WO2008053795A1

WO2008053795A1 - Dispositif et programme de traitement vidéo

Info

Publication number: WO2008053795A1
Application number: PCT/JP2007/070886
Authority: WO
Inventors: Shuichi Kura
Original assignee: Konami Digital Entertainment Co., Ltd.
Priority date: 2006-10-30
Filing date: 2007-10-26
Publication date: 2008-05-08
Also published as: EP2078545A1; JP2008110027A; KR101106802B1; JP4200173B2; HK1134794A1; CN101534912B; CN101534912A; US20100029354A1; KR20090076999A; US8292711B2; EP2078545A4; TW200829312A

Description

明細書

映像処理装置およびプログラム

技術分野

[0001] 本発明は、映像処理装置およびプログラムに関する。

背景技術

[0002] 特開 2006— 055294号公報には、問題をプレイヤーに出題し、当該問題への解答の選択肢を表示し、当該選択肢のうち少なくとも 1つの選択肢の使用者による選択を受け付け、選択された選択肢が正解の選択肢であるか否力、を判定するクイズ処理を行ってゲームを進行させるゲーム装置が記載されている。このゲーム装置では、表示部に、複数の選択肢として複数の静止画像が同時に表示される。

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0003] ここで、プレイヤーの興味を惹くために、上記のゲーム装置を変形し、複数の選択肢として複数の映像 (動画像、 moving picture)を同時に表示するゲーム装置を提供することを考える。しかし、いかなる装置であれ、その装置の映像再生能力を上回る数の映像を同時に再生することはできない。したがって、提供しょうとするゲーム装置では選択肢の数または映像の品質に当該装置の映像再生能力に応じた制限を受けざるを得ない、と考えるのが普通である。このことは、ゲーム装置に限らず、複数の選択肢として複数の映像を表示し、当該選択肢のうち少なくとも 1つ選択肢の映像の使用者による選択を受け付ける、任意の映像処理装置についても同様である。

本発明は、上述した事情に鑑みて為されたものであり、装置の映像再生能力を上回る数の映像を同時に表示することができる映像処理装置およびプログラムを提供する。

課題を解決するための手段

[0004] 以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記する力それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。本発明は、互いに重ならない複数の部分領域（SR；!〜 SR4)を有する画像表示領域 (AR)を占める全体映像 (AMI)を再生するための全体映像データが書き込まれる全体映像記憶部（180)と、前記全体映像記憶部に書き込まれた全体映像データを用いて前記全体映像を再生する映像再生部（160, 120)と、前記全体映像内の複数の部分映像（SM1；!〜 SM14)の配置を記述した配置データが書き込まれる配置データ記憶部（180)と、前記部分領域のうち少なくとも 1つの部分領域の使用者による選択を受け付ける選択受け付け部（150)と、前記配置データ記憶部に書き込まれた前記配置データに基づいて、前記複数の部分映像のうち、前記選択受け付け部に受け付けられた前記部分領域に対応する部分映像を特定する部分映像特定部 (150)と、前記部分映像特定部で特定された部分映像に応じた情報を出力する情報出力部（150, 160, 120, 130)とを有しており、前記全体映像は、前記全体映像と同じ再生時間であって前記複数の部分領域にそれぞれ配置される複数の部分映像を有しており、前記配置データは、前記複数の部分領域と前記複数の部分映像の対応関係を記述することを特徴とする映像処理装置（100)を提供する。

この映像処理装置では、映像再生部（160、 120)が全体映像データを用いて全体映像 (AMI)を再生することにより、複数の部分映像（SM1；!〜 SM14)が表示される。つまり、この映像処理装置によれば、 1つの映像を再生することにより、複数の映像を表示することができる。よって、この映像処理装置によれば、装置の映像再生能力を上回る数の映像を同時に表示することができる。

情報出力部（150、 160、 120、 130)に出力される情報としては、光、音、振動等の人間に感知される形態のものを例示することができる。光の形態の情報の出力としては、 LED (light emitting diode)の明滅や、画像の表示を例示することができる。この場合の「画像」は、静止画像のみならず、映像をも含む概念である。音の形態の情報の出力としては、スピーカによる放音やソレノイドによる発音機構の駆動（例えば、ベルの鳴動）を例示することができる。振動の形態の情報の出力としては、振動子の揺動を例示すること力 Sできる。なお、情報出力部（150、 160、 120、 130)による情報の出力が画像の表示の場合、情報出力部（150、 160、 120、 130)が映像再生部（16 0、 120)を用いて情報の出力を行うようにしてもよい。「複数の部分領域にそれぞれ配置される複数の部分映像」とは、一つの部分映像の少なくとも一部が一つの部分領域の少なくとも一部に重なり、その部分映像は他の部分領域に重ならないことを意味する。従って、複数の部分映像（SM1；!〜 SM14) の各々が占める領域は、当該部分映像に対応する部分領域と一致してもよいし、当該部分映像に対応する部分領域よりも広くてもよいし、当該部分映像に対応する部分領域よりも狭くてもよい。また、複数の部分領域（SR；!〜 SR4)は、互いに同じ面積 •同じ形状 (合同）であってもよいし、そうでなくともよい。また、映像再生部（160、 12 0)は、全体映像データの全てが、全体映像記憶部（180)に書き込まれてから当該全体映像データを用いた全体映像 (AMI)の再生を開始してもよ!/、し、全体映像データの一部が全体映像記憶部（180)に書き込まれる前に当該全体映像データを用 V、た全体映像 (AMI)の再生を開始してもよ!/、。

上記の映像処理装置（100)において、前記全体映像 (AMI)内の前記複数の部分映像（SM1；!〜 SM14)を表す複数の部分映像データの元である複数の元部分映像データをあらかじめ記憶する元映像データ記憶部（170)と、前記複数の部分領域 (SR；!〜 SR4)と前記複数の部分映像（SM1；!〜 SM14)の初期の対応関係を記述した初期配置データをあらかじめ記憶する初期配置データ記憶部（170)と、前記全体映像における前記部分映像の配置を決定する映像配置決定部（150)と、前記元映像データ記憶部から読み出された前記元部分映像データから、前記映像配置決定部の決定に基づいて配置された前記部分映像を含む前記全体映像を表す前記全体映像データを生成し、前記全体映像データを前記全体映像記憶部に書き込む全体映像生成部（150)と、前記初期配置データ記憶部から前記初期配置データを読み出し、前記映像配置決定部が決定した配置に基づいて、前記初期配置データで記述された前記複数の部分領域（SR；!〜 SR4)と前記複数の部分映像（SM1；!〜 SM14)の対応関係を修正することによって新たな配置データを生成し、前記新たな配置データを前記配置データ記憶部に書き込む配置データ修正部（150)とをさらに有するようにしてあよレヽ。

この態様によれば、映像配置決定部（150)が決定した配置に基づいて全体映像生成部（150)が部分映像を全体映像内で配置するとともに、映像配置決定部（150 )が決定した配置に基づ!/、て配置データ修正部（150)が初期配置データで記述された複数の部分領域（SR；!〜 SR4)と複数の部分映像（SM1；!〜 SM14)の対応関係を修正する。従って、複数の部分領域（SR；!〜 SR4)と複数の部分映像（SM1；!〜 SM14)の対応関係を映像処理装置で管理しつつ、初期配置データの記述とは異なる部分領域に部分映像が配置された全体映像 (AMI)を再生することが可能である。よって、この態様によれば、元部分映像データの同一の組を用いて異なる全体映像 (AMI)を再生することができる。これは、例えば、同一の問題が繰り返し出題されるクイズゲームを行うゲーム装置において適切なゲーム結果を得ることに寄与する。具体的には、問題の出題の度に正解の選択肢の配置をランダムに入れ替えることにより、正解の選択肢の配置だけを憶えているプレイヤーが正解する不適切な事態が生じ難くなる。

前記元映像データ記憶部（170)は、前記初期配置データに記述された前記初期の対応関係に従って複数の部分映像（SM2；!〜 SM24)が配置された元全体映像（ AM2)を表す、複数の前記元部分映像データを含む元全体映像データをあらかじめ記憶し、前記全体映像生成部（150)は、前記元映像データ記憶部から読み出された前記元全体映像データでの前記部分映像（SM2；!〜 SM24)の位置に関する記述を、前記映像配置決定部（150)の決定に基づいて変更して、前記全体映像データを生成すると好ましい。この態様では、映像配置決定部（150)が決定した配置に基づいて全体映像生成部（150)が元全体映像データでの部分映像の位置を変更することで全体映像データを生成するとともに、映像配置決定部（150)が決定した配置に基づいて配置データ修正部（150)が初期配置データで記述された複数の部分領域（SR；!〜 SR4)と複数の部分映像（SM1；!〜 SM14)の対応関係を修正する。従って、複数の部分領域（SR；!〜 SR4)と複数の部分映像（SM1；!〜 SM14)の対応関係を映像処理装置で管理しつつ、初期配置データの記述とは異なる部分領域に部分映像が配置された全体映像 (AMI)を再生することが可能である。よって、この態様によれば、同一の元全体映像データを用いて異なる全体映像 (AMI)を再生すること力 Sできる。これは、例えば、同一の問題が繰り返し出題されるクイズゲームを行うゲーム装置において適切なゲーム結果を得ることに寄与する。具体的には、問題の出題の度に正解の選択肢の配置をランダムに入れ替えることにより、正解の選択肢の配置だけを憶えているプレイヤーが正解する不適切な事態が生じ難くなる。

[0007] 上記の態様にお!/、て、前記全体映像生成部（150)は、前記複数の部分映像（SM 1；!〜 SM 14)を区分する境界線の映像である境界映像 (DM)を表す境界映像データを前記全体映像データに含ませるようにする、ようにしてもよい。

この態様によれば、複数の部分映像（SM1；!〜 SM14)の各々力独立した映像として認識され易くなる。

境界映像 (DM)としては、同一の画像を繰り返し表示することにより表示される映像が望ましぐ複数の部分領域（SR；!〜 SR4)の境界に沿って延在する領域を占める映像を例示することカできる。また、複数の部分映像（SM1；!〜 SM14)の少なくとも 1 つに境界映像（DM)の一部が含まれてもよ!/、し、複数の部分映像（SM1；!〜 SM14 )のいずれにも境界映像 (DM)の一部が含まれなくてもよい。前者の場合、境界映像 (DM)の一部を含む部分映像（SM1；!〜 SM14)と、この部分映像（SM1；!〜 SM14 )に対応する元全体映像データでの部分映像（SM2；!〜 SM24)は、一致しない。後者の場合、複数の部分映像（SM1；!〜 SM14)の各々と、当該部分映像（SM11〜S M14)に対応する元全体映像データでの部分映像（SM2；!〜 SM24)は、一致する

〇

[0008] 上記の各態様において、前記元映像データ記憶部（170)に記憶されている元全体映像データは圧縮符号化されており、前記全体映像生成部（150)は、前記全体映像データの生成に先立って、読み出した前記元全体映像データを復号する、ようにしてもよい。

この態様によれば、元映像データ記憶部（170)に要求される記憶容量を低減すること力 Sでさる。

[0009] 上記の映像処理装置（100)の各態様において、問題をプレイヤーに出題する出題部（150)と、前記映像再生部（160、 120)に前記全体映像 (AMI)を再生させることにより前記問題への解答の選択肢として前記複数の部分映像（SM1；!〜 SM14) を表示する提示部（150)と、正解の選択肢を示す正解データを記憶している正解記憶部（170)とを有し、前記情報出力部（150、 160、 120、 130)は、前記部分映像特定部で特定された部分映像（SMI；!〜 SM14)と前記正解記憶部（170)に記憶されて!/、る前記正解データとに基づ!/、て、前記部分映像特定部で特定された部分映像（ SM1；!〜 SM14)が正解の選択肢であるか否かを判定し、判定結果に応じた情報を出力する、ようにしてもよい。

この態様によれば、前述のクイズ処理を行うことができる。

[0010] また、本発明は、互いに重ならない複数の部分領域（SR；!〜 SR4)を有する画像表示領域 (AR)を占める全体映像 (AMI)を再生するための全体映像データが書き込まれる全体映像記憶部（180)と、前記全体映像記憶部に書き込まれた全体映像データを用いて前記全体映像を再生する映像再生部（160, 120)と、前記全体映像内の複数の部分映像（SM1；!〜 SM14)の配置を記述した配置データが書き込まれる配置データ記憶部（180)とを有しており、前記全体映像は、前記全体映像と同じ再生時間であって前記複数の部分領域にそれぞれ配置される複数の部分映像を有しており、前記配置データは、前記複数の部分領域と前記複数の部分映像の対応関係を記述する、コンピュータを、前記部分領域のうち少なくとも 1つの部分領域の使用者による選択を受け付ける選択受け付け部（150)と、前記配置データ記憶部に書き込まれた前記配置データに基づいて、前記複数の部分映像のうち、前記選択受け付け部に受け付けられた前記部分領域に対応する部分映像を特定する部分映像特定部（150)と、前記部分映像特定部で特定された部分映像（SM1；!〜 SM14)に応じた情報を出力する情報出力部（150)として機能させるプログラム (P)を提供する。このプログラム（p)を実行中のコンピュータ（装置）によれば、上述の映像処理装置

(100)と同様に、装置の映像再生能力を上回る数の映像を同時に表示することができる。

発明の効果

[0011] 本発明によれば、装置の映像再生能力を上回る数の映像を同時に表示することができる映像処理装置およびプログラムを提供することができる。

図面の簡単な説明

[0012] [図 1]本発明の実施の形態に係る映像処理装置の外観を示す図である。

[図 2]図 1の映像処理装置の画面に表示される画像の一例を示す図である。 [図 3]図 1の映像処理装置の構成を示すブロック図である。

[図 4]図 1の映像処理装置で用いられるクイズデータの構造を模式的に示す図である

[図 5]図 1の映像処理装置の主プロセッサが行うゲーム処理を示すフローチャートである。

[図 6]本実施の形態の変形例に係る映像処理装置において表示される画像の一例を示す図である。

[図 7]本実施の形態の変形例に係る映像処理装置の主プロセッサが行うゲーム処理のフローチャートの一部を示す図である。発明を実施するための最良の形態

[0013] 以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。以下に説明する具体的な構成は一例に過ぎず、本発明は、この具体的な構成を変形して得られる各種の形態をも範囲に含む。

[0014] [構成]

図 1は、本発明の実施の形態に係る映像処理装置 100の外観を示す図である。映像処理装置（コンピュータ） 100は、問題をプレイヤーに出題し、当該問題への解答の選択肢を表示し、当該選択肢のうち少なくとも 1つの選択肢のプレイヤーによる選択を受け付けるクイズ処理を行ってクイズゲームを進行させるアーケードゲーム機（ゲーム装置）であり、来訪したプレイヤーにゲームを行わせる施設（ゲームアーケード）内に設置されている。但し、他の実施の形態として、映像処理装置 100と同様の機能を家庭用ゲーム機 (ゲーム装置）に実現してもよ!/、。

[0015] クイズゲームを行うプレイヤ一は、映像処理装置 100の筐体 110の正面で、筐体 11 0に設けられた表示部（具体的にはモニタ） 120の画面 121に表示される画像を見るとともに筐体 110に設けられたスピーカ 131から放出される音声を聴いて、出題された問題および表示された選択肢を把握する。そしてプレイヤ一は、所望の選択肢の選択を促すための画像に占められている画面 121内の、所望の選択肢に対応する部分領域に触れて当該部分領域を選択する。接触による選択が可能なように、画面 121は透明なタツチパネル 141に覆われている。 [0016] 図 2は、映像処理装置 100の画面 121に表示される画像の一例を示す図である。本実施の形態におけるクイズゲームでは、そのプレイヤーには、出題された問題への解答として最適な選択肢を、表示された解答選択肢力選択することが要求される。このとき、問題文 (例えば「東京駅の映像はどれでしょうか？」）力^問題」に相当し、問題文の画像の表示が問題の「出題」に相当する。

[0017] 画面 121には、問題文の画像が表示される画像表示領域である問題領域 QRと、解答の選択肢群の映像（全体映像データ）である全体映像 AMIに占められる画像表示領域である選択肢群領域 ARとが設けられている。選択肢群領域 ARは、選択肢群領域 AR内の互いに重ならな!/、複数の矩形をそれぞれ輪郭とする複数の部分映像領域 SR1〜SR4 (選択肢領域）と、部分映像領域を区分する枠線つまり境界線を表示する境界映像領域 DRとに分かれている。部分映像領域 SR；!〜 SR4は、解答の選択肢の映像である部分映像 SM1；!〜 SM14に占められる。部分映像 SM11〜S M14の各々の面積は、部分映像領域 SM1；!〜 SM14と一致してもよいし、部分映像領域 SM1；!〜 SM14よりも広くてもよ!/、し、部分映像領域 SM1；!〜 SM14よりも狭くてもよい。

[0018] 複数の部分映像 SM1；!〜 SM14の各々は、全体映像 AMIと同じ再生時間の映像であり、全体映像 AMIに含まれており、後述の配置データにより、複数の部分映像領域 SR；!〜 SR4にそれぞれ対応付けられる。境界映像領域 DRは、複数の部分映像 SM1；!〜 SM14を区分する枠線つまり境界線の映像である境界映像 DMに占められる。複数の部分映像領域 SR；!〜 SR4は、互いに離間しており、いずれも選択肢群領域 ARの輪郭から離間している。つまり、各部分映像領域 SR；!〜 SR4は境界映像領域 DRに囲まれており、境界映像領域 DRは複数の部分映像領域 SR；!〜 SR4 の境界に沿って延在してレ、る。

[0019] 図 3は、映像処理装置 100の構成を示すブロック図である。この図に示すように、映像処理装置 100は、後述のゲームプログラム Pを実行する主プロセッサ（選択受け付け部、部分映像特定部、情報出力部、映像配置決定部、全体映像生成部、配置データ修正部、出題部、提示部） 150、プレイヤーに操作されて操作内容に応じた操作データを主プロセッサ 150へ供給する操作部 140、命令を受けて当該命令に応じた画像処理を行うとともに映像信号を表示部（再生部、情報出力部） 120へ供給する表示制御部（映像再生部、情報出力部） 160、表示制御部 160からの映像信号を用いて映像を画面 121に表示する表示部 120、主プロセッサ 150からの音声データを用いてスピーカ 131から音声を放出する発音部（情報出力部） 130、各種のデータを記憶する格納部（元映像データ記憶部、初期配置データ記憶部、正解記憶部） 170、およびワークエリアとして用いられる主メモリ（全体映像記憶部、配置データ記憶部） 1 80を有する。

[0020] 主プロセッサ 150は、例えば、一又は複数の CPU (Central Processing Unit)である。操作部 140は、タツチパネル 141を備える。タツチパネル 141は、触れられた位置に応じた操作データを主プロセッサ 150へ供給する。但し、他の実施の形態として、表示部 120としてビデオプロジェクタを用いる構成としてもよい。この場合、画像が投射されるスクリーンが画面 121に相当し、図示しな!/、キーボードやボタンなどが操作部 140に備えられる。

[0021] 表示制御部 160は、表示部 120へ映像信号を供給するために各種データを記憶するビデオメモリ 161および表示用プロセッサ 162を有する。ビデオメモリ 161は、例えば RAM (Random Access Memory)により実現されており、その記憶領域には、 1画面（1フレーム）分の画像データを記憶するフレームバッファ FBが確保される。

[0022] 表示用プロセッサ（Graphics Processing Unit) 162は、命令を受けて当該命令に応じた画像処理を行う一方、映像信号を表示部 120へ供給する。表示用プロセッサ 16 2による映像信号の供給は、フレームバッファ FBから 1画面分の画像データを読み出して表示部 120へ供給する処理を予め定められた時間（例えば、約 1/30秒間または約 1/60秒間）間隔で繰り返し実行することにより実現される。

[0023] 表示用プロセッサ 162に供給される命令には、描画命令と停止命令とがある。描画命令に応じた画像処理が描画処理であり、停止命令に応じた画像処理が停止処理である。描画処理とは、画像データをフレームバッファ FBに書き込む処理である。描画処理の一種として、映像を再生するための映像再生処理がある。描画命令の一種として、映像再生処理を命ずる映像再生命令がある。映像再生命令は、映像データを指定する映像指定データと、この映像データを用いて再生される映像に占められる矩形の画像表示領域を指定する領域指定データを含む。映像再生処理では、表示用プロセッサ 162は、映像指定データに指定された映像データを用いて再生される映像を構成する複数の矩形の画像をそれぞれ表示するための複数の画像データ（複数の部分映像 SM1；!〜 SM14に相当）を、フレームバッファ FBの、領域指定データに指定された画像表示領域に対応する記憶領域に、 1つずつ順に書き込む。停止処理では、表示用プロセッサ 162は、実行中の映像再生処理を停止する。

[0024] 但し、他の実施の形態として、主プロセッサ 150が表示用プロセッサ 162を、主メモリ 180がビデオメモリ 161を兼ねる構成としてもよい。この場合、主プロセッサ 150は、表示用プロセッサ 162が行う処理と同様の処理を行うためのプログラムを実行することになる。

[0025] 格納部 170は、記憶内容の保持に電源を必須としない。格納部 170の記憶領域は、記憶内容を書き換え不可能な書き換え不可能領域 R1と、記憶内容を書き換え可能な書き換え可能領域 R2とに分けられる。書き換え不可能領域 R1は例えば ROM ( Read Only Memory)により、書き換え可能領域 R2は例えばハードディスクにより実現される。

[0026] 書き換え不可能領域 R1には、ゲームプログラム Pが記憶されて!/、る。ゲームプログラム Pは、主プロセッサ 150に実行され、映像処理装置 100に後述のゲーム処理を行わせる。書き換え可能領域 R2には、多数のクイズデータ 171が記憶されている。クイズデータ 171は、クイズの出題、選択肢の表示、および選択された選択肢が正解の選択肢であるか否かの判定に用いられるデータであり、クイズ毎に用意されている。

[0027] 図 4は、格納部（元映像データ記憶部、初期配置データ記憶部、正解記憶部） 170 の書き換え可能領域 R2にあらかじめ記憶され、映像処理装置 100で用いられるクイズデータ 171の構造を模式的に示す図である。各クイズデータ 171は、問題を出題するための問題データ、当該問題への解答の選択肢を提示するための選択肢群データ（元全体映像データ）、選択された選択肢が正解の選択肢であるか否かを判定するための正解データ、および各選択肢の配置を示す初期配置データを含む。

[0028] 問題データは、問題文の画像を表示するためのデータであり、テキストデータであつても、画像データであってもよい。正解データは、具体的には、正解の選択肢を示すデータである。本実施の形態において、各問題に対する正解の選択肢は 1つである。但し、他の実施の形態として、正解データとして、不正解の選択肢を漏れなく示すデータを採用することも可能である。この場合であっても、正解データが正解の選択肢を示すデータであることに変わりはない。

[0029] 選択肢群データは、全体映像 AMIを再生するための全体映像データの生成に用いられる 1つの元全体映像データであり、公知の動画圧縮技術により圧縮符号化されている。本実施の形態では、動画圧縮技術として SMPTE (Society of Motion Pict ure and Television Engineers)の VClを採用してレヽ。

[0030] 選択肢群データは、最終的に再生される全体映像 AMI内の複数の部分映像 SM 11〜SM14を表す部分映像データの元である複数の元部分映像データを含む。そして選択肢群データは、複数の元の部分映像 SM2；!〜 SM24が配置された元全体映像 AM2を表す。つまり選択肢群データを用いてコンピュータによって元全体映像 AM2を再生することができる。再生された元全体映像 AM2には、元全体映像 AM2 と同じ再生時間の複数の元の部分映像 SM2；!〜 SM24が配置されている。元全体映像 AM2は、互いに重ならな!/、複数の矩形をそれぞれ輪郭とする複数の部分映像領域を有する画像表示領域を占める。元全体映像 AM2の画像表示領域での複数の部分映像領域の面積および配置は、最終的に再生される全体映像 AMIの画像表示領域 ARでの部分映像領域 SR；!〜 SR4の面積および配置と同じである。これらの部分映像領域には、元の部分映像 SM2；!〜 SM24がそれぞれあらかじめ配置される。部分映像 SM2；!〜 SM24の各々の面積は、部分映像領域と一致してもよいし、部分映像領域よりも広くてもよいし、部分映像領域よりも狭くてもよい。

[0031] 初期配置データは、元全体映像 AM2の画像表示領域での複数の部分映像領域と複数の元の部分映像 SM2；!〜 SM24とを対応付けるデータである。後述するように、複数の元の部分映像 SM2；!〜 SM24が再配置されることによって、複数の部分映像 SM1；!〜 SM14を有する全体映像 AMIを表す全体映像データが生成される。つまり、初期配置データは、複数の部分映像領域 SR；!〜 SR4と複数の部分映像 SM1 ；!〜 SM14の初期の対応関係を記述している。そして、選択肢群データから再生される元全体映像 A2では、初期配置データに記述された初期の対応関係に従って複数の部分映像 SM2；!〜 SM24があらかじめ配置されている。

[0032] 主メモリ 180は、例えば RAMにより実現され、記憶内容の保持に電源を必須とする。主メモリ 180には、同一プレイヤーの連続正解数を示す連続正解数データ 181や、後述の加工後データ 182等のデータが一時的に記憶される。後述するように、グーム処理では、クイズ処理と問題への解答が正解であるか否かの判定処理（以降、「正解判定処理」）とが繰り返し実行される。連続正解数は、初期値が 0であり、問題への解答が正解であると判定される度に 1ずつ増え、不正解であると判定される度に 0に戻る。

[0033] [ゲーム処理]

図 5は、映像処理装置 100の主プロセッサ 150が行うゲーム処理を示すフローチヤートである。主プロセッサ 150がゲーム処理を行うことにより、映像処理装置 100を用いたクイズゲームが進行する。ゲーム処理では、主プロセッサ 150は、まず、連続正解数を初期化する（S l)。具体的には、主メモリ 180に、 0を示す連続正解数データ 1 81を記憶させる。

[0034] 次に主プロセッサ 150は、出題部として機能し、次回のクイズ処理で出題される問題である出題対象問題を特定する（S2)。具体的には、格納部 170の書き換え可能領域 R2に記憶されて!/、る多数のクイズデータ 171のうち、 1つのクイズデータ 171を選択する。出題対象問題の特定の規則は任意である。例えば、一連のクイズを有する一つのクイズゲームにおいて同一の問題が出題されないように出題対象問題を特定してもよいし、ランダムに出題対象問題を特定してもよい。

[0035] 次に主プロセッサ 150は、部分映像を再配置することにより加工後データ 182を生成する再配置処理を行う（S3)。具体的には、選択されたクイズデータ 171を格納部 170から読み出し、 VC1により復号 (伸長）し、加工し、加工後のクイズデータを加工後データ 182として主メモリ 180に書き込む。この加工には、映像データの加工および配置データの加工が含まれる。この加工の前または途中で、主プロセッサ 150は映像配置決定部として機能し、再生される全体映像 AMIにおける部分映像 SM11 〜SM14の配置をランダムに決定する。

[0036] 映像データの加工では、主プロセッサ 150は全体映像生成部として機能し、読み出されたクイズデータに含まれて!/、る選択肢群データ（元全体映像データ）での部分映像 SM2；!〜 SM24の位置に関する記述を、全体映像 AMIにおける部分映像 SM 11〜SM14の配置の決定に合うように変更することによって、この決定に沿って配置された部分映像 SM1；!〜 SM14を含む全体映像 AMIを表す全体映像データを生成する。つまり元全体映像 AM2における複数の元の部分映像 SM2；!〜 SM24の配置を入れ替える。なお、配置の入れ替えはランダムに行われる。したがって、映像データの加工を経ても、元全体映像 AM2における複数の元の部分映像 SM2；!〜 SM 24の配置と全体映像 AMIにおける複数の部分映像 SM1；!〜 SM14の配置とがー致する、ということが有り得る。

[0037] また、映像データの加工では、全体映像生成部としての主プロセッサ 150は、加工後の全体映像データを用いて再生される全体映像 AMIに境界映像 DMが含まれるように、全体映像データを生成する。

[0038] 配置データの加工では、主プロセッサ 150は配置データ修正部として機能し、読み出されたクイズデータに含まれている初期配置データを、選択肢群データの加工の内容に応じて加工する。つまり全体映像 AMIにおける部分映像 SM1；!〜 SM14の配置の決定に従って、初期配置データで記述された部分映像領域と複数の部分映像の対応関係を修正することによって修正後配置データを生成する。このようにして、加工後のクイズデータには、生成された全体映像データと修正後配置データが含まれる。主プロセッサ 150は、加工後のクイズデータを加工後データ 182として、全体映像記憶部かつ配置データ記憶部である主メモリ 180に書き込む。

[0039] 次に主プロセッサ 150は、クイズ処理を行う（S4)。クイズ処理では、主プロセッサ 15 0は、出題対象問題を出題するとともに当該問題への解答の選択肢を提示するための出題提示処理を行う一方（S4A)、プレイヤーによる選択を受け付ける受付処理を行う（S4B)。出題提示処理では、主プロセッサ 150は出題部として機能して、出題対象問題を出題するための描画命令を表示制御部 160へ供給する。この結果、図 2に示すように、表示部 120の画面 121の問題領域 QRに問題文の画像が表示される。

[0040] また、出題提示処理では、主プロセッサ 150は提示部として機能して、クイズの解答の選択肢を提示するための映像再生命令を表示制御部 160へ供給する。この映像再生命令に含まれる映像指定データは、加工後データ 182に含まれている全体映像データを指定している。また、この映像再生命令に含まれる領域指定データは、表示部 120の画面 121の選択肢群領域 ARを指定している。表示制御部 160の表示用プロセッサ 162は、この映像再生命令を受けると、映像再生部として機能し映像再生処理を行う。具体的には、指定された全体映像データを用いて再生される全体映像 AMIを構成する複数の矩形の画像をそれぞれ表示するための複数の画像データ（複数の部分映像 SM1；!〜 SM14に相当）を、フレームバッファ FBの、指定された選択肢群領域 ARに対応する記憶領域に、 1つずつ順に書き込む。この結果、図 2に示すように、選択肢群領域 ARは全体映像 AMIに、選択肢領域 (部分映像領域） SR1 は部分映像 SM14に、選択肢領域 SR2は部分映像 SM12に、選択肢領域 SR3は部分映像 SMI 1に、選択肢領域 SR4は部分映像 SM13に占められる。

[0041] 受付処理では、主プロセッサ 150は、選択受け付け部として機能し、複数の選択肢領域 (部分映像領域） SR；!〜 SR4のうち少なくとも 1つの選択肢領域 (部分映像領域 )のプレイヤー（使用者）による選択が受け付けられたか否かを判定し（S4B1)、この判定結果が否定的であれば受付処理の開始からの経過時間が制限時間を超過したか否かを判定し（S4B2)、この判定結果が否定的であれば、処理をステップ S4B1に戻す。つまり、 1つの選択肢領域の選択が受け付けられるまで、または経過時間が制限時間を超過するまで、 1つの選択肢領域の選択を待ち受ける。ステップ S4B1の判定結果は、複数の選択肢領域 SR；!〜 SR4のいずれか 1つにプレイヤーに触れた場合に肯定的となり、他の場合に否定的となる。

[0042] 制限時間は、提示対象選択肢の選択を受け付ける期間を制限するために予め定められた一定の時間であり、例えば 60秒間である。画面 121には、経過時間が制限時間を超過するまでの残り時間を示す画像（図 2では「09秒」）が含まれる。なお、本実施の形態では、受付処理の開始時点と出題提示処理の開始時点は一致して!/、る 1S 出題提示処理の開始後に受付処理が開始されるようにしてもよい。

[0043] 主プロセッサ 150は、受付処理のステップ S4B1またはステップ S4B2の判定結果が肯定的になると、クイズ処理を終了し、次の処理を行う。具体的には、主プロセッサ 150は、ステップ S4B2の判定結果が肯定的になってクイズ処理を終了した場合、すなわち経過時間が制限時間を超過してクイズ処理を終了した場合には、不正解処理を行う（S5)。

[0044] 不正解処理では、主プロセッサ 150は、まず、前述の停止命令を表示制御部 160 へ供給する。これにより、画面 121における全体映像 AMIの表示が停止する。次に、主プロセッサ 150 (情報出力部）は、表示制御部 160 (情報出力部）を制御して不正解であることを報知する画像を表示部 120 (情報出力部）の画面 121に表示させるための処理を行うとともに、不正解であることを報知する音を発音部 130 (情報出力部）のスピーカ 131から放出させるための処理を行う。これにより、不正解であることがプレイヤーに報知される。次に、主プロセッサ 150は、連続正解数を初期化する。

[0045] 一方、主プロセッサ 150は、ステップ S4B1の判定結果が肯定的になってクイズ処理を終了した場合、すなわち選択肢領域 SR1〜SR4の 1つの選択が受け付けられてクイズ処理を終了した場合には、部分映像特定部として機能して、選択された選択肢領域と加工後データ 182に含まれている配置データに基づいて、受け付けられた選択 (選択された選択肢領域）に対応する選択肢を特定する（S6)。次に、主プロセッサ 150 (情報出力部）は、特定された選択肢 (選択された選択肢）と加工後データ 1 82に含まれている正解データに基づいて、特定された選択肢が正解の選択肢であるか否かを判定する（S7)。この判定結果が否定的な場合には、処理はステップ S5 に進む。この判定結果が肯定的な場合には、主プロセッサ 150は、正解処理を行う（ S8)。

[0046] 正解処理では、主プロセッサ 150は、まず、前述の停止命令を表示制御部 160へ供給する。これにより、画面 121における全体映像 AMIの表示が停止する。次に、主プロセッサ 150情報出力部は、表示制御部 160 (情報出力部）を制御して正解であることをプレイヤーに報知する画像を表示部 120 (情報出力部）の画面 121に表示させるための処理を行うとともに、正解であることを報知する音を発音部 130 (情報出力部）のスピーカ 131から放出させるための処理を行う。次に、主プロセッサ 150は、連続正解数力だけ増加するように連続正解数データ 181を更新する。

[0047] 正解処理または不正解処理を終えた主プロセッサ 150は、次のクイズを出題可能か否かを判定する（S9)。この判定の内容は、クイズゲームの仕様に応じて適宜に定めるべきである。例えば、クイズゲームが一定の回数のクイズ処理を経て終了するゲームであれば、終了したクイズ処理が一定回数に達したか否かを判定すればよい。また例えば、クイズゲームが一定の時間内に終了するゲームであれば、クイズゲームの開始からの経過時間が制限時間以上であるか否かを判定すればよい。ステップ S 9の判定結果が肯定的な場合、処理はステップ S2に戻る。以降、上述した処理が繰り返し fiわれる。

[0048] [効果]

以上説明したように、映像処理装置 100は、全体映像 AMIを再生するための全体映像データ、および複数の部分領域 SR；!〜 SR4と複数の部分映像 SM1；!〜 SM14 とをそれぞれ対応付ける配置データが書き込まれる主メモリ 180と、正解の選択肢を示す正解データを記憶している格納部 170と、主メモリ 180に書き込まれた全体映像データを用いて全体映像 AMIを再生する表示制御部 160および表示部 120と、主プロセッサ 150とを有する。主プロセッサ 150は、問題をプレイヤーに出題し、表示制御部 160および表示部 120に全体映像 AMIを再生させることにより当該問題への解答の選択肢として複数の部分映像 SM1；!〜 SM14を表示し、複数の選択肢領域 SR；!〜 SR4のうち少なくとも 1つの部分領域のプレイヤーによる選択を受け付ける。また主プロセッサ 150は、主メモリ 180に書き込まれた配置データに基づいて、複数の部分映像 SM1；!〜 SM14のうち当該選択に対応する部分映像 SM1；!〜 SM14を特定し、この部分映像 SM1；!〜 SM14と格納部 170に記憶された正解データとに基づいて、この部分映像 SM1；!〜 SM14が正解の選択肢であるか否かを判定し、判定結果に応じた情報を出力する。

[0049] よって、映像処理装置 100によれば、前述のクイズ処理を行うことができる。また、映像処理装置 100では、表示制御部 160および表示部 120が全体映像データを用いて全体映像 AMIを再生することにより、複数の部分映像 SM1；!〜 SM14が表示される。つまり、 1つの映像を再生することにより、複数の映像を表示することができる。よって、映像処理装置 100によれば、装置の映像再生能力を上回る数の映像を同時に表示することができる。

[0050] また、映像処理装置 100では、格納部 170が、元全体映像 AM2を再生するための元全体映像データと、複数の部分領域 SR；!〜 SR4にそれぞれ対応する複数の元の部分領域と複数の元の部分映像 SM2；!〜 SM24とをそれぞれ対応付ける初期配置データを記憶しており、主プロセッサ 150が、格納部 170から元全体映像データを読み出し、元全体映像 AM2における複数の元の部分映像 SM2；!〜 SM24の配置が入れ替わるように加工し、全体映像データとして主メモリ 180に書き込む一方、格納部 170から初期配置データを読み出し、当該元全体映像データの加工の内容に応じて加工し、配置データとして主メモリ 180に書き込む。

[0051] よって、映像処理装置 100によれば、複数の部分映像と複数の部分領域 SR1〜S R4との対応関係を管理しつつ、複数の部分映像 SMI；!〜 SM14が元全体映像 AM 2における複数の元の部分映像 SM2；!〜 SM24の配置とは異なる配置で並んだ全体映像 AMIを再生することが可能となる。つまり、同一の元全体映像データ（選択肢群データ）を用いて異なる全体映像 AMIを再生することができる。これは、適切なゲーム結果を得ることに寄与する。具体的には、映像処理装置 100によれば、正解の選択肢の配置だけを憶えているプレイヤーが正解する不適切な事態が生じ難くなる

〇

[0052] また、映像処理装置 100では、複数の部分映像 SM1；!〜 SM14を区分する境界線の映像である境界映像 DMが全体映像 AMIに含まれている。よって、映像処理装置 100によれば、複数の部分映像 SM1；!〜 SM14の各々が独立した映像として認識され易くなる。但し、他の実施の形態として、図 2に示す境界映像 DMとは異なる映像を境界映像として採用してもょレ、。

[0053] また、映像処理装置 100では、格納部 170に記憶されている元全体映像データ（選択肢群データ）は圧縮符号化されている。したがって、格納部 170に要求される記憶容量を大幅に低減することができる。さらに、元全体映像データは VC1により圧縮符号化されている。 VC1ではフレーム内符号化が行われるから、映像処理装置 100 によれば、選択肢毎に映像データを VC1で圧縮符号化する場合に比較して、圧縮効率を上げることができる。但し、他の実施の形態として、フレーム内符号化を行う他の動画圧縮技術を採用してもよ!/、し、動画圧縮技術を用いなレ、ようにしてもょレ、。

[0054] [変形例] 図 6は、本実施の形態の変形例に係る映像処理装置において表示される画像の一例を示す図である。この図において、選択肢群領域 BR、選択肢領域 GR；! GR4 全体映像 BM1、部分映像 GM1；! GM14は、それぞれ、上述した選択肢群領域 A R、選択肢領域 SR；! SR4、全体映像 AM1、部分映像 SMI；! SM14に相当する。図から明らかなように、分離画像領域 DRおよび境界映像 DMに相当するものは存在せず、選択肢群領域 BRは、選択肢領域 GR；! GR4のみから構成されている。

[0055] 図 7は、上記の変形例に係る映像処理装置の主プロセッサ 150が行うゲーム処理のフローチャートの一部を示す図である。この図において、ステップ S31はステップ S 3 (図 5)に相当する。ステップ S31がステップ S3と異なる点は、映像データの加工の内容であり、ステップ S31では、読み出されたクイズデータに含まれている選択肢群データ（元全体映像データ）は、元全体映像 AM2における複数の元の部分映像 SM 2；! SM24の配置が入れ替わるように加工されて全体映像データとなる。つまり、境界映像 DMに関する処理が行われない。このゲーム処理の他の特徴は、上述した図 5のゲーム処理と同じである。

[0056] また、他の実施の形態として、全体映像データを圧縮符号化してから、映像再生命令を表示制御部 160 供給するようにしてもよい。ただし、この場合、表示制御部 16 0は、圧縮符号化された映像データを復号する機能を有する必要がある。また、圧縮符号化された映像データを復号することなくその部分映像の配置を入れ替えることが可能な動画圧縮技術を採用することが可能であれば、元全体映像データを復号する処理を省略し、圧縮符号化されたままの元全体映像データから全体映像データを生成してもよい。

[0057] また、本実施の形態では、複数の部分映像 SM1；! SM14がそれぞれ複数の選択肢領域 SR；! SR4の全域を占めている力他の実施の形態として、複数の部分映像 SM1；! SM14がそれぞれ複数の選択肢領域 SR；! SR4の一部を占めるようにしてもよい。また、複数の部分映像 SM1；! SM14がそれぞれ複数の選択肢領域 SR；! SR4からはみ出してもよい。また、複数の部分領域 SR；! SR4は、互いに同じ面積 ·同じ形状 (合同）であってもよいし、そうでなくともよい。

[0058] また、他の実施の形態として、いわゆるストリーミング再生に対応させてもよい。つまり、本実施の形態では、全体映像データの全てが主メモリ 180に書き込まれてから当該全体映像データを用いた全体映像 AMIの再生を開始するようになっている力 S、これを変形し、全体映像データの一部が主メモリ 180に書き込まれる前に当該全体映像データを用いた全体映像 AMIの再生を開始してもよレ、。

[0059] また、他の実施の形態とて、クイズゲーム処理とは異なる処理を行うようにしてもよい。ただし、その場合でも、特定された部分映像 SM11〜SM14に応じた情報を出力することが好ましい。出力される情報としては、光、音、振動等の人間に感知される形態のものを例示すること力 Sできる。光の形態の情報の出力としては、画像の表示のみならず、 LEDの明滅をも例示すること力 Sできる。なお、画像の表示の一例として、映像の表示を挙げること力できる。音の形態の情報の出力としては、スピーカによる放音のみならず、ソレノイドによる発音機構の駆動（例えば、ベルの鳴動）をも例示することができる。振動の形態の情報の出力としては、振動子の揺動を例示すること

[0060] 実施の形態では、一つの全体映像データの材料は、複数の元部分映像データをまとめて含み、複数の部分映像があらかじめ配置された元全体映像を表す一つの元全体映像データである。しかし、他の実施の形態として、複数の互いに分離した元部分映像データのセットから一つの全体映像データを生成してもよい。

[0061] 以上、本発明の特定の実施の形態を説明したが、本発明は、上記で開示された方法を記述する機械読み取り可能な命令のシーケンスを含むコンピュータプログラム、またはそのコンピュータプログラムを運ぶ（bears)プログラム製品としても実施しうる。「プログラム製品」としては、そのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体、またはそのコンピュータプログラムを伝送する伝送媒体（dat a carrier)であってよい。「情報記録媒体」としては、上述した形態のほか、各種のディスク、テープ、チップ、またはスティックがありうる。「伝送媒体」としては、無線有線を問わず各種のネットワークがありうる。プログラムの形式としては、コンパイルされていてもよ!/、しコンパイルされて!/、なくてもよ!/、。

[0062] 上記の映像処理装置は、スタンドアロンのコンピュータである力 S、相互に通信する複数のコンピュータを有しこれらのコンピュータが上述した機能を分担して実行するコンピュータシステムであってもよ!/、。

03

9880.0/.00Zdf/X3d S6.CS0/800Z OAV

Claims

請求の範囲

[1] 互いに重ならない複数の部分領域を有する画像表示領域を占める全体映像を再生するための全体映像データが書き込まれる全体映像記憶部と、

前記全体映像記憶部に書き込まれた全体映像データを用いて前記全体映像を再生する映像再生部と、

前記全体映像内の複数の部分映像の配置を記述した配置データが書き込まれる配置データ記憶部と、

前記部分領域のうち少なくとも 1つの部分領域の使用者による選択を受け付ける選択受け付け部と、

前記配置データ記憶部に書き込まれた前記配置データに基づレ、て、前記複数の部分映像のうち、前記選択受け付け部に受け付けられた前記部分領域に対応する部分映像を特定する部分映像特定部と、

前記部分映像特定部で特定された部分映像に応じた情報を出力する情報出力部とを有しており、

前記全体映像は、前記全体映像と同じ再生時間であって前記複数の部分領域にそれぞれ配置される複数の部分映像を有しており、

前記配置データは、前記複数の部分領域と前記複数の部分映像の対応関係を記述することを特徴とする映像処理装置。

[2] 前記全体映像内の前記複数の部分映像を表す複数の部分映像データの元である複数の元部分映像データをあらかじめ記憶する元映像データ記憶部と、

前記複数の部分領域と前記複数の部分映像の初期の対応関係を記述した初期配置データをあらかじめ記憶する初期配置データ記憶部と、

前記全体映像における前記部分映像の配置を決定する映像配置決定部と、前記元映像データ記憶部から読み出された前記元部分映像データから、前記映像配置決定部の決定に基づいて配置された前記部分映像を含む前記全体映像を表す前記全体映像データを生成し、前記全体映像データを前記全体映像記憶部に書き込む全体映像生成部と、

前記初期配置データ記憶部から前記初期配置データを読み出し、前記映像配置決定部が決定した配置に基づ!/、て、前記初期配置データで記述された前記複数の部分領域と前記複数の部分映像の対応関係を修正することによって新たな配置データを生成し、前記新たな配置データを前記配置データ記憶部に書き込む配置データ修正部と、

をさらに有することを特徴とする請求項 1に記載の映像処理装置。

[3] 前記元映像データ記憶部は、前記初期配置データに記述された前記初期の対応関係に従って複数の部分映像が配置された元全体映像を表す、複数の前記元部分映像データを含む元全体映像データをあらかじめ記憶し、

前記全体映像生成部は、前記元映像データ記憶部から読み出された前記元全体映像データでの前記部分映像の位置に関する記述を、前記映像配置決定部の決定に基づいて変更して、前記全体映像データを生成することを特徴とする請求項 2に記載の映像処理装置。

[4] 前記全体映像生成部は、前記複数の部分映像を区分する境界線の映像である境界映像を表す境界映像データを前記全体映像データに含ませるようにする、ことを特徴とする請求項 2に記載の映像処理装置。

[5] 前記元映像データ記憶部に記憶されてレ、る元全体映像データは圧縮符号化されており、

前記全体映像生成部は、前記全体映像データの生成に先立って、読み出した前記元全体映像データを復号する、

ことを特徴とする請求項 2に記載の映像処理装置。

[6] 問題をプレイヤーに出題する出題部と、

前記映像再生部に前記全体映像を再生させることにより前記問題への解答の選択肢として前記複数の部分映像を表示する提示部と、

正解の選択肢を示す正解データを記憶している正解記憶部とを有し、前記情報出力部は、前記部分映像特定部で特定された部分映像と前記正解記憶部に記憶されてレ、る前記正解データとに基づレ、て、前記部分映像特定部で特定された部分映像が正解の選択肢であるか否力、を判定し、判定結果に応じた情報を出力する、ことを特徴とする請求項 1に記載の映像処理装置。

互いに重ならなレ、複数の部分領域を有する画像表示領域を占める全体映像を再生するための全体映像データが書き込まれる全体映像記憶部と、

前記全体映像内の複数の部分映像の配置を記述した配置データが書き込まれる配置データ記憶部とを有しており、

前記配置データは、前記複数の部分領域と前記複数の部分映像の対応関係を記述する、コンピュータを、

前記部分映像特定部で特定された部分映像に応じた情報を出力する情報出力部として機能させるプログラム。