JP4537222B2 - デジタル放送受信装置 - Google Patents

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本発明は、到来する直交周波数分割多重(以下、単にOFDMと称する)方式の放送信号、例えば地上波デジタルテレビ放送信号を受信し、この受信した放送信号を復調する複数のOFDM回路を備え、これら複数のOFDM回路でダイバシティ機能を実現する、例えば車載用デジタル放送受信機等のデジタル放送受信装置に関する。
近年、地上波デジタルテレビ放送が普及する中で、車載用デジタル放送受信機においても、同地上波デジタルテレビ放送のOFDM方式の放送信号を受信する複数のOFDM回路を備え、これら複数のOFDM回路でダイバシティ機能を実現するシステムが広く知られている(例えば特許文献1参照)。
図8は、このような従来の車載用デジタル放送受信機内部の概略構成を示すブロック図である。
図8に示す車載用デジタル放送受信機200は、到来するOFDM方式の放送信号を受信し、この受信した放送信号を復調出力するマスタ側OFDM回路210A及びスレーブ側OFDM回路210Bと、マスタ側OFDM回路210Aで最大比合成ダイバシティ処理を施した復調出力に基づきMPEG復調処理を実行して映像・音声信号を出力するMPEG回路220と、この車載用デジタル放送受信機200全体を制御するマイコン230とを有している。
マスタ側OFDM回路210Aは、到来するOFDM方式の放送信号を受信するためのマスタ側アンテナ211Aと、このマスタ側アンテナ211A経由で放送信号を同調受信するマスタ側チューナ回路212Aと、このマスタ側チューナ回路212Aで同調受信した放送信号をOFDM復調出力するマスタ側OFDM復調回路213Aとを有している。
スレーブ側OFDM回路210Bは、到来するOFDM方式の放送信号を受信するためのスレーブ側アンテナ211Bと、このスレーブ側アンテナ211B経由で放送信号を同調受信するスレーブ側チューナ回路212Bと、このスレーブ側チューナ回路212Bで同調受信した放送信号をOFDM復調出力するスレーブ側OFDM復調回路213Bとを有している。
マスタ側OFDM復調回路213Aは、マスタ側アンテナ211A経由の放送信号の復調出力及び、スレーブ側OFDM復調回路213Bのスレーブ側アンテナ211B経由の放送信号の復調出力を合成した合成出力のS/N比が最大となるように演算出力する最大比合成ダイバシティ処理を実行することで最大比合成の復調出力をMPEG回路220に伝送するものである。
このような従来の車載用デジタル放送受信機200によれば、マスタ側OFDM回路210A及びスレーブ側OFDM回路210Bを備え、マスタ側アンテナ211A経由での放送信号の復調出力及びスレーブ側アンテナ211B経由での放送信号の復調出力に基づき最大比合成ダイバシティ処理を実行するようにしたので、マルチパス伝播環境下に適したダイバシティ機能を実現することができる。
また、ダイバシティ機能としては、最大比合成ダイバシティ機能の他に、マスタ側アンテナ及びスレーブ側アンテナ夫々で受信した放送信号の内、受信電界強度の良好な放送信号を選択するタイプの選択的ダイバシティ機能も広く知られている。
特開平11−205208号公報(要約書及び図1参照)
しかしながら、上記従来のデジタル放送受信装置としての車載用デジタル放送受信機によれば、マスタ側アンテナ211A及びスレーブ側アンテナ211Bの2本のアンテナ経由で受信した放送信号の復調出力に基づき最大比合成ダイバシティ処理を実行するようにしたが、車両移動に伴う受信環境の変化を考えると、ある程度の受信精度を確保するためには、少なくとも4本のアンテナを確保することが望ましいが、アンテナを追加増設した場合、アンテナ毎にチューナ回路及びOFDM復調回路を増設する必要があるため、部品コストが嵩み、その結果、製品コストが高くなってしまう虞がある。
また、上記従来の車載用デジタル放送受信機によれば、最大比合成ダイバシティ処理で放送信号を取得するようにしたが、復調出力のデータ誤り率(以下、単にBERと称する)が劣化した場合であっても、例えばマルチパスによるBER悪化の受信環境下においては選択的ダイバシティ処理で受信した方が良好な放送信号を取得することができる場合もあるし、例えば弱電界によるBER悪化の受信環境下においては同相合成ダイバシティ処理で受信した方が良好な放送信号を取得することができる場合もあるため、受信環境に応じて、最大比合成ダイバシティ処理、選択的ダイバシティ処理又は同相合成ダイバシティ処理を使い分けることが望ましいが、このようなOFDM方式のデジタル放送受信機の技術分野においては、受信環境に応じて最大比合成ダイバシティ処理、選択的ダイバシティ処理又は同相合成ダイバシティ処理を切替選択する機能を備えたものがないというのが現状である。
本発明は上記点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、アンテナを追加増設したとしても製品コストを最小限に抑え、しかも、受信環境に応じたダイバシティ機能を実現することで直交周波数分割多重方式の放送信号の受信精度を大幅に向上させることができるデジタル放送受信装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明のデジタル放送受信装置は、到来する直交周波数分割多重方式の放送信号を受信し、この受信した放送信号を復調する複数の直交周波数分割多重回路を備えたデジタル放送受信装置であって、前記各直交周波数分割多重回路は、前記放送信号を受信するための複数の受信アンテナと、これら各受信アンテナ経由の各放送信号を選択する切替選択回路と、この切替選択回路にて選択した放送信号を同調受信する単一のチューナ回路と、このチューナ回路にて同調受信した放送信号を復調出力する復調回路とを有し、前記デジタル放送受信装置は、前記各直交周波数分割多重回路の複数の受信アンテナの内、任意の受信アンテナ経由で受信した放送信号を選択すべく、前記切替選択回路を制御すると共に、前記任意の受信アンテナ経由で受信した放送信号の前記復調回路の復調出力を選択する選択的ダイバシティ処理を実行する選択的ダイバシティ回路と、前記各直交周波数分割多重回路の複数の受信アンテナ経由で受信した放送信号を選択すべく、前記切替選択回路を制御すると共に、前記各直交周波数分割多重回路の全復調回路の復調出力が最大となるように演算出力する最大比合成ダイバシティ処理を実行する最大比合成ダイバシティ回路と、前記各直交周波数分割多重回路の複数の受信アンテナ経由で受信した放送信号を選択すべく、前記切替選択回路を制御すると共に、前記各直交周波数分割多重回路の各復調回路の復調出力を単純合成出力する単純合成ダイバシティ処理を実行する単純合成ダイバシティ回路と、前記最大比合成ダイバシティ回路にて前記最大比合成ダイバシティ処理を実行中に、所定信号を検出すると、前記選択的ダイバシティ回路又は前記単純合成ダイバシティ回路を択一的に制御する制御回路とを有するようにした。
また、上記目的を達成するために本発明のデジタル放送受信装置は、到来する直交周波数分割多重方式の放送信号を受信し、この受信した放送信号を復調する複数の直交周波数分割多重回路を備えたデジタル放送受信装置であって、前記各直交周波数分割多重回路は、前記放送信号を受信するための複数の受信アンテナと、前記受信アンテナ毎に配置され、この受信アンテナ経由で放送信号を同調受信する複数のチューナ回路と、各チューナ回路で同調受信した各受信アンテナ経由の放送信号を選択する切替選択回路と、前記切替選択回路にて選択した放送信号を復調出力する復調回路とを有し、前記デジタル放送受信装置は、前記各直交周波数分割多重回路の複数の受信アンテナの内、任意の受信アンテナ経由で受信した放送信号を選択すべく、前記切替選択回路を制御すると共に、前記任意の受信アンテナ経由で受信した放送信号の前記復調回路の復調出力を選択する選択的ダイバシティ処理を実行する選択的ダイバシティ回路と、前記各直交周波数分割多重回路の複数の受信アンテナ経由で受信した放送信号を選択すべく、前記切替選択回路を制御すると共に、前記各直交周波数分割多重回路の全復調回路の復調出力が最大となるように演算出力する最大比合成ダイバシティ処理を実行する最大比合成ダイバシティ回路と、前記各直交周波数分割多重回路の複数の受信アンテナ経由で受信した放送信号を選択すべく、前記切替選択回路を制御すると共に、前記各直交周波数分割多重回路の各復調回路の復調出力を単純合成出力する単純合成ダイバシティ処理を実行する単純合成ダイバシティ回路と、前記最大比合成ダイバシティ回路にて前記最大比合成ダイバシティ処理を実行中に、所定信号を検出すると、前記選択的ダイバシティ回路又は前記単純合成ダイバシティ回路を択一的に制御する制御回路とを有するようにした。
本発明のデジタル放送受信装置は、前記復調出力のデータ誤り率を検出する誤り率検出回路と、前記各受信アンテナ経由で受信した各放送信号の受信電界強度を検出する電界強度検出回路と、前記誤り率検出回路にて検出した復調出力のデータ誤り率が第1レベル以上であるか否かを判定する誤り率判定回路と、前記電界強度検出回路にて検出した放送信号の受信電界強度が第2レベル未満であるか否かを判定する電界強度判定回路とを有し、前記制御回路は、前記誤り率判定回路にて前記復調出力のデータ誤り率が第1レベル以上であると判定され、かつ前記電界強度判定回路にて現在選択中の放送信号の受信電界強度が第2レベル未満であると判定されると、前記最大比合成ダイバシティ回路から前記単純合成ダイバシティ回路を選択制御すると共に、前記誤り率判定回路にて前記復調出力のデータ誤り率が第1レベル以上であると判定され、かつ前記電界強度判定回路にて現在選択中の放送信号の受信電界強度が第2レベル未満でないと判定されると、前記最大比合成ダイバシティ回路から前記選択的ダイバシティ回路を選択制御するようにした。
本発明のデジタル放送受信装置は、前記制御回路が、前記誤り率判定回路にて前記復調出力のデータ誤り率が第1レベル以上でないと判定されると、前記最大比合成ダイバシティ回路を選択維持するようにした。
本発明のデジタル放送受信装置は、前記制御回路が、前記誤り率判定回路にて前記復調出力のデータ誤り率が第1レベル以上であると判定され、かつ前記電界強度判定回路にて現在選択中の放送信号の受信電界強度が第2レベル未満でないと判定されると、前記複数の放送信号の内、前記現在選択中の放送信号以外の他の放送信号を選択すべく、前記切替選択回路を制御する選択的ダイバシティ処理を実行させるべく、前記選択的ダイバシティ回路を選択制御するようにした。
本発明のデジタル放送受信装置は、前記制御回路が、前記選択的ダイバシティ回路にて前記他の放送信号を選択中に、前記電界強度判定回路にて現在選択中の他の放送信号の受信電界強度が第2レベル未満であると判定されると、前記複数の放送信号の内、前記他の放送信号以外の他の放送信号を選択すべく、前記切替選択回路を制御する選択的ダイバシティ処理を実行させるべく、前記選択的ダイバシティ回路を選択制御するようにした。
本発明のデジタル放送受信装置は、前記制御回路が、前記選択的ダイバシティ回路にて前記他の放送信号を選択中に、前記電界強度判定回路にて現在選択中の他の放送信号の受信電界強度が第2レベル未満でないと判定され、かつ、前記誤り率判定回路にて前記復調出力のデータ誤り率が第1レベル以上であると判定されると、前記複数の放送信号の内、前記他の放送信号以外の他の放送信号を選択すべく、前記切替選択回路を制御する選択的ダイバシティ処理を実行させるべく、前記選択的ダイバシティ回路を選択制御するようにした。
本発明のデジタル放送受信装置は、前記電界強度検出回路が、前記チューナ回路内部の放送信号に関わる自動利得制御電圧を検出する自動利得制御電圧検出回路で構成し、この自動利得制御電圧を前記受信電界強度として検出するようにした。
本発明のデジタル放送受信装置は、前記制御回路が、前記直交周波数分割多重回路内の切替選択回路の放送信号選択動作を、前記直交周波数分割多重回路毎に異なるタイミングで実行するようにした。
本発明のデジタル放送受信装置は、前記直交周波数分割多重回路が2個、前記各直交周波数分割多重回路内の複数の受信アンテナが2個、当該デジタル放送受信装置の受信アンテナが合計4個とすることで4アンテナ入力2受信系統対応のデジタル放送受信機に適用した。
本発明のデジタル放送受信装置は、到来する地上波デジタルテレビ放送信号を前記放送信号として受信する地上波デジタルテレビ放送受信機に適用した。
本発明のデジタル放送受信装置は、車両に搭載された車載用デジタル放送受信機に適用した。
上記のように構成された本発明のデジタル放送受信装置によれば、直交周波数分割多重回路毎に、複数の受信アンテナ、切替選択回路、単一のチューナ回路及び単一の復調回路を備え、切替選択回路を切替制御することで、複数の受信アンテナの内、任意の受信アンテナの放送信号を選択して、単一のチューナ回路及び復調回路で同調及び復調出力するようにしたので、受信アンテナを追加増設したとしても、チューナ回路及び復調回路は従来通り1台づつで済むことから、製品コストを最小限に抑えることができる。
また、本発明のデジタル放送受信装置によれば、最大比合成ダイバシティ処理を実行する最大比合成ダイバシティ回路、選択的ダイバシティ処理を実行する選択的ダイバシティ回路又は同相合成ダイバシティ処理を実行する単純合成ダイバシティ回路を択一的に切替制御するようにしたので、様々な受信環境に対応したダイバシティ機能を実現することで直交周波数分割多重方式の放送信号の受信精度の向上を図ることができる。
また、上記のように構成された本発明のデジタル放送受信装置によれば、直交周波数分割多重回路毎に、複数の受信アンテナ、複数のチューナ回路、切替選択回路及び単一の復調回路を備え、切替選択回路を切替制御することで、各チューナ回路で同調受信した各受信アンテナ経由の放送信号を選択して単一の復調回路で復調出力するようにしたので、受信アンテナを追加増設したとしても、復調回路は従来通り1台で済むことから製品コストを最小限に抑えることができ、しかも、切替選択回路による放送信号の選択前に各放送信号の受信状況、例えば受信電界強度を認識することが可能になる。
また、本発明のデジタル放送受信装置によれば、最大比合成ダイバシティ処理を実行する最大比合成ダイバシティ回路、選択的ダイバシティ処理を実行する選択的ダイバシティ回路又は同相合成ダイバシティ処理を実行する単純合成ダイバシティ回路を択一的に切替制御するようにしたので、様々な受信環境に対応したダイバシティ機能を実現することで直交周波数分割多重方式の放送信号の受信精度の向上を図ることができる。
本発明のデジタル放送受信装置によれば、例えば最大比合成ダイバシティ回路の選択中に、前記誤り率判定回路にて復調出力のデータ誤り率が第1レベル以上である、すなわち、データ誤り率レベルで受信状況が受信不可状態にあると判定され、かつ前記電界強度判定回路にて現在選択中の放送信号の受信電界強度が第2レベル未満である、すなわち、受信電界強度レベルで受信状況が受信不可状態にあると判定されると、最大比合成ダイバシティ回路から単純合成ダイバシティ回路を選択制御するようにしたので、データ誤り率レベルで受信状況が受信不可状態、かつ受信電界強度レベルで受信状況が受信可状態にある、すなわち弱電界によるデータ誤り率の悪化の受信環境下では、この受信環境に適した同相合成ダイバシティ処理を選択することで直交周波数分割多重方式の放送信号の受信精度の向上を図ることができる。
また、本発明のデジタル放送受信装置によれば、例えば最大比合成ダイバシティ回路の選択中に、前記誤り率判定回路にて前記復調出力のデータ誤り率が第1レベル以上である、すなわち、データ誤り率レベルで受信状況が受信不可状態にあると判定され、かつ前記電界強度判定回路にて現在選択中の放送信号の受信電界強度が第2レベル未満でない、すなわち受信電界強度レベルで受信状況が受信可状態にあると判定されると、最大比合成ダイバシティ回路から選択的ダイバシティ回路を選択制御するようにしたので、データ誤り率レベルの受信状況が受信不可状態、かつ受信電界強度レベルで受信状況が受信可状態、すなわちマルチパスによるデータ誤り率の悪化の受信環境下では、この受信環境に適した選択的ダイバシティ処理を選択することで直交周波数分割多重方式の放送信号の受信精度の向上を図ることができる。
本発明のデジタル放送受信装置によれば、前記誤り率判定回路にて前記復調出力のデータ誤り率が第1レベル以上でない、すなわち、データ誤り率レベルで受信状況が受信可状態にあると判定されると、最大比合成ダイバシティ回路を選択維持するようにしたので、例えば最大比合成ダイバシティ回路の選択中に無駄な切替選択動作を極力減らすことができる。
本発明のデジタル放送受信装置によれば、前記誤り率判定回路にて前記復調出力のデータ誤り率が第1レベル以上である、すなわち、データ誤り率レベルで受信状況が受信不可状態にあると判定され、かつ前記電界強度判定回路にて現在選択中の放送信号の受信電界強度が第2レベル未満でない、すなわち受信電界強度レベルで受信状況が受信可状態にあると判定されると、現在選択中の放送信号以外の他の放送信号を選択する選択的ダイバシティ処理を実行すべく、前記選択的ダイバシティ回路を選択制御するようにしたので、データ誤り率レベルの受信状況が受信不可状態、かつ受信電界強度レベルで受信状況が受信可状態にある受信環境下では、選択的ダイバシティ回路で現在選択中の放送信号以外の他の放送信号を選択することで受信状況がより良好な放送信号を受信することが可能となる。
本発明のデジタル放送受信装置によれば、前記選択的ダイバシティ回路にて他の放送信号を選択中に、前記電界強度判定回路にて現在選択中の他の放送信号の受信電界強度が第2レベル未満である、すなわち受信電界強度レベルで受信状況が劣化状態であると判定されると、前記複数の放送信号の内、現在選択中の放送信号以外の他の放送信号を選択する選択的ダイバシティ処理を実行すべく、前記選択的ダイバシティ回路を選択制御するようにしたので、現在選択中の他の放送信号の受信状況が受信電界強度レベルで受信不可状態にある受信環境下では、現在選択中の放送信号以外の他の放送信号を選択することで受信状況がより良好な放送信号を受信することが可能となる。
本発明のデジタル放送受信装置によれば、前記選択的ダイバシティ回路にて他の放送信号を選択中に、前記電界強度検出回路にて現在選択中の他の放送信号の受信電界強度が第2レベル未満でない、すなわち受信電界強度レベルで受信状況が受信可状態にあると判定され、かつ、前記誤り率判定回路にて前記復調出力のデータ誤り率が第1レベル以上である、すなわちデータ誤り率レベルで受信状況が劣化状態にあると判定されると、前記複数の放送信号の内、現在選択中の放送信号以外の他の放送信号を選択する選択的ダイバシティ処理を実行すべく、前記選択的ダイバシティ回路を選択制御するようにしたので、現在選択中の他の放送信号の受信状況が受信電界強度レベルで受信可状態であったとしても、データ誤り率レベルで受信状況が受信不可状態にある受信環境下では、現在選択中の放送信号以外の他の放送信号を選択することで受信状況がより良好な放送信号を受信することが可能となる。
本発明のデジタル放送受信装置によれば、前記電界強度検出回路をチューナ回路内部の放送信号に関わる自動利得制御電圧を検出する自動利得制御電圧検出回路で構成するようにしたので、わざわざ電界強度検出回路を設ける必要はない。
本発明のデジタル放送受信装置によれば、直交周波数分割多重回路内の切替選択回路の放送信号選択動作を、前記直交周波数分割多重回路毎に異なるタイミングで実行するようにしたので、各直交周波数分割多重回路の切替選択回路が同時に放送信号切替選択動作を実行することで生じる雑音の発生を確実に防止することができる。
本発明のデジタル放送受信装置によれば、直交周波数分割多重回路が2個、各直交周波数分割多重回路内の複数の受信アンテナが2個、当該デジタル放送受信装置内の受信アンテナが合計4個とする4アンテナ入力2受信系統対応のデジタル放送受信機に適用したので、4本の受信アンテナを使用して様々な受信環境に対応したダイバシティ機能を実現することで直交周波数分割多重方式の放送信号の受信精度の向上を図ることができる。
本発明のデジタル放送受信装置によれば、地上波デジタルテレビ放送に適用するようにしたので、様々な受信環境に対応したダイバシティ機能を実現することで地上波デジタルテレビ放送の受信精度の向上を図ることができる。
本発明のデジタル放送受信装置によれば、車両に搭載する車載用デジタル放送受信機に適用するようにしたので、車両移動中であっても、受信環境に対応したダイバシティ機能を実現することで直交周波数分割多重方式の放送信号の受信精度の向上を図ることができる。
以下、図面に基づいて本発明のデジタル放送受信装置に関わる実施の形態を示す車載用デジタル放送受信機について説明する。
(実施の形態1)
図1は第1の実施の形態を示す車載用デジタル放送受信機内部の概略構成を示すブロック図である。
図1に示す車載用デジタル放送受信機1は、例えば4アンテナ入力2受信系統対応の受信機であって、到来するOFDM方式の放送信号を受信し、この受信した放送信号を復調するマスタ側OFDM回路10A及びスレーブ側OFDM回路10Bと、マスタ側OFDM回路10Aの復調出力にMPEG処理を施すことで映像・音声信号を出力するMPEG回路20と、この車載用デジタル放送受信機1全体を制御するマイコン30とを有している。
マスタ側OFDM回路10Aは、指向性の異なる2本の受信アンテナとしてマスタ側第1アンテナ11a及びマスタ側第2アンテナ11bと、マスタ側第1アンテナ11aをON/OFF切替するマスタ側第1SW12aと、マスタ側第2アンテナ11bをON/OFF切替するマスタ側第2SW12bと、マスタ側第1アンテナ11a及び/又はマスタ側第2アンテナ11b経由で、到来するOFDM方式の放送信号を同調受信するマスタ側チューナ回路13Aと、このマスタ側チューナ回路13Aにて同調受信した放送信号を復調するマスタ側OFDM演算回路14Aとを有している。
マスタ側チューナ回路13Aは、マスタ側第1SW12aがONすると、マスタ側第1アンテナ11a経由で放送信号を同調受信すると共に、マスタ側第2SW12bがONすると、マスタ側第2アンテナ11b経由で放送信号を同調受信するものである。
スレーブ側OFDM回路10Bは、指向性の異なる2本の受信アンテナとしてスレーブ側第1アンテナ11c及びスレーブ側第2アンテナ11dと、スレーブ側第1アンテナ11cをON/OFF切替するスレーブ側第1SW12cと、スレーブ側第2アンテナ11dをON/OFF切替するスレーブ側第2SW12dと、スレーブ側第1アンテナ11c及び/又はスレーブ側第2アンテナ11d経由で、到来するOFDM方式の放送信号を同調受信するスレーブ側チューナ回路13Bと、このスレーブ側チューナ回路13Bにて同調受信した放送信号を復調するスレーブ側OFDM演算回路14Bとを有している。
スレーブ側チューナ回路13Bは、スレーブ側第1SW12cがONすると、スレーブ側第1アンテナ11c経由で放送信号を同調受信すると共に、スレーブ側第2SW12dがONすると、スレーブ側第2アンテナ11d経由で放送信号を同調受信するものである。
マスタ側OFDM演算回路14Aは、選択的ダイバシティ処理時においてはマスタ側チューナ回路13Aで同調受信した放送信号の復調出力、すなわちマスタ側第1アンテナ11a経由の放送信号の復調出力又はマスタ側第2アンテナ11b経由の放送信号の復調出力と、スレーブ側OFDM演算回路14Bの復調出力、すなわちスレーブ側第1アンテナ11c経由の放送信号の復調出力又はスレーブ側第2アンテナ11d経由の放送信号の復調出力とを択一的に選択出力するものである。
また、マスタ側OFDM演算回路14Aは、最大比合成ダイバシティ処理時においてはマスタ側チューナ回路13Aで同調受信した放送信号の復調出力、すなわちマスタ側第1アンテナ11a及びマスタ側第2アンテナ11b経由の放送信号の復調出力と、スレーブ側OFDM演算回路14Bの放送信号の復調出力、すなわちスレーブ側第1アンテナ11c及びスレーブ側第2アンテナ11d経由の放送信号の復調出力とを合成した合成出力のS/N比が最大となるように演算して最大比合成出力するものである。
また、マスタ側OFDM演算回路14Aは、同相合成ダイバシティ処理時においてはマスタ側チューナ回路13Aで同調受信した放送信号の復調出力、すなわちマスタ側第1アンテナ11a及びマスタ側第2アンテナ11b経由の放送信号の復調出力と、スレーブ側OFDM演算回路14Bの放送信号の復調出力、すなわちスレーブ側第1アンテナ11c及びスレーブ側第2アンテナ11d経由の放送信号の復調出力とを単純に合成出力するものである。
図2は第1の実施の形態に関わるマイコン30内部の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すマイコン30は、マスタ側OFDM演算回路14Aの復調出力、すなわちMPEG回路20への復調出力に関わるデータ誤り率(以下、単にBERと称する)を検出するBER検出回路31と、マスタ側チューナ回路13A及びスレーブ側チューナ回路13Bを通じてマスタ側第1アンテナ11a、マスタ側第2アンテナ11b、スレーブ側第1アンテナ11c及びスレーブ側第2アンテナ11d経由の各放送信号に関わる自動利得制御電圧(以下、単にAGC電圧と称する)を検出するAGC電圧検出回路32と、マスタ側第1SW12a、マスタ側第2SW12b、スレーブ側第1SW12c及びスレーブ側第2SW12dをON/OFF切替制御して、選択的ダイバシティ処理を実行する選択的ダイバシティ回路33と、マスタ側第1SW12a、マスタ側第2SW12b、スレーブ側第1SW12c及びスレーブ側第2SW12dをON切替制御して、最大比合成ダイバシティ処理を実行する最大比合成ダイバシティ回路34と、マスタ側第1SW12a、マスタ側第2SW12b、スレーブ側第1SW12c及びスレーブ側第2SW12dをON切替制御して、同相合成ダイバシティ処理を実行する単純合成ダイバシティ回路39と、このマイコン30全体を制御する制御回路35とを有している。
選択的ダイバシティ回路33は、例えばマスタ側第2アンテナ11b経由の放送信号を選択する場合、マスタ側第2SW12bをON、マスタ側第1SW12a、スレーブ側第1SW12c及びスレーブ側第2SW12をOFFにすることで、マスタ側第2アンテナ11b経由の放送信号をマスタ側チューナ回路13Aで取り込み、この放送信号をマスタ側OFDM演算回路14AでMPEG回路20に復調出力させる選択的ダイバシティ処理を実行するものである。
最大比合成ダイバシティ回路34は、マスタ側第1SW12a、マスタ側第2SW12b、スレーブ側第1SW12c及びスレーブ側第2SW12をONにすることで、マスタ側第1アンテナ11a、マスタ側第2アンテナ11b、スレーブ側第1アンテナ11c及びスレーブ側第2アンテナ11d経由の放送信号を取り込み、マスタ側OFDM演算回路14AでMPEG回路20に最大比合成出力させる最大比合成ダイバシティ処理を実行するものである。
単純合成ダイバシティ回路39は、マスタ側第1SW12a、マスタ側第2SW12b、スレーブ側第1SW12c及びスレーブ側第2SW12をONにすることで、マスタ側第1アンテナ11a、マスタ側第2アンテナ11b、スレーブ側第1アンテナ11c及びスレーブ側第2アンテナ11d経由の放送信号を取り込み、マスタ側OFDM演算回路14Aでマスタ側の復調出力とスレーブ側の復調出力とを単純に合成出力させる同相合成ダイバシティ処理を実行するものである。
制御回路35は、BER検出回路31にて検出した現在BERが第1レベル以上であるか否かを判定するBER判定部36と、AGC電圧検出回路32にて検出した現在AGC電圧が第2レベル未満であるか否かを判定するAGC電圧判定部37と、BER判定部36の判定結果及びAGC電圧判定部37の判定結果に基づき、選択的ダイバシティ回路33、最大比合成ダイバシティ回路34又は単純合成ダイバシティ回路39を択一的に切替選択する制御部38とを有している。
BER判定部36は、マスタ側OFDM演算回路14Aの復調出力の現在BERをBER検出回路31にて検出すると、この現在BERが第1レベル以上であるか否かを判定するものである。尚、第1レベルは、図3に示すように受信状況がBERレベルで受信不可状態又は受信可状態にあるかを判別するための閾値Xに相当するものである。
BER判定部36は、現在BERが第1レベル以上であると判定されると、現在の受信状況はBERレベルで受信不可状態にあると判断し、現在BERが第1レベル以上でないと判定されると、現在の受信状況はBERレベルで受信可状態にあると判断するものである。
また、AGC電圧判定部37は、マスタ側チューナ回路13A及びスレーブ側チューナ回路13Bにて同調受信中の放送信号に関わる現在AGC電圧をAGC電圧検出回路32にて検出すると、この現在AGC電圧が第2レベル未満であるか否かを判定するものである。尚、第2レベルは、図4に示すように受信状況がAGC電圧レベルで受信不可状態又は受信可状態にあるかを判別するための閾値Yに相当するものである。
AGC電圧判定部37は、現在AGC電圧が第2レベル未満であると判定されると、現在の受信状況はAGC電圧レベルで受信不可状態にあると判断し、現在AGC電圧が第2レベル未満でないと判定されると、現在の受信状況はAGC電圧レベルで受信可状態にあると判断するものである。
制御部38は、例えば最大比合成ダイバシティ処理中に、BER判定部36にて現在BERが第1レベル以上である、すなわちBERレベルで受信状況が受信不可状態にあると判定され、かつAGC電圧判定部37にて現在AGC電圧が第2レベル未満である、すなわちAGC電圧レベルで受信状況が受信不可状態にあると判定されると、現在受信環境が弱電界によるBER悪化と判断し、弱電界によるBER悪化に適した同相合成ダイバシティ処理を実行すべく、単純合成ダイバシティ回路39を切替選択するものである。
制御部38は、BER判定部36にて現在BERが第1レベル以上でないと判定されると、最大比合成ダイバシティ回路34を選択維持するものである。
制御部38は、例えば最大比合成ダイバシティ処理中に、BER判定部36にて現在BERが第1レベル以上である、すなわちBERレベルで受信状況が受信不可状態にあると判定され、かつAGC電圧判定部37にて現在AGC電圧が第2レベル未満でない、すなわちAGC電圧レベルで受信状況が受信可状態にあると判定されると、現在受信環境がマルチパスによるBER悪化と判断し、マルチパスによるBER悪化に適した選択的ダイバシティ回路33に切替選択するものである。
また、制御部38は、BER判定部36にて現在BERが第1レベル以上であると判定され、かつAGC電圧判定部37にて現在AGC電圧が第2レベル未満でないと判定されると、現在受信環境がマルチパスによるBER悪化と判断し、選択的ダイバシティ回路33に切替選択するが、この選択的ダイバシティ回路33に切替選択した後、AGC電圧判定部37にて現在AGC電圧が第2レベル未満である、すなわちAGC電圧レベルで受信状況が受信不可状態にあると判定されると、選択的ダイバシティ回路33で現在受信中のアンテナ以外の他のアンテナ経由の放送信号を切替選択すべく、マスタ側第1SW12a、マスタ側第2SW12b、スレーブ側第1SW12c及びスレーブ側第2SW12dを切替制御するものである。尚、ここでの現在受信中のアンテナ以外の他のアンテナとは、例えば現在受信中のアンテナをマスタ側第2アンテナ11bとした場合、他のアンテナはスレーブ側第1アンテナ11cということになる。
また、制御部38は、BER判定部36にて現在BERが第1レベル以上であると判定され、かつAGC電圧判定部37にて現在AGC電圧が第2レベル未満でないと判定されると、現在受信環境がマルチパスによるBER悪化と判断し、選択的ダイバシティ回路33に切替選択するが、この選択的ダイバシティ回路33に切替選択した後、AGC電圧判定部37にて現在AGC電圧が第2レベル未満でない、すなわちAGC電圧レベルで受信状況が受信不可状態にあると判定されたとしても、現在BERが第1レベル以上である、すなわちBERレベルで受信状況が受信不可状態にあると判定されると、同様に選択的ダイバシティ回路33で現在受信中のアンテナ以外の他のアンテナ経由で放送信号を切替選択するものである。
尚、請求項記載の直交周波数分割多重回路はマスタ側OFDM回路10A及びスレーブ側OFDM回路10B、受信アンテナはマスタ側第1アンテナ11a、マスタ側第2アンテナ11b、スレーブ側第1アンテナ11c及びスレーブ側第2アンテナ11d、切替選択回路はマスタ側第1SW12a、マスタ側第2SW12b、スレーブ側第1SW12c及びスレーブ側第2SW12d、チューナ回路はマスタ側チューナ回路13A及びスレーブ側チューナ回路13B、復調回路はマスタ側OFDM演算回路14A及びスレーブ側OFDM演算回路14B、誤り率検出回路はBER検出回路31、電界強度検出回路はAGC電圧検出回路32、誤り率判定回路はBER判定部36、電界強度判定回路はAGC電圧判定部37に相当するものである。
次に第1の実施の形態を示す車載用デジタル放送受信機1の動作について説明する。図5は第1の実施の形態を示す車載用デジタル放送受信機1のダイバシティ受信処理に関わるマイコン30の処理動作を示すフローチャートである。
図5に示すダイバシティ受信処理は、現在受信中の放送信号の受信環境変化に応じて、最大比合成ダイバシティ処理、選択的ダイバシティ処理又は同相合成ダイバシティ処理を択一的に切替実行する処理である。
図5においてマイコン30内部の制御部38は、BER検出回路31を通じてマスタ側OFDM演算回路14Aの復調出力、すなわちMPEG回路20への復調出力に関わる現在BERを検出し、BER判定部36にて現在BERが第1レベル以上であるか否かを判定する(ステップS11)。
制御部38は、BER判定部36にて現在BERが第1レベル以上でないと判定されると、現在の受信状況がBERレベルで受信可状態にあると判断し、現在の受信動作を維持しながら、この処理動作を終了する。尚、現在の受信動作の維持とは、例えば最大比合成ダイバシティ回路34での受信動作を実行している場合、同最大比合成ダイバシティ回路34の受信動作を維持することを意味するものである。
制御部38は、ステップS11にて現在BERが第1レベル以上であると判定されると、現在の受信状況がBERレベルで受信不可状態にあると判断し、AGC電圧判定部37にて現在AGC電圧が第2レベル未満であるか否かを判定する(ステップS12)。
制御部38は、ステップS12にて現在AGC電圧が第2レベル未満であると判定されると、現在の受信状況がAGC電圧レベルで受信不可状態にあると判断し、つまり、現在受信環境が弱電界によるBER悪化と判断し、単純合成ダイバシティ回路39を選択する(ステップS13)。
制御部38は、単純合成ダイバシティ回路39を選択することで、マスタ側第1SW12a、マスタ側第2SW12b、スレーブ側第1SW12c及びスレーブ側第2SW12dをON動作することで、マスタ側第1アンテナ11a、スレーブ側第1アンテナ11c、マスタ側第2アンテナ11b及びスレーブ側第2アンテナ11dをONにし(ステップS14)、各アンテナ経由で放送信号を取り込むことで同相合成ダイバシティ処理を実行すべく、この処理動作を終了する。
制御部38は、ステップS12にて現在AGC電圧が第2レベル未満でないと判定されると、現在の受信状況がAGC電圧レベルで受信可状態にあると判断し、すなわち現在受信環境がマルチパスによるBER悪化であると判断し、選択的ダイバシティ回路33を選択する(ステップS15)。
制御部38は、選択的ダイバシティ回路33を選択すると、マスタ側第1SW12aのみをONにすることでマスタ側第1アンテナ11aのみをONにし(ステップS16)、AGC電圧判定部37にてマスタ側第1アンテナ11a経由の放送信号の現在AGC電圧が第2レベル未満であるか否かを判定する(ステップS17)。
制御部38は、ステップS17にてマスタ側第1アンテナ11a経由の放送信号の現在AGC電圧が第2レベル未満でないと判定されると、マスタ側第1アンテナ11a経由の受信状況がAGC電圧レベルで受信可状態にあると判断し、BER判定部36にて現在BERが第1レベル以上であるか否かを判定する(ステップS18)。
制御部38は、ステップS18にて現在BERが第1レベル以上でないと判定されると、マスタ側第1アンテナ11a経由の受信状況が受信可状態にあると判断し、このマスタ側第1アンテナ11a経由の放送信号の取り込みを維持して選択的ダイバシティ処理を実行すべく、この処理動作を終了する。
また、制御部38は、ステップS17にてマスタ側第1アンテナ11a経由の放送信号の現在AGC電圧が第2レベル未満であると判定されると、マスタ側第1アンテナ11a経由の受信状況がAGC電圧レベルで受信不可状態にあると判断し、マスタ側第1SW12aをOFF、マスタ側第2SW12bのみをONにすることでマスタ側第2アンテナ11bのみをONにし(ステップS19)、AGC電圧判定部37にてマスタ側第2アンテナ11b経由の放送信号の現在AGC電圧が第2レベル未満であるか否かを判定する(ステップS20)。
制御部38は、ステップS20にてマスタ側第2アンテナ11b経由の放送信号の現在AGC電圧が第2レベル未満でないと判定されると、マスタ側第2アンテナ11b経由の受信状況がAGC電圧レベルで受信可状態にあると判断し、BER判定部36にて現在BERが第1レベル以上であるか否かを判定する(ステップS21)。
制御部38は、ステップS21にて現在BERが第1レベル以上でないと判定されると、マスタ側第2アンテナ11b経由の受信状況が受信可状態にあると判断し、このマスタ側第2アンテナ11b経由の放送信号の取り込みを維持して選択的ダイバシティ処理を実行すべく、この処理動作を終了する。
また、制御部38は、ステップS20にてマスタ側第2アンテナ11b経由の放送信号の現在AGC電圧が第2レベル未満であると判定されると、マスタ側第2アンテナ11b経由の受信状況がAGC電圧レベルで受信不可状態にあると判断し、マスタ側第2SW12bをOFF、スレーブ側第1SW12cのみをONにすることでスレーブ側第1アンテナ11cのみをONにし(ステップS22)、AGC電圧判定部37にてスレーブ側第1アンテナ11c経由の放送信号の現在AGC電圧が第2レベル未満であるか否かを判定する(ステップS23)。
制御部38は、ステップS23にてスレーブ側第1アンテナ11c経由の放送信号の現在AGC電圧が第2レベル未満でないと判定されると、スレーブ側第1アンテナ11c経由の受信状況がAGC電圧レベルで受信可状態にあると判断し、BER判定部36にて現在BERが第1レベル以上であるか否かを判定する(ステップS24)。
制御部38は、ステップS24にて現在BERが第1レベル以上でないと判定されると、スレーブ側第1アンテナ11c経由の受信状況が受信可状態にあると判断し、このスレーブ側第1アンテナ11c経由の放送信号の取り込みを維持して選択的ダイバシティ処理を実行すべく、この処理動作を終了する。
また、制御部38は、ステップS23にてスレーブ側第1アンテナ11c経由の放送信号の現在AGC電圧が第2レベル未満であると判定されると、スレーブ側第1アンテナ11c経由の受信状況がAGC電圧レベルで受信不可状態にあると判断し、スレーブ側第1SW12cをOFF、スレーブ側第2SW12dのみをONにすることでスレーブ側第2アンテナ11dのみをONにし(ステップS25)、このスレーブ側第2アンテナ11d経由の放送信号の取り込みを維持して選択的ダイバシティ処理を実行すべく、この処理動作を終了する。
また、制御部38は、ステップS18にてマスタ側第1アンテナ11a経由の放送信号の現在BERが第1レベル以上であると判定されると、現在の受信状況がBERレベルで受信不可状態にあると判断し、マスタ側第2アンテナ11bをONすべく、ステップS19に移行する。
また、制御部38は、ステップS21にてマスタ側第2アンテナ11b経由の放送信号の現在BERが第1レベル以上であると判定されると、現在の受信状況がBERレベルで受信不可状態にあると判断し、スレーブ側第1アンテナ11cをONすべく、ステップS22に移行する。
また、制御部38は、ステップS24にてスレーブ側第1アンテナ11c経由の放送信号の現在BERが第1レベル以上であると判定されると、現在の受信状況がBERレベルで受信不可状態にあると判断し、スレーブ側第2アンテナ11dをONすべく、ステップS25に移行する。
図5に示すダイバシティ受信処理によれば、現在BERが第1レベル以上であると判定され、かつ現在AGC電圧が第2レベル未満であると判定されると、現在受信環境が弱電界によるBER悪化であると判断し、この受信環境に適した同相合成ダイバシティ処理を切替選択するようにしたので、弱電界によるBER悪化の受信環境下での受信精度の向上を図ることができる。
ダイバシティ受信処理によれば、現在BERが第1レベル以上であると判定され、かつ現在AGC電圧が第2レベル未満でないと判定されると、現在受信環境がマルチパスによるBER悪化であると判断し、この受信環境に適した選択的ダイバシティ処理を実行するようにしたので、マルチパスによるBER悪化の受信環境下での受信精度の向上を図ることができる。
また、ダイバシティ受信処理によれば、マルチパスによるBER悪化に応じて選択的ダイバシティ回路33を選択した後、この選択的ダイバシティ回路33にて選択したアンテナ経由の放送信号の現在AGC電圧が第2レベル未満でないと判定され、かつ同放送信号の現在BERが第1レベル以上でないと判定された場合、現在選択中のアンテナ経由の放送信号の取り込みを維持するようにしたので、受信環境に応じた最適なアンテナ設定を実現することができる。
また、ダイバシティ受信処理によれば、マルチパスによるBER悪化に応じて選択的ダイバシティ回路33を選択した後、この選択的ダイバシティ回路33にて選択したアンテナ経由の放送信号の現在AGC電圧が第2レベル未満であると判定された場合、又は同放送信号の現在AGC電圧が第2レベル未満でないと判定され、かつ同放送信号の現在BERが第1レベル以上であると判定された場合、現在選択中のアンテナ経由の放送信号を他のアンテナ経由の放送信号に切替選択するようにしたので、受信環境に応じた最適なアンテナ設定を実現することができる。
また、ダイバシティ受信処理によれば、現在BERが第1レベル以上でないと判定されると、BERレベルで受信状況が受信可状態にあると判断し、現在選択中のアンテナ経由の放送信号を選択維持するようにしたので、無駄な切替選択動作を極力減らすことができる。
第1の実施の形態によれば、マスタ側OFDM回路10A(スレーブ側OFDM回路10B)に、マスタ側第1アンテナ11a及びマスタ側第2アンテナ11b(スレーブ側第1アンテナ11c及びスレーブ側第2アンテナ11d)、マスタ側第1SW12a及びマスタ側第2SW12b(スレーブ側第1SW12c及びスレーブ側第2SW12d)、単一のマスタ側チューナ回路13A(スレーブ側チューナ回路13B)及び単一のマスタ側OFDM演算回路14A(スレーブ側OFDM演算回路14B)を備え、マスタ側第1SW12a及びマスタ側第2SW12b(スレーブ側第1SW12c及びスレーブ側第2SW12d)をON/OFF制御することで、単一のマスタ側チューナ回路13A(スレーブ側チューナ回路13B)で、マスタ側第1アンテナ11a及びマスタ側第2アンテナ11b(スレーブ側第1アンテナ11c及びスレーブ側第2アンテナ11d)の内、任意のアンテナ経由の放送信号を同調受信するようにしたので、マスタ側OFDM回路10A(スレーブ側OFDM回路10B)にアンテナを追加増設したとしても、チューナ回路及びOFDM演算回路は夫々1台で済むことから、製品コストを最小限に抑えることができる。
また、第1の実施の形態によれば、受信環境に応じて選択的ダイバシティ回路33、最大比合成ダイバシティ回路34又は単純合成ダイバシティ回路39を択一的に切替制御するようにしたので、様々な受信環境に対応したダイバシティ機能を実現することでOFDM方式の放送信号の受信精度の向上を図ることができる。
第1の実施の形態によれば、現在BERが第1レベル以上である、すなわち現在受信状況がBERレベルで受信不可状態にあると判定され、かつ現在AGC電圧が第2レベル未満である、すなわち現在受信状況がAGC電圧レベルで受信不可状態にあると判定されると、現在受信環境が弱電界によるBER悪化であると判断し、この受信環境に適した単純合成ダイバシティ回路39を選択制御するようにしたので、弱電界によるBER悪化の受信環境下の受信精度の向上を図ることができる。
第1の実施の形態によれば、現在BERが第1レベル以上である、すなわち現在受信状況がBERレベルで受信不可状態にあると判定され、かつ現在AGC電圧が第2レベル未満でない、すなわち現在受信状況がAGC電圧レベルで受信可状態にあると判定されると、現在受信環境がマルチパスによるBER悪化と判断し、この受信環境に適した選択的ダイバシティ回路33を選択制御するようにしたので、マルチパスによるBER悪化の受信環境下の受信精度の向上を図ることができる。
尚、上記第1の実施の形態においては、図5に示すダイバシティ受信処理にて選択的ダイバシティ回路33を選択した後、現在選択中のアンテナ経由の放送信号の受信状況がよくない場合、マスタ側第1アンテナ11a(ステップS16)→マスタ側第2アンテナ11b(ステップS19)→スレーブ側第1アンテナ11c(ステップS22)→スレーブ側第2アンテナ11d(ステップS25)の設定順序で切替選択するようにしたが、例えばマスタ側第1アンテナ11a→スレーブ側第1アンテナ11c→マスタ側第2アンテナ11b→スレーブ側第2アンテナ11dのように設定順序を適宜変更することも可能である。
また、上記第1の実施の形態においては、マスタ側アンテナ(マスタ側第1アンテナ11a及びマスタ側第2アンテナ11bの総称)及びマスタ側チューナ回路13A間にマスタ側SW(マスタ側第1SW12a及びマスタ側第2SW12bの総称)を配置し、マスタ側SWを切替制御することで、マスタ側チューナ回路13Aで同調受信するアンテナ経由の放送信号を切替選択すると共に、スレーブ側アンテナ(スレーブ側第1アンテナ11c及びスレーブ側第2アンテナ11dの総称)及びスレーブ側チューナ回路13B間にスレーブ側SW(スレーブ側第1SW12c及びスレーブ側第2SW12dの総称)を配置し、スレーブ側SWを切替制御することで、スレーブ側チューナ回路13Bで同調受信するアンテナ経由の放送信号を切替選択するようにしたが、図6に示す構成でマスタ側及びスレーブ側の各アンテナ経由の放送信号を切替選択するようにしても良く、この場合の車載用デジタル放送受信機につき、第2の実施の形態として次に説明する。
(実施の形態2)
図6は第2の実施の形態を示す車載用デジタル放送受信機内部の概略構成を示すブロック図である。尚、図1に示す車載用デジタル放送受信機1の構成と同一のものには同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
図6に示す車載用デジタル放送受信機1A内のマスタ側OFDM回路10Aは、マスタ側第1アンテナ11a及びマスタ側第2アンテナ11bと、マスタ側OFDM演算回路14Aと、マスタ側第1アンテナ11aに接続し、このマスタ側第1アンテナ11a経由で到来する放送信号を同調受信するマスタ側第1チューナ回路130aと、マスタ側第2アンテナ11bに接続し、このマスタ側第2アンテナ11b経由で到来する放送信号を同調受信するマスタ側第2チューナ回路130bと、マスタ側第1チューナ回路130a及びマスタ側OFDM演算回路14A間に配置され、マスタ側第1チューナ回路130aからマスタ側OFDM演算回路14Aへの放送信号の入力をON/OFFするマスタ側第1SW120aと、マスタ側第2チューナ回路130b及びマスタ側OFDM演算回路14A間に配置され、マスタ側第2チューナ回路130bからマスタ側OFDM演算回路14Aへの放送信号の入力をON/OFFするマスタ側第2SW120bとを有している。
マイコン30内部の制御部38は、マスタ側第1SW120a及びマスタ側第2SW120bを切替動作しなくても、AGC電圧検出回路32を通じてマスタ側第1チューナ回路130a及びマスタ側第2チューナ回路130b内のマスタ側第1アンテナ11a及びマスタ側第2アンテナ11b経由の各放送信号の現在AGC電圧を検出するものである。
また、スレーブ側OFDM回路10Bも同様に、スレーブ側第1アンテナ11c及びスレーブ側第2アンテナ11dと、スレーブ側OFDM演算回路14Bと、スレーブ側第1アンテナ11cに接続するスレーブ側第1チューナ回路130cと、スレーブ側第2アンテナ11dに接続するスレーブ側第2チューナ回路130dと、スレーブ側第1チューナ回路130c及びスレーブ側OFDM演算回路14B間に配置され、スレーブ側第1チューナ回路130cからスレーブ側OFDM演算回路14Bへの放送信号の入力をON/OFFするスレーブ側第1SW120cと、スレーブ側第2チューナ回路130d及びスレーブ側OFDM演算回路14B間に配置され、スレーブ側第2チューナ回路130dからスレーブ側OFDM演算回路14Bへの放送信号の入力をON/OFFするスレーブ側第2SW120dとを有している。
マイコン30内の制御部38は、スレーブ側第1SW120c及びスレーブ側第2SW120dを切替動作しなくても、AGC電圧検出回路32を通じてスレーブ側第1チューナ回路130c及びスレーブ側第2チューナ回路130d内のスレーブ側第1アンテナ11c及びスレーブ側第2アンテナ11d経由の各放送信号の現在AGC電圧を検出するものである。
つまり、制御部38は、マスタ側第1SW120a、マスタ側第2SW120b、スレーブ側第1SW120c及びスレーブ側第2SW120dを切替動作しなくても、マスタ側第1アンテナ11a、マスタ側第2アンテナ11b、スレーブ側第1アンテナ11c及びスレーブ側第2アンテナ11d経由の各放送信号に関わる現在AGC電圧を把握することができ、その結果、各アンテナ経由の放送信号の現在AGC電圧に関わる最高位から最下位までの比較順位を認識することができるものである。
制御部38は、現在BERが第1レベル以上である、すなわち現在受信状況がBERレベルで受信不可状態にあると判定され、かつ現在AGC電圧が第2レベル未満である、すなわち現在受信状況がAGC電圧レベルで受信不可状態にあると判定されると、現在受信環境が弱電界によるBER悪化と判断し、この受信環境に適した同相合成ダイバシティ処理を実行すべく、単純合成ダイバシティ回路39を選択するものである。
また、制御部38は、現在BERが第1レベル以上である、すなわち現在受信状況がBERレベルで受信不可状態にあると判定され、かつ現在AGC電圧が第2レベル未満でない、すなわち現在受信状況がAGC電圧レベルで受信可状態にあると判定されると、現在受信環境がマルチパスによるBER悪化と判断し、この受信環境に適した選択的ダイバシティ処理を実行すべく、選択的ダイバシティ回路33を選択するものである。
制御部38は、選択的ダイバシティ回路33を選択すると、各アンテナ経由の放送信号に関わる現在AGC電圧を比較し、この比較結果に基づき、現在AGC電圧の高い順にBERレベルの良好なアンテナ経由の放送信号を切替選択するものである。
制御部38は、マスタ側OFDM回路10A内のマスタ側第1SW12a及びマスタ側第2SW12bのON/OFF切替動作と、スレーブ側OFDM回路10B内のスレーブ側第1SW12c及びスレーブ側第2SW12dのON/OFF切替動作とを異なるタイミングで実行するようにした。
尚、請求項記載の切替選択回路はマスタ側第1SW120a、マスタ側第2SW120b、スレーブ側第1SW120c及びスレーブ側第2SW120d、チューナ回路はマスタ側第1チューナ回路130a、マスタ側第2チューナ回路130b、スレーブ側第1チューナ回路130c及びスレーブ側チューナ回路130dに相当するものである。
次に第2の実施の形態を示す車載用デジタル放送受信機1Aの動作について説明する。図7は第2の実施の形態を示す車載用デジタル放送受信機1Aのダイバシティ受信処理に関わるマイコン30の処理動作を示すフローチャートである。
図7に示すダイバシティ受信処理は、現在受信中の放送信号の受信環境変化に応じて、最大比合成ダイバシティ処理、選択的ダイバシティ処理又は同相合成ダイバシティ処理を択一的に切替実行すると共に、選択的ダイバシティ処理実行時においては各アンテナ経由の放送信号の現在AGC電圧を比較し、現在AGC電圧が高い順にBERレベルの良好なアンテナ経由の放送信号を選択する処理である。
図7においてマイコン30内部の制御部38は、BER検出回路31を通じてマスタ側OFDM演算回路14Aの復調出力に関わる現在BERを検出し、BER判定部36にて現在BERが第1レベル以上であるか否かを判定する(ステップS31)。
制御部38は、BER判定部36にて現在BERが第1レベル以上でない、すなわち現在の受信状況がBERレベルで受信可状態にあると判定されると、現在使用中の受信動作を維持しながら、この処理動作を終了する。
制御部38は、ステップS31にて現在BERが第1レベル以上である、すなわち現在の受信状況がBERレベルで受信不可状態にあると判定されると、AGC電圧判定部37にて現在AGC電圧が第2レベル未満であるか否かを判定する(ステップS32)。
制御部38は、ステップS32にて現在AGC電圧が第2レベル未満である、すなわち現在の受信状況がAGC電圧レベルで受信不可状態にあると判定されると、現在受信環境が弱電界によるBER悪化と判断し、単純合成ダイバシティ回路39を選択する(ステップS33)。
制御部38は、単純合成ダイバシティ回路39を選択することで、マスタ側第1SW120a、マスタ側第2SW120b、スレーブ側第1SW120c及びスレーブ側第2SW120dをON動作することで、マスタ側第1アンテナ11a、マスタ側第2アンテナ11b、スレーブ側第1アンテナ11c及びスレーブ側第2アンテナ11dをONにし(ステップS34)、各アンテナ経由で放送信号を取り込むことで同相合成ダイバシティ処理を実行すべく、この処理動作を終了する。尚、マスタ側第1SW120a及びマスタ側第2SW120bがON動作することで、マスタ側第1チューナ回路130a及びマスタ側第2チューナ回路130bを通じてマスタ側第1アンテナ11a及びマスタ側第2アンテナ11b経由の放送信号をマスタ側OFDM演算回路14Aに供給するものである。また、スレーブ側第1SW120c及びスレーブ側第2SW120dがON動作することで、スレーブ側第1チューナ回路130c及びスレーブ側第2チューナ回路130dを通じてスレーブ側第1アンテナ11c及びスレーブ側第2アンテナ11d経由の放送信号をスレーブ側OFDM演算回路14Bに供給するものである。
制御部38は、ステップS32にて現在AGC電圧が第2レベル未満でない、すなわち現在の受信状況がAGC電圧レベルで受信可状態にあると判定されると、現在受信環境がマルチパスによるBER悪化であると判断し、選択的ダイバシティ回路33を選択する(ステップS35)。
制御部38は、マスタ側第1アンテナ11a、マスタ側第2アンテナ11b、スレーブ側第1アンテナ11c及びスレーブ側アンテナ11d経由の放送信号に関わる現在AGC電圧を検出し、これら検出した現在AGC電圧の比較結果に基づき、現在AGC電圧が最も高い最上位の現在AGC電圧を検出する(ステップS36)。
制御部38は、AGC電圧判定部37を通じて最上位の現在AGC電圧が第2レベル未満であるか否かを判定する(ステップS37)。
制御部38は、最上位の現在AGC電圧が第2レベル未満でない、すなわち同現在AGC電圧のアンテナ経由の放送信号に関わる現在受信状況がAGC電圧レベルで受信可状態にあると判定されると、同最上位の現在AGC電圧のアンテナ経由に関わる放送信号を選択すべく、マスタ側第1SW120a、マスタ側第2SW120b、スレーブ側第1SW120c及びスレーブ側第2SW120dの内、対象SWのみをONにすることで、同対象SWのアンテナをONにし(ステップS38)、BER判定部36を通じて同最上位の現在AGC電圧のアンテナ経由に関わる放送信号の現在BERが第1レベル以上であるか否かを判定する(ステップS39)。
制御部38は、現在BERが第1レベル以上でない、すなわち最上位の現在AGC電圧のアンテナ経由に関わる放送信号の受信状況がBERレベルで受信可状態にあると判定されると、この最上位の現在AGC電圧のアンテナ経由の放送信号の取り込みを維持して選択的ダイバシティ処理を実行すべく、この処理動作を終了する。
また、制御部38は、ステップS39にて現在BERが第1レベル以上である、すなわち最上位の現在AGC電圧のアンテナ経由に関わる放送信号の受信状況がBERレベルで受信不可状態にあると判定されると、ステップS36の比較結果に基づき、AGC電圧判定部37を通じて第2位の現在AGC電圧が第2レベル未満であるか否かを判定する(ステップS40)。
制御部38は、第2位の現在AGC電圧が第2レベル未満でない、すなわち同現在AGC電圧のアンテナ経由の放送信号に関わる現在受信状況がAGC電圧レベルで受信可状態にあると判定されると、同第2位の現在AGC電圧のアンテナ経由に関わる放送信号を選択すべく、マスタ側第1SW120a、マスタ側第2SW120b、スレーブ側第1SW120c及びスレーブ側第2SW120dの内、対象SWのみをONにすることで、同対象SWのアンテナをONにし(ステップS41)、BER判定部36を通じて同第2位の現在AGC電圧のアンテナ経由に関わる放送信号の現在BERが第1レベル以上であるか否かを判定する(ステップS42)。
制御部38は、現在BERが第1レベル以上でない、すなわち第2位の現在AGC電圧のアンテナ経由に関わる放送信号の受信状況がBERレベルで受信可状態にあると判定されると、この第2位の現在AGC電圧のアンテナ経由の放送信号の取り込みを維持して選択的ダイバシティ処理を実行すべく、この処理動作を終了する。
また、制御部38は、ステップS42にて現在BERが第1レベル以上である、すなわち第2位の現在AGC電圧のアンテナ経由に関わる放送信号の受信状況がBERレベルで受信不可状態にあると判定されると、ステップS36の比較結果に基づき、AGC電圧判定部37を通じて第3位の現在AGC電圧が第2レベル未満であるか否かを判定する(ステップS43)。
制御部38は、第3位の現在AGC電圧が第2レベル未満でない、すなわち同現在AGC電圧のアンテナ経由の放送信号に関わる現在受信状況がAGC電圧レベルで受信可状態にあると判定されると、同第3位の現在AGC電圧のアンテナ経由に関わる放送信号を選択すべく、マスタ側第1SW120a、マスタ側第2SW120b、スレーブ側第1SW120c及びスレーブ側第2SW120dの内、対象SWのみをONにすることで、同対象SW経由のアンテナをONにし(ステップS44)、BER判定部36を通じて同第3位の現在AGC電圧のアンテナ経由に関わる放送信号の現在BERが第1レベル以上であるか否かを判定する(ステップS45)。
制御部38は、現在BERが第1レベル以上でない、すなわち第3位の現在AGC電圧のアンテナ経由に関わる放送信号の受信状況がBERレベルで受信可状態にあると判定されると、この第3位の現在AGC電圧のアンテナ経由の放送信号の取り込みを維持して選択的ダイバシティ処理を実行すべく、この処理動作を終了する。
また、制御部38は、ステップS45にて現在BERが第1レベル以上である、すなわち第3位の現在AGC電圧のアンテナ経由に関わる放送信号の受信状況がBERレベルで受信不可状態にあると判定されると、ステップS36の比較結果に基づき、AGC電圧判定部37を通じて最下位の現在AGC電圧が第2レベル未満であるか否かを判定する(ステップS46)。
制御部38は、最下位の現在AGC電圧が第2レベル未満でない、すなわち同現在AGC電圧のアンテナ経由の放送信号に関わる現在受信状況がAGC電圧レベルで受信可状態にあると判定されると、同最下位の現在AGC電圧のアンテナ経由に関わる放送信号を選択すべく、マスタ側第1SW120a、マスタ側第2SW120b、スレーブ側第1SW120c及びスレーブ側第2SW120dの内、対象SWのみをONにすることで、同対象SW経由のアンテナをONにし(ステップS47)、この最下位の現在AGC電圧のアンテナ経由の放送信号の取り込みを維持して選択的ダイバシティ処理を実行すべく、この処理動作を終了する。
また、制御部38は、ステップS37にて最上位の現在AGC電圧が第2レベル未満であると判定された場合、ステップS40にて第2位の現在AGC電圧が第2レベル未満であると判定された場合、ステップS43にて第3位の現在AGC電圧が第2レベル未満であると判定された場合、又はステップS46にて最下位の現在AGC電圧が第2レベル未満であると判定された場合、最上位の現在AGC電圧のアンテナ経由に関わる放送信号を選択すべく、マスタ側第1SW120a、マスタ側第2SW120b、スレーブ側第1SW120c及びスレーブ側第2SW120dの内、対象SWのみをONにすることで、同対象SW経由のアンテナをONにし(ステップS48)、この最上位の現在AGC電圧のアンテナ経由の放送信号の取り込みを維持して選択的ダイバシティ処理を実行すべく、この処理動作を終了する。
図7に示すダイバシティ受信処理によれば、例えば最大比合成ダイバシティ処理中に、現在BERが第1レベル以上であると判定され、かつ現在AGC電圧が第2レベル未満であると判定されると、現在受信環境が弱電界によるBER悪化であると判断し、この受信環境に適した同相合成ダイバシティ処理を切替選択するようにしたので、弱電界によるBER悪化の受信環境下での受信精度の向上を図ることができる。
ダイバシティ受信処理によれば、例えば最大比合成ダイバシティ処理中に、現在BERが第1レベル以上であると判定され、かつ現在AGC電圧が第2レベル未満でないと判定されると、現在受信環境がマルチパスによるBER悪化であると判断し、この受信環境に適した選択的ダイバシティ処理を実行するようにしたので、マルチパスによるBER悪化の受信環境下での受信精度の向上を図ることができる。
また、ダイバシティ受信処理によれば、マルチパスによるBER悪化に応じて選択的ダイバシティ回路33を選択した後、各アンテナ経由の放送信号に関わる現在AGC電圧を比較し、現在AGC電圧が高い順に放送信号を順次選択し、この選択した放送信号の現在BERが第1レベル以上でない、すなわち現在受信状況がBERレベルで受信可状態にあると判定された時点で、現在選択中のアンテナ経由の放送信号の取り込みを維持するようにしたので、受信環境に応じた最適なアンテナ設定を実現することができる。
また、ダイバシティ受信処理によれば、選択的ダイバシティ回路33を選択した後、各アンテナ経由の放送信号に関わる現在AGC電圧を比較して、最上位の現在AGC電圧を選択し、この選択した放送信号の現在BERが第1レベル以上である、すなわち現在受信環境がBERレベルで受信不可状態にあると判定されると、次位の現在AGC電圧に切替選択し、受信環境がBERレベル及びAGC電圧レベルで良好な放送信号を探索するようにしたので、受信環境に応じた最適なアンテナ設定を実現することができる。
第2の実施の形態によれば、マスタ側OFDM回路10A(スレーブ側OFDM回路10B)に、マスタ側第1アンテナ11a及びマスタ側第2アンテナ11b(スレーブ側第1アンテナ11c及びスレーブ側第2アンテナ11d)、マスタ側第1SW120a及びマスタ側第2SW120b(スレーブ側第1SW120c及びスレーブ側第2SW120d)、マスタ側第1チューナ回路130a及びマスタ側第2チューナ回路130b(スレーブ側第1チューナ回路130c及びスレーブ側第2チューナ回路130d)及び単一のマスタ側OFDM演算回路14A(スレーブ側OFDM演算回路14B)を備え、マスタ側第1SW120a及びマスタ側第2SW120b(スレーブ側第1SW120c及びスレーブ側第2SW120d)をON/OFF制御することで、マスタ側第1チューナ回路130a及びマスタ側第2チューナ回路130b(スレーブ側第1チューナ回路130c及びスレーブ側第2チューナ回路130d)で夫々同調受信した各アンテナ経由の放送信号を選択して単一のマスタ側OFDM演算回路14A(スレーブ側OFDM演算回路14B)で復調出力するようにしたので、マスタ側OFDM回路10A(スレーブ側OFDM回路10B)にアンテナを追加増設したとしても、OFDM演算回路は夫々1台で済むことから、製品コストを最小限に抑えることができる。
また、第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態に示す車載用デジタル放送受信機1の効果に加え、マスタ側第1チューナ回路130aの後段にマスタ側第1SW120a、マスタ側第2チューナ回路130bの後段にマスタ側第2SW120b、スレーブ側第1チューナ回路130cの後段にスレーブ側第1SW120c、スレーブ側第2チューナ回路130dの後段にスレーブ側第2SW120dを配置するようにしたので、マイコン30側では、マスタ側第1SW120a、マスタ側第2SW120b、スレーブ側第1SW120c及びスレーブ側第2SW120dをONにしなくても、マスタ側第1チューナ回路130a、マスタ側第2チューナ回路130b、スレーブ側第1チューナ回路130c及びスレーブ側第2チューナ回路130dで同調受信中のAGC電圧を全て把握することができる。
また、第2の実施の形態によれば、現在BERが第1レベル以上である、すなわち現在受信状況がBERレベルで受信不可状態にあると判定され、かつ現在AGC電圧が第2レベル未満である、すなわち現在受信状況がAGC電圧レベルで受信不可状態にあると判定されると、現在受信環境が弱電界によるBER悪化であると判断し、この受信環境に適した単純合成ダイバシティ回路39を選択制御するようにしたので、弱電界によるBER悪化の受信環境下の受信精度の向上を図ることができる。
第2の実施の形態によれば、現在BERが第1レベル以上である、すなわち現在受信状況がBERレベルで受信不可状態にあると判定され、かつ現在AGC電圧が第2レベル未満でない、すなわち現在受信状況がAGC電圧レベルで受信可状態にあると判定されると、現在受信環境がマルチパスによるBER悪化と判断し、この受信環境に適した選択的ダイバシティ回路33を選択制御するようにしたので、マルチパスによるBER悪化の受信環境下の受信精度の向上を図ることができる。
第2の実施の形態によれば、マスタ側OFDM回路10A内のマスタ側第1SW12a及びマスタ側第2SW12bのON/OFF切替動作と、スレーブ側OFDM回路10B内のスレーブ側第1SW12c及びスレーブ側第2SW12dのON/OFF切替動作とを異なるタイミングで実行するようにしたので、ON/OFF切替動作を同時タイミングで実行した場合に生じる雑音の発生を確実に防止することができる。
本発明のデジタル放送受信装置は、受信アンテナを追加増設したとしても、チューナ回路及び復調回路は従来通り1台づつで済むことから、製品コストを最小限に抑えることができ、さらに、選択的ダイバシティ処理を実行する選択的ダイバシティ回路又は、最大比合成ダイバシティ処理を実行する最大比合成ダイバシティ回路及び同相合成ダイバシティ処理を実行する単純合成ダイバシティ回路を備え、様々な受信環境に対応したダイバシティ機能を実現することでOFDM方式の放送信号の受信精度の向上を図ることができるため、車両移動に伴って受信環境が大きく変動するような車載用の地上波デジタルテレビ放送受信機に有用である。
本発明のデジタル放送受信装置に関わる第1の実施の形態を示す車載用デジタル放送受信機内部の概略構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態を示す車載用デジタル放送受信機のマイコン内部の概略構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に関わるマイコンの制御回路内部のBER判定部36に使用する第1レベルを説明する説明図である。 第1の実施の形態に関わるマイコンの制御回路内部のAGC電圧判定部37に使用する第2レベルを説明する説明図である。 第1の実施の形態に関わるダイバシティ受信処理のマイコン内部の処理動作を示すフローチャートである。 第2の実施の形態を示す車載用デジタル放送受信機内部の概略構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態に関わるダイバシティ受信処理のマイコン内部の処理動作を示すフローチャートである。 従来のデジタル放送受信装置としての車載用デジタル放送受信機内部の概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
1(1A) 車載用デジタル放送受信機(デジタル放送受信装置)
10A マスタ側OFDM回路(直交周波数分割多重回路)
10B スレーブ側OFDM回路(直交周波数分割多重回路)
11a マスタ側第1アンテナ(受信アンテナ)
11b マスタ側第2アンテナ(受信アンテナ)
11c スレーブ側第1アンテナ(受信アンテナ)
11d スレーブ側第2アンテナ(受信アンテナ)
12a マスタ側第1SW(切替選択回路)
12b マスタ側第2SW(切替選択回路)
12c スレーブ側第1SW(切替選択回路)
12d スレーブ側第2SW(切替選択回路)
13A マスタ側チューナ回路(チューナ回路)
13B スレーブ側チューナ回路(チューナ回路)
14A マスタ側OFDM演算回路(復調回路)
14B スレーブ側OFDM演算回路(復調回路)
31 BER検出回路(誤り率検出回路)
32 AGC電圧検出回路(電界強度検出回路)
33 選択的ダイバシティ回路
34 最大比合成ダイバシティ回路
35 制御回路
36 BER判定部(誤り率判定回路)
37 AGC電圧判定部(電界強度判定回路)
39 単純合成ダイバシティ回路
120a マスタ側第1SW(切替選択回路)
120b マスタ側第2SW(切替選択回路)
120c スレーブ側第1SW(切替選択回路)
120d スレーブ側第2SW(切替選択回路)
130a マスタ側第1チューナ回路(チューナ回路)
130b マスタ側第2チューナ回路(チューナ回路)
130c スレーブ側第1チューナ回路(チューナ回路)
130d スレーブ側第2チューナ回路(チューナ回路)

Claims (10)

  1. 到来する直交周波数分割多重方式の放送信号を受信し、この受信した放送信号を復調する複数の直交周波数分割多重回路を備えたデジタル放送受信装置であって、
    前記複数の直交周波数分割多重回路は、
    前記放送信号を受信するための複数の受信アンテナと、
    これら各受信アンテナ経由の各放送信号を選択する切替選択回路と、
    この切替選択回路にて選択した放送信号を同調受信する単一のチューナ回路と、
    このチューナ回路にて同調受信した放送信号を復調出力する復調回路とを有し、
    前記デジタル放送受信装置は、
    前記複数の直交周波数分割多重回路の複数の受信アンテナの内、任意の受信アンテナ経由で受信した放送信号を選択すべく、前記切替選択回路を制御することで、前記任意の受信アンテナ経由で受信した放送信号の前記復調回路の復調出力を選択する選択的ダイバシティ処理を実行する選択的ダイバシティ回路と、
    前記複数の直交周波数分割多重回路の複数の受信アンテナ経由で受信した放送信号を選択すべく、前記切替選択回路を制御すると共に、前複数の直交周波数分割多重回路の全復調回路の復調出力を合成した合成出力のS/N比が最大となるように演算出力する最大比合成ダイバシティ処理を実行する最大比合成ダイバシティ回路と、
    前記複数の直交周波数分割多重回路の複数の受信アンテナ経由で受信した放送信号を選択すべく、前記切替選択回路を制御すると共に、前記複数の直交周波数分割多重回路の各復調回路の復調出力をそのまま単純合成出力する同相合成ダイバシティ処理を実行する単純合成ダイバシティ回路と、
    前記復調出力のデータ誤り率を検出する誤り率検出回路と、
    前記複数の受信アンテナ経由で受信した各放送信号の受信電界強度を検出する電界強度検出回路と、
    前記誤り率検出回路にて検出した復調出力のデータ誤り率が第1レベル以上であるか否かを判定する誤り率判定回路と、
    前記電界強度検出回路にて検出した放送信号の受信電界強度が第2レベル未満であるか否かを判定する電界強度判定回路と、
    前記誤り率判定回路にて前記復調出力のデータ誤り率が第1レベル以上であると判定され、かつ前記電界強度判定回路にて現在選択中の放送信号の受信電界強度が第2レベル未満であると判定されると、前記最大比合成ダイバシティ回路から前記単純合成ダイバシティ回路を選択制御すると共に、前記誤り率判定回路にて前記復調出力のデータ誤り率が第1レベル以上であると判定され、かつ前記電界強度判定回路にて現在選択中の放送信号の受信電界強度が第2レベル未満でないと判定されると、前記最大比合成ダイバシティ回路から前記選択的ダイバシティ回路を選択制御し、前記誤り率判定回路にて前記復調出力のデータ誤り率が第1レベル以上でないと判定されると、前記最大比合成ダイバシティ回路を選択維持する制御回路と、
    を備えるデジタル放送受信装置。
  2. 到来する直交周波数分割多重方式の放送信号を受信し、この受信した放送信号を復調する複数の直交周波数分割多重回路を備えたデジタル放送受信装置であって、
    前記複数の直交周波数分割多重回路は、
    前記放送信号を受信するための複数の受信アンテナと、
    前記複数の受信アンテナ毎に配置され、この受信アンテナ経由で放送信号を同調受信する複数のチューナ回路と、
    各チューナ回路で同調受信した各受信アンテナ経由の放送信号を選択する切替選択回路と、
    前記切替選択回路にて選択した放送信号を復調出力する復調回路とを有し、
    前記デジタル放送受信装置は、
    前記複数の直交周波数分割多重回路の複数の受信アンテナの内、任意の受信アンテナ経由で受信した放送信号を選択すべく、前記切替選択回路を制御することで、前記任意の受信アンテナ経由で受信した放送信号の前記復調回路の復調出力を選択する選択的ダイバシティ処理を実行する選択的ダイバシティ回路と、
    前記複数の直交周波数分割多重回路の複数の受信アンテナ経由で受信した放送信号を選択すべく、前記切替選択回路を制御すると共に、前記複数の直交周波数分割多重回路の全復調回路の復調出力を合成した合成出力のS/N比が最大となるように演算出力する最大比合成ダイバシティ処理を実行する最大比合成ダイバシティ回路と、
    前記複数の直交周波数分割多重回路の複数の受信アンテナ経由で受信した放送信号を選択すべく、前記切替選択回路を制御すると共に、前記複数の直交周波数分割多重回路の各復調回路の復調出力をそのまま単純合成出力する同相合成ダイバシティ処理を実行する単純合成ダイバシティ回路と、
    前記復調出力のデータ誤り率を検出する誤り率検出回路と、
    前記複数の受信アンテナ経由で受信した各放送信号の受信電界強度を検出する電界強度検出回路と、
    前記誤り率検出回路にて検出した復調出力のデータ誤り率が第1レベル以上であるか否かを判定する誤り率判定回路と、
    前記電界強度検出回路にて検出した放送信号の受信電界強度が第2レベル未満であるか否かを判定する電界強度判定回路と、
    前記誤り率判定回路にて前記復調出力のデータ誤り率が第1レベル以上であると判定され、かつ前記電界強度判定回路にて現在選択中の放送信号の受信電界強度が第2レベル未満であると判定されると、前記最大比合成ダイバシティ回路から前記単純合成ダイバシティ回路を選択制御すると共に、前記誤り率判定回路にて前記復調出力のデータ誤り率が第1レベル以上であると判定され、かつ前記電界強度判定回路にて現在選択中の放送信号の受信電界強度が第2レベル未満でないと判定されると、前記最大比合成ダイバシティ回路から前記選択的ダイバシティ回路を選択制御し、前記誤り率判定回路にて前記復調出力のデータ誤り率が第1レベル以上でないと判定されると、前記最大比合成ダイバシティ回路を選択維持する制御回路と、
    を備えるデジタル放送受信装置。
  3. 前記制御回路は、
    前記誤り率判定回路にて前記復調出力のデータ誤り率が第1レベル以上であると判定され、かつ前記電界強度判定回路にて現在選択中の放送信号の受信電界強度が第2レベル未満でないと判定されると、複数の放送信号の内、前記現在選択中の放送信号以外の他の放送信号を選択すべく、前記切替選択回路を制御する選択的ダイバシティ処理を実行させるべく、前記選択的ダイバシティ回路を選択制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のデジタル放送受信装置。
  4. 前記制御回路は、
    前記選択的ダイバシティ回路にて前記他の放送信号を選択中に、前記電界強度判定回路にて現在選択中の他の放送信号の受信電界強度が第2レベル未満であると判定されると、前記複数の放送信号の内、前記他の放送信号以外の他の放送信号を選択すべく、前記切替選択回路を制御する選択的ダイバシティ処理を実行させるべく、前記選択的ダイバシティ回路を選択制御することを特徴とする請求項3に記載のデジタル放送受信装置。
  5. 前記制御回路は、
    前記選択的ダイバシティ回路にて前記他の放送信号を選択中に、前記電界強度判定回路にて現在選択中の他の放送信号の受信電界強度が第2レベル未満でないと判定され、かつ、前記誤り率判定回路にて前記復調出力のデータ誤り率が第1レベル以上であると判定されると、前記複数の放送信号の内、前記他の放送信号以外の他の放送信号を選択すべく、前記切替選択回路を制御する選択的ダイバシティ処理を実行させるべく、前記選択的ダイバシティ回路を選択制御することを特徴とする請求項3又は4に記載のデジタル放送受信装置。
  6. 前記電界強度検出回路は、
    前記チューナ回路内部の放送信号に関わる自動利得制御電圧を検出する自動利得制御電圧検出回路で構成し、この自動利得制御電圧を前記受信電界強度として検出することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1つに記載のデジタル放送受信装置。
  7. 前記制御回路は、
    前記複数の直交周波数分割多重回路内の切替選択回路の放送信号選択動作を、前記複数の直交周波数分割多重回路毎に異なるタイミングで実行することで、前記複数の受信アンテナ経由で前記複数の直交周波数分割多重回路に入力される放送信号の切り替えのタイミングを異ならせることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1つに記載のデジタル放送受信装置。
  8. 前記複数の直交周波数分割多重回路は2個、前記複数の直交周波数分割多重回路内の複数の受信アンテナは2個、当該デジタル放送受信装置の受信アンテナは合計4個とすることで4アンテナ入力2受信系統対応のデジタル放送受信機に適用したことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1つに記載のデジタル放送受信装置。
  9. 到来する地上波デジタルテレビ放送信号を前記放送信号として受信する地上波デジタルテレビ放送受信機に適用したことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1つに記載のデジタル放送受信装置。
  10. 車両に搭載された車載用デジタル放送受信機に適用したことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1つに記載のデジタル放送受信装置。
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