JP7249469B1 - ベアラ設定のための方法、情報処理装置、およびシステム - Google Patents

ベアラ設定のための方法、情報処理装置、およびシステム Download PDF

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Abstract

異なる通信規格に準拠するシステム間でベアラ連携を図る。情報処理装置のプロセッサによって実行される方法であって、複数ベアラに同時に接続している端末装置が、第1ネットワークのカバレッジエリアに在圏しているときに、第1ネットワークのCプレーン上の通信経路を介して取得した、第1ネットワークにおける複数ベアラの設定に必要となる第1のベアラ情報を登録し、第1のベアラ情報の登録完了通知を第1ネットワークの第1のモビリティ管理ノードが受信すると、端末装置は、第1ネットワークのUプレーン上の通信経路を確立する、方法。

Description

本開示は、移動端末におけるベアラ設定のための方法、情報処理装置、およびシステムに関する。
特許文献1には、移動端末がアプリケーションを作動させて、第1の通信ネットワークとの間でベアラを使用して通信サービスを提供し、第1の通信ネットワークが、第2の通信ネットワークのスライス情報を移動端末に送信した後に、移動端末が、第2の通信ネットワークとの間でベアラを使用して通信サービスを提供する技術が記載されている。
ベアラとは、例えば、メールサービス、ウェブブラウジングサービス、チャットサービス、動画・音楽などのストリーミングサービス、ゲームサービス、VoIP(Voice over Internet Protocol)サービスなどの各商用サービスを提供するために必要な論理的な通信経路である。
特許文献1においては、第1の通信ネットワーク装置と第2の通信ネットワーク装置とは異なる通信規格に準拠する。移動端末の要求に応じてネットワークを選択し、移動端末は選択されたネットワークとの間でベアラを確立する。第1の通信ネットワーク装置と第2の通信ネットワーク装置とは同一通信事業者が保持しており、MME(Mobility Management Entity)とAMF(Access and Mobility Management Function)とは通信可能に接続されている。このため、ネットワーク間のベアラ連携は、MME(Mobility Management Entity)とAMF(Access and Mobility Management Function)との接続を利用できる。
特開2020-500432
しかしながら、同一通信事業者が、異なる通信規格に準拠するネットワーク装置を保持しない場合、特許文献1の構成ではネットワーク間のベアラ連携を図ることはできなかった。例えば、5G通信規格に準拠するネットワーク装置と、4G通信規格に準拠するネットワーク装置とを異なる通信事業者が保持するとき、別の事業者が保持するMMEとAMFとの間の相互接続はできない。このため、5Gモバイルシステムと4Gモバイルシステム間で、ベアラ連携を図ることができなかった。
本発明の目的は、異なる通信規格に準拠するシステム間でベアラ連携を図ることを目的とする。
本発明の他の目的は、異なる通信規格に準拠するシステム間で、複数のベアラ連携を図ることを目的とする。
〔構成1〕
上記目的を達成するための方法の特徴構成は、情報処理装置のプロセッサによって実行される方法であって、
複数ベアラに同時に接続している端末装置が、第1ネットワークのカバレッジエリアに在圏しているときに、前記第1ネットワークのCプレーン上の通信経路を介して取得した、前記第1ネットワークにおける前記複数ベアラの設定に必要となる第1のベアラ情報を登録し、前記第1のベアラ情報の登録完了通知を前記第1ネットワークの第1のモビリティ管理ノードが受信すると、前記端末装置は、前記第1ネットワークのUプレーン上の通信経路を確立する方法にある。
〔構成2〕
上記目的を達成するための方法の特徴構成は、指示を記憶する記憶部と、プロセッサを備えた情報処理装置であって、前記プロセッサは前記記憶部に記憶された命令を実行することにより、
複数ベアラに同時に接続している端末装置が、第1ネットワークのカバレッジエリアに在圏しているときに、前記第1ネットワークのCプレーン上の通信経路を介して取得した、前記第1ネットワークにおける前記複数ベアラの設定に必要となる第1のベアラ情報を登録することを含み、
前記第1のベアラ情報の登録完了通知を前記第1ネットワークの第1のモビリティ管理ノードが受信すると、前記端末装置は、前記第1ネットワークのUプレーン上の通信経路を確立する、情報処理装置にある。
〔構成3〕
上記目的を達成するための方法の特徴構成は、システムであって、前記システムは端末装置と、前記端末装置のモビリティ制御をおこなう第1のモビリティ管理ノードと、前記端末装置に関連付けられる加入者情報を格納する情報処理装置とを備え、
前記情報処理装置は、複数ベアラに同時に接続している端末装置が、第1ネットワークのカバレッジエリアに在圏しているとき、前記第1ネットワークのCプレーン上の通信経路を介して取得した、前記第1ネットワークにおける前記複数ベアラの設定に必要となる第1のベアラ情報を登録し、
前記第1のベアラ情報の登録完了通知を前記第1のモビリティ管理ノードが受信すると、前記端末装置は、前記第1ネットワークのUプレーン上の通信経路を確立するよう構成されている、システムにある。
上記の特徴構成によれば、異なる通信規格に準拠するシステム間で、ベアラ連携を図るための方法を提供することができる。
本開示の一実施形態における異なる無線規格に準拠するネットワーク間でベアラ連携を図るためのシステムの概略構成図を示す。 本開示の一実施形態に係る異なる無線規格に準拠するネットワーク間でベアラ連携を図るためのシステムの詳細の構成例を示す。 本開示の第1の実施形態によるベアラ連携システムのシーケンス図である。 加入者データベース管理サーバのUDRに登録されるベアラ情報のデータ構造を例示する。 加入者データベース管理サーバのUDRに登録される、ベアラ情報のデータ構造を例示する。 本開示の第2の実施形態によるベアラ連携システムのシーケンス図である。 本開示の一実施形態に係るUEの在圏情報を登録するためのシーケンス図である。 本開示の一実施形態に係るUEの在圏情報を登録するためのシーケンス図である。 本開示の一実施形態に係る加入者データベース管理サーバのハードウェア構成図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明の一実施形態は、以下のような構成を備える。
〔項目1〕
情報処理装置(102)のプロセッサによって実行される方法であって、
複数ベアラに同時に接続している端末装置(150)が、第1ネットワークのカバレッジエリアに在圏しているときに、前記第1ネットワークのCプレーン上の通信経路を介して取得した、前記第1ネットワークにおける前記複数ベアラの設定に必要となる第1のベアラ情報を登録し(S306/S506)、
前記第1のベアラ情報の登録完了通知を前記第1ネットワークの第1のモビリティ管理ノード(118/138)が受信すると、前記端末装置は、前記第1ネットワークのUプレーン上の通信経路を確立する、方法。
〔項目2〕
前記方法は、さらに、
前記端末装置が、前記第1ネットワークとは異なる通信規格に準拠する第2ネットワークのカバレッジエリアに在圏すると、前記第2ネットワークのCプレーン上の通信経路を介して取得した、前記第2ネットワークにおける前記複数ベアラの設定に必要となるベアラ情報を登録し(S320/S520)、
前記端末装置は、前記第2ネットワークのUプレーン上のデータ通信経路が確立されるまで、前記第1ネットワークのUプレーン上のデータ通信経路でデータ伝送する、項目1に記載の方法。
〔項目3〕
前記方法は、さらに、
前記第2ネットワークのCプレーン上の通信経路を介して、
前記第2ネットワークの第2のモビリティ管理ノード(138/118)から、前記第2ネットワークにおける前記複数ベアラの設定に必要となるベアラ情報の設定完了通知を取得し(S330/S530)、
前記ベアラ情報の設定完了通知の取得に応じて、前記第1のモビリティ管理ノードへ、前記第1ネットワークにおける前記複数ベアラの削除指示を送信する(S332/S532)、項目2に記載の方法。
〔項目4〕
前記第1のベアラ情報を登録することは、
前記第1のモビリティ管理ノードから前記複数ベアラの登録要求を取得し(S304/S504)、
前記登録要求に応じて前記複数ベアラの設定に必要となる前記第1のベアラ情報を登録し(S306/S506)、
前記第1のモビリティ管理ノードに、前記第1のベアラ情報の登録完了通知を送信すること(S308/S508)を含む、項目3に記載の方法。
〔項目5〕
前記方法は、さらに、
前記端末装置が、前記第2ネットワークのカバレッジエリアに在圏すると、前記第2ネットワークの第2のモビリティ管理ノードから、前記端末装置に対応する前記第1のベアラ情報の登録を確認する登録確認要求を受信する(S318/S518)、項目4に記載の方法。
〔項目6〕
前記方法は、さらに、
前記端末装置に対応する前記第1のベアラ情報が前記情報処理装置に登録されていると判定すると、前記第1のベアラ情報に基づいて、前記第2ネットワークにおける前記複数ベアラの設定に必要となる第2のベアラ情報を作成する(S320/S520)、項目5に記載の方法。
〔項目7〕
前記方法は、さらに
第2のモビリティ管理ノードに、前記端末装置に対応する前記第1のベアラ情報が前記情報処理装置に登録されていることを示す登録結果を送信し(S322/S522)、前記登録結果は、前記第2のベアラ情報のベアラ識別子を含む、項目6に記載の方法。
〔項目8〕
前記第1のベアラ情報は、前記第1ネットワークに在圏する前記端末装置の識別子と、前記端末装置が接続している前記複数ベアラにそれぞれ対応付けられたベアラ識別子と、第1ネットワーク外のネットワークへの接続点となるノードの識別子とを含む、項目7に記載の方法。
〔項目9〕
前記第2のベアラ情報は、前記移動した端末装置の識別子と、登録済みの第1のベアラ情報に含まれるベアラ識別子をコピーしたベアラ識別子とを含む、項目8に記載の方法。
〔項目10〕
指示を記憶する記憶部と、プロセッサを備えた情報処理装置であって、前記プロセッサは前記記憶部に記憶された命令を実行することにより、
複数ベアラに同時に接続している端末装置が、第1ネットワークのカバレッジエリアに在圏しているときに、前記第1ネットワークのCプレーン上の通信経路を介して取得した、前記第1ネットワークにおける前記複数ベアラの設定に必要となる第1のベアラ情報を登録することを含み、
前記第1のベアラ情報の登録完了通知を前記第1ネットワークの第1のモビリティ管理ノードが受信すると、前記端末装置は、前記第1ネットワークのUプレーン上の通信経路を確立する、情報処理装置。
〔項目11〕
システムであって、前記システムは端末装置と、前記端末装置のモビリティ制御をおこなう第1のモビリティ管理ノードと、前記端末装置に関連付けられる加入者情報を格納する情報処理装置とを備え、
前記情報処理装置は、複数ベアラに同時に接続している端末装置が、第1ネットワークのカバレッジエリアに在圏しているとき、前記第1ネットワークのCプレーン上の通信経路を介して取得した、前記第1ネットワークにおける前記複数ベアラの設定に必要となる第1のベアラ情報を登録し、
前記第1のベアラ情報の登録完了通知を前記第1のモビリティ管理ノードが受信すると、前記端末装置は、前記第1ネットワークのUプレーン上の通信経路を確立するよう構成される、システム。
[本発明の実施形態の詳細]
以下では、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本開示は以下の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が本開示に含まれることが意図される。以下の説明では、各図面において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を繰り返さない。
図1は、本開示の一実施形態における異なる無線規格に準拠するネットワーク間でベアラ連携を図るためのベアラ連携システム100の概略構成図を示す。ユーザ端末(UE)150は、その移動に応じて、接続先のネットワークを、通信事業者1の提供する第1ネットワーク22と、通信事業者2の提供する第2ネットワーク24との間で切り替えて通信可能に構成される。第1と第2のネットワークの切り替え指示は、第1ネットワーク22と第2ネットワーク24との両方に属することができる加入者データベース管理サーバ102が行う。第1ネットワーク22は、第1の通信規格に準拠し、第2ネットワーク24は、第1ネットワーク22の通信規格とは異なる第2の通信規格に準拠するものとする。なお、本構成は例示のためであり、通信事業者の数は2つに限定されない。
加入者データベース管理サーバ102は、周知の構成の情報処理装置によって実現され得る。加入者データベース管理サーバ102は、コンピュータ、又はクラウド上に配置されたサーバコンピュータである。加入者データベース管理サーバ102は、CPU(プロセッサ)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などのハードウェア資源を有するコンピュータで構成される。CPUは記憶部が記憶している各種プログラムを実行する。これにより、ソフトウェアによる情報処理がハードウェア資源を用いて実現される。各種プログラムは、ROM、RAMなどの各種メモリ、HDDなどの記録媒体に記憶することができる。加入者データベース管理サーバ102は、1つの装置に機能が集約されてもよいし、複数の個別の装置に機能が分散されてもよい。
加入者データベース管理サーバ102は、UE150から取得した位置登録要求に基づいて、UE150の移動を判断し、ネットワークの切り替え設定指示を出力する。加入者データベース管理サーバ102は、UDR(統合/ユーザデータリポジトリ: Unified Data Repository)を備え、このUDRは通信事業者1と、通信事業者2との間で共有される。
加入者データベース管理サーバ102は、UDRにおいて、ベアラ情報と、加入者情報を格納する。ベアラ情報と、加入者情報は、記憶部であるメモリまたはHDD(Hard Disk Drive)に記憶される。加入者データベース管理サーバ102は、UE150が、第1ネットワーク22を利用しているときのベアラ情報と、UE150が移動後の第2ネットワーク24に関連付けられたベアラ情報とを、管理することができる。
ベアラ情報は、検索または蓄積ができるよう整理された、複数のベアラに関する情報の集まりである。ベアラ情報は、UE150の識別番号と、アクセスポイント名と、複数のベアラの個々に割り当てられたベアラ識別子との項目を含む。ベアラ情報は、UE150が接続しているネットワークの無線種別の項目を含んでもよい。ベアラ情報の詳細は、図4Aおよび図4Bにて後述する。
UE150の識別番号は、UE150に割り当てられた固有の識別子であり、例えば、携帯電話の回線契約に割り当てられるIMSI(International Mobile Subscriber Identity)である。
アクセスポイント名は、コアネットワーク外のインターネットなどのネットワーク222(図2)への接続点となるゲートウェイ(4GシステムではPGW-U、5GシステムではUPF)を指定するドメイン名である。4Gシステムのアクセスポイント名は、APN(Access Point Name)であり、5Gシステムのアクセスポイント名は、DNN(Data Network Name)である。
加入者情報は、検索または蓄積ができるよう整理された通信事業者1と通信事業者2との両方に契約する加入者情報の集まりである。
UE150は、SIMを備えていればよく、例えば、スマートフォンなどの携帯端末、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット型コンピュータ、ラップトップ型コンピュータ(いわゆる、ノートパソコン)などとして実現される。UE150は、周知の構成の情報処理装置によって実現され得る。UE150は、CPU(プロセッサ)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などのハードウェア資源を有する。CPUは記憶部が記憶している各種プログラムを実行する。これにより、ソフトウェアによる情報処理がハードウェア資源を用いて実現される。各種プログラムは、ROM、RAMなどの各種メモリ、HDDなどの記録媒体に記憶することができる。
UE150は、各種サービスを利用するためのアプリケーションを作動させるように構成される。サービスは、メールサービス、メールサービス、ウェブブラウジングサービス、チャットサービス、動画・音楽などのストリーミングサービス、ゲームサービスなどの、通信を利用するサービスである。
第1ネットワーク22は第1アクセスネットワーク162と、第1コアネットワーク12とで構成される。UE150は、通信事業者1の第1ネットワーク22を利用して通信するとき、第1アクセスネットワーク162を介してコアネットワーク12と通信する。第2ネットワーク24は第2アクセスネットワーク164と、第2コアネットワーク14とで構成される。UE150は、通信事業者2の第2ネットワーク24を利用して通信するとき、第2アクセスネットワーク164を介してコアネットワーク14と通信する。
UE150は、通信事業者1の第1ネットワーク22との間でベアラを使用してアプリケーションの通信サービスを利用することができる。UE150が移動して通信事業者2の第2ネットワーク24にアクセス可能になると、第2ネットワーク24への切り替えに伴って、第2ネットワーク24との間でベアラを設定できるよう、第1ネットワーク22との間で使用したベアラ情報を、UE150に引き継ぎする。これにより、UE150は、無線規格の異なるネットワーク間を移動しても、ベアラの連携を図ることができる。ベアラ情報の引き継ぎの具体的な処理については、後述する。
アクセスネットワーク(AN)162(164)は、コアネットワーク12(14)とUE150の間に位置する、無線基地局および無線回線制御装置などで構成されるネットワークである。UE150は、アクセスネットワーク162(164)の基地局が送信した電波が所定電力以上でUE150に届く場合に、そのアクセスネットワーク162(164)との接続を確立して、コアネットワーク12(14)と通信することができる。
コアネットワーク12は、制御プレーン処理装置110と、ユーザプレーン処理装置120とを備える。コアネットワーク14は、制御プレーン処理装置130と、ユーザプレーン処理装置140とを備える。ここで、制御プレーン処理装置とは、通信確立などの制御信号を送受信するネットワーク装置群という。ユーザプレーン処理装置とは、ユーザデータを送受信するネットワーク装置群をいう。本開示において、制御プレーン処理装置110、130と、ユーザプレーン処理装置120、140とは、通信事業者1と通信事業者2とで別に構成される。制御プレーン処理装置110、130、ユーザプレーン処理装置120、140は、加入者データベース管理サーバ102と同様に、周知の構成の情報処理装置によって実現され得る。
アクセスネットワーク162(164)は、基地局を備える。アクセスネットワーク162の基地局は、第1システムの通信規格に準拠し、アクセスネットワーク164の基地局は第2システムの通信規格に準拠する。
図2は、本開示の一実施形態に係る、異なる無線規格に準拠するネットワーク間でベアラ連携を図るためのベアラ連携システム200の詳細の構成例を示す。図2のベアラ連携システム200は、図1のベアラ連携システム100に対応する。図2において、第1ネットワーク22は、第4世代(4th Generation、4G)通信規格に準拠し、第2ネットワーク24は第5世代(5th Generation、5G)通信規格に準拠するものとする。
4G通信規格に準拠する第1ネットワーク22において、コアネットワーク12は、少なくとも、図1の制御プレーン処理装置110に対応する、加入者サーバ(HSS:Home Subscriber Server)112と、PCRF(Policy and Charging Rules Function)114と、PGW-C(Packet data network Gateway - Control plane)116と、モビリティ管理ノード(MME: Mobility Management Entity)118と、を備える。また、コアネットワーク12は、少なくとも、図1のユーザプレーン処理装置120に対応する、SGW(Serving Gateway)122と、PGW-U(Packet data network Gateway - User plane)124とを備える。また、アクセスネットワーク162はE-UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)である。PCRF114、PGW-C116、PGW-U124、SGW122、MME118の各ノードは、論理ノードでもよいし、物理ノードでもよい。つまり、1つの装置に機能が集約されてもよいし、複数の個別の装置に機能が分散されてもよい。なお、第1ネットワーク22は、この構成には限定されず、他の付随的な要素を含むことができる。また、各ノードは実際の装置単位で実現されてもよいし、機能をサービスと提供するアーキテクチャで実現されてもよい。
加入者サーバ(HSS)112は、4Gにおける装置であり、ユーザの契約情報や認証情報を管理し、これらの情報を位置登録契機でモビリティ管理ノードに通知する。
PCRF114は、4Gにおけるユーザデータ転送のQoSおよび課金のための制御を行うノードである。PCRF114が決定したQoS値はPGW-C116/PGW-U124、SGW122、E-UTRAN162に通知される。
PGW-C116は、4Gにおけるゲートウェイ制御プレーン機能を提供するノードである。
PGW-U124は、4Gにおけるゲートウェイユーザプレーン機能を提供するノードである。PGW-U124は、インターネット、各種アプリケーションサービスなどを提供する4Gコアネットワーク外のインターネットなどのネットワーク222との接続点である。UE150は、PGW-U124を介してネットワーク222に接続される。
SGW122は、E-UTRAN162と接続され、UプレーンデータをE-UTRAN162とPGW-U124との間において転送するノードをいう。
モビリティ管理ノード(MME)118は、モビリティ制御、セッション管理などを提供するノードであり、位置登録、ページング、ハンドオーバなどの移動制御およびベアラ(データの通信経路)BRの確立又は削除を行う。
5G通信規格に準拠する第2ネットワーク24において、コアネットワーク14は、少なくとも、図1の制御プレーン処理装置130である加入者サーバ(UDM:Unified Data Management)132と、PCF(Policy Control function)134と、SMF(Session Management Function)136と、モビリティ管理ノード138(AMF:Access and Mobility management Function)とを備える。また、コアネットワーク14は、少なくとも、図1のユーザプレーン処理装置140に対応する、UPF(User Plane Function)142を備える。また、アクセスネットワーク164はNG-RAN(Next Generation Radio Access Network)である。PCF134、SMF136、UPF142、AMF138の各ノードは、論理ノードでもよいし、物理ノードでもよい。つまり、1つの装置に機能が集約されてもよいし、複数の個別の装置に機能が分散されてもよい。なお、第2ネットワーク24は、この構成には限定されず、他の付随的な要素を含むことができる。
加入者サーバ(UDM)132は、5Gにおける装置であり、ユーザの契約情報や認証情報を管理し、これらの情報を位置登録契機でモビリティ管理ノードに通知する。
PCF134は、5Gにおけるポリシー制御機能を提供するノードである。
SMF136は、5Gにおけるセッション管理機能を提供し、セッション管理を司るノードである。
UPF142は、5Gにおけるユーザプレーン機能を提供するノードをいう。UPF144は、インターネット、各種アプリケーションサービスなどを提供する5Gコアネットワーク外のネットワーク222との接続点であり、UE150へのIPアドレス割り当てを行う。
モビリティ管理ノード(AMF)138は、5Gにおけるモビリティ制御などを提供するノードであり、位置登録、ページング、ハンドオーバなどの移動制御およびベアラ(データの通信経路)BRの確立又は削除を行う。
<第1実施形態>
図3は本開示の第1の実施形態による図2に示すベアラ連携システム200のシーケンス図である。本実施形態において、通信事業者1の提供する第1ネットワーク22は4G通信規格に、通信事業者2の提供する第2ネットワーク24は5G通信規格に準拠するものとする。第1実施形態では、UE150が、GカバレッジエリアからGカバレッジエリアへ移動したときの例を説明する。
処理に先立ち、UE150は、各種サービスを利用するための複数のアプリケーションを立ち上げているものとする。また、各ノードはCプレーンのデータ転送先となるノードのIPアドレスを登録しているものとする。例えば、MME118は、SGW122のアドレスと、E-UTRAN162のアドレスを予め登録しているものとする。また、処理に先立ち、UE150は接続先の4G基地局を特定しているものとする。UE150からの位置登録要求に従って、加入者データベース管理サーバ102は、UE150の在圏情報を登録している。UE150の在圏情報の登録処理の詳細は図6にて後述する。
まず、ステップS302において、UE150は、E-UTRAN162の基地局との間で、無線制御リンクを確立すると、MME118に、複数のベアラの設定要求を送信する。UE150が複数のアプリケーション(例えばAPP#1からAPP#5で示される5つのアプリケーション)を立ち上げているとき、UE150は、アプリケーション毎の複数のベアラ(本例では5つのベアラ)の設定要求を行う。なお、異なるサービスは異なるベアラ上で提供されてもよいし、同じベアラ上で提供されてもよい。
次に、ステップS304において、MME118は第1ネットワーク22における複数のベアラの設定要求を受信すると、コアネットワーク12外のネットワーク222(図2)へのデータ通信経路を設定するために、ベアラ情報の登録要求を作成する。MME118は、ベアラ情報登録要求を、HSS112を介して、加入者データベース管理サーバ102に送信する。なお、本開示においては、同じ信号が1以上のノードを経由して送信されるときは、一つのステップで表すことがある。例えば、ステップS304では、ベアラ情報登録要求の、MME118からHSS112への送信と、HSS112から加入者データベース管理サーバ102への送信とを、一つのステップで表す。
ベアラ情報登録要求は、UE150の端末識別子と、アクセスポイント名と、ベアラ識別子とを含むことができる。ベアラ情報登録要求は、UE150が接続しているネットワークの無線種別(4G)を含んでもよい。ここで、アクセスポイント名は、4Gコアネットワーク12外のネットワーク222への接続点となるPGW-U124を指定するドメイン名である。ベアラ識別子は、アプリケーション毎に割り当てられ、例えばベアラ#1からベアラ#5を含む。
次に、ステップS306において、加入者データベース管理サーバ102は、ベアラ情報登録要求に基づいてベアラ情報を作成し、UDRに登録する。
図4Aは加入者データベース管理サーバ102のUDRに登録されるベアラ情報のデータ構造40Aを例示する。加入者データベース管理サーバ102は、通信事業者1と通信事業者2の両方に契約している加入者のUE150に関連付けられたベアラ情報を記憶することができる。図4Aに示すように、「ベアラ情報」は、UE150の端末識別子と、PGW-U124のドメイン名であるアクセスポイント名と、複数のベアラ識別子との項目を含む。1つの端末識別子に対し、1つのアクセスポイント名が割り当てられる。また、1つの端末識別子に対し、複数のベアラ識別子が割り当てられる。本例においては、1つの端末識別子に対し、アクセスポイント名:APN#1と、ベアラ識別子:ベアラ1からベアラ5とが割り当てられる。ベアラ情報は、ネットワークの無線種別(4G)の項目を含んでもよい。無線種別の項目を含むことにより、保守者は、データ構造40Aから、UE150が接続しているネットワークの種別を識別することができる。図4Aに示すデータ構造40Aは、テーブル、データベースなどのデータ構造として保持されることができる。
図3に戻り、ステップS308において、加入者データベース管理サーバ102は、ベアラ情報の登録完了通知を、HSS112を介してMME118へ送信する。ベアラ情報登録完了通知は、UE150の識別子を含むことができる。
ステップS310において、MME118はベアラ情報登録完了通知を受信すると、複数のベアラ設定を指示するためのベアラ設定指示と、登録済みのSGW122のアドレスを、E-UTRAN162へ送信する。また、MME118は、ベアラ設定指示と、アクセスポイント名(PGW-U124のアドレス)とを、SGW122へ送信する。
上述したように、ベアラ連携システム200を構成する各ノードは、予めCプレーンのデータの転送先となるノードのIPアドレスを登録している。このため、ステップS302からステップS310の処理により4Gノード間でCプレーン上の制御信号の送受信を行うことができる。しかし、ステップS302からステップS310の処理では、4GネットワークとのUプレーン上のデータ通信路は確立されていない。次のステップS312により、UE150は4GネットワークにおけるUプレーン上のデータ通信経路を確立する。
ステップS312において、E-UTRAN162は、ベアラ設定指示と、UE150の識別子とに基づいて、UE150との区間で通信経路と複数ベアラの設定をする、またE-UTRAN162は、ベアラ設定指示と、ステップS310にて受信したSGW122のアドレスとに基づいて、SGW122との区間で通信経路と複数ベアラの設定をする。また、SGW122は、ベアラ設定指示と、ステップS310で受信したアクセスポイント名(PGW-U124のアドレス)とに基づいて、PGW-U124との区間で通信経路と複数ベアラの設定をする。これにより、UE150と、コアネットワーク12外のネットワーク222との接続点となるゲートウェイとの間に論理的に複数のベアラを設定することができる。
ステップS312において、UE150からPGW-U124までのデータ通信経路設定が完了すると、UE150は、複数のベアラを利用したデータ通信を開始することができる。外部ネットワークからUE150へのUプレーンデータは、外部ネットワークからPGW-U124に到達すると、SGW122、及びE-UTRAN162を介して、UE150へ伝送することができる。
次に、ステップS314において、UE150は、E-UTRAN162の4G基地局のカバレッジエリアから、NG-RANの5G基地局のカバレッジエリアへ移動する。4G基地局のカバレッジエリアから、5G基地局のカバレッジエリアに移動すると、無線アクセス制御を担う装置を異ならせる必要がある。
ステップS314において、移動後のUE150は、基地局から受信した無線品質に基づいてハンドオーバの要否を判断する。5Gカバレッジエリアへ移動後も、UE150は、E-UTRAN162の4G基地局からの電波と、NG-RAN164の5G基地局からの電波の両方を受信しているものとする。UE150は、切り替え先となるNG-RAN164の5G基地局からの信号強度が所定値以上、あるいはE-UTRAN162の4G基地局からの信号強度より大きくなると、ハンドオーバが必要であると判断する。UE150は、ハンドオーバが必要であると判断すると、切り替え先の5G基地局を特定する。UE150の切り替え先の5G基地局が特定されると、UE150からの位置登録要求に従って、加入者データベース管理サーバ102は、UE150の在圏情報を登録するものとする。UE150の在圏情報の登録処理の詳細は図7にて後述する。
ところで、UE150は、移動後も第2ネットワーク24のUプレーン上のデータ通信経路が確立されるまで、つまりステップS316からステップS326まで、ステップS312で設定された第1ネットワークのUプレーン上のデータ通信経路を維持する。ステップS314からステップS326の処理の間に届いたUE150宛のパケットは、第1ネットワーク22のUプレーン上で、「PGW-U124」→「SGW122」→「E-UTRAN162」経路でUE150に送信される。このため、5G基地局のカバレッジエリアへ移動後も、UE150宛の通信において、パケットロスが生じないようにできる。
図3に戻り、ステップS316において、UE150は、ハンドオーバ要求と、複数ベアラ設定要求とを、NG-RAN164を介して、端末識別子とともにAMF138に送信する。なお、上述したとおり、ベアラ連携システム200を構成する各ノードは、予めCプレーンのデータの転送先となるノードのIPアドレスを登録しており、各ノードは第2ネットワーク24のCプレーン上の通信経路を介して制御信号の送受信を行うことができる。
次に、ステップS318において、AMF138は第2ネットワーク24におけるベアラの設定要求を受信すると、ステップS316でベアラ設定要求を送信したUE150に対応するベアラ情報が登録済みであるかを確認するための登録確認要求を、UDM132を介して加入者データベース管理サーバ102に送信する。登録確認要求は、UE150の端末識別子と、アクセスポイント名と、無線タイプを含むことができる。アクセスポイント名は、5Gコアネットワーク14外のネットワーク222への接続点となるUPF142を指定するドメイン名である。
ステップS320において、加入者データベース管理サーバ102は、受信したベアラ登録確認要求に基づいて、UE150の端末識別子に対応するベアラ情報がUDRに登録されているか確認する。具体的には、ステップS316でベアラ設定要求を送信したUE150の端末識別子をキーとして、図4Aに示すデータ構造40Aから、UE150の端末識別子に関連付けられたベアラ情報を検索する。加入者データベース管理サーバ102は、UE150に対応する複数のベアラの情報が検索できると、これを読み出す。加入者データベース管理サーバ102は、UE150移動前の第1のネットワーク(4G)に対応付けられた読み出したベアラ情報を、移動後の第2のネットワーク(5G)に対応付けられた新たなベアラ情報に引き継ぎし、新たな移動後のベアラ情報をUDRに保持する。
図4Bは加入者データベース管理サーバ102のUDRに登録される、移動後のベアラ情報のデータ構造40Bを例示する。移動後のベアラ情報は、UE150の端末識別子と、ステップS318にて受信した、UPF142のドメイン名であるアクセスポイント名(DNN)と、複数のベアラ識別子との項目を含む。1つの端末識別子に対し、1つのアクセスポイント名が割り当てられる。また、1つの端末識別子に対し、複数のベアラ識別子が割り当てられる。移動後のベアラ情報が含むベアラ識別子は、データ構造40Aに登録されたベアラ識別子をコピーしたものである。本例においては、第2のネットワークに関連付けられた移動後のベアラ情報のベアラ識別子は、第1のネットワークに関連付けられたベアラ情報のベアラ識別子:ベアラ1からベアラ5となる。
ステップS320において、加入者データベース管理サーバ102は、UE150の端末識別子に対応するベアラ情報がUDRに登録されていると判断すると、ステップS322において、加入者データベース管理サーバ102は、ベアラ情報が登録されていたことを示す登録結果を、UDM132を介してAMF138/SMF136へ送信する。ベアラ情報の登録結果は、第2のネットワークに関連付けられたべアラ情報のベアラ識別子と、UE150の識別子を含むことができる。
一方、ステップS320において、加入者データベース管理サーバ102は、UE150の端末識別子に対応するベアラ情報がUDRに登録されていないと判断すると、データ構造40Bは作成せず、単にベアラ情報なしの通知を、UMD132を介してAMF138/SMF136へ送信する。
ステップS324において、AMF138はベアラ情報の登録結果を受信すると、第2ネットワーク24上のベアラ設定を指示するためのベアラ設定指示をNG-RAN164と、UPF142へ送信する。なお、AMF138は、ステップS324に先立ちCプレーンのデータの転送先となるノード(NG-RAN164と、UPF142)のアドレスを事前に登録している。
ステップS326において、NG-RAN164は、ベアラ設定指示と、UE150の識別子とに基づいて、UE150とNG-RAN164との区間で通信経路と第2ネットワーク24上の複数ベアラの設定をする。また、NG-RAN164は、ベアラ設定指示と、UPF142のアドレスとに基づいて、UPF142との区間で通信経路と複数ベアラの設定をする。
ステップS328において、UPF142は、SMF136を介して第2ネットワーク24上の複数ベアラ設定完了通知をAMF138へ送信する。
ステップS330において、AMF138は、UDM132を介して加入者データベース管理サーバ102へ第2ネットワーク24上の複数ベアラ設定完了通知を送信する。
ステップS332において、加入者データベース管理サーバ102は第2ネットワーク24上の複数ベアラ設定完了通知を受信すると、第1ネットワーク22上の複数ベアラの削除指示をHSS112経由でMME118に送信する。
ステップS334において、MME118は、E-UTRAN162、およびSGW122に対し、複数ベアラの削除指示を行い、4Gベアラの開放をする。
本開示によると、UE150は、無線規格が異なり、かつ異なる通信事業者が提供するネットワーク間を移動しても、ベアラの連携を図ることができる。UE150は、移動前は通信事業者1の第1ネットワーク22との間でベアラを使用してアプリケーションの通信サービスを利用する。このとき、加入者データベース管理サーバ102は、第1ネットワーク22を介して外部ネットワーク222との通信経路を設定するためのベアラ情報を記憶部に登録する。UE150が移動して通信事業者2の第2ネットワーク24にアクセス可能になると、加入者データベース管理サーバ102は、UE150からの要求に応じて、移動先の第2ネットワークに関連付けられる新たなベアラ情報を作成し、記憶部に登録する。具体的には、第1ネットワーク22に関連付けられた登録済みのベアラ情報に含まれる複数のベアラ識別子を、そのまま移動先の第2ネットワークに関連付けられる新たなベアラ情報のベアラ識別子として、記憶部に登録する。ベアラの識別子の引き継ぎを行うと、UE150は、無線規格の異なる第2ネットワークへ移動後も引き続き通信サービスを利用することができる。
<第2実施形態>
図5は本開示の第2の実施形態による図2に示すベアラ連携システム200のシーケンス図である。第2実施形態におけるシーケンスは、UE150がGカバレッジエリアからGカバレッジエリアに移動したときのシーケンスであり、第1実施形態におけるUE150がGカバレッジエリアからGカバレッジエリアに移動したときのシーケンスとは、各処理を行う構成要素が異なるものの、処理の内容は概略同じであり、同じ処理については説明を省略することがある。第1ネットワーク22は4G通信規格、第2ネットワーク24は5G通信規格に準拠する。
処理に先立ち、UE150は、各種サービスを利用するための複数のアプリケーションを立ち上げているものとする。各ノードはCプレーンのデータ転送先となるノードのIPアドレスを登録しているものとする。例えば、AMF138は、NG-RAN164のアドレスと、UPF142のアドレスとを予め登録しているものとする。また、処理に先立ち、UE150は接続先の5G基地局を特定しているものとする。UE150からの位置登録要求に従って、加入者データベース管理サーバ102は、UE150の在圏情報を登録している。UE150の在圏情報の登録処理の詳細は図7にて後述する。
まず、ステップS502において、UE150は、NG-RAN164の基地局との間で、無線制御リンクを確立すると、AMF138に、ベアラの設定要求を送信する。UE150が複数のアプリケーションを立ち上げているとき、UE150は、アプリケーション毎の複数のベアラの設定要求を行う。
次に、ステップS504において、AMF138は第2ネットワーク24における複数のベアラの設定要求を受信すると、コアネットワーク14外のネットワーク222(図2)へのデータ通信経路を設定するために、ベアラ情報の登録要求を作成する。AMF138は、ベアラ情報登録要求を、UDM132を介して、加入者データベース管理サーバ102に送信する。
ベアラ情報登録要求は、UE150の端末識別子と、アクセスポイント名と、ベアラ識別子とを含むことができる。ベアラ情報登録要求は、UE150が接続しているネットワークの無線種別(5G)を含んでもよい。アクセスポイント名は、5Gコアネットワーク14外のネットワーク222への接続点となるUPF142を指定するドメイン名である。
次に、ステップS506において、加入者データベース管理サーバ102は、ベアラ情報登録要求に基づいてベアラ情報を作成し、UDRに登録する。
図4Bは加入者データベース管理サーバ102のUDRに登録されるベアラ情報のデータ構造40Bを例示する。ベアラ情報は、UE150の端末識別子と、UPF142のドメイン名であるアクセスポイント名と、複数のベアラ識別子との項目を含む。本例においては、1つの端末識別子に対し、アクセスポイント名:DNN#1と、ベアラ識別子:ベアラ1からベアラ5とが割り当てられる。ベアラ情報は、ネットワークの無線種別(5G)の項目を含んでもよい。無線種別の項目を含むことにより、保守者は、データ構造40Bから、UE150が接続しているネットワークの種別を識別することができる。
図5に戻り、ステップS508において、加入者データベース管理サーバ102は、ベアラ情報の登録完了通知を、UDM132を介してAMF138へ送信する。ベアラ情報登録完了通知は、UE150の識別子を含むことができる。
ステップS510において、AMF138はベアラ情報登録完了通知を受信すると、ベアラ設定を指示するためのベアラ設定指示と、登録済みのUPF142のアドレスを、NG-RAN164へ送信する。また、AMF138は、ベアラ設定指示を、UPF142へ送信する。
上述したように、ベアラ連携システム200を構成する各ノードは、予めCプレーンのデータの転送先となるノードのIPアドレスを登録している。このため、ステップS502からステップS510の処理により5Gノード間でCプレーン上の制御信号の送受信を行うことができる。しかし、ステップS502からステップS510の処理では、5GネットワークにおけるUプレーン上のデータ通信路は確立されていない。次のステップS512により、UE150は5GネットワークにおけるUプレーン上のデータ通信経路を確立する。
ステップS512において、NG-RAN164は、ベアラ設定指示と、UE150の識別子とに基づいて、UE150との区間で通信経路と複数ベアラの設定をする、またNG-RAN164は、ベアラ設定指示と、ステップS510にて受信したUPF142のアドレスとに基づいて、UPF142との区間で通信経路と複数ベアラの設定をする。これにより、UE150と、コアネットワーク14外のネットワーク222との接続点となるゲートウェイとの間に論理的に複数のベアラを設定することができる。UE150からUPF142までの通信経路設定が完了すると、UE150は、複数のベアラを利用した通信を開始することができる。
次に、ステップS514において、UE150は、NG-RAN164の5G基地局のカバレッジエリアから、E-UTRAN162の4G基地局のカバレッジエリアへ移動する。移動後も、UE150は、E-UTRAN162の4G基地局からの電波と、NG-RAN164の5G基地局からの電波の両方を受信しているものとする。
ステップS514において、移動後のUE150は、基地局から受信した無線品質に基づいてハンドオーバの要否を判断する。具体的には、UE150は、切り替え先となるEG-UTRAN162の4G基地局からの信号強度が所定値以上、あるいはNG-RAN164の5G基地局からの信号強度より大きくなると、ハンドオーバが必要であると判断する。UE150は、ハンドオーバが必要であると判断すると、切り替え先の4G基地局を特定する。UE150の切り替え先の4G基地局が特定されると、UE150からの位置登録要求に従って、加入者データベース管理サーバ102は、UE150の在圏情報を登録するものとする。UE150の在圏情報の登録処理の詳細は図6にて後述する。
ところで、UE150は、第1ネットワーク22のUプレーン上のデータ通信経路が設定されるまで、つまりステップS526まで、ステップS512で設定された第2ネットワークのUプレーン上のデータ通信経路を維持する。ステップS514からステップS526の処理の間に届いたUE150宛のパケットは、第2ネットワーク24のUプレーン上で、「UPF142」→「NG-RAN164」経路でUE150に送信される。このため、4G基地局のカバレッジエリアへ移動後も、UE150宛の通信において、パケットロスが生じないようにできる。
図5に戻り、ステップS516において、UE150は、ハンドオーバ要求と、複数ベアラ設定要求とを、E-UTRAN162を介して、端末識別子とともにMME118に送信する。
次に、ステップS518において、MME118は第1ネットワーク22におけるベアラの設定要求を受信すると、UE150に対応する複数のベアラの情報が登録済みであるかを確認するための登録確認要求を、HSS112を介して加入者データベース管理サーバ102に送信する。登録確認要求は、UE150の端末識別子と、アクセスポイント名と、無線タイプを含むことができる。アクセスポイント名は、4Gコアネットワーク12外のネットワーク222への接続点となるPGW-U124を指定するドメイン名(APN)である。
ステップS520において、加入者データベース管理サーバ102は、受信したベアラ登録確認要求に基づいて、UE150の端末識別子に対応するベアラ情報がUDRに登録されているかを確認する。具体的には、端末識別子をキーとして、図4Bに示すデータ構造40Bから、UE150の端末識別子に関連付けられたベアラ情報の有無を検索する。また、加入者データベース管理サーバ102は、UE150に対応する複数のベアラの情報が有るときに、UE150移動前の第2のネットワーク(5G)に対応付けられたベアラ情報が登録済みであると判断し、移動後の第1のネットワーク(4G)に対応付けられた新たなベアラ情報にベアラ情報を引き継ぎする。加入者データベース管理サーバ102は、新たなベアラ情報を作成しUDRに保持する。
図4Aは加入者データベース管理サーバ102のUDRに登録される、移動後のベアラ情報のデータ構造40Aを例示する。移動後のベアラ情報は、UE150の端末識別子と、ステップS518にて受信した、PGW-U124のドメイン名であるアクセスポイント名(APN)と、複数のベアラ識別子との項目を含む。1つの端末識別子に対し、1つのアクセスポイント名が割り当てられる。また、1つの端末識別子に対し、複数のベアラ識別子が割り当てられる。移動後のベアラ情報が含むベアラ識別子は、データ構造40Bに登録されたベアラ識別子をコピーしたものである。本例においては、第1のネットワークに関連付けられた移動後のベアラ情報のベアラ識別子は、第2のネットワークに関連付けられたベアラ情報のベアラ識別子:ベアラ1からベアラ5となる。
ステップS520において、加入者データベース管理サーバ102は、UE150の端末識別子に対応するベアラ情報がUDRに登録されていると判断すると、ステップS522において、加入者データベース管理サーバ102は、ベアラ情報が登録されていたことを示す登録結果を、HSS112を介してMME118へ送信する。ベアラ情報の登録結果は、第2のネットワークに関連付けられたべアラ情報のベアラ識別子と、UE150の識別子を含むことができる。
ステップS524において、MME118はベアラ情報の登録結果を受信すると、第1ネットワーク22上のベアラ設定を指示するためのベアラ設定指示をE-UTRAN162と、PGW-U124へ送信する。なお、MME118は、ステップS524に先立ちCプレーンのデータの転送先となるノード(E-UTRAN162と、PGW-U124)のアドレスを事前に登録しているものとする。
ステップS526において、E-UTRAN162は、ベアラ設定指示と、UE150の識別子とに基づいて、UE150とE-UTRAN162との区間で通信経路と第1ネットワーク22上の複数ベアラの設定をする。また、E-UTRAN162は、ベアラ設定指示と、SGW122のアドレスとに基づいて、SGW122との区間で通信経路と複数ベアラの設定をする。また、SGW122は、ベアラ設定指示に、基づいて、PGW-U124との区間で通信経路と複数ベアラの設定をする。
ステップS528において、PGW-U124は、SGW122を介して第1ネットワーク22上の複数ベアラ設定完了通知をMME118へ送信する。
ステップS530において、MME118は、HSS112を介して加入者データベース管理サーバ102へ第1ネットワーク22上の複数ベアラ設定完了通知を送信する。
ステップS532において、加入者データベース管理サーバ102は第1ネットワーク22上の複数ベアラ設定完了通知を受信すると、第2ネットワーク24上の複数ベアラの削除指示をUDM132経由でAMF138に送信する。
ステップS534において、AMF138は、NG-RAN164、およびUPF142に対し、複数ベアラの削除指示を行い、5Gベアラの開放をする。
本開示によると、UE150は、無線規格が異なり、かつ異なる通信事業者が提供するネットワーク間を移動しても、ベアラの連携を図ることができる。UE150は、移動前は通信事業者2の第2ネットワーク24との間でベアラを使用してアプリケーションの通信サービスを利用する。このとき、加入者データベース管理サーバ102は、第2ネットワーク24を介して外部ネットワーク222との通信経路を設定するためのベアラ情報を記憶部に登録する。UE150が移動して通信事業者1の第1ネットワーク22にアクセス可能になると、加入者データベース管理サーバ102は、UE150からの要求に応じて、移動先の第1ネットワークに関連付けられる新たなベアラ情報を作成し、記憶部に登録する。具体的には、第2ネットワーク24に関連付けられた登録済みのベアラ情報に含まれる複数のベアラ識別子を、そのまま移動先の第1ネットワークに関連付けられる新たなベアラ情報のベアラ識別子として、記憶部に登録する。ベアラの識別子の引き継ぎを行うと、UE150は、無線規格の異なる第1ネットワークへ移動後も引き続き通信サービスを利用することができる。
図6は、本開示の一実施形態に係るUE150の在圏情報を加入者データベース管理サーバ102に登録するベアラ連携システム200のシーケンス図である。図6は、UE150が、4G通信規格に準拠する第1ネットワーク22に位置登録するための動作を示す。具体的には図6は、UE150の位置登録処理は、図3のステップS302の前、あるいは図5のステップS514後でステップS516の前に行われる。
まず、ステップS602において、UE110は、UE110が在圏する拠点のMME118に、UE110に固有の識別子で位置登録要求をする。UEの識別子は、例えばIMSI(International mobile Subscriber Identity)である。
ステップS604において、MME118は、位置登録要求信号を、HSS112に送信する。位置登録要求信号は、MME118の識別子と、UE110の識別子とを含むことができる。
ステップS606において、HSS112は、MME118配下にUE150が接続したことを記憶する。HSS112は、位置登録要求信号を、加入者データベース管理サーバ102に送信する。
次に、ステップS608において、加入者データベース管理サーバ102は、位置登録要求信号に基づいて、UE110が在圏する拠点のMME118の識別子と、UE110の識別子とを、加入者データベース管理サーバ102の記憶部に登録する。
次に、ステップS610において、UE110が在圏する拠点のMME118の識別子と、UE110の識別子とを含むUE110の在圏情報を登録後、加入者データベース管理サーバ102は、位置登録完了信号を、HSS112、MME18を介して、UE150に送信する。以上ステップS602からステップS610の処理により、UE150を、第1ネットワーク22に登録することができる。
図7は、本開示の一実施形態に係るUE150の在圏情報を加入者データベース管理サーバ102に登録するベアラ連携システム200のシーケンス図である。図7は、UE150が、5G通信規格に準拠する第2ネットワーク24に位置登録するための動作を示す。UE150の位置登録処理は、図3のステップS314の後でステップS316の前、あるいは図5のステップS502の前に行われる。
まず、ステップS702において、UE110は、UE110が在圏する拠点のAMF138に、UE110に固有の識別子で位置登録要求をする。
ステップS704において、AMF138は、位置登録要求信号を、UDM132に送信する。位置登録要求信号は、AMF138の識別子と、UE110の識別子とを含むことができる。
ステップS706において、UDM132は、AMF138配下にUE150が接続したことを記憶する。UDM132は、位置登録要求信号を、加入者データベース管理サーバ102に送信する。
次に、ステップS708において、加入者データベース管理サーバ102は、位置登録要求信号に基づいて、UE110が在圏する拠点のAMF138の識別子と、UE110の識別子とを、加入者データベース管理サーバ102の記憶部に登録する。
次に、ステップS710において、UE110が在圏する拠点のAMF138の識別子と、UE110の識別子とを含むUE110の在圏情報を登録後、加入者データベース管理サーバ102は、位置登録完了信号を、UDM132、AMF138を介して、UE150に送信する。以上ステップS702からステップS710の処理により、UE150を、第2ネットワーク24に登録することができる。
図8は、本開示の一実施形態に係る加入者データベース管理サーバ102のハードウェア構成図である。
加入者データベース管理サーバ102は図8に示すように、プロセッサ802と、メモリ804と、HDD806と、通信インターフェイス(IF)808とを備えるコンピュータ装置として実現することができる。加入者データベース管理サーバ102が備えるこれらの構成は、バス814によって互いに電気的に接続される。加入者データベース管理サーバ102のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つまたは複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
プロセッサ802は、加入者データベース管理サーバ102の全体の動作を制御する。プロセッサ802は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、およびGPU(Graphics Processing Unit)を含むことができる。プロセッサ802は、それぞれ、後述するHDD806からプログラムを読み出す。そして、プロセッサ802は、それぞれ、読み出したプログラムを、後述するメモリ804に展開する。プロセッサ802は、展開したプログラムを実行する。一例として、プロセッサ802は、加入者データベース管理サーバ102に与えられる信号に基づいて、あるいは、予め定められた条件が成立したことに基づいて、メモリ804に展開したプログラムに含まれる一連の命令を実行する。
メモリ804は主記憶装置である。メモリ804は、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などの記憶装置で構成される。一例として、メモリ804は、プロセッサ802が後述するHDD806から読み出したプログラムおよび各種データを一時的に記憶することにより、プロセッサ802に作業領域を提供する。メモリ804には、少なくともオペレーティングシステムが格納されている。オペレーティングシステムは、加入者データベース管理サーバ102の全体的な動作を制御するためのコンピュータプログラムである。
HDD806は補助記憶装置である。HDD806は、プログラムおよびデータを永続的に保持する。HDD806は、不揮発性記憶装置として実現される。HDD806は、不揮発性半導体メモリ、フラッシュメモリ等の他の不揮発性記憶装置で実現されてもよい。HDD806には、例えば、他のコンピュータや端末との通信を実現するためのプログラムなどが格納される。
通信IF808は、加入者データベース管理サーバ102における各種データの送受信を制御する。通信IF808は、通信事業者の提供するコアネットワークを介した通信を制御する。
入出力インターフェイス(IF)810は、加入者データベース管理サーバ102がデータの入力を受け付けるため、また、データを出力するためのインターフェイスである。入出力IF810は、USB(Universal Serial Bus)などを介してデータの入出力を行ってもよい。入出力IF810と接続される入力装置は、物理ボタン、カメラ、マイク、マウス、キーボード、スティック、レバー、タッチパネル、指紋読み取りセンサ、静脈センサなどを含み得る。入出力IF810と接続される出力装置は、ディスプレイ、スピーカなどを含み得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
また、本開示の目的のために、以下の略語が適用される。
AMF: Access and Mobility Management Function
APN:Access Point Name
DNN:Data Network Name
HSS: Home Subscriber Server
IMSI:International Mobile Subscriber Identity
MME: Mobility Management Entity
NG-RAN: Next Generation Radio Access Network
PCF: Policy Control function
PCRF: Policy and Charging Rules Function
PGW-C: Packet data network Gateway - Control plane
PGW-U: Packet data network Gateway - User plane
SGW: Serving Gateway
SMF: Session Management Function
UE: User Equipment
UDM: Unified Data Management
UDR: Unified Data Repository
UPF: User Plane Function
E-UTRAN: Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network
12…コアネットワーク
14…コアネットワーク
40(A/B)…データ構造
110…制御プレーン処理装置
120…ユーザプレーン処理装置
130…制御プレーン処理装置
140…ユーザプレーン処理装置
112…加入者サーバ(HSS)
114…PCRF
116…PGW-C
118…モビリティ管理ノード(MME)
122…SGW
124…PGW-U
132…加入者サーバ(UDM)
134…PCF
136…SMF
138…モビリティ管理ノード(AMF)
142…UPF
162…E-UTRAN
164…NG-RAN

Claims (11)

  1. 情報処理装置のプロセッサによって実行される方法であって、
    末装置が、第1ネットワークのカバレッジエリアに在圏しているときに、前記端末装置からの複数ベアラの設定要求に応じて、前記第1ネットワークのCプレーン上の通信経路を介して取得した、前記第1ネットワークにおける前記複数ベアラの設定に必要となる第1のベアラ情報を登録し、
    前記第1のベアラ情報の登録完了通知を前記第1ネットワークの第1のモビリティ管理ノードが受信すると、前記端末装置は、前記第1ネットワークのUプレーン上の通信経路を確立し、
    前記端末装置が、移動により、前記第1ネットワークとは異なる通信規格に準拠する第2ネットワークのカバレッジエリアに在圏するとき、前記第1ネットワークに対応付けられた前記第1のベアラ情報を、前記第2ネットワークにおける前記複数ベアラの設定に必要となるベアラ情報として登録し
    前記情報処理装置は、第1の通信事業者の提供する前記第1ネットワークと、第2の通信事業者の提供する前記第2ネットワークとにアクセス可能である、方法。
  2. 前記端末装置は、前記第2ネットワークのUプレーン上のデータ通信経路が確立されるまで、前記第1ネットワークのUプレーン上のデータ通信経路でデータ伝送する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記方法は、さらに、
    前記第2ネットワークのCプレーン上の通信経路を介して、
    前記第2ネットワークの第2のモビリティ管理ノードから、前記第2ネットワークにおける前記複数ベアラの設定に必要となるベアラ情報の設定完了通知を取得し、
    前記ベアラ情報の設定完了通知の取得に応じて、前記第1のモビリティ管理ノードへ、前記第1ネットワークにおける前記複数ベアラの削除指示を送信する、請求項2に記載の方法。
  4. 前記第1のベアラ情報を登録することは、
    前記第1のモビリティ管理ノードから前記複数ベアラの登録要求を取得し、
    前記登録要求に応じて前記複数ベアラの設定に必要となる前記第1のベアラ情報を登録し、
    前記第1のモビリティ管理ノードに、前記第1のベアラ情報の登録完了通知を送信することを含む、請求項3に記載の方法。
  5. 前記方法は、さらに、
    前記端末装置が、前記第2ネットワークのカバレッジエリアに在圏すると、前記第2ネットワークの第2のモビリティ管理ノードから、前記端末装置に対応する前記第1のベアラ情報の登録を確認する登録確認要求を受信する、請求項4に記載の方法。
  6. 前記方法は、さらに、
    前記端末装置に対応する前記第1のベアラ情報が前記情報処理装置に登録されていると判定すると、前記第1のベアラ情報に基づいて、前記第2ネットワークにおける前記複数ベアラの設定に必要となる第2のベアラ情報を作成する、請求項5に記載の方法。
  7. 前記方法は、さらに
    第2のモビリティ管理ノードに、前記端末装置に対応する前記第1のベアラ情報が前記情報処理装置に登録されていることを示す登録結果を送信し、前記登録結果は、前記第2のベアラ情報のベアラ識別子を含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記第1のベアラ情報は、前記第1ネットワークに在圏する前記端末装置の識別子と、前記端末装置が接続している前記複数ベアラにそれぞれ対応付けられたベアラ識別子と、第1ネットワーク外のネットワークへの接続点となるノードの識別子とを含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記第2のベアラ情報は、前記移動した端末装置の識別子と、登録済みの第1のベアラ情報に含まれるベアラ識別子をコピーしたベアラ識別子とを含む、請求項8に記載の方法。
  10. 指示を記憶する記憶部と、プロセッサを備えた情報処理装置であって、前記プロセッサは前記記憶部に記憶された命令を実行することにより、
    末装置が、第1ネットワークのカバレッジエリアに在圏しているときに、前記端末装置からの複数ベアラの設定要求に応じて、前記第1ネットワークのCプレーン上の通信経路を介して取得した、前記第1ネットワークにおける前記複数ベアラの設定に必要となる第1のベアラ情報を登録し、
    前記端末装置が、移動により、前記第1ネットワークとは異なる通信規格に準拠している第2ネットワークのカバレッジエリアに在圏するとき、前記第1ネットワークに対応付けられた前記第1のベアラ情報を、前記第2ネットワークにおける前記複数ベアラの設定に必要となるベアラ情報として登録することを含み、
    前記第1のベアラ情報の登録完了通知を前記第1ネットワークの第1のモビリティ管理ノードが受信すると、前記端末装置は、前記第1ネットワークのUプレーン上の通信経路を確立
    前記情報処理装置は、第1の通信事業者の提供する前記第1ネットワークと、第2の通信事業者の提供する前記第2ネットワークとにアクセス可能である、
    情報処理装置。
  11. システムであって、前記システムは端末装置と、前記端末装置のモビリティ制御をおこなう第1のモビリティ管理ノードと、前記端末装置に関連付けられる加入者情報を格納する情報処理装置とを備え、
    前記情報処理装置は、端末装置が、第1ネットワークのカバレッジエリアに在圏しているとき、前記端末装置からの複数ベアラの設定要求に応じて、前記第1ネットワークのCプレーン上の通信経路を介して取得した、前記第1ネットワークにおける前記複数ベアラの設定に必要となる第1のベアラ情報を登録し、
    前記第1のベアラ情報の登録完了通知を前記第1のモビリティ管理ノードが受信すると、前記端末装置は、前記第1ネットワークのUプレーン上の通信経路を確立し、
    前記端末装置が、移動により、前記第1ネットワークとは異なる通信規格に準拠する第2ネットワークのカバレッジエリアに在圏するとき、前記情報処理装置は、前記第1ネットワークに対応付けられた前記第1のベアラ情報を、前記第2ネットワークにおける前記複数ベアラの設定に必要となるベアラ情報として登録するよう構成され
    前記情報処理装置は、第1の通信事業者の提供する前記第1ネットワークと、第2の通信事業者の提供する前記第2ネットワークとにアクセス可能である、システム
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