WO2010140249A1 - 自動車用ホイール - Google Patents

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克広 野島
芳弘 川口
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中央精機株式会社
上川 敏彦
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Abstract

 ホイールリムの裏側開口縁の径方向撓みを抑制しつつ、該ホイールリムを軽量化し得る自動車用ホイールを提案する。 ホイールリムのレッジ部に、内外で夫々に段違い状となり且つレッジ部の他部位に比して薄肉厚とした環状リブ部を周成してなる構成としたから、該環状リブ部の形状作用により当該ホイールリムの裏側開口縁の径方向への撓みを抑制する効果が向上すると共に、環状リブ部の薄肉化に伴って軽量化効果を奏し得る。

Description

自動車用ホイール
 本発明は、車軸に連結されるホイールディスクとタイヤを装着するホイールリムとを備えた自動車用ホイールに関するものである。
 例えば、自動車用ホイールにあっては、略円筒形状のホイールリムと略円盤形状のホイールディスクとを嵌合して溶接してなる、いわゆる2ピースタイプのものがある。この2ピースタイプの自動車用ホイールを構成するホイールリムは、タイヤのビードを支持するビードシート部とフランジ部とを表裏に備え、表裏のビードシート部の間に内方へ窪むドロップ部を備え、さらに、裏側のビードシート部とドロップ部とを連成するレッジ部を備えた構成が知られている。
 上記のホイールリムでは、タイヤを支持する表裏のビードシート部やフランジ部に対して比較的高い強度が要求されているが、これに比してドロップ部やレッジ部への強度要求は低い。ここで、スチール製の自動車用ホイールの場合、そのホイールリムは、通常、長方形状のスチール製平板を円筒体とし、この円筒体をロール加工することにより成形される。そのため、ホイールリムを成形するためのスチール製平板としては、ビードシート部やフランジ部が所望の強度を発揮し得る板厚のものが用いられることから、ドロップ部やレッジ部が、その要求性能を越える強度を有するものとなっている。
 ところで、自動車用ホイールは、近年、軽量化への要求が強く、ホールリムの軽量化も実施されてきている。ホイールリムを軽量化する場合には、要求性能以上の強度を発揮するドロップ部やレッジ部を薄肉化する構成が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2006 -297465号公報
 上記した2ピースタイプの自動車用ホイールは、ホイールリムのドロップ部、ビードシート部等でホイールディスクが内嵌されて溶接してなる構成が一般的である。そして、このホイールリムは、その表裏両側の開口縁に夫々形成されたビードシート部とフランジ部とによりタイヤを支持していることから、自動車の走行時に、ホイールディスクとの溶接部位から遠い裏側のビードシート部やフランジ部が、表側に比して、径方向に撓み易くなっている。特に、自動車が旋回する場合には、前記した裏側のビードシート部やフランジ部の撓みが顕著に生じ易い。そして、この径方向への撓み量が増大すると、操安性に影響を及ぼすことが懸念されるため、可及的に抑制することが求められる。
 ところが、上記したようにドロップ部やレッジ部を薄肉化すると、自動車の走行時に、裏側のビードシート部やフランジ部が径方向へ撓み易い傾向を示す。そのため、ドロップ部やレッジ部の薄肉化には限界が生じていた。
 本発明は、ホイールリムの裏側のビードシート部とフランジ部の径方向への撓みを抑制しつつ、ホイールリムの軽量化効果を向上し得る自動車用ホイールを提案するものである。
 本発明は、タイヤのビードを支持する表裏のビードシート部と、表裏のビードシート部の間に設けられた内方へ窪むドロップ部と、該ドロップ部と裏側のビードシート部に連成されたレッジ部とを具備するホイールリムと、車軸に連結されるホイールディスクとを備えた自動車用ホイールにおいて、ホイールリムは、そのレッジ部に、内外一側から凹み且つ他側へ突出して内外で夫々段違い状となるように所定幅で周成された、レッジ部の他部位に比して薄肉厚の環状リブ部を備えてなるものであることを特徴とする自動車用ホイールである。ここで、環状リブ部は、レッジ部の他部位に対して所定幅で段違い状となるように形成されているものであることから、レッジ部の他部位と表裏方向で略平行となる部位(以下、段違い周部と言う)を備えている。
 かかる構成にあっては、ホイールリムのレッジ部に段違い状の環状リブ部を周成したことにより、該レッジ部の剛性が向上することから、自動車の走行中に生ずる裏側開口縁(裏側のビードシート部やフランジ部)の径方向への撓みを抑制する効果が向上する。そのため、環状リブ部を薄肉化した構成としても、裏側開口縁の径方向への撓み量を抑制することができる。すなわち、環状リブ部は、その形状作用(段違い状による作用)により裏側開口縁の径方向への撓み量を抑制する効果を発揮すると共に、薄肉化により軽量化効果を発揮することができる。したがって、裏側開口縁の径方向への撓み量を抑制しつつ、ホイールリムが軽量化され得る。
 本構成にあって、環状リブ部は、その表裏方向の幅がレッジ部の表裏方向の幅に対して0.2~0.8の範囲である構成としたものを好適に用い得る。ここで、環状リブ部の表裏方向幅が、短ければ、薄肉化による軽量化効果が小さく、また、長ければ、裏側開口縁の径方向への撓みを抑制する効果が小さくなるためである。さらに、この環状リブ部にあっては、その段違い周部の表裏方向幅を、レッジ部の他部位から突出する段差(高さ)の3倍以上とする構成が好適である。これにより、前記した薄肉化よる軽量化効果を適正に得ることができ得る。
 上述した本発明にかかる自動車用ホイールにあって、ホイールリムのレッジ部に周成された環状リブ部が、該ホイールリムの外側から凹み且つ内側へ突出する段違い状に形成されてなるものである構成が提案される。
 ここで、自動車用ホイールにタイヤを組み付ける作業としては、該タイヤの裏側ビードをドロップ部に一旦落とし込んだ後、タイヤ内にエアーを注入することにより、裏側ビードを裏側ビードシート部へ移動させるようにした方法が一般的である。本構成にあっては、環状リブ部がホイールリムの外側に突出していないことから、タイヤの組み付け作業の際に、該タイヤの裏側ビードの移動を邪魔しない。そのため、タイヤ装着作業の作業性が適正に保持され得る。
 また、本構成は、レッジ部に環状リブ部を外側に突出させてなる構成に比して、環状リブ部の内外径が小さくなるため、軽量化効果が高い。
 本発明の自動車用ホイールは、上述したように、ホイールリムのレッジ部に、内外で夫々に段違い状となり且つレッジ部の他部位に比して薄肉厚とした環状リブ部を周成した構成であるから、該環状リブ部の形状作用により当該ホイールリムの裏側開口縁の径方向への撓みを抑制する効果が向上すると共に、環状リブ部の薄肉化に伴って軽量化効果を奏し得る。そして、環状リブ部の形状作用により裏側開口縁の径方向への撓みが抑制されることから、環状リブ部の薄肉化による軽量化効果を一層向上させることができ得る。本発明の自動車用ホイールは、環状リブ部の形状作用によりホイールリムの裏側開口縁の径方向への撓みを抑制する効果と、環状リブ部の薄肉化によるホイールリムの軽量化とによって、自動車に装着された際に優れた操安性を発揮することができる。
 上述した自動車用ホイールにあって、環状リブ部が、該ホイールリムの外側から凹み且つ内側へ突出する段違い状に形成されてなる構成とした場合には、当該環状リブ部がタイヤを組み付ける作業の邪魔にならず、その作業性が適正に保たれる。また、環状リブ部を外側へ突出させた構成に比して、本構成は、環状リブ部の内外径が小さくなることによる軽量化効果が高い。
本発明にかかる実施例の自動車用ホイール1の縦断面図である。 図1中のX部の拡大図である。 別例のホイールリムの部分拡大図である。
 本発明の実施例を、添付図面を用いて詳述する。
 図1は、本発明にかかる自動車用ホイール1の縦断面図である。この自動車用ホイール1は、ホイールリム2のドロップ部17に、ホイールディスク3のディスクフランジ部25を内嵌して、ドロップ部17とディスクフランジ部25とを隅肉溶接して一体化してなる、いわゆるドロップ嵌合タイプの構成である。そして、ホイールリム2とホイールディスク3とは、それぞれスチール製平板を成形加工してなるものであり、本実施例の自動車用ホイール1は、2ピースタイプのスチール製ホイールである。
 尚、本実施例にあって、ホイールディスク3の背面側から意匠面側へ向かう方向を表方向とし、逆向きを裏方向としている。また、ホイール径方向に沿って、自動車用ホイール1の中心軸線Lへ向かう方向を内方とし、逆向きを外方としている。
 上記したホイールディスク3は、略円盤状を成し、中央にハブ孔22が開口された略円板状のハブ取付部21が設けられており、該ハブ取付部21の外周縁から表方へ隆起する環状のハット部24が設けられている。そして、このハット部24には、複数の飾り孔27が同一円周上に等間隔で穿設されており、ハット部24の外側に、該ハット部24の外周縁から裏方へ延成された環状のディスクフランジ部25が設けられている。ここで、ハブ取付部21には、ハブ孔22の周囲にナット座(図示せず)を備えた複数のボルト孔23が同一円周上に等間隔で穿設されている。このハブ取付部21とハット部24とディスクフランジ部25とは、ホイールディスク3の中心軸線Lを中心とする同心状に設けられている。
 このホイールディスク3は、スチール製平板をプレス加工することにより得る。詳述すると、略正方形状のスチール製平板を、その中央を円形凹部とする受け皿状に形成した後、絞り加工によりハブ取付部21やハット部24の形状を形成し、ボルト孔23や飾り孔27を穿設する加工を行う。さらに、リストライク加工によりディスクフランジ部25を形成し、ホイールディスク3を成形する。このようにホイールディスク3を成形する方法にあっては、従来から公知の方法を用いることができるため、その詳細については省略する。
 一方、ホイールリム2は、略円筒形状を成し、その表裏両側の開口縁に図示しないタイヤのビードを支持するフランジ部15a,15bとビードシート部16a,16bとが設けられている。表裏のビードシート部16a,16b間には、ホイールリム2の内方へ窪むドロップ部17が設けられており、タイヤ装着時にタイヤのビードを該ドロップ部17に落とし込むことによって、その装着を容易に行い得るようにしている。表側ビードシート部16aとドロップ部17とは、外方へ湾曲状に突出する表側ハンプ部18aを介して連成している。また、ドロップ部17から裏側ビードシート部16bへ至るレッジ部19が設けられており、該レッジ部19が、外方へ湾曲状に突出する裏側ハンプ部18bを介して裏側ビードシート部16bに連成している。ここで、表裏のハンプ部18a,18bは、自動車の走行中に作用する負荷によって、タイヤのビードが表裏のビードシート部16a,16bから位置ずれしてしまうことを防止する役割を有する。
 尚ここで、表側ビードシート部16aが、表側のビードシート部16aであり、裏側ビードシート部16bが、裏側のビードシート部16bである。同様に、表側フランジ部15aが、表側のフランジ部15aであり、裏側フランジ部15bが、裏側のフランジ部15bである。
 このホイールリム2は、所定寸法とした長方形状のスチール製平板を成形加工することにより得る。詳述すると、長方形状のスチール製平板を、その短辺同士を突き当てるように湾曲させ、短辺同士をアプセットバット溶接により突き合わせ接合して円筒体(図示せず)とする。その後、この円筒体を、その内外両側から所定の金型を回動しながら挟み込むロール加工を行うことにより、所望のホイールリム形状に成形する。このようにホイールリム2を成形する方法としては、従来から公知の方法を適用することができ、その詳細については省略する。
 次に本発明の要部について説明する。
 上記したホイールリム2には、図1,2のように、そのレッジ部19に、その周方向に亘って環状リブ部31が形成されている。この環状リブ部31は、ホイールリム2の外側から凹み且つ内側へ突出して、内外で段違い状となるように形成されている。尚、本実施例にあっては、レッジ部19の、環状リブ部31を除く他部位をレッジ本体部30として示しており、環状リブ部31とレッジ本体部30とによりレッジ部19が構成されている。
 ここで、環状リブ部31は、レッジ本体部30と段違い状に形成されており、レッジ本体部30と略平行の段違い周部32と、該段違い周部32の表裏両端とレッジ本体部30を連成する屈曲周部33,33とにより構成されている。段違い周部32の内周面32aは、レッジ本体部30の内周面30aよりも内方に位置して段違い状となっており、同様に、段違い周部32の外周面32bは、レッジ本体部30の外周面30bよりも内方に位置して段違い状となっている。
 そして、環状リブ部31の段違い周部32は、その肉厚tがレッジ本体部30の肉厚Tに比して薄肉化されて形成されている。そのため、段違い周部32では、その内周面32aとレッジ本体部30の内周面30aとの段差h1が、外周面32bとレッジ本体部30の外周面30bとの段差h2に比して小さくなっている。
 このように環状リブ部31がレッジ部19に形成されていることにより、該レッジ部19の剛性が向上する。これは、環状リブ部31が段違い状とした形状作用に因る。さらに、環状リブ部31の段違い周部32が、レッジ本体部30に比して薄肉厚であることから、軽量化されている。そして、本実施例のホイールリム2は、その環状リブ部31の形状作用により剛性が向上するため、当該形状作用による剛性向上効果により、段違い周部32の薄肉化による剛性低下を補充することができ得る。尚、前記した剛性を向上する効果は、薄肉化に伴って減少するため、所望の剛性が発揮されるように、環状リブ部31の段違い状とする形状と段違い周部32の肉厚tとを適宜設定することが必要となる。
 ここで、ホイールリム2は、上述したように、そのドロップ部17にホイールディスク3を内嵌して溶接することにより、当該自動車用ホイール1を構成するものである。そして、この自動車用ホイール1では、自動車の走行中に、タイヤのビードを直接支持する表裏のビードシート部16a,16bおよびフランジ部15a,15bに負荷が作用するため、径方向に撓む。特に裏側開口縁(裏側ビードシート部16bおよび裏側フランジ部15b)では、表側開口縁(表側ビードシート部16aおよび表側フランジ部15a)に比してドロップ部17から離れていることから、径方向へ撓み易い。本実施例にあっては、上記したように、ホイールリム2が、その環状リブ部31の形状作用により剛性を向上していることから、前記の径方向への撓みを抑制する効果が向上する。これにより、環状リブ部31の段違い周部32が薄肉厚に形成されていても、裏側開口縁の径方向への撓みを抑制できることから、この径方向への撓みを抑制する効果と軽量化効果との両者を発揮する。
 本実施例の自動車用ホイール1として、ホイールリム2は、下記の条件を満たす構成とすることにより、上述した本発明の作用効果を一層適正に奏し得る。
(1)t<T
(2)r1>h1×3
ここで、図2のように、tは、段違い周部32の肉厚であり、Tは、レッジ本体部30の肉厚である。また、r1は、段違い周部32の表裏方向幅であり、h1は、環状リブ部31の突出側の段差である。条件(2)は、当該条件を満たすことにより軽量化効果を適正に生じ得る条件として定めている。尚、条件(1)にあっては、段違い周部32の肉厚tが、薄肉厚になるに従って剛性低下することから、当該肉厚tはレッジ本体部30の肉厚Tに対して0.4~0.8とする構成が好適である。
 さらに、ホイールリム2の構成条件として、次の条件を満たす構成が好適である。
(3)0.2×R<r2<0.8×R
(4)0.5×r2<r1<0.9×r2
ここで、Rは、レッジ部19の表裏方向幅であり、r2は、環状リブ部31の表裏方向幅である。条件(3)および(4)は、環状リブ部31とその段違い周部32の各表裏方向幅r1,r2を、レッジ部19の表裏方向幅Rに対して設定することにより、上記した形状作用による剛性向上と薄肉化による軽量化効果との両者をバランス良く発揮できるように定めた条件である。尚、条件(3)にあっては、環状リブ部31の幅r2が、レッジ部19の幅Rに対して0.3~0.6とする構成が一層好適であり、これにより、剛性向上効果と軽量化効果とを一層バランス良く発揮するものとなり得る。
 また、本実施例のホイールリム2を成形する製造方法としては、同じサイズのホイールリムを成形する場合に比して、短辺寸法の短い長方形状のスチール製平板を使用することができる。詳述すれば、当該スチール製平板から円筒体を成形した後に、この円筒体を、ロール加工する際に、環状リブ部31を薄肉化加工することにより、当該円筒体の幅が中心軸線L方向へ延長される。そのため、環状リブ部を形成しないホイールリムに比して、短辺寸法の短いスチール製平板により成形することができ、原料コストを低減することもでき得る。
 また、本実施例の自動車用ホイール1について、実際に自動車に装着して、実走行による評価を実施した。この自動車用ホイール1は、15インチのホイールサイズのものを用いた。そして、ホイールリム2の要部の寸法サイズとしては、レッジ本体部30の肉厚Tが2.6mm、環状リブ部31の肉厚tが1.6mm、上記の段差h1が1mm、段差h2が2mm、環状リブ部31の幅r2が21mm、段違い周部32の幅r1が15mm、レッジ部19の幅Rが37mmである。また、この評価には、環状リブ部を有しない従来構成と、レッジ部の一部分を外側から凹ませた比較構成とについても実施し、これらとの比較も行っている。ここで、比較構成は、レッジ部の内周面は、突出せずに滑らかな面性状となっているとし、凹ませた部位の表裏方向幅は、本実施例の環状リブ部31の段違い周部32の幅r1と同じとしている。尚、従来構成および比較構成の寸法サイズは、環状リブ部31以外は同じとしている。このような実施例の自動車用ホイール1、従来構成の自動車用ホイール(図示せず)、比較構成の自動車用ホイール(図示せず)について、同じタイヤを装着して自動車の走行中における各裏側開口縁(裏側フランジ部)の径方向への最大撓み量を計る試験を実施した。その結果、実施例の自動車用ホイール1は、従来構成に比して最大撓み量が僅かに大きくなったが、許容レベルであった。一方、比較構成に比しては、最大撓み量が充分に小さくなっていることを確認した。さらに、各自動車用ホイールについて重量を測定した結果、実施例の自動車用ホイール1は、従来構成に比して軽量であり、比較構成とほぼ同じ重量であった。このような結果から、本実施例の自動車用ホイール1は、軽量化を行いつつ、ホイールリム2の裏側開口縁の撓みを抑制できるものとなっている。
 一方、図3に、本発明にかかる別例を示す。このホイールリム52は、そのレッジ部19に、内側から凹み且つ外側へ突出する段違い状の環状リブ部61を備えた構成となっている。この環状リブ部61は、レッジ部19と略平行の段違い周部62とその両側でレッジ部19と連成する屈曲周部63,63とから構成されている。そして、段違い周部62の外周面62bがレッジ本体部30の外周面30bよりも外方に位置し、段違い周部62の内周面62aがレッジ本体部30の内周面30aよりも外方に位置している。ここで、段違い周部62の外周面62bとレッジ本体部30の外周面30bとの段差(図示せず)が、段違い周部62の内周面62aとレッジ本体部30の内周面30aとの段差(図示せず)に比して小さく、段違い周部62がレッジ本体部30よりも薄肉化されている。この別例にあっては、環状リブ部61を外側へ突出する構成とした以外は上述の実施例と同じであり、同じ構成要素には同じ符号を記し、その説明を省略する。このように外側へ突出する環状リブ部61を備えた構成にあっても、上述した実施例と同様に、環状リブ部61の形状作用により剛性を向上することができ、段違い周部62の薄肉化により軽量化することができる。そのため、このホイールリム52を備えた自動車用ホイール(図示せず)は、自動車の走行中に生ずる裏側開口縁の径方向撓みを抑制すると共に、軽量化することができ得る。
 また、上記の別例のように、外側へ突出する環状リブ部を備えた構成にあって、該環状リブ部をレッジ部の裏端から形成し、ハンプ部を有しない構成とすることもできる。この場合には、環状リブ部により裏側ビードシート部に支持したタイヤのビードが位置ずれすることを防止でき、当該環状リブ部が、ハンプ部の作用効果をも奏するものとなる。尚、環状リブ部が外側に突出した構成(上記の別例も同様)は、環状リブ部の内外径が、上述した実施例に比して大きくなるため、軽量化効果が小さくなってしまうが、前記の構成のようにハンプ部を有しない構成とすれば、軽量化効果が向上するため、充分な軽量化を達成することも可能である。
 本発明にあっては、上述した実施例に限定されるものではなく、その他の構成についても、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更可能である。例えば、スチール製の他に、アルミニウム合金製の平板から成形される構成や、マグネシウム合金製の平板から成形される構成などにあっても、同様の作用効果を奏し得る。また、上述した2ピースタイプの自動車用ホイールだけでなく、1ピースタイプや3ピースタイプの自動車用ホイールにも適用し、同様の作用効果を奏し得る。
  1 自動車用ホイール
  2,52 ホイールリム
  3 ホイールディスク
 15a 表側フランジ部
 15b 裏側フランジ部
 16a 表側ビードシート部
 16b 裏側ビードシート部
 17 ドロップ部
 19 レッジ部
 30 レッジ本体部(レッジ部の、環状リブ部を除く部位)
 31,61 環状リブ部

Claims (2)

  1.  タイヤのビードを支持する表裏のビードシート部と、表裏のビードシート部の間に設けられた内方へ窪むドロップ部と、該ドロップ部と裏側のビードシート部に連成されたレッジ部とを具備するホイールリムと、車軸に連結されるホイールディスクとを備えた自動車用ホイールにおいて、
     ホイールリムは、そのレッジ部に、内外一側から凹み且つ他側へ突出して内外で夫々段違い状となるように所定幅で周成された、レッジ部の他部位に比して薄肉厚の環状リブ部を備えてなるものであることを特徴とする自動車用ホイール。
  2.  ホイールリムのレッジ部に周成された環状リブ部が、該ホイールリムの外側から凹み且つ内側へ突出する段違い状に形成されてなるものであることを特徴とする請求項1に記載の自動車用ホイール。
PCT/JP2009/060325 2009-06-05 2009-06-05 自動車用ホイール WO2010140249A1 (ja)

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