するのに伴って前記回路基板に係止される。そして、前記リアカバーに設けられた前記変形規制部が、前記回路基板に係止されている前記被係止突起に当接してこの被係止突起の特定方向他方側への変位を所定量未満に規制する。そのため、前記被係止部を撓み変形させつつ前記被係止突起を前記貫通孔に挿通するという簡単な作業で、前記被係止突起を回路基板に係止させて前記保持部材を回路基板に取り付けることができる。さらに、前記リアカバーを前記パネルに取付けることで、前記変形規制部により、前記被係止突起が前記貫通孔を通過するのが抑制される。すなわち、前記保持部材が回路基板から離脱するのが抑制される。このように、この操作装置によれば、前記保持部材の前記回路基板への取付け作業が容易になりつつ、前記保持部材が前記回路基板から離脱するのがより確実に抑制される。

　しかも、前記変形規制部は、前記回路基板の裏側を覆うために操作装置に設けられるリアカバーに設けられている。そのため、当該変形規制部がリアカバーと別部材で構成される場合に比べて、部品点数の増加が抑制される。

　本発明において、前記変形規制部は、前記被係止突起が前記回路基板に係止されるとともに前記リアカバーが前記パネルに取り付けられた状態において、前記被係止部が撓み変形していない位置で前記被係止突起と当接する形状を有するのが好ましい。

　この構成では、前記変形規制部と前記被係止突起とが当接した状態において、前記被係止部は撓み変形していない。そのため、前記被係止突起および被係止部に過剰な応力が付与されるのが抑制される。

　また、本発明において、前記リアカバーは、前記パネルに、前記回路基板と平行な方向に当該回路基板と相対変位可能に取り付けられて、前記保持部材は、前記回路基板に係止されている前記被係止突起の前記特定方向の他方側への変位を前記変形規制部が規制する位置に前記リアカバーを保持するリアカバー保持部を有するのが好ましい。

　この構成によれば、前記変形規制部が前記被係止突起の他方側への変位を規制する位置に、前記リアカバーがより確実に配置される。そのため、前記変形規制部による前記被係止突起の前記貫通孔からの抜けが、より確実に抑制される。

　また、本発明において、前記被係止部は、前記回転操作ノブの回転周方向に互いに等間隔となる位置に複数設けられており、前記貫通孔は、前記回路基板のうち前記各被係止部と対応する部分に形成されているのが好ましい。

　この構成によれば、前記保持部材ひいては前記回転操作ノブが、より安定して回路基板に係止される。

Claims

　パネルと、
　表裏を貫通する貫通孔が形成されるとともにスイッチ素子が実装された状態で前記パネルの裏側に配置される回路基板と、
　所定の回転軸を中心に回転するように回転操作されて前記スイッチ素子を操作する回転操作ノブと、
　前記回路基板の表裏方向に延びて当該回路基板に形成された前記貫通孔を挿通可能な被係止部を有するとともに、前記回転操作ノブを回転可能に保持する保持部材と、
　前記回路基板を裏側から覆うように前記パネルに取り付けられるリアカバーとを備え、
　前記被係止部は、前記回路基板と平行な特定方向に撓み変形可能な形状を有するとともに、その裏側端に前記特定方向の一方側に突出する被係止突起を有し、
　前記被係止突起は、前記被係止部が前記特定方向の他方側に撓み変形するのに伴いこの特定方向の他方側に所定量変位することで前記貫通孔を通過可能であるとともに、この貫通孔の通過後に前記被係止部が弾性復帰するのに伴い前記回路基板の裏側面に裏側から当接して前記回路基板に係止される形状を有し、
　前記リアカバーは、前記回路基板の裏側面に向かって突出して前記被係止突起に前記特定方向の他方側から当接可能な変形規制部を有し、
　前記変形規制部は、前記被係止突起が前記回路基板に係止されるとともに前記リアカバーが前記パネルに取り付けられた状態において、前記被係止突起と当接することで当該被係止突起の前記特定方向の他方側へ変位を前記所定量未満に規制することを特徴とする操作装置。
　請求項１に記載の操作装置であって、
　前記変形規制部は、前記被係止突起が前記回路基板に係止されるとともに前記リアカバーが前記パネルに取り付けられた状態において、前記被係止部が撓み変形していない位置で前記被係止突起と当接する形状を有することを特徴とする操作装置。
　請求項１または２に記載の操作装置であって、
　前記リアカバーは、前記パネルに、前記回路基板と平行な方向に当該回路基板と相対変位可能に取り付けられて、
　前記保持部材は、前記回路基板に係止されている前記被係止突起の前記特定方向の他方側への変位を前記変形規制部が規制する位置に前記リアカバーを保持するリアカバー保持部を有することを特徴とする操作装置。
　請求項１～３のいずれかに記載の操作装置であって、
　前記被係止部は、前記回転操作ノブの回転周方向に互いに等間隔となる位置に複数設けられており、前記貫通孔は、前記回路基板のうち前記各被係止部と対応する部分に形成されていることを特徴とする操作装置。