明 細 書
出力装置
技術分野
[0001] 本発明は、出力装置に関するものである。
背景技術
[0002] 近年、液晶パネル (LCD)等のディスプレイ上に表示された映像を、接眼レンズや ハーフミラー等を有する光学系を介して拡大した虚像として観察する眼鏡タイプの映 像表示装置が種々提案され、ヘッドマウントディスプレイと呼ばれている。このような ヘッドマウントディスプレイの例は、例えば WO2004/061519A1公報(特許文献 1 )に記載されている。
[0003] この映像表示装置は、多くの場合、頭に巻いた形で顔面に装着する構成とされ、両 眼に対応する位置に映像表示系を形成した両眼タイプと左右眼の一方の眼に対応 する位置に映像表示系を形成した片眼タイプとがある。このようなヘッドマウントデイス プレイは、通常は、映像を表示する表示部と音声を出力するヘッドホーンとを有して いる。又、出力装置の一種であるヘッドホーンは、音楽観賞用の音声出力機器として 広く使用されている。
[0004] このようなヘッドマウントディスプレイを操作する操作部品(スィッチ等)は、頭部に装 着される本体部と別のコントロールボックス等に設けてもよいが、これらの操作部品を 、頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイ本体部のヘッドホーン部や、ヘッドホー ンの保持部に取り付ける試みがなされている。
特許文献 1 :WO2004/061519Al公報
特許文献 2:特開 2004— 233776号公幸
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0005] 片眼用ヘッドマウントディスプレイにおいては、連結部により連結された 2つのヘッド ホーン部と、前記ヘッドホーン部の一つに、装着時の左右方向を回動軸として回動 可能に取り付けられた支持アームと、前記支持アームの先端部に取り付けられ、使用
者の片眼に映像を表示する表示部とを有し、前記支持アームを約 180° 回動させ、 かつ、前記ヘッドホーンの装着の左右を入れ替えることにより、映像を表示する眼の 左右を入れ替える機能を有するものが主流となりつつある。このようなヘッドマウント ディスプレイの例として、特開 2004— 233776号公報(特許文献 2)に記載されるよう なものが知られている。
[0006] このようなヘッドマウントディスプレイにおいては、ヘッドホーン部に操作部品を取り 付けた場合、ヘッドマウントディスプレイを左眼用として使用する場合と右眼用として 使用する場合とで、操作部品の取り付け位置の前後が入れ替わってしまい、そのた めに操作がしにくいという問題点がある。この対策として、例えば特開 2004— 2337 76号公報(特許文献 2)では画面にボタンを表示することで解決している力 S、画面レ ィアウトに制約を受けてしまう。又、ヘッドマウントディスプレイの操作を、リモートコント ロールボックス等で行う場合もある力 S、この場合には、ケーブルが邪魔になったり、リ モートコントロールボックス等を紛失したりするという問題がある。
[0007] また、操作部材を、ヘッドホーンの保持部に取り付ける場合には、保持部の大きさ が限られているので、多数の操作部材を配置することができない。
[0008] 本発明は、左眼用、右眼用に切り替えて使用可能な映像出力装置であっても、操 作部品を操作しやすい出力装置を提供すること、操作部材の配列を工夫することに より、多数の操作部材を配置しても、各操作部材の機能の判別が容易な出力装置を 提供することを課題とする。
課題を解決するための手段
[0009] 前記課題を解決する第 1の手段は、頭部に装着して使用し、音声及び映像の少な くとも一方を出力する出力装置であって、
頭部に装着するための 2つの固定部と、前記固定部を連結する連結部とを有し、 前記固定部及び前記連結部の少なくとも一方に第一の操作部材が配置され、 前記第一の操作部材のうちの少なくとも一部は、実行される機能が変化することを特 徴とする出力装置である。
[0010] 前記課題を解決する第 2の手段は、前記第 1の手段であって、前記連結部または 前記固定部に接続していて、使用者の片眼に映像を表示する表示部を有し、
前記第一の操作部材のうちの前記実行される機能が変化する操作部材は、前記表 示部を観察する前記片眼の左右の切り替えに応じて機能が変化することを特徴とす るものである。
[0011] 前記課題を解決する第 3の手段は、前記第 2の手段であって、前記表示部を観察 する前記片眼の左右を切り替えた場合に、前記第一の操作部材においては、当該 操作部材前後の配置によって決まる機能が切り替え前と同じとなるように部材の操作 により実行される機能が変更されることを特徴とするものである。
[0012] 前記課題を解決する第 4の手段は、前記第 2の手段であって、前記出力装置と有 線又は無線で接続され、前記出力装置又は前記出力装置と接続された装置を操作 するための第二の操作部材を有し、前記第一の操作部材と前記第二の操作部材は 、両操作部材の少なくとも一部が同じ機能を持ち、前記表示部を観察する前記片眼 の左右を切り替えた場合に、前記第一の操作部材においては、当該操作部材前後 の配置によって決まる機能が切り替え前と同じとなるように部材の操作により実行され る機能が変更され、前記第二の操作部材においては、前記第一の操作部材におい て機能が変更された部材に相当する部材の操作により実行される機能が変更されな
V、ことを特徴とするものである。
[0013] 前記課題を解決する第 5の手段は、前記第 3の手段又は第 4の手段であって、前記 第一の操作部材のうち、前記表示部を観察する前記片眼の左右を切り替えた場合に 、実行される機能が変更される操作部材には、操作部材の操作により実行される動 作が記載されてレ、な!/、ことを特徴とするものである。
[0014] 前記課題を解決する第 6の手段は、前記第 1の手段であって、前記第一の操作部 材は、動作モードに応じて実行される機能が変化する少なくとも 2つの第三の操作部 材と、機能力 つのみである少なくとも 2つの第四の操作部材とからなり、前記第四の 操作部材は、前記第三の操作部材の並び方向と並び方向が異なるように配列されて
V、ることを特 ί毁とするものである。
[0015] 前記課題を解決する第 7の手段は、前記第 6の手段であって、前記第四の操作部 材は、前記第三の操作部材をなす少なくとも 2つの操作部材に挟まれるように配置さ れてレ、ることを特徴とするものである。
[0016] 前記課題を解決する第 8の手段は、前記第 7の手段であって、前記第三の操作部 材又は前記第四の操作部材と、前記第四の操作部材のうち少なくとも 1つとを結ぶ線 に沿って、指の接触に分かるようにするための、ガイド部が設けられていることを特徴 とするあのである。
[0017] 前記課題を解決する第 9の手段は、前記第 8の手段であって、前記ガイド部は直線 状のものではな!/、ことを特徴とするものである。
[0018] 前記課題を解決する第 10の手段は、前記第 9の手段であって、前記ガイド部材は 、人の指の長さとほぼ一致する半径の円弧の一部の形状を有し、人の指の長さとほ ぼ一致する半径の円弧上に並んでいることを特徴とするものである。
[0019] 前記課題を解決する第 11の手段は、前記第 2の手段であって、前記固定部または 前記連結部に装着時の左右方向を回動軸として回動可能に取り付けられた支持ァ ームを有し、前記表示部は前記支持アームの先端部に取り付けられ、前記支持ァー ムを約 180° 回動させ、かつ、前記固定部の装着の左右を入れ替えることにより、前 記表示部を観察する前記片眼の左右の切り替えを行い、前記第一の操作部材は、 前後対称に取り付けられ、互いに対称の位置にある前記第一の操作部材は同一の 機能を有し、かつ、当該出力装置の装着の向きに応じて前記互いに対象の位置にあ る第一の操作部材の一方のみが有効とされることにより、前記第一の操作部材のうち の一部の実行される機能が変化することを特徴とするものである。
[0020] 前記課題を解決する第 12の手段は、前記第 11の手段であって、前記第一の操作 部材が取り付けられている固定部に、前後対称に、指置き部が設けられていることを 特徴とするものである。
[0021] 前記課題を解決する第 13の手段は、前記第 11の手段又は第 12の手段であって、 前記第一の操作部材は基材の上に設けられ、前記基材を前後にスライドさせること により、前記互いに対称の位置にある前記第一の操作部材の一方のみ力 前記固 定部の外部に飛び出して操作可能となり、そのとき、他方の前記第一の操作部材は 、固定部の中に隠れて、外部から操作不可能となることを特徴とするものである。
[0022] 前記課題を解決する第 14の手段は、前記第 13の手段であって、前記固定部を覆 うカバーを有し、前記カバーは、前記基材のスライドを防止する機能を有するもので
あることを特徴とするものである。
[0023] 前記課題を解決する第 15の手段は、前記第 11又は第 12の手段であって、前記固 定部を覆うカバーを有し、前記カバーは、前記互いに対称の位置にある前記第一の 操作部材の一方を覆い、他方を覆わないものであり、これにより、前記互いに対称の 位置にある前記第一の操作部材の一方のみが操作可能とされていることを特徴とす るものである。
発明の効果
[0024] 本発明によれば、左眼用、右眼用に切り替えて使用可能な映像出力装置であって も、操作部品を操作しやすい出力装置を提供すること、操作部材の配列を工夫する ことにより、多数の操作部材を配置しても、各操作部材の機能の判別が容易な出力 装置を提供することができる。
図面の簡単な説明
[0025] [図 1]本発明の第 1の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイの概要を示す図で ある。
[図 2]本発明の第 2の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイの概要を示す図で ある。
[図 3]操作部材の配列の例を示す図である。
[図 4]本発明の第 3の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイの概要を示す図で ある。
[図 5]本発明の第 4の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイの概要を示す図で ある。
[図 6]本発明の第 5の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイの概要を示す図で ある。
符号の説明
[0026] 1···ヘッドマウントディスプレイ、 2· ヘッドホーン、 3· ヘッドホーン、 4···連結部、 5··· 支持アーム、 6···表示部、 7···十字キー、 8···コントロールボックス、 9···ケーブル、 10 キー、 11···ィヤーノ ッド、 12···ィヤーノ ッド、 13···ί呆 ί ^、 14--- , 15 …ヘッドバンド部、 16···表示部、 17···表示部アーム、 18···回動部、 19···操作部、 2
0···押しボタンスィッチ、 21···押しボタンスィッチ、 23···押しボタンスィッチ、 24·· 'ダイ ャル、 31···押しボタンスィッチ、 32···押しボタンスィッチ、 33···押しボタンスィッチ、 3 4···押しボタンスィッチ、 35···ダイヤノレ、 36···ダイヤノレ、 37a〜37d''' K M^、 41 …押しボタンスィッチ、 42···押しボタンスィッチ、 43···押しボタンスィッチ、 44· 押し ボタンスィッチ、 45…ダイヤノレ、 46a〜46d…ガイド部材、 51…押しボタンスィッチ、 5 2···押しボタンスィッチ、 53···押しボタンスィッチ、 54···押しボタンスィッチ、 55·· 'ダイ ャル、 56a…ガイド部材、 56b…ガイド部材、 61…押しボタンスィッチ、 62…押しボタ ンスィッチ、 63…押しボタンスィッチ、 64…押しボタンスィッチ、 65…ダイヤノレ、 66··· ダイヤノレ、 67a…ガイド部材、 67b…ガイド部材、 71···ヘッドマウントディスプレイ、 72 …ヘッドホーン、 73…ヘッドホーン、 74…連結部、 75…支持アーム、 76…表示部、 77···押さえ部材、 78···回動部材、 79L…操作部品、 79R…操作部品、 80L…指か け、 80R… 旨力、け、 81…基板、 82…カノく一
発明を実施するための最良の形態
[0027] 以下、本発明の実施の形態の例を、図を用いて説明する。図 1は、本発明の第 1の 実施の形態の 1例であるヘッドマウントディスプレイ(出力装置)の概要を示す図であ る。図 1において、(a)は、ヘッドマウントディスプレイ 1を左眼用として使用する場合 の図を示し、(b)は、ヘッドマウントディスプレイ 1を右眼用として使用する場合の図を 示す。
[0028] ヘッドマウントディスプレイ 1においては、 2つの固定部であるヘッドホーン 2、 3が、 連結部 4により連結されており、連結部 4は弹性を有している。装着時には、ヘッドホ ーン 2、 3により両耳を挟んで連結部 4の弾性により押さえつける形で装着する。へッ ドホーン 3には、支持アーム 5が装着時の左右方向を回動軸として回動可能なように 取り付けられており、その先端部には、使用者の眼に映像を表示する表示部 6が取り 付けられている。
[0029] ヘッドホーン 2には、第 1の操作部材である十字キー 7が取り付けられている。この 例では、十字キー 7の上下のキーは上が音量の増加、下が音量の減少を指示するも のであり、前側のキーが演奏、後側のキーが巻き戻しを指示するものである力 これら の表示は刻印されてレ、なレ、。
[0030] 又、ヘッドホーン 2にはコントロールボックス 8がケーブル 9を介して取り付けられ、コ ントロールボックス 8には第 2の操作部材である十字キー 10が取り付けられている。十 字キー 7と十字キー 10とは同じ機能を果たすようにされており、使用者が好みにより どちらかを適宜選択して使用できるようになつている。なお、コントロールボックス 8は 、コネクタ等により、ヘッドホーン 2から着脱可能として、使用者の好みにより、十字キ 一 7を操作するか、十字キー 10を操作する力、を選択するようにしてもよい。ヘッドホー ン 2とコントロールボックス 8の間の信号のやりとりを無線により行ってもよい。
[0031] この状態から、支持アーム 5と連結部 4を 180° 回動させ、装着の左右を入れ替え ることにより、ヘッドマウントディスプレイ 1は、図 1 (b)に示すように右眼用のものとする 。すると、十字キー 7の上下が入れ替わってしまう。これに対応するように、図 1 (a)で 上側のキーに割り当てられた機能を、下側のキーに割り当て、図 1 (a)で下側のキー に割り当てられた機能を、上側のキーに割り当てて、(b)の状態になったときに、図 1 ( a)で上側のキーに割り当てられた機能が上側のキーに、下側のキーに割り当てられ た機能が下側のキーに、それぞれ割り当てられるように機能を変更する。十字キー 1 0については、キーの機能を変更する必要がないので、そのままとする。
[0032] 前述のように、ヘッドホーン 2においては、十字キー 7の機能を表示する刻印がない のは、このように、キーの機能が、装着の左右に応じて変更されるからである。これに 対して、コントロールボックス 8においては、十字キー 10の機能が変わらないので、そ の機能を刻印等により表示しても構わない。
[0033] なお、第 1の実施の形態のヘッドマウントディスプレイにおいては、コントロールボッ タス 8が無くてもよい。
[0034] 図 2は、本発明の第 2の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイ(出力装置)の 概要を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は、(a)においてヘッドマウントディスプレイ を左側から見た図である。このヘッドマウントディスプレイは、両耳を左右から押さえて ヘッドマウントディスプレイを頭部に固定する固定部であるィヤーパッド 11、 12を備え ている。各ィヤーパッド 11、 12の中にはスピーカーが設けられ、それぞれの耳に音 声を出力する。各ィヤーパッド 11、 12は、自在ヒンジを介して保持部 13、 14に固定 されている。左右の保持部 13、 14は、ヘッドバンド部 5内に摺動自在に差し込まれ、
ヘッドバンド部 15により連結されている。ヘッドバンド部 15は弾力性を有し、ィヤーパ ッド 11、 12を左右から耳部に押し付ける付勢力を与える。表示部 16は、表示部ァー ム 17に保持され、表示部アーム 17は、回動部 18を介して保持部 14に結合されてい て、装着時の前後方向に回動可能となっている。なお、左右の保持部 13、 14とへッ ドバンド部 15とが連結部を構成している。
[0035] 保持部 13には操作部 19が設けられ、操作部 19には第一の操作部材である押しボ タンスィッチ 20、 21、 22、 23とダイヤル 24が設けられている。このうち、押しボタンス イッチ 20、 21には、モードによって異なる 2つ以上の機能が与えられ(以下、このよう なものを第三の操作部材という)、押しボタンスィッチ 22, 23とダイヤル 24には、単一 の機能が与えられている(以下、このようなものを第四の操作部材という)。押しボタン スィッチ 20、 21は水平方向に並んで配列され、押しボタンスィッチ 22, 23とダイヤル 24は垂直方向に並んで配列されている。よって、使用者は、操作部材の配列の方向 により、各々の操作部材が第三の操作部材か第四の操作部材かを識別することがで きる。
[0036] 例えば、メニューを操作する画面においては、スィッチ 21を OKボタン、スィッチ 20 をキャンセルボタンとして使用し、ダイヤル 24をカーソルの上下方向の移動に使用す る。又、音楽等の再生画面においては、スィッチ 21を早送りボタン、スィッチ 20を巻き 戻しボタン、スィッチ 22を再生 ·停止ボタンとして使用する。本実施の形態のように、 共用するスィッチ 20、 21の間に、共用しないスィッチ 22、ダイヤル 24を挟み込むよう に配置することにより、指の移動量を減らすことができ、操作性の向上を図ることがで きる。
[0037] 図 3は、第一の操作部材の配列の例を示す図である。図 3 (a)において、押しボタン スィッチ 31、 32は第三の操作部材であり水平方向に並んで配列されている。押しボ タンスィッチ 33、 34、及びダイヤル 35、 36は第四の操作部材であり垂直方向に並ん で配列されている。そして、押しボタンスィッチ 31とダイヤル 35を結ぶ線 (L字型)に 沿ってガイド部材 37aが、押しボタンスィッチ 31とダイヤル 36とを結ぶ線 (L字型)に 沿ってガイド部材 37bが、押しボタンスィッチ 32とダイヤル 36とを結ぶ線 (L字型)に 沿ってガイド部材 37cが、押しボタンスィッチ 32とダイヤル 35とを結ぶ線 (L字型)に
沿ってガイド部材 37dが設けられている。よって操作者は、これらのガイド部材を指で たどることによって操作部材同士の位置関係が分かり、操作部材の機能を識別する ことが容易となる。
[0038] 図 3 (b)は、第一の操作部材の配列の別の例を示すもので、押しボタンスィッチ 41 、 42は第三の操作部材であり水平方向に並んで配列されている。押しボタンスィッチ 43、 44、及びダイヤル 45が第四の操作部材であり垂直方向に並んで配列されてい る。そして、押しボタンスィッチ 41と押しボタンスィッチ 43を結ぶ線(円弧状)に沿って ガイド部材 46aが、押しボタンスィッチ 41とダイヤル 45とを結ぶ線(円弧状)に沿って ガイド部材 46bが、押しボタンスィッチ 42とダイヤル 45とを結ぶ線(円弧状)に沿って ガイド部材 46cが、押しボタンスィッチ 42と押しボタンスィッチ 43とを結ぶ線(円弧状) に沿ってガイド部材 46dが設けられている。
[0039] 図 3 (c)は、第一の操作部材の配列のさらに別の例を示すもので、押しボタンスイツ チ 51、 52は第三の操作部材であり水平方向に並んで配列されている。押しボタンス イッチ 53、 54、及びダイヤル 55が第四の操作部材であり垂直方向に並んで配列さ れている。そして、押しボタンスィッチ 51と押しボタンスィッチ 53を結ぶ線(円弧状)に 沿ってガイド部材 56aが、押しボタンスィッチ 52と押しボタンスィッチ 53とを結ぶ線( 円弧状)に沿ってガイド部材 56bが設けられている。この例においては、押しボタンス イッチ 51、押しボタンスィッチ 52、ガイド部材 56a、ガイド部材 56bは、人の指の長さ( 本実施の形態では、人差し指又は中指等)とほぼ一致する半径の円弧の一部の形 状を有し、人の指の長さとほぼ一致する半径の円弧上に並んでいる。よって、指で触 つて位置を確かめることがより容易になる。
[0040] 図 3 (d)は、第一の操作部材の配列のさらに別の例を示すもので、押しボタンスイツ チ 61、 62は第三の操作部材であり水平方向に並んで配列されている。押しボタンス イッチ 63、 64、及びダイヤル 65、 66が第四の操作部材であり垂直方向に並んで配 歹 IJされている。そして、押しボタンスィッチ 61とダイヤル 66を結ぶ線(直線状)に沿つ てガイド部材 67aが、押しボタンスィッチ 62とダイヤル 66とを結ぶ線(直線状)に沿つ てガイド部材 67bが設けられている。
[0041] なお、ガイド部材はなるべく直線状としない方力 S、操作上好ましい。また、第 2の実
施の形態であるヘッドマウントディスプレイにおいて、表示部 16を観察する片眼の左 右を切り替えたときに、押しボタンスィッチ 20の機能と押しボタンスィッチ 21の機能を 交換するようにしてあよレヽ。
[0042] 図 4は、本発明の第 3の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイ(出力装置)の 概要を示す図である。ヘッドマウントディスプレイ 71においては、 2つの固定部である ヘッドホーン 72、 73が、連結部 74により連結されており、連結部 74は弾性を有して いる。装着時には、ヘッドホーン 72、 73により両耳を挟んで連結部 74の弾性により 押さえつける形で装着する。ヘッドホーン 73には、支持アーム 75が装着時の左右方 向を回動軸として回動可能なように取り付けられており、その先端部には、使用者の 眼に映像を表示する表示部 76が取り付けられている。すなわち、ヘッドホーン 73と、 押さえ部材 77との間(ヘッドホーン 73と押さえ部材 77とは相対的に移動しない)に、 回動部材 78が嵌め込まれており、回動部材 78に支持アーム 75が取り付けられてい る。ヘッドホーン 72がヘッドホーン部に相当すると共に、ヘッドホーン 73、押さえ部材 77、回動部材 78を併せたものが別のヘッドホーン部に相当する。
[0043] 図 4は、ヘッドマウントディスプレイを左眼用として使用している状態を示しているが 、図 4の実線の状態から、支持アーム 5を 180° 回動させて 2点鎖線で示す状態とし 、かつ、ヘッドホーン 72、 73の装着の左右を入れ替えることにより右眼用のヘッドマ ゥントディスプレイとして使用可能となる。
[0044] 押さえ部材 77には、第一の操作部材である操作部品 79Rと 79Lが、前後対称位置 に設けられている。操作部品 79R、操作部品 79Lは、図ではそれぞれ 5個設けられ ており、これを手で操作することにより、ヘッドマウントディスプレイ 71を操作する。な お、操作がし易いように、押さえ部材 77には、指かけ 80Rと 80L力 S、前後対称の位置 に設けられて!/、る。互いに対称の位置にある操作部品は同一の機能を有して!/、る。
[0045] ヘッドマウントディスプレイ 71を左眼用として使用するときは、押さえ部材 77の前側 に設けられている操作部品 79Lを操作する。このとき、操作部品 79Rの操作は無効と されている。例えば、支持アーム 75の回動の向きを検出することにより、このヘッドマ ゥントディスプレイ 71が左眼用として使用されていることを検出し、操作部品 79Lの動 作を有効、操作部品 79Rの動作を無効とする。
[0046] ヘッドマウントディスプレイ 71を右眼用として使用するときは、押さえ部材 77の後側 に設けられている 79Rを操作する(図 1においては、後側であるが、右眼用として使 用するときには押さえ部材 77の前後が反転しているので、使用者は自分にとって前 側の操作部品を操作することになる。)。このとき、操作部品 79Lの操作は無効とされ ている。例えば、支持アーム 75の回動の向きを検出することにより、このヘッドマウン トディスプレイ 71が右眼用として使用されていることを検出し、操作部品 79Rの動作 を有効、操作部品 79Lの動作を無効とする。
[0047] 以上説明したように、この実施の形態によれば、ヘッドマウントディスプレイ 71が左 眼用として使用されるときでも右眼用として使用されるときでも、使用者は、 自分にと つて押さえ部材 77の前側にある操作部品を操作すればよいので、使用に際してまご つかなくて済む。
[0048] 図 5は、本発明の第 4の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイの概要を示す 図である。
[0049] 図 5に示す実施の形態においては、操作部品 79Rと操作部品 79Lが基板 81に設 けられており、基板 81が、押さえ部材 77の中を前後にスライドするようになっている。 そして、図 5 (b)に示すように、操作部品 79Lが基板 81の外部に飛び出しているとき は操作部品 79Rは基板 81の内部に隠れ、図 5 (c)に示すように、操作部品 79Rが基 板 81の外部に飛び出しているときは操作部品 79Lは基板 81の内部に隠れるように なっている。
[0050] よって、ヘッドマウントディスプレイ 71を左眼用として使用するときは、図 5 (a)に実 線で示すように、操作部品 79Lを基板 81から飛び出させて使用し、ヘッドマウントデ イスプレイ 71を右眼用として使用するときは、図 5 (a)に 2点鎖線で示すように、操作 部品 79Rを基板 81から飛び出させて使用すれば、使用者は、常に押さえ部材 77の 前側にある操作部品を使用することができ、かつ、使用しない後側の操作部品に手 力 S触れることを防止すること力 Sできる。よって、この場合には、操作部品 79Rと操作部 品 79Lの一方のみが有効であるようにする電気的制御が不要となる。
[0051] 図 6は、本発明の第 5の実施の形態であるヘッドマウントディスプレイの概要を示す 図である。図 6における実施の形態においては、ヘッドマウントディスプレイ 71の基本
構成は図 5に示すものと同じである力 S、基板 81を覆うカバー 82を有するところのみが 異なっている。カバー 82は、基板 81の片側の突出部に対応する切り欠き部 82aを有 するので、基板 81の突出部と機械的に干渉せずに基板 81に嵌め込むことができる。
[0052] カバー 82が基板 81に嵌め込まれると、図 6において、基板 61を押さえ部材 77の後 方にスライドすることができなくなるので、使用中に基板 81がスライドして、操作がし にくくなることを防止すること力 Sできる。ヘッドマウントディスプレイ 71が右眼用として使 用されているときは、図 4の状態からカバー 82を 180° 回転して、押さえ部材 77に被 せればよい。
[0053] なお、図 4に示す実施の形態においても、操作部品 79Rと操作部品 79Lのいずれ か一方を覆うカバーを押さえ部材 77に被せるようにすれば、他方の操作部品のみを 使用するようにすることカでさる。