WO2011055490A1 - 配信システム - Google Patents

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Abstract

 配信システム100は、送信装置110及び受信装置120を含む。送信装置は、ある符号化レートにて符号化されたコンテンツデータを受信装置へ送信する。受信装置は、送信装置により送信されたコンテンツデータを受信しながら、受信されたデータを記憶装置に記憶させるとともに記憶されているデータに基づいてコンテンツを再生する。配信システムは、現時点から再生開始時刻までの残余時間と、記憶されているデータに基づいてコンテンツを再生可能な時間である再生可能時間と、に基づいて符号化レートを決定する。送信装置は、送信するコンテンツデータの符号化レートを、決定された符号化レートに変更する。受信装置は、再生開始時刻にてコンテンツの再生を開始する。

Description

配信システム
 本発明は、コンテンツを表すコンテンツデータを送信装置から受信装置へ送信する配信システムに関する。
 互いに通信可能に構成された送信装置及び複数の受信装置を含み、複数の受信装置がコンテンツを同期して再生することが可能な配信システムが知られている。この種の配信システムの1つとして特許文献1に記載の配信システムは、複数の受信装置が備える時計の時刻を基準となる時計の時刻に一致させる。更に、送信装置は、受信装置がコンテンツの再生を開始する時刻である再生開始時刻を各受信端末へ送信する。
 そして、送信装置は、コンテンツ(例えば、映像又は音声等)を表すコンテンツデータを各受信装置へ送信する。各受信装置は、コンテンツデータを受信しながら、当該コンテンツデータのうちの受信されたデータを記憶装置(バッファ)に記憶させる。更に、各受信装置は、再生開始時刻になると、記憶されているデータに基づくコンテンツの再生を開始する。この結果、複数の受信装置間で、コンテンツの再生位置を一致させることができる。
 また、特許文献2に記載の配信システムは、コンテンツの再生を開始する時刻が複数の受信装置間で異なる場合であっても、複数の受信装置がコンテンツを同期して再生することが可能なシステムである。この配信システムにおいて、第1の受信装置がコンテンツを再生している場合、第2の受信装置は、コンテンツの再生を開始するまでに要する時間を推定し、推定した時間に基づいて再生開始時刻を決定する。そして、第2の受信装置は、決定した再生開始時刻を送信装置へ送信する。
 これにより、送信装置は、再生開始時刻以降において第1の受信装置へ送信する予定のコンテンツデータを第2の受信装置へ送信する。そして、第2の受信装置は、再生開始時刻になると、記憶されているデータに基づくコンテンツの再生を開始する。この結果、第1の受信装置及び第2の受信装置の間で、コンテンツの再生位置を一致させることができる。
特開2005-191786号公報 特開2007-13705号公報
 ところで、受信装置がコンテンツデータを受信している期間においても、受信装置が送信装置から単位時間あたりに受信するデータ量(通信速度)は、通信回線の利用状況等に応じて変動する。従って、通信速度が過度に低下した場合には、受信装置の記憶装置に記憶されているコンテンツデータのデータ量が、再生開始時刻までに十分な量に到達しない場合が生じる。このような場合、受信装置は、再生開始時刻にてコンテンツの再生を開始できない虞がある。
 これに対処するため、受信装置の記憶装置に記憶されているコンテンツデータに基づいてコンテンツを再生可能な時間である再生可能時間に基づいて、送信されるコンテンツデータの符号化レートを変更するように配信システムを構成することが考えられる。
 しかしながら、受信装置がコンテンツデータの受信を開始してから再生開始時刻までの期間において、再生可能時間は、0から徐々に増加していく。従って、再生可能時間のみに基づいて符号化レートを決定すると、受信装置がコンテンツデータの受信を開始した直後においては、符号化レートが過度に小さく設定され、一方、再生開始時刻の直前においては、符号化レートが過度に大きく設定される虞がある。
 また、このような問題は、複数の受信装置がコンテンツを同期して再生する配信システムだけでなく、1つの受信装置が設定された再生開始時刻にてコンテンツの再生を開始する配信システムにも同様に生じる。
 このため、本発明の目的は、上述した課題である「符号化レートが過度に大きく設定される場合、及び、受信装置が、設定された再生開始時刻にてコンテンツの再生を開始できない場合が生じること」を解決することが可能な配信システムを提供することにある。
 かかる目的を達成するため本発明の一形態である配信システムは、互いに通信可能に構成された送信装置及び受信装置を含むシステムである。
 更に、上記送信装置は、1つのコンテンツが複数の異なる符号化レートのうちの任意の1つの符号化レートにて符号化されたコンテンツデータを上記受信装置へ送信するコンテンツ送信手段を備え、
 上記受信装置は、上記送信装置により送信されたコンテンツデータを受信しながら、当該コンテンツデータのうちの受信されたデータを記憶装置に記憶させるとともに当該記憶されているデータに基づいて上記コンテンツを再生するコンテンツ再生手段を備え、
 上記配信システムは、
 現時点から、上記受信装置が上記コンテンツの再生を開始する時刻として設定された再生開始時刻までの残余時間と、上記受信装置の上記記憶装置に記憶されている上記コンテンツデータに基づいて上記コンテンツを再生可能な時間である再生可能時間と、に基づいて、上記符号化レートを決定する符号化レート決定手段を備え、
 上記コンテンツ送信手段は、上記受信装置へ送信するコンテンツデータの上記符号化レートを、上記決定された符号化レートに変更するように構成され、
 上記コンテンツ再生手段は、上記設定された再生開始時刻にて、上記コンテンツの再生を開始するように構成される。
 また、本発明の他の形態である配信方法は、
 互いに通信可能に構成された送信装置及び受信装置を含む配信システムに適用され、
 上記送信装置が、1つのコンテンツが複数の異なる符号化レートのうちの任意の1つの符号化レートにて符号化されたコンテンツデータを上記受信装置へ送信し、
 上記受信装置が、上記送信装置により送信されたコンテンツデータを受信しながら、当該コンテンツデータのうちの受信されたデータを記憶装置に記憶させるとともに当該記憶されているデータに基づいて上記コンテンツを再生し、
 現時点から、上記受信装置が上記コンテンツの再生を開始する時刻として設定された再生開始時刻までの残余時間と、上記受信装置の上記記憶装置に記憶されている上記コンテンツデータに基づいて上記コンテンツを再生可能な時間である再生可能時間と、に基づいて、上記符号化レートを決定し、
 上記送信装置が上記受信装置へ送信するコンテンツデータの上記符号化レートを、上記決定された符号化レートに変更し、
 上記受信装置は、上記設定された再生開始時刻にて、上記コンテンツの再生を開始する方法である。
 また、本発明の他の形態である送信装置は、受信装置と通信可能に構成された装置である。
 更に、この送信装置は、
 1つのコンテンツが複数の異なる符号化レートのうちの任意の1つの符号化レートにて符号化されたコンテンツデータを上記受信装置へ送信するコンテンツ送信手段を備え、
 上記コンテンツ送信手段は、現時点から、上記受信装置が上記コンテンツの再生を開始する時刻として設定された再生開始時刻までの残余時間と、上記受信装置の記憶装置に記憶されている上記コンテンツデータに基づいて上記コンテンツを再生可能な時間である再生可能時間と、に基づいて決定された符号化レートに、上記受信装置へ送信する上記コンテンツデータの符号化レートを変更するように構成される。
 また、本発明の他の形態であるプログラムは、
 受信装置と通信可能に構成された送信装置に、
 1つのコンテンツが複数の異なる符号化レートのうちの任意の1つの符号化レートにて符号化されたコンテンツデータを上記受信装置へ送信するコンテンツ送信手段を実現させるとともに、
 上記コンテンツ送信手段は、現時点から、上記受信装置が上記コンテンツの再生を開始する時刻として設定された再生開始時刻までの残余時間と、上記受信装置の記憶装置に記憶されている上記コンテンツデータに基づいて上記コンテンツを再生可能な時間である再生可能時間と、に基づいて決定された符号化レートに、上記受信装置へ送信する上記コンテンツデータの符号化レートを変更するように構成される。
 また、本発明の他の形態である受信装置は、送信装置と通信可能に構成された装置である。
 更に、この受信装置は、
 1つのコンテンツが複数の異なる符号化レートのうちの任意の1つの符号化レートにて符号化され且つ上記送信装置により送信されたコンテンツデータを受信しながら、当該コンテンツデータのうちの受信されたデータを記憶装置に記憶させるとともに当該記憶されているデータに基づいて上記コンテンツを再生するコンテンツ再生手段と、
 現時点から、上記コンテンツの再生を開始する時刻として設定された再生開始時刻までの残余時間と、上記記憶装置に記憶されている上記コンテンツデータに基づいて上記コンテンツを再生可能な時間である再生可能時間と、に基づいて、上記符号化レートを決定する符号化レート決定手段と、を備え、
 上記コンテンツ再生手段は、上記決定された符号化レートにて符号化されたコンテンツデータを受信するように構成され、且つ、上記設定された再生開始時刻にて、上記コンテンツの再生を開始するように構成される。
 また、本発明の他の形態であるプログラムは、
 送信装置と通信可能に構成された受信装置に、
 1つのコンテンツが複数の異なる符号化レートのうちの任意の1つの符号化レートにて符号化され且つ上記送信装置により送信されたコンテンツデータを受信しながら、当該コンテンツデータのうちの受信されたデータを記憶装置に記憶させるとともに当該記憶されているデータに基づいて上記コンテンツを再生するコンテンツ再生手段と、
 現時点から、上記コンテンツの再生を開始する時刻として設定された再生開始時刻までの残余時間と、上記記憶装置に記憶されている上記コンテンツデータに基づいて上記コンテンツを再生可能な時間である再生可能時間と、に基づいて、上記符号化レートを決定する符号化レート決定手段と、を実現させるとともに、
 上記コンテンツ再生手段は、上記決定された符号化レートにて符号化されたコンテンツデータを受信するように構成され、且つ、上記設定された再生開始時刻にて、上記コンテンツの再生を開始するように構成される。
 本発明は、以上のように構成されることにより、符号化レートが無駄に小さくされることを防止しながら、受信装置が設定された再生開始時刻にてコンテンツの再生を確実に開始することができる。
本発明の第1実施形態に係る配信システムの概略構成を表す図である。 本発明の第1実施形態に係る配信システムの機能の概略を表すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る配信システムの作動を示したシーケンス図である。 本発明の第1実施形態に係るサーバ装置が実行する送信制御プログラムを示したフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るサーバ装置が記憶するセッション情報を示したテーブルである。 本発明の第1実施形態に係る端末装置が実行する再生開始制御プログラムを示したフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るサーバ装置が記憶するセッション情報を示したテーブルである。 本発明の第1実施形態に係るサーバ装置が記憶するセッション情報を示したテーブルである。 本発明の第1実施形態に係るサーバ装置が記憶する履歴情報を示したテーブルである。 本発明の第1実施形態に係るサーバ装置が実行する符号化レート変更制御プログラムを示したフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るサーバ装置が記憶する履歴情報を示したテーブルである。 本発明の第1実施形態に係るサーバ装置が記憶する履歴情報を示したテーブルである。 本発明の第1実施形態に係る配信システムの作動を示したシーケンス図である。 本発明の第1実施形態に係るサーバ装置が記憶するセッション情報を示したテーブルである。 本発明の第1実施形態に係るサーバ装置が記憶するセッション情報を示したテーブルである。 本発明の第2実施形態に係る配信システムの機能の概略を表すブロック図である。
 以下、本発明に係る、配信システム、配信方法、送信装置、プログラム、及び、受信装置、の各実施形態について図1~図16を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
 図1に示したように、第1実施形態に係る配信システム1は、サーバ装置(送信装置)10と、複数(本例では、3つ)の端末装置(受信装置)20a,20b,20cと、を含む。サーバ装置10、及び、端末装置20a~20cは、通信回線(本例では、インターネット)NWを介して、互いに通信可能に接続されている。
 サーバ装置10は、情報処理装置である。サーバ装置10は、図示しない中央処理装置(CPU;Central Processing Unit)、及び、記憶装置(メモリ及びハードディスク駆動装置(HDD;Hard Disk Drive))を備える。サーバ装置10は、記憶装置に記憶されているプログラムをCPUが実行することにより、後述する機能を実現するように構成されている。
 本例では、各端末装置20a~20cは、パーソナル・コンピュータである。なお、各端末装置20a~20cは、携帯電話端末、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Data Assistance、Personal Digital Assistant)、カーナビゲーション端末、又は、ゲーム端末等であってもよい。
 各端末装置20a~20cは、CPU、記憶装置、入力装置及び出力装置を備える。出力装置は、ディスプレイを有する。出力装置は、CPUから出力された画像情報に基づいて、文字及び図形等からなる画像をディスプレイに表示させる。入力装置は、キーボード及びマウスを有する。各端末装置20a~20cは、キーボード及びマウスを介して、ユーザの操作に基づく情報が入力されるように構成されている。
 各端末装置20a~20cは、記憶装置に記憶されているプログラムをCPUが実行することにより、後述する機能を実現するように構成されている。
 図2は、上記のように構成された配信システム1の機能を表すブロック図である。ここでは、端末装置20a~20cのうちの端末装置20aの機能について説明する。なお、端末装置20b及び端末装置20cも、端末装置20aと同様の機能を有する。
 また、配信システム1の機能は、端末装置20aのCPUが後述する図6に示したフローチャートにより表されるプログラム等を実行するとともに、サーバ装置10のCPUが後述する図4及び図10に示したフローチャートにより表されるプログラム等を実行することにより、実現される。
 端末装置20aの機能は、要求送信部31と、同期再生制御部(同期再生制御手段)32と、コンテンツ再生部(コンテンツ再生手段)33と、再生可能時間送信部34と、を含む。
 また、サーバ装置10の機能は、要求受信部41と、セッション情報記憶部42と、再生開始時刻設定部(再生開始時刻設定手段)43と、コンテンツデータ記憶部44と、コンテンツ送信部(コンテンツ送信手段)45と、再生可能時間受信部46と、符号化レート決定部(符号化レート決定手段)47と、を含む。
 端末装置20aの要求送信部31は、ユーザにより入力装置を介して入力されたセッション開始指示を受け付ける。セッション開始指示は、セッションを開始する旨を指示する情報である。セッション開始指示は、コンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報(コンテンツID)と、コンテンツを同期させて再生する他の端末装置を識別するための端末識別情報(端末ID)である他端末IDと、を含む。
 要求送信部31は、セッション開始指示を受け付けた場合、セッション開始指示に含まれるコンテンツIDと、自装置(端末装置20a)を識別するための端末識別情報(端末ID)である自端末ID及びセッション開始指示に含まれる他端末IDからなる端末IDと、を含むセッション開始要求をサーバ装置10へ送信する。セッション開始要求は、セッションを開始する旨を要求する情報である。
 サーバ装置10の要求受信部41は、端末装置20aからセッション開始要求を受信する。要求受信部41は、セッション開始要求を受信した場合、セッションを識別するためのセッション識別情報(セッションID)を生成する。更に、要求受信部41は、生成したセッションIDと、セッション開始要求に含まれる、コンテンツID及び端末IDと、を含むセッション情報をセッション情報記憶部42に記憶させる。
 加えて、要求受信部41は、生成したセッションIDを、セッション開始要求に含まれる端末IDにより識別される端末装置20a~20cのそれぞれへ送信する。
 端末装置20aの要求送信部31は、サーバ装置10からセッションIDを受信する。更に、要求送信部31は、ユーザにより入力装置を介して入力されたセッション参加指示を受け付ける。セッション参加指示は、セッションへ参加する旨を指示する情報である。
 要求送信部31は、セッション参加指示を受け付けた場合、受信したセッションIDと、自装置(端末装置20a)を識別するための端末識別情報(端末ID)である自端末IDと、起動時間と、通信速度と、を含むセッション参加要求をサーバ装置10へ送信する。セッション参加要求は、セッションへ参加する旨を要求する情報である。
 起動時間は、端末装置20aがコンテンツを再生するために実行するアプリケーションプログラムが起動するために要する時間である。また、通信速度は、サーバ装置10から端末装置20aへ単位時間あたりに送信されるデータのデータ量である。本例では、起動時間及び通信速度は、ユーザにより入力された値である。なお、端末装置20aは、起動時間及び通信速度を計測し、計測された起動時間及び通信速度を含むセッション参加要求を送信するように構成されていてもよい。
 サーバ装置10の要求受信部41は、各端末装置20a~20cからセッション参加要求を受信する。要求受信部41は、セッション参加要求を受信した場合、セッション情報記憶部42に記憶されているセッション情報のうちの、セッション参加要求に含まれるセッションID及び端末IDを含むセッション情報に、セッション参加要求に含まれる起動時間及び通信速度を追加する。
 サーバ装置10のコンテンツデータ記憶部44は、複数のコンテンツデータを予め記憶(蓄積)している。各コンテンツデータは、複数のコンテンツ(例えば、映像及び/又は音声等を表す情報)の1つを表すデータである。コンテンツデータ記憶部44は、各コンテンツを表すコンテンツデータとして、複数の異なる符号化レートのそれぞれにて当該コンテンツが符号化された複数のコンテンツデータを記憶している。符号化レートは、コンテンツを単位時間(例えば、1秒)だけ等速再生(1倍速にて再生)するためのコンテンツデータのデータ量(データサイズ、例えば、バイト数)を表す。
 サーバ装置10の再生開始時刻設定部43は、再生開始時刻決定部43aと、再生開始時刻送信部43bと、を含む。
 再生開始時刻決定部43aは、セッション開始要求が受信されてから、予め設定された待機時間が経過するまでの間に受信されたセッション参加要求に基づいて、再生開始時刻を決定する。再生開始時刻は、セッション参加要求を送信してきた端末装置がコンテンツの再生を開始する時刻である。
 具体的には、再生開始時刻決定部43aは、セッション開始要求が受信されてから上記待機時間が経過した時点にて、セッション情報記憶部42に記憶されているセッション情報のうちの、当該セッション開始要求に対して生成したセッションIDを含むセッション情報を取得する。
 再生開始時刻決定部43aは、取得されたセッション情報のそれぞれ(即ち、端末装置のそれぞれ)に対して、装置毎再生準備時間Tを算出する。装置毎再生準備時間Tは、端末装置がコンテンツの再生を開始するために要する時間である。
 本例では、再生開始時刻決定部43aは、コンテンツデータ記憶部44に記憶されているコンテンツデータのうちの、取得されたセッション情報に含まれるコンテンツIDにより識別されるコンテンツを表すコンテンツデータを抽出する。そして、再生開始時刻決定部43aは、抽出されたコンテンツデータが有する符号化レートのうちの、取得されたセッション情報に含まれる通信速度以下であり且つ当該通信速度に最も近い値を有する符号化レートrを特定する。
 そして、再生開始時刻決定部43aは、特定した符号化レートrと、取得されたセッション情報に含まれる通信速度Bと、予め設定された目標再生可能時間Tと、下記式(1)と、に基づいて、再生準備通信時間Tを算出する。
  T=r・T/B   …(1)
 目標再生可能時間Tは、再生可能時間の目標値である。なお、目標再生可能時間は、端末装置毎に設定されていてもよい。また、目標再生可能時間は、端末装置から受信された値であってもよい。再生可能時間は、端末装置の記憶装置(後述するバッファ部33b)に記憶されているコンテンツデータに基づいて端末装置がコンテンツを再生可能な時間である。再生準備通信時間Tは、端末装置がコンテンツデータの受信を開始してから、再生可能時間が目標再生可能時間Tに一致するまでに要する時間である。
 更に、再生開始時刻決定部43aは、取得されたセッション情報に含まれる起動時間Tと、上記算出した再生準備通信時間Tと、を加えることにより、下記式(2)のように、装置毎再生準備時間Tを算出する。
  T=T+T   …(2)
 加えて、再生開始時刻決定部43aは、算出された装置毎再生準備時間Tの最大値Tpmaxを現時点の時刻tに加えることにより、下記式(3)のように、再生開始時刻Tを決定する。
  T=t+Tpmax   …(3)
 また、再生開始時刻決定部43aは、セッション開始要求が受信されてから、上記待機時間が経過した後にセッション参加要求を受信した場合、上述した場合と同様に、そのセッション参加要求を送信してきた端末装置に対する再生開始時刻Tを決定する。
 再生開始時刻決定部43aは、再生開始時刻を決定した場合、再生開始時刻を決定する基となったセッション参加要求に含まれるセッションID及び端末IDを含むセッション情報に、決定した再生開始時刻を追加する。
 再生開始時刻送信部43bは、再生開始時刻決定部43aにより決定された再生開始時刻を、セッション参加要求を送信してきた端末装置のそれぞれへ送信する。
 このように、再生開始時刻設定部43は、目標再生可能時間と、起動時間と、通信速度と、に基づいて再生開始時刻を設定する。
 端末装置20aの同期再生制御部32は、再生開始時刻受信部32aを含む。再生開始時刻受信部32aは、サーバ装置10から送信された再生開始時刻を受信する。同期再生制御部32は、再生開始時刻受信部32aにより受信された再生開始時刻を記憶装置に記憶させる。同期再生制御部32は、予め設定された制御周期が経過する毎に、現時点の時刻が記憶されている再生開始時刻に到達した(現時点が再生開始時刻となった)か否かを判定する。
 同期再生制御部32は、現時点の時刻が記憶されている再生開始時刻に到達した場合、再生開始指示をコンテンツ再生部33へ出力する。再生開始指示は、コンテンツの再生を開始する旨を指示する情報である。このようにして、同期再生制御部32は、複数の端末装置20a~20cのそれぞれが再生するコンテンツの再生位置を複数の端末装置20a~20c間で一致させる。
 サーバ装置10のコンテンツ送信部45は、コンテンツデータ記憶部44に記憶されているコンテンツデータを端末装置20a~20cへ送信する。即ち、コンテンツ送信部45は、1つのコンテンツが複数の異なる符号化レートのうちの任意の1つの符号化レートにて符号化されたコンテンツデータを端末装置20a~20cへ送信する。
 具体的には、コンテンツ送信部45は、再生開始時刻設定部43により再生開始時刻が決定された場合、再生開始時刻を決定する基となったセッション参加要求を送信してきた端末装置へ、コンテンツデータ記憶部44に記憶されているコンテンツデータを送信する。
 このとき、コンテンツ送信部45は、セッション参加要求に含まれるセッションIDを含むセッション情報に含まれるコンテンツIDにより識別されるコンテンツデータであって、当該セッション参加要求を送信してきた端末装置に対して再生開始時刻決定部43aにより特定された符号化レートにて符号化されたコンテンツデータを送信する。
 コンテンツ送信部45は、セッション開始要求が受信されてから、上記待機時間が経過するまでの間に受信されたセッション参加要求に基づいてコンテンツデータを送信する場合、先頭位置からコンテンツデータの送信を開始する。
 一方、コンテンツ送信部45は、セッション開始要求が受信されてから、上記待機時間が経過した後に受信されたセッション参加要求に基づいてコンテンツデータを送信する場合、判定条件が成立しているか否かを判定する。ここで、判定条件は、上記セッション参加要求に基づいて再生開始時刻設定部43により決定された再生開始時刻(第2の再生開始時刻)が、当該セッション参加要求と同一のセッションIDを含む他のセッション参加要求に基づいて再生開始時刻設定部43により決定された再生開始時刻(第1の再生開始時刻)よりも後の時刻であるという条件である。
 コンテンツ送信部45は、第2の再生開始時刻が第1の再生開始時刻以前の時刻である場合、先頭位置からコンテンツデータの送信を開始する。
 一方、コンテンツ送信部45は、第2の再生開始時刻が第1の再生開始時刻よりも後の時刻である場合、先頭位置から、第1の再生開始時刻と第2の再生開始時刻との差だけ後の位置を送信開始位置として決定する。送信開始位置は、コンテンツデータ内の位置であって、当該コンテンツデータの送信を開始する位置である。そして、コンテンツ送信部45は、決定した送信開始位置からコンテンツデータの送信を開始する。
 即ち、コンテンツ送信部45は、第1の端末装置に対して設定された再生開始時刻(第1の再生開始時刻)よりも、第2の端末装置に対して設定された再生開始時刻(第2の再生開始時刻)が後の時刻である場合、当該第2の再生開始時刻にて当該第1の端末装置が再生しているコンテンツの再生位置(即ち、送信開始位置)を推定する。そして、コンテンツ送信部45は、コンテンツデータのうちの、当該推定された再生位置以降の部分を当該第2の端末装置へ送信する。
 端末装置20aのコンテンツ再生部33は、コンテンツ受信部33aと、バッファ部33bと、コンテンツ再生実行部33cと、を含む。
 コンテンツ受信部33aは、サーバ装置10により送信されたコンテンツデータを受信する。バッファ部33bは、コンテンツ受信部33aにより受信されたデータを記憶する。コンテンツ再生実行部33cは、バッファ部33bに記憶されているデータに基づいてコンテンツを再生する。
 即ち、コンテンツ再生部33は、サーバ装置10により送信されたコンテンツデータを受信しながら、当該コンテンツデータのうちの受信されたデータを記憶装置に記憶させるとともに当該記憶されているデータに基づいてコンテンツを再生する(ストリーミング方式により再生を行う)。
 なお、コンテンツ再生実行部33cは、同期再生制御部32により出力された再生開始指示を受け付けた場合に(即ち、設定された再生開始時刻にて)、コンテンツの再生を開始する。
 端末装置20aの再生可能時間送信部34は、バッファ部33bに記憶されているコンテンツデータに基づいてコンテンツ再生実行部33cがコンテンツを再生可能な時間である再生可能時間を、予め設定された取得周期(変更周期)が経過する毎に、取得する。再生可能時間送信部34は、再生可能時間が取得された場合、取得された再生可能時間と、自端末ID(端末ID)と、セッションIDと、を含む再生可能時間情報をサーバ装置10へ送信する。
 サーバ装置10の再生可能時間受信部46は、各端末装置20a~20cから再生可能時間情報を受信する。
 サーバ装置10の符号化レート決定部47は、再生可能時間受信部46により再生可能時間情報が受信された場合、再生可能時間情報に含まれる端末ID及びセッションIDを含むセッション情報に含まれる再生開始時刻を取得する。
 符号化レート決定部47は、現時点から、取得(即ち、設定)された再生開始時刻までの残余時間と、再生可能時間情報に含まれる再生可能時間と、に基づいて、当該再生可能時間情報を送信してきた端末装置に対して符号化レートを決定する。
 具体的には、符号化レート決定部47は、再生可能時間が目標再生可能時間よりも短くなるほど小さくなり、且つ、残余時間が短くなるほど小さくなる値を符号化レートとして決定する。
 本例では、符号化レート決定部47は、下記式(4)に基づいて、現時点から上記変更周期だけ前(過去)の時点までの期間における通信速度Bを算出(取得)する。ここで、nは整数であり、当該端末装置から再生可能時間情報を受信した回数を表す。
  B=(T-Tn-1)・r/(t-tn-1)   …(4)
 ここで、tは、今回、再生可能時間情報を受信した(即ち、現時点の)時刻であり、tn-1は、前回、再生可能時間情報を受信した(即ち、変更周期だけ前の時点の)時刻である。また、Tは、今回受信した(即ち、現時点の)再生可能時間であり、Tn-1は、前回受信した(即ち、変更周期だけ前の時点の)再生可能時間である。また、rは、時刻tn-1から時刻tまでの間に送信されたコンテンツデータが有する符号化レートである。
 本例では、現時点から再生開始時刻までの間、通信速度が上記通信速度Bに維持されることを仮定して、次回、再生可能時間情報を受信する(即ち、変更周期だけ後の時点の)時刻までの間に送信されるコンテンツデータが有する符号化レートrn+1を決定する。即ち、符号化レート決定部47は、下記式(5)に基づいて、符号化レートrn+1を決定する。
  rn+1=B・(t-t)/(T-T)   …(5)
 即ち、符号化レート決定部47は、取得された通信速度Bに残余時間t-tを乗じた値を、目標再生可能時間Tから再生可能時間Tを減じた値T-Tにより除した値を符号化レートrn+1として決定する。
 コンテンツ送信部45は、符号化レート決定部47により符号化レートrn+1が決定された場合、その符号化レートrn+1を決定する基となった再生可能時間情報を送信してきた端末装置へ送信するコンテンツデータを、当該符号化レートrn+1により符号化されたコンテンツデータに変更する。即ち、コンテンツ送信部45は、再生可能時間情報を送信してきた端末装置へ送信するコンテンツデータの符号化レートを、再生可能時間情報に基づいて決定された符号化レートに変更する。
 なお、コンテンツ送信部45は、符号化レート決定部47により決定された符号化レートrn+1を有するコンテンツデータがコンテンツデータ記憶部44に記憶されていない場合、コンテンツデータ記憶部44に記憶されているコンテンツデータのうちの、当該符号化レートrn+1以下であり且つ当該符号化レートrn+1に最も近い符号化レートを有するコンテンツデータを送信する。
 次に、上述した配信システム1の作動について説明する。なお、本例では、サーバ装置10は、各コンテンツに対して、2Mbps、4Mbps、16Mbps、及び、50Mbpsのそれぞれにて符号化されたコンテンツデータを記憶装置に予め記憶させている。また、目標再生可能時間Tは、30秒に設定されている。
 図3に示したように、端末装置20aは、コンテンツIDとしての「C01」と、他端末IDとしての「R02」及び「R03」と、を含むセッション開始指示を受け付ける。本例では、「R01」は、端末装置20aを識別するための端末IDであり、「R02」は、端末装置20bを識別するための端末IDであり、「R03」は、端末装置20cを識別するための端末IDである。
 端末装置20aは、セッション開始指示を受け付けると、コンテンツIDとしての「C01」と、端末IDとしての「R01」、「R02」及び「R03」と、を含むセッション開始要求をサーバ装置10へ送信する(ステップS101)。
 サーバ装置10は、端末装置20aからセッション開始要求を受信すると、図4にフローチャートにより示した送信制御プログラムを実行する。サーバ装置10は、セッションを識別するためのセッションIDとして「S01」を生成する。更に、サーバ装置10は、生成したセッションID「S01」と、セッション開始要求に含まれる、コンテンツID「C01」及び端末ID(「R01」、「R02」及び「R03」)のそれぞれと、を含むセッション情報を、図5に示したように、記憶装置に記憶させる。
 加えて、サーバ装置10は、生成したセッションIDを、セッション開始要求に含まれる端末IDにより識別される端末装置20a~20cのそれぞれへ送信する(図4のステップS201、図3のステップS102)。その後、サーバ装置10は、上記待機時間(本例では、3秒)だけ待機する(図4のステップS202)。
 次いで、端末装置20aのユーザがセッション参加指示を入力すると、端末装置20aは、図6にフローチャートにより示した再生開始制御プログラムを実行する。端末装置20aは、受信したセッションID「S01」と、端末ID「R01」と、起動時間「1200」(ms)と、通信速度「3」(Mbps)と、を含むセッション参加要求をサーバ装置10へ送信する(図6のステップS301、図3のステップS103)。
 本例では、端末装置20bも、端末装置20aと同様に、セッションID「S01」と、端末ID「R02」と、起動時間「1000」(ms)と、通信速度「50」(Mbps)と、を含むセッション参加要求をサーバ装置10へ送信する(図3のステップS104)。
 サーバ装置10は、各端末装置20a,20bからセッション参加要求を受信すると、図7に示したように、記憶装置に記憶されているセッション情報のうちの、セッション参加要求に含まれるセッションID及び端末IDを含むセッション情報に、セッション参加要求に含まれる起動時間及び通信速度を追加する。
 そして、待機時間が経過すると、サーバ装置10は、セッション参加要求を送信してきた端末装置20a,20bのそれぞれに対して、記憶装置に記憶されているコンテンツデータが有する符号化レートのうちの、通信速度以下であり且つ通信速度に最も近い符号化レートrを特定する。本例では、サーバ装置10は、端末装置20aに対する符号化レートrとして「2Mbps」を特定し、端末装置20bに対する符号化レートrとして「50Mbps」を特定する。
 次いで、サーバ装置10は、セッション参加要求を送信してきた端末装置20a,20bのそれぞれに対して、記憶されているセッション情報に含まれる通信速度B及び起動時間Tと、予め設定された目標再生可能時間Tと、に基づいて装置毎再生準備時間Tを算出する(図4のステップ203)。
 本例では、サーバ装置10は、上記式(1)~(3)に基づいて、端末装置20aに対する装置毎再生準備時間Tとして「21.2」を算出し、端末装置20bに対する装置毎再生準備時間Tとして「31」を算出する。
 次いで、サーバ装置10は、算出した装置毎再生準備時間Tの最大値Tpmax(ここでは、「31」)に基づいて再生開始時刻T(「13:01:34」)を決定する(図4のステップS204)。そして、サーバ装置10は、図8に示したように、セッションID「S01」及び端末ID「R01」を含むセッション情報、並びに、セッションID「S01」及び端末ID「R02」を含むセッション情報、のそれぞれに、決定した再生開始時刻を追加する。
 次いで、サーバ装置10は、セッション参加要求を送信してきた端末装置20a,20bのそれぞれへ、決定した再生開始時刻Tを送信する(図4のステップS205、図3のステップS105)。
 これにより、端末装置20aは、サーバ装置10から再生開始時刻Tを受信する(図6のステップS302)。なお、端末装置20bも、以降において、端末装置20aと同様に作動する。
 そして、サーバ装置10は、決定した再生開始時刻Tが、受信したセッション参加要求と同一のセッションIDを含む他のセッション参加要求に基づいて決定された再生開始時刻よりも後の時刻であるか否かを判定する(図4のステップS206)。
 この時点では、サーバ装置10は、受信したセッション参加要求と同一のセッションIDを含む他のセッション参加要求を受信していない。従って、サーバ装置10は、「No」と判定してステップS208へ進み、セッション参加要求を送信してきた端末装置20a,20bのそれぞれへのコンテンツデータの送信を、当該コンテンツデータの先頭位置から開始する(図4のステップS208、図3のステップS106)。
 このとき、サーバ装置10が端末装置20aへ送信するコンテンツデータは、セッションID「S01」を含むセッション情報に含まれるコンテンツID「C01」により識別されるコンテンツを表すコンテンツデータである。更に、このコンテンツデータは、端末装置20aから受信したセッション参加要求に含まれる通信速度に基づいて特定された符号化レートにて符号化されたデータである。
 同様に、サーバ装置10が端末装置20bへ送信するコンテンツデータは、セッションID「S01」を含むセッション情報に含まれるコンテンツID「C01」により識別されるコンテンツを表すコンテンツデータである。更に、このコンテンツデータは、端末装置20bから受信したセッション参加要求に含まれる通信速度に基づいて特定された符号化レートにて符号化されたデータである。
 また、サーバ装置10は、図9に示したように、セッション参加要求に含まれるセッションID及び端末IDと、再生可能時間の初期値としての「0」と、再生開始時刻と現時点の時刻との差「31」と、を対応付けた履歴情報を記憶装置に記憶させる。
 一方、端末装置20aは、サーバ装置10により送信されたコンテンツデータの受信を開始する(図6のステップS303)。次いで、端末装置20aは、現時点の時刻が再生開始時刻Tに到達したか否かを判定する(図6のステップS304)。この時点では、現時点の時刻は、再生開始時刻Tに到達していない。
 従って、端末装置20aは、「No」と判定してステップS305へ進み、コンテンツデータの受信が開始してから送信周期(本例では、5秒)が経過したか否かを判定する(図6のステップS305)。この時点では、コンテンツデータの受信が開始してから送信周期は経過していない。
 従って、端末装置20aは、「No」と判定してステップS304へ戻り、コンテンツデータの受信が開始してから送信周期が経過するまで、上記処理を繰り返し実行する。
 そして、コンテンツデータの受信が開始してから送信周期が経過すると、端末装置20aは、ステップS305にて「Yes」と判定してステップS306へ進み、再生可能時間を取得する。いま、取得された再生可能時間が「7」秒である場合を想定する。
 そして、端末装置20aは、取得した再生可能時間「7」と、端末ID「R01」と、セッションID「S01」と、を含む再生可能時間情報をサーバ装置10へ送信する(図3のステップS107)。同様に、端末装置20bは、再生可能時間「2」と、端末ID「R02」と、セッションID「S01」と、を含む再生可能時間情報をサーバ装置10へ送信する(図3のステップS108)。
 一方、サーバ装置10は、図4のステップS209へ進み、各端末装置に対する符号化レート変更制御を行うため、図10にフローチャートにより示した符号化レート変更制御プログラムを、コンテンツデータを送信している各端末装置20a,20bに対して独立に実行する。
 先ず、サーバ装置10が端末装置20aに対して実行する符号化レート変更制御について説明する。
 サーバ装置10は、現時点の時刻が再生開始時刻Tに到達したか否かを判定する(図10のステップS401)。この時点では、現時点の時刻は、再生開始時刻Tに到達していない。
 従って、サーバ装置10は、「No」と判定してステップS402へ進み、端末装置20aから再生可能時間情報を受信したか否かを判定する。サーバ装置10は、端末装置20aから再生可能時間情報を受信していない場合、ステップS401へ戻り、上記処理を繰り返し実行する。
 いま、サーバ装置10は、端末装置20aから再生可能時間情報を受信している。従って、サーバ装置10は、「Yes」と判定してステップS403へ進み、図11に示したように、再生可能時間情報に含まれるセッションID「S01」、端末ID「R01」及び再生可能時間「7」と、再生開始時刻と現時点の時刻との差「26」と、を対応付けた履歴情報を記憶装置に記憶させる。
 サーバ装置10は、記憶装置に記憶されている履歴情報に基づいて符号化レートを決定する。本例では、サーバ装置10は、上記式(4)に基づいて、通信速度Bとして「2.8Mbps」を算出する。更に、サーバ装置10は、上記式(5)に基づいて、符号化レートrn+1として「3.165Mbps」を算出(決定)する(図10のステップS403)。
 そして、サーバ装置10は、記憶装置に記憶されているコンテンツデータの符号化レートのうちの、当該符号化レートrn+1以下であり且つ当該符号化レートrn+1に最も近い符号化レートとして「2Mbps」を特定する。次いで、サーバ装置10は、端末装置20aへ送信しているコンテンツデータの符号化レートを、上記特定された符号化レート「2Mbps」に変更する(図10のステップS404)。その後、サーバ装置10は、ステップS401へ戻り、上述した処理を繰り返し実行する。
 次に、サーバ装置10が端末装置20bに対して実行する符号化レート変更制御について説明する。
 サーバ装置10は、端末装置20bから再生可能時間情報を受信すると、図10のステップS403へ進み、図11に示したように、再生可能時間情報に含まれるセッションID「S01」、端末ID「R02」及び再生可能時間「2」と、再生開始時刻と現時点の時刻との差「26」と、を対応付けた履歴情報を記憶装置に記憶させる。
 サーバ装置10は、記憶装置に記憶されている履歴情報に基づいて符号化レートを決定する。本例では、サーバ装置10は、上記式(4)に基づいて、通信速度Bとして「20Mbps」を算出する。更に、サーバ装置10は、上記式(5)に基づいて、符号化レートrn+1として「18.57Mbps」を算出(決定)する(図10のステップS403)。
 そして、サーバ装置10は、記憶装置に記憶されているコンテンツデータの符号化レートのうちの、当該符号化レートrn+1以下であり且つ当該符号化レートrn+1に最も近い符号化レートとして「16Mbps」を特定する。次いで、サーバ装置10は、端末装置20bへ送信しているコンテンツデータの符号化レートを、上記特定された符号化レート「16Mbps」に変更する(図10のステップS404)。その後、サーバ装置10は、ステップS401へ戻り、上述した処理を繰り返し実行する。
 そして、端末装置20a及び端末装置20bが再生可能時間情報を送信してから再び送信周期が経過すると、端末装置20a及び端末装置20bのそれぞれは、再び、図6のステップS305にて「Yes」と判定してステップS306へ進み、再生可能時間情報をサーバ装置10へ送信する。
 いま、端末装置20aが、再生可能時間「18」と、端末ID「R01」と、セッションID「S01」と、を含む再生可能時間情報をサーバ装置10へ送信する場合であって、端末装置20bが、再生可能時間「14」と、端末ID「R02」と、セッションID「S01」と、を含む再生可能時間情報をサーバ装置10へ送信する場合を想定する。
 先ず、サーバ装置10が端末装置20aに対して実行する符号化レート変更制御について説明する。
 サーバ装置10は、図10のステップS402にて「Yes」と判定してステップS403へ進み、図12に示したように、再生可能時間情報に含まれるセッションID「S01」、端末ID「R01」及び再生可能時間「18」と、再生開始時刻と現時点の時刻との差「21」と、を対応付けた履歴情報を記憶装置に記憶させる。
 サーバ装置10は、記憶装置に記憶されている履歴情報に基づいて符号化レートを決定する。本例では、サーバ装置10は、上記式(4)に基づいて、通信速度Bとして「4.4Mbps」を算出する。更に、サーバ装置10は、上記式(5)に基づいて、符号化レートrn+1として「7.7Mbps」を算出(決定)する(図10のステップS403)。
 そして、サーバ装置10は、記憶装置に記憶されているコンテンツデータの符号化レートのうちの、当該符号化レートrn+1以下であり且つ当該符号化レートrn+1に最も近い符号化レートとして「4Mbps」を特定する。次いで、サーバ装置10は、端末装置20aへ送信しているコンテンツデータの符号化レートを、上記特定された符号化レート「4Mbps」に変更する(図10のステップS404)。その後、サーバ装置10は、ステップS401へ戻り、上述した処理を繰り返し実行する。
 次に、サーバ装置10が端末装置20bに対して実行する符号化レート変更制御について説明する。
 サーバ装置10は、図10のステップS402にて「Yes」と判定してステップS403へ進み、図12に示したように、再生可能時間情報に含まれるセッションID「S01」、端末ID「R02」及び再生可能時間「14」と、再生開始時刻と現時点の時刻との差「21」と、を対応付けた履歴情報を記憶装置に記憶させる。
 サーバ装置10は、記憶装置に記憶されている履歴情報に基づいて符号化レートを決定する。本例では、サーバ装置10は、上記式(4)に基づいて、通信速度Bとして「38.4Mbps」を算出する。更に、サーバ装置10は、上記式(5)に基づいて、符号化レートrn+1として「50.4Mbps」を算出(決定)する(図10のステップS403)。
 そして、サーバ装置10は、記憶装置に記憶されているコンテンツデータの符号化レートのうちの、当該符号化レートrn+1以下であり且つ当該符号化レートrn+1に最も近い符号化レートとして「50Mbps」を特定する。次いで、サーバ装置10は、端末装置20bへ送信しているコンテンツデータの符号化レートを、上記特定された符号化レート「50Mbps」に変更する(図10のステップS404)。その後、サーバ装置10は、ステップS401へ戻り、上述した処理を繰り返し実行する。
 その後、送信周期(変更周期)が経過する毎に、サーバ装置10は、コンテンツデータを送信している端末装置20a,20bのそれぞれに対して符号化レートを決定し、送信しているコンテンツデータの符号化レートを、決定した符号化レートに変更する。
 その後、現時点の時刻が再生開始時刻Tに到達すると、端末装置20a及び端末装置20bのそれぞれは、図6のステップS304にて「Yes」と判定してステップS307へ進み、記憶装置に記憶されているコンテンツデータに基づいてコンテンツの再生(出力装置への出力)を開始する(図3のステップS110a,S110b)。
 これにより、複数の端末装置20a,20b間で、コンテンツの再生位置を確実に一致させることができる。即ち、複数の端末装置20a,20b間で、同一のコンテンツを同期して再生することができる。
 また、この時点にて、サーバ装置10は、図10のステップS401にて「Yes」と判定して、符号化レート変更制御プログラムの実行を終了する。
 これによれば、配信システム1は、残余時間及び再生可能時間の両方に基づいて、サーバ装置10から端末装置20a,20bへ送信されるコンテンツデータの符号化レートを変更する。これにより、配信システム1は、再生可能時間が比較的短い場合であっても、残余時間が相当長い場合には、符号化レートを比較的大きな値に設定することができる。この結果、符号化レートが無駄に小さくされることを防止することができる。
 また、配信システム1は、再生可能時間が比較的長い場合であっても、残余時間が相当短い場合には、符号化レートを比較的小さな値に設定することができる。この結果、再生開始時刻における再生可能時間を十分に大きくすることができる。従って、端末装置20a,20bが設定された再生開始時刻にてコンテンツの再生を確実に開始することができる。
 このように、上記配信システム1によれば、符号化レートが無駄に小さくされることを防止しながら、端末装置20a,20bが設定された再生開始時刻にてコンテンツの再生を確実に開始することができる。
 更に、上記配信システム1は、再生可能時間が目標再生可能時間よりも短くなるほど小さくなり、且つ、残余時間が短くなるほど小さくなる値を符号化レートとして決定するように構成される。
 これによれば、再生開始時刻における再生可能時間を目標再生可能時間に十分に近づけることができる。この結果、符号化レートが無駄に小さくされることを防止しながら、端末装置20a,20bが設定された再生開始時刻にてコンテンツの再生を確実に開始することができる。
 加えて、上記配信システム1は、サーバ装置10から端末装置20a,20bへ単位時間あたりに送信されたコンテンツデータのデータ量である通信速度を取得し、当該取得された通信速度に残余時間を乗じた値を、目標再生可能時間から再生可能時間を減じた値により除した値を符号化レートとして決定するように構成される。
 これにより、再生開始時刻における再生可能時間を目標再生可能時間により一層確実に近づけることができる。
 更に、上記配信システム1は、再生可能時間の目標値である目標再生可能時間に基づいて再生開始時刻を設定するように構成される。
 これにより、再生開始時刻における再生可能時間を目標再生可能時間に確実に近づけることができる。
 加えて、上記配信システム1は、複数の端末装置20a,20bのそれぞれに対して、当該端末装置がコンテンツの再生を開始するまでに要する時間である装置毎再生準備時間を算出し、当該算出された装置毎再生準備時間の最大値に基づいて、再生開始時刻を設定するように構成される。
 これにより、複数の端末装置20a,20bのすべてが、再生開始時刻までに再生可能時間を目標再生可能時間に確実に近づけることができる。この結果、複数の端末装置20a,20b間で、コンテンツの再生位置を確実に一致させることができる。
 更に、上記配信システム1は、端末装置20a,20bがコンテンツを再生するために実行するアプリケーションプログラムが起動するために要する時間である起動時間と、目標再生可能時間と、に基づいて再生開始時刻を設定するように構成される。
 これにより、端末装置20a,20bは、再生開始時刻にてコンテンツの再生を確実に開始することができる。
 加えて、上記配信システム1は、サーバ装置10から端末装置20a,20bへ単位時間あたりに送信されたコンテンツデータのデータ量である通信速度と、目標再生可能時間と、に基づいて再生開始時刻を設定するように構成される。
 これにより、再生開始時刻を適切に設定することができる。
 次に、端末装置20a及び端末装置20bが、同一のコンテンツを同期して再生している状態において、端末装置20cが端末装置20a及び端末装置20bと同期してコンテンツを再生することを、端末装置20cのユーザが希望する場合を想定して説明を続ける。
 この場合、端末装置20cのユーザは、セッション参加指示を入力する。これにより、端末装置20cは、受信したセッションID「S01」と、端末ID「R03」と、起動時間「1500」(ms)と、通信速度「8」(Mbps)と、を含むセッション参加要求をサーバ装置10へ送信する(図6のステップS301、図13のステップS501)。
 サーバ装置10は、端末装置20cからセッション参加要求を受信すると、図14に示したように、記憶装置に記憶されているセッション情報のうちの、セッション参加要求に含まれるセッションID及び端末IDを含むセッション情報に、セッション参加要求に含まれる起動時間及び通信速度を追加する。
 そして、サーバ装置10は、セッション参加要求を送信してきた端末装置20cに対して、記憶装置に記憶されているコンテンツデータが有する符号化レートのうちの、通信速度以下であり且つ通信速度に最も近い符号化レートrを特定する。本例では、サーバ装置10は、端末装置20cに対する符号化レートrとして「4Mbps」を特定する。
 次いで、サーバ装置10は、セッション参加要求を送信してきた端末装置20cに対して、記憶されているセッション情報に含まれる通信速度B及び起動時間Tと、予め設定された目標再生可能時間Tと、に基づいて装置毎再生準備時間Tを算出する(図4のステップ203)。
 次いで、サーバ装置10は、算出した装置毎再生準備時間Tに基づいて再生開始時刻T(「13:05:25」)を決定する(図4のステップS204)。そして、サーバ装置10は、図15に示したように、セッションID「S01」及び端末ID「R03」を含むセッション情報に、決定した再生開始時刻を追加する。
 次いで、サーバ装置10は、セッション参加要求を送信してきた端末装置20cへ、決定した再生開始時刻Tを送信する(図4のステップS205、図13のステップS502)。これにより、端末装置20cは、サーバ装置10から再生開始時刻Tを受信する(図6のステップS302)。
 そして、サーバ装置10は、決定した再生開始時刻Tが、受信したセッション参加要求と同一のセッションIDを含む他のセッション参加要求に基づいて決定された再生開始時刻よりも後の時刻であるか否かを判定する(図4のステップS206)。
 この時点では、端末装置20c(第2の受信装置)から受信したセッション参加要求に基づいて決定した再生開始時刻(第2の再生開始時刻)は、端末装置20a(第1の受信装置)及び端末装置20bから受信したセッション参加要求に基づいて決定した再生開始時刻(第1の再生開始時刻)よりも後の時刻である。また、端末装置20a及び端末装置20bから受信したセッション参加要求は、端末装置20cから受信したセッション参加要求に含まれるセッションIDと同一のセッションIDを含む。即ち、上記決定した再生開始時刻Tは、受信したセッション参加要求と同一のセッションIDを含む他のセッション参加要求に基づいて決定された再生開始時刻よりも後の時刻である。
 従って、サーバ装置10は、「Yes」と判定してステップS207へ進み、先頭位置から、第1の再生開始時刻と第2の再生開始時刻との差だけ後の位置を送信開始位置として決定する。そして、サーバ装置10は、ステップS208へ進み、上記決定した送信開始位置から、端末装置20cへのコンテンツデータの送信を開始する(図13のステップS503)。
 このとき、サーバ装置10が端末装置20cへ送信するコンテンツデータは、セッションID「S01」を含むセッション情報に含まれるコンテンツID「C01」により識別されるコンテンツを表すコンテンツデータである。更に、このコンテンツデータは、端末装置20cから受信したセッション参加要求に含まれる通信速度に基づいて特定された符号化レートにて符号化されたデータである。
 上述した場合と同様に、端末装置20cは、送信周期が経過する毎に、再生可能時間を含む再生可能時間情報をサーバ装置10へ送信する(図13のステップS504)。
 そして、サーバ装置10は、端末装置20cから再生可能時間情報を受信する毎に、端末装置20cに対して符号化レート変更制御を行う(図13のステップS505)。
 その後、端末装置20cは、現時点の時刻が、サーバ装置10から受信した再生開始時刻に到達すると、記憶装置に記憶されているコンテンツデータに基づいてコンテンツの再生を開始する(図13のステップS506)。
 これにより、複数の端末装置20a~20c間で、コンテンツの再生位置を確実に一致させることができる。即ち、複数の端末装置20a~20c間で、同一のコンテンツを同期して再生することができる。
 以上、説明したように、本発明の第1実施形態に係る配信システム1によれば、符号化レートが無駄に小さくされることを防止しながら、端末装置20a~20cが設定された再生開始時刻にてコンテンツの再生を確実に開始することができる。
 なお、上記第1実施形態に係る配信システム1は、サーバ装置10が、残余時間と再生可能時間とに基づいて符号化レートを決定するように構成されていたが、各端末装置20a~20cが、残余時間と再生可能時間とに基づいて符号化レートを決定するように構成されていてもよい。この場合、各端末装置20a~20cは、決定した符号化レートをサーバ装置10へ送信するように構成される。
 また、上記第1実施形態に係る配信システム1は、複数の端末装置20a~20cのそれぞれが再生するコンテンツの再生位置を当該複数の端末装置20a~20c間で一致させるように構成されていたが、複数の端末装置20a~20cのそれぞれが再生するコンテンツの再生位置が互いに異なっていてもよい。
 また、上記第1実施形態に係る配信システム1は、端末装置間でコンテンツデータを授受するように構成されていてもよい。
 また、上記第1実施形態に係る配信システム1が含む端末装置の数は、3つであったが、2つであってもよく、4つ以上であってもよい。
 なお、上記第1実施形態において配信システム1の各機能は、CPUがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現されていたが、回路等のハードウェアにより実現されていてもよい。
<第2実施形態>
 次に、本発明の第2実施形態に係る通信システムについて図16を参照しながら説明する。
 第2実施形態に係る配信システム100は、互いに通信可能に構成された送信装置110及び受信装置120を含むシステムである。
 送信装置110は、1つのコンテンツが複数の異なる符号化レートのうちの任意の1つの符号化レートにて符号化されたコンテンツデータを受信装置120へ送信するコンテンツ送信部(コンテンツ送信手段)111を備える。
 受信装置120は、送信装置110により送信されたコンテンツデータを受信しながら、当該コンテンツデータのうちの受信されたデータを記憶装置に記憶させるとともに当該記憶されているデータに基づいて上記コンテンツを再生するコンテンツ再生部(コンテンツ再生手段)121を備える。
 配信システム100は、
 現時点から、受信装置120が上記コンテンツの再生を開始する時刻として設定された再生開始時刻までの残余時間と、受信装置120の上記記憶装置に記憶されている上記コンテンツデータに基づいて上記コンテンツを再生可能な時間である再生可能時間と、に基づいて、上記符号化レートを決定する符号化レート決定部(符号化レート決定手段)131を備える。
 コンテンツ送信部111は、受信装置120へ送信するコンテンツデータの上記符号化レートを、上記決定された符号化レートに変更するように構成される。
 コンテンツ再生部121は、上記設定された再生開始時刻にて、上記コンテンツの再生を開始するように構成される。
 これによれば、配信システム100は、残余時間及び再生可能時間の両方に基づいて、送信装置110から受信装置120へ送信されるコンテンツデータの符号化レートを変更する。これにより、配信システム100は、再生可能時間が比較的短い場合であっても、残余時間が相当長い場合には、符号化レートを比較的大きな値に設定することができる。この結果、符号化レートが無駄に小さくされることを防止することができる。
 また、配信システム100は、再生可能時間が比較的長い場合であっても、残余時間が相当短い場合には、符号化レートを比較的小さな値に設定することができる。この結果、再生開始時刻における再生可能時間を十分に大きくすることができる。従って、受信装置120が設定された再生開始時刻にてコンテンツの再生を確実に開始することができる。
 このように、配信システム100によれば、符号化レートが無駄に小さくされることを防止しながら、受信装置120が設定された再生開始時刻にてコンテンツの再生を確実に開始することができる。
 この場合、上記符号化レート決定手段は、上記再生可能時間が、当該再生可能時間の目標値である目標再生可能時間よりも短くなるほど小さくなり、且つ、残余時間が短くなるほど小さくなる値を上記符号化レートとして決定するように構成されることが好適である。
 これによれば、再生開始時刻における再生可能時間を目標再生可能時間に十分に近づけることができる。この結果、符号化レートが無駄に小さくされることを防止しながら、受信装置が設定された再生開始時刻にてコンテンツの再生を確実に開始することができる。
 この場合、上記符号化レート決定手段は、上記送信装置から上記受信装置へ単位時間あたりに送信されたコンテンツデータのデータ量である通信速度を取得し、当該取得された通信速度に上記残余時間を乗じた値を、上記目標再生可能時間から上記再生可能時間を減じた値により除した値を上記符号化レートとして決定するように構成されることが好適である。
 再生可能時間が増加する程度は、通信速度に応じて変化する。従って、上記のように配信システムを構成することにより、再生開始時刻における再生可能時間を目標再生可能時間により一層確実に近づけることができる。
 この場合、上記符号化レート決定手段は、予め設定された変更周期が経過する毎に、上記符号化レートを決定するように構成されることが好適である。
 この場合、上記配信システムは、
 上記受信装置を複数含み、
 上記複数の受信装置のそれぞれが再生するコンテンツの再生位置を当該複数の受信装置間で一致させる同期再生制御手段を備えることが好適である。
 これによれば、複数の受信装置間で、コンテンツの再生位置を確実に一致させることができる。
 この場合、上記配信システムは、
 上記再生可能時間の目標値である目標再生可能時間に基づいて上記再生開始時刻を設定する再生開始時刻設定手段を備えることが好適である。
 目標再生可能時間が長くなるほど、再生可能時間が目標再生可能時間に一致するまでに要する時間が長くなる。従って、上記構成のように、目標再生可能時間に基づいて再生開始時刻を設定することにより、再生開始時刻における再生可能時間を目標再生可能時間に確実に近づけることができる。
 この場合、上記コンテンツ送信手段は、上記複数の受信装置の1つである第1の受信装置に対して設定された再生開始時刻である第1の再生開始時刻よりも、当該複数の受信装置の他の1つである第2の受信装置に対して設定された再生開始時刻である第2の再生開始時刻が後の時刻である場合、当該第2の再生開始時刻にて当該第1の受信装置が再生しているコンテンツの再生位置を推定し、上記コンテンツデータのうちの、当該推定された再生位置以降の部分を当該第2の受信装置へ送信するように構成されることが好適である。
 この場合、上記再生開始時刻設定手段は、上記複数の受信装置のそれぞれに対して、当該受信装置が上記コンテンツの再生を開始するまでに要する時間である装置毎再生準備時間を算出し、当該算出された装置毎再生準備時間の最大値に基づいて、上記再生開始時刻を設定するように構成されることが好適である。
 ところで、複数の受信装置間で受信速度が相違することが多い。従って、上記のように配信システムを構成することにより、複数の受信装置のすべてが、再生開始時刻までに再生可能時間を目標再生可能時間に確実に近づけることができる。この結果、複数の受信装置間で、コンテンツの再生位置を確実に一致させることができる。
 この場合、上記再生開始時刻設定手段は、上記受信装置が上記コンテンツを再生するために実行するアプリケーションプログラムが起動するために要する時間である起動時間と、上記目標再生可能時間と、に基づいて上記再生開始時刻を設定するように構成されることが好適である。
 ところで、受信装置がコンテンツの再生を開始するまでに要する時間は、起動時間と、再生可能時間が目標再生可能時間に到達するまでに要する時間と、を含む。従って、上記のように配信システムを構成することにより、受信装置は、再生開始時刻にてコンテンツの再生を確実に開始することができる。
 この場合、上記再生開始時刻設定手段は、上記送信装置から上記受信装置へ単位時間あたりに送信されたコンテンツデータのデータ量である通信速度と、上記目標再生可能時間と、に基づいて上記再生開始時刻を設定するように構成されることが好適である。
 ところで、再生可能時間が目標再生可能時間に到達するまでに要する時間は、通信速度に応じて変動する。従って、上記のように配信システムを構成することにより、再生開始時刻を適切に設定することができる。
 また、本発明の他の形態である配信方法は、
 互いに通信可能に構成された送信装置及び受信装置を含む配信システムに適用され、
 上記送信装置が、1つのコンテンツが複数の異なる符号化レートのうちの任意の1つの符号化レートにて符号化されたコンテンツデータを上記受信装置へ送信し、
 上記受信装置が、上記送信装置により送信されたコンテンツデータを受信しながら、当該コンテンツデータのうちの受信されたデータを記憶装置に記憶させるとともに当該記憶されているデータに基づいて上記コンテンツを再生し、
 現時点から、上記受信装置が上記コンテンツの再生を開始する時刻として設定された再生開始時刻までの残余時間と、上記受信装置の上記記憶装置に記憶されている上記コンテンツデータに基づいて上記コンテンツを再生可能な時間である再生可能時間と、に基づいて、上記符号化レートを決定し、
 上記送信装置が上記受信装置へ送信するコンテンツデータの上記符号化レートを、上記決定された符号化レートに変更し、
 上記受信装置は、上記設定された再生開始時刻にて、上記コンテンツの再生を開始する方法である。
 この場合、上記配信方法は、
 上記再生可能時間が、当該再生可能時間の目標値である目標再生可能時間よりも短くなるほど小さくなり、且つ、残余時間が短くなるほど小さくなる値を上記符号化レートとして決定するように構成されることが好適である。
 この場合、上記配信方法は、
 上記送信装置から上記受信装置へ単位時間あたりに送信されたコンテンツデータのデータ量である通信速度を取得し、当該取得された通信速度に上記残余時間を乗じた値を、上記目標再生可能時間から上記再生可能時間を減じた値により除した値を上記符号化レートとして決定するように構成されることが好適である。
 この場合、上記配信方法は、
 予め設定された変更周期が経過する毎に、上記符号化レートを決定するように構成されることが好適である。
 この場合、上記配信方法は、
 上記配信システムが、上記受信装置を複数含み、
 上記複数の受信装置のそれぞれが再生するコンテンツの再生位置を当該複数の受信装置間で一致させることが好適である。
 また、本発明の他の形態である送信装置は、受信装置と通信可能に構成された装置である。
 更に、この送信装置は、
 1つのコンテンツが複数の異なる符号化レートのうちの任意の1つの符号化レートにて符号化されたコンテンツデータを上記受信装置へ送信するコンテンツ送信手段を備え、
 上記コンテンツ送信手段は、現時点から、上記受信装置が上記コンテンツの再生を開始する時刻として設定された再生開始時刻までの残余時間と、上記受信装置の記憶装置に記憶されている上記コンテンツデータに基づいて上記コンテンツを再生可能な時間である再生可能時間と、に基づいて決定された符号化レートに、上記受信装置へ送信する上記コンテンツデータの符号化レートを変更するように構成される。
 この場合、上記送信装置は、
 上記残余時間と上記再生可能時間とに基づいて上記符号化レートを決定する符号化レート決定手段を備えることが好適である。
 この場合、上記符号化レート決定手段は、上記再生可能時間が、当該再生可能時間の目標値である目標再生可能時間よりも短くなるほど小さくなり、且つ、残余時間が短くなるほど小さくなる値を上記符号化レートとして決定するように構成されることが好適である。
 この場合、上記符号化レート決定手段は、上記送信装置から上記受信装置へ単位時間あたりに送信されたコンテンツデータのデータ量である通信速度を取得し、当該取得された通信速度に上記残余時間を乗じた値を、上記目標再生可能時間から上記再生可能時間を減じた値により除した値を上記符号化レートとして決定するように構成されることが好適である。
 この場合、上記符号化レート決定手段は、予め設定された変更周期が経過する毎に、上記符号化レートを決定するように構成されることが好適である。
 また、本発明の他の形態であるプログラムは、
 受信装置と通信可能に構成された送信装置に、
 1つのコンテンツが複数の異なる符号化レートのうちの任意の1つの符号化レートにて符号化されたコンテンツデータを上記受信装置へ送信するコンテンツ送信手段を実現させるとともに、
 上記コンテンツ送信手段は、現時点から、上記受信装置が上記コンテンツの再生を開始する時刻として設定された再生開始時刻までの残余時間と、上記受信装置の記憶装置に記憶されている上記コンテンツデータに基づいて上記コンテンツを再生可能な時間である再生可能時間と、に基づいて決定された符号化レートに、上記受信装置へ送信する上記コンテンツデータの符号化レートを変更するように構成される。
 また、本発明の他の形態である受信装置は、送信装置と通信可能に構成された装置である。
 更に、この受信装置は、
 1つのコンテンツが複数の異なる符号化レートのうちの任意の1つの符号化レートにて符号化され且つ上記送信装置により送信されたコンテンツデータを受信しながら、当該コンテンツデータのうちの受信されたデータを記憶装置に記憶させるとともに当該記憶されているデータに基づいて上記コンテンツを再生するコンテンツ再生手段と、
 現時点から、上記コンテンツの再生を開始する時刻として設定された再生開始時刻までの残余時間と、上記記憶装置に記憶されている上記コンテンツデータに基づいて上記コンテンツを再生可能な時間である再生可能時間と、に基づいて、上記符号化レートを決定する符号化レート決定手段と、を備え、
 上記コンテンツ再生手段は、上記決定された符号化レートにて符号化されたコンテンツデータを受信するように構成され、且つ、上記設定された再生開始時刻にて、上記コンテンツの再生を開始するように構成される。
 この場合、上記符号化レート決定手段は、上記再生可能時間が、当該再生可能時間の目標値である目標再生可能時間よりも短くなるほど小さくなり、且つ、残余時間が短くなるほど小さくなる値を上記符号化レートとして決定するように構成されることが好適である。
 この場合、上記符号化レート決定手段は、上記送信装置から単位時間あたりに送信されたコンテンツデータのデータ量である通信速度を取得し、当該取得された通信速度に上記残余時間を乗じた値を、上記目標再生可能時間から上記再生可能時間を減じた値により除した値を上記符号化レートとして決定するように構成されることが好適である。
 この場合、上記符号化レート決定手段は、予め設定された変更周期が経過する毎に、上記符号化レートを決定するように構成されることが好適である。
 また、本発明の他の形態であるプログラムは、
 送信装置と通信可能に構成された受信装置に、
 1つのコンテンツが複数の異なる符号化レートのうちの任意の1つの符号化レートにて符号化され且つ上記送信装置により送信されたコンテンツデータを受信しながら、当該コンテンツデータのうちの受信されたデータを記憶装置に記憶させるとともに当該記憶されているデータに基づいて上記コンテンツを再生するコンテンツ再生手段と、
 現時点から、上記コンテンツの再生を開始する時刻として設定された再生開始時刻までの残余時間と、上記記憶装置に記憶されている上記コンテンツデータに基づいて上記コンテンツを再生可能な時間である再生可能時間と、に基づいて、上記符号化レートを決定する符号化レート決定手段と、を実現させるとともに、
 上記コンテンツ再生手段は、上記決定された符号化レートにて符号化されたコンテンツデータを受信するように構成され、且つ、上記設定された再生開始時刻にて、上記コンテンツの再生を開始するように構成される。
 上述した構成を有する、配信方法、送信装置、プログラム、又は、受信装置、の発明であっても、上記配信システムと同様の作用を有するために、上述した本発明の目的を達成することができる。
 以上、上記実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成及び詳細に、本願発明の範囲内において当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
 また、上記各実施形態においてプログラムは、記憶装置に記憶されていたが、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記憶されていてもよい。例えば、記録媒体は、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び、半導体メモリ等の可搬性を有する媒体である。
 また、上記実施形態の他の変形例として、上述した実施形態及び変形例の任意の組み合わせが採用されてもよい。
 なお、本発明は、日本国にて2009年11月5日に出願された特願2009-253581の特許出願に基づく優先権主張の利益を享受するものであり、当該特許出願にて開示された内容のすべてが本明細書に含まれるものとする。
 本発明は、コンテンツを表すコンテンツデータを送信装置から受信装置へ送信する配信システム等に適用可能である。
1   配信システム
10  サーバ装置
20a,20b,20c 端末装置
31  要求送信部
32  同期再生制御部
32a 再生開始時刻受信部
33  コンテンツ再生部
33a コンテンツ受信部
33b バッファ部
33c コンテンツ再生実行部
34  再生可能時間送信部
41  要求受信部
42  セッション情報記憶部
43  再生開始時刻設定部
43a 再生開始時刻決定部
43b 再生開始時刻送信部
44  コンテンツデータ記憶部
45  コンテンツ送信部
46  再生可能時間受信部
47  符号化レート決定部
100 配信システム
110 送信装置
111 コンテンツ送信部
120 受信装置
121 コンテンツ再生部
131 符号化レート決定部
NW  通信回線

Claims (26)

  1.  互いに通信可能に構成された送信装置及び受信装置を含む配信システムであって、
     前記送信装置は、1つのコンテンツが複数の異なる符号化レートのうちの任意の1つの符号化レートにて符号化されたコンテンツデータを前記受信装置へ送信するコンテンツ送信手段を備え、
     前記受信装置は、前記送信装置により送信されたコンテンツデータを受信しながら、当該コンテンツデータのうちの受信されたデータを記憶装置に記憶させるとともに当該記憶されているデータに基づいて前記コンテンツを再生するコンテンツ再生手段を備え、
     前記配信システムは、
     現時点から、前記受信装置が前記コンテンツの再生を開始する時刻として設定された再生開始時刻までの残余時間と、前記受信装置の前記記憶装置に記憶されている前記コンテンツデータに基づいて前記コンテンツを再生可能な時間である再生可能時間と、に基づいて、前記符号化レートを決定する符号化レート決定手段を備え、
     前記コンテンツ送信手段は、前記受信装置へ送信するコンテンツデータの前記符号化レートを、前記決定された符号化レートに変更するように構成され、
     前記コンテンツ再生手段は、前記設定された再生開始時刻にて、前記コンテンツの再生を開始するように構成された配信システム。
  2.  請求項1に記載の配信システムであって、
     前記符号化レート決定手段は、前記再生可能時間が、当該再生可能時間の目標値である目標再生可能時間よりも短くなるほど小さくなり、且つ、残余時間が短くなるほど小さくなる値を前記符号化レートとして決定するように構成された配信システム。
  3.  請求項2に記載の配信システムであって、
     前記符号化レート決定手段は、前記送信装置から前記受信装置へ単位時間あたりに送信されたコンテンツデータのデータ量である通信速度を取得し、当該取得された通信速度に前記残余時間を乗じた値を、前記目標再生可能時間から前記再生可能時間を減じた値により除した値を前記符号化レートとして決定するように構成された配信システム。
  4.  請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の配信システムであって、
     前記符号化レート決定手段は、予め設定された変更周期が経過する毎に、前記符号化レートを決定するように構成された配信システム。
  5.  請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の配信システムであって、
     前記受信装置を複数含み、
     前記複数の受信装置のそれぞれが再生するコンテンツの再生位置を当該複数の受信装置間で一致させる同期再生制御手段を備える配信システム。
  6.  請求項5に記載の配信システムであって、
     前記再生可能時間の目標値である目標再生可能時間に基づいて前記再生開始時刻を設定する再生開始時刻設定手段を備える配信システム。
  7.  請求項5又は請求項6に記載の配信システムであって、
     前記コンテンツ送信手段は、前記複数の受信装置の1つである第1の受信装置に対して設定された再生開始時刻である第1の再生開始時刻よりも、当該複数の受信装置の他の1つである第2の受信装置に対して設定された再生開始時刻である第2の再生開始時刻が後の時刻である場合、当該第2の再生開始時刻にて当該第1の受信装置が再生しているコンテンツの再生位置を推定し、前記コンテンツデータのうちの、当該推定された再生位置以降の部分を当該第2の受信装置へ送信するように構成された配信システム。
  8.  請求項6又は請求項7に記載の配信システムであって、
     前記再生開始時刻設定手段は、前記複数の受信装置のそれぞれに対して、当該受信装置が前記コンテンツの再生を開始するまでに要する時間である装置毎再生準備時間を算出し、当該算出された装置毎再生準備時間の最大値に基づいて、前記再生開始時刻を設定するように構成された配信システム。
  9.  請求項6乃至請求項8のいずれか一項に記載の配信システムであって、
     前記再生開始時刻設定手段は、前記受信装置が前記コンテンツを再生するために実行するアプリケーションプログラムが起動するために要する時間である起動時間と、前記目標再生可能時間と、に基づいて前記再生開始時刻を設定するように構成された配信システム。
  10.  請求項6乃至請求項9のいずれか一項に記載の配信システムであって、
     前記再生開始時刻設定手段は、前記送信装置から前記受信装置へ単位時間あたりに送信されたコンテンツデータのデータ量である通信速度と、前記目標再生可能時間と、に基づいて前記再生開始時刻を設定するように構成された配信システム。
  11.  互いに通信可能に構成された送信装置及び受信装置を含む配信システムに適用され、
     前記送信装置が、1つのコンテンツが複数の異なる符号化レートのうちの任意の1つの符号化レートにて符号化されたコンテンツデータを前記受信装置へ送信し、
     前記受信装置が、前記送信装置により送信されたコンテンツデータを受信しながら、当該コンテンツデータのうちの受信されたデータを記憶装置に記憶させるとともに当該記憶されているデータに基づいて前記コンテンツを再生し、
     現時点から、前記受信装置が前記コンテンツの再生を開始する時刻として設定された再生開始時刻までの残余時間と、前記受信装置の前記記憶装置に記憶されている前記コンテンツデータに基づいて前記コンテンツを再生可能な時間である再生可能時間と、に基づいて、前記符号化レートを決定し、
     前記送信装置が前記受信装置へ送信するコンテンツデータの前記符号化レートを、前記決定された符号化レートに変更し、
     前記受信装置は、前記設定された再生開始時刻にて、前記コンテンツの再生を開始する、配信方法。
  12.  請求項11に記載の配信方法であって、
     前記再生可能時間が、当該再生可能時間の目標値である目標再生可能時間よりも短くなるほど小さくなり、且つ、残余時間が短くなるほど小さくなる値を前記符号化レートとして決定するように構成された配信方法。
  13.  請求項12に記載の配信方法であって、
     前記送信装置から前記受信装置へ単位時間あたりに送信されたコンテンツデータのデータ量である通信速度を取得し、当該取得された通信速度に前記残余時間を乗じた値を、前記目標再生可能時間から前記再生可能時間を減じた値により除した値を前記符号化レートとして決定するように構成された配信方法。
  14.  請求項11乃至請求項13のいずれか一項に記載の配信方法であって、
     予め設定された変更周期が経過する毎に、前記符号化レートを決定するように構成された配信方法。
  15.  請求項11乃至請求項14のいずれか一項に記載の配信方法であって、
     前記配信システムは、前記受信装置を複数含み、
     前記複数の受信装置のそれぞれが再生するコンテンツの再生位置を当該複数の受信装置間で一致させる、配信方法。
  16.  受信装置と通信可能に構成された送信装置であって、
     1つのコンテンツが複数の異なる符号化レートのうちの任意の1つの符号化レートにて符号化されたコンテンツデータを前記受信装置へ送信するコンテンツ送信手段を備え、
     前記コンテンツ送信手段は、現時点から、前記受信装置が前記コンテンツの再生を開始する時刻として設定された再生開始時刻までの残余時間と、前記受信装置の記憶装置に記憶されている前記コンテンツデータに基づいて前記コンテンツを再生可能な時間である再生可能時間と、に基づいて決定された符号化レートに、前記受信装置へ送信する前記コンテンツデータの符号化レートを変更するように構成された送信装置。
  17.  請求項16に記載の送信装置であって、
     前記残余時間と前記再生可能時間とに基づいて前記符号化レートを決定する符号化レート決定手段を備える送信装置。
  18.  請求項16又は請求項17に記載の送信装置であって、
     前記符号化レート決定手段は、前記再生可能時間が、当該再生可能時間の目標値である目標再生可能時間よりも短くなるほど小さくなり、且つ、残余時間が短くなるほど小さくなる値を前記符号化レートとして決定するように構成された送信装置。
  19.  請求項18に記載の送信装置であって、
     前記符号化レート決定手段は、前記送信装置から前記受信装置へ単位時間あたりに送信されたコンテンツデータのデータ量である通信速度を取得し、当該取得された通信速度に前記残余時間を乗じた値を、前記目標再生可能時間から前記再生可能時間を減じた値により除した値を前記符号化レートとして決定するように構成された送信装置。
  20.  請求項16乃至請求項19のいずれか一項に記載の送信装置であって、
     前記符号化レート決定手段は、予め設定された変更周期が経過する毎に、前記符号化レートを決定するように構成された送信装置。
  21.  受信装置と通信可能に構成された送信装置に、
     1つのコンテンツが複数の異なる符号化レートのうちの任意の1つの符号化レートにて符号化されたコンテンツデータを前記受信装置へ送信するコンテンツ送信手段を実現させるとともに、
     前記コンテンツ送信手段は、現時点から、前記受信装置が前記コンテンツの再生を開始する時刻として設定された再生開始時刻までの残余時間と、前記受信装置の記憶装置に記憶されている前記コンテンツデータに基づいて前記コンテンツを再生可能な時間である再生可能時間と、に基づいて決定された符号化レートに、前記受信装置へ送信する前記コンテンツデータの符号化レートを変更するように構成されたプログラム。
  22.  送信装置と通信可能に構成された受信装置であって、
     1つのコンテンツが複数の異なる符号化レートのうちの任意の1つの符号化レートにて符号化され且つ前記送信装置により送信されたコンテンツデータを受信しながら、当該コンテンツデータのうちの受信されたデータを記憶装置に記憶させるとともに当該記憶されているデータに基づいて前記コンテンツを再生するコンテンツ再生手段と、
     現時点から、前記コンテンツの再生を開始する時刻として設定された再生開始時刻までの残余時間と、前記記憶装置に記憶されている前記コンテンツデータに基づいて前記コンテンツを再生可能な時間である再生可能時間と、に基づいて、前記符号化レートを決定する符号化レート決定手段と、を備え、
     前記コンテンツ再生手段は、前記決定された符号化レートにて符号化されたコンテンツデータを受信するように構成され、且つ、前記設定された再生開始時刻にて、前記コンテンツの再生を開始するように構成された受信装置。
  23.  請求項22に記載の受信装置であって、
     前記符号化レート決定手段は、前記再生可能時間が、当該再生可能時間の目標値である目標再生可能時間よりも短くなるほど小さくなり、且つ、残余時間が短くなるほど小さくなる値を前記符号化レートとして決定するように構成された受信装置。
  24.  請求項23に記載の受信装置であって、
     前記符号化レート決定手段は、前記送信装置から単位時間あたりに送信されたコンテンツデータのデータ量である通信速度を取得し、当該取得された通信速度に前記残余時間を乗じた値を、前記目標再生可能時間から前記再生可能時間を減じた値により除した値を前記符号化レートとして決定するように構成された受信装置。
  25.  請求項22乃至請求項24のいずれか一項に記載の受信装置であって、
     前記符号化レート決定手段は、予め設定された変更周期が経過する毎に、前記符号化レートを決定するように構成された受信装置。
  26.  送信装置と通信可能に構成された受信装置に、
     1つのコンテンツが複数の異なる符号化レートのうちの任意の1つの符号化レートにて符号化され且つ前記送信装置により送信されたコンテンツデータを受信しながら、当該コンテンツデータのうちの受信されたデータを記憶装置に記憶させるとともに当該記憶されているデータに基づいて前記コンテンツを再生するコンテンツ再生手段と、
     現時点から、前記コンテンツの再生を開始する時刻として設定された再生開始時刻までの残余時間と、前記記憶装置に記憶されている前記コンテンツデータに基づいて前記コンテンツを再生可能な時間である再生可能時間と、に基づいて、前記符号化レートを決定する符号化レート決定手段と、を実現させるとともに、
     前記コンテンツ再生手段は、前記決定された符号化レートにて符号化されたコンテンツデータを受信するように構成され、且つ、前記設定された再生開始時刻にて、前記コンテンツの再生を開始するように構成されたプログラム。
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