JP2019024751A - 靴洗浄装置 - Google Patents

靴洗浄装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019024751A
JP2019024751A JP2017145807A JP2017145807A JP2019024751A JP 2019024751 A JP2019024751 A JP 2019024751A JP 2017145807 A JP2017145807 A JP 2017145807A JP 2017145807 A JP2017145807 A JP 2017145807A JP 2019024751 A JP2019024751 A JP 2019024751A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shoe
nozzle
end portion
injection port
storage chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017145807A
Other languages
English (en)
Inventor
鈴木 肇
Hajime Suzuki
肇 鈴木
智博 山内
Tomohiro Yamauchi
智博 山内
孝之 永井
Takayuki Nagai
孝之 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Qingdao Haier Washing Machine Co Ltd
Aqua KK
Original Assignee
Qingdao Haier Washing Machine Co Ltd
Aqua KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Qingdao Haier Washing Machine Co Ltd, Aqua KK filed Critical Qingdao Haier Washing Machine Co Ltd
Priority to JP2017145807A priority Critical patent/JP2019024751A/ja
Priority to PCT/CN2018/084538 priority patent/WO2019019731A1/zh
Priority to CN201880049148.0A priority patent/CN110959053B/zh
Publication of JP2019024751A publication Critical patent/JP2019024751A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47LDOMESTIC WASHING OR CLEANING; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47L23/00Cleaning footwear
    • A47L23/02Shoe-cleaning machines, with or without applicators for shoe polish
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F17/00Washing machines having receptacles, stationary for washing purposes, wherein the washing action is effected solely by circulation or agitation of the washing liquid
    • D06F17/04Washing machines having receptacles, stationary for washing purposes, wherein the washing action is effected solely by circulation or agitation of the washing liquid solely by water jets

Abstract

【課題】メンテナンス性の向上を図れる靴洗浄装置を提供する。【解決手段】靴洗浄装置1は、靴Sを収納する収納室11と、収納室11内において、靴Sを、その靴底SZが上側Z1を向いた反転姿勢で保持する保持部16と、収納室11内において収納室11の底面部12から上側Z1へ延びて縦軸Jまわりに回転する中空の回転ノズル26と、シール部材47とを含む。回転ノズル26は、回転ノズル26内の洗浄液を収納室11内の靴Sに噴射する噴射口20Aが設けられた上端部26Aと、回転ノズル26において上端部26Aよりも下側Z2に位置して底面部12によって回転可能に支持された本体部26Bとに分離可能である。シール部材47は、上端部26Aと本体部26Bとの隙間を塞ぐ。【選択図】図8

Description

この発明は、靴洗浄装置に関する。
下記特許文献1で開示された靴洗浄機では、外槽内に配置された内槽の底部中央に、上下に延びる回転軸が回転自在に設けられる。回転軸の下部には、円形のヨク、いわゆるパルセータが一体的に設けられる。回転軸の周側面には、内槽の内面近くまで横向きに突出する主ブラシが上下に亘って設けられ、ヨク上には上向きに突出する補助ブラシが設けられる。内槽に給水されて靴が回転軸と内槽の内面との間に入れられた状態で回転軸が反転すると、この靴は、主ブラシおよび補助ブラシに擦られることによって洗われる。
実開昭62−120956号公報
特許文献1のように靴を洗浄する靴洗浄装置では、洗浄により靴から取り除かれた砂利などの異物が装置内部に詰まらないようにメンテナンスすることが想定され、メンテナンス性の向上が求められる。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、メンテナンス性の向上を図れる靴洗浄装置を提供することを目的とする。
本発明は、靴を収納する収納室と、前記収納室内において、靴を、その靴底が上側を向いた反転姿勢で保持する保持部と、前記収納室内において前記収納室の底面部から上側へ延びて縦軸まわりに回転する中空の回転ノズルであって、前記回転ノズル内の洗浄液を前記収納室内の靴に噴射する噴射口が設けられた上端部と、前記回転ノズルにおいて前記上端部よりも下側に位置して前記底面部によって回転可能に支持された本体部とに分離可能な回転ノズルと、前記上端部と前記本体部との隙間を塞ぐシール部材とを含む、靴洗浄装置である。
また、本発明は、前記上端部は、前記縦軸を挟んで結合された第1分割体および第2分割体を含み、前記噴射口は、前記第1分割体と前記第2分割体とで非対称に配置されるように前記第1分割体および前記第2分割体のそれぞれに設けられることを特徴とする。
また、本発明は、前記噴射口は、前記上端部において前記収納室内の靴の靴底よりも高い位置に配置されて洗浄液を斜め下向きに噴射する第1噴射口と、前記上端部において前記第1噴射口よりも低い位置に配置されて洗浄液を水平方向または斜め下向きに噴射する第2噴射口とを含むことを特徴とする。
また、本発明は、前記収納室の底面部には、前記本体部の下端部が挿入される挿入穴を有して前記本体部を回転可能に支持する支持部が設けられ、前記本体部の下端部には、平面視において前記軸線を取り囲みつつ当該下端部の外周面から張り出した多角形状の輪郭を有して前記回転ノズルの回転に応じて前記挿入穴の内周部に摺擦する摺擦部が設けられることを特徴とする。
本発明によれば、靴洗浄装置では、保持部が、収納室内の靴を、靴底が上側を向いた反転姿勢で保持する。収納室の底面部から上側へ延びる回転ノズルが縦軸まわりに回転すると、回転ノズルの上端部の噴射口から噴射された回転ノズル内の洗浄液が、保持部によって保持された靴に満遍なく浴びせられるので、靴を満遍なく洗浄できる。回転ノズルでは、噴射口が設けられた上端部と、上端部よりも下側に位置して収納室の底面部によって回転可能に支持された本体部とがシール部材を介して連結された状態にあって、回転ノズルは、上端部と本体部とに分離可能である。そのため、回転ノズルの上端部をメンテナンスしたい場合には、回転ノズルの全体を収納室から取り外さなくても、上端部だけを取り外して、上端部を、その内部までメンテナンスすることができる。よって、メンテナンス性の向上を図れる。
また、本発明によれば、回転ノズルの上端部は、それぞれに噴射口が設けられた第1分割体および第2分割体を、回転ノズルの回転中心である縦軸を挟んで結合することによって構成される。第1分割体に設けられた噴射口と、第2分割体に設けられた噴射口とは、非対称に配置される。これにより、第1分割体の噴射口から噴射される洗浄液の勢いと、第2分割体の噴射口から噴射される洗浄液の勢いとを釣り合わないように構成できるので、回転中の回転ノズルが傾いた場合には、これらの洗浄液の勢いの差によって、回転ノズルの傾きが無くなるように回転ノズルの姿勢を矯正できる。
また、本発明によれば、回転ノズルの上端部に設けられた噴射口のうち、収納室内の靴の靴底よりも高い位置に配置された第1噴射口が洗浄液を斜め下向きに噴射すると、洗浄液が靴底に浴びせられるので、靴底を洗浄液によって洗浄できる。また、回転ノズルの上端部において第1噴射口よりも低い位置に配置された第2噴射口が洗浄液を水平方向または斜め下向きに噴射すると、洗浄液が靴のサイド部に浴びせられるので、このサイド部を洗浄液によって洗浄できる。
また、本発明によれば、回転ノズルでは、本体部の下端部が、収納室の底面部における支持部の挿入穴に挿入された状態で支持部によって縦軸まわりに回転可能に支持され、回転ノズルの回転時には、本体部の下端部に設けられた摺擦部が挿入穴の内周部に摺擦する。摺擦部は、平面視において縦軸を取り囲みつつ本体部の下端部の外周面から張り出した多角形状の輪郭を有するので、当該多角形状における角部分において挿入穴の内周部に摺擦する。これにより、摺擦部において挿入穴の内周部に摺擦する部分を小さく抑えることができる。そのため、摺擦部の摩耗を低減して摺擦部の寿命を延ばせるので、摺擦部をメンテナンスする頻度が低くなる。よって、メンテナンス性の向上を図れる。
図1は、この発明の一実施形態に係る靴洗浄装置の平面図である。 図2は、図1のA−A矢視断面図である。 図3は、図2のB−B矢視断面図である。 図4は、図3のC−C矢視断面図である。 図5Aは、図4のD−D矢視断面図である。 図5Bは、靴洗浄装置の底面図である。 図5Cは、図5BのG−G矢視断面図である。 図5Dは、靴洗浄装置の背面図である。 図6は、靴洗浄装置における回転ノズルの斜視図である。 図7Aは、回転ノズルの分解斜視図である。 図7Bは、図7Aとは反対側から見た回転ノズルの分解斜視図である。 図8は、図1のE−E矢視断面図である。 図9は、回転ノズルの上端部の平面図である。 図10は、図8のF−F矢視断面図である。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る靴洗浄装置1の平面図である。以下では、図1における上下方向を靴洗浄装置1の左右方向Xといい、図1における左右方向を靴洗浄装置1の前後方向Yといい、図1の紙面に直交する方向を靴洗浄装置1の上下方向Zという。左右方向Xは、図1の上側に相当する左側X1と、図1の下側に相当する右側X2とを含む。前後方向Yは、図1の左側に相当する前側Y1と、図1の右側に相当する後側Y2とを含む。上下方向Zは、図1の紙面における手前側に相当する上側Z1と、図1の紙面における奥側に相当する下側Z2とを含む。左右方向Xおよび前後方向Yは、横方向、詳しくは水平方向に含まれ、上下方向Zは、垂直方向、換言すれば靴洗浄装置1の高さ方向と同じである。
靴洗浄装置1は、例えば衣類用の洗濯機が載せられる中空の台(図示せず)に組み込まれる。靴洗浄装置1は、その外殻をなすボックス状のフレーム2と、本体3とを含む。フレーム2は、例えば金属製の天板2A、左側板2Bおよび右側板2Cを少なくとも含み、ボルトなどの締結部材によって、前述した台(図示せず)に固定される。天板2Aは、左側板2Bおよび右側板2Cの上端縁間に架設される。フレーム2は、天板2Aによって上側Z1から塞がれて左側板2Bおよび右側板2Cによって左右方向Xの両側から塞がれた内部空間2Dを有する。内部空間2Dは、少なくとも前側Y1へ開放される。
本体3は、扉4と洗浄槽5とを含み、フレーム2によって前後方向Yへスライド可能に支持される。図1における本体3は、収容位置にあり、収容位置の本体3では、洗浄槽5がフレーム2の内部空間2Dに収容された状態にある。扉4は、前後方向Yに一致した板厚方向を有する板状に形成され、フレーム2よりも前側Y1に配置される。左右方向Xにおいて、扉4は、フレーム2よりも大きく、扉4の両端部は、フレーム2よりも外側へ突出して配置される。扉4の上端面には、排気口4Aと、凹部4Bと、操作部4Cとが、例えば左側X1からこの順番で設けられる。排気口4Aは、扉4内に形成された排気ダクト(図示せず)を介して洗浄槽5内に連通した状態にあり、洗浄槽5内の空気は、排気口4Aから靴洗浄装置1の外に排出される。使用者は、凹部4Bに指を掛けることによって扉4を掴み、本体3を前後方向Yにスライドさせることができる。操作部4Cは、例えば複数のボタンによって構成され、靴洗浄装置1の運転のために使用者によって操作される。操作部4Cは、例えば液晶の表示部を含んでもよい。
図2は、図1のA−A矢視断面図である。図3は、図2のB−B矢視断面図である。図2を主に参照して、洗浄槽5は、フレーム2よりも一回り小さい樹脂製または金属製の容器であって、扉4の後側Y2に配置されて、扉4に固定される。洗浄槽5は、前壁6と後壁7と左壁8と右壁9(図3参照)と底壁10とを一体的に有する。前壁6および後壁7は、前後方向Yに略一致した板厚方向を有する板状に形成され、前後方向Yに間隔を隔てて対向配置される。左壁8および右壁9は、左右方向Xに略一致した板厚方向を有する板状に形成され、左右方向Xに間隔を隔てて対向配置される。底壁10は、前後方向Yに略一致した板厚方向を有する板状に形成され、前壁6および後壁7の下端縁間に架設され、左壁8および右壁9の下端縁間に架設される。
洗浄槽5において前壁6および後壁7によって前後方向Yから挟まれて左壁8および右壁9によって左右方向Xから挟まれて底壁10によって下側Z2から塞がれた内部空間を、収納室11という。底壁10の上面部は、収納室11を下側Z2から塞いだ底面部12である。収納室11は、前壁6、後壁7、左壁8および右壁9の上端によって縁取られた出入口13を介して上側Z1へ開放される。
出入口13に関連して、フレーム2には、出入口13を開閉する蓋14が設けられる。蓋14は、出入口13を塞ぎ得る大きさを有する板状に形成され、フレーム2の天板2Aの真下に配置される。蓋14は、カムなどを用いた公知の昇降機構(図示せず)を介してフレーム2によって昇降可能に支持される。図2に示すように本体3が収容位置にある状態では、蓋14は、下降して出入口13を密閉した状態にある。使用者が扉4を掴んで前側Y1へ引くと、本体3は、洗浄槽5がフレーム2よりも前側Y1に位置する引出位置(図示せず)まで引き出される。本体3が収容位置から引出位置に引き出されるのに連動して昇降機構が作動することにより、蓋14が上昇して出入口13から離れる。これにより、引出位置にある本体3の洗浄槽5では、出入口13が開放されて上側Z1へ露出される。本体3が引出位置から収容位置に戻るのに連動して昇降機構が作動することにより、蓋14が下降する。これにより、本体3が収容位置に戻ると、出入口13が蓋14によって密閉される。
本体3は、仕切部材15と、保持部16と、フィルタユニット17と、ヒータ18と、噴射機構19と、噴射口20と、保護部21と、ダクト22と、送風部23と、給水路24とを含む。仕切部材15は、例えば樹脂製または金属製の線材によって、水平に延びる格子状に形成される。仕切部材15は、上下方向Zにおける収納室11の中央よりも下側Z2へ偏った位置に配置されることによって、収納室11を、仕切部材15よりも上側Z1の上空間11Aと、仕切部材15よりも下側Z2の下空間11Bとに仕切る。上空間11Aは、靴洗浄装置1での洗浄対象である一足の靴Sを、余裕を持って収納できる広さを有する。下空間11Bは、上下方向Zにおいて上空間11Aよりも小さい。なお、図2では、破線で示すように履き口SHが靴底SZに近いローカットタイプの靴S1、および、1点鎖線で示すように履き口SHが靴底SZから離れたハイカットタイプの靴S2という2種類の靴Sがまとめて図示される。
保持部16は、一足の靴Sに応じて、一対設けられる。一対の保持部16は、上空間11Aにおいて左右方向Xに並んで配置される。各保持部16は、根元部16Aと、先端部16Bと、途中部16Cとを一体的に含む。根元部16Aは、収納室11、詳しくは洗浄槽5の後壁7に固定される。根元部16Aは、後壁7において仕切部材15に上側Z1から隣接した部分から略水平に前側Y1へ延びる。先端部16Bは、根元部16Aよりも高い位置、詳しくは前後方向Yおよび上下方向Zにおける上空間11Aの略中央に配置されて、前後方向Yに沿って略水平に延びる。途中部16Cは、先端部16Bから根元部16Aへ向けて後側Y2かつ下側Z2へ傾斜して延びて、根元部16Aと先端部16Bとをつなぐ。保持部16は、線材によって枠状に構成される。
フィルタユニット17およびヒータ18に関連して、収納室11の底面部12には、底面部12の略右半分をなす第1底面部12Aと、底面部12の略左半分をなす第2底面部12Bとが設けられる(図3も参照)。第1底面部12Aのほぼ全域には、下側Z2へ凹んだ凹部12Cが形成される。第2底面部12Bは、凹部12Cの上端から左側X1へ延び、凹部12Cへ向けて下降するように傾斜して構成される(図3参照)。左右方向Xに対する第2底面部12Bの傾斜角度は、例えば5度程度である。凹部12Cの底12Dは、第2底面部12Bよりも低い位置にある。底12Dの前端部には、下側へ凹んだ凹状の流出口12Eと、流出口12Eの下端からさらに下側Z2へ凹んだ収容凹部12Fとが形成される。収容凹部12Fの底面または側面には、底壁10を貫通した開口12Gが形成される(後述する図5Cも参照)。開口12Gは、収容凹部12Fの底面および側面に跨って形成されてもよい。底12Dには、流出口12Eよりも後側Y2に配置された傾斜面部12Hが設けられる。傾斜面部12Hは、洗浄槽5の後壁7の下端から前側Y1へ延び、流出口12Eへ向けて緩やかに下降する。前後方向Yに対する傾斜面部12Hの傾斜角度は、例えば5度程度である。凹部12C、流出口12Eおよび収容凹部12Fは、下空間11Bの一部である。
フィルタユニット17は、収容凹部12F内に嵌め込まれることにより、第1底面部12Aの凹部12C内において流出口12Eに配置される。フィルタユニット17は、メッシュなどで構成されて上下に薄いシート状のフィルタ25を有する。フィルタ25は、流出口12Eを横切って配置される。ヒータ18として、電熱器などを内蔵して上下に扁平な平面ヒータが用いられる。ヒータ18は、凹部12C内において、フィルタユニット17よりも流出口12Eから後側Y2へ離れた位置に配置される。
噴射機構19は、回転ノズル26と、サイドノズル27と、かかとノズル28と、ポンプ29とを含む。回転ノズル26は、タワーノズル30と水平ノズル31とを有し、収納室11内に配置される。タワーノズル30は、平面視における収納室11の略中央において、一対の保持部16の間に配置される。タワーノズル30は、上端が塞がれた管状の中空体であって、収納室11の第2底面部12Bから一対の保持部16の間を通って収納室11の出入口13の手前まで上側Z1へ延びる。タワーノズル30の下端部が底面部12によって支持されることにより、回転ノズル26の全体は、タワーノズル30の中心を通る仮想の縦軸Jまわりに回転可能である。図3を参照して、以下では、縦軸Jまわりの周方向を周方向Tといい、縦軸Jを中心とする径方向を径方向Rという。径方向Rのうち、縦軸Jから離れる側を径方向外側R1といい、縦軸Jに近付く側を径方向内側R2という。水平ノズル31は、タワーノズル30の下部から径方向外側R1へ張り出した上下に扁平な中空体である。水平ノズル31は、複数存在し、縦軸Jまわりに回転対称となるように収納室11の下空間11Bに配置される。この実施形態の水平ノズル31は、2つ存在し、タワーノズル30を挟んで直線状に並んで配置される。
サイドノズル27は、一対存在し、左右方向Xからタワーノズル30および一対の保持部16を挟むように、洗浄槽5内に配置される。各サイドノズル27は、左右方向Xに扁平で前後方向Yに長手の中空体である。一対のサイドノズル27のうち、左側X1のサイドノズル27Lは、洗浄槽5の左壁8の右面に固定され、右側X2のサイドノズル27Rは、洗浄槽5の右壁9の左面に固定される。左右方向Xから見た側面視において、各サイドノズル27の略前半分は、各保持部16の先端部16Bおよび途中部16Cと重なる(図2参照)。
図4は、図3のC−C矢視断面図である。かかとノズル28は、一対存在し、左右に並んだ状態で、洗浄槽5の後壁7の前面において各保持部16の根元部16Aよりも高い位置に設けられる。一対のかかとノズル28は、一対の保持部16と左右方向Xにおいて1つずつ同じ位置にある。各かかとノズル28は、左右方向Xに延びる中空体である。一対のかかとノズル28のうち、左側X1のかかとノズル28Lの左端部は、サイドノズル27Lの後端部に連結され、右側X2のかかとノズル28Rの右端部は、サイドノズル27Rの後端部に連結される。かかとノズル28の内部空間と、かかとノズル28に連結されたサイドノズル27の内部空間とは、連通した状態にある。左右方向Xで同じ側にあるサイドノズル27とかかとノズル28とは、別々に存在して組み合わされた別部品であってもよいし、平面視でL字状をなす1つの部品として一体形成されてもよい。
図5Aは、図4のD−D矢視断面図である。図5Bは、靴洗浄装置1の底面図である。図5Cは、図5BのG−G矢視断面図である。図5Dは、靴洗浄装置1の背面図である。ポンプ29として、回転するインペラ(図示せず)を内蔵する渦巻ポンプなどを採用できる。ポンプ29は、洗浄槽5の底壁10の後端部に固定される。ポンプ29と、収納室11の底面部12における収容凹部12Fの開口12Gとは、底壁10の下側Z2に配置された管状の第1流路32によってつながった状態にある(図2、図5Bおよび図5C参照)。ポンプ29と、回転ノズル26のタワーノズル30の下端部とは、底壁10の下側Z2に配置された管状の第2流路33によってつながった状態にある(図3および図5B参照)。
ポンプ29と、各サイドノズル27の後端部とは、洗浄槽5の後壁7の後側Y2に配置された管状の第3流路34および第4流路35によってつながった状態にある。具体的には、サイドノズル27Lの後端部に設けられたジョイントパイプ36とポンプ29とが、第3流路34によってつながり、ジョイントパイプ36とサイドノズル27Rの後端部とが、第4流路35によってつながる(図5Aおよび図5D参照)。ジョイントパイプ36は、上下に延びる円管状の入口管部36Aと、入口管部36Aの上端から前側Y1へ延びる円管状の第1出口管部36B(図4参照)と、入口管部36Aの上端から右上側(図5Aおよび図5Dでは左上側)へ延びる円管状の第2出口管部36Cとを一体的に有する。入口管部36Aの下端部が第3流路34の上端部に接続され、第1出口管部36Bの前端部がサイドノズル27Lの後端部に接続され、第2出口管部36Cの上端部が第4流路35の左端部(図5Aおよび図5Dでは右端部)に接続される。第1流路32〜第4流路35とジョイントパイプ36は、噴射機構19に含まれる。
ポンプ29には、管状の排水路37の一端が接続される。ポンプ29は、第1流路32に存在する水を吸い込んで、第2流路33および第3流路34だけに吐き出したり、排水路37だけに吐き出したりすることができる。排水路37の他端は、靴洗浄装置1の上側Z1に配置される洗濯機(図示せず)の排水路に合流してもよい。
図2〜図4を参照して、噴射口20は、回転ノズル26のタワーノズル30および各水平ノズル31に設けられた噴射口20Aと、各サイドノズル27に設けられたサイド噴射口20Bと、各かかとノズル28に設けられたかかと噴射口20Cとを含む。複数の噴射口20Aは、タワーノズル30の上端部30Aと、各水平ノズル31の上面部とに設けられる。上端部30Aにおける複数の噴射口20Aは、例えば周方向Tおよび上下方向Zのそれぞれにおいて異なる位置に配置され、タワーノズル30の内部に連通した状態にある。図4を参照して、各水平ノズル31における複数の噴射口20Aは、径方向Rに沿って1列に並んで配置され、水平ノズル31の内部に連通した状態にある。少なくとも1つの水平ノズル31における複数の噴射口20Aにおいて径方向外側R1における端に位置する噴射口20A’では、その少なくとも一部が、周方向Tにおける一方側を向いた状態にある。
図2を参照して、サイド噴射口20Bは、各サイドノズル27において複数存在する。これらのサイド噴射口20Bは、サイドノズル27Lの右面部と、サイドノズル27Rの左面部とに設けられる。各サイドノズル27における複数のサイド噴射口20Bは、前後方向Yに延びる上下2列をなすように前後上下に並んで配置され、サイド噴射口20Bの内部に連通した状態にある。当該上下2列のうち、上側Z1の列L1は、前後に並ぶ例えば6つのサイド噴射口20Bによって構成され、下側Z2の列L2は、列L1の後部の下側Z2において前後に並ぶ例えば2つのサイド噴射口20Bによって構成される。これらの列L1および列L2は、水平方向に近いものの、前上側へ傾斜して配置される。各サイドノズル27では、列L1および列L2が上下に並んで設けられた部分が、この部分よりも前側Y1において列L1だけが配置された部分よりも上下方向Zに大きい。
図4を参照して、かかと噴射口20Cは、かかとノズル28Lの右端部に1つ設けられ、かかとノズル28Rの左端部に1つ設けられるが、各かかとノズル28に複数のかかと噴射口20Cが設けられてもよい。かかと噴射口20Cは、かかとノズル28の内部に連通した状態にある。各かかとノズル28におけるかかと噴射口20Cの近傍、例えば、かかと噴射口20Cの真下には、位置決め部38が設けられる。つまり、位置決め部38は、左右一対存在する。各位置決め部38は、左右方向Xに一致した板厚方向を有し、前側Y1へ向かうにつれて上下方向に細くなって先端が丸められた三角形の板状に形成される(図2参照)。位置決め部38の後端部は、かかとノズル28または洗浄槽5の後壁7に固定される。
図2を参照して、保護部21は、線材によって筒状に形成される。保護部21は、仕切部材15に載って収納室11の上空間11Aに配置され、回転ノズル26のタワーノズル30の一部を取り囲む。具体的には、保護部21は、タワーノズル30において噴射口20Aが設けられた上端部30Aよりも下側Z2の下部分30Bと、一対の保持部16のそれぞれとの間に配置されることにより、下部分30Bを取り囲んで保護する(図3も参照)。保護部21は、仕切部材15とは別の部材であってもよいし、仕切部材15に一体化されてもよい。
ダクト22は、上下方向Zに延びる管状に形成され、洗浄槽5の後壁7に対して後側Y2から固定される。ダクト22の下端部には、出口22Aが形成される。出口22Aは、収納室11の内壁部の一例である後壁7の前面部の下部に配置され、収納室11内の下空間11Bに後側Y2から連通した状態にある。
送風部23は、いわゆるファンであって、洗浄槽5の外に配置され、ダクト22の上端部に上側Z1から固定される。送風部23の後面には、吸込口23Aが形成され、送風部23の下面には、ダクト22の内部空間に上側Z1から臨む吐出口23B(図5A参照)が形成される。
給水路24は、蛇口などの水栓(図示せず)から延びる管であって、ダクト22において送風部23の吐出口23Bに接続された部分よりも下側Z2の部分に左側X1から接続される(図5A参照)。なお、給水路24は、水栓(図示せず)に直結されるのではなく、靴洗浄装置1の上側Z1に配置される洗濯機(図示せず)の給水路から分岐してダクト22に接続されてもよい。給水路24の途中には、電磁弁などによって構成された給水弁39(図5A参照)が取り付けられる。なお、給水路24と、前述した排水路37とは、本体3がスライド可能であることを踏まえて、ある程度長めに設定される。
本体3には、マイクロコンピュータなどで構成された制御部40(図1参照)が設けられる。制御部40は、配線(図示せず)によって、操作部4C、ヒータ18、送風部23、ポンプ29および給水弁39のそれぞれに対して電気的に接続される。そのため、制御部40は、使用者による操作部4Cの操作を受け付けたり、ヒータ18、送風部23およびポンプ29の動作や給水弁39の開閉を制御したりすることができる。
次に、靴洗浄装置1による靴Sの洗浄運転について説明する。洗浄運転は、洗浄液によって靴Sを洗う洗い工程と、洗い工程後に洗浄液によって靴Sをすすぐすすぎ工程と、すすぎ工程の後に靴Sから水分を取り除く脱液工程とを含む。なお、洗い工程における洗浄液は、洗剤が溶けた水道水であり、すすぎ工程における洗浄液は、洗剤成分を含まない水道水である。なお、洗い工程では、水道水の代わりに風呂水が用いられてもよい。
洗浄運転の開始に先立って、使用者は、靴洗浄装置1の本体3を引出位置(図示せず)まで引き出して洗浄槽5の出入口13を開放し、一足の靴Sを出入口13から収納室11の上空間11Aに収納する。その際、使用者は、それぞれの保持部16の先端部16Bを、靴Sの履き口SHに下側Z2から挿通した後に、つま先ST側を向くように靴Sの内部空間SNに挿入する。これにより、上空間11A内では、一足の靴Sが左右方向Xに並び、それぞれの靴Sが、前後方向Yに略水平になった反転姿勢で保持部16によって保持される。反転姿勢の靴Sでは、つま先STが前側Y1を向き、靴底SZが上側Z1を向き、足の甲を覆うアッパ部SUと履き口SHとが下側Z2を向いた状態にある。また、使用者は、靴Sを収納室11に収納する際に、洗剤を収納室11内に投入する。その後、使用者は、本体3を、図2〜図4に示す収容位置まで戻す。これにより、洗浄運転の準備が完了する。
洗浄運転の準備が完了した靴洗浄装置1では、収納室11内において、回転ノズル26のタワーノズル30が、反転姿勢で保持された一対の靴Sの間に配置される。タワーノズル30の上端部30Aは、これらの靴Sの靴底SZよりも上側Z1に突出して配置される。これにより、上端部30Aに設けられた複数の噴射口20Aのうち、少なくとも1つの噴射口20Aは、靴底SZよりも高い位置に配置される。回転ノズル26の各水平ノズル31は、これらの靴Sよりも低い位置に配置され、各水平ノズル31における噴射口20Aは、これらの靴Sのアッパ部SUおよび履き口SHに下側Z2から臨んで配置される。
一対のサイドノズル27は、収納室11内における一対の靴Sの両側方、つまり、左右方向Xにおける両外側に配置される。サイドノズル27Lにおけるサイド噴射口20Bは、左側X1の靴Sの長手方向にほぼ沿って並んだ状態で、この靴Sにおける左側X1のサイド部SSに左側X1から臨む。サイドノズル27Rにおけるサイド噴射口20Bは、右側X2の靴Sの長手方向にほぼ沿って並んだ状態で、この靴Sにおける右側X2のサイド部SSに右側X2から臨む。側面視において、各サイドノズル27における上側Z1の列L1のサイド噴射口20Bは、サイド部SSにおいて靴底SZ寄りの部分に重なって配置される。特に、列L1における前端のサイド噴射口20Bは、サイド部SSにおいてつま先ST寄りの部分に重なって配置され、列L1における後端のサイド噴射口20Bは、サイド部SSにおいてかかと部SK寄りの部分に重なって配置される。下側Z2の列L2のサイド噴射口20Bは、側面視において、サイド部SSにおいて吐き口SH側へ偏った部分に重なって配置される。
一対のかかとノズル28は、一対の靴Sの後側Y2に配置される。かかとノズル28Lにおけるかかと噴射口20Cは、左側X1の靴Sのかかと部SKに後側Y2から臨み、かかとノズル28Rにおけるかかと噴射口20Cは、右側X2の靴Sのかかと部SKに後側Y2から臨む。左側X1の位置決め部38の前端部が左側X1の靴Sのかかと部SKに後側Y2から接触し、右側X2の位置決め部38の前端部が右側X2の靴Sのかかと部SKに後側Y2から接触する。これにより、左側X1の靴Sのかかと部SKは、左側X1のかかと噴射口20Cに対して前後方向Yにおける一定の隙間41を隔てるように位置決め部38によって位置決めされる。右側X2の靴Sのかかと部SKも、右側X2のかかと噴射口20Cに対して隙間41を隔てるように位置決め部38によって位置決めされる。
洗浄運転の準備が完了した後に、使用者が操作部4C(図1参照)を操作することによって、靴洗浄装置1に対して洗浄運転の開始を指示する。すると、制御部40は、洗い工程を開始し、まず、給水弁39を開いて収納室11内への給水を行う。これにより、水栓(図示せず)からの水が、その水圧によって給水路24を通ってダクト22内に流入し、出口22Aから収納室11に流れ落ちて収納室11の下空間11Bに溜まる。このようなダクト22は、給水路24の少なくとも一部を兼ねる。また、ダクト22の出口22Aから下空間11Bに流入した水道水が流出口12E、開口12Gおよび第1流路32を通ってポンプ29に到達するが(図5Bおよび図5Cにおける太い実線の矢印を参照)、制御部40は、ポンプ29を停止することによって、第1流路32の水が少なくとも排水路37に流入しないようにする。そのため、給水に応じて、下空間11Bにおける水の水位が上昇する。
下空間11Bにおける水面Wが回転ノズル26の水平ノズル31よりも低い所定水位まで上昇すると、制御部40は、給水弁39を閉じて給水を停止する。前述したように洗剤が収納室11に事前に投入されるので、下空間11Bには、洗剤が水に溶けることで生成された洗浄液が溜まる。下空間11B内の洗浄液の一部は、第1流路32にも行き渡る。なお、給水路24に接続された洗剤収容室(図示せず)が靴洗浄装置1に設けられ、洗剤収容室に収容された洗剤が、給水時の水道水に乗って収納室11内に投入されてもよい。
次に、制御部40は、第1流路32と排水路37とがポンプ29において引き続き遮断された状態を維持しつつ、収納室11の下空間11B内の洗浄液が第1流路32から吸い込まれて第2流路33や第3流路34に吐き出されるようにポンプ29を駆動させる。すると、第1流路32から第2流路33に吐き出された洗浄液(図5Bにおける太い1点鎖線の矢印を参照)は、回転ノズル26のタワーノズル30内に流入してタワーノズル30内を上昇するとともに、各水平ノズル31内にも行き渡る。
すると、各水平ノズル31において一列に並ぶ複数の噴射口20Aのうち、前述した噴射口20A’(図4参照)から、周方向Tにおける一方側へ向けて洗浄液が噴射される。これにより、各水平ノズル31が、周方向Tの推力を受けるので、回転ノズル26の全体が縦軸Jまわりに回転する。なお、回転ノズル26を回転させる推力を発生させるための噴射口20A’は、水平ノズル31において径方向外側R1における端に位置する1つの噴射口20Aでなくてもよく、他の噴射口20Aであってもよい。回転ノズル26の回転中において、靴Sを保持した左右の保持部16は、タワーノズル30から左右方向Xでほぼ等しい間隔を隔てて配置されるので、各靴Sは、回転中のタワーノズル30に接触しない程度にタワーノズル30から離れて配置される(図3参照)。
回転中の回転ノズル26の各水平ノズル31では、噴射口20A’以外の噴射口20Aから、洗浄液が、太い実線の矢印で示すように、上空間11A内の各靴Sのアッパ部SUや履き口SHに向けて下側Z2から噴射される。また、回転中の回転ノズル26のタワーノズル30内を上昇した洗浄液は、太い破線の矢印で示すように、タワーノズル30の上端部30Aにおける各噴射口20Aから各靴Sの靴底SZやサイド部SSに向けて上側Z1から噴射される。
また、第1流路32から第3流路34に流入した洗浄液(図5Bおよび図5Dにおける太い破線の矢印を参照)は、ジョイントパイプ36の入口管部36Aおよび第1出口管部36B(図4および図5D参照)を経由してサイドノズル27L内に行き渡るとともに、かかとノズル28L内に行き渡る。第3流路34を流れた洗浄液は、ジョイントパイプ36の入口管部36Aおよび第2出口管部36Cを経由して第4流路35(図5A参照)に流入した後に、サイドノズル27R内に行き渡るとともに、かかとノズル28R内に行き渡る。
すると、図4を参照して、サイドノズル27Lでは、サイド噴射口20Bから、洗浄液が、太い1点鎖線の矢印で示すように、左側X1の靴Sにおける左側X1のサイド部SSに噴射される。かかとノズル28Lでは、かかと噴射口20Cから、洗浄液が、図4において太い破線の矢印で示すように、左側X1の靴Sのかかと部SKに噴射される。サイドノズル27Rでは、サイド噴射口20Bから、洗浄液が、太い1点鎖線の矢印で示すように、右側X2の靴Sにおける右側X2のサイド部SSに噴射される。かかとノズル28Rでは、かかと噴射口20Cから、洗浄液が、太い破線の矢印で示すように、右側X2の靴Sのかかと部SKに噴射される。
なお、第3流路34を流れてジョイントパイプ36の入口管部36Aに流入した洗浄液は、第1出口管部36Bでは略直角に向きを変えてサイドノズル27L内に流入するが、第2出口管部36Cではほとんど向きを変えずに第3流路34を流れてサイドノズル27R内に流入する。この場合には、サイドノズル27L内に流入する洗浄液の勢いは、サイドノズル27R内に流入する洗浄液の勢いよりも弱くなり得る。
そこで、第1出口管部36Bの内径が、第2出口管部36Cの内径よりも大きく設定される。さらに、第1出口管部36Bの内部空間が、サイドノズル27Lの内部空間に後側Y2から直結され、これらの内部空間は、サイドノズル27の長手方向に沿うとともに、前後方向Yから見て重なって配置されるので、これらの内部空間における水圧抵抗の低減が図られる。これにより、第1出口管部36Bにおける洗浄液の流量を増やすとともに、第1出口管部36Bの洗浄液を、図4の実線矢印で示すように、勢いを弱めることなくサイドノズル27L内の前端部まで行き渡らせることができる。そのため、左右のサイドノズル27のサイド噴射口20Bからは、略同じ勢いの洗浄液が左右の靴Sに噴射される。
洗浄液が高圧で噴射された靴Sは、洗浄液の勢いによって泥や砂利などの汚れが除去されたり、洗浄液によって汚れが化学的に分解されたりすることによって洗浄される。特に、回転中の回転ノズル26の水平ノズル31の各噴射口20Aから噴射された洗浄液は、反転姿勢の各靴Sにおける表側の外面部の隅々、つまり、つま先ST、アッパ部SU、履き口SHおよびかかと部SKのそれぞれに対して満遍なく浴びせられる。これにより、そのため、表部分の形状の異なる様々な靴Sであっても、靴Sの表部分の全域はもちろん、履き口SHから内部空間SN内に入り込んだ洗浄液によって内部空間SNつまり靴Sの中の全域も洗浄できる。
また、一対のサイドノズル27の各サイド噴射口20Bが、各靴Sのサイド部SSに洗浄液を左右方向Xから噴射し、一対のかかとノズル28のかかと噴射口20Cが、各靴Sのかかと部SKに洗浄液を後側Y2から噴射する。これにより、靴Sの表側の外面部では、サイド部SSおよびかかと部SKが洗浄液によって洗浄されるし、サイド部SSおよびかかと部SKを伝ってアッパ部SUに流れ落ちる洗浄液によってアッパ部SUや履き口SHも洗浄される。
さらに、図2を参照して、水平ノズル31の各噴射口20Aから噴射された後に収納室11の天井である蓋14に当たって落下する洗浄液の先には、靴底SZつまり靴Sの裏側の外面部が存在する。さらに、回転ノズル26のタワーノズル30の上端部における各噴射口20Aが、タワーノズル30と一体回転することによって各靴Sの靴底SZにおける広い範囲に洗浄液を上側Z1から噴射できる。これらの洗浄液により、靴底SZの全域を効果的に洗浄できる。
以上により、靴Sをブラシなどで擦らなくても、各噴射口20から収納室11内の靴Sに噴射された高圧の洗浄液によって、靴Sをブラシなどで擦り洗いする場合と同等の洗浄力を維持しつつ、傷みが生じないように靴Sの内外の全体を満遍なく洗浄できる。そのため、靴Sに傷みが生じないように洗浄力の向上を図れる。
特に、各サイドノズル27において上下に並んで配置された複数のサイド噴射口20Bにより、前述したローカットタイプの靴S1やハイカットタイプの靴S2に関わらず、靴Sのサイド部SSに洗浄液を確実に噴射することができる。そのため、履き口SHの位置が異なるいずれの靴Sであっても、傷みが生じないように洗浄力の向上を図れる。
サイド噴射口20Bが靴Sのサイド部SSに洗浄液を噴射するのに加えて、かかと噴射口20Cが靴Sのかかと部SKに洗浄液を噴射するので、靴Sの外面部の全体を一層満遍なく洗浄できる。さらに、位置決め部38によって、かかと部SKが、かかと噴射口20Cに対して位置決めされる。これにより、かかと部SKの形状が異なるいずれの靴Sであっても、前述した一定の隙間41が確保されるように、かかと噴射口20Cとかかと部SKとの位置関係が、かかと噴射口20Cからかかと部SKに洗浄液を噴射するのに最適な位置関係になる。これにより、かかと噴射口20Cは、収納室11内の靴Sのかかと部SKに洗浄液を効果的に噴射できるので、洗浄力の一層の向上を図れる。
なお、靴Sの内部空間SNに挿入された保持部16は、多数の隙間を有する枠状なので、水平ノズル31の各噴射口20Aから履き口SHに向かう洗浄液は、保持部16によって流れを阻害されることなく、履き口SHから内部空間SN内へ円滑に流入できるし、流入後には履き口SHから靴Sの外へ円滑に流出できる。ローカットタイプの靴S1のように、靴底SZがつま先ST側からかかと部SK側へ向けて下側Z2へずれるように靴Sの全体が傾いた状態にあれば、内部空間SN内の洗浄液を履き口SHから靴Sの外へ一層円滑に流出させることができる。
また、洗い工程において、制御部40は、ヒータ18をONにして下空間11Bの洗浄液を加熱してもよい。この場合には、各噴射口20から靴Sに浴びせられた温かい洗浄液によって洗浄力を高めることができるので、靴Sを一層効果的に洗浄できる。
また、収納室11内において靴Sと回転ノズル26の水平ノズル31との間に仕切部材15が設けられる。これにより、保持部16から不意に外れて落下した靴Sや、この靴Sの靴紐(図示せず)などが水平ノズル31に接触することによって回転ノズル26の回転や水平ノズル31の各噴射口20からの洗浄液の噴射が阻害されることを防止できる。また、仕切部材15は格子状であるので、各噴射口20から噴射された洗浄液は、仕切部材15における格子の目を通過することによって確実に靴Sに到達できる。よって、仕切部材15が存在しても、水平ノズル31の各噴射口20から噴射される洗浄液によって靴Sを確実に洗浄できる。
洗浄液に用いられる洗剤は、石鹸成分である界面活性剤を通常の半分以下の10質量%以下の割合で含む靴洗浄専用の低発泡洗剤であることが好ましい。この場合、洗浄液の異常な泡立ちを抑えて、洗浄液の泡による各噴射口20の詰まりを防止でき、泡の抵抗による回転ノズル26の回転速度の低下を防止できる。
洗い工程では、各噴射口20から収納室11の上空間11A内の靴Sに噴射された後に靴Sからこぼれた洗浄液や、各噴射口20から上空間11A内に噴射されたものの靴Sにかからなかった洗浄液は、仕切部材15における格子の目を通って下空間11B内に落下して底面部12に溜まる。洗い工程では、ポンプ29が引き続き駆動される。そのため、下空間11B内の洗浄液は、底面部12における流出口12Eおよび開口12Gを経由して第1流路32に流入し、第2流路33、第3流路34および第4流路35を流れて回転ノズル26、サイドノズル27およびかかとノズル28の各噴射口20から上空間11A内へ噴射される。これにより、洗浄液は、上空間11Aと下空間11Bとの間で循環する。そのため、少ない洗浄液でも、循環させて繰り返し使用することによって靴Sを洗浄できるので、節水性能の向上を図れる。
洗浄液の噴射によって靴Sから取り除かれた砂利などの異物は、流出口12Eから収納室11の外へ流出しようとする洗浄液に乗る。この洗浄液が流出口12Eを通過する際に、フィルタユニット17におけるフィルタ25が、この洗浄液から異物を捕獲する。これにより、この異物が洗浄液とともに循環してポンプ29や噴射口20を詰まらせるような不具合を防止できる。靴洗浄装置1は、フィルタ25よりも網目の細かいメッシュなどで構成されてシート状の第2のフィルタ42をさらに含んでもよい。第2のフィルタ42は、フィルタ25を通過した洗浄液が開口12Gに到達するまでの途中、例えばフィルタ25の真下に配置される。第2のフィルタ42は、フィルタ25を通過した洗浄液に含まれる細かい異物を捕獲する。フィルタ25および第2のフィルタ42を通過して収納室11の外へ流出した洗浄液は、ポンプ29によって各噴射口20へ送り込まれて各噴射口20から収納室11内に噴射されることにより、前述したように循環する。
制御部40は、洗浄液の循環を所定時間継続した後に、第1流路32の洗浄液が排水路37に流れるようにポンプ29の動作を切り換える。これにより、下空間11Bの洗浄液が、第1流路32および排水路37を通って機外へ強制的に排出される。このような排水の後、制御部40は、ポンプ29を停止させる。これによって、洗い工程が終了する。なお、排水路37の途中に、制御部40によって開閉が制御されて排水時に開く排水弁(図示せず)が設けられてもよい。
洗い工程が終了すると、制御部40は、すすぎ工程を開始して、再び給水を実行して水道水を下空間11Bに溜める。給水によって下空間11B内の水面Wが回転ノズル26の水平ノズル31よりも低い所定水位まで達すると、制御部40は、ポンプ29を駆動させることによって、水道水をすすぎ水として上空間11Aと下空間11Bとの間で循環させる。これにより、回転ノズル26、サイドノズル27およびかかとノズル28の各噴射口20からのすすぎ水が、上空間11A内の靴Sに高圧で噴射されるので、靴Sがすすぎ水によってすすがれる。この際、制御部40は、ヒータ18をONにして下空間11Bのすすぎ水を加熱してもよい。この場合には、各噴射口20から温かいすすぎ水を靴Sに浴びせることによって、靴Sを効果的にすすぐことができる。
制御部40は、このようなすすぎ水の循環を所定時間継続した後に、第1流路32の水が排水路37に流れるようにポンプ29の動作を切り換える。これにより、下空間11Bのすすぎ水が第1流路32および排水路37を通って機外へ排出される。その後、制御部40は、ポンプ29を停止させる。これによって、すすぎ工程、つまり洗浄工程の全体が終了する。
洗浄工程の後、制御部40は、送風部23を駆動させることによって、脱液工程を開始する。これにより、機外の空気が、送風部23の吸込口23Aおよび吐出口23Bを通ってダクト22内に取り込まれる。ダクト22内に取り込まれた空気は、風となって出口22Aへ向かい、出口22Aから収納室11内に送り込まれる。このようなダクト22は、出口22Aに風を送り込む送風路の少なくとも一部、この実施形態では当該送風路の全部を兼ねる。
収納室11内に送り込まれた空気は、送風部23によって加圧された高圧の状態で、上空間11A内の各靴Sの外面部に浴びせられたり、履き口SHから靴Sの内部空間SNに流入したりすることによって、靴Sから洗浄液などの水分を染み出させる。染み出た水分は、靴Sからこぼれ落ちる。そのため、ダクト22からの空気を各靴Sに浴びせることによって、洗浄後の靴Sを効果的に脱液できる。収納室11内に送り込まれた空気は、最終的に、本体3の扉4の排気口4A(図1参照)から機外へ排出される。なお、脱液工程において、制御部40は、ヒータ18をONにして収納室11内に熱風を発生させもよい。この場合、熱風によって靴Sを一層効果的に脱液できる。
送風部23の駆動が開始されてから所定時間が経過すると、制御部40は、送風部23を停止させて、脱液工程を終了する。これにより、洗浄運転が終了する。なお、制御部40は、脱液工程の最後にポンプ29を駆動させて、脱液工程の際に靴Sからこぼれ落ちた水分を機外に排出してもよい。洗浄運転の終了後には、使用者は、本体3を引出位置(図示せず)まで引き出して洗浄槽5の出入口13を開放し、収納室11内の靴Sを出入口13から取り出す。
以上のように、この靴洗浄装置1では、最初に靴Sを収納室11に収納して保持部16に保持させると、その後は、収納室11内で靴Sを移動させなくても、一連の洗浄運転を実施できる。また、靴洗浄装置1では、保持部16によって収納室11内の靴Sを反転姿勢で保持するので、靴Sが縦向きの姿勢で保持される場合と比べて収納室11の高さ寸法を小さく抑えることができるので、靴洗浄装置1全体のコンパクト化を図れる。
次に、回転ノズル26の詳細について説明する。図6は、回転ノズル26の斜視図であり、図7Aおよび図7Bは、互いに反対側から見たときの回転ノズル26の分解斜視図である。回転ノズル26は、前述したようにタワーノズル30と2つの水平ノズル31とを有する中空体である。タワーノズル30において噴射口20Aが設けられた上端部30Aは、回転ノズル26の上端部26Aでもある。以下では、回転ノズル26において上端部26A以外の部分、つまり、タワーノズル30の下部分30Bと2つの水平ノズル31とを、本体部26Bという。本体部26Bは、上端部26Aよりも下側Z2に位置する。回転ノズル26は、一体物ではなく、図7Aおよび図7Bに示すように、上端部26Aと本体部26Bとに分離可能である。
図8は、図1のE−E矢視断面図である。上端部26Aは、縦に延びる管状の中空体であり、上端部26Aの上端は塞がれ、上端部26Aの下端には、上端部26Aの内部空間を下側Z2へ開放する開口26Cが形成される。上端部26Aでは、開口26Cが形成された根元部26Dが、根元部26Dよりも上側Z1の部分26Eよりも太く形成される(図7Aおよび図7B参照)。
図9は、上端部26Aの平面図である。前述した縦軸Jは、平面視における上端部26Aの中心を通る。上端部26Aは、第1分割体26Fと第2分割体26Gとによって構成された2分割構造を有する。第1分割体26Fおよび第2分割体26Gは、径方向外側R1へ膨出しつつ縦に延びる樋状であり、互いにほぼ同じ大きさおよび形状を有する(図7Aおよび図7B参照)。縦軸Jを挟むように対向させた第1分割体26Fと第2分割体26Gとを、溶着などにより結合することによって、上端部26Aが構成される。第1分割体26Fと第2分割体26Gとの結合部26Hは、径方向外側R1へ張り出したフランジ状に形成され、図6、図7Aおよび図7Bでは、上下の向きが逆になった略U字状の全体形状を有する。
上端部26Aの外周面において第1分割体26Fおよび第2分割体26Gのそれぞれに相当する部分には、噴射口20Aが設けられる。第1分割体26Fに設けられた噴射口20Aと、第2分割体26Gに設けられた噴射口20Aとは、縦軸Jを基準として非対称に配置される。一例として、この実施形態では、噴射口20Aの個数および高さ位置が第1分割体26Fと第2分割体26Gとで異なる。もちろん、同数の噴射口20Aを第1分割体26Fおよび第2分割体26Gのそれぞれに設けてもよく、その場合には、第1分割体26Fおよび第2分割体26Gのそれぞれにおける噴射口20Aの高さ位置をずらすことによっても、噴射口20Aを第1分割体26Fと第2分割体26Gとで非対称に配置できる。この実施形態では、図6および図7Aを参照して、第1分割体26Fにおいて結合部26Hを避けて根元部26Dよりも上側Z1に位置する領域に、2つの噴射口20Aが上下に並んで配置される。図7Bおよび図8を参照して、第2分割体26Gにおいて結合部26Hを避けて根元部26Dよりも上側Z1に位置する領域に、3つの噴射口20Aが、第1分割体26Fの各噴射口20Aと高さ位置がずれるように、上下に並んで配置される。
第2分割体26Gにおける3つの噴射口20Aのうち、上側2つの噴射口20Aは、上端部26Aの上端側にまとまって配置され、残りの1つの噴射口20Aは、根元部26D側へ離れて配置される。第1分割体26Fにおける2つの噴射口20Aのうち、上側Z1の噴射口20Aは、第2分割体26Gにおける上側2つの噴射口20Aの間の高さ位置に配置され、下側Z2の噴射口20Aは、第2分割体26Gにおける下端の噴射口20Aよりも少し高い位置に配置される。第1分割体26Fにおける上側Z1の噴射口20Aと、第2分割体26Gにおける上側2つの噴射口20Aとを第1噴射口20Dといい、第1分割体26Fおよび第2分割体26Gのそれぞれにおける最下位の噴射口20Aを第2噴射口20Eという。
図7Aおよび図7Bを参照して、本体部26Bでは、タワーノズル30の下部分30Bにおいて下部分30Bの下端部30Cよりも上側Z1の部分に、各水平ノズル31における径方向内側R2の端部が接続される。一対の水平ノズル31における径方向内側R2の端部同士が接続されることにより、一対の水平ノズル31が一体化される。下部分30Bの上端面には、下部分30Bの内部空間を上側Z1へ開放する開口30Dが形成される。下部分30Bの上端部の外周面において開口30Dよりも下側Z2の位置には、周方向Tに延びる溝30Eが形成される。この実施形態における溝30Eは1つだけだが、複数の溝30Eが上下に並んで形成されてもよい。下部分30Bの外周面において溝30Eよりも下側Z2の領域には、径方向外側R1へ突出しつつ上下方向Zに延びるリブ30Fが設けられる。リブ30Fは複数存在し、周方向Tに等間隔で並んで配置される。各リブ30Fの下端は、水平ノズル31の上面に接続される。これにより、本体部26Bが補強されるので、タワーノズル30および水平ノズル31の撓みが抑制される。
回転ノズル26は、シール部材47も含む。シール部材47は、ゴムなどの弾性体で形成されたリングであり、シール部材47の一例として、いわゆるOリングや環状のオイルシールが挙げられる。シール部材47は、下部分30Bの上端部における溝30Eと同数存在し、溝30Eに嵌め込まれて下部分30Bの上端部を取り囲む(図8参照)。図6に示すように完成した回転ノズル26では、上端部26Aの根元部26Dが、本体部26Bにおける下部分30Bの上端部に被さり、下部分30Bの上端部は、上端部26Aの開口26C(図8参照)に対して下側Z2から挿通された状態にある。根元部26Dが各リブ30Fの上端に上側Z1から接触することによって、上端部26Aが本体部26Bに対して上下方向Zにおいて位置決めされる。シール部材47は、下部分30Bの上端部と根元部26Dの内周面との間で圧縮された状態にあって、下部分30Bつまり本体部26Bと上端部26Aとの隙間を塞ぐ(図8参照)。このように圧縮された状態におけるシール部材47は、回転ノズル26の回転中に上端部26Aが本体部26Bから不意に外れないように、上端部26Aと本体部26Bとを連結する。
下部分30Bの下端部30Cは、本体部26Bの下端部26Iでもある。円筒状の下端部26Iの外周面において下端寄りの位置には、摺擦部26Jが一体的に設けられる。図8のF−F矢視断面図である図10も参照して、摺擦部26Jは、縦軸Jを取り囲んだ環状に形成され、平面視における摺擦部26Jの輪郭26Kは、縦軸Jを取り囲みつつ下端部26Iの外周面から径方向外側R1へ張り出した多角形状(ここでは正八角形状)に形成される。
図8を参照して、収納室11の底面部12における第2底面部12Bには、支持部48が設けられる。支持部48は、縦軸Jと一致した中心軸を有する有底円筒状に形成され、第2底面部12Bに固定され、第2底面部12Bから上側Z1へ突出して配置される。支持部48の内部空間である挿入穴48Aは、上側Z1へ開放される。支持部48の底48Bには、ポンプ29から延びる第2流路33につながった貫通穴48Cが形成される。
本体部26Bの下端部26Iは、支持部48の挿入穴48Aに対して上側Z1から挿入される。これにより、本体部26Bを含む回転ノズル26の全体が、底面部12における支持部48によって縦軸Jまわりに回転可能に支持される。この状態において、支持部48の上端が、本体部26Bの各水平ノズル31における径方向内側R2の端部に下側Z2から接触し、下端部26Iが支持部48の底48Bに上側Z1から接触するので、回転ノズル26の全体が、上下方向Zにおいて位置決めされる。下端部26Iの内部空間は、支持部48の底48Bの貫通穴48Cに上側Z1から臨み、貫通穴48Cを介して第2流路33内に連通した状態にある。下端部26Iに設けられた多角形状の輪郭26Kを有する摺擦部26Jは、その複数の角部分において、挿入穴48Aの内周部48Dつまり支持部48の内周面に接触する(図10参照)。
前述したように靴Sが収納室11内において反転姿勢で保持部16によって保持されると、回転ノズル26の上端部26Aにおいて上寄りに配置された各第1噴射口20Dは、この靴Sの靴底SZよりも高い位置に配置される。上端部26Aにおいて第1噴射口20Dよりも低い位置に配置された各第2噴射口20Eは、靴底SZよりも高い位置に配置されてもよいし、靴底SZと同じ高さ位置に配置されてもよいし、靴底SZよりも低い位置に配置されてもよい。図8では、第2噴射口20Eは、靴底SZよりも低い位置に配置される。
各第1噴射口20Dは、斜め下側を向くように設定され、各第2噴射口20Eは、水平方向または斜め下側を向くように設定される。そのため、洗浄運転中において、回転ノズル26のタワーノズル30内に流入して上端部26Aに到達した洗浄液は、第1噴射口20Dから斜め下向きに噴射されて靴底SZに浴びせられ(太い破線の矢印を参照)、第2噴射口20Eから水平方向または斜め下向きに噴射されて靴Sのサイド部SS(タワーノズル30側のサイド部SS)に浴びせられる(太い実線の矢印を参照)。つまり、上端部26Aに設けられた複数の噴射口20Aのうち、靴底SZよりも上側Z1に位置する第1噴射口20Dは、靴底SZ用であり、靴底SZよりも下側Z2に位置する第2噴射口20Eは、サイド部SS用である。第1噴射口20Dから噴射された洗浄液によって靴底SZを洗浄でき、第2噴射口20Eから噴射された洗浄液によってサイド部SSを洗浄できる。
また、洗浄運転中において回転ノズル26が回転する。すると、平面視において多角形状の輪郭26Kを有する摺擦部26Jにおける角部分だけが、回転ノズル26の回転に応じて挿入穴48Aの内周部48Dに摺擦し、具体的には、周方向Tに沿って内周部48Dに線接触する(図10参照)。これにより、摺擦部26Jにおいて挿入穴48Aの内周部48Dに摺擦する部分を小さく抑えることができる。そのため、摺擦部26Jの摩耗を低減して摺擦部26Jの寿命を延ばせるので、摺擦部26Jをメンテナンスする頻度が低くなる。よって、メンテナンス性の向上を図れる。
回転ノズル26の上端部26Aにおいて、第1分割体26Fに設けられた噴射口20Aと、第2分割体26Gに設けられた噴射口20Aとは、非対称に配置される。これにより、第1分割体26Fの噴射口20Aから噴射される洗浄液の勢いと、第2分割体26Gの噴射口20Aから噴射される洗浄液の勢いとを釣り合わないように構成できるので、回転中の回転ノズル26が傾いた場合には、これらの洗浄液の勢いの差によって、回転ノズル26の傾きが無くなるように回転ノズル26の姿勢を自然に矯正できる。そのため、回転ノズル26の傾きに起因して回転ノズル26の回転が停滞することを防止できる。
回転ノズル26は、上端部26Aと本体部26Bとに分離可能である。そのため、上端部26A内に異物が詰まった場合などにおいて上端部26Aをメンテナンスしたい場合には、回転ノズル26の全体を収納室11から取り外さなくても、図7Aおよび図7Bに示すように上端部26Aだけを取り外して、上端部26Aを、その内部までメンテナンスして上端部26A内の異物を除去することができる。よって、メンテナンス性の向上を図れる。
この発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、前述した実施形態では、靴洗浄装置1は、洗濯機の台(図示せず)に組み込まれて使用されるが、洗濯機そのものに組み込まれてもよく、これらの場合において、靴洗浄装置1の制御部40は、洗濯機の制御部から指示を受けることによって洗浄運転を実行してもよい。もちろん、靴洗浄装置1は、洗濯機の台や洗濯機に組み込まれることなく、単独で存在してもよく、その場合には、フレーム2が省略され、本体3がスライド可能でなくてもよい。
1 靴洗浄装置
11 収納室
12 底面部
16 保持部
20 噴射口
20D 第1噴射口
20E 第2噴射口
26 回転ノズル
26A 上端部
26B 本体部
26F 第1分割体
26G 第2分割体
26I 下端部
26J 摺擦部
26K 輪郭
47 シール部材
48 支持部
48A 挿入穴
48D 内周部
J 軸線
S 靴
SZ 靴底
Z1 上側
Z2 下側

Claims (4)

  1. 靴を収納する収納室と、
    前記収納室内において、靴を、その靴底が上側を向いた反転姿勢で保持する保持部と、
    前記収納室内において前記収納室の底面部から上側へ延びて縦軸まわりに回転する中空の回転ノズルであって、前記回転ノズル内の洗浄液を前記収納室内の靴に噴射する噴射口が設けられた上端部と、前記回転ノズルにおいて前記上端部よりも下側に位置して前記底面部によって回転可能に支持された本体部とに分離可能な回転ノズルと、
    前記上端部と前記本体部との隙間を塞ぐシール部材とを含む、靴洗浄装置。
  2. 前記上端部は、前記縦軸を挟んで結合された第1分割体および第2分割体を含み、
    前記噴射口は、前記第1分割体と前記第2分割体とで非対称に配置されるように前記第1分割体および前記第2分割体のそれぞれに設けられる、請求項1に記載の靴洗浄装置。
  3. 前記噴射口は、前記上端部において前記収納室内の靴の靴底よりも高い位置に配置されて洗浄液を斜め下向きに噴射する第1噴射口と、前記上端部において前記第1噴射口よりも低い位置に配置されて洗浄液を水平方向または斜め下向きに噴射する第2噴射口とを含む、請求項1または2に記載の靴洗浄装置。
  4. 前記収納室の底面部には、前記本体部の下端部が挿入される挿入穴を有して前記本体部を回転可能に支持する支持部が設けられ、
    前記本体部の下端部には、平面視において前記軸線を取り囲みつつ当該下端部の外周面から張り出した多角形状の輪郭を有して前記回転ノズルの回転に応じて前記挿入穴の内周部に摺擦する摺擦部が設けられる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の靴洗浄装置。
JP2017145807A 2017-07-27 2017-07-27 靴洗浄装置 Pending JP2019024751A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017145807A JP2019024751A (ja) 2017-07-27 2017-07-27 靴洗浄装置
PCT/CN2018/084538 WO2019019731A1 (zh) 2017-07-27 2018-04-26 洗鞋装置
CN201880049148.0A CN110959053B (zh) 2017-07-27 2018-04-26 洗鞋装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017145807A JP2019024751A (ja) 2017-07-27 2017-07-27 靴洗浄装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019024751A true JP2019024751A (ja) 2019-02-21

Family

ID=65039406

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017145807A Pending JP2019024751A (ja) 2017-07-27 2017-07-27 靴洗浄装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2019024751A (ja)
CN (1) CN110959053B (ja)
WO (1) WO2019019731A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111828632B (zh) * 2019-04-16 2022-06-10 无锡小天鹅电器有限公司 容器装置及容器设备

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5066060A (ja) * 1973-10-19 1975-06-04
JPS6131361U (ja) * 1984-07-31 1986-02-25 北沢産業株式会社 自動食器洗浄装置
JP2005058655A (ja) * 2003-08-20 2005-03-10 Mitsubishi Electric Corp 食器洗浄機
JP2005118579A (ja) * 2003-10-17 2005-05-12 Premark Feg Llc 皿洗い機用洗浄アームおよびそれを使用した皿洗い機
JP2006192251A (ja) * 2005-08-26 2006-07-27 Rinnai Corp 食器洗浄機
CN201469236U (zh) * 2009-08-10 2010-05-19 西安理工大学 节水型洗鞋机
CN102309299A (zh) * 2011-06-21 2012-01-11 苏州辉隆自动化设备有限公司 洗鞋机
US20140069472A1 (en) * 2012-09-07 2014-03-13 Samsung Electronics Co., Ltd. Nozzle assembly for dishwasher and dishwasher having the same
JP2017070710A (ja) * 2015-10-09 2017-04-13 青島海爾洗衣机有限公司QingDao Haier Washing Machine Co.,Ltd. 靴洗浄装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2659484A1 (de) * 1976-12-30 1978-07-06 Konrad Matulla Vorrichtung zum reinigen von schuhen, insbesondere von sportschuhen
US5839144A (en) * 1997-06-06 1998-11-24 Willner; Byron J. Boot cleaning apparatus
JP4551269B2 (ja) * 2005-03-25 2010-09-22 正信 大城 ブラシベルト式靴洗い機
CN201215144Y (zh) * 2008-04-18 2009-04-01 浙江昌明机械有限公司 输纸头万向节连接轴
JP2011224232A (ja) * 2010-04-22 2011-11-10 Panasonic Corp 食器洗い機
KR101909028B1 (ko) * 2012-04-23 2018-10-17 엘지전자 주식회사 식기세척기
CN105476586A (zh) * 2014-09-19 2016-04-13 青岛海尔洗衣机有限公司 一种洗鞋机
CN105796036B (zh) * 2014-12-30 2020-04-28 青岛海尔洗衣机有限公司 洗鞋机
CN204445747U (zh) * 2015-02-15 2015-07-08 浙江佳起机械有限公司 洗碗机

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5066060A (ja) * 1973-10-19 1975-06-04
JPS6131361U (ja) * 1984-07-31 1986-02-25 北沢産業株式会社 自動食器洗浄装置
JP2005058655A (ja) * 2003-08-20 2005-03-10 Mitsubishi Electric Corp 食器洗浄機
JP2005118579A (ja) * 2003-10-17 2005-05-12 Premark Feg Llc 皿洗い機用洗浄アームおよびそれを使用した皿洗い機
JP2006192251A (ja) * 2005-08-26 2006-07-27 Rinnai Corp 食器洗浄機
CN201469236U (zh) * 2009-08-10 2010-05-19 西安理工大学 节水型洗鞋机
CN102309299A (zh) * 2011-06-21 2012-01-11 苏州辉隆自动化设备有限公司 洗鞋机
US20140069472A1 (en) * 2012-09-07 2014-03-13 Samsung Electronics Co., Ltd. Nozzle assembly for dishwasher and dishwasher having the same
JP2017070710A (ja) * 2015-10-09 2017-04-13 青島海爾洗衣机有限公司QingDao Haier Washing Machine Co.,Ltd. 靴洗浄装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN110959053B (zh) 2022-09-16
CN110959053A (zh) 2020-04-03
WO2019019731A1 (zh) 2019-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6800459B2 (ja) 靴洗浄装置
JP6611548B2 (ja) 靴洗浄装置
JP2018518995A (ja) 衣類処理装置
JP2006110362A (ja) 洗濯機
KR20100059370A (ko) 세탁기
JP7204320B2 (ja) 縦型の洗濯機、及びその槽洗浄方法
WO2017215422A1 (zh) 洗鞋装置
JP2019024751A (ja) 靴洗浄装置
JP7101376B2 (ja) 靴洗浄装置
US10349806B2 (en) Dishwasher
US20060060223A1 (en) Dishwasher
JP2019024753A (ja) 靴洗浄装置
CN110998008B (zh) 洗鞋装置
JP7017203B2 (ja) 靴洗浄装置
JP2019024754A (ja) 靴洗浄装置
KR102105963B1 (ko) 식기세척기
JP4412717B2 (ja) 食器洗い機
KR20220078337A (ko) 식기 세척기 및 식기 세척기용 물탱크
KR20120022426A (ko) 식기 세척기
JP2021053305A (ja) 衣類処理装置
KR20130035133A (ko) 식기 세척기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200528

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200626

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210701

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210924

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220303