JP2019020767A - 買物履歴管理システムおよび買物履歴管理方法 - Google Patents

買物履歴管理システムおよび買物履歴管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】買物した商品を記録・参照できるとともに、個人情報が保護される買物履歴管理システムを提供する。【解決手段】買物履歴管理システム100は、顧客602が店舗600で買い上げた商品203の買物履歴データを第1の商品識別情報と関連付けて記憶する買物履歴管理サーバ108と、第2の商品識別情報を記憶する、顧客が保有する情報端末装置110とを備え、第1の商品識別情報と、第2の商品識別情報は、一意に対応付け可能であり、買物履歴データは、顧客602を個人として特定できない顧客非特定情報である。このような構成とすることで、買物履歴管理サーバ108に保存された第1のデータベース109からだけでは個人を特定することができず、特定の個人が「いつ、どこで、何を買ったか」という個人機微情報を一機関に保有されることがない。【選択図】図1

Description

本発明は、一般に顧客が買物した商品を記録・管理するシステムに関し、より詳細には顧客が日常生活の中で買物した商品を記録し、顧客の必要に応じて記録した情報を参照できるシステムに関する。
店舗のPOS(point of sales:販売時点情報管理)端末で発行される紙片に印刷されたレシートに代えて、顧客が保有する携帯端末(携帯電話、スマートフォン等)にレシートデータを送信する電子レシートが、従来より知られている。電子レシートには店舗側にとっては印刷用ロール紙を始めとするレシートプリンタの消耗品を削減できるという利点があり、顧客にとってもレシートデータの管理が容易になるという利点がある。この利点をさらに発展させて、顧客が購入品の在庫管理や食材廃棄ロスの計算などを行えるシステムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、レシート管理システムによって、顧客向けのみならず店舗向けのサービスも提供するという例も開示されている(例えば特許文献2参照)。
特表2016−162201号公報 特表2016−128954号公報
しかし、特許文献1および特許文献2に記載の構成では、顧客個人が特定された上で、その消費行動(買物履歴)が購入品管理サーバないしはレシート管理システムに記録されるという課題がある。特許文献1には、「記憶部33は、各会員に関する会員情報が登録された会員マスタ33aを備える。会員情報は、各会員に割り振られた固有の会員IDの他、会員の氏名、年齢、家族構成等の情報を含む。ここで、家族構成は、家族の人数や家族の年齢、飼育しているペットの種別等である。」との記載がある。また、特許文献2には「会員管理部11は、サービスを利用するユーザである購買者や販売者を会員として登録し、会員情報を管理する。会員管理部11は、管理する情報として、購買者ID、販売者ID、レシート発行システム2の通信アドレス、等を有する。」と記載されている。
すなわち、これらのシステムではデータベース内に顧客の個人情報と買物履歴が関連付けて(relationalに)保存されている。当該データベースは暗号化等の保全策が取られていても、昨今の情勢から明らかなように第三者に対する情報漏洩が絶対に起こらないという保証はない。また、情報漏洩がなかったとしても、当該サーバを運営する機関に対しては、「特定可能な個人が、いつ、どこで、何を買ったか」という情報が筒抜け状態となる。この「いつ、どこで、何を買ったか」というのは極めて高度な個人機微情報であり、これを一機関が保有するということに対する顧客の潜在的不安感は大きい。
本発明は上記事由に鑑みてなされており、顧客が買物した商品を記録し、必要に応じて参照できるという利点は活かしたままで、「誰が、いつ、どこで、何を買ったか」という機微情報を一機関に保有されない買物履歴管理システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の形態の買物履歴管理システムは、顧客が店舗で買い上げた商品の買物履歴データを第1の商品識別情報と関連付けて記憶する買物履歴管理サーバと、第2の商品識別情報を記憶する、顧客が保有する情報端末装置とを備え、前記第1の商品識別情報と、前記第2の商品識別情報は、一意に対応付け可能であり、前記買物履歴データは、前記顧客を個人として特定できない顧客非特定情報であることを特徴とする。
第2の形態の買物履歴管理システムは、第1の形態において、前記情報端末装置に含まれる演算処理装置と、前記情報端末装置に記憶され、前記演算処理装置によって実行される買物履歴管理アプリと、を更に備え、前記買物履歴管理アプリは、前記買物履歴管理サーバと通信を行い、前記第2の商品識別情報と対応する前記第1の商品識別情報に関連付けて前記買物履歴管理サーバに記憶された前記買物履歴データを参照することを特徴とする。
第3の形態の買物履歴管理システムは、第1の形態において、前記第1の商品識別情報および前記第2の商品識別情報は、前記商品に取り付けられた商品無線タグから読取られた商品識別コードであることを特徴とする。
第4の形態の買物履歴管理システムは、第3の形態において、前記買物履歴データは、前記商品無線タグから直接読取られた前記商品識別コード以外の情報、あるいは前記商品無線タグから読取られた前記商品識別コードに基づいて間接的に入手される情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の買物履歴管理システム。
第5の形態の買物履歴管理システムは、第1の形態において、前記買物履歴データは、前記顧客が前記商品を買い上げた後に発生した事象によって更新された前記商品に関する情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の買物履歴管理システム。
第6の形態は、第3の形態において、前記顧客が携行する、前記顧客を識別する顧客識別情報を記憶する顧客無線タグと、前記商品無線タグおよび前記顧客無線タグから、前記商品識別コードおよび前記顧客識別情報を読み取る無線リーダライタとを更に備え、前記商品無線タグからの前記商品識別コードの読み取りと、前記顧客無線タグからの前記顧客識別情報の読み取りとが、前記特定商品を取り扱う前記顧客による一連の動作の中で行われることを特徴とする。
第7の形態は、第6の形態において、前記顧客無線タグは、前記顧客が手首に巻き付けるリストバンドであることを特徴とする。
第8の形態は、第6の形態において、前記無線リーダライタは、前記商品が陳列された商品棚に取り付けられていることを特徴とする。
第9の形態は、第6の形態において、前記店舗の前記商品の取引情報を記憶する店舗POSサーバを更に備え、前記無線リーダライタによって読み取られた前記商品識別コードおよび前記顧客識別情報が、前記顧客による前記商品の買い上げ情報として前記店舗POSサーバに送信されて前記店舗POSサーバによって記憶されることを特徴とする。
第10の形態は、第9の形態において、前記店舗POSサーバは、前記買物履歴管理サーバにネットワークを介して接続されており、前記店舗POSサーバは、前記店舗POSサーバに記憶された前記取引情報の中で、前記顧客を個人として特定できない顧客非特定情報を前記買物履歴管理サーバに送信することを特徴とする。
本発明の第1の形態の買物履歴管理方法は、顧客が店舗で買い上げた商品の買物履歴データを第1の商品識別情報と関連付けて買物履歴管理サーバに記憶させるステップと、前記第1の商品識別情報と一意に対応付け可能な第2の商品識別情報を顧客が保有する情報端末装置に記憶させるステップと、を含み、前記買物履歴データは、前記顧客を個人として特定できない顧客非特定情報であることを特徴とする。
本発明によれば、個人機微情報を一機関に保有されることなく、顧客が買物した商品を記録し、必要に応じて参照できる。
図1は、実施形態1に係る買物履歴管理システムの全体構成を示す模式ブロック図である。 図2は、実施形態1に係る買物履歴管理システムの一部である買物認識システムの要部斜視ブロック図である。 図3Aは、実施形態1に係る買物履歴管理システムの無線リーダライタ部の斜視図、図3Bは、同断面図である。 図4は、実施形態1に係る買物履歴管理システムの買物動作を認識するフロー図である。 図5Aおよび図5Bは、実施形態1に係る買物履歴管理システムの顧客無線タグを備えるリストバンドの斜視図である。 図6は、実施形態1に係る買物履歴管理システムの買物動線を例示する店舗の平面図である。 図7は、実施形態1に係る買物履歴管理システムの不正動作を認識するフロー図である。 図8Aは、実施形態1に係る買物履歴管理システムの買物行動(正常動作)に対応する無線タグの付帯情報を示す図、図8Bは、実施形態1に係る買物履歴管理システムの買物行動(不正動作)に対応する無線タグの付帯情報を示す図である。 図9は、実施形態1の変形例1に係る買物履歴管理システムの無線リーダライタ部の断面図である。 図10は、実施形態1の変形例1に係る買物履歴管理システムの買物動作を認識するフロー図である。 図11は、実施形態1の変形例2に係る買物履歴管理システムの無線リーダライタ部の断面図である。 図12は、実施形態2に係る買物履歴管理システムの全体構成を示すブロック図である。
(実施形態1)
(1)概要
本実施形態に係る買物履歴管理システムは、例えばコンビニエンスストアやスーパーマーケット、百貨店、ドラッグストア、家電量販店、ホームセンターなどの小売店の店舗で顧客が買い上げた商品を記録し、必要に応じてその情報を参照できるシステムである。ただし、買物履歴管理システムの機能は買物の履歴の参照に限定されるものではなく、これに付随する多くの機能を果たす。買物履歴管理システムが管理するデータは、レシートに通常記載される買い上げ商品名、価格、個数、買い上げ日時、店舗等の買物履歴データに加えて、商品の消費期限や事後付加情報を含んでいてもよい。商品の事後付加情報とは、顧客が商品を買い上げた後に発生した事象によって更新された商品に関する情報であり、例えば「商品回収のお知らせ」である。食品、日用品、耐久消費財等のそれぞれにおいて、主に品質上の問題に起因する「商品回収のお知らせ」がなされることは珍しいことではない。
図1は、実施形態1に係る買物履歴管理システムの全体構成を示す模式ブロック図である。ただし、以下に説明する構成は、本発明の一例に過ぎず、本発明は下記実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、種々の変更が可能である。
本実施形態の買物履歴管理システム100は、その一部をなす図2に示す買物認識システム200と連携して運用され、買物認識システム200によって顧客の買い回りおよび買い上げ登録が行われた後に利用される。買物認識システム200については(2.1)買物認識システムにおいて詳しく説明するが、買物認識システム200を使って顧客が買い回りをした結果として、店舗POSサーバ101には顧客無線タグ102に記憶された顧客識別情報に関連付けて、今回、顧客が買上げた商品の商品識別コードが記憶されている。顧客無線タグ102は、例えば顧客が買い回り中に手首に巻き付けていたリストバンド103に固着されている。
セルフ精算機104は店内LAN(local area network)105によって店舗POSサーバ101と通信可能に接続されている。顧客が顧客無線タグ102をセルフ精算機104にかざすと、以下の3つの動作が行われる。1番目の動作は、セルフ精算機104に内蔵された無線リーダライタが顧客無線タグ102に記憶された顧客識別情報を読出し、顧客が買い上げた商品の情報を店舗POSサーバ101から取得する。顧客は、セルフ精算機104のディスプレイ106上に表示された金額を確認して、現金あるいはクレジットカード、デビットカード、プリペイドカード等で支払いをする。
セルフ精算機104の2番目の動作は、店舗POSサーバ101とWAN(wide area network)107によって通信可能に接続された買物履歴管理サーバ108に対して、店舗POSサーバ101から情報を送信するよう、店舗POSサーバ101に命令することである。送信される情報は、今回の買物に係る商品識別コードと商品の買物履歴データ(買い上げ商品名、価格、個数、買い上げ日時、店舗等)である。店舗POSサーバ101は受信した商品識別コードと商品の買物履歴データを第1のデータベース109の中に保存する。なお第1のデータベース109に保存された商品識別コードを以後、第1の商品識別情報という。ここで、本実施の形態において、店舗POSサーバ101から買物履歴管理サーバ108に送信される情報は、顧客を個人として特定できない顧客非特定情報である。顧客非特定情報とは、顧客を個人として特定可能な情報を含まない情報である。顧客を個人として特定可能な情報とは、例えば、名前、住所、電話番号、クレジットカード情報、マイナンバー等が挙げられる。
セルフ精算機104の3番目の動作は、顧客が保有する情報端末装置110(スマートフォン等)に商品識別コードを送信することである。この送信はセルフ精算機104自身から、もしくは店舗POSサーバ101を介してメール送信することでも実現できるが、情報端末装置110にインストールされた買物履歴管理アプリが直接利用できるデータとして、近距離無線通信111等によって送信されることが望ましい。すなわち、買物履歴管理アプリが管理する第2のデータベース112として、商品識別コードが情報端末装置110に記憶される。第2のデータベース112に保存された商品識別コードを以後、第2の商品識別情報という。第2の商品識別情報は例えば登録日時(買い上げ日時)と関連付けて記憶される。
以上の動作が完了すると、顧客は買物履歴管理アプリによって自身が買い上げた商品の情報を参照できるようになる。買物履歴管理アプリは情報端末装置110に記憶され、情報端末装置110に含まれる演算処理装置によって実行されるアプリケーションプログラムである。買物履歴管理アプリは第2の商品識別情報(のリスト)を買物履歴管理サーバ108に送信し、買物履歴管理サーバ108は第1の商品識別情報=第2の商品識別情報という条件で第1のデータベース109を検索し、抽出された買物履歴データを返信する。買物履歴管理アプリの基本的な機能は、アプリ起動時に自動的に実行される自動検索と、顧客の操作によって実行される手動検索である。
顧客が買物履歴管理アプリを起動すると、自動検索として第2のデータベース112に保存された第2の商品識別情報を全て買物履歴管理サーバ108に送信する。検索条件は第1の商品識別情報=第2の商品識別情報とした上で、例えば、買物履歴データとして「商品回収のお知らせ」が「あり」や、消費期限までの時間が一定値以下のものを返信する。これを受けて、買物履歴管理アプリは顧客に対する報知113を行う。手動検索では、顧客がメニューアイコンから「食品消費期限管理」を選択(タップ)する。その結果、画面が遷移し、「買い上げ日(○月○日以降)」、「買い上げ店舗」、「食品の種類」等の入力画面となる。顧客は必要な項目のみ入力して「検索」ボタンを押すと、買物履歴管理アプリは買物履歴管理サーバに問合せを行い、「消費期限」、「買い上げ日」、「買い上げ店舗」、「食品の種類」等のリストを表示する。
(2)詳細
以下、本実施形態に係る買物履歴管理システムについて詳しく説明する。
(2.1)買物認識システム
図2は、実施形態1に係る買物履歴管理システムの一部である買物認識システムの要部斜視ブロック図である。買物認識システム200では、買い上げ登録はレジで行われるのではなく、顧客201(図2では腕部分のみを記載)が商品棚202から商品203(ここでは、りんご)を手に取った時点で仮の買い上げ登録が行われる。商品棚202に並んだ個々の商品には商品無線タグ204が付されている。商品無線タグ204はパッシブタグ(電池を使用せず、無線リーダライタからの電波を電源としても使い動作する無線タグ)であることが望ましく、例えばFターム3E142GA04に規定される「2mm角程度の半導体チップにアンテナを取り付け非接触でのアクセスを可能にしたもので、製品、部品、梱包などに取り付け物流管理などに使われるもの。」である。商品無線タグ204には商品識別コードが記憶されている。一方、顧客201も顧客無線タグ102を携行しており、本実施の形態では顧客201が手首に巻き付けたリストバンド103に固着されている。顧客無線タグ102はアクティブタグ(電池を内蔵し、無線リーダライタからの読み出しに関係なくデータを周期的に送信する無線タグ)であってもよいが、パッシブタグとすれば維持管理の費用を含めて安価となる。パッシブタグであれば顧客201が買物をしている店舗(図示せず)に来店が予想される顧客数に対して十分余裕のある数のリストバンド103を用意しても店舗側のコスト負担は小さい。顧客無線タグ102は商品の買い上げ登録から会計精算までを行う間、一意に顧客を識別するためのものであり、店舗が予め準備する複数の顧客無線タグ102に異なる顧客識別番号を記憶させておけば、同時来店中の顧客を識別することができる。本実施形態においては、この顧客識別番号が顧客識別情報である。
商品無線タグ204および顧客無線タグ102に記憶された商品識別コードおよび顧客識別情報は無線リーダライタ205から放射される電波206によって読み取られる。本実施形態では、無線リーダライタ205は商品情報を表示する電子棚札207の中に組込まれている。なお、無線リーダライタ205の設置場所はこれに限定されるものではなく、商品棚の前壁208、仕切り枠209、底面210あるいは天井面(底面210の裏側)や側壁面(図示せず)に設置されていてもよい。無線リーダライタ205が商品無線タグ204および顧客無線タグ102の情報を読み取る流れの詳細は(2.2)無線リーダライタで説明するが、要点は顧客が商品棚202から商品203を手に取るという一連の動作の中で両無線タグからの読み取りが一体として行われるという点である。ここで、(1)顧客無線タグ102のみ読み取り、(2)顧客無線タグ102と商品無線タグ204の同時読み取り、という順番で読み取りが行われれば、顧客が商品203を商品棚202から手に取ったと判断される。一方、(1)顧客無線タグ102と商品無線タグ204の同時読み取り、(2)顧客無線タグ102のみ読み取り、という順番で読み取りが行われれば、顧客が商品203を商品棚202に返したと判断される。
無線リーダライタ205によって読み取られた商品識別コードおよび顧客識別情報は、顧客の一連の動作すなわち、商品棚202から手に取ったのか、商品棚202に返したのかという情報と合せて、店舗POSサーバ101に送信される。無線リーダライタ205を備える電子棚札207と店舗POSサーバ101は、有線あるいは無線の店内LAN105によって通信可能に接続されている。買い回り、すなわち顧客201による買い上げ商品の選択が終った段階で、店舗POSサーバ101は顧客201が商品棚202から手に取って、商品棚202に返さなかった商品203が買上げられたものと判断し、合計金額を算出する。買い回りが終ったという判断は、例えば顧客201が図1に示されるセルフ精算機104で精算を開始することによってなされる。
(2.2)無線リーダライタ
ここではまず、本実施形態の買物履歴管理システムにおいてハードウエア上の特徴となる無線リーダライタの構成と動作について説明する。図3A、図3Bは、本実施形態の買物認識システムの無線リーダライタ部の斜視図および断面図である。図3Aは図2の無線リーダライタ205をさらに拡大するとともに、無線リーダライタ205が放射する電波206の空中での広がり301を模式的に示している。無線リーダライタ205が放射する電波206が一般的に指向性を有することは公知であり、使用する電波の周波数が高くなるほど指向性が強くなる。無線リーダライタ205が放射する電波の空中での広がり301の範囲内に顧客無線タグ102あるいは商品無線タグ204がある場合に無線タグは応答を返し、無線リーダライタ205は無線タグが記憶する情報を読み出すことができる。また、検知範囲内に複数の無線タグがある場合に、これらを区別して読み出す技術はアンチコリジョンと呼ばれ、これも広く知られた技術である(例えば、日経RFIDテクノロジ・日経システム構築共編:無線ICタグ活用のすべて、日経BP社刊、2005年発行)。従って、無線リーダライタ205が放射する電波の空中での広がり301の範囲内に顧客無線タグ102あるいは商品無線タグ204がある場合、顧客無線タグ102が単独で存在する場合であっても、顧客無線タグ102と商品無線タグ204の両方が存在する場合であっても、無線リーダライタ205はそれぞれの無線タグが持つ情報(顧客識別情報あるいは商品識別コード)を読み出すことができる。
図3Bは図3Aを手前から奥行き方向に切った断面図である。本実施形態では、無線リーダライタ205が放射する電波の空中での広がり301が電子棚札207の顧客向き正面から斜め上方を向くように無線リーダライタ205のアンテナ(図示せず)が設計されている。この場合に、顧客の買物動作を認識するフロー図を図4に示す。稼動状態において無線リーダライタ205は無線タグからの応答を待ち受けている。ここで顧客201が商品棚202に手を伸ばすと、無線リーダライタ205が放射する電波の空中での広がり301の範囲内に顧客無線タグ102が入り、無線リーダライタ205は顧客無線タグ102からの応答を受信する(図4のブロック401)。この後、商品無線タグ204からの応答を同時受信したかどうかを判定する(図4の判断ブロック402)。顧客201が商品を手に取ろうとして手を伸ばした場合は、手を伸ばした段階では商品を手に持っていないので、判断ブロック402ではNoと判断され、商品ありフラッグが0(偽)にセットされる(図4のブロック404)。一方、顧客201が一旦手に取った商品を返そうとする場合は、商品を手に持っているので判断ブロック402ではYesと判断され、商品ありフラッグが1(真)にセットされる(図4のブロック403)。
次に、商品を手に取った顧客201が手を商品棚202から引っ込めると、再び顧客無線タグ102が無線リーダライタ205の受信範囲に入る(図4のブロック405)。この後、再び商品無線タグ204からの応答を同時受信したかどうかを判定する(図4の判断ブロック406)。判断ブロック406における判断がYesであってもNoであっても、商品ありフラッグが0か1かを判断する判断ブロック407あるいは判断ブロック408に進む。この2段階の判断ブロックにより、顧客の買物動作の認識結果として4通りのものが得られる。すなわち、ブロック409の「商品を取得」、ブロック410の「商品を返却」、ブロック411の「商品を返して別の商品を取得」、ブロック412の「手を伸ばして引っ込めただけ」の4通りである。ブロック409の「商品を取得」、ブロック410の「商品を返却」、ブロック411の「商品を返して別の商品を取得」の何れかの判定がなされた場合、読み取られた商品識別コードおよび顧客識別情報は、無線リーダライタ205を内蔵する電子棚札207から店舗POSサーバ101に送信される。この際、その商品203を商品棚202から手に取ったのか商品棚202に返したのかという情報も併せて店舗POSサーバ101に送信され、記憶される。
店舗POSサーバ101と有線あるいは無線の店内LAN105によって通信可能に接続されている電子棚札207は、読み取られた商品識別コードおよび顧客識別情報を店舗POSサーバ101に送信するだけでなく、本来の電子棚札としての機能も果たす。すなわち、商品名、商品価格といった商品基本情報に加え、その商品のアピールポイント(「国産牛肉使用」等)や特売情報(「見切り商品、通常価格より5割引」等)についても表示することができる。また、電子棚札207と店舗POSサーバ101の接続方法としては通常のLANケーブルを用いた有線接続やWiFi等の無線LANは言うに及ばず、電源ケーブルとLANケーブルを兼用するPLC(power line commuunication:電力線通信)やUSBケーブルを用いてもよい。さらに、商品棚202にUSBコネクタを兼用する電子棚札固定ソケットを多数設けておけば、商品の棚割り変更による電子棚札207の位置変更に柔軟に対応可能である。
(2.3)顧客無線タグ
図5A、図5Bはともに顧客無線タグ102を備えるリストバンドの斜視図である。図5Aに示す第1のリストバンド501は中空円筒形状で伸縮性のある繊維素材によって構成されている。図5Bに示す第2のリストバンド502は一部が切り欠かれた中空円筒状で、柔軟性のある樹脂素材によって構成されている。何れのリストバンドにも顧客無線タグ102が埋め込まれている。本実施形態では、顧客無線タグ102は商品無線タグ204と同じくパッシブタグである。第1のリストバンド501あるいは第2のリストバンド502は顧客が直接素肌の手首にはめても良いし、衣服の袖口の上に巻きつけても良い。本実施形態では、店舗に複数備え付けられた顧客無線タグ102がそれぞれ異なる顧客識別番号を記憶しており、来店した顧客が店内で買い回りした後、会計精算が完了するまで当該顧客を一意に識別する。
次に、顧客無線タグ102を備える第1のリストバンド501ないしは第2のリストバンド502を用いた買物の流れについて説明する。図6は顧客の通常の買物動線を示す店舗平面図である。店舗600の入口601から顧客602が店内に入ると「リストバンドをお取り下さい。」と報知され、リストバンドストッカ603からリストバンド103を取る。この報知は、例えばリストバンドストッカ603に内蔵されたスピーカーから再生される自動音声によって行われる。リストバンド103を取ると「リストバンドを付けた手で商品をお取り下さい。」と自動音声によって報知される。顧客602は店舗600内の第1の商品棚604と第2の商品棚605でそれぞれ商品を手に取り、顧客602自身が所有し携行するバッグに入れる。(2.2)無線リーダライタで述べた手順で顧客無線タグ102と商品無線タグ204が正しく認識されると、「お買い上げありがとうございました。」と報知される。この報知は、例えば電子棚札207に内蔵されたスピーカーから再生される自動音声によって行われる。
この後、顧客はセルフ精算機104に進み、ここでも顧客無線タグ102が付いたリストバンド103をかざす。この時のセルフ精算機の動作については(2.5)セルフ精算機で説明する。会計精算後、顧客602はセルフ精算機104から「リストバンドは元あった場所にお返し下さい。」と報知され、リストバンド103を身に着けた状態で防犯ゲート606をくぐり、リストバンドストッカ603でリストバンドを返却する。リストバンドストッカ603を防犯ゲート606の外側に設けていることは、本実施形態において顧客不正(万引き)を防止するための構成要件であるが、これについては(2.4.2)防犯ゲートにおける不正防止において詳しく述べる。
(2.4)顧客不正防止
店舗経営において顧客の不正(万引き)を防止することは重要な課題である。本節では、顧客が商品を商品棚から取る段階と、顧客が会計精算を終えて防犯ゲートを通って店舗外に出る段階の2つの段階において顧客の不正を防止する方法について述べる。
(2.4.1)商品棚における不正防止
図4の買物動作を認識するフロー図において、顧客が故意に顧客無線タグ102が内蔵されたリストバンド103を付けていない手で商品203を手に取るという不正が想定される。このような故意の不正以外にも、不注意でリストバンド103を付けていない手で商品203を手に取ることや、顧客無線タグ102が無線リーダライタ205によってうまく検知されない場合も想定される。図7はこれらの不正動作を認識するフロー図である。ブロック701に示すように無線リーダライタ205が顧客無線タグ102の応答なしに商品無線タグ204の応答を受信するとブロック702に進み、顧客に対して「リストバンドを電子棚札にタッチして下さい。」と自動音声で報知する。この後、顧客無線タグ102が正しく認識された場合は、判断ブロック703でYesの判定となり、ブロック704にある通り図4のブロック403あるいはブロック407に進むことになる。一方、顧客無線タグ102が正しく認識せず、判断ブロック703でNoとなった場合は、顧客に自動音声で「係員が参ります。その場でお待ち下さい。」と報知し(ブロック705)、店員に対して顧客認識不能を報知する(ブロック706)。店員に対する報知は、例えば、店員が常駐するレジ回りにある報知パネルへの表示、あるいは店員が携帯する業務用端末に対する通知により行われる。
以上のステップでは検知されない顧客による故意の不正動作として考えられるのは、無線リーダライタ205が商品無線タグ204の応答を検知できない死角ゾーンを顧客が予め知っており、この死角ゾーンを通して商品203を手に取る場合である。このような不正動作を防止するためには、死角ゾーンがなるべく小さくなるように無線リーダライタ205のアンテナ設計を行うことが重要であるが、次節に述べる方法を用いればさらなる対策を施すことが可能である。
(2.4.2)防犯ゲートにおける不正防止
図8Aおよび図8Bは買物行動に対応する無線タグの付帯情報を示す図である。ここで言う無線タグの付帯情報とは、商品無線タグ204あるいは顧客無線タグ102が元々記憶している識別情報に加えて、顧客の買物行動に対応して新たに記憶される情報である。この付帯情報は、無線リーダライタ205によって商品無線タグ204あるいは顧客無線タグ102そのものにデータとして書き込まれても良いし、商品無線タグ204あるいは顧客無線タグ102の商品識別コードあるいは顧客識別情報と紐付けられたデータとして店舗POSサーバ101に記憶されても良い。
図8Aは顧客が正常な買物動作を行った場合の付帯情報の変化を示す。(2.3)顧客無線タグで図6を用いて説明した通り、店舗600の入口601から顧客602が店内に入ると「リストバンドをお取り下さい。」と報知され、リストバンドストッカ603からリストバンド103を取る。この時点では、図8AのA1に示す通り顧客602は商品無線タグ204が付された商品を所持しておらず、リストバンド103に付された顧客無線タグ102には買い上げ商品なしという付帯情報が記憶されている。顧客はこの後、防犯ゲート606を通ることになるが、顧客が買い上げ未登録の商品を保持しておらず(条件1)、顧客が買い上げ登録済みの商品を保持する場合には顧客無線タグ102が買い上げ精算済みである(条件2)という2つの条件を同時に満たす場合のみ防犯ゲート606を通過することができる。
リストバンドを受取っただけの顧客は条件1を満たし、条件2も満たすので防犯ゲート606を通過できる。次に、A2に示すように顧客602が商品棚604で無線リーダライタ205に正しく読み取られる形で商品203を手に取ると、顧客602が手に取った商品203の商品無線タグ204には買い上げ登録済みの付帯情報が記憶され、顧客無線タグ102には買い上げ商品未精算の付帯情報が記憶される。この状態では条件2を満たさないので、顧客は防犯ゲート606の通過を禁止される。ここで、通過を禁止するとは、通行止めバー等が顧客602の進行を物理的に遮るという手段の他に、店内に響く大きなスピーカー音で「未精算の商品を持ち出さないで下さい。」と報知する、あるいは店員に対して報知パネルあるいは業務用端末を通じて報知するといった手段であってもよい。
次に図8AのA3のように顧客602が手に取った商品203を商品棚604に返すと、顧客602は商品無線タグ204が付された商品203を所持しておらず、リストバンド103に付された顧客無線タグ102の付帯情報は買い上げ商品なしにリセットされる。顧客602が何も買わなかった場合には、この状態が維持されるので、顧客602は防犯ゲート606を通過することができる。また、商品を買った顧客602がセルフ精算機606で会計精算を行うと、A4に示す通り顧客無線タグ102に記憶される付帯情報は買い上げ商品精算済みとなる。従って、条件1および条件2を満たすことになり、顧客は防犯ゲート606を通過することができる。
さらにA5は買物をする顧客602の同伴者に対する動作である。一般にこのような同伴者はリストバンド103を取らないと考えられ、また条件1と条件2を満たすのでそのまま防犯ゲート606を通過しても良い。ただ、買物をしようとする顧客602がリストバンド103を取り忘れているケースも想定されるので、防犯ゲート606で改めて「買物をされるお客様はリストバンドをお取り下さい。」と報知してもよい。
一方、図8Bは顧客が不正な買物動作を行った場合の付帯情報の変化を示す。B1は、顧客602が無線リーダライタ205で検知されないように商品203を商品棚604から手に取った場合である。この場合、顧客無線タグ102の付帯情報は買い上げ商品なしのままであるが、商品無線タグ204の付帯情報も買い上げ未登録のままである。従って、顧客602がこのまま防犯ゲート606を通過しようとすると、条件1を満たさないので防犯ゲート606の通過を禁止される。また、B2は顧客がセルフ精算機104で会計精算せずに退店しようとする場合である。この場合は条件2を満たさないので、やはり防犯ゲート606の通過を禁止される。
さらに、B3は顧客が一部の(高額)商品のみ無線リーダライタ205で検知されないように商品棚604から手に取り、残りの商品については正規の買物動作を行った場合である。この場合は買い上げ登録されていない商品を顧客602が所持していることが検知されるので、防犯ゲート606の通過は禁止される。また、B4は顧客が無線リーダライタ205による買い上げ登録を行った後、リストバンド103を店内に放置する場合である。この場合は顧客無線タグ102からの付帯情報の読み出しができないので条件2を満たさず、防犯ゲート606の通過は禁止される。
以上、代表的な顧客不正動作に対して本実施形態が対応(防止)可能であることを例示したが、顧客不正防止に対する対応はこれらに限定されるものではなく、商品棚における不正防止と防犯ゲートにおける不正防止を様々に組合せて実施可能である。
(2.5)セルフ精算機
セルフ精算機104の動作については(1)概要でも説明したが、本節で再度図1を参照して詳細を述べる。顧客が顧客無線タグ102をセルフ精算機104にかざすと、以下の3つの動作が行われる。1番目の動作は、セルフ精算機104に内蔵された無線リーダライタが顧客無線タグ102に記憶された顧客識別情報を読出し、これに対応する(顧客が買い上げた)商品識別コードを店舗POSサーバから取得する。店舗POSサーバ101には商品識別コードに対応する価格情報も記憶されており、セルフ精算機104は顧客に対して支払い金額を報知する。この報知は、例えばセルフ精算機104のディスプレイ106上に金額を表示することで行われる。顧客は現金あるいはクレジットカード、デビットカード、プリペイドカード等で支払いをする。
セルフ精算機104の2番目の動作は、店舗POSサーバ101とWAN107によって通信可能に接続された買物履歴管理サーバ108に対して、店舗POSサーバ101から情報を送信するよう、店舗POSサーバ101に命令することである。送信される情報は、買い上げた商品の商品識別コード(第1の商品識別情報)と、第1の商品識別情報に関連付けられた買い上げ商品名、価格、個数、買い上げ日時、店舗等の買物履歴データであり、これらの情報は第1のデータベース109の中に保存される。さらに、商品の消費期限についても第1の商品識別情報に関連付けて第1のデータベース109に保存されてもよい。消費期限は商品無線タグ204そのものにデータとして記憶されていてもよいし、商品識別コードを用いてメーカーのサーバに問合せることで入手してもよい。
ここで改めて商品識別コードについて説明する。本実施の形態における第1の商品識別情報および第2の商品識別情報は、商品無線タグ204に記憶されている商品識別コードそのものであるとしている。衣料品等では、RFID(radio frequency identification)無線タグを商品に取り付け、商品を一意に識別することがなされている。RFID無線タグでは、バーコードのように商品の種類を特定するだけでなく、商品1単位ごとに識別コードを割り振ることで個品管理を実現できる。この個品管理機能を食品に展開し、消費期限管理に使うという構想が経済産業省から発表されている(「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」、経済産業省発表、2017年4月18日)。すなわち、多くの食品の消費期限が無線タグによって判定できるという状況は本願出願時点では実現されていないが、早晩実現するものである。本実施形態における消費期限管理機能は、食品の消費期限がRFID無線タグによって判定できるということが前提となるが、それ以外の機能はこれと独立に実施可能なものである。
なお、商品無線タグ204そのものにデータとして記憶されていたり、商品識別コードを用いてメーカー等のサーバに問合せることで入手できるデータは消費期限に限られるものではない。消費期限以外に入手できるデータとしては、例えば、製造メーカー情報や流通履歴情報がある。すなわち、商品無線タグ204から直接読取られた商品識別コード以外の情報、あるいは商品無線タグ204から読取られた商品識別コードに基づいて間接的に入手される情報を買物履歴データに含めて第1のデータベース109に保存してもよい。
本実施の形態において、店舗POSサーバ101から買物履歴管理サーバ108に送信される情報は、顧客を個人として特定できない顧客非特定情報である。本実施形態で顧客無線タグ102に記憶されている個人識別情報は、今回の買い回りに関して顧客を識別するためのものであり、顧客を個人として特定する情報ではない。しかし、例えば顧客がセルフ精算機104における支払いでクレジットカード、デビットカード、プリペイドカード等を用いると、これと関連付けられた個人特定情報が店舗POSサーバ101に取得される可能性がある。この場合も、店舗POSサーバ101から買物履歴管理サーバ108へは個人を特定する情報を送信しない。このことは、買物履歴管理システム自体を顧客(一般消費者)に広報する際にも、強く訴求できるポイントである。
セルフ精算機104の3番目の動作は、顧客が保有する情報端末装置110(スマートフォン等)に商品識別コードを送信することである。情報端末装置110には予め買物履歴管理アプリがインストールされており、買物履歴管理アプリからの命令で、情報端末装置110が近距離無線通信等によってセルフ精算機104と交信する。ここで受信されるのは商品識別コードであり、商品識別コードは第2の商品識別情報として買物履歴管理アプリが管理する第2のデータベース112に保存される。第2の商品識別情報は例えば登録日時(買い上げ日時)と関連付けて記憶される。
(2.6)買物履歴管理サーバおよび買物履歴管理アプリ
買物履歴管理サーバ108が店舗POSサーバ101とWAN107によって通信可能に接続されていることは既に述べたところであるが、買物履歴管理サーバ108の設置場所およびその運営については、様々な様態が考えられる。買物履歴管理サーバ108の設置主体は、例えば系列店舗を統括する本部企業であってもよいし、複数系列の本部企業が共同で出資する運営会社であってもよい。さらに、これら店舗を経営する企業とは独立した第三者機関が設置してもよい。また、これらの企業あるいは機関の建物内にオンプレミスに設置されていてもよいし、あるいはクラウドサービスとして提供されてもよい。
買物履歴管理サーバ108には、店舗POSサーバ101から受信した第1の商品識別情報と、これに関連付けられた買い上げ商品名、価格、個数、買い上げ日時、店舗等の買物履歴データが第1のデータベース109の中に保存されている。また、商品無線タグ204から直接読取られた商品識別コード以外の情報、あるいは商品無線タグ204から読取られた商品識別コードに基づいて間接的に入手される情報が第1のデータベース109に保存されていてもよい。これは、例えば、商品の消費期限や製造メーカー、流通履歴である。さらに、第1の商品識別情報に関連付けて、顧客が商品を買い上げた後に発生した事象によって更新された商品に関する情報を事象が発生した時点に追記保存してもよい。この更新された商品に関する情報は、例えば「商品回収のお知らせ」である。食品、日用品、耐久消費財等のそれぞれにおいて、主に品質上の問題に起因する「商品回収のお知らせ」がなされることは珍しいことではないが、顧客(一般消費者)がそれに気付かないというケースは往々にして発生する。
顧客が買物履歴管理アプリを起動すると、自動検索として第2のデータベース112に保存された第2の商品識別情報を全て買物履歴管理サーバ108に送信する。検索条件は第1の商品識別情報=第2の商品識別情報とした上で、顧客に報知すべき買物履歴データを抽出する。顧客に報知すべき買物履歴データは、例えば「商品回収のお知らせ」が「あり」や、「消費期限までの時間」が「一定値以下」のものである。これを受けて、買物履歴管理アプリは顧客に対する報知113を行う。この報知は、情報端末装置110の表示画面に「○月○日に××で買った△△が商品回収の対象になっています。」あるいは「○月○日に××で買った△△が明日で賞味期限切れです。」と表示して報知音を鳴らす、あるいは自動音声で同様のアナウンスを行うことで実現されるが、顧客が正しく認識できればこれらの方法に限定されるものではない。
買物履歴管理アプリの自動検索が終ると、顧客自身が入力操作するためのメニュー画面が表示される。メニュー画面のメニューアイコンには、例えば「食品消費期限管理」があり、これを選択(タップ)すると画面が遷移し、「買い上げ日(○月○日以降)」、「買い上げ店舗」、「食品の種類」等の入力画面となる。顧客は必要な項目のみ入力して「検索」ボタンを押すと、買物履歴管理アプリは「登録日」が「買い上げ日」以降の第2の商品識別情報のリストと、データを取得したい商品の条件(「買い上げ店舗」、「食品の種類」等の条件)、取得したい買物履歴データ(この場合は「消費期限」に加えて「買い上げ日」、「買い上げ店舗」、「食品の種類」等)を買物履歴管理サーバに送信する。買物履歴管理サーバでは第2の商品識別情報=第1の商品識別情報として商品の条件を含めたデータベース検索を行い、要求された買物履歴データを返信する。この返信情報に基づいて、買物履歴管理アプリは「消費期限」、「買い上げ日」、「買い上げ店舗」、「食品の種類」等のリストを表示する。
また、「電子家計簿」メニューでは「○年○月」を入力し、「日付別/品目別/店舗別」等の選択肢から所望のものを選択する。買物履歴管理アプリによって「登録日」が「○年○月」の第2の識別情報のリストが抽出され、買物履歴管理サーバに問合せて、例えば品目別の買い上げ金額が表示される。さらに、「古いデータを削除」メニューを設け、「食品のみ/耐久消費財以外/全て」の何れかを選択して「買い上げ日(○月○日以前)」を入力することで、第2のデータベース112のデータを選択的に削除できるようにしてもよい。これらに限らず、買物履歴管理アプリに表示されるメニューをどのようなものにするかはアプリ開発者が自在に設計可能である。
(2.7)顧客行動分析
図1に示した買物履歴管理システム100が顧客側だけでなく店舗あるいは店舗を運営する企業にとっても有用であることを説明する。店舗POSサーバ101に蓄積されていく異なる顧客による個別の取引情報は、取引ごとに逐次、買物履歴管理サーバ108に送信される。買物履歴管理サーバ108は系列店から集められた個別取引毎の詳細データをビッグデータとして収集・分析して店舗経営に役立つ情報を生成するが、従来のPOSシステムでは得られない本実施形態に固有の情報として例えば以下のような分析がある。
(2.7.1)顧客の迷い行動
本実施形態によれば(2.2)無線リーダライタで説明した通り、商品棚から「商品を取得」、「商品を返却」、「商品を返して別の商品を取得」、「手を伸ばして引っ込めただけ」の4通りの顧客行動が商品識別情報とともに店舗POSサーバ101に送信される。この際、この事象が発生した時間も併せて店舗POSサーバ101に記憶される。さらに、この店舗POSサーバ101に記憶された情報は上述の通り買物履歴管理サーバ108に送信される。一般的にPOSシステムでは商品データを単に羅列的に記述しているだけではなく、階層的に商品群に区分している。この商品群ごとに買物履歴管理サーバ108に集約された顧客行動のデータを複数店舗に跨って分析する。
例えば、「商品を返却」、「商品を返して別の商品を取得」、「手を伸ばして引っ込めただけ」という行動に重み付けをして商品群別に集計すると、顧客が商品選択を迷うことが多い商品群が明確化される。特定の顧客が特定の商品に対してこのような行動を取る理由は様々考えられるが、統計的に多数の顧客が迷い行動を取るということは、顧客が欲しがる売れ筋商品が品揃えされていない、あるいは当該商品群にはそもそも売れ筋商品がないと判断される。前者であれば、系列店を統括する本部が各店舗における品揃えを見直す機会となるし、後者であれば当該商品群で売れ筋商品を生み出すマーケティング戦略検討の契機となる。
一方、「商品を取得」する直前の顧客の買物行動から、顧客がその商品を買うと判断するまでに要した時間が推定できる。すなわち、直前に別の商品棚で買い上げ動作をした後、当該商品を取得するまでの時間を両商品棚間の移動時間を勘案して算出すれば、顧客が迷わずすぐに商品を買ったということが明確になる。統計的に多数の顧客が即買いしていることが分れば、その商品は売れ筋定番商品と判断される。このような商品が在庫切れしていると、顧客は店舗に対する失望感を持ち、店舗が今後の販売機会を喪失する理由となり得るので、常時在庫を蓄えることが示唆される。
(2.7.2)顧客の不正行動予測
さらなる顧客行動分析として、図8Aに示す顧客の正常買物動作に加えて、図8Bの不正動作も含めて分析することもできる。例えば、B1ないしはB3の不正があった商品と商品棚、不正のあった時刻、さらにB3であれば正規に買い上げた商品と万引きした商品をデータとして取得できる。これらのデータを店舗間で統計的に比較検討すれば、単に特定店舗における特定の万引き行為を防止するだけでなく、万引きされにくい店舗作りに役立てることができる。また、万引きをした顧客の買い回り行動を集計することで、万引き犯の行動パターンの特徴を抽出することができ、顧客行動から万引きを予測することが可能になる。このような予測ができれば、万引き現場を防犯カメラで直接撮影することが可能になり、本実施形態によって得られる万引きの状況証拠だけでなく、直接的な証拠を入手できる。
(2.7.3)消費期限に応じた買物行動
一般的に、顧客は商品棚に並んだ商品の中で消費期限が遅い(消費期限までの期間が長い)ものを買おうとする傾向があり、これが食品廃棄ロスの一因となっている。これを回避するために、前述の「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」では消費期限が早いものを値引き販売することが提案されている。本実施形態の買物履歴管理システム100によれば、このような値引き販売の効果を動的に把握することが可能となり、どのような値引きが効果的かを見出すことができる。すなわち、その値引きによって顧客が消費期限の早いものを買えば食品廃棄ロスの低減に有効であるが、無闇な値引きは店舗側に損失をもたらす。従って、顧客が消費期限の早いものを買おうと考える値引きの時期と値引き幅を決めることは店舗経営にとって非常に重要である。このような分析は、従来のPOSシステムでも不可能ではないが、顧客の買い上げ行動ごとに販売価格と消費期限が記録され、さらにその際の迷い行動についても把握可能な買物履歴管理サーバ108のデータを使うことで実効性の高い分析を容易に実行できる。
なお、以上の(2.7.1)〜(2.7.3)の分析において重要なのは、「ある一人の顧客がどのような買物行動を取ったか」という情報であり、その顧客が誰であるかを特定する必要がないことに留意されたい。
(2.8)買物履歴管理システムの運営
ここで買物履歴管理システムの運営組織について言及しておく。買物履歴管理サーバ108の設置主体が、例えば系列店舗を統括する本部企業であってもよいし、複数系列の本部企業が共同で出資する運営会社であってもよいし、これら店舗を経営する企業とは独立した第三者機関であってもよいということは既に述べたところであるが、基本的には買物履歴管理サーバ108の設置主体が買物履歴管理システムの運営組織である。買物履歴管理システムの運営組織は、買物履歴管理アプリを開発・配信するとともに、店舗POSサーバ101、セルフ精算機104等との通信プロトコルを定め、買物履歴管理サーバ108とのデータ通信を可能にする。
このような買物履歴管理システム運営組織の収益について、例えば以下のようなモデルが考えられる。運営組織は顧客(一般消費者)に対して買物履歴管理アプリを無料で配布する。顧客はアプリが無料であり、しかも家計簿機能、消費期限管理機能、商品回収報知機能を有するのであれば、利用しようという明確な動機付けとなり得る。一方、運営組織は、顧客の迷い行動、顧客の不正行動予測、消費期限に応じた買物行動等の分析結果、あるいはこのような分析の基礎となる顧客買物行動ビッグデータを企業向けに販売する。さらに、商品回収報知サービスを商品販売企業向けには有料で提供する。
以上のようなビジネスモデルでは、アプリの利用者が増加→企業に販売するデータの充実→参加店舗数の増加→顧客の利便性向上→アプリの利用者が増加という好循環(規模の利益)を生むことが重要であるが、この循環は「鶏と卵の関係」にあるので、全く機能しないこともあり得る。そこで考えられるのが、最初は一系列店舗の顧客サービスとして買物履歴管理システムの運営を開始するということである。このような試みが複数の系列店舗でなされ始めると、規模の利益を求めた合従連衡の結果として、全国(あるいは全世界)統一的な買物履歴管理システム運営組織が成立する可能性がある。
また、別のアプローチとして、食品ロスの削減を大儀として公的機関主導で買物履歴管理システムを運営するということも考えられる。この場合は、企業向けのデータ提供も無料とすることで、企業が店舗POSサーバ101やセルフ精算機104を買物履歴管理サーバ108に接続する動機付けとすることが考えられる。
いずれのアプローチを取るにせよ、「特定可能な個人が、いつ、どこで、何を買ったか」という情報は買物管理履歴サーバには保存されないということが、顧客(一般消費者)が買物管理履歴システムを容認し、買物履歴管理アプリを自身の情報端末装置にインストールする上で、極めて重要なポイントであることが理解されよう。
(3)効果
以上説明したように、本実施形態の買物管理システム100は、顧客602が店舗600で買い上げた商品203の買物履歴データを第1の商品識別情報と関連付けて記憶する買物履歴管理サーバ108と、第2の商品識別情報を記憶する、顧客が保有する情報端末装置110とを備え、第1の商品識別情報と、第2の商品識別情報は、一意に対応付け可能であり、買物履歴データは、顧客602を個人として特定できない顧客非特定情報である。このような構成とすることで、買物履歴管理サーバ108に保存された第1のデータベース109からだけでは個人を特定することができず、特定の個人が「いつ、どこで、何を買ったか」という個人機微情報を一機関に保有されることがない。一方、顧客が保有する情報携帯端末装置110の第2のデータベース112には顧客が過去に買物した商品の第2商品識別情報が記録されており、必要に応じて買物履歴管理サーバ108の第1のデータベース109に保存された買物履歴データを参照できる。
また、本実施形態のように、情報端末装置110に含まれる演算処理装置によって実行される買物履歴管理アプリを更に備え、買物履歴管理アプリが買物履歴管理サーバ108と通信を行い、前記第2の商品識別情報と対応する前記第1の商品識別情報に関連付けて前記買物履歴管理サーバに記憶された前記買物履歴データを参照することもできる。買物履歴管理アプリを用いることで、顧客602は自身が過去に買物した商品の情報を容易に参照することができる。
第1の商品識別情報および第2の商品識別情報は、商品に取り付けられた商品無線タグ204から読取られた商品識別コードであってもよい。RFID無線タグは商品を個品で一意に識別可能であり、他のデータベースと連携する際の汎用性が高くなる。
買物履歴管理サーバ108が記憶する買物履歴データは、商品無線タグ204から直接読取られた商品識別コード以外の情報、あるいは商品無線タグ204から読取られた商品識別コードに基づいて間接的に入手される情報を含んでいてもよい。これらの情報は、例えば、商品の消費期限や製造メーカー、流通履歴である。買物履歴管理サーバが第1の商品識別情報と関連付けて消費期限を保存していれば、買物履歴管理アプリで消費期限の報知を行うことが可能になる。また、製造メーカーが分れば、顧客602は商品に関する問合せを容易に行うことができる。
物履歴管理サーバ108が記憶する買物履歴データは、顧客602が商品203を買い上げた後に発生した事象によって更新された商品に関する情報を含んでいてもよい。これは、例えば、「商品回収のお知らせ」であり、顧客602は確実に「商品回収のお知らせ」を認識することができる。
第1の商品識別情報および第2の商品識別情報が商品に取り付けられた商品無線タグ204から読取られた商品識別コードである場合、顧客602が携行する、顧客602を識別する顧客識別情報を記憶する顧客無線タグ102と、商品無線タグ204および顧客無線タグ102から、商品識別コードおよび顧客識別情報を読み取る無線リーダライタ205とを更に備え、商品無線タグ204からの商品識別コードの読み取りと、顧客無線タグ102からの顧客識別情報の読み取りとが、商品203を取り扱う顧客201による一連の動作の中で行われてもよい。この読み取りによって、顧客201が商品203を商品棚202から手に取ったことを判定できる。以上の構成に利用されるハードウエアは商品無線タグ204、顧客無線タグ102、および無線リーダライタ205は、何れも安価である。例えば、商品無線タグ204と顧客無線タグ102をパッシブタグとすれば、現在でも1個10円〜20円程度であり、今後さらなる低価格化が見込まれる。また、無線リーダライタ205についてもリーダライタ機能を有するハードウエアは1台数千円であり、これもさらなる低価格化が予想される。
顧客無線タグ102を顧客201が手首に巻き付けるリストバンドあれば、顧客201が買い回りする際に携行する手間が省かれる。また、顧客201が商品棚202に手を伸ばした際に、顧客無線タグ102から無線リーダライタ205が確実に読み出しを行うことができる。さらに、無線リーダライタ205を商品棚に取り付けることで、無線リーダライタ205による読み出しの確度を高めることができる。
さらに、買物認識システム200が店舗600の商品の取引情報を記憶する店舗POSサーバ101を備え、無線リーダライタ205によって読み取られた商品識別コードおよび顧客識別情報を顧客201による商品203の買い上げ情報、もしくは買い上げ取消し情報として店舗POSサーバ101に記憶する。これによって、顧客201が買い回りを終った後の会計情報を店舗POSサーバ101から取得できる。また、商品203が無線リーダライタ205によって読み取られたことを商品識別コードと関連付けた商品付帯情報および顧客識別情報と関連付けた顧客付帯情報として店舗POSサーバ101に記憶することで、顧客201による商品203の買い上げ行動の正当性(万引きしたものではない)を判定することができる。
店舗POSサーバ101が買物履歴管理サーバ108にネットワークを介して接続されており、店舗POSサーバ101は、店舗POSサーバ101に記憶された取引情報の中で、顧客201を個人として特定できない顧客非特定情報を買物履歴管理サーバ108に送信する。これによって、買物履歴管理サーバ108に保存された第1のデータベース109からだけでは個人を特定することができないという効果を確実なものとすることができる。さらに、個人は特定されないが「ある一人の顧客がどのような買物行動を取ったか」という情報は買物履歴管理サーバ108に蓄積されていくので、顧客の迷い行動、顧客の不正行動予測、消費期限に応じた買物行動等の分析が可能となる。
(4)変形例
以下、実施形態1の変形例を列挙する。
(変形例1)
図9は買物認識システムの無線リーダライタ部の断面図であり、図3Bの変形例である。本変形例では、電子棚札901は第1の無線リーダライタ902と第2の無線リーダライタ903を備えている。第1の無線リーダライタ902が放射する第1の電波904の空中での広がりは図3Bと同様に電子棚札901の顧客向き正面から斜め上方を向く。一方、第2の無線リーダライタ903は第2の電波905を放射し、その空中での広がりは商品棚906の上にある商品907全体をカバーする。本変形例で、顧客の買物動作を認識するフロー図を図10に示す。ブロック1001にあるように、稼動状態において第2の無線リーダライタ903の第2の電波905は商品無線タグ908からの応答により商品907を全数認識している。一方、第1の無線リーダライタ902の第1の電波904は顧客無線タグ909からの応答を待ち受けている。ここで顧客が商品棚906の上に手を伸ばそうとすると、第1の無線リーダライタ902が放射する第1の電波904の範囲内に顧客無線タグ909が入り、第1の無線リーダライタ902は顧客無線タグ909からの応答を受信する(ブロック1002)。この後、再度第1の無線リーダライタ902が顧客無線タグ909からの応答を受信するまで待つ(ブロック1003)。この2回目の応答受信は、顧客が商品棚906から手を引っ込めたタイミングである。
顧客が商品棚906から手を引っ込めた後、判断ブロック1004、1005、1006で商品無線タグ908からの応答を確認し、商品907が減少したかどうか、増加したかどうかを判断する。この判断ブロック1004、1005、1006のYes、Noの4通りの組合せに対応して、顧客の買物動作の認識結果として4通りのものが得られる。すなわち、ブロック1007の「商品を取得」、ブロック1008の「商品を返却」、ブロック1009の「商品を返して別の商品を取得」、ブロック1010の「手を伸ばして引っ込めただけ」の4通りである。ブロック1007の「商品を取得」、ブロック1008の「商品を返却」、ブロック1009の「商品を返して別の商品を取得」の何れかの判定がなされた場合、読み取られた商品識別コードおよび顧客識別情報は、電子棚札901から店舗POSサーバ101に送信される。この際、その商品を棚から手に取ったのか棚に返したのかという情報も併せて店舗POSサーバ101に送信され、記憶される。
本変形例において、顧客無線タグ909を無線リーダライタ902が認識しないのに商品棚906にある商品に増減があった場合は、(2.4.1)商品棚における不正防止で説明したのと同様に、顧客に自動音声で「係員が参ります。その場でお待ち下さい。」と報知し、店員に対して顧客認識不能を報知する。本変形例による顧客の買物動作認識では、商品棚906にある商品907の増減を直接的に監視するので、顧客が商品を商品棚906から手に取ったのか、商品棚906に返したのかを判定する精度がさらに高くなる。
(変形例2)
図11は買物認識システムの無線リーダライタ部の断面図であり、図10に示した変形例1のさらなる変形例である。本変形例では、電子棚札1101は無線リーダライタ1102を備え、無線リーダライタ1102が放射する電波1103の空中での広がりは商品棚1104の上にある商品1105全体をカバーするとともに、その上方にも広がっている。本変形例で、変形例1と同様、稼動状態において無線リーダライタ1102の電波1103は商品無線タグ1106からの応答により商品1105を全数認識している。また、無線リーダライタ1102の電波1103は顧客無線タグ1107からの応答も待ち受けている。ここで顧客が商品棚1104の上に手を伸ばそうとすると、無線リーダライタ1102が放射する電波1103の範囲内に顧客無線タグ1107が入り、無線リーダライタ1102は顧客無線タグ1107からの応答を受信する。
本変形例では、変形例1において2台の無線リーダライタを用いて行っていた商品無線タグの読み出しと顧客無線タグの読み出しを1台の無線リーダライタ1102によって行う。1台の無線リーダライタで読み出しを行うという点は実施形態1と同様であるが、電波の放射方向が実施形態1とは異なり、商品棚1104上の商品1105全体をカバーするようになっている。これにより、商品棚1104にある商品1105の増減を直接的に監視するので、顧客が商品を商品棚1104から手に取ったのか、商品棚1104に返したのかを判定する精度がさらに高くなるという変形例1の効果を持ったままで、無線リーダライタが1台でよいという実施形態1の効果も併せ持つ。
(変形例3)
特に図示はしないが、変形例1の別の変形例であり、第2の無線リーダライタを電子棚札に内蔵するのではなく、商品棚の天井面に設ける。本変形例によれば、商品棚に並ぶ各商品に付された個別の商品電子タグからの応答を個々識別して受信しやすくなるという効果がある。
(実施形態2)
(1)全体構成
図12は、実施形態2に係る買物履歴管理システムの全体構成を示す模式ブロック図である。実施形態1と対比した場合の本実施形態の買物履歴管理システム1200の特徴は、図2に示した買物認識システム200を使うのではなく、セルフ精算機1201に接続された無線タグ認識装置1202によって商品無線タグ1203を読取るという点である。無線タグ認識装置1202には無線リーダライタ1204が備えられており、無線タグ認識装置1202の中におかれた商品1205の商品無線タグ1203を読取る。顧客(図示せず)はレジ袋1206に商品1205を入れながら買い回りを行う。商品1205の買い上げが全て終了した段階で、顧客はセルフ精算機1201の横に置かれた無線タグ認識装置1202に、商品1205を入れたレジ袋1206を入れる。そして、例えばセルフ精算機1201のディスプレイ1207上にアイコン表示された精算開始ボタンを押すことで、無線リーダライタ1204による商品無線タグ1203の読み取りが開始される。
本実施形態では、顧客が買い上げた商品1205のセルフ精算機1201への登録は無線リーダライタ1204による商品無線タグ1203の読み取りと同時に行われるので、実施形態1の買物認識システム200で用いた顧客無線タグは不要である。無線タグ認識装置1202が商品無線タグ1203から読み取った商品識別コードは、セルフ精算機1201に記憶された後、以下の3つの動作が行われる。
1番目の動作は、セルフ精算機1201は、店内LAN1208によって通信可能に接続された店舗POSサーバ1209に対して、記憶した商品識別コードに対応する価格情報を問合せ、セルフ精算機1201は顧客に対して支払い金額を報知する。この報知は、例えばセルフ精算機1201のディスプレイ1207上に金額を表示することで行われる。顧客は現金あるいはクレジットカード、デビットカード、プリペイドカード等で支払いをする。
セルフ精算機1201の2番目の動作は、店舗POSサーバ1209とWAN1210によって通信可能に接続された買物履歴管理サーバ1211に対して、店舗POSサーバ1209から情報を送信するよう、店舗POSサーバ1209に命令することである。送信される情報は、今回の買物に係る商品識別コードと商品の買物履歴データ(買い上げ商品名、価格、個数、買い上げ日時、店舗等)である。買物履歴記録サーバ1211は受信した商品識別コードと商品の買物履歴データを第1のデータベース1212の中に保存する。なお第1のデータベース1212に保存された商品識別コードを以後、第1の商品識別情報という。ここで、本発明における重要な要件として、店舗POSサーバ1209から買物履歴管理サーバ1211に送信される情報は、顧客を個人として特定できない顧客非特定情報であるというという制約を設ける。
セルフ精算機1201の3番目の動作は、顧客が保有する情報端末装置1213(スマートフォン等)に商品識別コードを送信することである。この送信はセルフ精算機1201自身から、もしくは店舗POSサーバ1209を介してメール送信することでも実現できるが、情報端末装置1213にインストールされた買物履歴管理アプリが直接利用できるデータとして、近距離無線通信1214等によって送信されることが望ましい。すなわち、買物履歴管理アプリが管理する第2のデータベース1215として、商品識別コードが情報端末装置1213に記憶される。第2のデータベース1215に保存された商品識別コードを以後、第2の商品識別情報という。第2の商品識別情報は例えば登録日時(買い上げ日時)と関連付けて記憶される。
以上の説明から明らかなように、本実施の形態が実施形態1と異なる点は、商品無線タグ1203の読み取り方法であり、それ以外の構成および作用・効果は基本的に実施形態1と同じである。本実施形態では実施形態1における買物認識システム200のような店舗600全体にわたるシステムを構築する必要がないので、システム全体の価格を低減することが可能になる。また、実施形態1に関して(2.6)買物履歴管理サーバおよび買物履歴管理アプリで開示した家計簿機能、消費期限管理機能、商品回収報知機能は、本実施形態でも同様に実施可能である。ただ、本実施形態では、顧客が買い回りをした時の行動を時刻とともに保存するという作用はないので、(2.7)顧客行動分析で述べた機能については制約を受ける。
(2)効果
以上説明したように、本実施形態の買物履歴管理システム1200は、顧客が店舗で買い上げた商品1205の買物履歴データを第1の商品識別情報と関連付けて記憶する買物履歴管理サーバ1211と、第2の商品識別情報を記憶する、顧客が保有する情報端末装置1213とを備え、前記第1の商品識別情報と、前記第2の商品識別情報は、一意に対応付け可能であり、買物履歴データは、顧客を個人として特定できない顧客非特定情報である。このような構成とすることで、買物履歴管理サーバ1211に保存された第1のデータベース1212からだけでは個人を特定することができず、特定の個人が「いつ、どこで、何を買ったか」という個人機微情報を一機関に保有されることがない。一方、顧客が保有する情報携帯端末装置1213の第2のデータベース1215には顧客が過去に買物した商品の第2商品識別情報が記録されており、必要に応じて買物履歴管理サーバ1211の第1のデータベース1212に保存された買物履歴データを参照できる。
また、本実施形態の買物履歴管理システム1200では、セルフ精算機1201に接続された無線タグ認識装置1202によって商品無線タグ1203を読取るため、実施形態1における買物認識システム200のような店舗600全体にわたるシステムを構築する必要がない。従って、システム全体の価格を低減することが可能になる。
100 買物履歴管理システム
101 店舗POSサーバ
102 顧客無線タグ
103 リストバンド
104 セルフ精算機
108 買物履歴管理サーバ
110 情報端末装置
200 買物認識システム
202 商品棚
204 商品無線タグ
205 無線リーダライタ
600 店舗
606 防犯ゲート
本発明の第1の形態の買物履歴管理システムは、顧客が店舗で買い上げた商品の買物履歴データを第1の商品識別情報と関連付けて記憶する買物履歴管理サーバと、第2の商品識別情報を記憶する、顧客が保有する情報端末装置とを備え、前記情報端末装置は、前記買物履歴管理サーバと通信を行い、前記第2の商品識別情報と対応する前記第1の商品識別情報に関連付けて前記買物履歴管理サーバに記憶された前記買物履歴データを参照し、前記第1の商品識別情報と、前記第2の商品識別情報は、一意に対応付け可能であり、前記買物履歴データは、前記顧客を個人として特定できない顧客非特定情報であることを特徴とする。
本発明の第1の形態の買物履歴管理方法は、顧客が店舗で買い上げた商品の買物履歴データを第1の商品識別情報と関連付けて買物履歴管理サーバに記憶させるステップと、前記第1の商品識別情報と一意に対応付け可能な第2の商品識別情報を顧客が保有する情報端末装置に記憶させるステップと、前記情報端末装置が前記買物履歴管理サーバと通信を行い、前記第2の商品識別情報と対応する前記第1の商品識別情報に関連付けて前記買物履歴管理サーバに記憶された前記買物履歴データを参照するステップと、を含み、前記買物履歴データは、前記顧客を個人として特定できない顧客非特定情報であることを特徴とする。

Claims (11)

  1. 顧客が店舗で買い上げた商品の買物履歴データを第1の商品識別情報と関連付けて記憶する買物履歴管理サーバと、
    第2の商品識別情報を記憶する、顧客が保有する情報端末装置と、を備え、
    前記第1の商品識別情報と、前記第2の商品識別情報は、一意に対応付け可能であり、
    前記買物履歴データは、前記顧客を個人として特定できない顧客非特定情報である
    買物履歴管理システム。
  2. 前記情報端末装置に含まれる演算処理装置と、
    前記情報端末装置に記憶され、前記演算処理装置によって実行される買物履歴管理アプリと、を更に備え、
    前記買物履歴管理アプリは、前記買物履歴管理サーバと通信を行い、前記第2の商品識別情報と対応する前記第1の商品識別情報に関連付けて前記買物履歴管理サーバに記憶された前記買物履歴データを参照することを特徴とする
    請求項1に記載の買物履歴管理システム。
  3. 前記第1の商品識別情報および前記第2の商品識別情報は、前記商品に取り付けられた商品無線タグから読取られた商品識別コードである
    請求項1に記載の買物履歴管理システム。
  4. 前記買物履歴データは、前記商品無線タグから直接読取られた前記商品識別コード以外の情報、あるいは前記商品無線タグから読取られた前記商品識別コードに基づいて間接的に入手される情報を含む
    請求項3に記載の買物履歴管理システム。
  5. 前記買物履歴データは、前記顧客が前記商品を買い上げた後に発生した事象によって更新された前記商品に関する情報を含む
    請求項1に記載の買物履歴管理システム。
  6. 前記顧客が携行する、前記顧客を識別する顧客識別情報を記憶する顧客無線タグと、
    前記商品無線タグおよび前記顧客無線タグから、前記商品識別コードおよび前記顧客識別情報を読み取る無線リーダライタと、を更に備え、
    前記商品無線タグからの前記商品識別コードの読み取りと、前記顧客無線タグからの前記顧客識別情報の読み取りとが、前記商品を取り扱う前記顧客による一連の動作の中で行われる
    請求項3に記載の買物履歴管理システム。
  7. 前記顧客無線タグは、前記顧客が手首に巻き付けるリストバンドである
    請求項6に記載の買物履歴管理システム。
  8. 前記無線リーダライタは、前記商品が陳列された商品棚に取り付けられている
    請求項6に記載の買物履歴管理システム。
  9. 前記店舗の前記商品の取引情報を記憶する店舗POSサーバを更に備え、
    前記無線リーダライタによって読み取られた前記商品識別コードおよび前記顧客識別情報が、前記顧客による前記商品の買い上げ情報として前記店舗POSサーバに送信されて前記店舗POSサーバによって記憶される
    請求項6に記載の買物履歴管理システム。
  10. 前記店舗POSサーバは、前記買物履歴管理サーバにネットワークを介して接続されており、
    前記店舗POSサーバは、前記店舗POSサーバに記憶された前記取引情報の中で、前記顧客を個人として特定できない顧客非特定情報を前記買物履歴管理サーバに送信する
    請求項9に記載の買物履歴管理システム。
  11. 顧客が店舗で買い上げた商品の買物履歴データを第1の商品識別情報と関連付けて買物履歴管理サーバに記憶させるステップと、
    前記第1の商品識別情報と一意に対応付け可能な第2の商品識別情報を顧客が保有する情報端末装置に記憶させるステップと、を含み、
    前記買物履歴データは、前記顧客を個人として特定できない顧客非特定情報である
    買物履歴管理方法。
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