WO2011125794A1 - 作業機および取付けピン組立て体 - Google Patents

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Abstract

 ツース(2)とアダプタ(3)とを貫通する貫通孔(2a,3a)に挿入される取付けピン組立て体(4)を用いたツース(2)の取付け構造において、ツース(2)をアダプタ(3)に対して離間させる方向に働く力に対して、ツース(2)が脱落しないように固定するための取付けピン組立て体(4)を構成する部材として、段差のない金属製の取付けピン(11)を用いている。この取付けピン(11)が貫通孔(2a,3a)から抜け落ちないようにするためのブシュ(14a,14b)やボルト(12a,12b)、ワッシャー(13a,13b)として、全て金属製の部材を用いている。

Description

作業機および取付けピン組立て体
 本発明は、掘削具が取り付けられた作業機およびその掘削具を作業機に取り付けるピン組立て体に関する。
 油圧ショベル等の作業車両に搭載された作業機には、様々な掘削具が取り付けられている。例えば、油圧ショベルに搭載されるバケット(作業機)には、掘削側の先端部分に、ツース(掘削具)が取り付けられている。
 バケットの掘削側の先端部分に取り付けられるツースは、掘削作業時に磨耗したり破損したりする。このため、磨耗や破損したツースは、必要に応じて交換される。
 特許文献1には、このようなツースをバケットのアダプタに対して取り付ける構造について開示されている。
 具体的には、上記公報に開示された取付け構造では、バケットのアダプタとツースとに形成された貫通孔に取付けピン(第1・第2取付けピン)を挿入し、アダプタからツースが脱落しないように取り付けている。そして、第1取付けピンの雄ネジと第2取付けピンの雌ネジとが螺合されることによって、アダプタの孔に挿入された弾性部材が、第1取付けピンと第2取付けピンとに挟まれて軸方向に圧縮され、径方向に膨張する。これにより、弾性部材の孔の内壁面に対する密着度が増すため、アダプタおよびツースの貫通孔に挿入された第1・第2取付けピンが抜け落ちることを防止している。
国際公開第2009/020175号(2009年2月12日国際公開)
 しかしながら、上記従来の作業機の掘削具では、以下に示すような問題点を有している。
 すなわち、上記公報に開示された作業機の掘削具では、取付けピンが第1・第2取付けピンという2つの部材によって構成されており、弾性部材を保持する部分に径小部(段差)が形成されている。このため、掘削作業等においてツースに対して大きな衝撃が付与された場合には、この段差部分に応力が集中して取付けピンが折れてしまうおそれがある。
 さらに、バケットのアダプタおよびツースに形成された貫通孔から取付けピンが抜け落ちてしまうことを防止するために、第1・第2取付けピンの間に弾性部材を設けている。この弾性部材は、天然ゴム等の素材によって形成されているため、経年劣化等によって耐久性が低く、長期使用には適さない。
 本発明の課題は、取付けピンの耐久性を向上させて長期期間にわたって使用することが可能な作業機および取付けピン組立て体を提供することにある。
 第1の発明に係る作業機は、掘削具と、作業機側のアダプタと、金属製の円柱状の取付けピンと、金属製のブシュと、金属製の外れ止め部材と、を備えている。掘削具は、第1貫通孔を有し、掘削作業によって消耗する。作業機側のアダプタは、掘削具を用いた作業中に掛かる負荷を受けるように掘削具に対して当接する当接面と第1貫通孔よりも径が小さい第2貫通孔とを有し、掘削具が取り付けられる。金属製の円柱状の取付けピンは、掘削具のアダプタへの当接状態において掘削具とアダプタとを貫通するように配置された第1・第2貫通孔に挿入される。金属製のブシュは、取付けピンの外径よりも大きな外径を有する円筒状の部材であって、円筒状の内側に取付けピンが挿入され、第1貫通孔内における取付けピンの端部に配置される。金属製の外れ止め部材は、取付けピンの両端において、アダプタとの間に挟み込むようにしてブシュが前記取付けピンから外れることを防ぐ。そして、ブシュは、取付けピンの外周面において、アダプタと外れ止め部材との間において取付けピンの軸方向に移動可能な状態で配置されている。
 ここでは、バケットのツース等の掘削具が取り付けられるバケット等の作業機において、掘削具とアダプタとを貫通する第1・第2貫通孔に挿入される取付けピンとして、段差部分のない円柱状の取付けピンを用いている。また、掘削具をアダプタに対して取り付けるピン組立て体(取付けピン、ブシュ、外れ止め部材)として、全て金属製のものを用いている。そして、アダプタと外れ止め部材との間に設けられたブシュは、取付けピンの外周面に沿って取付けピンの軸方向に移動可能な状態で設けられている。
 ここで、上記掘削具を用いた作業とは、例えば、バケットやリッパに取り付けられたツースを用いた掘削作業等が含まれる。つまり、このような作業中にツース等の掘削具に掛かる掘削具がアダプタに対して押し込まれる方向への大きな負荷は、アダプタと掘削具とが互いに当接する面において受ける構造となっており、取付けピンには作業中の負荷はほとんど掛からなくなっている。
 逆に、掘削具が自重等によってアダプタから離れる方向に負荷が掛かった場合には、取付けピン、ブシュおよび外れ止め部材を含む取付けピン組立て体によって、掘削具がアダプタから外れてしまうことを防止できる。そして、通常、この際の負荷は、上述した掘削時における負荷と比べて格段に小さい。
 また、上記掘削具としては、バケットやリッパに取り付けられるツース(爪部材)やエッジプロテクタ等が含まれる。また、上記外れ止め部材には、例えば、取付けピンの端部に形成された雌ねじに螺合する雄ねじを有するボルト等の締結部材が含まれる。
 これにより、上述した従来の構成と比較して、取付けピンに段差部分がないため、例えば、掘削具とアダプタとが互いに離間する方向に力が掛かった場合でも、取付けピンが段差部分において折れてしまうことを防止することができる。また、掘削具とアダプタとを接続する部材が全て金属製であることから、上述した従来の構成と比較して、掘削具の取付け構造を構成する各部材の耐久性を向上させることができる。さらに、取付けピンに挿入されたブシュは、アダプタと外れ止め部材との間において移動可能、すなわちブシュは取付けピン・アダプタに対して固定されていないので、掘削具からブシュを経由して取付けピンにかかる負荷は、ブシュの移動により減少する。この結果、従来よりも長期間使用に耐えうる掘削具の取付け構造を備えた作業機を提供することができる。
 第2の発明に係る作業機は、第1の発明に係る作業機であって、ブシュは、取付けピンに対して回動自在に取り付けられている。
 ここでは、円柱状の取付けピンの外周面と円筒状のブシュの内周面との間に隙間を設けて、ブシュが取付けピンに対して回動可能な状態としている。
 これにより、掘削具がアダプタから離間する方向に負荷が掛かった場合には、その負荷は掘削具からブシュに対して伝達されるが、ブシュが取付けピンの外周において回転することで、負荷の一部を逃がすことができる。よって、掘削具がアダプタから離間する方向への負荷が掛かった場合でも、取付けピンに掛かる負荷を効果的に低減することができる。
 第3の発明に係る作業機は、第1または第2の発明に係る作業機であって、取付けピンの軸方向において互いに対向するブシュとアダプタとの対向面の間、あるいはブシュと外れ止め部材との対向面の間には、第1の隙間が形成される。
 ここでは、取付けピンの軸方向において互いに対向するブシュ側とアダプタ側との対向面同士の間、あるいはブシュと外れ止め部材との対向面同士の間に、所定の隙間(第1の隙間)を設けている。つまり、アダプタにおける第2貫通孔の端部が開口した側面、あるいは外れ止め部材の側面と、ブシュにおけるその対向面との間に隙間(遊び)はある状態で、取付けピンが取り付けられている。
 これにより、アダプタの第2貫通孔に挿入された取付けピンは、アダプタの両側面に対して締め付けられていないものの、ブシュが抜け止めとして機能するため、取付けピンに大きな負荷を掛けることなく、掘削具とアダプタとを接続することができる。
 第4の発明に係る作業機は、第1から第3の発明のいずれか1つに係る作業機であって、第1貫通孔の内周面とブシュの外周面との間には、第2の隙間が形成される。
 ここでは、掘削具およびアダプタを貫通する第1・第2貫通孔に挿入された取付けピンの両端に取り付けられたブシュの外周面と、掘削具側の第1貫通孔の内周面と、の間に、所定の隙間(第2の隙間)を設けている。つまり、掘削具とブシュとの間に所定の隙間がある状態で、掘削具がアダプタに対して取り付けられている。
 これにより、掘削作業等においてツース等の掘削具に対して衝撃が付与された場合には、アダプタの当接面においてその衝撃力を受け止めるため、掘削中等における大きな衝撃力が取付けピンやブシュに対して直接的に付与されることはない。反対に、掘削具に対してアダプタから離間させる方向に力が付与された場合には、掘削具の第1貫通孔の内周面とブシュの外周面とが当接して掘削具がアダプタから脱落することを防止することができる。
 以上のことから、掘削具に対していずれの向きへの衝撃力が付与された場合でも、取付けピンに対して大きな負荷がかかることを回避して、取付けピンが折れてしまうことを効果的に防止することができる。
 第5の発明に係る作業機は、第1から第4の発明のいずれか1つに係る作業機であって、外れ止め部材は、ボルト部材とワッシャーとを有する。
 ここでは、取付けピンの両端からブシュが外れないようにする外れ止め部材として、ボルト部材とワッシャーとを用いている。
 これにより、取付けピンの端部に形成された雌ねじに対して、ワッシャーを介してボルト部材の雄ねじを螺合させることで、アダプタとワッシャーとの間においてブシュが取付けピンに沿って移動可能とすることができる。
 第6の発明に係る作業機は、第1から第5の発明のいずれか1つに係る作業機であって、掘削具は、爪部材、エッジ保護部材を含む。
 ここでは、作業機の掘削具として、バケットやリッパの爪部材(ツース)、リッパやバケット、サイドシュラウドのエッジ保護部材(エッジプロテクタ)を用いている。
 これにより、上述した取付け構造を採用して各種掘削具を取り付けることで、取付けピンの耐久性を向上させて、長期使用に耐えうる構造を提供することができる。
 第7の発明に係る取付けピン組立て体は、作業機の掘削具が作業機側のアダプタに対して脱落することを防止するために設けられた取付けピン組立て体であって、金属製の円柱状の取付けピンと、金属製のブシュと、金属製の外れ止め部材と、を備えている。金属製の円柱状の取付けピンは、掘削具のアダプタへの装着状態において掘削具とアダプタとを貫通するように配置された掘削具側の第1貫通孔とアダプタ側の第2貫通孔とに挿入される。金属製のブシュは、取付けピンの外径よりも大きな外径を有する円筒状の部材であって、円筒状の内側に取付けピンが挿入され、第1貫通孔内における取付けピンの両端にそれぞれ配置される。金属製の外れ止め部材は、取付けピンの端部においてブシュが取付けピンの端部から外れることを防止する。そして、ブシュは、取付けピンの外周面において、アダプタと外れ止め部材との間において取付けピンの軸方向に移動可能な状態で配置されている。
 ここでは、掘削具とアダプタとを貫通する第1・第2貫通孔に挿入され、バケットのツース等の掘削具をバケット等の作業機に対して脱落しないように取り付ける構造において用いられる取付けピンとして、段差部分のない円柱状の取付けピンを用いている。そして、掘削具とアダプタとを接続するための取付けピン組立て体(取付けピン、ブシュ、外れ止め部材)として、全て金属製のものを用いている。
 ここで、上記掘削具としては、バケットやリッパに取り付けられるツース(爪部材)やエッジプロテクタ等が含まれる。また、上記外れ止め部材には、例えば、取付けピンの両端部分に形成された雌ねじに螺合する雄ねじを有するボルト等の締結部材が含まれる。
 また、上記掘削具を用いた作業には、例えば、バケットやリッパに取り付けられたツースを用いた掘削作業等が含まれる。つまり、このような作業中にツース等の掘削具に掛かる掘削具がアダプタに対して押し込まれる方向への大きな負荷は、アダプタと掘削具とが互いに当接する面において受ける構造となっており、取付けピンには作業中の負荷はほとんど掛からなくなっている。
 逆に、掘削具が自重等によってアダプタから離れる方向に負荷が掛かった場合には、取付けピン、ブシュおよび外れ止め部材を含む取付けピン組立て体によって、掘削具がアダプタから外れてしまうことを防止できる。
 これにより、上述した従来の構成と比較して、取付けピンに段差部分がないため、例えば、掘削具とアダプタとが互いに離間する方向に力が掛かった場合でも、取付けピンが段差部分において折れてしまうことを防止することができる。さらに、掘削具とアダプタとを接続する部材が全て金属製であることから、上述した従来の構成と比較して、掘削具の取付け構造を構成する取付けピン組立て体の耐久性を向上させることができる。この結果、この取付けピン組立て体を用いることによって、従来よりも長期間使用に耐えうる掘削具の取付け構造を備えた作業機を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るバケットのツースの取付け構造を示す斜視図。 図1のツースの取付け構造付近を拡大した分解斜視図。 (a)は、図2の取付け構造に含まれる取付けピンの構成を示す側面図。(b)は、ボルトの構成を示す側面図。(c)は、ワッシャーの構成を示す側面図。(d)は、ブシュの構成を示す側面図。 (a),(b)は、図2のツースの取付け構造の構成を示す側面図と断面図。 本発明の他の実施形態に係るリッパのツースの取付け構造を示す斜視図。 図5のツースの取付け構造付近を拡大した分解斜視図。 図6のツースの取付け構造部分の断面図。 本発明のさらに他の実施形態に係るバケットのツース間プロテクタの取付け構造を示す斜視図。 (a)は、図8のツース間プロテクタの取付け構造付近を拡大した部分断面図。(b)は、(a)のX方向から見た側面図。 本発明のさらに他の実施形態に係るバケットのサイドシュラウドの取付け構造を示す斜視図。 本発明の別の実施形態に係るバケットのツースの取付け構造の構成を示す断面図。
 (実施形態1)
 本発明の一実施形態に係る作業機が採用されたバケットのツース取付け構造について、図1~図4(b)を用いて説明すれば以下の通りである。
 [バケット1のツース2の取付け構造]
 本実施形態に係るバケット(作業機)1のツース(爪部材、掘削具)2の取付け構造は、図1に示すように、バケット1に対してツース2を取り付けるための構造であって、ツース2と、アダプタ3と、取付けピン組立て体4とを備えている。
 (ツース2)
 ツース2は、油圧ショベル等の作業機械のアームの先端に装着されたバケット1によって掘削を行うためにバケット1の掘削部分の先端に取り付けられた爪状の部材であって、図1に示すように、先端に向かって薄くなるクサビ状の外形を有している。そして、ツース2は、図2に示すように、空洞部V1と、貫通孔(第1貫通孔)2aと、側壁部2bと、当接面2c(図4(a)参照)と、を有している。
 空洞部V1は、ツース2の後端にある開口から先端方向に向かってツース2の内部に形成された凹部である。この空洞部V1には、後述するアダプタ3の挿入部3bが挿入される。また、空洞部V1は、上述のツース2と同じく、先端に向かって薄くなるクサビ状の形状を有している。
 貫通孔2aは、ツース2の側面から空洞部V1まで貫通しており、ツース2の長手方向(ツース2の後端と先端とを結ぶ方向)に直交する方向に沿って形成されている。そして、この貫通孔2aには、後述する取付けピン組立て体4が挿入される。貫通孔2aは、後述する取付けピン組立て体4のブシュ14a,14bの外径よりも若干大きな内径を有している。
 側壁部2bは、ツース2の内部に形成された空洞部V1の両側面を形成し、上述した貫通孔2aが形成されている。また、側壁部2bの貫通孔2aが形成された周辺は、周辺外の側壁部2bより突出したボス状とされている。
 当接面2cは、図4(a)に示すように、ツース2内に空洞部V1を形成する内壁面であって、後述するアダプタ3側の当接面3bbに対して当接する。
 (アダプタ3)
 アダプタ3は、図1に示すように、バケット1における一端に複数設けられており、それぞれに上述したツース2が取り付けられる。そして、アダプタ3は、図2に示すように、貫通孔(第2貫通孔)3aと、挿入部3bと、を有している。
 貫通孔3aは、アダプタ3を幅方向に貫通しており、挿入部3bの側壁部3baに形成されている。そして、この貫通孔3aには、上記貫通孔2aと同様に、後述する取付けピン組立て体4が挿入される。貫通孔3aは、後述する取付けピン組立て体4の取付けピン11の外径よりも遊びの分だけ大きな内径を有している。このため、上述した貫通孔2aと比較して、内径が小さい。
 挿入部3bは、ツース2内に形成された空洞部V1の凹部形状に合わせて形成されており、ツース2の空洞部V1に対して挿入される。また、挿入部3bは、ツース2の空洞部V1に挿入されると、空洞部V1を形成するツース2の内壁面側に設けられた当接面2cに対して当接面3bbにおいて当接する。なお、このようなツース2の取付け状態を、当接状態という。
 当接面3bbは、図4(a)に示すように、ツース2が取り付けられた状態(当接状態)において、ツース2側の当接面2cに対して当接する挿入部3bの外壁面である。
 (取付けピン組立て体4)
 取付けピン組立て体4は、ツース2がアダプタ3から脱落しないように取り付けるための部材であって、図2に示すように、ツース2がアダプタ3に対して取り付けられた状態において、ツース2側の貫通孔2aとアダプタ3側の貫通孔3aとに挿入される。そして、取付けピン組立て体4は、図2に示すように、取付けピン11と、ボルト(外れ止め部材)12a,12bと、ワッシャー(外れ止め部材)13a,13bと、ブシュ14a,14bと、を有している。
 取付けピン11は、図3(a)に示すように、段差のない円柱形状を有する金属性のストレートピンであって、両端に雌ねじ11a,11bが形成されている。また、取付けピン11の軸方向長さは、アダプタ3の貫通孔3aの長さと2つのブシュ14a,14bの長さとの和よりも大きい。
 ボルト12a,12bは、図3(b)に示すように、一般的な形状を有する金属製の締結部材であって、取付けピン11の両端に形成された雌ねじ11a,11bに対して雄ねじ部分が螺合する。
 ワッシャー13a,13bは、図3(c)に示すように、中央部にボルト12a,12bが挿入される貫通孔が形成され取付けピン11の外径よりも大きい外径を有する略円盤形状を有する金属製の部材であって、ボルト12a,12bによって取付けピン11の両端面に固定され、ブシュ14a,14bが取付けピン11から外れないように設けられている。
 ブシュ14a,14bは、図3(d)に示すように、中央部に取付けピン11が挿入される貫通孔が形成された略円筒形状の金属製の部材であって、ボルト12a,12bおよびワッシャー13a,13bによって取付けピン11の両端に設けられている。ブシュ14a,14bの内径は、取付けピン11が挿入されるように取付けピン11の外径よりも遊び分だけ大きく、ワッシャー13a,13bの外径よりも小さい寸法となっている。そのため、ブシュ14a,14bは、取付けピン11の外周面において回動可能となっており、かつワッシャー13a,13bとアダプタ3との間において移動可能となっている。
 本実施形態の取付けピン組立て体4は、以上のような構成を有しており、ツース2とアダプタ3とを貫通する貫通孔2a,3a内に挿入されることで、アダプタ3に対してツース2が脱落しないように取り付けている。
 ここで、油圧ショベル等によるバケット1を用いた掘削作業中等において、ツース2に対して衝撃が付与された場合には、その衝撃力はツース2をアダプタ3側へと押し込む方向に作用する。このとき、ツース2へ付与された衝撃力は、ツース2内部に形成された空洞部V1を形成する当接面2cからアダプタ3の挿入部の外壁面(当接面3bb)において受け止められる。よって、掘削作業中等にツース2に対して付与される衝撃力は、ツース2とアダプタ3とを接続する取付けピン組立て体4には作用しない。これは、ブシュ14a,14bの外周面とツース2の第1貫通孔2a,2aの内壁面との間に隙間が設けられているためである。
 つまり、本実施形態では、取付けピン組立て体4は、ツース2がアダプタ3から離間する方向に力が付与された際に、ツース2がアダプタ3から脱落防止用の抜け止めとしてのみ機能する。
 <ツース2の取付け構造>
 ここで、上述した各部材を用いたツース2の取付け構造について、さらに詳しく説明すれば以下の通りである。
 すなわち、図4(b)に示すように、ツース2の内部に形成された空洞部V1に対してアダプタ3の挿入部3bが挿入され空洞部V1の内壁面とアダプタ3とが当接した状態(当接状態)で、取付けピン組立て体4が、ツース2とアダプタ3とを幅方向に貫通する貫通孔2aと貫通孔3aとに挿入される。
 取付けピン組立て体4の取り付け手順は、以下の通りである。
 まず、取付けピン11をブシュ14bの中央孔に挿入した後、取付けピン11の一端にワッシャー13bを介してボルト12bを固定する。このとき、ボルト12bは、取付けピン11の一端に形成された雌ねじ11bに螺合する。
 次に、取付けピン11を、その他端側からツース2側の貫通孔2a、アダプタ3側の貫通孔3a内に挿入する。
 次に、ツース2の挿入側とは反対側から出てきた取付けピン11の他端側を、ブシュ14aの中央孔に挿入する。ブシュ14a,14bは、それぞれ取付けピン11に対して回転可能な状態で設けられている。そして、取付けピン11の他端側に、ワッシャー13aを介してボルト12aを固定する。このとき、ボルト12aは、取付けピン11の他端に形成された雌ねじ11aに螺合する。
 これにより、ブシュ14a,14bは、図4(b)に示すように、ツース2側の貫通孔2a内に貫通孔2aの内周面から離間した位置に配置され、アダプタ3の両側の側壁部3baの外側にそれぞれ配置される。これにより、ツース2の脱落防止用の取付けピン組立て体4が貫通孔2a,3aから抜け落ちてしまうことを回避することができる。
 また、本実施形態のツース2の取付け構造では、図4(b)に示す取付けピン組立て体4が挿入されたツース2の取り付け状態において、ブシュ14a,14bとアダプタ3の側壁部3baとが互いに対向する面の間には、所定の隙間(第1の隙間)S1が形成されている。さらに、ブシュ14a,14bの外周面とツース2の貫通孔2aの内周面との間には、隙間(第2の隙間)S2が形成されている。
 つまり、取付けピン組立て体4は、アダプタ3の両方の側壁部3baを挟み込むように左右のブシュ14a,14bが配置されているものの、ブシュ14a,14bは側壁部3baに対して当接しておらず、取付けピン11の軸方向において遊びが設けられている。さらに、略円筒状のブシュ14a,14bの外周面は、径方向において隙間S2(遊び)を介してツース2の貫通孔2aの内周面に対向している。ここで、隙間S2は、ツース2の取付けガタとして許容できる程度の隙間であり、隙間S1よりも大きい。
 このため、例えば、掘削作業中等においてツース2に対して衝撃力が付与された場合には、ツース2にはアダプタ3方向に力が付与される。このとき、衝撃力は、ツース2とアダプタ3とが接触しているツース2側の当接面2cから伝達され、アダプタ3の挿入部3b側の当接面3bbにおいて受け止められる。その際には、ツース2と取付けピン組立て体4とは接触していないため、取付けピン組立て体4に対して衝撃力が付与されることはない。
 一方、何らかの理由により、ツース2をアダプタ3から離間させる方向に力が付与された場合には、ツース2のアダプタ3に対する相対的な移動によって、ツース2の貫通孔2aの内周面が、取付けピン組立て体4のブシュ14a,14bの外周面に対して接触する。このとき、ツース2からブシュ14a,14bに対して付与される力の一部は、ブシュ14a,14bの回動によって効果的に逃がされる。よって、ツース2からブシュ14a,14bの外周面に対して力が伝達された場合でも、取付けピン11に対して大きな負荷が掛かることはない。
 本実施形態では、以上のように、ツース2とアダプタ3とを貫通する貫通孔2a,3aに挿入される取付けピン組立て体4を用いたツース2の取付け構造において、ツース2をアダプタ3に対して離間させる方向に働く力に対して、ツース2が脱落しないように固定するための取付けピン組立て体4を構成する部材として、段差のない金属製のストレートピン(取付けピン11)を用いている。そして、この取付けピン11が貫通孔2a,3aから抜け落ちないようにするためのブシュ14a,14bやボルト12a,12b、ワッシャー13a,13bとして、全て金属製の部材を用いている。さらに、ブシュ14a,14bは、取付けピン11に沿ってワッシャー13a,13bとアダプタ3との間において軸方向に移動可能であって、取付けピン11の軸を中心として回転可能となっている。
 これにより、取付けピン組立て体4に対して、掘削作業中等にツース2に付与される大きな衝撃力が付与されることはなく、かつ従来の取付けピン組立て体と比較して、取付けピン11が局所的に応力が集中する段差部分を含まないストレートピンの形状であるため、取付けピン11が折れてしまうことを防止することができる。
 また、取付けピン組立て体4の中に、弾性部材等の経年劣化が大きい部材を含まないため、取付けピン組立て体4としての寿命を従来よりも延長して、長期間に亘る使用が可能になる。
 (実施形態2)
 本発明の他の実施形態に係る作業機が採用されたリッパ装置(作業機)20について、図5~図7を用いて説明すれば以下の通りである。
 本実施形態のリッパ装置20は、ブルドーザ等の作業機械のリア側に設けられる掘削用の作業機であって、図5に示すように、ビーム21と、シャンク(アダプタ)22と、プロテクタ(保護部材、掘削具)23と、リッパポイント(爪部材、掘削具)24と、を備えている。
 ビーム21は、ブルドーザ等の車体部と接続されており、図示しない油圧シリンダを駆動することによって、リッパ装置20の先端部分(リッパポイント24)を回動(チルト)させて地面に対して接触させたり離間させたりする。
 シャンク22は、図6に示すように、ビーム21に対して取り付けられる板状の部材であって、掘削側の先端部分が屈曲して尖った形状を有している。そして、シャンク22の先端部分には、プロテクタ23やリッパポイント24が取り付けられる。
 プロテクタ23は、図6に示すように、シャンク22の屈曲部分における屈曲内側の面を保護する部材であって、取付けピン組立て体25によって上下の端部が固定されている。
 リッパポイント24は、図6に示すように、シャンク22の屈曲部分における尖った先端部を覆う部材であって、掘削作業等によって磨耗や破損した場合には掘削具として交換される。そして、リッパポイント24は、取付けピン組立て体26によってシャンク22の先端部分に固定されている。
 取付けピン組立て体25は、図6に示すように、上述した実施形態1の取付けピン組立て体4と同様の構成を有しており、シャンク22とプロテクタ23とを2箇所で貫通する貫通孔22a,22bおよび貫通孔23a,23bに挿入、取付けされる。
 取付けピン組立て体26は、図6に示すように、上述した実施形態1の取付けピン組立て体4と同様の構成を有しており、シャンク22とリッパポイント24とを貫通する貫通孔22cおよび貫通孔24aに挿入、取付けされる。
 上記取付けピン組立て体25,26は、ほぼ同じ構成であるから、ここでは、リッパポイント24側の取付けピン組立て体26を例として挙げて説明する。
 リッパポイント24は、図7に示すように、後端から先端方向に向かって内部に形成された空洞部V2を有している。リッパポイント24をシャンク22の先端部分に取り付ける際には、この空洞部V2内にシャンク22の尖った先端部分を挿入して固定する。このとき、リッパポイント24の空洞部V2内では、シャンク22の先端部分を構成する面が当接した状態となっている。
 取付けピン組立て体26は、リッパポイント24がシャンク22から脱落しないように取り付けるための部材であって、図7に示すように、リッパポイント24がシャンク22に対して取り付けられた状態において、リッパポイント24側の貫通孔24aとシャンク22側の貫通孔22cとに挿入される。そして、取付けピン組立て体26は、取付けピン31と、ボルト(外れ止め部材)32a,32bと、ワッシャー(外れ止め部材)33a,33bと、ブシュ34a,34bと、を有している。
 なお、取付けピン31、ボルト32a,32b、ワッシャー33a,33b、およびブシュ34a,34bについては、上記実施形態1の取付けピン11、ボルト12a,12b、ワッシャー13a,13b、およびブシュ14a,14bと同じ機能を有する部材であるから、ここでは説明を省略する。
 そして、上記実施形態1と同様に、ブシュ34a,34bの外周面と貫通孔24aの内周面との間、ブシュ34a,34bとシャンク22とが互いに対向する面の間にも、それぞれ隙間が形成されている。
 本実施形態の取付けピン組立て体26は、以上のような構成を有しており、リッパポイント24とシャンク22とを貫通する貫通孔22c,24a内に挿入されることで、シャンク22に対してリッパポイント24が脱落しないように取り付けている。
 ここで、ブルドーザ等によるリッパ装置20を用いた掘削作業中等において、リッパポイント24に対して衝撃が付与された場合には、その衝撃力はリッパポイント24をシャンク22側へと押し込む方向に作用する。このとき、リッパポイント24へ付与された衝撃力は、リッパポイント24内部に形成された空洞部V2を形成する当接面からシャンク22の挿入部分の外壁面において受け止められる。よって、掘削作業中等にリッパポイント24に対して付与される衝撃力は、リッパポイント24とシャンク22とを接続する取付けピン組立て体26には作用しない。
 つまり、本実施形態では、取付けピン組立て体26は、リッパポイント24がシャンク22から離間する方向に力が付与された際に、リッパポイント24がシャンク22から脱落防止用の抜け止めとしてのみ機能する。
 以上のことから、本実施形態の取付けピン組立て体26を用いたリッパポイント24の取付け構造では、上記実施形態1と同様の効果を得ることができる。
 また、同様の構成を有する取付けピン組立て体25を用いたプロテクタ23の取付け構造においても、上記実施形態1と同様の効果を得ることができる。
 (実施形態3)
 本発明の他の実施形態に係る作業機が採用されたバケット(作業機)50について、図8~図9(b)を用いて説明すれば以下の通りである。
 本実施形態のバケット50は、ブルドーザやホイールローダ等の作業機械のフロント部分に装着される作業機であって、図8に示すように、掘削部分における先端に、複数のツース(爪部材、掘削具)51と、複数のツース間プロテクタ(保護部材、掘削具)52と、が取り付けられている。
 ツース51は、掘削作業を行うためにバケット50の先端部分に取り付けられた爪部材であって、上記実施形態1のツース2と同様に、内部に空洞部を有している。そして、バケット50における先端部分に形成された挿入部50aが、ツース51内部の空洞部分に挿入される。そして、ツース51と挿入部50aとを貫通する貫通孔50aa,51aに取付けピン組立て体53が挿入されることで、ツース51が挿入部50aに対して固定される。
 ツース間プロテクタ52は、複数のツース51の間にそれぞれ取り付けられており、バケット50のエッジ部分を保護する部材であって、上記実施形態1のツース2と同様に、内部に空洞部を有している。そして、バケット50における先端部分に形成された挿入部50bが、ツース間プロテクタ52内部の空洞部分に挿入される。そして、ツース間プロテクタ52と挿入部50bとを貫通する貫通孔50ba,52aに取付けピン組立て体54が挿入されることで、ツース間プロテクタ52が挿入部50bに対して固定される。
 上記取付けピン組立て体53,54は、上記実施形態1の取付けピン組立て体4とほぼ同じ構成であるから、ここでは、ツース間プロテクタ52側の取付けピン組立て体54を例として挙げて説明する。
 取付けピン組立て体54は、ツース間プロテクタ52がバケット50の先端部分から脱落しないように固定するための部材であって、図9(a)に示すように、ツース間プロテクタ52が挿入部50bに対して取り付けられた状態において、ツース間プロテクタ52側の貫通孔52aと挿入部50b側の貫通孔50baとに挿入される。挿入部50bは、図9(b)に示すように、バケット50の底面から上方に向かって立設されている。そして、ツース間プロテクタ52は、図9(a)に示すように、挿入部50bの取付け側の側面50bbにおいて当接している。これにより、掘削作業中等においてツース間プロテクタ52に付与された衝撃力は、挿入部50bの側面50bbにおいて受け止められ、取付けピン組立て体54にはほとんど伝達されない。
 また、掘削作業等における外力によって、プロテクタ52が挿入部50bから離脱する方向に移動して、プロテクタ52と挿入部50bとが衝突すると、その外力の一部はブシュの回動によって逃がされる。よって、取付けピン組立て体54に付与される外力を効果的に低減することができる。
 そして、取付けピン組立て体54は、上記実施形態1,2と同様の構成を有している。
 なお、取付けピン組立て体54については、上記実施形態1,2の取付けピン組立て体4,25,26と同じ構成であるから、ここではその説明を省略する。取付けピン組立て体53についても同様である。
 以上のことから、本実施形態の取付けピン組立て体54を用いたツース間プロテクタ52の取付け構造では、上記実施形態1と同様の効果を得ることができる。
 また、同様の構成を有する取付けピン組立て体53を用いたツース51の取付け構造においても、上記実施形態1と同様の効果を得ることができる。
 [他の実施形態]
 以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
 (A)
 上記実施形態1,2,3では、油圧ショベルのバケットのツース、ブルドーザのリッパ装置のリッパポイントおよびプロテクタ、バケットのツースおよびツース間プロテクタ等の掘削具の取付け構造を備えた作業機に対して、本発明を適用した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
 例えば、図10に示すように、油圧ショベルのバケット101のサイドシュラウド(保護部材、掘削具)61,62の取付け構造に対して、本発明を適用することも可能である。
 サイドシュラウド61,62は、バケット101の側面101a,101bにおける掘削側寄りに取り付けられるバケット101のエッジ部分を保護する部材である。
 サイドシュラウド61は、サイドシュラウド61とバケット101の側面101aとを貫通する貫通孔61a,63aに対して取付けピン組立て体64が挿入され、2箇所で固定されている。
 サイドシュラウド62も同様に、サイドシュラウド62とバケット101の側面101bとを貫通する貫通孔62a,63bに対して取付けピン組立て体64が挿入され、2箇所で固定されている。
 ここで、取付けピン組立て体64は、上記実施形態1,2,3で説明した取付けピン組立て体4等と同様の構成を備えている。
 これにより、本発明をバケット101のサイドシュラウド61,62の取付け構造に適用した場合でも、上記実施形態1と同様の効果を得ることができる。
 (B)
 上記実施形態では、外れ止め部材として、ボルトとワッシャーとが別部材のものを用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
 例えば、ワッシャーが一体化されたボルトを外れ止め部材として用いてもよい。
 あるいは、図11に示すように、一端側においてボルト12a、ワッシャー13a、ブシュ14aが別部材となっており、他端側においてこれらの部材と取付けピンとが一体化された部品111を含む取付けピン組立て体104を用いてもよい。
 (C)
 上記実施形態では、掘削具をアダプタに取り付けた状態では、ブシュと掘削具との間の隙間は、円筒状のブシュの周方向において均一な大きさとなっている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
 上記実施形態1では、図4に示すように、ブシュ14a,14bの外周面とツース2の貫通孔2a,2aの内壁面との間の隙間S2は、周方向において均一とされている。
 これに対して、例えば、ブシュと貫通孔のツース先端側の内壁面との間の隙間(図4(b)における上側)を、隙間S2の大きさの2倍とし、ツースの基端側(アダプタ側)、図4(b)における下側)の隙間をなくしてもよい。
 本発明の作業機によれば、従来よりも長期間使用に耐えうるという効果を奏することから、各種掘削具の取付け構造に対して広く適用可能である。
 1   バケット(作業機)
 2   ツース(爪部材、掘削具)
 2a  貫通孔(第1貫通孔)
 2b  側壁部
 2c  当接面
 3   アダプタ
 3a  貫通孔(第2貫通孔)
 3b  挿入部
 3ba 側壁部
 3bb 当接面
 4   取付けピン組立て体
11   取付けピン
11a,11b 雌ねじ
12a,12b ボルト(外れ止め部材)
13a,13b ワッシャー(外れ止め部材)
14a,14b ブシュ
20   リッパ装置(作業機)
21   ビーム
22   シャンク(アダプタ)
22a,22b,22c 貫通孔(第2貫通孔)
23   プロテクタ(保護部材、掘削具)
23a,23b 貫通孔(第1貫通孔)
24   リッパポイント(爪部材、掘削具)
24a  貫通孔(第2貫通孔)
25,26 取付けピン組立て体
31   取付けピン
32a,32b ボルト(外れ止め部材)
33a,33b ワッシャー(外れ止め部材)
34a,34b ブシュ
50   バケット(作業機)
50a  挿入部
50aa 貫通孔(第2貫通孔)
50b  挿入部
50ba 貫通孔(第2貫通孔)
50bb 側面
51   ツース
51a  貫通孔(第1貫通孔)
52   ツース間プロテクタ
52a  貫通孔(第1貫通孔)
53,54 取付けピン組立て体
61,62 サイドシュラウド(保護部材、掘削具)
61a,62a 貫通孔(第1貫通孔)
63a,63b 貫通孔(第2貫通孔)
64   取付けピン組立て体
101  バケット
101a,101b 側面
104  取付けピン組立て体
111  部品
S1   隙間(第1の隙間)
S2   隙間(第2の隙間)
V1,V2 空洞部

Claims (7)

  1.  掘削作業を行うために作業車両に装着される作業機であって、
     第1貫通孔を有し、掘削作業によって消耗する掘削具と、
     前記掘削具を用いた作業中に掛かる負荷を受けるように前記掘削具に対して当接する当接面と前記第1貫通孔よりも径が小さい第2貫通孔とを有し、前記掘削具が取り付けられる作業機側のアダプタと、
     前記掘削具の前記アダプタへの当接状態において前記掘削具と前記アダプタとを貫通するように配置された前記第1・第2貫通孔に挿入される金属製の円柱状の取付けピンと、
     前記取付けピンの外径よりも大きな外径を有する円筒状の部材であって、前記円筒状の内側に前記取付けピンが挿入され、前記第1貫通孔内における前記取付けピンの端部に配置される金属製のブシュと、
     前記取付けピンの端部において、前記アダプタとの間に挟み込むようにして前記ブシュが前記取付けピンから外れることを防ぐ金属製の外れ止め部材と、
    を備え、
     前記ブシュは、前記取付けピンの外周面において、前記アダプタと前記外れ止め部材との間で前記取付けピンの軸方向に移動可能な状態で配置されている、
    作業機。
  2.  前記ブシュは、前記取付けピンに対して回動自在に取り付けられている、
    請求項1に記載の作業機。
  3.  前記取付けピンの軸方向において互いに対向する前記ブシュと前記アダプタとの対向面の間、あるいは前記ブシュと前記外れ止め部材との対向面の間には、第1の隙間が形成される、
    請求項1または2に記載の作業機。
  4.  前記第1貫通孔の内周面と前記ブシュの外周面との間には、第2の隙間が形成される、
    請求項1または2に記載の作業機。
  5.  前記外れ止め部材は、ボルト部材とワッシャーとを有する、
    請求項1または2に記載の作業機。
  6.  前記掘削具は、爪部材、エッジ保護部材を含む、
    請求項1または2に記載の作業機。
  7.  作業機の掘削具が作業機側のアダプタに対して脱落することを防止するために設けられた取付けピン組立て体であって、
     前記掘削具の前記アダプタへの装着状態において前記掘削具と前記アダプタとを貫通するように配置された前記掘削具側の第1貫通孔と前記アダプタ側の第2貫通孔とに挿入される金属製の円柱状の取付けピンと、
     前記取付けピンの外径よりも大きな外径を有する円筒状の部材であって、前記円筒状の内側に前記取付けピンが挿入され、前記第1貫通孔内における前記取付けピンの端部に配置される金属製のブシュと、
     前記取付けピンの両端において前記ブシュが前記取付けピンの両端から外れることを防止する金属製の外れ止め部材と、
    を備え、
     前記ブシュは、前記取付けピンの外周面において、前記アダプタと前記外れ止め部材との間において前記取付けピンの軸方向に移動可能な状態で配置されている、
    取付けピン組立て体。
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