JP2004029158A - カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】カメラを大型化,コスト高にすることなく操作しやすい位置にシャッタボタンを移動する。
【解決手段】シャッタボタン18,ズーミングレバー19,電源スイッチ20を片側に配設した操作パネル13が軸部材12を介してカメラ本体11の上部11aに回動自在,上下動自在に設けられ、上部11a側へバネ付勢されている。操作パネル13は、右利きセット状態で下面の端子27a〜27dが上部11aの孔28a〜28dに係合し、端子27a,27bが接点29a,29bに接触してカメラ本体11と電気的に接続している。窪み13a,13bを摘んで引き上げてから180°回動し、引き上げ操作を止めれば、バネ付勢力により操作パネル13が上部11aに密接され、端子27a〜27dが孔28d〜28aに係合し、端子27a,27bが接点29d,29cと電気的に接続され、左利き用セット状態に変更される。
【選択図】 図3
【解決手段】シャッタボタン18,ズーミングレバー19,電源スイッチ20を片側に配設した操作パネル13が軸部材12を介してカメラ本体11の上部11aに回動自在,上下動自在に設けられ、上部11a側へバネ付勢されている。操作パネル13は、右利きセット状態で下面の端子27a〜27dが上部11aの孔28a〜28dに係合し、端子27a,27bが接点29a,29bに接触してカメラ本体11と電気的に接続している。窪み13a,13bを摘んで引き上げてから180°回動し、引き上げ操作を止めれば、バネ付勢力により操作パネル13が上部11aに密接され、端子27a〜27dが孔28d〜28aに係合し、端子27a,27bが接点29d,29cと電気的に接続され、左利き用セット状態に変更される。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大型化やコスト高の原因となることなく操作しやすい位置にシャッタボタンを移動できるカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スチルカメラには、銀塩フイルムを用いるフイルムカメラと、固体撮像素子を用いて画像データをメモリカードに記憶するデジタルカメラとがあるが、いずれもシャッタボタンをはじめ主要な操作部材が右手側に配置され、右利きの人が操作しやすいデザインになっている。過去に左利き用のカメラが市販されたことはあるが、いずれにしても右利き用もしくは左利き用のカメラである。
【0003】
右利き用のカメラは、左利きの人にとっては使い勝手が悪いし、逆も同様である。また、右利きの人であっても右手がふさがっていて使えない等の事情がある場合には、左手でシャッタボタンを操作したいこともある。このため、カメラボディに右手用シャッタボタンと左手用シャッタボタンの両方を配置し、レバーの切換によってどちらか一方のシャッタボタンを選択的に使用できるようにしたカメラが知られている(特開2002−40534号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報記載のカメラでは、2セット分のレリーズ機構が必要であるばかりでなく、誤操作防止のため一方のシャッタボタンのみを使用可能とする切換機構も必要になるため、カメラボディが大型化するとともにコスト高になるという欠点を有する。一方、縦位置撮影に対応できるようにカメラ本体の側面下方に別のシャッタボタンを付加したカメラも知られているが、やはり2セット分のレリーズ機構が必要となってコスト高になるという欠点を有する。
【0005】
本発明は、大型化やコスト高の原因となることなく、操作しやすい位置にシャッタボタンを移動できるカメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のカメラでは、撮影レンズ等の撮影機構を有するカメラ本体と、少なくともシャッタボタンを有し、前記カメラ本体に回動自在または着脱自在に設けられ、回動または着脱することによりカメラ本体に対するシャッタボタンの位置を変更する操作台とからなるものである。また、前記カメラ本体に対するシャッタボタンの位置は、右手側または左手側であるものである。また、前記操作台にワイヤレス送信手段を設けるとともに、前記カメラ本体に前記ワイヤレス送信手段に対応するワイヤレス受信手段を設け、前記操作台をカメラ本体から分離した状態で操作台のシャッタボタンを操作することによりカメラ本体のレリーズ機構を作動させるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施形態であるデジタルカメラ(以下カメラ)の外観を示す図1において、カメラ10は、カメラ本体11と、軸部材12を介してカメラ本体11の上部11aに回動自在に取り付けられた操作台としての操作パネル13とからなる。カメラ本体11の前面のほぼ中央部には、撮影レンズとしてのズームレンズ15,ファインダ対物窓16,ストロボ発光部17が設けられている。
【0008】
前記操作パネル13は短冊状の平板形をしており、この上面には、シャッタボタン18,ズームレンズ15を変倍操作するズーミングレバー19,スライド式の電源スイッチ20が、片手で操作できるように中央から片側に配設されている(図1では右手側)。また、操作パネル13の両脇中央部には、後述するように操作パネル13を上方に引き上げて回動する際に、指掛けとなる窪み13a,13bが形成されている。
【0009】
図2に示すように、カメラ本体11の上部11aを構成する天板22の中央部には、孔22aが形成され、これに軸部材12の軸部12aが挿通されている。軸部12aの先端部はねじが切ってあり、ナット24がねじ込まれている。そして、天板22とナット24との間には、コイルバネ25とワッシャ26が設けられており、コイルバネ25により操作パネル13が上部11aに密着する方向に付勢されている。
【0010】
操作パネル13の下面の四隅には、半球状の端子27a〜27dが設けられ、天板22には、端子27a〜27dが入り込む孔28a〜28dが設けられている。孔28a〜28dの奥には、端子27a〜27dが接触することによりカメラ本体11と操作パネル13とを電気的に接続する接点29a〜29dが設けられている(図3参照)。なお、本実施形態では、端子27c,27dはダミーである。
【0011】
図1に示す右利き用セット状態では、シャッタボタン18が右手側に位置し、端子27aと接点29a,端子27bと接点29b,端子27cと接点29c,端子27dと接点29dがそれぞれ接触し、端子27aと接点29a,端子27bと接点29bがそれぞれ導通する。
【0012】
図4に示す左利き用セット状態では、シャッタボタン18が左手側に位置し、端子27aと接点29d,端子27bと接点29c,端子27cと接点29b,端子27dと接点29aがそれぞれ接触し、端子27aと接点29d,端子27bと接点29cがそれぞれ導通する。
【0013】
いずれのセット状態でも、シャッタボタン18,ズーミングレバー19,電源スイッチ20の各機能は変化しないが、ズーミングレバー19のカメラ本体11に対する移動方向と変倍方向とがそれぞれのセット状態で同じになるように切り換えられる。すなわち、いずれのセット状態でも、ズーミングレバー19を手前に向かって移動させると広角側に、また被写体に向かって移動させると望遠側にそれぞれ変倍される。
【0014】
このように構成されたカメラ10は、図1に示すように、標準の右利き用セット状態で市販される。左利きの人がカメラ10を購入した場合には、操作パネル13の窪み13a,13bを摘んでコイルバネ25の付勢に抗してカメラ本体11から引き離す方向に引っ張る。これにより、端子27a〜27dと孔28a〜28dとの係合が解除され、操作パネル13が回転可能になる。
【0015】
操作パネル13を180°回転してから、操作パネル13の引っ張り操作を止めれば、コイルバネ25の付勢力により、操作パネル13が上部11aの上面(天板22の表面)に密接され、図4に示す左利き用セット状態になる。この状態では、端子27aと孔28d,端子27bと孔29c,端子27cと孔29b,端子27dと孔29aがそれぞれ係合し、不用意には操作パネル13が回動することはない。
【0016】
また、同時に端子27aと接点29d,端子27bと接点29cがそれぞれ導通するから、カメラ本体11は、ズーミングレバー19のカメラ本体11に対する移動方向と変倍方向との関係を右利き用セット状態と同じにする。すなわち、ズーミングレバー19を手前に向かって移動させると広角側,被写体に向かって移動させると望遠側にズームレンズ15が変倍される。
【0017】
シャッタボタン18をはじめとしてズーミングレバー19,電源スイッチ20が左側に配置されるから、左利きの人が操作しやすくなる。また、右利きの人であっても、右手を怪我したり、右手がふさがっている場合には、左利き用セット状態に切り換えると、左手での操作が容易になる。
【0018】
次に、第2実施形態を図5〜図7を参照して説明する。図5において、カメラ40は、カメラ本体41の上部41aから操作パネル42を着脱自在にし、操作パネル42にリモコン機能を付加したものである。操作パネル42の一端部には、ワイヤレス送信手段としての赤外線投光部44が設けてあり、カメラ本体41には、ワイヤレス受信手段としての赤外線受光部45を設けてある。また、符号42a,42bは、指掛けとなる窪みである。なお、第1実施形態と同じ部材には、同じ符号を付し、説明を省略する。
【0019】
図6に示すように、操作パネル42の下面には、第1実施形態と同様に、操作パネル42をカメラ本体41と電気的に接続する4個の端子46が設けられているが、その形状は異なる。すなわち、端子46は、丸棒状の軸部46aと、この軸部46aより大きな径の半球状をした先端部46bとからなり、これらの間はテーパー状に形成されている。一方、カメラ本体41の上部41aに形成した孔47には、端子46との間にクリックストップ機構を構成する板バネ48が組み込まれている。
【0020】
端子46を孔47に差し込みながら操作パネル42の下面を上部41aの上面に密接させると、端子46の先端部46bが板バネ48を弾性変形させてその奥まで入り込み、接点29a〜29dに接触した後、板バネ48の弾性変形が戻って端子46の軸部46aに当接するから先端部46bが板バネ48に引っ掛かって不用意には抜けなくなる。
【0021】
操作パネル42は、充電式のバッテリーを搭載しており、カメラ本体41の上部に装着された状態では、常にバッテリーの充電状態がチェックされ、十分な充電電圧でない場合には、カメラ本体41から充電電流の供給を受けて充電される。また、操作パネル42を上部41aから分離する場合には、窪み42a,42bに指を掛けて操作パネル42を強く引き上げると、軸部46aと先端部46bとの間がテーパー状部が板バネ48を弾性変形して端子46が孔47から抜ける。
【0022】
このように構成されたカメラ40を右利きセット状態(図6(B))から左利き用セット状態に変更するには、まず窪み42a,42bに指を掛けて操作パネル42を強く引き上げる。板バネ48が弾性変形して端子46が孔47から抜け、操作パネル42がカメラ本体41の上部41aから分離される。
【0023】
図6(A)に示すように、ユーザー側から見てシャッタボタン18が左手側になるように操作パネル42の向きを180°変え、端子46を孔47に差し込みながら操作パネル42の下面を上部41aの上面に密接させると、端子46と板バネ48とのクリックストップ機構により操作パネル42がカメラ本体41の上部41aに係止される。
【0024】
図7に示すように、操作パネル42を用いてカメラ本体41を遠隔操作するには、電源スイッチ20をオフにしてから操作パネル42をカメラ本体41から分離する。この直後、カメラ本体41はスタンバイ状態になる。操作パネル42の電源スイッチ20を操作して電源をオンにすると、カメラ本体41の電源が入り、シャッタボタン18を軽くタッチすると、自動的に測光,測距が行われる。また、ズーミングレバー19を操作すると、ズームレンズ15を変倍することができる。
【0025】
シャッタボタン18を押圧すると、その瞬間の光学画像をCCDイメージセンサが光電変換して電気信号に変換し、得られた画像データをカメラ本体41に装着されたメモリカードに記憶する。なお、本実施形態では、電源スイッチ20をオフにしてから操作パネル42をカメラ本体41から分離するようにしたが、電気的な接続機構としてホットスワッピングな規格である、例えばUSB(Universal Serial Bus)を用いれば、電源スイッチ20をオンにしたまま操作パネル42とカメラ本体41との着脱を行うことができる。
【0026】
以上説明した実施形態では、操作パネルをカメラ本体に装着した状態では、シャッタボタンを右手側または左手側に配置するようにしたが、本発明はこれに限定されることなく、シャッタボタンがカメラ本体の側面や底面になるように、操作パネルをカメラ本体の側面や底面に着脱できるようにしてもよい。例えば、操作パネルをカメラ本体の側面に装着した場合、カメラを縦位置で構える場合等にシャッタボタンが押しやすくなる。
【0027】
また、上記実施形態では、2個の端子をダミーとしたが、本発明はこれに限定されることなく、カメラ本体と操作パネルとの電気的接続を全ての端子を用いて行ってもよい。また、端子を4個としたが、この数に制限されることはなく、必要に応じて端子の数を増減してもよい。端子の位置も四隅に限定されないのは勿論である。
【0028】
また、操作パネルをカメラ本体に着脱する手段として、クリックストップ機構を用いたが、本発明はこれに限定されることなく、例えば携帯電話のバッテリー着脱機構として広く用いられているものと同様に、操作パネルの一端部はカメラ本体に設けた突条部に係合させ、他端部はバネ付勢されたロック爪にてロックする着脱機構を用いてもよい。
【0029】
また、シャッタボタン,ズーミングレバー,電源スイッチの全部を片手で操作できるように操作パネルの中央から片側に寄せて配設したが、本発明はこれに限定されることなく、例えば電源スイッチだけを他方の片側に設けてもよい。また、電源スイッチを操作パネルに設けずに、カメラ本体側に設けてもよい。また、操作パネルを平板状としたが、本発明はこれに限定されることなく、例えば琴のような半円形をした形状でもよい。
【0030】
また、ズーミングレバーのカメラ本体に対する移動方向と変倍方向との関係を左右どちらのセット状態でも同じになるようにしたが、本発明はこれに限定されることなく、操作パネルにおけるズーミングレバーの移動方向で変倍方向を固定的に設定してもよい。この場合には、操作方向を間違えないように、操作パネルの表面にズーミングレバーの変倍方向を示す記号,例えば「T(望遠)」と「W(広角)」を印刷することが好ましい。
【0031】
また、第2実施形態では、操作パネルによってカメラ本体を遠隔操作する手段として、赤外線装置を用いたが、本発明はこれに限定されることなく、ラジオコントローラ等の無線装置を用いてもよい。また、操作パネルを単なるリモコンとして用いるだけでなく、操作パネルに液晶ディスプレイを設けるとともにカメラ本体と双方向通信が行えるように構成し、カメラ本体の状態が操作パネル側に送られて操作パネルの液晶ディスプレイに表示されるようにしてもよい。また、上記実施形態のカメラは、デジタルカメラであったが、銀塩フイルムを用いるフイルムカメラであってもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上のように、本発明のカメラによれば、少なくともシャッタボタンを備えた操作台をカメラ本体に対するシャッタボタンの位置が変更されるようにカメラ本体に対して回動自在もしくは着脱自在としたので、2セット分のレリーズ機構を設ける必要がなくなって、大型化やコスト高の原因となることなく、操作しやすい位置にシャッタボタンを移動できる。また、カメラ本体に対するシャッタボタンの位置を右手側または左手側としたので、左右どちらの手でも支障なくシャッタボタンを操作できる。また、操作台にワイヤレス送信手段を設けるとともにカメラ本体にワイヤレス受信手段を設けたので、操作台をカメラ本体から分離した状態でカメラ本体のレリーズ機構等を作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態であるカメラの右利きセット状態を示す斜視図である。
【図2】操作パネルを回動させるためにカメラ本体から引き上げた状態を示す説明図である。
【図3】操作パネルを回動させている途中を示す説明図である。
【図4】カメラの左利きセット状態を示す斜視図である。
【図5】第2実施形態であるカメラの右利きセット状態を示す斜視図である。
【図6】操作パネルの着脱機構を示す説明図である。
【図7】操作パネルによりカメラ本体を遠隔操作している様子を示す説明図である。
【符号の説明】
10,40 カメラ
11,41 カメラ本体
11a,41a 上部
12 軸部材
13,42 操作パネル
18 シャッタボタン
19 ズーミングレバー
20 電源スイッチ
27a〜27d,46 端子
28a〜28d,47 孔
29a〜29d 接点
44 赤外線投光部
45 赤外線受光部
【発明の属する技術分野】
本発明は、大型化やコスト高の原因となることなく操作しやすい位置にシャッタボタンを移動できるカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スチルカメラには、銀塩フイルムを用いるフイルムカメラと、固体撮像素子を用いて画像データをメモリカードに記憶するデジタルカメラとがあるが、いずれもシャッタボタンをはじめ主要な操作部材が右手側に配置され、右利きの人が操作しやすいデザインになっている。過去に左利き用のカメラが市販されたことはあるが、いずれにしても右利き用もしくは左利き用のカメラである。
【0003】
右利き用のカメラは、左利きの人にとっては使い勝手が悪いし、逆も同様である。また、右利きの人であっても右手がふさがっていて使えない等の事情がある場合には、左手でシャッタボタンを操作したいこともある。このため、カメラボディに右手用シャッタボタンと左手用シャッタボタンの両方を配置し、レバーの切換によってどちらか一方のシャッタボタンを選択的に使用できるようにしたカメラが知られている(特開2002−40534号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報記載のカメラでは、2セット分のレリーズ機構が必要であるばかりでなく、誤操作防止のため一方のシャッタボタンのみを使用可能とする切換機構も必要になるため、カメラボディが大型化するとともにコスト高になるという欠点を有する。一方、縦位置撮影に対応できるようにカメラ本体の側面下方に別のシャッタボタンを付加したカメラも知られているが、やはり2セット分のレリーズ機構が必要となってコスト高になるという欠点を有する。
【0005】
本発明は、大型化やコスト高の原因となることなく、操作しやすい位置にシャッタボタンを移動できるカメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のカメラでは、撮影レンズ等の撮影機構を有するカメラ本体と、少なくともシャッタボタンを有し、前記カメラ本体に回動自在または着脱自在に設けられ、回動または着脱することによりカメラ本体に対するシャッタボタンの位置を変更する操作台とからなるものである。また、前記カメラ本体に対するシャッタボタンの位置は、右手側または左手側であるものである。また、前記操作台にワイヤレス送信手段を設けるとともに、前記カメラ本体に前記ワイヤレス送信手段に対応するワイヤレス受信手段を設け、前記操作台をカメラ本体から分離した状態で操作台のシャッタボタンを操作することによりカメラ本体のレリーズ機構を作動させるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施形態であるデジタルカメラ(以下カメラ)の外観を示す図1において、カメラ10は、カメラ本体11と、軸部材12を介してカメラ本体11の上部11aに回動自在に取り付けられた操作台としての操作パネル13とからなる。カメラ本体11の前面のほぼ中央部には、撮影レンズとしてのズームレンズ15,ファインダ対物窓16,ストロボ発光部17が設けられている。
【0008】
前記操作パネル13は短冊状の平板形をしており、この上面には、シャッタボタン18,ズームレンズ15を変倍操作するズーミングレバー19,スライド式の電源スイッチ20が、片手で操作できるように中央から片側に配設されている(図1では右手側)。また、操作パネル13の両脇中央部には、後述するように操作パネル13を上方に引き上げて回動する際に、指掛けとなる窪み13a,13bが形成されている。
【0009】
図2に示すように、カメラ本体11の上部11aを構成する天板22の中央部には、孔22aが形成され、これに軸部材12の軸部12aが挿通されている。軸部12aの先端部はねじが切ってあり、ナット24がねじ込まれている。そして、天板22とナット24との間には、コイルバネ25とワッシャ26が設けられており、コイルバネ25により操作パネル13が上部11aに密着する方向に付勢されている。
【0010】
操作パネル13の下面の四隅には、半球状の端子27a〜27dが設けられ、天板22には、端子27a〜27dが入り込む孔28a〜28dが設けられている。孔28a〜28dの奥には、端子27a〜27dが接触することによりカメラ本体11と操作パネル13とを電気的に接続する接点29a〜29dが設けられている(図3参照)。なお、本実施形態では、端子27c,27dはダミーである。
【0011】
図1に示す右利き用セット状態では、シャッタボタン18が右手側に位置し、端子27aと接点29a,端子27bと接点29b,端子27cと接点29c,端子27dと接点29dがそれぞれ接触し、端子27aと接点29a,端子27bと接点29bがそれぞれ導通する。
【0012】
図4に示す左利き用セット状態では、シャッタボタン18が左手側に位置し、端子27aと接点29d,端子27bと接点29c,端子27cと接点29b,端子27dと接点29aがそれぞれ接触し、端子27aと接点29d,端子27bと接点29cがそれぞれ導通する。
【0013】
いずれのセット状態でも、シャッタボタン18,ズーミングレバー19,電源スイッチ20の各機能は変化しないが、ズーミングレバー19のカメラ本体11に対する移動方向と変倍方向とがそれぞれのセット状態で同じになるように切り換えられる。すなわち、いずれのセット状態でも、ズーミングレバー19を手前に向かって移動させると広角側に、また被写体に向かって移動させると望遠側にそれぞれ変倍される。
【0014】
このように構成されたカメラ10は、図1に示すように、標準の右利き用セット状態で市販される。左利きの人がカメラ10を購入した場合には、操作パネル13の窪み13a,13bを摘んでコイルバネ25の付勢に抗してカメラ本体11から引き離す方向に引っ張る。これにより、端子27a〜27dと孔28a〜28dとの係合が解除され、操作パネル13が回転可能になる。
【0015】
操作パネル13を180°回転してから、操作パネル13の引っ張り操作を止めれば、コイルバネ25の付勢力により、操作パネル13が上部11aの上面(天板22の表面)に密接され、図4に示す左利き用セット状態になる。この状態では、端子27aと孔28d,端子27bと孔29c,端子27cと孔29b,端子27dと孔29aがそれぞれ係合し、不用意には操作パネル13が回動することはない。
【0016】
また、同時に端子27aと接点29d,端子27bと接点29cがそれぞれ導通するから、カメラ本体11は、ズーミングレバー19のカメラ本体11に対する移動方向と変倍方向との関係を右利き用セット状態と同じにする。すなわち、ズーミングレバー19を手前に向かって移動させると広角側,被写体に向かって移動させると望遠側にズームレンズ15が変倍される。
【0017】
シャッタボタン18をはじめとしてズーミングレバー19,電源スイッチ20が左側に配置されるから、左利きの人が操作しやすくなる。また、右利きの人であっても、右手を怪我したり、右手がふさがっている場合には、左利き用セット状態に切り換えると、左手での操作が容易になる。
【0018】
次に、第2実施形態を図5〜図7を参照して説明する。図5において、カメラ40は、カメラ本体41の上部41aから操作パネル42を着脱自在にし、操作パネル42にリモコン機能を付加したものである。操作パネル42の一端部には、ワイヤレス送信手段としての赤外線投光部44が設けてあり、カメラ本体41には、ワイヤレス受信手段としての赤外線受光部45を設けてある。また、符号42a,42bは、指掛けとなる窪みである。なお、第1実施形態と同じ部材には、同じ符号を付し、説明を省略する。
【0019】
図6に示すように、操作パネル42の下面には、第1実施形態と同様に、操作パネル42をカメラ本体41と電気的に接続する4個の端子46が設けられているが、その形状は異なる。すなわち、端子46は、丸棒状の軸部46aと、この軸部46aより大きな径の半球状をした先端部46bとからなり、これらの間はテーパー状に形成されている。一方、カメラ本体41の上部41aに形成した孔47には、端子46との間にクリックストップ機構を構成する板バネ48が組み込まれている。
【0020】
端子46を孔47に差し込みながら操作パネル42の下面を上部41aの上面に密接させると、端子46の先端部46bが板バネ48を弾性変形させてその奥まで入り込み、接点29a〜29dに接触した後、板バネ48の弾性変形が戻って端子46の軸部46aに当接するから先端部46bが板バネ48に引っ掛かって不用意には抜けなくなる。
【0021】
操作パネル42は、充電式のバッテリーを搭載しており、カメラ本体41の上部に装着された状態では、常にバッテリーの充電状態がチェックされ、十分な充電電圧でない場合には、カメラ本体41から充電電流の供給を受けて充電される。また、操作パネル42を上部41aから分離する場合には、窪み42a,42bに指を掛けて操作パネル42を強く引き上げると、軸部46aと先端部46bとの間がテーパー状部が板バネ48を弾性変形して端子46が孔47から抜ける。
【0022】
このように構成されたカメラ40を右利きセット状態(図6(B))から左利き用セット状態に変更するには、まず窪み42a,42bに指を掛けて操作パネル42を強く引き上げる。板バネ48が弾性変形して端子46が孔47から抜け、操作パネル42がカメラ本体41の上部41aから分離される。
【0023】
図6(A)に示すように、ユーザー側から見てシャッタボタン18が左手側になるように操作パネル42の向きを180°変え、端子46を孔47に差し込みながら操作パネル42の下面を上部41aの上面に密接させると、端子46と板バネ48とのクリックストップ機構により操作パネル42がカメラ本体41の上部41aに係止される。
【0024】
図7に示すように、操作パネル42を用いてカメラ本体41を遠隔操作するには、電源スイッチ20をオフにしてから操作パネル42をカメラ本体41から分離する。この直後、カメラ本体41はスタンバイ状態になる。操作パネル42の電源スイッチ20を操作して電源をオンにすると、カメラ本体41の電源が入り、シャッタボタン18を軽くタッチすると、自動的に測光,測距が行われる。また、ズーミングレバー19を操作すると、ズームレンズ15を変倍することができる。
【0025】
シャッタボタン18を押圧すると、その瞬間の光学画像をCCDイメージセンサが光電変換して電気信号に変換し、得られた画像データをカメラ本体41に装着されたメモリカードに記憶する。なお、本実施形態では、電源スイッチ20をオフにしてから操作パネル42をカメラ本体41から分離するようにしたが、電気的な接続機構としてホットスワッピングな規格である、例えばUSB(Universal Serial Bus)を用いれば、電源スイッチ20をオンにしたまま操作パネル42とカメラ本体41との着脱を行うことができる。
【0026】
以上説明した実施形態では、操作パネルをカメラ本体に装着した状態では、シャッタボタンを右手側または左手側に配置するようにしたが、本発明はこれに限定されることなく、シャッタボタンがカメラ本体の側面や底面になるように、操作パネルをカメラ本体の側面や底面に着脱できるようにしてもよい。例えば、操作パネルをカメラ本体の側面に装着した場合、カメラを縦位置で構える場合等にシャッタボタンが押しやすくなる。
【0027】
また、上記実施形態では、2個の端子をダミーとしたが、本発明はこれに限定されることなく、カメラ本体と操作パネルとの電気的接続を全ての端子を用いて行ってもよい。また、端子を4個としたが、この数に制限されることはなく、必要に応じて端子の数を増減してもよい。端子の位置も四隅に限定されないのは勿論である。
【0028】
また、操作パネルをカメラ本体に着脱する手段として、クリックストップ機構を用いたが、本発明はこれに限定されることなく、例えば携帯電話のバッテリー着脱機構として広く用いられているものと同様に、操作パネルの一端部はカメラ本体に設けた突条部に係合させ、他端部はバネ付勢されたロック爪にてロックする着脱機構を用いてもよい。
【0029】
また、シャッタボタン,ズーミングレバー,電源スイッチの全部を片手で操作できるように操作パネルの中央から片側に寄せて配設したが、本発明はこれに限定されることなく、例えば電源スイッチだけを他方の片側に設けてもよい。また、電源スイッチを操作パネルに設けずに、カメラ本体側に設けてもよい。また、操作パネルを平板状としたが、本発明はこれに限定されることなく、例えば琴のような半円形をした形状でもよい。
【0030】
また、ズーミングレバーのカメラ本体に対する移動方向と変倍方向との関係を左右どちらのセット状態でも同じになるようにしたが、本発明はこれに限定されることなく、操作パネルにおけるズーミングレバーの移動方向で変倍方向を固定的に設定してもよい。この場合には、操作方向を間違えないように、操作パネルの表面にズーミングレバーの変倍方向を示す記号,例えば「T(望遠)」と「W(広角)」を印刷することが好ましい。
【0031】
また、第2実施形態では、操作パネルによってカメラ本体を遠隔操作する手段として、赤外線装置を用いたが、本発明はこれに限定されることなく、ラジオコントローラ等の無線装置を用いてもよい。また、操作パネルを単なるリモコンとして用いるだけでなく、操作パネルに液晶ディスプレイを設けるとともにカメラ本体と双方向通信が行えるように構成し、カメラ本体の状態が操作パネル側に送られて操作パネルの液晶ディスプレイに表示されるようにしてもよい。また、上記実施形態のカメラは、デジタルカメラであったが、銀塩フイルムを用いるフイルムカメラであってもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上のように、本発明のカメラによれば、少なくともシャッタボタンを備えた操作台をカメラ本体に対するシャッタボタンの位置が変更されるようにカメラ本体に対して回動自在もしくは着脱自在としたので、2セット分のレリーズ機構を設ける必要がなくなって、大型化やコスト高の原因となることなく、操作しやすい位置にシャッタボタンを移動できる。また、カメラ本体に対するシャッタボタンの位置を右手側または左手側としたので、左右どちらの手でも支障なくシャッタボタンを操作できる。また、操作台にワイヤレス送信手段を設けるとともにカメラ本体にワイヤレス受信手段を設けたので、操作台をカメラ本体から分離した状態でカメラ本体のレリーズ機構等を作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態であるカメラの右利きセット状態を示す斜視図である。
【図2】操作パネルを回動させるためにカメラ本体から引き上げた状態を示す説明図である。
【図3】操作パネルを回動させている途中を示す説明図である。
【図4】カメラの左利きセット状態を示す斜視図である。
【図5】第2実施形態であるカメラの右利きセット状態を示す斜視図である。
【図6】操作パネルの着脱機構を示す説明図である。
【図7】操作パネルによりカメラ本体を遠隔操作している様子を示す説明図である。
【符号の説明】
10,40 カメラ
11,41 カメラ本体
11a,41a 上部
12 軸部材
13,42 操作パネル
18 シャッタボタン
19 ズーミングレバー
20 電源スイッチ
27a〜27d,46 端子
28a〜28d,47 孔
29a〜29d 接点
44 赤外線投光部
45 赤外線受光部
Claims (3)
- 撮影レンズ等の撮影機構を有するカメラ本体と、少なくともシャッタボタンを有し、前記カメラ本体に回動自在または着脱自在に設けられ、回動または着脱することによりカメラ本体に対するシャッタボタンの位置を変更する操作台とからなることを特徴とするカメラ。
- 前記カメラ本体に対するシャッタボタンの位置は、右手側または左手側であることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
- 前記操作台にワイヤレス送信手段を設けるとともに、前記カメラ本体に前記ワイヤレス送信手段に対応するワイヤレス受信手段を設け、前記操作台をカメラ本体から分離した状態で操作台のシャッタボタンを操作することによりカメラ本体のレリーズ機構を作動させることを特徴とする請求項1または2記載のカメラ。
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KR101001624B1 (ko) | 2004-03-10 | 2010-12-17 | 삼성전자주식회사 | 영상촬영장치 |
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2002
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