WO2011108196A1

WO2011108196A1 - 操作装置

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Publication number: WO2011108196A1
Application number: PCT/JP2011/000750
Authority: WO
Inventors: 誠野崎; 浩勝中嶋
Original assignee: 住友電装株式会社
Priority date: 2010-03-01
Filing date: 2011-02-10
Publication date: 2011-09-09
Also published as: JP2011181327A; CN102782790B; US20120314397A1; CN102782790A; US8876310B2

Abstract

【課題】簡単な構成で操作ノブの周壁を周方向に沿って照明することのできる操作装置の提供を提供する。【解決手段】軸Ｌを中心とする略円筒状の周壁３１を有して、この周壁３１に周方向に被照明部３２が配置されているとともに、その軸Ｌ周りに回転する操作ノブ３０と、操作ノブ３０の軸線Ｌ上に配置されて前方に向かって光を照射する照明用光源４０と、反射部材２０とを設け、反射部材２０の表面のうち操作ノブ３０の内側に配置された部分により反射面２４ａを構成し、この反射面２４ａを、操作ノブ３０の軸線Ｌを中心とする周方向に延びるとともに、前方に向かって照射された照明用光源４０の光が当該反射面２４ａにおいて前記被照明部３２に向かって反射するように前方に向かうに従って拡径する形状とする。

Description

操作装置

　本発明は、回転操作される操作ノブを有する操作装置に関する。

　従来、自動車のインストゥルメントパネ等には、回転操作される操作ノブを備えた操作装置が設けられている。前記操作ノブが回転すると、ロータリーエンコーダー等の回転量が変化する。この回転量に応じて、エアコンの温度やオーディオの音量等の操作対象が操作される。このような操作装置には、操作ノブ等を照明するための照明用光源が設けられる場合がある。

　例えば、特許文献１には、図５および図６に示すようにエアコンの温度を変更操作するための操作装置Ｂ１０が開示されている。この操作装置Ｂ１０は、ロータリーエンコーダーＢ５０と、円板状の固定表示部Ｂ６０と、操作ノブＢ３０と、照明用光源Ｂ４０と、導光体Ｂ２０とを有する。前記操作ノブＢ３０は、円筒状の周壁Ｂ３１を有している。この操作ノブＢ３０は、前記固定表示部Ｂ６０の周囲を回転する。前記操作ノブＢ３０は、前記固定表示部Ｂ６０と略平行に延びる前端面Ｂ３４を有している。前記照明用光源Ｂ４０と導光体Ｂ２０とは、前記固定表示部Ｂ６０の裏側に配置されている。

　前記固定表示部Ｂ６０には、エアコンの温度等を示す表示マークＢ６２が形成されている。前記操作ノブＢ３０の前端面Ｂ３４には、操作ノブＢ３０の回動位置を示すための指針表示部Ｂ３６が形成されている。前記導光体Ｂ２０は、前記照明用光源Ｂ４０の光を、前記固定表示部Ｂ６０と前記操作ノブＢ３０の前端面Ｂ３４とに導く。この照明用光源Ｂ４０の光は、前記表示マークＢ６２と指針表示部Ｂ３６とを照明する。

　具体的には、この導光体Ｂ２０は、操作ノブＢ３０の内側に配置されている。この導光体Ｂ２０は、すり鉢形状を有する。この導光体Ｂ２０の頂部には、貫通孔Ｂ２０ａが形成されている。前記貫通孔Ｂ２０ａは、前記照明用光源Ｂ４０と対向している。前記導光体Ｂ２０の底面Ｂ２０ｂは、前記指針表示部Ｂ３６と対向している。この導光体Ｂ２０のうちすり鉢形状を形成する壁部の内側部分Ｂ２２が、中央導光路として機能する。照明用光源Ｂ４０の光は、前記貫通孔Ｂ２０ａを通って導光体Ｂ２０の内側部分Ｂ２２に入射する。導光体Ｂ２０の内側部分Ｂ２２は、照明用光源Ｂ４０の光を固定表示部Ｂ６０側に導く。また、導光体Ｂ２０のうち壁部の内部Ｂ２４は、側部導光路として機能する。この導光体Ｂ２０の壁部の内部Ｂ２４は、照明用光源Ｂ４０の光を、操作ノブＢ３０の前端面Ｂ３４に導く。

　前記のように回転操作される操作ノブを備える操作装置では、操作ノブの位置を示すため、また、意匠の観点から、操作ノブの周壁が周方向に沿って照明されることが望まれる。

　このような照明を前記特許文献１に開示されている操作装置Ｂ１０において行なう構造として、例えば、前記導光体Ｂ２０の底面Ｂ２０ｂが、操作ノブＢ３０の周壁Ｂ３１に対向している構造が考えられる。この構造では、導光体Ｂ２０の壁部内部Ｂ２４が、照明用光源Ｂ４０を前記操作ノブＢ３０の周壁Ｂ３１に導く。しかしながら、この構造では、光は、導光体Ｂ２０の壁部内部Ｂ２４を通過する必要がある。そのため、構造では、導光体Ｂ２０の壁部の肉厚が大きくなり、この肉厚の厚い導光体Ｂ２０が操作ノブＢ３０の周方向に沿って設けられる。このことは重量を大きくしコストを高くする。

特許３７４４７９９号公報

　そこで、本発明の目的は、簡単な構成で操作ノブの周壁を周方向に沿って照明することのできる操作装置を提供する。

　この目的を達成するために、本発明の操作装置は、前後方向に延びる軸を中心とする略円筒状の周壁を有して、この周壁に周方向に被照明部が配置されているとともに、回転操作を受けて前記軸周りに回転する操作ノブと、前記操作ノブの軸線上であって前記被照明部よりも後方に配置されて、前方に向かって光を照射する照明用光源と、前記照明用光源の前方に配置されて、前記操作ノブに連結される反射部材とを備え、前記反射部材の表面には、前記操作ノブの周壁の内側に配置されて前記照明用光源の光を反射可能な反射面が含まれており、前記反射面は、前記操作ノブの軸線を中心とする周方向に延びる形状を有するとともに、前記前方に向かって照射された照明用光源の光が当該反射面において前記被照明部に向かって反射するように、前方に向かうに従って拡径していることを特徴とする。

　この装置によれば、照明用光源の光を反射させる反射部材が設けられるという簡単な構成で、操作ノブの周壁に配置された被照明部が、周方向に照明される。そして、この装置では、照明用光源の光を操作ノブの周壁に導くための反射部材の肉厚が厚くされる必要がない。そのため、装置全体の軽量化およびコストの抑制が実現される。

本発明に係る操作装置がパネル部材に取り付けられた状態の正面図である。図１のＩＩ－ＩＩ線における断面図である。本発明の他の実施形態に係る操作装置の断面図である。本発明の他の実施形態に係る操作装置の断面図である。従来の操作装置の正面図である。図５の断面図である。

　本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。

　本実施形態では、本発明に係る操作装置１０は、エアコンの温度操作を行う手段として用いられる。この操作装置１０は、所定の方向に延びるパネル１に取り付けられている。このパネル１は、車両のインストゥルメントパネルの一部を構成する。　図１は、操作装置１０が前記パネル１に取り付けられた状態での概略正面図である。図２は、図１のＩＩ－ＩＩ線断面図である。

　前記操作装置１０は、リフレクタ（反射部材）２０と、操作ノブ３０と、ＬＥＤ（照明用光源）４０と、ロータリーエンコーダー素子５０と、カバー部材６０と、を有する。

　前記ロータリーエンコーダー素子５０は、所定の回転軸周りに回転する回転部５２と出力部（不図示）とを有する。このロータリーエンコーダー素子５０の出力部（不図示）は、前記回転部５２の回転角度に応じた信号を出力する。前記回転部５２は、回路基板３に回転可能に固定されている。この回路基板３は、前記パネル１の後方すなわちパネル１の裏側に設けられて、このパネル１と略平行である前記回転部５２は、略円筒状を有する。回転部５２の回転軸Ｌである中心軸は、前後方向、すなわち、前記回路基板３およびパネル１と垂直な方向、に延びている。

　前記ＬＥＤ４０は、前記操作ノブ３０の後述する被照明部３２を照明する。このＬＥＤ４０は、前記回路基板３上に実装されている。このＬＥＤ４は、前記回転部５２の回転軸線Ｌ上に実装されている。このＬＥＤ４０は、前方すなわち前記パネル１側に向って光を照射する。

　前記操作ノブ３０は、車両の乗員等により回転操作される。この操作ノブ３０は、略円筒状を有する周壁３１で構成されている。この周壁３１は、前記ロータリーエンコーダー素子５０の回転部５２の回転軸線Ｌを中心軸として前後方向に延びる。この操作ノブ３０は、前記ＬＥＤ４０よりも前方に配置されている。この操作ノブ３０は、前記回転部５２に連結されている。この操作ノブ３０の後側部分の内側には、前記回転部５２の前端部分が挿入されている。この操作ノブ３０は、前記回転部５２と一体に回転可能に連結されている。この操作ノブ３０は、前記回転軸線Ｌ周りに回転する。この操作ノブ３０の前側部分は、前記パネル１の表側に突出している。そのため、乗員等は、この操作ノブ３０を操作することができる。操作ノブ３０が乗員等からの回転操作を受けて前記回転軸線Ｌ周りに回転すると、それに伴い前記回転部５２が回転する。そして、この回転部５２の回転角度に応じた信号が前記出力部から出力される。前記エアコンの温度は、この出力信号に基づき変更される。

　前記操作ノブ３０の周壁３１のうちのパネル１の表側に突出した部分には、前記ＬＥＤ４０により照明される被照明部３２が配置されている。この被照明部３２は、前記周壁３１の周方向に沿って配置されている。この被照明部３２は、周壁３１の全周にわたって延びている。この被照明部３２は、前記回転軸線Ｌと平行な方向に所定の幅を有する。この被照明部３２は、透光性を有する部材で構成されている。この被照明部３２は、前記ＬＥＤ４０により照明されると、このＬＥＤ４０の光を外側に透過させる。これにより、操作ノブ３０は、リング状に照明される。

　例えば、操作ノブ３０の全体は、アクリル、ポリカーボネイド、あるいは、ＡＢＳ等の透明部材によって形成されている。操作ノブ３０のうち前記被照明部３２以外の部分は、遮光性の塗料で塗装されている。これにより、操作ノブ３０のうち前記被照明部３２のみが、光を透過する。

　前記操作ノブ３０の前端には、径方向内側に突出するロック部３３が設けられている。

　前記リフレクタ２０は、前記ＬＥＤ４０の光を前記被照明部３２に導くとともに、操作装置１０の装飾部分として機能する。このリフレクタ２０は、装飾部２２と、反射部２４と、係止部２６とを有する。前記装飾部２２は、前記回転軸線Ｌと垂直な方向に延びる。前記反射部２４は、この装飾部２２の裏面から後方に延びる。前記係止部２６は、この反射部２４の後端から後方に延びる。前記リフレクタ２０は、操作ノブ３０に連結されている。前記リフレクタ２０のうち前記装飾部２２の外周端は、前記操作ノブ３０の周壁３１の前端に当接している。前記リフレクタ２０のうち前記反射部２４と係止部２６とは、前記操作ノブ３０の周壁３１の内側に収容されている。

　前記装飾部２２と反射部２４と係止部２６とは、互いに一体に成形されている。これら各部２２，２４，２６が一体に成形された前記リフレクタ２０の全表面は、鍍金処理されている。このリフレクタ２０の表面を覆う鍍金の材質は、光反射性を有する。この鍍金の材質は、さらに光沢を有する等の装飾性に優れているのが好ましい。本実施形態では、リフレクタ２０の表面全体は、銀鍍金されている。

　前記装飾部２２は、前記回転軸線Ｌを中心とする環状を有している。この装飾部２２は、前記操作ノブ３０の周壁３１から径方向内側に延びている。この装飾部２２は、操作装置１０の前面に露出している。この装飾部２２の前面２２ａは、後述するカバー部材６０のパネル部６２の前面６２ａとともに、操作装置１０の前面１０ａを構成している。ここで、前述のように、リフレクタ２０の表面は、全体にわたって銀鍍金されている。従って、操作装置１０の前面１０ａのうち、この装飾部２２の前面２２ａで構成された部分であって前記回転軸線Ｌを囲む環状の部分は、銀鍍金により装飾されている。このように、この装飾部２２の前面２２ａは、操作装置１０を装飾する装飾面として機能している。

　前記装飾部２２の後面には、後方に突出する被ロック部２３が設けられている。この被ロック部２３の後端には、径方向外側に突出するロック用爪２３ａが形成されている。このロック用爪２３ａは、前記操作ノブ３０のロック部３３と係合可能な形状を有している。このロック用爪２３ａとロック部３３との係合により、前記装飾部２２ひいては前記リフレクタ２０は、操作ノブ３０に、この操作ノブ３０と一体に回転可能に連結されている。具体的には、このロック部３３の後端部に前記ロック用爪２３ａが後方から当接している。この当接が、前記リフレクタ２０の前方への脱落を阻止する。なお、前記リフレクタ２０と前記操作ノブ３０との連結構造はこれに限らない。例えば、前記リフレクタ２０と前記操作ノブ３０とは、二色成形等により互いに一体に成形されてもよい。

　前記反射部２４は、前記装飾部２２の内周端２２ｂの裏面から後方に延びている。前記反射部２４は、前記操作ノブ３０の周壁３１の内側に配置されている。前記反射部２４は、は、前記被照明部３２と対向している。この反射部２４の外側面２４ａは、前記ＬＥＤ４０からの光を反射させる反射面を構成している。この外側面２４ａの形状は、前記ＬＥＤ４０から前方に照射された光がこの外側面２４ａにおいて反射するよう、かつ、この反射光が前記被照明部３２に向かって進むように設定されている。具体的には、この反射部２４は、前記回転軸線Ｌを中心線として前方に向かうに従って拡径する形状を有する。本実施形態では、この反射部２４は、中空の円錐台形状を有する。反射面を構成するこの反射部２４の外側面２４ａは、前記回転軸線Ｌを中心として周方向に延びるとともに、前方に向かうに従って円錐状に拡径している。

　このように、前記ＬＥＤ４０の光は、前記反射部２４の外側面２４ａにおいて反射する。この反射光は、前記被照明部３２に進んでこの被照明部３２を照明する。ここで、前記反射部２４の外側面２４ａは、円錐台形状であって、前記ＬＥＤ４０が配置された回転軸線Ｌ上を中心として周方向に延びている。そのため、前記ＬＥＤ４０の光は、この反射部２４の外側面２４ａにおいて周方向に均一に反射される。この結果、前記被照明部３２は、ＬＥＤ４０の光により周方向に均一に照明される。さらに、本実施形態では、前述のようにリフレクタ２０の表面全体は、銀鍍金されている。そのため、ＬＥＤ４０の光は、この銀鍍金された表面にて高い反射率で被照明部３２に反射する。

　前記係止部２６は、前記回転軸線Ｌを中心とする円筒状を有している。この係止部２６は、前記反射部２４の後端から後方に延びている。この係止部２６と前記カバー部材６０の後述する爪６４ａとは係合する。この係合により、カバー部材６０はリフレクタ２０に固定される。

　前記カバー部材６０は、前記操作ノブ３０の前側の開口を覆う。このカバー部材６０は、前記回転軸線Ｌを中心とする円板状のパネル部６２と被係止部６４とを有する。前記パネル部６２は、パネル１と平行に延びる。前記被係止部６４は、このパネル部６２の裏面から後方に延びる。

　前記パネル部６２は、前記装飾部２２の内側に装着されている。このパネル部の外周端は、前記装飾部２２の内周端と当接している。このパネル部６２は、前記装飾部２２よりも後方に配置された前記リフレクタ２０のうちの前記反射部２４と前記係止部２６とを前方から覆っている。前記操作ノブ３０の前側の開口の中央部分は、このパネル部６２により覆われて、操作ノブ３０の前側の開口の外周部分は、装飾部２２により覆われる。このように、このパネル部６２の前面６２ａと装飾部２２の前面２２ａとは、操作装置１０の前面部１０ａを構成している。操作装置１０の前面部１０ａは、操作装置１０の前面に露出している。

　前記被係止部６４は、前記回転軸線Ｌを中心とする略円筒状を有している。この被係止部６４は、前記パネル部６２の裏面から後方に延びている。この被係止部６４の後端部には、径方向外側に突出する爪６４ａが形成されている。前記爪６４ａと前記リフレクタ２０の係止部２６とは係合する。この係合により、この被係止部６４は、リフレクタ２０に固定されている。具体的には、この被係止部６４の後端部に前記爪６４ａが後方から当接する。この当接が、前記被係止部６４ひいては前記カバー部材６０の前方への脱落を阻止する。

　以上のように構成された操作装置１０では、前記ＬＥＤ４０から前方に向けて照射された光は、前記リフレクタ２０の反射部２４の外側面２４ａで反射する。反射光は、径方向外側に向かい、前記操作ノブ３０の周壁３１の被照明部３２を照明する。これにより、操作ノブ３０の周壁３１は、その全周にわたって照明される。すなわち、操作装置１０の外周は、照明される。特に、この操作装置１０では、反射面として機能する反射部２４の外側面２４ａが操作ノブ３０の回転軸線Ｌを中心として周方向に広がっているとともに、前記ＬＥＤ４０がこの回転軸線Ｌ上に配置されている。そのため、前記ＬＥＤ４０の光は、前記被照明部３２を均一に照明する。さらに、この操作装置１０では、前記外側面２４ａが銀鍍金されている。そのため、前記被照明部３２は高い照度で照明される。また、前記装飾部２２の前面２２ａは、操作装置１０の前方に露出して操作装置１０の前面１０ａの一部を構成している。そのため、銀鍍金されたこの装飾部２２の前面２２ａが、操作装置１０の前面１０ａを装飾して、操作装置１０の意匠性を高める。このように、本操作装置１０では、リフレクタ２０は、ＬＥＤ４０の光を被照明部３２に反射させる反射部品と、操作装置１０の前方に露出して操作装置１０を装飾する装飾部品とを兼用する。

　ここで、前記リフレクタが操作装置の前方に露出せず、このリフレクタの装飾部品としての機能が省略されてもよい。例えば、図３に示すように、リフレクタ１２０のうち前記装飾部２２は省略されてもよい。そして、操作装置１１０の前面１１０ａが、カバー部材１６０のみで構成されてもよい。ただし、リフレクタ１２０の一部が操作装置１１０の前方に露出し、リフレクタ１２０の一部が操作装置１１０の装飾部品として機能する構成は、別途装飾部品が設けられる構成に比べて構成が簡素になる。

　また、前記カバー部材６０が省略されてもよい。例えば、リフレクタ２２０は、図４に示すような形状を有してもよい。このリフレクタ２２０では、装飾部２２２が円板状を有する。そして、前記リフレクタ２２０が、操作ノブ２３０の前側の開口全体を覆っている。この構成では、前記リフレクタ２２０の装飾部２２２が、操作装置２１０の前面２１０ａ全体を装飾することができる。また、この構成ではカバー部材６０を係止する前記係止部２６が省略可能となる。これに伴い、反射面２２４ａを形成する反射部２２４が、操作ノブ３０の回転軸線Ｌ上の点を頂点とする円錐形状となる。そのため、リフレクタ２２０の構造が簡素になる。

　また、前記リフレクタ２０の鍍金は、銀鍍金に限らない。さらに、この鍍金は、省略可能である。ただし、リフレクタ２０の表面全体が鍍金処理された構成では、反射面における光の反射率が高まり操作ノブ３０の被照明部３２がより高い照度で照明される上に、装飾部２２の意匠性が高まり操作装置１０全体の意匠性が高まる。

　また、前記リフレクタ２０の前記装飾部２２の具体的形状は、前記に限らない。例えば、前述のように、前記装飾部２２は、前記操作ノブ３０の開口全体を覆う円板状であってもよい。また、前記装飾部２２は、操作ノブ３０の前側の開口の周方向の一部のみを覆う形状であってもよい。

　また、前記操作ノブ３０の被照明部３２の具体的構造は前記に限らず、この被照明部３２は、操作ノブ３０の周壁３１の周方向に配置されていればよい。すなわち、前記被照明部３２は、に配置されていなくてもよい。例えば、前記周壁３１に沿って延びる形状を有するとともに、前記周壁３１の周方向の所定の角度領域にのみ配置されていてもよい。また、前記被照明部３２は、前記周壁３１の周方向に間欠的に配置されてもよい。また、前記リフレクタ２０の反射部２４の具体的形状は、前記に限らない。例えば、被照明部３２前記周壁３１の周方向の所定の角度領域にのみ配置された被照明部３２に対応して、前記反射部２４は、前記回転軸線Ｌを中心とする円錐形の一部のみを構成する形状であってもよい。また、前記反射部２４の位置は、前記ＬＥＤ４０の光を前記被照明部３２に反射可能な位置であればよい。従って、前記反射部２４は、前記被照明部３２と対向する位置よりもＬＥＤ４０側にずれた位置に配置されてもよい。

　また、前記操作ノブ３０は、前記ロータリーエンコーダー素子５０を回転操作するものに限らず、回転操作を受けて回転するものであればよい。

　また、本操作装置１０の適用は前記エアコンの温度の操作手段に限らない。

　以上のように、本発明は、前後方向に延びる軸を中心とする略円筒状の周壁を有して、この周壁に周方向に被照明部が配置されているとともに、回転操作を受けて前記軸周りに回転する操作ノブと、前記操作ノブの軸線上であって前記被照明部よりも後方に配置されて、前方に向かって光を照射する照明用光源と、前記照明用光源の前方に配置されて、前記操作ノブに連結される反射部材とを備え、前記反射部材の表面には、前記操作ノブの周壁の内側に配置されて前記照明用光源の光を反射可能な反射面が含まれており、前記反射面は、前記操作ノブの軸線を中心とする周方向に延びる形状を有するとともに、前記前方に向かって照射された照明用光源の光が当該反射面において前記被照明部に向かって反射するように、前方に向かうに従って拡径している操作装置を提供する。

　この装置では、反射部材の反射面が照明用光源の光を反射する。そして、この反射光が操作ノブの周壁に配置された被照明部に到達して被照明部を照明する。この装置では、前記照明用光源が操作ノブの軸線上に配置されているとともに、前記反射面がこの軸線を中心として周方向に延びている。そのため、前記反射面は、前記照明用光源の光を、操作ノブの軸線周りすなわち操作ノブの周壁の周方向に、均一に反射させる。これにより、前記被照明部がより均一に照明される。しかも、この装置では、反射部材の表面が照明用光源の光を反射している。そのため、反射部材の肉厚を厚くする必要がない。すなわち、前記特許文献１のように照明用光源の光を操作ノブの周壁に導くために導光体が用いられて、この導光体の壁部内部を光が通過するものに比べて、この装置では、照明用光源の光を操作ノブの周壁に導く部材である前記反射部材の肉厚が薄くなる。このことは、装置全体を軽量化するとともに、コストを小さくする。

　本発明において、前記反射部材の表面全体が鍍金されており、当該鍍金された反射部材の表面のうちの一部が前記反射面を構成して前記照明用光源の光を反射し、前記鍍金された反射部材の表面のうち前記反射面を構成する部分以外の部分の少なくとも一部の表面が、操作装置の前面に露出する装飾面を構成するのが好ましい。

　この構成では、反射面が鍍金されている。そのため、反射面での反射率が高まる。このことは、被照明部の照度をより高くする。しかも、この構成では、鍍金された反射部材の表面の一部である装飾面が、操作装置の前面に露出している。そのため、この装飾面が、操作装置の前面を鍍金装飾する。このように、反射部材は、照明用光源の光を反射させる反射部品と、操作装置を鍍金装飾する装飾部品とを兼用する。このことは、これら部品を個別に設ける場合に比べて装置の構造を簡素化させる。

　前記被照明部としては、前記操作ノブの周壁の周方向に延びる形状を有するものが挙げられる。

　また、本発明において、前記被照明部は、前記操作ノブの周壁の全周にわたる形状を有しており、前記反射部材は、前記操作ノブの周壁の内側に配置されて前記操作ノブの軸線を中心とする周方向全周にわたって延びる反射部と、当該反射部の前端に設けられて前記操作ノブの前端に連結されるとともに当該操作ノブの軸線を中心としてこの軸線と略垂直な方向に延びる略環状の装飾部とを有し、前記反射部材の装飾部の内側に装着されて、前記反射部を覆うカバー部材を備え、前記反射部材の反射部の表面のうちの一部が前記反射面を構成するとともに、前記反射部材の装飾部の略環状の前面が前記装飾面を構成するのが好ましい。

　この構成では、反射部材の反射部の表面に含まれる反射面が、照明用光源の光を前記被照明部に向かって反射させる。そして、反射部材の装飾部の前面で構成される装飾面と前記カバー部材とが、操作装置の前面を構成する。そのため、操作ノブの全周にわたる照明が実現されつつ、操作装置の略環状の装飾が実現される。

　ここで、前記反射部材の反射部の具体的形状としては、前記操作ノブの軸線を中心として前方に向かうに従って拡径する円錐形状が挙げられる。

Claims

　前後方向に延びる軸を中心とする略円筒状の周壁を有して、この周壁に周方向に被照明部が配置されているとともに、回転操作を受けて前記軸周りに回転する操作ノブと、
　前記操作ノブの軸線上であって前記被照明部よりも後方に配置されて、前方に向かって光を照射する照明用光源と、
　前記照明用光源の前方に配置されて、前記操作ノブに連結される反射部材とを備え、
　前記反射部材の表面には、前記操作ノブの周壁の内側に配置されて前記照明用光源の光を反射可能な反射面が含まれており、
　前記反射面は、前記操作ノブの軸線を中心とする周方向に延びる形状を有するとともに、前記前方に向かって照射された照明用光源の光が当該反射面において前記被照明部に向かって反射するように、前方に向かうに従って拡径していることを特徴とする操作装置。
　請求項１に記載の操作装置であって、
　前記反射部材の表面全体が鍍金されており、当該鍍金された反射部材の表面のうちの一部が前記反射面を構成して前記照明用光源の光を反射し、前記鍍金された反射部材の表面のうち前記反射面を構成する部分以外の部分の少なくとも一部の表面が、操作装置の前面に露出する装飾面を構成することを特徴とする操作装置。
　請求項１または２に記載の操作装置であって、
　被照明部は、前記操作ノブの周壁の周方向に延びる形状を有することを特徴とする操作装置。
　請求項３に記載の操作装置において、
　前記被照明部は、前記操作ノブの周壁の全周にわたる形状を有しており、
　前記反射部材は、前記操作ノブの周壁の内側に配置されて前記操作ノブの軸線を中心とする周方向全周にわたって延びる反射部と、当該反射部の前端に設けられて前記操作ノブの前端に連結されるとともに当該操作ノブの軸線を中心としてこの軸線と略垂直な方向に延びる略環状の装飾部とを有し、
　前記反射部材の装飾部の内側に装着されて、前記反射部を覆うカバー部材を備え、
　前記反射部材の反射部の表面のうちの一部が前記反射面を構成するとともに、前記反射部材の装飾部の略環状の前面が前記装飾面を構成することを特徴とする操作装置。
　請求項４に記載の操作装置において、
　前記反射部材の反射部は、前記操作ノブの軸線を中心として前方に向かうに従って拡径する円錐形状を有していることを特徴とする操作装置。