WO2008139665A1 - トラック荷台昇降用ステップ - Google Patents

Abstract

トラックの荷台の所要箇所に立て掛けて使用される梯子としてのトラック荷台昇降用ステップであって、支柱本体に対して、上部伸縮杆を入れ子状に摺嵌する上部伸縮部とを有する両側一対の支柱に踏み桟を適宜間隔で取り付けてなる梯子の各支柱に、水平に倒したトラック荷台のあおり端を上下から挟み込む掴み機構を設け、この掴み機構は、上部伸縮杆の途中に設け、踏み桟はこの上部伸縮杆の掴み機構より上には設けず、掴み機構より上方は昇降の際の手掛かり部として構成する。トラック荷台のあおりを水平状態に倒した状態で立て掛けても、滑ったりすることなく、安全に自己保持させることができ、梯子があおりの支持脚として水平に倒したあおりを支えることにもなり、あおりの荷重受け強度を増すこともできる。

Description

トラック荷台昇降用ステップ 技術分野

本発明は、 トラック荷台の所要箇所に立て掛けて使用される梯子としてのトラ ック荷台昇降用ステップに関する明ものである。 背景技術

作業員が、 トラックの荷台での作業のために荷台部に対し昇り降りしたり、 荷 書

台部から小荷物等を持っておりたりするための昇降用ステップに関するものであ る。

トラックの荷台は、 周囲に開閉自在なあおりを有するが、 トラックの荷台への 乗り降りや昇降や荷の積み下ろしのための昇降用ステップとしては、 車輪を有す る階段構造の移動ステップが用いられるが、収納場所や設置の容易性に難があり、 また、 不要な際にはトラック荷台に搭載しておくのに適さない。

これに対して、 このように、 作業員が、 トラックの荷台部での作業のために荷 台部に対し昇り降り したり、 荷台部から小荷物等を持っておりたりするためのト ラック専用の梯子は、 従来、 知られておらず、 従って、 トラック荷台部での昇降 には、 両側一対の支柱に踏杆を所要間隔おきに横架してなる普通の梯子が使用さ れている。

しかし、 普通の梯子をトラックの荷台部の所要箇所、 例えば、 荷台部に取り付 けてある煽り外板 （左右各サイドにある側煽り外板及び後ろ側にある後煽り外板 がある） にそのまま立て掛けて使用する場合、 梯子が煽り板から滑り易いため、 梯子を昇り降りする作業者以外の他の作業者等がその梯子を保持しなければなら ず、 非常に面倒であった。

下記特許文献 1は、 普通の梯子に代わるものとして、 トラック荷台部の煽り外 板上端、 あるいは煽り外板の上に取り付けられた手摺り、 あるいはまた煽り外板 を倒した状態での荷台部に立て掛けても、 滑ったりするこ なく、 安全に自己保 持させることができるとして提案されている。

〔特許文献 1〕 特開 2 0 0 5— 4 8 3 8 1号公報

これは図 3 2に示すように、 トラック用昇降梯子 Aは、 両側一対の支柱 1， 1 に踏杆 2を所要間隔おきに横架してなる梯子 3と、 この梯子 3の片側の支柱 1に 取り付けられる手摺 4と、 梯子 3の両支柱 1， 1の夫々上部側に設けられ、 トラ ックの荷台部 5の立て掛け箇所に掛止される掛止具 6から構成される。

梯子 3の各支柱 1は、 図示は省略するが、 支柱本体と、 この支柱本体の下端部 に伸縮調整自在に連結される伸縮部材とから構成され、 伸縮部材の下端部には接 地ベース 9が枢着されている。接地ベース 9の底面には滑り止めが施されている。 掛止具 6は、梯子 3の各支柱 1に一端部を枢着された回動自在な回動板 1 0と、 この回動板の先端部に固着された略 L字状の掛止具本体 1 1と、 梯子 3が所定の 傾斜角度の立て掛け姿勢にある時に掛止具本体 1 1を支柱 1から前方へ水平に突 出した掛止位置に保持する掛止位置保持手段と、 掛止具本体 1 1を支柱 1側に退 避した退避位置に保持する退避位置保持手段とによって構成される。

掛止具 6は、図 3 3に示すように、回動板 1 0は、平行四辺形状に形成されて、 その一端部が枢軸 1 1 6により支柱 1の外側面に枢着されたもので、 遊端部側の 上辺部に突設された突片部 1 0 aに略 U字状の切欠溝 1 1 7が形成され、 この切 欠溝 1 1 7は、 掛止具本体 1 1が掛止位置にある時、 支柱 1の外側面に固着され た基板 1 1 9に取り付けてある蝶ボルト 1 1 8に係合可能となる。

しかして、 この切欠溝 1 1 7を蝶ボルト 1 1 8に係合させた状態で蝶ボルト 1 1 8を締め付けることにより、 掛止具本体 1 1は支柱 1から前方へ水平に突出し た掛止位置に保持される。 この切欠溝 1 1 7と蝶ボルト 1 1 8とが掛止位置保持 手段 1 1 2を構成する。

また、回動板 1◦には遊端部側の下辺部に略 U字状の切欠溝 1 2 0が形成され、 この切欠溝 1 2 0は、 掛止具本体 1 1が退避位置にある時、 同じ基板 1 1 9の他 の箇所に取り付けてある蝶ボルト 1 2 1に係合可能となる。 しかして、 この切欠 溝 1 2 0を蝶ボルト 1 2 1に係合させた状態で蝶ボルト 1 2 1を締め付けること によって、 掛止具本体 1 1は、 支柱 1側に退避した退避位置に保持される。 この 切欠溝 1 2 0と蝶ボル 1 ト 2 1とが退避位置保持手段 1 1 3を構成する。 使用方法について説明すると、 昇降梯子 Aの使用にあたって、 トラック荷台部 5のあおり Rを倒した状態でそのあおり Rの基端部 3 7に昇降梯子 Aを立て掛け て使用する場合は、 梯子 3を地面 Gに対して所定傾斜角度になるように前傾させ ながら、 掛止具 6の掛止具本体 1 1を荷台部 5に枢着されているあおり Rの基端 部 3 7に掛止させる。

あおり Rが荷台部 5に対し起立させてあって、 このあおり Rに立設された手摺 3 8の上端部に昇降梯子 Aを立て掛けて使用する場合にも、 同様に、 掛止具 6の 掛止具本体を手摺 3 8の上横枠に掛止させる。

このように昇降梯子 Aをトラック荷台部 5の所要箇所に立て掛けて使用する際 には、 梯子 3の両支柱 1 , 1の夫々上部側に設けた掛止具 6が、 トラック荷台部 5の立て掛け箇所、 即ち図 3 2の例ではあおり Rの基端部 3 7、 また手摺 3 8の 上横枠に掛止されて、 自己保持されるから、 作業者が梯子 3を保持する必要がな く、 従って昇降梯子 Aの使用に余分な作業員を必要とせず、 昇降梯子 Aを安全に 使用することができる。

ところで、 トラック荷台のあおりは、 荷の積み下ろし等の際に水平状態に倒し た状態とすることができると、 あおり上を作業員が载る作業スペースとして使用 でき、 荷台いつばレヽに荷を積む場合に便利である。

しかし前記特許文献 1のトラック用昇降梯子は、 掛止具 6は略 L字状の掛止具 本体 1 1を引っ掛けるもので、 トラック荷台のあおりを垂直に立てた状態か、 も しくはこの立てた状態から 1 8 0 ° 折り畳んで倒した状態に限定された使用であ り、 あおりを水平状態に倒した場合には、 引っ掛ける箇所がなく使用ができなか つ 7こ。

また、 このようなトラック用昇降梯子ではないが、 梯子に上下から挟み込む圧 接片による掴み機構を設けて、 取り付けの安定性を期するものは、 下記特許文献 2、 3に見ることができる。

〔特許文献 2〕 特開 2 0 0 4— 1 2 4 3 5 9号公報

〔特許文献 3〕 特開 2 0 0 0— 3 1 0 0 9 3号公報

これらは、 あおり上を、 作業員が載る作業スペースとしてや荷の積み下ろし等 の際の荷の仮置きスペースとして利用することを前提として、 水平に倒したトラ ック荷台のあおり端を支持脚として支えるという技術思想を持つものではな 、。 特に圧接片による掴み機構の取り付け部分が、 上下位置調整できず、 取り付けに 手間がかかり、 高さ調整にも難がある。

本発明は前記従来例の不都合を解消し、 トラック荷台のあおりを水平状態に倒 した状態とすることで、 あおり上を、 作業員が載る作業スペースとしてや荷の積 み下ろし等の際の荷の仮置きスペースとして利用することを前提に、 トラック荷 台のあおりを水平状態に倒した状態で立て掛けても、 滑ったりすることなく、 安 全に自己保持させることができ、 梯子があおりの支持脚として水平に倒したあお りを支えることにもなり、 あおりの荷重受け強度を増すこともできることに加え て、 トラック荷台への取付けの容易性及び確実性、 不使用の際のステップのトラ ック荷台への収鈉性にも優れるトラック荷台昇降用ステップを提供することを目 的とする。 発明の開示

前記目的を達成するため、 請求項 1記載の本発明はトラック荷台の所要箇所に 立て掛けて使用される梯子としてのトラック荷台昇降用ステップであって、 支柱 本体に対して、 上部伸縮杆を入れ子状に摺嵌する上部伸縮部とを有する両側一対 の支柱に踏み桟を適宜間隔で取り付けてなる梯子の各支柱に、 水平に倒したトラ ック荷台のあおり端を上下から挟み込む圧接片による掴み機構を設け、 掴み機構 は、 上部伸縮杆の途中に設け、 踏み桟はもこの上部伸縮杆の掴み機構より上には 設けず、 掴み機構より上方は昇降の際の手掛かり部として構成するたことを要旨 とするものである。

請求項 1記載の本発明によれば、 梯子の各支柱に設けた上下から挟み込む圧接 片による掴み機構で水平に倒したトラック荷台のあおり端を上下から挟み込んで 取り付くので、 梯子があおりの支持脚として水平に倒したあおりを支えることに もなり、 しっかりと安定した状態で梯子掛けができ、 また、 あおり.の荷重受け強 度を増すこともできる。

本発明において、 水平に倒したトラック荷台のあおり端を上下から挟み込む圧 接片による掴み機構を上部伸縮杆を入れ子状に摺嵌する上部伸縮部に設けること は重要である。 これにより、 水平に倒したトラック荷台のあおりを先に掴んでか ら、 梯子本体部を下降させて、 水平に倒したあおり支持のための、 位置決めを固 めることが可能となる。

また、 掴み機構は、 上部伸縮杆の途中に設け、 踏み桟はこの上部伸縮杆の掴み 機構より上には設けず、 掴み機構より上方は昇降の際の手掛かり部として構成す ることで、 前記従来例のような手摺を設けることがなくてすむものであり、 支柱 上部を昇降の際の手掛かり部として利用することで、 手摺がなくても安全に昇降 できる。

請求項 2記載の本発明は、 支柱は、 支柱本体に対して、 下部伸縮杆を入れ子状 に摺嵌する下部伸縮部を有することを要旨とするものである。 また、 請求項 3記 载の本発明は、 下部伸縮杆には大き目の略正方形の角孔を間隔を存して縦列に形 成し、 支柱本体にはこの角孔に嵌まる係止角部を有するボックス形の係止部材を パネにより付勢してなる下部固定金具を設けたこと、、 請求項 4記載の本発明は、 掴み機構は、 固定片と、 ラチェット機構による係止手段を備えた可動片からなる ことを要旨とするものである。

請求項 2記載の本発明によれば、 支柱は、 下部を伸縮部とすることで、 先に支 柱下端を接地させて、 支柱自体を伸ばし、 挟み込み機構をあおり位置まで合わせ ることができる。 また、 逆に、 先に挟み込み機構であおり端を挟み込んでから支 柱自体を伸ばし、 支柱下端を接地させることもできる。

請求項 3記載の本発明によれば、 下部伸縮部下部伸縮杆は支持脚となるので、 安全性を重視し、 大き目の略正方形の角孔にボックス形の係止部材の係止角部を 嵌めることで支柱本体に対して係止の確実性を期するものであり、 係止の段階が 細か過ぎ、 不十分となることもなくなる。

請求項 4記載の本発明は、 掴み機構は、 固定片と、 ラチ ット機構による係止 手段を備えた可動片からなること、 請求項 5記載の本発明は掴み機構は、 ペンチ 式の両可動片からなることを要旨とするものである。

請求項 4および請求項 5記載の本発明は、 水平に倒したトラック荷台のあおり 端を上下から挟み込む圧接片による掴み機構の具体例を提供するものであり、 ラ チェッ ト機構ゃぺンチ機構で確実に挾み込みが実現できる。 請求項 6記載の本発明は、 トラック荷台の所要箇所に立て掛けて使用される梯 子としてのトラック荷台昇降用ステップであって、 支柱本体に対して、 伸縮杆を 入れ子状に摺嵌する伸縮部を少なくとも上部に有する両側一対の支柱に踏み桟を 適宜間隔で取り付けてなる梯子の前記上部の伸縮杆の途中に、 水平に倒したトラ ック荷台のあおり端を上下から挟み込む上部金具と下部金具を設け、 これら上部 金具と下部金具のいずれか一方、 または双方を、 支柱にそって折り畳みができる ように回動自在な押さえ片部分を支柱に軸着し、 この回動自在な押さえ片に、 支 柱に軸着した回転ストッパーを係合可能とし、 前記あおり端を上下から挟み込む 上部金具と下部金具は、 上部の伸縮杆の途中に設け、 踏み桟はこの上部の伸縮杆 の掴み機構より上には設けず、 上部金具と下部金具より上方は昇降の際の手掛か り部として構成したこと、 請求項 7記載の本発明は、 上部金具は、 回動自在な上 部押さえ片と回転ス トッパーとからなること、 請求項 8記載の本発明は、 下部金 具は、 回動自在な下部押さえ片と回転ストッパーとからなることを要旨とするも のである。

請求項 6記載の本発明によれば、 トラック荷台の所要箇所に立て掛けて使用さ れる梯子としてのトラック荷台昇降用ステップとして、 梯子の各支柱に設けた上 部金具と下部金具で水平に倒したトラック荷台のあおり端を上下から挟み込んで 梯子が取り付くので、 あおり上を、 作業員が載る作業スペースとしてや荷の積み 下ろし等の際の荷の仮置きスペースとして利用する場合にも、 使用可能なもので ある。

そして、梯子があおりの支持脚として水平に倒したあおりを支えることになり、 しっかりと安定した状態で梯子掛けができ、 また、 あおりの荷重受け強度を増す こともできる。

さらに、 これら上部金具と下部金具のいずれか一方、 または双方は、 支柱にそ つて折り畳みができるように回動自在な押さえ片部分を支柱に軸着しているので. あおり端を上下から挟み込むのに回動させることで迅速かつ簡単に行うことがで きる。 また、 挟み込んだ後では回転ストッパーを係合させて、 その状態を固定で きる。

請求項 7記載の本発明によれば、 上部金具の上部押さえ片を回動させて水平に 倒したトラック荷台のあおり端を挟み込むようにでき、 請求項 8記載の本発明に よれば、 下部金具の下部押さえ片を回動させて挟み込むようにできる。

請求項 9の本発明は、 上部押さえ片および下部押さえ片は、 支持片に対して揺 動可能に軸着する当接板を有し、 当接板の面には滑止ラバーを配設することを要 旨とするものである。

請求項 9記載の本発明によれば、 上部押さえ片および下部押さえ片はこれが 1 枚ものの板ではなく、 支持片に対して揺動可能に軸着する当接板を有するので、 この支持片の変化で当接個所の傾斜や凹凸に対応でき、柔軟な対応が可能となる。 また、 当接板の面には滑止ラバーを配設することで、 摩擦力が増し、 滑り難く、 傷を付け難いものとなる。

請求項 1 0記載の本発明は、 下部金具は、 支柱外側を摺動するホルダー部に設 け、 支柱長さ方向に形成した長孔に貫通係合するポルトをホルダー部に設け、 ま た、 このホルダー部のラチェット機構による係止手段を支柱 .ホルダー部間に設 けたことを要旨とするものである。

請求項 1 0記載の本発明によれば、 下部金具は支柱に沿って長孔の長さ分スラ イドでき、 また、 ラチエツト機構による係止手段で固定することができる。 これ により、 下部金具の支柱にそって折り畳みができる回動自在な押さえ片を水平に 出してから、 水平に倒したトラック荷台のあおりの下側に当接するまで移動させ ることでき、 適正位置でラチェット機構で固定できる。

請求項 1 1記載の本発明は、 下向きに突出する係止片を下部金具下側に設ける ことを要旨とするものである。

請求項 1 1記載の本発明によれば、 係止片により トラック荷台への係止を行つ て梯子をトラック荷台に取り付けることができ、 トラック荷台のあおりが水平に 倒した場合以外での使用を可能にする。 すなわち、 係止片をあおりを倒した場合 のトラック荷台側面との隙間開口に挿入することで梯子をトラック荷台に固定で きる。

また、 あおりを垂直に立てている状態においても.係止片をあおり上端に引っ掛 けることで、 梯子をトラック荷台に固定できる。

請求項 1 2記載の本発明は、 支柱は、 支柱本体に対して、 伸縮杆を入れ子状に 摺嵌する伸縮部を下方に有することを要旨とするものである。

請求項 1 2記載の本発明によれば、 支柱は、 下部を伸縮部とすることで、 先に 支柱下端を接地させて、 支柱自体を伸ばし、 挟み込み機構をあおり位置まで合わ せることができる。 また、 逆に、 先に挟み込み機構であおり端を挟み込んでから 支柱自体を伸ばし、 支柱下端を接地させることもできる。

請求項 1 3記載の本発明は、 トラック荷台の所要箇所に立て掛けて使用される 梯子としてのトラック荷台昇降用ステップであって、 両側一対の支柱に踏み桟を 適宜間隔で取り付けてなる梯子の各支柱に、 水平に倒したトラック荷台のあおり 端を上下から挟み込むあおり掴み機構を設け、 このあおり掴み機構は、 回転機構 を有する取付機構を介して前記支柱に対して水平方向に回動自在に軸着される下 部金具と、 この下部金具に連結杆を介して昇降自在に取付けられる上部金具とで 構成したことを要旨とするものである。

請求項 1 3記載の本発明によれば、 トラック荷台の所要箇所に立て掛けて使 用される梯子としてのトラック荷台昇降用ステップとして、 梯子の各支柱に設け た上部金具と下部金具で水平に倒したトラック荷台のあおり端を上下から挟み込 んで梯子が取り付くので、 あおり上を、 作業員が載る作業スペースとしてや荷の 積み下ろし等の際の荷の仮置きスペースとして利用する場合にも、 使用可能なも のである。

そして、梯子があおりの支持脚として水平に倒したあおりを支えることになり、 しっかりと安定した状態で梯子掛けができ、 また、 あおりの荷重受け強度を増す こともできる。

さらに、 下部金具は支柱に対して水平方向に回動自在に取付けられるから、 不 使用時には両側の支柱間の内側に収納されて全体が扁平になり、 突出部分が生じ ることなく、 収納性がよい。 この場合、 上部金具は下部金具に連結されているか ら、 下部金具のみを回動すれば上部金具も同時に自動的に収納位置に収まる。 また、 上部金具と下部金具とであおりを挟み込むときは、 上部金具をあおり上 面に当接するまで下方にスライドさせればよいから、 下部金具を移動させる場合 に比較して操作性がよく、 確実に上下からあおりを挟める。

さらに、 前記従来例のような手摺を設けることがなくてすむものであり、 支柱 上部を昇降の際の手掛かり部として利用することで、 手摺がなくても安全に昇降 できる。

請求項 1 4記載の本発明は、 取付機構は、 支柱に垂直に固定される取付部と、 この取付部の上下から水平に突設した支持片とで構成され、 前記上下の支持片間 にヒンジピンを上下にスライ ド可能に貫通させた回転機構を有し、 上下の支持片 の上面に下部金具の水平取付部を重合してヒンジピンで下部金具を支持片に回動 自在に結合したことを要旨とするものである。

請求項 1 4記載の本発明によれば、 下部金具の回動は、 ヒンジピンを中心軸と して支持片上で水平取付部を回転させるだけでよいから、 操作が簡単である。 請求項 1 5記載の本発明は、 回転機構は、 下部金具の使用位置と収納位置に位 置させて支持片に係止切欠きを設け、 下部金具の水平取付部をヒンジピンに固定 し、 水平取付部の下部に前記係止切欠きに出没自在に嵌入する突出部を設けたこ とを要旨とするものである。

請求項 1 5記載の本発明によれば、 支持片に対してヒンジピンを押し上げて下 部金具の水平取付部が回動すると、 突出部が使用位置と収納位置にそれぞれ形成 した係止切欠きに嵌入することで、 下部金具を使用位置と収納位置のいずれかに 容易に回転移動できる。

請求項 1 6記載の本発明は、 上部金具にこの上部金具を連結杆にそって昇降さ せる挟み厚さ調整機構を設けること、 請求項 1 7記載の本発明は、 挟み厚さ調整 機構は、 上部金具を押し下げるように付勢するパネと、 上部金具を上昇可能なよ うにこのパネの押圧力を解除する調整レバーとで構成することを要旨とするもの である。

請求項 1 6、 請求項 1 7記載の本発明によれば、 上部金具はパネの押圧力で上 部金具をそのまま下方に押せば連結杆にそって押し下げられ、 あおり上面と上部 金具との間に隙間が生じることなく、 あおりの上面に確実に当接でき、 梯子が揺 れ動くことがない。 不使用時に上部金具をあおりの上面から離間させるには、 挟 み厚さ調整機構であるパネの押圧力に抗して調整レバーを操作することで上部金 具にかかるパネの押圧力から上部金具を解放でき、 上部金具を上方に連結杆にそ つて移動できる。 図面の簡単な説明

図 1は、 本発明のトラック荷台昇降用ステップの第 1実施形態を示す全体側面 図である。

図 2は、 本発明のトラック荷台昇降用ステップの第 1実施形態を示す全体正面 図である。

図 3は、 上部伸縮部の側面図である。

図 4は、 上部固定金具とその付近を示す正面図である。

図 5は、 上部固定金具とその付近を示す横断平面図である。

図 6は、 上部固定金具とその付近を示す側面図である。

図 7は、 下部伸縮部の側面図である。

図 8は、 下部係止部材の正面図である。

図 9は、 下部固定金具に使用するコイルパネの正面図である。

図 1 0は、 下部固定金具に使用するコイルパネの平面図である。

図 1 1は、 下段の伸縮部を示す正面図である。

図 1 2は、 掴み機構を示す側面図である。

図 1 3は、 上部固定金具のロックを解除した状態を示す正面図である。

図 1 4は、 下部固定金具のロックを解除した状態を示す正面図である。

図 1 5は、 本発明のトラック荷台昇降用ステップの第 2実施形態を示す側面図 である。

図 1 6は、 本発明のトラック荷台昇降用ステップの第 3実施形態を示す側面図 である。

図 1 7は、 本発明のトラック荷台昇降用ステップの第 3実施形態を示す正面図 である。

図 1 8は、 本発明のトラック荷台昇降用ステップの第 3実施形態を示す上部金 具と下部金具とをセットした状態の要部の縦断側面図である。

図 1 9は、 本発明のトラック荷台昇降用ステップの第 3実施形態を示す上部金 具と下部金具とを畳んだ状態の要部の縦断側面図である。

図 2 0は、 下部金具の一部を示す側面図である。 図 2 1は、 上部伸縮部の側面図である。

図 2 2は、 下部伸縮部の側面図である。

図 2 3は、 本発明のトラック荷台昇降用ステップの 4実施形態を示す側面図で ある。

図 2 4は、 本発明のトラック荷台昇降用ステップの 4実施形態を示す正面図で ある。

図 2 5は、 本発明のトラック荷台昇降用ステップの 4実施形態を示す上部金具 と下部金具とをセットした状態の要部の一部切欠いた側面図である。

図 2 6は、 本発明のトラック荷台昇降用ステップの 4実施形態を示す下部金具 と取付部材の平面図である。

図 2 7は、 取付部材の側面図である。

図 2 8は、 取付部材の平面図である。

図 2 9は、 上部金具と連結杆の部分の側面図である。

図 3 0は、 梯子を伸長した状態の側面図である。

図 3 1は、 調整レバーの動作を示す縦断側面図である。

図 3 2は、 従来のトラック用昇降梯子を示す全体斜視図である。

図 3 3は、 従来のトラック用昇降梯子の要部の側面図である。 発明を実施するための最良の形態

以下、 図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。 図 1は本発明のト ラック荷台昇降用ステツプの第 1実施形態を示す側面図であり、 図 2は同上正面 図である。

本発明のトラック荷台昇降用ステップは、 一対の支柱 1、 1間に複数の踏み桟 3 aを適宜間隔で取り付けてなる梯子 3と、 トラック荷台のあおり Rの端を上下 から挟み込む掴み機構 7とにより構成する。

梯子 3は、 支柱 1をコ字形のチャンネル状または中空角柱状の支柱本体 1 aに 対して、 入れ子状に摺嵌 1；る下部伸縮杆 2 2 aと入れ子状に摺嵌する上部伸縮杆

2 3 aとにより、 上部および下部の 2箇所において、 2重構造の伸縮可能部を備 える （下部伸縮部 2 2、 上部伸縮部 2 3 )。 下部伸縮部 2 2、 上部伸縮部 2 3は、 下部伸縮杆 2 2 a、 上部伸縮杆 2 3 aを 支柱本体 1 aに対して固定する後述の下部固定金具および上部固定金具を備える。 なお、 支柱本体 1 aの内側は、 後述の下部伸縮扦 2 2 aの角孔および上部伸縮 杆 2 3 aの丸孔を露出させるため、 長手方向に沿うスリットにより開口させる。 上下の各伸縮可能部のうち、 先に上部伸縮部 2 3について説明する。 図 3に示 すように、 上部伸縮部 2 3を構成する上部伸縮杆 2 3 aには長孔 2 4を縦方向に 設け、 さらにその下側に丸孔 2 5を適宜間隔で縦列に形成した。

図 2に示すように、 前記掴み機構 7は上部伸縮杆 2 3 aに設け、 上部開口から 揷入して摺嵌した上部伸縮杆 2 3 aを位置決め固定する上部固定金具 1 3を支柱 本体 1 aに設ける。

上部伸縮杆 2 3 aはチャンネル状または角管形状に形成するとともに、 外管と しての支柱本体 1 aに対して内管となり、四隅の角部を外側にリブ状に突出させ、 突出部 4 0を形成する。 この突出部 4 0およびその近傍の部分は、 他の側壁部分 よりも肉厚に形成する。

一方、 支柱本体 1 aには、 角部の内側に前記突出部 4 0に対応する溝条 4 1を 形成する。 これにより、 外管となる支柱本体 1 aの内部に内管となる上部伸縮杆 2 3 aを揷入した状態で、 支柱本体 1 aの内側面と、 上部伸縮杆 2 3 aの外側面 との間に隙間 4 2が形成される。

さらに、 支柱本体 l aの角部、 すなわち前記突出部 4 0に対応する箇所おょぴ その近傍を肉厚に形成することで、 この箇所の外側に突出部 4 3を形成する。 同 様に、支柱本体 1 aの角部を覆うハウジング 1 6の角部を肉厚に形成することで、 この箇所の外側に突出部 4 3 aを形成する。

このようにすることで、 支柱本体 1 aと上部伸縮杆 2 3 aとの間に砂ゃゴミな どの異物を挟み込んでも、 異物は前記隙間 4 2を通って排出されるから、 カジリ が起こることがなく、 上部伸縮杆 2 3 aがスライ ドしなくなるおそれがない。 さらに、 作業現場で、 運搬物や工具などが支柱本体 1 aにぶつかっても、 ぶつ かりやすい外側角部には突出部 4 3を設けて肉厚部に形成してあるから変形しに くく、 また、 変形しても変形が内側の上部伸縮杆 2 3 aにまでおよぶことがない から、 支柱本体 1 aの変形によって上部伸縮杆 2 3 aがスライドしなくなること がない。

そして、支柱本体 1 aに対して上部伸縮部 2 3を引出し、または押し込むとき、 上部伸縮部 2 3に形成してある突出部' 4 0が、 支柱本体 1 aに形成してある溝条 4 1に嵌合しているから、 突出部 4 0と溝条 4 1とがガイドとして作用し上部伸 縮杆 2 3 aのスライ ド方向が規制される。 よって、 上部伸縮杆 2 3 aのスライ ド がスムーズに行える。

なお、 図示は省略するが、 このような構成は支柱本体 1 aに対して、 入れ子状 に摺嵌する下部伸縮杆 2 2 aによる下部伸縮部 2 2においても同様であり、 下部 伸縮扦 2 2 aは上部伸縮杆 2 3 aと同様の突出部 4 0を有するものとした。

図 5および図 6にも示すように、 上部固定金具 1 3は、 係止部材 2 0、 コイル バネ 1 4およびこれらを収容して支柱本体 1 aの内側に固定するハウジング 1 6 とにより構成する。

係止部材 2 0は、 支柱 1の内側側面に対峙する縦長板状のバネ受け部 2 0 eの 両側面に側壁板 2 0 dを設けて断面コの字型とし、 更に、 バネ受け部 2 0 eの上 端を支柱 1の内側側面に対して垂直に屈曲させた後に上方に立ち上げて、 先端が 上向きに屈曲する L字型のレバー 1 8を形成し、 パネ受け部 2 0 eにはナツト 2 0 bを介してボルト締めすることにより係合突起 2 0 aを外側に向けて複数段設 けた。

この係止部材 2 0を収容するハウジング 1 6は、 断面コの字型の形状によって 係止部材 2 0の側壁板 2 0 dを両外側から挟み、 更にその両端を支柱本体 1 aの 形状に沿って屈曲させて支柱本体 1 aを前後方向から挟んだ状態で、 上下の螺子 3 0によって支柱本体 1 aに固着する。

そして、 両端を直線状に形成するとともに更にその先端を卷回させるコイルバ ネ 1 4を、 両端を上向きにして係止部材 2 0の側壁板 2 0 d間に配置し、 一端を 係止部材 2 0のバネ受け部 2 0 eに当接させ、 他端をハウジング 1 6の内側側面 に当接させた状態で、 ハウジング 1 6および側壁板 2 0 dを左右方向に貫通する ボルト 3 2または軸により環状部分を受支させてコイルバネ 1 4を係止部材 2 0 に取り付ける。

図 1 3に示すように前記係合突起 2 0 aが嵌入する丸孔 2 5を上部伸縮杆 2 3 aに形成する。 この丸孔 2 5は係合突起 2 0 aが複数 （図示では 2個） なので、 それに応じて複数設けるが、 支柱本体 1 aに対して上部伸縮部 2 3の伸長は一段 のみの係止でよい。 係合突起 2 0 aを複数としたのは、 上部伸縮部 2 3の係止の 確実性を期するためである。

次に、 下部伸縮部 2 2では、 下部伸縮杆 2 2 aは図 7に示すように、 内側側面 に比較的大き目の略正方形の角孔 2 6を比較的間隔を存して （例えば角孔 2 6の 1 . 5から 2個分） 縦列に形成し、 下端に、 滑り止めの溝加工を施し、 さらに、 接地し易く傾斜下面とした樹脂脚端 2 7を被せ、 ポルト等で取り付ける。 そして 図 1 1に示すように、 下部開口から挿入して摺嵌した下部伸縮杆 2 2 aを位置決 め固定する下部固定金具 1 2を支柱本体 1 aに設けた。

下部固定金具 1 2は、 係止部材 2 1、 コイルバネ 1 5およびこれらを収容して 支柱本体 1 aの内側に固定するハウジング 1 7とにより構成する。

係止部材 2 1は、 図 8にも示すように、 支柱 1の内側側面に対峙する縦長板状 のバネ受け部 2 1 dに側壁板 2 1 bを設けて断面コの字型のボックス形とし、 更 に、 バネ受け部 2 1 dの下側を内側に向けて折り返すように鋭角に屈曲させて前 記角孔 2 6に嵌る係止角部 2 1 aを形成し、 その後更に下向きに垂下させて L字 型のレバー 1 9を形成する。 また、 2枚の側壁板 2 1 bの上部にはボルト孔 2 1 cを設ける。

なお、 バネ受け部 2 1 dの長さや形状は、 コイルバネ 1 5が安定して当接し、 且つ、 側壁板 2 1 bを保持できるものであれば足り、 図のように中央部に切り欠 き 2 1 eを設けるようにしても良い。 これにより、 係止部材 2 1内に入った砂な どは、 切り欠き 2 1 eから外に排出することができる。

この係止部材 2 1を収容するハウジング 1 6は、 断面コの字型の形状によって 係止部材 2 1の側壁板 2 1 bを両外側から挟み、 更にその両端を支柱本体 1 aの 形状に沿って屈曲させて支柱本体 1 aを前後方向から挟んだ状態で、 上下を螺子 止めすることにより支柱本体 1 aに固着する。

コイルバネ 1 5は図 9および図 1 0に示すように、 両端を直線状に形成すると ともに更にその先端を屈曲させて形成する。 その屈曲方向は、 パネ受け部側端 1

5 aにおいては内側方向、 ケーシング側端 1 5 bにおいてはコイルパネ 1 5の幅 方向である。

そして、 コイルバネ 1 5を両端を下向きにして係止部材 2 1の側壁板 2 1 b間 に配置しノ ネ受け部側端 1 5 aを係止部材 2 1のパネ受け部 2 1 dに当接させ、 他端をハウジング 1 7の内側側面に当接させた状態で、 ハウジング 1 7および側 壁板 2 1 bを左右方向に貫通す ボルト 3 3または軸により環状部分を受支して コイルバネ 1 5を係止部材 2 1に取り付ける。

このようにして上下 2箇所に下部伸縮部 2 2、 上部伸縮部 2 3を形成した各支 柱 1に、 水平状態に倒したトラック荷台のあおり Rの端を挟み込む掴み機構 7を 設ける。 この掴み機構 7は上部伸縮杆 2 3 aに設けるものとする。

図 1 2に示すように、 掴み機構 7は、 固定片である上部圧接片 2 8と、 その下 側に位置する上下可動の下部圧接片 2 9からなる。

上部圧接片 2 8は、 上下 2箇所の螺子 3 1またはリベットにより上部伸縮杆 2 3 aの両側面に固着される基部 2 8 aに、 上部伸縮杆 2 3 aの前方に張り出して あおりの上面に圧接する顎部 2 8 bを一体的に構成する。

下部圧接片 2 9は、 上部伸縮杆 2 3 aの外周を取り囲む基部 2 9 cに、 上部伸 縮扦 2 3 aの前方に張り出す顎部 2 9 dを一体的に構成し、 基部 2 9 cに上部伸 縮杆 2 3 aの長孔 2 4に係合するピン 3 4を取り付けた。

また、 基部 2 9 cの背面下端を後方下向きに突出させて、 下部圧接片 2 9下側 を前後に動かすレバー 2 9 aとする。 さらに、 基部 2 9 cの背面内側の下部に、 2箇所において互いに逆方向に屈曲する板パネ 3 6の上側を貼着し、 上部伸縮扦 2 3 a背面の上下に沿って設ける窪み段部 2 3 cに板パネ 3 6の下側を押し当て るように配置して、 上部伸縮扞 2 3 aと基部 2 9 c下側とを互いに離間方向に付 勢する。 すなわち、 板パネ 3 6によって、 下部圧接片 2 9の下側を後方に付勢す る。

また、 顎部 2 9 dの下面を金属板により構成し、 上部伸縮杆 2 3 a側端におい て金属板の切り口をむき出しにして、 上部伸縮杆 2 3 aの前面に設けるラチエツ ト歯 3 5に係止する係止断部 2 9 bとする。 ラチエツト歯 3 5は下部圧接片 2 9 の下方への移動を許容する。 上部圧接片 2 8および下部圧接片 2 9の、 トラック 荷台のあおりへの当接面は、 あおりを傷つけないようゴム板 2 8 d、 2 9 eを貼 り付ける。

なお、 上部伸縮杆 2 3 aの掴み機構 7より上の部分は、 昇降の際の手掛かり部 2 3 bとして機能する部分であり、 上部圧接片 2 8のあおり Rへの当接面から上 部伸縮杆 2 3 a上端までの長さを 6 0 c m以上とし、 この部分には踏み桟 3 aは 設けないようにする。

また、 上部伸縮杆 2 3 a両側面のラチエツト歯 3 5下端に対応する箇所には、 上部伸縮杆 2 3 aがこれ以上支柱本体 1 aの中に入ってしまってラチエツト歯 3 5が隠れてしまうことが無いよう、 支柱本体 1 a上端に当接してストッパーとし て機能する突起 3 9をリベットとして取りつける。

次に、 動作について説明する。 まず、 水平に倒したトラック荷台のあおり尺の 上面に上部圧接片 2 8を当て、 昇降用ステップを掛ける位置を決める。 その後、 レバー 2 9 aを押し込むことにより、 板パネ 3 6の付勢力に抗して下部圧接片 2 9の下側を前方に移動させ、 係止段部 2 9 bとラチヱット歯 3 5との係止を解除 する。 これにより可動片である下部圧接片 2 9は長孔 2 4に沿って上下に移動可 能となり、 あおり Rへ当接する位置まで下部圧接片 2 9を移動させる。

レバー 2 9 aを放すと係止段部 2 9 bが再びラチエツト歯 3 5に係止して、 掴 み機構 7によりあおり Rを上下から挟み込んだ状態で下部圧接片 2 9が位置決め 固定される。 あおり Rの一般的な厚みは 4 O mm以上 6 O mm以下であり、 少な くともこの範囲で下部圧接片 2 9を上下移動可能とするように、 長孔 2 4の長さ を設定する。

次に、 上部伸縮部 2 3および下部伸縮部 2 2を伸縮させて、 支柱 1の長さを地 面からあおり Rまでの高さに対応させて調節する。

上部伸縮部 2 3の伸縮で、上部伸縮部 2 3を引き上げれば図 1 3に示すように、 係合突起 2 0 aが上部伸縮杆 2 3 aの丸孔 2 5から自動的に抜け出て係合突起 2 0 aと丸孔 2 5の係合が解除され、 上部固定金具 1 3のレバー 1 8をコイルバネ

1 4の付勢力に抗して内側へ倒れる。 その後、 適当な位置まで移動したらバネ受 け部 2 0 eがコイルパネ 1 4によって支柱 1側に付勢され、 係合突起 2 0 aは再 び丸孔 2 5に係合し、 支柱本体 1 aに対して上部伸縮杆 2 3 aが位置決め固定さ れる。なお、上部伸縮部 2 3を引き下げるにはレバー 1 8を引いて係合を解除し、 かつ、 上部伸縮部 2 3を引き下げた状態でレバー 1 8を離して再度係合させる。 上部伸縮部 2 3の伸縮のみでは支柱 1の長さ調節が不充分である場合には、 更 に下部伸縮部 2 2を伸縮させる。 下部伸縮部 2 2を下に伸ばす場合には、 引き下 げ動作により係止角部 2 1 aは角孔 2 6から抜け出て、 図 1 4に示すように、 下 部伸縮杆 2 2 aの角孔 2 6への係止段部 2 1 aの係止が自動的に解除され、 適宜 な位置に移動した段階で、 パネ受け部 2 1 dがコイルパネ 1 5によって支柱 1側 に付勢され、 自動的に係止角部 2 1 aは再び角孔 2 6に係止し、 支柱本体 1 aに 対して上部伸縮杆 2 3 aが位置決め固定される。

これに対して、 下部伸縮部 2 2を縮めるには、 下部固定金具 1 2のレバ一 1 9 をコイルバネ 1 5の付勢力に抗して内側へ移動させ、 下部伸縮杆 2 2 aの角孔 2 6への係止段部 2 1 aの係止を手で解除する必要がある。 その後、 支柱本体 1 a に対して下部伸縮杆 2 2 aを上下動させ、 適当な位置まで移動したらレバー 1 9 を放す。 これにより、 バネ受け部 2 1 dがコイルパネ 1 5によって支柱 1側に付 勢され、 係止角部 2 1 aは再び角孔 2 6に係止し、 支柱本体 1 aに対して上部伸 縮杆 2 3 aが位置決め固定される。

このようにして、掴み機構 7をあおり Rの厚みに容易に対応させて掴み、また、 掴み機構 7の下部に備える 2箇所の伸縮部 （下部伸縮部 2 2、 上部伸縮部 2 3 ) によって、 掴み位置をあおり Rの高さに容易に合わせることができ、 効率良く昇 降用ステップを掛けて取り付けることができる。

また、 トラック荷台の上で作業をする際に水平に倒したあおり Rの上を人が移 動する場合も、 その荷重は下部圧接片 2 9とラチエツト歯 3 5を介して支柱 1に よって支えられるので、 安全に作業を行うことができる。

さらに手掛かり部 2 3 bには踏み桟 3 aがないので、 踏み桟 3 aがあおり Rよ りも上側に位置してステップの昇降の邪魔になることがなく、 充分な長さを有す る手掛かり部 2 3 bを掴んで安全かつスムーズに昇降することができる。

なお、 第 2実施形態として、 図 1 5に示すように掴み機構 8をペンチ式に構成 するようにしてもよレ、。

図 1 5は本発明のトラック荷台昇降用ステップの第 2実施形態を示す側面図で あり、 掴み機構 8は支柱 1の後方に向けて取り付けられる握り部 8 aと、 支柱 1 の前方に張り出す上部圧接片 8 bおよび下部圧接片 8 cを備える。

握り部 8 aは上下二股に分かれ、 バネなどにより、 互いに離間する方向に付勢 する。 すなわち、 上部圧接片 8 bと下部圧接片 8 cとが互いに近接する方向に付 勢する。

あおり Rから掴み機構 8を放すには、 パネなどによる付勢力に抗して上下二股 に分かれる握り部 8 aを握って近接させ、 上部圧接片 8 bと下部圧接片 8 cとを 互いに離間方向に移動させる。

掴み機構 8によりあおり Rを掴むには、 逆に握り部 8 aを放すと、 バネなどに よる付勢力により上部圧接片 8 bと下部圧接片 8 cとが互いに近接方向に移動し て、 あおり Rを上下から挟持して掴むことができる。

このように掴み機構 8を、 上部圧接片 8 bと下部圧接片 8 cとの両可動片によ るペンチ式とすることにより、 掴み機構 8をあおり Rの高さや厚みに柔軟に対応 可能とすることができる。 この場合も、 あおり Rにかかる荷重は下部圧接片 8 c を介して支柱 1によって支えられるので、 トラック荷台の上で作業をする際に水 平に倒したあおり Rの上を人が移動する場合も、安全に作業を行うことができる。 また、 二股に分かれる握り部 8 aの下側を、 更に二股に分かれるペンチ式に構 成して、 これにより下部圧接片 8 cを単独で動かせるようにしてもよい。

このようにすることで、 例えば本発明の昇降用ステップを常に同じトラックに 積んで使用する場合など、 地面から同じ高さのあおり Rに対して連続して本発明 の昇降用ステップを使用する場合、 掴み機構 8の高さを一定にしたまま下部圧接 片 8 cのみを上下動させるだけであおり Rを掴み、 昇降用ステップを効率良く取 りつけることができる。

図 1 6〜図 2 2は、 第 3実施形態を示し、 掴み機構の構成として、 これをあお り Rの端を上下から挟みこむ上部金具 1 0 7と下部金具 1 0 8とで構成した。 この掴み機構が設けられる梯子 3の構成は、 第 1実施形態と同様であるからこ こでの詳細な説明は省略する。

図 1 8、 図 1 9に示すように、 上部金具 1 0 7は回動自在な上部押さえ片 4 4 と回転ス ト ッパー 5 4とからなり、 下部金具 1 0 8は、 回動自在な下部押さえ片 6 1と回転ス トッパー 5 5とからなる。 さきに、 上部金具 1 0 7の詳細を説明すると、 曲がり角部をポルト 6 8又はリ べットで軸支えした L字形の回転アーム 4 5の長辺部で上部押さえ片 4 4を下方 に支承し、 この回転アーム 4 5の短辺部端角に係合段切欠 4 5 aを形成した。 該 回転アーム 4 5の短辺部端でこの係合段切欠 4 5 aの反対側は後述の回転ストッ パー 5 4の水平係止片 5 4 bの押し上げ用角部 4 5 bとして角をアールとする。 また、 上部押さえ片 4 4は、 この上部押さえ片 4 4が水平の突出した際に上に 位置する断面コ字形の支持片 4 4 aに対して、支持片 4 4 aの左右フランジ部に、 左右フランジ部が重なり、 揺動可能にボルト 6 8又はリベットで軸着する断面コ 字形の当接板 4 4 bを有し、 当接板 4 4 bの下側当接面にはゴム製の滑止ラバー 8 8を配設する。 前記 L字形の回転アーム 4 5はこの支持片 4 4 aをリベット止 めする。なお、前記回転アーム 4 5の短辺部は、支柱 1の左右側面に平行に 2個、 図 1 8において支柱 1の影部分にも存在する。

回転ストッパー 5 4は、 断面コ字形の指による押し片 5 4 aの左右フランジ部 の中央をボルト 6 8で軸着し、 このフランジ部の中央を突出させて形成した突片 5 4 cの下側に水平係止片 5 4 bを一体的に形成したもので、 該水平係止片 5 4 bの先端が前記回転アーム 4 5の係合段切欠 4 5 aに係合する。 前記回転アーム

4 5の短辺部が左右で平行にあるのに対応して、 前記突片 5 4 c及び水平係止片

5 4 bも左右一対形成する。

指により押し片 5 4 aを図 1 8において反時計回り方向に付勢して、 水平係止 片 5 4 bの先端と回転アーム 4 5の係合段切欠 4 5 aの係合状態を保持するトー シヨンパネ 5 3 (コイルの中心軸の回りにねじり荷重を受ける） を指による押し 片 5 4 aの裏側に配設した。

下部金具 1 0 8の詳細を説明すると、 これは支柱 1の外側を摺動するホルダー 部 5 7に設けるが、 支柱 1の長さ方向に形成した長孔 2 4に貫通係合するボルト

6 9をこのホルダー部 5 7に設け、 ホルダー部 5 7が支柱 1の外側を摺動する距 離を前記長孔 2 4の長さで規制する。 なお、 長孔 2 4は上下に間隔を存して 2個 直線上に並べて設けた。

さらに、 支柱 1側にラチヱット歯 3 5を取り付け、 ホルダー部 5 7側にはこの ラチヱット歯 3 5への係止爪片 5 8を一体的に形成した回動部 6 6を取り付け、 回動部 6 6の先端にはコ字形の指掛け部 6 6 aを形成する。 回動部 6 6を図 3に おいて反時計回りに回転するように付勢し、 係止爪片 5 8をラチェット歯 3 5へ 押し付けるトーションバネ 5 3を配設する。 図中 5 9はこの回動部 6 6および下 部押さえ片 6 1の支持片 6 2を軸支する軸である。

また、 ホルダー部 5 7の反対側にはこのホルダー部 5 7を押し上げるための指 掛け部 6 0を形成した。 該指掛け部 6 0は板を三角形状に曲成してなる。

下部金具 1 0 8の回動自在な下部押さえ片 6 1は、 中央部を軸 5 9で回転可能 に軸支した支持片 6 2に対して、 揺動可能にボルト 6 8又はリベットで軸着する 当接板 6 3を有し、 この当接板 6 3の面には滑止ラバー 8 8を配設する。 このラ パー 8 8はホルダー部 5 7の側部にも配設した。

当接板 6 3は左右に下向きフランジ 6 3 aを有する断面コ字形のもので、 この 下向きフランジ 6 3 aをボルト 6 8又はリベットで支持片 6 2のフランジに揺動 可能に軸着する。

支持片 6 2は前記当接板 6 3の後側の上端を水平板 6 4として形成し、 この水 平板 6 4の端が回転ストッパー 5 5の係合端縁 5 5 bの係合部となる。

回転ストッパー 5 5は、 断面コ字形の指による押し片 5 5 aの下側をボルト 6 8又はリベットで軸着し、 この軸着部からの下側片に直角なフランジ 5 5 cを形 成し、 このフランジ 5 5 cの下端が前記係合端縁 5 5 bとなる。

回転ストッパー 5 5を図 1 8において時計回りに回転すべく付勢して、 水平板 6 4の端と回転ストッパー 5 5の係合端縁 5 5 bの係合を維持するトーションバ ネ 5 3を指による押し片 5 5 aの背後に配設する。

下部金具 1 0 8の前記支持片 6 2の下側に、 L字形金具による係止片 6 5を下 向き垂直方向に突出した。 係止片 6 5の周面にもラバー 2 9を貼り付けた。

なお、 上部伸縮杆 2 3 aの上部金具 1 0 7と下部金具 1 0 8の取り付け部分よ り上の部分は、 昇降の際の手掛かり部 2 3 bとして機能する部分であり、 上部金 具 1 0 7のあおり Rへの当接面から上部伸縮杆 2 3 a上端までの長さを 6 0 c m 以上とし、 この部分には踏み桟 3 aは設けないようにする。

また、 上部伸縮杆 2 3 a両側面のラチエツト歯 3 5下端に対応する箇所には、 上部伸縮杆 2 3 aがこれ以上支柱本体 1 aの中に入ってしまってラチェット歯 3 5も支柱本体 1 aの中にすべてが隠れてしまうことが無いよう、 支柱本体 1 _a上 端に当接してストッパーとして機能する突起 6 9をボルト締めして取り付ける。 前記第 3実施形態では、 上部金具 1 0 7と下部金具 1 0 8の双方を、 支柱 1 , 1にそって折り畳みができるように、 上部押さえ片 4 4と下部押さえ片 6 1の双 方を支柱 1， 1に軸着したが、 これら一方を固定として上部金具 1 0 7と下部金 具 1 0 8のいずれか一方のみを折り畳みができるようにしてもよい。

次に、 使用法おょぴ動作について説明する。 トラックの運転手は運転中この本 発明のトラック荷台昇降用ステップを持っているが、 先に上部金具 1 0 7と下部 金具 1 0 8に折り畳みについて説明する。

上部金具 1 0 7の上部押さえ片 4 4は、 L字形の回転アーム 4 5が回転するこ とで回転できるものであり、 上に回転すると図 1 9に示すように支柱 1と平行に なり、 支柱 1の上に重なるようにして収納された状態となり、 出っ張った部分が 無くなる。

収納された状態から上部押さえ片 4 4を略 7 5度回転すると、 図 1 8に示すよ うに、 水平にしたあおり Rの上面にあおり Rの傷つき防止のためのラバー 8 8を 介して接触し、 あおり Rを掴むことのできる状態になる。

上部押さえ片 4 4が回転する際には、 回転アーム 4 5の短辺部の押し上げ用角 部 4 5 bが水平係止片 5 4 bに当り、 トーションバネ 5 3に抗して回転ストッパ 一 5 4を押し上げ、 さらにそれを進めると回転アーム 4 5の短辺部が水平係止片 5 4 bからはずれかかり、 該水平係止片 5 4 bの先端が前記回転アーム 4 5の係 合段切欠 4 5 aに自動的に係合して上部押さえ片 4 4の固定状態となる。

なお、 この固定状態から再度上部押さえ片 4 4を折り畳むには、 まず、 回転ス トッパー 5 4の係止を解除する。 それには、 指による押し片 5 4 aの下側をトー ションバネ 5 3に抗して押せば、 水平係止片 5 4 bが跳ね上がり、 水平係止片 5 4 bの先端と回転アーム 4 5の係合段切欠 4 5 aの係合が無くなるので、 上部押 さえ片 4 4を手で押し畳むことができる。

下部金具 1 0 8は、 支持片 6 2を軸 5 9を中心に回転させることで下部押さえ 片 6 1を回転させることができるもので、 下向きに回転させると図 1 9に示すよ うに、 飛出し部分が支柱 1と平行になり収納された状態となり出っ張った部分が 無くなる。

このように収納された状態から略 1 0 5度回転すると水平にしたあおり Rの下 面に平行になる。

下部押さえ片 6 1が回転する際には、 支持片 6 2の端部下側角が回転ストッパ 一 5 5の軸着部からの下側片に直角なフランジ 5 5 cに当り、 トーシヨンパネ 5 3に抗して回転ストッパー 5 5の下部を外側に押し出すようにし、 さらにそれを 進めると支持片 6 2の端部は自動的に、 回転ストッパー 5 5の軸着部からの下側 片の下に回り込み、 図 1 8に示すように支持片 6 2の上端の水平板 6 4の端に回 転ストッパー 5 5の係合端縁 5 5 bが載り、 固定がなされる。

この固定状態から再度下部押さえ片 6 1を折り畳むには、 まず、 回転ストッパ 一 5 5の係止を解除する。 それには指による押し片 5 5 aを押せば、 回転ストッ パー 5 5の係合端緣 5 5 bが支持片 6 2の上端の水平板 6 4の端から外れ、 支持 片 6 2が回転できるようになる。

また、 下部押さえ片 6 1をあおり Rの下面に平行にした上で、 支柱 1にホルダ 一部 5 7を摺動させると、 水平にしたあおり Rの下面に接するまで下部押さえ片 6 1を上に上げることができ、 あおり Rの傷つき防止のためのラバー 8 8を介し てあおり Rに接触しあおり Rを掴むことができる。

この下部押さえ片 6 1の上方への移動は、 ラチエツト歯 3 5へ係止爪片 5 8が 自動にすべり、 任意の位置で係止できる。

一方、 下部押さえ片 6 1を押し下げるため、 支柱 1に対してホルダー部 5 7を 下方に摺動させるには、 指掛け部 6 6 aを押し下げて回動部 6 6をトーシヨンバ ネ 5 3に抗して図 1 8において時計回りに回転させると、 ラチエツト歯 3 5への 係止爪片 5 8の係止めが解除される。 そこで、 指掛け部 6 0を押してホルダー部 5 7を押し下げる。

本発明のトラック荷台昇降用ステップ自体の使い方としては種々選択できるが- ー例を示すと下記のごとくである。

( 1 ) 準備事項

予め、 上部金具 1 0 7と下部金具 1 0 8との間は一番広げた状態にしておき、 下部伸縮部 2 2、 上部伸縮部 2 3は縮めた状態にしておく。 ( 2 ) 上部金具 1 0 7をセットする。

収納状態の上部押さえ片 4 4を手で下方に略 7 5度回転させ、 水平になってい るあおり Rと平行にし、 回転ストッパー 5 4で自動口ックする。

( 3 ) 下部金具 1 0 8をセットする。

収納状態の下部押さえ片 6 1を手で上方に略 1 0 5度回転させ、 水平になって いるあおり Rと平行にし、 回転ストッパー 5 5で自動口ックする。

( 4 ) あおり Rを挟み固定する。

梯子 3を手で持って、 上部押さえ片 4 4の下面が水平なあおり R上面に接する ように、 梯子 3をセットする。 ■ 指掛け部 6 0を押してラチエツト歯 3 5に対して係止爪片 5 8を離脱させ、 下 部押さえ片 6 1をあおり Rの下面に接するまで上に上げる。

あおり Rの下面に十分に接したら指掛け部 6 0をから指を離してラック歯 3 5 を嚙み合わせ、 戻らないようにする。

( 5 ) 梯子 3の高さを調整する。

梯子 3の高さを調整は、 上部伸縮部 2 3および下部伸縮部 2 2を伸縮させて、 支柱 1の長さを地面からあおり Rまでの高さに対応させて調節する。

上部伸縮部 2 3の伸縮で、上部伸縮部 2 3を引き上げれば図 1 3に示すように、 係合突起 2 0 aが上部伸縮杆 2 3 aの丸孔 2 5から自動的に抜け出て係合突起 2 0 aと丸孔 2 5の係合が解除され、 上部固定金具 1 3のレバー 1 8をコイルバネ 1 4の付勢力に抗して内側へ倒れる。 その後、 適当な位置まで移動したらバネ受 け部 2 0 eがコィルバネ 1 4によつて支柱 1側に付勢され、 係合突起 2 0 aは再 ぴ丸孔 2 5に係合し、 支柱本体 1 aに対して上部伸縮杆 2 3 aが位置決め固定さ れる。なお、上部伸縮部 2 3を引き下げるにはレバー 1 8を引いて係合を解除し、 かつ、 上部伸縮部 2 3を引き下げた状態でレバー 1 8を離して再度係合させる。 上部伸縮部 2 3の伸縮のみでは支柱 1の長さ調節が不充分である場合には、 更 に下部伸縮部 2 2を伸縮させる。 下部伸縮部 2 2を縮めるには、 下部固定金具 1

2のレバー 1 9をコイルバネ 1 5の付勢力に抗して内側へ移動させ、 下部伸縮杆

2 2 aの角孔 2 6への係止段部 2 1 aの係止を手で解除する必要がある。その後、 支柱本体 1 aに対して下部伸縮杆 2 2 aを上下動させ、 適当な位置まで移動した らレバー 1 9を放す。 これにより、 バネ受け部 2 1 dがコイルパネ 1 5によって 支柱 1側に付勢され、 係止角部 2 1 aは再び角孔 2 6に係止し、 支柱本体 1 aに 対して上部伸縮杆 2 3 aが位置決め固定される。

このようにして、 上部金具 1 0 7と下部金具 1 0 8との間隔を掴み機構 7をあ おり Rの厚みに容易に対応させて掴み、 また、 上部金具 1 0 7と下部金具 1 0 8 の下部に備える 2箇所の伸縮部 （下部伸縮部 2 2、 上部伸縮部 2 3 ) によって、 掴み位置をあおり Rの高さに容易に合わせることができ、 効率良く昇降用ステツ プを掛けて取り付けることができる。

また、 トラック荷台の上で作業をする際に水平に倒したあおり Rの上を人が移 動する場合も、 その荷重は下部金具 1 0 8とラチェット歯 3 5を介して支柱 1に よって支えられるので、 安全に作業を行うことができる。

さらに手掛かり部 2 3 bには踏み桟 3 aがないので、 踏み桟 3 aがあおり Rよ りも上側に位置してステップの昇降の邪魔になることがなく、 充分な長さを有す る手掛かり部 2 3 bを掴んで安全かつスムーズに昇降することができる。

さらに、 あおり Rが垂直に倒されている場合には、 トラック荷台側面との隙間 開口に係止片 6 5を挿入することで、 梯子 3を係止できる。 この場合、 上部押さ ぇ片 4 4は畳み、 下部押さえ片 6 1のみを水平に突出させればよい。

また、 あおり Rを垂直に立てている状態においても係止片 6 5をあおり Rの上 端に引っ掛けることで、 梯子 3をトラック荷台に固定できる。

また、 上部金具 1 0 7と下部金具 1 0 8はいずれか一方、 または双方を折り畳 みとすることで、 どちらを先にセッ トしてもよく、 前記実施形態とは異なり、 先 に下部金具 8の下部押さえ片 6 1をあおり Rの下面に当接し、 その後、 上部押さ ぇ片 4 4を倒して上部押さえ片 4 4と下部押さえ片 6 1をあおり Rを挟み込むよ うにしてもよい。

図 2 3〜図 3 1は、 第 4実施形態を示し、 第 1〜第 3実施形態と同様に、 トラ ック荷台の所要箇所に立て掛けて使用される梯子としてのトラック荷台昇降用ス テツプであって、 一対の支柱 1， 1間に複数の踏み桟 3 aを適宜間隔で取り付け てなる梯子 3と、 支柱 1， 1に設けたトラック荷台のあおり Rの端を上下から挟 み込む掴み機構とにより構成し、 あおり掴み機構は、 前記支柱 1に対して水平方 向に回動自在に軸着される下部金具 1 0 8と、 この下部金具 1 0 8に昇降自在に 取付けられる上部金具 1 0 7とで構成する。

下部金具 1 0 8について説明すると、 図 2 5に示すように、 回転機構を有する 取付機構を介して支柱 1に水平方向に回動自在に取付けられるものであり、 取付 機構としての取付部材 7 0は、 図 2 6、 図 2 7、 図 2 8に示すように支柱 1の左 右側面にそれぞれリベット 7 2で固定される断面コ字形の接合片 7 1の上下から、 下部金具 1 0 8への水平取付片 7 3を水平に突出させた。

上下の水平取付片 7 3間に回転機構としてのヒンジピン 7 4をスライド自在に 貫通させる。 このヒンジピン 7 4は、 上下の水平取付片 7 3， 7 3間の距離より も長いものに形成し、 ヒンジピン 7 4の周囲にコイルバネ 7 5を卷回し、 ヒンジ ピン 7 4に下方への押圧力を付勢した。

上方の水平取付片 7 3に、 9 0度の位置関係で、 後述の下部金具 1 0 8に設け た係止突起が使用位置で嵌入する係止切欠き 7 6 aと、 収納位置で嵌入する係止 切欠き 7 6 bとを U字形に形成する。

下部金具 1 0 8は、 側面 L字形の本体を押え片 7 7とし、 L字形の長辺部は断 面コ字形に形成してコ字形の内側にあおりへの当接板 7 8を装着した。

L字形の短辺部は上面を閉塞して上下に水平取付部 7 9， 7 9を形成し、 この 水平取付部 7 9， 7 9を前記水平取付片 7 3， 7 3の上面に重合し、 前記ヒンジ ピン 7 4で回転可能に結合する。 これにより、 下部金具 1 0 8が取付部材 7 0を 介して支柱 1に対して水平方向に回動自在に取付けられる。

上方の水平取付部 7 9の下面からは係止切欠き 7 6 a、 7 6 bに嵌入する係止 突起 8 0を突設しておく。 係止突起 8 0としては、 例えばビス頭などを用いるこ とができる。

次に上部金具 1 0 7について説明する。 本体を下向きのコ字形に形成して押え 片 8 2とし、 コ字形の本体の内側にあおりへの当接板 8 1を装着し、 基部を図 2

9に示すように断面口字形に形成して下部金具 1 0 8との連結部 8 3とする。 そして、 この断面口字形の連結部 8 3の上下の面と、 下部金具 1 0 8の上下の 短辺側を貫通させて例えば角棒による連結杆 8 4を揷通させる。 これにより、 連 結杆 8 4を介して下部金具 1 0 8に上部金具 1 0 7が結合される。 連結杆 8 4の上端は連結部 8 3の上面よりも上方に突出させ、 この突出部に連 結杆 8 4の脱落を防止するストッパー 8 5を設ける。 また、 上部金具 1 0 7を昇 降させ下部金具 1 0 8との間隔を調整する挟み厚さ調整機構となる調整レバー 8 6を連結部 8 3の内部に配設した。

調整レバー 8 6は、 平板状のもので連結杆 8 4が挿通する貫通孔 8 6 aを有す る。 この貫通孔 8 6 aは連結杆 8 4の図 2 5において横幅方向の長さよりも多少 大きい長孔に形成する。

また、 調整レバー 8 6は、 連結部 8 3の内部に配設したバネ 8 7により下方の 押圧され、 貫通孔 8 6 aの一方の縁が連結杆に 8 4に当接し、 上部金具 1 0 7の 上方への移動を阻止している。

このようなトラック荷台のあおり Rの端を上下から挟み込む上部金具 1 0 7と 下部金具 1 0 8を支柱 1， 1に設けた梯子 3は、 支柱 1を中空角柱状の支柱本体 1 aに対して、 入れ子状に摺嵌する下部伸縮杆 2 2 aと入れ子状に搢嵌する上部 伸縮杆 2 3 aとにより、 上部および下部の 2箇所において、 2重構造の伸縮可能 部を備え （下部伸縮部 2 2、 上部伸縮部 2 3 )、 図 2 3、 図 2 4に示すように、 前 記上部金具 1 0 7と下部金具 1 0 8は上部伸縮杆 2 3 aに設ける。

次に、 使用法おょぴ動作について説明する。 トラックの運転手は運転中この本 発明のトラック荷台昇降用ステップを持っているが、 不使用時の収納状態では、 上部金具 1 0 7と下部金具 1 0 8からなるあおり挟み金具は折り畳んだ状態にあ る。

折畳んだ状態とは、 図 2 4において右側の支柱 1に設けたあおり挟み金具の状 態であり、下部金具 1 0 8の水平取付部 7 9の下面から突設した係止突起 8 0力 取付部材 7 0の水平取付片 7 3に形成してある収納位置で嵌入する係止切欠き 7 6 bに嵌入している。

係止突起 8 0は、 コイルバネ 7 5の押圧力で下方に押圧されたヒンジピン 7 4 により水平取付部 7 9が下方の水平取付片 7 3に押付けられることで、 係止切欠 き 7 6 bから抜けでることはなく、 この収納位置に保持される。

この状態で下部金具 1 0 8は左右の支柱 1， 1間の内側に収納され、 図 2 4に おいて支柱 1より前方には突出していない。 また、 下部金具 1 0 8に対して連結杆 8 4を介して結合されている上部金具 1

0 7 も下部金具 1 0 8と一体的なものとして下部金具 1 0 8と同様に左右の支柱

1， 1間に収納される。 この状態であおり挟み金具は全体が梯子の幅方向の内側 に折畳まれるから、 梯子からの突出部分が生じることがなく、 収納スペースを必 要最小限に止めることができ、 安定状態での積み重ねも可能となる。

このようにして支柱 1に対して収納位置に固定されたあおり挟み具の上部金具

1 0 7は、 連結扦 8 4の最上端に上昇させた位置にしておき、 下部金具 1 ◦ 8と の間隔を最大のものとしておく。

この状態では、 図 3 1 ( a ) に示すように調整レバー 8 6がバネ 8 7により下 方に押されて、 調整レバー 8 6に形成した貫通孔 8 6 aの縁が連結杆 8 4に当接 し、 上部金具 1 0 7はこの上昇位置に保持される。

一方、 下部伸縮杆 2 2 aと上部伸縮杆 2 3 aとは、 支柱本体 1 a内に収めて、 図 2 3、 図 2 4に示すように支柱 1の全体を縮めた状態としておく。

かかる梯子を水平に倒したトラック荷台のあおり Rに取付けるには、 上部伸縮 杆 3 2 a、 下部伸縮杆 2 2 aの伸縮長さを調整してあおり挟み具をあおり Rの高 さに合わせる。 この場合、 図 3 0に示すように最初に上部伸縮杆 2 3 aを伸ばし て高さ調整し、 上部伸縮杆 2 3 aだけでは高さ調整できないときに下部伸縮杆 2

2 aの踏み板 3 aを脚で踏んで下部伸縮杆 2 2 aを下方に伸長する。

このように上部金具 1 0 7と下部金具 1 0 8との間隔を最大に広げた状態で、 上部金具 1 0 7と下部金具 1 0 8との間にあおり Rを差込み、 挟み込む。

この場合、 まず、 下部金具 1 0 8に設けてあるコイルバネ 7 5の押圧力に抗し てヒンジピン 7 4を押し上げることで、 収納位置で嵌入する係止切欠き 7 6 bに 嵌入している係止突起 8 0がこの係止切欠き 7 6 bから抜けでて、 取付部材 7 0 の水平取付片 7 3への下部金具 1 0 8の水平取付部 7 9の係止が解除され、 下部 金具 1 0 8を支柱 1の前方まで 9 0度回動できる （図 2 3に示す位置）。

この位置でヒンジピン 7 4を再度押し下げれば、 水平取付片 7 3に形成してあ る使用位置で嵌入する係止切欠き 7 6 aに係止突起 8 0が嵌入し、 下部金具 1 0

8を使用位置に保持できる。 これにより、 使用中にあおり挟み具が不意に回転す るなどの危険な状態になることを回避できる。 下部金具 1 0 8の回動にともない、 連結杆 8 4で結合されている上部金具 1 0 7も一体となって回動し、 上部金具 1 0 8および下部金具 1 0 7がともに支柱 1 の前方に突設され、 下部金具 1 0 7の上面の当接板 7 8があおり Rの下面に当接 する。

次に、 このようにして当接板 7 8の上面をあおり Rの下面にあてがった状態で 上部金具 1 0 7をそのまま手で押し下げる。 この場合、 上部金具 1 0 7はバネ 8 7の弾力で下方に付勢されているから、 そのままでは上方へは移動しないが、 下 方へは押しただけで移動する。

よって、 上部金具 1 0 7の下面の当接板 8 1があおり Rの上面に当接するまで 連結杆 8 4にそって押し下げれば、 あおり Rとの間に隙間が生じることなく上部 金具 1 0 7と下部金具 1 0 8とでぴったりとあおり Rを挟み込むことができ、 あ おり挟み具にあおり Rを固定できる。 かかるあおり Rを挟み込む作業は、 上部金 具 7を押し下げることで行えるから、 下部金具 1 0 8を押し上げる場合に比較し て作業性がよく、 当接位置も確実に把握できる。

次に、 梯子 3の取付角度を調整して梯子 3が地面から浮かないようにし、 安全 を確保したうえで梯子 3を使用する。 このとき、 前記のように上部金具 1 0 7と 下部金具 1 0 8とであおり Rを隙間なく挟み込んでいるから、 使用時に隙間の範 囲で梯子 3が揺れ動くことがなく安定状態で作業できる。

さらに、 あおり Rを下方で支承する下部金具 1 0 7は、 支柱 1に固定されてい る取付部材 7 0で支持されるから、 あおり Rの上で作業する場合であっても強度 を確保できる。

使用後に梯子 3を撤去して畳むには、 前記と反対の動作で行うが、 まず、 上部 金具 1 0 7に取りつけてある調整レバー 8 6をバネ 8 7の弾力に抗して押上げれ ば、 パネ 8 7の連結扞 8 4の付勢を解除するから、 この状態で上部金具 1 0 7を 連結杆 8 4にそって押上げてあおり Rから離間させる。

こうして上部金具 1 0 7があおり Rから離れればあおり挟み具をあおり尺から 外すことができる。 その後は、 下部金具 1 0 8をヒンジピン 7 4をコイルバネ 7

5の弾力に抗して押し上げれば、 係止突起 8 0が係止切欠き 7 6 aから外れるか ら、 下部金具 1 0 8と取付部材 7 0との結合が解除される。 よって、 下部金具 1 0 8を支柱1 , 1間の内側に回動すれば、 収納位置に収めることができる。 産業上の利用可能性

以上述べたように本発明のトラック荷台昇降用ステップは、 トラック荷台のあ おりを水平状態に倒した状態とすることで、 あおり上を、 作業員が載る作業スぺ ースとしてや荷の積み下ろし等の際の荷の仮置きスペースとして利用することを 前提に、 トラック荷台のあおりを水平状態に倒した状態で立て掛けても、 滑った りすることなく、 安全に自己保持させることができ、 梯子があおりの支持脚とし て水平に倒したあおりを支えることにもなり、 あおりの荷重受け強度を増すこと もできることに加えて、 トラック荷台への取付けの容易性および確実性、 不使用 の際のステップのトラック荷台への収納性にも優れるものである。

Claims

1 . トラック荷台の所要箇所に立て掛けて使用される梯子としてのトラック荷 台昇降用ステップであって、 支柱本体に対して、 上部伸縮杆を入れ子状に摺嵌す る上部伸縮部とを有する両側一対の支柱に踏み桟を適宜間隔で取り付けてなる梯 子の各支柱に、 水平に倒したトラック荷台のあおり端を上下から挟み込む圧接片 口

による掴み機構を設け、 掴み機構は、 上部伸縮杆の途中に設け、 踏み桟はもこの 上部伸縮杆の掴み機構より上には設けず、 掴み機構より上方は昇降の際の手掛か の

り部として構成するたことを特徴とするトラック荷台昇降用ステップ。

2 . 支柱は、 支柱本体に対して、 下部伸縮杆を入れ子状に搢嵌する下部伸縮部 を有する請求項 1記載のトラック荷台昇降用ステ囲ップ。

3 . 下部伸縮杆には大き目の略正方形の角孔を間隔を存して縦列に形成し、 支 柱本体にはこの角孔に嵌まる係止角部を有するボックス形の係止部材をバネによ り付勢してなる下部固定金具を設けた請求項 2記載のトラック荷台昇降用ステツ プ。

4 . 掴み機構は、 固定片と、 ラチエツト機構による係止手段を備えた可動片か らなる請求項 1ないし請求項 3のいずれかに記載のトラック荷台昇降用ステップ,

5 . 掴み機構は、 ペンチ式の両可動片からなる請求項 1ないし請求項 3のいず れかに記載のトラック荷台昇降用ステップ。

6 . トラック荷台の所要箇所に立て掛けて使用される梯子としてのトラック荷 台昇降用ステップであって、 支柱本体に対して、 伸縮杆を入れ子状に摺嵌する伸 縮部を少なくとも上部に有する両側一対の支柱に踏み桟を適宜間隔で取り付けて なる梯子の前記上部の伸縮杆の途中に、 水平に倒したトラック荷台のあおり端を 上下から挟み込む上部金具と下部金具を設け、 これら上部金具と下部金具のいず れか一方、 または双方を、 支柱にそって折り畳みができるように回動自在な押さ ぇ片部分を支柱に軸着し、 この回動自在な押さえ片に、 支柱に軸着した回転スト ッパーを係合可能とし、前記あおり端を上下から挟み込む上部金具と下部金具は、 上部の伸縮扦の途中に設け、 踏み桟はこの上部の伸縮杆の掴み機構より上には設 けず、 上部金具と下部金具より上方は昇降の際の手掛かり部として構成したこと を特徴とするトラック荷台昇降用ステップ。

7 . 上部金具は、 回動自在な上部押さえ片と回転ストッパーとからなる請求項 6記載のトラック荷台昇降用ステップ。

8 . 下部金具は、 回動自在な下部押さえ片と回転ストッパーとからなる請求項 5 6記載のトラック荷台昇降用ステップ。

9 . 上部押さえ片および下部押さえ片は、 支持片に対して揺動可能に軸着する 当接板を有し、 当接板の面には滑止ラバーを配設する請求項 6ないし請求項 8の いずれかに記載のトラック荷台昇降用ステップ。

1 0 . 下部金具は、 支柱外側を摺動するホルダー部に設け、 支柱長さ方向に形 10 成した長孔に貫通係合するボルトをホルダー部に設け、 また、 このホルダー部の ラチエツト機構による係止手段を支柱 ·ホルダー部間に設けた請求項 6ないし請 求項 9のいずれかに記載のトラック荷台昇降用ステップ。

1 1 . 下向きに突出する係止片を下部金具下側に設ける請求項 6または請求項 8記載のトラック荷台昇降用ステップ。

15 1 2 . 支柱は、 支柱本体に対して、 伸縮杆を入れ子状に摺嵌する伸縮部を下方 に有する請求項 6ないし請求項 1 1のいずれかに記載のトラック荷台昇降用ステ ップ。

1 3 . トラック荷台の所要箇所に立て掛けて使用される梯子としてのトラック 荷台昇降用ステップであって、 両側一対の支柱に踏み桟を適宜間隔で取り付けて 0 なる梯子の各支柱に、 水平に倒したトラック荷台のあおり端を上下から挟み込む あおり掴み機構を設け、 このあおり掴み機構は、 回転機構を有する取付機構を介 して前記支柱に対して水平方向に回動自在に軸着される下部金具と、 この下部金 具に連結杆を介して昇降自在に取付けられる上部金具とで構成したことを特徴と するトラック荷台昇降用ステップ。

?5 1 4 . 取付機構は、 支柱に垂直に固定される取付部と、 この取付部の上下から 水平に突設した支持片とで構成され、 前記上下の支持片間にヒンジピンを上下に スライ ド可能に貫通させた回転機構を有し、 上下の支持片の上面に下部金具の水 平取付部を重合してヒンジピンで下部金具を支持片に回動自在に結合した請求項

1 3記載のトラック荷台昇降用ステップ。 1 5 . 回転機構は、 下部金具の使用位置と収納位置に位置させて支持片に係止 切欠きを設け、 下部金具の水平取付部をヒンジピンに固定し、 水平取付部の下部 に前記係止切欠きに出没自在に嵌入する突出部を設けた請求項 1 3または請求項 1 4に記載のトラック荷台昇降用ステップ。

1 6 . 上部金具にこの上部金具を連結杆にそって昇降させる挟み厚さ調整機構 を設ける請求項 1 3から請求項 1 5のいずれかに記載のトラック荷台昇降用ステ ップ。

1 . 挟み厚さ調整機構は、 上部金具を押し下げるように付勢するパネと、 上 部金具を上昇可能なようにこのパネの押圧力を解除する調整レバーとで構成する 請求項 1 6に記載のトラック荷台昇降用ステップ。