WO2011132358A1

WO2011132358A1 - 食器洗い機

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Publication number: WO2011132358A1
Application number: PCT/JP2011/001322
Authority: WO
Inventors: 智彰梶浦; 浩章乾
Original assignee: パナソニック株式会社
Priority date: 2010-04-22
Filing date: 2011-03-07
Publication date: 2011-10-27
Also published as: KR20120140680A; CN102858221A; JP2011224232A; TW201200088A

Abstract

　食器洗い機は、洗浄槽と、洗浄ポンプと、洗浄ノズルと、タワーノズルとを有する。洗浄槽には被洗浄物が収容される。洗浄ポンプは洗浄水を加圧する。洗浄ノズルは洗浄槽内に回転自在に設けられるとともに洗浄ポンプで加圧された洗浄水を被洗浄物に噴射する。タワーノズルは洗浄ノズルの中央部に鉛直上方に突出して設けられ、洗浄ポンプで加圧された洗浄水を被洗浄物に噴射する。洗浄ノズルは、複数の流路と、弁体とを有する。複数の流路は、噴射口がそれぞれに設けられている。弁体は、洗浄ポンプから供給される洗浄水の水圧の変化により複数の流路及びタワーノズルへのいずれかに洗浄水の供給を切り換える。タワーノズルから洗浄水が噴射されるとき、洗浄ノズルの複数の流路のうち少なくとも一つの流路から洗浄水が噴射されて洗浄ノズルが回転する。

Description

食器洗い機

　本発明は、洗浄水を用いて食器等を洗浄する食器洗い機に関する。

　従来、この種の食器洗い機は、図１８に示すような構成である。（例えば、特許文献１参照）。以下、その構成について説明する。従来の食器洗い機５０は、食器かご５１と洗浄槽５２と洗浄ポンプ５３と洗浄ノズル５４とタワーノズル５５と分水切換部５６とを有する。食器かご５１には食器類が収納される。食器かご５１は洗浄槽５２に載置されている。洗浄ポンプ５３は洗浄ノズル５４に向かって洗浄水を送る。洗浄ノズル５４は複数のノズル孔を有する。洗浄ノズル５４は、回転しながら複数のノズル孔から圧送された洗浄水を洗浄槽５２内部へ噴射する。タワーノズル５５は、洗浄ノズル５４の中央部から上方に向かって伸びて形成されている。タワーノズル５５には固定ノズル孔が設けられている。また分水切換部５６は、洗浄ポンプ５３から送られる洗浄水の洗浄ノズル５４側とタワーノズル５５側とへの送水を切り換える。分水切換部５６により、洗浄ノズル５４への送水とタワーノズル５５への送水とが分割される。それにより、洗浄ノズル５４とタワーノズル５５とは、それぞれ個別に運転することができる。よって、洗浄ノズル５４とタワーノズル５５とでの洗い行程に必要な水量を抑えることができる。これにより、洗浄効率が向上する。

　しかしながら、従来の食器洗い機では、タワーノズル５５が洗浄ノズルの略中央部に設けてあるため、タワーノズル５５の噴射口から噴射される洗浄水の噴射反力のみではタワーノズル５５が充分に回転しない。具体的には、タワーノズル５５の噴射口から噴射される洗浄水の噴射反力は、回転中心から非常に近い距離で発生するため、発生する回転モーメントも小さく、ノズルの回転が不十分となる。よって、タワーノズル５５を充分に回転させるために必要以上に洗浄水を噴射させる必要がある。

特開２００８－７３１３１号公報

　本発明の食器洗い機は、洗浄槽と、洗浄ポンプと、洗浄ノズルと、タワーノズルとを有する。洗浄槽には被洗浄物が収容される。洗浄ポンプは洗浄水を加圧する。洗浄ノズルは洗浄槽内に回転自在に設けられるとともに洗浄ポンプで加圧された洗浄水を被洗浄物に噴射する。タワーノズルは洗浄ノズルの略中央部に鉛直上方に突出して設けられ、洗浄ポンプで加圧された洗浄水を被洗浄物に噴射する。洗浄ノズルは、複数の流路と、弁体とを有する。複数の流路のそれぞれには、噴射口が設けられている。弁体は、洗浄ポンプから供給される洗浄水の水圧の変化により複数の流路及びタワーノズルへのいずれかに洗浄水の供給を切り換える。タワーノズルから洗浄水が噴射されるとき、洗浄ノズルの複数の流路のうち少なくとも一つの流路から洗浄水が噴射されて洗浄ノズルとともにタワーノズルが回転する。

　これにより、洗浄ノズル内に設けた複数の流路を弁体で切換えながら、洗浄ノズルの複数の流路のうちの少なくとも一つと連通する流路を持つタワーノズルからの噴射時には、洗浄ノズルからも洗浄水が噴射される。よって洗浄ノズル自体を回転させながら、洗浄ノズル及びタワーノズルから洗浄水を噴射させることができる。これにより、節水を図りながら、回転するタワーノズルにより被洗浄物を確実に洗浄できる。

図１は本発明の実施の形態１の食器洗い機の断面概略図である。図２は本発明の実施の形態１の食器洗い機の洗浄ノズルを上から見た部分断面図である。図３は本発明の実施の形態１の食器洗い機の洗浄ノズルの一部と弁体の断面図である。図４は本発明の実施の形態１の食器洗い機の要部斜視図である。図５は本発明の実施の形態１の食器洗い機の要部斜視図である。図６は本発明の実施の形態１の食器洗い機の弁体の斜視図である。図７は本発明の実施の形態１の食器洗い機の弁体を上方から見た平面図である。図８は本発明の実施の形態１の食器洗い機の弁体を下方から見た平面図である。図９は本発明の実施の形態１の食器洗い機の弁体近傍の部分断面図である。図１０は本発明の実施の形態１の食器洗い機の弁体が第２の洗浄流路入口を閉じている場合の平面図である。図１１は本発明の実施の形態２の食器洗い機の洗浄流路及びタワーノズル流路入口の平面図である。図１２は本発明の実施の形態２の食器洗い機の洗浄ノズルの一部と弁体の断面図である。図１３は本発明の実施の形態２の食器洗い機の弁体が洗浄ノズル流路入口及びタワーノズル流路に当接している状態の平面図である。図１４は図１３の平面図をタワーノズル側から見た断面図である。図１５は本発明の実施の形態２の食器洗い機の洗浄ノズルとタワーノズルとの断面図である。図１６は本発明の実施の形態２の食器洗い機のタワーノズルを上方から見た断面図である。図１７は本発明の実施の形態２の食器洗い機の洗浄ノズル上方からみた平面図である。図１８は従来の食器洗い機の一部切り欠き斜視図である。

　以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。

　（実施の形態１）
　図１は、本発明の実施の形態１の食器洗い機の断面概略図である。図２は本発明の実施の形態１の食器洗い機の洗浄ノズルを上から見た部分断面図である。図３は、本発明の実施の形態１の食器洗い機の洗浄ノズルの一部と弁体の断面図である。図４は本発明の実施の形態１の食器洗い機の要部斜視図である。図５は実施の形態１の食器洗い機の要部斜視図である。図６は実施の形態１の食器洗い機の弁体の斜視図である。図７は実施の形態１の食器洗い機の弁体の上面図である。図８は実施の形態1の食器洗い機の弁体の下面図である。図９は実施の形態１の食器洗い機の弁体近傍の部分断面図である。図１０は実施の形態１の食器洗い機の弁体が第２の洗浄流路入口を閉じている場合の平面図である。

　図１において、食器洗い機は本体１と洗浄槽２と食器かご４と給水部５と洗浄ポンプ６と洗浄ノズル７と排水口８と排水フィルタ９と残さいフィルタ１０と加熱部１１と温度センサ１２と回転軸受１３とタワーノズル３９と制御部２００とを有する。本体１には、扉（図示せず）で開閉可能な開口部（図示せず）を有する洗浄槽２が設けられている。洗浄槽２には、食器かご４が収容されている。食器等の被洗浄物３は、使用者により開口部から食器かご４にセットされて洗浄槽２内に収容される。給水部５は、制御部２００により制御され、洗浄槽２内に洗浄水として水道水を供給する。洗浄ポンプ６は、給水部５により給水され洗浄槽２内に溜められた洗浄水を、加圧して洗浄ノズル７に供給する。

　洗浄ノズル７はノズル部１００と回転軸１４を有し、それぞれの内部に流路が設けられている。ノズル部１００は、回転軸１４を中心にして回転軸１４に対して垂直方向に両側へ直線的かつ水平に延設されている。さらにノズル部１００の内部には回転軸１４側から先端に向かって並行に延びる対称な複数の流路が設けられている。そして、洗浄ノズル７は、洗浄ポンプ６から供給される加圧された洗浄水を洗浄槽２内に噴射する。洗浄ノズル７から噴射される洗浄水は、被洗浄物３を洗浄するための洗剤液であったり、被洗浄物３をすすぐためのすすぎ水であったりする。

　排水口８は、洗浄槽２内の底部に設けられ、洗浄ポンプ６の吸い込み側と連通している。排水フィルタ９と残さいフィルタ１０は排水口８内に設けられ、洗浄水の含まれている残さいを収集する。残さいフィルタ１０は、排水フィルタ９の上方に設けられている。残さいフィルタ１０は排水フィルタ９より目が細かく着脱自在に形成されており、使用者は取り外して収集した残さいを廃棄することができる。加熱部１１は、洗浄槽２内の底部に設けられ、洗浄槽２内に溜められた洗浄水と洗浄槽２内の乾燥用空気を加熱する。温度センサ１２は、洗浄槽２の底面外壁に設けられ、洗浄槽２の温度を検知する。回転軸受１３は、洗浄槽２の底部から上方に突出して形成された中空の筒であり、洗浄槽２内部に固着されている。回転軸受１３には、洗浄ノズル７の回転軸１４が嵌合され回転軸１４を回転自在に支持している。

　タワーノズル３９は、洗浄ノズル７の略中央部に鉛直上方向に突出して設けられている。タワーノズル３９の上方側の先端近傍には、洗浄水を噴射するタワーノズル噴射口４０が設けられている。

　図２に示すように、洗浄ノズル７の内部には、回転軸１４を中心にして点対称に、複数の流路が形成されている。複数の流路は具体的には第１の洗浄ノズル流路１５と第２の洗浄ノズル流路１６である。第１及び第２の洗浄ノズル流路１５、１６はともに、回転軸１４を中心にして回転軸に対して垂直方向に両側へ直線的かつ水平に延設されている。洗浄ノズル７には、略十字状のリブ１１０により互いに隔てられている第１の洗浄ノズル流路入口１７及び第２の洗浄ノズル流路入口１８が形成されている。回転軸１４の流路は、第１の洗浄ノズル流路入口１７を介して、第１の洗浄ノズル流路１５と連通している。同様に、回転軸１４の流路は、第２の洗浄ノズル流路入口１８を介して第２の洗浄ノズル流路１６と連通している。第１の洗浄ノズル流路１５は複数の第１の噴射口１９を有している。第２の洗浄ノズル流路１６は、複数の第２の噴射口２０を有している。第１の噴射口１９は第１の洗浄ノズル流路１５に略一列に複数設けられている。同様に、第２の噴射口２０は、第２の洗浄ノズル流路１６に略一列に複数設けられている。

　第１の洗浄ノズル流路入口１７と第２の洗浄ノズル流路入口１８は、略十字状のリブ１１０によって区切られた中心角が略９０度の扇状の開口部である。つまり、第１の洗浄ノズル流路入口１７と第２の洗浄ノズル流路入口１８とが交互に並ぶことで、図２に示すように略円形状の開口部を形成している。第１の洗浄ノズル流路入口１７及び第２の洗浄ノズル流路入口１８とはそれぞれ洗浄ノズル７の中心に対して点対称に２箇所ずつ設けられている。

　図３に示すように、タワーノズル３９は、第１の洗浄ノズル流路１５と第２の洗浄ノズル流路１６とのうち少なくともいずれか一方に連通するタワーノズル流路２１を有している。本実施の形態では、第１の洗浄ノズル流路１５とタワーノズル流路２１とが連通している場合で説明する。第１の洗浄ノズル流路１５は、第１の洗浄ノズル流路入口１７からタワーノズル流路２１に分岐している。一方、タワーノズル流路２１は、第２の洗浄ノズル流路１６とは連通していない。

　図３及び図４に示すように、回転軸１４は内壁下部に回転軸側係合部３０を有している。回転軸側係合部３０は螺旋状に形成され、１方向へ傾斜した複数の傾斜面３０Ａと、傾斜面３０Ａ同士をつなぐ複数の段部３０Ｂを有している。回転軸１４の軸開口部２６は、洗浄ポンプ６の吐出側と連通しており、洗浄ポンプ６がモータにより回転することにより、軸開口部２６を介し洗浄水が連続的に供給される。回転軸１４内には洗浄ノズル７及びタワーノズルへの洗浄水の供給を切換える弁体２３が設けられ回転軸１４とともに回転する。

　図６～図８に示すように、弁体２３は、中心角が略直角の扇状の切り欠き部である開口部２４と、同じく中心角が略直角の扇状の平端部を有する閉口部２５を有する。回転軸１４内に設けられた弁体２３は、回転中心に下方に突出する中空円筒部３２を有している。開口部２４および閉口部２５のそれぞれは中空円筒部３２を中心にして点対称に２個ずつ設けられている。開口部２４および閉口部２５はそれぞれ、中空円筒部３２を略中心に、中心角が略９０度の扇形状部が２個点対称に形成されている。閉口部２５の中空円筒部３２側（回転中心側）の上面には山型の上面係合部２８が形成されている。閉口部２５の外周縁近傍の下面には下端側表面が傾斜している下面係合部２９が形成されている。

　また、図９に示すように、洗浄ノズル７の洗浄流路入口側（図９における下方側）には、下方に突出して支持軸３１が形成されている。中空円筒部３２は支持軸３１が挿入可能に配置されている。これにより、弁体２３が図３に示す回転軸１４内を上昇する際に、支持軸３１が弁体２３の上昇動作のガイド部となる。支持軸３１は、断面が十字のリブで構成されてもよい。十字状のリブで構成されることで、中空円筒部３２との間に空間ができ、流入する異物を中空円筒部３２外へ排出し易くなる。

　上記構成において、食器洗い機の基本動作について説明する。使用者が本体１の開口部から食器等の被洗浄物３を食器かご４にセットして、被洗浄物３を洗浄槽２に収納する。次に、使用者が所定量の洗剤を投入した後、扉を閉じることにより本体１の開口部を閉塞し、運転を開始する。通常運転として、被洗浄物３の汚れを落とす洗い行程、被洗浄物３に付着した洗剤や残さいを流す通常すすぎ行程、被洗浄物３に付着した洗剤や残さいを加熱部１１により加熱した洗浄水で流す加熱すすぎ行程、そして、被洗浄物３に付着している水適を乾燥させる乾燥行程が、制御部２００により実行される。

　まず洗い行程について説明する。制御部２００が給水部５を動作させて、所定量の洗浄水を洗浄槽２内部に供給する。続いて洗浄ポンプ６が洗浄水を加圧し、洗浄ノズル７やタワーノズル３９が洗浄水を噴射する。この際、洗浄槽２内に設けられているシーズヒータ等の加熱部１１は通電されており、洗浄水を加熱しながら洗い行程は行われる。洗浄水が所定温度以上になったことを温度センサ１２が検知すると、制御部２００は加熱部１１への通電を停止する。この洗い行程は、所定時間行われる。

　次に、すすぎ行程を説明する。所定時間の洗い行程を終えると、汚れを含む洗浄水は本体１外に排出される。そして、制御部２００は、新たに給水部５より洗浄水を洗浄槽２内に供給する。さらに、制御部２００は、洗浄ポンプ６を運転し、洗浄ノズル７やタワーノズル３９から再び洗浄水を噴射して、洗剤や残菜等の付着した被洗浄物３のすすぎを行う。所定時間すすぎを行った後、制御部２００は、洗浄水を排出し、再び洗浄水を供給してすすぎを行うという動作を繰り返す。この通常すすぎ行程は連続して２回程度行われる。

　次に、制御部２００は加熱部１１により加熱された洗浄水を用いて被洗浄物３のすすぎを行う加熱すすぎ行程を行う。

　最後に、制御部２００は洗浄水を本体１外に排出し、所定時間乾燥部（図示せず）による乾燥を行う乾燥行程を行い、運転を終了する。

　なお、洗い行程、通常すすぎ行程、加熱すすぎ行程等において洗浄水は以下のように循環する。具体的には、洗浄槽２内の洗浄水は、排水フィルタ９と残さいフィルタ１０とを通過し、循環経路（図示せず）に設けられた洗浄ポンプ６に吸い込まれる。続いて、洗浄ポンプ６が洗浄水を加圧して、洗浄槽２内の底部に設けられる洗浄ノズル７及びタワーノズル３９に洗浄水を供給する。洗浄ポンプ６より供給された洗浄水は、回転軸１４の軸開口部２６から回転軸１４内に流入する。回転軸１４内に流入した洗浄水は洗浄ノズル流路入口１７、１８より洗浄ノズル流路１５、１６及びタワーノズル流路２１に流入し、噴射口１９、２０及びタワーノズル噴射口４０より洗浄槽内に噴射される。

　次に洗浄ノズル７及びタワーノズル３９から洗浄水を噴射する動作について詳細に説明する。回転軸１４内に洗浄水が流入すると弁体２３は、洗浄水から弁体２３の自重より大きい水圧を閉口部２５の下面で受けて回転軸１４内を上昇し、上昇途中から弁体２３自身が回転運動を始める。弁体２３が回転軸１４内を上昇し終わると、第１の洗浄ノズル流路入口１７と弁体２３の開口部２４が一致する。つまり、回転軸１４と第１の洗浄ノズル流路１５及びタワーノズル流路２１が連通する。それと同時に、第２の洗浄ノズル流路入口１８は弁体２３の閉口部２５により閉塞される。すると、第１の洗浄ノズル流路入口１７から流入した洗浄水は、第１の洗浄ノズル流路１５を通過して、第１の噴射口１９から被洗浄物３に噴射される。それとともに、洗浄ノズル７がタワーノズル３９とともに回転する。同時に、第１の洗浄ノズル流路入口１７から流入した洗浄水は、タワーノズル流路２１を通過して、タワーノズル噴射口４０から噴射される。タワーノズル３９は、食器かご４の上段に配置された被洗浄物３に対しては洗浄水を下方から噴射する。また、食器かご４の下段に配置された被洗浄物３に対しては洗浄水を上方から噴射する。このようにして、被洗浄物３を洗浄する。

　所定の噴射時間が終わると、制御部２００は、洗浄ポンプ６を停止させる。すると、弁体２３は自重より大きい水圧を閉口部２５で受けなくなるので、回転軸１４内を下降する。そして、弁体２３は回転軸１４の回転軸側係合部３０と係合して下降が止まる。弁体２３は、回転軸側係合部３０と係合している時には、洗浄ノズル７と同期して回転する。所定の時間後、制御部２００は、再度洗浄ポンプ６を駆動させる。これにより、再び洗浄水が回転軸１４内に流入し弁体２３が上昇を始める。この際、弁体２３の開口部２４が第２の洗浄ノズル流路入口１８と一致し、第２の洗浄ノズル流路入口１８が開口する。第２の洗浄ノズル流路入口１８から流入し第２の洗浄ノズル流路１６を通過した洗浄水は、第２の噴射口２０より、被洗浄物３に向けて噴出される。この際、タワーノズル流路２１と第１の洗浄ノズル流路１５とは連通していないため、タワーノズル噴射口４０から洗浄水は噴射されない。制御部２００は、このような、弁体２３による洗浄流路の切換動作を所定時間繰り返す。

　弁体２３が一回の進退動作により確実に流路を切り換える構成についてさらに詳細に説明する。図６及び図７に示すように、弁体２３の閉口部２５は略平面形状である。また図９及び図１０に示すように、第１の洗浄ノズル流路入口１７および第２の洗浄流路入口１８を構成するノズル部１００の下面側（面Ａ）も平面形状としている。洗浄ポンプ６を運転させた場合、弁体２３は、回転軸１４の軸開口部２６より流入した洗浄水の水圧を閉口部２５で受けて、回転軸１４内を上昇する。そして、図６に示す上面係合部２８の傾斜部分が、洗浄ノズル７の十字状のリブ１１０に摺動して、弁体２３は回転しながら略鉛直上方向に上昇する。そして、図５に示すように、弁体２３の閉口部２５が第２の洗浄ノズル流路入口１８に対向して閉塞し、開口部２４が第１の洗浄ノズル流路入口１７に対向して開成する。

　その後、所定時間洗浄ポンプ６が運転を続け、第１の洗浄ノズル流路入口１７が開口する位置で弁体２３が固定される。この間、第１の洗浄ノズル流路入口１７と連通した第１の洗浄ノズル流路１５及びタワーノズル流路２１に洗浄水が供給される。このとき、弁体２３は洗浄ノズル７とともに回転している。

　図５に示すように、弁体２３において開口部２４が、所定の洗浄流路入口と一致するように、上面係合部２８は設けられている。図６に示すように、上面係合部２８は回転方向に傾斜した形状になっている。弁体２３は、上昇しながら上面係合部２８の傾斜部分が隔壁に摺動することにより第１の所定角度（例えば、４５度）だけ回転する。続いて、洗浄ポンプ６を一旦停止すると、弁体２３を下方から押し上げていた水圧が作用しなくなることから、弁体２３はその自重で降下する。この際、下面係合部２９は、図４に示す、回転軸１４に設けられた回転軸側係合部３０の傾斜面３０Ａに沿って摺動する。弁体２３の下面係合部２９が段部３０Ｂと当接することで、弁体２３は停止する。このようにして、弁体２３は、回転軸１４内を降下する間に第２の所定角度（例えば、４５度）だけ回転する。

　再び、洗浄ポンプ６を運転すると、先ほどと異なる側の洗浄流路入口を開口するように弁体２３が回転軸１４内を回転しながら上昇する。具体的には、弁体２３の閉口部２５が第１の洗浄ノズル流路入口１７に対向して閉塞し、開口部２４が第２の洗浄ノズル流路入口１８に対向して開成する。このように、洗浄ポンプ６を断続的に運転することで、洗浄水が流れる洗浄ノズル流路入口１７、１８を順次切り換えることができる。

　つまり、弁体２３は、回転軸１４内における進退動作、すなわち、上下の往復運動を１回することにより９０度回動する。すなわち、開口する洗浄流路入口を切り換える分だけ回転する。そして、弁体２３が４回上下の往復運動をすることにより、元の位置に戻る。したがって、モータ等のアクチュエータで、弁体２３を切り換え制御する必要がない。よって、回転軸１４の流路内には、弁体２３以外には、洗浄水の流れを妨げるものがなく、更に、洗浄ノズル７と弁体２３がともに回転することが可能になる。

　上述のように本実施の形態の食器洗い機は、洗浄ノズル７内に設けた複数の流路を弁体２３で切換えながら、洗浄水を噴射し、タワーノズル３９から洗浄水を噴射する時には、常に、洗浄ノズル７からも洗浄水が食器へ向けて噴射される。これにより、洗浄ノズル７の回転を維持しながら、洗浄ノズル７から噴射される水量を抑えて、タワーノズル３９の複数の噴射口からの噴流によって洗浄性能を高めることができる。

　なお、タワーノズル噴射口４０の総開口面積は、連通した洗浄ノズル７の洗浄ノズル流路（本実施の形態においては第１の洗浄ノズル流路１５）の噴射口の総開口面積より大きくした構成にしても良い。これにより、タワーノズル３９のタワーノズル噴射口４０での圧力損失が減少するため、タワーノズル３９からの洗浄水の噴射量を多くすることが可能となる。タワーノズル３９と連通していない洗浄ノズル７の洗浄ノズル流路（本実施の形態においては第２の洗浄ノズル流路１６）から洗浄水が噴射されている間は、タワーノズル３９から洗浄水は噴射されないが、上記したようにタワーノズル３９から洗浄水が噴射されている間の噴射量を増やすことで、トータルでの洗浄力が向上する。タワーノズル３９で食器等の被洗浄物を洗浄するとともに、洗浄ノズル７にはおおくの噴射口が設けられるので、洗浄性能が向上する。

　なお、弁体２３による流路の切り換えは、洗浄ポンプ６の駆動停止動作で行う例について説明したが、洗浄ポンプ６の回転数を変化させることで洗浄水の水圧を変化させて行ってもよい。

　なお、本実施の形態では、タワーノズル流路２１と第１の洗浄ノズル流路１５とが連通している形態について説明したが、両流路が隔壁で互いに隔てられている構成としても構わない。この場合、第１の洗浄ノズル流路入口１７をタワーノズル流路２１用の入口と第１の洗浄ノズル流路１５用の入口とに分割させて形成し、タワーノズル３９から洗浄水を噴射する際に同時に第１の洗浄ノズル流路１５からも噴射をさせる。このような構成でも本実施の形態と同様の作用及び効果を得ることができる。また、タワーノズル流路２１が第１の洗浄ノズル流路１５及び第２の洗浄ノズル流路１６の両方とも連通している構成でも同様の効果を得られる。

　（実施の形態２）
　図１１は、本発明の実施の形態２の食器洗い機の洗浄ノズル流路入口及びタワーノズル流路入口２２の平面図である。図１２は、本発明の実施の形態２の食器洗い機の洗浄ノズル７の一部と弁体２３の断面図である。図１３は、本発明の実施の形態２の食器洗い機の弁体２３が洗浄ノズル流路入口及びタワーノズル流路入口に当接している状態の平面図である。図１４は、図１３の平面図をタワーノズル３９側から見た断面図である。図１５は、本発明の実施の形態２の食器洗い機の洗浄ノズル７とタワーノズル３９との断面図である。図１６は、本発明の実施の形態２の食器洗い機のタワーノズル３９を上方から見た断面図である。

　図１１、図１５に示すように、タワーノズル３９は、それぞれ噴射口３７、３８が形成された第１のタワーノズル流路３３と第２のタワーノズル流路３４とを有する。第１のタワーノズル流路３３は、第１のタワーノズル流路入口３５と連通しているとともに、第１の洗浄ノズル流路入口１７とも連通している。また、第１のタワーノズル流路３３と第１の洗浄ノズル流路１５とも連通している。よって、第１のタワーノズル流路３３と第１の洗浄ノズル流路１５とには同じタイミングで洗浄水が供給される。同様に、第２のタワーノズル流路３４は、第２のタワーノズル流路入口３６と連通しているとともに、第２の洗浄ノズル流路入口１８と連通している。また、第２のタワーノズル流路３４と第２の洗浄ノズル流路１６とも連通している。よって、第２のタワーノズル流路３４と第２の洗浄ノズル流路１６とには同じタイミングで洗浄水が供給される。

　図１１に示すように、第１の洗浄ノズル流路入口１７と第２の洗浄ノズル流路入口１８は略十字状のリブ１２０により互いに隔てられて洗浄ノズル７に設けられている。同様に、第１のタワーノズル流路入口３５と第２のタワーノズル流路入口３６もリブ１２０により互いに隔てられて洗浄ノズル７に設けられている。第１のタワーノズル流路入口３５と第２のタワーノズル流路入口３６とはそれぞれ２箇所設けられており、リブ１２０の中心に対して点対称に１箇所ずつ設けられている。第１のタワーノズル流路入口３５と第２のタワーノズル流路入口３６とは、中心角が略直角の扇形状の先端部を切り欠いた形状である。第１の洗浄ノズル流路入口１７と第２の洗浄ノズル流路入口１８とも、それぞれ２箇所設けられており、リブ１２０の中心に対して点対称に１箇所ずつ設けられている。第１のタワーノズル流路入口３５と第２のタワーノズル流路入口３６とは、中心角が略直角の扇形状の先端部を切り欠いた形状である。リブ１２０の中心に対して第１のタワーノズル流路入口３５の外周側に第１の洗浄ノズル流路入口１７が設けられている。同様に、リブ１２０の中心に対して第２のタワーノズル流路入口３６の外周側に第２の洗浄ノズル流路入口１８が設けられている。なお、本実施の形態においては洗浄ノズル流路入口とタワーノズル流路入口が別々に形成されているが、洗浄ノズル流路入口１７、１８とタワーノズル流路入口３５、３６とを一つの入口として形成し、洗浄ノズル７内で洗浄ノズル流路とタワーノズル流路とが連通している構成としてもよい。他の構成は、実施の形態１と同様である。

　以下、本実施の形態における洗浄ノズル７及びタワーノズル３９の動作を説明する。基本的な動作は実施の形態１と同様である。制御部２００により、洗浄ポンプ６の駆動及び停止などが制御され、弁体２３の動作が制御される。それにより、流路が切り換えられ、開口部２４が第１の洗浄ノズル流路入口１７と一致したとき、洗浄水は第１の洗浄ノズル流路１５及びそれと連通する第１のタワーノズル流路３３とに流入し、第１の噴射口１９と第１のタワーノズル噴射口３７とから噴射される。所定時間の動作後、制御部２００は、洗浄ポンプ６の駆動を停止し、その後再度洗浄ポンプ６を駆動させる。これにより、弁体２３の動作が制御され、流路が切り換えられる。そして、開口部２４が第２の洗浄ノズル流路入口１８に一致すると、洗浄水は第２の洗浄ノズル流路１６及びそれと連通する第２のタワーノズル流路３４とに流入し、第２の噴射口２０と第２のタワーノズル噴射口３８とから噴射される。このように、本実施の形態の食器洗い機は、いずれの洗浄流路入口が開口している状態でも、タワーノズル３９からは常に洗浄水を噴射することができる。よって、更に、洗浄性能が向上する。

　また、図１３に示すように、第１のタワーノズル流路入口３５と第２のタワーノズル流路入口３６は、弁体２３による流路の切換え動作の中で、タワーノズル流路入口の開口している側、すなわち弁体２３の閉口部２５により閉塞されていないタワーノズル流路の入口の一部が弁体２３により、閉口される。

　図１４は、第１の洗浄ノズル流路入口１７と第１のタワーノズル流路入口３５から洗浄水が洗浄ノズル７に供給されている場合を示している。弁体２３は第２の洗浄ノズル流路入口１８と第２のタワーノズル流路入口３６とを閉塞している。このとき、弁体２３の一部が第１のタワーノズル流路入口３５の一部を閉口している（図におけるＢ部）。この状態で所定時間運転した後、制御部２００は、流路を切換えるために洗浄ポンプ６を停止し、もしくは、洗浄ポンプ６のモータの回転数を下げ、弁体２３にかかる水圧を減らし、弁体２３を各流路入口から離して下降させる。その際、タワーノズル流路３３、３４に供給されていた洗浄水が、開口している第１のタワーノズル流路入口３５側に流れる。そして、第１のタワーノズル流路入口３５の一部を閉口している弁体２３の平面Ｂ部が洗浄水から下方への力を受ける。したがって、弁体２３が、下方に動作する場合、弁体２３の閉口部２５に閉塞されていない側のタワーノズル流路の入口にタワーノズル流路からの洗浄水が逆流する。つまりこのとき下方に落ちてくる洗浄水の力により、弁体２３がより早く下降する。したがって、弁体２３の軽量化、小型化が可能となり、弁体２３の切り換えの信頼性も向上する。それにより、洗浄ノズル７も小型にできるとともに、洗浄性能も向上できる。また、切り換え時における時間のロスを最小限にすることができる。

　また、図４、図５に示したように、弁体２３は、回転軸１４の回転軸側係合部３０に対して、同方向、略同角度に傾斜した螺旋状の下面係合部２９を有している。洗浄水の水圧に連動して、弁体２３が下降する場合、流路の入口に逆流、つまり下方に落ちてくる洗浄水の力により、弁体２３の下面係合部２９が回転軸側係合部３０と擦動しながら、回転落下するための回転モーメントが大きくなる。また、回転軸側係合部３０と擦動する下面係合部２９の擦動面は、端面のＲ形状をほぼ下面係合部２９の肉厚と同じ大きさまで取る等、回転軸側係合部３０との接触面積を極力小さくすることで、更に、回転モーメントが大きくなる。また、弁体２３の下面係合部２９の内径と回転軸側係合部３０の内径を軸開口部２６の内径とほぼ同じにすることで、弁体２３の回転中心からの距離が短縮され、回転モーメントが大きくなる。したがって、洗浄ノズル７も小型になるとともに、洗浄性能も向上させることができる。また、切り換え時における時間のロスを最小限にすることができる。

　図１５に示すように、噴射口３７，３８はそれぞれが異なる高さに設けるのが好ましい。これにより、洗浄水を噴射する位置を変えることができるのでより広範囲に洗浄することができる。

　また、図１５に示したように、第１のタワーノズル流路３３に設けられた第１のタワーノズル噴射口３７と、第２のタワーノズル流路３４に設けられた第２のタワーノズル噴射口３８とをそれぞれの総開口面積が異なるように形成するのが好ましい。具体的には、噴射口の総開口面積が大きい側の洗浄ノズル流路と同時に洗浄水が噴射される側のタワーノズル流路の噴射口の総開口面積を、噴射口の総開口面積が小さい側の洗浄ノズル流路と同時に洗浄水が噴射される側のタワーノズル流路の噴射口の総開口面積よりも小さく形成するのが好ましい。例えば、第１の噴射口１９の総開口面積を第２の噴射口２０の総開口面積よりも小さくなるように形成した場合、第２のタワーノズル噴射口３８の総開口面積を第１のタワーノズル噴射口３７の総開口面積よりも小さくする。この際、各流路の噴射口の総開口面積は、例えば、第１のタワーノズル噴射口３７の開口面積と第１の噴射口１９との総開口面積と、第２のタワーノズル噴射口３８の開口面積と第２の噴射口２０との総開口面積は、同じになるように形成するのがより好ましい。これにより、流路の最終開口部の面積が２つの流路で同じにできる。よって、洗浄ポンプ６により循環する流量を、一定にしながら、流路を切り換えることによって、圧力の大きな噴流で洗ったり、または圧力は低いが流量の多い噴流で洗ったりと、食器等の被洗浄物３に対して、様々な洗い方ができる。したがって、洗浄効率および洗浄性能を向上できる。

　また、図１６に示すように、タワーノズル３９の内部に４個の流路を設ける構成としてもよい。すなわち、タワーノズル３９の内部が断面十字状の隔壁４２によって４つの流路に分割されている。そして、隔壁４２の中心、すなわちタワーノズル３９の中心に対して一組の点対称に位置する二つの流路を第１のタワーノズル流路３３とし、もう一組の点対称に位置する二つの流路を第２のタワーノズル流路３４とする。そして、弁体２３の切り換えにより、二つのタワーノズル流路３３から同時に洗浄水が噴射され、二つのタワーノズル流路３４から同時に洗浄水が噴射される構成とするのが好ましい。そして、同時に洗浄水が噴射されるタワーノズル流路３３及び３４それぞれの噴射口がタワーノズル３９の中心に対して点対称の位置に設けられるのが好ましい。ここで、タワーノズル３９の噴射口３７、３８は、主に、洗浄槽の上方に設けられた食器かご４に設置された食器等の被洗浄物３を洗浄するために、タワーノズル３９の先端部付近つまり上方に設けている。タワーノズル３９の噴射口から噴射される噴流により、洗浄ノズル7は噴射の反力を受ける。特に、タワーノズル３９に設けられた噴射口３７、３８は、洗浄ノズル７の下面から離れた距離に設けることになるので、傾き易くなる。図１６に示すように、同時に噴射される噴射口がタワーノズル３９の中心に対して点対称に設けられることにより、タワーノズル３９から噴射される洗浄水による噴射反力が働く方向を対向させ、洗浄ノズル７およびタワーノズルを容易にバランスよく回転させることができる。したがって、安定して洗浄ノズル７が回転し、信頼性が向上するとともに、洗浄性能も向上するものである。

　また、図１７に示したように、タワーノズル３９の噴射口３７、３８から噴射される洗浄水と洗浄ノズル７の噴射口１９，２０から噴射される洗浄水とが衝突しないようにタワーノズル３９の噴射口３７、３８と洗浄ノズル７の噴射口１９，２０とが配置されるのが好ましい。この構成での動作を説明する。弁体２３が洗浄ノズル７内の流路を切換え、第１の噴射口１９と第１のタワーノズル噴射口３７から同時に洗浄水が噴射される（実践の矢印）。所定の時間後、弁体２３が流路を切換え、第２の噴射口２０と第２のタワーノズル噴射口３８から同時に洗浄水が噴射される（破線矢印）。所定時間運転後、再度、第１の噴射口１９と第１のタワーノズル噴射口３７に連通した洗浄流路に弁体２３が切り換える。この切換えを繰り返し所定時間行う。この際、噴射口から噴射される洗浄水は、それぞれ噴射後に交差して衝突することがなく、洗浄槽２に設置された食器などの被洗浄物３に対して、広範囲に、満遍なく供給される。したがって、洗い残しが少なくなることで、洗浄性能の向上が図れる。

　また、洗浄ノズル７が、流路の切り換えにより反転する構成にしてもよい。洗浄ノズル７は、噴射口からの噴流の反力を利用して回転しているため、噴射口の角度は、全体的に洗浄ノズル７の回転方向と反対方向に設けている。

　なお、本発明は、食器洗い機の洗浄方式に関し、本体１の形状や大きさ、食器の配置、個々の部品の配置等を限定するものではない。

　以上のように、本発明にかかる食器洗い機は、洗浄流路を切り換えることで、多数の噴射口から洗浄水を噴射することが可能となり、洗浄性能を高めることができるので、食器洗い機として有用である。

　更に、広範囲に、高密度で、洗浄槽全体の被洗浄物に均一に洗浄水を噴射することが可能となり、被洗浄物のセット性も向上することができる。

　１　　本体
　２　　洗浄槽
　３　　被洗浄物
　４　　食器かご
　５　　給水部
　６　　洗浄ポンプ
　７　　洗浄ノズル
　８　　排水口
　９　　排水フィルタ
　１０　　残さいフィルタ
　１１　　加熱部
　１２　　温度センサ
　１３　　回転軸受
　１４　　回転軸
　１５　　第１の洗浄ノズル流路
　１６　　第２の洗浄ノズル流路
　１７　　第１の洗浄ノズル流路入口
　１８　　第２の洗浄ノズル流路入口
　１９　　第１の噴射口
　２０　　第２の噴射口
　２１　　タワーノズル流路
　２２　　タワーノズル流路入口
　２３　　弁体
　２４　　開口部
　２５　　閉口部
　２６　　軸開口部
　２８　　上面係合部
　２９　　下面係合部
　３０　　回転軸側係合部
　３０Ａ　　傾斜面
　３０Ｂ　　段部
　３１　　支持軸
　３２　　中空円筒部
　３３　　第１のタワーノズル流路
　３４　　第２のタワーノズル流路
　３５　　第１のタワーノズル流路入口
　３６　　第２のタワーノズル流路入口
　３７　　第１のタワーノズル噴射口
　３８　　第２のタワーノズル噴射口
　３９　　タワーノズル
　４０　　タワーノズル噴射口
　４２　　隔壁
　５０　　食器洗い機
　５１　　食器かご
　５２　　洗浄槽
　５３　　洗浄ポンプ
　５４　　洗浄ノズル
　５５　　タワーノズル
　５６　　分水切換部
　１１０　　リブ
　１２０　　リブ

Claims

被洗浄物を収容する洗浄槽と、洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、前記洗浄槽内に回転自在に設けられるとともに前記洗浄ポンプで加圧された洗浄水を前記被洗浄物に噴射する洗浄ノズルと、前記洗浄ノズルの中央部に鉛直上方に突出して設けられ前記洗浄ポンプで加圧された洗浄水を被洗浄物に噴射するタワーノズルと、を備え、前記洗浄ノズルは、噴射口がそれぞれに設けられた複数の流路と、前記洗浄ポンプから供給される洗浄水の水圧の変化により前記複数の流路及び前記タワーノズルへのいずれかに洗浄水の供給を切り換える弁体と、を有し、前記タワーノズルから洗浄水が噴射されるとき、前記洗浄ノズルの複数の流路のうち少なくとも一つの流路から洗浄水が噴射されて前記洗浄ノズルが回転する食器洗い機。
前記タワーノズルから洗浄水が噴射されるとき、前記洗浄ノズルの複数の流路のうちのいずれか一つの流路から洗浄水が噴射される
請求項１に記載の食器洗い機。
前記タワーノズルは噴射口を備え、前記タワーノズルと同時に洗浄水が噴射される洗浄ノズルの流路と前記タワーノズルとは連通しており、
前記タワーノズルの前記噴射口の総開口面積は、連通する前記洗浄ノズルの流路の噴射口の総開口面積より大きくした
請求項２に記載の食器洗い機。
前記タワーノズルは、噴射口をそれぞれ備える複数の流路を有し、前記タワーノズルの複数の流路は、前記洗浄ノズルの複数の流路とそれぞれ連通する請求項１に記載の食器洗い機。
前記弁体は開口部と閉口部とを有し、前記洗浄ノズルは前記洗浄槽に回転自在に係合される回転軸を有し、
前記弁体は前記回転軸内を前記洗浄ノズルとともに回転しながら、流水方向に進退移動することで回動し、前記弁体と前記洗浄ノズルの複数の流路及び前記タワーノズルの複数の流路の入口とが係合することにより前記洗浄水の供給を切換え、
前記タワーノズルの複数の流路のうちのいずれかが前記弁体の閉口部で閉塞されている時、閉塞されていない前記タワーノズルの流路の入口は、一部が前記弁体により閉口される請求項４に記載の食器洗い機。
前記洗浄ノズルは、前記洗浄ノズルを前記洗浄槽に回転可能に支持する回転軸を備え、
前記弁体は、前記回転軸の内壁底部に、螺旋状に形成され、１方向へ傾斜した複数の傾斜面と、前記傾斜面同士をつなぐ複数の段部を有している回転軸側係合部に対して、同方向、略同角度に傾斜した螺旋状の下面係合部を有した請求項４に記載の食器洗い機。
前記タワーノズル及び前記洗浄ノズルは、前記噴射口の総開口面積が互いに異なる２個の流路をそれぞれが有しており、前記タワーノズルの前記噴射口の総開口面積がより小さい流路に洗浄水が供給される場合には、前記洗浄ノズルの前記噴射口の総開口面積がより大きい流路に洗浄水が供給される
請求項４に記載の食器洗い機。
前記タワーノズルは、４個の流路を有し、前記弁体の切り換えにより、前記タワーノズルの中心に対して点対称に位置する２つの流路の噴射口から洗浄水が噴射される
請求項４に記載の食器洗い機。
前記タワーノズルの噴射口から噴射される洗浄水と前記洗浄ノズルの噴射口から噴射される洗浄水とが衝突しないように前記タワーノズルの噴射口と前記洗浄ノズルの噴射口とが配置される請求項１に記載の食器洗い機。