WO2011045983A1 - 太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法及び供給装置 - Google Patents

太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法及び供給装置 Download PDF

Info

Publication number
WO2011045983A1
WO2011045983A1 PCT/JP2010/064598 JP2010064598W WO2011045983A1 WO 2011045983 A1 WO2011045983 A1 WO 2011045983A1 JP 2010064598 W JP2010064598 W JP 2010064598W WO 2011045983 A1 WO2011045983 A1 WO 2011045983A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
gas
hydrogen selenide
gas supply
supply channel
flow path
Prior art date
Application number
PCT/JP2010/064598
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
吉則 伊藤
高橋 康弘
Original Assignee
大陽日酸株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 大陽日酸株式会社 filed Critical 大陽日酸株式会社
Priority to JP2011536076A priority Critical patent/JP5663488B2/ja
Priority to KR1020127003216A priority patent/KR101641194B1/ko
Priority to CN201080035130.9A priority patent/CN102471062B/zh
Publication of WO2011045983A1 publication Critical patent/WO2011045983A1/ja

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B19/00Selenium; Tellurium; Compounds thereof
    • C01B19/04Binary compounds including binary selenium-tellurium compounds
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/04Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof adapted as photovoltaic [PV] conversion devices
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/0248Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by their semiconductor bodies
    • H01L31/0256Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by their semiconductor bodies characterised by the material
    • H01L31/0264Inorganic materials
    • H01L31/032Inorganic materials including, apart from doping materials or other impurities, only compounds not provided for in groups H01L31/0272 - H01L31/0312
    • H01L31/0322Inorganic materials including, apart from doping materials or other impurities, only compounds not provided for in groups H01L31/0272 - H01L31/0312 comprising only AIBIIICVI chalcopyrite compounds, e.g. Cu In Se2, Cu Ga Se2, Cu In Ga Se2
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/18Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment of these devices or of parts thereof
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/541CuInSe2 material PV cells

Abstract

 本発明の太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法は、ベースガス供給流路(L1)から供給される不活性ガスと、原料ガス供給流路(L2)から供給される100%セレン化水素ガスと、を混合することにより所定の濃度に調整したセレン化水素混合ガスを供給する工程を有し、前記ベースガス供給流路(L1)と前記原料ガス供給流路(L2)とには、互いに連通するバイパス流路(L7)が設けられており、所定の量の前記100%セレン化水素ガスを前記原料ガス供給流路(L2)から導出した後に、前記バイパス流路(L7)を介して前記原料ガス供給流路(L2)から前記不活性ガスを導出して、所定の濃度のセレン化水素混合ガスを調製し、且つ前記原料ガス供給流路(L2)に残存するセレン化水素の体積濃度を10%以下とする。

Description

太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法及び供給装置
 本発明は、太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法及び供給装置の改良に関する。
 本願は、2009年10月14日に、日本に出願された特願2009-237154号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
 近年、環境汚染、地球温暖化、化石燃料の枯渇といった問題から、石油代替エネルギーとして太陽電池が注目されている。太陽電池の現在の主流であるCIGS(Cu(InGa)Se)系薄膜太陽電池としては、例えば、特許文献1の化合物太陽電池が知られている。
 特許文献1には、銅・インジウム・ガリウム・セレンを含むカルコパイライト型の光吸収層及びその製造方法が開示されている。具体的には、カルコパイライト型の光吸収層薄膜は、基板上に銅(Cu)、インジウム(In)及びガリウム(Ga)をスパッタリング等で付着させた後、セレン化水素(HSe)ガスの雰囲気下でアニールすることにより形成される。
 ところで、化合物太陽電池の製造装置において、所定の濃度に調整したセレン化水素(HSe)混合ガスを供給する場合、予め規定濃度に調整した混合ガスが用いられてきた。しかしながら、近年の太陽電池に対する需要の高まりを受け、化合物太陽電池の大量生産を実現するには、大量のセレン化水素混合ガスを太陽電池製造装置に供給する必要があった。このため、規定濃度に調整した混合ガスを充填したガスボンベを用いていたのではボンベの交換頻度が多くなってしまい、充分なガス供給量を確保することが出来ないという問題があった。
 そこで、図3に示すように、セレン化水素混合ガスを連続的に供給することが可能なセレン化水素混合ガスの供給装置101が用いられている。この供給装置101には、図示略のベースガス供給源と接続されたベースガス供給流路L101と、図示略の原料ガス供給源と接続された原料ガス供給流路L102と、が設けられており、それぞれに濃度100%の不活性ガスとセレン化水素ガスとが供給可能とされている。また、ベースガス供給流路L101及び原料ガス供給流路L102には、流量制御が可能なマスフローコントローラ(MFC)105,112がそれぞれ設けられている。そして、ベースガス供給流路L101及び原料ガス供給流路L102の下流側には、所定の濃度に調整されたセレン化水素混合ガスを貯留するバッファータンク102が設けられている。
 上記供給装置101を用いた従来のセレン化水素混合ガスの供給方法は、先ず、ベースガス供給流路L101及び原料ガス供給流路L102に設けられたそれぞれのマスフローコントローラ105,112の流量を所定の流量比となるように設定する。次に、それぞれ一定流量に設定したマスフローコントローラ105,112の後段において、100%セレン化水素ガスとベースガスとを混合器で混合して所定の濃度に調整し、得られた太陽電池用セレン化水素混合ガスをバッファータンク102に貯留する。そして、この太陽電池用セレン化水素混合ガスをバッファータンク102から太陽電池の製造装置に供給していた。なお、原料ガス供給流路L102に設けられた100%セレン化水素ガスの流量を制御するためのマスフローコントローラ112は、流入ガスによる熱拡散を流量センサで検知して流量調整を行うものである。
特開2007-317885号公報
 しかしながら、従来の供給装置及び供給方法では、原料ガス供給管L102及びマスフローコントローラ112に高濃度のセレン化水素ガスを長時間通気すると、セレン化水素(HSe)が水素(H)とセレン(Se)とに自己分解し、原料ガス供給管L102及び原料ガス用のマスフローコントローラ112の内部の流量センサにセレンの結晶が析出するという現象が生じた。この現象により、流量制御が利かなくなるという課題があった。このように、流量制御が利かなくなると、100%セレン化水素ガス用のマスフローコントローラ(MFC)112は実際よりも少ない量のガスが流れていると判断して制御弁を開放するため、設定値よりも多い量のガスが流れることになる。その結果、セレン化水素混合ガスの供給開始から時間の経過とともに、目的とするセレン化水素混合ガスの濃度(設定値)と、実際に調製されたセレン化水素混合ガスの濃度(実測値)との間の誤差が大きくなってしまうという問題があった(これをドリフト現象という(図4を参照))。
 本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、セレン化水素の濃度が安定したセレン化水素混合ガスを連続的に供給することが可能な太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法及び供給装置を提供することを目的とする。
 かかる課題を解決するため、
 本発明の第1の態様は、ベースガス供給流路から供給される不活性ガスと、原料ガス供給流路から供給される100%セレン化水素ガスと、を混合することにより所定の濃度に調整したセレン化水素混合ガスを供給する工程を有する太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法であって、
 前記ベースガス供給流路と前記原料ガス供給流路とには、互いに連通するバイパス流路が設けられており、
 所定の量の前記100%セレン化水素ガスを前記原料ガス供給流路から導出した後に、前記バイパス流路を介して前記原料ガス供給流路から前記不活性ガスを導出して所定の濃度のセレン化水素混合ガスを調製し、且つ前記原料ガス供給流路に残存するセレン化水素の体積濃度を10%以下とする(dilute)太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法である。
 本発明の第1の態様においては、前記原料ガス供給流路の上流側及び下流側にはそれぞれ流路遮断手段が設けられ、
 上流側及び下流側の前記流路遮断手段によって封止された前記原料ガス供給流路内のセレン化水素の体積濃度を10%以下とすることが好ましい。
 また、本発明の第1の態様においては、前記供給工程が、所定の量の前記不活性ガスを前記ベースガス供給流路から導出するとともに所定の量の前記100%セレン化水素ガスを前記原料ガス供給流路から導出する第1ステップと、
 所定の追加分量の前記100%セレン化水素ガスを前記原料ガス供給流路から導出する第2ステップと、
 前記100%セレン化水素ガスの前記所定の追加分量に応じて、所定の追加分量の前記不活性ガスを、前記バイパス経路を介して前記原料ガス供給流路から導出する第3ステップと、を備えることが好ましい。
 また、本発明の第1の態様においては、前記ベースガス供給流路及び前記原料ガス供給流路の下流側には、混合ガス貯留槽が設けられており、
 前記第1乃至第3ステップで導出された不活性ガス及び100%セレン化水素ガスの全てを前記混合ガス貯留槽に供給して当該混合ガス貯留槽内における前記セレン化水素混合ガス中のセレン化水素の体積濃度を所定の濃度に調整することが好ましい。
  本発明の第2の態様は、ベースガス供給流路と、
 原料ガス供給流路と、
 前記ベースガス供給流路と前記原料ガス供給流路とを連通するように設けられたバイパス流路と、
 前記原料ガス供給流路の上流側及び下流側にそれぞれ設けられた流路遮断手段と、を備え、
 前記バイパス流路が前記原料ガス供給流路の上流側の流路遮断手段と下流側の流路遮断手段との間であって前記上流側の流路遮断手段側に接続されており、
 ベースガス供給流路から供給される不活性ガスと、原料ガス供給流路から供給される100%セレン化水素ガスと、を混合することにより所定の濃度に調整したセレン化水素混合ガスを供給する太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給装置である。
 本発明の第2の態様においては、前記原料ガス供給流路には、前記100%セレン化水素ガスの流量を制御するための流量制御手段が設けられており、
 前記流量制御手段が、前記上流側の流路遮断手段と前記下流側の流路遮断手段との間に配置されていることが好ましい。
 また、本発明の第2の態様は、前記ベースガス供給流路及び前記原料ガス供給流路の下流側に設けられた混合ガス貯留槽と、前記混合ガス貯留槽に貯留されるセレン化水素混合ガス中のセレン化水素濃度を測定するガス濃度分析計と、をさらに備えることが好ましい。
 本発明の太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法によれば、原料ガス供給流路から100%セレン化水素ガスを導出した後に、バイパス流路を介して原料ガス供給流路から不活性ガスを導出することにより、所定の濃度のセレン化水素混合ガスを調製するとともに原料ガス供給流路に残存するセレン化水素の体積濃度を10%以下とする制御を行なっている。これにより、セレン化水素の自己分解が抑制されて、セレン結晶の原料ガス供給流路内への析出が低減されるため、100%セレン化水素ガスの安定供給が可能となり、セレン化水素の濃度が安定したセレン化水素混合ガスを連続的に供給することができる。
 また、所定の量の不活性ガス及び100%セレン化水素ガスをそれぞれの供給流路から導出する第1ステップと、100%セレン化水素ガスを所定の追加分量だけ原料ガス供給流路から導出する第2ステップと、100%セレン化水素ガスの追加分量に応じた量の不活性ガスを、バイパス経路を介して原料ガス供給流路から導出する第3ステップと、を備える場合には、第2ステップ及び第3ステップにおいて原料ガス供給経路から導出する追加分の不活性ガス及び100%セレン化水素ガスの量比を所定の値に容易に調整することができる。これにより、不活性ガスと100%セレン化水素ガスとの混合比が常に一定に保たれた(すなわち、セレン化水素の濃度が安定した)セレン化水素混合ガスを連続的に供給することができる。したがって、セレン化水素混合ガス中のセレン化水素濃度の設定値と実測値との誤差をつねに小さく保つことができ、結果、セレン化水素混合ガス中のセレン化水素濃度のドリフト現象を抑制することができる。
 さらに、ベースガス供給流路及び原料ガス供給流路の下流側に混合ガス貯留槽が設けられており、各供給流路から導出される不活性ガス及び100%セレン化水素ガスの全てを混合ガス貯留槽に供給する場合には、ベースガス及び原料ガスを廃棄することなく全て製品ガス(セレン化水素混合ガス)とすることができる。
 本発明の太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給装置は、ベースガス供給流路と、原料ガス供給流路と、ベースガス供給流路と原料ガス供給流路とを連通するように設けられたバイパス流路と、を備えているため、ベースガス供給流路からバイパス流路を経由して原料ガス供給流路へ不活性ガスを導出することができる。これにより、原料ガス供給流路内を不活性ガスで置換することが可能となり、通気中でない封止時の原料ガス供給流路の配管中のセレン化水素濃度を低減することが可能となる。また、原料ガス供給流路の上流側及び下流側にはそれぞれ流路遮断手段が設けられており、バイパス流路が原料ガス供給流路の上流側の流路遮断手段と下流側の流路遮断手段との間であって上流側の流路遮断手段側に接続されているため、原料ガス供給流路内を封止することが可能となる。これにより、原料ガス供給流路の封止された流路内に不活性ガスを主体とするガスを封入することができる。
本発明の一実施形態である太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給装置を示す模式図である。 本発明の実施例を説明するための図であって、セレン化水素混合ガスを連続供給する際の混合ガスの濃度変化を示すグラフである。 従来の太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給装置を示す模式図である。 従来の太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法における混合ガス中のセレン化水素ガス濃度の設定値と実測値の関係を示す図である。
 以下、本発明を適用した一実施形態である太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法について、これに用いる太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給装置とともに、図面を用いて詳細に説明する。
 なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
 また、本明細書中で用いる単位については、濃度は体積濃度、圧力はゲージ圧力、流量は体積流量を表している。さらに、本明細書中に示す体積は、基準状態(0℃、1atm(大気圧))での体積である。
 先ず、本発明を適用した一実施形態である太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給装置(以下、単に「供給装置」という)の構成について説明する。
 図1に示すように、本実施形態の供給装置1は、太陽電池の製造装置における生産状況に応じて、所定の濃度に調整したセレン化水素混合ガスを供給する装置である。具体的には、供給装置1は、ベースガスを供給するためのベースガス供給流路L1と、原料ガスを供給するための原料ガス供給流路L2と、上記ベースガス供給流路L1と上記原料ガス供給流路L2とを連通するように設けられたバイパス流路L7と、所定の濃度に調整されたセレン化水素混合ガスを貯留するためのバッファータンク(混合ガス貯留槽)2と、を備えて概略構成されている。
 ベースガス供給流路L1は、一端が図示略のベースガス供給源に接続されており、他端が図示略の混合器に接続されている。
 ベースガスは、希釈用途の不活性ガスであれば特に限定されるものではない。上記ガスとしては、例えば、窒素(N)ガス、アルゴン(Ar)ガス等が挙げられる。
 ベースガス供給流路L1には、上流側から下流側に向かって、開閉バルブ3、圧力調整器4、マスフローコントローラ(MFC)5、自動弁6が順次設けられている。また、圧力調整器4の上流側及び下流側には、圧力計7,8がそれぞれ設けられており、圧力調整器4の前後の圧力を視認することができる。
 圧力調整器4は、ベースガス供給源から供給されるベースガスの圧力を所望の圧力へと減圧するために設けられている。本実施形態の供給装置1では、ベースガス供給流路L1には圧力調整器4が一つだけ示されているが、これに限定されるものではなく、圧力調整器4が2以上設けられていてもよい。
 なお、マスフローコントローラ5の直前の圧力は、太陽電池製造装置への供給圧力に応じて適宜選択することができる。例えば、マスフローコントローラ5の直前の圧力としては、0.6~0.7MPaの範囲とすることができる。
 マスフローコントローラ5は、ベースガスの質量流量を計測して流量制御を行う流量制御機器であり、高精度な流量計測及び制御をすることができる。マスフローコントローラ5に搭載している質量流量センサとしては、特に限定されるものではなく、例えば、熱式質量流量センサや差圧式質量流量センサ等の一般的なものを用いることができる。
 原料ガス供給流路L2は、一端が図示略の原料ガス供給源に接続されており、他端が図示略の混合器に接続されている。
 原料ガスは、濃度100%のセレン化水素(HSe)ガスである。なお、本明細書中では、単に100%セレン化水素ガスと記載する。
 原料ガス供給流路L2には、上流側から下流側に向かって、自動弁(上流側の流路遮断手段)9、開閉バルブ10、圧力調整器11、マスフローコントローラ(流量制御手段)12、自動弁(下流側の流路遮断手段)14が順次設けられている。また、圧力調整器11の上流側及び下流側には、圧力計15,16がそれぞれ設けられており、圧力調整器11の前後の圧力を視認することができる。
 圧力調整器11は、原料ガス供給源から供給される100%セレン化水素ガスの圧力を所望の圧力へと減圧するために設けられている。本実施形態の供給装置1では、原料ガス供給流路L2には圧力調整器11が一つだけ示されているが、これに限定されるものではなく、圧力調整器11が2以上設けられていてもよい。
 マスフローコントローラ(MFC)12は、原料ガス供給流路L2において100%セレン化水素ガスの流量を制御するものであり、原料ガス供給流路L2において上流側に配置された自動弁9と下流側に配置された自動弁14との間に設けられている。ここで、マスフローコントローラ12は、原料ガスの質量流量を計測して流量制御を行う流量制御機器であり、高精度な流量計測及び制御をすることができる。マスフローコントローラ12に搭載している質量流量センサとしては、特に限定されるものではなく、例えば、熱式質量流量センサや差圧式質量流量センサ等の一般的なものを用いることができる。
 ベースガス供給流路L1及び原料ガス供給流路L2が接続された図示略の混合器とバッファータンク2とは、流路L3により接続されている。この流路L3の上流側及び下流側には、開閉バルブ17,18がそれぞれ設けられている。
 バッファータンク2は、混合器によって所定の濃度に調整されたセレン化水素混合ガスを貯留するための貯留槽である。このバッファータンク2は、ベースガス供給流路L1及び原料ガス供給流路L2の下流側に設けられている。また、バッファータンク2の容量は、特に限定されるものではなく、太陽電池製造装置へのセレン化水素混合ガスの供給量に応じて適宜選択することができる。
 バッファータンク2には、図示略の供給口が設けられており、この供給口には流路L4の一端が接続されており、この流路L4の他端が太陽電池製造装置に接続されている。これにより、バッファータンク2から太陽電池製造装置へとセレン化水素混合ガスを供給可能となっている。また、流路L4の供給口側には、開閉バルブ19が設けられている。
 また、バッファータンク2には、流路L5の一端が接続されており、この流路L5の他端が圧力計20に接続されている。この圧力計20により、バッファータンク内の圧力を確認することができる。また、流路L5には、開閉バルブ21が設けられている。
 さらに、バッファータンク2は、流路L3から分岐された流路L6と連通されている。流路L6は、一端が流路L3に接続されており、他端が図示略の排気ダクトに接続されている。また、流路L6には、ガス濃度分析計22が設けられている。このガス濃度分析計22により、バッファータンク2内に貯留されるセレン化水素混合ガス中のセレン化水素濃度を測定することができる。また、ガス濃度分析計22の上流側及び下流側には、開閉バルブ23,24がそれぞれ設けられている。
 バイパス流路L7は、ベースガス供給流路L1から原料ガス供給流路L2へ不活性ガスを供給するために設けられた流路である。図1に示すように、バイパス流路L7の一端は、ベースガス供給流路L1の、開閉バルブ3の上流側に接続されている。また、バイパス流路L7の他端は、原料ガス供給流路L2の上流側の自動弁9と下流側の自動弁14との間であって上流側の自動弁9側(具体的には、本実施形態の供給装置1では、開閉バルブ10と圧力調整器11との間)に接続されている。これにより、ベースガス供給流路L1と原料ガス供給流路L2とが連通されて、ベースガス供給流路L1から原料ガス供給流路L2へ不活性ガスを供給することができる。また、バイパス流路L7には、自動弁25が設けられており、バイパス流路L7の流路を開閉自在としている。
 次に、上記供給装置1を用いた本実施形態の太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法(以下、単に「供給方法」という)ついて説明する。
 本実施形態の供給方法は、ベースガス供給流路L1から供給される不活性ガスと、原料ガス供給流路L2から供給される100%セレン化水素ガスと、を混合することにより所定の濃度に調整したセレン化水素混合ガスを供給する工程を有する太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法である。そして、所定の量の100%セレン化水素ガスを原料ガス供給流路L2から導出した後に、バイパス流路L7を介して上記原料ガス供給流路L2から不活性ガスを導出し、所定の濃度のセレン化水素混合ガスを調製すると共に上記原料ガス供給流路L2に残存する気体中におけるセレン化水素の体積濃度を10%以下とすることを特徴とするものである。
 具体的には、本実施形態の供給方法は、バッファータンク2に充填された所定の濃度のセレン化水素混合ガスの充填圧力に上限値及び下限値を設け、このバッファータンク2内の圧力が設定した上限値又は下限値になったときに、以下の第1~第3ステップによって不活性ガス及び100%セレン化水素ガスの供給を開始又は停止するバッジ方式で行なうものである。
 先ず、太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給準備を行なう。具体的には、図1に示す供給装置1において、開閉バルブ3,10,17,18,19,21,23,24を開閉操作しながら、流路内のパージを行う。上記パージを完了した後、全ての開閉バルブを開放状態とし、全ての自動弁6,9,14,25を閉止状態として供給準備を完了する。
(第1ステップ)
 第1ステップでは、混合ガス用バッファータンク6中のセレン化水素混合ガスの充填量が設定した下限値となったときに、所定の量の不活性ガスをベースガス供給流路L1から導出するとともに所定の量の100%セレン化水素ガスを原料ガス供給流路L2から導出することにより、バッファータンク2へ所定の濃度のセレン化水素混合ガスを供給する。
 具体的には、先ず、バッファータンク2に設けられた圧力計20の圧力値が設定した下限値を下回ると、ベースガス供給流路L1に設けられた自動弁6および原料ガス供給流路L2に設けられた自動弁9,14に供給開始信号が送信されて、これらの自動弁6,9,14が開放状態となる。これらの自動弁6,9,14が開放状態となると、図示略のベースガス供給源から不活性ガスがベースガス供給流路L1に供給されるとともに図示略の原料ガス供給源から100%セレン化水素ガスが原料ガス供給流路L2に供給される。次に、マスフローコントローラ5によって所定の流量に制御された不活性ガスがベースガス供給流路L1から導出されるととともにマスフローコントローラ12によって所定の流量に制御された100%セレン化水素ガスが原料ガス供給流路L2から導出されて、図示略の混合器に導入される。この混合器に所定の流量比で導入された不活性ガスと100%セレン化水素ガスとが混合されて所定の濃度のセレン化水素混合ガスとされた後、流路L3を経てバッファータンク2へ供給される。
 ここで、セレン化水素混合ガス中のセレン化水素の濃度は、特に限定されるものではなく、太陽電気製造装置の要求に応じて適宜選択することができる。具体的には、例えば、セレン化水素混合ガス中のセレン化水素の濃度を、5~20vol%とすることができる。
 なお、バッファータンク2に貯留されるセレン化水素混合ガス中のセレン化水素濃度は、ガス濃度分析計22によって測定することができる。
(第2ステップ)
 第2ステップでは、所定の量の不活性ガスのベースガス供給流路L1からの導出及び所定の量の100%セレン化水素ガスの原料ガス供給流路L2からの導出が完了した後に、所定の追加分量の100%セレン化水素ガスを原料ガス供給流路L2からさらに導出する。
 具体的には、先ず、バッファータンク2に設けられた圧力値が設定した上限値になると、ベースガス供給流路L1に設けられた自動弁6および原料ガス供給流路L2に設けられた自動弁9,14に供給停止信号が送信されて、これらの自動弁6,9,14が閉止状態となる。これらの自動弁6,9,14が閉止状態になると、図示略のベースガス供給源からベースガス供給流路L1への不活性ガスの供給が停止するとともに図示略の原料ガス供給源から原料ガス供給流路L2への100%セレン化水素ガスの供給が停止する。これにより、不活性ガスのベースガス供給流路L1からの導出及び所定の量の100%セレン化水素ガスの原料ガス供給流路L2からの導出が完了する。
 次に、原料ガス供給流路L2に設けられた自動弁9,14に供給信号が送信され、この自動弁9,14が所定時間だけ開放される。この間、所定量の100%セレン化水素ガスが原料ガス供給流路L2からさらに導出される。また、導出された100%セレン化水素ガスは、流路3を経てバッファータンク2へ供給される。そして、所定時間が経過した後、自動弁9,14が閉止される。これにより、所定の追加分量の100%セレン化水素ガスの原料ガス供給流路L2からの導出が完了する。
 ここで、所定の追加分量の100%セレン化水素ガスをさらにバッファータンク2へ供給するため、第1ステップにおいてバッファータンク2に貯留されたセレン化水素混合ガス中のセレン化水素濃度は、わずかに増加する。したがって、第2ステップで追加する100%セレン化水素ガスの供給量は、できるだけ少なくすることが好ましい。なお、100%セレン化水素ガスの追加分量は、マスフローコントローラ12で設定した流量と自動弁9,14の開放時間とを適宜調整することで決定することができる。
(第3ステップ)
 第3ステップでは、所定の追加分量の100%セレン化水素ガスの原料ガス供給流路L2からの導出が完了した後に、上記100%セレン化水素ガスの所定の追加分量に応じた所定の追加分量のベースガスを、バイパス経路L7を経て原料ガス供給流路L2から導出する。
 具体的には、先ず、自動弁9,14が閉止状態になると、バイパス流路L7に設けられた自動弁25と原料ガス供給流路L2に設けられた自動弁14に供給信号が送信され、この自動弁14,25が所定時間だけ開放される。この間、所定の追加分量の不活性ガスがベースガス供給流路L1からバイパス流路L2を経て原料ガス供給流路L2に導入される。そして、この原料ガス供給流路L2から導出された不活性ガスが、流路3を経てバッファータンク2へ供給される。次に、所定時間が経過した後、自動弁14,25が閉止される。これにより、所定の追加分量の不活性ガスの原料ガス供給流路L2からの導出が完了する。
 なお、上記第2ステップにおいて100%セレン化水素ガスをバッファータンク2に追加して供給しているため、バッファータンク2に貯留されたセレン化水素混合ガス中のセレン化水素濃度は上記第1ステップで調整した濃度からわずかに増加している。したがって、第3ステップで追加する不活性ガスの供給量は、セレン化水素混合ガス中のセレン化水素の濃度が目標とする濃度(すなわち、第1ステップで調整した濃度)となるように、100%セレン化水素ガスの追加分に応じた供給量に調整することが好ましい。また、不活性ガスの供給量は、自動弁14の開放時間を適宜変更することによって調整することができる。
 ところで、上記第3ステップでは、不活性ガスをバイパス経路L7及び原料ガス供給流路L2を経由させてバッファータンク2へ供給しているため、この第3ステップの完了時に原料ガス供給流路L2内、すなわち上流側に設けられた自動弁9から下流側の流路内が不活性ガスに置換される。そして、第3ステップの完了後、原料ガス供給流路L2の上流側に設けられた自動弁9と下流側に設けられた自動弁14と、原料ガス供給流路L2から分岐するバイパス流路L7に設けられた自動弁25とが閉止される。このため、次の第1ステップが開始されるまでの間、封止された原料ガス供給流路L2の流路内には不活性ガスを主体とする混合ガスが封入されることになる。
 ここで、不活性ガスを主体とする上記混合ガスには、わずかにセレン化水素が含まれている。この混合ガスに含まれるセレン化水素の濃度は、10%以下であることが好ましい。上記濃度が10%を超えると、セレン化水素が水素とセレンとに自己分解しやすくなり、原料ガス供給流路L2内にセレン結晶が析出しやすくなるために好ましくない。これに対して上記濃度が10%以下であれば、セレン化水素の自己分解を抑制することができるため、セレン結晶の原料ガス供給流路L2内への析出を効果的に低減することができる。なお、原料ガス供給流路L2の封止される流路内(すなわち、上流側に設けられた自動弁9と下流側に設けられた自動弁14との間の区間)に設けられた圧力調整器11やマスフローコントローラ12内へのセレン結晶の析出も低減することができる。これにより、所定流量の不活性ガスと100%セレン化水素ガスとを混合して、セレン化水素混合ガスを所定の濃度に調整する際に、100%セレン化水素ガスを安定した流量で供給することができる。
 なお、上記混合ガス中のセレン化水素の濃度は、低いほど好ましい。しかしながら、上記第3ステップにおける不活性ガスの通気時間及び通気量を増加させると、封入される混合ガス中のセレン化水素の濃度を低くすることとなるが、これに応じて第2ステップにおける100%セレン化水素ガスの通気時間及び通気量を増加する必要がある。したがって、バッファータンク2内の濃度ムラが生じる場合がある点に留意する必要がある。
 本実施形態の供給方法では、第2ステップ及び第3ステップにおいて原料ガス供給経路L2から導出する追加分の不活性ガス及び100%セレン化水素ガスの全てをバッファータンク2に供給するため、ベースガス及び原料ガスを廃棄することなく全て製品ガス(セレン化水素混合ガス)とすることができる。また、第2ステップ及び第3ステップにおいて原料ガス供給経路L2から導出する追加分の不活性ガス及び100%セレン化水素ガスの量比を調整することにより、バッファータンク2内に貯留されるセレン化水素混合ガス中のセレン化水素の濃度を所定の濃度に調整することができる。
 本実施形態の供給方法では、第1ステップから第3ステップを繰り返すことを特徴としている。このように第1~第3ステップを繰り返し行なうことにより、不活性ガスと100%セレン化水素ガスとの混合比を常に一定に保ちながら所定の濃度のセレン化水素混合ガスを調製することができる。これにより、セレン化水素混合ガス中のセレン化水素濃度の設定値と実測値との誤差をつねに小さく保つことができるため、上記セレン化水素濃度のドリフト現象を抑制することができる。このようにして、セレン化水素の濃度が安定したセレン化水素混合ガスを太陽電池製造装置に連続的に供給する。
 なお、本実施形態の供給方法において、上記第1ステップから第3ステップのサイクルを1バッジと称する。
 以上説明したように、本実施形態の太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給装置1は、ベースガス供給流路L1と、原料ガス供給流路L2と、ベースガス供給流路L1と原料ガス供給流路L2とを連通するように設けられたバイパス流路L7と、を備えているため、ベースガス供給流路L1からバイパス流路L7を経由して原料ガス供給流路L2へ不活性ガスを導出することができる。これにより、原料ガス供給流路L2内を不活性ガスで置換することが可能となり、セレン化水素濃度を低減することができる。また、原料ガス供給流路L2の上流側及び下流側にはそれぞれ自動弁(流路遮断手段)9,14が設けられており、バイパス流路L7が原料ガス供給流路L2の上流側の自動弁9と下流側の自動弁14との間であって上流側の自動弁14側に接続されているため、原料ガス供給流路L2内を封止することが可能となる。これにより、原料ガス供給流路L2の封止された流路内に不活性ガスを主体とするガスを封入することができる。
 また、本実施形態の供給装置1は、バッファータンク2を備えているため、所定の濃度に調整されたセレン化水素混合ガスを貯留しておくことができる。これにより、生産の状況に応じて太陽電池製造装置に適宜セレン化水素混合ガスを供給することができる。
 本実施形態の太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法は、原料ガス供給流路L2から100%セレン化水素ガスを導出した後に、バイパス流路L7を介して原料ガス供給流路L2から不活性ガスを導出することにより、所定の濃度のセレン化水素混合ガスを調製するとともに原料ガス供給流路に残存するセレン化水素の体積濃度を10%以下とする構成を有する。これにより、セレン化水素の自己分解が抑制されて、セレン結晶の原料ガス供給流路内への析出が低減されるため、100%セレン化水素ガスの安定供給が可能となる。したがって、セレン化水素の濃度が安定したセレン化水素混合ガスを太陽電池製造装置に連続的に供給することができる。
 また、所定の量の不活性ガス及び100%セレン化水素ガスをそれぞれの供給流路L1,L2から導出する第1ステップと、100%セレン化水素ガスを所定の追加分量だけ原料ガス供給流路L2から導出する第2ステップと、100%セレン化水素ガスの追加分量に応じた量の不活性ガスを、バイパス経路L7を介して原料ガス供給流路L2から導出する第3ステップと、を備えるため、第2ステップ及び第3ステップにおいて原料ガス供給経路L2から導出する追加分の不活性ガス及び100%セレン化水素ガスの量比を所定の値に容易に調整することができる。これにより、不活性ガスと100%セレン化水素ガスとの混合比が常に一定に保たれた(すなわち、セレン化水素の濃度が安定した)セレン化水素混合ガスを太陽電池製造装置に連続的に供給することができる。したがって、セレン化水素混合ガス中のセレン化水素濃度の設定値と実測値との誤差をつねに小さく保つことができ、結果、セレン化水素混合ガス中のセレン化水素濃度のドリフト現象を抑制することができる。
 さらに、ベースガス供給流路L1及び原料ガス供給流路L2の下流側にバッファータンク2が設けられているため、各供給流路L1,L2から導出される不活性ガス及び100%セレン化水素ガスの全てをバッファータンク2に供給することができる。これにより、ベースガス及び原料ガスを廃棄することなく全て製品ガス(セレン化水素混合ガス)とすることができる。
 なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、上記実施形態の供給装置1では、原料ガス供給流路L2において100%セレン化水素ガスを、マスフローコントローラ12を用いて流量を制御する構成としているが、100%セレン化水素ガスの流量を制御可能なものであれば、この構成に特に限定されるものではない。例えば、マスフローコントローラ12に代えて、単純に流量を制限するオリフィスやニードル弁等の流量制御手段と自動圧力制御装置(APR)等の圧力制御手段とを用いて流量を制御する構成としてもよい。
 以下、具体例を示す。
(試験1)
 図1に示す供給装置1を用いて太陽電池製造装置にセレン化水素混合ガスを供給する際に、バッファータンク2内のセレン化水素混合ガス中のセレン化水素の体積濃度を20%に保つことが可能な、100%セレン化水素ガスの追加分量と、それに応じた不活性ガスの追加分量とを検証した。
 また、供給装置1の条件としては、表1の条件を用いた。なお、図1に示す供給装置1において、自動弁9及び自動弁25の入口には、直径0.5mmのオリフィスが設置されており、バイパス経路7を経由する際のベースガス流量は6.28L/minに制限されていた。
 試験1においては、特に記載がない限り、圧力はゲージ圧力、流量は体積流量、体積は基準状態(0℃、大気圧(1atm=101.3kPa))での体積を表している。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 先ず、自動弁6,9,14を開放し、ベースガス供給流路L1から不活性ガスとして窒素(N)ガスを、原料ガス供給流路L2から100%セレン化水素ガスをそれぞれバッファータンク2へ供給した。バッファータンク2内の圧力が上限値0.4MPaに達したら、自動弁6,9,14を閉止した(第1ステップ)。
 次に、自動弁9,14を2秒間開放した後に閉止した(第2ステップ)。この2秒間にバッファータンク2へ供給された100%セレン化水素は、下式(1)に示すように0.67Lであった。
 2(s)×20(L/min)×1(min)/60(s)=0.67(L)・・・(1)
 次に、自動弁14,25を25.6秒間開放した後に閉止した(第3ステップ)。
 ここで、0.67Lのセレン化水素(HSe)を20%に希釈するために必要な窒素ガスの量Xは、下式(2)及び(3)に示すように2.68Lであった。
 0.67/(0.67+X)=0.2・・・(2)
 X=(0.67-(0.2×0.67))/0.2=2.68(L)・・・(3)
 また、窒素ガスを2.68L供給するために自動弁25を開放する時間は、下式(4)に示すように25.6秒であった。
 2.68(L)/((6.28(L/min)×1(min)/60(s))=25.6(s)・・・(4)
 上記第1~第3ステップを行なった後、バッファータンク2内のセレン化水素混合ガス中のセレン化水素の体積濃度を濃度計22によって測定したところ、20%であることが確認された。
 また、バッファータンク2の容積は200Lであり、上記第1ステップの完了後のバッファータンク2の圧力が0.4MPaであるため、第1ステップの完了後のバッファータンク内のガス(セレン化水素+窒素)の体積は、基準状態での体積に換算すると、下式(5)に示すように989.73(L)であった。
 200×(0.1013+0.4)/0.1013=989.73(L)・・・(5)
 さらに、上記第2及び第3ステップによりセレン化水素0.67(L)、窒素2.68(L)、合計3.35(L)のセレン化水素混合ガスが追加流入するため、供給完了後(第3ステップ完了後)のバッファータンク2内の圧力は、下式(6)に示すように0.402MPaとなった。
 (0.1013×(989.73+3.35)/200)-0.1013=0.402・・・(6)
 更にまた、供給完了後(第3ステップ完了後)の原料ガス供給流路L2内の希釈率は99%以上であり、セレン化水素濃度が十分に低減されていることを確認した。
(例1)
 図1に示す供給装置1を用いて、太陽電池製造装置にセレン化水素混合ガスを連続して供給した。
 また、セレン化水素混合ガスの供給時の、供給装置1の条件としては、表1の条件及び上記試験1の検証結果を用いた。
 上記実施条件において、太陽電池製造装置にセレン化水素混合ガスを連続して供給する際、バッファータンク2に接続されたガス濃度分析計22を用いて混合ガスの濃度変化を記録した。結果を図2に示す。
(例2)
 図3に示す供給装置101を用いて、太陽電池製造装置にセレン化水素混合ガスを連続して供給した。太陽電池製造装置へのセレン化水素混合ガスの連続供給には、バッファータンク102を用いたバッチ方式を用い、供給装置101のセレン化水素混合ガスの供給条件としては、表1の条件を用いた。
 上記実施条件において、太陽電池製造装置にセレン化水素混合ガスを連続して供給する際、バッファータンク102に接続されたガス濃度分析計122を用いて混合ガスの濃度変化を記録した。結果を図2に示す。
 図2に示すように、従来技術である例2におけるバッファータンク102のセレン化水素混合ガスの実測濃度は、設定濃度20%に対して19~41%の間で変動した。これに対して、本発明を適用した例1におけるバッファータンク2のセレン化水素混合ガスの実測濃度は、設定濃度20%に対して19~21%の間に抑えられており、濃度の変動幅が縮小していることが確認された。
 また、従来技術である例2では、原料ガス供給流路L102である配管およびマスフローコントローラ(MFC)112のセンサ部にセレン(Se)結晶が100mg程度析出したことが確認された。これに対して、本発明を適用した例1では、原料ガス供給流路L2やマスフローコントローラ12においてセレン結晶の析出は目視では確認できなかった。
 1…供給装置(太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給装置)
 2…バッファータンク(混合ガス貯留槽)
 3,10,14,17,18,19,21,23,24…開閉バルブ
 4,11…圧力調整器
 5,12…マスフローコントローラ(流量制御手段)
 6,9,14,25…自動弁(流路遮断手段)
 7,8,15,16,20…圧力計
 22…ガス濃度分析計
 L1…ベースガス供給流路
 L2…原料ガス供給流路
 L3~L6…流路
 L7…バイパス流路

Claims (7)

  1.  ベースガス供給流路から供給される不活性ガスと、原料ガス供給流路から供給される100%セレン化水素ガスと、を混合することにより所定の濃度に調整したセレン化水素混合ガスを供給する工程を有する太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法であって、
     前記ベースガス供給流路と前記原料ガス供給流路とには、互いに連通するバイパス流路が設けられており、
     所定の量の前記100%セレン化水素ガスを前記原料ガス供給流路から導出した後に、前記バイパス流路を介して前記原料ガス供給流路から前記不活性ガスを導出して、所定の濃度のセレン化水素混合ガスを調製し、且つ前記原料ガス供給流路に残存するセレン化水素の体積濃度を10%以下とする太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法。
  2.  前記原料ガス供給流路の上流側及び下流側にはそれぞれ流路遮断手段が設けられ、
     上流側及び下流側の前記流路遮断手段によって封止された前記原料ガス供給流路内のセレン化水素の体積濃度を10%以下とする請求項1に記載の太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法。
  3.  前記供給工程が、所定の量の前記不活性ガスを前記ベースガス供給流路から導出するとともに所定の量の前記100%セレン化水素ガスを前記原料ガス供給流路から導出する第1ステップと、
     所定の追加分量の前記100%セレン化水素ガスを前記原料ガス供給流路から導出する第2ステップと、
     前記100%セレン化水素ガスの前記所定の追加分量に応じて、所定の追加分量の前記不活性ガスを、前記バイパス経路を介して前記原料ガス供給流路から導出する第3ステップと、を備える請求項1に記載の太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法。
  4.  前記ベースガス供給流路及び前記原料ガス供給流路の下流側には、混合ガス貯留槽が設けられており、
     前記第1乃至第3ステップで導出された不活性ガス及び100%セレン化水素ガスの全てを前記混合ガス貯留槽に供給して当該混合ガス貯留槽内における前記セレン化水素混合ガス中のセレン化水素の体積濃度を所定の濃度に調整する請求項1に記載の太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法。
  5.  ベースガス供給流路と、
     原料ガス供給流路と、
     前記ベースガス供給流路と前記原料ガス供給流路とを連通するように設けられたバイパス流路と、
     前記原料ガス供給流路の上流側及び下流側にそれぞれ設けられた流路遮断手段と、を備え、
     前記バイパス流路が前記原料ガス供給流路の上流側の流路遮断手段と下流側の流路遮断手段との間であって前記上流側の流路遮断手段側に接続されており、
     ベースガス供給流路から供給される不活性ガスと、原料ガス供給流路から供給される100%セレン化水素ガスと、を混合することにより所定の濃度に調整したセレン化水素混合ガスを供給する太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給装置。
  6.  前記原料ガス供給流路には、前記100%セレン化水素ガスの流量を制御するための流量制御手段が設けられており、
     前記流量制御手段が、前記上流側の流路遮断手段と前記下流側の流路遮断手段との間に配置されている請求項5に記載の太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給装置。
  7.  前記ベースガス供給流路及び前記原料ガス供給流路の下流側に設けられた混合ガス貯留槽と、
     前記混合ガス貯留槽に貯留されるセレン化水素混合ガス中のセレン化水素濃度を測定するガス濃度分析計と、をさらに備える請求項5に記載の太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給装置。
PCT/JP2010/064598 2009-10-14 2010-08-27 太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法及び供給装置 WO2011045983A1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011536076A JP5663488B2 (ja) 2009-10-14 2010-08-27 太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法及び供給装置
KR1020127003216A KR101641194B1 (ko) 2009-10-14 2010-08-27 태양 전지용 셀렌화 수소 혼합가스의 공급방법 및 공급장치
CN201080035130.9A CN102471062B (zh) 2009-10-14 2010-08-27 太阳能电池用硒化氢混合气体的供给方法以及供给装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009-237154 2009-10-14
JP2009237154 2009-10-14

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2011045983A1 true WO2011045983A1 (ja) 2011-04-21

Family

ID=43876038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2010/064598 WO2011045983A1 (ja) 2009-10-14 2010-08-27 太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法及び供給装置

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP5663488B2 (ja)
KR (1) KR101641194B1 (ja)
CN (1) CN102471062B (ja)
TW (1) TWI504432B (ja)
WO (1) WO2011045983A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013135133A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Honda Motor Co Ltd 太陽電池用成膜装置及び太陽電池用成膜方法
JP2014084241A (ja) * 2012-10-22 2014-05-12 Taiyo Nippon Sanso Corp 太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法
JP2015013784A (ja) * 2013-07-08 2015-01-22 大陽日酸株式会社 セレン化水素混合ガス供給装置
KR20150044437A (ko) 2012-10-22 2015-04-24 다이요 닛산 가부시키가이샤 셀렌화수소 혼합 가스의 공급 방법 및 공급 장치

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT523678B1 (de) * 2020-03-27 2021-12-15 Avl List Gmbh Dosiereinheit zur Erzeugung eines Mischgases
KR102206711B1 (ko) * 2020-11-05 2021-01-25 김흥구 도펀트 가스 혼합 시스템

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008013414A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Sumitomo Electric Ind Ltd セレン化亜鉛多結晶およびその製造方法
JP2008543563A (ja) * 2005-06-22 2008-12-04 アドバンスド テクノロジー マテリアルズ,インコーポレイテッド 一体型のガス混合装置およびプロセス

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0647734B2 (ja) * 1986-02-27 1994-06-22 キヤノン株式会社 堆積膜形成法
JPH11265218A (ja) * 1998-03-18 1999-09-28 Kokusai Electric Co Ltd 自動流量/流量比変換データ校正装置及びガス供給装置
JP2000150542A (ja) * 1998-11-06 2000-05-30 Asahi Chem Ind Co Ltd Ib−IIIb−VIb2族化合物半導体薄膜の形成方法およびこの方法で使用される成膜装置
AU2003275239A1 (en) * 2002-09-30 2004-04-23 Miasole Manufacturing apparatus and method for large-scale production of thin-film solar cells
JP4925724B2 (ja) 2006-05-25 2012-05-09 本田技研工業株式会社 太陽電池およびその製造方法
US8057850B2 (en) * 2006-11-09 2011-11-15 Alliance For Sustainable Energy, Llc Formation of copper-indium-selenide and/or copper-indium-gallium-selenide films from indium selenide and copper selenide precursors
CN100567140C (zh) * 2007-04-26 2009-12-09 大连立方化学技术有限公司 硒化氢的制备纯化方法
CN100581995C (zh) * 2008-05-09 2010-01-20 南开大学 一种用于硒化处理的高活性硒源的产生方法及装置和应用
JP5518404B2 (ja) 2009-09-04 2014-06-11 大陽日酸株式会社 太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法及び供給装置
JP5548208B2 (ja) * 2009-09-04 2014-07-16 大陽日酸株式会社 太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法及び供給装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008543563A (ja) * 2005-06-22 2008-12-04 アドバンスド テクノロジー マテリアルズ,インコーポレイテッド 一体型のガス混合装置およびプロセス
JP2008013414A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Sumitomo Electric Ind Ltd セレン化亜鉛多結晶およびその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013135133A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Honda Motor Co Ltd 太陽電池用成膜装置及び太陽電池用成膜方法
JP2014084241A (ja) * 2012-10-22 2014-05-12 Taiyo Nippon Sanso Corp 太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法
KR20150044437A (ko) 2012-10-22 2015-04-24 다이요 닛산 가부시키가이샤 셀렌화수소 혼합 가스의 공급 방법 및 공급 장치
JP2015013784A (ja) * 2013-07-08 2015-01-22 大陽日酸株式会社 セレン化水素混合ガス供給装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2011045983A1 (ja) 2013-03-04
TWI504432B (zh) 2015-10-21
KR20120087884A (ko) 2012-08-07
JP5663488B2 (ja) 2015-02-04
CN102471062B (zh) 2014-04-16
TW201136658A (en) 2011-11-01
CN102471062A (zh) 2012-05-23
KR101641194B1 (ko) 2016-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5663488B2 (ja) 太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法及び供給装置
JP6065329B2 (ja) セレン化水素混合ガスの供給方法及び供給装置
JP5548208B2 (ja) 太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法及び供給装置
JP5518404B2 (ja) 太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法及び供給装置
TWM462748U (zh) 混生氣體生成設備
CN111394789A (zh) 化学气相沉积设备的进气结构、进气方法及设备
JP5873231B2 (ja) 太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給装置及び供給方法
CN113416945B (zh) 原子层沉积设备的进气装置及原子层沉积设备
JP5378122B2 (ja) 太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法及び供給装置
CN209227101U (zh) 双层外延片的制造设备
KR20090118428A (ko) 반도체 제조 공정용 희석가스 공급장치 및 그 방법
JP6008688B2 (ja) 太陽電池用セレン化水素混合ガスの供給方法
WO2022267492A1 (zh) 外延掺杂气体的稀释装置
JPH076964A (ja) 半導体の製造方法
JPS6390121A (ja) 気相結晶成長装置
JPH08288226A (ja) 有機金属気相成長装置
JPS5826656B2 (ja) 3−5 ゾクカゴウブツハンドウタイエピタキシヤルセキソウケツシヨウノ セイゾウホウホウ
JP2013135133A (ja) 太陽電池用成膜装置及び太陽電池用成膜方法
JPS5838929B2 (ja) コウフジユンブツノウドハクソウリヨウイキオユウスル キソウセイチヨウタソウハクマク ノ セイゾウホウホウ
JPH01255214A (ja) 液体原料供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 201080035130.9

Country of ref document: CN

121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 10823251

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2011536076

Country of ref document: JP

ENP Entry into the national phase

Ref document number: 20127003216

Country of ref document: KR

Kind code of ref document: A

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

122 Ep: pct application non-entry in european phase

Ref document number: 10823251

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1