JP2012119753A - 車載用テレビ放送送信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストを抑えつつ、送信周波数の変更先の検出中おいても放送内容を継続的に視聴することができる「車載用テレビ放送送信装置」を提供すること。
【解決手段】特定の受信手段4を、地上デジタル放送のダイバーシティ受信と、受信した地上デジタル放送の放送信号をアナログテレビ信号に変換して車載用地上アナログ放送受信装置に送信するための送信周波数の変更先として利用可能な特定の帯域を検出する周波数スキャンとの双方に選択的に利用し、周波数スキャンの期間中に、他の受信手段3に地上デジタル放送を引き続き受信させること。
【選択図】図1

Description

本発明は、車載用テレビ放送送信装置に係り、特に、地上デジタル放送の放送信号をアナログテレビ信号に変換した上で車載用地上アナログ放送受信装置に送信するのに好適な車載用テレビ放送送信装置に関する。
現在、来年(2011年)7月に予定されている地上アナログ放送の停波に向けて、車載用地上デジタル放送受信機が普及してきている。
しかし、現在も、市場および各家庭には、依然として車載用地上アナログ放送受信機を搭載した車両が数多く存在する。特に、純正品として車載用地上アナログ放送受信機を搭載している車両の場合には、車両のコンソールパネルの取り外しやカーナビ本体の取り出し等の作業に手間やコストを要するため、簡単に車載用地上デジタル放送受信機に交換することはできない。
そこで、このような既存の車載用地上アナログ放送受信機を地上デジタル放送の視聴に用いることを可能とする手段として、地上デジタル放送の放送信号を受信し、受信された放送信号をアナログテレビ信号に変換して地上アナログ放送受信機に送信(転送)する車載用テレビ放送送信機が提案されるようになった。この車載用テレビ放送送信機は、その送信用アンテナを車載用地上アナログ放送受信機の受信用アンテナに近接させた状態で車内に設置されるようになっている。
例えば、特許文献1においては、この種の車載用テレビ放送送信機として、地上デジタル放送を受信する受信機と受信した映像信号および音声信号をアナログテレビ信号に変換して地上アナログ放送受信機に送信する送信機とを一体化させた地上デジタルテレビ放送変換装置が提案されている。
また、実際に製品化されている車載用テレビ放送送信機の一例としては、マスプロ電工株式会社製のアナログカーテレビ用ワンセグセットがある(非特許文献1参照)。
実用新案登録第3136154号 特開2007−174445号公報
インターネット<http://www.maspro.co.jp/new_prod/movt2/index.html>
ところで、日本では、微弱無線局の規定(電波法第4条第1号)により、無線局の免許を要することなく利用することが許容された許容送信電力(許容電界強度)が、各周波数帯域ごとに定められている。具体的には、300MHz〜3GHzの極超短波(UHF:Ultra High Frequency)帯のうち、地上デジタル放送および地上アナログ放送に用いられている周波数帯(470〜770MHz)においては、許容送信電力が35μV/m以下と定められている。一方、地上アナログ放送のみに用いられている超短波(VHF:Very High Frequency)帯においては、許容送信電力が500μV/m以下と定められている。
このような微弱無線局の規定によれば、車載用テレビ放送送信機によって地上デジタル放送の放送信号をアナログテレビ信号に変換して車載用地上アナログ放送受信機に送信する際に、送信周波数として前述したUHF帯を用いることは、許容送信電力が極めて小さいため困難である。したがって、アナログテレビ信号の送信周波数としては、許容送信電力が比較的大きいVHF帯を用いることが現実的となっている。
しかし、アナログテレビ信号の送信周波数としてVHF帯を用いる場合においも、許容送信電力が十分に大きいわけではないので、同じVHF帯(同一チャンネルまたは隣接チャンネル)を用いている地上アナログ放送の妨害(混信)によって、車載用テレビ放送送信機から送信されたアナログテレビ信号を車載用地上アナログ放送受信機側で良好に受信することができない場合も多い。また、車両に搭載される構成上、車両の移動にともなって電波状況も変化し得るため、このような妨害の可能性は絶えず付きまとうことになる。なお、地上アナログ放送は停波されることが決定されているため、このような地上アナログ放送による妨害の影響は将来的には無くなるが、地上アナログ放送の停波後には、停波によって空いたVHF帯をテレビジョン以外の放送(例えば、マルチメディア放送)に用いることが計画されているため、将来的には、この新たな放送が妨害となることが懸念される。
このような妨害を受けた場合には、車載用地上アナログ放送受信機側で出力される映像および音声は、ノイズ混じりで視聴しづらい映像・音声となってしまう。こうなった場合に、ユーザは、車載用テレビ放送送信機の送信周波数(チャンネル)を変更するとともに、車載用地上アナログ放送受信機の受信周波数(チャンネル)を送信周波数の変更先と同一の周波数に変更して、視聴中の映像・音声を良好に視聴できるチャンネルを探し出すことは可能であった。
さらに、このような送信周波数および受信周波数の変更を行ったとしても、変更先の周波数に該当する帯域に妨害電波(妨害チャンネル)が存在するか否かは実際にその周波数に変更して受信確認してみないと分からなかったため、地域によっては、送信周波数の変更と受信周波数の変更とを何度も繰り返さなければならない場合があった。
そこで、このようなチャンネル変更操作の煩雑さを解消し得る構成として、例えば、図7および図8にそれぞれ示す車載用テレビ放送送信機1,2を考えることができる。
ここで、図7の車載用テレビ放送送信機1について先に説明すると、この車載用テレビ放送送信機1は、第1のチューナ3および第2のチューナ4を有しており、これらはいずれもUHF帯/VHF帯兼用チューナとされている。
各チューナ3,4は、通常は、UHF帯を用いて放送されている地上デジタル放送の電波(放送波)を、各チューナ3,4にそれぞれ接続された受信用アンテナ3a,4aを介して受信するようになっている。そして、各チューナ3,4は、受信された電波から、選択された受信周波数(チャンネル)に該当する放送信号を抽出し、抽出された放送信号を後段に出力するようになっている。
各チューナ3,4の後段には、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調器5が接続されており、このOFDM復調器5には、各チューナ3,4からそれぞれ出力された放送信号が入力されるようになっている。そして、OFDM復調器5は、入力された各チューナ3,4ごとの放送信号をそれぞれOFDM復調することによって、各チューナ3,4に対応するトランスポートストリームを取得するようになっている。このOFDM復調器5によるOFDM復調は、誤り訂正をともなう。
OFDM復調器5には、ダイバーシティ合成部9が内蔵されており、このダイバーシティ合成部9には、OFDM復調によって取得された各チューナ3,4に対応するトランスポートストリームが入力されるようになっている。そして、ダイバーシティ合成部9は、入力された第1のチューナ3に対応するトランスポートストリームの位相を位相器9aによって制御した上で、この位相が制御された第1のチューナ3に対応するトランスポートストリームと、入力された第2のチューナ4に対応するトランスポートストリームとを、合成器9bにおいてダイバーシティ合成するようになっている。このときのダイバーシティの方式としては、公知の最大比合成方式が用いられる。このようなダイバーシティ合成を行う場合には、1つのチューナのみを用いる場合(ダイバーシティ合成を行わない場合)に比べてフルセグを良好に受信することができる可能性が高くなる。このようにしてダイバーシティ合成されたトランスポートストリーム(図7におけるTS)は、OFDM復調器5の後段に出力される。
OFDM復調器5の後段には、MPEGデコーダ6が接続されており、このMPEGデコーダ6には、OFDM復調器5から出力されたトランスポートストリームが入力されるようになっている。そして、MPEGデコーダ6は、入力されたトランスポートストリームを多重を解除した上でデコードすることによって映像信号および音声信号(図7におけるVideo/Audio)を取得し、取得された映像信号および音声信号を後段に出力するようになっている。
MPEGデコーダ6の後段には、VHFトランスミッタ7が接続されており、このVHFトランスミッタ7には、MPEGデコーダ6から出力された映像信号および音声信号が入力されるようになっている。そして、VHFトランスミッタ7は、入力された映像信号および音声信号をNTSC(National Television System Committee)方式のアナログ信号に変換し、更に、この変換されたアナログ信号を、アナログ変調によってVHF帯における設定された送信周波数(1ch〜12chのいずれか)のアナログテレビ信号(高周波信号)に変換するようになっている。さらに、VHFトランスミッタ7は、変換されたアナログテレビ信号を、送信用アンテナ8を介して車載用地上アナログ放送受信機10に送信するようになっている。
車載用地上アナログ放送受信機10側では、VHFトランスミッタ7に設定された送信周波数と同一の受信周波数を不図示のアナログチューナに設定した上で、車載用テレビ放送送信機1から送信されたアナログテレビ信号を受信用アンテナ10aを介して受信して、復調およびデコード等の処理を行うことによって、車載用テレビ放送送信機1側で受信された地上デジタル放送の放送内容に相当する映像・音声を出力することができる。
ここで、VHFトランスミッタ7に設定されている送信周波数に該当する帯域に妨害電波が存在する場合には、車載用地上アナログ放送受信機10側では、アナログテレビ信号とともに妨害電波が受信されることになる。妨害電波が地上アナログ放送の放送波の場合には、車載用地上アナログ放送受信機10によって表示される映像は、視聴局(地上デジタル放送)の放送映像と妨害局(地上アナログ放送)の放送映像(ノイズ)とが重なった映像に見えることになる。妨害電波が将来的(地上アナログ放送の停波後)にテレビジョン以外の放送の放送波となる場合には、車載用地上アナログ放送受信機10側で表示される映像は、スノーノイズ(砂嵐)混じりの視聴局の放送映像となることが予想される。また、このような妨害電波によるノイズは、映像だけでなくホワイトノイズとして音声にも生じることになる。
図7の車載用テレビ放送送信機1には、このような車載用地上アナログ放送受信機10側で出力される映像・音声のノイズに基づいて現在の送信周波数に該当する帯域に妨害が生じていると判断したユーザが、送信周波数の変更先の検出を指示する操作(以下、検出指示操作と称する)を行うことが可能とされている。
この検出指示操作が行われた場合に、車載用テレビ放送送信機1は、両チューナ3,4を用いて、VHF帯の中から放送が行われていない空きチャンネルを検出するVHFスキャンを行うようになっている。VHFスキャンにおいては、VHF帯に割り当てられている各チャンネル(1ch〜12ch)をスキャン先として、例えば、チャンネル番号の昇順にしたがって順次各チャンネルの電界強度を調べて行き、電界強度が閾値以下(もしくは閾値未満)のチャンネルを空きチャンネルとして決定する。
そして、車載用テレビ放送送信機1は、VHFスキャンが完了すると、検出された空きチャンネルを、VHFトランスミッタ7に設定されている現在の送信周波数に代えて新たな送信周波数としてVHFトランスミッタ7に設定し直すことによって、送信周波数の変更を行うようになっている。
このような車載用テレビ放送送信機1によれば、VHFスキャンによって自動的に空きチャンネルを検出することができるので、前述したチャンネル変更操作を行う手間が軽減されることになる。
しかしながら、このような車載用テレビ放送送信機1においては、すべてのチューナ3,4をVHFスキャンに用いているため、VHFスキャンの期間中には、地上デジタル放送に用いられているUHF帯を受信できなくなってしまう。
したがって、図7の車載用テレビ放送送信機1には、VHFスキャン期間の開始直前まで車載用地上アナログ放送受信機10側で視聴していた地上デジタル放送の放送内容(すなわち、アナログテレビ信号の映像・音声)を、VHFスキャン期間中に車載用地上アナログ放送受信機10側で継続して視聴することができないといった欠点がある。
これに対して、図8の車載用テレビ放送送信機2においては、このような図7の車載用テレビ放送送信機1の欠点が克服されている。
すなわち、図8の車載用テレビ放送送信機2は、VHFスキャン専用チューナ11(VHF専用チューナ)と、これに対応するOFDM復調器12とを有している。また、図8の車載用テレビ放送送信機2においては、第1のチューナ3および第2のチューナ4が、いずれもUHF専用チューナとされている。
このような図8の車載用テレビ放送送信機2には、図7の構成と同様に、ユーザが検出指示操作を行うことが可能とされている。
ただし、図8の車載用テレビ放送送信機2は、図7の構成とは異なり、検出指示操作に応じたVHFスキャンを、VHFスキャン専用チューナ11を用いて行うようになっている。
したがって、図8の車載用テレビ放送送信機2は、VHFスキャン期間中にも第1のチューナ3および第2のチューナ4によってUHF帯を受信することができるので、VHFスキャン期間中においても、ノイズ混じりではあるものの地上デジタル放送の放送内容の継続的な視聴が可能となっている。
しかるに、このような図8の構成においては、VHFスキャンの専用のチューナ11が必要となるため、コストが高くなるといった図7の構成とは異なる欠点がある。
そこで、本発明は、このような点に鑑みなされたものであり、コストを抑えつつ、送信周波数の変更先の検出中おいても車載用地上アナログ放送受信装置側で放送内容を継続的に視聴することができる車載用テレビ放送送信装置を提供することを目的とするものである。
前述した目的を達成するため、本発明に係る車載用テレビ放送送信装置は、車両に搭載され、選択された受信周波数に該当する地上デジタル放送の放送信号を受信する複数の受信手段と、これら複数の受信手段によってそれぞれ受信された前記放送信号をダイバーシティ合成するダイバーシティ合成手段と、このダイバーシティ合成手段によって合成された前記放送信号を、所定の周波数範囲に属する設定された送信周波数のアナログテレビ信号に変換する変換手段と、この変換手段によって変換された前記アナログテレビ信号を車載用地上アナログ放送受信装置に送信する送信手段とを備えた車載用テレビ放送送信装置であって、前記複数の受信手段には、前記所定の周波数範囲に属する周波数に該当する放送信号を受信可能とされた特定の受信手段が含まれており、前記送信周波数の変更先を検出すべき所定のイベントが発生した場合に、前記特定の受信手段を用いた前記ダイバーシティ合成を解除するように前記ダイバーシティ合成手段を制御する制御手段と、この制御手段の制御によって前記ダイバーシティ合成の解除が行われた上で、前記特定の受信手段を用いて、前記所定の周波数範囲の中から前記送信周波数の変更先として利用可能な特定の帯域を検出する周波数スキャンを行うスキャン手段と、このスキャン手段の前記周波数スキャンによって検出された前記特定の帯域を、前記変換手段に設定されている前記送信周波数に代えて新たな前記送信周波数として前記変換手段に設定することによって、前記送信周波数の変更を行う変更手段とを備え、前記周波数スキャンの期間中に、前記複数の受信手段における前記特定の受信手段以外の他の受信手段は、前記周波数スキャンの開始直前に受信していた前記放送信号を引き続き受信し、前記変換手段は、前記他の受信手段によって引き続き受信された前記放送信号を、前記周波数スキャンの開始直前に設定されていたままの前記送信周波数の前記アナログテレビ信号に変換することを特徴としている。そして、このような構成によれば、特定の受信手段を、地上デジタル放送のダイバーシティ受信および周波数スキャンの双方に選択的に利用することができるとともに、周波数スキャンの期間中に、他の受信手段に地上デジタル放送を引き続き受信させることができるので、周波数スキャン専用のチューナを要することなく、周波数スキャン期間中に、この期間の開始直前まで視聴していた放送内容を継続して視聴することができる。
また、前記制御手段は、前記変更手段による前記送信周波数の変更が行われた場合に、前記特定の受信手段を用いたダイバーシティ合成を再開するように前記ダイバーシティ合成手段を制御してもよい。そして、このような構成によれば、送信周波数が変更された後には、再びダイバーシティ合成によって画質および音質が高い放送内容を視聴することができる。
さらに、前記周波数スキャンが完了したことを契機として、前記周波数スキャンによって前記特定の帯域が検出されたことを通知するとともに前記送信周波数を当該特定の帯域に変更する変更操作を促すための第1の画像を生成する第1の画像生成手段を備え、前記変換手段は、前記第1の画像生成手段によって生成された前記第1の画像を、前記周波数スキャンの開始直前に設定されていたままの前記送信周波数と同一の送信周波数の第1のアナログ映像信号に変換し、前記送信手段は、前記変換手段によって変換された前記第1のアナログ映像信号を前記車載用地上アナログ放送受信装置に送信し、前記変更手段は、前記送信周波数の変更を前記変更操作に応じて行ってもよい。そして、このような構成によれば、車載用地上アナログ放送受信装置側で第1の画像を適切に表示させることができるので、送信周波数の変更先が検出されたことをユーザに確実に把握させた上で、ユーザの意思を反映させた送信周波数の変更を行うことができる。
さらにまた、前記変更手段は、前記送信周波数の変更を、前記周波数スキャンが完了したことを契機としてユーザ操作を待つことなく行ってもよい。そして、このような構成によれば、送信周波数の変更を自動的に行うことができる。また、この場合において、前記変更手段は、前記周波数スキャンによって検出された前記特定の帯域が複数存在する場合には、これら複数の特定の帯域のうちの所定の優先順位が最上位の1つの特定の帯域を、前記新たな送信周波数としてもよい。そして、このような構成によれば、変更先が複数存在する場合には、最適な変更先を自動的に選択することができる。さらに、この場合において、前記周波数スキャンが完了したことを契機として、前記送信周波数を前記周波数スキャンによって検出された前記特定の帯域に変更することを通知するための第2の画像を生成する第2の画像生成手段を備え、前記変換手段は、前記第2の画像生成手段によって生成された前記第2の画像を、前記周波数スキャンの開始直前に設定されていたままの前記送信周波数と同一の送信周波数の第2のアナログ映像信号に変換し、前記送信手段は、前記変換手段によって変換された前記第2のアナログ映像信号を前記車載用地上アナログ放送受信装置に送信してもよい。そして、このような構成によれば、車載用地上アナログ放送受信装置側で第2の画像を適切に表示させることができるので、送信周波数が変更されることを変更先とともに確実に把握することができる。
また、前記所定のイベントは、前記送信周波数の変更先の検出を指示する操作を含んでもよい。そして、このような構成によれば、検出指示操作にしたがった周波数スキャンを、専用チューナを要することなく放送信号の継続的な受信を確保しつつ行うことができる。
さらに、前記所定の周波数範囲は、VHF帯であり、前記特定の帯域は、VHF帯における放送に用いられていない空き帯域であってもよい。そして、このような構成によれば、電波法との関係から送信周波数の変更先として好適な帯域を検出することができる。
本発明によれば、コストを抑えつつ、送信周波数の変更先の検出中においても車載用地上アナログ放送受信装置側で放送内容を継続的に視聴することができる。
本発明に係る車載用テレビ放送送信装置の第1実施形態において、ダイバーシティ合成の確立状態を示す模式図 車載用テレビ放送送信装置の第1実施形態において、ダイバーシティ合成の解除状態を示す模式図 車載用テレビ放送送信装置の第1実施形態の動作例を画面の遷移状態を用いて説明するための説明図 車載用テレビ放送送信装置の第1実施形態においてVHFスキャンの具体的な処理を示すフローチャート 車載用テレビ放送送信装置の第2実施形態の動作例を画面の遷移状態を用いて説明するための説明図 車載用テレビ放送送信装置の第2実施形態においてVHFスキャンを中心とした具体的な処理を示すフローチャート 従来の車載用テレビ放送送信装置の一例を示す模式図 図7とは異なる従来の車載用テレビ放送送信装置の一例を示す模式図
(第1実施形態)
以下、本発明に係る車載用テレビ放送送信装置としての車載用テレビ放送送信機の第1実施形態について、図1乃至図4を参照して説明する。
なお、図7および図8と基本的構成が同一もしくはこれに類する箇所については、同一の符号を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態における車載用テレビ放送送信機15は、図7および図8に示した構成と同様に、複数の受信手段としての2つのチューナ3,4と、ダイバーシティ合成手段としてのダイバーシティ合成部9が内蔵されたOFDM復調器5と、MPEGデコーダ6と、変換手段および送信手段としてのVHFトランスミッタ7とを有している。
したがって、本実施形態においても、図7、図8の構成と同様に、各チューナ3,4によって受信された選択された受信周波数の地上デジタル放送の放送信号が、OFDM復調器5における復調、ダイバーシティ合成部9におけるダイバーシティ合成、MPEGデコーダ6におけるデコードおよびVHFトランスミッタ7における変換を順次経た上で、設定された送信周波数のアナログテレビ信号として車載用地上アナログ放送受信機10に送信されることになる。
なお、各チューナ3,4による地上デジタル放送の受信周波数(チャンネル)の選択は、UHF帯に割り当てられたチャンネル(現在は13ch〜62ch)に該当する地上デジタル放送の放送局に関する情報(例えば、チャンネル番号、周波数、放送局名等)がプリセットされた不図示の車載用テレビ放送送信機15用のリモコンのプリセットボタン(選局ボタン)の操作等に応じて行われるようになっている。このような受信周波数の選択のための具体的な構成として、図1に示すように、各チューナ3,4には制御部16が接続されており、この制御部16は、プリセットボタンの操作をリモコン受光部等を介して検知した上で、操作されたプリセットボタンに対応付けられたチャンネルを選択する指令を各チューナ3,4に出力することによって、各チューナ3,4にチャンネルを選択させるようになっている。プリセットの方法については公知の地上デジタル放送受信機と同様であるので詳細は省略する。
このような構成を備えた上で、更に、車載用テレビ放送送信機15は、本実施形態に特有の構成を備えている。
すなわち、本実施形態において、第2のチューナ4は、特定の受信手段としてのUHF帯/VHF帯兼用チューナとされている。一方、第1のチューナ3は、特定の受信手段以外の他の受信手段とされており、この第1のチューナ3は、UHF帯専用チューナであってもよい。
また、制御部16は、制御手段として機能し、所定のイベントとしての前述した検出指示操作が行われたことを、この検出指示操作を示す信号の入力によって検知するようになっている。この検出指示操作は、前記リモコンの専用ボタン(VHFスキャンの実行指示ボタン)を操作することによって行うことができるようにしてもよい。そして、制御部16は、検出指示操作を検知したことを契機として、第2のチューナ4を用いたダイバーシティ合成を解除するようにダイバーシティ合成部9を制御(以下、解除制御)するようになっている。この解除制御は、例えば、図2に示すように、ダイバーシティ合成部9における合成器9bと第2のチューナ4との間に配設されたスイッチ9cを、合成器9b側にオンされた状態(図1)から制御部16側にオンされた状態(図2)へと切り替えることを指示する制御信号をダイバーシティ合成部9に出力することによって行ってもよい。ここで、図1には、ダイバーシティ合成が確立された状態のダイバーシティ合成部9が示されており、一方、図2には、ダイバーシティ合成が解除された状態のダイバーシティ合成部9が示されている。なお、本実施形態においては、チューナ3,4が2つのため、制御部16の解除制御によってダイバーシティ合成が完全に解除されることになるが、例えば、チューナが4つ(内、第1のチューナ3が3つ)の場合には、解除制御によって第2のチューナ4がダイバーシティ合成の対象から除外された後にも、依然として残余のチューナによってダイバーシティ合成が確立され続けるようにしてもよい。
さらに、本実施形態において、制御部16は、第2のチューナ4とともにスキャン手段を構成している。すなわち、制御部16は、解除制御によってダイバーシティ合成が解除されると、第2のチューナ4を用いて、周波数スキャンとしてのVHF帯(所定の周波数範囲)をサーチ先としたVHFスキャンを行うようになっている。このVHFスキャンにおいては、制御部16が、第2のチューナ4に対して、VHF帯に割り当てられたチャンネル(現在は1ch〜12ch)を例えばチャンネル番号の昇順に順次選局することを指示する制御信号(VHFスキャン制御信号)を出力し、この制御信号に応じて第2のチャンネル4によって順次選局されるチャンネルの電界強度を制御部16によって選局の都度取得して記憶していく。この過程で、制御部16は、選局されたチャンネルの電界強度が閾値以下であるか否かをチャンネルごとに判定し、この判定において肯定的な判定結果が得られたチャンネルについては、送信周波数(チャンネル)の変更先として利用可能な特定の帯域としての空きチャンネル(空き帯域)と決定する。一方、制御部16は、当該判定において否定的な判定結果が得られたチャンネルについては、送信周波数の変更先として利用できない妨害電波が存在する妨害チャンネルと決定する。
さらにまた、本実施形態において、制御部16は、変更手段として機能し、VHFスキャンの完了後に、VHFスキャンによって検出された空きチャンネルをVHFトランスミッタ7に設定されている送信周波数に代えて新たな送信周波数としてVHFトランスミッタ7に設定し直すことによって、送信周波数の変更を行うようになっている。なお、VHFトランスミッタ7への送信周波数の初期設定は、リモコン操作等のユーザ操作によって制御部16が行うようにしてもよい。
一方、VHFスキャン期間中に、第1のチューナ3は、VHFスキャンの開始直前に受信していた地上デジタル放送の放送信号を引き続き受信(以下、継続受信)するようになっている。ただし、このとき、第1のチューナ3の受信周波数を変更するための操作(例えば、チャンネル切り替えや系列局サーチ)は行われないことを前提とする。この継続受信は、VHFスキャン期間の終了後も、送信周波数が変更されるまでの間は更に継続させてもよい。この継続受信された放送信号は、OFDM復調器5におけるOFDM復調およびMPEGデコーダ6におけるデコードを経た上でVHFトランスミッタ7に入力され、このVHFトランスミッタ7において、VHFスキャンの開始直前に設定されていたままの送信周波数(変更前の送信周波数)のアナログテレビ信号に変換されるようになっている。変換されたアナログテレビ信号は、VHFトランスミッタ7によって送信用アンテナ8を介して車載用地上アナログ放送受信機10に送信される。
このような構成によれば、第2のチューナ4を地上デジタル放送のダイバーシティ受信およびVHFスキャンの双方に選択的に利用することができるとともに、VHFスキャンの期間中に、第1のチューナ3に地上デジタル放送を引き続き受信させることができる。これにより、VHFスキャン専用のチューナを要することなく、VHFスキャン期間中に、この期間の開始直前まで車載用地上アナログ放送受信機10側で視聴していた地上デジタル放送の放送内容(アナログテレビ信号の映像・音声)を継続して視聴することができる。なお、本実施形態において、当該継続して視聴される放送内容は、ダイバーシティ受信ではなくシングル受信によるものであるので、通常はワンセグ放送に対応する放送内容となることが多い。しかし、本来、VHFスキャンは、放送内容(映像・音声)にノイズが混じっていることを確認したユーザの検出指示操作等によって実行されるものであるので、元々ノイズ混じりのフルセグ放送に対応する放送内容がワンセグ放送に対応する放送内容に切り替わったとしても、視聴品位の劣化が著しくなるわけではない。なお、フルセグ放送およびワンセグ放送のいずれに対応する放送内容が視聴されるかについては、制御部16が、チューナ3,4の受信状態(例えば、電界強度やCN比)に基づいて、MPEGデコーダ6に対してデコードすべき放送信号の階層(フルセグ/ワンセグ)を指定する制御を行うことによって決定すればよい。
上記構成に加えて、さらに、本実施形態において、制御部16は、前述のようにしてVHFトランスミッタ7に設定されている送信周波数の変更を行った後に、第2のチューナ4を用いたダイバーシティ合成を再開(再確立)するようにダイバーシティ合成部9を制御するようになっている。この制御は、例えば、図2に示したように制御部16側にオンされた状態のスイッチ9cを再び合成器9b側にオンされた状態に復帰させるための制御信号をダイバーシティ合成部9に出力することによって行ってもよい。
このような構成によれば、送信周波数が変更された後には、再びダイバーシティ合成によって画質および音質が高い放送内容(フルセグ)を視聴することが可能となる。
上記構成に加えて、更に、本実施形態において、車載用テレビ放送送信機15は、図1および図2に示すように、第1の画像生成手段としての画像生成部17を有している。この画像生成部17は、VHFスキャンが完了したことを契機として、第1の画像としての検出通知/変更案内画像を生成し、生成された検出通知/変更案内画像をVHFトランスミッタ7に出力するようになっている。ここで、検出通知/変更案内画像は、VHFスキャンによって空きチャンネルが検出されたことを当該空きチャンネルとともに通知し、なおかつ、送信周波数を当該空きチャンネルに変更する変更操作を促すための画像である。VHFトランスミッタ7は、画像生成部17から出力された検出通知/変更案内画像を、NTSC方式のアナログ信号に変換し、更に、この変換されたアナログ信号を、アナログ変調によって、VHFスキャンの開始直前にVHFトランスミッタ7に設定されていたままの送信周波数と同一の送信周波数のアナログ映像信号(第1のアナログ映像信号)に変換するようになっている。また、VHFトランスミッタ7は、このようにして変換された検出通知/変更案内画像のアナログ映像信号を、車載用地上アナログ放送受信機10に送信するようになっている。車載用地上アナログ放送受信機10側では、この送信された検出通知/変更案内画像のアナログ映像信号を、アナログテレビ信号の受信周波数と同一の受信周波数(変更前の受信周波数)で受信することができ、受信された当該アナログ映像信号に該当する検出通知/変更案内画像を確実に表示することができる。そして、制御部16は、このような検出通知/変更案内画像を見たユーザが送信チャンネルの変更操作を行うことを待って、この変更操作に応じた送信チャンネルの変更を行うようになっている。なお、このような送信チャンネルの変更操作は、前記リモコンの操作によって行うことができるようにしてもよい。また、VHFスキャンによって検出された空きチャンネルが複数存在する場合には、検出通知/変更案内画像は、複数の空きチャンネルを通知する内容となるが、この場合、ユーザは、通知された複数の空きチャンネルから所望の空きチャンネルを選択して変更操作を行うことになる。さらに、前述のように、VHFスキャンの完了後においても送信周波数の変更までの期間さらに放送信号の継続受信を続ける場合には、検出通知/変更案内画像を当該放送信号に対応する放送映像に重畳された状態で表示されるように構成すればよい。この場合には、VHFトランスミッタ7において、当該放送信号と検出通知/変更案内画像とを合成した上で、合成された信号をアナログテレビ信号に変換させればよい。このような場合には、検出通知/変更案内画像のアナログ映像信号が、アナログテレビ信号に混在されることになる。
このような構成によれば、車載用地上アナログ放送受信機10側で検出通知/変更案内画像を適切に表示させることができるので、送信周波数の変更先が検出されたことをユーザに確実に把握させた上で、ユーザの意思を反映させた送信周波数の変更を行うことができる。
なお、画像生成部17は、VHFスキャンの開始を契機として、VHFスキャン中であることを通知するための画像(以下、スキャン通知画像)を生成してVHFトランスミッタ7に出力してもよい。この場合、VHFトランスミッタ7は、画像生成部17から出力されたスキャン通知画像を、VHFスキャン期間中に継続受信される放送信号と合成した上でNTSC方式のアナログ信号に変換し、更に、この変換されたアナログ信号を、アナログ変調によって、VHFスキャンの開始直前にVHFトランスミッタ7に設定されていたままの送信周波数と同一の送信周波数のアナログテレビ信号に変換すればよい。この場合、車載用地上アナログ放送受信機10側では、継続受信される放送信号の放送映像とともに、スキャン通知画像を表示することができる。ただし、このようなスキャン通知画像を表示させる場合においても、その大きさ(画面全体に対する占有面積比率)は、本発明の目的である放送信号の継続的な視聴を妨げない程度の十分に小さな大きさに制限することが望ましい。
なお、制御部16およびMPEGデコーダ6は、例えば、CPUと、このCPUの実行プログラムが記憶されたROMと、CPUの処理結果を一時的に保存するRAMとによって構成してもよい。
次に、図3は、本実施形態における車載用テレビ放送送信機15の動作の一例を、車載用地上アナログ放送受信機10側に表示される画面の遷移例とともに示したものである。
なお、図3の初期状態において、車載用テレビ放送送信機15は、第1のチューナ3および第2のチューナ4の双方を用いて地上デジタル放送の視聴局の放送信号をダイバーシティ受信しており、受信された放送信号は、VHFトランスミッタ7に設定されている送信周波数のアナログテレビ信号に変換されて車載用地上アナログ放送受信機10に送信されているものとする。そして、車載用地上アナログ放送受信機10側では、送信周波数と同一の受信周波数でアナログテレビ信号が受信されており、このアナログテレビ信号に含まれる映像の表示および音声の出力が行われているものとする。ユーザは、この映像および音声を介して、地上デジタル放送の視聴局の放送内容を視聴している。
そして、このような初期状態から、車載用地上アナログ放送受信機10側で視聴される映像および音声にノイズが含まれていることが確認されると、ユーザは、図3のステップ1(ST1)に示すような検出指示操作を行う。
この検出指示操作により、制御部16の解除制御によるダイバーシティ合成の解除(図2参照)が行われ、その上で、制御部16による第2のチューナ4を用いたVHFスキャンが開始される。
このVHFスキャンの期間中には、前述した第1のチューナ3による継続受信が確保されることによって、ステップ2(ST2)に示すような第1の画面20が車載用地上アナログ放送受信機10側で表示される。この第1の画面20は、初期状態における視聴局と同局の放送内容が表示されたものとなっている。なお、第1の画面20には、前述した画像生成部17の動作によって、スキャン通知画像21が重畳されている。
次いで、VHFスキャンが完了すると、ステップ3(ST3)に示すような第2の画面22が車載用地上アナログ放送受信機10側で表示される。この第2の画面22は、VHFスキャン完了後においても前述した第1のチューナ3による継続受信が確保されることによって、初期状態における視聴局と同局の放送内容が表示されたものとなっている。また、第2の画面22には、前述した画像生成部17の動作によって、検出通知/変更案内画像23が重畳されている。この検出通知/変更案内画像23は、車載用テレビ放送送信機15用のリモコンによる画面操作により、VHFスキャンにおいて検出された全ての空きチャンネル(図3におけるVHF2ch等)を確認できるものとなっている。
次いで、ユーザが、検出通知/変更案内画像23に示された空きチャンネルに基づいて、車載用テレビ放送送信機15に対する変更操作を行うと、VHFトランスミッタ7に設定されている送信周波数が、変更操作に応じた新たな送信周波数に変更される。この変更操作は、検出通知/変更案内画像23に対する画面操作によって行うようにしてもよい。その上で、車載用地上アナログ放送受信機10側では、ステップ4(ST4)に示すような第3の画面24が表示される。この第3の画面24は、車載用テレビ放送送信機15側の送信周波数が車載用地上アナログ放送受信機10側の受信周波数と異なる周波数に変更されたことによる砂嵐画面である。
次いで、ステップ5(ST5)において、車載用地上アナログ放送受信機10の受信周波数を、ステップ4(ST4)において変更された車載用テレビ放送送信機15の送信周波数と同一周波数に変更する。この受信周波数の変更は、車載用地上アナログ放送受信機10側で行われる通常のチャンネル切り替え操作によるものであってもよいし、シーク動作を実施することによるものであってもよい。これにより、初期状態における視聴局と同局の放送内容を、ノイズが解消された良好な視聴品位で視聴することができる。
次に、図4は、VHFスキャンの具体的な処理を示したフローチャートである。
すなわち、VHFスキャンにおいては、ユーザの検出指示操作を契機としてVHFスキャンを開始した上で、まず、図4のステップ11(ST11)において、制御部16により、スキャン対象として、VHF帯に割り当てられている1つのチャンネルを設定し、設定されたチャンネルを第2のチューナ4によって選局させる。
次いで、ステップ12(ST12)において、制御部16により、ステップ11(ST11)において選局されたチャンネルにOFDM信号(すなわちデジタル放送信号)が検出されたか否かを判定する。そして、ステップ12(ST12)において肯定的な判定結果が得られた場合には、ステップ13(ST13)に進み、否定的な判定結果が得られた場合には、ステップ17(ST17)に進む。
ここで、ステップ13(ST13)に進んだ場合には、このステップ13(ST13)において、制御部16により、ステップ11(ST11)において選局されたチャンネルのデジタル電界強度が閾値以下であるか否かを判定する。そして、ステップ13(ST13)において肯定的な判定結果が得られた場合には、ステップ14(ST14)に進み、否定的な判定結果が得られた場合には、ステップ15(ST15)に進む。
一方、ステップ17(ST17)に進んだ場合には、このステップ17(ST17)において、制御部16により、ステップ11(ST11)において選局されたチャンネルのアナログ電界強度が閾値以下であるか否かを判定する。そして、ステップ17(ST17)において肯定的な判定結果が得られた場合には、ステップ14(ST14)に進み、否定的な判定結果が得られた場合には、ステップ15(ST15)に進む。なお、ステップ17(ST17)は、地上アナログ放送の停波後は不要となる。
次いで、ステップ14(ST14)において、制御部16により、ステップ11(ST11)において選局されたチャンネルを空きチャンネルと決定してステップ16(ST16)に進む。
一方、ステップ15(ST15)においては、制御部16により、ステップ11(ST11)において選局されたチャンネルを妨害チャンネルと決定してステップ16(ST16)に進む。
次いで、ステップ16(ST16)において、制御部16により、全チャンネルのスキャンが完了したか否かを判定する。そして、ステップ16(ST16)において肯定的な判定結果が得られた場合には、VHFスキャンを終了(完了)させ、否定的な判定結果が得られた場合には、ステップ11(ST11)に戻る。ステップ11(ST11)に戻る場合には、スキャン対象として新たな1つのチャンネルを設定する。
(第2実施形態)
次に、車載用テレビ放送送信機の第2実施形態について、図5および図6を参照して説明する。
なお、本実施形態の車載用テレビ放送送信機は、図1に示した第1実施形態の構成とハードウエアに違いはないので、その構成部を説明するにあたっては、第1実施形態と同一の符号を用いることにする。
本実施形態における車載用テレビ放送送信機15の第1実施形態との相違点の1つは、制御部16が、送信周波数の変更を、VHFスキャンの完了を契機としてユーザ操作を待つことなく自動的に行う点である。このとき、制御部16は、VHFスキャンによって検出された空きチャンネルが複数存在する場合には、これら複数の空きチャンネルのうちの所定の優先順位が最上位の1つの空きチャンネルを、変更すべき新たな送信周波数とすればよい。優先順位の典型例としては、電界強度が低い順を挙げることができるが、更に、空きチャンネルの隣接チャンネルの電界強度(隣接妨害)の低さを加味してもよい。
また、本実施形態の第1実施形態との他の相違点は、画像生成部17によって生成される画像が第1実施形態とは異なる点である。すなわち、本実施形態においては、画像生成部17が第2の画像生成手段として機能し、VHFスキャンの完了を契機として、送信周波数をVHFスキャンによって検出された空きチャンネルに変更することを通知するための変更通知画像(第2の画像)を生成するようになっている。この変更通知画像は、VHFスキャンによって検出された空きチャンネルが複数存在する場合には、送信周波数を前述した所定の優先順位が最上位の1つのチャンネルに変更することを通知する画像となる。また、本実施形態において、VHFトランスミッタ7は、画像生成部17によって生成された変更通知画像を、VHFスキャンの開始直前に設定されていたままの送信周波数と同一の送信周波数のアナログ映像信号(第2のアナログ映像信号と称する)に変換するようになっている。この変更通知画像のアナログ映像信号は、第1実施形態と同様に、アナログテレビ信号に混在されるものであってもよい。さらに、本実施形態において、制御部16は、VHFトランスミッタ7によって変換された変更通知画像のアナログ映像信号を車載用地上アナログ放送受信機10に送信するようになっている。
本実施形態においては、車載用テレビ放送送信機15に対する送信周波数の変更操作を要しなくなるため、第1実施形態よりも更にユーザの操作負担が軽減されたものとなっている。
次に、図5は、本実施形態の動作の一例を、車載用地上アナログ放送受信機10側に表示される画面の遷移例とともに示したものであり、この図5は、第1実施形態の図3と同様のものである。図5の図3との違いは、図3において表示されていた検出通知/変更案内画像23の代わりに変更通知画像30が表示されている点と、第2の画面22から第3の画面24への切り替わりに変更操作を要しない点である。なお、図3における変更通知画像30は、現在の送信周波数(例えば、1ch)から空きチャンネルとしての2chへの変更を通知する内容となっている。
次に、図6は、本実施形態におけるVHFスキャンを中心とした具体的な処理を示したフローチャートであり、この図6は、第1実施形態の図4と同様のものである。図6の図4との違いは、VHFスキャンの終了後に、VHFスキャンによって検出された空きチャンネルを新たな送信周波数に決定するステップ18(ST18)を加えた点である。このステップ18(ST18)においては、VHFスキャンによって検出された空きチャンネルが複数存在する場合には、前述した所定の優先順位が最上位の1つのチャンネルを新たな送信周波数に決定する。
以上述べたように、前述した第1、第2実施形態によれば、第2のチューナ4を地上デジタル放送のダイバーシティ受信およびVHFスキャンの双方に選択的に利用することができるとともに、VHFスキャンの期間中に第1のチューナ3に地上デジタル放送の継続受信を行わせることができるので、周波数スキャン専用のチューナを要することなく、VHFスキャン期間中に、この期間の開始直前まで視聴していた放送内容を継続して視聴することができる。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の特徴を損なわない限度において種々変更することができる。
例えば、前述した実施形態においては、解除制御のトリガとなる所定のイベントを検出指示操作としているが、これ以外にも、制御部16が、チューナ4の受信信号から視聴局の視聴に用いられているVHF帯のチャンネルに所定の電界強度以上の妨害電波が存在していることを自動的に検出するように構成した上で、この妨害電波の検出を所定のイベントの発生としてもよい。
3 第1のチューナ
4 第2のチューナ
7 VHFトランスミッタ
9 ダイバーシティ合成部
15 車載用テレビ放送送信機
16 制御部

Claims (8)

  1. 車両に搭載され、
    選択された受信周波数に該当する地上デジタル放送の放送信号を受信する複数の受信手段と、
    これら複数の受信手段によってそれぞれ受信された前記放送信号をダイバーシティ合成するダイバーシティ合成手段と、
    このダイバーシティ合成手段によって合成された前記放送信号を、所定の周波数範囲に属する設定された送信周波数のアナログテレビ信号に変換する変換手段と、
    この変換手段によって変換された前記アナログテレビ信号を車載用地上アナログ放送受信装置に送信する送信手段と
    を備えた車載用テレビ放送送信装置であって、
    前記複数の受信手段には、前記所定の周波数範囲に属する周波数に該当する放送信号を受信可能とされた特定の受信手段が含まれており、
    前記送信周波数の変更先を検出すべき所定のイベントが発生した場合に、前記特定の受信手段を用いた前記ダイバーシティ合成を解除するように前記ダイバーシティ合成手段を制御する制御手段と、
    この制御手段の制御によって前記ダイバーシティ合成の解除が行われた上で、前記特定の受信手段を用いて、前記所定の周波数範囲の中から前記送信周波数の変更先として利用可能な特定の帯域を検出する周波数スキャンを行うスキャン手段と、
    このスキャン手段の前記周波数スキャンによって検出された前記特定の帯域を、前記変換手段に設定されている前記送信周波数に代えて新たな前記送信周波数として前記変換手段に設定することによって、前記送信周波数の変更を行う変更手段と
    を備え、
    前記周波数スキャンの期間中に、前記複数の受信手段における前記特定の受信手段以外の他の受信手段は、前記周波数スキャンの開始直前に受信していた前記放送信号を引き続き受信し、前記変換手段は、前記他の受信手段によって引き続き受信された前記放送信号を、前記周波数スキャンの開始直前に設定されていたままの前記送信周波数の前記アナログテレビ信号に変換すること
    を特徴とする車載用テレビ放送送信装置。
  2. 前記制御手段は、前記変更手段による前記送信周波数の変更が行われた場合に、前記特定の受信手段を用いたダイバーシティ合成を再開するように前記ダイバーシティ合成手段を制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の車載用テレビ放送再生装置。
  3. 前記周波数スキャンが完了したことを契機として、前記周波数スキャンによって前記特定の帯域が検出されたことを通知するとともに前記送信周波数を当該特定の帯域に変更する変更操作を促すための第1の画像を生成する第1の画像生成手段を備え、
    前記変換手段は、前記第1の画像生成手段によって生成された前記第1の画像を、前記周波数スキャンの開始直前に設定されていたままの前記送信周波数と同一の送信周波数の第1のアナログ映像信号に変換し、
    前記送信手段は、前記変換手段によって変換された前記第1のアナログ映像信号を前記車載用地上アナログ放送受信装置に送信し、
    前記変更手段は、前記送信周波数の変更を前記変更操作に応じて行うこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の車載用テレビ放送送信装置。
  4. 前記変更手段は、前記送信周波数の変更を、前記周波数スキャンが完了したことを契機としてユーザ操作を待つことなく行うこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の車載用テレビ放送送信装置。
  5. 前記変更手段は、前記周波数スキャンによって検出された前記特定の帯域が複数存在する場合には、これら複数の特定の帯域のうちの所定の優先順位が最上位の1つの特定の帯域を、前記新たな送信周波数とすること
    を特徴とする請求項4に記載の車載用テレビ放送送信装置。
  6. 前記周波数スキャンが完了したことを契機として、前記送信周波数を前記周波数スキャンによって検出された前記特定の帯域に変更することを通知するための第2の画像を生成する第2の画像生成手段を備え、
    前記変換手段は、前記第2の画像生成手段によって生成された前記第2の画像を、前記周波数スキャンの開始直前に設定されていたままの前記送信周波数と同一の送信周波数の第2のアナログ映像信号に変換し、
    前記送信手段は、前記変換手段によって変換された前記第2のアナログ映像信号を前記車載用地上アナログ放送受信装置に送信すること
    を特徴とする請求項4または請求項5に記載の車載用テレビ放送送信装置。
  7. 前記所定のイベントは、前記送信周波数の変更先の検出を指示する操作を含むこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の車載用テレビ放送送信装置。
  8. 前記所定の周波数範囲は、VHF帯であり、
    前記特定の帯域は、VHF帯における放送に用いられていない空き帯域であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の車載用テレビ放送送信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014179847A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Sony Corp 受信装置および電子機器

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