WO2007122791A1

WO2007122791A1 - 端末切替方法およびそれを用いた端末切替装置

Info

Publication number: WO2007122791A1
Application number: PCT/JP2007/000285
Authority: WO
Inventors: Hideo Hirono; Kazuaki Okamoto; Kenji Oi; Yuki Hirata
Original assignee: Sanyo Electric Co., Ltd.
Priority date: 2006-03-28
Filing date: 2007-03-23
Publication date: 2007-11-01
Also published as: CN101366302A; JP2007266877A; US20080299903A1

Abstract

　ＦＭＣ制御装置３０は、複数の無線端末装置２０のうち、充電中の第１無線端末装置２０ａに割り振られた電話番号と第３無線端末装置２０ｃに割り振られた電話番号とを入れ替える。これにより、ユーザは、充電中であっても、充電中の第１無線端末装置２０ａに割り振られた電話番号を用いて、第３無線端末装置２０ｃを操作することにより、充電中の第１無線端末装置２０ａにおける環境と同じ環境で、通話等の通信を実行できる。

Description

明細書

端末切替方法およびそれを用いた端末切替装置

技術分野

[0001 ] 本発明は、通信技術に関し、特に、複数の端末装置を制御する端末切替方法およびそれを用いた端末切替装置に関する。

背景技術

[0002] 近年、通信の規制緩和にともない、さまざまな通信方式が開発されている。ユーザは、複数の端末装置を所有する場合、個々の通信方式に対応した通信端末を使い分ける必要がある。一般的に、端末装置は、ユーザによって電話番号や電子メールァドレスなどのデータを登録できる機能を有する。しかしながら、複数の端末装置を所有する場合、すべての端末装置にデータを登録する作業は、データの数に比例して困難な作業となっていた。このような課題に対し、従来、通信によりデータを転送する技術が開示されている（たとえば、特許文献 1、 2参照）。

特許文献 1 ：特開 2 0 0 4 _ 0 5 6 5 0 8号公報

特許文献 2：特開 2 0 0 4 _ 3 4 9 7 9 1号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0003] 一般的に、複数の端末装置を所有している場合、端末装置ごとに割り振られている電話番号はそれぞれ異なる。したがって、ユーザは、複数の無線通信端末を携帯する必要があった。また、端末装置に記憶された通話先電話番号や電子メールァドレスなどのデータは、個人情報に該当する場合があるため、台数に比例して、それらの情報セキュリティ管理が困難となっていた。

[0004] 本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その総括的な目的は、複数の端末装置を制御する端末切替方法およびそれを用いた端末切替装置を提供することにある。

課題を解決するための手段 [0005] 上記課題を解決するために、本発明のある態様の端末切替装置は、無線端末装置を識別するための識別情報と所定のデータとが記憶された第 1無線端末装置と、第 1無線端末装置の識別情報とは異なる識別情報が記憶された第 2無線端末装置とをそれぞれ検出する端末検出部と、端末検出部において第 1無線端末装置と第 2無線端末装置の双方が検出された場合、第 1無線端末装置の識別情報を第 2無線端末装置に記憶しながら、所定のデータを第 2無線通信装置に記憶させるデータ制御部と、を備える。

[0006] ここで、「識別情報」とは、無線端末装置ごとに割り振られた電話番号を含む。この態様によると、第 1無線端末装置の識別情報を第 2無線端末装置に記憶しながら、所定のデータを第 2無線通信装置に記憶させることによつて、同一の電話番号を複数の無線通信装置の間で切替えることができ、ユーザの利便性を向上できる。なお、第 2無線端末装置の識別情報を第 1無線端末装置に記憶してもよい。

[0007] 第 1無線端末装置と第 2無線端末装置とは、識別情報に対応づけられた無線通信とは別の無線通信を実行し、端末検出部は、第 1無線端末装置を介し、別の無線通信により、第 2端末装置を検出してもよい。

[0008] ここで、「識別情報に対応づけられた無線通信」とは、電話番号と回線とが対応づけられた無線通信を含み、たとえば、 I Pアドレスと対応づけられた無線 L A Nなどを含む。「別の無線通信」とは、近距離の無線通信回線を含み、たとえば、赤外線による無線通信を含む。この態様のように第 2無線端末装置を検出するために第 1無線端末装置の別の無線通信を用いると、第 2無線端末装置を検出するための装置が不要となるため、システムに要するコス卜を低減できる。

[0009] データ制御部は、第 1無線端末装置の識別情報を第 2無線端末装置に記憶した後に、第 2無線端末装置の識別情報を元の状態に戻す場合、第 2無線端末装置に記憶された所定のデータを消去してもよい。

[0010] ここで、「第 2無線端末装置の識別情報を元の状態に戻す場合」とは、第

2無線端末装置に記憶されていた第 1無線端末装置にかかる識別情報を消去するとともに、過去に記憶されていた第 2無線端末装置用の識別情報を、再度、第 2無線端末装置の識別情報として記憶することを含む。この態様によると、第 1無線端末装置の識別情報を第 2無線端末装置に記憶した後に、第 2無線端末装置の識別情報を元の状態に戻す場合、第 2無線端末装置に記憶された所定のデータを消去することによって、情報セキュリティ管理を強化できる。

[0011] 本発明の別の態様もまた、端末切替装置である。この装置は、所定のデータを記憶する第 1無線端末装置であって、公衆用の無線通信機能が使用可能に設定されている第 1無線端末装置を検出し、公衆用の無線通信機能と自営網無線通信機能とを有し、公衆用の無線通信機能が使用不可能に設定されている第 2無線端末装置を自営網を介して検出する端末検出部と、端末検出部において第 1無線端末装置と第 2無線端末装置の双方が検出された場合、第 1無線端末装置における公衆用の無線通信機能を使用不可能に設定し、さらに、第 2無線端末装置における公衆用の無線通信機能を使用可能に設定しながら、所定のデータを第 2無線通信装置に記憶させるデータ制御部と、を備える。

[0012] ここで、「公衆用の無線通信機能」とは、公衆のネットワークに接続できる移動無線通信機能を含み、たとえば、 CDMA (Co d e D i v i s i o n Mu l t i p l e A c c e s s) 移動無線通信機能などを含む。また、「自営網無線通信機能」とは、自営網を介して公衆のネットワークに接続できる無線通信機能を含み、たとえば、無線 LAN (L o c a l A r e a N e t wo r k) 通信機能などを含む。この態様によると、第 1無線端末装置における公衆用の無線通信機能を使用不可能に設定し、さらに、第 2 無線端末装置における公衆用の無線通信機能を使用可能に設定しながら、所定のデータを第 2無線通信装置に記憶させることによって、いずれか 1つの無線通信端末による通信のみが可能となリ、情報セキュリティ管理を強化でさる。

[0013] データ制御部は、第 1無線端末装置における公衆用の無線通信機能を使用不可能に設定した後に、第 1無線端末装置における公衆用の無線通信機能を使用可能の状態に戻す場合、第 2無線端末装置における公衆用の無線通信機能を使用不可能に設定しながら、所定のデータを第 2無線通信装置から消去させてもよい。

[0014] この態様によると、第 2無線端末装置における公衆用の無線通信機能を使用不可能に設定しながら、所定のデータを第 2無線通信装置から消去させることによって、情報セキュリティ管理をより強化できる。

[0015] 本発明のさらに別の態様は、端末切替方法である。この方法は、無線端末装置を識別するための識別情報と所定のデータとが記憶された第 1無線端末装置と識別情報とは異なる識別情報を記憶する第 2無線端末装置とを検出した場合、第 1無線端末装置の識別情報を第 2無線端末装置に記憶しながら、所定のデータを第 2無線通信装置に記憶する。

[0016] 本発明のさらに別の態様もまた、端末切替方法である。この方法は、所定のデータを記憶する第 1無線端末装置であって、少なくとも公衆用の無線通信機能を有し、公衆用の無線通信機能が使用可能に設定されている第 1無線端末装置を検出し、公衆用の無線通信機能と自営網通信機能とを有し、公衆用の無線通信機能が使用不可能に設定されている第 2無線端末装置を自営網を介して検出した場合、第 1無線端末装置における公衆用の無線通信機能を使用不可能に設定し、さらに、第 2無線端末装置における公衆用の無線通信機能を使用可能に設定しながら、所定のデータを第 2無線通信装置に記憶する。

[0017] なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。

発明の効果

[0018] 本発明によれば、複数の端末装置を制御する端末切替方法およびそれを用いた端末切替装置を実現できる。

図面の簡単な説明 [0019] [図 1]図 1 (a) 、（b) は、本発明の実施形態にかかる FMC通信システムの第 1、第 2の態様例を示す図である。

[図 2]図 1の第 3通信エリア内における通信システムの構成例を示す図である

[図 3]図 2の F M C制御装置の構成例を示す図である。

[図 4]図 2の無線端末装置の構成例を示す図である。

[図 5]図 1の第 3通信エリア内における通信システムの動作例を示すシーゲンス図である。

[図 6]本発明の実施形態の変形例にかかる通信システムの動作例を示すシーケンス図である。

符号の説明

[0020] 20 無線端末装置、 22 移動無線用アンテナ、 24 無線 LAN 用アンテナ、 26 移動無線通信部、 28 無線 LAN通信部、 30 FMC制御装置、 32 充電装置、 34 AP、 36 充電制御部、 42 端末制御部、 44 識別情報記憶部、 46 ユーザデータ記憶部、 48 バッテリー、 50 ネットワーク、 60 第 1通信部、 62 第 2通信部、 64 端末検出部、 66 データ制御部、 70 移動通信用基地局装置、 80 FMCサーバ、 1 00 FMC通信システム。

発明を実施するための最良の形態

[0021] 本発明の実施形態を具体的に説明する前に、まず、本発明の実施形態の概要について述べる。本発明の実施形態にかかる通信システムは、 FMC通信システムであって、 F M C 、 F i X e d ZM o b i l e Co n v e r g e n c e) サーバと、複数の無線端末装置とを有する。 FMCサーバは、複数の無線端末装置と無線 LANによる通信を実行し、それぞれの無線端末装置に記憶されたデータを管理する。

[0022] FMCサーバは、複数の無線端末装置のうち、充電中の無線通信端末に割リ振られた電話番号と他の無線通信端末に割り振られた電話番号とを入れ替える。また、 FMCサーバは、充電中の無線通信端末に記憶されたユーザデータ（所定のデータ）を他の無線通信端末に記憶する。これにより、ユーザは、充電中であっても、充電中の無線端末装置に割り振られた電話番号を用いて、他の無線通信端末を操作することにより、充電中の無線端末装置における環境と同じ環境で、通話等の通信を実行できることとなる。このように FMC通信システムと連動させて、複数の無線端末装置をそれぞれ入れ替えることによって、ユーザの利便性を向上できる。詳細は後述する。

[0023] ここで、「FMC通信システム」について説明する。 FMC通信システムとは、宅内などに固定的に設置されたサーバを介した有線回線（F i x e d ) による通信と、屋外等において移動しながらでも通信を実行できる移動（ M o b i I e) 通信とを鬲 ¾合 (Co n v e r g e n c e) しに通信システムである。

[0024] 図 1 (a) 、（b) に、本発明の実施形態にかかる FMC通信システム 1 00の第1、第 2の態様例を示す。図 1 (a) 、 (b) において、 FMC通信システム 1 00は、 FMCサーバ 80と、ネットワーク 50で代表される移動通信ネッ卜ワーク 52と固定通信ネッ卜ワーク 54と、無線端末装置 2 0で代表される第 1無線端末装置 20 aと第 2無線端末装置 20 bと、移動通信用基地局装置 70で代表される第 1移動通信用基地局装置 70 aと第 2 移動通信用基地局装置 70 bとを含む。第 1無線端末装置 20 a、第 2無線端末装置 20 bのそれぞれは、移動通信用基地局装置 70と移動通信を実行するための第 1移動無線用アンテナ 22 aもしくは第 2移動無線用アンテナ 22 bと、表示制御装置 1 0と無線 LANによる通信を実行するための第 1 無線 LAN用アンテナ 24 aもしくは第 2無線 LAN用アンテナ 24 bとを有する。以下において、移動無線用アンテナ 22は、第 1移動無線用アンテナ 22 aと第 2移動無線用アンテナ 22 bとを代表し、また、無線 LAN用アンテナ 24は、第 1無線 LAN用アンテナ 24 aと第 2無線 LAN用アンテナ 24 bとを代表するものとする。なお、 FMC通信システム 1 00は、移動通信ネッ卜ワーク 52と固定通信ネッ卜ワーク 54との間に図示しない制御サーバを含んでもよい。

[0025] 移動通信用基地局装置 70と F M Cサーバ 80は、それぞれの通信ェリァ内に存在する無線端末装置 20との間で無線通信を実行する。図 1 (a) においては、第 1移動通信用基地局装置 70 aは、破線で示す第 1通信ェリァ 41 0内に存在する第 1無線端末装置 20 aとの間で無線通信を実行し、第 2移動通信用基地局装置 70 bは、破線で示す第 2通信エリア 420内に存在する第 2無線端末装置 2 O bとの間で無線通信を実行する。なお、第 1通信エリア 41 0と第 2通信エリア 420は、屋外における通信エリアであつてもよい。また、第 1通信エリア 41 0と第 2通信エリア 420とは、後述する第 3通信エリア 430より広い範囲を有する通信エリアである。

[0026] たとえば、第 1無線端末装置 20 aと第 2無線端末装置 2 O bとの間で通信を実行する場合、第 1無線端末装置 20 aは、まず、第 1移動通信用基地局装置 70 aとの間で無線通信を実行する。ついで、第 1移動通信用基地局装置 70 aは、ネッ卜ワーク 50を介して、第 2移動通信用基地局装置 70 bと有線通信を実行する。さらに、第 2移動通信用基地局装置 70 bは、第 2無線端末装置 2 O bとの間で無線通信を実行し、これにより、第 1無線端末装置 20 aと第 2無線端末装置 20 bとの間で通信が可能となる。なお、図 1 (a) における無線端末装置 20と移動通信用基地局装置 70との間の無線通信は、 CDMA方式による通信などの既知の移動通信方式により実行されてもよい。

[0027] 図 1 (b) は、図 1 (a) において第 2通信エリア 420内に存在した第

2無線端末装置 20 bが、第 3通信エリア 430内に移動した場合を示している。図 1 (b) においては、第 1無線端末装置 20 aと第 2無線端末装置 2 O bとの間で通信を実行する場合、第 1無線端末装置 20 aは、まず、第 1移動通信用基地局装置 70 aとの間で無線通信を実行する。ついで、第 1 移動通信用基地局装置 70 aは、移動通信ネットワーク 52、固定通信ネッ卜ワーク 54を介して、 FMCサーバ 80と有線通信を実行する。

[0028] ここで、 FMCサーバ 80は、第 2無線端末装置 2 O bとの間で、無線端末装置 20と移動通信用基地局装置 70との無線通信方式とは異なる無線通信方式を実行することによって、第 1無線端末装置 20 aと第 2無線端末装置 20 bとの間の通信を可能とさせる。なお、「異なる無線通信方式」とは、無線 LAN方式などの通信方式を含み、移動通信に比べ狭いエリアを通信エリアとする近距離無線通信方式であってもよい。ここでは、無線 LAN方式による通信の場合について説明する。この場合において、 FMCサーバ 8 0は、第 2無線端末装置 20 bを無線 LAN方式などの近距離無線通信方式における端末装置として認識することによって、ネッ卜ワーク 50を介して送信された信号を第 2無線端末装置 20 bに中継できる。

[0029] 中継処理は、以下の手順により実行される。まず、第 2無線端末装置 20 bが F M Cサーバ 80の第 3通信ェリア 430に移動した際に、第 2無線端末装置 20 bは識別情報を FMCサーバ 80に送信し、 FMCサーバ 80は、その識別情報を認証し、登録する。つぎに、 FMCサーバ 80は、図示しない制御サーバに第 2無線端末装置 20 bにかかる識別情報を登録する。ここで、第 2無線端末装置 2 O bに対する通信の要求があった場合、制御サーバは、その通信の経路を FMCサーバ 80を介する経路に設定する。このような処理により、第 2無線端末装置 20 bは、 FMCサーバ 80を介して、無線 LAN方式により通信を実行できることとなる。なお、 FMCサーバ 8 0に代わって第 2無線端末装置 20 bが制御サーバに識別情報を登録してもよい。

[0030] 一般的に、通常の移動通信方式に比べ、近距離の無線通信方式は、通信環境が安定している場合が多いため、通信品質がよく、伝送レートなども高速となる。したがって、このような態様により、無線端末装置 20は、いずれの通信エリアにおいても通信を実行することができ、また、より好ましい通信環境で通信を実行できることとなる。また、無線端末装置 20は、 1つの電話番号のみで、複数の無線通信方式により通信が実行でき、これにより、柔軟な通信環境をユーザに提供できる。

[0031] 図 2は、図 1の第 3通信エリア 430内における通信システムの構成例を示す図である。第 3通信エリア 430内においては、 FMC制御装置 30と、充電装置 32と、アクセスポイント（以下、「AP34」と表記する）と、第 1無線端末装置 20 aと第 3無線端末装置 20 cとが存在する。なお、説明の便宜上、以下においては、第 1無線端末装置 20 aを所有するユーザは、第 3通信エリア 430内に存在し、さらに、第 1無線端末装置 20 aを充電する場合について説明する。また、第 3無線端末装置 20 cに第 1無線端末装置 20 aの無線 LANにおける I Pァドレスなどの識別情報等を登録する場合について説明する。ここで、第 3無線端末装置 20 cは、移動無線用アンテナ 22と後述の移動無線通信部 26が無くてもよい。

[0032] FMC制御装置 30は、充電装置 32または A P 34を介し、無線端末装置 20との間で無線 LANによる通信を実行する。 FMC制御装置 30と充電装置 32との間、 FMC制御装置 30と AP34との間の通信は有線回線によって実行されてもよいし、無線回線によって実行されてもよい。 AP3 4は、 FMC制御装置 30と無線端末装置 20との間の通信を中継する。ここで、 FMC制御装置 30は、公知の DHCPの機能を有し、第 1無線端末装置 20 aと第 3無線端末装置 20 cの I Pァドレスなどを管理してもよい。なお、説明の便宜上、充電装置 32、 AP 34はそれぞれ 1つの構成のみ図示したが、複数の充電装置 32や AP34が FMC制御装置 30に接続されていてもよい。

[0033] 充電装置 32は、無線端末装置 20に対し電力を供給する図示しない電力供給部と、無線端末装置 20と FMC制御装置 30との間の通信を中継する図示しない通信部とを有する。充電装置 32は、図示しない充電端子に第 1 無線端末装置 20 aの充電端子が接触したことを契機として、第 1無線端末装置 20 aに対し、電力を供給する。また、通信部は、充電端子に第 1無線端末装置 20 aの充電端子が接触したことを契機として、 FM C制御装置 3 0に対し、第 1無線端末装置 20 aを検出した旨を通知する。この通知には、接続された第 1無線端末装置 20 aから取得した第 1無線端末装置 20 a の I Pアドレスを含めてもよい。 FMC制御装置 30は、充電装置 32からの通知を受け、 FMC制御装置 30と無線端末装置 20との間の通信の中継を開始する。これにより、第 1無線端末装置 20 aは、 AP 34だけでなく、充電装置 32を介しても、 FMC制御装置 30との間で通信を実行できることとなる。

[0034] 以上の態様のもと、 FMC制御装置 30は、以下の手順で、第 1無線端末装置 20 aと第 3無線端末装置 20 cとの間で、無線 L A Nなどの自営網通信機能を入れ替える処理を実行する。

[0035] (1 ) FM C制御装置 30は、第 1無線端末装置 20 aが充電装置 32に接続されたことを検知する。また、 FMC制御装置 30は、 AP34を介して、第 3無線端末装置 20 cを検知する。

[0036] (2) FM C制御装置 30は、充電装置 32に第 1無線端末装置 20 aが接続されたことを契機として、充電装置 32を介して、第 1無線端末装置 2 0 aの識別情報を取得する。 FMC制御装置 30は、第 1無線端末装置 20 aと第 3無線端末装置 20 cに識別情報を要求してもよい。また、 FMC制御装置 30は、第 1無線端末装置 20 aに記憶されたユーザデータを要求する。第 1無線端末装置 20 aに対する要求信号は、充電装置 32を介してもよく、また、 AP 34を介して送信されてもよい。

[0037] (3) FMC制御装置 30は、第 1無線端末装置 20 aから受け取った識別情報を第 3無線端末装置 20 cに送信する。また、 FMC制御装置 30は、第 1無線端末装置 20 aから受け取ったユーザデータを第 3無線端末装置 20 cに送信する。さらに、 FMC制御装置 30は、第 3無線端末装置 20 cから受け取った識別情報を第 1無線端末装置 20 aに送信してもよい。

[0038] (4) 第 3無線端末装置 20 cは、受信した識別情報を自己の識別情報として登録する。また、第 3無線端末装置 20 cは、受信したユーザデータを登録する。また、第 1無線端末装置 20 aは、受信した識別情報を自己の識別情報として登録してもよい。ここで、ユーザデータは、たとえば、通話先電話番号、電子メールアドレス、過去の送受信メールの内容、または、それらに対応づけられた氏名や住所などの個人情報を含む。 [0039] これにより、第 1無線端末装置 20 aが充電中であっても、ネットワーク 50側の設定を変えることなく、ユーザは、第 1無線端末装置 20 aの電話番号を有する第 3無線端末装置 20 cを用いて、通信を実行できる。第 1無線端末装置 20 aに割り当てられた電話番号宛への通信要求があった場合、その通信経路は、 FMC制御装置 30と AP34を介して、第 3無線端末装置 20 cへと設定されることとなる。

[0040] つぎに、ユーザが第 1無線端末装置 20 aを充電装置 32から取り出した場合に、再び、第 1無線端末装置 20 aと第 3無線端末装置 20 cとを入れ替え、元の使用環境に戻す場合の手順について説明する。なお、「第 1無線端末装置 20 aを充電装置 32から取り出した場合」とは、第 1無線端末装置 20 aに蓄積された電力が最大の電力量となった場合だけでなく、充電の途中において、第 1無線端末装置 20 aが充電装置 32から取り外された場合を含む。

[0041] (1 ) FMC制御装置 30は、無線端末装置 20が充電装置 32から取り外されたことを検知する。具体的には、充電装置 32を介した第 1無線端末装置 20 aとの間の通信が継続できなかったことを検出した場合、 FMC制御装置 30は、無線端末装置 20が充電装置 32から取り外されたと判定する。また、 FMC制御装置 30は、 AP 34を介して、第 3無線端末装置 2 O cを検知する。なお、 FMC制御装置 30は、ユーザの操作により、第 1 無線端末装置 20 aから、元の使用環境に戻す旨の通知を受けたことを契機として、無線端末装置 20が充電装置 32から取り外されたと判定してもよい。

[0042] (2) FMC制御装置 30は、 AP34を介し、第 1無線端末装置 20 a と第 3無線端末装置 20 cのそれぞれに識別情報の要求信号を送信する。また、 FMC制御装置 30は、第 3無線端末装置 20 cから受け取った識別情報を第 1無線端末装置 20 aに送信し、第 1無線端末装置 20 aにその識別情報を登録させる。さらに、 FMC制御装置 30は、第 1無線端末装置 20 aから受け取つた識別情報を第 3無線端末装置 20 cに送信し、第 3無線端末装置 2 0 Cにその識別情報を登録させる。

[0043] ( 3 ) ここで、 F M C制御装置 3 0は、第 3無線端末装置 2 0 cに対し、登録されたユーザデータの消去を要求する信号を送信する。第 3無線端末装置 2 0 cは、要求信号にもとづき、記憶されたユーザデータを消去する。

[0044] 以上の態様により、使用環境を元の状態に戻すことができる。また、ユーザデータは、第 3無線端末装置 2 0 cに残存しないため、セキュリティを強化できることとなる。たとえば、会社内に F M C制御装置 3 0が設置されており、その会社に所属する一社員が使用する第 1無線端末装置 2 0 aを充電し、社員間で共有して使用する第 3無線端末装置 2 0 cにユーザデータを移動する場合、第 3無線端末装置 2 0 cに第 1無線端末装置 2 0 aのユーザデータが残存するのは、セキュリティ上、好ましくない。したがって、上述した態様によリ、第 1無線端末装置 2 0 aと第 3無線端末装置 2 0 cの使用環境を元に戻す際に、第 3無線端末装置 2 0 cに記憶された第 1無線端末装置 2 0 aのユーザデータを消去させることによって、セキュリティを強化することとしている。

[0045] 図 3は、図 2の F M C制御装置 3 0の構成例を示す図である。 F M C制御装置 3 0は、第 1通信部 6 0と、第 2通信部 6 2と、端末検出部 6 4と、データ制御部 6 6とを含む。第 2通信部 6 2は、 A P 3 4を介し、無線端末装置 2 0と無線 L A Nによる通信を実行する。また、第 2通信部 6 2は、充電装置 3 2と有線通信を実行し、また、充電装置 3 2を介し、無線端末装置 2 0と有線通信を実行する。これらの通信において、第 2通信部 6 2は、第 1 通信部 6 0を介して、ネットワーク 5 0との間の通信を中継する。同様に、第 1通信部 6 0は、ネッ卜ワーク 5 0を介して受信した信号を第 2通信部 6 2に中継し、また、第 2通信部 6 2から送信された信号をネットワーク 5 0 に中継する。

[0046] ここで、充電装置 3 2から無線端末装置 2 0が充電装置 3 2に接続された Z取り外された旨の報告があった場合や、 A P 3 4を介して無線端末装置 2 0を検知した旨の報告があった場合、第 2通信部 6 2は、その報告を端末検出部 6 4に伝える。報告には、検知した無線端末装置 2 0を識別するための識別情報や無線端末装置 2 0に記憶されたユーザデータが含まれていてもよい。端末検出部 6 4は、充電装置 3 2を介して第 1無線端末装置 2 0 aを検知し、かつ、 A P 3 4を介して第 3無線端末装置 2 0 cを検知した場合、第 1無線端末装置 2 0 aと第 3無線端末装置 2 0 cのそれぞれの識別番号をデータ制御部 6 6に通知する。また、端末検出部 6 4は、第 1無線端末装置 2 0 aが充電装置 3 2から取り外された旨を通知された場合、その旨をデータ制御部 6 6に通知する。

[0047] データ制御部 6 6は、端末検出部 6 4において第 1無線端末装置 2 0 aと第 3無線端末装置 2 0 cの双方が検出された場合、第 1無線端末装置 2 0 a の識別情報と、第 3無線端末装置 2 0 cの識別情報とを入れ替えながら、ュ一ザデータを第 3無線端末装置 2 0 cに記憶させる。具体的には、データ制御部 6 6は、第 1無線端末装置 2 0 aに向けて、第 3無線端末装置 2 0 cの識別情報を自己の識別情報として登録する旨の要求信号を第 2通信部 6 2に送信させる。また、データ制御部 6 6は、第 3無線端末装置 2 0 cに向けて、第 1無線端末装置 2 0 aの識別情報を自己の識別情報として登録する旨の要求信号を第 2通信部 6 2に送信させるとともに、第 1無線端末装置 2 0 a に記憶されているユーザデータを記憶させる旨の要求信号を第 2通信部 6 2 に送信させる。これにより、第 1無線端末装置 2 0 aと第 3無線端末装置 2 0 cとを入れ替えることができる。

[0048] データ制御部 6 6は、第 1無線端末装置 2 0 aと第 3無線端末装置 2 0 c とを入れ替えた後に、第 1無線端末装置 2 0 aと第 3無線端末装置 2 0 cとを更に入れ替えることによって元の状態に戻す場合、第 3無線端末装置 2 0 cに記憶された所定のデータを消去する。

具体的には、データ制御部 6 6は、第 1無線端末装置 2 0 aと第 3無線端末装置 2 0 cとを入れ替えた後に、端末検出部 6 4を介して、充電装置 3 2から第 1無線端末装置 2 0 aが取リ外されたことを通知された場合、第 3無線端末装置 2 0 cに向けて、第 1無線端末装置 2 0 aに登録されていた識別情報を登録するとともに、第 3無線端末装置 2 0 cに記憶されているユーザデータを消去させる旨の要求信号を第 2通信部 6 2に送信させる。また、第 1 無線端末装置 2 0 aに向けて、第 3無線端末装置 2 0 cに登録されていた識別情報を登録させる旨の要求信号を第 2通信部 6 2に送信させる。このような態様により、元の状態に戻すことができる。

[0049] 図 4は、図 2の第 1無線端末装置 2 0 aもしくは第 3無線端末装置 2 0 c の構成例を示す図である。ここでは、説明の便宜上、第 1無線端末装置 2 0 aもしくは第 3無線端末装置 2 0 cを無線端末装置 2 0として説明する。無線端末装置 2 0は、移動無線用アンテナ 2 2と、無線 L A N用アンテナ 2 4 と、移動無線通信部 2 6と、無線 L A N通信部 2 8と、端末制御部 4 2と、識別情報記憶部 4 4と、ユーザデータ記憶部 4 6と、充電制御部 3 6と、バッテリー 4 8とを含む。

[0050] 移動無線用アンテナ 2 2は、移動無線通信部 2 6と接続され、移動無線方式による信号の送受信処理を実行する。移動無線通信部 2 6は、移動無線用アンテナ 2 2もしくは端末制御部 4 2から送られた信号に対して、誤り訂正処理などの変復調処理を実行する。移動無線用アンテナ 2 2は、図 1に示す第 1通信エリア 4 1 0もしくは第 2通信エリア 4 2 0において、第 1移動通信用基地局装置 7 0 aもしくは第 2移動通信用基地局装置 7 0 bとの間の移動無線通信の実行の際に用いられる。

[0051 ] 無線 L A N用アンテナ 2 4は、無線 L A N通信部 2 8と接続され、無線 L A N方式による信号の送受信処理を実行する。無線 L A N通信部 2 8は、無線 L A N用アンテナ 2 4もしくは端末制御部 4 2から送られた信号に対し、誤り訂正処理などの変復調処理を実行する。無線 L A N用アンテナ 2 4は、図 1に示す第 3通信エリア 4 3 0において、 F M Cサーバ 8 0との間の無線 L A Nによる通信の実行の際に用いられる。

[0052] 充電制御部 3 6は、充電装置 3 2から供給された電力をバッテリー 4 8に中継する。バッテリー 4 8は、供給された電力を蓄積する。また、充電制御部 3 6は、充電装置 3 2を介して、 F M C制御装置 3 0からの通信信号を受けた場合、その信号を端末制御部 4 2に中継する。これにより、無線端末装置 2 0は、 F M C制御装置 3 0との間で有線通信が実行できる。

[0053] 端末制御部 4 2は、図 1に示す通信エリアに応じて、移動無線通信部 2 6 と無線 L A N通信部 2 8における通信の実行の切替を管理する。また、端末制御部 4 2は、第 3通信エリア 4 3 0内において、無線 L A N通信部 2 8を介して送付された、図示しない F M C制御装置 3 0からの指示にしたがって、識別情報記憶部 4 4もしくはユーザデータ記憶部 4 6にアクセスし、登録もしくは削除処理を実行する。

[0054] 識別情報記憶部 4 4は、端末制御部 4 2の指示にしたがって、識別情報を記憶する。ユーザデータ記憶部 4 6は、端末制御部 4 2の指示にしたがって、ユーザデータを記憶する。なお、第 3無線端末装置 2 0 cの場合、端末制御部 4 2の指示によリ、ユーザデータ記憶部 4 6に記憶されたユーザデータが消去される。

[0055] 上述したこれらの構成は、ハードウェア的には、任意のコンピュータの C P U、メモリ、その他の L S Iで実現でき、ソフトウェア的にはメモリの口ードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによつていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである

[0056] つぎに、 F M C制御装置 3 0の動作について説明する。図 5は、図 1の第

3通信エリア 4 3 0内における通信システムの動作例を示すシーケンス図である。本処理は、ユーザが第 1無線端末装置 2 0 aを充電装置 3 2と接続したことを契機として開始されてもよいし、また、ユーザからの開始要求を受け付けたことを契機として開始されてもよい。

[0057] まず、充電装置 3 2は、第 1無線端末装置 2 0 aに対し、充電を開始したことを検知して（S 1 0 ) 、 F M C制御装置 3 0に報告する（S 1 2 ) 。ここで、 F M C制御装置 3 0は、第 1無線端末装置 2 0 aに対し、充電装置 3 2を介して、識別情報とユーザデータとを要求する旨の信号を送信する（S 1 4、 S 1 6) 。ここで、要求された第 1無線端末装置 20 aは、図 4に図示する識別情報記憶部 44に記憶された識別情報と、ユーザデータ記憶部 4 6に記憶されたユーザデータとを、充電装置 32を介して、 FMC制御装置 30に送信する（S 1 8、 S 20) 。

[0058] また、 FMC制御装置 30は、第 3無線端末装置 20 cに対し、 AP34 を介して、識別情報を要求する旨の信号を送信する（S 22、 S 24) 。ここで、要求された第 3無線端末装置 20 cは、図 4に図示する識別情報記憶部 44に記憶された識別情報を、 AP 34を介して、 FMC制御装置 30に送信する（S 26、 S 28) 。

[0059] さらに、 FMC制御装置 30は、第 1無線端末装置 20 aに対し、充電装置 32を介して、第 3無線端末装置 20 cから送信された識別情報を自己の識別情報として登録することを要求する（S30、 S32) 。第 1無線端末装置 20 aは、要求を受けて、送信された識別情報を自己の識別情報として識別情報記憶部 44に登録する（S34) 。

[0060] また、 FMC制御装置 30は、第 3無線端末装置 20 cに対し、 AP34 を介して、第 1無線端末装置 20 aから送信された識別情報とユーザデータとを自己の識別情報、ユーザデータとして登録することを要求する（S36 、 S38) 。第 3無線端末装置 20 cは、要求を受けて、送信された識別情報を自己の識別情報として識別情報記憶部 44に登録し、また、送信されたユーザデータをユーザデータ記憶部 46に登録する（S40) 。

[0061] 上述の態様をとることによって、充電中の無線端末装置 20の識別情報と、別の無線端末装置 20の識別情報とを入れ替えながら、所定のデータを別の無線通信装置に記憶させることによって、同一の電話番号を複数の無線端末装置 20の間で切替えることができる。これにより、充電中であっても、同一の機能を有する無線端末装置 20を用いることができるため、ユーザの利便性を向上できる。充電中の無線端末装置 20の識別情報と別の無線端末装置 20の識別情報とを入れ替えた後に、再び、充電中の無線端末装置 20 の識別情報と別の無線端末装置 20の識別情報とを入れ替える場合、別の無線端末装置 20に記憶された所定のデータを消去することによって、情報セキユリティ管理を強化できる。

[0062] 次に、本発明の実施形態の変形例を示す。なお、前述した実施の形態と共通する部分については同一の符号を付して説明を簡略化する。本変形例は、 FMC通信システム 200に関する。 FMC通信システム 200は、図 2と同様の構成をとリ、 F M C制御装置 30と無線端末装置 20と充電装置 32 と AP 34とを含む。 FMC制御装置 30は、前述と同様に、複数の無線端末装置のうち、充電中の無線通信端末に割リ振られた電話番号等と他の無線通信端末に割り振られた電話番号等とを入れ替える。さらに、 FMC制御装置 30は、充電中の無線通信端末に対して移動通信機能を使用不可能に設定し、他の無線端末装置の移動通信機能を使用可能に設定する。

[0063] これにより、ユーザは、所定の無線通信端末が充電中であっても、充電中の無線端末装置に割り振られた電話番号を用いて、他の無線通信端末を操作することにより、充電中の無線端末装置における環境と同じ環境で、通話等の移動通信を実行できることとなる。また、ユーザは、外出の際に、充電中の無線端末装置のかわリに他の無線通信端末を携帯することによって、 F M C通信システム 200の第 3通信エリア 430の範囲外においても、通信を実行することができる。

[0064] FMC通信システム 200は、図 2と同様の構成をとリ、 FMC制御装置

30と第 1無線端末装置 20 aと第 3無線端末装置 20 cと充電装置 32と AP 34とを含む。また、 FMC制御装置 30は、図 3と同様の構成をとる。また、第 1無線端末装置 20 aと第 3無線端末装置 20 cは、図 4に図示する構成と同様の構成をとる。ただし、第 1無線端末装置 20 aは、移動無線通信部 26および無線 LAN通信部 28の双方の機能が使用可能に設定され、また、第 3無線端末装置 20 cは無線 LAN通信部 28の機能が使用可能に設定されているものとする。一方、第 3無線端末装置 20 cの移動無線通信部 26は、使用不可能に設定されているものとする。 [0065] 充電装置 3 2は、充電端子に第 1無線端末装置 2 0 aの充電端子が接触したことを契機として、 F M C制御装置 3 0に対し、第 1無線端末装置 2 0 a を検出した旨を通知する。 F M C制御装置 3 0は、充電装置 3 2からの通知を契機として、 F M C制御装置 3 0と無線端末装置 2 0との間の通信の中継を開始する。これにより、無線端末装置 2 0は、 A P 3 4だけでなく、充電装置 3 2を介しても、 F M C制御装置 3 0との間で通信を実行できることとなる。

[0066] 端末検出部 6 4は、充電装置 3 2に接続された第 1無線端末装置 2 0 aを検出する。ここで、充電装置 3 2に接続される第 1無線端末装置 2 0 aは、所定のユーザデータを記憶し、少なくとも公衆用の無線通信機能を含む無線通信機能を有し、公衆用の無線通信機能が使用可能に設定されている無線端末装置 2 0である。また、端末検出部 6 4は、公衆用の無線通信機能と自営網無線通信機能とを有し、公衆用の無線通信機能が使用不可能に設定されている第 3無線端末装置 2 0 cを A P 3 4を介して検出する。

[0067] データ制御部 6 6は、端末検出部 6 4において第 1無線端末装置 2 0 aと第 3無線端末装置 2 0 cの双方が検出された場合、第 1無線端末装置 2 0 a における公衆用の無線通信機能を使用不可能に設定し、さらに、第 3無線端末装置 2 0 cにおける公衆用の無線通信機能を使用可能に設定しながら、所定のユーザデータを第 2無線通信装置に記憶させる。

[0068] また、データ制御部 6 6は、第 1無線端末装置 2 0 aにおける公衆用の無線通信機能を使用不可能に設定した後に、第 1無線端末装置 2 0 aにおける公衆用の無線通信機能を使用可能の状態に戻す場合、第 3無線端末装置 2 0 cにおける公衆用の無線通信機能を使用不可能に設定しながら、所定のユーザデータを第 3無線端末装置 2 0 cから消去させる旨の信号を第 2通信部 6 2に送信させる。

[0069] 以上の態様のもと、 F M C制御装置 3 0は、以下の手順で、第 1無線端末装置 2 0 aと第 3無線端末装置 2 0 cの移動通信にかかる機能の有効性の設定 Z解除を制御する。なお、識別情報やユーザデータの入れ替え処理については、前述した実施形態と同様の処理が実行されればよいため、簡略化して説明する。

[0070] (1 ) FM C制御装置 30は、第 1無線端末装置 20 aが充電装置 32に接続されたことを検知する。また、 FMC制御装置 30は、 AP34を介して、第 3無線端末装置 20 cを検知する。 FMC制御装置 30は、充電装置 32に接続された第 1無線端末装置 20 aを介して、第 3無線端末装置 20 cを検出してもよい。（2) FMC制御装置 30は、第 1無線端末装置 20 aと第 3無線端末装置 20 cのそれぞれの識別情報の入れ替え処理を実行する。また、 FMC制御装置 30は、第 1無線端末装置 20 aのユーザデータを第 3無線端末装置 20 cのユーザデータ記憶部 46に登録させる。

[0071] (3) FMC制御装置 30は、第 1無線端末装置 20 aから、移動通信を可能とするための情報（以下、「設定情報」と表記する。）を取得する。設定情報は、通信事業者から割当られた識別番号等を含む。また、 FMC制御装置 30は、第 1無線端末装置 20 aに対し、第 1無線端末装置 20 aの移動無線通信部 26にかかる機能を使用不可能に設定させる旨を要求する。第 1無線端末装置 20 aは、登録された設定情報を削除し、移動無線通信部 2 6にかかる機能を使用不可能に設定する。

[0072] (4) さらに、 FMC制御装置 30は、 AP34を介し、第 3無線端末装置 20 cの移動無線通信部 26にかかる機能を使用可能に設定させる。具体的には、 FMC制御装置 30は、第 3無線端末装置 20 cに対し、設定情報を含む設定要求信号を送信する。第 3無線端末装置 20 cは、無線 LAN通信部 28において設定要求信号を受信する。設定要求信号は、端末制御部 4 2に伝えられ、設定要求信号に含められた設定情報を登録し、移動無線通信部 26にかかる機能を使用可能に設定する。

[0073] つぎに、ユーザが第 1無線端末装置 20 aを充電装置 32から取り出した場合に、再び、第 1無線端末装置 20 aと第 3無線端末装置 20 cとを入れ替え、元の使用環境に戻す場合の手順について説明する。

[0074] ( 1 ) まず、 F M C制御装置 30は、第 1無線端末装置 20 aが充電装置 32から取り外されたことを検知する。また、 FMC制御装置 30は、 AP 34を介して、第 3無線端末装置 20 cを検知する。なお、第 3無線端末装置 20 cを検知できなかった場合、第 3無線端末装置 20 cは、ユーザとともに、 FMC制御装置 30の第 3通信エリア 430の範囲外に存在すると判断されるため、以下の処理は実行しない。

[0075] (2) FMC制御装置 30は、第 1無線端末装置 20 aと第 3無線端末装置 20 cの双方を検出した場合、まず、第 3無線端末装置 20 cから設定情報を取得する。また、第 3無線端末装置 20 cに対し、移動通信にかかる機能を使用不可能に設定させる旨と設定情報を消去させる旨を要求する。つぎに、 FMC制御装置 30は、第 1無線端末装置 20 aに対し、第 3無線端末装置 20 cから取得した設定情報を送信し、登録させることによって、第 1 無線端末装置 20 aの移動通信にかかる機能を使用可能に設定させる。

[0076] (3) ここで、 FMC制御装置 30は、第 3無線端末装置 20 cに対し、登録されたユーザデータの消去を要求する信号を送信する。第 3無線端末装置 20 cは、要求信号にもとづき、記憶されたユーザデータを消去する。

[0077] 以上の態様により、同時に使用できる無線端末装置 20は、 1台であるため、セキュリティを強化できることとなる。なお、移動通信機能の有効性の設定 Z解除に先だって、第 1無線端末装置 20 aからパスヮードを取得し、 FMC制御装置 30に予め設定されたパスヮードが一致する場合に、 FMC 制御装置 30は、移動通信機能の有効性の設定 Z解除にかかる処理を実行してもよい。これにより、さらにセキュリティを強化できることとなる。

[0078] 図 6は、本発明の実施形態の変形例にかかる通信システムの動作例を示すシーケンス図である。本処理は、ユーザが第 1無線端末装置 20 aを充電装置 32と接続したことを契機として開始されてもよいし、また、ユーザからの開始要求を受け付けたことを契機として開始されてもよい。

[0079] まず、充電装置 32は、第 1無線端末装置 20 aに対し、充電を開始したことを検知して（S60) 、 FMC制御装置 30に検知したことを報告する (S62) 。また、 AP34は、第 3無線端末装置 20 cから通信の開始要求があった場合（S64) 、 FMC制御装置 30に検知したことを報告する (S 66) 。 FMC制御装置 30は、第 1無線端末装置 20 aに対し、充電装置 32を介して、設定情報を送信する旨を要求する（S68、 S70) 。ここで、要求された第 1無線端末装置 20 aは、設定情報を、充電装置 32 を介して、 FMC制御装置 30に送信する（S72、 S 74) 。

[0080] つぎに、 FMC制御装置 30は、充電装置 32を介して、第 1無線端末装置 20 aに対し、図 4に示す移動無線通信部 26の機能を解除することを要求する（S76、 S78) 。第 1無線端末装置 20 aは、登録されている設定情報を消去することによって、移動無線通信部 26の機能を解除し、当該機能を使用不可能に設定する（S80) 。

[0081] さらに、 FMC制御装置 30は、 AP34を介して、第 3無線端末装置 2 O cに対し、設定要求信号を送信する（S82、 S84) 。第 3無線端末装置 20 cは、送信された設定要求信号に含まれる設定情報を自己の設定情報として登録することによって、図 4に示す移動無線通信部 26の機能を使用可能に設定する（S86) 。設定が完了した場合、第 3無線端末装置 20 c は、 AP34を介し、 FMC制御装置 30に対し、設定が完了した旨を報告する（S 88、 S 90) 。

[0082] 以上の態様により、本変形例においては、充電中の無線端末装置 20における移動通信機能を使用不可能に設定し、さらに、別の無線端末装置 20における移動通信機能を使用可能に設定しながら、所定のデータを別の無線端末装置 20に記憶させることによって、いずれか 1つの無線端末装置 20による通信のみが可能となり、情報セキュリティ管理を強化できる。また、ュ一ザは、所定の無線端末装置 20が充電中であっても、充電中の無線端末装置 20に割り振られた電話番号を用いて、他の無線端末装置 20を操作することにより、充電中の無線端末装置 20における環境と同じ環境で、通話等の移動通信を実行できることとなる。また、ユーザは、外出の際に、充電中の無線端末装置 20のかわリに他の無線端末装置 20を携帯することによつて、 FMC通信システム 200の第 3通信エリア 430の範囲外においても、通信を実行することができる。

[0083] 以上、本発明を実施形態をもとに説明した。この実施形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。

[0084] なお、 F M C制御装置 3 0は、 A P 3 4を介して、第 3無線端末装置 2 0 cを検知するとして説明したが。 F M C制御装置 3 0は、充電装置 3 2に接続された第 1無線端末装置 2 0 aを介して、第 3無線端末装置 2 0 cを検出してもよい。この場合、第 1無線端末装置 2 0 aと第 3無線端末装置 2 0 c とは、赤外線通信などの近距離無線通信を実行する図示しない近距離無線通信部を互いに備えればよい。このような態様であっても、前述と同様の効果を得ることができることは言うまでもない。

[0085] なお、 F M C制御装置 3 0は、第 1無線端末装置 2 0 aと第 3無線端末装置 2 0 cの識別情報を入れ替えるとして説明した。しかしながらこれにかぎらず、 F M C制御装置 3 0は、第 1無線端末装置 2 0 aに対しては、第 3無線端末装置 2 0 cの識別情報を記憶させなくともよい。また、第 1無線端末装置 2 0 aは、無線 L A N通信部 2 8の機能を停止してもよい。このような場合、第 1無線端末装置 2 0 aは、 A P 3 4を介した通信のみが可能となる産業上の利用可能性

[0086] 本発明によれば、複数の端末装置を制御する端末切替方法およびそれを用いた端末切替装置を実現できる。

Claims

請求の範囲

[1 ] 無線端末装置を識別するための識別情報と所定のデータとが記憶された第

1無線端末装置と、前記識別情報とは異なる識別情報が記憶された第 2無線端末装置とをそれぞれ検出する端末検出部と、

前記端末検出部において前記第 1無線端末装置と前記第 2無線端末装置の双方が検出された場合、前記第 1無線端末装置の識別情報を前記第 2無線端末装置に記憶させながら、前記所定のデータを第 2無線通信装置に記憶させるデータ制御部と、

を備えることを特徴とする端末切替装置。

[2] 前記第 1無線端末装置と前記第 2無線端末装置とは、前記識別情報に対応づけられた無線通信とは別の無線通信を実行し、

前記端末検出部は、前記第 1無線端末装置を介し、前記別の無線通信によリ、第 2端末装置を検出することを特徴とする請求項 1に記載の端末切替装置。

[3] 前記データ制御部は、前記第 1無線端末装置の識別情報を前記第 2無線端末装置に記憶した後に、前記第 2無線端末装置の識別情報を元の状態に戻す場合、前記第 2無線端末装置に記憶された所定のデータを消去することを特徴とする請求項 1に記載の端末切替装置。

[4] 前記データ制御部は、前記第 1無線端末装置が充電中であることを前記端末検出部が検出した場合、前記所定のデータを前記第 2無線端末装置に記憶させることを特徴とする請求項 1に記載の端末切替装置。

[5] 前記データ制御部は、充電中であった前記第 1無線端末装置が充電中ではなくなつたことを前記端末検出部が検出した場合に、前記第 2無線端末装置に記憶された所定のデータを消去することを特徴とする請求項 3に記載の端末切替装置。

[6] 所定のデータを記憶する第 1無線端末装置であって、公衆用の無線通信機能が使用可能に設定されている第 1無線端末装置を検出し、前記公衆用の無線通信機能と自営網無線通信機能とを有し、前記公衆用の無線通信機能が使用不可能に設定されている第 2無線端末装置を自営網を介して検出する端末検出部と、

前記端末検出部において第 1無線端末装置と第 2無線端末装置の双方が検出された場合、前記第 1無線端末装置における前記公衆用の無線通信機能を使用不可能に設定し、さらに、前記第 2無線端末装置における前記公衆用の無線通信機能を使用可能に設定しながら、前記所定のデータを第 2無線通信装置に記憶させるデータ制御部と、

を備えることを特徴とする端末切替装置。

[7] 前記データ制御部は、前記第 1無線端末装置における前記公衆用の無線通信機能を使用不可能に設定した後に、前記第 1無線端末装置における前記公衆用の無線通信機能を使用可能の状態に戻す場合、前記第 2無線端末装置における前記公衆用の無線通信機能を使用不可能に設定しながら、前記所定のデータを第 2無線通信装置から消去させることを特徴とする請求項 6に記載の端末切替装置。

[8] 無線端末装置を識別するための識別情報と所定のデータとが記憶された第

1無線端末装置と前記識別情報とは異なる識別情報を記憶する第 2無線端末装置とを検出した場合、前記第 1無線端末装置の識別情報を前記第 2無線端末装置に記憶しながら、前記所定のデータを第 2無線通信装置に記憶することを特徴とする端末切替方法。

[9] 所定のデータを記憶する第 1無線端末装置であって、少なくとも公衆用の無線通信機能を有し、前記公衆用の無線通信機能が使用可能に設定されている第 1無線端末装置を検出し、前記公衆用の無線通信機能と自営網通信機能とを有し、前記公衆用の無線通信機能が使用不可能に設定されている第 2無線端末装置を自営網を介して検出した場合、前記第 1無線端末装置における前記公衆用の無線通信機能を使用不可能に設定し、さらに、前記第 2無線端末装置における前記公衆用の無線通信機能を使用可能に設定しながら、前記所定のデータを第 2無線通信装置に記憶することを特徴とする端末切替方法