WO2011121939A1 - 放送受信装置および車載ラジオ - Google Patents

放送受信装置および車載ラジオ Download PDF

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WO2011121939A1
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修一 小島
強之 高山
勉 川畑
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パナソニック株式会社
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    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/08Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station

Definitions

  • the selector / mixer 3 When the phase diversity is valid, the selector / mixer 3 synthesizes the first and second signals based on a predetermined algorithm and outputs the synthesized signal to the main DSP 4. Thereafter, when the phase diversity is canceled by the selector / mixer 3, a signal for audio output (hereinafter referred to as a selection signal) is sent to the main DSP 4 and a signal for acquiring multiplexed data at the other multiple frequencies (hereinafter referred to as non-signal). (Referred to as a selection signal) is output to the sub DSP 5.
  • a selection signal a signal for audio output
  • non-signal a signal for acquiring multiplexed data at the other multiple frequencies
  • the main tuner receives a radio wave having a frequency f1
  • the sub tuner is controlled by the microcomputer 7 to periodically receive radio waves having a frequency f2 to f6.
  • the reception frequency of the sub-tuner changes to the next frequency.
  • the reception setting of the frequency f1 that is not set from the computer 7 is interrupted to the sub tuner.
  • the sub-tuner receives the radio wave having the frequency f1
  • the microcomputer 7 returns to the original frequency set in the sub-tuner.
  • step S14 the frequency received by the original sub-tuner before execution of step S12 is set for the new sub-tuner, and the process returns to normal processing.
  • the present invention does not limit the switching timing between the phase diversity operation and each tuner independent operation of the broadcast receiving apparatus.
  • switching between the phase diversity operation and each tuner independent operation may be performed at an arbitrary timing as necessary.

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Abstract

 マイクロコンピュータが、第1のチューナと第2のチューナとのうちの一方が音声出力用に、他方が複数周波数時の多重化データ取得用にそれぞれ用いられるチューナ独立動作時においては、任意の時間間隔で複数回、第1、第2のチューナで同一周波数の第1、第2の信号を抽出させたうえで、その抽出結果に基づいて第1、第2のチューナの受信状態の比較を行い、比較結果に基づいてセレクタ/ミキサの選択切り替え制御を実行する。

Description

放送受信装置および車載ラジオ
 本発明は、2つのチューナを具備しデータが重畳された電波放送を受信する放送受信装置にかかわり、詳しくは、各チューナ独立動作による多重化データの取得の時間を確保しつつ、その最中の受信状態変化に対してもメインチューナの受信状態を良好に維持するための技術に関する。
 昨今、受信した放送信号をデジタル変換して復調する放送受信装置が増加している。具体的には、チューナ回路にて受信した信号をA/D変換器を用いてデジタル信号に変換したうえで、DSP(Digital Signal Processor)などの処理回路を用いて復調の演算を行うものである。デジタル処理による主な利点として、従来のアナログ回路による復調では困難だった各種のノイズ除去処理が可能ということが挙げられる。
 デジタル処理の放送受信装置によって可能となったノイズ除去処理の技術として、主にマルチパスノイズの影響抑制を目的とした処理であるフェーズダイバーシティが挙げられる。フェーズダイバーシティでは、それぞれ固有のアンテナを備えたチューナを2つ設けたうえで、両チューナで同一の周波数の信号を受信したうえで、両チューナで受信した信号波形を位相が同相となるように合成することでマルチパスノイズの低減・除去を行う。
 ところで、電波放送の中には、本来の放送信号に対して放送内容に関する付帯情報などのデジタルデータを多重化されたものがある。例えば、主に欧州で運用されているRDS(Radio Data System)がそれに該当する。RDSは、FMラジオ放送の電波に多重化されたデータ放送である。RDSデータに含まれている情報としては、プログラム名(PS)やラジオテキスト(RT)といったテキストデータがあり、プログラム識別コード(PI)や交通情報局の識別コード(TP)、交通情報中の識別コード(TA)といった放送内容の識別データがあり、現在受信中の放送局の系列局となる代替周波数のリスト(AF)などがある。
 FM放送に多重化されているRDSデータを抽出・復号し、放送受信装置の制御に利用することで、例えば、現在受信中の放送局の受信状態が悪化した際に代替周波数(AF:Alternative Frequency)を用いて他の系列局の放送に自動的に選局し直す。これにより、現在聴取中の放送を継続する、他局で交通情報の放送が始まった際に自動的にその放送局を選局する、といった動作が可能となる。昨今では、上記のような動作をいかに迅速に実行・完了するかが放送受信装置の性能の指標のひとつとして重視されている。
 図7は従来の技術における2チューナ構成の放送受信装置の概略構成図である。この放送受信装置は、上記に述べたようなフェーズダイバーシティ機能(同一周波数で位相同相時において行う信号合成)と、多重化データ取得機能とを備えている。図7において、11と12は電波信号から任意の周波数の信号を抽出する第1のチューナと第2のチューナである。13は第1、第2のチューナ11,12からの信号をデジタル変換したうえで、復調、ノイズ除去処理および多重化データ抽出・復号を行うDSPである。14はDSP13で復調された音声信号に基づいて外部への音声出力を行うオーディオバックエンドである。15はマイクロコンピュータであり、マイクロコンピュータ15は、DSP13にて復号された多重化データなどに基づいて、第1、第2のチューナ11,12、DSP13およびオーディオバックエンド14を制御するようになっている。
 図7の構成でフェーズダイバーシティ機能を実施する場合、第1のチューナ11と第2のチューナ12とが、同一周波数の信号を抽出し、DSP13は第1のチューナ11が抽出した信号と第2のチューナ12が抽出した信号とを合成する。フェーズダイバーシティ実行中において多重化データは、ラジオ放送局の送信電波信号を受信した受信データのみから取得されることになる。また、図7の構成にて第1のチューナ11と第2のチューナ12を独立に運用する場合、一方のチューナは音声出力用に用いられ、他方のチューナは複数周波数時の多重化データ取得用に用いられる。DSP13は、第1のチューナ11からの信号と第2のチューナ12からの信号との復調、ノイズ除去処理および多重化データ抽出・復号をチューナ毎に独立に行う。多重化データは両チューナ11,12から取得可能であるが、多重化データ取得専用のチューナは音声出力周波数以外の周波数の多重化データ取得も可能である。
 2つのチューナ構成を備えた放送受信装置においては、マルチパスノイズ環境下ではフェーズダイバーシティ機能を実施することで音質の維持を図る一方、受信状態良好である場合は各チューナで独立に多重化データ取得を行うというのが基本的な制御形態となる。
 特許文献1では、受信状態を監視し、受信状態良好である場合は各チューナを独立動作させ、受信状態不良であればフェーズダイバーシティを行うという制御手段が開示されている。特許文献2では、一定時間ごとにフェーズダイバーシティと各チューナの独立動作とを切り替えるという制御手段が開示されている。
特開2007-60624号公報 特開2009-246651号公報
 しかし、従来技術における2つのチューナ構成を備えた放送受信装置では、音声出力と多重化データ取得の両方を同時に行う一方、各チューナを独立動作させる期間では、片方のチューナは多重化データ取得専用として用いられる。そのため、同一周波数の受信信号の比較を行うフェーズダイバーシティ動作を有効にすることができず、出力音声の音質を高品質に保てないという問題点を有していた。
 一方、出力音声の音質を重視しフェーズダイバーシティ動作を継続した場合、ノイズの多い受信環境が長時間継続すれば、フェーズダイバーシティは解除することができず、多重化データは音声出力中の周波数のものしか取得できなくなる。
 本発明は、このような事情に鑑みて創作したものであり、各チューナ独立動作による多重化データ取得の時間を確保しつつ、その最中の受信状態変化に対してもメインチューナの受信状態を良好に維持することができるようにすることを目的としている。
 放送受信装置についての本発明は、次のような手段を講じることにより上記の課題を解決するものである。
 本発明による放送受信装置は、
 それぞれ固有のアンテナを有し、前記アンテナにて受信される電波から任意の周波数の信号を抽出する第1、第2のチューナと、
 前記第1のチューナが抽出する第1の信号と前記第2のチューナが抽出する第2の信号とのうちの一方を選択信号として、他方を非選択信号としてそれぞれ出力する、または前記第1の信号と前記第2の信号とを合成して合成信号として出力するセレクタ/ミキサと、
 前記選択信号または前記合成信号を音声信号に変換するとともに、前記選択信号または前記合成信号に重畳されている第1の多重化データを抽出するメインDSPと、
 前記非選択信号に重畳されている第2の多重化データを抽出するサブDSPと、
 前記音声信号を音声出力に変換するオーディオバックエンドと、
 前記第1、第2の多重化データに基づいて前記第1のチューナと前記第2のチューナと前記セレクタ/ミキサとを制御するマイクロコンピュータと、
 を具備し、
 前記マイクロコンピュータは、前記第1のチューナと前記第2のチューナとのうちの一方が音声出力用に、他方が複数周波数時の多重化データ取得用にそれぞれ用いられるチューナ独立動作時においては、任意の時間間隔で複数回、前記第1のチューナと前記第2のチューナとで同一周波数の前記第1、第2の信号を抽出させたうえで、その抽出結果に基づいて前記第1のチューナの受信状態と前記第2のチューナ受信状態との比較を行い、比較結果に基づいて前記セレクタ/ミキサの選択切り替え制御を実行し、前記チューナ独立動作時において受信状態の比較と前記セレクタ/ミキサによる選択切り換え動作を行わない期間では、通常の音声出力と多重化データ取得とを実行するように構成されている。
 また、本発明による放送受信装置は、
 それぞれ固有のアンテナを有し、アンテナにて受信される電波から任意の周波数の信号を抽出する第1、第2のチューナと、
 前記第1のチューナが抽出する第1の信号と前記第2のチューナが抽出する第2の信号とのうちのいずれか一方を選択信号として、他方を非選択信号としてそれぞれ出力する、または前記第1の信号と前記第2の信号とを合成して合成信号として出力するセレクタ/ミキサと、
 前記選択信号または前記合成信号を音声信号に変換するとともに、前記選択信号または前記合成信号に重畳されている第1の多重化データを抽出するメインDSPと、
 前記非選択信号に重畳されている第2の多重化データを抽出するサブDSPと、
 前記音声信号を音声出力に変換するオーディオバックエンドと、
 前記第1、第2の多重化データに基づいて前記第1のチューナと前記第2のチューナと前記セレクタ/ミキサとを制御するマイクロコンピュータと、
 前記第1のチューナと前記第2のチューナとで同一周波数の前記第1、第2の信号を抽出させたうえで、その抽出結果に基づいて前記第1のチューナの受信状態と前記第2のチューナの受信状態とを監視し、受信状態が他方のチューナより良好であると判断するチューナに変更があると、前記マイクロコンピュータに逆転通知を送信する受信状態比較器と、
 を備え、
 前記マイクロコンピュータは、前記第1のチューナと前記第2のチューナとのうちの一方が音声出力用に、他方が複数周波数時の多重化データ取得用にそれぞれ用いられるチューナ独立動作中において、前記逆転通知を受信すると、前記セレクタ/ミキサによる前記選択信号と前記非選択信号との切り替え制御を実行し、前記チューナ独立動作時において前記逆転通知を受け取らない期間は、通常の音声出力と多重化データ取得とを実行するように構成されている。
 本発明によれば、フェーズダイバーシティの解除後の各チューナ独立動作中においても、メインチューナとサブチューナのうち受信状態が良好な方を新たなメインチューナとして選択するため、各チューナ独立動作による多重化データ(RDSデータなど)の取得の時間を確保しつつ、その最中の受信状態変化に対してもメインチューナの受信状態を良好に維持し、常に良好な音声出力を維持することができる。
図1は、本発明の実施形態1における放送受信装置(車載ラジオ)の構成を示すブロック図である。 図2は本発明の実施形態1における放送受信装置(車載ラジオ)の動作を示すフローチャートである。 図3は、本発明の実施形態1における放送受信装置(車載ラジオ)の動作を示すタイミングチャートである。 図4は、本発明の実施形態2における放送受信装置(車載ラジオ)の構成を示すブロック図である。 図5は、本発明の実施形態2における放送受信装置(車載ラジオ)の動作を示すタイミングチャートである。 図6は、本発明の実施形態2における放送受信装置(車載ラジオ)の動作を示すフローチャートである。 図7は、従来の技術における2チューナ構成の放送受信装置の概略構成図である。
 上記した本発明の放送受信装置について、以下、実施の形態のレベルで説明する。理解を容易にするため、後述する実施形態1の図1を参照しながら説明することとする(ただし、同図によって制限を受けるものではない)。
 《1》前提として、第1、第2のチューナ1,2、2つのDSP(Digital Signal Processor)4,5、オーディオバックエンド6、およびマイクロコンピュータ7を備えている。第1、第2のチューナ1,2は、それぞれ固有のアンテナを有し、各アンテナにて受信される電波から任意の放送局の周波数の信号を抽出するように構成されている。また、受信信号を処理するためのDSPとして、2つのDSPすなわちメインDSP4とサブDSP5とを備えている。この点は本発明の1つのポイントである。メインDSP4は、主として音声出力用の信号を処理対象とするものであり、サブDSP5は主として多重データ取得を処理対象とするものである。
 さらに新たな構成要素として、セレクタ/ミキサ3が設けられている。セレクタ/ミキサ3には、第1、第2のチューナ1,2が抽出した信号が入力される。以下、第1のチューナ1からの信号を第1の信号と称し、第2のチューナ2からの信号を第2の信号と称す。セレクタ/ミキサ3は、第1、第2の信号のいずれか一方を選択する、または第1の信号と第2の信号とを合成するものとして構成されている。以下、セレクタ/ミキサ3が第1の信号と第2の信号との中から選択した信号を選択信号と称し、選択しなかった信号を非選択信号と称し、第1の信号と第2の信号とを合成した信号を合成信号と称する。
 フェーズダイバーシティ有効時において第1の信号と第2の信号とは同一周波数であり、セレクタ/ミキサ3は、同一周波数である第1の信号と第2の信号とを合成してなる合成信号をメインDSP4へと出力する。また、フェーズダイバーシティ解除後の各チューナ独立動作時においてセレクタ/ミキサ3は、選択信号を音声出力用の信号としてメインDSP4へ、非選択信号を複数周波数時の多重化データ取得用の信号としてサブDSP5へと出力するように構成されている。
 メインDSP4には、セレクタ/ミキサ3から選択信号または合成信号が入力される。メインDSP4は、入力された選択信号または合成信号を音声信号へと変換するとともに、選択信号または合成信号に重畳されている多重化データを抽出するものとして構成されている。サブDSP5は、フェーズダイバーシティ解除後の各チューナ独立動作時においてセレクタ/ミキサ3から非選択信号が入力され、入力された非選択信号に重畳されている多重化データを抽出するものとして構成されている。
 オーディオバックエンド6には、メインDSP4で変換された音声信号が入力される。オーディオバックエンド6は、入力される音声信号を音声出力に変換して外部に出力するものである。マイクロコンピュータ7には、メインDSP4が抽出した多重化データとサブDSP5が抽出した多重化データとが入力される。マイクロコンピュータ7は、入力された多重化データの内容に基づき各部を制御するものとして構成されている。また各チューナ独立動作中においては、第1、第2のチューナ1,2の一方(以下、メインチューナと称す)が音声出力用に、他方(以下、サブチューナと称す)が複数周波数時の多重化データ取得用に用いられているが、その際マイクロコンピュータ7は、任意の時間間隔で複数回、第1のチューナ1と第2のチューナ2とで同一周波数の第1、第2の信号を抽出させたうえで、その抽出結果に基づいて第1のチューナ1の受信状態と第2のチューナ2の受信状態とを比較し、その比較結果に基づいてセレクタ/ミキサ3の選択切り替え制御を行うように構成されている。さらに、マイクロコンピュータ7は、チューナ独立動作中での受信状態の比較および選択切り替え制御を行う期間以外の期間では、通常の音声出力と多重化データ取得とを行うように構成されている。
 上記の構成によれば、マイクロコンピュータ7は、フェーズダイバーシティ解除後の各チューナ独立動作中においては、任意のタイミングでサブチューナの受信周波数をメインチューナの受信周波数と同一となるよう制御したうえで、メインDSP4、サブDSP5を介してそれぞれ、メイン/サブチューナの受信状態を取得して、メイン/サブチューナの受信状態の良否を比較する。そして、サブチューナの受信状態の方がメインチューナの受信状態よりも良好である場合、マイクロコンピュータ7は、メインチューナとサブチューナの選択を切り替えるようにセレクタ/ミキサ3を制御する。なお、メインチューナの受信状態の方がサブチューナの受信状態よりも良好である場合は何もしない。その結果、切り替え制御ごとに受信状態がより良好であると判断されるチューナがメインチューナとして選択されることになる。その後は、新しいメインチューナ、サブチューナの選択に基づいて通常の放送受信装置の制御を行っていく。このようにして、チューナ独立動作中において第1、第2のチューナ1,2のうちで受信状態が良好な方を新たなメインチューナとして選択するため、各チューナ独立動作による多重化データ取得の時間を確保しつつ、その最中の受信状態変化に対してもメインチューナの受信状態を良好に維持することが可能となる。
 以上のように構成された本発明の放送受信装置によれば、フェーズダイバーシティ解除後のチューナ独立動作中においても、受信状態を比較する毎に、第1、第2のチューナ1,2のうちで受信状態が良好な方をメインチューナとして選択するため、チューナ独立動作による多重化データ取得の時間を確保しつつ、その最中の受信状態変化に対してもメインチューナの受信状態を良好に維持することが可能となる。
 《2》上記《1》の構成においては、マイクロコンピュータ7が第1のチューナ1と第2のチューナ2とで同一周波数の第1、第2の信号を抽出させ、両信号の受信状態の比較を行い、メインチューナの受信状態の方がサブチューナの受信状態よりも良好である場合は何もしないが、サブチューナの受信状態の方がメインチューナの受信状態よりも良好である場合は、マイクロコンピュータ7はセレクタ/ミキサ3に対しメインチューナとサブチューナとの選択を切り替えるよう制御を行う(選択切り替え制御)。すなわち、マイクロコンピュータ7は、第1のチューナ1と第2のチューナ2とに同一周波数を設定する処理と、両チューナの受信状態の比較を行う処理と、選択切り替え制御とを担当することになっている。これらの処理を複数回繰り返すことになるので、マイクロコンピュータ7の負荷は大きくなる。そこで、これらの処理のうち先の2処理(同一周波数を設定する処理と両チューナの受信状態の比較を行う処理)とを他のデバイスに担当させ、マイクロコンピュータ7の負荷を軽減することを考える。以下、理解を容易にするため、後述する実施形態2の図4を参照しながら説明することとする(ただし、同図によって制限を受けるものではない)。
 第1のチューナ1と第2のチューナ2とに同一周波数を設定する処理と、両チューナの受信状態の比較を行う処理とを担当させるデバイスとして、受信状態比較器9を設ける。受信状態比較器9は、第1のチューナ1と第2のチューナ2とが同一周波数の信号を受信している場合に、両チューナ1,2の受信状態を監視し、受信状態が他方のチューナより良好と判断するチューナに変更があると、マイクロコンピュータ7に逆転通知を行うものとして構成されている。
 一方、マイクロコンピュータ7は、受信状態比較器9から逆転通知を受けたときは、セレクタ/ミキサ3による選択切り替え制御を実行する。この制御によってセレクタ/ミキサ3は、第1のチューナ1と第2のチューナ2のうち受信状態が良好な側のチューナが抽出した信号が選択信号としてメインDSP4に出力され、受信状態が不良な側のチューナが抽出した信号が非選択信号としてサブDSP5に出力されるように制御する。これにより、受信状態良好チューナが新たなメインチューナとして選択される。一方、受信状態比較器9から逆転通知を受け取らなかったときは、通常の音声出力と多重化データ取得を行う。結果として、第1のチューナ1と第2のチューナ2とのうちの一方が音声出力用に用いられ、他方が複数周波数時の多重化データ取得用に用いられている各チューナ独立動作中において、常に良好な音声出力が維持されることになる。加えて、マイクロコンピュータ7としては、第1、第2のチューナの受信状態監視を行う必要がないため、マイクロコンピュータ7の処理負荷が軽減されることになる。
 以上のように構成された本発明の放送受信装置によれば、常に良好な音声出力が維持されることになるとともに、マイクロコンピュータ7は、第1、第2のチューナの受信状態監視を行う必要がないために処理負荷が軽減されることになる。
 上記した《1》,《2》の構成の本発明の放送受信装置は、次のような実施の形態においてさらに有利に展開することが可能である。
 《3》上記《1》,《2》の構成において、セレクタ/ミキサ3については、次のように構成することが好ましい。すなわち、セレクタ/ミキサ3には、第1のチューナ1が抽出した信号(第1の信号)と第2のチューナ2が抽出した信号(第2の信号)とが入力され、セレクタ/ミキサ3は、第1、第2の信号の一方を選択する、または第1の信号と第2の信号とを合成するものであるが、両信号の合成については、第1のチューナ1および第2のチューナ2が同一周波数の第1、第2の信号を受信することを前提に、両信号を予め定められたアルゴリズムに基づいて合成し、合成信号をメインDSP4へと出力するものとする。
 これは、フェーズダイバーシティ有効時に、マルチパスノイズの低減・除去のために第1の信号と第2の信号とを合成するのであるが、第1、第2の信号の周波数を同一にしたうえで合成することとし、その処理の一連の過程を既定のアルゴリズムに従って行うこととしたものである。
 《4》本項は、上記《1》~《3》の構成において、セレクタ/ミキサ3の機能をより具体的レベルで記述するものである。セレクタ/ミキサ3には、第1、第2のチューナ1,2によって抽出された第1、第2の信号うちの一方を選択する、または第1の信号と第2の信号とを合成するものであるが、第1、第2の信号の選択においては、第1、第2の信号のうち、音声出力する側の信号を選択信号として選択してメインDSP4に出力し、メインDSP4側への信号として選択しなかった非選択信号をサブDSP5へと出力するものである。
 《5》本項は、上記《1》~《4》の構成において、セレクタ/ミキサ3の機能をより具体的レベルで記述するものである。セレクタ/ミキサ3は、マイクロコンピュータ7からの制御に基づき、任意のタイミングで、第1、第2のチューナ1,2からの信号選択を切り替えるように構成されている。これにより、各チューナ独立動作による多重化データ取得の時間を確保しつつ、その最中の受信状態変化に対してもメインチューナの受信状態を良好に維持するという機能が確実なものとなる。
 《6》本項は、上記《1》~《5》の構成において、音声出力している信号(選択信号)以外の周波数信号(非選択信号)に重畳している多重化データの抽出につき、より具体的レベルで記述するものである。RDSデータなどの多重化データには、プログラム名(PS)やラジオテキスト(RT)といったテキストデータ、プログラム識別コード(PI)や交通情報局の識別コード(TP)、交通情報中の識別コード(TA)といった放送内容の識別データ、現在受信中の放送局の系列局となる代替周波数のリスト(AF)などが含まれている。このような多重化データを抽出することにより放送受信装置の制御が可能である。特に、現在受信中の電波の受信状態が悪化した際に、代替周波数を用いて他の周波数の電波に自動的に選局し直すことが可能である。このことに関連して、第1のチューナ1または第2のチューナ2がセレクタ/ミキサ3を経由してサブDSP5に信号を出力している場合を想定する。ここで、マイクロコンピュータ7は受信周波数を変化させ、これに応じてサブDSP5は変化した受信周波数で受信した信号から都度多重化データを抽出する。こうすれば、音声出力している放送電波の周波数を変化させることなく、音声出力している放送電波以外の周波数信号に重畳している多重化データを抽出することが可能になる。
 《7》本項は、上記《1》~《6》の構成において、メインDSP4とサブDSP5の機能をより具体的レベルで記述するものである。第1のチューナ1によって抽出された信号(第1の信号)と第2のチューナ2によって抽出された信号(第2の信号)とはセレクタ/ミキサ3に入力されて、ここで、どちらか一方の信号が選択され、選択された信号(選択信号)は、メインDSP4に出力され、選択されなかった信号(非選択信号)はサブDSP5に出力される。選択信号として、第1のチューナ1が抽出した信号(第1の信号)が選択された場合、非選択信号は、第2のチューナ2が抽出した信号(第2の信号)となる。逆に、選択信号として、第2のチューナ2による受信信号(第2の信号)が選択された場合、非選択信号は、第1のチューナ1による受信信号(第1の信号)となる。いずれにしても、メインDSP4は、選択信号の受信状態(第1、第2のチューナ1,2のうちセレクタ/ミキサ3で選択された側のチューナの受信状態)を判別するものとする。また、サブDSP5は非選択信号の受信状態(第1、第2のチューナ1,2のうちセレクタ/ミキサ3で選択されなかった側のチューナの受信状態)を判別するものとする。このように構成すれば、判別処理の負担がマイクロコンピュータ7から軽減されることになり、より高速な処理が可能となる。
 《8》本項は、上記《7》の構成において、マイクロコンピュータ7と、他の構成要素である第1のチューナ1、第2のチューナ2、メインDSP4、サブDSP5およびセレクタ/ミキサ3との機能的結合関係に言及するものである。マイクロコンピュータ7は次の機能を発揮するものとして構成されている。すなわち、任意のタイミングにて、第1のチューナ1と第2のチューナ2とに同一周波数の電波を受信させる。次いで、メインDSP4とサブDSP5とを介して第1のチューナ1と第2のチューナ2との受信状態を取得する。次いで、第1のチューナ1の受信状態と第2のチューナ2の受信状態とを比較する。次いで、比較結果に基づいて、第1のチューナ1と第2のチューナ2とのうち受信状態が良好な側のチューナから出力される信号が選択信号としてメインDSP4に出力され、受信状態が不良な側のチューナから出力される信号が非選択信号としてサブDSP5に出力されるように、セレクタ/ミキサ3を制御する。
 《9》本項は、受信状態比較器9に言及した上記《2》の構成において、受信状態比較器9の機能をより具体的レベルで記述するものである。第1のチューナ1と第2のチューナ2のうちサブDSP5に非選択信号を出力している側のチューナについて、マイクロコンピュータ7から周波数変更が行われた際に、このチューナ(サブチューナ)は、n回(nは、n≧2を満足する任意の自然数)の受信動作毎に1回、まずメインDSP4に選択信号を出力している側のチューナと同一周波数の信号を受信するものとする。受信状態比較器9は、この状態で第1のチューナ1が出力する第1の信号と第2のチューナ2が出力する第2の信号との比較を行う。1回分の比較が終わると、サブチューナは、マイクロコンピュータ7から指示された周波数の信号を改めて抽出する。この処理は、n回行われる。
 以上の処理はn回に1回の割り込みタイミングで間欠実施される。マイクロコンピュータ7は、サブチューナ(サブDSP5に受信信号を出力している側のチューナ)に対して、周波数変更を行う。その周波数変更は順次に進んでいくが、その過程で、周波数設定のn回に1回の割合で、受信状態比較器9が、メインチューナ割り当ての周波数をサブチューナに設定する。これにより、サブチューナに設定された周波数がメインチューナに設定された周波数と同一となり、サブチューナでの受信状態とメインチューナでの受信状態を相互比較することが可能となる。比較処理が完了したあとは、マイクロコンピュータ7からサブチューナに変更過程にある本来の周波数を設定する。これで、フェーズダイバーシティ解除後の各チューナ独立動作中での受信状態の監視と調整の間欠的な繰り返しの制御が可能となる。
 《10》本項は、受信状態比較器9を備えた上記《8》,《9》の構成において、その好ましい実施の形態を記述するものである。マイクロコンピュータ7は、受信状態比較器9からの逆転通知を受信したタイミングで、セレクタ/ミキサ3を、以下のように制御する。すなわち、第1のチューナ1と第2のチューナ2とのうち受信状態が良好な側のチューナの信号がメインDSP4に入力され、受信状態が不良な側のチューナの信号がサブDSP5に入力されるようにセレクタ/ミキサ3を制御する。これにより、第1のチューナ1と第2のチューナ2とのうちの一方が音声出力用に用いられ、他方が複数周波数時の多重化データ取得用に用いられるチューナ独立動作中において、常に良好な音声出力が維持されることになる。
 《11》本項は、上記《1》~《10》の構成において、マイクロコンピュータ7の機能につき、より具体的レベルで記述するものである。それは、多重化データ取得を優先するか、出力音声の音質を優先するかについての、マイクロコンピュータ7の制御に関する。マイクロコンピュータ7は、多重化データ取得を優先する場合は、第1のチューナ1と第2のチューナ2とのうちの一方を音声出力用とし、他方を複数周波数時の多重化データ取得用としたうえで、受信状態に応じたチューナ切り替え処理を行う。一方、マイクロコンピュータ7は、出力音声の音質を優先する場合には、第1のチューナ1と第2のチューナ2に同一周波数の信号を受信させたうえで、受信信号の合成処理を行う。
 《12》本発明の車載ラジオは、上記《1》~《11》のいずれかの放送受信装置と音声出力部とが少なくとも搭載されてなるものであるが、さらに具体的には、次のような内容の複数の構成要素を備えたものとして構成されている。すなわち、この車載ラジオは、2組の受信回路と、半導体装置と、音声出力部と、マイクロコンピュータと、電装品とを備える。2組の受信回路は、それぞれ固有のアンテナを有し、アンテナから取得した電波から求める周波数信号を抽出するものとして構成されている。半導体装置は、受信回路からの信号をデジタル変換したうえで、多重化データの抽出・受信信号の選択および合成・音声信号への変換を行う機能を有している。音声出力部は、半導体装置からの音声信号を音声出力へと変換する機能を有している。マイクロコンピュータは、前記の各構成要素を制御するものである。電装品は、利用者に対する情報の表示および利用者からの情報入力を受け付ける機能を有している。この車載ラジオは、受信信号の合成または受信信号の切り替え、または多重化データ内の情報に基づく系列局への周波数変更を用いて、常に良質な受信状態を維持しようとする作用が働く。
 以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。以下の実施形態では、上述した説明に準じて、フェーズダイバーシティ解除時に、メインDSP4に信号が入力されているチューナをメインチューナと称し、サブDSP5に信号が入力されているチューナをサブチューナと称する。
 (実施形態1)
 図1は本発明の実施形態1における放送受信装置(車載ラジオ)の構成を示すブロック図である。図1に示す放送受信装置を構成する要素として、1は第1のチューナ、2は第2のチューナであり、これら第1、第2の両チューナ1,2は、それぞれ固有のアンテナを有し、各アンテナにて受信される電波から任意の放送局の周波数の信号を抽出するものとして構成されている。3はセレクタ/ミキサであり、セレクタ/ミキサ3には、第1、第2のチューナ1,2が抽出した信号が入力される。以下、第1のチューナ1が抽出した信号を第1の信号と称し、第2のチューナ2が抽出した信号を第2の信号と称する。セレクタ/ミキサ3は、それらの信号のどちらかを選択しまたは両方の信号を合成するように構成されている。4はメインDSPであり、このメインDSP4には、セレクタ/ミキサ3にて選択された信号(選択信号)または合成された信号(合成信号)が入力される。メインDSP4は、入力された選択信号または合成信号を音声信号へと変換するとともに、入力された選択信号または合成信号に重畳している多重化データを抽出するものとして構成されている。5はサブDSPであり、このサブDSP5は、セレクタ/ミキサ3にて選択されなかった方の信号を入力し、入力した信号に重畳している多重化データを抽出するものとして構成されている。6はオーディオバックエンドであり、このオーディオバックエンド6には、メインDSP4にて変換された音声信号が入力される。オーディオバックエンド6は、音声信号を音声出力に変換して外部に出力するものとして構成されている。7はマイクロコンピュータであり、このマイクロコンピュータ7には、メインDSP4にて抽出された多重化データおよびサブDSP5にて抽出された多重化データが入力される。マイクロコンピュータ7は、入力された多重化データの内容に基づき、前記すべての構成要素すなわち第1、第2のチューナ1,2、セレクタ/ミキサ3、メインDSP4、サブDSP5およびオーディオバックエンド6を制御するものとして構成されている。8はフロントパネルである。
 第1、第2のチューナ1,2は、アンテナから入力された電波信号を受信し同調調整などを行うRF(高周波)回路部、電波信号から希望の周波数を取り出し中間周波(IF)信号に変換するフロントエンドIC、中間周波(IF)信号をアナログ/デジタル変換器によりデジタル信号に変換し、ダウンサンプリングや帯域制限などの処理を施したうえでセレクタ/ミキサ3へと出力するIFプロセッサなどから構成されている。第1のチューナ1からセレクタ/ミキサ3に出力される信号を、以下、第1の信号と称し、第2のチューナ2からセレクタ/ミキサ3に出力される信号を、以下、第2の信号と称する。
 セレクタ/ミキサ3は、フェーズダイバーシティ有効時においては、第1、第2の信号を、予め定められたアルゴリズムに基づいて合成したうえでメインDSP4へと出力する。以下、セレクタ/ミキサ3によって、フェーズダイバーシティ解除時は、音声出力用の信号(以下、選択信号と称する)をメインDSP4へ、もう一方の複数周波数時の多重化データ取得用の信号(以下、非選択信号と称する)をサブDSP5へと出力する。
 メインDSP4、サブDSP5は、セレクタ/ミキサ3からの選択信号/非選択信号を受け、FM/AM復調処理やRDS復調・復号などを行ったうえで、マイクロコンピュータ7にRDS復号データを出力する。メインDSP4は、さらに、選択信号のオーディオ復調も行い、オーディオバックエンド6に音声信号を出力する。またメインDSP4、サブDSP5は、処理している選択信号/非選択信号からチューナの受信状態を表す指標(電界強度など)を算出し、マイクロコンピュータ7からの要求に対して算出した受信状態値を応答する。
 フロントパネル8は操作キーおよび表示部を具備しており、マイクロコンピュータ7へのラジオ利用者のキー操作の通知、およびマイクロコンピュータ7から通知されたラジオ動作状態(受信周波数、RDSのPS、RTなど)の表示を行う。
 マイクロコンピュータ7は、フロントパネル8からのキー入力に応じて、受信周波数の変更、放送局のサーチなどを行うために、第1のチューナ1、第2のチューナ2、セレクタ/ミキサ3、メインDSP4、サブDSP5およびオーディオバックエンド6を制御する。
 また、マイクロコンピュータ7は、RDS関係制御を行うため、メインDSP4、サブDSP5が復号した多重化データ(RDSデータ等)を記憶する。さらに、メインDSP4から適宜受信状態を取得し、受信状態の良否に応じてフェーズダイバーシティ処理の有効/無効を切り替える。フェーズダイバーシティをもってしても受信状態の悪化が防げない場合は、フェーズダイバーシティを解除し、記憶した多重化データ中の代替周波数リスト(AF)に存在する周波数をサブチューナでサーチし、代替周波数の方が受信状態良好な場合、メインチューナの周波数を代替周波数に切り替える。
 セレクタ/ミキサ3は、マイクロコンピュータ7からの制御に基づき、任意のタイミングでメインチューナとサブチューナの選択を切り替えることができる。例えば、第1のチューナ1がメインチューナ、第2のチューナ2がサブチューナであるときに、セレクタ/ミキサ3による選択切り替えが行われると、第2のチューナ2がメインチューナ、第1のチューナ1がサブチューナとなる。
 メインDSP4、サブDSP5が算出する受信状態を示す指標としては、電界強度、周波数オフセット、マルチパスノイズ量などが挙げられるが、本発明はその指標に関して、特定の指標を定義するものではない。発明を実施する放送受信装置の特性や仕様に応じて適切なものを選べばよい。
 マイクロコンピュータ7は、フェーズダイバーシティ解除時の間、任意のタイミングでサブチューナの受信周波数をメインチューナと同一となるよう制御したうえで、メインDSP4、サブDSP5を介してメインチューナ、サブチューナそれぞれの受信状態を取得し、受信状態の良否を比較する。そして、サブチューナの受信状態の方がメインチューナの受信状態よりも良好である場合は、メインチューナとサブチューナの選択を切り替えるように、セレクタ/ミキサ3を制御する。メインチューナの受信状態の方がサブチューナの受信状態よりも良好である場合は何もしない。その結果、切り替え制御ごとに受信状態が良好な方のチューナがメインチューナとして選択されることになる。その後は、新しいメインチューナ、サブチューナ選択に基づいて通常の放送受信装置の制御を行っていく。なお、上記の制御は、フェーズダイバーシティ解除時の間に複数回行ってもよい。
 つまり、マイクロコンピュータ7は、第1のチューナ1と第2のチューナ2のいずれか一方が音声出力用に用いられ、もう一方が複数周波数時の多重化データ取得用に用いられている各チューナ独立動作中において、任意の時間間隔で複数回、第1のチューナ1と第2のチューナ2に同一周波数の信号を受信させ、受信状態の比較と、セレクタ/ミキサ3の選択切り替え制御とを行うように構成されている。さらに、マイクロコンピュータ7は、前述の各チューナ独立動作中での受信状態の比較および選択切り替え制御の期間以外では、通常の音声出力と多重化データ取得を行うように構成されている。
 以上の動作の作用効果が相乗されることにより、当該放送受信装置(車載ラジオ)においては、常に良好な音声出力を維持しようとする作用が働く。
 図2は実施形態1におけるマイクロコンピュータ制御の動作を示すフローチャートである。
 ステップS1において、マイクロコンピュータ7はフェーズダイバーシティ実行中か否を判断し、フェーズダイバーシティ実行中である場合(ステップS1の「Yes」)は、特に何もせず、フェーズダイバーシティの解除(ステップS1の「No」)を待ってステップS2に進む。
 次いでステップS2において、マイクロコンピュータ7はサブチューナの受信周波数をメインチューナの受信周波数と同一に設定する。次いでステップS3において、マイクロコンピュータ7はメインDSP4、サブDSP5からそれぞれメインチューナとサブチューナの受信状態を取得する。次いでステップS4において、マイクロコンピュータ7はステップS3で取得したメインチューナの受信状態とサブチューナの受信状態とを比較する。現在のサブチューナ側の方が受信状態良好である場合はステップS5に進み、逆に、現在のメインチューナの方が受信状態良好である場合はステップS6に進む。
 サブチューナ側の方が受信状態良好であるとして進んだステップS5において、マイクロコンピュータ7は、セレクタ/ミキサ3を操作して現在のサブチューナを新しいメインチューナに切り替える。例えば第1のチューナ1がメインチューナ、第2のチューナ2がサブチューナである場合、セレクタ/ミキサ3の操作後は、第2のチューナ2がメインチューナ、第1のチューナ1がサブチューナとなる。
 メインチューナの方が受信状態良好であるとして進んだステップS6においては、何もせず、現在のメインチューナ、サブチューナがそのまま維持される。
 ステップS5またはステップS6の次のステップS7において、その時点でのサブチューナに対して、ステップS2実行以前に元のサブチューナが受信していた周波数が設定される。
 次いでステップS8において、一定時間の経過を待って、ステップS1の通常の処理へと戻る。すなわち、以後、一定時間経過ごとに上記の処理が繰り返し実行される。以上のようにして、定期的な受信状態の監視が行われるとともに、必要であればチューナの切替処理が行われる。
 図3は実施形態1の放送受信装置のチューナ切り替え動作例を示すタイミングチャートである。図3に示す例では、t1~t4の期間では、メインチューナとサブチューナが独立動作をしているものとする。また、t1~t4に示す期間以外では、通常の制御(メインチューナによる音声出力周波数の受信、サブチューナによる多重化データ取得など)が実行されているものとする。そして、各チューナ独立動作中におけるt1,t2,t3の各タイミングにおいて、音声出力用の周波数(=メインチューナで受信する周波数)を第1のチューナ1と第2のチューナ2とがそれぞれ受信した場合に、t1およびt3では第1のチューナ1の方が受信状態良好であり、t2では第2のチューナ2の方が受信状態良好であったとする。
 タイミングt1:フェーズダイバーシティでは2つのチューナ1,2が同一周波数の信号を受信するので、フェーズダイバーシティの解除直後では両者の受信状態の比較が可能である。図3の例では、タイミングt1においては第1のチューナ1の方が受信状態良好であるとしているため、第1のチューナ1がメインチューナ、第2のチューナ2がサブチューナとなる。
 タイミングt2:タイミングt1から一定時間経過後または放送受信装置制御上の何らかのイベント実行後など任意のタイミングで、サブチューナの受信周波数をメインチューナと同一に設定したうえで、再度、受信状態比較を実行し、チューナ選択を最新の状態に更新する。図3の例では、タイミングt2においては第2のチューナ2の方が受信状態良好であるとしているため、その後の処理では、第2のチューナ2を新たなメインチューナ、第1のチューナ1を新たなサブチューナとして運用する。
 タイミングt3:タイミングt2から一定時間経過後または放送受信装置制御上の何らかのイベント実行後など任意のタイミングで、サブチューナの受信周波数がメインチューナと同一に設定されたうえで、再度、受信状態比較が実行され、チューナ選択が最新状態に更新される。図3の例では、タイミングt3においては第1のチューナ1の方が受信状態良好であるとしているため、その後の処理では、第1のチューナ1を新たなメインチューナ、第2のチューナ2を新たなサブチューナとして運用する。
 本実施形態の放送受信装置によれば、フェーズダイバーシティの解除後の各チューナ独立動作中においても、メインチューナとサブチューナのうち受信状態が良好な方が新たなメインチューナとして選択されるため、各チューナ独立動作による多重化データ取得の時間を確保しつつ、その最中の受信状態変化に対してもメインチューナの受信状態が良好に維持される。
 特に車載ラジオのような移動体に搭載された放送受信装置の場合、同一周波数の信号を受信していても、アンテナごとに受信状態に差が生じることが多い。通常の放送受信装置の場合、メインチューナに相当するアンテナの受信状態が悪化してもそのまま受信し続けるしかないが、本実施形態による放送受信装置であれば、チューナを切り替えることで、メインチューナの受信状態を良好に維持しようとする作用が働く。これにより、フェーズダイバーシティ解除後の各チューナ独立動作による多重化データ取得中であっても、受信状態の変化による音質の劣化を最小限に抑えることができ、各チューナ独立動作による多重化データ取得の時間を必要なだけ確保することができる。
 また、フェーズダイバーシティ解除直後にのみ、受信状態の良好なチューナをメインチューナとして選択する従来手法と比較すると、本実施形態の放送受信装置によれば、複数回繰り返しチューナ選択を行うので、メインチューナ選択後であって各チューナ独立動作中にメインチューナの受信状態が悪化した場合も、サブチューナ側の受信状態が良好であれば、適宜、サブチューナを新たなメインチューナとして運用することができる。このため、各チューナが独立動作をしている間であっても、メインチューナ側の受信状態を良好に維持することができる。したがって本実施形態では、聴取している放送音の劣化を最小限に抑えながら、サブチューナを用いたRDS関係の制御を続けることができる。
 (実施形態2)
 図4は本発明の実施形態2における放送受信装置(車載ラジオ)の構成を示すブロック図である。図4において、実施形態1の図1におけるのと同じ符号は同一構成要素を指しているので、詳しい説明は省略する。本実施形態に特有の構成は、マイクロコンピュータ7の機能の一部を代行する受信状態比較器9を備えていることである。
 受信状態比較器9は、第1のチューナ1と第2のチューナ2が同一周波数の信号を受信している場合に、実施形態1の場合のマイクロコンピュータ7に代わって、第1のチューナ1と第2のチューナ2の受信状態を常時監視するとともに、両チューナ1,2のどちらが受信状態良好であるかを比較する。もし、監視中に、第1のチューナ1と第2のチューナ2の受信状態の良否が逆転した場合、受信状態比較器9はマイクロコンピュータ7に対して逆転通知を行う。受信状態良好であったチューナをメインチューナとして運用している場合に、受信状態比較器9からマイクロコンピュータ7へと逆転通知が発生するということは、同一周波数においてメインチューナの受信状態が悪化し、サブチューナの受信状態が良化したということを意味する。そのため、受信状態比較器9からの逆転通知を受けたマイクロコンピュータ7は、セレクタ/ミキサ3を制御し、受信状態良好となった方のチューナを新たなメインチューナとして選択する。
 実施形態1では、メインチューナとサブチューナとの受信状態比較のために、マイクロコンピュータ7は、メインチューナと同一周波数の信号を受信するようにサブチューナを制御を行っていたが、実施形態2では、受信状態比較器9がサブチューナの受信周波数をメインチューナと同一に設定し、受信状態の比較を行う。具体的には、マイクロコンピュータ7からサブチューナに対する周波数設定が行われた際に、nを2以上の任意の自然数として、n回に1回(n≧2)、メインチューナとの同一周波数設定を割り込ませることで実現される。
 図5はn=3とした場合の周波数設定のタイミングチャート例を示す。図5の例では、メインチューナは周波数f1の電波を受信しており、サブチューナは周波数f2~f6の電波を周期的に受信するようマイクロコンピュータ7から制御されているものとする。この場合、本来はマイクロコンピュータ7がサブチューナを制御するたびに、サブチューナの受信周波数が次の周波数へと変化していくが、3回に1回の割合で、受信状態比較器9がマイクロコンピュータ7からは設定されない周波数f1の受信設定をサブチューナに割り込み設定する。この状態でサブチューナが周波数f1の電波を受信することにより、周波数f1の電波を受信し続けているメインチューナとの受信状態比較が可能となる。受信状態比較器9における比較処理が完了したあとは、マイクロコンピュータ7からサブチューナに設定された本来の周波数へと復帰する。
 図6は実施形態2におけるマイクロコンピュータ制御の動作を示すフローチャートである。実施形態2では、実施形態1と異なり、両チューナの同一周波数設定や受信状態の比較を受信状態比較器9が行い、メインチューナとサブチューナの切り替えが必要な場合にのみ受信状態比較器9がマイクロコンピュータ7に逆転通知を発行する。そのため、マイクロコンピュータ7は、受信状態比較器9からの逆転通知を受けた場合にのみ、図6のフローチャートの制御を行えばよい。
 マイクロコンピュータ7は、受信状態比較器9からの逆転通知を受けた場合に、図6のフローチャートの動作を開始する。ステップS11において、マイクロコンピュータ7はフェーズダイバーシティ実行中か否を判断し、フェーズダイバーシティ実行中である場合(ステップS11の「Yes」)は、特に何もせず、フェーズダイバーシティの解除(ステップS11の「No」)を待ってステップS12に進む。
 次いでステップS12において、マイクロコンピュータ7はサブチューナの受信周波数をメインチューナの受信周波数と同一に設定する。次いでステップS13において、マイクロコンピュータ7は、セレクタ/ミキサ3を操作して現在のサブチューナを、新しいメインチューナとして切り換え設定する。
 次いでステップS14において、新しいサブチューナに対して、ステップS12実行以前に元のサブチューナが受信していた周波数を設定し、通常の処理へと戻る。
 実施形態2によると、実施形態1における効果に加え、マイクロコンピュータ7はメインチューナおよびサブチューナの受信状態監視を行う必要がないため、マイクロコンピュータ7の処理負荷を軽減することができる。
 なお、実施形態2は実施形態1の構成要素をすべて内包しているため、実施形態2の動作を実施形態1の動作と並行して実施することも可能である。
 なお、本発明は、放送受信装置のフェーズダイバーシティ動作と各チューナ独立動作との切り替えタイミングを制限するものではない。本発明にかかわる放送受信装置を用いる場合、フェーズダイバーシティ動作と各チューナ独立動作との切り替えは、必要に応じて任意のタイミングで行ってもよい。
 また、本発明は、各チューナ独立動作時において、メインチューナとサブチューナの切り替え以外の制御に関しては、その利用法を制限するものではない。例えば、単に多重化データを取得するだけでなく、前述の代替周波数による自動選局や交通情報局による自動選局などを行ってもよい。
 本発明は、受信状態が刻々と変化するような環境において多重化データを受信する必要のある放送受信装置に対する適用が有効であるため、車載ラジオ等の構成・制御の技術として有用である。
 1 第1のチューナ
  2 第2のチューナ
 3 セレクタ/ミキサ
 4 メインDSP
 5 サブDSP
 6 オーディオバックエンド
 7 マイクロコンピュータ
 8 フロントパネル
 9 受信状態比較器

Claims (22)

  1.  それぞれ固有のアンテナを有し、前記アンテナにて受信される電波から任意の周波数の信号を抽出する第1、第2のチューナと、
     前記第1のチューナが抽出する第1の信号と前記第2のチューナが抽出する第2の信号とのうちの一方を選択信号として、他方を非選択信号としてそれぞれ出力する、または前記第1の信号と前記第2の信号とを合成して合成信号として出力するセレクタ/ミキサと、
     前記選択信号または前記合成信号を音声信号に変換するとともに、前記選択信号または前記合成信号に重畳されている第1の多重化データを抽出するメインDSPと、
     前記非選択信号に重畳されている第2の多重化データを抽出するサブDSPと、
     前記音声信号を音声出力に変換するオーディオバックエンドと、
     前記第1、第2の多重化データに基づいて前記第1のチューナと前記第2のチューナと前記セレクタ/ミキサとを制御するマイクロコンピュータと、
     を具備し、
     前記マイクロコンピュータは、前記第1のチューナと前記第2のチューナとのうちの一方が音声出力用に、他方が複数周波数時の多重化データ取得用にそれぞれ用いられるチューナ独立動作時においては、任意の時間間隔で複数回、前記第1のチューナと前記第2のチューナとで同一周波数の前記第1、第2の信号を抽出させたうえで、その抽出結果に基づいて前記第1のチューナの受信状態と前記第2のチューナ受信状態との比較を行い、比較結果に基づいて前記セレクタ/ミキサの選択切り替え制御を実行し、前記チューナ独立動作時において受信状態の比較と前記セレクタ/ミキサによる選択切り換え動作を行わない期間では、通常の音声出力と多重化データ取得とを実行するように構成されている、
     放送受信装置。
  2.  それぞれ固有のアンテナを有し、アンテナにて受信される電波から任意の周波数の信号を抽出する第1、第2のチューナと、
     前記第1のチューナが抽出する第1の信号と前記第2のチューナが抽出する第2の信号とのうちの一方を選択信号として、他方を非選択信号としてそれぞれ出力する、または前記第1の信号と前記第2の信号とを合成して合成信号として出力するセレクタ/ミキサと、
     前記選択信号または前記合成信号を音声信号に変換するとともに、前記選択信号または前記合成信号に重畳されている第1の多重化データを抽出するメインDSPと、
     前記非選択信号に重畳されている第2の多重化データを抽出するサブDSPと、
     前記音声信号を音声出力に変換するオーディオバックエンドと、
     前記第1、第2の多重化データに基づいて前記第1のチューナと前記第2のチューナと前記セレクタ/ミキサとを制御するマイクロコンピュータと、
     前記第1のチューナと前記第2のチューナとで同一周波数の前記第1、第2の信号を抽出させたうえで、その抽出結果に基づいて前記第1のチューナの受信状態と前記第2のチューナの受信状態とを監視し、受信状態が他方のチューナより良好であると判断するチューナに変更があると、前記マイクロコンピュータに逆転通知を送信する受信状態比較器と、
     を備え、
     前記マイクロコンピュータは、前記第1のチューナと前記第2のチューナとのうちの一方が音声出力用に、他方が複数周波数時の多重化データ取得用にそれぞれ用いられるチューナ独立動作中において、前記逆転通知を受信すると、前記セレクタ/ミキサによる前記選択信号と前記非選択信号との切り替え制御を実行し、前記チューナ独立動作時において前記逆転通知を受け取らない期間は、通常の音声出力と多重化データ取得とを実行するように構成されている、
     放送受信装置。
  3.  前記セレクタ/ミキサは、前記第1の信号と前記第2の信号とを予め定められたアルゴリズムに基づいて合成することで前記合成信号を生成する、
     請求項1に記載の放送受信装置。
  4.  前記セレクタ/ミキサは、前記第1の信号と前記第2の信号とを予め定められたアルゴリズムに基づいて合成することで前記合成信号を生成する、
     請求項2に記載の放送受信装置。
  5.  前記セレクタ/ミキサは、前記第1の信号と前記第2の信号との中から、音声出力する信号を前記選択信号として選択し、残余の信号を前記非選択信号として選択する、
     請求項1に記載の放送受信装置。
  6.  前記セレクタ/ミキサは、前記第1の信号と前記第2の信号との中から、音声出力する信号を前記選択信号として選択し、残余の信号を前記非選択信号として選択する、
     請求項2に記載の放送受信装置。
  7.  前記セレクタ/ミキサは、前記マイクロコンピュータからの制御に基づくタイミングで、前記選択信号と前記非選択信号とを切り替え可能に構成されている、
     請求項1に記載の放送受信装置。
  8.  前記セレクタ/ミキサは、前記マイクロコンピュータからの制御に基づくタイミングで、前記選択信号と前記非選択信号とを切り替え可能に構成されている、
     請求項2に記載の放送受信装置。
  9.  前記マイクロコンピュータは、前記セレクタ/ミキサ経由で前記非選択信号を前記サブDSPに出力している状態で前記第1のチューナまたは前記第2のチューナの受信周波数を変化可能に構成され、
     前記サブDSPは、受信周波数が変化する毎に多重化データを抽出するものとして構成されている、
     請求項1に記載の放送受信装置。
  10.  前記マイクロコンピュータは、前記セレクタ/ミキサが前記非選択信号を前記サブDSPに出力している状態では、前記第1のチューナまたは前記第2のチューナの受信周波数を変化可能に構成され、
     前記サブDSPは、前記非選択信号の周波数が変化する毎に前記多重化データを抽出するものとして構成されている、
     請求項2に記載の放送受信装置。
  11.  前記メインDSPは、前記選択信号に基づいて、前記選択信号を抽出したチューナの受信状態を判別するものとして構成され、
     前記サブDSPは、前記非選択信号に基づいて、前記非選択信号を抽出したチューナの受信状態を判別するものとして構成されている、
     請求項1に記載の放送受信装置。
  12.  前記メインDSPは、前記選択信号に基づいて、前記選択信号を抽出したチューナの受信状態を判別するものとして構成され、
     前記サブDSPは、前記非選択信号に基づいて、前記非選択信号を抽出したチューナの受信状態を判別するものとして構成されている、
     請求項2に記載の放送受信装置。
  13.  前記マイクロコンピュータは、任意のタイミングにて、前記第1のチューナと前記第2のチューナとで同一周波数の前記第1、第2の信号を抽出させたうえで、前記メインDSPと前記サブDSPとを介して前記第1のチューナの受信状態と前記第2のチューナの受信状態とを取得し、取得した前記第1のチューナの受信状態と前記第2のチューナの受信状態との比較に基づいて、前記第1のチューナと前記第2のチューナとの中から受信状態がより良好なチューナを判定し、受信状態良好と判定したチューナが抽出した前記第1の信号または前記第2の信号を前記選択信号として、受信状態不良と判断したチューナが抽出した前記第1の信号または前記第2の信号を前記非選択信号としてそれぞれ選択するように、前記セレクタ/ミキサを制御する、
     請求項11に記載の放送受信装置。
  14.  前記マイクロコンピュータは、任意のタイミングにて、前記第1のチューナと前記第2のチューナとで同一周波数の前記第1、第2の信号を抽出させたうえで、前記メインDSPと前記サブDSPとを介して前記第1のチューナの受信状態と前記第2のチューナの受信状態とを取得し、取得した前記第1のチューナの受信状態と前記第2のチューナの受信状態との比較に基づいて、前記第1のチューナと前記第2のチューナとの中から受信状態がより良好なチューナを判定し、受信状態良好と判定したチューナが抽出した前記第1の信号または前記第2の信号を前記選択信号として、受信状態不良と判断したチューナが抽出した前記第1の信号または前記第2の信号を前記非選択信号としてそれぞれ選択するように、前記セレクタ/ミキサを制御する、
     請求項12に記載の放送受信装置。
  15.  前記セレクタ/ミキサによって前記非選択信号の出力先とされた前記第1のチューナと前記第2のチューナとのうちの一方のチューナは、前記マイクロコンピュータから周波数変更指示を受けると、n回に1回(nはn≧2を満足する任意の自然数)、前記選択信号の出力先とされた他方のチューナと同一周波数の信号を抽出し、前記受信状態比較器は、前記同一周波数信号の抽出時における前記一方のチューナの受信状態と前記他方のチューナの受信状態とを比較し、その後、前記一方のチューナは、前記マイクロコンピュータから指示された周波数の信号を改めて抽出する、
     請求項2に記載の放送受信装置。
  16.  前記マイクロコンピュータは、前記逆転通知を受信したタイミングで、前記選択信号と前記非選択信号とが切り換えられるように、前記セレクタ/ミキサを制御する、
     請求項14に記載の放送受信装置。
  17.  前記マイクロコンピュータは、前記逆転通知を受信したタイミングで、前記選択信号と前記非選択信号とが切り換えられるように、前記セレクタ/ミキサを制御する、
     請求項15に記載の放送受信装置。
  18.  前記マイクロコンピュータは、多重化データ取得を優先する場合は、前記第1のチューナと前記第2のチューナとのうちの一方を音声出力用とし、他方を複数周波数時の多重化データ取得用としたうえで、受信状態に応じたチューナ切り替え処理を行い、出力音声の音質を優先する場合は、前記第1のチューナと前記第2のチューナとで同一周波数の前記第1、第2の信号を抽出させたうえで、前記第1の信号と前記第2の信号との合成処理を行う、
     請求項1に記載の放送受信装置。
  19.  前記マイクロコンピュータは、多重化データ取得を優先する場合は、前記第1のチューナと前記第2のチューナとのうちの一方を音声出力用とし、他方を複数周波数時の多重化データ取得用としたうえで、受信状態に応じたチューナ切り替え処理を行い、出力音声の音質を優先する場合は、前記第1のチューナと前記第2のチューナとで同一周波数の前記第1、第2の信号を抽出させたうえで、前記第1の信号と前記第2の信号との合成処理を行う、
     請求項2に記載の放送受信装置。
  20.  複数の外部機器から入力される第1の信号と第2の信号とのうちの一方を選択信号として、他方を非選択信号としてそれぞれ出力する、または前記第1の信号と前記第2の信号とを合成して合成信号として出力するセレクタ/ミキサと、
     前記選択信号または前記合成信号を音声信号に変換するとともに、前記選択信号または前記合成信号に重畳されている第1の多重化データを抽出するメイン信号処理部と、
     前記非選択信号に重畳されている第2の多重化データを抽出するサブ信号処理部と、
     前記音声信号を音声出力に変換するオーディオ処理部と、
     前記セレクタ/ミキサを制御するマイクロコンピュータと、
     を具備し、
     前記マイクロコンピュータは、任意の時間間隔で複数回、前記複数の外部機器から入力される同一周波数での前記第1、第2の信号の比較を行い、比較結果に基づいて前記セレクタ/ミキサの選択切り替え制御を実行するように構成されている、
     放送受信装置。
  21.  請求項1に記載の放送受信装置と、
     前記放送受信装置が出力する音声信号を音声出力に変換する音声出力部と、
     を備えている、
     車載ラジオ。
  22.  請求項2に記載の放送受信装置と、
     前記放送受信装置が出力する音声信号を音声出力に変換する音声出力部と、
     を備えている、
     車載ラジオ。
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