WO2009096498A1 - 透明導電膜付き透明板および有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

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Abstract

透明板本体と、前記透明板本体の表面上に形成される透明導電膜とを含み、 透明導電膜の屈折率をn1、透明板本体の屈折率をn2とすると、n1、およびn2がそれぞれ次式(1)を満たし、 前記透明導電膜は、可視光領域の光の透過率が80%以上、体積抵抗率が1Ω・cm以下、表面粗さが100nm以下であることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子用の透明導電膜付き透明板。

Description

透明導電膜付き透明板および有機ェレク トロルミネッセンス素子 技術分野
本発明は、 有機エレク トロルミネッセンス素子に用いられる透明導電膜 付き透明板、 および透明板の製造方法、 並びに有機エレク ト口ルミネッセ ンス素子に関する。 明 田
背景技術
有機エレク ト口ルミネッセンス (Electro Luminescence:略称 E L) 素 子は、 一対の電極と、 この電極間に設けられ、 有機物を含む発光層とを含 んで構成され、 電極間に電圧を印加することによって発光層が発光する。 発光層からの光は、 一対の電極のうちの少なくとも一方側から取出される ので、 光が取出される側の電極は、 透明である必要がある。 例えば有機 E L素子は、 透明導電膜が形成された透明導電膜付き透明板に形成され、 こ の透明導電膜を透明電極として用いることによって、 発光層からの光を有 機 E L素子の外に取出している。 透明電極に用いられる透明導電膜として は、 例えば酸化ィンジゥムスズ ( I TO : I n d i um T i n O x i d e) 等の金属酸化物によって形成される薄膜が知られている。 発明の開示
従来の透明導電膜付き透明板を含む有機 E L素子からの光取出し効率は 必ずしも十分とはいえず、 光取出し効率の高い有機 E L素子が求められて いる。
本発明の目的は、 光取出し効率の高い有機 E L素子を実現する有機 E L 素子用の透明板、 およびその製造方法、 並びに有機 E L素子を提供するこ とである。 本発明は、 透明板本体と、 前記透明板本体の表面上に形成される透明 導電膜とを含み、
透明導電膜の屈折率を n 1、 透明板本体の屈折率を n 2とすると、 n l . 、 および n 2がそれぞれ次式 (1 )
. . .式 (1 )
Figure imgf000004_0001
を満たし、
前記透明導電膜は、 可視光領域の光の透過率が 8 0 %以上、 体積抵抗率 力 S 1 Ω · c m以下、 表面粗さが 1 0 0 n m以下であることを特徴とする有 機エレク トロルミネッセンス素子用の透明導電膜付き透明板である。
また本発明は、 前記透明導電膜が、 塗布法によって形成される透明導電 膜付き透明板である。
また本発明は、 前記透明導電膜が、
透明の膜本体と、
膜本体中に配置され、 導電性を有するワイヤ状の導電体とを含む透明 導電膜付き透明板である。
また本発明は、 前記ワイヤ状の導電体の径が、 2 0 0 n m以下である透 明導電膜付き透明板である。 また本発明は、 前記ワイヤ状の導電体が、 前記膜本体中において網目構 造を構成することを特徴とする透明導電膜付き透明板である。 また本発明は、 前記膜本体が、 導電性を有する樹脂を含んで構成される 透明導電膜付き透明板である。 また本発明は、 前記透明板本体が、 封止膜である透明導電膜付き透明板 である。 また本発明は、 前記透明導電膜付き透明板と、
第 1の電極と、
前記透明導電膜付き透 板および前記第 1の電極との間に位置し、 有機 物を含む発光層を備える有機体とを含み、
前記透明板の透明導電膜が、 前記透明板本体に対して第 1の電極側に位 置し、 第 1の電極とは異なる第 2の電極として機能する有機エレグトロル ミネッセンス素子である。 また本発明は、 前記透明板の透明導電膜が、 陽極である有機エレク ト口 ルミネッセンス素子である。 また本発明は、 前記透明板の透明導電膜が、 陰極である有機エレク ト口 ルミネッセンス素子である。 また本発明は、 透明板本体を用意し、
導電性を有するワイヤ状の導電体を分散媒に分散させた分散液を、 透明 板本体の表面に塗布して、 透明導電膜を成膜し、
透明導電膜の屈折率を n 1、 透明板本体の屈折率を n 2とすると、 n l 、 および n 2が、 それぞれ次式 (1 )
…式 (1 )
Figure imgf000005_0001
を満たし、
可視光領域の光の透過率が 8 0 %以上、 体積抵抗率が 1 Ω · c m以下、 表面粗さが 1 0 0 n m以下の透明導電膜を、 透明板本体の表面上に作製す る有機エレク トロルミネッセンス素子用の透明導電膜付き透明板の製造方 法である。 また本発明は、 有機物を含んでなる有機体を備える有機エレク トロルミ ネッセンス素子用の透明導電膜付き透明板の製造方法であって、
前記有機体上に、 導電性を有するワイヤ状の導電体を分散媒に分散させ た分散液を塗布して、 透明導電膜を成膜し、
少なくとも透明導電膜を覆う透明の封止膜を形成し、
透明導電膜の屈折率を n 1、 封止膜の屈折率を n 2とすると、 n 1、 お よび n 2は、 それぞれ次式 ( 1 )
…式 (1 )
Figure imgf000006_0001
を満たし、
可視光領域の光の透過率が 8 0 %以上、 体積抵抗率が 1 Ω · c m以下、 表面粗さが 1 0 0 n m以下の透明導電膜と、 該透明導電膜を覆う封止膜と を含む透明板を作製する有機エレク トロルミネッセンス素子用の透明導電 膜付き透明 の製造方法である。 図面の簡単な説明
図 1は、 本発明の実施の一形態の透明導電膜付き透明板 1を示す正面 図である。
図 2は、 本実施の形態の有機 E L素子 5を示す断面図である。
図 3は、. 本実施の他の形態の有機 E L素子 1 1を示す断面図である。 符号の説明
1 透明板
2 透明板本体
' 3 透明導電膜
5 , 1 1 有機 E L素子
7 有機体
8 , 1 3 第 1の電極
9 , 1 4 第 2の電極
1 2 基板 発明を実施するための形態
図 1は、 本発明の実施の一形態の透明導電膜付き透明板 1を示す正面図 である。 この透明板 1は、 後述する有機エレク ト口ルミネッセンス素子 ( 以下、 有機 E L素子という場合がある) に用いられ、 有機 E L素子におけ る透明板 1での光の反射を抑制して、 有機 E L素子の光取出し効率を向上 させることができる。 本実施の形態の透明板 1が備えられる有機 E L素子 は、 例えばフルカラー表示装置およびエリァカラー表示装置などのディス プレイ、 ならびに照明装置などに用いられ、 特に照明装置に好適に用いら れる。 透明板 1は、 透明板本体 2と、 透明板本体 2の表面に形成される透明導 電膜 3とを含んで構成される。 本実施の形態の透明板 1を備える有機 E L 素子では、 透明導電膜 3の表面のうちの透明板本体 2とは反対側の表面 ( 透明板 1の表面) に、 有機物を含んでなる有機体が設けられる。 この有機 体は、 有機物を含む発光層を少なくとも備える。 透明導電膜の屈折率を n 1、 透明板本体 2の屈折率を n 2とすると、 n 1および n 2は、 それぞれ '次式 (1 ) を満たし、 透明導電膜 3は、 可視光領域の光の透過率が 8 0 %以上、 体積 抵抗率が 1 Ω · c m以下、 表面粗さ R aが 1 0 0 n m以下であることを特 徴とする。 さらに、 有機体の透明導電膜 3側の表面部の屈折率を n 3とす ると、 透明板本体 2の屈折率 (n l ) は、 π 3以下 (n l ^ n 3 ) が好ま しい。 透明板 1は、 有機 E L素子用の基板、 または有機 E L素子用の封止板と して用いられる。 透明板 1を基板として用いる場合、 透明板本体 2は、 可 視光領域の光の透過率が高く、 また有機 E L素子を形成する工程において 変化しないものが好適に用いられ、 リジッ ド基板でも、 フレキシブル基板 でもよく、 例えばガラス板、 プラスチック板、 高分子フィルムおよびシリ コン板、 およびこれらを積層した積層板などが好適に用いられる。 透明板 1を封止板として用いる場合、 透明板本体 2は、 有機 E L素子の雰囲気に 含まれる酸素および水蒸気などを通し難い封止膜によって実現され、 例え ば金属、 金属酸化物、 金属窒化物、 金属炭化物または金属酸窒化物などか ら成る無機層、 あるいは前記無機層と有機層とを組合せた層、 あるいは無 機一有機ハイブリ ッ ド層などが好適に用いられる。 無機層としては、 薄膜 層であって空気中で安定なものが好ましく、 具体的には、 シリカ、 アルミ ナ、 チタニア、 酸化インジウム、 酸化錫、 酸化チタン、 酸化亜鉛、 インジ ゥム錫酸化物、 窒化アルミニウム、 窒化ケィ素、 炭化ケィ素、 酸窒化ケィ 素、 及びそれらの組合せの薄膜層が挙げられる。 より好ましくは、 窒化ァ ルミ二ゥム、 窒化ケィ素、 酸窒化ケィ素からなる薄膜層であり、 さらに好 ましくは酸窒化ケィ.素の薄膜層である。 なお透明板本体 2としては、 例示 したもののうち、 透明導電膜 3との屈折率の差が、 0 . 3未満の屈折率を 示すものが適宜用いられる。 透明導電膜 3は、 後述するように、 有機 E L素子の電極として用いられ る。 透明導電膜 3は、 透明の膜本体と、 膜本体中に配置され、 導電性を有 するワイヤ状の導電体とを含んで構成される。 透明の膜本体は、 可視光領 域の光の透過率が高いものが好適に用いられ、 樹脂や無機ポリマー、 無機 一有機ハイブリ ッ ド化合物などを含んで構成される。 透明の膜本体として は、 樹脂の中でも導電性を有する樹脂が好適に用いられる。 このようにヮ ィャ状の導電体に加えて、 導電性を有する膜本体を用いることによって、 透明導電膜 3の低電気抵抗化を図ることができる。 このような低電気抵抗 の透明導電膜 3を有機 E L素子の電極として用いることによって、 電極で の電圧降下を小さく して、 有機 E L素子の低電圧駆動を実現することがで きる。 透明導電膜 3の膜厚は、 電気抵抗および可視光の透過率などによつ て適宜設定され、 例えば、 0 . 0 3 μ π!〜 1 0 μ mであり、 好ましくは 0 . 0 5 ju m〜l である。 ワイヤ状の導電体は、 径の小さいものが好ましく、 例えば径が 4 0 O n m以下のものが用いられ、 好ましくは径が 2 0 0 n m以下のものであり、 さらに好ましくは径が 1 0 0 n m以下のものである。
ワイア状の導電体の長さは、 例えば、 Ι μ πι以上であり、 好ましぐは、 2 μ πι以上であり、 さらに好ましくは 5 μ m以上である。
ワイア状の導電体の径 (通常、 短軸平均長さ) 、 ワイア状の導電体の長さ (通常、 長軸平均長さ) は、 S E M観察により測定できる。
膜本体に配置されるワイヤ状の導電体は、 透明導電膜 3を通る光を回折ま たは散乱するので、 透明導電膜 3のヘイズ値を高め、 光の透過率を低下さ せるが、 可視光の波長程度または可視光の波長よりも小さい径のワイヤ状 の導電体を用いることによって、 可視光に対するヘイズ値を低く抑えると ともに、 光の透過率を向上させることができる。 また、 ワイヤ状の導電体 の径は、 小さすぎると電気抵抗が高くなるので、 径が 5 n m以上が好まし く、 より好ましくは径が 7 n m以上、 さらに好ましくは径が 1 0 n m以上 である。 なお、 有機 E L素子を例えば照明装置に用いる場合には、 透明導 電膜 3のヘイズ値のある程度高い方が拡散機能を併せて付与することも可 能となる。 従って、 有機 E L素子用の透明板 1としては、 ヘイズ値の高い 透明導電膜 3が好適に用いられる場合もあるので、 透明導電膜 3の光学的 特性は、 有機 E L素子が用いられる装置に応じて適宜設定される。 膜本体中に配置されるワイヤ状の導電体は、 1本でも、 複数本でもよく 、 膜本体中において、 網目構造を形成していることが好ましい。 例えば膜 本体中において、 1または複数のワイヤ状の導電体は、 膜本体の全体に渡 つて複雑に絡み合って配置され、 網目構造を形成する。 具体的には、 . 1本 のワイヤ状の導電体が、 絡み合ったり、 複数本のワイヤ状の導電体が、 互 いに接触し合って配置されたりする構成が、 2次元的または 3次元的に広 がって網目構造を形成している。 この網目構造を形成するワイヤ状の導電 体によって、 透明導電膜 3の体積抵抗率を下げることができる。 またワイ ャ状の導電体は、 少なくとも一部が透明導電膜 3の透明板本体 2とは反対 側の表面部に配置されることが好ましい。 このようにワイヤ状の導電体を 配置することによって、 透明導電膜 3の表面部の電気抵抗を下げることが でき、 透明導電膜 3を電気抵抗の低い好適な電極として用いることができ る。 ワイヤ状の導電体は、 例えば曲線状でも、 針状でもよく、 曲線状、 及 び 又は針状の導電体が互いに接触し合って網目構造を形成していれば、 体積抵抗率の低い透明導電膜 3を実現することができる。 次に、 透明導電膜 3を成膜する方法について説明する。 ワイヤ状の導電体の材料としては、 例えば A g、 A u、 C u、 A 1およ びこれらの合金などの電気抵抗の低い金属が好適に用いられる。 ワイヤ状 の導電体は、 例えば N. R. Jana, L. Gearheart and C. J. Murphyによる方法 ( Chm. Coramun. , 2001, p617-p618) や、 C. Ducamp-Sanguesa, R. Herrera-Urbi na, and M. Figlarz等のによる方法 (J. Sol id State Chem. , Vol. 100, 199 2, p272〜p280) によって製造することができる。 透明導電膜 3を成膜する方法としては、 例えばワイヤ状の導電体を樹脂 に練り込むことによって、 ワイヤ状の導電体を樹脂に分散させる方法、 ヮ ィャ状の導電体と、 樹脂とを分散媒に分散させた分散液を塗布することに よって成膜化する方法、 およびワイヤ状の導電体を樹脂から成る膜の表面 にコーティングして分散させることによって形成する方法などを挙げるこ とができる。 なお、 透明導電膜 3には、 必要に応じて界面活性剤や酸化防 止剤、 分散剤などの各種添加剤を加えてもよい。 樹脂の種類は、 屈折率、 透光率および電気抵抗などの透明導電膜 3の特性に応じて適宜選ばれる。 また、 ワイヤ状の導電体を分散させる量は、 透明導霉膜 3の電気抵抗、 へ ィズ値および透光率などに影響するので、 透明導電膜 3の特性に応じて適 宜設定される。
本実施の形態の透明板 1は、 まず、 前述の透明の透明板本体 2を用意し 、 次に、 導電性を有するワイヤ状の導電体を分散媒に分散させた分散液を 、 透明板本体 2の表面に塗布して、 透明導電膜 3を成膜することによって 作製することができる。 分散液は、 ワイヤ状の導電体と、 樹脂とを、 分散媒に混合することによ つて調合される。 分散媒としては、 たとえば樹脂を溶解させるものであれ ばよく、 クロ口ホルム、 塩化メチレン、 ジクロロエタン等の塩素系溶媒、 テトラヒ ドロフラン等のエーテル系溶媒、 トルエン、 キシレン等の芳香族 炭化水素系溶媒、 アセトン、 メチルェチルケトン等のケトン系溶媒、 酢酸 ェチル、 酢酸プチル、 ェチルセルソルブアセテート等のエステル系溶媒を 挙げることができる。
また樹脂としては、 透光率の高いものが好ましく、 また有機 E L素子の 作製時に、 透明導電膜 3上に有機 E L素子となる材料を塗布する場合には 、 有機 E L素子となる材料を含む塗布液に溶解しないものである必要があ る。 具体的には、 低密度または高密度のポリエチレン、 エチレン一プロピ レン共重合体、 エチレンーブテン共重合体、 エチレン一へキセン共重合体 、 エチレンーォクテン共重合体、 エチレン一ノルボルネン共重合体、 ェチ レン一 ドモン共重合体、 ポリプロピレン、 エチレン一酢酸ビニル共重合体 、 エチレン一メチルメタク リ レー ト共重合体、 アイオノマー樹脂などのポ リオレフィン系樹脂 ; ポリエチレンテレフタレート、 ポリブチレンテレフ タレート、 ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂; ナイ口 ン一 6、 ナイロン一 6, 6、 メタキシレンジァミン一アジピン酸縮重合体 ; ポリメチルメタクリルイミ ドなどのァミ ド系榭脂; ポリメチルメタクリ レートなどのァク リル系樹脂 ; ポリスチレン、 スチレン一アタ リ ロニ ト リ ル共重合体、 スチレン—アク リ ロニ ト リル一ブタジエン共重合体、 ポリア タリロニトリルなどのスチレン—ァクリロニトリル系樹脂 ; トリ酢酸セル ロース、 ジ酢酸セルロースなどの疎水化セルロース系樹脂 ; ポリ塩化ビニ ル、 ポリ塩化ビニリデン、 ポリフッ化ビニリデン、 ポリテトラフルォロェ チレンなどのハロゲン含有樹脂; ポリ ビニルアルコール、 エチレン一ビニ ルアルコール共重合体、 セルロース誘導体などの水素結合性樹脂; ポリ力 ーボネート樹脂、 ポリサルホン樹脂、 ポリエーテルサルホン樹脂、 ポリエ 一テルエーテルケトン樹脂、 ポリフエ二レンォキシド樹脂、 ポリメチレン ォキシド樹脂、 ポリアリ レート樹脂、 液晶樹脂などのエンジニアリングプ ラスチック系樹脂などが挙げられる。 また有機 E L素子となる材料を含む塗布液に溶解しないという観点から は、 前記樹脂として熱硬化性樹脂、 光硬化性樹脂、 フォ トレジス ト材料が 好適に用いられる。 例示した樹脂の中でも、 導電性を有する樹脂が好適に用いられ、 導電性 を有する樹脂としては例えばポリアユリ ン、 ポリチォフェン誘導体などが 挙げられる。 透明導電膜 3の屈折率は、 樹脂などによって形成される膜本体の屈折率 によって主に決まる。 この膜本体の屈折率は、 例えば用いる樹脂の種類に よって主に決まるので、 用いる樹脂を選択することによって、 意図する屈 折率を示す透明導電膜 3を容易に形成することができる。 なお、 感光性フォ トレジス トに用いられる感光性材料および光硬化性モ ノマーに、 ワイヤ状の導電体を分散させた分散液を用いれば、 塗布法およ びフォ トリ ソグラフィによって所定のパターン形状を有する透明導電膜 3 を容易に形成することができる。 透明導電膜 3としては、 有機 E L素子を形成する工程において加熱され る温度で変形しないものが好ましく、 透明導電膜 3を構成する樹脂として は、 ガラス転移点 T g力 1 5 0 °C以上のものが好ましく、 1 8 0 °C以上 のものがより好ましく、 2 0 0 °C以上のものがさらに好ましい。 このよう な樹脂としては、 例えばガラス転移点 T gが 2 3 0 °Cのポリエーテルサル ホンや高耐熱性フォ トレジス ト材料などを挙げることができる。 ワイヤ状の導電体の分散量、 並びにバインダーおよび添加剤などの使用 は、 成膜の容易さ、 および透明導電膜 3の特性などの条件に応じて適宜設 定することができる。
榭脂の量は、 ワイア状の導電体 1 0 0重量部に対して、 通常 5〜 5 0 0
0重量部であり、 好ましくは、 1 0〜 2 0 0 0重量部である。
分散媒の量は、 ワイア状の導電体 1 0 0重量部に対して、 通常 5〜5 0
0 0重量部であり、 好ましくは、 2 0〜 2 0 0 0重量部である。 ワイヤ状の導電体を分散した分散液の塗布方法としては、 ディッビング 法、 バーコータによるコーティング法、 スピンコータによるコーティング 法、 ドクターブレード法、 噴霧塗布法、 スク リーンメ ッシュ印刷法、 刷毛 塗り、 吹き付け、 ロールコーティング等の工業的に通常用いられている方 法を挙げることができる。 次に、 本実施の形態の透明板 1を備える有機 E L素子について説明する 。 図 2は、 本実施の形態の有機 E L素子 5を示す断面図である。 図 2に示 す有機 E L素子 5では、 透明板 1を基板として用いた形態を示す。 本実施の形態の有機 E L素子 5は、 前記透明導電膜付き透明板 1と、 第 1の電極 8と、 前記透明導電膜付き透明板および前記第 1の電極との間に 位置し、 有機物を含む発光層を含む有機体 7とを含み、 透明板 1の透明導 電膜 3は、 第 1の電極 8とは異なる第 2の電極 9として機能することを特 徴とする。 本実施の形態では、 透明板 1の透明導電膜 3と有機体 7とが接 して配置される。 有機体 7は、 少なく とも一層の発光層を備えていればよく、 発光層と第 1の電極 8との間、 及び 又は発光層と第 2の電極 9との間に 1または複 数の層が設けられた積層体を構成してもよく、 また、 発光層のみによって 構成されてもよい。 なお、 有機体 7には、 無機化合物から成る無機層が含 まれていてもよく、 例えば後述するように有機体 7の透明導電膜 3と接す る表面部に無機層が配置されていてもよい。 本実施の形態の有機 E L素子 5は、 発光層からの光を基板 (本実施の形 態では透明板 1 ) から取出すいわゆるボトムエミッション型のものであり 、 第 1の電極 8は、 陰極であり、 第 2の電極 9は、 陽極である。 陰極と発光層との間に設けられる層としては、 電子注入層、 電子輸送層 、 正孔ブロック層などが挙げられる。 陰極と発光層との間に、 電子注入層 と電子輸送層との両方の層が設けられる場合、 陰極に近い側に位置する層 を電子注入層といい、 発光層に近い側に位置する層を電子輸送層という。 電子注入層は、 陰極からの電子注入効率を改善する機能を有する層であ る。 電子輸送層は、 陰極、 または電子注入層、 若しぐは陰極により近い電 子輸送層からの電子注入を改善する機能を有する層である。 正孔ブロック 層は、 正孔の輸送を堰き止める機能を有する層である。 なお、 電子注入層 または電子輸送層が、 正孔プロック層を兼ねる場合がある。 陽極と発光層との間に設ける層としては、 正孔注入層、 正孔輸送層、 電 子ブロック層等が挙げられる。 陽極と発光層との間に、 正孔注入層と正孔 輸送層との両方が設けられる場合、 陽極に近い側に位置する層を正孔注入 層といい、 発光層に近い側に位置する層を正孔輸送層という。 正孔注入層は、 陽極からの正孔注入効率を改善する機能を有する層であ る。 正孔輸送層は、 陽極または正孔注入層、 若しくは陽極により近い正孔 輸送層からの正孔注入を改善する機能を有する層である。 電子プロック層 は、 電子の輸送を堰き止める機能を有する層である。 正孔注入層または正 孔輸送層が、 電子ブロック層を兼ねることがある。 なお、 電子注入層および正孔注入層を総称して電荷注入層ということが あり、 電子輸送層および正孔輸送層を総称して電荷輸送層ということがあ る。 有機 E L素子のとり うる層構成の具体的な例を以下に示す。
a ) 陽極/正孔輸送層/発光層ノ陰極 b ) 陽極/発光層 Z電子輸送層ノ陰極
c ) 陽極 正孔輸送層/発光層 電子輸送層 Z陰極
d ) 陽極 電荷注入層 Z発光層 陰極
e ) 陽極 発光層ノ電荷注入層ノ陰極 '
f ) 陽極 Z電荷注入層 発光層 電荷注入層 Z陰極
g ) 陽極/電荷注入層 正孔輸送層 発光層 陰極
h ) 陽極/正孔輸送層/発光層 Z電荷注入層 陰極
i ) 陽極/電荷注入層/正孔輸送層 Z発光層 電荷注入層 Z陰極 j ) 陽極/電荷注入層/発光層 電荷輸送層 Z陰極
k ) 陽極 発光層/電子輸送層 電荷注入層 陰極
1 ) 陽極 電荷注入層 発光層 電子輸送層ノ電荷注入層/陰極 m) 陽極 Z電荷注入層 正孔輸送層 Z発光層 電荷輸送層/陰極 n ) 陽極/正孔輸送層ノ発光層 電子輸送層 電荷注入層 /陰極 o ) 陽極/電荷注入層ノ正孔輸送層/発光層 電子輸送層 Z電荷注入層 陰極
(ここで、 記号 「/」 は、 この記号 「_ 」 を挟む 2つの層が隣接して積層 されることを示す。 以下同じ。 )
また、 本実施の形態の有機 E L素子は、 2層以上の発光層を有していて もよい。 2層の発光層を有する有機 E L素子の具体例としては、 p ) 陽極 電荷注入層 正孔輸送層 発光層/電子輸送層 電荷注入層 電極 電荷注入層/正孔輸送層 発光層 Z電子輸送層/電荷注入層 陰極 の層構成を有するものが挙げられる。 また、 3層以上の発光層を有する有機 E L素子としては、 (電極/電荷 注入層 正孔輸送層/発光層 電子輸送層/電荷注入層) を一つの繰り返 し単位とすると、
q ) 陽極 Z電荷注入層 正孔輸送層 発光層 電子輸送層 電荷注入層 Z 繰り返し単位 繰り返し単位 · · · 陰極 のように、 2つ以上の繰り返し単位を含む層構成を有するものが挙げられ る。 上記層構成 Pおよび qにおいて、 陽極、 電極、 陰極、 発光層以外の各層 は必要に応じて削除することができる。 基板 (本実施の形態では透明板 1 ) から光を取出すボトムェミ ッショ ン 型の有機 E L素子では、 発光層に対して、 透明板 1側に配置される層を、 全て透明な層で構成する。 また基板 (本実施の形態では透明板 1 ) とは反 対側の第 1の電極 8側から光を取出すいわゆる トップエミッション型の有 機 E L素子では、 発光層に対して、 第 1の電極 8側に配置される層を、 全 て透明な層で構成する。 有機 E L素子は、 さらに電極との密着性向上や、 電極からの電荷注入の 改善のために、 電極に隣接して膜厚が 2 n m以下の絶縁層を設けてもよく 、 また、 界面の密着性向上や混合の防止等のために、 隣接する前記各層の 界面に薄いバッファ一層を挿入してもよい。 以下、 各層の具体的な構成について説明する。
<正孔注入層 >
正孔注入層を構成する正孔注入材料としては、 フエニルァミン系、 スタ '一バース ト型ァミン系、 フタロシアニン系、 酸化バナジウム、 酸化モリブ デン、 酸化ルテニウム、 酸化アルミニウム等の酸化物、 アモルファスカー ボン、 ポリア二リ ン、 ポリチォフェン誘導体などが挙げられる。
<正孔輸送層 >
正孔輸送層を構成する正孔輸送材料としては、 ポリ ビニルカルバゾ一ル 若しくはその誘導体、 ポリシラン若しくはその誘導体、 側鎖若しくは主鎖 に芳香族ァミンを有するポリシロキサン誘導体、 ピラゾリン誘導体、 ァリ ールァミン誘導体、 スチルベン誘導体、 トリフエ二ルジァミン誘導体、 ポ リア二リン若しくはその誘導体、 ポリチォフェン若しくはその誘導体、 ポ リアリールァミン若しくはその誘導体、 ポリピロール若しくはその誘導体 、 ポリ (p —フエ二レンビニレン) 若しくはその誘導体、 又はポリ (2,
5—チェ二レンビニレン) 若しくはその誘導体などが挙げられる。 これらの正孔輸送材料の中で、 正孔輸送材料としては、 ポリ ビニルカル バゾール若しくはその誘導体、 ポリシラン若しくはその誘導体、 側鎖若し くは主鎖に芳香族ァミン化合物基を有するポリシロキサン誘導体、 ポリア 二リン若しくはその誘導体、 ポリチオフヱン若しくはその誘導体、 ポリア リールァミン若しくはその誘導体、 ポリ (p—フエ二レンビ-レン) 若し くはその誘導体、 又はポリ (2, 5 _チェ二レンビニレン) 若しくはその 誘導体等の高分子の正孔輸送材料が好ましく、 ポリ ビュル力ルバゾール若 しくはその誘導体、 ポリシラン若しくはその誘導体、 側鎖若しくは主鎖に 芳香族ァミンを有するポリシロキサン誘導体などがさらに好ましい。 低分 子の正孔輸送材料の場合には、 高分子バインダ一に分散させて用いること が好ましい。 正孔輸送層の成膜の方法としては、 低分子の正孔輸送材料では、 高分子 バインダ一との混合溶液からの成膜による方法を挙げることができ、 高分 子の正孔輸送材料では、 溶液からの成膜による方法を挙げることができる
溶液からの成膜に用いる溶媒としては、 正孔輸送材料を溶解させるもの であればよく、 クロ口ホルム、 塩化メチレン、 ジクロロェタン等の塩素系 溶媒、 テ トラヒ ドロフラン等のエーテル系溶媒、 トルエン、 キシレン等の 芳香族炭化水素系溶媒、 アセトン、 メチルェチルケトン等のケトン系溶媒 、 酢酸ェチノレ、 酢酸ブチノレ、 ェチルセノレソノレブアセテート等のエステル系 溶媒を挙げることができる。 溶液からの成膜方法としては、 スピンコート法、 キャスティング法、 マ イクログラビアコート法、 グラビアコート法、 バーコート法、 ロールコー ト法、 ワイア一バーコート法、 ディップコート法、 スズレ: コート法、 ス ク リーン印刷法、 フレキソ印刷法、 オフセッ ト印刷法、 インクジェッ トプ リント法等の塗布法を挙げることができる。
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混合する高分子バインダ一としては、 電荷輸送を極度に阻害しないもの が好ましく、 また可視光に対する吸収が弱いものが好適に用いられる。 該 高分子バインダーとしては、 ポリカーボネート、 ポリアクリ レート、 ポリ メチルアタ リ レー ト、 ポリメチルメタク リ レー ト、 ポリスチレン、 ポリ塩 化ビュル、 ポリシロキサンなどが挙げられる。 正孔輸送層の膜厚としては、 用いる材料によって最適値が異なり、 駆動 電圧と発光効率が適度な値となるように選択され、 少なく ともピンホール が発生しないような厚さが必要であり、 厚すぎると、 素子の駆動電圧が高 くなり好ましくない。 従って、 正孔輸送層の膜厚としては、 例えば l n m 〜1 μ πιであり、 好ましくは 2 n m〜 5 0 0 n mであり、 さらに好ましく は 5 n m〜2 0 0 n mである。 ぐ発光層 >
発光層は、 蛍光及び/又はりん光を発光する有機物、 若しくは該有機物 と、 ドーパントとを含んで構成される。 ドーパントは、 たとえば発光効率 の向上や発光波長を変化させるなどの目的で付加される。 発光層に用いら れる有機物としては、 低分子化合物または高分子化合物のいずれでもよい 。 発光層を構成する発光材料としては、 例えば、 色素系の発光材料、 金属 錯体系の発光材料、 高分子系の発光材料が挙げられる。 色素系の発光材料としては、 例えば、 シクロベンダミン誘導体、 テトラ フヱニルブタジエン誘導体化合物、 ト リ フエニルァミン誘導体、 ォキサジ ァゾール誘導体、 ピラゾ口キノ リ ン誘導体、 ジスチリルベンゼン誘導体、 ジスチリルァリーレン誘導体、 ピロール誘導体、 チォフェン環化合物、 ピ リジン環化合物、 ペリノン誘導体、 ペリ レン誘導体、 オリゴチォフェン誘 導体、 トリフマニルァミン誘導体、 ォキサジァゾールダイマー、 ビラゾリ ンダイマーなどが挙げられる。
金属錯体系の発光材料としては、 中心金属に、 A l、 Z n、 B eなどの 典型元素、 または希土類 (例えば、 T b、 E u、 D y ) 、 Ir、 P tなどの 遷移元素を有し、 配位子に、 ォキサジァゾール、 チアジアゾール、 フエ二 ルビリジン、 フエニルベンゾイミダゾール、 キノ リン構造などを有する金 属錯体を挙げることができ、 例えば、 イリジウム錯体、 白金錯体等の三重 項励起状態からの発光を有する金属錯体、 アルミキノ リノール錯体、 ベン ゾキノ リノールベリ リウム錯体、 ベンゾォキサゾリル亜鉛錯体、 ベンゾチ ァゾール亜鉛錯体、 ァゾメチル亜鉛錯体、 ポルフィ リン亜鉛錯体、 ユーロ ピウム錯体などを挙げることができる。 高分子系の発光材料としては、 ポリパラフエ二レンビニレン誘導体、 ポ リチォフェン誘導体、 ポリバラフヱ二レン誘導体、 ポリシラン誘導体、 ポ リアセチレン誘導体、 ポリ フルオレン誘導体、 およびポリ ビニルカルバゾ ール誘導体など、 並びに上記色素系の発光材料や金属錯体系の発光材料を 高分子化したものなどが挙げられる。 上記発光材料のうち、 青色に発光する材料としては、 ジスチリルァリー レン誘導体、 ォキサジァゾール誘導体、 およびそれらの重合体、 ポリ ビニ ルカルバゾール誘導体、 ポリパラフヱニレン誘導体、 ポリ フルオレン誘導 体などを挙げることができる。 なかでも高分子材料のポリ ビニルカルバゾ ール誘導体、 ポリパラフエ二レン誘導体やポリフルオレン誘導体などが好 ましい。 また、 緑色に発光する材料としては、 キナタリ ドン誘導体、 クマリ ン誘 導体、 およびそれらの重合体、 ポリパラフヱニレンビニレン誘導体、 ポリ フルオレン誘導体などを挙げることができる。 なかでも高分子材料のポリ パラフエ-レンビニレン誘導体、 ポリ フルオレン誘導体などが好ましい。 また、 赤色に発光する材料としては、 クマリ ン誘導体、 チオフヱン環化 合物、 およびそれらの重合体、 ポリパラフエ二レンビニレン誘導体、 ポリ チォフェン誘導体、 ポリフルオレン誘導体などを挙げることが出来る。 な かでも高分子材料のポリパラフエ二レンビニレン誘導体、 ポリチォフェン 誘導体、 ポリフルオレン誘導体などが好ましい。 ドーパント材料としては、 例えば、 ペリ レン誘導体、 クマリ ン誘導体、 ルブレン誘導体、 キナクリ ドン誘導体、 スクァリ ウム誘導体、 ボルフイ リ ン誘導体、 スチリル系色素、 テトラセン誘導体、 ピラゾロン誘導体、 デカ シクレン、 フエノキサゾンなどを挙げることができる。 なお、 このような 発光層の厚さは、 通常約 2 n m〜 2 0 0 0 n mである。 有機物を含む発光層の成膜方法としては、 発光材料を含む溶液を基体の 表面に塗布する方法、 真空蒸着法、 転写法などを挙げることができる。 溶 液からの成膜に用いる溶媒の具体例としては、 前述の溶液から正孔輸送層 を成膜する際に正孔輸送材料を溶解する溶媒として使用した溶媒と同様の 溶媒を挙げることができる。 発光材料を含む溶液を塗布する方法としては、 スピンコート法、 キャス ティング法、 マイクログラビアコート法、 グラビアコート法、 バーコート 法、 ロールコート法、 ワイア一バーコート法、 ディップコート法、 スリ ツ トコート法、 キヤビラリ一コー ト法、 スプレーコート法、 ノズルコート法 などのコート法、 グラビア印刷法、 スク リーン印刷法、 フレキソ印刷法、 オフセッ ト印刷法、 反転印刷法、 インクジェッ トプリント法などの塗布法 を用いることができる。 パターン形成や多色の塗分けが容易であるという 点で、 グラビア印刷法、 スク リーン印刷法、 フレキソ印刷法、 オフセッ ト 印刷法、 反転印刷法、 インクジェッ トプリント法などの塗布法が好ましい 。 また、 昇華性の低分子化合物の場合には、 真空蒸着法を用いることがで きる。 さらには、 レーザーによる転写や熱転写などの方法によって、 所望 するところのみに発光層を形成することもできる。 ぐ電子輸送層 >
電子輸送層を構成する電子輸送材料としては、 ォキサジァゾール誘導体 、 アントラキノジメタン若しくはその誘導体、 ベンゾキノン若しくはその 誘導体、 ナフ トキノン若しくはその誘導体、 アントラキノン若しくはその 誘導体、 テトラシァノアンスラキノジメタン若しぐはその誘導体、 フルォ レノン誘導体、 ジフヱニルジシァノエチレン若しくはその誘導体、 ジフヱ ノキノン誘導体、 又は 8—ヒ ドロキシキノリ ン若しくはその誘導体の金属 錯体、 ポリキノ リン若しくはその誘導体、 ポリキノキサリン若しくはその 誘導体、 ポリフルオレン若しくはその誘導体等を挙げることができる。 これらのうち、 電子輸送材料としては、 ォキサジァゾール誘導体、 ベン ゾキノン若しくはその誘導体、 アントラキノン若しくはその誘導体、 又は 8—ヒ ドロキシキノ リン若しくはその誘導体の金属錯体、 ポリキノ リン若 しくはその誘導体、 ポリキノキサリン若しくはその誘導体、 ポリフルォレ ン若しくはその誘導体が好ましく、 2— ( 4 _ビフヱ二リル) 一 5— (4 一 t _ブチルフエニル) 一 1, 3 , 4—ォキサジァゾール、 ベンゾキノン 、 アントラキノン、 トリス (8—キノ リ ノール) アルミニウム、 ポリキノ リンがさらに好ましい。 電子輸送層の成膜法としては、 低分子の電子輸送材料では、 粉末からの 真空蒸着法、 若しくは溶液または溶融状態からの成膜による方法を挙げる ことができ、 高分子の電子輸送材料では、 溶液または溶融状態からの成膜 による方法を挙げることができる。 溶液または溶融状態からの成膜では、 高分子バインダーをさらに併用してもよい。 溶液から電子輸送層を成膜す る方法としては、 前述の溶液から正孔輸送層を成膜する方法と同様の成膜 法を挙げることができる。 電子輸送層の膜厚としては、 用いる材料によって最適値が異なり、 駆動 電圧と発光効率が適度な値となるように選択すればよく、 少なく ともピン ホールが発生しないような厚さが必要であり、 厚すぎると素子の駆動電圧 が高くなり好ましくない。 従って、 該電子輸送層の膜厚としては、 例えば I n n!〜 Ι μ πιであり、 好ましくは 2 n m〜5 0 0 n mであり、 さらに好 ましくは 5 n m〜 2 0 0 n mである。 <電子注入層 >
電子注入層を構成する電子注入材料としては、 発光層の種類に応じて、 アルカ リ金属、 アルカリ土類金属、 または前記金属を 1種類以上含む合金 、 または前記金属の酸化物、 ハロゲン化物および炭酸化物、 または前記物 質の混合物などが挙げられる。 アルカリ金属またはその酸化物、 ハロゲン 化物、 炭酸化物としては、 リチウム、 ナトリウム、 カリ ウム、 ルビジウム 、 セシウム、 酸化リチウム、 フッ化リチウム、 酸化ナトリ ウム、 フッ化ナ トリ ウム、 酸化カリウム、 フッ化カリ ウム、 酸化ルビジウム、 フッ化ルビ ジゥム、 酸化セシウム、 フッ化セシウム、 炭酸リチウム等が挙げられる。 また、 アルカリ土類金属またはその酸化物、 ハロゲン化物、 炭酸化物の例 としては、 マグネシウム、 カルシウム、 バリウム、 ス トロンチウム、 酸化 マグネシウム、 フッ化マグネシウム、 酸化カルシウム、 フッ化カルシウム 、 酸化バリ ウム、 フッ化バリ ウム、 酸化ス トロンチウム、 フッ化ス トロン チウム、 炭酸マグネシウム等が挙げられる。 電子注入層は、 2層以上を積 層した積層体であってもよい。 積層体の具体例としては、 L i F / C aな どが挙げられる。 電子注入層は、 蒸着法、 スパッタリング法、 印刷法等に よって形成される。 電子注入層の膜厚としては、 1 ! 111〜 1 111程度が好 ましい。
<陰極 >
陰極の材料としては、 仕事関数が小さく、 発光層への電子注入が容易な 材料が好ましく、 また電気伝導度の高い材料が好ましい。 また陽極側から 光を取出す場合には、 陰極で光を反射するために、 陰極の材料としては可 視光反射率の高いものが好ましい。 陰極の材料としては、 アルカリ金属、 アルカリ土類金属、 遷移金属および I I I 一 B族金属などの金属を用いる ことができる。 具体的には、 陰極の材料として、 リチウム、 ナトリ ウム、 カリウム、 ルビジウム、 セシウム、 ベリ リ ウム、 マグネシウム、 カルシゥ ム、 ス トロンチウム、 ノくリ ウム、 アルミニウム、 スカンジウム、 バナジゥ ム、 亜鉛、 イッ トリ ウム、 インジウム、 セリ ウム、 サマリ ウム、 ユーロピ ゥム、 テルビウム、 イッテルビウムなどの金属、 または上記金属のうち 2 つ以上の合金、 またはそれらのうち 1つ以上と、 金、 銀、 白金、 銅、 マン ガン、 チタン、 コバルト、 ニッケル、 タングステン、 錫のうち 1つ以上と の合金、 またはグラフアイ ト若しくはグラフアイ ト層間化合物などが用い られる。 合金の例としては、 マグネシウム一銀合金、 マグネシウム一イン ジゥム合金、 マグネシウム一アルミニウム合金、 インジウム一銀合金、 リ チウムーアルミニゥム合金、 リチウム一マグネシウム合金、 リチウム一ィ ンジゥム合金、 カルシウム一アルミニウム合金などが挙げられる。 また、 陰極として透明導電性電極を用いることができ、 例えば、 導電性金属酸化 物や導電性有機物などから成る薄膜を用いることができる。 具体的には、 導電性金属酸化物として酸化インジウム、 酸化亜鉛、 酸化スズ、 インジゥ ムスズ酸化物 ( I n d i um T i n O x i d e :略称 I T O ) 、 インジ ゥム亜鉛酸化物 ( I n d i um Z i n c O x i d e :略称 I Z O) など からなる薄膜、 または導電性有機物としてポリアニリンもしくはその誘導 体、 ポリチォフェンもしくはその誘導体などの有機の透明導電膜を用いて もよい。 なお、 陰極を 2層以上の積層構造としてもよい。 なお、 電子注入 層が陰極として用いられる場合もある。 陰極の膜厚は、 電気伝導度や耐久性を考慮して、 適宜選択することがで きるが、 例えば 1 0 nmから 1 0 μ mであり、 好ましくは 2 0 nm〜l μ mであり、 さらに好ましくは 5 0 n m〜 5 0 0 nmである。 陰極の作製方法としては、 真空蒸着法、 スパッタ リ ング法、 また金属薄 膜を熱圧着するラミネ一ト法等が挙げられる。 透明導電膜 3を陽極として用いた場合、 有機体 7の透明導電膜 3に接す る部分の層としては、 正孔注入層、 正孔輸送層、 および発光層などが挙げ られる。 正孔注入層の屈折率は、 通常 1. 5〜1. 8程度であり、 正孔輸 送層の屈折率は、 通常 1. 5〜1. 8程度であり、 発光層の屈折率は、 通 常 1. 5〜1. 8程度である。 透明導電膜 3の屈折率 (n l ) は、 前述し た式 ( 1 ) を満たし、 好ましくは透明導電膜 3に接する層の屈折率 (n 3 ) 以下になるように設定される。 従来のボトムエミッション型の有機 E L素子では、 ガラス基板上に形成 された I TOが陽極として用いられてきた。 I TOの屈折率 (n l ) は、 2程度であり、 ガラス基板の屈折率 (n 2) は、 1. 5程度であり、 有機 体の I T Oに接する部分 (たとえば発光層) の屈折率 (n 3 ) は、 1 . 7 程度なので、 従来のボトムエミッション型の有機 E L素子では、 屈折率の 高い I T Oが、 屈折率の低いガラス基板と発光層とで挟まれた構成を形成 していた。 したがって、 発光層からの光の一部が、 全反射などによって I T Oで反射されるので、 発光層からの光を効率的に取出すことができなか つた。 それに対して本発明では、 式 ( 1 ) の関係を満たす透明導電膜 3を 陽極として用い、 好ましい形態として透明導電膜 3の屈折率 (n l ) が透 明導電膜 3に接する層の屈折率 (n 3 ) 以下となる有機 E L素子 5に透明 板 1を用いることによって、 従来の有機 E L素子に比べて、 透明板本体 2 、 透明導電膜 3、 および有機体 7の透明導電膜 3に接する部分の各屈折率 の差が小さい有機 E L素子を構成することができる。 これによつて、 発光 層からの光が透明導電膜 3で反射することを抑制し、 有機 E L素子の光取 出し効率を向上することができる。 特に、 n 2≤ n 1≤ n 3の関係を満た す透明板 1を用いれば、 透明板本体 2、 透明導電膜 3、 および有機体 7の 透明導電膜 3に接する部分の各屈折率の差をさらに小さくすることができ 、 発光層からの光が透明導電膜 3で反射することを抑制し、 有機 E L素子 の光取出し効率をさらに向上することができる。 また、 表面粗さ R aが、 1 0 0 n m以下の平坦な透明導電膜 3に有機体 7を成膜するので、 各層における膜厚のばらつきを抑制することができる 。 これによつて、 透明導電膜 3の突起による短絡をなくすことができる。 また、 透明導電膜 3を塗布法によって形成することができるので、 真空 蒸着およびスパッタ法などのように真空装置を用いて透明電極を形成する 場合、 または特殊な工程で透明電極を形成する場合に比べて、 簡易に透明 電極を形成することができ、 低コス ト化を図ることができる。 さらに、 透 明導電膜 3の特性は、 樹脂およびワイヤ状の導電体の種類、 並びにワイヤ 状の導電体の形状などによって決まるので、 これらを適宜選択するだけで 、 意図する光学特性および電気的特性などを示す透明導電膜 3を容易に得 ることができる。 なお、 前述したように有機体 7は無機層を含んでいてもよく、 たとえば ホールの注入を容易にするために、 有機体 4の第 2の電極 9 (透明導電膜 3 ) 側の表面部に無機層を配置し、 第 2の電極 9 (透明導電膜 3 ) と接す る無機層を設けてもよい。 当該無機層としては、 フエニルァミン系、 スタ 一バースト型ァミン系、 フタロシアニン系、 酸化バナジウム、 酸化モリブ デン、 酸化ルテニウム、 酸化アルミニウム等の酸化物、 アモルファスカー ボン、 ポリア二リン、 ポリチォフェン誘導体などからなる薄膜を挙げるこ とができる。 また、 第 2の電極 9 (透明導電膜 3 ) を陰極とし、 第 1の電 極 8を陽極とするボトムエミッション型の有機 E L素子を構成してもよい 。 この場合、 電子の注入を容易にするために、 有機体 7の第 2の電極側の 表面部に無機層を配置し、 第 2の電極と接する無機層を設けてもよい。 当 該無機層としては、 アルカリ金属、 アルカリ土類金属、 または前記禁則を 1種類以上含む合金、 または前記金属の酸化物、 ハロゲン化物および炭酸 化物、 または前記物質の混合物などから成る薄膜を挙げることができる。 また本実施の形態の有機 E L素子 5では、 透明板 1を基板として用い、 透明導電膜 3を陽極として用いたが、 透明板 1を封止板として用い、 透明 導電膜 3を陰極として用いてもよい。 なお封止板は、 略直方体形状の板体 であってもよく、 また有機体 7の形状に沿って有機体 7を覆う形状の膜で あってもよい。 以下、 透明板本体 2を封止膜とし、 透明導電膜 3を陰極と して機能させて、 透明板 1を封止板として用いた実施の態様について説明 する。 図 3は、 本実施の他の形態の有機 E L素子 1 1を示す断面図である 。 本実施の形態の有機 E L素子 1 1は、 前述の実施の形態の有機 E L素子 5の構成とほぼ同じなので、 対応する構成については同一の参照符号を付 して、 重複する説明を省略する場合がある。 本実施の形態の有機 E L素子 1 1は、 基板としては、 必ずしも透明でなくてもよく、 基板 1 2上に、 前 述の実施の形態の第 2の電極 9に変えて、 第 1の電極 1 3を形成し、 この 第 1の電極 1 3上に、 有機体 7を形成し、 この有機体 7上に、 第 2の電極
1 4として透明導電膜 3を形成し、 さらに、 第 1の電極 1 3、 有機体 7お よび第 2の電極 1 4からなる積層体を覆う透明板本体 2を形成することに よって実現される。 本実施の形態の有機 E L素子 1 1は、 基板 1 2とは反 対側の第 2の電極 1 4側から光を取出すいわゆる トップエミッション型の 有機 E L素子 1 1である。 第 1の電極 1 3は、 陽極として用いられる。 第 1の電極 1 3および基板 1 2のうちの少なく とも一方は、 光を第 2の電極 1 4側に反射させるもの が好適に用いられる。 第 2の電極 1 4は、 前述の透明導電膜 3と同様にして形成することがで き、 例えば有機体 7の基板 1 2側とは反対側の表面に、 前述したワイヤ状 の導電体が分散された分散液を塗布することによって形成することができ る。 この第 2の電極 1 4は、 陰極として機能する。 なお、 第 2の電極 1 4 (陰極) からの電子の注入を容易にするために、 第 2の電極 1 4と有機体 7との間に 0 . 1 η π!〜 5 n m程度の膜厚の薄膜をさらに設けてもよい。 当該薄膜としては、 例えばアルミニウム、 リチウム、 ナトリ ウム、 力リ ウ ム、 ルビジウム、 セシウム、 ベリ リ ウム、 マグネシウム、 カルシウム、 ス トロンチウム、 バリ ウム、 アルミニウム、 スカンジウム、 バナジウム、 亜 鉛、 イッ トリ ウム、 インジウム、 セリ ウム、 サマリ ウム、 ユーロピウム、 テルビウム、 およびイッテルビウムなどの金属、 または上記金属のうちの 2つ以上の合金、 または上記金属のうちの 1つ以上と、 金、 銀、 白金、 銅 、 マンガン、 チタン、 コバノレト、 ニッケノレ、 タングステン、 錫のうち 1つ 以上との合金、 またはグラフアイ ト若しくはグラフアイ ト層間化合物など から成る薄膜が用いられる。 合金の例としては、 マグネシウム一銀合金、 マグネシウム一インジウム合金、 マグネシウム一アルミニウム合金、 イン ジゥム一銀合金、 リチウム一アルミニウム合金、 リチウム一マグネシウム 合金、 リチウム—インジウム合金、 カルシウム一アルミニウム合金などを 挙げることができる。 なお、 当該薄膜は、 第 2の電極 1 4を形成する前に 予め形成しておけばよい。 また、 透明板本体 2は、 前述したように、 例え ば金属、 金属酸化物、 金属窒化物、 金属炭化物または金属酸窒化物である 無機層、 あるいは前記無機層と有機層の組合せ、 あるいは無機一有機ハイ プリッド層などを含んで構成される封止膜によって実現され、 真空蒸着法 、 スパッタ リ ング法、 また金属薄膜を熱圧着するラミネート法などによつ て、 第 1の電極 1 3、 有機体 7および第 2の電極 1 4からなる積層体を覆 うように形成することができる。 以上説明した本実施の形態の有機 E L素子 1 1によれば、 前述の実施の 形態の有機 E L素子 5と同様にして、 発光層からの光が第 2の電極 1 4 ( 透明導電膜 3 ) で全反射することを抑制できるので、 有機 E L素子の光取 出し効率を向上することができる。 また前述したように、 特に、 n 2≤ n 1≤ n 3の関係を満たす透明板 1を用いれば、 透明板本体 2、 第 2の電極 1 4 (透明導電膜 3 ) 、 および有機体 7の第 2の電極 1 4 (透明導電膜 3 ) に接する部分の各屈折率の差をさらに小さくすることができ、 発光層か らの光が透明導電膜 3で全反射することを抑制し、 有機 E L素子の光取出 し効率をさらに向上することができる。 本実施の形態では、 トップェミ ッション型の有機 E L素子において、 第 2の電極 1 4 (透明導電膜 3 ) を陰極として用いたが、 他の実施の形態で はトップェミ ッショ ン型の有機 E L素子において第 2の電極 1 4 (透明導 電膜 3 ) を陽極 して用い、 第 1の電極 1 3を陰極として用いてもよい。 さらに他の実施の形態の有機 E L素子では、 2つの透明板 1を備え、 一方 の透明板 1を基板として用い、 他方の透明板 1を封止板として用いてもよ レ、。
また、 さらに他の実施の形態の有機 E L素子では、 2つの透明板 1を備え 、 両方の透明板 1を基板として用い、 一対の透明板 1で有機体 7を挟持す る構成を有していてもよい。 なお、 一対の透明板 1の各透明導電膜 3は、 一方が陽極として機能し、 他方が陰極として機能する。 このような有機 E L素子では、 各層が積層される積層方向の一方と他方の両方から光を取出 され、 前述と同様の理由で、 光取出し効率の高い有機 E L素子を実現する ことができる。 実施例 1
ワイヤ状の導電体として、 アミノ基含有高分子系分散剤 (アイ * シー * アイ · ジャパン社製、 商品名 「ソルスハ。 ース 24000SC」 ) で表面を保護 した銀ナノワイヤー (長軸平均長さ 1 /xm、 短軸平均長さ 1 Onra) を用い る。 この銀ナノワイヤーのトルエン分散液 2 g (銀ナノワイヤー 1. 0 g 含有) と、 膜本体となる光硬化性モノマーである トリメチロールプロパン トリアタリ レート (新中村化学製 NKエステル—TMPT) 0. 25 g とを混合し、 さらに重合開始剤ィルガキュア 9 0 7 (日本チバ ·ガィギ一 社製) 0. 00 2 5 gを添加する。 この混合溶液を厚さ 0. 7 mmのガラ ス基板 (透明板本体、 屈折率 n2= 1. 5) に塗布し、 ホッ トプレート上 で 1 1 0°C 20分加熱して溶媒を乾燥し、 さらに UVランプで光照射 ( 6 000 mWノ c m2) することによって硬化して、 膜厚が 1 50 n mの透 明導電膜を得る。 このように成膜することによって、 透過率が 80%以上 、 体積抵抗率が 1 Ω · c m以下、 表面粗さが 1 00 nm以下である透明導 電膜が得られる。 光硬化樹脂の屈折率は 1. 4 7であり、 得られる透明導電膜の屈折率 ( nl) もほぼ 1. 4 7となり、' この透明導電膜付き透明板を用いた有機 E L素子では光取出し効率が向上する。 実施例 2
ワイヤ状の導電体として、 アミノ基含有高分子系分散剤 (アイ · シー . アイ . ジャパン社製、 商品名 「ソルスハ。 ース 24000SC」 ) で表面を保護 した銀ナノワイヤー (長軸平均長さ 1 //ηι、 短軸平均長さ l Onm) を用い る。 この銀ナノワイヤーのトルエン分散液 2 g (銀ナノワイヤー 1. 0 g 含有) と、 膜本体となるポリ (エチレンジォキシチォフェン) ポリスチ レンスルホン酸の溶液 (スタルク社製、 B a y t r o n P) 2. 5 gとを 混合する。 この混合溶液を厚さ 0. 7 mmのガラス基板 (透明板本体) に 塗布し、 ホッ トプレート上で 200°C 20分加熱し、 溶媒を乾燥すると膜 厚が 1 50 nmの透明導電膜を得る。 このように成膜することによって、 透過率が 8 0 %以上、 体積抵抗率が 1 Ω · c m以下、 表面粗さが 1 00 n m以下である透明導電膜が得られる。 B a y t r o n Pの屈折率 (B a y t r o n Pのみから开成された薄膜 の屈折率) は 1. 7であり、 得られる透明導電膜の屈折率もほぼ 1. 7と なり、 この透明導電膜付き透明板を用いた有機 EL素子では光取出し効率が 向上する。 実施例 3
ワイヤ状の導電体として、 アミノ基含有高分子系分散剤 (アイ * シー . アイ · ジャパン社製、 商品名 「ソルスハ。 ース 24000S (:」 ) で表面を保護 した銀ナノワイヤー (長軸平均長さ 1 m、 短軸平均長さ l Onm) を用い る。 膜本体となるポリ (エチレンジォキシチォフェン) ポリスチレンス ルホン酸の溶液 (スタルク社製、 B a y t r o n P) 2. 5 gに、 ジメチ ルスルホキシド 0. 1 2 5 gを混合した混合液と、 前記銀ナノワイヤーの トルエン分散液 2 g (銀ナノワイヤー 1. 0 g含有) とを混合する。 この 混合溶液を 0. 7 mm厚のガラス基板に塗布し、 ホッ トプレート上で 20 0°C20分加熱し、 溶媒を乾燥すると膜厚が 1 50 nmの導電膜を得る。 このように成膜することによって透過率が 80%以上、 体積抵抗率が 1 Ω • c m以下、 表面粗さが 1 00 nm以下である透明導電膜が得られる。 B a y t r o n Pの屈折率 (B a y t r o n Pのみから形成された薄膜 の屈折率) は 1. 7であり、 得られる透明導電膜の屈折率も 1. 7となり 、 この透明導電膜付き透明板を用いた有機 EL素子では光取出し効率が向上 する。 産業上の利用可能性
本発明によれば、 有機エレク ト口ルミネッセンス素子の光取出し効率を 向上する有機エレク トロルミネッセンス素子用の透明導電膜付き透明板を 実現することができる。
また本発明によれば、 前記透明導電膜付き透明板を備えることによって 、 光取出し効率の高い有機エレク ト口ルミネッセンス素子を実現すること ができる。
また本発明によれば、 塗布法によって透明導電膜付き透明板を作成する ので、 真空装置などを必要とする蒸着法およびスパッタ法などに比べて、 透明導電膜を容易に作製することができる。

Claims

請求の範囲
1. 透明板本体と、 前記透明板本体の表面上に形成される透明導電膜とを 含み、
透明導電膜の屈折率を n 1、 透明板本体の屈折率を n 2とすると、 n l 、 および n 2がそれぞれ次式 ( 1 )
• . .式 (1 )
Figure imgf000033_0001
を満たし、 ' 前記透明導電膜は、 可視光領域の光の透過率が 8 0 %以上、 体積抵抗率 力 S 1 Ω · c m以下、 表面粗さが 1 0 0 n m以下である有機エレク トロルミ ネッセンス素子用の透明導電膜付き透明板。
2. 前記透明導電膜が、 塗布法によって形成される請求項 1記載の透明導 電膜付き透明板。
3. 前記透明導電膜が、
透明の膜本体と、
膜本体中に配置され、 導電性を有するワイヤ状の導電体とを含む請求 項 1または 2記載の透明導電膜付き透明板。
4. 前記ワイヤ状の導電体の径が、 2 0 0 n m以下であることを特徴とす る請求項 3記載の透明導電膜付き透明板。
5. 前記ワイヤ状の導電体が、 前記膜本体中において網目構造を構成する 請求項 4記載の透明導電膜付き透明板。
6. 前記膜本体が、 導電性を有する樹脂を含んで構成される請求項 3〜 5 のいずれか 1つに記載の透明導電膜付き透明板。
7. 前記透明 本体が、 封止膜である請求 ¾ 1〜 6のいずれか 1つに記載 の透明導電膜付き透明板。
8. 請求項 1〜 7のいずれか 1つに記載の透明導電膜付き透明板と、 第 1の電極と、
前記透明導電膜付き透明板および前記第 1の電極との間に位置し、 有機 物を含む発光層を備える有機体とを含み、
前記透明板の透明導電膜が、 前記透明板本体に対して第 1の電極側に位 置し、 第 1の電極とは異なる第 2の電極として機能することを特徴とする 有機エレク トロルミネッセンス素子。
9. 前記透明板の透明導電膜が、 陽極である請求項 8記載の有機エレク ト ロノレミネッセンス素子。
10. 前記透明板の透明導電膜が、 陰極である請求項 8記載の有機エレク トロノレミネッセンス素子。
11. 透明板本体を用意し、
導電性を有するワイヤ状の導電体を分散媒に分散させた分散液を、 透明 板本体の表面に塗布して、 透明導電膜を成膜し、
透明導電膜の屈折率を n 1、 透明板本体の屈折率を n 2とすると、 n l 、 および n 2がそれぞれ次式 (1 )
• · ·式 (1 ) を満たし、
可視光領域の光の透過率が 8 0 %以上、 体積抵抗率が 1 Ω · c m以下、 表面粗さが 1 0 0 n m以下の透明導電膜を、 透明板本体の表面上に作製す る有機エレク トロルミネッセンス素子用の透明導電膜付き透明板の製造方
12. 有機物を含んでなる有機体を備える有機エレク トロルミネッセンス 素子用の透明導電膜付き透明板の製造方法であって、
前記有機体上に、 導電性を有するワイヤ状の導電体を分散媒に分散させ た分散液を塗布して、 透明導電膜を成膜し、
少なくとも透明導電膜を覆う透明の封止膜を形成し、
透明導電膜の屈折率を n 1、 封止膜の屈折率を n 2とすると、 n 1、 お よび n 2が、 それぞれ次式 ( 1 )
' · ·式 (1 )
Figure imgf000035_0001
可視光領域の光の透過率が 8 0 %以上、 体積抵抗率が 1 Ω · c m以下、 表面粗さが 1 0 0 n m以下の透明導電膜と、 該透明導電膜を覆う封止膜と を含む透明板を作製することを特徴とする有機エレク トロルミネッセンス 素子用の透明導電膜付き透明板の製造方法。
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