WO2007135718A1

WO2007135718A1 - 磁気テープライブラリ装置、及び磁気テープカートリッジ格納方法

Info

Publication number: WO2007135718A1
Application number: PCT/JP2006/310032
Authority: WO
Inventors: Syouji Fukunaga
Original assignee: Fujitsu Limited; Fujitsu Peripherals Limited
Priority date: 2006-05-19
Filing date: 2006-05-19
Publication date: 2007-11-29

Abstract

　一方の移動機構が動作できない状態になった場合であっても、確実に使用可能なクリーニングカートリッジを使用することができる磁気テープライブラリ装置、及び磁気テープカートリッジ格納方法を提供する。投入／排出口、マトリクス状のセル領域及びテープドライブ装置の間で磁気テープカートリッジを受け渡しすることが可能な２組の移動機構を備え、移動機構は、セル領域の両端部分のいずれか一端の所定の位置に、それぞれ移動可能である。磁気テープカートリッジが投入された場合、投入された磁気テープカートリッジがクリーニングカートリッジであるときには、格納されているクリーニングカートリッジの使用可能回数、格納位置、投入されたクリーニングカートリッジの使用可能回数に基づいて、上下又は左右の両端部分にて少なくとも１回以上使用可能なクリーニングカートリッジが存在するよう、投入されたクリーニングカートリッジを格納する位置を特定する。

Description

明細書

磁気テープライブラリ装置、及び磁気テープカートリッジ格納方法技術分野

[0001] 本発明は、 2つの移動機構 (ァクセッサ）を有し、磁気テープカートリッジをマトリクス状に配列されたセルに格納する磁気テープライブラリ装置、及び磁気テープカートリッジ格納方法に関する。特に、クリーニングカートリッジの格納位置を、左右又は上下の 2つの移動機構のうち、いずれか一方の移動機構が移動可能な位置に使用可能なクリーニングカートリッジが必ず存在するよう特定する磁気テープライブラリ装置、及び磁気テープカートリッジ格納方法に関する。

背景技術

[0002] コンピュータに記憶されて、るデータバックアップ用の記憶媒体として多種多様な記憶媒体が開発されている。しかし、記憶媒体の可搬性、信頼性、大容量記憶対応の観点から、磁気テープによるバックアップは大規模システムになるほど多く採用されている。

[0003] 高速大容量の磁気テープ記憶装置の規格として、例えばアイビーエム (IBM)社、ヒューレットパッカード（Hewlett- Packard)社、及びシーゲイトテクノロジ（Seagate Tech nology)社の 3社が共同で策定した LTO (Linear Tape- Open)規格が用いられる。 LT O規格は、大容量記憶可能であり、高速でデータ読み書きすることを意図したテープ規格であり、大別して大容量記憶を指向した「LTO Ultri (ウルトリウム)と、高速読み出しを指向した「LTO AccelisJ (ァクセリス)の 2種類がある。

[0004] LTO規格が採用された磁気テープはカートリッジに収容されており、磁気テープライブラリ装置は、磁気テープカートリッジを複数格納可能なマトリクス状のセル領域を有している。磁気テープライブラリ装置は、通常、高い信頼性を維持するために、磁気テープカートリッジをセル領域に出し入れする移動機構を 2基備えており、いずれか一方の移動機構における障害の発生、定期的な保守作業等により一方の移動機構が磁気テープカートリッジの出し入れに使用することができない場合であっても、他方の移動機構により磁気テープカートリッジの出し入れを行うことができる。 [0005] 一方、磁気テープカートリッジにデータを読み書きするテープドライブ装置のヘッドをクリーニングするクリーニングカートリッジも、同じセル領域内に格納されている。しかし、 2つの移動機構により移動可能な磁気テープカートリッジの格納台数を最大とするベぐ通常は、磁気テープカートリッジを移動させる移動機構の移動可能範囲の上下端に、クリーニングカートリッジ用の格納スペースを有している。該格納スペースは、一の移動機構のみ移動することができ、他の移動機構は移動することができない。例えば上端の格納スペースには、一方の移動機構でのみクリーニングカートリッジを出し入れすることができ、下端の格納スペースには他方の移動機構でのみタリー- ングカートリッジを出し入れすることができる。

[0006] しかし、テープドライブ装置のヘッドのクリーニング時期を適切に特定することは困難である。すなわち、どのクリーニングカートリッジを多く用いている力、交換時期であるか等の情報を取得することは、クリーニングカートリッジ自体も頻繁に出し入れする磁気テープライブラリ装置では難、からである。

[0007] 斯かる問題を解決すベぐ例えば特許文献 1では、稼働時間情報及びエラー頻度情報により磁気ヘッドのクリーニング時期を決定し、磁気テープ装置のクリーニングを指示する情報を視覚的又は聴覚的に表示するヘッドクリーニング指示装置が開示されており、平均的に見込める適切な磁気ヘッドのクリーニング時期、あるいは個々の状況に応じた適切な磁気ヘッドのクリーニング時期を表示し、又はその時期に磁気ヘッドのクリーニングを実行することができる。

特許文献 1：特開 2003 - 331408号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0008] しかし、上述した磁気テープライブラリ装置では、例えば上端の格納スペースに格納されているクリーニングカートリッジは、移動することが可能な一方の移動機構でのみテープドライブ装置へ移動することができ、該移動機構が故障した場合等には指定されたクリーニングカートリッジをテープドライブ装置へ移動することができな、とヽう問題点があった。また、上端の格納スペース又は下端の格納スペースのいずれか一方にし力、クリーニングカートリッジを格納していない場合、状況によってはタリー- ングカートリッジをテープドライブ装置へ移動することができず、テープドライブ装置のヘッドのクリーニング処理を実行することができな、と、う問題点もあった。

[0009] さらに、最初に上端の格納スペース及び下端の格納スペースに略均等にタリーニングカートリッジを格納している場合であっても、クリーニングカートリッジの使用頻度が下端の格納スペースに格納されていたクリーニングカートリッジに極端に偏っている場合、上の移動機構に故障が生じ、下の移動機構で下端の格納スペースに格納されているクリーニングカートリッジをテープドライブ装置へ移動したときには、ヘッドのクリーニング処理を実行することができる回数が少な、又はできな、と、う問題点もあつた o

[0010] 本発明は斯力る事情に鑑みてなされたものであり、一方の移動機構が動作できない状態になった場合であっても、他方の移動機構を用いて確実に使用可能なタリーユングカートリッジを使用することができる磁気テープライブラリ装置、及び磁気テープカートリッジ格納方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0011] 上記目的を達成するために第 1発明に係る磁気テープライブラリ装置は、カートリツジの種別を記憶してあるメモリチップを有する複数の磁気テープカートリッジを格納する複数のセルがマトリクス状に配列されてヽるセル領域と、前記磁気テープカートリツジが着脱可能であり、前記磁気テープカートリッジに記憶されて、るデータを読み Z 書きすることが可能なテープドライブ装置と、前記磁気テープカートリッジを外部と出し入れすることが可能な投入 Z排出口、前記セル領域及び前記テープドライブ装置の間で前記磁気テープカートリッジを受け渡しすることが可能な 2組の移動機構とを備え、該移動機構は、前記セル領域の上下又は左右の両端部分のいずれか一端の所定の位置に、それぞれ移動することが可能である磁気テープライブラリ装置において、クリーニングカートリッジの格納位置及び格納されているクリーニングカートリッジの使用可能回数を記憶手段に記憶しておき、前記磁気テープカートリッジは、カートリッジの種別を記憶してあるメモリチップを有し、前記移動機構は、前記メモリチップの情報を読み出す読み出し部を有し、前記投入 Z排出口から前記磁気テープカートリッジが投入された場合、前記読み出し部で読み出された情報に基づいて、投入された前記磁気テープカートリッジがクリーニングカートリッジであるカゝ否かを判断する手段と、該手段でクリーニングカートリッジであると判断した場合、前記記憶手段から格納されているクリーニングカートリッジの使用可能回数及び格納位置に関する情報を取得する手段と、取得した情報及び投入されたクリーニングカートリッジの使用可能回数に関する情報に基づいて、上下又は左右の両端部分にて少なくとも 1回以上使用可能なクリーニングカートリッジが存在するよう、投入された前記クリーニング力ートリッジを格納する位置を特定する位置特定手段と、前記記憶手段に記憶してあるクリーニングカートリッジの格納位置及び格納されているクリーニングカートリッジの使用可能回数を更新する手段とを備え、前記移動機構は、前記クリーニングカートリツジを特定された位置へ格納するようにしてあることを特徴とする。

[0012] また、第 2発明に係る磁気テープライブラリ装置は、第 1発明において、前記位置特定手段は、上下又は左右の両端部分にて格納されているクリーニングカートリッジの使用可能回数の総計が略一致するように、クリーニングカートリッジの格納位置を特定するようにしてあることを特徴とする。

[0013] また、第 3発明に係る磁気テープライブラリ装置は、第 1又は第 2発明において、保守を開始する旨を示す保守開始信号を受け付ける手段を備え、該保守開始信号を受け付けた場合、一の移動機構で移動することが可能な位置に格納してあるタリー- ングカートリッジを、他の移動機構で移動することが可能な位置へと移動させるようにしてあることを特徴とする。

[0014] また、第 4発明に係る磁気テープカートリッジ格納方法は、カートリッジの種別を記憶してあるメモリチップを有する複数の磁気テープカートリッジを格納する複数のセルがマトリクス状に配列されて、るセル領域と、前記磁気テープカートリッジが着脱可能であり、前記磁気テープカートリッジに記憶されているデータを読み Z書きすることが可能なテープドライブ装置と、前記磁気テープカートリッジを外部と出し入れすることが可能な投入 Z排出口、前記セル領域及び前記テープドライブ装置の間で前記磁気テープカートリッジを受け渡しすることが可能な 2組の移動機構とを備え、該移動機構は、前記セル領域の上下又は左右の両端部分のいずれか一端の所定の位置に、それぞれ移動することが可能である磁気テープライブラリ装置で用いる磁気テープ力ートリッジ格納方法にぉ、て、クリーニングカートリッジの格納位置及び格納されてヽるクリーニングカートリッジの使用可能回数を記憶手段に記憶し、前記磁気テープ力ートリッジは、カートリッジの種別を記憶してあるメモリチップを有し、前記移動機構は

、前記メモリチップの情報を読み出し、前記投入 Z排出口から前記磁気テープカートリッジが投入された場合、前記読み出し部で読み出された情報に基づいて、投入された前記磁気テープカートリッジがクリーニングカートリッジである力否かを判断し、クリー-ングカートリッジであると判断した場合、前記記憶手段から格納されて、るタリ一-ングカートリッジの使用可能回数及び格納位置に関する情報を取得し、取得した情報及び投入されたクリーニングカートリッジの使用可能回数に関する情報に基づいて、上下又は左右の両端部分にて少なくとも 1回以上使用可能なクリーニングカートリッジが存在するよう、投入された前記クリーニングカートリッジを格納する位置を特定し、前記記憶手段に記憶してあるクリーニングカートリッジの格納位置及び格納されているクリーニングカートリッジの使用可能回数を更新し、前記移動機構は、前記クリーニングカートリッジを特定された位置へ格納することを特徴とする。

[0015] 第 1発明、及び第 4発明では、磁気テープカートリッジの投入 Z排出口、セル領域及びテープドライブ装置の間で磁気テープカートリッジを受け渡しすることが可能な移動機構を 2基備えており、移動機構は、セル領域の両端部分のいずれか一端の所定の位置に、それぞれ移動することが可能である。磁気テープカートリッジは、カートリッジの種別を記憶してあるメモリチップを有しており、移動機構は、移動時にメモリチップの情報を読み出す。投入 Z排出口から磁気テープカートリッジが投入された場合、読み出された情報に基づいて、投入された磁気テープカートリッジがクリーニングカートリッジである力否かを判断する。クリーニングカートリッジであると判断された場合、格納されている使用可能なクリーニングカートリッジの使用可能回数及び格納位置に関する情報を取得し、投入されたクリーニングカートリッジの使用可能回数に関する情報に基づいて、上下又は左右の両端部分にて少なくとも 1回以上使用可能なクリーニングカートリッジが存在するよう、投入されたクリーニングカートリッジを格納する位置を特定する。

[0016] これにより、上下又は左右の両端部分の格納位置に、少なくとも 1回は使用可能なクリーニングカートリッジを格納しておくことができる。したがって、一の移動機構が故障した場合であっても、他の移動機構は、必ず 1回は使用可能なクリーニングカートリッジをテープドライブ装置へ移動させることができ、使用すべきクリーニングカートリツジを取得できな、、ある、はテープドライブ装置にてクリーニング不可を示すエラー表示がなされるのを未然に防止することが可能となる。

[0017] 第 2発明では、上下又は左右の両端部分にて格納されているクリーニングカートリツジの使用可能回数の総計が略一致するように、クリーニングカートリッジの格納位置を特定する。これにより、上下又は左右の両端部分の格納位置に、略均等な回数使用可能なクリーニングカートリッジを格納しておくことができる。したがって、一の移動機構が故障した場合であっても、他の移動機構は、必ず使用可能なクリーニング力ートリッジをテープドライブ装置へ移動させることができ、使用すべきクリーニングカートリッジを取得できな、、あるいはテープドライブ装置にてクリーニング不可を示すェラー表示がなされるのを未然に防止することが可能となる。

[0018] 第 3発明では、保守を開始する旨を示す保守開始信号を受け付けた場合、一の移動機構で移動することが可能な位置に格納してあるクリーニングカートリッジを、他の移動機構で移動することが可能な位置へと移動する。これにより、保守を開始する旨を示す保守開始信号を受け付けた場合には、保守作業を実行する前に保守作業を実行する移動機構以外の移動機構が出し入れすることが可能な位置へ、少なくとも一のクリーニングカートリッジを移動しておくことにより、保守作業中に保守作業を行つている移動機構に障害が発生した場合であっても、他の移動機構を用いてヘッドクリー-ング作業を行うことが可能となる。発明の効果

[0019] 第 1発明、及び第 4発明によれば、上下又は左右の両端部分の格納位置に、少なくとも 1回は使用可能なクリーニングカートリッジを格納しておくことができる。したがつて、一の移動機構が故障した場合であっても、他の移動機構は、必ず 1回は使用可能なクリーニングカートリッジをテープドライブ装置へ移動させることができ、使用すベきクリーニングカートリッジを取得できない、あるいはテープドライブ装置にてクリー- ング不可を示すエラー表示がなされるのを未然に防止することが可能となる。 [0020] 第 2発明によれば、上下又は左右の両端部分の格納位置に、略均等な回数使用可能なクリーニングカートリッジを格納しておくことができる。したがって、一の移動機構が故障した場合であっても、他の移動機構は、必ず使用可能なクリーニングカートリッジをテープドライブ装置へ移動させることができ、使用すべきクリーニングカートリッジを取得できな、、ある、はテープドライブ装置にてクリーニング不可を示すエラー表示がなされるのを未然に防止することが可能となる。

[0021] 第 3発明によれば、保守を開始する旨を示す保守開始信号を受け付けた場合には、保守作業を実行する前に保守作業を実行する移動機構以外の移動機構が出し入れすることが可能な位置へ、少なくとも一のクリーニングカートリッジを移動しておくことにより、保守作業中に保守作業を行っている移動機構に障害が発生した場合であつても、他の移動機構を用いてヘッドクリーニング作業を行うことが可能となる。

図面の簡単な説明

[0022] [図 1]本発明の実施の形態 1に係る磁気テープライブラリ装置の構成を示すブロック図である。

[図 2]本発明の実施の形態 1に係る磁気テープライブラリ装置の主制御ボードの構成を示すブロック図である。

[図 3]本発明の実施の形態 1に係る磁気テープライブラリ装置の上ァクセッサ及び下ァクセッサの構成を模式的に示す斜視図である。

[図 4]本発明の実施の形態 1に係る磁気テープライブラリ装置の CPUの電源投入時の処理を示すフローチャートである。

[図 5]本発明の実施の形態 1に係る磁気テープライブラリ装置の CPUのクリーニングカートリッジ格納位置の特定処理の手順を示すフローチャートである。

[図 6]本発明の実施の形態 1に係る磁気テープライブラリ装置の CPUのクリーニングカートリッジ格納位置の特定処理の手順を示すフローチャートである。

[図 7]本発明の実施の形態 2に係る磁気テープライブラリ装置の CPUのクリーニングカートリッジ格納位置の特定処理の手順を示すフローチャートである。

[図 8]本発明の実施の形態 2に係る磁気テープライブラリ装置の CPUのクリーニングカートリッジ格納位置の特定処理の手順を示すフローチャートである。符号の説明

1 磁気テープライブラリ装置

10 上ァクセッサ (移動機構)

11 下ァクセッサ (移動機構)

19 テープドライブ装置

21 投入 z排出口

22 セル領域

30 主制御ボード

34 RAM

38 リーダ (読み出し部）

40 磁気テープカートリッジ

41 クリーニングカートリッジ

42 メモリチップ

発明を実施するための最良の形態

[0024] (実施の形態 1)

以下、本発明をその実施の形態 1を示す図面に基づいて具体的に説明する。図 1 は、本発明の実施の形態 1に係る磁気テープライブラリ装置 1の構成を示すブロック図である。図 1において、磁気テープライブラリ装置 1は、外部から磁気テープカートリッジを出し入れする投入 Z排出口 21、磁気テープカートリッジを格納するセル領域 22、及び磁気テープカートリッジに対してデータを読み書きするテープドライブ装置 19、 19、…で構成されており、それぞれの間で磁気テープカートリッジを移動することが可能な、上下 2基のァクセッサ (移動機構） 10、 11を備えている。

[0025] 上ァクセッサ 10及び下ァクセッサ 11はセル領域 22の縦横方向に移動することが可能となっている。横方向を X軸方向、縦方向を Y軸方向とした場合、 X軸方向には、上ァクセッサ 10用及び下ァクセッサ 11用の X軸移動レール 12、 13力それぞれ設けられている。また、 Y軸方向には、上ァクセッサ 10及び下ァクセッサ 11の両方を案内する Y軸移動レール 14が設けられている。したがって、上ァクセッサ 10及び下ァクセッサ 11がセル領域 22のすベてのセルに移動可能とするためには、上ァクセッサ 1 0及び下ァクセッサ 11が退避する空間が必要となる。

[0026] セル領域 22の上下端（両端部分）には、上ァクセッサ 10がセル領域 22の最下部のセルに移動した場合、又は下ァクセッサ 11がセル領域 22の最上部のセルに移動した場合に、それぞれ下ァクセッサ 11又は上ァクセッサ 10が退避することが可能な上下のガレージ領域 16、 15を有し、上ガレージ領域 16又は下ガレージ領域 15には、それぞれ上ァクセッサ 10又は下ァクセッサ 11のみが移動可能となっている。

[0027] 上ガレージ領域 16又は下ガレージ領域 15には、それぞれクリーニングカートリッジ等を格納することが可能な上部補助格納セル 18、 18、 · · ·、及び下部補助格納セル 17、 17、…が設けられており、投入 Z排出口 21からクリーニングカートリッジが投入された場合、上部補助格納セル 18、 18、 · · ·、又は下部補助格納セル 17、 17、 · · · へ、上ァクセッサ 10又は下ァクセッサ 11により格納される。

[0028] 上ァクセッサ 10及び下ァクセッサ 11の動作は、主制御ボード 30が制御する。図 2 は、本発明の実施の形態 1に係る磁気テープライブラリ装置 1の主制御ボード 30の構成を示すブロック図である。主制御ボード 30は、少なくとも、上ァクセッサ 10及び下ァクセッサ 11の動作を制御するァクセッサ制御ボード 31、テープドライブ装置の動作を制御するテープドライブ装置制御ボード 32、これらの制御ボードへ指示信号を送出する CPU33、磁気テープカートリッジ、クリーニングカートリッジ等のセルごとの情報を記憶してある RAM34、及び制御プログラムを記憶してある記憶手段 35で構成されている。

[0029] RAM34は、フラッシュメモリ、 SRAM等で構成されており、ソフトウェアの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。また、セルごとの磁気テープカートリッジの格納状況、クリーニングカートリッジの格納本数及び格納位置、クリーニングカートリッジごとに使用可能回数等を記憶してある。記憶手段 35も、フラッシュメモリ、 SRAM等の不揮発性メモリで構成されており、上述した制御プログラムを事前に記憶しておく。

[0030] 図 3は、本発明の実施の形態 1に係る磁気テープライブラリ装置 1の上ァクセッサ 10 及び下ァクセッサ 11の構成を模式的に示す斜視図である。上ァクセッサ 10及び下ァクセッサ 11は、磁気テープカートリッジ 40又はクリーニングカートリッジ 41を受け入れ可能な受け入れ空間 101 (111)を有し、白抜き矢印の方向に出し入れ可能となっている。出し入れの方向は回転台 102 (112)の回転角度を制御することにより行う。出し入れする磁気テープカートリッジ 40又はクリーニングカートリッジ 41の格納位置又は投入 Z排出口 21までは、 X軸方向には台車 103 (113)の位置を、 Y軸方向には Y 軸移動レール 14上を移動可能なレール台車 23、 23、 · · ·の位置を、それぞれ制御することにより移動する。

[0031] 上ァクセッサ 10及び下ァクセッサ 11は、投入される磁気テープカートリッジ 40又はクリーニングカートリッジ 41に取り付けられている ICタグ等のメモリチップ 42の位置に対応する位置に、該メモリチップ 42に記憶されている情報を読み出し可能なリーダ（読み出し部） 38を備えている。メモリチップ 42には、一般的な磁気テープカートリッジである力、クリーニングカートリッジであるかを識別する情報、クリーニングカートリッジである場合には使用回数等の情報が記憶されており、リーダ 38で読み出された情報は、通信線を介して主制御ボード 30へ送信される。

[0032] 本実施の形態 1では、投入'排出口 21からクリーニングカートリッジ 41が投入された場合、例えば下ァクセッサ 11が受け入れ空間 111にクリーニングカートリッジ 41を受け入れ、リーダ力 Sメモリチップ 42に記憶されている情報を読み出し、主制御ボード 30 へ送信する。主制御ボード 30の CPU33は、クリーニングカートリッジ 41が投入された旨を確認した場合、既に上下のガレージ領域 16及び 15に格納されている使用可能なクリーニングカートリッジ 41、 41、 · · ·の本数を、ガレージ領域毎に抽出し、投入されたクリーニングカートリッジ 41を格納する位置を特定する。

[0033] 以下、上述した構成の磁気テープライブラリ装置 1の動作について説明する。図 4 は、本発明の実施の形態 1に係る磁気テープライブラリ装置 1の CPU33の電源投入時の処理を示すフローチャートである。

[0034] 磁気テープライブラリ装置 1の CPU33は、上ァクセッサ 10及び下ァクセッサ 11が正常に稼動可能である力否かを判断し (ステップ S401)、 CPU33が、いずれか一方が異常であると判断した場合 (ステップ S401 :NO)、 CPU33は、図示していない表示手段 (液晶ディスプレイ、赤色 LED等）に警告信号を出力する (ステップ S402)。 C PU33が、上ァクセッサ 10及び下ァクセッサ 11が正常に稼動可能であると判断した場合 (ステップ S401 :YES)、 CPU33は、 RAM34に記憶してあるクリーニングカートリッジ 41の格納位置及び上下のガレージ領域 16、 15ごとの格納本数を読み出す（ステップ S403)。

[0035] CPU33は、上下のガレージ領域 16、 15に格納されている一のクリーニングカートリッジ 41を上ァクセッサ 10又は下ァクセッサ 11に取り込む指示信号を上ァクセッサ 10 又は下ァクセッサ 11のァクチユエータへ送信する（ステップ S404)。指示信号を受け付けたァクチユエータの動作により、上ァクセッサ 10又は下ァクセッサ 11は、上下のガレージ領域 16又は 15に格納されている一のクリーニングカートリッジを取り込み、リーダ 38が該クリーニングカートリッジ 41のメモリチップ 42に記憶されている情報を読み出す。リーダ 38は、読み出した情報を主制御ボード 30へ送信する。

[0036] CPU33は、送信されてきた該クリーニングカートリッジ 41のメモリチップ 42に記憶されている情報を受信して (ステップ S405)、 RAM34に例えば対応テーブルとして記憶する（ステップ S406)。 CPU33は、上下のガレージ領域 16、 15に格納されている全てのクリーニングカートリッジ 41について、メモリチップ 42に記憶されている情報を RAM34に記憶したか否かを判断し (ステップ S407)、 CPU33が、まだ記憶していないクリーニングカートリッジ 41が存在すると判断した場合 (ステップ S407 :NO)、 C PU33は、上下のガレージ領域 16、 15に格納されている他のクリーニングカートリツジ 41を上ァクセッサ 10又は下ァクセッサ 11に取り込む指示信号を上ァクセッサ 10又は下ァクセッサ 11のァクチユエータへ送信し (ステップ S408)、処理をステップ S405 へ戻して上述した処理を繰り返す。

[0037] CPU33力上下のガレージ領域 16、 15に格納されている全てのクリーニングカートリッジ 41につ、て、メモリチップ 42に記憶されて、る情報を RAM34に記憶したと判断した場合 (ステップ S407 :YES)、 CPU33は、起動処理が完了したものと判断し、外部からの指示信号の入力、あるいは投入'排出口 21への磁気テープカートリッジ 4 0又はクリーニングカートリッジ 41の投入待ち状態となる。

[0038] 図 5及び図 6は、本発明の実施の形態 1に係る磁気テープライブラリ装置 1の CPU 33のクリーニングカートリッジ格納位置の特定処理の手順を示すフローチャートである。図 5及び図 6の例では、上下のガレージ領域 16及び 15に格納されるクリーニングカートリッジの使用可能回数が略均等となるよう格納位置を特定する。もちろん、略均等となるよう特定することに限定されるものではなぐ少なくとも 1回使用可能回数を有するクリーニングカートリッジ力上下のガレージ領域 16及び 15に格納されるよう特定しても良い。

[0039] 投入 Z搬出口 21に新たなテープカートリッジが投入された場合、主制御ボード 30 の CPU33は、新たなテープカートリッジが投入された旨を示す信号を受信し (ステツプ S501)、上下のガレージ領域 16、 15に格納されているクリーニングカートリッジ 41 、 41、 · · ·の使用可能回数を RAM34から読み出して取得する（ステップ S502)。

[0040] CPU33は、取得した上ガレージ領域 16に格納されているクリーニングカートリッジ 41、 41、 · · ·の使用可能回数の方力下ガレージ領域 15に格納されているタリー- ングカートリッジ 41、 41、 · · ·の使用可能回数より多いか否かを判断する (ステップ S5 03)。 CPU33が、上ガレージ領域 16に格納されている使用可能回数の方が多いと判断した場合 (ステップ S503 :YES)、 CPU33は、投入されたテープカートリッジを取り込む指示信号を下ァクセッサ 11のァクチユエータへ送信する (ステップ S504)。

[0041] CPU33力上ガレージ領域 16に格納されている本数以下であると判断した場合（ステップ S503 :NO)、 CPU33は、投入されたテープカートリッジを取り込む指示信号を上ァクセッサ 10のァクチユエータへ送信する (ステップ S505)。指示信号を受け付けたァクチユエータの動作により、上ァクセッサ 10又は下ァクセッサ 11は、投入/ 搬出口 21に投入されたテープカートリッジを取り込み、リーダ 38が該テープカートリツジのメモリチップ 42に記憶されている情報を読み出す。リーダ 38は、読み出した情報を主制御ボード 30へ送信する。

[0042] CPU33は、送信されてきた該テープカートリッジのメモリチップ 42に記憶されている情報を受信して (ステップ S506)、投入されたテープカートリッジがクリーニング力ートリッジ 41であるか否かを判断する（ステップ S507)。 CPU33力クリーニングカートリッジ 41ではないと判断した場合 (ステップ S507 : NO)、すなわち通常の磁気テープカートリッジ 40であると判断した場合には、 CPU33は、セル領域 22の空きセルへ該磁気テープカートリッジ 40を格納する指示信号を、テープカートリッジを保持している上ァクセッサ 10又は下ァクセッサ 11のァクチユエータへ送信する（ステップ S50 8)。指示信号を受け付けたァクチユエータの動作により、上ァクセッサ 10又は下ァクセッサ 11は、投入 Z搬出口 21に投入された磁気テープカートリッジ 40を指示信号で指定されたセル領域へ移送して格納する。

[0043] CPU33力クリーニングカートリッジ 41であると判断した場合 (ステップ S507 : YES )、 CPU33は、指示信号を送信した上ァクセッサ 10又は下ァクセッサ 11が移動可能な上ガレージ領域 16又は下ガレージ領域 15に、該クリーニングカートリッジ 41を格納する指示信号を上ァクセッサ 10又は下ァクセッサ 11のァクチユエータへ送信する (ステップ S509)。指示信号を受け付けたァクチユエータの動作により、上ァクセッサ 10又は下ァクセッサ 11は、投入/搬出口 21に投入されたクリーニングカートリッジ 4 1を指示信号で指定された上ガレージ領域 16又は下ガレージ領域 15へ移送して格納する。

[0044] CPU33は、 RAM34に記憶されているテーブルにて、上下のガレージ領域 16、 1 5に格納されているクリーニングカートリッジ 41、 41、 · · ·の使用可能回数を更新する (ステップ S510)。具体的には使用可能回数を' 1 'インクリメントする。

[0045] 以上のように本実施の形態 1によれば、投入されたテープカートリッジカ^リーニングカートリッジ 41であると判断した時点で、上下のガレージ領域 16、 15に既に格納されているクリーニングカートリッジ 41の使用可能回数を取得することができ、例えば上下のガレージ領域 16、 15に格納されているクリーニングカートリッジの使用可能回数が略一致するよう、あるいは少なくとも 1回以上使用可能回数を有するクリーニング力ートリッジを格納するように上ァクセッサ 10又は下ァクセッサ 11を動作させることができる。したがって、上ァクセッサ 10又は下ァクセッサ 11のいずれかが動作不能となる状態であっても、使用可能なクリーニングカートリッジ 41を取得できない、あるいはテープドライブ装置 19にてクリーニング不可を示すエラー表示がなされる事態が生じるのを未然に防止することが可能となる。

[0046] (実施の形態 2)

以下、本発明をその実施の形態 2に係る磁気テープライブラリ装置 1について、図面に基づいて具体的に説明する。本実施の形態 2に係る磁気テープライブラリ装置 1 の構成は、実施の形態 1と同様であることから、同一の符号を付することにより詳細な説明を省略する。本実施の形態 2は、保守作業を開始する旨の信号を外部力取得した場合に、保守作業を開始する前にクリーニングカートリッジ 41の使用可能回数に基づいて、クリーニングカートリッジ 41を移動する点で実施の形態 1と相違する。

[0047] 図 7及び図 8は、本発明の実施の形態 2に係る磁気テープライブラリ装置 1の CPU 33のクリーニングカートリッジ格納位置の特定処理の手順を示すフローチャートである。図 7及び図 8の例では、保守作業を行う前に、上下のガレージ領域 16及び 15に格納されるクリーニングカートリッジの格納本数が略均等となるよう、上下のガレージ領域 16、 15間でクリーニングカートリッジ 41の格納位置を移動する。もちろん、略均等となるよう特定することに限定されるものではなぐ少なくとも 1回使用可能回数を有するクリーニングカートリッジ力上下のガレージ領域 16及び 15に格納されるよう特定しても良い。

[0048] 外部のスィッチ（図示せず)が保守作業に切り換えられる、あるいは投入 Z搬出口 2 1に保守用カートリッジが投入される等した場合、主制御ボード 30の CPU33は、保守作業を開始する旨を示す保守開始信号を受信し (ステップ S 701)、セル領域 22に空きセルが存在するか否かを判断する（ステップ S702)。 CPU33力空きセルが存在すると判断した場合 (ステップ S702 :YES)、 CPU33は、クリーニングカートリッジ 41の移動を指示する移動指示信号の仮格納先を該空きセルに設定する (ステップ S 703)。 CPU33力空きセルが存在しないと判断した場合 (ステップ S 702 : NO)、 C PU33は、クリーニングカートリッジ 41の移動を指示する移動指示信号の仮格納先をテープドライブ装置 19に設定する (ステップ S704)。

[0049] CPU33は、上ガレージ領域 16に格納されているクリーニングカートリッジ 41、 41、 • · ·の使用可能回数の方力下ガレージ領域 15に格納されているクリーニングカートリッジ 41、 41、 · · ·の使用可能回数より多いか否かを判断する（ステップ S705)。 CP U33が、上ガレージ領域 16に格納されている使用可能回数の方が多いと判断した場合 (ステップ S705 :YES)、 CPU33は、クリーニングカートリッジ 41を移動する移動指示信号を、上ァクセッサ 10のァクチユエータへ送信する (ステップ S706)。移動指示信号を受け付けたァクチユエータの動作により、上ァクセッサ 10は、上ガレージ領域 16に格納されている一のクリーニングカートリッジ 41を取り込み、リーダ 38が該テープカートリッジのメモリチップ 42に記憶されている情報を読み出して、主制御ボード 30へ送信する。上ァクセッサ 10は、設定された仮格納先である空きセル又はテープドライブ装置 19へ移動して格納する。

[0050] CPU33力上ガレージ領域 16に格納されている使用可能回数より少ないと判断した場合 (ステップ S705 :NO)、 CPU33は、クリーニングカートリッジ 41を移動する移動指示信号を、下ァクセッサ 11のァクチユエータへ送信する (ステップ S707)。移動指示信号を受け付けたァクチユエータの動作により、下ァクセッサ 11は、下ガレージ領域 15に格納されている一のクリーニングカートリッジ 41を取り込み、リーダ 38が該テープカートリッジのメモリチップ 42に記憶されている情報を読み出して、主制御ボード 30へ送信する。下ァクセッサ 11は、設定された仮格納先である空きセル又はテープドライブ装置 19へ移動して格納する。

[0051] CPU33は、クリーニングカートリッジ 41を移動させるァクセッサを切り替える（ステツプ S708)。すなわち、上ァクセッサ 10によりクリーニングカートリッジ 41を移動した場合には下ァクセッサ 11へ、下ァクセッサ 11によりクリーニングカートリッジ 41を移動した場合には上ァクセッサ 10へ、それぞれ切り替える。これにより、上ァクセッサ 10では移動することができない下ガレージ領域 15、下ァクセッサ 11では移動することができな、上ガレージ領域 16へ、それぞれ仮にセル領域 22内の空きセル又はテープドライブ装置 19に格納してあるクリーニングカートリッジ 41を移動することができる。

[0052] CPU33は、空きセル又はテープドライブ装置 19に格納したクリーニングカートリツジ 41を、当初格納されていたガレージ領域と反対側のガレージ領域へ、すなわち当初上ガレージ領域 16に格納されていた場合には下ガレージ領域 15へ、下ガレージ領域 15に格納されていた場合には上ガレージ領域 16へ、それぞれ格納する格納指示信号を、それぞれのガレージ領域へ移動することが可能なァクセッサのァクチユエータに対して送信する (ステップ S709)。指示信号を受け付けたァクチユエ一タの動作により、上ァクセッサ 10又は下ァクセッサ 11は、空きセル又はテープドライブ装置 1 9に格納されているクリーニングカートリッジ 41を、指示信号で指定された上ガレージ領域 16又は下ガレージ領域 15へ移送して格納する。

[0053] CPU33は、 RAM34に記憶されているテーブルにて上下のガレージ領域 16、 15 に格納されているクリーニングカートリッジ 41、 41、 · · ·の使用可能回数を更新する（ステップ S 710)。

[0054] 上述したクリーニングカートリッジの移動処理は、上下のガレージ領域 16、 15に格納されているクリーニングカートリッジ 41の本数に基づいて移動方向を制御している力実施の形態 1と同様、上下のガレージ領域 16、 15に格納されているクリーニングカートリッジ 41の使用可能回数に基づいて移動方向を制御しても良いことは言うまでもない。

[0055] 以上のように本実施の形態 2によれば、保守作業を開始する旨の信号を受け付けた場合には、保守作業を実行する前に保守作業を実行するァクセッサ以外のァクセッサにより出し入れすることが可能な格納位置へ、少なくとも一のクリーニングカートリッジ 41を移動しておくことにより、保守作業中に保守作業を行っているァクセッサに障害が発生した場合であっても、他のァクセッサを用いてヘッドクリーニング作業を行うことが可能となる。

[0056] また、例えばテープドライブ装置 19、 19、 · · ·の稼働時間を累計しておき、稼働時間が所定時間に到達した場合にテープドライブ装置 19、 19、 · · ·からクリーニング要求信号が送出される磁気テープライブラリ装置 1である場合、複数のテープドライブ装置 19、 19から同時にクリーニング要求信号が送出されるおそれがある。上述したクリー-ングカートリッジの移動処理を、クリーニング要求信号の受信時に行うことにより、同時に複数のクリーニング要求信号を受信した場合であっても、テープドライブ装置 19、 19へ移動することが可能なクリーニングカートリッジ 41が格納されていないことによりクリーニング処理を行うことができない事態を未然に回避することが可能となる

[0057] なお、本実施の形態 1及び 2に係る磁気テープライブラリ装置 1のセル領域 22は、上下方向に配置されているものに限定されるものではなぐガレージ領域をセル領域 22の上下端に配置されることに限定されるものでもない。

Claims

請求の範囲

カートリッジの種別を記憶してあるメモリチップを有する複数の磁気テープカートリツジを格納する複数のセルがマトリクス状に配列されているセル領域と、

前記磁気テープカートリッジが着脱可能であり、前記磁気テープカートリッジに記憶されているデータを読み Z書きすることが可能なテープドライブ装置と、

前記磁気テープカートリッジを外部と出し入れすることが可能な投入 Z排出口、前記セル領域及び前記テープドライブ装置の間で前記磁気テープカートリッジを受け渡しすることが可能な 2組の移動機構と

を備え、該移動機構は、前記セル領域の上下又は左右の両端部分のいずれか一端の所定の位置に、それぞれ移動することが可能である磁気テープライブラリ装置において、

クリーニングカートリッジの格納位置及び格納されているクリーニングカートリッジの使用可能回数を記憶手段に記憶しておき、

前記磁気テープカートリッジは、カートリッジの種別を記憶してあるメモリチップを有し、

前記移動機構は、前記メモリチップの情報を読み出す読み出し部を有し、前記投入 Z排出ロカ前記磁気テープカートリッジが投入された場合、前記読み出し部で読み出された情報に基づ、て、投入された前記磁気テープカートリッジがクリー-ングカートリッジであるか否かを判断する手段と、

該手段でクリーニングカートリッジであると判断した場合、前記記憶手段から格納されているクリーニングカートリッジの使用可能回数及び格納位置に関する情報を取得する手段と、

取得した情報及び投入されたクリーニングカートリッジの使用可能回数に関する情報に基づいて、上下又は左右の両端部分にて少なくとも 1回以上使用可能なタリーユングカートリッジが存在するよう、投入された前記クリーニングカートリッジを格納する位置を特定する位置特定手段と、

前記記憶手段に記憶してあるクリーニングカートリッジの格納位置及び格納されているクリーニングカートリッジの使用可能回数を更新する手段とを備え、

前記移動機構は、前記クリーニングカートリッジを特定された位置へ格納するようにしてあることを特徴とする磁気テープライブラリ装置。

[2] 前記位置特定手段は、上下又は左右の両端部分にて格納されているクリーニングカートリッジの使用可能回数の総計が略一致するように、クリーニングカートリッジの格納位置を特定するようにしてあることを特徴とする請求項 1記載の磁気テープライブラリ装置。

[3] 保守を開始する旨を示す保守開始信号を受け付ける手段を備え、

該保守開始信号を受け付けた場合、一の移動機構で移動することが可能な位置に格納してあるクリーニングカートリッジを、他の移動機構で移動することが可能な位置へと移動させるようにしてあることを特徴とする請求項 1又は 2に記載の磁気テープライブラリ装置。

[4] カートリッジの種別を記憶してあるメモリチップを有する複数の磁気テープカートリツジを格納する複数のセルがマトリクス状に配列されているセル領域と、

を備え、該移動機構は、前記セル領域の上下又は左右の両端部分のいずれか一端の所定の位置に、それぞれ移動することが可能である磁気テープライブラリ装置で用いる磁気テープカートリッジ格納方法にぉ、て、

クリーニングカートリッジの格納位置及び格納されているクリーニングカートリッジの使用可能回数を記憶手段に記憶し、

前記移動機構は、前記メモリチップの情報を読み出し、

前記投入 Z排出ロカ前記磁気テープカートリッジが投入された場合、前記読み出し部で読み出された情報に基づ、て、投入された前記磁気テープカートリッジがクリー-ングカートリッジであるか否かを判断し、

クリーニングカートリッジであると判断した場合、前記記憶手段から格納されて、るクリー-ングカートリッジの使用可能回数及び格納位置に関する情報を取得し、取得した情報及び投入されたクリーニングカートリッジの使用可能回数に関する情報に基づいて、上下又は左右の両端部分にて少なくとも 1回以上使用可能なタリーユングカートリッジが存在するよう、投入された前記クリーニングカートリッジを格納する位置を特定し、

前記記憶手段に記憶してあるクリーニングカートリッジの格納位置及び格納されているクリーニングカートリッジの使用可能回数を更新し、

前記移動機構は、前記クリーニングカートリッジを特定された位置へ格納することを特徴とする磁気テープカートリッジ格納方法。