WO2007088585A1

WO2007088585A1 - 情報収集システム

Info

Publication number: WO2007088585A1
Application number: PCT/JP2006/301540
Authority: WO
Inventors: Kouichi Nagai
Original assignee: Fujitsu Limited
Priority date: 2006-01-31
Filing date: 2006-01-31
Publication date: 2007-08-09
Also published as: JPWO2007088585A1; JP5040661B2

Abstract

　顧客の商品に対する度合いに関する情報を収集する情報収集システムにおいて、前記顧客が前記商品に関する商品情報にアクセスした回数としてカウントし、記憶領域にアクセス回数を格納するカウント手段と、前記カウント手段から前記商品を識別する商品識別情報と前記アクセス回数とを取得して、該商品識別情報毎に該アクセス回数を集計するアクセス回数集計手段と、前記商品識別情報に基づいて、該商品識別情報に対応づけられる売上げ個数と前記アクセス回数とを比較することによって、潜在的な商品価値があると判断する商品価値判断手段とを有する。

Description

明細書

情報収集システム

技術分野

[0001] 本発明は、商品に対応させて商品棚に配置された ICタグへのデータアクセスに基づいて、潜在的な商品の価値を解析する ICタグの機能を利用した情報収集システムを提供することである。また、顧客の商品に対する無意識な関心度に係る潜在的なデータを収集する情報収集システムを提供することである。

背景技術

[0002] 近年の店舗に設置されたレジでは、どのような商品がどの程度販売された力どのような年代の人が購入した力など、商品の売れ筋などの販売状況がすばやく製造メ一力一へ提供されるシステムが構築されており、その結果、売れ筋以外の商品は直ぐに商品棚力撤去するなどして、販売すべき商品構成を迅速に対応するようにしている。

[0003] 例えば、コンビ-エンスストアの商品管理 POSシステムなどがある。 POSとは Point of Sales (販売時点管理)の頭文字をとつたもので，商品を販売するときに，どのようなお客様がどの商品を，いつ，どれだけ買ったか、に関する情報を店舗で商品を販売するごとに記録し、集計結果を在庫管理やマーケティング材料として活用する商品管理システムである。緻密な在庫 '受発注管理ができるようになるほか、複数の店舗の販売動向を比較したり、天候と売り上げを重ね合わせて傾向をつかむなど、他のデータと連携した分析'活用が容易になるというメリットがある。このため、特にフランチヤィズチェーンなどでマーケティング材料を収集するシステムとして利用されて、る。また、店舗で販売している商品の情報をあら力じめホスト'コンピューター (ストアコントローラ）に記録しておくと、販売時にバーコード情報を元に商品情報を検索し、レシートに購入商品を正確に記録できるのも POSシステムの副次的な利点となっている。

[0004] レジに備えられたストアコントローラ力も POSターミナルに価格情報が送られる。 PO Sターミナルはその情報と、バーコードリーダーから得られる商品コードとを合わせて

、商品の値段を計算する。 [0005] 一方、 POSターミナル力も入力された売り上げに関する情報は、すべてストアコントローラに送られて記録される。このようにして毎日蓄積される情報をもとに、お店の人は、どんな商品が、いつ、どのくらい売れるのかを予測できる。また、商品一つ一つを分析し，売れ筋商品を知ることもできる。

[0006] チェーン展開をしているコンビ-エンスストアでは、それぞれのお店と本部をネットヮークで結び、本部で集中的にデータを処理することによって、地域ごとの売れ筋の商品や共通する売れ筋商品などを把握し易くしている。共通商品は、各店ごとではなく本部で一括して仕入れすることで、仕入れ価格を低く抑えることが可能になる。また，各店の情報を分析することで、各店への配送時間や数量をカスタマイズすることも可會になる。

[0007] 顧客が関心を示す商品の販売を促進するための技術として、顧客が入力する商品の情報に基づいて顧客が購入する商品の傾向を分析し、その分析結果に基づいて顧客に対して情報提供を行う商品情報管理装置が提供されてヽる (例えば、特許文献 1)。

[0008] また、携帯情報端末から送信された電波によって、商品詳細情報が格納された非接触 ICタグが活性化してその商品詳細情報を携帯情報端末へ送信することが提案されてヽる（例えば、特許文献 2)。

[0009] 更に、ショッピングカートに備えられた時間計測器によって利用者による利用開始時間から所定時間経過後に会計がなされていない場合に、商品情報を利用者の携帯端末へ提供することが提案されている (例えば、特許文献 3)。

[0010] また、利用者が商店や博物館などで関心を持った対象物に関する情報を収集することが提供されている (例えば、特許文献 4)。

特許文献 1：特開 2002— 041761号公報

特許文献 2：特開 2003— 316873号公報

特許文献 3：特開 2004— 288108号公報

特許文献 4：特開 2005— 031733号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題 [0011] コンビ-エンスストアの商品管理システムは、商品の回転サイクルが他の小売店より短い。売れないと「死に筋」と呼ばれ、すぐ店頭力も姿を消す。すでにコンビ-エンスストアと連携を深めている食品業界では、コンビ-エンスストアにて限定して販売されるヒット商品を生むなどメリットが大きい一方、生産体制の見直しなど構造転換も迫られている。

[0012] このようなシステムの場合、購入された商品数、購買層がレジで集計され、その情報が管理ホストへ送られる訳だが、売れる商品 ·売れない商品の区分けだけされ、何故売れるのか、何故売れな、のかと!/、つた情報は判らな、。

[0013] この場合、製造メーカーは売れ筋商品の類似品を直ぐに開発して市場投入している力売れ筋以外の商品が何故売れないのか、何故全く顧客に注目されていないかなどの理由は全く判らな力つた。それとは別に、最近 ICタグの技術が発達しており、商品に付けられた ICタグ情報を、携帯端末などに取り付けられた ICリーダーで読み取ることによって、その商品の情報を提供するサービスが始まってきている。但し、現在のサービスは単に商品の詳細内容を知るだけのもので、顧客にとっては有益である力製造メーカーにとって余りメリットがないのが実情である。

[0014] 例えば、 ICタグを用いて顧客の商品購入に関する情報を取得するような仕組みを備えることが考えられ、この仕組みによって製造メーカーに有益な情報を提供することが可能となる。し力しながら、このような ICタグの利用方法には問題点がある。顧客の商品購入に関する情報を取得する過程、その情報を製造メーカーへ提供する過程などにおいて、顧客の購入履歴などの個人情報が、第三者に漏れる恐れがある。

[0015] 本発明は、上記問題点を鑑みて、コンビ-エンスストアの商品管理システムと ICタグ機能のシステムとを融合させ、 ICタグ機能を有効活用すると共に、顧客の個人情報を漏洩することなぐ顧客及び生産者の両者に対して有効となるシステムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0016] 本発明によれば、商品販売の評価に関する情報を収集する情報収集システムにおいて、前記商品の商品情報が格納され、商品とともに配置されたタグと、リーダーによつて前記商品情報がアクセスされた回数に関する情報と、対応する商品の識別情報とを格納するカウント手段と、前記カウント手段の前記商品を識別する商品識別情報と前記アクセス回数に関する情報とから潜在的な商品価値を判断する商品価値判断手段と、を有するように構成される。

[0017] このような情報収集システムでは、売り上げが低い商品であっても、全く売れない商品なのか、もう少しで売れる商品なの力容易に推測することが出来、無駄な開発費用を抑え、短期間で次の商品を投入することが出来る。また顧客に不必要な負担をかけることなぐ有益な情報を収集することが可能となる。

[0018] 上記課題を解決するための手段として、本発明は、コンピュータに上記各手段を行うプログラムを実行させるようにしてもよい。また、そのようなプログラムを記憶した記憶媒体とすることちでさる。

発明の効果

[0019] 本発明によれば、売り上げが低い商品であっても、全く売れない商品なの力、もう少しで売れる商品なの力容易に推測することが出来、無駄な開発費用を抑え、短期間で次の商品を投入することが出来る。また顧客に不必要な負担をかけることなぐ有益な情報を収集することが可能となる。

図面の簡単な説明

[0020] [図 1]本発明に係るシステムの概要を示す図である。

[図 2]システム 1000の基本的な店舗適応例を示す図である。

[図 3]本発明の一実施例に係るシステムにて使用される ICタグのハードウェア構成を示す図である。

[図 4]本発明の一実施例に係るシステムにて使用されるカウンタリーダーのハードウヱァ構成を示す図である。

[図 5]本発明の一実施例に係るシステムにて使用される ICリーダーのハードウェア構成を示す図である。

[図 6]本発明の一実施例に係るシステムにおけるホストコンピュータのハードウェア構成を示す図である。

[図 7A]本発明の一実施例に係る基本的な処理フローを示す図である。

[図 7B]本発明の一実施例に係る基本的な処理フローを示す図である。圆 8A]図 2に示す基本的な店舗適用例における処理フローを実行した結果として作成されるテーブルを示す図である。

[図 8B]図 8Aに示すテーブルに基づくグラフを示す図である。

圆 9]本発明の第一実施例に係る店舗適用例を示す図である。

[図 10]本発明の一実施例に係る図 9に示す店舗適用例における処理フローを示す図である。

圆 11]本発明の第二実施例に係る店舗適用例を示す図である。

圆 12]本発明の第二実施例に係る図 11に示す店舗適用例における処理フローを示す図である。

圆 13]設定情報の例を示す図である。

圆 14]商品情報一覧の例を示す図である。

圆 15]本発明の第三実施例に係る処理フローを示す図である。

圆 16]商品情報一覧の他の例を示す図である。

圆 17]本発明の第四実施例に係るホストコンピュータにて管理される商品情報集計テーブルの例を示す図である。

[図 18]アンケート集計結果の例を示す図である。

圆 19]図 17に示す商品情報集計テーブルに基づくグラフの例を示す図である。圆 20]商品情報の受信に関する情報を設定する画面例を示す図である。

圆 21]店舗内で受信した商品情報に関する情報を表示する画面例を示す図である。符号の説明

1 店舗、

1 - 2 モパイル端末 30—

2 ドア

3 レジ

10、 lO- 1, 10- 2 ICタグ

l l アンテナ

12 整流 ^

13 復周^ 変調器

メモリ

制御部

、 20—1 カウンタリーダー- 2 リーダー（電源供給用）アンテナ

送信器

受信器

制御部

メモリ

ネットワーク通信部

ICリーダー

アンテナ

送信器

受信器

制御部

メモリ

情報端末

データ回収部

CPU

メモリユニット

表示ユニット

出力ユニット

入力ユニット

通信ユニット

記憶装置

ドライバ

記憶媒体 100 ホストコンピュータ

1000 システム

B システムノス

GF170、 GF220 グラフ

TBI 70 テーブル

180 設定情報

182、 184 商品情報一覧

TB200 商品情報集計テーブル

300 アンケート集計結果

発明を実施するための最良の形態

[0022] 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。

[0023] 以下実施例にお!、て、物量システムと ICタグシステムを融合させ、新たな潜在的情報を得る方法を提供する。具体的には、商品棚に取り付けられた ICタグに商品情報を入力しておく。商品はカテゴリ別に分けられ、 ICタグにアクセスがあった場合だけ店内の ICリーダーでアクセス回数をカウントする。携帯電話機等の携帯情報端末でァクセスする場合、何度もアクセスすると累計に誤差が生じるので、携帯番号（固有コード )にっき lhで 1回しかカウントしないようにする。また、 ICタグ情報だけはなぐある程度重さのある商品に関しては、種別毎に重量カウンタを設けておき、顧客が商品を手に取った回数をカウントしておく。何度も商品棚力手に出し入れする人はまれであると考えられるため、重量カウンタの場合は、回数に制限を設定しなくてもよい。また応用例としては、万引き防止システムを構築することが可能である。

[0024] 次に、実際に販売された商品と、 ICタグにアクセスした回数 (または重量カウンタ）をグラフ化する。売れ筋の商品は商品情報を見なくとも顧客の要求を満たしているため、売り上高は高いと予測される。次に、売り上げには全く貢献しない商品、つまり数週間で商品棚から撤去される商品を見ると、中にはカウント数が高いもの、カウント数が全くないものに大別される。カウント数が全くないものに関しては、顧客の関心が全くないため改良が必要であると判断できる。但し、カウント数が多くても売り上げに貢献できない商品は、何力今ひとつネックになって売れない商品だと推測される。このような商品は、潜在的な要求がある商品であるため、製造メーカーはこの情報を元に多少の改良で商品を再度投入することが出来るようになる。

[0025] また、 ICタグ力も情報を自動的に発信 (例えば、電子メールにて送信)する。携帯電話機などでその情報を無線などの通信手段によって受信すると、携帯電話機のメモリに ICタグの商品情報が記録される。顧客は後で ICタグ力発信された商品情報を見てもいいし、或いは見なくとも良い。その後、顧客が店舗を出る際、或いは、再度同じお店に訪れた際、以前顧客に送信した商品情報が開封された力否かを集計することによって、開封されていない場合は興味がない商品、開封された場合はある程度興味がある商品として判断することが可能となる。

[0026] また、 ICタグ力も情報を自動的に発信 (例えば、電子メールにて送信)する。携帯電話機などでその情報を無線などの通信手段によって受信すると、携帯電話機のメモリに ICタグ情報が記録される。例えば、この発信した電子メールをアンケート形式にしておき、顧客は開封してアンケートに答えて携帯電話機のメモリに記録する。その後、顧客が再度お店に訪れた際、携帯電話機力電子メールなどによって受信した情報を用いて、アンケートの開封の有無を集計する。例えば、顧客がアンケートに答えてくれた場合は、携帯電話機へボンイントを加算し、そのポイントが貯まることで値引きなどの権利を得られるようにする。

[0027] 上記のような ICタグ力も発信される情報はかなり膨大となるため、このような形で取得した商品情報は、ある期限が過ぎると自動的に削除するように制御する。

[0028] また上記のような ICタグ力も発信される情報は、同じお店でデータ回収されるわけではなぐ人々がよく利用する施設に読み取り装置を設置する。例えば、駅のホームや郵便局などである。このように無意識のうちに開封データやアンケートを回収してもらぇるので、手間がかからない。

[0029] このような情報をやり取りしない場合は、顧客は、携帯電話機の自動メール受信を非通知に設定しておけばよい。これにより、このような情報収集に関心がない人、非常に低いレベルではるが個人情報の漏洩を気にする人を配慮したシステムを提供できる。

[0030] 以下に、上記本発明の実施形態について詳述する。 [0031] 図 1は、本発明に係るシステムの概要を示す図である。図 1に示されるシステム 100 0おいて、ホストコンピュータ 100と 1以上のカウンタリーダー 20とは LAN (Local Area Network)等のネットワークで電気的に接続され、各カウンタリーダー 20と 1以上の IC タグ 10とは非配線 (非接触）による通信可能な接続であって、各 ICタグ 10と ICリーダ一 30とは非配線 (非接触）による通信可能な接続を構成している。例えば、 RFID(Ra dio Frequency- IDentification：電波方式認識)で構成される。

[0032] ホストコンピュータ 100はコンピュータ装置であって、例えば、複数の店舗からの販売情報を集約して管理するセンター等に配置される。カウンタリーダー 20は、各店舎膚のレジに備えられ、情報格納、ホストコンピュータ 100への情報発信、外部からの情報入力などの処理を行う。 ICタグ 10は、店舗で販売されている商品棚に配置され、配置された商品に関する商品情報を保持し、外部力の電波受信によって電源を供給し、商品情報の発信及び外部からのアクセスのカウント数の発信を行う。 ICリーダ一 30は、来店した顧客が保持し、 ICタグ 10へ電波を発生させると共に ICタグ 10からデータを読み取り、読み取ったデータを格納する。

[0033] このようなシステム 1000の店舗への適応例について説明する。図 2は、システム 10 00の基本的な店舗適応例を示す図である。図 2において、店舗 1のドア 2から顧客が入店すると、例えば、携帯可能な ICリーダー 30が配布される。 ICリーダー 30は、店舗にて配布されるため、顧客を特定するような情報を持たない。

[0034] ICタグ 10は、商品 A、商品 B、商品 C、商品 D、商品 E、商品 F、商品 G、そして商品 Hに対応させて商品棚に設置される。設置された ICタグ 10には、予め対応する商品に関する商品情報が格納されている。また、商品棚 1つに対して商品 1つに限定するものではない。商品棚 1に複数の商品が配置される場合、夫々の商品に対応させて I Cタグ 10が設置される。

[0035] 店舗内にて、顧客が商品を手にとって目的の商品であることを確認したり、興味のある商品を手にとって内容を確認したりすると、顧客が商品棚へと所定距離以内に接近するため、 ICリーダー 30から発生する電波によって ICタグ 10がその商品へのァクセスとしてカウンタを 1加算する。店舗 1内で使用される ICリーダー 30からは、発生する電波に ICリーダー 30を示す識別情報を送信すればよい。 [0036] このようにして ICタグ 10によって加算されたカウンタ値は、カウンタリーダー 20から発生される電波によって、全 ICタグ 10からカウンタリーダー 20へと収集される。例えば、所定時間間隔でこのようなカウンタ値などの情報収集が行われる。カウンタリーダ一 20は、全 ICタグ 10から情報収集を完了するとホストコンピュータ 100へのネットヮーク接続を行い、カウンタ値、商品を識別する商品識別情報などを含む商品アクセス情報を転送する。

[0037] このような店舗適応例を実現するための ICタグ 10、カウンタリーダー 20、 ICリーダ一 30、ホストコンピュータ 100の各ハードウェア構成について説明する。

[0038] 図 3は、本発明の一実施例に係るシステムにて使用される ICタグのハードウェア構成を示す図である。図 3において、 ICタグ 10は、アンテナ 11と、整流器 12と、復調器 13と、変調器 14と、メモリ 15と、制御部 16とを有する。アンテナ 11は、無線を介した非接触による電力及び信号を受信する。メモリ 15は、 ICタグ 10の用途に応じた種々の情報を記憶し、制御部 16は、 CPU (Central Processing Unit)によって ICタグ 10全体を制御し、 ICタグ 10の用途に応じた種々の処理を実行する。

[0039] アンテナ 11が受信する信号は、整流器 12及び復調器 13に供給される。即ち、アンテナ 11が受信する電波には、整流器 12を介して電力を供給する目的の電波だけではなぐ情報の通信目的に AM (Amplitude Modulation)変調された信号やクロック信号等が重畳されている。アンテナ 11で受信した電力は、アンテナ自身のインダクタンス Lと並列に接続されたコンデンサ（図示せず)とによる共振作用により昇圧され、交流電圧として整流器 12に供給される。

[0040] 整流器 12は、アンテナ 11から供給される交流電圧を直流電圧に変換する。整流器 12には、一定の直流電圧を負荷に供給するためのレギユレータ等が含まれている。整流器 12は、一定の直流電圧を復調器 13、変調器 14、メモリ 15、及び制御部 16に供給する。

[0041] 復調器 13は、アンテナ 11を介して受信した信号を復調して、制御部 16に供給する。変調器 14は、制御部 16から供給されている信号を変調して、アンテナ 11を介して無線送信する。

[0042] 図 4は、本発明の一実施例に係るシステムにて使用されるカウンタリーダーのハードウェア構成を示す図である。図 4に示すカウンタリーダー 20は、図 3に示す ICタグ 10 への電力供給及び無線通信を行う。カウンタリーダー 20は、各店舗に設置され、アンテナ 21と、送信器 22と、受信器 23と、制御部 24と、メモリ 25と、ネットワーク通信部 2 6とを有する。

[0043] カウンタリーダー 20の制御部 24は、 CPU (Central Processing Unit)によってカウンタリーダー 20全体を制御し、 ICタグ 10から情報を収集するために、送信器 22からァンテナ 21を介して電波を送信する。 ICタグ 10がこのカウンタリーダー 20からの電波をアンテナ 11より受信する。図 3で説明したように、インダクタンスとキャパシタンスとの共振作用による起電力が発生し、図 3の ICタグ 10の整流器 12により直流電圧が生成される。

[0044] この直流電圧に基づいて ICタグ 10内部の回路（ICチップ）が動作し、 ICタグ 10の制御部 16がメモリ 15から必要な情報を読み出して、読み出した情報を変調器 14からアンテナ 11を介して無線信号として送信する。

[0045] カウンタリーダー 20の受信機 23が、アンテナ 21を介して ICタグ 10からの信号を受信し、受信した信号を制御部 24へ供給する。

[0046] 制御部 24は、受信した信号に含まれる情報を所定の情報形式に加工して、ネットヮーク通信部 26を制御して、カウンタ値、商品を識別する商品識別情報などを含む商品アクセス情報としてホストコンピュータ 100へとデータ転送する。

[0047] 図 5は、本発明の一実施例に係るシステムにて使用される ICリーダーのハードゥエァ構成を示す図である。図 5に示す ICリーダー 20は、各顧客に配布され、 ICタグ 10 との距離が数 cm程度と接近した場合に無線通信を行い、アンテナ 11と、送信器 32 と、受信器 33と、制御部 34と、メモリ 35とを有する。

[0048] ICリーダー 30の制御部 34は、 CPU (Central Processing Unit)によって ICリーダー 30全体を制御し、図 2にて説明した基本的な店舗適用例では、送信器 32からアンテナ 31を介して電波を送信し、アクセスを示す情報を送信する。 ICタグ 10がこの icy ーダー 30からの電波をアンテナ 11より受信する。図 3で説明したように、インダクタンスとキャパシタンスとの共振作用による起電力が発生し、図 3の ICタグ 10の整流器 12 により直流電圧が生成される。 [0049] この直流電圧に基づいて ICタグ 10内部の回路（ICチップ）が動作し、 ICリーダー 3 0力受信したアクセス情報によって、 ICタグ 10の制御部 16がメモリ 15のカウンタ値を 1加算する。

[0050] その後、 ICタグ 10の制御部 16はカウンタ値の加算処理の終了を示す情報を変調器 14力もアンテナ 11を介して無線信号として送信するようにしてもょ、。 ICリーダー 30の受信機 33力アンテナ 31を介して ICタグ 10からのカウンタ値の加算処理の終了を示す信号を受信し、受信した信号を制御部 34へ供給する。 ICリーダー 30の制御部 34は、この信号に応じて、アクセスを示す情報の送信を停止するようにしてもよい。

[0051] また、後述される店舗適用例において、 ICタグ 10から商品情報などが提供される場合には、 ICリーダー 30の構成に加えて情報を表示させる表示ユニットなどのハードウエア構成を備えるようにする。

[0052] この場合、 ICタグ 10の送信器 32からアンテナ 31を介して電波を送信し、アクセスを示す情報を送信すると、 ICタグ 10の制御部 16がメモリ 15から必要な情報を読み出して、読み出した情報を変調器 14からアンテナ 11を介して無線信号として送信する。

[0053] そして、 ICリーダー 30の受信機 33が、アンテナ 31を介して ICタグ 10からの信号を受信し、受信した信号を制御部 24へ供給する。制御部 34は、受信した信号に含まれる情報を所定の情報形式に加工して、表示ユニットにその情報を表示させる。

[0054] 図 6は、本発明の一実施例に係るシステムにおけるホストコンピュータのハードゥエァ構成を示す図である。図 6に示すホストコンピュータ 100は、 CPU (Central Process ing Unit) 51と、メモリユニット 52と、表示ユニット 53と、出力ユニット 54と、入力ュニット 55と、通信ユニット 56と、記憶装置 57と、ドライバ 58とで構成され、システムバス B に接続される。

[0055] CPU51は、メモリユニット 52に格納されたプログラムに従ってホストコンピュータ 10 0を制御する。メモリユニット 52は、 RAM (Random Access Memory)及び ROM (Read -Only Memory)等にて構成され、 CPU51にて実行されるプログラム、 CPU51での処理に必要なデータ、 CPU51での処理にて得られたデータ等を格納する。また、メモリユニット 52の一部の領域力 CPU51での処理に利用されるワークエリアとして割り付けられている。

[0056] 表示ユニット 53は、 CPU51の制御のもとに必要な各種情報を表示する。出力ュ- ット 54は、プリンタ等を有し、利用者からの指示に応じて各種情報を出力するために用いられる。入力ユニット 55は、マウス、キーボード等を有し、利用者がホストコンビュータ 100が処理を行なうための必要な各種情報を入力するために用いられる。通信ユニット 56は、ホストコンピュータ 100が例えばインターネット、 LAN (Local Area Net work)等を介してカウンタリーダー 20などと接続する場合に、カウンタリーダー 20などとの間の通信制御をするための装置である。記憶装置 57は、例えば、ハードディスクユニットにて構成され、各種処理を実行するプログラム等のデータを格納する。

[0057] ホストコンピュータ 100よって行われる処理を実現するプログラムは、例えば、 CD- ROM (Compact Disc Read- Only Memory)等の記憶媒体 59によってホストコンピュータ 100に提供される。即ち、プログラムが保存された記憶媒体 59がドライバ 58にセットされると、ドライバ 58が記憶媒体 59からプログラムを読み出し、その読み出されたプログラムがシステムバス Bを介して記憶装置 57にインストールされる。そして、プログラムが起動されると、記憶装置 57にインストールされたプログラムに従って CPU51 がその処理を開始する。尚、プログラムを格納する媒体として CD— ROMに限定するものではなぐコンピュータが読み取り可能な媒体であればよい。本発明に係る処理を実現するプログラムは、通信ユニット 56によってネットワークを介してダウンロードし、記憶装置 57にインストールするようにしても良い。

[0058] 図 2に示す基本的な店舗適用例における処理フローについて説明する。図 7A及び図 7Bは、本発明の一実施例に係る基本的な処理フローを示す図である。各レジ 3 での売り上げ情報を累計する処理フローを図 7Aで説明する。図 7Aにおいて、ホストコンピュータ 100は、各店舗 1の各レジ 3から転送される売り上げ情報をネットワークを介して受信する (ステップ Sl)。そして、売り上げ情報に示される商品を識別する商品識別情報毎に売り上げ個数を累計（ひ）して商品識別情報毎にホストコンピュータ 10 0の記憶領域に格納する。

[0059] 次に各店舗 1での商品へのアクセス回数 (カウント値)を示す商品アクセス情報に基づいて潜在的な商品を特定するための処理フローを図 7Bで説明する。図 7Bにおいて、各店舗 1にて、カウンタリーダー 20から ICタグ 10へアクセスすると (ステップ S 11) 、 ICタグ 10からカウント値がカウンタリーダー 20へと出力される（ステップ S12)。カウンタリーダー 20は、カウンタリーダー 20であることを示す識別情報を発信し、 ICタグ 1 0からカウント値を取得する。

[0060] 各 ICタグ 10からカウント値を収集すると、カウンタリーダー 20は、ホストコンピュータ 100へカウント値を商品識別情報と対応させた商品アクセス情報をネットワークを介して送信する (ステップ S 13)。商品アクセス情報には、店舗 1を識別する店舗識別情報など付加情報を含めるようにしてもょ、。

[0061] 所定時間（例えば、 10分）が経過した力否かが判断される (ステップ S 14)。所定時間の時間計測は、カウンタリーダー 20で行ってもよいし、ホストコンピュータ 100が行つてもよい。ホストコンピュータ 100が時間計測する場合、所定時間経過毎に各カウンタリーダー ₂₀へ情報収集の要求を行う。各カウンタリーダー ₂₀はホストコンピュータ

100からの要求に応じてステップ S 11から処理を実行する。

[0062] 一方、所定時間が経過していない場合、又は、全てのカウンタリーダー 20から商品アクセス情報を受信したと判断した場合、ホストコンピュータ 100は、商品アクセス情報に示される商品識別情報に基づいて、各商品でカウン値を合算して、商品毎のァクセス回数を求める（ステップ S 15)。

[0063] ホストコンピュータ 100は、図 7Aのステップ S2にて商品識別情報毎の売り上げ個数累計（α )が格納されている記憶領域から、商品識別情報に基づいて、売り上げ累計個数 )と、ステップ S 15で算出したアクセス回数とを比較する (ステップ S16)。

[0064] 売り上げ累計個数（ひ）とアクセス回数とが共に所定値より低い場合、ホストコンビュータ 100は、その商品識別情報で識別される商品は、商品価値が低いと判断し、新商品への切り替えが必要な商品であるとし、その商品識別情報に対応させて販売の停止を示す販売停止情報を記憶領域に設定する (ステップ S 17— 2)。

[0065] 一方、売り上げ累計個数（ a )とアクセス回数とが共に所定値と等 U、か超えて!/、る場合、更に、ホストコンピュータ 100は、アクセス回数が売り上げ累計個数 )より高いか否かを判断する（ステップ S 18)。

[0066] アクセス回数が売り上げ累計個数 )より高い場合、ホストコンピュータ 100は、その商品識別情報で識別される商品は、潜在的な要求があると判断して、その商品識別情報に対応させて潜在的な商品価値があることを示す潜在価値有り情報を記憶領域に設定する (ステップ S 18— 2)。

[0067] そして、ホストコンピュータ 100は、記憶領域から潜在価値在り情報が設定されている商品識別情報を抽出して、改良すれば売れ筋商品となりうる商品としての商品一覧を作成し、管理者の要求に応じて、表示ユニット 53に表示させる (ステップ S18— 4) 。また、実際に顧客に試してもらうために試供品への切り替え対象の商品として、商品一覧を作成するようにしてもょヽ。

[0068] 一方、アクセス回数が売り上げ累計個数（ひ）より高い値を示す商品以外の商品につ!、ては（アクセス回数が売り上げ累計個数（ OC )と一致する場合）、ホストコンビユータ 100は、定番品であると判断し、継続して陳列することを示す継続陳列情報をその商品識別情報に対応させて記憶領域に設定する (ステップ S19)。

[0069] ステップ S18において、アクセス回数が所定付加値を加算した売り上げ累計個数（ α )より高、か否かを判断するようにしてもよ!、。

[0070] このような処理によって、ホストコンピュータ 100の記憶領域には、図 8Αに示すようなテーブル TBI 70が作成される。図 8Aは、図 2に示す基本的な店舗適用例における処理フローを実行した結果として作成されるテーブルを示す図である。

[0071] テーブル TB170は、商品識別情報毎に売り上げ累計個数と、アクセス回数と、販売状況を示す区分とが格納される。商品識別情報として商品「A」、「B」、「C」、「D」、「E」、「F」、「G」、及び「H」があり、夫々に対応させて、売り上げ累計個数が「10」、 Γ 250」、「10」、「30」、「200」、「100」、「30」、そして「20」であり、アクセス回数が「30 」、「15」、「250」、「40」、「50」、「10」、「2」、そして「200」であり、区分が「販売停止」、「継続陳列」、「潜在価値有り」、「継続陳列」、「継続陳列」、「継続陳列」、「販売停止」、そして「潜在価値有り」を示す。

[0072] ホストコンピュータ 100は、作成したテーブル TBI 70を表示ユニット 53に表示させることち可會である。

[0073] そのようなテーブル TB170に基づいて、ホストコンピュータ 100は、例えば、図 8B に示すようなグラフ GF170を表示ユニット 53に表示させることができる。図 8Bは、図 8Aに示すテーブルに基づくグラフを示す図である。図 8Bでは、グラフ GF170の左縦軸に売り上げ累計個数を示し、右縦軸にアクセス個数を示している。

[0074] 継続陳列の商品に分類される商品 B、商品 D、商品 E、そして商品 Fのうち、特に商品 B及び商品 Eは売れ筋商品であることが分かる。また、販売停止の商品に分類される商品 A及び商品 Gは、撤去される商品となることが分かる。

[0075] 潜在価値有りの商品に分類される商品 C及び商品 Hは、アクセス回数が売り上げ累計個数に比して高い値を示しているため、改良することによって売り上げを見込める商品であることが分かる。

[0076] ここで、商品 Dは、図 7Bのステップ S17での所定値との比較において、販売停止の商品に分類される可能性があるが、販売停止の商品に分類された商品のうちァクセス回数が売り上げ回数より高い場合、まだ売り上げが伸びる可能性があるので様子見とするため、継続陳列と判断するように処理をカ卩えてもょ、。

[0077] 商品開発者は、このような結果を用いることによって改良すべき商品を特定することができるようになる。したがって、商品開発にそれまでに要した時間及びコストを無駄にすることなく生かすための改良を試みることができる。

[0078] 図 9は、本発明の第一実施例に係る店舗適用例を示す図である。図 9に示す店舗 1

— 1において、 ICリーダー 30として、顧客は ICリーダー機能を備えた携帯電話機 (以下、携帯リーダー 30— 1と言う）を所持している。 ICタグ 10— 1には、アクセス数を保持する代わりに、商品情報を格納しておき、携帯リーダー 30— 1へ商品情報を発信する。商品情報を発信後、 ICタグ 10— 1はアクセスがあったことをカウンタリーダー 2

0— 1へと通知する。

[0079] カウンタリーダー 20— 1は、各商品情報へのアクセス回数を集計して、情報端末 40 へ集計結果を通知する。カウンタリーダー 20—1は、直接ホストコンピュータ 100とネットワーク通信するのではなぐレジ 3に備えられた情報端末 40と無線又は有線 (例えば、ネットワーク接続）にて通信し、情報端末 40がホストコンピュータ 100とネットヮーク通信する。情報端末 40は、 CPUによって制御される端末であって、 CPUの他に少なくともメモリと通信手段とを有する。

[0080] 図 10は、本発明の一実施例に係る図 9に示す店舗適用例における処理フローを示す図である。図 10において、新しい商品が店舗 1—1に入荷すると (ステップ S101) 、新し、商品毎に対応する ICタグ 10— 1に商品情報を入力する (ステップ S102)。

[0081] 顧客が来店すると、店舗 1 1内で興味のある商品に対して特定周波数を送信する

(ステップ S103)。例えば、顧客は商品 Cに興味を持ったとする。

[0082] ICタグ 10— 1は、携帯リーダー 30— 1からの信号を受信した力否かを判断する (ステツプ S 104)。信号を受信していない場合、ステップ S 103へ戻り、携帯リーダー 30 1からの信号の受信を待つ。

[0083] 一方、携帯リーダー 30— 1から特定周波数によって信号を受信すると、商品 Cに対応する ICタグ 10— 1は、携帯リーダー 30— 1の固有番号を取得する。例えば、携帯電話番号でよい。また、 ICタグ 10— 1は、携帯リーダー 30— 1から商品 Cの商品情報が既に取得されて、て記憶領域に格納されて、な、か否か（商品情報取得の有無）を示す情報を取得する (ステップ S 105)。

[0084] 商品情報取得の有無に基づく商品 Cの出力を判断する (ステップ S106)。商品じの商品情報が取得済みである場合、 ICタグ 10— 1は、既に複数回目の信号処理として検知して、商品 Cの商品情報を送信しない。或いは、商品 Cの商品情報が取得済みである場合、更に、携帯リーダー 30— 1が前回取得した日時も携帯リーダー 30— 1 力取得し、又は、商品情報に予め設定されている商品情報の有効期間などを示す所定期間を携帯リーダー 30— 1から取得して、書き換えが必要である力否かを ICタグ 10— 1に設定されている日時と比較することによって商品情報の出力を判断する。前回取得した日時が ICタグ 10— 1に設定されている日時と同一、或いは、 ICタグ 10 —1に設定されている日時が有効期間を経過していない場合、 ICタグ 10— 1は商品 Cの商品情報を送信しないようにしてもよい。そして、ステップ S 103へ戻る。

[0085] 一方、携帯リーダー 30— 1が商品 Cの商品情報を取得していない場合、 ICタグ 10

1は、商品 Cの商品情報を携帯リーダー 30— 1へと情報発信する (ステップ S107) 。前回取得した日時が ICタグ 10— 1に設定されている日時より古い、或いは、 ICタグ 10- 1に設定されて!、る日時が有効期間を経過して、る場合、 ICタグ 10— 1は商品 Cの商品情報を送信するようにしてもよい。 ICタグ 10— 1が、携帯リーダー 30— 1へ商品情報を送信する際には、現在の時刻又は有効期間を送信する。 [0086] ICタグ 10—1は、カウンタリーダー 20—1へ商品 Cへのアクセスが 1回あったことを通知する (ステップ S 108)。この際、商品 Cを識別する商品識別情報を通知ればよい。カウンタリーダー 20— 1は、メモリ 25に商品識別情報毎に通知されたアクセスの回数をカウントして格納しておく。

[0087] カウンタリーダー 20— 1は、集計時間になったか否かを判断する (ステップ S109)。

集計時間になっていない場合、ステップ S103へ戻る。一方、集計時間になった場合、カウンタリーダー 20— 1は、メモリ 25に格納しておいた商品識別情報と対応するァクセス回数とを情報端末 40へ送信する (ステップ S110)。情報端末 40は、カウンタリーダー 20— 1から受信した商品識別情報と対応するアクセス回数とをホストコンビュータ 100へと送信する（ステップ S 111)。

[0088] ホストコンピュータ 100では、図 8Aに示すような、各店舗 1 - 1から収集した売り上げ累積個数とアクセス回数とを商品識別情報毎に管理したテーブル TB170を作成し、必要に応じて図 8Bに示すようなグラフ GF170を表示ユニット 53に表示させる。

[0089] 次に、第二実施例では、図 2に示す ICタグ 10が自動的に情報を発信する場合について説明する。図 11は、本発明の第二実施例に係る店舗適用例を示す図である。図 11に示す店舗 1—2において、 ICリーダー 30として、顧客は ICリーダー機能を備えたモパイル端末 30— 2を所持している。 ICタグ 10— 2には、アクセス数を保持する代わりに、商品情報を格納しておき、リーダー 20— 2から常に電源を供給しモパイル端末 30— 2へ商品情報を常時発信する。

[0090] モパイル端末 30— 2へ送信した商品情報へのアクセスがあつたか否かの確認は、データ回収部 50にて行われる。データ回収部 50は、 CPUによって制御される情報処理装置であって、 CPUの他に少なくともメモリと無線及び有線による通信手段とを有し、ドア 2の近辺に配置され、顧客が帰る際にモパイル端末 30— 2から商品情報へのアクセス状態を取得して、各商品情報へのアクセス回数を集計して、情報端末 40 へ集計結果を通知する。情報端末 40がホストコンピュータ 100とネットワーク通信する。情報端末 40は、 CPUによって制御される端末であって、 CPUの他に少なくともメモリと通信手段とを有する。

[0091] 図 11では、商品に対応させて ICタグ 10— 2を設置した例を示している力店舗 1— 2では、商品棚に配置された商品に対応させて ICタグ 10— 2を設置しなくてもよい。

[0092] 図 12は、本発明の第二実施例に係る図 11に示す店舗適用例における処理フローを示す図である。図 11において、新しい商品が店舗 1—2に入荷すると (ステップ S2 01)、新しい商品毎に ICタグ 10— 2に商品情報を登録する (ステップ S 202)。

[0093] 顧客が来店すると (ステップ S203)、店舗 1—2内では、各 ICタグ 10— 2は、リーダ一 20— 2から電源供給を受けて、 ICタグ 10— 2のメモリ 15に登録された商品情報を自動的に発信する (ステップ S204)。

[0094] モパイル端末 30— 2は、 ICタグ 10— 2から情報を受信すると (ステップ S205)、モパイル端末 30— 2の設定情報を参照して、 ICタグ 10— 2からの商品情報の受信可否が可能となっているか否かを判断する (ステップ S 206)。受信不可の場合、処理を終了する。一方、受信可能な場合、 ICタグ 10— 2から商品情報の配信を受ける (ステップ S207)。設定情報は、例えば、後述する図 13のように構成される。

[0095] モパイル端末 30— 2は、設定情報を参照して、受信可能なカテゴリの商品情報の配信であった力否かを判断する (ステップ S208)。受信可能なカテゴリの商品情報の配信でない場合、受信した商品情報を破棄して処理を終了する。一方、受信可能なカテゴリの商品情報の配信の場合、モパイル端末 30— 2はその商品情報をメモリ 35 に保存する (ステップ S209)。商品情報は、例えば、後述する図 14のような商品情報一覧としてメモリ 35に格納される。

[0096] モパイル端末 30— 2の顧客が店外へ出る際、モパイル端末 30— 2は、データ回収部 50と通信し、モパイル端末 30— 2が受信した商品情報の開封状態と、商品識別情報 (店舗を識別する店舗識別情報が付加されてヽてもよヽ)と、商品情報を取得した時間と、商品に関する情報とをデータ回収部 50へ送信する (ステップ S210)。例えば、データ回収部 50がモノィル端末 30— 2に格納されている商品情報をアクセスして読み取ってもよいし、電子メールなどの手段によって、モパイル端末 30— 2からの送信であってもよい。

[0097] データ回収部 50は、受信した商品情報一覧力も開封済みの商品情報がある力否かをチェックする (ステップ S211)。開封済みの商品情報がない場合、処理を終了する。一方、開封済みの商品情報が存在する場合、データ回収部 50は、商品識別情報毎にアクセス回数としてカウントをする (ステップ S212)、

データ回収部 50は、集計時間になったか否かを判断する (ステップ S213)。集計時間になっていない場合、集計時間になるまで待つ。一方、集計時間になった場合、データ回収部 50は、メモリに格納しておいた商品識別情報と対応するアクセス回数とを情報端末 40へ送信する (ステップ S214)。情報端末 40は、データ回収部 50から受信した商品識別情報と対応するアクセス回数とをホストコンピュータ 100へと送信する（ステップ S 215)。

[0098] ホストコンピュータ 100では、図 8Aに示すような、各店舗 1—2から収集した売り上げ累積個数とアクセス回数とを商品識別情報毎に管理したテーブル TB170を作成し、必要に応じて図 8Bに示すようなグラフ GF170を表示ユニット 53に表示させる。

[0099] 図 13は、設定情報の例を示す図である。図 13において、設定情報 180は、主な項目として、商品情報の受信の受諾又は拒否を設定する「受信」項目と、受信するカテゴリを設定する「カテゴリ」項目と、データ回収部 50への発信方法を設定する「発信」項目とを有する。

[0100] 「受信」項目では、選択肢として「受諾」と「拒否」の、ずれか一方を設定可能とする。この例では、「受諾」が選択されている。例えば、この「受諾」を設定した場合、電子メールであっても、 Eメール、 Cメール等とは異なる特定の電子メールのタイプによつて (例えば、以下に説明するタグメールとして)情報を受信する。受信した商品情報を特定のタイプの電子メールとして集約することができ、顧客が受信した商品情報を参照する際に、操作性を良くすることができる。

[0101] 「カテゴリ」項目では、すべての商品情報を受信する「すべて」、飲料水の商品情報を受信する「飲料水」、スナックの商品情報を受信する「スナック」、弁当の商品情報を受信する「弁当」、パンの商品情報を受信する「パン」、デザートの商品情報を受信する「デザート」のな力から 1つ以上を選択可能としている。この例では、「飲料水」、「スナック」、「弁当」の商品情報を受信する設定となって!、る。

[0102] 「発信」項目では、データ回収部 50によるアクセスを許容する「自動」と、顧客の意思によって電子メールなどでデータ回収部 50へ受信した商品情報を送信する「手動」のいずれか一方を選択可能とする。この例では、「自動」が設定されている。 [0103] 図 14は、商品情報一覧の例を示す図である。図 14において、商品情報一覧の各レコードには、開封又は未開封を示す開封状態と、商品識別情報を示す Codeと、取得時間と、商品情報の内容とが示される。この例では、開封された商品情報は、商品 Aと商品 Eであって、未開封の商品情報は、商品 Bであることが分かる。

[0104] 次に、第二実施例に係る店舗適用例において、商品情報の開封状態に応じて顧客へポイントを発行する仕組みについて以下に第三実施例として説明する。図 15は、本発明の第三実施例に係る処理フローを示す図である。図 12に示す処理フローのステップ S209まで同様の処理であるため、図示及び説明を省略する。

[0105] 図 15において、モパイル端末 30— 2の顧客が店外へ出る際、モパイル端末 30— 2 は、データ回収部 50との通信を開始する前に、モパイル端末 30— 2が受信した商品情報一覧から開封済みの商品情報がある力否力をチェックする (ステップ S311)。開封済みの商品情報がない場合、処理を終了する。一方、開封済みの商品情報がある場合、その開封された商品情報をデータ回収部 50へ送信する (ステップ S312)。

[0106] データ回収部 50は、受信した開封された商品情報に基づいて、商品識別情報毎にアクセス回数としてカウントをする (ステップ S313)。そして、開封された商品情報をモパイル端末 30— 2のメモリ 35から消去する（ステップ S314)。

[0107] データ回収部 50は、モパイル端末 30— 2へ開封された商品情報の数の分のポイントを発行する（ステップ S315)。ポイントは、モパイル端末 30— 2のメモリ 35内のポィント格納領域のポイント値に加算される（ステップ S316)。

[0108] データ回収部 50は、集計時間になったか否かを判断する (ステップ S317)。集計時間になっていない場合、集計時間になるまで待つ。一方、集計時間になった場合、データ回収部 50は、メモリに格納しておいた商品識別情報と対応するアクセス回数とを情報端末 40へ送信する (ステップ S318)。情報端末 40は、データ回収部 50から受信した商品識別情報と対応するアクセス回数とをホストコンピュータ 100へと送信する（ステップ S319)。

[0109] 図 16は、商品情報一覧の他の例を示す図である。図 16において、モパイル端末 3 0— 2に格納されている商品情報一覧 184は、例えば、メール番号を示す No.、開封又は未開封を示す開封状態、種々の識別情報を示す Code、取得時間、商品情報、アンケートへの回答有無を示すアンケートなどの項目を有する。

[0110] メール No.は、例えば、 ICタグ 10— 2から商品情報を受信したときの順番を示す。

[0111] 種々の識別情報を示す Codeでは、まず、開封状態は、商品情報の内容を開封した或いは未開封であることを示す。次に、 Codeは、例えば、自局 No.として携帯電話番号或いは IP番号などモパイル端末 30— 2を特定するための情報を示す。次に、「A」、「B」、「E」、「F」などの商品を識別するための商品識別情報を示す。次に、「ひ店」、「 )8店」などの店舗識別情報を示す。この店舗識別情報は無くてもよぐまた、必要に応じて他の識別情報を付加してもよ、。

[0112] 取得時間は、 ICタグ 10— 2から得た商品情報の受信時間を示す。コメントは、商品情報の内容を示す。アンケートは、商品情報に添付されたアンケートへの回答があるか否かを示す。商品情報のみ閲覧して、アンケートに回答していない場合、開封状態は、「開封」を示すが、アンケートは「回答無」を示す。

[0113] 例えば、モパイル端末 30— 2の設定情報が図 13に示す設定情報 180である場合、発信が自動で行われるため、データ回収部 50は、モパイル端末 30— 2にアクセスし、開封された商品情報のレコードのみデータ回収する。そして、データ回収部 50は、開封された状態をポイント 1とし、アンケートに答えた状態をポイント 3として計算し、そのポイント合計をモパイル端末 30— 2に送信する。

[0114] この商品情報一覧 184の場合、 2つの商品情報が開封され、 1つのアンケートに回答しているので、ポイント合計は「5」となりモパイル端末 30— 2のメモリ 35に格納される。モパイル端末 30— 2にてポイントを商品のメーカー毎に記憶しておくことで、あるメーカーのポイントが溜まったら、商品又は値引きによる特典を得ることができるようにする。値引きなどで換金された金額はメーカーで支払うが、メーカー側も顧客の商品に対する興味に関する情報を得ることができるので、メーカーと顧客の両方にメリットが生じる。

[0115] 以下、第四実施例において、ホストコンピュータにて各店舗 1から収集した商品ァクセス情報の処理例にっ、て説明する。

[0116] 図 17は、本発明の第四実施例に係るホストコンピュータにて管理される商品情報集計テーブルの例を示す図である。図 17に示す商品情報集計テーブル TB200は、ホストコンピュータ 100では、各店舗 1から収集した商品情報一覧 184を所定期間毎 (例えば、 1週間又は 1ヶ月毎）に集計した結果を示すテーブルである。

[0117] 商品情報集計テーブル TB200では、商品のカテゴリ「飲料水」、「弁当」、「スナック」など毎に商品を分類し、各商品を示す商品識別情報に対応させて発売時期、売上げ個数、アクセス回数、アンケート結果などの項目の値が管理される。

[0118] この商品情報集計テーブル TB200は、店舗 1毎で集計した結果であってもよいし、全店舗 1の集計結果であってもよい。商品情報集計テーブル TB200は、ホストコンビユータ 100によって表示ユニット 53に表示される。管理者は、例えば、アンケート結果有りを示す商品 Kの「一覧〇」をマウス等でクリックすると、例えば、図 18に示すようなアンケート集計結果が表示ユニット 53に表示される。

[0119] 図 18は、アンケート集計結果の例を示す図である。図 18に示すアンケート集計結果 300では、例えば、商品 Kの年齢別の購入割合、商品 Kの価格に対する評価、商品 Kの内容量に対する評価、商品 Kの味に対する評価、他商品との対比による評価、商品 Kの評価すべき特長等の項目毎に円グラフによって評価区分の割合が示される。

[0120] 図 19は、図 17に示す商品情報集計テーブルに基づくグラフの例を示す図である。

図 19に示すグラフ GF220は、図 17に示す商品情報集計テーブル TB200を用いて、ホストコンピュータ 100が、左縦軸に売り上げ個数、右縦軸にアクセス回数を示し、横軸に商品のカテゴリ毎に商品名を示すように作成したグラフである。カテゴリ毎に売上げ目標ライン 220a、 220、 220cが設定され、販売状況が把握し易いグラフとなつている。

[0121] 管理者は、図 17の商品情報集計テーブル TB200と図 19のグラフ GF220とを参照することによって、カテゴリ「飲料水」では、商品 Aは、売上げ個数が安定で、アクセス回数は小、アンケート結果無しを示す定番商品であり、商品 Bは、売上げ個数が高く、アクセス回数は大、アンケート結果有りを示す人気の新商品であり、商品 Cは、売上げ個数が高くなぐアクセス回数は小、アンケート結果なしの売れ筋力外れた商品であり、商品 Dは、売上げ個数が低ぐアクセス回数は大、アンケート結果有りの売れる可能性ある商品であり、商品 Eは、売上げ個数が高ぐアクセス回数が小、アンケート結果有りの、商品を評価するにはまだ発売日から時間が経過していないため、この後急速に売上げが落ち込む可能性のある商品である、と検証することができる。

[0122] このカテゴリ「飲料水」では、商品 Dについて図 18に示すようなアンケート結果 300 を参照することによって、改良すべき要因を検証することができる。例えば、ターゲットとすべき年齢層を明確にする、価格を低めに調整する、量をターゲットとすべき年齢層に対して適量とする、味を調整する、商品 Dの特長を明確にする、などの検討が可能となる。

[0123] また、カテゴリ「弁当」では、商品 Fは、売上げ個数が中程度、アクセス回数は小、ァンケート結果有りの不人気商品であり、アンケート結果の集計を参考にして今後の販売計画を見直す必要がある。商品 Gは、売上げ個数が大、アクセス回数は大、アンケート結果有りの人気商品であり、商品 Hは、売上げ個数が小、アクセス回数が大、ァンケート結果有りの売れる可能性のある商品であり、一時的な値引きやアンケート結果により商品の小改良によって売上げが上がる可能性があると判断される。

[0124] 更に、カテゴリ「スナック」では、商品 Iは、売上げ個数が小、アクセス回数は大、アンケート結果有りの潜在的に売れる可能性のある商品であり、商品 Jは、売上げ個数が中程度、アクセス回数も中程度、アンケート結果有りの売上げが順調な商品であるが、発売日力やや日数が経過しているので、売上げとアクセス回数の乖離に注意する必要のある商品であり、商品 Kは、売上げ個数が大、アクセス回数は大、アンケート結果有りの人気商品である、などの検討が可能となる。

[0125] これは、例えば、管理者によってカテゴリ毎に売上げ個数を大中小に設定できるようにし、グラフ上に大中小の範囲を横線などで表示するようにする。アクセス回数についても同様である。このような手段を設けることによって、ホストコンピュータ 100が上記検討結果を出力することができる。

[0126] 更に、商品毎に発売時期からの売上げ個数とアクセス回数の推移をグラフ化するようにしてもよい。以後の推移を注目することによって、例えば、図 17及び図 19に示す商品 Gについて、売上げ個数及びアクセス回数も多いが、発売時期「05Z5ZlO」力もの販売経過日数と共に急激にアクセスが落ちていく場合、商品 Gへの人気度が下がった可能性があると検証することができる。所定期間内におけるアクセス回数の減少率によって判断することができる。

[0127] 一方、以前の推移を注目することによって、図 17及び図 19に示す同時期に発売された商品 Iと商品 Kについて、商品 Iは、発売時期からの販売経過日数に応じてァクセス回数が増カロして、る場合、売上げ個数が増える可能性があると検証することができる。所定期間内におけるアクセス回数の増加率によって判断することができる。

[0128] 従って、販売予測を調整すべき商品が特定されるため、管理者は、迅速に予測される売上げ個数に対応できるように在庫分を調整する処理ができる。

[0129] このように、売上げ個数のみでなくアクセス回数を併せてグラフに表示させることによって、管理者 (又は商品開発者）にとつて、商品の販売計画のみならず、改良方法につ！/ヽても検討しやすくなる。

[0130] 次に、 ICリーダー 30としての携帯リーダー 30— 1とモパイル端末 30— 2とに表示される画面例について図 20及び図 21で説明する。

[0131] 図 20 (A)力も図 20 (G)は、商品情報の受信に関する情報を設定する画面例を示す図である。図 20 (A)では、初期画面が示され、 ICタグ情報の設定が行えることが表示される。

[0132] 顧客が「ICタグ情報の設定」を選択すると、図 20 (B)に示されるように、商品情報を受信する (受諾)か、受信しない (拒否)かの設定をするための画面が表示される。顧客が「拒否」を設定すると、図 20 (F)に示されるような画面が表示され、設定が終了する。顧客が「受諾」を選択すると、図 20 (C)に示すように、受信するカテゴリの選択画面が表示される。

[0133] 例えば、顧客が受信するカテゴリとして先ず「食料品」を選択すると、図 20 (D)に示されるような食料品の設定画面が表示される。顧客は、更に、食料品の中から受信する項目を選択する。例えば、「飲料水」、「スナック」、そして「弁当」を選択する。図 20 ( C)の画面に戻り、顧客が、次に「雑誌情報」を選択すると、図 20 (E)に示すような画面が表示される。図 20 (E)では、顧客は、更に、衣料品の中から受信する項目を選択する。例えば、「男性」、「下着」、「シャツ」、そして「ジャンパー」を選択する。

[0134] このようにして、図 20 (C)で選択したカテゴリから詳細な項目を夫々選択した後、図 20 (F)に示すような、受信した商品情報とその商品情報を開封或いは未開封を示す開封状態を含む情報の発信にっ、て設定する画面が表示される。顧客が「自動」を選択すると、図 11に示すデータ回収部 50によるアクセスによって、受信した商品情報とその商品情報を開封或いは未開封を示す開封状態を含む情報が読み取られることとなる。一方、顧客が「手動」を受信すると、顧客の操作によってデータ回収部 50 へ電子メールなどによって受信した商品情報とその商品情報を開封或いは未開封を示す開封状態を含む情報が送信される。

[0135] 上述のような設定が全て終了すると、図 20 (G)に示す画面が表示され、設定の終了が顧客に通知される。

[0136] 図 21 (A)力も図 21 (D)は、店舗内で受信した商品情報に関する情報を表示する画面例を示す図である。図 21 (A)では、メールを選択する画面が表示される。ここでは、商品情報が電子メール形式で受信されるとする。

[0137] 以下に説明するタグメールは、 ICタグ 10— 1、 10— 2に格納された商品情報専用の電子メールのタイプであって、 Eメール、 Cメール等とは異なる特定の電子メールである。タグメールは、開封しないと参照できないデータ形式によって商品情報を提供する。

[0138] また、タグメールは、図 10のステップ S 105及び S 106での処理によって、同じ商品情報が既に提供されていると判断した場合、送信しないように制御されている。或いは、タグメールを受信する側の携帯リーダー 30— 1及びモパイル端末 30— 2にて受信済みである商品情報を再度受信した場合には、受信を拒否する又は格納しな、ように受信制御してもよい。

[0139] 顧客が、タグメールを受信すると、図 21 (B)に示すように、タグメールの一覧を示す画面が表示される。タグメール一覧では、図 16に示される商品情報一覧 184のデータ構成に基づいて表示される。項目として、開封或いは未開封を示す状態、種々の識別情報を示す Code、タグメールを受信して商品情報を取得した取得時間、アンケートに対する回答の有無などの項目が示される。

[0140] 顧客が 2番目の未開封の状態の商品情報を選択すると、図 21 (C)に示されるような商品情報が表示される。商品情報として、商品の説明、商品の画像、商品の特長などが表示される。商品情報を参照後、顧客力 ^戻る」を選択すると図 21 (B)のタグメール一覧へ戻り、他商品情報を選択することができる。

[0141] 一方、「アンケート」を選択すると、図 21 (D)に示すようなアンケート画面が表示される。アンケートに回答しない場合、「戻る」を選択することによって図 21 (B)或いは図 2 1 (C)の画面へ戻ることができる。この商品情報に対しては、アンケート回答無しがタグメール一覧に示される。

[0142] アンケートの項目として、例えば、年齢、価格、味など図 18にグラフ表示される項目について、選択肢にてプルダウン表示される一覧から回答を 1つ選択する。全てのァンケートの項目に対して選択肢を用いて回答し、「タグメールへ」を選択すると、図 21 (B)に示す画面へ戻る。顧客は、次に参照したい商品情報を選択することができる。

[0143] 商品情報の提供後のこのような顧客の操作によって設定された情報は、図 20 (F) に示す送信の設定画面にて顧客が設定した送信方法によってデータ回収部 50へ提供される。「自動」が設定されていれば、データ回収部 50によるアクセスを許容するが

、「手動」が設定されていれば、顧客に情報提供の意思がない場合、このような情報をデータ回収部 50へ送信する必要がな、。

[0144] 図 21 (B)に示すタグメール一覧にぉ、て、所定時間を経過したタグメールは自動的に消去されるようにしてもよい。この場合、所定時間とは、タグメールの取得時間から経過した時間であってもよ、し、各タグメールに設定された有効期限としてもよ、。

[0145] 上述より、本発明によれば、売り上げが低い商品であっても、全く売れない商品なのか、もう少しで売れる商品なの力容易に推測することが出来、無駄な開発費用を抑え、短期間で次の商品を投入することが出来る。また顧客に不必要な負担をかけることなぐ有益な情報を収集することが可能となる。

[0146] また、本発明によれば、コンビ-エンスストア（店舗)の商品管理システムと ICタグ機能のシステムとを融合させ、生産者 (製造元）に対するメリットを生じさせる。また ICタグ機能を有効活用することにより、個人情報を漏洩することなぐ個人に対するメリツ及び生産者に対するメリットを発生させることができる。

[0147] ICタグに格納された商品情報へのアクセス回数力も商品の潜在的な需要を認識することがでさる。

[0148] 本発明は、具体的に開示された実施例に限定されるものではなぐ特許請求の範囲から逸脱することなぐ種々の変形や変更が可能である。

Claims

請求の範囲

[1] 商品販売の評価に関する情報を収集する情報収集システムにおいて、

前記商品の商品情報が格納され、商品とともに配置されたタグと、

リーダーによって前記商品情報がアクセスされた回数に関する情報と、対応する商品の識別情報とを格納するカウント手段と、

前記カウント手段の前記商品を識別する商品識別情報と前記アクセス回数に関する情報とから潜在的な商品価値を判断する商品価値判断手段と、

を有することを特徴とする情報収集システム。

[2] 前記商品価値判断手段は、前記アクセス回数が前記売上げ個数より多い場合、前記商品には潜在的な商品価値があると判断することを特徴とする請求項 1記載の情報収集システム。

[3] 前記商品価値判断手段は、前記商品の販売経過日数に伴う前記アクセス回数の推移に基づいて販売予測を調整すべき商品を特定することを特徴とする請求項 1記載の情報収集システム。

[4] 前記タグは、前記リーダーから受信した周波数を起電力として所定処理を実行可能とし、前記商品識別情報を格納した記憶領域を有する電子タグであり、

前記カウント手段は前記電子タグに備えられることを特徴とする請求項 1記載の情報収集システム。

[5] 前記タグは、前記商品に関する商品情報を発信する商品情報発信手段を有し、前記商品情報発信手段は、発信した前記商品情報を前記リーダーが受信した場合、前記カウント手段へ前記商品の商品識別情報を送信し、

前記カウント手段は、前記商品識別情報の受信によって、前記商品識別情報に対応させてアクセス回数をカウントすることを特徴とする請求項 1記載の情報収集システム。

[6] 前記リーダーは、前記電子タグから送信される前記商品情報を受信可能な携帯電話機であることを特徴とする請求項 5記載の情報収集システム。

[7] 前記電子タグへの電源供給用の電子タグリーダーから送出される周波数を起電力として、前記商品情報発信手段は、自動的に前記商品情報を発信することを特徴とする請求項 6記載の情報収集システム。

[8] 前記タグは、前記商品に関する商品情報を発信する商品情報発信手段を有し、前記リーダーは顧客によって所持され、更に、

受信可能な場合に前記タグから発信される前記商品情報を受信する受信手段と、前記顧客がアクセスした状態を示す前記商品情報を前記カウント手段へ送信する送信手段とを有することを特徴とする請求項 1記載の情報収集システム。

[9] 前記リーダーは、前記電子タグから送信される前記商品情報を読み取る機能を備えた情報処理端末であることを特徴とする請求項 8記載の情報収集システム。

[10] 前記電子タグへの電源供給用の電子タグリーダーからの送出される周波数を起電力として、前記商品発信手段は、自動的に前記商品情報を発信することを特徴とする請求項 9記載の情報収集システム。

[11] 前記商品情報発信手段は、前記商品に対するアンケート情報を含む前記商品情報を前記リーダーへと発信し、

前記リーダーの商品情報管理手段は、更に前記顧客がアンケート情報に対する回答を設定したか否かを示す回答有無情報を前記商品情報に付加して前記カウント手段へと送信し、

前記カウント手段は、前記アクセスした状態の数と、アンケート情報への回答の有無とに基づいて決定されたポイント情報を前記リーダーへと送信するポイント送信手段を有することを特徴とする請求項 8記載の情報収集システム。

[12] 前記リーダーは、更に、

前記商品情報の受信の受諾又は拒否を前記顧客によって設定可能とする第一受諾拒否設定手段を有することを特徴とする請求項 8記載の情報収集システム。

[13] 前記リーダーは、更に、

前記商品のカテゴリ毎の商品項目毎に前記商品情報の受信の受諾又は拒否を前記顧客によって設定可能とする第二受諾拒否設定手段を有することを特徴とする請求項 11記載の情報収集システム。

[14] 前記商品情報発信手段は、前記商品情報を前記顧客が前記リーダーを操作して開封しな!ヽと参照できな!ヽデータ形式で送信することを特徴とする請求項 8記載の情報収集システム。

[15] 前記データ形式は、前記タグに格納された商品情報専用の電子メールであることを特徴とする請求項 14記載の情報収集システム。

[16] 前記商品情報専用の電子メールは、前記リーダーに同一の商品情報が保存されている場合受信されないことを特徴とする請求項 15記載の情報収集システム。

[17] 前記商品情報専用の電子メールは、所定時間を経過すると消去されることを特徴とする請求項 15記載の情報収集システム。

[18] 前記商品価値判断手段は、ホストコンピュータに備えられることを特徴とする請求項

1記載の情報収集システム。

[19] 商品販売の評価に関する情報を収集する情報収集方法において、コンピュータが前記商品の商品情報が格納され、商品とともに配置されたタグに対して、リーダーが該商品情報をアクセスした回数に関する情報と、対応する商品の識別情報とを格納するカウント手順と、

前記カウント手順の前記商品を識別する商品識別情報と前記アクセス回数に関する情報とから潜在的な商品価値を判断する商品価値判断手順とを実行することを特徴とする情報収集方法。

[20] 商品販売の評価に関する情報を収集する情報収集処理をコンピュータに実行させるプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体にお、て、該コンピュータに、

前記商品の商品情報が格納され、商品とともに配置されたタグに対して、リーダーが該商品情報をアクセスした回数に関する情報と、対応する商品の識別情報とを格納するカウント手順と、

前記カウント手順の前記商品を識別する商品識別情報と前記アクセス回数に関する情報とから潜在的な商品価値を判断する商品価値判断手順とを実行させることを特徴とするプログラムが記憶されたコンピュータ読取可能な記憶媒体。