WO2008007695A1

WO2008007695A1 - Commutateur pour véhicule

Info

Publication number: WO2008007695A1
Application number: PCT/JP2007/063809
Authority: WO
Inventors: Yasushi Oonishi; Satoshi Nakagaki
Original assignee: Sumitomo Wiring Systems, Ltd.
Priority date: 2006-07-12
Filing date: 2007-07-11
Publication date: 2008-01-17
Also published as: EP2040274A1; EP2040274A4; CN101490775A; CN101490775B

Description

明細書

車両用スィッチ

技術分野

[0001] 本発明は、車両用パネルに設けられる車両用スィッチであって、当該車両用スイツチに所定の押圧荷重が加えられた際に、この車両用スィッチのうち前記車両用パネルの表側に突出する部分が当該車両用パネルの裏側方向に後退することのできる車両用スィッチに関する。

背景技術

[0002] 自動車等の車両には、一般的に、空調装置やオーディオといった多数の車載機器が搭載されている。また、インストウルメントパネルといった車両用パネルには、前記車載機器を操作するための多数の車両用スィッチが設けられている。そして、これらの車両用スィッチには、操作性の面からその一部が前記車両用パネルの表側に突出しているものがある。ここで、この車両用パネルの表側に突出する車両用スィッチに関しては、車両の衝突時等に搭乗者が前記車両用スィッチの突出部分に接触した場合であっても、この突出部分が後退することによってその衝撃が緩和されるような工夫がなされたものが開発されている。具体的には、車両用スィッチに所定以上の押圧荷重が付与された場合に、その突出部分が車両用パネルの裏側方向に後退できるようにしたものがある。

[0003] 前記のような車両用スィッチとしては、例えば、特許文献 1に、インストウルメントパネルに設けられて、操作ノブとスィッチ素子部と橈みリブとを有するロータリスイッチが開示されている。具体的には、前記スィッチ素子部は、インストウルメントパネルの裏側に設けられている。一方、前記操作ノブは、前記橈みリブに支持された状態で、インストウルメントパネルの表側に突出している。また、前記橈みリブには切欠き部が設けられており、この橈みリブは、前記操作ノブに所定値以上の押圧荷重が加えられることで、前記インストウルメントパネルの裏側に向けて押し潰されるような形状を有している。そして、このロータリスイッチでは、前記橈みリブが押し潰されることで、この橈みリブに支持されていた前記操作ノブがインストウルメントパネルの裏側に向けて移動す [0004] また、前記特許文献 1には、前記橈みリブの代わりにパネ部材を用いたロータリスィツチが示されている。具体的には、このパネ部材は、前記スィッチ素子部から外側に張り出す板バネであり、表側から加えられる押圧荷重に応じてインストウルメントパネルの裏側に向けて変位する。そして、前記操作ノブは、このパネ部材の表側に載置されている。従って、このバネ部材を用いたロータリスイッチでは、前記操作ノブに所定値以上の押圧荷重が加えられて前記パネ部材の変位量が大きくなることで、前記操作ノブがこのパネ部材から滑り落ちる。

[0005] 前記のような従来の車両用スィッチでは、所定値以上の押圧荷重が加えられても、この車両用スィッチが十分にインストウルメントパネルの裏側に移動しない場合がある

[0006] 例えば、前記橈みリブを備えるロータリスイッチでは、前記押圧荷重が前記橈みリブの押し潰し方向とは異なる斜め方向から加えられることで、この橈みリブが十分に押し潰されない場合がある。

[0007] また、前記パネ部材を備えるロータリスイッチでは、前記押圧荷重が、前記パネ部材がインストウルメントパネルの裏側に向かって変位するように加えられなければ、前記操作ノブがうまくインストウルメントパネルの裏側方向に後退できない場合がある。さらに、このバネ部材を備えるロータリスイッチでは、前記操作ノブに加えられる押圧荷重に応じて、操作ノブの位置がその押圧方向に変位してしまうという問題がある。すなわち、通常のスィッチ操作時の操作力によっても操作ノブの位置が変化してしまい、操作性が悪くなるおそれがある。

特許文献 1 :特開 2001— 189116号公報

発明の開示

[0008] そこで、本発明の目的は、簡単な構成で、操作性を確保しつつ車両衝突時等の衝撃吸収機能を確実に作用させることのできる車両用スィッチを提供することにある。

[0009] この目的を達成するために、本発明の車両用スィッチは、車両に搭載される車両用パネルの裏側に設けられる回路基板上に設置される車両用スィッチにおいて、前記回路基板上に設けられて前記車両用パネルの表側に向けて突出するスィッチ素子と、前記回路基板上に設けられて、前記スィッチ素子を囲むベースと、当該ベースと前記スィッチ素子とを前記車両用パネルの表側から覆うとともに、前記スィッチ素子に連結されて当該スィッチ素子と一体に動作するホルダーと、当該ホルダーに連結されることによって当該ホルダーの表側に支持されるとともに、当該ホルダーと一体に動作する操作ノブとを備え、前記ホルダーは、前記スィッチ素子に連結されるとともに前記ベースと当接する内側部と、当該内側部の周囲に設けられて前記操作ノブに連結される外側部と、前記内側部と前記外側部との間に設けられて当該内側部と外側部とを連結する破断部とを有し、当該破断部は、前記操作ノブに所定以上の押圧荷重が加えられた際に、前記内側部のうち前記ベースと当接する部分と前記ホルダーの外側部との間に作用する剪断力によって破断する形状を有するとともに、当該破断部が破断することで、前記ホルダーの外側部に連結される前記操作ノブが前記車両用パネルの裏側方向に後退するものである。

[0010] このような車両用スィッチによれば、この車両用スィッチに押圧荷重が斜め方向から加えられた場合であつても、この押圧荷重を前記破断部に剪断力として作用させることができる。このことは、前記破断部の破断をより確実にし、この破断部の破断に伴う前記ホルダーの外側部および操作ノブの車両用パネルの裏側への脱落をより確実にして、車両の衝突時等における搭乗者への衝撃を緩和する。

図面の簡単な説明

[0011] [図 1]本発明に係る車両用スィッチの取り付け状態を示す斜視図である。

[図 2]本発明に係る車両用スィッチの側面図である。

[図 3]本発明に係る車両用スィッチの表側からの分解斜視図である。

[図 4]本発明に係る車両用スィッチの裏側からの分解斜視図である。

[図 5]本発明に係る車両用スィッチのホルダーの斜視図である。

[図 6]本発明に係る車両用スィッチの断面図である。

[図 7]本発明に係る車両用スィッチの破断部が破断した時の斜視図である。

[図 8]本発明に係る車両用スィッチの破断部が破断した時の断面図である。

発明を実施するための最良の形態

[0012] 以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。ここでは、本発明に係る車両用スィッチの一例として、インストウルメントパネルに設けられるロータリスイッチについて説明する。

[0013] 図 1は、本実施形態に係る車両用スィッチ 1 (以下、単にスィッチ 1と呼ぶ）がインストウルメントパネル（車両用パネル） 100に取り付けられた状態の一例を示す概略斜視図である。この図 1に示すように、スィッチ 1は、後述する操作ノブ 50の一部が、この操作ノブの操作が容易になるように、インストウルメントパネル 100から表側に突出した状態で取り付けられている。図 2は前記スィッチ 1の側面図であり、図 3および図 4 は前記スィッチ 1の分解斜視図である。

[0014] スィッチ 1は、スィッチ素子 10と、ベース 20と、 Dスプリング 30と、ホノレダー 40と操作ノブ 50とを備えたロータリスイッチである。このスィッチ 1は、回路基板 110上に設けられている。前記回路基板 110は、インストウルメントパネル 100の裏側に固定されたプリント基板であり、前記スィッチ素子 10および前記ベース 20がこの回路基板 1 10上に固定されている。

[0015] 前記スィッチ素子 10は、ロータリスイッチ素子である。このスィッチ素子 10は、前記回路基板 110に、この回路基板 110からインストウルメントパネル 100の表側に向けて突出するよう固定されている。このスィッチ素子 10は、前記回路基板 110に固定される本体部 11と、操作部 12とを有している。前記操作部 12は、前記本体部 11に対して、回路基板 110の法線方向の軸周りに相対回転するものである。本スィッチ 1は、この操作部 12が回転することでその出力が変化する。

[0016] 前記ベース 20は、円筒状の部品であり、前記スィッチ素子 10を囲むように回路基板 110上に固定されている。このベース 20の中央部分には、前記スィッチ素子 10が揷通可能な揷通孔 21が形成されている。また、このベース 20の表側面には、その外周に沿って案内溝 22 (案内部）が形成されて!/、る。

[0017] 前記 Dスプリング 30は、板ばねであり、前記スィッチ素子 10の操作部 12の先端に取り付けられている。この Dスプリング 30は、前記操作部 12と前記ホルダー 40との嵌合力を高めるためのものである。

[0018] 前記ホルダー 40は、前記スィッチ素子 10と前記ベース 20とを表側力も覆うような形状を有している。このホルダー 40は、図 5に示すように、内側部 41と、外側部 42と、破断部 43とにより構成されている。前記内側部 41は、前記スィッチ素子 10に連結されるとともに前記ベース 20と当接している。前記外側部 42は、この内側部 41の周囲に設けられている。そして、前記破断部 43は前記内側部 41と外側部 42とを連結している。これら内側部 41と外側部 42と破断部 43とは全て一体に形成されている。

[0019] 前記内側部 41は、その中央付近に、表側に向かって突出する筒状の嵌合部 41a を有している。この嵌合部 41aは、前記スィッチ素子 10の操作部 12が揷入可能な形状を有しており、前記 Dスプリング 30を介してこの操作部 12と嵌合する。そして、この嵌合により、前記スィッチ素子 10の操作部 12と前記ホルダー 40全体とは、一体に回転するように連結される。

[0020] また、この内側部 41の裏側面には、その全周に亘つて、前記ベース 20の案内溝 2 2と係合可能な摺動突起 41bが設けられている。この摺動突起 41bは、前記案内溝 2 2上を回転方向に摺動可能な形状を有している。そして、この摺動突起 41bがこの案内溝 22上を摺動することで、前記ホルダー 40と前記スィッチ素子 10とは、その軸回りに容易に回転できるようになつている。さらに、前記内側部 41には、前記嵌合部 41 aから前記破断部 43の連結部 43aに向けて補助板 41cが設けられている。この補助板 41cは、略三角形状を有しており、前記内側部 41の剛性を高めている。

[0021] 図 5に示すように、前記破断部 43は、その周方向に所定の間隔をおいて並ぶ複数の連結部 43aから構成されている。これらの連結部 43aは、前記補助板 41cの一端力、ら前記ホルダー 40の外側部 42に向けて延びる薄肉のリブ状に形成されている。すなわち、これらの連結部 43aは、前記ホルダー 40の前記内側部 41や前記外側部 42に比べて剪断方向に破断しやすい形状を有している。ここで、本実施形態では、図 5に示すように、前記連結部 43aが等間隔に 3つ設けられており、前記ホルダー 40 の安定性が図られている。また、前記ホルダー 40の前記内側部 41と前記外側部 42 とは、これら連結部 43aによってのみ連結されている。

[0022] 前記外側部 42は、前記操作ノブ 50を支持するものである。この外側部 42は、前記操作ノブ 50を係止するための複数の係止孔 42aを有している。これらの係止孔 42a は周方向に並ぶ位置に設けられている。また、これらの係止孔 42aと前記破断部 43 との間には全周に亘つて表側に突出する立壁部 42bが設けられている。この立壁部 42bは、前記外側部 42の剛性を高めるとともに、前記操作ノブ 50の取り付けを容易にするものである。すなわち、前記操作ノブ 50をこの立壁部 42bに沿って取り付ければ、この取り付けが容易になる。

[0023] 前記操作ノブ 50は、外壁 52と蓋部 53とで構成されている。前記外壁 52は、前記ホルダー 40の前記内側部 41および前記破断部 43等を外側から囲む形状を有している。また、このホルダー 40は、前記外側部 42の表面に取り付けられている。具体的には、この外壁 52は、前記ホルダー 40の前記外側部 42の係止孔 42aと対応する位置に、この係止孔 42aに係止される係止突起 51を有している。そして、この外壁 52、ひいては前記操作ノブ 50は、前記係止孔 42aと前記係止突起 51との係合により、このホルダー 40に固定される。さらに、この係合により、前記操作ノブ 50と前記ホルダー 40とは一体に回転可能な状態となる。

[0024] 以上のように、前記操作ノブ 50は前記ホルダー 40の外側部 42に係止され、このホルダー 40の外側部 42は前記破断部 43によってホルダー 40の内側部 41に連結される。そして、このホルダー 40の内側部 41は前記スィッチ素子 10の操作部 12と嵌合している。従って、前記操作ノブ 50を回転操作すると、この操作ノブ 50と一体に前記スイッチ素子 10の操作部 12が回転することになる。

[0025] ここで、本実施形態では、前記ベース 20上に前記案内溝 22が形成されるとともに、前記ホルダー 40の内側部 41にこの案内溝 22と係合する摺動突起 41bが設けられている。従って、この摺動突起 41bが前記案内溝 22上を摺動することで、前記操作ノブ 50は安定して回転動作する。

[0026] 次に、前記操作ノブ 50に表側から押圧荷重が加えられたときの本スィッチ 1の作用を説明する。

[0027] 前記操作ノブ 50は前記ホルダー 40の外側部 42に係止され、当該外側部 42に支持されている。そして、この外側部 42は前記破断部 43および前記内側部 41と一体に形成されている。従って、前記操作ノブ 50に押圧荷重が加えられると、この押圧荷重は前記外側部 42を介して前記ホルダー 40全体に作用する。一方、前記内側部 4 1は、前記摺動突起 41bと前記ベース 20の案内溝 22とが係合することで、このべ一ス 20により裏側から支持されている。従って、前記ホルダー 40に押圧荷重が作用すると、この押圧荷重は、前記内側部 41と前記外側部 42との間に剪断力として作用することになる。

[0028] 前述のように、前記ホルダー 40の前記内側部 41と前記外側部 42との間には前記破断部 43が設けられている。そして、この破断部 43は、前述のように、前記内側部 4 1や前記外側部 42に比べて剛性が小さく設定されている。従って、前記操作ノブ 50 に所定以上の押圧荷重が加えられて、前記内側部 41と前記外側部 42との間に作用する前記剪断力が所定以上となると、この破断部 43は図 7に示すように破断する。そして、この破断部 43が破断すると、図 8に示すように、この破断部 43により前記内側部 41に連結されていた前記外側部 42は支持を失うので、前記内側部 41からインストウルメントパネル 100の裏側へと脱落する。また、この外側部 42に係止されていた前記操作ノブ 50も同様にインストウルメントパネル 100の裏側に後退するので、スィッチ 1のインストウルメントパネル 100からの突出量が減少する。具体的には、前記ホルダ一 40の外側部 42および前記操作ノブ 50は、前記外側部 42と前記操作ノブ 50のどちらか一方が前記回路基板 110と当接するまで、あるいは、前記操作ノブ 50が前記ホルダー 40と当接するまで裏側に後退していく。

[0029] ここで、このホルダー 40の外側部 42等の後退する量は、前記操作ノブ 50のインストウルメントパネル 100からの突出量に応じて、前記操作ノブ 50の大きさ等を調整することで適宜設定すればよい。本実施形態では、前記回路基板 110から前記ホルダー 40の先端までの距離と、前記外側部 42の裏側端面から前記操作ノブ 50の先端までの距離とをほぼ同等にするとともに、前記操作ノブ 50の前記外壁 52の径を前記ホルダー 40の内側部 41の径よりも大きくしている。従って、前記操作ノブ 50は、前記ホルダー 40の内側部 41、前記ベース 20および前記スィッチ素子 10を、その外壁 52の内側に収容しつつ後退する。より詳細には、この操作ノブ 50は、その蓋部 53が前記ホルダー 40の内側部 41と当接するとともに前記ホルダー 40の外側部 42の裏側端面が前記回路基板 110に当接するまでインストウルメントパネル 100の裏側方向に後退する。

[0030] また、本スィッチ 1では、前記操作ノブ 50と前記ホルダー 40の外側部 42とが連結されており、前記操作ノブ 50に加えられた押圧荷重が前記外側部 42に確実に伝えられる。さらに、この押圧荷重による剪断力力前記破断部 43に確実に作用する。従つて、前記押圧荷重が斜め方向から加えられた場合であっても、前記破断部 43は破断することができ、スィッチ 1のインストウルメントパネル 100からの突出量は減少する。

[0031] 以上のように、本スィッチ 1では、前記ホルダー 40の内側部 41が前記ベース 20によって裏側から支持され、前記ホルダー 40の外側部 42と前記操作ノブ 50とが連結されるとともに、このホルダー 40の内側部 41とホルダー 40の外側部 42とが前記破断部 43により連結されているので、スィッチ 1に押圧荷重が斜め方向から加えられた場合であっても、前記押圧荷重を前記破断部 43に剪断力として作用させることができる。このことは、前記破断部 43の破断をより確実にし、この破断部 43の破断に伴う前記外側部 42と操作ノブ 50とのインストウルメントパネル 100の裏側への脱落をより確実にする。すなわち、本スィッチ 1によれば、車両の衝突時等に、前記スィッチ 1に衝撃荷重が加えられた場合に、スィッチ 1のインストウルメントパネル 100からの突出量をより確実に減少させ、搭乗者等が損傷を受けるのをより確実に抑止することが可能とな

[0032] また、前記のように前記ホルダー 40の内側部 41と外側部 42と破断部 43とが一体に形成されていれば、前記押圧荷重をホルダー 40全体に作用させることができるとともに、前記破断部 43の形状の設計が容易になる。すなわち、前記内側部 41等が一体に形成されたものでは、前記破断部 43の肉厚を薄くするだけで、この破断部 43の剛性を小さくすることができる。しかも、部品点数が低減されてコスト面で有利になるとともに、スィッチ 1の組立が容易になる。

[0033] また、前記のように前記破断部 43を構成する連結部 43aの肉厚力前記ホルダー 40の内側部 41の肉厚および外側部 42の肉厚よりも薄く設定されていれば、破断部 43の断面積ひいては剛性が小さくなり、この破断部 43の破断が容易になる。また、この破断部 43が、周方向に所定の間隔をおいて並ぶ複数の連結部 43aで構成されており、前記ホルダー 40の内側部 41と外側部 42とがこれら連結部 43aによってのみ連結されていることで、破断部 43の破断がより一層容易になる。

[0034] また、前記のように、前記ホルダー 40の内側部 41に補助板 41cが設けられており、前記外側部 42に前記立壁部 42bが設けられていれば、前記内側部 41と外側部 42 との剛性が高まり、前記破断部 43の剛性が相対的に小さくなり、この破断部 43の破断が容易になる。

[0035] また、前記ホルダー 40の内側部 41の裏側が前記ベース 20に支持されており、前記ホルダーの外側部 42がインストウルメントパネル 100の裏側に向けて過剰に変位するのを抑止しつつ、破断部 43を破断させることができる。このことは、前記操作ノブ 50および前記ホルダー 40の外側部 42の変位に伴うスィッチ 1の操作性の悪化を抑止する。

[0036] さらに、前記ベース 20に、前記ホルダー 40の内側部 41の摺動突起 41bが摺動して、このホルダー 40を回転方向に案内する案内溝 22が形成されていれば、前記ホルダー 40および操作ノブ 50の回転動作が安定してこの操作ノブ 50の操作性が向上する。

[0037] また、前記のように、前記操作ノブ 50および前記ホルダー 40の外側部 42を前記回路基板 110側に後退させるようにしておけば、スィッチ 1の突出量を減少させるために新たにスペースを確保する必要がなぐ省スペース化にも有利となる。

[0038] ここで、前記実施形態では、スィッチ 1をロータリスイッチとして用いた場合について示したが、これに限らずプッシュ式スィッチ等であってもよ!/、。

[0039] また、前記実施形態では、前記ベース 20の案内溝 22とホルダー 40の内側部 41の摺動突起 41bとが係合し、ベース 20とホルダー 40の内側部 41とが常に当接している場合について示した力押圧荷重が加えられた際にだけこれらが当接するものであつてもよい。

[0040] また、前記破断部 43の形状は、前述のように破断しやす!/、形状であればよ!/、。例えば、肉厚の薄い板材が全周に亘つて設けられているものでもよい。また、前記破断部 43の連結部 43aの設置位置および個数は適宜設定可能である。

[0041] 以上のように、本発明は、車両に搭載される車両用パネルの裏側に設けられる回路基板上に設置される車両用スィッチにおいて、前記回路基板上に設けられて前記車両用パネルの表側に向けて突出するスィッチ素子と、前記回路基板上に設けられて、前記スィッチ素子を囲むベースと、当該ベースと前記スィッチ素子とを前記車両用パネルの表側から覆うとともに、前記スィッチ素子に連結されて当該スィッチ素子と一体に動作するホルダーと、当該ホルダーに連結されることによって当該ホルダーの表側に支持されるとともに、当該ホルダーと一体に動作する操作ノブとを備え、前記ホルダーは、前記スィッチ素子に連結されるとともに前記ベースと当接する内側部と、当該内側部の周囲に設けられて前記操作ノブに連結される外側部と、前記内側部と前記外側部との間に設けられて当該内側部と外側部とを連結する破断部とを有し、当該破断部は、前記操作ノブに所定以上の押圧荷重が加えられた際に、前記内側部のうち前記ベースと当接する部分と前記ホルダーの外側部との間に作用する剪断力によって破断する形状を有するとともに、当該破断部が破断することで、前記ホルダ一の外側部に連結される前記操作ノブが前記車両用パネルの裏側方向に後退することを特徴とする車両用スィッチを提供する。

[0042] この車両用スィッチによれば、前記操作ノブに押圧荷重が加えられた際に前記破断部が破断することで、前記ホルダーと前記操作ノブとを車両用パネルの裏側に向けて脱落させることができる。そして、このホルダーと操作ノブの脱落により、搭乗者力 Sこの操作ノブによって損傷を受けるのを抑止することができる。

[0043] すなわち、前記車両用スィッチでは、前記ホルダーの外側部がその表側において前記操作ノブに連結されて!/、る一方、前記ホルダーの内側部がその裏側にお!/、て前記スィッチ素子に連結されるとともに前記ベースと当接している。従って、前記操作ノブに押圧荷重が加えられると、前記ホルダーの外側部と内側部とに設けられた前記破断部に剪断力が作用する。ここで、前記操作ノブと前記ホルダーの外側部とは、前記破断部を介して前記ホルダーの内側部に連結されている。従って、前記押圧荷重が所定以上となり、前記剪断力によって前記破断部が破断すると、前記操作ノブと前記ホルダーの外側部とが、前記ホルダーの内側部から車両用パネルの裏側に向けて脱落する。

[0044] 特に、本車両用スィッチによれば、前記ベースによる前記ホルダーの内側部の支持と、操作ノブから前記ホルダーの外側部に力、かる押圧荷重とが、前記破断部に、より確実に剪断力を作用させる。このことは、前記特開 2001— 189116号公報に開示される従来の橈みリブの押し潰しやパネ部材の変位を利用する場合と異なり、斜め方向から押圧荷重が加えられた場合にも、前記破断部の破断を促進し、スィッチの突出部をより確実に移動させる。

[0045] し力、も、本車両用スィッチでは、前記ホルダーの内側部の裏側が前記ベースと当接しており、この当接する部分を支点として、前記破断部に前記剪断力が作用する。そのため、前記ホルダーの外側部およびこれに連結される前記操作ノブが車両用パネルの裏側に向けて過剰に変位するのを抑制しつつ、破断部の破断が実現する。このことは、前記操作ノブの変位に伴うスィッチの操作性の悪化を抑止する。

[0046] また、本車両用スィッチでは、前記操作ノブおよび前記ホルダーの外側部が車両用パネルの裏側方向に後退するだけであるので、この車両用スィッチを脱落させるためのスペースを新たに確保する必要がなぐ省スペース化にも有利となる。

[0047] また、本発明にお!/、て、前記ホルダーの外側部と内側部と破断部とが全て一体に形成されるのが好ましい。このような構成は、部品点数を低減してコストを低減するとともに、車両用スィッチの組み立てを容易にする。

[0048] 前記破断部の形状としては、前記ホルダーの内側部および外側部よりも肉厚が小さいものが好ましい。また、前記破断部は、その周方向に所定の間隔をおいて並ぶ複数の連結部からなり、これらの連結部によってのみ、前記ホルダーの外側部と内側部とが連結されているのが好ましい。このような構成は、前記破断部の断面積を削減し、破断部を破断しやすくさせる。

[0049] また本発明の車両用スィッチは、前記スィッチ素子が、前記回路基板に固定される本体部と、当該本体部に対して前記回路基板の法線方向の軸周りに相対回転する操作部とを有するとともに、前記ホルダーの内側部が前記操作部に連結され、前記操作ノブの回転操作に応じて、前記ホルダーの内側部および外側部と前記操作部とがー体に回転するロータリスイッチとして使用することができる。

[0050] すなわち、前記車両用スィッチによれば、車両用スィッチがロータリスイッチであつても、前記操作ノブが連結されるホルダーの内側部と、前記スィッチ素子の操作部が連結されるホルダーの内側部とがー体に回転することで、操作ノブの回転操作が確実に前記操作部に伝わる。一方、車両用スィッチに押圧荷重が加えられた場合には、前記判断部の破断により、前記外側部および操作ノブの脱落に伴い車両用スイツチの突出量が減少する。このことは、ロータリスイッチの操作性を確保しつつ乗員等に対する衝撃を吸収する。

また前記車両用スィッチにおいて、前記ベースは、前記ホルダーの内側部と係合して、当該ホルダーをその回転方向に案内する案内部を有するのが好ましい。このような構成は、前記ホルダーおよび操作ノブの回転動作を安定させ、操作性を向上させ

Claims

請求の範囲

[1] 車両に搭載される車両用パネルの裏側に設けられる回路基板上に設置される車両用スィッチにおいて、

前記回路基板上に設けられて前記車両用パネルの表側に向けて突出するスィッチ素子と、

前記回路基板上に設けられて、前記スィッチ素子を囲むベースと、

当該ベースと前記スィッチ素子とを前記車両用パネルの表側から覆うとともに、前記スィッチ素子に連結されて当該スィッチ素子と一体に動作するホルダーと、当該ホルダーに連結されることによって当該ホルダーの表側に支持されるとともに、当該ホルダーと一体に動作する操作ノブとを備え、

前記ホルダーは、前記スィッチ素子に連結されるとともに前記ベースと当接する内側部と、当該内側部の周囲に設けられて前記操作ノブに連結される外側部と、前記内側部と前記外側部との間に設けられて当該内側部と外側部とを連結する破断部とを有し、

当該破断部は、前記操作ノブに所定以上の押圧荷重が加えられた際に、前記内側部のうち前記ベースと当接する部分と前記ホルダーの外側部との間に作用する剪断力によって破断する形状を有するとともに、

当該破断部が破断することで、前記ホルダーの外側部に連結される前記操作ノブが前記車両用パネルの裏側方向に後退することを特徴とする車両用スィッチ。

[2] 請求項 1に記載の車両用スィッチであって、

前記ホルダーの外側部と内側部と破断部とが全て一体に形成されることを特徴とする早両用スィッチ。

[3] 請求項 1または 2に記載の車両用スィッチであって、

前記破断部の肉厚が、前記ホルダーの内側部および外側部の肉厚よりも薄いことを特徴とする車両用スィッチ。

[4] 請求項;!〜 3のいずれかに記載の車両用スィッチであって、

前記破断部は、その周方向に所定の間隔をおいて並ぶ複数の連結部からなり、前記ホルダーの外側部と内側部とは、これらの連結部によってのみ連結されることを特徴とする車両用スィッチ。

[5] 請求項;!〜 4のいずれかに記載の車両用スィッチであって、

当該車両用スィッチはロータリスイッチであり、

前記スィッチ素子は、前記回路基板に固定される本体部と、当該本体部に対して前記回路基板の法線方向の軸周りに相対回転する操作部とを有し、

前記ホルダーの内側部は、前記操作部に連結されており、

前記操作ノブの回転操作に応じて、前記ホルダーの内側部および外側部と前記操作部とがー体に回転することを特徴とする車両用スィッチ。

[6] 請求項 5に記載の車両用スィッチであって、

前記ベースは、前記ホルダーの内側部と係合して当該ホルダーをその回転方向に案内する案内部を有することを特徴とする車両用スィッチ。