WO2007097255A1 - 収納袋 - Google Patents

Abstract

　本発明の目的は、収納物から発する香りなどの拡散量を調節できる収納袋を提供することにある。 　本発明の収納袋１は、少なくとも１つの収納部３を有する袋本体２の開口部２aに収納部３を密封自在なファスナー部４を設けてある収納袋において、袋本体２のファスナー部４よりも外方にファスナー部４に挟み込み可能な複数の通気保持部５を形成したことを特徴とする。 　通気保持部５をファスナー部４に挟み込み、ファスナー部４を閉じることにより、通気口を形成することができ、収納物３の香りなどを拡散させることができる。また、挟み込む通気保持部５の数を、増減させることにより、香りなどの拡散量を調節することができる。

Description

明 細 書

収納袋

技術分野

[0001] 本発明は、香りを発するシートなどを収納し、服のポケットや財布などに納めること のできる収納袋に関する。

背景技術

[0002] 従来、収納物から発する香りやガスの拡散量を調節できる収納袋としては、例えば 、プラスチックフィルム製の袋の口部に上下 2列のジッパーを設け、そのジッパー間に 穴を加工し、穴を粘着テープで被覆したものがある。これは、ジッパーの開閉及び粘 着テープの貼付又は剥離により、香りなどの拡散量を調節できるようにしたものである (下記、特許文献 1参照)。

また、小片シートを、袋の開閉口に挟み込み、収納物力も発するガスを抜けるように した収納袋もある (下記、特許文献 2参照)。

[0003] 特許文献 1 :特開平 6— 99991号公報

特許文献 2：実登 3044987号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] 香料を含浸或いは塗布したシートを、収納袋に収納し、この収納袋を服のポケット や財布などに入れ、香水の如く用いることがある。

この場合、上記特許文献 1に記載のような収納袋を用いると、粘着テープを開口に 貼り合わせて拡散量を調節するものであるため、香りの拡散量を調整しにくいという 問題があった。また、粘着テープを何度も開口に貼り合わせている間に、粘着力が落 ちて剥がれ落ちてしまい、粘着テープを失くしてしまうおそれがあった。

上記特許文献 2に記載のような収納袋を用いても、上記と同じぐ拡散量を調節し にくぐまた、小片シートを失くしてしまうおそれがあった。

[0005] 本発明は、上記課題に鑑み、収納物から発する香りなどの拡散量を調節でき、拡 散量を調節する部材を失くすおそれのない収納袋を提供するものである。 課題を解決するための手段

[0006] 本発明の収納袋は、少なくとも 1つの収納部を有する袋本体の開口部に収納部を 密封自在なファスナー部を設けてある収納袋にぉ 、て、袋本体のファスナー部よりも 外方にファスナー部に挟み込み可能な複数の通気保持部を形成したことを特徴とす る。

このような構成とすることにより、通気保持部をファスナー部に挟み込み、ファスナー 部を閉じることにより、通気口を形成することができ、収納物の香りを拡散させることが できる。また、挟み込む通気保持部の数を、増減させることにより、香りなどの拡散量 を調節することができる。

[0007] 前記通気保持部は、ファスナー部に沿い凹凸した蛇腹状に形成することができる。

このような構成とすることにより、凹凸が通気口となり、収納物の香りをより拡散させ やすくなる。

[0008] 本発明の収納袋は、少なくとも 2つの収納部を有する袋本体の開口部に収納部を 密封自在なファスナー部を設けてある収納袋において、収納部を仕切る仕切り面部 のファスナー部よりも外方にファスナー部に挟み込み可能な複数の通気保持部を形 成したことも特徴とする。

このような構成とすることにより、通気保持部を、袋本体の一面側又は他面側に折り 曲げて両収納部のファスナー部に挟み込むことができ、両収納部に通気孔を形成す ることがでさる。

[0009] 上記収納袋は、袋本体の外端部側力 ファスナー部に向かい切り裂き可能な切り 裂き部を形成し、切り裂き部を切り裂くことにより通気保持部を形成可能とした構成と することができる。

このような構成とすることにより、切り裂き部を切り裂くことにより通気保持部を形成で きるので、必要な数の通気保持部を形成できるものとなる。

[0010] 本発明の収納袋は、密封してある略矩形の袋本体の上端部側に収納部を密封自 在なファスナー部を設け、ファスナー部よりも上側に袋本体を幅方向に開封可能な開 封部を形成し、袋本体の少なくとも一面側のファスナー部と開封部との間に上端部側 力 ファスナー部に向かい切り裂き可能な複数の切り裂き部を形成した構成とするこ とちでさる。

このような構成とすることにより、使用前は密封状態とすることができ、使用する際は 開封部から開封し、切り裂き線を切り裂いて、必要な数の通気保持部を形成すること ができる。

図面の簡単な説明

[0011] [図 1]本発明の収納袋の第一実施形態の概略斜視図である。

[図 2]図 1の収納袋のファスナー部を示す部分拡大断面図である。

[図 3]図 1の収納袋において、通気保持部をファスナー部に挟み込ませた状態を示 す概略斜視図である。

[図 4]図 1の収納袋の通気保持部の変形例を示す部分拡大図である。

[図 5]図 1の収納袋の変形例を示し、（A)は概略斜視図、（B)は切り裂き線を切り裂く状 態の図である。

[図 6]本発明の収納袋の第二実施形態を示す概略斜視図である。

[図 7]本発明の収納袋の第三実施形態を示す概略正面図である。

発明を実施するための最良の形態

[0012] 以下、本発明を、図示した一実施形態に基づいて説明する。

[0013] 本発明の第一実施形態の収納袋 1は、図 1に示すように、略矩形扁平状の袋本体 2の上端部に開口部 2aを設け、袋内部を収納部 3としたものであり、開口部 2a側には 、上端部と並行したファスナー部 4が設けてあり、袋本体 2の一面側のファスナー部 4 よりも上方には、複数の通気保持部 5,5 · · ·を形成してある。

[0014] 袋本体 2は、榭脂フィルムで形成してあり、この榭脂フィルムとしては、例えば、ポリ エチレン、ポリプロピレン、エチレン一酢酸ビュル共重合体、ポリエステルなどのフィ ルムを用いることができる。好ましくは、ガスノ リア性のある榭脂フィルムを用いる。特 に、アルミニウムを蒸着又は積層したフィルム、例えば、表面側から、ポリエステル、ァ ルミ二ゥム、ポリエチレンの順に積層したフィルムを用いるのが好ましい。

[0015] 袋本体 2は、 1枚の榭脂フィルムを折り返して下端部とし、両側端部をヒートシールし て封じてある。封じ方は、これに限定するものではなぐ高周波や接着剤により封じて もよい。また、略矩形状の 2枚の榭脂フィルムを重ね合わせ、 3辺をヒートシールなど して封じてちょい。

本実施形態の袋本体 2は、略矩形扁平状としてあるが、これに限定するものではな ぐ略楕円状などの適宜形状に形成してよぐまた、若干膨らみのある形状としてもよ い。

[0016] ファスナー部 4は、袋本体 2の内面に形成してあり、開閉により収納部 3を密封自在 にでき、図 2に示すように、先端を断面略円形状に膨らませた嵌合部 4aと、嵌合部 4a を嵌め合わせることのできる断面略 C状の被嵌合部 4bとを対向するように配したジッ パーを用いている。

ファスナー部 4は、嵌め合わせて収納部 3を密封することのできるものであればよく、 上記構成に限定するものではな 、。

[0017] 通気保持部 5は、図 1又は図 3に示すように、ファスナー部 4の嵌合部 4aと被嵌合部 4bとの間に挟み込むことのできる略矩形短冊状ものであり、袋本体 2の一面側 (図 3 では裏面側)に、上端部側力 略垂直に複数の切れ込みを入れ、ファスナー部 4沿い に形成してある。また、上記一面側の上端部を、他面側の上端部よりも高く形成して あり、通気保持部 5を摘まみやすくしてある。

本実施形態では、 8つの通気保持部 5を設けてある力 これに限定するものではな ぐ適宜数の通気保持部を形成することができる。

[0018] 通気保持部 5は、図 4に示すように、上下方向に伸びる突条及び凹溝を交互に形 成した蛇腹状の通気保持部 5aとして形成することもできる。このように、ファスナー部 4に沿い凹凸した蛇腹状の通気保持部 5aを形成することにより、通気口を形成しや すくなる。

通気保持部 5の形状は、略矩形状の他、先端を半円状などに形成してもよぐ適宜 形状とすることができる。

本実施形態では、通気保持部 5を一面側に設けてある力 両面側に設けてもよい。 また、本実施形態では、上端部の全幅に通気保持部 5を設けてあるが、上端部の一 部にのみ、通気保持部 5を設けるようにしてもよい。

[0019] 以下、本発明の一実施形態の収納袋 1の使用方法を説明する。

収納袋 1のファスナー部 4を開け、図 1に示すように、収納部 3に香りを発するシート 7などを収納する。次に、図 3に示すように、通気保持部 5の先端部を、収納部 3内に 挿入するように折り曲げ、ファスナー部 4の嵌合部 4aと被嵌合部 4bとの間に位置させ る。この状態で、嵌合部 4aと被嵌合部 4bとを嵌め合わせてファスナー部 4を閉じる。 通気保持部 5を挟み込んだ箇所は、閉じることができないため、通気口となり、シート 力も発する香りを拡散することができる。この収納袋 1を、背広の内ポケットや財布な どに入れ、香水の如く用いることができる。

また、挟み込む通気保持部 5の数を増やせば、香りの拡散量を増やすことができ、 挟み込む通気保持部 5の数を減らせば、香りの拡散量を減らすことができ、本発明の 収納袋 1は、このように、香りの拡散量を調節することができる。また、通気保持部 5は 、袋本体 2に形成してあるので失くすことはない。

香りの発生を防止したい場合は、通気保持部 5をファスナー部 4間から抜き出し、フ ァスナ一部 4を閉じ、収納部 3内を密封状態とすればよい。

なお、香りを発するシートとしては、バラやラベンダーなどの香料を、トウモロコシの でんぷんなど力も製造したシクロデキストリンに練りこみ、これを紙などに塗布或いは 含浸させたものなどを用いることができる。

[0020] 上記実施形態の収納袋 1の変形例として、図 5 (A)に示すように、袋本体 3の上端 部側から略垂直に筋状の切り裂き線 6を設け、図 5 (B)に示すように、切り裂き線 6を 切り裂くことにより通気保持部 5bを形成できるようにすることもできる。切り裂き線 6は、 厚さを他の部分よりも薄くした筋状に形成する他、点線状に穴を開けたり、フィルムを 延伸して上下方向に切り裂きしやすくしたりして形成できる。

[0021] 以下、本発明の収納袋の他の実施形態を説明する。なお、説明するにあたり、第一 実施形態と同一構成の箇所の説明は省略する。

本発明の収納袋の第二実施形態は、図 6に示すように、袋本体 12の表裏に 2つの 収納部 13a, 13bを有する収納袋 11としてある。通気保持部 15は、収納部 13a, 13b を仕切る仕切り面部 18に形成してあり、表側又は裏側に通気保持部 15を折り曲げて ファスナー部 14に挟み込み、両収納部 13a, 13bに通気口を形成することができるよ うにしてある。

本実施形態では、仕切り面部 18に通気保持部 15を形成してあるが、これに限定す るものではなぐ袋本体の表面又は裏面に設けることも可能である。また、収納部は、

3つ以上ある構成とすることもできる。

本発明の収納袋の第三実施形態は、図 7に示すように、袋本体 22の四辺を、予め ヒートシールなどにより封じて密封状態としてあり、袋本体 22の上端部側には、袋本 体 22の幅方向に開封可能な開封部 28とファスナー部 24とが設けてあり、袋本体 22 の一面側 (図 7では表側)には、上端部側力もファスナー部 24に向力 筋状の切り裂き 線 26を複数設けてある。

開封部 28は、厚さを他の部位よりも薄くして筋状に形成したり、榭脂フィルムを延伸 して幅方向に開封しやすくしたりして形成することができる。

開封部 28を幅方向に破り、上端部側力もファスナー部 4に向かい切り裂き線 26を 切り裂くことにより、通気保持部 25を形成できる。

収納袋 21は、予め香りを発するシートなどを密封することができるので、使用時まで 封入したシートなどの香りを逃すことがな!、。

Claims

請求の範囲

[1] 少なくとも 1つの収納部を有する袋本体の開口部に収納部を密封自在なファスナー 部を設けてある収納袋において、袋本体のファスナー部よりも外方にファスナー部に 挟み込み可能な複数の通気保持部を形成した収納袋。

[2] 通気保持部を、ファスナー部に沿い凹凸した蛇腹状に形成した請求項 1に記載の 収納袋。

[3] 少なくとも 2つの収納部を有する袋本体の開口部に収納部を密封自在なファスナー 部を設けてある収納袋において、収納部を仕切る仕切り面部のファスナー部よりも外 方にファスナー部に挟み込み可能な複数の通気保持部を形成した収納袋。

[4] 袋本体の外端部側力 ファスナー部に向かい切り裂き可能な切り裂き部を形成し、 切り裂き部を切り裂くことにより通気保持部を形成可能としてある請求項 1〜3のいず れかに記載の収納袋。

[5] 密封してある略矩形の袋本体の上端部側に収納部を密封自在なファスナー部を設 け、ファスナー部よりも上側に袋本体を幅方向に開封可能な開封部を形成し、袋本 体の少なくとも一面側のファスナー部と開封部との間に上端部側からファスナー部に 向かい切り裂き可能な複数の切り裂き部を形成した収納袋。